JPH0865901A - 交直流連系系統の潮流計算方法と装置および交直流連系系統管理システム - Google Patents

交直流連系系統の潮流計算方法と装置および交直流連系系統管理システム

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JPH0865901A
JPH0865901A JP6199387A JP19938794A JPH0865901A JP H0865901 A JPH0865901 A JP H0865901A JP 6199387 A JP6199387 A JP 6199387A JP 19938794 A JP19938794 A JP 19938794A JP H0865901 A JPH0865901 A JP H0865901A
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power
load
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Satoru Arikata
悟 有方
Shigeyuki Muramoto
重幸 村元
Reiko Bando
令子 板東
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Hitachi Information and Control Systems Inc
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Hitachi Ltd
Hitachi Information and Control Systems Inc
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Abstract

(57)【要約】 【目的】交流で受電し直流で消費する交直流連系系統の
潮流計算方式を提供する。 【構成】まず、直流連系点電圧を定格値を初期設定する
(s101)。この連系点電圧と直流負荷を基に、直流
系統の潮流計算を行い、連系点の潮流と母線電圧を求め
る(s102)。この連系点潮流を基に、交流系統連系
点母線の負荷即ち、交流系統からみた変換器35の電力
損失を含む直流系統の負荷を計算する(s103)。こ
の負荷と、運用パターンなどにより設定する交流連系点
の電圧を基に、交流系統の潮流計算を行う(s10
4)。交流潮流計算の結果による連系点電圧を、s10
2に与えられる直流連系点電圧を比較し(105)、偏
差が一定値以上のとき直流連系点電圧をs104で求ま
った値に修正し(s106)、直流連系点電圧の変化が
少なくなるまで繰り返す。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、交直流連系電力系統の
管理システムに係り、特に交流で受電して直流で消費す
る連系系統の電圧や潮流分布を計算する潮流計算方式に
関する。
【0002】
【従来の技術】通常の電力は交流で発電、送電され、交
流負荷で消費される。すなわち、電力系統は通常交流系
統のみで構成されており、交流の理論のみで解析可能で
ある。しかし、電力系統が直流送電で連系されている場
合は、交流理論のみでは解析不可能である。
【0003】この場合は、関根泰次著「電力系統解析理
論」(昭50.10.15発行、電気書院)の「5.交直流連
系系統の解析」に記載されているように、連系点の潮流
を指定して連系している交流系統毎に潮流計算する方法
で解析する。すなわち、下記の条件をつけることにより
直流連系系統の解析を通常の交流法潮流計算を用いて行
うことができる。
【0004】(イ)交流系統部分の潮流計算を行うとき
は、交直変換器をそれが交流系統につながれている点か
らみて1つのP−Q指定負荷とみなす。
【0005】(ロ)交流系統側からみた変換器の等価消
費電力(P及びQ)を決めるため、直流線路電力と直流
線路電圧をある値に指定する。すなわち潮流計算はこの
直流線路電力と直流線路電圧の指定値のもとで行うもの
とする。
【0006】(ハ)変換器の制御角を指定し、交直両側
の電圧条件を満足するように変圧器タップを調整する。
【0007】図7に、交直流連系系統のモデルを示す。
二つの交流系統11と15が、直流連系線13、変換器
12、逆変換器14及び変圧器16を介して連系される
交直流連系系統である。この系統モデルの上記の条件に
もとづく潮流解析法を、図8の回路図と、図9のフロー
チャートにしたがって説明する。
【0008】まず、直流連系線13に流れる連系点潮流
