JPH0861010A - 再生ランキンサイクルタービンプラント - Google Patents

再生ランキンサイクルタービンプラント

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JPH0861010A
JPH0861010A JP22859294A JP22859294A JPH0861010A JP H0861010 A JPH0861010 A JP H0861010A JP 22859294 A JP22859294 A JP 22859294A JP 22859294 A JP22859294 A JP 22859294A JP H0861010 A JPH0861010 A JP H0861010A
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JP
Japan
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fluid
turbine
boiler
mixed
liquid
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JP22859294A
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Yoshihide Nakamura
吉秀 中村
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Individual
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Abstract

(57)【要約】 【目的】本発明は、廃熱回収型のボイラーを用いたラン
キンサイクルと、燃焼型のボイラーを用いたランキンサ
イクルの両方の熱効率の向上を計る。 【構成】廃熱回収ボイラーを用いるランキンサイクルで
は、作動流体に水とアンモニアとを用いて、タービン出
口側の蒸気に蒸留操作を加えるが、さらに給液流体での
熱吸収が多い域を再生加熱する。一方、燃焼ボイラーを
用いるランキンサイクルでは、第1ランキンサイクルの
作動流体に水とアンモニアとを用いて、タービン出口側
の蒸気に蒸留操作を加えるが、給液流体での熱吸収が多
い域を再生加熱し、また、第2ランキンサイクルを構成
して、その作動流体に水を用いて、第1ランキンサイク
ルの作動流体をさらに再生加熱する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、発電用及び一般動力発
生用ランキンサイクルプラントに関する。作動流体とし
ては主として水と,臨界温度が水より低く水と良く混合
する第2流体(主にアンモニア)を使用するタービンプ
ラントの熱効率の改善に関する。
【0002】
【従来の技術】水−アンモニア系混合物は沸点の範囲が
広く、熱力学的特性が好ましいことで、タービンの作動
流体として従来から幾つかのサイクルが提案されてい
る。
【0003】作動流体に水とアンモニアを主として用い
るサイクルとしてカリーナサイクルと呼称されているサ
イクルがあるが、オリジナルのカリーナサイクルは、数
100℃以上の熱を吸収するサイクルとしては熱効率が
従来のランキンサイクルより劣り、その改善として、カ
リーナ自身が改善した特公平3−36129号及び特公
平4−27367号がある。
【0004】特公平3−36129号及び特公平4−2
7367号では、アンモニアの濃度が濃い高濃度流体
(蒸気)とアンモニアの濃度が薄い低濃度流体(液体)
とに分離する際に蒸留装置や分離器を用いている。そし
て、アンモニアの濃度が濃い高濃度流体を再加圧して高
温熱源からのエネルギー吸収に対応している。しかし、
これらの実施例では再生サイクルの要素は殆ど無い。
【0005】また本発明者が提案している特開平3−1
56105号は、作動流体に複数の流体を用いて再生サ
イクルを改善するものである。この公報では給液加熱の
際に第1流体の蒸気を混合割合より多く凝縮させて給液
を加熱することは開示されているが、作動流体を蒸留す
るものではなく、また特に水とアンモニアの混合流体に
適したものでもない。
【0006】また、現在実用化されているランキンサイ
クル発電プラントでは、作動流体は、排熱回収型、燃焼
ボイラー型を問わず、大多数が水を用いている。
