JPH0883135A - 情報機器における液晶ディスプレイの搭載構造 - Google Patents

情報機器における液晶ディスプレイの搭載構造

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JPH0883135A
JPH0883135A JP6244713A JP24471394A JPH0883135A JP H0883135 A JPH0883135 A JP H0883135A JP 6244713 A JP6244713 A JP 6244713A JP 24471394 A JP24471394 A JP 24471394A JP H0883135 A JPH0883135 A JP H0883135A
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JP
Japan
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liquid crystal
crystal display
lid
battery
hinge mechanism
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JP6244713A
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Inventor
Masaru Yoshida
勝 吉田
Toshiaki Uchida
俊昭 内田
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Citizen Watch Co Ltd
Original Assignee
Citizen Watch Co Ltd
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 (修正有) 【目的】 情報機器の蓋体にTFTカラーLCD等のカ
ラー表示用の液晶ディスプレイをコンパクトに搭載する
こと。 【構成】 本体ハウジング10の最後部には、電池パッ
ク40が配置される。液晶ディスプレイモジュール25
を搭載した蓋体20を軸支するヒンジ機構30は、膨ら
み部44よりも後方の凹部43上に配置される。蓋体2
0のサイズは、モノクローム表示の液晶ディスプレイを
搭載する場合と同等である。TFTカラーLCD用の液
晶パネル28を重ね合わせるように配置する。表示面2
1は、放電灯26を設けた側からヒンジ機構30へ向か
って持ち上がるような傾き(傾斜角θ)を持つことにな
る。液晶ディスプレイモジュール25のヒンジ機構30
側の端部を、干渉を回避しながら膨らみ部分44に最大
限に接近させ、あるいは一部これに乗りかかる配置をと
らせる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本願発明は、パーソナルコンピュ
ータあるいはワードプロセッサ等の情報機器における液
晶ディスプレイ(以下、LCDとも言う。)の搭載構造
に関し、更に詳しくは、本体部に対して開閉可能に設け
られた蓋体に液晶ディスプレイを搭載する型の情報機器
における液晶ディスプレイの搭載構造に関する。
【0002】
【従来の技術】ノートブック型パーソナルコンピュータ
(いわゆるサブノートブック型も含む。以下、同様。)
のような小型あるいはポータブルタイプの情報機器に
は、プロセッサ、RAMメモリ、周辺回路等を内蔵した
本体部分、キーボードモジュール等の他に、液晶ディス
プレイを搭載した開閉自在の蓋体が装備されていること
が通例である。
【0003】このような蓋体に搭載される液晶ディスプ
レイは、バックライト光源を用いるものが主流であり、
液晶セル、セグメント基板、偏光板、ガラス板等の他に
光源素子として直管状の放電ランプを含んでいる。従っ
て、蓋体は少なくともこれら要素からなる液晶ディスプ
レイを収容する厚みを持つことになる。
【0004】液晶ディスプレイを内蔵した蓋体は、その
一辺部をヒンジ機構によって開閉自在に支承される。こ
のヒンジ機構にもある程度の厚さが不可欠となので、こ
のヒンジ機構を含む蓋体関連部分の厚さは、蓋体のディ
スプレイ収容部分の厚さと同等程度、場合によってはそ
れ以上となる。
【0005】一方、上記型の情報機器においては、情報
機器使用時あるいはバックアップ用の電源として、複数