Pdを指定する(s201)。次に、変換器12、逆変
換器14の特性(有効電力及び無効電力の損失)を考慮
して、交流系統の連系点負荷P+jQを求める(s20
2)。この連系点負荷をもとに、交流系統11,15で
それぞれ潮流計算を行う(s203)。これより得られ
た連系点母線の電圧Vbと直流電圧Vdと電力Pdか
ら、変換器14の制御角等を考慮して計算したVbの値
とのつじつまが合うように、連系点変圧器16のタップ
を調整する(s204)。
【0009】
【発明が解決しようとする課題】上記の交直連系系統は
直流系統が交流系統間の連系線であり、そこに流れる潮
流は与えられている。しかし、直流系統が電気鉄道(以
下、電鉄と略称する)のき電線のように負荷を持ち、交
直連系点の潮流が変化するような系統には適用できな
い。
【0010】従来の電鉄のき電線系統では、き電線の電
圧降下を簡単な手計算で済ましていた。近年、電鉄系統
における厳密な潮流計算による電力管理の要求が高まっ
ている。
【0011】本発明の第一の目的は、交流で受電し直流
で消費する交直流連系系統の潮流計算方法及び計算シス
テムを提供することにある。
【0012】本発明の第二の目的は、連系点の潮流が変
化する電力系統を、厳密な潮流分布の計算に基づいて管
理する電力管理システムを提供することにある。
【0013】本発明の第三の目的は、電鉄の配電系統と
き電線系統の電圧、潮流分布の計算に基づく、電鉄系統
の電力管理システムを提供することにある。
【0014】
【課題を解決するための手段】本発明の第一の目的は、
交流系統と直流系統を有し、直流系統で消費する負荷電
力を交流系統から受電しており、交流と直流の系統間が
1箇所または複数箇所で交直流変換器により連系されて
いる交直流連系系統において、直流系統の負荷を与えて
直流系統の潮流計算を行い、これより得られた連系点の
潮流を交流系統の負荷として与えて交流系統の潮流計算
を行うことにより達成される。
【0015】本発明の第二の目的は、交流と直流の系統
間が1箇所または複数箇所で交直流変換器により連系さ
れ、直流系統で消費する負荷電力を交流系統から受電し
ている交直流連系系統の管理システムにおいて、交直流
連系系統の各位置の現在の電圧や電流及び開閉器状態等
の系統状態を取り込む情報伝送装置と、前記系統状態に
基づいて、直流系統の潮流計算によって得られた連系点
の潮流を交流系統の負荷として与えて交流系統の潮流計
算を行う潮流計算装置と、潮流計算装置の計算結果が予
め設定されている規定値の範囲外となる電圧降下や過負
荷などがあれば、必要な系統変更制御を決定して前記情
報伝送装置を介して交直流連系系統の遮断器の制御を指
示する系統変更制御装置を備えることにより達成され
る。
【0016】
【作用】本発明によれば、最初に直流系統の潮流計算を
行い、連系点潮流を求めたのちに交流系統の潮流計算を
行うことにより、連系点潮流が直流負荷により変動する
場合も、交直流連系系統の系統状態を解析することがで
きる。
【0017】即ち、交直流連系点の潮流を固定で与える
のではなく、交流、直流の負荷を与えることにより、連
系点潮流も含めた各線路・バンクの潮流及び、母線・負
荷点の電圧、受電点電力を求めることができ、直流系統
で負荷をもつ交直流連系系統の解析を可能にしている。
【0018】本発明によれば、直流系統で消費する負荷
電力を交流系統から受電している交直流連系系統の系統
状態がオンラインで解析できるので、過負荷や異常な電
圧降下に対して系統変更制御による系統の安定化が可能
になる。特に、電鉄系統の管理に適用して顕著な効果が
ある。
【0019】
【実施例】以下本発明の実施例を図面を参照しながら詳
細に説明する。
【0020】図2は、本発明を適用する交直流連系系統
管理システムの構成を示す。交流で受電し、直流で消費
する交直流連系系統である電力系統101から、現在の
潮流、電圧、開閉器状態等の系統状態を、情報伝送装置
102を介して周期的に計算機装置100に取り込む。
【0021】計算機装置100内では、取り込んだデー
タを現在系統状態テーブル103に格納し、データ収集
処理106により実績値テーブル107にヒストリカル
データとして蓄積される。
【0022】潮流計算手段104は、入力された系統状
態をもとに本発明の潮流計算方法による解析を行い、計
算結果をテーブル105にファイルする。潮流計算結果
は、端末装置109に出力されて系統運用の参考に供さ
れると共に、系統変更制御手段108の入力となる。
【0023】潮流計算手段104は、上記のように現在
の系統状態だけでなく、実績値テーブル107から過去
