JPH0879294A - Atm網を含むlanの接続方法及び変換装置 - Google Patents

Atm網を含むlanの接続方法及び変換装置

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JPH0879294A
JPH0879294A JP6207022A JP20702294A JPH0879294A JP H0879294 A JPH0879294 A JP H0879294A JP 6207022 A JP6207022 A JP 6207022A JP 20702294 A JP20702294 A JP 20702294A JP H0879294 A JPH0879294 A JP H0879294A
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atm
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lan
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JP6207022A
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Hisanaga Nakamura
央永 中村
Kazuo Sakakawa
和男 坂川
Akira Nakaato
明 中後
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Fujitsu Ltd
Original Assignee
Fujitsu Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 ATM網を含むLANの接続方法に関し、A
TM網を介してLAN端末相互間及びLAN端末とAT
M端末間を効率的に接続することを目的とする。 【構成】 複数のLAN2の各々とATM網1間にプロ
トコルの変換手段12を設けて各変換手段間に固定チャネ
ル21を設定し、送信元変換手段12は送信元LAN端末3
が送信先LAN端末3に送信するMAC副層プロトコル
のMACアドレス要求メッセージをセル化して固定チャ
ネルに放送形式で送出し、送信先変換手段12は送信先L
AN端末が返送するMACアドレス応答メッセージに自
変換手段12の識別情報を付してセル化したのち固定チャ
ネルに放送形式で送出し、送信元変換手段が両変換手段
の識別情報を用いてコネクションの設定処理を行う。 【効果】 複数のネットワーク層プロトコルが存在する
既存LAN間の通信をネットワーク層プロトコルが統一
されたATM網中継で行うことが可能となる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明はATM網を含むLANの
接続方法及び変換装置に関する。近年、LAN(Local
Area Network)の普及とともに、離れた場所にある複数
のLANを相互に接続して広域のLANを構成する例が
増加している(このような広域のLANを構成する個々
のLANはLANセグメントと呼ばれる場合もあるが、
以下においては、個々のLANを単にLANと記す)。
【0002】また、最近では、従来から使用されている
LAN(既存LANと記す)に加えて新たにATM(非
同期転送モード、Asynchronous Transfer Mode)方式の
通信網(以下、ATM網と記す)により構成されたLA
N(ATM−LANと呼ばれる)が出現している。AT
M−LANはATM端末をATM交換機に収容したLA
Nであり、端末相互間にVCC(仮想チャネル接続、Vi
rtual Channel Connection)を設定して接続を行うコネ
クション型の通信網であるが、このATM網をコネクシ
ョンレス通信を基本とする既存LANを主体とする通信
網の中に組み入れる場合には、既存LANとATM網L
ANを効率的に接続することが重要である。
【0003】このような既存LANとATM網との接続
方法等は未だ確立されていないが、既存LANとATM
網の接続にはOSI(Open Systems Interconnection)
基本参照モデルにおけるネットワーク層プロトコルに準
拠する特定のネットワーク層プロトコル(Network Laye
r Protcol)を統一プロトコル(以下、UNLPと記す)
として使用する案がATMフォーラム(ATM LAN
の業界標準化団体)等の国際的組織において検討されて
いる。
【0004】一方、既存のLAN端末間の通信には前記
UNLP以外のネットワーク層プロトコルが用いられて
いることも多いため、既存のLANの中にATM−LA
Nが設けられた場合に、UNLP以外のネットワーク層
プロトコルを使用する既存LAN間をATM網を中継し
て接続したり、既存LANとATM網間を接続するため
には何等かの手段を講ずる必要がある。このため、AT
M網が含まれた通信網において既存LAN相互、或いは
既存LANとATM網を効率的に接続することができる
接続方法の出現が望まれている。
【0005】
【従来の技術】図28は従来技術のATM網の構成図、図
29は従来技術のATM網を含むLANの構成図である。
【0006】ATM網では、通信を行う端末間に前記の
VCCを設定し、通信品質に応じた帯域の設定を行う。
VCCの設定方法には、通信要求時に端末から網への呼
設定要求により設定し、通信終了時に切断する可変チャ
ネル(Switched Virtual Channel、単にVCと呼ばれる
こともあるが、以下、SVCと記す) 方式と、初期設定
により予め通信要求があると予想される端末間を半固定
的に接続する固定チャネル(Permanent Virtual Channe
l 、以下、PVCと記す)方式とがある。このVCCを
設定する際にはATM網上のアドレスであるATMアド
レスを用い、接続する端末のATMアドレスを指定する
ことにより呼処理部(図示省略)がシグナリング・プロ
トコルにより仮想パスと仮想チャネルを仮想パス識別子
(以下、VPI−Virtual Path Identifier −と記す)
及び仮想チャネル識別子(以下、VCI−Virtual Chan
nel Identifier−と記す)により指定してVCCを設定
する(VPI、VCIはATM交換機において公知であ
るため説明は省略)。
【0007】上記のように、ATM網内で接続を行うた
めにはATMアドレスが必要であるが、ATM−LAN
に収容されたATM端末は他のLANに収容された端末
と通信を行うためにATMアドレスを使用せずに前記し
たUNLPとして定められた特定のネットワーク層プロ
トコルのアドレス(以下、ネットワークアドレスと記
す)を用いることが基本的な方向となっている。このた
め、ATM端末間にVCCを設定する際にもネットワー
クアドレスとATMアドレスを変換するアドレス解析と
呼ばれる処理が必要となる。
【0008】図28のATM網70においては、ATM端末
74a が他のATM端末74b と通信を行う際に接続(呼設
定要求)に先立ってUNLPとして定められたネットワ
ークアドレスにより相手ATM端末74b を指定してアド
レス解析要求を行う。このアドレス解析要求に指定され
た送信先ATM端末74b のネットワークアドレスはサー
バー76に送られる。サーバー76は送信先ATM端末74b
のネットワークアドレスに対するATM網上のアドレス
を解析するプロトコル(ATM Address Resolution Protc
olと呼ばれ、以下、ATM−ARPと記す)77を備えて
おり、受信したネットワークアドレスをもつATM端末
74b のATMアドレスをアドレス解析要求を行った送信
元のATM端末74a に返送する。なお、送信元のATM
端末74a内にもATM−ARP75が設けられ、サーバー7
6に対するアドレス解析要求とサーバー76より返送され
るATMアドレスの処理などを行う。
【0009】送信先ATM端末74b のATMアドレスを
受信した送信元のATM端末74a がこのATMアドレス
を用いて呼設定要求を行うと、呼処理部(図示省略)が
送信元ATM端末74a と送信先ATM端末74b の間にA
TMスイッチ11を介してSVC78を設定し、以後、両A
TM端末74a, 74bはSVC78を介して通信を行う。
【0010】次に、上記のようなATM網が複数のLA
Nからなる通信網内に設置され、既存のLAN間の通信
の中継を行う場合について図29を用いて説明する。図29
は2つのLAN82(以下、各LANをLAN−A,LA
N−Bと記す)がATM網80を介して接続された構成を
図示している。この構成ではATM網80はATM−LA
Nを構成しているほか、LAN−AとLAN−B間を中
継する網ともなっている。LAN−A,BとATM網80
間にはそれぞれゲートウェイ或いはルータ等と呼ばれる
プロトコル変換装置(以下、ルータと記す)85が設けら
れている。なお、ルーター85はATM網80の外に設けら
れる場合もあるが、図29ではATM網80内に設けられて
いる例を図示している。
【0011】最初に、任意のLAN端末83がATM網80
内の任意のATM端末84に接続する場合について説明す
る。ここでATM網80の通信プロトコルはOSI基本参
照モデルにおけるネットワーク層プロトコルのひとつと
して周知のIP(Internet Protcol) に統一されている
ものとして説明する。
【0012】2つの端末がネットワーク層プロトコルを
用いて通信を行う場合、両端末が使用するネットワーク
プロトコルは同一でなければならないため、ATM網80
内のATM端末84(以下、ATM端末Mと記す)と通信
を行うLAN端末83は同一のネットワーク層プロトコル
(この例ではIP)を使用する端末に限られる。いま、
LAN−Aに収容されているLAN端末83のひとつ(L
AN端末Aと記す)がネットワーク層プロトコルとして
IPを使用する端末であるとし、ATM網80内の或るA
TM端末84(ATM端末Mと記す)に接続するものとす
る。
【0013】この場合、LAN端末AはIPに定められ
ているアドレス(以下、IPアドレスと記す)を指定し
てアドレス解析要求メッセージを送出する。LAN82内
ではコネクションレス通信が行われるため、このアドレ
ス解析要求メッセージはLAN−A内の各LAN端末83
に放送形式で送られるとともにATM網80側のルーター
85(LAN−Aに接続されるルーター85をルーターAと
記す)にも送られる。
【0014】ルーターAはATM−ARP86を備えてお
り、このアドレス解析要求メッセージを受信するとサー
バー87に対して送信先のATM端末MのIPアドレスを
送り、このIPアドレスをもつATM端末MのATMア
ドレスを確認する。サーバー87もATM−ARP88を備
えており、IPアドレスからATM端末MのATMアド
レスを解析してルーターAに返送する。このATMアド
レスを受信するとルーターAは呼処理部(図示省略)に
呼設定要求を行い、呼処理部によってルーターA(各ル
ーター85には予めATMアドレスが与えられている)と
ATM端末M間にSVC91が設定され、以後、LAN端
末AとATM端末MはOSI基本参照モデルにおけるネ
ットワーク層より上位のプロトコルにより通信を行う。
【0015】次に、LAN−Aに収容されているLAN
端末AがLAN−Bに収容されている任意のLAN端末
83(LAN端末Bとする)と通信を行う場合について説
明する。この場合も、LAN端末AとLAN端末Bはネ
ットワーク層プロトコルとしてIPを使用しているもの
とする。LAN端末Aが、LAN端末BのIPアドレス
を指定してアドレス解析要求メッセージを送出すると、
前記と同様にしてこのアドレス解析要求メッセージはル
ーターAに送られる。しかし、この場合は前記と異なり
LAN端末BはATMスイッチ81に直接接続される端末
ではないため、ATMアドレスを持たず、また、ルータ
ーAとLAN端末B間には直接VCCを設定することも
できない。
【0016】このため、ルーターAはLAN端末Bが収
容されているLAN−Bに接続されているルーター85
(ルーターBと記す)との間にVCCを設定するが、ル
ーターAはルーターBのATMアドレスをルーターA内
に記憶しておくか、サーバー87に問い合わせることによ
りルーターAとルーターBの間にVCC92を設定する。
これによりルーターAとルーターB間にVCCが設定さ
れるので以後、LAN端末AとLAN端末Bは上位プロ
トコルを用いて通信を行うことができる。
【0017】上記におけるVCCにはSVCとPVCを
用いる方法がある。SVC方式によりVCCを設定した
場合、ルーターAとルーターB間に設定されたSVC上
には複数のLAN端末からのトラヒックも流れ、かつ、
通信の終了は上位のプロトコルでは監視されてもネット
ワーク層プロトコルでは監視できないため、VCCの設
定時期と切断時期を即座に判断することができないと言
う問題が生ずる。
【0018】一方、PVC方式による場合はルーターA
とルーターB間に予めPVCを設定しておき、ルーター
AがIPアドレスを受信したときにPVC及びルーター
Bを介して接続要求メッセージをLAN−Bに送出する
ことになる。この方式ではPVCの帯域を予め指定する
ことはできるが、帯域が固定されるため、通信に応じて
適切な帯域を選択することができない。従って、SVC
設定の際に必要な帯域を選択できる既存LAN端末とA
TM端末間の接続に比して、PVC方式によりATM網
を中継する既存LAN端末間の通信はATM網の帯域を
有効に利用することができないという点で問題がある。
【0019】また、ATM網は将来、例えば音声通信の
ように同期通信を行う端末が設定された場合に、固定的
な帯域を要求する通信をサポートする必要が生ずる可能
性があるが、このような通信に対してはSVC方式の方
が適している。従って、既存LAN端末間の全通信をP
VCを介して行うようにすることはATM網のトラヒッ
ク処理能力を減少させるおそれがある。
【0020】次に、LAN−Aに収容されているLAN
端末83のひとつ(LAN端末Cとする)と、LAN−B
に収容されているLAN端末83のひとつ(LAN端末D
とする)がネットワーク層プロトコルとしてIP以外の
プロトコルを用いており、両端末間で通信を行う場合を
考える。
【0021】例えば既存網(図示省略)において、LA
N−AとLAN−BはATM網80を経由せずにルーター
等を介して直接接続されていたとすれば、LAN端末C
とLAN端末Dが同一のネットワーク層プロトコルを用
いて通信を行うことに問題はない。また、LAN−Aと
LAN−B間に他のLAN(図示省略)が介在していて
も、中継するLANがコネクションレス型のものであれ
ばLAN端末CとLAN端末Dは問題なく通信を行うこ
とができる。
【0022】このような既存網に、ネットワーク層プロ
トコルがIPに統一されているATM網80が設けられた
場合、LAN端末C, DのようなIP以外のネットワー
ク層プロトコルを使用するLAN端末がATM端末84と
通信を行うことができないことは致し方ない。しかし、
IP以外のネットワーク層プロトコルをサポートしない
ATM網80が図29のようにLAN−AとLAN−B間に
設けられると、IP以外のネットワーク層プロトコルを
使用するLAN端末CとLAN端末Dのような従来可能
であった既存LAN端末間の通信が不可能になるという
問題が生ずる。
【0023】これはコネクションレス型のLANからな
る通信網にコネクション型のATM網80が設けられたこ
ととと、ATM網80が統一されたネットワーク層プロト
コル(例えばIP)以外をサポートしないために生ずる
問題であるが、このような問題を解決する方法として、
ATM網80のルーター85やサーバー87に統一されたネッ
トワーク層プロトコルのみでなく、既存LANで使用さ
れている複数のネットワーク層プロトコルをサポートさ
せるようにすることが考えられる。しかし、ルーター85
やサーバー87が複数のネットワーク層プロトコルを解析
して高速なルーチング処理を行うことは現状では殆ど実
現困難である。
【0024】他の方法として、OSI基本参照モデルに
おいてネットワーク層より下位の層、例えばデータリン
ク層のMAC(Media Access Control) 副層のアドレス
(以下、MACアドレスと記す)を用いる方法が考えら
れる。MACアドレスは殆ど大部分のネットワーク層プ
ロトコルを用いる端末に共通に付与されているため、A
TM網80がネットワーク層プロトコルとしてIPを統一
的に使用していても、MACアドレスを使用すればIP
以外のネットワーク層プロトコルを使用する既存LAN
端末83間の中継接続を行うことが可能となる。しかし、
接続先のLAN端末83がどのLAN82に収容されている
か識別できないため、すべてのLAN82に対してMAC
アドレスを放送(ブロードキャスト)形式で送信しなけ
ればならず、その結果、通信網のトラヒックが増加する
という問題が生ずる。
【0025】すべてのLAN82に対して放送形式で送信
せずに接続先のLAN端末83が収容されているLAN82
を識別し、そのLAN82が接続されているルーター85と
の間のみにVCCを設定すれば上記の問題は防げるが、
そのためにはMACアドレスからルーター85のATMア
ドレスを識別できるルーチングテーブルなどが必要とな
る。MACアドレスはIPアドレスと異なり、LANの
セグメントまたはサブネットワーク単位に統一がとられ
ていないため、全MACアドレスを把握してルーチング
テーブルを作成する必要があるが、すべての端末のMA
Cアドレスを記憶したテーブルを作成・維持してゆくこ
とはネットワーク管理者にとって大きな負担となるほ
か、登録や更新のミスなどを誘発する可能性も大きい。
【0026】
【発明が解決しようとする課題】以上のように、既存の
LANの中にATM網が設置された場合に、ATM網内
で統一されたネットワークプロトコルと同一のネットワ
ークプロトコルを使用する既存のLAN端末間の通信を
ATM網を中継して行うためにATM網内にSVCを設
定して既存LAN間を接続する方法をとると、通信の終
了が監視できないためにVCCの設定時期と切断時期が
即時に判断できないと言う問題が生ずる。また、ATM
網内に予めPVCを設定して既存のLAN間の通信を行
わせるようにすると、通信の内容によって適切な帯域を
もつVCCを使用することができなくなるため、ATM
網のトラヒック処理能力を減少させるという問題が生ず
る。
【0027】また、ATM網内で統一されたネットワー
クプロトコルと異なるネットワークプロトコルを使用す
る既存のLAN端末間の通信をATM網を中継して行う
場合、ルーターやサーバーに複数のネットワーク層プロ
トコルをサポートさせるようにすると、これらに過大な
処理を行わせることとなるため、高速なルーチング処理
を行うことが困難となる。
【0028】一方、ネットワーク層より下位のデータリ
ンク層のMACアドレスを用いて接続する方法では、そ
のMACアドレスをもつ端末の収容位置を知ることが困
難なことからすべてのLANに対して放送形式でメッセ
ージなどを送信するようにすると、ATM網上のトラヒ
ックが接続のために極端に増加するという問題が生ず
る。これを避けるために既存LAN端末のMACアドレ
スをテーブル等に記憶させ、MACアドレスから送信先
のLANを識別して接続を行うようにすると、MACア
ドレスの管理のためにネットワーク管理者の負担が増加
するほか、登録や更新のミスなどによる混乱が生ずるお
