JPH0854894A - 音声処理装置 - Google Patents

音声処理装置

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Publication number
JPH0854894A
JPH0854894A JP6188093A JP18809394A JPH0854894A JP H0854894 A JPH0854894 A JP H0854894A JP 6188093 A JP6188093 A JP 6188093A JP 18809394 A JP18809394 A JP 18809394A JP H0854894 A JPH0854894 A JP H0854894A
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JP
Japan
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candidate
voice
utterance
synthesis
unit
Prior art date
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JP6188093A
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Inventor
Kazuya Sako
和也 佐古
Shoji Fujimoto
昇治 藤本
Hiroyuki Fujimoto
博之 藤本
Ikue Takahashi
育恵 高橋
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Denso Ten Ltd
Original Assignee
Denso Ten Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 本発明は認識対象単語の確認及び選択のため
に視点移動を防止する。 【構成】 音声パターンを標準のパターンと照合し複数
の類似するものを候補として認識する音声認識部5を有
し、候補の中から1つを正解と判断する音声処理装置
に、音声認識部5により認識された候補を記憶する候補
メモリ7と、候補メモリ7の候補を音声に合成して音声
に再生するための音声合成部8とが設けられる。発声検
出部は使用者が発声する肯定、否定、候補の指定、候補
の指定の要求、制御内容の選択、音声合成の繰り返しを
示す少数の単語を認識して検出する。タイミング制御部
は、発声検出部13により検出される発声を基に、音声
合成部8により順次なされている音声合成を制御する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、車両に搭載され、音声
認識誤り時の処理内容の改善を促進し使用感向上を図る
音声処理装置に関し、特に本発明は運転者の認識対象単
語の確認及び選択のために視点移動がなくなり安全性向
上、表示スペース(ハードウェア)の削減、利便性向上
などが可能になる音声処理装置に関する。
【0002】
【従来の技術】図17は従来の音声処理装置の使用を説
明する図である。例えば、ナビゲーション装置において
は、本図に示すように、目的地設定のモードが選択され
ると、「検索方法を入力して下さい、目的地設定を行い
ます」とのメッセージが画面に表示され又は音声で表示
される。そして以下の検索案内、すなわち、目的地設定
の検索方法として、選択ボタンにより地名検索、駅名検
索、施設検索、観光名所旧跡による検索選択の案内が行
われる。
【0003】図18は目的地設定を説明するフローチャ
ートである。上記検索選択が行われると、本図に示すよ
うに、ステップS1において、所定時間内に運転者の目
的地の発声がマイクロフォンに入力される。ステップS
2において、入力した目的地を音声認識処理する。すな
わち、音声の特徴を分析して符号化し音声パターンをメ
モリに記憶する。各上記検索での辞書に登録されている
単語と対照づけられる。この照合において、メモリに登
録されているどの単語と入力した目的地の音声パターン
が類似しているかを調べる。音声認識結果として、類似
している複数の単語を目的地の候補として認識する。
【0004】ステップS3において、この複数の候補を
画面表示する。画面を見て手で又は音声でこの複数の候
補から一つを選択する。このような選択を行わせるの
は、認識の誤りがあるので、最も類似するとの認識が、
必ずしも実際の目的地と一致しないからである。ステッ