【0007】そして、排熱回収ランキンサイクルの場合
には、回収する熱の温度範囲が高温から低温までの広範
囲にわたるため、臨界温度より離れた低温域(約270
℃以下)で再生回収するとその温度域の排熱エネルギー
は捨てることになるため、当然のごとくこれらの技術に
は再生サイクルの要素は無い。
【0008】また、燃焼ボイラーランキンサイクルの場
合、再生サイクルの要素はあるが、臨界温度よりずっと
低い温度で作用していた。
【0009】
【発明が解決しようとする問題点】特公平3−3612
9号及び特公平4−27367号では、熱源は排熱であ
り、当然のごとくこれらの技術にはタービンから抽気す
る再生サイクル要素は無いかまたは極僅かで、よって熱
効率が不十分であり、また、一定温度(一般に高温)の
熱供給を行う燃焼ボイラーに用いるには、現在主流の水
を作動流体とするランキンサイクルよりは熱効率が高く
ないので適さない。
【0010】また特開平3−156105号の技術だけ
では、広い作動温度範囲で高い熱効率を得るプラントに
は適さない。
【0011】そして、ガスタービンの廃熱を回収するラ
ンキンサイクルでは、現在実用化されている作動流体と
しては水を用いている。この場合に蒸発域での吸収熱に
ピークがあるので1つの系統だけでは廃熱のエネルギー
を十分吸収できない。そこで蒸発温度が異なる複数の系
統を組み合わせて熱エネルギー吸収のピークを均す努力
をしているが、これで精一杯で再生サイクルを併せて形
成することはできず、熱効率は頭打ちであった。
【0012】また、燃焼ボイラー型の場合、現在主流の
水を作動流体とするランキンサイクルでは、再生サイク
ルの要素はあるものの、臨界温度よりずっと低い温度で
しか作用できないので、再生熱量が頭打ちで、してがっ
て、熱効率も頭打ちであった。
【0013】そこで、本発明は、特に高温域でも安定な
水−アンモニア混合物の臨界温度が水の臨界温度より低
いこと、臨界温度付近では流体の体積が大きく増加する
ので吸収熱量が多いこと、および水−アンモニア混合物
の凝縮温度が広い範囲を有することを利用して、再生サ
イクルを改善することによりランキンサイクルの熱効率
を上げようとするものである。
【0014】
【問題点を解決するための手段】すなわち本発明の第1
の発明(廃熱回収ボイラー使用)は、ボイラー、タービ
ン、給液加熱器、凝縮器及びポンプ類からなる再生ラン
キンサイクルタービンプラントにおいて、ボイラーは廃
熱回収を主目的とし、作動流体として第1流体と臨界温
度が第1流体より低い第2流体とを混合し、ボイラーか
ら出た第1流体と第2流体との混合蒸気はタービンに入
って仕事を行い、タービン系の後端から出た混合蒸気
は、低濃度(第2流体の比率がタービン出口より低い)
混合液と合わせて凝縮器で凝縮し、凝縮した液体は熱交
換器,分離機及び凝縮器からなる機器類で蒸留して濃度
を戻して給液ポンプで圧送し、タービン系の途中から出
た混合蒸気が、給液加熱器に入り、給液ポンプから圧送
される流体の一部を再生加熱すること、この再生加熱温
度がボイラーが加熱する温度の一部と重なること、給液
加熱器で加熱された流体が、ボイラーで、前期加熱温度
域を実質的に外して加熱されてタービンに入ることを特
徴とする再生ランキンサイクルタービンプラントからな
る。
【0015】また、本発明の第2の発明(燃焼ボイラー
使用)は、ボイラー、タービン、給液加熱器、凝縮器及
びポンプ類からなる再生ランキンサイクルタービンプラ
ントにおいて、作動流体として第1流体と臨界温度が第
1流体より低い第2流体とを混合し、ボイラーから出た
第1流体と第2流体との混合蒸気はタービンに入って仕
事を行い、タービン系の後端から出た混合蒸気は、低濃
度(第2流体の比率がタービン出口より低い)混合液と
合わせて凝縮器で凝縮し、凝縮した液体は熱交換器,分
離機及び凝縮器からなる機器類で蒸留して濃度を戻して
給液ポンプで圧送し、タービン系の途中から出た混合蒸
気が、給液加熱器に入り、給液ポンプから圧送される混
合流体を再生加熱し、この給液加熱器を出た流体が、臨
界温度が混合流体より高い流体が凝縮する別の給液加熱
器でさらに再生加熱されてボイラーに入り、ボイラーで
さらに加熱された後にタービンに入ること、前記給液加
熱器で凝縮した臨界温度が混合流体より高い流体が、給
液ポンプで圧送されボイラーに入り、ボイラーで加熱さ