それがある。
【0029】以上のように、従来技術による方法はいず
れも問題を有しているため、ATM網を含むLAN間の
接続を効率的に行う接続方法が求められている。本発明
は、ATM網を介してLAN端末相互間及びLAN端末
とATM端末間を効率的に接続することを目的とする。
【0030】
【課題を解決するための手段】図1乃至図10は本発明に
よるATM網を含むLANの接続方法の原理説明図、図
11乃至図15は本発明による変換装置の基本構成図であ
る。
【0031】図中、3はLAN端末、4はATM端末、
1は統一されたネットワーク層プロトコルにより通信を
行うATM端末4を収容するATM網、2は収容するL
AN端末3間の通信に複数種類のネットワーク層プロト
コルが使用される複数のLAN、11はATMスイッチ、
12は複数のLAN2の各々とATM網1内のATMスイ
ッチ11間に設けられてアドレス解析とプロトコル変換を
行う変換手段、12X は複数のLAN2の各々とATMス
イッチ11間に設けられてアドレス解析とプロトコル変換
を行う変換装置である。
【0032】21, 23, 26はATMスイッチ11を介して仮
想的に設定されるそれぞれ複数の固定チャネルであっ
て、21は各変換手段12相互間に設定される第1の固定チ
ャネル(以下、PVC#1と記す)、23は各変換手段12
と各ATM端末4間に設定される第2の固定チャネル
(以下、PVC#2と記す)、26は各ATM端末4相互
間及び各ATM端末4と各変換手段12間に設定される第
3の固定チャネル(以下、PVC#3と記す)である。
【0033】22、24、25はATMスイッチ11を介して仮
想的に設定される可変チャネル(以下、SVCと記す)
である。また、31〜36、41〜44、51〜55、61〜63は通信
網内において送受信されるメッセージ(セル化されたメ
ッセージを含む) 類である。また、40はセルに含まれる
LAN端末3のATMアドレスである。 12a 〜12k及
び12m 〜12n は変換装置12X 内に設けられ、12a は接続
されているLAN2との間でデータリンク層のMAC副
層プロトコルのメッセージを送受信するLAN情報送受
信手段、12b はATMスイッチ11を介して他変換装置12
X またはATM端末4との間でセル化された情報を送受
信するATM情報送受信手段、12c は全変換装置12X に
それぞれ付与されている識別情報とATM網1内におけ
るATMアドレスを対応して記憶する変換装置アドレス
記憶手段、12d はLAN2より受信するMAC副層プロ
トコルのメッセージをセル化してATM情報送受信手段
12b より送出し、ATMスイッチ11側より受信するセル
をMAC副層プロトコルのメッセージに変換してLAN
情報送受信手段12a より送出するプロトコル変換手段で
ある。
【0034】12e は接続されているLAN2に収容され
たLAN端末3より指定されたネットワークアドレスを
もつ端末のMACアドレスまたはATMアドレスを問い
合わせるアドレス要求メッセージを受信したとき、また
はアドレス要求メッセージに対するアドレス応答メッセ
ージを受信したときに、それらのメッセージに自変換装
置12X の識別情報を付加してプロトコル変換手段12d に
よりセル化させたのち、ATM情報送受信手段12b を介
して他の全変換装置12X との間に設けられた第1の固定
チャネル21に対して放送形式で送出し、かつ、他変換装
置12X よりセル化されたアドレス応答メッセージを受信
したときに、変換装置アドレス記憶手段12c を介して他
変換装置12X のATMアドレスを解析したのち、コネク
ション設定処理手段12g に対して他変換装置12X との間
にコネクション設定を要求するMACアドレス解析手段
である。
【0035】12f は接続されているLAN2に収容され
たLAN端末3より指定されたネットワークアドレスを
もつ端末のMACアドレスまたはATMアドレスを問い
合わせるアドレス要求メッセージを受信したとき、また
は該アドレス要求メッセージに対するアドレス応答メッ
セージを受信したときに、前記LAN端末3のMACア
ドレスを自変換装置12X のATMアドレスが識別できる
アドレス情報に変換し、プロトコル変換手段12d により
ATM端末4が受信するのに適した形式のセルに変換し
たのち、ATM情報送受信手段12b を介して全ATM端
末4との間に設けられた第2の固定チャネル23に対して
放送形式で送出させ、かつ、ATM端末4よりセル化さ
れたアドレス応答メッセージを受信したときに、そのA
TM端末4のATMアドレスを解析したのち、コネクシ
ョン設定処理手段12g に対して先のATM端末4との間
にコネクション設定を要求するATMアドレス解析手段
である。
【0036】12g はMACアドレス解析手段12e または
ATMアドレス解析手段12f が相手LAN端末3が接続
されている変換装置12X または相手ATM端末4のAT
Mアドレスの解析を終了したのちに、MACアドレス解
析手段12e またはATMアドレス解析手段12f の要求に
より自変換装置12X と相手変換装置12X または相手AT
M端末4との間にコネクション設定処理を行うコネクシ
ョン設定処理手段である。具体的には、自変換装置12と
相手の変換装置12またはATM端末4のATMアドレス
を指定して両者間にコネクション、即ち、SVCを設定
するよう、ATM情報送受信手段12b を介してATMス
イッチ11の制御部(図示省略)に要求する処理を行う。
【0037】12h は他変換装置12X に接続された第1の
LAN端末3より送出され、第1の固定チャネル21及び
ATM情報送受信手段12b を介して受信したセルより他
変換装置12X の識別情報と第1のLAN端末3のMAC
アドレスを抽出し、両者を対応して記憶する送信元アド
レス記憶手段、12i は自変換装置12X に接続された第2
のLAN端末3よりMAC副層プロトコルのメッセージ
を受信したときに、そのメッセージの送信先LAN端末
3のMACアドレスが送信元アドレス記憶手段12h に記
憶されているか否かを調べ、そのMACアドレスが記憶
されていたときは対応して記憶されている変換装置12X
の識別情報により変換装置アドレス記憶手段12c)を索引
し、その変換装置12X のATMアドレスを得たときはコ
ネクション設定処理手段12g に対して他変換装置12X と
の間にコネクション設定を要求する接続チャネル判定手
段である。
【0038】12j は接続されているLAN2に収容され
たLAN端末3よりLAN情報送受信手段12a を介して
メッセージを受信したときに、そのメッセージより送信
元のLAN端末3のMACアドレスを抽出して記憶する
収容LAN端末記憶手段、12k はATMスイッチ11側よ
りATM情報送受信手段12b を介してセルを受信したと
きに、そのセルに含まれた送信先LAN端末3のMAC
アドレスが収容LAN端末記憶手段12j に記憶されてい
るか否かを確認し、記憶されていなかった場合には受信
したセルのプロトコル変換と自変換装置12X に接続され
ているLAN2への送出を中止するよう制御するメッセ
ージ中継制御手段である。
【0039】12m は接続されているLAN2に収容され
たLAN端末3よりメッセージを受信したときに、その
メッセージの送信先LAN端末3のMACアドレスが収
容LAN端末記憶手段12j に記憶されているか否かを確
認し、記憶されていることを確認した場合には受信した
メッセージをATMスイッチ11側に対して送信しないよ
うに制御するメッセージ送信制御手段、12n は全変換装
置12X に対する接続情報を記憶し、プロトコル変換手段
12d がセルを第1の固定チャネル21または第2の固定チ
ャネル23に対して放送形式で送出する際にプロトコル変
換手段12d より起動されたときに、半固定チャネル20に
対して送出するセルに付加するヘッダ情報に、接続先の
変換装置12X の出方路を前記接続情報を用いて順次指定
する固定チャネル選択手段である。
【0040】以上、課題を解決するための手段について
説明したが、本発明によるATM網を含むLANの接続
方法は手段の説明のみでは十分でないので、以下、図1
乃至図10により説明する。
【0041】図1及び図2はATM網1を中継して任意
のLAN端末3間で通信を行う場合のLANの接続方法
の原理を説明する図であり、図1は基本的な接続方法、
図2は基本的なメッセージ類の送受信方法を含めた接続
方法を説明する図である。統一されたネットワーク層プ
ロトコルにより相互に通信を行う複数のATM端末4を
収容するATM網1に複数のLAN2が接続された場合
に、各LAN2内に収容されているLAN端末3同士が
統一されたネットワーク層プロトコル以外のプロトコル
を用いてATM網1中継で通信を行いたい場合がある。
このような接続を可能とするために図1では、複数のL
AN2の各々とATM網1内のATMスイッチ11間にア
ドレス解析とプロトコル変換を行う変換手段12を設け、
各変換手段12にATM網1内のATMアドレスが識別で
きる識別情報を付与して各変換手段12間に仮想的な固定
チャネル21を設定する。
【0042】この状態で任意のLAN端末3が他のLA
N2に収容されたLAN端末3に対して送信を行う場
合、送信元のLAN端末3は送信先のLAN端末3のネ
ットワークアドレスを指定してデータリンク層における
MAC副層プロトコルのメッセージにより送信先LAN
端末3のMACアドレスを問い合わせる。送信元のLA
N端末3を収容する変換手段12はこのメッセージを受信
すると、これをセル化して複数の固定チャネル21に放送
形式で送出する。
【0043】送信先LAN端末3を収容する変換手段12
がこのメッセージを収容するLAN端末3に送出した結
果、送信先LAN端末3が自端末のMACアドレスを回
答するMAC副層プロトコルのメッセージを送信する
と、送信先LAN端末3を収容する変換手段12はこのメ
ッセージに自変換手段12の識別情報を付してセル化した
のち複数の固定チャネル21に放送形式で送出する。
【0044】このメッセージを受信した送信元変換手段
12は両変換手段の識別情報を用いてコネクション設定処
理を行い、以後、送信元及び送信先の変換手段12は送信
元及び送信先LAN端末3よりMAC副層プロトコルに
より送信されるメッセージをセル化してトランスペアレ
ントに中継する。
【0045】図2においては図1において送受信される
メッセージ類がより詳細に規定されている。任意のLA
N2に収容された任意のLAN端末3が他のLAN2に
収容されたLAN端末3と通信を行うために、両LAN
端末3が使用するネットワーク層プロトコルのネットワ
ークアドレスを指定して送信先LAN端末3のMACア
ドレスを問い合わせるアドレス要求メッセージ31をデー
タリンク層のMAC副層プロトコルにより送出すると、
送信元のLAN2に接続された変換手段12はそのアドレ
ス要求メッセージ31に自変換手段12の識別情報を付加し
てセル化したアドレス要求セル32を作成して複数のPV
C#1に放送形式で送出する。 このアドレス要求セル
32を受信した各変換手段12はそのアドレス要求セル32を
それぞれMAC副層プロトコルに変換し、アドレス要求
メッセージ33としてそれぞれ接続されているLAN2に
収容された全LAN端末3に対して放送形式で送信す
る。そのアドレス要求メッセージ33を受信した送信先の
LAN端末3が自端末のMACアドレスを知らせるアド
レス応答メッセージ34をMAC副層プロトコルにより送
出すると、送信先のLAN2が接続されている変換手段
12はアドレス応答メッセージ34に自変換手段12の識別情
報を付してセル化したアドレス応答セル35を作成して複
数のPVC#1に放送形式で送出する。
【0046】アドレス応答セル35を受信した送信元の変
換手段12は、内部に各変換手段12の識別情報とATMア
ドレスの対応を記憶しているので、そのアドレス応答セ
ル35より抽出した送信先変換手段12の識別情報と自変換
手段12の識別情報を用いて両変換手段12のATMアドレ
スを識別し、識別したATMアドレスを用いて両変換手
段12間にSVC22を設定する処理を行う。
【0047】以後、送信元及び送信先の変換手段12はそ
れぞれ接続されているLAN端末3よりMAC副層プロ
トコルにより送信されるメッセージをセル化してメッセ
ージセル36としてSVC22に送出し、SVC22より受信
するメッセージセル36をMAC副層プロトコルのメッセ
ージに変換して接続されているLAN端末3に送出する
ことにより送信元のLAN端末3と送信先のLAN端末
3間に送受信さるれメッセージを中継する。
【0048】図3は、任意のLAN2に収容された任意
のLAN端末3がATM網1内の任意のATM端末4と
通信を行う場合のLANの接続方法の原理を説明する図
である。図3においては各ATM端末4に、各ATM端
末4に付与されているMACアドレスが識別可能なAT
Mアドレスを付与しておく。
【0049】ATM網1内の任意のATM端末4と通信
を行うために任意のLAN2に収容された任意のLAN
端末3が、ATM網1内の統一されたネットワーク層プ
ロトコルのネットワークアドレスを指定して送信先AT
M端末4のATMアドレスを問い合わせるアドレス要求
メッセージ41をデータリンク層のMAC副層プロトコル
により送出したときに、送信元のLAN2が接続されて
いるた変換手段12はアドレス要求メッセージに自変換手
段12の識別情報から作成したATMアドレスを含めてセ
ル化したアドレス要求セル42を作成して複数のPVC#
2に放送形式で送出する。
【0050】送信先のATM端末4はアドレス要求セル
42内のネットワークアドレスが自端末のアドレスである
ことを識別したときに、自ATM端末4に予め付与され
ているATMアドレスを通知するアドレス応答セル43を
作成して複数のPVC#2に放送形式で送出する。
【0051】アドレス応答セル43を受信した送信元の変
換手段12は、受信した送信先ATM端末4のATMアド
レスと自変換手段12のATMアドレスを用いて変換手段
12と送信先ATM端末4間にSVC24を設定する処理を
行う。以後、送信元のLAN端末3よりMAC副層プロ
トコルにより送信されるメッセージをセル化してメッセ
ージセル44としてSVC24に送出し、SVC24より受信
するメッセージセル44をMAC副層プロトコルによるメ
ッセージに変換して送信元のLAN端末3に送出するこ
とによりLAN端末3とATM端末4間に送受信される
メッセージを中継する。
【0052】図4はATM網1内の任意のATM端末4
が任意のLAN2に収容された任意のLAN端末3と通
信を行う場合のLANの接続方法の原理を説明する図で
ある。図4においても各ATM端末4には各ATM端末
4のMACアドレスが識別可能なATMアドレスを付与
しておく。任意のLAN2に収容された任意のLAN端
末3と通信を行うためにATM端末4が、ATM網1内
で統一されて使用されるネットワーク層プロトコルによ
り定められている送信先LAN端末3のネットワークア
ドレスを指定して送信先LAN端末3のMACアドレス
を問い合わせるアドレス要求セル51に自ATM端末4の
ATMアドレスを含めて複数のPVC#2に放送形式で
送出する。
【0053】そのアドレス要求セル51を受信した各変換
手段12は、アドレス要求セル51中の送信元ATM端末4
のATMアドレスからそのATM端末4のMACアドレ
スを識別して送信元ATM端末4のMACアドレスとし
たのちアドレス要求セル51をMAC副層プロトコルによ
るアドレス要求メッセージ52に変換してそれぞれ接続さ
れているLAN2に収容された全LAN端末3に対して
放送形式で送信する。
【0054】アドレス要求メッセージ52を受信した送信
先のLAN端末3が自端末のMACアドレスを知らせる
アドレス応答メッセージ53をMAC副層プロトコルによ
り送出すると、送信先のLAN2に接続された変換手段
12はアドレス応答メッセージ53中の送信元ATM端末4
のMACアドレスをATMアドレスに変換するととも
に、送信先LAN端末3のMACアドレスと自変換手段
12の識別情報により自変換手段12のATMアドレスを作
成してアドレス応答メッセージ53に含めてセル化し、ア
ドレス応答セル54として複数のPVC#2に放送形式で
送出する。
【0055】アドレス応答セル54を受信した送信元AT
M端末4は、アドレス応答セル54より抽出した送信先変
換手段12の識別情報と自ATM端末4のATMアドレス
を用いて自ATM端末4と送信先変換手段12の間にSV
C25を設定する処理を行う。
【0056】SVC25が設定されたのち、送信先の変換
手段12は、送信元のATM端末4より送られるセル形式
のメッセージセル55をMAC副層プロトコルによるメッ
セージに変換して送信先のLAN端末3に送出し、送信
先のLAN端末3より送信されるMAC副層プロトコル
によるメッセージをメッセージセル55に変換してSVC
25に送出することにより、送信元のATM端末4と送信
先のLAN端末3間の通信を中継する。
【0057】図5はATM網1内の任意のATM端末4
相互間で通信を行う場合のLANの接続方法の原理を説
明する図である。図5において、他のATM端末4と通
信を行うために任意のATM端末4が、ATM網1内で
統一されて使用されるネットワーク層プロトコルにより
定められている送信先ATM端末4のネットワークアド
レスを指定し、送信元端末のアドレスとして自ATM端
末4のATMアドレスを設定して送信先ATM端末4の
ATMアドレスを問い合わせるアドレス要求セル61を複
数のPVC#3に放送形式で送出したときに、送信先の
ATM端末4はアドレス要求セル61内のネットワークア
ドレスが自端末のアドレスであることを識別すると、自
ATM端末4に予め付与されているATMアドレスを知
らせるアドレス応答セル62を作成して複数のPVC#3
に放送形式で送出する。
【0058】アドレス応答セル62を受信した送信元のA
TM端末4は自ATM端末4及び送信先ATM端末4の
ATMアドレスを用いて自ATM端末4と送信先ATM
端末4の間にSVC26を設定する処理を行い、以後、送
信元のATM端末4と送信先のATM端末4の間でセル
形式のメッセージセル63を送受信する。
【0059】図6は過去にアドレス要求メッセージを受
信したことがあるLAN端末3に対してアドレス要求メ
ッセージを送出する場合は第1の固定チャネルに放送形
式で送出せずにSVCを設定してアドレス要求メッセー
ジを送出するLANの接続方法の原理を説明する図であ
る。図6においては、各変換手段12は第1の固定チャネ
ル21上で第1の変換手段12に接続されているLAN2に
収容された第1のLAN端末3より送出され、第1の変
換手段12において第1の変換手段12の識別情報が付加さ
れたセルを受信したときに、そのセルより第1の変換手
段12の識別情報と第1のLAN端末3のMACアドレス
を抽出し、両者を対応して自変換手段12内に記憶してお
く。
【0060】以後、自変換手段12に接続されているLA
N2に収容された第2のLAN端末3より送信先LAN
端末3のMACアドレスを指定したメッセージを受信し
たときに、送信先LAN端末3のMACアドレスが第1
のLAN端末3のMACアドレスとして自変換手段12内
に記憶されていたときは対応して記憶されている第1の
変換手段12の識別情報を確認したのち、内部に記憶して
いる全変換手段の識別情報とATMアドレスの対応情報
を用いて第1の変換手段12のATMアドレスを作成して