プS4において、選択されて候補が設定されて、ナビゲ
ーション装置が動作する。すなわち、画面上には現在位
置から目的地までの道路地図が選択されて表示され、こ
の道路に車両の位置が表示され、目的地への案内が行わ
れる。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】ところで、前方を注視
して運転者が、一瞬視線を変えて画面をみるときに、表
示の内容をできるだけ短時間のうちに正確に読み取るこ
とが安全上必要である。運転者が運転中に前方注視点か
らインストルメントパネルに目を移し、表示内容を読み
取るまでの視認時間は視線移動時間、焦点調節時間、表
示内容判読時間からなると言われている。しかしなが
ら、上記音声処理装置は、安全上このような視認時間を
なくすために導入するものであるが、音声認識の誤りを
考慮すると、画面に表示された複数の候補から1つの目
的地を目視で確認する必要があるので、音声本来の利点
を十分生かせていないという問題点がある。
【0006】したがって、本発明は上記問題点に鑑み、
視認時間なしで複数の候補から1つの目的地を確認でき
る音声処理装置を提供することを目的とする。
【0007】
【課題を解決するための手段】本発明は、前記問題点を
解決するために、次の構成を有する音声処理装置を提供
する。すなわち、音声パターンを標準のパターンと照合
し複数の類似するものを候補として認識する音声認識部
を有し、候補の中から1つを正解と判断する音声処理装
置に前記音声認識部により認識された候補を記憶する候
補メモリと、前記候補メモリの候補を音声に合成して音
声に再生するための音声合成部とが設けられる。発声検
出部は使用者が発声する肯定、否定、候補の指定、候補
の指定の要求、制御内容の選択、音声合成の繰り返しを
示す少数の単語を認識して検出する。タイミング制御部
は前記発声検出部により検出される発声を基に、前記音
声合成部により順次なされている音声合成を制御する。
【0008】前記タイミング制御部は、前記発声検出部
からの否定的な発声がある場合には前記音声合成部に次
の候補を音声合成させさらにあらかじめ定められた候補
の音声合成が終了したら最初の候補を音声合成させ、一
定時間内に前記発声検出部からの否定的な発声がない場
合には音声合成をした直前の候補を正解として判断する
ようにしてもよい。
【0009】前記タイミング制御部は、前記発声検出部
からの否定的な発声がある場合には前記音声合成部に次
の候補を音声合成させさらにあらかじめ定められた候補
の音声合成が終了したら最初の候補を音声合成させ、前
記発声検出部からの肯定的な発声がある場合には音声合
成をした直前の候補を正解として判断するようにしても
よい。
【0010】前記タイミング制御部は、前記発声検出部
からの肯定的な発声がある場合には音声合成をした直前
の候補を正解として判断し、前記発声検出部からの肯定
的な発声が一定時間内にない場合には前記音声合成部に
次の候補を音声合成させさらにあらかじめ定められた候
補の音声合成が終了したら最初の候補を音声合成させる
ようにいてもよい。
【0011】前記タイミング制御部は、前述の3つの制
御内容を有し、これらの任意の1つが選択可能にされる
ようにしてもよい。前記タイミング制御部の制御内容が
前記発声検出部からの発声により選択されるようにいて
もよい。前記タイミング制御部は、前記音声合成部に正
解と判断された候補を再度音声合成させ、前記発声検出
部からの否定的な発声がある場合には前記音声合成部に
次の候補を音声合成させ、一定時間内に前記発声検出部
からの否定的な発声がない場合には音声合成をした直前
の候補を正解として確認するようにしてもよい前記タイ
ミング制御部は、前記音声合成部に正解と判断された候
補を再度音声合成させ、前記発声検出部からの否定的な
発声がある場合には前記音声合成部に次の候補を音声合
成させ、前記発声検出部からの肯定的な発声がある場合
には音声合成をした直前の候補を正解として確認するよ
うにしてもよい。
【0012】前記タイミング制御部は、あらかじめ定め
られた候補の音声合成が終了した後最初の候補に音声合
成させるような繰り返しを行わないようにしてもよい。
前記タイミング制御部は、前記発声検出部からの繰り返
しとの発声がある場合には前記音声合成部に直前の候補
又は最初の候補に戻り音声合成を繰り返し行わせるよう
にしてもよい。
【0013】さらに、既に音声合成された候補を繰り返
し音声合成させるための繰り返し手段と、該繰り返し手
段への設定に基づいて、前記音声合成部により候補の音