本の電池を内蔵した電池パックが使用されることが通常
である。電池パックの配置法としては、情報機器の本体
の後部に適当な取り付け機構を介して取り付ける方法
と、情報機器の本体の後部に内蔵させる方法がある。
【0006】昨今、特にノートブック型パーソナルコン
ピュータのような携帯型の情報機器においては、プロセ
ッサ、メモリ、周辺回路などを収容する本体部分の薄型
化が急速に進んでいる。その為、電池パックについて上
記いずれの配置法を採用した場合であっても、情報機器
の本体部よりも電池パック配置部分の厚さが本体部分の
厚さを上回る現象が生じている。
【0007】そこで、厚みのある電池パックを、液晶デ
ィスプレイを搭載した蓋体を軸支するヒンジ機構の直下
位置よりも後方側にずらせることで全体の厚みを抑制す
る配置が考えられているが、この配置には情報機器の奥
行き方向のサイズを増大させるという大きな欠点があ
る。
【0008】そこで、この欠点を回避する為には、蓋体
を軸支するヒンジ機構を電池収容手段(電池パック自身
あるいは電池パックを収容した本体ハウジング部分、以
下同じ。)の上方に重層的に配置する構造を採用せざる
を得なくなっている。図2は、この型の配置をノートブ
ック型パーソナルコンピュータに採用した場合の構造を
説明する図であり、特に、蓋体内部の液晶ディスプレイ
部分については、その断面構造を模式的に示した。な
お、描示の都合上、本図を含む図1〜図3の各図におい
て、横方向に対して厚みを誇張した描図を行なった。ま
た、共通の要素に関しては、同一の符号を使用した。
【0009】図2において、符号10は本体ハウジング
を表わしており、その内部には、プロセッサ、メモリ、
周辺回路等が収容配置されている。また、本体ハウジン
グ10の上面部には、トラックボールユニット、キーボ
ードモジュール等が配置されている(図示省略)。そし
て、本体ハウジング10の最後部には、電池パック40
が配置されている。この電池パック40は、適当な取り
付け機構を介して本体ハウジング10の最後部に取り付
けされるか、あるいは本体ハウジング10の最後部に設
けられた電池パック収容部に収容される。電池パック4
0として、ここでは2列配置のものが示されており、電
池パック40の前部41及び後部42には第1列目の電
池C1及び第2列目の電池C2が配列されている。
【0010】一方、符号20は本体ハウジング10と重
なり合う形状と寸法を有する蓋体を表わしており、その
ほぼ中央部には液晶ディスプレイを構成する諸要素を組
み込んだ液晶ディスプレイモジュール25が収容配置さ
れている。液晶ディスプレイは、直管状の放電管26と
楔形状の導光体27を組み合わせたバックライト光源
と、その前面側(表示面21側)に配置された液晶パネ
ル28を備えている。
【0011】また、図示していないが、液晶ディスプレ
イモジュール25は液晶ディスプレイモジュールネジ止
め部と蓋体20に形成されたネジ穴部にてネジ止めされ
ている。
【0012】直管状の放電管26は、楔形状を有する導
光体27の肉厚側端面に臨んで配置される。導光体27
の裏面には、液晶パネル28に対するバックライト光を
効率的に生成する為に、光反射性の膜、エッジライティ
ング効果を得る為の切込みや光拡散性インキパターンな
どが形成されている。液晶パネル28は、偏光板、液晶
セル、透明電極から構成され、その縁部29a,29b
には透明電極を駆動する為の回路を組み込んだセグメン
ト基板が配置される。
【0013】特に、液晶ディスプレイがカラー表示用の
ものであるある場合には、液晶パネル28にカラーフィ
ルタが組み込まれるとともに、駆動回路がモノクローム
表示の液晶ディスプレイの場合に比べて複雑なものとな
る。従って、セグメント基板を配置した縁部29a,2
9bが大きくなり、液晶ディスプレイモジュールの奥行
き方向サイズがその分大きくなる。
【0014】液晶ディスプレイモジュール25を収容し
た蓋体20は、本体ハウジング10に対して開閉自在と
する為に、パーソナルコンピュータの後部に設けられた
ヒンジ機構30によって軸支される。符号Aは、ヒンジ
機構30の軸線位置を表わしており、電池パック40の
ほぼ中央部の上方にある。
【0015】既に述べたように、電池パック40とヒン
ジ機構30はいずれも相当の厚さを有しているので、こ
の図2に示した配置構造では、両者の厚さがこの部分で
加算されて大きな厚みを与えることになる。従って、本
体ハウジング10のプロセッサ等を収容した部分の薄型
