JPH0889602A - アイアンゴルフクラブのヘッド - Google Patents

Abstract

(57)【要約】 【目的】 本発明はより良い打球効果を達成し、ヘッド
がゴルフクラブシャフトに強固に固定されるアイアンゴ
ルフクラブヘッドを提供することを目的とする。 【構成】 アイアンゴルフクラブはヘッドのソールまで
延在する内孔が設けられたホーゼルを有する。ヘッドの
打球ブレードは内孔の底端部を部分的に覆って延在する
テールシートが後端に設けられる。ホーゼルは打球ブレ
ードの重量が増大される範囲で短くされ、シャフトとヘ
ッドの接続点は打球ブレードの重心より下側のレベルに
配置され、よってヘッドの打球効果を高め、シャフトと
ヘッドとの固定を強固にする。

Description

【発明の詳細な説明】

【０００１】

【産業上の利用分野】本発明は一般的にゴルフクラブヘ
ッドに係り、特により良い打球効果を達成する手段及び
ヘッドをゴルフクラブシャフトに強固に固定する手段が
設けられた改良されたアイアンゴルフクラブヘッドに関
する。

【０００２】

【従来の技術】添付の図面の図１に示されるように、従
来技術のアイアンゴルフクラブは主にヘッド１とシャフ
ト１０とよりなる。ヘッド１には適当な傾斜が設けられ
た打球ブレード１１が設けられる。更に、ヘッド１の一
端にはシャフト１０の下側端部を受容するような寸法の
内孔１３を有するホーゼル１２が設けられる。そのよう
な従来のゴルフクラブは、以下に明解に説明される固有
の欠点を有している。

【０００３】従来技術のゴルフクラブヘッド１のホーゼ
ル１２の内孔１３は、閉じられた底端部を有する。ヘッ
ド１のシャフト１０への固定を容易にするために、ホー
ゼル１２は、内孔１３の深さも増大するように長さが増
大される。しかし、そのようなホーゼル１２を長くする
方法は、長くされたホーゼル１２がブレードの打球質量
を低減させ、従って打球ブレード１１の重量は打球ブレ
ード１１の打球力が削り取られるように減じられる。

【０００４】図１に示されるように、ホーゼル１２の内
孔１３は、Ｂで示される打球ブレード１１の中心点Ａよ
り高い底端部を有する。結果として、ゴルフボールを打
った時にヘッド１は比較的大きい衝撃を発生するととな
り、シャフト１０の底端部は大きな捩じり応力を受け
る。従って、従来技術のゴルフクラブの打球効果及び使
用寿命は大きく低減される。

【０００５】上述の欠点を克服するために、一連のゴル
フクラブが米国特許第４，９９５，６０９号、第５，０
６７，７１１号、第５，２２２，７３４号及び第５，１
６５，６８８号に開示されている。図２及び３に示され
るように、上述の開示はヘッド１の底部に達するまで延
在した内孔１３が設けられたホーゼル１２を有するヘッ
ド１を共通に有する。また、ホーゼル１２の長さは、よ
り良い打球効果のために打球ブレード１１の打球質量が
増大するように短くされる。さらに、ゴルフボールを打
った時のヘッド１により発生する衝撃とヘッド１がゴル
フボールを打った時にシャフト１０に作用する捩じり応
力とを最小にするために、シャフト１０の底端部Ｂは、
打球ブレード１１の中心点Ａのレベルより低い位置に移
動される。

【０００６】

【発明が解決しようとする課題】上述の米国特許に開示
された改良されたゴルフクラブは、以下に明解に説明さ
れる固有の欠点を有する。ホーゼル１２の内孔１３はヘ
ッド１の底部を貫通して延在する。そのような「内孔貫
通」構造を打球ブレード１１の構造強度の低下から防
ぎ、内孔１３の底端部１３とヘッド１の底部とが鋭角を
なすことを防ぐために、ヘッド１の打球ブレード１１は
ある距離分外側に延ばされる。図６に示されるように、
内孔１３の中心と打球ブレード１１の後部線との間の距
離Ｅは、従来技術の距離Ｃより非常に大きく、よって上
述の米国特許に開示されているような新しいゴルフクラ
ブヘッドに慣れるためには使用者はより多くの練習をす
る必要がある。