声合成を制御する繰り返し制御部を備えてもよい。前記
繰り返しの数を設定する繰り返し数設定手段を設け、こ
の繰り返し数の設定に基づいて、繰り返し制御部に前記
前記音声合成部からの候補の音声合成を制御させるよう
にしてもよい。
【0014】前記音声認識部に類似を判断する認識距離
のしきい値を設けるようにしてもよい。前記しきい値を
可変にするようにしてもよい。前記タイミング制御部
は、音声合成部により順次候補を音声合成させ、音声合
成された候補について前記発声検出部からの候補の指定
の発声がある場合には、その指定された候補を正解とし
て判断するようにしてもよい。
【0015】前記タイミング制御部は、音声合成部によ
り順次候補を音声合成させ、音声合成された候補につい
て前記発声検出部からの候補の指定の発声がある場合に
は、前記音声合成部にその指定された候補を再度音声合
成させ、前記発声検出部から肯定的な発声があり又は一
定時間内に否定的な発声がない場合には指定された候補
を正解と判断し、前記発声検出部から否定的な発声があ
る場合には再度候補の指定を求める応答をし又は再度候
補順に音声合成させるようにいてもよい。
【0016】前記発声検出部に代わりスイッチにより、
使用者が発声する肯定、否定、候補の指定、候補の指定
の要求、制御内容の選択、音声合成の繰り返しの情報を
設定するようにしてもよい。
【0017】
【作用】本発明の音声処理装置によれば、否定的な発声
がある場合には次の候補を音声合成し一定時間内に否定
的な発声がない場合には音声合成をした直前の候補を正
解として判断することにより、視点移動がなくなり運転
の安全性が向上する。否定的な発声がある場合には次の
候補を音声合成させ肯定的な発声がある場合には音声合
成をした直前の候補を正解として判断したり、肯定的な
発声がある場合には音声合成をした直前の候補を正解と
して判断し、肯定的な発声が一定時間内にない場合には
次の候補を音声合成させることによっても同一の作用効
果を得ることができる。前述の3つの制御内容の任意の
1つが選択可能になることにより、運転者の好みに適合
させることができる。制御内容が発声により選択される
ことにより視点移動がなくなる。また、前述のように正
解と判断された候補を再度音声合成させ、否定的な発声
がある場合には次の候補を音声合成させ、一定時間内に
前記発声検出部からの否定的な発声がない場合には音声
合成をした直前の候補を正解として確認することによ
り、正解候補の再チェックが可能になる。また同様に、
正解と判断された候補を再度音声合成させ、否定的な発
声がある場合には次の候補を音声合成させ、肯定的な発
声がある場合には音声合成をした直前の候補を正解とし
て確認することにより、正解候補の再チェックが可能に
なる。
【0018】あらかじめ定められた候補の音声合成が終
了したら最初の候補に音声合成させるような繰り返しを
行わないようにすることにより、前記音声認識部の認識
率が高い場合には処理が簡単化する。繰り返しとの発声
がある場合には直前の候補又は最初の候補に戻り音声合
成を繰り返し行わせることにより、運転者の好み、意志
を尊重することができる。さらに、発声検出部にかわり
繰り返し手段、繰り返し制御部により繰り返しを行うこ
とにより、短時間視点移動があるが、構成自体が簡単化
するとの利益がある。繰り返し数の設定に基づいて候補
の音声合成を行うことにより運転者の意志、好みにより
適合できる。前記音声認識部に類似を判断する認識距離
のしきい値を設けることにより、処理が簡単化する。前
記しきい値を可変にすることにより、認識率に応じて処
理が簡単化できる。
【0019】候補の指定の発声がある場合には、その指
定された候補を正解として判断するよことにより、前記
と同様に視点移動がなくなる。音声合成された候補につ
いて候補の指定の発声がある場合には、その指定された
候補を再度音声合成させ、肯定的な発声があり又は一定
時間内に否定的な発声がない場合には指定された候補を
正解と判断し、否定的な発声がある場合には再度候補の
指定を求める応答をし又は再度候補順に音声合成させる
ことにより、運転者の好み、意志を尊重することができ
る。前記発声検出部に代わりスイッチにより、使用者が
発声する肯定、否定、候補の指定、候補の指定の要求、
制御内容の選択、音声合成の繰り返しの情報を設定する
ことにより、構成が簡単になる。
【0020】
【実施例】以下本発明の実施例について図面を参照して
説明する。図1は本発明の実施例に係る音声処理装置を
示す図である。本図に示すように、認識すべき音声を入