コネクション設定処理を開始する。
【0061】図7はATMアドレスを階層構造とした場
合のLANの接続方法の原理を説明する図である。図7
においては、ATM網1内において用いられるATMア
ドレスを上位アドレス部と下位アドレス部に階層化し、
任意のLAN端末3より任意のATM端末4に対して送
信されたメッセージを受信した変換手段12は、そのメッ
セージよりLAN端末3のMACアドレスを抽出し、上
位アドレス部に自変換手段12の識別情報を含め、下位ア
ドレス部をLAN端末3のMACアドレスにより構成し
てLAN端末3の仮想的なATMアドレス40を作成し、
前記メッセージをセル化したメッセージに含めてATM
網1内に送出する。
【0062】図8は、変換手段12が自変換手段12に接続
されているLAN2に収容されたLAN端末3以外のL
AN端末3に対するメッセージを受信した場合にLAN
2に対するそのメッセージの中継を中止させるLANの
接続方法の原理を説明する図である。図8においては、
変換手段12は、自変換手段12に接続されたLAN2に収
容された各LAN端末3よりメッセージを受信したとき
に、そのメッセージよりそのLAN端末3のMACアド
レスを抽出し、収容LAN端末MACアドレスとして内
部に記憶しておく。
【0063】その後、ATMスイッチ11を介してセルを
受信したときに、前記の変換手段12はそのセルに含まれ
た送信先LAN端末3のMACアドレスが自変換手段12
の内部に収容LAN端末MACアドレスとして記憶され
ているか否かを確認し、記憶されていなかった場合には
受信したセルのプロトコル変換とLAN2への中継を中
止するよう制御する。
【0064】図9は変換手段12が、自変換手段12に接続
されているLAN2に収容されたLAN端末3より同一
LAN3内の他LAN端末3に対するメッセージを受信
した場合にATM網1側に対するメッセージの送信を中
止させるLANの接続方法の原理を説明する図である。
図9においては、変換手段12は、自変換手段12に接続さ
れているLAN2に収容されたLAN端末3より第1の
メッセージを受信したときに、そのメッセージより送信
元LAN端末3のMACアドレスを抽出して収容LAN
端末MACアドレスとして内部に記憶しておく。
【0065】その後、前記LAN2に収容された任意の
LAN端末3より第2のメッセージを受信したときに、
第2のメッセージの送信先LAN端末のMACアドレス
が自変換手段12の内部に収容LAN端末MACアドレス
として記憶されているか否かを確認し、そのMACアド
レスが記憶されていることを確認した場合には受信した
第2のメッセージのATM網1内への送信を中止するよ
う制御する。
【0066】図10は変換手段12に接続される複数の固
定チャネル(PVC#1またはPVC#2)にそれぞれ
異なるVPI,VCIを予め付与せずに、固定チャネル
を使用する際に複数の固定チャネルを設定するLANの
接続方法の原理を説明する図である。図10において
は、各変換手段12に接続されるそれぞれ複数からなるP
VC#1及びPVC#2に同一のVPIとVCIを付与
し、各変換手段12はPVC#1またはPVC#2を使用
するときに、ATMスイッチ11内では送出するセルに付
加したヘッダ情報によって接続先の変換手段12の出方路
を指定することによりATMスイッチ11内にユニキャス
トのPVC#1またはPVC#2を設定させる。
【0067】
【作用】図1及び図2においては、ATM網1内におい
て使用するネットワーク層プロトコルが統一されている
場合に、統一されたネットワーク層以外のネットワーク
層プロトコルを使用する既存のLAN端末3間をATM
網1を中継して効率的に接続することが可能となる。
【0068】図3及び図4においてはATMアドレスを
有していない既存のLAN2に収容されたLAN端末3
とATM網1内のATM端末4とを効率的に接続するこ
とが可能となる。
【0069】図5においては、ATM網1が既存のLA
N2と接続されている場合に、図3及び図4によるLA
N端末3とATM端末4間の接続方法と矛盾することな
くATM端末4間を接続することができる。
【0070】図6においては、変換手段12が他の変換手
段12に接続されているLAN端末3から接続されたとき
にそのLAN端末のMACアドレスと相手変換手段12の
識別情報を対応して記憶しておき、以後、自変換手段12
に接続されているLAN端末3から先に記憶したLAN
端末3に対してアドレス要求メッセージが送出されたと
きに、記憶している相手変換手段12の識別情報を確認
し、別に記憶している全変換手段12の識別情報とそのA
TMアドレスの対応情報を用いて相手変換手段12のAT
Mアドレスを作成して呼設定処理を開始し、これによっ
て設定されたSVCを用いてアドレス要求メッセージを
送出するので、PVC上に放送形式で送出せずに済み、
PVC上の無駄なトラヒックを減少させることが可能と
なる。
【0071】図7においては、ATMアドレスを階層構
造とし、上位アドレス部に各LAN端末3を収容するL
AN2が接続される変換手段12を識別できる情報を含
め、下位アドレス部をLAN端末3のMACアドレスに
より構成するので、LAN端末3とATM端末4を接続
する場合にアドレスの変換が容易となる。
【0072】図8においては、各変換手段12は、自変換
手段12に接続されたLAN2に収容されたLAN端末3
からメッセージが送出されたときにそのLAN端末3の
MACアドレスを記憶しておくことにより、そのLAN
端末3から送信されたメッセージに対する応答が放送形
式で送られてきたときに、各変換手段12はそのメッセー
ジの送信先であるLAN端末3が自変換手段12に接続さ
れているか否かを判断することができる。このため、最
初の送信元LAN端末3を収容していない変換手段12は
自変換手段12に接続されているLAN3に対してメッセ
ージを送出しないようにするので、LAN3に対する不
要なトラヒックを減少させることができる。
【0073】図9においては、各変換手段12は自変換手
段12に接続されたLAN2に収容されたLAN端末3よ
りメッセージ(第1のメッセージ)を受信したときに、
そのLAN端末3のネットワークアドレスを記憶してお
き、以後、自変換手段12に接続されたLAN2に収容さ
れたLAN端末3よりメッセージ(第2のメッセージ)
を受信した場合に、そのメッセージの送信先LAN端末
のネットワークアドレスが記憶されていれば受信した第
2のメッセージのATM網1内への送信を中止する。こ
のため、各変換手段12に接続されたLAN2内のLAN
端末3間で送受信されるメッセージをATM網1側に送
信することがなく、ATM網1側の無効なトラヒックを
減少させることが可能となる。
【0074】図10においては、各変換手段12にそれぞれ
異なるVPI,VCIをもつ複数のPVC#1またはP
VC#2を設定せずに、変換手段12がPVC#1または
PVC#2を使用するときにATMスイッチ11内では送
出するセルに付加したヘッダ情報によって接続先の変換
手段12の出方路を指定することによりユニキャストのP
VC#1またはPVC#2を設定するので、多数の固定
チャネルを効率よく設定することが可能となる。
【0075】図11の変換装置12X は上記図1乃至図4に
おける変換手段12の動作を行うために必要な構成を備え
ているため、図1乃至図4に示されている変換手段12と
同一の作用を有する。また、図12、図13、図14、図15の
各変換装置12X はそれぞれ図11の変換装置12X の構成に
加えて図6、図8、図9、図10のおける変換手段12の動
作を行うために必要な構成を備えているため、それぞれ
図6、図8、図9、図10における変換手段12と同じ作用
を有する。
【0076】
【実施例】図16〜図27は本発明によるATM網を含むL
ANの接続方法及び変換装置の実施例を図示したもので
あり、図16は本発明の実施例通信シーケンス図(LAN
端末相互の通信)、図17〜図19は本発明の実施例通信シ
ーケンス図(LAN端末からATM端末への通信)、図
20〜図22は本発明の実施例通信シーケンス図(ATM端
末からLAN端末への通信)、図23〜図25は本発明の実
施例通信シーケンス図(ATM端末相互の通信)、図26
は本発明の実施例テーブル類記憶情報説明図、図27は本
発明による変換装置の実施例構成図である。
【0077】全図を通じ、同一符号は同一対象物を示
し、1はATM網、2はLAN、3はLAN端末、4は
ATM端末、11はATMスイッチ、12は変換部(図1〜
図10における変換手段12の実現形態)、13はATMスイ
ッチ11とATM端末4間に設けられるインタフェース回
路、14はATM網1を制御する制御部(以下、CCと記
す)である。また、21, 23, 26はPVC(固定チャネ
ル)であり、21はPVC#1、23はPVC#2、26はP
VC#3である。また、22,24,25はSVC(可変チャ
ネル)である。31〜63、101 〜156 (サフィックスが付
されている数字、及び使用されていない数字を含む)は
メッセージ類(各種のメッセージ、MACフレームまた
はセル類を含む)である。
【0078】12X は本発明による変換装置、12-10、12
-20、12-30は変換装置12X を構成するボードで、12-10
はLANインタフェースボード、12-20 はATMインタ
フェースボード、12-30 はネットワーク管理ボードであ
る。また、12-11 〜12-16 はLANインタフェースボー
ド12-10 を構成する各部で、12-11 はプロセッサ(以
下、CPUと記す)、12-12 は読出専用メモリ(以下、
ROM)、12-13 はメモリ(以下、MEM)、12-14
び12-15 はドライバ、12-16 はCPUバスである。12
-21 〜12-26 はATMインタフェースボード12-20 を構
成する各部で、12-2 1 はCPU、12-22 はROM、12
-23 はMEM、12-24 及び12-25 はドライバ、12-26
CPUバスである。12-31 〜12-35 はネットワーク管理
ボード12-30 を構成する各部で、12-31 はCPU、12
-32 はROM、12-33 はMEM、12-34 はドライバ、12
-35 はCPUバスである。また、12-40 はシステムバス
である。
【0079】なお、図16〜図25においては、LAN2、
LAN端末3、ATM端末4、変換部12、PVC#1〜
#3等、複数存在する構成要素については説明に必要な
部分のみを図示している。また、ATM端末4はATM
網1内に設けられる端末であるが、図示の都合上、AT
M網1の外に図示している。
【0080】最初に、本発明によるATM網を含むLA
Nの接続方法の実施例について図16〜図26を用いて詳細
に説明するが、図16〜図25に通信シーケンス図について
は記載方法などの共通事項については図16の説明の中で
行い、他の図では説明を省略する。
【0081】先ず、本発明の請求項2の実施例を図16を
主に用いて説明する。図16は図2の原理説明図に基づく
LANの接続方法の実施例の通信シーケンスを図示した
ものであるが、図1に原理図が記載されている請求項1
の実施例を兼ねているので、以下においては、図16によ
り両請求項の実施例を合わせて説明する。
【0082】請求項2は任意のLAN2に収容された任
意のLAN端末3がATM網1を中継して他の任意のL
AN2に収容された任意のLAN端末3と接続する場合
の接続方法を規定しており、請求項3乃至請求項5もそ
れぞれ接続対象が限定されているが、変換部12はLAN
端末3相互間の接続を行うのみでなく、請求項3または
請求項4に規定されたATM端末4との接続も行い、各
ATM端末4も変換部12に対してのみではなく他ATM
端末4に対して接続を行うのが普通であるため、実施例
では通信対象外の端末に対するセルの送出状況を含めて
説明する。
【0083】そのため、図2にはPVC#2は記載され
ていないが、図16では各変換部12にPVC#1とPVC
#2が設定されている状態を図示し、LAN端末3相互
間の接続の際に、直接通信を行わないATM網1内のA
TM端末4に対して送出されるセルについても図示して
いる。なお、請求項5の接続を含めると、各変換部12は
ATM端末4から接続される場合にはPVC#3により
セルを受信するようになるが、PVC#3は各ATM端
末4から他の全ATM端末4及び全変換部12に対して設
定されるため、ATM端末4と変換部12間にはPVC#
2とPVC#3の両方が設定されることとなる(実際に
はこの部分は同一の固定チャネルとすることが可能であ
るが、説明の便から二重に設定されているとする)。し
かし、図16においては複雑化を避けるためPVC#3の
図示と説明は省略する。
【0084】なお、説明に当たって図16の各構成部分を
個別に指す場合には、送信元のLAN端末3及びLAN
2をそれぞれLAN端末A及びLAN−A、送信先のL
AN端末3及びLAN2をそれぞれLAN端末B及びL
AN−B、ATM端末4をATM端末D、LAN−A及
びLAN−Bに接続される変換部12をそれぞれCV−A
及びCV−Bと記す。
【0085】LAN−A及びLAN−Bが既存のLAN
である場合、それぞれのLAN2に収容されている複数
のLAN端末3はOSI基本参照モデルにおけるネット
ワーク層プロトコルとしてそれぞれ異なるプロトコルが
使用されていることが多いが、以下においては、LAN
端末A及びLAN端末Bはネットワーク層プロトコルと
して前述したIPを使用し、また、ATM網1内におけ
るATM端末4についてもネットワーク層プロトコルが
IPに統一されている例により説明する。
【0086】各端末がネットワーク層プロトコルを用い
て接続を行う場合には送受信端末のアドレスにはネット
ワークアドレスが使用されるが、ネットワーク層プロト
コルとしてIPを用いる場合のネットワークアドレスを
IPアドレスと記し、LAN端末A、LAN端末B及び
ATM端末DのIPアドレスをそれぞれA,B,Cで表
す。前記したように各端末はOSI基本参照モデルにお
いてネットワーク層プロトコルの下位の層(第2層)に
当たるデータリンク層のMAC副層プロトコルに規定さ
れるアドレス(MACアドレス)を用いて接続をするこ
とができるが、LAN端末A及びLAN端末BのMAC
アドレスをそれぞれa及びbで表す。
【0087】請求項1はIP以外のネットワーク層プロ
トコルを使用する既存LAN端末間をネットワーク層プ
ロトコルとしてIPを統一的に使用していているATM
網1を中継して接続可能とするものであるため、上記の
ようにIPを使用するLAN端末AとLAN端末Bを接
続する場合にはMACアドレスも使用する。LAN2と
ATM網1からなる通信網がひとつの企業で使用される
場合、IPアドレスは企業内LANのサブネットワーク
単位、例えば図10の各LAN2単位に統一がとられた番
号が付与されるのが普通であるが、これに対してMAC
アドレスは端末ごとに独立の番号が付与され、サブネッ
トワーク単位に統一がとられていないため、送信元の端
末では送信先の端末のIPアドレスは知り得ても、MA
Cアドレスを知らない状態で接続を開始する。このた
め、送信元の端末は通信を行うのに先立って送信先端末
のネットワークアドレス(この場合はIPアドレス)を
指定して相手のMACアドレスを問い合わせる処理を行
うが、この問い合わせと応答を行うプロトコルをMAC
アドレス解析プロトコル(MAC Address Resolution Pro
tcol, 以下、MAC−ARPと記す)と呼んでいる。
【0088】以上を前提に、以下、LAN端末Aを送信
元端末、LAN端末Bを送信先端末としてLANの接続
方法の実施例を図16により詳細に説明する。LAN端末
AはLAN端末Bに接続する場合、先ず、送信先LAN
端末BのMACアドレスを問い合わせるMAC−ARP
リクエストフレーム31(図1におけるアドレス要求メッ
セージ31の実現形態)を送信する。図16に示すようにM
AC−ARPリクエストフレーム31には先頭(図の右
側)から順に、送信先端末のMACアドレス、送信元端
末のMACアドレス、送信元端末のMACアドレス、送
信元端末のネットワークアドレス(ここではIPアドレ
ス)、送信先端末のMACアドレス、送信先端末のIP
アドレスを設定する。以上のうち、先頭の2つのアドレ
スはMACヘッダとして、図16のMAC−ARPリクエ
ストフレーム31に大きく図示されている。また、MAC
−ARPリクエストフレーム31の末尾の符号が記載され
ていない部分にはそのMAC−ARPフレームがアドレ
スを問い合わせるリクエストフレームか、アドレスを応
答するリプライフレームかを識別するオペレーショナル
コードが含まれる。
【0089】前述したように、送信元LAN端末Aでは
送信先のLAN端末BのMACアドレスを指定できない
ので、MACヘッダの送信先端末のMACアドレスには
全相手端末に放送形式で送信することを示すコード(B
Dとする)を書き込み、送信元端末のMACアドレスに
自端末のMACアドレス“a”を書き込む。以下、送信
元端末のMACアドレスに“a”、送信元端末のIPア
ドレスに“A”、送信先端末のIPアドレスに“B”を
書き込むが、送信元端末のMACアドレスは空欄(図に
は?を記載)にして送信する。上記のMAC−ARPリ
クエストフレーム31はLAN端末AからLAN−A内の
各LAN端末に対してコネクションレスで送信されると
同時にATM網1内の変換部CV−Aに送られる。
【0090】CV−AはこのMAC−ARPリクエスト
フレーム31を受信するが、受信した時点では送信先端末
のIPアドレス“A”がLAN端末3のIPアドレスで
あるのかATM端末4のIPアドレスであるのか不明で
あるため、このMAC−ARPリクエストフレーム31を
セル化して他の全変換部12と全ATM端末4に送信する
必要がある。前者はPVC#1、後者はPVC#2を介
して放送形式で送信することになるが、このため、CV
−AはPVC#1を介して他の全変換部12に送信するM
AC−ARPリクエストセル32(セル化されたMAC−
ARPリクエストフレームをMAC−ARPリクエスト
セルと記す)のほかにPVC#2を介して全ATM端末
4に送信するセルを作成する。後者は送信先のATM端
末4に対してATMアドレスを問い合わせるセルとなる
ため、ATM−ARPリクエストセルと呼ばれる。
【0091】CV−Aは以上のように2つのARPリク
エストセルを作成するが、最初に両ARPリクエストセ
ルに共通する処理について説明する。CV−Aは上記の
MAC−ARPリクエストフレーム31を受信すると、先
ず、図16に「登録」と記されている処理を行う。この
は図20のに図示されているIPアドレステーブルを
示しており、IPアドレスからMACアドレスが検索で
きるテーブルである。なお、図16〜図25中の〜は変
換部12(またはATM網1内の適当なメモリ)内に設け
られるテーブルを識別する符号であるが、数字はその内
容が示されている図20の各テーブルに付されている番号
と一致するように記載されている。図26には〜の4
つのテーブルについて主要な検索内容が示してあるが、
検索は図示されたもののほか、逆方向の検索が可能なも
のや、のMACアドレスルーチングテーブルのように
複数の情報が検索でき、最初の検索で得た情報を用いて
再検索を行って最終結果を得ることが可能なものもあ
る。以下、各テーブルは理解を容易にするため名称に図
26の〜を付して記す。
【0092】CV−AはMAC−ARPリクエストフレ
