JPH0886644A - ホース水準器 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】 【目的】 この発明は従来の線や面の水平性を測定する
のではなく、二点間の等高性を測定する方法で水平を作
り出す安価で便利、高精度な水準器である。 【構成】 環状に閉じた透明ホースに半分ほど液体を封
入する。

Description

【発明の詳細な説明】

【０００１】

【産業上の利用分野】この発明は水平または等高を測定
し、または決定するのに安価で柔軟性に富み、簡便で有
用な器具であり、土木、建築、日曜大工用具として活用
できる。

【０００２】

【従来の技術】半弧状のガラス管に封入した液体中の泡
が中央に来れば、その器具を置いた面が水平であると判
定するが、通常すでに存在する面が水平か否かを測定す
るのではなく、新たに、煉瓦やブロックを水平に積むた
めに用いる物である。この場合水糸を水平に張るが、従
来の水準器を水糸の上に置く事はできない。

【０００３】

【発明が解決しようとする課題】本発明は、ホースに封
入した液体の表面が同じ高さである事を利用し、等高の
二点を決定するものである。つまり、面または線の水平
を測定するのではなく、水糸で結べば必ず水平となる二
点を直接求めるものである。

【０００４】

【課題を解決するための手段】等高を求めたい二点間の
最長距離の２倍プラス５０ｃｍ程度のホースを環状に閉
じて、その半分程度の液体を封入する。

【０００５】

【作用】二つの液面は必ず等高であり、その二点を結ぶ
線は正確に水平となる。

【０００６】

【実施例】以下、この発明の実施例を添付図面に基づい
て説明する。

【０００７】図１に示すように、フレキシブルで透明な
ホースを環状に閉じて、中に半分程度の着色した液体を
封入する。

【０００８】ホースの太さは細いほど軽くて小さくなる
が、液体が泡によって幾つかに分割される「液切れ」が
起きにくい程度に太い必要があるので、内径が１ｍｍ以
上は必要と思われる。

【０００９】ホースの材質は柔軟で透明、かつ封入する
液体に溶けたり化学反応を起こさないもので、熱による
液体の気化圧力で破裂しない程度の強度が要求される。

【００１０】封入する液体は沸点が高く、粘性が小さい
方がよい。また、透明でないか、着色可能なものでない
と視認できない。

【００１１】ホースの長さは、１ｍ程度の水平が測定で
きる２ｍ５０ｃｍ以上が実用的であり、逆にあまり長過
ぎると液切れを起こし易いので、液体の材質にもよる
が、ホースの内径を太くする必要もでてくる。

【００１２】ホースには実用上の利便性のため、目盛り
を付けておくのがよい。

【００１３】

【効果】従来の水準器よりも安価で、精度が高く、間に
障害物のある二点間の水平性も測定できる。また何より
も、最も頻繁に使う「水糸を張る」作業に最適である。

【図面の簡単な説明】

【図１】本発明「ホース水準器」

【符合の説明】

Ａ 液面

Claims (1)

【特許請求の範囲】
1. 【請求項１】 環状に閉じたホースに半分ほど液体
   を封入した水準器。