の実績値を入力として計算することもできる。このと
き、実績値は端末装置109より必要に応じて修正され
てもよい。このような実績値による潮流計算結果は、将
来の作業計画の策定等に利用できる。
【0024】系統変更制御手段108は、潮流計算によ
り得られた電力系統の101の電圧や潮流をチエック
し、予め設定されている規定値の範囲外となる電圧降下
や過負荷などがあれば、必要な系統変更制御を決定し、
情報伝送装置102を介して電力系統101に遮断器の
断/続などを指示する。
【0025】図3は、本発明の対象となる交直流連系系
統のモデルで、電鉄系統の一例である。同図で、31は
受電点であり、一般に電力会社から受電している。32
は送電線、33は変電所1次母線である。
【0026】直流系統では変電所1次母線33より整流
器用変圧器34、整流器35を介して直流電力に変換
し、直流母線38からき電線39に電力を供給し、き電
線39は電車負荷に電力を供給する。一方、交流系統で
は変電所1次母線33より配電用変圧器36を介して配
電線37に電力を供給し、配電線39は駅設備等の交流
負荷に電力を供給する。
【0027】図4は、図3の系統モデルを交流系統と直
流系統に分け、各々の潮流計算の入力データと計算結果
の出力データの関係を示したものである。直流系統で
は、直流負荷PL’、連系点電圧V’を与えて、き電線
潮流Pl’、き電線電流Il’、変換器電力Pd’、変換
器電流Id’、直流負荷電流IL’及び母線電圧Vb’を
求める。
【0028】一方、交流系統では、配電線負荷とき電線
負荷を設定する。配電線負荷は駅設備等の負荷を有効電
力PLと無効電力QLで与える。き電線負荷は、受電点電
圧Vと直流系統潮流計算で得られた連系点の有効電力P
d、連系点無効電力Qdを与えて、線路有効潮流Pl、線
路無効潮流Ql、母線電圧Vb、変圧器有効潮流PB、変
圧器無効潮流QBを求める。
【0029】図5は、電力系統101のノードブランチ
モデルである。上部の交流系統のノードは母線33
と、ノードは交流負荷と対応している。ノードと
を結ぶブランチは変圧器34に対応している。
【0030】下部の直流系統では、ノードは交流との
連系点に、ノードは母線38に、ノードは直流負荷
にそれぞれ対応している。ノードとを結ぶブランチ
は変換器35に、ノードとを結ぶブランチはき電線
39にそれぞれ対応している。このように、交直流連系
系統を交流及び直流のノードブランチにモデル化して解
析する。
【0031】図1は、本発明の一実施例による交直流連
系系統の潮流計算方法を示すフローチャートである。ま
ず、直流連系点電圧V’を初期設定する(s101)。
直流連系点電圧V’は負荷状態により変化するが、初期
値として整流器用変圧器2次側の無負荷電圧(定格値)
を使用する。
【0032】次に、連系点電圧V’と直流負荷PL
(き電線負荷)を基に、直流系統の潮流計算を後述する
ように行い、連系点の電力Pd’と母線電圧Vd’を求め
る(s102)。連系点については電圧を既知、電流を
未知とし、その他の点では電流を既知、電圧を未知とし
てこれらを連立させて解くことにより全系統の電圧、電
流を求めることができる。
【0033】なお、本実施例では直流負荷PL’を静止
負荷として扱っている。き電線の負荷は電力の供給を受
けながら移動している電車であり、力行時は電力を消費
するが楕行時はほとんど消費しない。しかし、これを厳
密に計算するのは困難であり、き電線上の静止負荷とみ
なしても過負荷や電圧降下のチェック等には支障がな
い。したがって、電車負荷をき電線上の静止負荷とみな
して解析する。
【0034】ステップs102で求まった連系点潮流を
基に、交流系統連系点母線の負荷(PD,QD)即ち、交
流系統からみた変換器35の電力損失を含む直流系統の
負荷を計算し(s103)、これより交流系統の潮流
(線路有効潮流Pl、線路無効潮流Ql、変圧器有効潮流
B、変圧器無効潮流QB、)と母線電圧VBを求める
(s104)。
【0035】この交流潮流計算で求まった直流との連系
点電圧Vdと、s102に与えられる直流連系点電圧
V’を比較し(105)、偏差が一定値以上のとき直流
連系点電圧V’を修正し(s106)、s102からの
処理を繰り返す。以下に、各過程における計算方法を詳
細に説明する。
【0036】(1)直流系統潮流計算(s102) 直流系統ノードの直流負荷PL’を、(数1)により
負荷電流Iiに変換する。
【0037】
【数1】
【0038】(数1)のVnは、潮流計算の結果から収
束計算によって求まる負荷ノードの電圧である。しか
し、簡略して直流母線38の基準電圧を用いてもよい。