ーム31からLAN端末AのIPアドレス“A”とMAC
アドレス“a”を抽出し、対応させてIPアドレステー
ブルに記憶させる。これが「登録」の内容であり、
図16には“a→A”としてaとAを対応させて登録する
ことを示している。この登録は請求項8(図8参照)の
接続方法の動作の一部でもあるが、請求項8の実施例に
ついては後述する。
【0093】次にMAC−ARPリクエストセル32の作
成方法について説明する。CV−AはMAC−ARPリ
クエストフレーム31をATM化するに当たって、先ず、
受信したMAC−ARPリクエストフレーム31に自変換
部(CV−A)の識別情報を付加する。変換部12の識別
情報としてはATM網1内のポート番号を使用するが、
CV−Aの場合は図16のCV−Aの下部にATMアドレ
ス“I*”とともに記載されているポート番号“i”が
使用される。その結果、作成されたMAC−ARPリク
エストセル32は図16に示すように、MAC−ARPリク
エストフレーム31がMACヘッダを含めてそのまま取り
込まれて、その前にCV−Aのポート番号“i”が付加
されたものとなる。
【0094】次にCV−AはMAC−ARPリクエスト
セル32をATMスイッチ11内に通過させるために必要な
ATMヘッダを作成する。MAC−ARPリクエストセ
ル32の先頭に付加されるATMヘッダ(図16に大きく図
示された部分)はTAG部とVCI部からなるが、TA
G部にはそのセルを送信する仮想チャネルの行き先を指
定する情報(例えばポート番号)、VCI部にはこのセ
ルを送信する仮想チャネルの識別子、即ち、VPI/V
CI番号(以下、VPI番号とVCI番号を合わせてV
CIと略記することがある)を設定する。図16に記載さ
れている「検索」はこのATMヘッダの作成に必要
な処理を示している。
【0095】最初にVCI部について記す。CV−Aは
MAC−ARPリクエストフレーム31を受信するとMA
Cヘッダの送信先MACアドレスを読み、そのMACア
ドレスをもつ送信先端末に対して仮想チャネルが設定さ
れていればその仮想チャネルの番号(VPI/VCI)
を知ってVCI部に設定する。このとき使用されるのが
MACアドレスルーチングテーブルである。MACア
ドレスルーチングテーブルは図26のに示すように、
MACアドレスからVPI/VCIを検索することがで
きるテーブルである。
【0096】しかし、この場合は送信先のMACアドレ
スに“BC”、即ち、放送形式での送信が指定されてい
るため、MACアドレスルーチングテーブルを検索し
てVCI値を得ることができない。この場合はMACア
ドレスルーチングテーブルのデフォルト値をVCI部
に設定する。図16ではこのデフォルト値を“F”で示す
が(図26には記載省略) 、VCI部に“F”を設定した
ことはそのセルを放送形式で送出することを指定したこ
とになる。
【0097】次にTAG部について説明する。TAG部
には送信先の端末または装置のポート番号を指定する
が、ポート番号はVCテーブルを使用して検索する。
VCテーブルは図26のに記載されているように、V
PI/VCI番号からポート番号を検索するテーブルで
あるが、前記のようにこの場合は送信先のVPI/VC
Iが確定できないため、VPI/VCI番号を“F”と
してポート番号を検索する。図16のCV−Aの下部(A
TM網1の外側)に記載されている「VCI→TA
G」の部分は、CV−Aに記憶されたVCテーブルで
はVCIが“F”のときにTAG部の設定情報として
“#1”と“#2”が検索されることを示している。従
って、図16の例では“F”を用いてVCテーブルを検
索し、“#1”と“#2”を得るが、この“#1”はP
VC#1 、“#2”はPVC#2を意味している。即
ち、この場合はセルをポートでなくPVC#1 とPVC
#2上に送信するようにTAG部を設定する。
【0098】前述したように、CV−Aは全変換部12に
ブロードキャスト転送する場合にはPVC#1、全AT
M端末4にブロードキャスト転送する場合にはPVC#
2を使用するので、図16に示すように、CV−Bを含む
全変換部12(CV−B以外は図示省略)に対して送出す
るMAC−ARPリクエストセル32のTAG部には#1
を、ATM端末Dを含む全ATM端末4(ATM端末C
以外は図示省略)に対して送出するATM−ARPリク
エストセル36のTAG部には#2を設定する。図16には
これを「検索 F→#1」及び「検索 F→#
2」として記載している。
【0099】以上のようにしてTAG部に#1を設定す
ると、CV−AはMAC−ARPリクエストセル32を全
PVC#1 に放送形式で送信する。図16から明らかなよ
うに、MAC−ARPリクエストセル32はATMスイッ
チ11が動作するのに必要なATMヘッダ(TAG部とV
CI部)とCV−Aのポート番号“i”を付加したほか
は、受信したMAC−ARPリクエストフレーム31をA
TM網1内をトランスペアレントで転送するセルとなっ
ている。
【0100】なお、MAC−ARPリクエストフレーム
31を含め、ATM網1に入力されたメッセージフレーム
をセル化する際には規定のセル長に統一するため、情報
量が多いフレームを複数のセルに分割してATM網1内
を転送し、受信側で分割されたセルを組み立てるが、こ
の機能はATM交換機の機能として公知のものであるた
め、分割・組み立ての処理は省略して説明する。
【0101】次に、PVC#2を介してATM端末4に
送信するATM−ARPリクエストセル36の作成方法に
ついて説明する。ATM端末4はMAC−ARPリクエ
ストセル32の形式のセルは受信できないため、ATM−
ARPリクエストセル36はMAC−ARPリクエストセ
ル32とは異なったものとなる。ATM端末4相互間でセ
ルを送受信する場合は基本的にはATMアドレスのみを
用いて行うことができる(図5の説明で詳記)ので、A
TM−ARPリクエストセル36にはMAC−APRリク
エストフレーム31に付せられていたMACアドレスは不
要である。このため、ATM−ARPリクエストセル36
はMACアドレスを内部に取り込まず、ATMヘッダの
後に送信先端末のATMアドレスとIPアドレス及び送
信元端末のATMアドレスとIPアドレスを設定する。
【0102】従って、ATM−ARPリクエストセル36
には送信元及び送信先端末のIPアドレスのほか、送信
元端末のATMアドレスの設定が必要となるが、送信元
の端末がLAN端末3であるため、MAC−ARPリク
エストフレーム31には送信元端末のATMアドレスは設
定されていない。そこで、CV−AはPVC#2に送出
するATM−ARPリクエストセル36を作成する際に送
信元のMACアドレス“a”をATMアドレスに変換す
る。
【0103】変換の方法には各種の方法があるが、ここ
では請求項6を適用した実施例について説明する。図16
に示すように、CV−Aのポート番号(識別情報に相
当)は“i”、ATMアドレスは“I*”となっている
が、この“I”はATMアドレスの上位アドレス部、
“*”は下位アドレス部(*は何であってもよい)を示
している。請求項6は図6により説明したように、LA
N端末3のATMアドレスを、そのLAN端末3を収容
する変換部12の識別情報を含む上位アドレス部と、LA
N端末3のMACアドレスで構成する下位アドレス部で
構成する方法である。従って、請求項6を適用した場合
は、“I”をポート番号“i”が識別できるコードと
し、LAN端末AのATMアドレスは上位アドレス部を
“I”、下位アドレス部をLAN端末AのMACアドレ
ス“a”として作成する。このように組み合わせられた
ATMアドレスを“Ia”のように記すが、この“I
a”はCV−AのATMアドレス“I*”のひとつとも
なる。即ち、CV−AのATMアドレスはLAN−A内
のLAN端末3の数だけ存在することになる。
【0104】この“Ia”の中の上位アドレス部の
“I”から“i”を読み取れば下位アドレス部の“a”
をMACアドレスにもつLAN端末Aがポート番号
“i”をもつ変換部12(この例ではCV−A)に接続さ
れているLAN−Aに収容されていることが確認できる
ので、このコード“Ia”はLAN端末3のATM網1
内におけるATMアドレスの役割を果たす。
【0105】具体的な処理として、図16のCV−AはM
AC−APRリクエストフレーム31内の送信元LAN端
末AのMACアドレス“a”を読み出し、自変換部CV
−Aのポート番号“i”を含むコード“I”(実際には
ATMアドレス“I*”から抽出した“I”でよい)と
組み合わせてATMアドレス“Ia”を作成し、ATM
−ARPリクエストセル36の送信元端末のアドレスにこ
の“Ia”を記憶させる。その他の情報はMAC−AR
Pリクエストフレーム31の内容と変わらないが、ATM
−ARPリクエストセル36ではMAC−ARPリクエス
トフレーム31のMACヘッダ部分(“BC”と“a”)
は除かれ、また“Ia”が使用されているため、送信元
変換部12のポート番号iは付加されない。
【0106】また、ATM−ARPリクエストセル36の
ATMヘッダのVCI部にはMAC−ARPリクエスト
セル32と同様に“F”が設定され、TAG部には前述の
ようにして“#2”が設定される。このATM−ARP
リクエストセル36はPVC#2に放送形式で送信され
る。
【0107】このように、CV−Aは2つの異なった形
式のセルを作成することになるが、形式の決定は基本的
には上位プロトコルを参照して行われる。また、VCテ
ーブルを検索したときに“#1”と“#2”の2つが
検出された場合に各々について作成するセルの形式を予
め定めておくことによっても異なる形式のセルを作成す
ることができる(詳細説明は省略)。
【0108】次にARPリクエストセルの受信側の動作
を説明するが、先にATM−ARPリクエストセル36の
受信側の動作を説明する。全PVC#2に放送形式で送
出されたATM−ARPリクエストセル36は全ATM端
末4に受信されるが、各ATM端末4はATM−ARP
リクエストセル36を受信すると送信先端末のIPアドレ
スBが自己のIPアドレスであるか否かを確認する。し
かし、この場合の送信先端末のIPアドレス“B”はL
AN端末のものであるため、該当するATM端末4は存
在しない。例えば、図16のATM端末Dの場合、受信し
たIPアドレス“B”を自己のIPアドレス“D”と比
較するが、一致しないので受信したATM−ARPリク
エストセル36は廃棄する。他のATM端末4も同様であ
る。
【0109】一方、CV−AからPVC#1上に放送形
式で送信されたMAC−ARPリクエストセル32は他の
全変換部12に受信され、各変換部12よりそれぞれに接続
されているLAN2内の全LAN端末3に対して放送形
式で送信されるが、この動作を送信先LAN端末Bが接
続されている変換部CV−Bを例に説明する。
【0110】CV−BはMAC−ARPリクエストセル
32を受信すると、ATMスイッチ11内のみで使用される
TAG部とVCI部を除いたのち、図16に記されたの
検索を行う。は図26のに記載されているATMアド
レステーブルを示している。ATMアドレステーブル
は各変換部12やATM端末4のATMアドレスとポート
番号の対応を記憶するテーブルで、ATMアドレスから
ポート番号、ポート番号からATMアドレスの両方の検
索ができるテーブルである。図16のCV−A及びCV−
Bの下部(ATM網1の外側)に記載されているよう
に、各変換部12は全変換部12のポート番号とATMアド
レスの対応情報を予め記憶しているが、ATMアドレス
テーブルはその対応情報を記憶しているテーブルでも
ある。
【0111】CV−Bはの検索を行うため、MAC−
ARPリクエストセル32より送信元変換部CV−Aのポ
ート番号iを抽出し、この“i”を用いてATMアドレ
ステーブルを検索するが、この例ではCV−AのAT
Mアドレス“I*”が検索される(図16には“I”のみ
記載)。次いで、CV−Bはこの“I”を受信した送信
元LAN端末AのMACアドレス“a”と対応してテー
ブルに登録する。テーブルは図26のにMACアド
レスルーチングテーブルとして図示されているが、MA
CアドレスからATMアドレス及びVPI/VCIを検
索できるテーブルである。この登録は、請求項6に基づ
く接続方法の一部として行われるものであるが、詳細に
ついては請求項6の実施例として後述する。
【0112】次いで、CV−BはMAC−ARPリクエ
ストセル32からCV−Aのポート番号“i”を除いた部
分を既存のLAN端末が受信できるMAC副層プロトコ
ルのメッセージフレームに変換するが、変換後のメッセ
ージフレームは図16にMAC−ARPリクエストフレー
ム33として示すように送信元のLAN端末Aが送信した
MAC−ARPリクエストフレーム31と全く同一内容の
ものになる。CV−BはこのMAC−ARPリクエスト
フレーム33をLAN−Bにコネクションレス形式で送信
する。
【0113】LAN−Bの各LAN端末3はMAC−A
RPリクエストフレーム33を受信すると、送信先LAN
端末のIPアドレス“B”が自己のIPアドレスである
か否かを確認するが、LAN端末BはIPアドレス
“B”が自己のアドレスであるので、MAC−ARPリ
クエストフレーム33に対して自己のMACアドレスを応
答するメッセージ(MAC−ARPリプライフレームと
呼ぶ)をMAC副層プロトコルで作成する。MAC−A
RPリプライフレーム34(図2のアドレス応答メッセー
ジ34の実現形態となる)は受信したMAC−ARPリク
エストフレーム33の内容に、自己のMACアドレスを書
き込み、図示省略されたオペレーショナルコードをリプ
ライ(応答)のコードに変更したものである。
【0114】従って、MAC−ARPリプライフレーム
34の構成はMAC−ARPリクエストフレーム31と同一
であるが、この場合はLAN端末Bが送信元端末、LA
N端末Aが送信先端末となるため、受信したLAN端末
AのMACアドレスaがMACヘッダに送信先端末のM
ACアドレスとして設定されるなど、MAC−ARPリ
クエストフレーム31と各アドレスの順序が入れ代わる
が、内容としては不明であった送信先LAN端末BのM
ACアドレスの部分に“b”が書き込まれただけのもの
である。なお、混乱を避ける必要がある場合、MAC−
ARPリプライフレーム34など逆方向に送信するフレー
ムやセルの送信先(この例では最初の送信元端末である
LAN端末A)を宛先または相手と記す。
【0115】CV−BはLAN端末BよりMAC−AR
Pリプライフレーム34を受信するとIPアドレステーブ
ルにMAC−ARPリプライフレーム34から抽出した
LAN端末BのIPアドレス“B”とMACアドレス
“b”を対応させて登録する。この動作はCV−Aにお
けると同様、請求項7の効果を得るためのものである
が、細求項8の実施例の詳細は後述する。
【0116】次いで、CV−Bは宛先のMACアドレス
“a”をもつ装置が接続されているポートまたは仮想チ
ャネル(SVC)をMACアドレスルーチングテーブル
により検索するが、この時点ではMACアドレス
“a”をもつLAN端末Aに対してSVCは設定されて
いないため、VPI/VCIは得られない。しかし、M
ACアドレスルーチングテーブルにはMAC−ARP
リクエストフレーム33を受信したときにMACアドレス
“a”とCV−AのATMアドレス“I*”を対応して
登録しているので、MACアドレス“a”に対してAT
Mアドレス“I*”は得られる(図には“i→I”と記
載)。従って、CV−BからこのATMアドレス“I
*”に対してSVCを設定する処理を行うことも可能で
あるが、受信側がチャネル設定要求を行うことは通常行
われていないので、当初の送信元ではないLAN端末B
またはCV−BからSVCの設定は行わずにVCI部に
“F”を設定してATM−ARPリプライセル43-1を放
送形式で送出する。
【0117】MACアドレスルーチングテーブルの検
索によりMACアドレス“a”の端末に対するVPI/
VCIが得られないとCV−Bはデフォルト値“F”に
よりVCテーブルを検索する。この検索では、CV−
Aの場合と同様、#1,#2が検索されるのでPVC#
1とPVC#2に対してMAC−ARPリプライフレー
ム34をセル化して送信する。ただし、以下においてはP
VC#1に対するセルの送信のみについて説明すること
とし、図16ではPVC#2に対して送出されるセルの図
示は省略している。
【0118】ここでCV−BはCV−Aにおいて行われ
たのと同様に、受信したMAC−ARPリプライフレー
ム34をセル化してMAC−ARPリプライセル35を作成
するが、この場合は送信元の変換部12の識別情報として
CV−Bのポート番号“j”が付加される。また、MA
C−ARPリプライセル35のTAG部には#1(PVC
#1)が設定され、VCI部には“F”が設定される。
CV−Bは作成したMAC−ARPリプライセル35を複
数のPVC#1を介して他の全変換部12に放送形式で送
信する。
【0119】このMAC−ARPリプライセル35は他の
全変換部12に受信される。その中のひとつであるCV−
AはMAC−ARPリプライセル35を受信すると先にC
V−Bが行ったのと同様、先ず、ATMアドレステーブ
ルによりポート番号jをもつ送信元のATMアドレス
を検索するが、この例では送信元のATMアドレスとし
て上位アドレス部にCV−Bのポート番号“j”を含む
CV−BのATMアドレス“J*”(図16には“J”の
み記載)が検索される。
【0120】次いで、CV−Aはこの“J”とこのとき
の送信元端末であるLAN端末BのMACアドレス
“b”を対応させてMACアドレスルーチングテーブル
に登録する。これらを行うとCV−AはMAC−AR
Pリプライセル35をLAN−Aに送信することなく可変
チャネルの設定処理に入る。
【0121】可変チャネルの設定は図示省略されたAT
M交換機の処理部(以下、CCと記す)に呼設定要求を
行うことにより行われるが、呼設定要求の際には、送信
元端末と送信先端末のATMアドレスの指定が必要であ
る。CV−Aは自己のATMアドレス“I*”を知って
いるので、その下位アドレス部に送信元LAN端末Aの
MACアドレス“a”を付加することによって送信元L
AN端末AのATMアドレス“Ia”を作成する。ま
た、上記の処理により送信先のCV−BのATMアドレ
ス“J*”を識別しているため、その下位アドレス部
(“*”の部分に相当)に送信先LAN端末BのMAC
アドレス“b”を付加することにより送信先LAN端末
BのATMアドレス“Jb”も作成できる。
【0122】CV−Aは上記送信元LAN端末AのAT
Mアドレス“Ia”と送信先LAN端末BのATMアド
レス“Jb”(実際にはCV−BのATMアドレスとし
て作用する)を用いてCCに呼設定要求を行う。CCは
この要求を受けるとVPI/VCIを決定し、可変チャ
ネル(SVC)22を設定するが、図から明らかなよう
に、SVC22はLAN端末AとLAN端末B間に直接設
定されるものではなく、CV−AとCV−B間に設定さ
れる。VPI/VCIの決定とSVC設定後の通信形態
についてはのちにLAN端末3とATM端末4間の接続
の例により説明するので、ここでは詳細説明は省略す
る。
【0123】VPI/VCIが決定されたのち、CV−
AとCV−BはLAN端末A及びLAN端末Bよりそれ
ぞれLAN−AとLAN−Bを介して送られるMAC副
層プロトコルによるメッセージフレーム(MACフレー
ムと呼ぶ)をセル化するとともにATMヘッダのVCI
部にSVCのVPI/VCIを指定することによってS
VC22に送出し、SVC22側から受信するセル化された