力するマイクロフォン1は増幅器2に接続される。帯域
フィルタ3は増幅器3からの不要周波数の信号を除去す
る。A/D変換器4(Analog to Digital Converter)は
帯域フィルタ3からのアナログ信号をディジタル信号に
変換する。音声認識部5は、前述のように、A/D変換
器4からの音声パターンを標準のパターンと照合し複数
の類似するものを入力音声の候補として認識し辞書部6
は単語についての前記標準パターンを記憶する。候補メ
モリ7は音声認識部5による認識結果として複数の候補
データを記憶する。音声合成部10は候補メモリ7に記
憶された候補データを音声データに逐次音声合成する。
この音声合成には録音編集方式、素片編集合成方式、分
析合成方式、純粋合成方式等がある。D/A変換器9(D
igital to Analog Converter) は音声合成部10の音声
合成データをアナログ信号に変換する。低域通過フィル
タ10はD/A変換器9の不要高周波成分を除去する。
電力増幅器11はD/A変換器9のアナログ信号を電力
増幅する。スピーカ12は電力増幅器11により駆動さ
れる。
【0021】発声検出部13はA/D変換器4のディジ
タル信号を入力し運転者(使用者)の発声を検出する。
すなわち、この発生検出部13は簡単な肯定、否定を表
す少数の単語に限定しそのため高認識でこれらの単語を
認識できるようにしたものである。この発声検出部13
に代わりスイッチでもよく、これにより運転者の発声に
代わり動作を検出するものであってもよい。このスイッ
チ操作のための視認時間は非常に小さくなるようにす
る。
【0022】タイミング制御部14は、発声検出部13
等の検出を基に、候補メモリ7の候補を音声の合成する
音声合成部8を制御する。図2は図1のタイミング制御
部14の動作の第1例を説明する図である。本図に示す
ように、候補を順に音声合成し、発声検出部13により
運転者の「肯定(YES)」又は「否定(NO)又は次
候補」の選択を示す発生(又は動作)が検出される。ま
ず、第1候補音声合成後Tk1時間内に発声検出部13
により発声が検出されないと判断した場合には、第1候
補を、認識を正解と判断し、目的地として処理する。す
なわち、タイミング制御部14により候補メモリ7から
ナビゲーションへ第1候補が出力される。以下同様であ
る。
【0023】第1の候補音声合成後Tk1時間内に発声
検出部13により「否定又は次候補」選択の意味の発
声、例えば、「NO」、「いいえ」、「次候補」、「N
EXT」が検出されたと判断した場合には音声合成部8
に第2の候補を音声合成させる。発声検出部13に代わ
りスイッチの場合には運転者によるこのスイッチをON
にすることより音声合成部8に第2の候補を音声合成さ
せる。すなわち、タイミング制御部14は、発声検出部
13により運転者の「否定又は次候補」の選択を示す発
生(又はスイッチ動作)を検出した時にはさらに次の候
補を音声に合成する。あらかじめ定められた個数分の候
補の音声合成が終了した場合、再度初期の候補を音声合
成する。なお、あらかじめ定められた個数分の候補の途
中で、「否定又は次候補選択」の発声がない場合にはそ
の直前の候補を、認識の正解とし、目的地として処理す
る。なお、タイミング制御部14は、発声検出部13に
よる検出があった場合には、音声認識部5の認識動作を
停止させる。認識機能をもたせていないためである。
【0024】このようにして、候補の画面表示を見るこ
となく、音声により候補を選択できるようになったの
で、前方を注視する運転者の視線を前方からそらす必要
がなくなった。図3は図1のタイミング制御部14の動
作の第2の例を説明する図である。本図に示すように、
候補を順に音声合成し、発声検出部13により運転者の
「肯定(YES)」又は「否定(NO)又は次候補」の
選択を示す発声(又は動作)が検出される。まず、第1
の候補の検出を基に「肯定」との判断の場合は直前に音
声合成された候補を正解と判断し、目的地として処理す
る。「否定又は次候補」との判断の場合にはさらに次の
候補を音声合成する。あらかじめ定められた個数分の候
補の音声合成が終了した場合、再度初期の候補を音声合
成する。なお、あらかじめ定められた個数分の候補の途
中で、「否定又は次候補選択」の発声がないとの判断の
場合にはその直前の候補を、認識の正解とし、目的地と
して処理する。
【0025】このようにしても第1の例と同様な作用効
果を得ることができる。図4は図1のタイミング制御部
14の動作の第3の例であって第1の例と逆の例を説明
する図である。本図に示すように、候補を順に音声合成