れた後にタービンに入ること、及びこのサイクルが第1
流体と第2流体との混合蒸気のサイクルとは別個のラン
キンサイクルを構成することを特徴とする再生ランキン
サイクルタービンプラントからなる。
【0016】
【作用】本発明の第1の発明(排熱回収ボイラー使用)
では、作動流体として第1流体と第2流体の混合流体を
用いる。作動流体の臨界温度は第1流体の臨界温度と第
2流体の臨界温度との間にある。給液を加熱する場合、
臨界温度付近には実質的蒸発が起こることによる吸熱の
ピークがあり、吸熱のピークまたは付近を再生加熱すれ
ば効率的であるが、一般的な水を作動流体とするランキ
ンサイクルでは臨界温度が374℃と高いので実質的に
は不可能である。本発明では、作動流体の臨界温度は第
1流体の臨界温度(水の場合は374℃)と第2流体
(アンモニアの場合は133℃)の臨界温度の間にある
ので,臨界温度付近を再生加熱し易い。
【0017】一方、再生加熱できる温度をみると、作動
流体が混合流体であるので、タービンから抽気した蒸気
を給液加熱器で放熱凝縮する場合、始めは第1流体が主
に凝縮して第1流体単独の凝縮温度に近い温度を出す。
そして、凝縮の終り際では第2流体単独の凝縮温度に近
い温度を出す。よって、凝縮温度に大きな幅がある。し
たがって、凝縮を給液と対向的に行えば、高い加熱温度
が得られ、よって高い給液加熱量が得られる。また本給
液加熱では、給液の一部を吸熱のピークまたはその付近
で再生加熱できる。そしてこの加熱温度は排熱回収ボイ
ラーが加熱する温度の一部と重ねる。したがって、給液
加熱器で加熱した流体を、排熱回収ボイラーでは前期加
熱温度域を実質的に外して再び加熱することができる。
そして、このボイラーから出た混合流体はタービンに入
り仕事をする。
【0018】また、タービン系の後端から出た蒸気は、
蒸留用機器に入るが、蒸留用機器が無い場合よりは低い
凝縮圧力まで、仕事をすることができる。
【0019】第2の発明(燃焼ボイラー使用)では、作
動流体として第1ランキンサイクルに第1流体と第2流
体との混合流体を用いる。作動流体の臨界温度は第1流
体の臨界温度と第2流体の臨界温度との間にある。そし
て、第2ランキンサイクルには臨界温度が実質的に前期
混合流体より高い流体を用いる。
【0020】第1ランキンサイクルでは、第1の発明
(廃熱回収ボイラー使用)と同じ様にタービンから出た
た蒸気を給液加熱器で給液を再生加熱する。本給液加熱
では、吸熱のピークまたは付近を再生加熱できるので、
高い再生加熱量が得られる。この給液加熱では、凝縮す
る流体量はこのタービンを流れる流体量の半分前後まで
達するので、再生効果が大きい。
【0021】また、タービン系の後端から出た蒸気は、
蒸留用機器に入り、蒸留用機器が無い場合よりは低い凝
縮圧力まで、仕事をする。なお、蒸留用機器に入る蒸気
量は、前期給液加熱器で大量消費されているので、この
タービンを流れる流体量の半分前後にまでなっており、
蒸留用機器の設備費負担が節約できる。
【0022】さらに、第2ランキンサイクル側の給液加
熱器で給液をさらに再生加熱する。この再生加熱は高い
温度でできるので、混合流体の臨界点温度付近または、
臨界点温度以上で加熱できる。よって、高い再生加熱量
が得られる。給液加熱された混合流体はボイラーで加熱
(過熱)されてタービンに入って仕事をする。
【0023】給液加熱した第2ランキンサイクルの流体
はボイラーで加熱されタービンに入り仕事をする。この
仕事量が従来技術に比べてそのまま有利になる。
【0024】
【実施例】実施例について図面を参照して説明する。図
1は,本発明の実施例(廃熱回収ボイラー使用)であ
る。この実施例では、作動流体として第1流体に水、第
2流体にアンモニアとし、その混合物を使用している。
ここでボイラー出口の圧力は150kg/cmであ
り,温度は538℃である。
【0025】タービン1の途中から出た混合蒸気は、給
液加熱器2に入り,混合流体を再生加熱するが、このと
き混合蒸気は段階的に熱交換および凝縮する。給液加熱
器2に入った混合蒸気は、まず熱交換で混合流体の温度
を上げ、次に主に水が凝縮して混合流体を加熱し、次に
主にアンモニアが凝縮して混合流体を加熱する。アンモ
ニアが凝縮する際に前の段階のドレンをポンプ3でスプ
レーして凝縮を促進させる。ここでは多段階で加熱する
ので広い範囲の温度で加熱できる。加熱段階数は、図1