【０００７】内孔１３はヘッド１の底部を貫通して延在
するため、シャフト１０は容易に位置決めができない。
また、シャフト１０の底端部は図２の鎖線で示されるよ
うにヘッド１の底部を越えて延在する。シャフト１０の
底端部の延在部は研削により除去されなければならず、
よって材料のむだとなり製造コストが増加する。シャフ
ト１０の底端部の余分な部分はシャフト１０がヘッド１
に固定される前に除去されてもよい。しかし、そのよう
な方法は、シャフト１０の底端部の余分な部分が正確に
除去されなければならないこと、及びシャフト１０が内
孔１３内に容易に位置決めできなという観点からすると
実行可能ではない。

【０００８】ゴルフクラブがゴルフボールを打つために
使用された時、クラブの全体構造は非常に大きな衝撃力
を受ける。内孔１３に配置されたシャフト１０がある期
間使用されると、シャフト１０の接着構造は緩んでしま
い、シャフト１０は接着構造物を破壊して貫通してしま
う。また、シャフト１０の材料及び構造強度はヘッド１
とは異なる。底端部が適当に保護されていないシャフト
１０の底部が内孔１３から完全に露出していると、シャ
フト１０の底部は使用中の衝突やクラブと地面又は他の
物体との間での磨耗による損傷を受けやすく、よってシ
ャフト１０の使用の効果に影響を及ぼす。

【０００９】本発明の主な目的は、ヘッドのホーゼルに
ヘッドの底部に到達する深さの内孔を設けることであ
る。さらに、ヘッドの打球ブレードの後端部は、内孔の
底部に位置するテールシートを設けるように延ばされ、
内孔の底部が半分閉鎖される。半閉鎖内孔と協働するテ
ールシート設計の構造的改良により、ヘッドホーゼルの
長さは短くされて打球ブレードの重量が増大され、シャ
フトとヘッドの組み合わせ部分は打球衝撃力の効果を高
めるため、さらに打球ブレードがテールシートの付加さ
れた外側に延ばされる範囲を低減するため、そしてさら
に組み合わせ強度及びシャフトとヘッドとの間の簡便性
を向上させシャフトを損傷から防ぐ等のために打球ブレ
ードの重心より下側に位置するように移動さる。従っ
て、本発明は従来技術の構造的欠点を克服し、発明及び
改良の実用性に合致する。

【００１０】上述の本発明の目的、特徴及び機能は添付
の図面と共に以下の詳細な説明を読むことにより容易に
理解されるであろう。

【００１１】

【実施例】図４及び５を参照すると、本発明の具体化さ
れたアイアンゴルフクラブはヘッド２とシャフト２０と
よりなる。ヘッド２はその一端に適当な傾斜を有する打
球ブレード２１が設けられる。ヘッド２の一端には、ヘ
ッド２のソールに到るように延在する内孔を有するホー
ゼル２２が設けられる。

【００１２】本発明のヘッド２は、図４に示されるよう
に、内孔２３の底部に位置するテールシート２４が設け
られたことを特徴とする。結果として、内孔２３の底端
部は部分的に閉鎖される。テールシート２４は、内孔２
３の一方の側の壁面に接続されるように配置され、テー
ルシート２４の上面は内孔２３の壁に垂直であり、さら
にテールシート２４の下面はヘッド２のソールに取付け
られる。シャフト２０の底端部は、シャフト２０の底端
面の前縁がテールシート２４の上面に当接するように内
孔２３内に収容され、底部の後端の小さな部分及び表面
のみが、図４の点線で示されるように、内孔２３の底端
部の外側に位置する。シャフト２０のそのような余分な
部分は研削により容易に除去することができる。テール
シート２４の底面積の大きさは、ヘッド２のソールの曲
率半径に依存し、内孔２３の底面積の約１／４から３／
４に相当する。換言すれば、テールシート２４の底面積
の大きさは、シャフト２０の裸の底端部を完全に保護で
きるような大きさである。

【００１３】本発明のヘッド２のホーゼル２２の長さ
は、１インチ（２５．４ｍｍ）より僅かに大きく、好ま
しくは１．５インチ（３８．１ｍｍ）である。ホーゼル
２２は真っ直ぐな管状の形状でもテーパ形状でもよい。
ヘッド２のホーゼル２２は、内孔２３の底端部がテール
シート２４によって部分的に閉鎖されることにより長さ
が短くされ、よってホーゼル２２の打球質量を打球ブレ
ード２１に移すこととなる。また、ヘッド２とシャフト
２０の間の固定点は、ヘッド２の打球効果を高めるため
に打球ブレード２１の重心より下側のレベルに移動され
る。