し、発声検出部13により運転者の「肯定(YES)」
の選択を示す発声(又は動作)が検出される。まず、第
1の候補の検出を基に「肯定」との判断の場合は直前に
音声合成された候補を正解と判断し、目的地として処理
する。他方、第1候補音声合成後Tk1時間内に発声検
出部13により発声が検出されないと判断した場合に
は、すなわち選択動作がないとの判断の場合にはさらに
次の候補を音声合成する。あらかじめ定められた個数分
の候補の音声合成が終了した場合、再度初期の候補を音
声合成する。なお、あらかじめ定められた個数分の候補
の途中で、「肯定(YES)」の選択を示す発声(又は
動作)あるとの判断の場合にはその直前の候補を、認識
の正解とし、目的地として処理する。
【0026】タイミング制御部14は、以上の第1の
例、第2の例、第3の例における制御構成を有し、ユー
ザの選択により1つを選択可能にするようにしてもよ
い。運転者の好みに適合させるためである。また、この
任意の1つの選択はユーザの音声により制御するように
してもよい。視点の移動をなくすためである。図5は図
1のタイミング制御部14の動作の第4の例であって第
1、2、3の例の再チェックを行う例を説明する図であ
る。上記第1から第3の例において、「肯定」と判断さ
れる第mの候補が発生した場合、本図に示すように、そ
の時点でその第m候補を再度音声合成し、「否定又は次
候補」選択を示す発声(動作)が一定時間Tk1内に検
出されないと判断した場合にはその第mの候補を正解と
判断し目的地として処理する。他方、「否定又は次候
補」選択を示す発声(動作)が一定時間Tk1内に検出
されたと判断した場合には、本来予定されていた次の第
m+1候補を音声合成する。
【0027】このようにして正解の判断を再チェックす
ることにより、タイミング制御部14の制御精度を向上
できる。図6は図5の第4の例の具体的例であって第2
の例の再チェックを行う例を示す図である。上記第2の
例において、「肯定」と判断される第2の候補が発生し
た場合、本図に示すように、その時点でその第2候補を
再度音声合成し、「肯定」を示す発声(又は動作)が一
定時間Tk1内に検出されたと判断した場合には、その
第2の候補を正解と判断し、目的地とする処理を行う。
他方、「否定又は次候補」選択を示す発声(動作)が検
出されたと判断した場合には、本来予定されている次ぎ
の第3の候補を音声合成する。
【0028】このようにして正解の判断を再チェックす
ることにより、タイミング制御部14の制御精度を向上
できる。図7は図1のタイミング制御部14の動作の第
5の例であって第1、第2、第3の例の再チェックを行
う例を説明する図である。上記第1から第3の例におい
て、「肯定」と判断される第mの候補が発生した場合、
本図に示すように、その時点でその第m候補を再度音声
合成し、発声検出部13により運転者の「肯定」又は
「否定」の選択を示す発生(又は動作)が検出される。
まず、第mの候補の検出を基に「肯定」との判断の場合
は直前に音声合成された第mの候補を正解と判断し、目
的地として処理する。「否定又は次候補」との判断の場
合には本来予定されている次の第m+1候補を音声合成
する。
【0029】図8は図7の第5の例の具体的例であって
第2の例の再チェックを行う例を示す図である。上記第
2の例において、「肯定」と判断される第2の候補が発
生した場合、本図に示すように、その時点でその第2候
補を再度音声合成し、「否定」を示す発声(又は動作)
が検出されたと判断した場合には、本来予定されている
次ぎの第3の候補を音声合成する。他方、発声検出部1
3により運転者の「肯定」の選択を示す発声(又は動
作)が検出された判断した場合には第2の候補を正解と
判断し、目的地とする処理を行う。
【0030】このようにして正解の判断を再チェックす
ることにより、タイミング制御部14の制御精度を向上
できる。図9は図1のタイミング制御部14の動作の第
6の例であって繰り返しが無い例を示す図である。第1
の例から第5の例において、本図に示すように、任意の
音声合成の個数を繰り返しなしで音声合成してもよい。
音声認識部5の認識率が高い場合に処理を簡単化するた
めである。
【0031】図10は図1のタイミング制御部14の動
作の第7の例であって一定条件下で繰り返す例を示す図
である。本図に示すように、候補の音声合成後「繰り返
し」を示す発声(又は動作)を検出し、これを検出した
場合には直前に音声合成した候補又は候補群を再度音声
合成するようにしてもよい。この場合、発声検出部13