では3段階であるがより多い方が熱力学的には好まし
い。
【0026】給液加熱器2で、混合流体は臨海温度付近
まで加熱される。臨海温度付近では混合流体の体積が大
きく増加するのでしたがって大きなエネルギーを吸収で
き、ここでの熱交換では大きなエネルギーを交換するこ
とができる。熱交換して凝縮した流体は給液ポンプ8で
循環される。タービン1の終端から出た混合蒸気は、熱
交換器4で、分離機7に向かう中濃度流体を加熱し、さ
らに分離機7からの低濃度流体と混合され、凝縮器5で
凝縮する。この凝縮した中濃度凝縮液は、ポンプ6で熱
交換器4に送られて加熱されて、さらに分離機7で高濃
度蒸気と低濃度流体とに分離される。分離機7から出た
高濃度蒸気は、低濃度流体の一部と混合されて、熱交換
器4で中濃度流体を加熱し、さらに凝縮器5で凝縮され
て給液ポンプ8で混合流体として循環される。給液ポン
プ8を出た混合流体の一部は、給液加熱器2で加熱され
てさらにボイラー9でより高い温度まで加熱される。給
液ポンプ8を出た混合流体の残りはボイラー9で低温か
ら高温まで一貫加熱される。ボイラー9から出た蒸気は
タービン1に入り仕事をする。
【0027】図2は、本発明の実施例(廃熱回収ボイラ
ー使用)であり、図1との相違は、給液加熱器12が4
段階であること、給液加熱器12から高濃度蒸気が出て
タービン14で仕事をすることである。この実施例は給
液加熱器12の高温側でより多くの熱量を交換する場合
に適している。
【0028】タービン11の途中から出た混合蒸気は、
給液加熱器12に入り、混合流体を再生加熱するが、こ
のとき混合蒸気は段階的に熱交換および凝縮する。給液
加熱器12に入った混合蒸気は、まず熱交換で混合流体
の温度を上げ、次に主に水が凝縮して混合流体を加熱
し、次に水とアンモニア略半々凝縮して混合流体を加熱
し、次に主にアンモニアが凝縮して混合流体を加熱す
る。アンモニアが凝縮する際に前の段階のドレンをポン
プ13でスプレーして凝縮を促進させる。
【0029】給液加熱器12で混合流体は臨海温度付近
まで加熱される。臨海温度付近では大きなエネルギーを
吸収するので、この熱交換は大きなエネルギーを交換す
ることができる。給液加熱器12の低温側から出た高濃
度蒸気は、タービン14に入って仕事をし、給液加熱器
12で熱交換して凝縮した流体と合せられて凝縮器16
で凝縮し、給液ポンプ19で循環される。
【0030】タービン11の後端から出た混合蒸気は、
熱交換器15で、分離機18に向かう中濃度流体を加熱
し、さらに分離機18からの低濃度流体と混合され、凝
縮器16で凝縮する。この中濃度凝縮液は、ポンプ17
で熱交換器15に送られて加熱され、さらに分離機18
で高濃度蒸気と低濃度流体とに分離される。分離機18
から出た高濃度蒸気は、低濃度流体の一部と混合され熱
交換器15で中濃度流体を加熱し、さらに凝縮器16で
凝縮され、給液ポンプ19で混合流体として循環され
る。給液ポンプ19を出た混合蒸気の一部は、給液加熱
器12で加熱され、さらにボイラー20でより高い温度
まで加熱される。給液ポンプ19を出た混合蒸気の残り
はボイラー20で低温から高温まで一貫加熱される。ボ
イラー20から出た蒸気はタービン11に入り仕事をす
る。
【0031】図3は,本発明の実施例(燃焼ボイラー使
用)である。この実施例では、作動流体として第1ラン
キンサイクル(タービン21側)に水とアンモニアの混
合流体を、第2ランキンサイクル(タービン33側)に
水を使用している。ボイラー出口では、両流体の圧力は
200kg/cm,温度は550℃である。
【0032】タービン21の途中から出た混合蒸気は、
給液加熱器22に入り,混合流体を再生加熱するが、こ
のとき混合蒸気は段階的に熱交換および凝縮する。給液
加熱器22の低温側で蒸気を凝縮させる際に前段のドレ
ンをポンプ23でスプレーして凝縮を促進させる。多段
階で加熱するので広い範囲の温度で加熱できる。加熱段
階は、図3では3段階であるが、より多い方が熱力学的
には好ましい。
【0033】混合流体は臨海温度付近まで加熱される。
臨海温度付近では大きなエネルギーを吸収するので、こ
の熱交換は大きなエネルギーを交換することができる。
熱交換して凝縮した流体は給液ポンプ28で循環され
る。
【0034】タービン21の後端から出た混合蒸気は、
熱交換器24で、分離機27に向かう中濃度流体を加熱