メッセージをMACフレームに変換してそれぞれのLA
N2にコネクションレス形式で送出する(図示省略)。
【0124】以上の例ではLAN端末AとLAN端末B
はIPアドレスを指定して接続を行ったが、図16及び上
記の説明から明らかなように、LAN端末AとLAN端
末BがIP以外のネットワーク層プロトコルを使用する
LAN端末であっても、上記と同様、両端末はATM網
1を中継して容易に接続することができる。
【0125】次に、本発明の請求項3の実施例を図17〜
図19を用いて説明する。請求項3は任意のLAN2に収
容された任意のLAN端末3からATM網1内の任意の
ATM端末4に接続して通信を行う場合の接続方法であ
るが、以下、送信元のLAN端末3及びLAN2をそれ
ぞれLAN端末A及びLAN−A、送信先のATM端末
4をATM端末D、LAN−Aに接続される変換部12を
CV−Aとして説明する。
【0126】図17において、送信元のLAN端末Aは送
信先のATM端末DのIPアドレス“D”を指定してM
AC−APRリクエストフレーム41を送出するが、その
構成は図16において説明したMAC−APRリクエスト
フレーム31と同一である。このMAC−APRリクエス
トフレーム41を受信したCV−AはIPアドレステーブ
ルにLAN端末AのMACアドレス“a”とIPアド
レス“A”を対応させて登録する(請求項8に関連)。
【0127】次いで、CV−AはVCテーブルにより
送信先のポート番号を検索する。なお、図16では最初に
MACアドレスルーチングテーブルを検索したのちに
VCテーブルを検索したが、MACヘッダの送信先M
ACアドレスがBCであるときは“F”を用いて直接V
Cテーブルを検索することも可能である。図17ではM
AC−APRリクエストフレーム41のMACヘッダの送
信先がBCとなっているため、“F”を用いて直接VC
テーブルを検索する例を図示している。
【0128】この例では図16におけると同様、CV−A
内のVCテーブルには“F”に対応して#1,#2
(PVC#1,PVC#2)が記憶されているため、M
AC−APRリクエストフレーム41をセル化する場合の
TAG部には#1または#2、VCI部には“F”が設
定される。図16におけると同様に、TAG部を#1とし
たセルはPVC#1を介して全変換部12に送信され、T
AG部を#2としたセルはPVC#2を介して全ATM
端末4に送信されるが、PVC#1を介して全変換部12
に送信されるセルは図16に図示したMAC−APRリク
エストセル32と同一であるので図示及び説明は省略し、
以下、PVC#2を介して全ATM端末4に送信される
ATM−APRリクエストセル42-1について説明する。
【0129】全ATM端末4に送信されるATM−AP
Rリクエストセル42-1は図から明らかなように図16にお
いて説明したATM−APRリクエストセル36と送信先
端末のIPアドレスが異なるだけのものであり、図16と
同様、全PVC#2により全ATM端末4に放送形式で
送信される。ATM端末DはこのATM−APRリクエ
ストセル42-1を受信するが、ここではATMスイッチ11
とATM端末4の間に設けられたインタフェース回路13
(以下、IMと記すが、個々のIMを指す場合には接続
されているATM端末の符号、例えばDを付してIM−
Dなどと記す)を介して受信するものとする。図示のよ
うに、ATM−ARPリクエストセル42 -1はIM−Dに
おいてATMスイッチ11内を通過する際に必要であった
TAG部が除かれ、ATM−ARPリクエストセル42-2
としてATM端末Dに送られる。従って、この場合はC
V−Aのポート番号“i”の情報を含んだ送信元LAN
端末Aのアドレス“Ia”は図16におけるようにMAC
アドレス“a”に変換されることなく、ATMアドレス
“Ia”としてATM端末Dに送られる。なお、ATM
−APRリクエストセル42-1とATM−ARPリクエス
トセル42-2は図3におけるアドレス要求セル42に相当す
る。
【0130】他のATM端末4(例えば、ATM端末
E)は受信したATM−ARPリクエストセル42-2のI
Pアドレスが自端末宛てでないため、受信したセルを廃
棄するが、ATM端末DはATM−ARPリクエストセ
ル42-2の送信先端末のIPアドレス“D”が自己のIP
アドレスであるので、“?”印が記されていた送信先端
末のアドレスに自己のATMアドレスを記憶させた応答
セルを作成する。
【0131】ATM端末DのATMアドレスはATM網
1内で規定された任意の形態をとることができるが、以
下においてはATMアドレスの上位アドレス部にそのA
TM端末の収容位置情報(例えばポート番号)を含め、
下位アドレス部をその端末のMACアドレスで構成する
方法を前提として説明する。この方法では、ATM端末
Dのポート番号(IM−Dのポート番号に同じ)を
“h”、MACアドレスを“d”とすると、ATM端末
DのATMアドレスは“Hd”となるが、変換装置12の
ATMアドレスと同様、“H”は“h”を含むコードで
あるとする。ATM端末DはこのATMアドレス“H
d”を“?”が付せらていた送信先端末(自端末D)の
ATMアドレスに設定してATM−ARPリプライセル
43-1を作成する。ただし、送信元と送信先が入れ替わる
ため、各アドレスの配列はATM−ARPリクエストセ
ル42-2とは逆になる。
【0132】ATM端末Dはここで、ATM−ARPリ
プライセル43-1のVCI部を設定する。この場合、AT
M端末Dは送信元のATMアドレス“Ia”も自己のA
TMアドレス“Hd”も判るので、このATMアドレス
を用いてCC(図示省略)に可変チャネルの設定(VP
I/VCIの選択)を要求することもできるが、ATM
端末Dは受信側の端末であるので、SVCの設定要求は
行わずにVCI部に“F”を設定してATM−ARPリ
プライセル43-1を放送形式で送出する。
【0133】IM−DではATM−ARPリプライセル
43-1にTAG部を設定するため、VCテーブルにより
相手ポート番号の検索を行うがこの検索では前記と同
様、PVCが指定される。なお、図3(請求項3)及び
図4(請求項4)の原理説明図ではATM端末4と変換
手段12間の通信のみを前提としていたため、PVC#2
が使用されているが、本実施例ではATM端末4相互の
通信も行われることを前提として、各ATM端末4から
送信されるセルは他の全ATM端末4と全変換部12に設
定されているPVC#3を使用するものとして説明す
る。
【0134】上記の前提により、VCテーブルの検索
では#3が検索されると、TAG部に“#3”が設定さ
れたATM−ARPリプライセル43-2が全PVC#3に
対して放送形式で送信される。従って、この場合はAT
M−ARPリプライセル43-2は他のATM端末4(例え
ば、図17のATM端末E)に対しても送出されるが、図
3または図4の原理に基づいてPVC#2を指定した場
合には変換部12のみに対して送出される。なお、以上の
ATM−ARPリプライセル43-1とATM−ARPリプ
ライセル43-2は図3におけるアドレス応答セル43に相当
する。
【0135】CV−AはATM−ARPリプライセル43
-2を受信すると、このセルの送信元であるATM端末D
のMACアドレス“d”とIPアドレス“D”を対応さ
せてIPアドレステーブルに登録し、MACアドレス
“d”とATMアドレス“Hd”を対応させてMACア
ドレスルーチングテーブルに登録する。後者は後にM
ACフレーム(通信メッセージ)の送信先MACアドレ
スから送信先ATM端末のATMアドレスを検索する場
合などに使用される。
【0136】CV−AはATM−ARPリプライセル43
-2の受信によって送信元端末と送信先端末のATMアド
レスを知り得たので、CC(図17では図示省略)に対し
て呼設定要求を行うが、以下、呼設定処理のシーケンス
を図18により説明する。
【0137】図18に示すように、CC14はポート番号と
して“p”が付与されており、変換部12及びATM端末
4はCC14と通信を行う場合にはVCIの値に予め定め
られたコード、例えば“5”を指定する。CV−Aは図
17に図示されたATM−ARPリプライセル43-2を受信
するとVCテーブルを検索するが、VCテーブルに
は予めVCI“5”に対してCC14のポート番号“p”
が対応して登録されているので、検索された“p”をA
TMヘッダのTAG部として付加し、呼設定要求(Call
Setup)セル101 としてCC14に送出する(なお、CC
14のポート番号の“p”は予め定められているので、V
CI=5の場合はVCテーブルを検索せずに“p”を
TAG部に設定するようにしてもよい)。
【0138】呼設定要求セル101 の詳細内容は省略する
が、その中にはこのセルが呼設定要求(具体的には送信
先端末との間に設定するSVCのVCIの選定依頼)で
あることを示すコード(図では“VCI=?”で示す)
のほか、送信元端末及び送信先端末のATMアドレスが
含まれる。送信元のLAN端末AのATMアドレスには
図17のATM−ARPリプライセル43-2で受信した“I
a”、送信先のATM端末DのATMアドレスには同じ
く“Hd”が用いられる。
【0139】CC14はこの呼設定要求セル101 を受信す
ると、CV−Aと送信先ATM端末D(実際にはIM−
D)間に設定するSVCのVCIを選定する。図12では
選定されたVCIの値を“W”で示す。VCI値を決定
するとCC14は送信先のATM端末Dに対して選定した
VCI値“W”を知らせる。この通知は呼設定要求セル
102 により行われるが、このときのTAG部はATM端
末D(IM−Dに同じ)のポート番号“h”となる。こ
の呼設定要求セル102 はIM−DにおいてTAG部が除
去され、呼設定要求セル103 としてATM端末Dに送ら
れる。
【0140】ATM端末Dは呼設定要求セル103 を受信
するとSVCの設定に問題がないことを知らせるため応
答(Connect )セル104 を返送する。応答セル104 の内
容は受信した呼設定要求セル103 と殆ど同一であり、V
CI値としてはCC14との通信であることを示す“5”
を設定する。応答セル104 はIM−DにおいてTAG部
にCC14のポート番号“p”が付加され、応答セル105
としてCC14に送られる。また、IM−Dは応答セル10
4 を送出する際に、VCテーブルにCV−Aのポート
番号“i”とCV−Aに対して設定されることが決まっ
ているSVCのVCI値“W”を対応させて登録する。
【0141】CC14はこのセルのTAG部をCV−Aの
ポート番号である“i”に変えた応答セル106 をCV−
Aに送信する。CV−Aはこの応答セル106 をLAN端
末Aに中継するが、LAN端末AはATM網1内で送受
信される形式の応答セル106をそのまま受信できないの
で、CV−AはMAC副層プロトコルのメッセージに変
換する。変換方法はこれまでの説明から容易に類推でき
ると思われるため、詳細説明は省略するが、MAC副層
プロトコルに変換されてLAN端末Aに送られるMAC
−ARPリプライフレーム107 に書き込まれる送信元端
末と送信先端末のIPアドレス“A”と“D”及びMA
Cアドレス“a”と“d”はすべて応答セル106 により
送られてきたATMアドレス“Ia”と“Hd”から抽
出できることはこれまでの説明から明らかである(例え
ば、ATMアドレス“Hd”とMACアドレス“d”は
図17においてIPアドレステーブルに対応して記憶さ
れている)。
【0142】CV−Aはこのとき、VCテーブルにI
M−Dのポート番号“h”(ATMアドレス“Hd”か
ら抽出する)とIM−Dに対するSVCのVCI値
“W”を対応させて登録し、MACアドレスルーチング
テーブルにATM端末DのATMアドレス“Hd”と
VCI値“W”を対応させて登録する。以上の処理が行
われると、CV−AとATM端末D(IM−D経由)間
にVCI値“W”をもつ可変チャネルSVC23が設定さ
れ、LAN端末AとATM端末Dの通信が開始される。
以下、通信メッセージの送受信シーケンスを図19により
説明する。
【0143】LAN端末Aが送信する通信のメッセージ
(図19のMACフレーム111 )はMAC副層プロトコル
によるもので、MACヘッダに送信先のATM端末Dの
MACアドレス“d”と自端末のMACアドレス“a”
を設定し、メッセージ内に送信先及び送信元のIPアド
レス“D”及び“A”を含めた構成のもので、空白部分
には通信メッセージが入る。
【0144】CV−AはLAN端末Aより送信されたM
ACフレーム111 をセル化するため、MACヘッダをA
TMヘッダに置き換えるが、先ず、MACアドレスルー
チングテーブルにより送信先ATM端末DのMACア
ドレス“d”から相手端末のATMアドレス“Hd”を
検索(図17で登録済み)し、同じテーブルを用いてAT
Mアドレス“Hd”へのVCI値“W”を検索(図12で
登録済み)してVCI部に設定し、次にその“W”を用
いてVCテーブルを検索し、VCI値“W”が設定さ
れた相手端末のATM端末Dのポート番号“h”を得て
(図12で登録済み)TAG部に設定する。これによって
作成されたセル112 はVCI値“W”により定まるSV
C23を介してポート番号“h”のIM−Dに送られたの
ち、IM−DにおいてTAG部が除かれ、セル113 とし
てATM端末Dに送られる。
【0145】ATM端末Dからのメッセージは図のセル
114 に示すように最初からセルの形式で送出される。I
M−Dはこれを受信するとVCI部に設定されたVCI
値“W”からVCテーブルにより相手のポート番号
“i”を検索(図18で登録済み)し、セル115 のTAG
部に設定して送信する。CV−Aでは受信したセル115
に設定されているIPアドレスの“A”と“D”からI
Pアドレステーブルを用いてMACアドレスを検索
し、得られた“a”と“d”をMACヘッダに設定して
MACフレーム116 を作成し、LAN−Aを介してLA
N端末Aに送信する。なお、以上におけるセル112 〜11
5 は図2におけるメッセージセル(セル)55に相当する
ものである。
【0146】次に、本発明の請求項4の実施例について
図20〜図22を用いて説明する。請求項4は請求項3とは
逆に、ATM網1内の任意のATM端末4から任意のL
AN2に収容された任意のLAN端末3に対して接続を
行って通信する場合の接続方法であるが、以下、送信元
のATM端末4をATM端末C、ATM端末Cが接続さ
れているインタフェース回路13をIM−C、送信先のL
AN端末3及びLAN2をそれぞれLAN端末B及びL
AN−B、LAN−Bに接続されている変換部12をCV
−Bとして説明する。
【0147】ATM端末CはLAN端末Bと通信を行う
際に先ず送信先LAN端末BのATMアドレスを問い合
わせるATM−ARPリクエストセル51-1を作成する。
このセルのVCI値にはすでに説明したものと同じく
“F”を設定し、送信元のアドレスとして図20に示した
ATMアドレス“Gc”とIPアドレス“C”を設定す
る。この場合の送信先のIPアドレスは“B”である
が、ATMアドレスは不明であるので設定されず、
“?”で図示されている。
【0148】ATM−ARPリクエストセル51-1を受信
したIM−CはTAG部を付加するためVPテーブル
を検索するが、VCI値が“F”であるのでPVCの番
号が検索される。前述のように、ATM端末4からの送
信(応答を返送する場合を含む)にはすべてPVC#3
を使用することを前提としたので、この例ではTAG部
に“#3”が設定され、全変換部12及び他の全ATM端
末4(例えば図20のATM端末E等)に対してATM−
ARPリクエストセル51-2が放送形式で送信されるが、
以下、受信側として変換部CV−Bの動作についてのみ
記す。
【0149】ATM−ARPリクエストセル51-2を受信
したCV−Bは、送信元ATMアドレスの“Gc”の下
位アドレス部からATM端末CのMACアドレス“c”
を抽出してATM−ARPリクエストセル51-2内の“G
c”を“c”に置き換えるとともに、IPアドレステー
ブルに送信元のLAN端末CのIPアドレス“C”と
MACアドレス“c”を対応して登録し、MACアドレ
スルーチングテーブルにMACアドレス“c”とAT
Mアドレス“Gc”を対応して登録する。次いでCV−
Bは受信したVCI部の“F”から、MACヘッダの送
信先MACアドレス部に放送形式を示す“BC”を設定
し、“c”をMACヘッダの送信元端末のMACアドレ
ス部に設定してMAC−ARPリクエストフレーム52を
作成し、LAN−Bにコネクションレス形式で送信す
る。
【0150】これを受信したLAN端末BはIPアドレ
ス“B”により自端末へのメッセージであることを確認
すると、自己のMACアドレス“b”を設定してMAC
副層プロトコルによるMAC−ARPリプライフレーム
53を作成し、ATM端末CのMACアドレス“c”をM
ACヘッダの宛先に設定して返送する。
【0151】CV−Bは受信したMAC−ARPリプラ
イフレーム53をセル化するが、先ずATMヘッダを作成
するため、MACアドレスルーチングテーブルを用い
て宛先のMACアドレス“c”のVCI値を検索する。
この時点ではSVCが設定されておらず、VCI値が得
られないので、VCI値“F”によりVCテーブルを
検索し、相手ポート番号の代わりに“#1”(PVC#
1)と“#2”(PVC#2)を得る。CV−Bはこの
“#1”と“#2”をセルのTAG部に設定し、VCI
部に“F”を設定する。このうち、PVC#1を介して
図のLAN−Fを含む全変換部12に送信されるATM−
ARPリプライセルは図16で説明したものと同様である
ので図20には記載を省略し、以下、PVC#2上に送出
されるATM−ARPリプライセル54-1のみについて説
明する。
【0152】CV−BはMAC−ARPリプライフレー
ム53中のLAN端末BのMACアドレス“b”と自己の
ポート番号“j”(またはATMアドレス“J*”)を
用いてLAN端末BのATMアドレス“Jb”を作成
し、MACアドレスルーチングテーブルによりATM
端末CのMACアドレス“c”からATMアドレス“G
c”を検索(先に登録済み)してMAC−ARPリプラ
イフレーム53中のMACアドレス“b”と“c”をAT
Mアドレス“Jb”と“Gc”に置き換える。
【0153】以上によりセル化されたATM−ARPリ
プライセル54-1はPVC#2により全ATM端末4に放
送形式で送信される。その際、CV−Bは、IPアドレ
ステーブルに送信元(この場合はLAN端末B)のM
ACアドレス“b”とIPアドレス“B”を対応して登
録しておく。この処理は請求項7の機能の一部として行
われるもので詳細は後述する。
【0154】上記ATM−ARPリプライセル54-1はI
M−CにおいてTAGが除かれ、ATM−ARPリプラ
イセル54-2としてATM端末Cに送られる。このATM
−ARPリプライセル54-1とATM−ARPリプライセ
ル54-2は図4におけるATM−ARPリプライセル54に
相当する。
【0155】ATM−ARPリプライセル54-2を受信し
たATM端末Cは呼設定要求を開始するが、以下、図21
により説明する。ATM端末CはATM−ARPリプラ
イフレーム54-2を受信すると図21に示す呼設定要求(Ca
ll Setup)セル121 をCC14に対して送出する。この呼
設定要求セル121 のATMヘッダのVCI部はCC14に
対して定められている“5”となり、セルの内部にこの
セルが呼設定要求であることを示すコード(VCI=?