の認識すべき単語に簡単な「繰り返し」、「リピート」
等の少数の単語を限定追加する。繰り返しについて運転
者の意志、好みを尊重するためである。
【0032】図11は本発明の別の実施例に係る音声処
理装置を示す図である。本図に示すように、図1の実施
例に候補の音声合成の繰り返しを設定する繰り返し設定
手段15及びこの設定を基に認識部5及び音声合成部8
を制御する繰り返し制御部16が設けられる。繰り返し
設定手段15は「繰り返し音声合成」及び「繰り返し無
し音声合成」の制御信号を形成する。図2の第1の例か
ら図8の第5の例において、タイミング制御部14によ
り、任意の個数の候補の「繰り返し音声合成」及び「繰
り返し無し音声合成」が選択されるように、認識部5及
び音声合成部8が制御される。このように、発声検出部
13を用いずとも繰り返し音声合成の制御が可能とな
る。短時間視点移動があるが、構成自体が簡単化すると
の利益がある。
【0033】図12は図11の音声処理装置に繰り返し
回数を設定する手段を追加する変形例を示す図である。
本図に示す繰り返し回数設定手段17によりスイッチが
ONするごとに繰り返し回数が1ずつ増加でき、これを
繰り返し制御部16に出力し、繰り返し制御部16はこ
れにより任意個数の候補をあらかじめ定められた候補か
ら選択する。繰り返し数の設定に基づいて候補の音声合
成を行うことにより運転者の意志、好みにより適合でき
る。
【0034】図13は図1又は図11の認識部5の認識
距離にしきい値を設ける例を示す図である。本図に示す
ように、認識部5の認識結果として、認識距離の順位を
基に、順位、単語No.認識距離について整理して、例
えば、認識距離のしきい値Kth=300にしてこれ以
下の単語No.を選択し、この選択によりNo.105
9音声合成→No.2098音声合成→No.58音声
合成→No.62音声合成→No.1059音声合成と
なり、音声合成の量を減縮を制御できる。ここに、認識
距離とは辞書の標準パターンとの類似度を距離として表
したものをいう。
【0035】図14は図13のしきい値Kthの設定を
制御する例を示す図である。本図に示すようにしきい値
を、例えば、Kth=100、300、1000のよう
に、予め選択又は可変設定可能にする。これにより認識
率と処理能力との調整が可能になる。図15は図1又は
図11のタイミング制御部14の第8の例であって既に
音声合成された候補の順番を発声し確定する例を示す図
である。本図に示すように、音声合成部8から「第1候
補・・・」、「第2候補・・・」、…、「第m候補・・
・」と音声合成されて再生される。さらに、発声検出部
13には「第1候補」、「第2候補」、…、「第m候
補」又は「1番目」、「2番目」、…、「m番目」のよ
うなに簡単な指定を表す少数の単語に限定し認識できる
ようにしてある。そして、本図に示すように、第m候補
までが音声合成されたときに、「k番目」との発声があ
ると、第k候補が正解と判断され確定し目的地として処
理される。
【0036】このようにしても第1の例と同様な作用効
果を得ることができる。図16は図1又は図11のタイ
ミング制御部14の第9の例であって既に音声合成され
た順番の候補の再チェックを行う例を説明する図であ
る。図15の第8の例を基本として、「k番目」との発
声があると、「第k候補」を再度音声合成し、「肯定」
されるか、一定時間Tk1内に「否定(動作)」がなけ
ればその「第k候補」を正解として判断し目的地として
処理する。「否定(動作)」がある場合には「何番目で
すか」を音声合成して応答を促す。または、再度最初の
候補から音声合成を行うようにいてもよい。
【0037】
【発明の効果】以上説明したように、使用者が発声する
肯定、否定等を示す少数の単語を認識して検出される発
声を基に、すでに音声認識された複数の候補を順次音声
合成を制御し、この複数の候補の中らか1つの候補を選
択するので視点移動がなくなる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施例に係る音声処理装置を示す図で
ある。
【図2】図1のタイミング制御部14の動作の第1の例
を説明する図である。
【図3】図1のタイミング制御部14の動作の第2の例
を説明する図である。
【図4】図1のタイミング制御部14の動作の第3の例
であって第1の例と逆の例を説明する図である。
【図5】図1のタイミング制御部14の動作の第4の例
であって第1、第2、第3の例の再チェックを行う例を
示す図である。
【図6】図5の第4の例の具体的例であって第2の例の