し、さらに分離機27からの低濃度流体と混合され、凝
縮器25で凝縮する。この中濃度凝縮液はポンプ26で
熱交換器24に送られて加熱され、さらに分離機27で
高濃度蒸気と低濃度流体とに分離される。分離機27か
ら出た高濃度蒸気は、低濃度流体の一部と混合され、熱
交換器24で中濃度流体を加熱し、さらに凝縮器25で
凝縮され、給液ポンプ28で混合流体として循環され
る。給液ポンプ28を出た混合流体は、給液加熱器2で
再生加熱され、さらに給液加熱器29,給液加熱器30
で再生加熱され、ボイラー32でより高い温度に加熱さ
れる。ボイラー32から出た混合蒸気はタービン21に
入り仕事をする。
【0035】給液加熱器29,給液加熱器30で凝縮し
た水は、給液ポンプ31でボイラー32に送られ加熱さ
れ、つぎにタービン33に入って仕事をする。
【0036】図4は,本発明の実施例(燃焼ボイラー使
用)である。図3との相違は、給液加熱器42が4段階
であること、給液加熱器42の低温側から高濃度蒸気が
出てタービン44で仕事をすること、混合蒸気を再熱し
ていることである。この実施例は、給液加熱器42の高
温側でより多くの熱量を交換する場合に適している。
【0037】タービン45の途中から出た混合蒸気は、
給液加熱器42に入り,混合流体を再生加熱するが、こ
のとき混合蒸気は段階的に熱交換および凝縮する。給液
加熱器42の低温側で蒸気を凝縮させる際に前段のドレ
ンをポンプ43でスプレーして凝縮を促進させる。多段
階で加熱するので広い範囲の温度で加熱できる。
【0038】給液加熱器42で混合流体は臨海温度付近
まで加熱される。給液加熱器42の低温側から出た高濃
度蒸気はタービン44に入って仕事をし、給液加熱器4
2で熱交換して凝縮した流体と合せられて凝縮器47で
凝縮し、次に給液ポンプ50で循環される。
【0039】タービン41から出た蒸気はボイラー54
に入って再熱される。再熱された混合蒸気はタービン4
5に入って仕事をし、タービン45から出た混合蒸気
は、熱交換器46で、分離機49に向かう中濃度流体を
加熱し、さらに分離機49からの低濃度流体と混合さ
れ、凝縮器47で凝縮する。この中濃度凝縮液はポンプ
48で熱交換器46に送られて加熱され、さらに分離機
49で高濃度蒸気と低濃度流体とに分離される。分離機
49から出た高濃度蒸気は、低濃度流体の一部と混合さ
れ熱交換器46で中濃度流体を加熱し、さらに凝縮器4
7で凝縮され、給液ポンプ50で混合流体として循環さ
れる。給液ポンプ50を出た混合流体は、給液加熱器4
2で再生加熱され、さらに給液加熱器51,給液加熱器
52で再生加熱され、ボイラー54でより高い温度に加
熱される。ボイラー54から出た蒸気はタービン41に
入って仕事をする。
【0040】給液加熱器51,給液加熱器52で凝縮し
た水は、給液ポンプ53でボイラー54に送られて加熱
され、タービン55に入って仕事をする。
【0041】以上4実施例を説明したが、実施例中のタ
ービン,給液加熱器、ポンプ,凝縮器、ボイラー等の機
器類の数は使用条件に応じての増減は勿論できる。
【0042】多段凝縮する給液加熱器は、一体型でもよ
く、多数に分離しても良い。
【0043】また、上記実施例では、図1,図2の実施
例が廃熱ボイラー使用とし、図3,図4の実施例が燃焼
回収ボイラー使用と説明しているが、図1,図2の実施
例に図4での第2ランキンサイクルや、再熱サイクル要
素等が入っても良い。
【0044】
【発明の効果】本発明は、以上説明したように構成され
ているので、以下に記載されているような効果を奏す
る。
【0045】すなわち本発明は、廃熱回収型ボイラーを
用いるランキンサイクルでは、作動流体に第1流体と第
1流体より臨界温度が低い第2流体とを用いて、タービ
ン出口側の蒸気に蒸留操作を加えるが、さらに給液流体
での熱吸収が多い域を再生加熱することで熱効率を上げ
ることができる。一方、従来の水だけの作動流体を用い
るランキンサイクルでは、廃熱回収型ボイラーを使用す
る限り再生要素を構成しても廃棄熱が増加するだけで熱
効率を上げることができなかった。
【0046】また、燃焼型ボイラーを用いるランキンサ
イクルでは、第1ランキンサイクルの作動流体に第1流
体と第1流体より臨界温度が低い第2流体とを用いて、
タービン出口側の蒸気に蒸留操作を加えるが、さらに給
液流体での熱吸収が多い域を再生加熱し、また、第2ラ