化に見合った薄型化をパーソナルコンピュータ(一般に
は、情報機器)全体で実現することが困難である。
【0016】そこで、蓋体を軸支するヒンジ機構と電池
パック(電池収容手段)との厚みの加算効果を避ける配
置構造として、図3に示したような配置構造を考えるこ
とが出来る。同図に示した配置構造において、蓋体20
及びその内部に収容される液晶ディスプレイモジュール
25の構造と配置は、図2に示したものと基本的に変わ
るところはない。一方、電池パック40は、図2の場合
と異なり、第1列目の電池C1を収容した前部41と第
2列目の電池C2を収容した後部42の間の上面側に、
凹部43を有している。前部41と後部42の膨らみ部
分は、それぞれ電池パック40内に収容配置された第1
列及び第2列の電池の配置位置にほぼ対応している。
【0017】そして、蓋体20を軸支するヒンジ機構3
0の軸線Aの奥行き方向位置が、電池パック40の凹部
43の最底部の位置にほぼ一致するように選ばれる。こ
れにより、ヒンジ機構30に対応した蓋体20の膨らみ
が凹部43内に受容され、ヒンジ機構30に対応した部
分の蓋体20の厚さの一部が吸収される。
【0018】従って、この図3に示した配置構成によっ
て、電池パックの上方にヒンジ機構を重層的に配置して
パーソナルコンピュータの奥行き方向サイズの増大を抑
えながら、パーソナルコンピュータを薄型に構成するこ
とが一応可能となる。
【0019】ところが、図3に示した配置構造によって
も未解決の問題がある。それは、既に図2に関連して言
及したように、蓋体20内にカラー表示用の液晶ディス
プレイを搭載した場合、液晶ディスプレイモジュール2
5の奥行き方向長さが、モノクローム表示用の液晶ディ
スプレイを搭載した場合よりも大きくなることに付随し
て生じる問題である。
【0020】即ち、図3に示した配置構造を採用した場
合、液晶ディスプレイモジュール25のヒンジ機構30
側の端部の位置は、電池パック40の膨らみ部分44を
避けざるを得ないと考えられる。もし、電池パック40
の膨らみ部分44に液晶ディスプレイモジュール25の
ヒンジ機構30側の端部が乗りかかるような配置をとろ
うとした場合には、液晶ディスプレイモジュール25の
端部上面が蓋体20の天井部分と干渉を起こすか、干渉
を起こさないまでもバックライト光源からの放熱を逃が
す為の空間(液晶ディスプレイモジュール25と蓋体2
0の天井部分との間の空間)が狭くなってしまう。
【0021】従って、STNカラーLCD、TFTカラ
ーLCD等のカラー表示用の液晶ディスプレイを搭載す
る場合には、図3に描かれているように、蓋体20の奥
行き方向サイズがモノクローム用のLCDを搭載する場
合に比べて大きくなり、本体ハウジング10のサイズを
大きくするかあるいは表示面を小さくするかしない限
り、蓋体20の左端部が突出してしまう。特に、TFT
カラーLCDは駆動方式が複雑な為にサイズが大きく、
蓋体サイズ増加量dも大きくなる。
【0022】一方、最近の傾向として、モノクロ表示L
CD、STNカラーLCD、TFTカラーLCDなど複
数種類の液晶ディスプレイについて、同一サイズの蓋体
に搭載可能とすることで、ユーザの多様なニーズに即応
出来るようにする必要性が高まっている。
【0023】また、ノートブック型のパーソナルコンピ
ュータのような携帯型の情報機器は、特に標準化された
サイズの規格はないが、携帯されることを当然の前提と
して設計されるので、アタッシュケース等の鞄類への収
納に適したサイズを有していることが強く望まれる。こ
のことから、書籍、ノート、各種用紙類などに普及して
いるA4サイズ、B5サイズ等とほぼ同等のサイズを有
する等厚平板状の構造を持つことが、携帯型の情報機器
の至便性を高める重要な要件となっている。
【0024】
【発明が解決しようとする課題】そこで、本願発明の基
本的な目的は、蓋体に液晶ディスプレイを搭載する型の
情報機器において、液晶ディスプレイの搭載構造のコン
パクト化を図ることにある。また、本願発明は、モノク
ロ表示LCDの搭載に使用する蓋体と同等の蓋体あるい
は同等サイズの蓋体に対しても、モノクロ表示LCDに
比べてサイズの大きなカラー表示用のLCD、特に、T
FTカラーLCDのように大きなサイズのLCDを搭載
可能とする為の技術を提供することをも企図している。
【0025】更に別の観点から言えば、本願発明は、ノ
ートブック型のパーソナルコンピュータのような携帯型
