JPH08511006A - Stable copper (▲ I ▼) complex and method relating thereto - Google Patents

Stable copper (▲ I ▼) complex and method relating thereto

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JPH08511006A JP7501073A JP50107395A JPH08511006A JP H08511006 A JPH08511006 A JP H08511006A JP 7501073 A JP7501073 A JP 7501073A JP 50107395 A JP50107395 A JP 50107395A JP H08511006 A JPH08511006 A JP H08511006A
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ジェイ． パレンバーグ，アレクサンダー
ブランカ，アンドリュー
エム． マーシュナー，トーマス
エム． パット，レオナード
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プロサイト コーポレイション
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Abstract

(57)【要約】 安定な銅（Ｉ）錯体及びそれに関連する方法を開示する。この安定な銅（Ｉ）錯体は銅（Ｉ）イオンを含んで成り、これは銅に関して＋１の酸化状態を好む多座配位子により錯形成されている。本発明の方法は、この安定な銅（Ｉ）錯体の、創傷治癒剤、酸化防止剤、抗炎症剤、脂質調節剤、シグナル変換調節剤、育毛剤及び抗ウィルス剤としての利用を含む。典型的な銅（Ｉ）錯体にはネオキュプロイン銅（Ｉ）及びバソキュプロインジスルホン酸銅（Ｉ）が含まれる。 (57) SUMMARY Disclosed are stable copper (I) complexes and methods related thereto. This stable copper (I) complex comprises a copper (I) ion, which is complexed with a polydentate ligand that favors the +1 oxidation state for copper. The method of the present invention involves the use of this stable copper (I) complex as a wound healing agent, antioxidant, anti-inflammatory agent, lipid regulator, signal transduction regulator, hair growth agent and antiviral agent. Typical copper (I) complexes include neocuproin copper (I) and bathocuproine disulfonate copper (I).