で示す)と、送信元及び送信先のATMアドレス“J
b”と“Gc”を設定する。IM−CはこれにTAG部
を付すが、その値は図12のCV−Aと同様、CC14のポ
ート番号“p”となる。TAG部“p”が付せられた呼
設定要求セル122 を受信するとCC14はVCIを設定し
(設定されたVCIを“X”で表す)、TAG部にCV
−Bのポート番号“j”を設定した呼設定要求セル123
をCV−Bに対して送信する。
【0156】CV−Bは呼設定要求セル123 を受信する
と、送信元ATM端末CのATMアドレス“Gc”とV
CI値の“X”を対応させてMACアドレスルーチング
テーブルに登録したのち、呼設定要求に対する応答
(Connect )セルを作成する。このとき、CV−BはV
CテーブルにATM端末Cのポート番号“g”(AT
Mアドレス“Gc”から抽出する)とVCI値“X”を
対応させて登録する。応答セル124 は呼設定要求セル12
3 の宛先がCC14のポート番号“p”に置き換えられた
もので、CC14はこれを受信すると必要な処理を行った
のち、宛先をIM−Cのポート番号“g”に変えた応答
セル125 を作成してIM−Cに送信する。
【0157】IM−Cは応答セル125 からTAG部を除
いた応答セル126 をATM端末Cに送出するが、その
際、応答セル125 の送信元であるCV−Bのポート番号
“j”(ATMアドレス“Jb”から抽出する)とVC
I値“X”を対応させてVCテーブルに登録してお
く。
【0158】以上によりATM端末CとCV−B間にV
CI値“X”をもつSVC25が設定され、ATM端末C
とLAN端末Bの間で通信が開始されるが、通信メッセ
ージの送受信シーケンスを図22により説明する。ATM
端末Cから送信されるメッセージはセル形式のもので、
図22のセル131 のようにVCIに“X”を設定し、送信
先LAN端末Bと送信元ATM端末CのIPアドレス
“B”及び“C”を含むものである。これを受信したI
M−CはVCテーブルによりVCI値“X”の接続先
のポート番号を検索し、ポート番号“j”を得る(図21
で登録済み)と、この“j”をTAG部に設定したセル
132 を作成してSVC25上に送出する。
【0159】CV−Bはセル132 を受信するとIPアド
レステーブルを用いてIPアドレス“B”及び“C”
のMACアドレスを検索し、“b”及び“c”を得る
(図20で登録済み)と、これらをMACヘッダに設定し
たMAC副層プロトコルのMACフレーム133 を作成
し、LAN−Bにコネクションレス形式で送信する。こ
のMACフレーム133 中には送信先端末のIPアドレス
として“B”が指定されているため、LAN端末Bはこ
のMACフレーム133 を自己宛てのメッセージとして識
別する。
【0160】LAN端末B側からメッセージを送信する
場合にはMAC副層プロトコルで作成したMACフレー
ム134 を送信する。MACフレーム134 を受信したCV
−Bは、MACアドレスルーチングテーブルを用いて
送信先のMACアドレス“c”からATMアドレス“G
c”を検索(図14で登録済み)し、次いで“Gc”から
VCI値“X”を検索(図21で登録済み)したのち、検
索した“X”を用いてVCテーブルにより宛先のポー
ト番号“g”を検索すると、“X”と“g”をそれぞれ
VCI部とTAG部に設定してセル135 を作成し、SV
C25上に送出する。これを受信したIM−CはTAG部
を除いたセル136 をATM端末Cに送出する。このよう
にしてATM端末CとLAN端末Bとはメッセージを送
受信する。なお、以上におけるセル131,132 及び135,13
6 は図5におけるメッセージセル(セル)63に相当する
ものである。
【0161】次に、本発明の請求項5の実施例について
図23〜図25を用いて説明する。請求項5はATM網1内
の任意のATM端末4相互間で通信を行う場合の接続方
法である。ATM端末4相互間で通信を行う場合には基
本的にはプロトコルの変換は必要がないが、本発明にお
いてはATM端末4とLAN端末3間の通信も行われる
ため、ATM端末4から送信する場合、或いはATM端
末4に受信があった場合に相手がATM端末4であって
もLAN端末3であっても通信が行える必要があるとい
う点で、単にATM端末4のみが存在するATM網1と
は異なる制約がある。以下、送信元及び送信先のATM
端末4をそれぞれATM端末C及びATM端末D、それ
ぞれに接続されたインタフェース回路13をそれぞれIM
−C及びIM−Dとして説明する。
【0162】送信元のATM端末Cが最初に送出するA
TM−ARPリクエストセル61-1は図20において説明し
たATM−ARPリクエストセル51-1の送信先端末のI
PアドレスがLAN端末Bの“B”からATM端末Dの
“D”に置き代わっただけのものである。このATM−
ARPリクエストセル61-1を受信したIM−CはVCテ
ーブルを検索し、“#3”(PVC#3)を得る。I
M−Cはこの“#3”をTAG部に設定し、VCI部を
“F”に設定したATM−ARPリクエストセル61-2
作成する。
【0163】すでに説明したように、PVC#3はAT
M端末Dを含む全ATM端末4に対して設定されている
ほか、全変換部12に対しても設定されているため、AT
M−ARPリクエストセル61-2は両者に対して放送形式
で送信される。図23のATM−ARPリクエストセル61
-2は他の全ATM端末4に送信されるセル、ATM−A
RPリクエストセル63は全変換部12に送信されるセルで
あるが、図から明らかなように両者は全く同一形式のも
のである。図のCV−Fは他の変換部12のひとつを図示
したものであるが、最初にCV−Fの動作を説明する。
【0164】CV−Fが受信するATM−ARPリクエ
ストセル63は図20のATM−ARPリクエストセル51-2
と送信先のIPアドレスが異なるのみのものである。従
って、CV−Fが行うMAC副層プロトコルへの変換処
理は図14のCV−Bが行う処理と同じであり、作成され
たMAC−ARPリクエストフレーム64は送信先のIP
アドレスが異なる以外は図20のMAC−ARPリクエス
トフレーム52と同一である。このMAC−ARPリクエ
ストフレーム64は接続されているLAN−F内の全LA
N端末3(図示省略)にコネクションレス形式で送られ
るが、送信先IPアドレスが一致しないため、各LAN
端末3において廃棄される。
【0165】一方、ATM端末4に対して送信されたA
TM−ARPリクエストセル61-2はIM−Dに受信され
てTAG部が除かれ、ATM−ARPリクエストセル61
-3としてATM端末Dに送られる。ATM端末Dは問い
合わせられた自己のATMアドレス“Hd”を書き込ん
だATM−ARPリプライセル62-1を作成して返送す
る。IM−Dはこれを受信すると送信するチャネルのV
CIを検索するが、この場合はATM−ARPリプライ
セル62-1のヘッダのVCI部が“F”であるためVCテ
ーブルを検索し、“#3”(PVC#3)を得る。I
M−Dはこの“#3”を設定したTAG部を付加したA
TM−ARPリプライセル62-2を作成するとすべてのP
VC#3に対して放送形式で送信する。
【0166】このATM−ARPリプライセル62-2は全
変換部12に対しても送信されるが、変換部12における動
作はATM−ARPリクエストセル63を受信したCV−
Fの動作と類似しているので図示及び説明は省略する。
一方、ATM−ARPリプライセル62-2を受信した各イ
ンタフェース回路(IM)はTAG部を除き、接続され
ている各ATM端末4に送出する。以上におけるATM
−ARPリクエストセル61-1〜61-3は図5のアドレス要
求セル61に相当し、ATM−ARPリプライセル62-1
62-3は図5のアドレス応答セル62に相当する。
【0167】ATM端末CはIM−Cより送出されるA
TM−ARPリプライセル62-3を受信すると、呼設定要
求を送出するが、以下、図24により説明する。ATM端
末Cは図24に示す呼設定要求(Call Setup)セル141 を
送信するが、そのVCI部はCC14宛てを意味する
“5”となっている。IM−Cにおいては図21における
と同様、TAG部にポート番号“p”を付加し、呼設定
要求セル142 としてCC14に送出する。CC14はVCI
を設定(設定されたVCIを“Y”で表す)すると、宛
先ポート番号に“h”を設定した呼設定要求セル143 を
IM−Dに送出する。IM−Dでは宛先ポート番号
“h”を除き、呼設定要求セル144 としてATM端末D
に送出する。
【0168】これを受信したATM端末Dが応答(Conn
ect)セル145 を作成して送出するとIM−DではVCI
値“Y”とその宛先であるIM−Cのポート番号“g”
を対応させてVCテーブルに登録したのち、CC14に
送出する。CC14で宛先がIM−Cのポート番号“g”
に書き替えられた応答セル147 はIM−Cで宛先ポート
番号“g”が除かれ、応答セル148 としてATM端末C
に返送される。これによってATM端末C(IM−C)
とATM端末D(IM−D)の間に“Y”をVCIとす
るSVC27が設定される。
【0169】図25はATM端末CとATM端末D間のメ
ッセージ送受信のシーケンスを説明する図であるが、送
信元のATM端末CからIM−Cに送られるセル151 と
IM−Cから送信先のIM−Dに送られるセル152 は図
22において説明したものと設定値が異なるのみであり、
またIM−Dにおいて行われる動作とIM−DからAT
M端末Dに送出されるセル153 は図19において説明した
ものと設定値が異なるのみであるので説明は省略する。
また、ATM端末DからATM端末Cに送信されるセル
154 〜156 はATM端末DからATM端末Cに送信され
るセル151 〜153 と設定値が入れ替わるのみであるので
説明は省略する。なお、以上におけるセル152 〜155 は
図5におけるメッセージセル(セル)63に相当するもの
である。
【0170】以上のように、図23〜図25に図示したAT
M端末4相互間の接続方法はATM端末4とLAN端末
3との間の接続方法と特に異なるところがない。即ち、
ATMアドレスを使用し、セル形式のメッセージなどを
送受信するATM端末4と、MACアドレスを使用し、
セル形式のメッセージ類を送受信できない既存LAN2
のLAN端末3とが混在していても、ATM端末4では
接続相手によって接続方法を変える必要がない。
【0171】以上、図16〜図25により説明したように本
発明においては、既存のLAN2が複数存在し、各LA
N2の中にATM網1内で統一されているネットワーク
層プロトコルと異なるネットワーク層プロトコルを使用
している既存のLAN端末が含まれている場合に、LA
N2間をATM網1を中継して接続しても、LAN端末
3相互間、LAN端末3とATM端末4間及びATM端
末4相互間の通信は変換部12におけるプロトコル変換に
よって問題なく行うことができる。また、ATM端末4
とATM端末相互で通信を行う場合と既存LANのLA
N端末と通信を行う場合とで接続方法を特別に変える必
要がない。また、接続の際に各端末のアドレスを変換す
るために各種のアドレスを一元管理する必要がないので
ネットワーク管理者に負担をかけることがない。
【0172】次に請求項6〜請求項10の実施例について
説明する。このうち、請求項6〜請求項8の実施例は以
上の説明の中においても一部説明が行われているが、以
下にこれまで使用した図16〜図25と図6〜図10の原理説
明図を併用して請求項ごとにまとめて説明する。
【0173】最初に請求項6の実施例を図16を例として
説明する。図16のCV−BはCV−AよりMAC−AR
Pリクエストセル32を受信したときに、LAN端末Aの
MACアドレス“a”とCV−AのATMアドレスの上
位アドレス部“I”を対応してMACアドレスルーチン
グテーブルに登録している。前述のように、“I”は
CV−Aのポート番号“i”が識別できる情報であり、
図6における送信元変換部12の識別情報に相当する。こ
の状態でこの通信は進行し、終了したものとする。
【0174】次に、この登録を行ったCV−Bに接続さ
れているLAN端末(例えばLAN端末B)よりLAN
端末Aに対してMAC−ARPリクエストフレームが送
出された場合を考える。この場合はCV−Bが送信側変
換部12として図16のCV−Aと同様な処理を行うが、M
ACアドレスルーチングテーブルに先の情報が登録さ
れていなければCV−BはPVC#1及びPVC#2を
介して他の全変換部12及び全ATM端末4に対して放送
形式でMAC−ARPリクエストセルを送出することに
なる。
【0175】しかし、請求項6を適用する場合は、CV
−Bはこのときの送信先LAN端末AのMACアドレス
“a”がMACアドレスルーチングテーブルに登録さ
れているか否かを検索する。先のように登録がなされて
いると、“a”と対応して記憶されているCV−AのA
TMアドレスの上位アドレス部“I”が検索されるの
で、CV−Bは“I”から送信先のCV−Aのポート番
号“i”を識別する。
【0176】一方、各変換部12は全変換部12の識別情報
(例えばポート番号)とATMアドレスの対応をATM
アドレステーブルに記憶しているので、CV−Bはポ
ート番号“i”を用いてATMアドレステーブルを検
索し、CV−AのATMアドレス“I*”を検索する。
CV−Bは自己のATMアドレス“J*”は判っている
ので、CV−AのATMアドレス“I*”を得ると、送
信元及び送信先のATMアドレスが確認できたことにな
る。そこで、このATMアドレスを用いてCCに呼設定
要求を行う。
【0177】CCがこの呼設定要求に応じてVPI/V
CIを設定すると既に説明した手順によりCV−BとC
V−A間にSVCが設定され、CV−BはこのSVCを
用いてMAC−ARPリクエストフレームを送信する。
この場合はMAC−ARPリクエストフレームの送信先
がCV−Aのみに限定されるため、複数の固定チャネル
に放送形式で送出する場合に比して仮想チャネルのトラ
ヒック及び受信側各装置の無効動作が著しく減少する。
この方法では、送信先LAN端末AのMACアドレス
“a”がMACアドレスルーチングテーブルに登録さ
れていない場合は先に説明したPVCによる放送形式の
送信を行うが、通信回数が増加するのに伴って登録内容
が増加するので、効果は次第に大きくなる。
【0178】なお、上記において、MACアドレスルー
チングテーブルに“a”とCV−AのATMアドレス
“I*”を対応して記憶させた場合は、LAN端末Aに
対してMAC−ARPリクエストフレームが送出された
ときに、MACアドレスルーチングテーブルのみを検
索してCV−AのATMアドレス“I*”を直接得るこ
ともできる。
【0179】次に、請求項7の実施例を説明する。請求
項7では図7に示すように、LAN端末3のATMアド
レスを上位アドレス部と下位アドレス部からなる階層構
造とする。LAN端末3にはATMアドレスは直接付与
されないが、これまでに説明したように接続過程におい
てプロトコル変換によりLAN端末のATMアドレスが
必要になることがある。例えば、図17においてCV−A
はLAN端末AよりMAC−ARPリクエストフレーム
41を受信し、これをセル化してATM端末Dに送出する
場合に送信元のLAN端末AのATMアドレスが必要に
なるが、図7の構成をとることによりMACアドレス
“a”からATMアドレス“Ia”を容易に作成するこ
とができる。
【0180】また、図18の応答(Connect )セル106 に
示すように、ATM端末DからLAN端末Aに対するア
ドレスとしてATMアドレス“Ia”を受信したとき
に、CV−Aはこれを簡単にMACアドレス“a”に変
換してMAC−ARPリプライフレーム107 を作成し、
LAN−Aに送出することができる。このように、請求
項6を適用することにより、LAN端末3とATM端末
4を接続する場合におけるアドレス変換が極めて容易と
なる。
【0181】次に、請求項8の実施例を説明する。請求
項8は自変換部12に接続されたLANに収容されたLA
N端末以外のLAN端末に対するメッセージを受信した
場合にLANに対してそのメッセージを中継させない接
続方法である。これまで、図16〜図25により説明した実
施例においては複数の固定チャネルに対して放送形式で
メッセージやセルが送出されるようになっている。従っ
て、変換部12は自変換部12に接続されているLAN2に
収容されていないことが明らかである場合でも受信した
メッセージ等をコネクションレス形式でLAN2に対し
て送出していた。LAN2内においては収容端末相互の
通信も行われるため、このような無効なメッセージの送
出を行わないことが望ましい。
【0182】請求項8では図8に示すように自変換部12
に接続されたLAN2に収容されたLAN端末3が一度
でも送信を行うと変換部12内にそのMACアドレスを記
憶しておき、ATM網1側からセルが送信されてきたと
きに、このセルを受信した変換部12はそのセル内の送信
先端末のMACアドレスを先に記憶しているMACアド
レスと比較し、一致するものがなければ受信したセルを
プロトコル変換してLAN2に送出することをしない。
【0183】以下、図16を例に請求項8の実施例を説明
する。図16においてLAN端末AがMAC−ARPリク
エストフレーム31を送信したときにCV−Aは図26の
に図示されているIPアドレステーブルにLAN端末
AのMACアドレス“a”とIPアドレス“I”を対応
させて登録するが、このIPアドレステーブルへの登
録が図8の収容LAN端末MACアドレスの記録に相当
する。以後、他の変換部12より図16のLAN−A以外の
LAN2に収容されたLAN端末3に対するセルが放送
形式で送られてくると、CV−Aはそのセルに設定され
ている送信先端末のMACアドレス“a”がIPアドレ
ステーブルに記録されているか否かを確認し、記録さ
れていなければLAN−Aに対してメッセージの中継を
行わない。
【0184】なお、この方法を適用する場合は、自変換
部12に収容されているLAN端末3は実際の通信を行う
前に試験的な通信などを行い、IPアドレステーブル
に登録をしておく。また、IPアドレステーブルは例
えば図17に示すように自変換部12に収容していない端末
のMACアドレスを記憶することもあるが、請求項8を
適用する場合はIPアドレステーブルを自変換部12に
収容されているLAN端末3のMACアドレスが識別で
きるように構成する。
【0185】次に請求項9の実施例を説明する。LAN
は基本的にコネクションレス通信方式であるため、図9
に示すように、LAN2内の端末相互で行う通信のメッ
セージが同時に変換部12に対しても送られる。図16〜図
25の構成では、変換部12は受信したメッセージがLAN
2内の端末相互のものであってもPVC#1やPVC#
2を介して全変換部12と全ATM端末4に対して放送形
式で送信する。請求項9はこのような無効なトラヒック
を減少するものであり、図9に示すように変換部12はL
AN端末3のひとつ(LAN端末Aとする)がメッセー
ジを送出したときに、そのメッセージから送信元LAN
端末Aのネットワークアドレス(例えばIPアドレス
“A”とする)を抽出して記録しておく。図16のCV−
AはMAC−ARPリクエストフレーム31を受信したと
きに送信元LAN端末AのMACアドレス“a”とIP
アドレス“A”を対応させてIPアドレステーブルに
登録しているが、上記の記録はこのIPアドレステーブ
ルへの登録を利用することができる。なお、MACア
ドレスでなく、ネットワークアドレスを用いるのは、L
AN端末3が通信を行う場合にネットワークアドレスを
指定するためである。
【0186】その後、他のLAN端末3(LAN端末K
とする)がLAN端末Aに対してIPアドレス“A”を
指定してメッセージを送出すると、そのメッセージはL
AN2内の全LAN端末3にコネクションレス形式で送
信されるとともに、変換装置12にも送出される。変換部
12は例えば前記のIPアドレステーブルに送信先端末
のIPアドレス“A”が記録されているか否かを確認
し、記録されていればIPアドレス“A”をもつLAN
端末3は自変換部12に接続されているLAN2に収容さ
れている端末であるので、受信したメッセージを廃棄
し、ATM網側には送出しない。請求項8を適用する場
合も請求項7と同様、例えばIPアドレステーブルを
自変換部12に収容されているLAN端末3のIPアドレ
スが識別できるように構成する。
【0187】次に請求項10の実施例を説明する。図16〜
図25では明確でないが、PVC#1及びPVC#2は各
変換部12から端末の全変換部12または全ATM端末4に
対して複数設定される。変換部12はATMスイッチ11に
対してひとつのUNI(User-Network Interface)をも
っているが、以上のような構成ではひとつのUNIに対
して多数の固定チャネル用のVPI/VCIが設定され
るとになる。請求項10は一つのUNIに対して固定チャ