の情報機器のサイズと形状を、アタッシュケース等の鞄
類への収納に適したもの(例えば、A4サイズ等厚平板
状)に収まるように設計することを容易にする液晶ディ
スプレイの搭載構造を提供しようとするものである。
【0026】
【問題点を解決するための手段】本願発明は、情報機器
の後部に設けられたヒンジ機構によって軸支されるとと
もに液晶ディスプレイを搭載した蓋体を有し、電池配列
に対応した少なくとも1つの膨らみ部を有する電池収容
手段に収容された電池を使用する情報機器を対象として
いる。情報機器は、典型的にはポータブル型のコンピュ
ータであるが、他の類似の情報機器でも対象に含まれ
る。
【0027】本願発明では、蓋体を軸支するヒンジ機構
は、前記少なくとも1つの膨らみ部の内の最前部の膨ら
み部よりも後方位置に前記電池収容手段に対して重層的
に配設される。また、蓋体に搭載される液晶ディスプレ
イは、光源素子と楔形状の導光板を含むバックライト光
源と、文字あるいは図形を表示する液晶パネルを備えて
いる。液晶パネルは、モノクローム表示、カラー表示い
ずれの型のものであっても良い。カラー表示型の液晶デ
ィスプレイの典型例としてTFTカラー表示LCDがあ
る。
【0028】前記楔形状の導光板は、その肉厚側が蓋体
前部に配設された前記光源の近傍に位置する向きを持つ
とともに配設される。また、図2、図3に示した例で
は、液晶ディスプレイモジュール25には楔形状の導光
板27を配設したことにより、導光板27の背面に生じ
た三角形状の断面をなすデッドスペースが生じている
が、本願発明の液晶ディスプレイ搭載構造においては、
このデッドスペースを利用して、液晶ディスプレイの姿
勢を、その背面側が前記蓋体の前記液晶ディスプレイの
表示面の存在しない側の延在方向とほぼ平行となるよう
にする。楔形状の導光板に重ねて配置される液晶パネル
は、その最後部側の縁部が前記膨らみ部に近接するかあ
るいは乗りかかる形で配設される。
【0029】なお、電池を収容する手段の典型例とし
て、2列あるいはそれ以上の列数で列状に配置された複
数本の電池を収容した電池パックがある。この電池パッ
クは、情報機器の本体部とは別体に構成され、例えば、
本体部の最後部に適当な取り付け機構を介して装着され
る。本体部を最後部側に延長し、電池パック収容部を形
成しても良い。以上のような構成によって、上記技術課
題が解決される。
【0030】
【作用】本願発明においては、蓋体を軸支するヒンジ機
構が最前部の膨らみ部よりも後方位置に電池収容手段に
対して重層的に配設されるが、この最前部の膨らみ部と
液晶ディスプレイの最後部の干渉を回避しながら、液晶
ディスプレイの最後部をなるべく後方に延ばして配置す
ることが企図される。
【0031】即ち、液晶ディスプレイのバックライト光
源を構成する為に使用される導光板の楔形状を利用し
て、液晶パネルが電池収容部の膨らみ部に向かって持ち
上げるような傾斜配置をとらせる。これによって、液晶
パネル乃至液晶ディスプレイの端部が膨らみ部と干渉す
ることを回避しながら、その端部位置をより後方側に延
ばすことが可能になる。
【0032】このような液晶ディスプレイの搭載構造を
採用すれば、TFTカラー表示LCDのように相対的に
大きな液晶パネルを使用する液晶ディスプレイを搭載す
る場合においても、蓋体のサイズ増大を最小限に抑える
ことが出来る。この手法により、モノクローム表示の液
晶ディスプレイに使用される蓋体サイズと同等サイズの
蓋体に、TFTカラー表示LCDを含む、種々の型のL
CDを搭載することも不可能ではなくなる。
【0033】
【実施例】図1並びに図4〜図6は、本願発明の薄型化
構造をノートブック型のパーソナルコンピュータに採用
した実施例を説明する図である。先ず、図4を参照する
と、ディスプレイを搭載した蓋体を開成した状態の外観
の概略が上面図で示されている。同図において、符号1
0は本体ハウジングを表わしており、その中央部から後
部にかけて形成された凹部にはキーボードモジュール1
1が取り付けられている。また、本体ハウジング10の
前部には、トラックボールユニット12が設けられてい
る。更に、本体ハウジング10の内部には、プロセッ
サ、RAMメモリ、周辺回路等が収納配置されている
(図示省略)。
【0034】一方、符号20は本体ハウジング10と重
なり合う形状と寸法を有する蓋体を表わしており、その
ほぼ中央部には、TFTカラーLCDの表示面21が設