【0039】次に、直流系統の各ノード〜の電圧V
i、電流Ii、ノードiとjを結ぶブランチのアドミッ
タンス行列をYij(i,j=1〜5)とすると、(数
2)の関係が成り立つ。
【0040】
【数2】
【0041】(数2)で、ノードの電圧V2
3,V4は、他を既知として解くことにより(ノード
の電圧は与えられている)、全ノードの電圧を求める
ことができる。
【0042】直流との連系点ノードの電流I1,I5
は、(数3)により求めら、ノードiとjを結ぶブラン
チの電流Iijは(数4)により求められる。
【0043】
【数3】
【0044】
【数4】
【0045】ここで、図4の系統モデルの各パラメータ
と対応させると、Id’=I1、IL=I3、Vb’=V2
l’=I23、I2=0、I4=0、Pd’=I1×V’、
l’=Il’×Vb’となる。
【0046】(2)直流系統連系点電力から交流系統負
荷への変換(s103) 本実施例では、プログラム作成が容易なように変換器の
抵抗とリアクタンスを一定値で与え、(数5)による簡
略計算を行っている。
【0047】
【数5】
【0048】なお、従来技術に引用した「電力系統解析
理論」に記載のように、変圧器の電圧、電流、遅れ制御
角から交流系統側の有効電力Pd、無効電力Qdを計算す
る方法もある。
【0049】(3)交流系統潮流計算(s104) 交流系統各ノード〜のノード電圧Viを(数6)に
より求め、各ノード電圧Viからノードiとjを結ぶブ
ランチ潮流Pij+jQを(数7)で求める。
【0050】
【数6】
【0051】
【数7】
【0052】ここで、図4の系統モデルと対応させる
と、V=│V1│、Vd=│V2│、Vb=│V3│、Pb
jQb=P34+jQ34、PL+jQL=P4+jQ4、Pd
jQd=P2+jQ2となる。
【0053】(4)連系点電圧の修正(s105,s1
06) 交流系統潮流計算で求められた連系点電圧Vd(交流実
効値)と、s102で与えられる連系点電圧V’(直流
値)の偏差を(数8)で計算し、偏差が予め定めた誤差
許容値より大きいときは、連系点電圧Vdを(数9)で
直流電圧に変換して連系点電圧V’に置き換え、上記
(1)からの計算を繰り返す。なお、許容誤差が5%程
度以下であれば繰返しの必要はなく、1回の計算のみで
終了しても運用上はさしつかえない。
【0054】
【数8】
【0055】
【数9】
【0056】本実施例による交直流連系系統の潮流計算
方法によれば、直流系統の負荷を与えることにより連系
点潮流が計算されるので、従来のように連系点潮流が固
定の系統のみではなく、直流系統が負荷を消費する交直
流連系系統での解析が可能になる。
【0057】図6に、交直流連系系統における潮流計算
のデータフローを示す。連系点の電圧V’(41)と直
流負荷電力PL’(42)を入力データとして、直流系
統潮流計算(43)を行う。この結果、連系点有効電力
d’(44)、各母線と負荷点の電圧Vb’(45)、
線路の有効潮流Pl’(46)が得られる。
【0058】ここで、連系点電圧V’と連系点有効電力
d’より、直流系統の連系点電力を交流系統からみた
連系点負荷Pd+jQd(48)に変換する。なお、無効
電力Qdは、従来と同様に行う。
【0059】次に、交流系統の連系点負荷Pd+jQd
交流負荷の有効・無効電力PL+jQL(49)、受電点
電圧V(50)を入力データとして、交流系統潮流計算
(51)を行う。この結果、線路の有効・無効潮流Pl
+jQl(52)、変圧器有効・無効潮流PB+jQ
B(53)、母線電圧Vb,Vd(54)が得られる。こ
のうち、連系点電圧Vdは、交流から直流(V’)への
電圧変換処理(55)され、次の直流潮流計算の入力と
なり、連系点電圧の変化が小さくなるまで繰り返す。
【0060】本実施例によれば、交直流連系点の潮流を
固定で与えるのではなく、交流、直流の負荷を与えるこ
とにより、変動する連系点潮流も含めた各線路・バンク
の潮流及び、母線・負荷点の電圧、受電点電力を求める
ことができる。
【0061】
【発明の効果】本発明によれば、交流で受電して直流で
消費する連系系統の電圧や潮流分布を、高精度に計算す
る潮流計算方式を提供できる。
【0062】本発明によれば、交直流連系系統の系統状
態をオンラインで解析して、異常時の系統変更制御を可
能にしているので、電鉄系統などの安全管理を顕著に向
上できる効果がある。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明による交直流連系系統の潮流計算方法の
一実施例を説明するフローチャート。