ネル用としてひとつのVPI/VCIのみを付与するよ
うにするものである。
【0188】図10にその原理が図示されているように、
各変換部12は固定チャネル、例えばPVC#1を使用す
るときにATMスイッチ11内に複数のPVC#1を設定
するようにする。請求項9を適用する場合は、例えば図
16のCV−AはMAC−ARPリクエストフレーム31を
PVCに送出する場合に、CV−Aから送出するセルの
TAG部に“#1”を指定せずに、送信先の変換部12の
ポート番号を指定する。各変換部12は例えばATMアド
レステーブルに全変換装置12のポート番号とATMア
ドレスの対応を記憶しているので、全変換部12のポート
番号を順次TAG部に設定すれば、全変換部12に対して
MAC−ARPリクエストフレーム31を送出することが
できる。これによって多数のVPI/VCIがPVC#
1のために使用されることがなくなり、変換部12ごとの
固定チャネル(PVC#1)のVPI/VCIの管理が
容易となる。
【0189】次に本発明による変換装置12X の実施例に
ついて説明する。図27は図11〜図15の基本構成図に図示
された変換装置12X の構成の一実施例を示している。図
27の変換装置12X は、LAN2側に対する機能を集約し
たLANインタフェースボード12-10 、ATMスイッチ
側に対する機能を集約したATMインタフェースボード
12-20 及びATM網1内のチャネル全体の管理等を行う
ネットワーク管理ボード12-30 の3つのボードから成っ
ており、これらの各ボードはシステムバス12-4 0 によっ
て結ばれている。
【0190】LANインタフェースボード12-10 はCP
U12-11 、ROM12-12 、MEM12 -13 のほか、LAN
2に接続されて情報を送受信するドライバ12-14 、シス
テムバス12-40 に接続されてATMインタフェースボー
ド12-20 及びネットワーク管理ボード12-30 との間で情
報を授受するドライバ12-15 から成っている。ROM12
-12 は図11〜図15に図示されたLAN情報送受信手段12
a 、MACアドレス解析手段12e 、メッセージ送信制御
手段12m が実行する処理手順をファームウェアとして記
憶し、CPU12-11 はこのROM12-12 に記憶されたフ
ァームウェアに従って処理を行い、必要に応じてMEM
12-13 に情報を記憶させる。
【0191】MEM12-13 はCPU12-11 の処理に必要
なLAN関連情報を記憶するとともに処理過程において
発生する情報を一時記憶させる機能と、ドライバ12-14
を介してLAN2と送受信するメッセージを一時記憶さ
せるバッファメモリの機能を有するほか、図13及び図14
に図示された収容LAN端末記憶手段12-10 の機能を有
し、CPU12-10 の制御により収容LAN端末のMAC
アドレスを記憶する。
【0192】ATMインタフェースボード12-20 はCP
U12-21 、ROM12-22 、MEM12 -23 のほか、ATM
スイッチ11との間で情報を送受信するドライバ12-24
システムバス12-40 に接続されてLANインタフェース
ボード12-10 及びネットワーク管理ボード12-30 との間
で情報を授受するドライバ12-25 から成る。ROM12
-22 は図11〜図15に図示されたATM情報送受信手段12
b 、プロトコル変換手段12d 、ATMアドレス解析手段
12f 、コネクション設定処理手段12g、接続チャネル判
定手段12i 、メッセージ中継制御手段12k 、固定チャネ
ル選択手段12n が実行する処理手順をファームウェアと
して記憶し、CPU12-21 はROM12-22に記憶された
ファームウェアに従って処理を行い、必要に応じてME
M12-23 に情報を記憶させる。
【0193】MEM12-23 は図11〜図15に図示された変
換装置アドレス記憶手段12c を構成するほか、CPU12
-21 の処理に必要なATM関連情報の記憶及び処理過程
において発生する情報の一時記憶、ドライバ12-24 を介
してATM網1と送受信するメッセージを一時記憶させ
るバッファメモリの機能などを有する。更に、MEM12
-23 は図12に図示された送信元アドレス記憶手段12h 及
び接続チャネル判定手段12i 、図15に図示された固定チ
ャネル選択手段12-n が必要とする全変換装置12X のV
CI情報などを記憶している。
【0194】ネットワーク管理ボード12-30 は、CPU
12-31 、ROM12-32 、MEM12-3 3 と、システムバス
12-40 に接続されてLANインタフェースボード12-10
及びATMインタフェースボード12-20 との間で情報を
授受するドライバ12-34 から成っている。ROM12-32
はATM網全体を管理するために必要な処理、例えば、
コネクション設定の際に可変チャネル(SVC)の使用
状態の管理などを行うための手順をファームウェアとし
て記憶し、CPU12-41 はROM12-42 に記憶されたフ
ァームウェアに従って処理を行い、管理に必要な情報を
MEM12-43 に記憶させる。
【0195】図27のLANインタフェースボード12-10
及びATMインタフェースボード12 -20 内に2点鎖線で
囲まれた部分、即ち、CPU、ROM、MEMからなる
部分は、図11〜図15の中で変換装置12X が送信元及び送
信先の変換装置として行う処理及び請求項6〜10におい
て規定される処理を実行する部分であるが、具体的な動
作は図16〜図27によりすでに説明された内容と重複する
ので説明は省略する。
【0196】以上、図16〜図27(一部、図6〜図10の原
理図を使用)により本発明の実施例を説明したが、以上
において使用した図面及び説明内容は本発明の実施例の
一部を記したものに過ぎず、本発明が以上において説明
された内容のみに限定されるものでないことは勿論であ
る。例えば、上記の説明において使用した名称、例えば
変換部や変換装置が他の名称のものであっても本発明の
効果が変わらないことは勿論である。また、上記の実施
例では変換部12/変換装置12X をATM網1内に設けて
いるが、変換部12/変換装置12X の設置場所はATM網
1内に限られるものではなく、LAN2とATM網1の
中間、或いは適当な接続手段を併用することによりLA
N2内に設置しても本発明の効果は変わらない。
【0197】また、テーブル類の構成方法及び検索方法
には図26及び上記で説明した方法のほかにも多様な方法
が考えられるが、本発明はテーブル類の構成方法及び検
索方法の変形を排除するものではない。
【0198】また、変換装置12X については、図27では
1つのLANインタフェースボード12-10 に1つのLA
N2を接続しているが、1つのLANインタフェースボ
ード12-10 に複数のLAN2を収容しても本発明の効果
が変わらないことは明らかである。更に、変換装置12X
の構成方法は図27に示したようなLANインタフェース
ボード12-10 、ATMインタフェースボード12-20 及び
ネットワーク管理ボード12-30 の3つで構成する方法に
限定されるものでなく、他の構成としても本発明の効果
が変わらないことは言うまでもない。
【0199】
【発明の効果】以上説明したように、本発明によれば、
既存のLANの中に統一されたネットワーク層プロトコ
ルにより通信が行われるATM網が設置され、LANに
収容されたLAN端末がATM網を中継して他のLAN
に収容されたLAN端末と通信を行う場合に、データリ
ンク層プロトコルのMAC副層プロトコルを使用して接
続を行うため、既存のLAN端末が通信に使用するネッ
トワーク層プロトコルがATM網内で統一されたネット
ワーク層プロトコルでない場合でもATM網を中継して
容易に通信を行うことができる。その際、LANとAT
M網間に設けられる変換部/変換装置やATM端末のイ
ンタフェース回路がネットワーク層アドレス(例えば、
IPアドレス)、MACアドレス及びATMアドレスの
変換を効率よく行う。特に、MACアドレスはネットワ
ークアドレスと異なり、LANのセグメントまたはサブ
ネットワーク単位に統一がとられていないため、アドレ
ス変換に当たってテーブル等により変換を行うようにす
るとテーブルの作成と維持に大きな労力が必要となるほ
か、登録や更新のミスなどにより接続不良を生ずる可能
性が高くなるが、本発明ではMACアドレスはすべてそ
のMACアドレスを付与されている端末自身が通知する
方法をとっているため、MACアドレスの管理に多大な
労力を必要とすることがない。
【0200】また、本発明においては、LAN端末相互
間の接続、LAN端末からATM端末への接続、ATM
端末からLAN端末への接続、ATM端末相互間の接続
が統一的に行われ、送信元端末と送信先端末の組み合わ
せによって大きく異なる接続方法をとることがないの
で、各種の組み合わせの通信が効率よく行える。
【0201】また、本発明では収容位置を事前に知るこ
とが困難なMACアドレスを使用しても、通信を行う際
には可変チャネルが設定できるため、固定チャネルを用
いて通信を行う場合に比してチャネルの使用効率が向上
するほか、端末の種類に応じて予め適切な帯域を設定し
ておくことができるので、不必要に広い帯域に設定せざ
るを得ない固定チャネルを使用する場合に比してATM
網内の回線使用効率を向上させることができる。
【0202】更に、本発明ではアドレスの問い合わせを
放送形式によって行うが、宛先の変換部/変換装置を選
別してセルを送信する方法をとることができるため、固
定チャネルの使用の効率化が実現できる(請求項6、請
求項12)。また、ATMアドレスを階層構造とするこ
とによってアドレスの変換を一層容易にすることが可能
である(請求項7)。また、変換部/変換装置は受信し
たセルが自変換部/変換装置に接続されているLAN内
の端末宛てでない場合にそのセルをLANに送出しない
ようにすることができるので、LANに対する不要なト
ラヒックを減少させることができる(請求項8、請求項
13)。
【0203】また、各変換部/変換装置に接続されたL
AN内のLAN端末間で送受信されるメッセージをAT
M網側に送信しないようにすることができるので、AT
M網に対する無効なトラヒックが減少できる(請求項
9、請求項14)。また、固定チャネルに対して放送形
式で送信を行うために各変換部/変換装置が多数の固定
チャネルのVPI,VCIをもたないようにすることが
できるので、固定チャネルのVPI,VCIの管理が容
易になる(請求項10、請求項15)。
【0204】以上のように、本発明はコネクションレス
形式のLAN、特に既存のLANとコネクション形式の
ATM網が存在する通信網におけるATM網とLAN間
の接続の効率化に大きく寄与する。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明による接続方法原理説明図(1)
【図2】 本発明による接続方法原理説明図(2)
【図3】 本発明による接続方法原理説明図(3)
【図4】 本発明による接続方法原理説明図(4)
【図5】 本発明による接続方法原理説明図(5)
【図6】 本発明による接続方法原理説明図(6)
【図7】 本発明による接続方法原理説明図(7)
【図8】 本発明による接続方法原理説明図(8)
【図9】 本発明による接続方法原理説明図(9)
【図10】 本発明による接続方法原理説明図(10)
【図11】 本発明による変換装置基本構成図(1)
【図12】 本発明による変換装置基本構成図(2)
【図13】 本発明による変換装置基本構成図(3)
【図14】 本発明による変換装置基本構成図(4)
【図15】 本発明による変換装置基本構成図(5)
【図16】 本発明の実施例通信シーケンス図(LAN
端末相互の通信)
【図17】 本発明の実施例通信シーケンス図(LAN
端末からATM端末への通信1/3)
【図18】 本発明の実施例通信シーケンス図(LAN
端末からATM端末への通信2/3)
【図19】 本発明の実施例通信シーケンス図(LAN
端末からATM端末への通信3/3)
【図20】 本発明の実施例通信シーケンス図(ATM
端末からLAN端末への通信1/3)
【図21】 本発明の実施例通信シーケンス図(ATM
端末からLAN端末への通信2/3)
【図22】 本発明の実施例通信シーケンス図(ATM
端末からLAN端末への通信3/3)
【図23】 本発明の実施例通信シーケンス図(ATM
端末相互の通信1/3)
【図24】 本発明の実施例通信シーケンス図(ATM
端末相互の通信2/3)
【図25】 本発明の実施例通信シーケンス図(ATM
端末相互の通信3/3)
【図26】 本発明の実施例テーブル類記憶情報説明図
【図27】 本発明による変換装置実施例構成図
【図28】 従来技術のATM網構成図
【図29】 従来技術のLAN構成図
【符号の説明】
1 ATM網 2 LAN 3 LAN端末 4 ATM端末 11 ATMスイッチ 12 変換手段 12X 変換装置 12a LAN情報送受信手段 12b ATM情報送受信手段 12c 変換装置アドレス記憶手段 12d プロトコル変換手段 12e MACアドレス解析手段 12f ATMアドレス解析手段 12g コネクション設定処理手段 12h 送信元アドレス記憶手段 12i 接続チャネル判定手段 12j 収容LAN端末記憶手段 12k メッセージ中継制御手段 12m メッセージ送信制御手段 12n 固定チャネル選択手段 13 インタフェース回路 21、23、26 固定チャネル(PVC) 22、24、25 可変チャネル(SVC) 31〜36、41〜44、51〜55、61〜63 LAN端末と変換手
段間、ATM端末と変換手段間、変換手段相互間、AT
M端末相互間で送受信されるメッセージ、フレーム、セ
ル類 40 LAN端末ATMアドレス
フロントページの続き (51)Int.Cl.6 識別記号 庁内整理番号 FI 技術表示箇所 H04Q 3/00

Claims (15)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 各々が収容するLAN端末(3) 間の通信
    に複数種類のネットワーク層プロトコルが使用される複
    数のLAN(2) が統一されたネットワーク層プロトコル
    により相互に通信を行う複数のATM端末(4) を収容す
    るATM網(1) に接続された通信網において、前記LA
    N端末(3) 相互が前記ATM網(1) を中継して通信を行
    う場合のLANの接続方法であって、 前記複数のLAN(2) の各々と前記ATM網(1) 内のA
    TMスイッチ(11)間にアドレス解析とプロトコル変換を
    行う変換手段(12)を設け、各変換手段(12)にATM網
    (1) 内におけるATMアドレスが識別できる識別情報を
    付与して各変換手段(12)間に仮想的な固定チャネル(21)
    を設定し、 送信元LAN端末(3) を収容する変換手段(12)は、送信
    元LAN端末(3) が送信先LAN端末(3) のネットワー
    クアドレスを指定して該送信先LAN端末(3)のデータ
    リンク層におけるMACアドレスを問い合わせるMAC
    副層プロトコルのメッセージを送信したときに、該メッ
    セージをセル化して前記複数の固定チャネル(21)に放送
    形式で送出し、 送信先LAN端末(3) を収容する変換手段(12)は、送信
    先LAN端末(3) が自端末のMACアドレスを通知する
    MAC副層プロトコルのメッセージを送信したときに、
    該メッセージに自変換手段(12)の識別情報を付してセル
    化したのち前記複数の固定チャネル(21)に放送形式で送
    出し、 該メッセージを受信した送信元変換手段(12)は両変換手
    段の識別情報を用いてコネクション設定処理を行い、 以後、送信元及び送信先の変換手段(12)は送信元及び送
    信先LAN端末(3) よりMAC副層プロトコルにより送
    信されるメッセージをセル化してトランスペアレントに
    中継することを特徴とするATM網を含むLANの接続
    方法。
  2. 【請求項2】 前記各変換手段(12)に識別情報とATM
    網(1) 内のアドレスとしてATMアドレスを付与して各
    変換手段(12)内に全変換手段(12)の識別情報とATMア
    ドレスの対応を記憶させるとともに、各変換手段(12)間
    に仮想的な複数の第1の固定チャネル(21)を設定し、 任意のLAN(2) に収容された任意のLAN端末(3) が
    他のLAN(2) に収容されたLAN端末(3) と通信を行
    うために、両LAN端末(3) が使用するネットワーク層
    プロトコルにおけるネットワークアドレスを指定して送
    信先LAN端末(3) のMACアドレスを問い合わせるア
    ドレス要求メッセージ(31)をMAC副層プロトコルによ
    り送出したときに、送信元のLAN端末(3) を収容する
    LAN(2) に接続された変換手段(12)は該アドレス要求
    メッセージ(31)に自変換手段(12)の識別情報を付加して
    セル化したアドレス要求セル(32)を作成して前記複数の
    第1の固定チャネル(21)に放送形式で送出し、 前記アドレス要求セル(32)を受信した各変換手段(12)は
    該アドレス要求セル(32)をそれぞれMAC副層プロトコ
    ルに変換し、アドレス要求メッセージ(33)としてそれぞ
    れ接続されているLAN(2) に収容された全LAN端末
    (3) に対して放送形式で送信し、 該アドレス要求メッセージ(33)を受信した送信先のLA
    N端末(3) が自端末のMACアドレスを通知するアドレ
    ス応答メッセージ(34)をMAC副層プロトコルにより送
    出したときに、送信先のLAN端末(3) を収容するLA
    N(2) が接続されている変換手段(12)は前記アドレス応
    答メッセージ(34)に自変換手段(12)の識別情報を付して
    セル化したアドレス応答セル(35)を作成して前記複数の
    第1の固定チャネル(21)に放送形式で送出し、 前記アドレス応答セル(35)を受信した送信元の変換手段
    (12)は、該アドレス応答セル(35)より抽出した送信先変
    換手段(12)の識別情報と自変換手段(12)の識別情報を用
    いて両変換手段(12)のATMアドレスを識別し、識別し
    たATMアドレスを用いて両変換手段(12)間に可変チャ
    ネル(22)を設定する処理を行い、 以後、送信元及び送信先の変換手段(12)はそれぞれ接続
    されているLAN(2)に収容されたLAN端末(3) より
    MAC副層プロトコルにより送信されるメッセージをセ
    ル化してメッセージセル(36)として前記可変チャネル(2
    2)に送出し、該可変チャネル(22)より受信するメッセー
    ジセル(36)をMAC副層プロトコルのメッセージに変換
    して接続されているLAN(2) に収容されたLAN端末
    (3) に送出することにより前記送信元のLAN端末(3)
    と送信先のLAN端末(3) 間に送受信さるれメッセージ
    を中継することを特徴とするATM網を含む請求項1記
    載のLANの接続方法。
  3. 【請求項3】 前記通信網において、任意のLAN(2)
    に収容された任意のLAN端末(3) が前記ATM網(1)
    内の任意のATM端末(4) と通信を行う場合のLANの
    接続方法であって、 前記各ATM端末(4) に、各ATM端末(4) に付与され
    ているMAC副層プロトコルにおけるMACアドレスが
    識別可能なように構成されたATMアドレスを付与する
    とともに、前記各変換手段(12)と前記各ATM端末(4)
    間に仮想的な複数の第2の固定チャネル(23)を設定し、 ATM網(1) 内の任意のATM端末(4) と通信を行うた
    めに任意のLAN(2)に収容された任意のLAN端末(3)
    が、前記ATM網(1) 内の統一されたネットワーク層
    プロトコルのネットワークアドレスを指定して送信先A
    TM端末(4) のATMアドレスを問い合わせるアドレス
    要求メッセージ(41)をデータリンク層のMAC副層プロ
    トコルにより送出したときに、送信元のLAN端末(3)
    を収容するLAN(2) が接続されている変換手段(12)
    は、該アドレス要求メッセージ(41)に自変換手段(12)の
    識別情報から作成したATMアドレスを含めてセル化し
    たアドレス要求セル(42)を作成して前記複数の第2の固
    定チャネル(23)に放送形式で送出し、 送信先のATM端末(4) は前記アドレス要求セル(42)内
    のネットワークアドレスが自端末のアドレスであること