けられている。表示面21の背後及びその周辺には、後
述するように、液晶パネル、導光板、直管状の放電ラン
プ等が配設される(本図では図示省略)。また、表示面
21の右側部分には、表示面21の明るさ、コントラス
ト等を調整する画面操作部22並びに機器の作動状態を
図形で表示する小サイズの補助液晶ディスプレイ23が
付設されている。
【0035】表示面21は、図中下方に近づく程徐々に
蓋体20の表面から傾斜的に沈み込む態様で設けられて
いる(その理由は後述する)。これらディスプレイ関連
部分を搭載した蓋体20は、本体ハウジング10に対し
て開閉自在とする為に、パーソナルコンピュータの後部
に設けられたヒンジ機構30によって軸支されている。
【0036】図6は、ヒンジ機構30が設けられた部分
を拡大して断面図で示したものであり、この図6からよ
り明確に理解されるように、本実施例では、本体ハウジ
ング10の最後部に張り出し部13が形成され、この張
り出し部13と蓋体20の下端部24をパーソナルコン
ピュータの幅方向に貫通するヒンジ軸31を含むヒンジ
機構30(図4では破線で表示)によって蓋体20が軸
支されている。符号Aは、このヒンジ機構30の軸線位
置を表わしている。なお、符号Bは、電池パックを本体
ハウジング10に着脱可能に後付けする為のヒンジ機構
の軸線位置を表わしている。
【0037】次に図5は、図4に示したパーソナルコン
ピュータを右方側面からみた側面図である。同図に示さ
れているように、本体ハウジング10の側面には、パー
ソナルコンピュータの前部側から順に、電源ジャック差
込み部14、信号線コネクタ差込み部15、外部機器接
続端子16,17、光信号伝送の為の赤外線送受信部1
8等が設けられている。そして、本体ハウジング10の
最後部にヒンジ機構(軸線位置B)で軸支された電池パ
ック40が着脱可能に後付けされている。
【0038】パーソナルコンピュータの使用時には、電
池パック40を図示された姿勢から時計周りに回転さ
せ、弾性体で構成された滑り止め部45が下側に来る姿
勢をとらせて後部をやや持ち上げた状態とすることが出
来るようになっている。
【0039】電池パック40の側面部は、前部41と後
部42を接続した形状を有し、両者41,42の間の上
面側には、長さ方向に沿った凹部43が形成されてい
る。前部41と後部42の膨らみ部分は、それぞれ電池
パック40内に収容配置された第1列及び第2列の電池
の配置位置にほぼ対応している。なお、電池パック40
内に列状に配列される各電池は、円筒形状あるいはこれ
に準じた形状であることが好ましいが、他の形状(例え
ば、多角形形状)であっても良い。
【0040】蓋体20を軸支するヒンジ機構30は、電
池パック40の上方で、膨らみ部44よりも後方に重層
的に配置される。本実施例では、本体ハウジング10の
最後部からヒンジ機構30の部分に向かって張り出し部
13(図4参照)が設けられており、蓋体20の取り付
け部が張り出し部13に対して軸支されている。蓋体2
0の取り付け部の手前側近傍部分は、電池パック前部4
1の膨らみ部44と干渉することを避ける為、膨らみ部
44と相補的な形状を有する凹面に形成されている。符
号Cは、本体ハウジング10の張り出し部13を通って
延びるリード線担持リボンで、本体ハウジング10内の
パーソナルコンピュータ本体部分と蓋体20内のディス
プレイとを電気的に結合している。
【0041】蓋体20を軸支するヒンジ機構30の軸線
Aの奥行き方向位置は、電池パック40の凹部43の最
底部の位置に一致していることが望ましいが、一般に
は、膨らみ部44よりも後方にあれば良い。
【0042】蓋体20を軸支するヒンジ機構30をこの
ように配置した構造により、電池パックの上方にヒンジ
機構を膨らみ部44上に重層的に配置した場合のパーソ
ナルコンピュータの厚みの増大が回避される、なお、上
記実施例では、電池収容手段として電池パック40を本
体ハウジング10の最後部に後付けする構造が示されて
いるが、本体ハウジング10をヒンジ機構30の下方位
置まで延在させ、そこに上記形状の電池パック40(場
合によっては個別電池要素)を収容しても良い。その場
合には、例えば、本体ハウジング10の上面に電池配列
に対応した凹部を形成し、その凹部位置にヒンジ機構3
0の軸先位置Aを対応させてパーソナルコンピュータの
薄型化を図ることが出来る。
【0043】本願発明の最も重要な特徴は、蓋体20へ