【図2】本発明による交直流連系系統管理システムの一
実施例を説明する構成図。
【図3】本発明の対象となる交直流連系系統の一例を示
す電気鉄道の系統モデル図。
【図4】図3の系統モデル図のパラメータを説明する回
路図。
【図5】交直流連系系統潮流計算のノード・ブランチモ
デル図。
【図6】交直流連系系統潮流計算のデータフロー図。
【図7】従来技術を説明するための交直流連系系統のモ
デル図。
【図8】図8の系統モデルの回路図。
【図9】従来技術による交直流連系系統の潮流計算方法
のフローチャート。
【符号の説明】
100…計算機、101…電力系統、102…情報伝送
装置、103…現在系統状態ファイル、104…交直流
連系系統潮流計算手段、105…潮流計算結果ファイ
ル、106…データ収集処理手段、107…実績値ファ
イル、108…系統変更制御処理手段、109…端末装
置。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 板東 令子 茨城県日立市大みか町五丁目2番1号 株 式会社日立情報制御システム内

Claims (7)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 交流系統と直流系統を有し、直流系統で
    消費する負荷電力を交流系統から受電しており、交流と
    直流の系統間が1箇所または複数箇所で交直流変換器に
    より連系されている交直流連系系統において、 直流系統の負荷を与えて直流系統の潮流計算を行い、こ
    れより得られた連系点の潮流を交流系統の負荷として与
    えて交流系統の潮流計算を行うことを特徴とする交直流
    連系系統の潮流計算方法。
  2. 【請求項2】 請求項1において、 前記直流系統の潮流計算は、前記連系点については電圧
    を既知、電流を未知とし、その他の点については電流を
    既知、電圧を未知として、これらを連立して解析するこ
    とを特徴とする交直流連系系統の潮流計算方法。
  3. 【請求項3】 請求項1または2において、 前記直流系統の潮流計算は、前記連系点の電圧に初期値
    を与えて計算し、前記交流系統の潮流計算の結果より得
    られる電圧から直流系統の連系点電圧を求め、前者と後
    者の連系点電圧の偏差が所定値以下となるまで、後者の
    電圧で直流系統の連系点電圧を修正して前記潮流計算を
    繰り返し行なうことを特徴とする交直流連系系統の潮流
    計算方法。
  4. 【請求項4】 請求項3において、 前記初期値は、整流器用変圧器2次側の無負荷電圧を与
    えることを特徴とする交直流連系系統の潮流計算方法。
  5. 【請求項5】 交流と直流の系統間が1箇所または複数
    箇所で交直流変換器により連系され、直流系統で消費す
    る負荷電力を交流系統から受電している交直流連系系統
    における各位置の現在または過去の電圧や電流を入力と
    して、請求項1に記載の潮流計算方法を実行する計算機
    を備えることを特徴とする交直流連系系統の潮流計算装
    置。
  6. 【請求項6】 交流と直流の系統間が1箇所または複数
    箇所で交直流変換器により連系され、直流系統で消費す
    る負荷電力を交流系統から受電している交直流連系系統
    の管理システムにおいて、 交直流連系系統の各位置の現在の電圧や電流及び開閉器
    状態等の系統状態を取り込む情報伝送装置と、 前記系統状態に基づいて、直流系統の潮流計算によって
    得られた連系点の潮流を交流系統の負荷として与えて交
    流系統の潮流計算を行う潮流計算装置と、 潮流計算装置の計算結果が予め設定されている規定値の
    範囲外となる電圧降下や過負荷などがあれば、必要な系
    統変更制御を決定して前記情報伝送装置を介して交直流
    連係系統の遮断器の制御を指示する系統変更制御装置と
    を備えることを特徴とする交直流連系系統の管理システ
    ム。
  7. 【請求項7】 請求項6において、 前記交直流連係系統は電気鉄道の配電系統とき電線系統
    からなることを特徴とする交直流連系系統の管理システ
    ム。
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JP2003032895A (ja) * 2001-07-23 2003-01-31 Hitachi Ltd 潮流制御装置の損失測定方法とその利用方法
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