    を識別したときに、自ATM端末(4) に予め付与されて
    いるATMアドレスを通知するアドレス応答セル(43)を
    作成して前記複数の第2の固定チャネル(23)に放送形式
    で送出し、 前記アドレス応答セル(43)を受信した送信元の変換手段
    (12)は、受信した送信先ATM端末(4) のATMアドレ
    スと自変換手段(12)のATMアドレスを用いて該変換手
    段(12)と送信先ATM端末(4) 間に可変チャネル(24)を
    設定する処理を行い、 以後、前記送信元のLAN端末(3) よりMAC副層プロ
    トコルにより送信されるメッセージをセル化してメッセ
    ージセル(44)として前記可変チャネル(24)に送出し、前
    記可変チャネル(24)より受信するメッセージセル(44)を
    MAC副層プロトコルによるメッセージに変換して送信
    元のLAN端末(3) に送出することによりLAN端末
    (3) とATM端末(4) 間に送受信されるメッセージを中
    継することを特徴とする請求項2記載のATM網を含む
    LANの接続方法。
  4. 【請求項4】 前記通信網において、前記ATM網(1)
    内の任意のATM端末(4) が任意のLAN(2) に収容さ
    れた任意のLAN端末(3) と通信を行う場合のLANの
    接続方法であって、 任意のLAN(2) に収容された任意のLAN端末(3) と
    通信を行うために前記ATM端末(4) が、前記ATM網
    (1) 内で統一されて使用されるネットワーク層プロトコ
    ルにより定められている送信先LAN端末(3) のネット
    ワークアドレスを指定して送信先LAN端末(3) のMA
    Cアドレスを問い合わせるアドレス要求セル(51)に自A
    TM端末(4) のATMアドレスを含めて前記複数の第2
    の固定チャネル(23)に放送形式で送出したときに、 前記アドレス要求セル(51)を受信した各変換手段(12)
    は、該アドレス要求セル(51)中の送信元ATM端末(4)
    のATMアドレスから該ATM端末(4) のMACアドレ
    スを識別して送信元ATM端末(4) のMACアドレスと
    したのち、前記アドレス要求セル(51)をMAC副層プロ
    トコルによるアドレス要求メッセージ(52)に変換してそ
    れぞれ接続されているLAN(2) に収容された全LAN
    端末(3) に対して放送形式で送信し、 該アドレス要求メッセージ(52)を受信した送信先のLA
    N端末(3) が自端末のMACアドレスを知らせるアドレ
    ス応答メッセージ(53)をMAC副層プロトコルにより送
    出したときに、送信先のLAN端末(3) を収容するLA
    N(2) に接続された変換手段(12)は該アドレス応答メッ
    セージ(53)中の送信元ATM端末(4) のMACアドレス
    をATMアドレスに変換するとともに、送信先LAN端
    末(3) のMACアドレスと自変換手段(12)の識別情報に
    より自変換手段(12)のATMアドレスを作成して前記ア
    ドレス応答メッセージ(53)に含めてセル化し、アドレス
    応答セル(54)として前記複数の第2の固定チャネル(23)
    に放送形式で送出し、 前記アドレス応答セル(54)を受信した送信元ATM端末
    (4) は、送信先変換手段(12)の識別情報と自ATM端末
    (4) のATMアドレスを用いて自ATM端末(4) と送信
    先変換手段(12)の間に可変チャネル(25)を設定する処理
    を行い、 以後、前記送信先の変換手段(12)は、送信元のATM端
    末(4) より送られるセル形式のメッセージセル(55)をM
    AC副層プロトコルによるメッセージに変換して送信先
    のLAN端末(3) に送出し、前記送信先のLAN端末
    (3) より送信されるMAC副層プロトコルによるメッセ
    ージをメッセージセル(55)に変換して前記可変チャネル
    (25)に送出することにより、前記送信元のATM端末
    (4) と送信先のLAN端末(3) 間の通信を中継すること
    を特徴とする請求項3記載のATM網を含むLANの接
    続方法。
  5. 【請求項5】 前記通信網において、前記ATM網(1)
    内の任意のATM端末(4) 相互間で通信を行う場合のL
    ANの接続方法であって、 前記ATM端末(4) 相互間及び前記ATM端末(4) と前
    記変換手段(12)間に仮想的な第3の固定チャネル(26)を
    設定し、 他のATM端末(4) と通信を行うために任意のATM端
    末(4) が、前記ATM網(1) 内で統一されて使用される
    ネットワーク層プロトコルにより定められている送信先
    ATM端末(4) のネットワークアドレスを指定し、送信
    元端末のアドレスとして自ATM端末(4) のATMアド
    レスを設定して送信先ATM端末(4) のATMアドレス
    を問い合わせるアドレス要求セル(61)を前記複数の第3
    の固定チャネル(26)に放送形式で送出したときに、 送信先のATM端末(4) は前記アドレス要求セル(61)内
    のネットワークアドレスが自端末のアドレスであること
    を識別すると、自ATM端末(4) に予め付与されている
    ATMアドレスを知らせるアドレス応答セル(62)を作成
    して前記複数の第3の固定チャネル(26)に放送形式で送
    出し、 前記アドレス応答セル(62)を受信した送信元のATM端
    末(4) は自ATM端末(4) 及び送信先ATM端末(4) の
    ATMアドレスを用いて自ATM端末(4) と送信先AT
    M端末(4) の間に可変チャネル(27)を設定する処理を行
    い、 以後、送信元のATM端末(4) と送信先のATM端末
    (4) の間でセル形式のメッセージセル(63)を送受信する
    ことを特徴とする請求項3または請求項4記載のATM
    網を含むLANの接続方法。
  6. 【請求項6】 前記各変換手段(12)は、前記第1の固定
    チャネル(21)上で第1の変換手段(12)に接続されている
    LAN(2) に収容された第1のLAN端末(3) より送出
    され、第1の変換手段(12)において該第1の変換手段(1
    2)の識別情報が付加されたセルを受信したときに、該セ
    ルより前記第1の変換手段(12)の識別情報と第1のLA
    N端末(3) のMAC副層プロトコルのアドレスを抽出
    し、両者を対応して自変換手段(12)内に記憶し、 以後、自変換手段(12)に接続されているLAN(2) に収
    容された第2のLAN端末(3) より送信先LAN端末
    (3) のMAC副層プロトコルのアドレスを指定したメッ
    セージを受信したときに、該送信先LAN端末(3) のM
    AC副層プロトコルのアドレスが前記第1のLAN端末
    (3) のMAC副層プロトコルのアドレスとして自変換手
    段(12)内に記憶されていたときは対応して記憶されてい
    る第1の変換手段(12)の識別情報を確認したのち、内部
    に記憶している全変換手段の識別情報とATMアドレス
    の対応情報を用いて前記第1の変換手段(12)のATMア
    ドレスを作成してコネクション設定処理を開始すること
    を特徴とする請求項2記載のATM網を含むLANの接
    続方法。
  7. 【請求項7】 前記ATM網(1) 内において用いられる
    ATMアドレスを上位アドレス部と下位アドレス部に階
    層化し、 任意のLAN端末(3) より任意のATM端末(4) に対し
    て送信されたメッセージを受信した変換手段(12)は、該
    メッセージより前記LAN端末(3) のMACアドレスを
    抽出し、上位アドレス部に自変換手段(12)の識別情報を
    含め、下位アドレス部を前記LAN端末(3) のMACア
    ドレスにより構成して該LAN端末(3)の仮想的なAT
    Mアドレス(40)を作成し、前記メッセージをセル化した
    メッセージに含めてATM網(1) 内に送出することを特
    徴とする請求項3または請求項4記載のATM網を含む
    LANの接続方法。
  8. 【請求項8】 前記変換手段(12)は、自変換手段(12)に
    接続されているLAN(2) に収容された各LAN端末
    (3) よりメッセージを受信したときに、該メッセージよ
    り該LAN端末(3) のMACアドレスを抽出して収容L
    AN端末MACアドレスとして内部に記憶し、 ATMスイッチ(11)を介してセルを受信したときに、該
    セルに含まれた送信先LAN端末(3) のMACアドレス
    が自変換手段(12)の内部に収容LAN端末MACアドレ
    スとして記憶されているか否かを確認し、記憶されてい
    なかった場合には受信したセルのプロトコル変換と前記
    LAN(2) への中継を中止するよう制御することを特徴
    とする請求項2、請求項3または請求項4記載のATM
    網を含むLANの接続方法。
  9. 【請求項9】 前記変換手段(12)は、自変換手段(12)に
    接続されているLAN(2) に収容されたLAN端末(3)
    より第1のメッセージを受信したときに、該第1のメッ
    セージより送信元LAN端末(3) のMACアドレスを抽
    出して収容LAN端末MACアドレスとして内部に記憶
    し、 以後、前記LAN(2) に収容された任意のLAN端末
    (3) より第2のメッセージを受信したときに、該第2の
    メッセージの送信先LAN端末のMACアドレスが自変
    換手段(12)の内部に収容LAN端末MACアドレスとし
    て記憶されているか否かを確認し、該MACアドレスが
    記憶されていることを確認した場合には受信した第2の
    メッセージのATM網(1) 内への送信を中止するよう制
    御することを特徴とする請求項2、請求項3または請求
    項4記載のATM網を含むLANの接続方法。
  10. 【請求項10】 前記各変換手段(12)に接続されるそれ
    ぞれ複数からなる前記第1の固定チャネル(21)及び第2
    の固定チャネル(22)に同一の仮想パス識別子(VPI)
    及び仮想チャネル識別子(VCI)を付与し、前記各変
    換手段(12)は該第1の固定チャネル(21)または第2の固
    定チャネル(22)を使用するときに、ATMスイッチ(11)
    内では送出するセルに付加したヘッダ情報によって接続
    先の変換手段(12)の出方路を指定することによりATM
    スイッチ(11)内にユニキャストの第1の固定チャネル(2
    1)または第2の固定チャネル(22)を設定させることを特
    徴とする請求項2、請求項3または請求項4記載のAT
    M網を含むLANの接続方法。
  11. 【請求項11】 各々が収容するLAN端末(3) 間の通
    信に複数種類のネットワーク層プロトコルが使用される
    複数のLAN(2) が、統一されたネットワーク層プロト
    コルにより相互に通信を行う複数のATM端末(4) を収
    容するATM網(1) に接続された通信網において、前記
    複数のLAN(2) の各々と前記ATM網(1) 内のATM
    スイッチ(11)間に設けられてアドレス解析とプロトコル
    変換を行う変換装置(12X) であって、 接続されているLAN(2) との間でデータリンク層のM
    AC副層プロトコルのメッセージを送受信するLAN情
    報送受信手段(12a) と、 ATMスイッチ(11)を介して他変換装置(12X) またはA
    TM端末(4) との間でセル化された情報を送受信するA
    TM情報送受信手段(12b) と、 全変換装置(12X) にそれぞれ付与されている識別情報と
    ATM網(1) 内におけるATMアドレスを対応して記憶
    する変換装置アドレス記憶手段(12c) と、 前記LAN(2) より受信するMAC副層プロトコルのメ
    ッセージをセル化して前記ATM情報送受信手段(12b)
    より送出し、前記ATMスイッチ(11)側より受信するセ
    ルをMAC副層プロトコルのメッセージに変換して前記
    LAN情報送受信手段(12a) より送出するプロトコル変
    換手段(12d) と、 接続されているLAN(2) に収容されたLAN端末(3)
    より指定されたネットワークアドレスをもつ端末のMA
    CアドレスまたはATMアドレスを問い合わせるアドレ
    ス要求メッセージを受信したとき、または該アドレス要
    求メッセージに対するアドレス応答メッセージを受信し
    たときに、該アドレス要求メッセージまたはアドレス応
    答メッセージに自変換装置(12X) の識別情報を付加して
    前記プロトコル変換手段(12d) によりセル化させたの
    ち、前記ATM情報送受信手段(12b) を介して他の全変
    換装置(12X) との間に設けられた第1の固定チャネル(2
    1)に対して放送形式で送出し、かつ、他変換装置(12X)
    よりセル化されたアドレス応答メッセージを受信したと
    きに、前記変換装置アドレス記憶手段(12c) を介して該
    他変換装置(12X) のATMアドレスを解析したのち、コ
    ネクション設定処理手段(12g) に対して前記他変換装置
    (12X) との間にコネクション設定を要求するMACアド
    レス解析手段(12e) と、 接続されているLAN(2) に収容されたLAN端末(3)
    より指定されたネットワークアドレスをもつ端末のMA
    CアドレスまたはATMアドレスを問い合わせるアドレ
    ス要求メッセージを受信したとき、または該アドレス要
    求メッセージに対するアドレス応答メッセージを受信し
    たときに、前記LAN端末(3) のMACアドレスと自変
    換装置(12X) の識別自により自変換装置(12X) のATM
    アドレスを作成し、前記プロトコル変換手段(12d) によ
    りATM端末(4) が受信するのに適した形式のセルに変
    換したのち、前記ATM情報送受信手段(12b) を介して
    全ATM端末(4) との間に設けられた第2の固定チャネ
    ル(23)に対して放送形式で送出させ、かつ、ATM端末
    (4) よりセル化されたアドレス応答メッセージを受信し
    たときに、該ATM端末(4) のATMアドレスを解析し
    たのち、コネクション設定処理手段(12g) に対して前記
    ATM端末(4) との間にコネクション設定を要求するA
    TMアドレス解析手段(12f) と、 前記MACアドレス解析手段(12e) または前記ATMア
    ドレス解析手段(12f)が相手LAN端末(3) が接続され
    ている変換装置(12X) または相手ATM端末(4) のAT
    Mアドレスの解析を終了したのちに、該MACアドレス
    解析手段(12e)またはATMアドレス解析手段(12f) の
    要求により自変換装置(12X) と相手変換装置(12X) また
    は相手ATM端末(4) との間にコネクション設定処理を
    行うコネクション設定処理手段(12g) とを備えたことを
    特徴とする変換装置。
  12. 【請求項12】 他変換装置(12X) に接続された第1の
    LAN端末(3) より送出され、前記第1の固定チャネル
    (21)及び前記ATM情報送受信手段(12b) を介して受信
    したセルより前記他変換装置(12X) の識別情報と前記第
    1のLAN端末(3) のMACアドレスを抽出し、両者を
    対応して記憶する送信元アドレス記憶手段(12h) と、 自変換装置(12X) に接続された第2のLAN端末(3) よ
    りMAC副層プロトコルのメッセージを受信したとき
    に、該メッセージの送信先LAN端末(3) のMACアド
    レスが前記送信元アドレス記憶手段(12h) に記憶されて
    いるか否かを調べ、該MACアドレスが記憶されていた
    ときは対応して記憶されている変換装置(12X) の識別情
    報を用いて前記変換装置アドレス記憶手段(12c) を索引
    し、該変換装置(12X) のATMアドレスを確認したとき
    に前記コネクション設定処理手段(12g) に対して前記他
    変換装置(12X) との間にコネクション設定を要求する接
    続チャネル判定手段(12i) を備えたことを特徴とする請
    求項11記載の変換装置。
  13. 【請求項13】 接続されているLAN(2) に収容され
    たLAN端末(3) より前記LAN情報送受信手段(12a)
    を介してメッセージを受信したときに、該メッセージよ
    り送信元のLAN端末(3) のMACアドレスを抽出して
    記憶する収容LAN端末記憶手段(12j) と、 ATMスイッチ(11)側より前記ATM情報送受信手段(1
    2b) を介してセルを受信したときに、該セルに含まれた
    送信先LAN端末(3) のMACアドレスが前記収容LA
    N端末記憶手段(12j) に記憶されているか否かを確認
    し、記憶されていなかった場合には受信したセルのプロ
    トコル変換と自変換装置(12X) に接続されているLAN
    (2) への送出を中止するよう制御するメッセージ中継制
    御手段(12k) を備えたことを特徴とする請求項11また
    は請求項12記載の変換装置。
  14. 【請求項14】 前記収容LAN端末記憶手段(12j)
    と、 接続されているLAN(2) に収容されたLAN端末(3)
    よりメッセージを受信したときに、該メッセージの送信
    先LAN端末のMACアドレスが前記収容LAN端末記
    憶手段(12j) に記憶されているか否かを確認し、記憶さ
    れていることを確認した場合には受信したメッセージを
    ATMスイッチ(11)側に対して送信しないように制御す
    るメッセージ送信制御手段(12m) を備えたことを特徴と
    する請求項11、請求項12または請求項13記載の変
    換装置。
  15. 【請求項15】 各変換装置(12)に接続される前記複数
    の第1の固定チャネル(21)及び複数の第2の固定チャネ
    ル(23)に同一の仮想パス識別子(VPI)及び仮想チャ
    ネル識別子(VCI)を付与し、かつ、 全変換装置(12X) に対する接続情報を記憶し、自変換装
    置(12)が他の複数の変換装置(12)または複数のATM端
    末(4) に対してセルを送出する際に、前記接続情報を用
    いて前記ATMスイッチ11側に送出する前記セルに付加
    されるヘッダ情報に接続先の変換装置(12X) の出方路を
    順次指定する固定チャネル選択手段(12n) を備えたこと
    を特徴とする請求項11、請求項12、請求項13また
    は請求項14記載の変換装置。
JP6207022A 1994-08-31 1994-08-31 Atm網を含むlanの接続方法及び変換装置 Withdrawn JPH0879294A (ja)

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Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
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US6459706B1 (en) 1997-11-20 2002-10-01 Nec Corporation Message-passing communication system generating task for monitoring a specific communication path
US6993036B2 (en) 2000-01-26 2006-01-31 Nec Corporation ATM exchange and method of operating the same
KR100776817B1 (ko) * 2006-02-22 2007-11-19 주식회사 젤파워 부계층을 이용한 저속 이종 네트워크 사이의 통합 mac에의한 데이터 링크 방법 및 장치

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