の液晶ディスプレイの搭載構造にある。図1はこれを説
明する図で、図2及び図3に準じた描示法に従って蓋体
20と液晶ディスプレイ部分の断面が断面図で示されて
いる。
【0044】図4〜図6を参照して既に説明した通り、
符号10で表わされた本体ハウジングの内部には、プロ
セッサ、メモリ、周辺回路等が収容配置されている。ま
た、本体ハウジング10の上面部には、トラックボール
ユニット、キーボードモジュール等(図示省略)が配置
され、本体ハウジング10の最後部には、電池パック4
0が配置されている。電池パック40の前部41及び後
部42には第1列目の電池C1及び第2列目の電池C2
が配列されている。そして、前部41の上面側に形成さ
れた膨らみ部44よりも後方(ここでは、凹部43のほ
ぼ真上)に蓋体20を軸支するヒンジ機構30が配設さ
れている。
【0045】蓋体20には液晶ディスプレイを構成する
諸要素を組み込んだ液晶ディスプレイモジュール25が
収容配置されている。液晶ディスプレイは、直管状の放
電管26と楔形状の導光体27を組み合わせたバックラ
イト光源と、その前面側(表示面21側)に配置された
液晶パネル28を備えている。
【0046】また、図示していないが、液晶ディスプレ
イモジュール25は液晶ディスプレイモジュールネジ止
め部と蓋体20に形成されたネジ穴部にてネジ止めされ
ている。
【0047】直管状の放電管26は、楔形状を有する導
光体27の肉厚側端面に臨んで配置される。導光体27
の裏面には、液晶パネル28に対するバックライト光を
効率的に生成する為に、光反射性の膜、エッジライティ
ング効果を得る為の切込みや光拡散性インキパターンな
どが形成されている。
【0048】液晶パネル28は、TFTカラーLCD用
のもので、偏光板、液晶セル、透明電極、透明薄膜トラ
ンジスタ、カラーフィルタ等から構成され、その縁部2
9a,29bには透明薄膜トランジスタを介して透明電
極を駆動する為の回路を組み込んだセグメント基板が配
置される。主にこの駆動回路部分の複雑さの為に、液晶
パネル28の奥行き方向サイズ(図1上では左右方向サ
イズ)は、モノクローム表示の液晶ディスプレイの場合
に比べてやや大きくなっている。
【0049】一方、蓋体20のサイズは、モノクローム
表示の液晶ディスプレイを搭載する場合に使用の場合と
同等のものが使用される。このようなサイズの蓋体20
に相対的に大きな液晶パネル28を含む液晶ディスプレ
イを搭載するする為に、次のような工夫がなされてい
る。
【0050】即ち、楔形状の導光板27の背面側(図1
中で上方)が蓋体20の上面(表示面21に対して反対
側)の延在方向とほぼ平行となるように配設する。そし
て、液晶パネル28を重ね合わせるように配置する。導
光板27の向きは、ヒンジ機構30から遠い方の端部が
楔形状の肉厚側(放電管26を配置した側)となるよう
に選ばれる。
【0051】この配置によって、液晶ディスプレイの表
示面21はヒンジ機構30へ向かって持ち上がるような
傾き(傾斜角θ)を持つことになる。図4における表示
面21の蓋体表面からの傾斜的な沈み込みはこれに対応
したものである。その結果、液晶ディスプレイモジュー
ルのヒンジ機構30側の端部を、電池パック40の前部
41の膨らみ部分44と干渉することを避けながら膨ら
み部分44に最大限に接近させ、あるいはこれに乗りか
かる配置をとらせることが可能となる。
【0052】このような配置をとっても、導光板27の
背面側が蓋体20の上面(表示面21に対して反対側)
の延在方向とほぼ平行となるように配設されているの
で、液晶ディスプレイモジュールの角部が蓋体20の天
井部分と干渉するおそれはない。
【0053】また、液晶ディスプレイモジュール25の
上面側に従来の搭載構造(図2、図3参照)と同等の放
熱空間を確保することが出来る。
【0054】以上、上記実施例では、液晶ディスプレイ
はTFTカラーLCDでるものとして説明したが、他の
方式のカラー表示LCD(例えばSTNカラーLCD)
あるいはモノクローム表示の液晶ディスプレイであって
も、上述した考え方を適用して蓋体への液晶ディスプレ
イの搭載構造のコンパクト化を図り得ることは言うまで
もない。
【0055】また、情報機器としてノートブック型のパ
ーソナルコンピュータを例にとって本願発明を説明した
が、情報機器がワードプロセッサや、据置型の小型パー
ソナルコンピュータなどであっても、本願発明が適用可
能であることは明らかである。