再チェックを行う例を示す図である。
【図7】図1のタイミング制御部14の動作の第5の例
であって第1、第2、第3の例の再チェックを行う例を
説明する図である。
【図8】図7の第5の例の具体的例であって第2の例の
再チェックを行う例を示す図である。
【図9】図1のタイミング制御部14の動作の第6の例
であって繰り返しが無い例を示す図である。
【図10】図1のタイミング制御部14の動作の第7の
例であって一定条件で繰り返す例を示す図である。
【図11】本発明の別に実施例に係る音声処理装置を示
す図である。
【図12】図11の音声処理装置に繰り返し回数を設定
する手段を追加する変形例を示す図である。
【図13】図1又は図11の認識部5の認識距離にしき
い値を設ける例を示す図である。
【図14】図13のしきい値Kthの設定を制御する例
を示す図である。
【図15】図1又は図11のタイミング制御部14の第
8の例であって既に音声合成された候補の順番を発声し
確定する例を示す図である。
【図16】図1又は図11のタイミング制御部14の第
9の例であって既に音声合成された順番の候補の再チェ
ックを行う例を説明する図である。
【図17】従来の音声処理装置の使用を説明する図であ
る。
【図18】目的値設定を説明するフローチャートであ
る。
【符号の説明】
5…認識部 7…候補メモリ 8…音声合成部 13…発声検出部 14…タイミング制御部 15…繰り返し設定手段 16…繰り返し制御部 17…繰り返し回数設定手段
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.6 識別記号 庁内整理番号 FI 技術表示箇所 G06F 3/16 330 K 9172−5E G08G 1/0969 (72)発明者 高橋 育恵 兵庫県神戸市兵庫区御所通1丁目2番28号 富士通テン株式会社内

Claims (17)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 音声パターンを標準のパターンと照合し
    複数の類似するものを候補として認識する音声認識部
    (5)を有し、複数の候補の中から1つを正解と判断す
    る音声処理装置において、 前記音声認識部(5)により認識された候補を記憶する
    候補メモリ(7)と、 前記候補メモリ(7)の候補を音声に合成して音声に再
    生するための音声合成部(8)と、 使用者が発声する肯定、否定、候補の指定、候補の指定
    の要求、制御内容の選択、音声合成の繰り返しを示す少
    数の単語を認識して検出する発声検出部(13)と、 前記発声検出部(13)により検出される発声を基に、
    前記音声合成部(8)により順次なされている音声合成
    を制御するタイミング制御部(14)とを備えることを
    特徴とする音声処理装置。
  2. 【請求項2】 前記タイミング制御部(14)は、前記
    発声検出部(13)からの否定的な発声がある場合には
    前記音声合成部(8)に次の候補を音声合成させさらに
    あらかじめ定められた候補の合成が終了したら最初の候
    補を合成させ、一定時間内に前記発声検出部(13)か
    らの否定的な発声がない場合には音声合成をした直前の
    候補を正解として判断することを特徴とする、請求項1
    に記載の音声処理装置。
  3. 【請求項3】 前記タイミング制御部(14)は、前記
    発声検出部(13)からの否定的な発声がある場合には
    前記音声合成部(8)に次の候補を音声合成させさらに
    あらかじめ定められた候補の合成が終了したら最初の候
    補を合成させ、前記発声検出部(13)からの肯定的な
    発声がある場合には音声合成をした直前の候補を正解と
    して判断することを特徴とする、請求項2に記載の音声
    処理装置。
  4. 【請求項4】 前記タイミング制御部(14)は、前記
    発声検出部(13)からの肯定的な発声がある場合には
    音声合成をした直前の候補を正解として判断し、前記発
    声検出部(13)からの肯定的な発声が一定時間内にな
    い場合には前記音声合成部(8)に次の候補を音声合成
    させさらにあらかじめ定められた候補の音声合成が終了
    したら最初の候補を音声合成させることを特徴とする、
    請求項1に記載の音声処理装置。
  5. 【請求項5】 前記タイミング制御部(14)は、請求
    項2、請求項3及び請求項4の3つの制御内容を有し、