【００１４】

【発明の効果】本発明に固有の利点は容易に解釈され、
以下にさらに説明される。テールシート２４の構造設計
によると、ヘッド２の底部は、容易に引き延ばしと詰め
が行える。従って、本発明のヘッド２の打球ブレード２
１は、前側と外側に向かって短い距離移動する必要があ
る（図６を参照すると、シャフト穴の中心と打球ブレー
ドの後端線との間の距離Ｄは従来技術のクラブの一般的
な距離Ｃより僅かに大きく、貫通孔を有するアイアンク
ラブに必要とされる外側への移動の距離Ｃよりはるかに
小さい）。さらに、打球面の微細な外側への移動の観点
から、及びアイアンクラブの使用の目視長さに関する限
り、それは単に裸眼で観察できる程度の差異の範囲であ
る。従って、従来技術のアイアンゴルフクラブに比較す
ると、本発明は違和感を生じさせなく、また、使用時の
慣性に影響を及ぼさない。従って、本発明は従来技術の
構造に比べてより実用的である。

【００１５】本発明のヘッド２及びシャフト２０は、シ
ャフト２０の底端部の前縁を位置決めして支持する上端
面を有するテールシート２４により、シャフト２０の底
端部がヘッド２のソールの外側に出されないことを確実
にするように強固に固定される。本発明のシャフト２０
の底端部は、部分的に閉鎖された内孔２３により保護さ
れる。本発明のテールシート２４の底部は内孔２３の底
端部を部分的に閉鎖するように働く。

【００１６】上述の本発明の実施例は、全ての点におい
て単に示したものでそれに限定されるものではないと解
釈されるべきである。従って、本発明はその精神から逸
脱することなく他の具体的な形態に具体化されるであろ
う。従って、本発明は特許請求の範囲に記載の範囲のみ
により限定されるべきである。

【図面の簡単な説明】

【図１】従来技術のゴルフクラブの部分断面図である。

【図２】改良された従来技術のゴルフクラブの部分断面
図である。

【図３】改良された従来技術のゴルフクラブの底面図で
ある。

【図４】本発明のアイアンゴルフクラブの部分断面図で
ある。

【図５】本発明のアイアンゴルフクラブの底面図であ
る。

【図６】本発明のアイアンゴルフクラブと従来技術のも
のとを比較する簡略図である。

【符号の説明】

１，２ ヘッド １０，２０ シャフト １１，２１ 打球ブレード １２，２２ ホーゼル １３，２３ 内孔 ２４ テールシート

Claims (5)

【特許請求の範囲】
1. 【請求項１】 傾斜を有する打撃ブレードが片側に設け
   られ、一端がソールまで延在する内孔を画成するホーゼ
   ルがネック端部に設けられたヘッドと、前記ヘッドに固
   定されるシャフトとよりなり、 前記ヘッドには前記ホーゼルの前記内孔の底端部を部分
   的に封止するように前記ヘッドのヒール部分に配置され
   るテールシートが設けられ、前記テールシートは前記内
   孔の内側壁に接続され、前記テールシートの上端面は該
   内側壁に対して垂直に配置され、前記上端面は前記シャ
   フトの底端部を位置決めして支持し、前記テールシート
   の底端面は前記ソールに一致することを特徴とするアイ
   アンゴルフクラブ。
2. 【請求項２】 前記テールシートは前記内孔の底面積の
   １／４から３／４に相当する底面積を有し、前記テール
   シートは前記ヘッドの前記ソールの曲率半径に依存する
   寸法を有することを特徴とする請求項１記載のアイアン
   ゴルフクラブ。
3. 【請求項３】 前記ホーゼルは１インチ（２５．４ｍ
   ｍ）から２インチ（５０．８ｍｍ）の間の長さを有し、
   前記内孔は真っ直ぐで管状の形状であることを特徴とす
   る請求項１記載のアイアンゴルフクラブ。
4. 【請求項４】 前記ホーゼルは１．５インチ（３８．１
   ｍｍ）の長さを有することを特徴とする請求項３記載の
   アイアンゴルフクラブ。
5. 【請求項５】 前記ホーゼルの前記内孔はテーパ形状で
   あることを特徴とする請求項３記載のアイアンゴルフク
   ラブ。