【0056】更に、使用する電池の配列が3列以上であ
っても、最前列に対応して形成された膨らみ部の後方
(好ましくは、第2列との間の凹部上)に蓋体を軸支す
るヒンジ機構を重層的に配置すれば良い。また、特別の
ケースとして、使用する電池の配列が1列のみであった
場合には、1列目を最前部の電池と考え、その上面に形
成される膨らみ部を後部側へ越えた位置にヒンジ軸配置
すれば良い。
【0057】
【発明の効果】本願発明によって、ノートブック型のパ
ーソナルコンピュータのような小型乃至携帯型の情報機
器の蓋体に、機器サイズの大型化を招くことなく、カラ
ー表示を行なう液晶ディスプレイを搭載することが出来
るようになった。特に、最も蓋体のサイズ抑制が難しか
ったTFTカラーLCDを、モノクローム表示用の液晶
ディスプレイを使用する際に使用されるのと同等のサイ
ズを有する蓋体に無理なく搭載出来るようになったこと
は、蓋体の仕様統一化の観点から見ても本願発明に大き
な利点を与えるものである。
【0058】更に、本願発明によれば、ノートブック型
のパーソナルコンピュータのような携帯型の情報機器の
設計に際して、アタッシュケース等の鞄類への収納に適
したサイズと形状を無理なく与えることが出来るので、
携帯型の情報機器におけるカラー表示化が携帯容易性を
損なうことなく実現される。
【図面の簡単な説明】
【図1】実施例における蓋体への液晶ディスプレイの搭
載構造を説明する図で、特に、液晶ディスプレイ部分が
断面図で示されている。
【図2】蓋体を軸支するヒンジ機構を電池収容手段の上
方に重層的に配置した構造を説明する図で、特に、液晶
ディスプレイ部分が断面図で示されている。
【図3】蓋体を軸支するヒンジ機構と電池パック(電池
収容手段)との厚みの加算効果を避ける配置構造を説明
する図で、特に、液晶ディスプレイ部分が断面図で示さ
れている。
【図4】本実施例に係るノートブック型のパーソナルコ
ンピュータの外観を蓋体を開成した状態で示した上面図
である。
【図5】図4に示したノートブック型のパーソナルコン
ピュータの外観を蓋体を開成した状態で示した側面図で
ある。
【図6】図4に示したパーソナルコンピュータの蓋体を
軸支するヒンジ機構が設けられた部分を拡大して断面図
で示したものである。
【符号の説明】
10 本体ハウジング 11 キーボードモジュール 12 トラックボールユニット 13 張り出し部 20 蓋体 21 液晶ディスプレイ(LCD) 22 画面操作部 23 補助液晶ディスプレイ 24 蓋体の下端部 25 液晶ディスプレイモジュール 25a デッドスペース 26 直管状放電管 27 楔形状導光板 28 液晶パネル 29a,29b 液晶パネルの縁部 30 蓋体を軸支するヒンジ機構 31 ヒンジ軸 40 電池パック 41 電池パックの前部 42 電池パックの後部 43 凹部 44 電池パックの前部の膨らみ部 45 滑り止め部 A 蓋体を軸支するヒンジ機構の軸線 B 電池パックを軸支するヒンジ機構の軸線 C リード線を担持したリボン C1 電池配列の第1列の電池の断面 C2 電池配列の第2列の電池の断面

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 情報機器の後部に設けられたヒンジ機構
    によって軸支されるとともに液晶ディスプレイを搭載し
    た蓋体を有し、電池配列に対応した少なくとも1つの膨
    らみ部を有する電池収容手段に収容された電池を使用す
    る情報機器における前記液晶ディスプレイの搭載構造で
    あって、 前記ヒンジ機構は、前記少なくとも1つの膨らみ部の内
    の最前部の膨らみ部よりも後方位置に前記電池収容手段
    に対して重層的に配設されており、 前記液晶ディスプレイは、光源素子と楔形状の導光板を
    含むバックライト光源と、文字あるいは図形を表示する
    液晶パネルを備えており、 前記楔形状の導光板は、その肉厚側が蓋体前部に配設さ
    れた前記光源の近傍に位置する向きを持つとともに、そ
    の背面側が前記蓋体の前記液晶ディスプレイの表示面の
    存在しない側の延在方向とほぼ平行となる姿勢で配置さ
    れており、 前記楔形状の導光板に重ねて配置される前記液晶パネル
    が、その最後部側の縁部が前記膨らみ部に近接するかあ
    るいは乗りかかる形で配設されていることを特徴とする
    情報機器における液晶ディスプレイの搭載構造。