    これらの任意の1つを選択可能にする、請求項1に記載
    の音声処理装置。
  6. 【請求項6】 前記タイミング制御部(14)の制御内
    容が前記発声検出部(13)からの発声により選択され
    ることを特徴とする、請求項5に記載の音声処理装置。
  7. 【請求項7】 前記タイミング制御部(14)は、前記
    音声合成部(8)に正解と判断された候補を再度音声合
    成させ、前記発声検出部(13)からの否定的な発声が
    ある場合には前記音声合成部(8)に次の候補を音声合
    成させ、一定時間内に前記発声検出部(13)からの否
    定的な発声がない場合には音声合成をした直前の候補を
    正解として確認することを特徴とする、請求項2乃至4
    の任意の1つに記載の音声処理装置。
  8. 【請求項8】 前記タイミング制御部(14)は、前記
    音声合成部(8)に正解と判断された候補を再度音声合
    成させ、前記発声検出部(13)からの否定的な発声が
    ある場合には前記音声合成部(8)に次の候補を音声合
    成させ、前記発声検出部(13)からの肯定的な発声が
    ある場合には音声合成をした直前の候補を正解として確
    認することを特徴とする、請求項2乃至4の任意の1つ
    に記載の音声処理装置。
  9. 【請求項9】 前記タイミング制御部(14)は、あら
    かじめ定められた候補の音声合成が終了したら最初の候
    補を音声合成させるような繰り返しを行わないことを特
    徴とする、請求項2乃至4の任意の1つに記載の音声処
    理装置。
  10. 【請求項10】 前記タイミング制御部(14)は、前
    記発声検出部(13)からの繰り返しとの発声がある場
    合には前記音声合成部(8)に直前の候補又はすでに発
    声された任意個数前の候補に戻り音声合成を繰り返し行
    わせることを特徴とする請求項2乃至4に記載の音声処
    理装置。
  11. 【請求項11】 さらに、既に音声合成された候補を繰
    り返し音声合成させるための繰り返し手段(15)と、
    該繰り返し手段(15)への設定に基づいて、前記音声
    合成部(8)により候補の音声合成を制御する繰り返し
    制御部(16)を備えたことを特徴とする、請求項1に
    記載の音声処理装置。
  12. 【請求項12】 前記繰り返しの数を設定する繰り返し
    数設定手段(17)を設け、この繰り返し数の設定に基
    づいて、繰り返し制御部(16)に前記前記音声合成部
    (8)からの候補の音声合成を制御させることを特徴と
    する、請求項11に記載の音声処理装置。
  13. 【請求項13】 前記音声認識部(5)に類似を判断す
    る認識距離のしきい値を設けることを特徴とする、請求
    項1又は11に記載の音声処理装置。
  14. 【請求項14】 前記しきい値を可変にすることを特徴
    とする、請求項13に記載の音声処理装置。
  15. 【請求項15】 前記タイミング制御部(14)は、音
    声合成部(8)により順次候補を音声合成させ、音声合
    成された候補について前記発声検出部(13)からの候
    補の指定の発声がある場合には、その指定された候補を
    正解として判断することを特徴とする、請求項1に記載
    の音声処理装置。
  16. 【請求項16】 前記タイミング制御部(14)は、音
    声合成部(8)により順次候補を音声合成させ、音声合
    成された候補について前記発声検出部(13)からの候
    補の指定の発声がある場合には、前記音声合成部(8)
    にその指定された候補を再度音声合成させ、前記発声検
    出部(13)から肯定的な発声があり又は一定時間内に
    否定的な発声がない場合には指定された候補を正解と判
    断し、前記発声検出部(13)から否定的な発声がある
    場合には再度候補の指定を求める応答をし又は再度候補
    順に音声合成させることを特徴とする、請求項1に記載
    の音声処理装置。
  17. 【請求項17】 前記発声検出部(13)に代わりスイ
    ッチにより、使用者が発声する肯定、否定、候補の指
    定、候補の指定の要求、制御内容の選択、音声合成の繰
    り返しの情報を設定することを特徴とする、請求項1に
    記載の音声処理装置。
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