ンキンサイクルの作動流体に第1ランキンサイクルの臨
界温度より高い流体を用いて、少なくとも第1ランキン
サイクルの作動流体を再生加熱するこてで。従来の水だ
けの作動流休を用いるランキンサイクルより熱効率を上
げることができる。
【0047】
【図面の簡単な説明】
【図1】廃熱回収ボイラーを用いた本発明の実施例であ
る。
【図2】廃熱回収ボイラーを用いた本発明の実施例であ
る。
【図3】燃焼ボイラーを用いた本発明の実施例である。
【図4】再熱要素を有する燃焼ボイラーを用いた本発明
の実施例である。
【符号の説明】
1、11,14、21、33、41、44、45,55
タービン 2、12、22、29、30、42、51、52 給液
加熱器 8、19、28、31、50、53 給液ポンプ 3、6、13、17、23、26、43、48、 ポン
プ 4、15、24、46 熱交換器 5、16、25、47 凝縮器 7,18、27、49 分離機 9、20、32、54 ボイラー
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.6 識別記号 庁内整理番号 FI 技術表示箇所 F01K 25/10 F

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】ボイラー、タービン、給液加熱器、凝縮器
    及びポンプ類からなる再生ランキンサイクルタービンプ
    ラントにおいて、ボイラーは廃熱回収を主目的とし、作
    動流体として第1流体と臨界温度が第1流体より低い第
    2流体とを混合し、ボイラーから出た第1流体と第2流
    体との混合蒸気はタービンに入って仕事を行い、タービ
    ン系の後端から出た混合蒸気は、低濃度(第2流体の比
    率がタービン出口より低い)混合液と合わせて凝縮器で
    凝縮し、凝縮した液体は熱交換器,分離機及び凝縮器か
    らなる機器類で蒸留して濃度を戻して給液ポンプで圧送
    し、タービン系の途中から出た混合蒸気が、給液加熱器
    に入り、給液ポンプから圧送される流体の一部を再生加
    熱すること、この再生加熱温度がボイラーが加熱する温
    度の一部と重なること、給液加熱器で加熱された流体
    が、ボイラーで、前期加熱温度域を実質的に外して加熱
    されてタービンに入ることを特徴とする再生ランキンサ
    イクルタービンプラント。
  2. 【請求項2】ボイラー、タービン、給液加熱器、凝縮器
    及びポンプ類からなる再生ランキンサイクルタービンプ
    ラントにおいて、作動流体として第1流体と臨界温度が
    第1流体より低い第2流体とを混合し、ボイラーから出
    た第1流体と第2流体との混合蒸気はタービンに入って
    仕事を行い、タービン系の後端から出た混合蒸気は、低
    濃度(第2流体の比率がタービン出口より低い)混合液
    と合わせて凝縮器で凝縮し、凝縮した液体は熱交換器,
    分離機及び凝縮器からなる機器類で蒸留して濃度を戻し
    て給液ポンプで圧送し、タービン系の途中から出た混合
    蒸気が、給液加熱器に入り、給液ポンプから圧送される
    混合流体を再生加熱し、この給液加熱器を出た流体が、
    臨界温度が混合流体より高い流体が凝縮する別の給液加
    熱器でさらに再生加熱されてボイラーに入り、ボイラー
    でさらに加熱された後にタービンに入ること、前記給液
    加熱器で凝縮した臨界温度が混合流体より高い流体が、
    給液ポンプで圧送されボイラーに入り、ボイラーで加熱
    された後にタービンに入ること、及びこのサイクルが第
    1流体と第2流体との混合蒸気のサイクルとは別個のラ
    ンキンサイクルを構成することを特徴とする再生ランキ
    ンサイクルタービンプラント。
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Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2016523330A (ja) * 2013-05-30 2016-08-08 ゼネラル・エレクトリック・カンパニイ 廃熱回収のシステム及び方法

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