  2. 【請求項2】 情報機器の後部に設けられたヒンジ機構
    によって軸支されるとともにカラー表示用の液晶ディス
    プレイを搭載した蓋体を有し、電池配列に対応した少な
    くとも1つの膨らみ部を有する電池収容手段に収容され
    た電池を使用する情報機器における前記液晶ディスプレ
    イの搭載構造であって、 前記ヒンジ機構は、前記少なくとも1つの膨らみ部の内
    の最前部の膨らみ部よりも後方位置に前記電池収容手段
    に対して重層的に配設されており、 前記液晶ディスプレイは、光源素子と楔形状の導光板を
    含むバックライト光源と、文字あるいは図形をカラー表
    示する液晶パネルを備えており、 前記楔形状の導光板は、その肉厚側が蓋体前部に配設さ
    れた前記光源の近傍に位置する向きを持つとともに、そ
    の背面側が前記蓋体の前記液晶ディスプレイの表示面の
    存在しない側の延在方向とほぼ平行となる姿勢で配置さ
    れており、 前記楔形状の導光板に重ねて配置される前記液晶パネル
    が、その最後部側の縁部が前記膨らみ部に近接するかあ
    るいは乗りかかる形で配設されていることを特徴とする
    情報機器における液晶ディスプレイの搭載構造。
  3. 【請求項3】 情報機器の後部に設けられたヒンジ機構
    によって軸支されるとともにTFTカラー表示方式の液
    晶ディスプレイを搭載した蓋体を有し、電池配列に対応
    した少なくとも1つの膨らみ部を有する電池収容手段に
    収容された電池を使用する情報機器における前記液晶デ
    ィスプレイの搭載構造であって、 前記ヒンジ機構は、前記少なくとも1つの膨らみ部の内
    の最前部の膨らみ部よりも後方位置に前記電池収容手段
    に対して重層的に配設されており、 前記液晶ディスプレイは、光源素子と楔形状の導光板を
    含むバックライト光源と、文字あるいは図形をTFTカ
    ラー表示方式で表示する液晶パネルと備えており、 前記楔形状の導光板は、その肉厚側が蓋体前部に配設さ
    れた前記光源の近傍に位置する向きを持つとともに、そ
    の背面側が前記蓋体の前記液晶ディスプレイの表示面の
    存在しない側の延在方向とほぼ平行となる姿勢で配置さ
    れており、 前記楔形状の導光板に重ねて配置される前記液晶パネル
    が、その最後部側の縁部が前記膨らみ部に近接するかあ
    るいは乗りかかる形で配設されていることを特徴とする
    情報機器における液晶ディスプレイの搭載構造。
  4. 【請求項4】 前記電池を収容する手段が、前記2列あ
    るいはそれ以上の列数で列状に配置された複数本の電池
    を収容した電池パックであり、前記電池パックが、前記
    情報機器の本体部とは別体に構成されていることを特徴
    とする請求項1〜請求項3のいずれか1項に記載された
    情報機器における液晶ディスプレイの搭載構造。
  5. 【請求項5】 前記情報機器がポータブル型のコンピュ
    ータであることを特徴とする請求項1〜請求項4のいず
    れか1項に記載された情報機器における液晶ディスプレ
    イの搭載構造。
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Cited By (5)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
KR100305522B1 (ko) * 1998-05-22 2001-09-26 니시무로 타이죠 평면표시장치
US6366459B1 (en) 1999-06-15 2002-04-02 Sharp Kabushiki Kaisha Portable information equipment
KR100590429B1 (ko) * 1997-09-29 2006-11-30 소니 가부시끼 가이샤 전자기기및전자기기용배터리
JP2012137883A (ja) * 2010-12-24 2012-07-19 Toshiba Corp 電子機器
US8233271B2 (en) 2009-12-18 2012-07-31 Kabushiki Kaisha Toshiba Electronic apparatus

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