Description

【発明の詳細な説明】 安定な銅（Ｉ）錯体及びそれに関する方法 技術分野 本発明は一般に銅（Ｉ）錯体及びその利用に関する方法、そしてより詳しくは 、多座配位子により錯形成されている銅（Ｉ）であって、得られるその錯体にお いて銅に関して＋１の酸化状態が好適である銅（Ｉ）錯体に関する。 発明の背景 銅は植物及び動物の両方において見い出され、そして酵素を含む数多くの銅含 有タンパク質が単離されている。銅は０，＋１，＋２及び＋３の酸化状態（即ち 、銅（０），銅（Ｉ），銅（II）及び銅（III）のそれぞれ）を含む様々な酸化 状態において存在し得、銅（Ｉ）及び銅（II）が最も一般的である。水性溶液中 の銅（Ｉ）及び銅（II）の相対的安定性は溶液の中に存在しているアニオン又は その他の配位子の種類に依存する。更に、水性溶液中ではごく低い銅（Ｉ）平衡 濃度（即ち、＜10-2Ｍ）しかあり得ない。この不安定性さは、ある程度、銅（Ｉ ）が銅（II）及び銅（０）に対して不均衡である性質による。ほとんどの銅（Ｉ ）化合物は銅（II）化合物に容易に酸化するが、にもかかわらず、銅（III）に 至る更なる酸化は困難である（一般的には、A．F．Cottn and G．Wilkinson，Ad vanced Inorgarnic Chemistry ，第５版，John Wiley & Sons，New York，pp903- 922，1988を参照のこと）。 銅（II）の比較的よく特定された水性的化学に基づき、数多くの銅（II）塩及 び錯体が知られている。例えば、ペプチド／銅（II） の生物学的活性に対してかなりの研究が向けられており、そしてかかる銅（II） 錯体は様々な治療的及び化粧的目的にとっての有用性をもつことが示されている 。特に、天然のグリシル−ヒスチジル−リジン：銅（II）錯体（「GHK-Cu（II） 」）は温血動物の創傷治癒力の高揚における有効な薬剤であることが、抗炎症剤 として一般的に働くのと同様に示されている（米国特許第4,760,051号参照のこ と）。様々なGHK-Cu（II）誘導体は類似の活性をもつ（米国特許第4,665,054及 び4,877,770号を参照のこと）。GHK-Cu（II）及びその他のペプチド−銅（II） 錯体は、育毛を剌激する（米国特許第5,177,061及び5,120,831号）、創傷の生物 学的被覆を誘発する（米国特許第4,810,693号）、潰瘍を防ぐ（米国特許第4,767 ,753，5,023,237，5,145,838号）、化粧用途（米国特許第5,135,913号）及び骨 の治癒（米国特許第5,509,588号）のために有用であることが示されている。更 に、金属（II）−ペプチド錯体の酸化防止性及び抗炎症性活性が開示され（米国 特許第5,118,665号）、更には創傷治癒を加速する銅（II）含有化合物の利用が 開示されている（米国特許第5,164,367号）。 銅（II）錯体、そして特にペプチド／銅（II）錯体の研究において大幅な進歩 が成し遂げられているにもかかわらず、生物学的活性をもつ更なる銅錯体につい ての当業界における要望がある。本発明はこの要望を満たし、そして更なる関連 の利点を供する。 発明の概要 本発明の一般に安定な銅（Ｉ）錯体及びそれに関連する方法に向けられている 。より詳しくは、本発明の安定な銅（Ｉ）錯体は、銅にとって＋１酸化状態が好 適であるような多座配位子により錯形成された銅（Ｉ）を含んで成る。 この安定な銅（Ｉ）錯体は、温血動物の創傷治癒力を高揚するため、温血動物 の酸化又は反応性酸系物質及び／もしくは脂質媒介因子に係る炎症障害に対する 抵抗力を高めるもしくは回復させるため、温血動物の育毛を剌激するため、脂質 代謝を調節するため、タンパク質キナーゼを阻害することにより細胞におけるシ グナル変換を調節するため、並びにウィルス活性、例えば限定することなくHIV 感染動物のHIV複製を阻害するための用途を有する。本発明の方法は動物に有効 な量の安定な銅（Ｉ）錯体を投与することを含んで成る。 本発明の別の観点は添付図及び以下の詳細な説明を参照することにより明らか となるであろう。実施例を含む本詳細な説明に記載の文献は全て、その全内容を 引用することで本明細書に組入れる。 図面の説明 図１は創傷治癒を加速する本発明の代表的な銅（Ｉ）錯体（即ち、バソキュプ ロインジスルホン酸（「BCDS」）銅（Ｉ））の活性を示す。 図２はウィルス（即ち、HIV）複製を阻害する本発明の代表的な銅（Ｉ）錯体 、BCDS銅（Ｉ）の機能を示す。 図３はプロスタグランジン及びリューコトリエンについての合成経路、並びに それらに関係する限定の重要酵素を示す。 図４は中間体アセチルCoA及びHMG-CoA、並びに酵素アセチルCoAシンセターゼ 及びHnG-CoAリダクターゼを含むコレステロール形成についての合成経路を示す 。 図５はシグナル変換におけるタンパク質キナーゼＣ（PKC）及びタンパク質チ ロシンキナーゼの作用を示す（PI＝ホスファチジルイソシトール；IP3＝イノシ トール三リン酸；PG＝ホスファチジルグリ セロール；Ｐ−タンパク質＝ホスホリル化タンパク質；CDR PK＝カルモジュリン 調節型タンパク質キナーゼ；PKA＝タンパク質キナーゼＡ；タンパク質キナーゼ ＝タンパク質チロシンキナーゼ（細胞質性）；そしてEGF-Rタンパク質キナーゼ ＝表皮成長因子レセプタータンパク質チロシンキナーゼ）。 詳細な説明 本発明は一般に銅（Ｉ）錯体及びその利用に関する方法、そしてより詳しくは 、安定な銅（Ｉ）錯体を形成する多座配位子により錯形成された銅（Ｉ）に関す る、本明細書で用いる「安定な銅（Ｉ）錯体」とは、得られる錯体が＋１の銅酸 化状態を好むようにする少なくとも一の多座配位子により錯形成された銅（Ｉ） である。最も一般的な銅（Ｉ）の状態は４つの配位部位に関係し、そして一般に は図面形態である。一般に、キレート化剤は、１個の配位子が金属イオンの複数 の配位位置を占めるような配位化合物をいう。もし配位子が２つの配位位置を占 めていると、二座配位子と考えられる。もし２より多くの配位位置が配位子によ り占められると、多座配位子と考えられる（例えば三座配位子又は四座配位子） 、本明細書に用いる「多座配位子」は銅（Ｉ）の２，３又は４つの配位部位をそ れぞれが占める二，三又は四座配位子である。 本発明の安定な銅（Ｉ）錯体は、＋１の銅酸化状態を構造的に好む少なくとも 一の多座配位子により錯形成された銅（Ｉ）の全ての錯体を含む。銅（Ｉ）錯体 は多座配位子を水性溶液中の銅（Ｉ）の起源（例えばCuCl，Cu2O又はCuCN）と反 応させることにより形成することができうる。得られる銅（Ｉ）錯体は適当な分 析技術、例えばESR，NMR及び／又はUV-VISによって、その錯体における酸化状態 を決定するために観察することができうる（Munakataら、Copper C oordination Chemistry；Biochemical and Inoranic Perspectives ，Karlin and Zubieta editors，Adenine Press，Guilderland，N.Y.，pp.473-495，1983を参 照のこと）。例えば、銅（Ｉ）錯体はESRシグナルがないことの特徴により同定 でき、一方銅（II）錯体は一般にESRシグナルをもつであろう。更に、銅（II） 錯体はプロトンNMRシグナルのブロード化を示し、そして銅（Ｉ）錯体は比較的 シャープなプロトンNMRシグナルを示す。銅（Ｉ）錯体の同定の後、その安定性 は例えば銅（Ｉ）錯体を大気にさらすことを介して、その酸化の受け易さを決定 することにより評価できる。本明細書で用いる「安定な」銅（Ｉ）錯体は、大気 、室温（23℃）及び大気圧にさらしたときに、少なくとも５分、好ましくは少な くとも30分、そしてより好ましくは24時間以上の半減期を有する（即ち、銅（Ｉ ）錯体の半分は＋１酸化状態であり続ける）。換言すれば、本発明の安定な銅（ Ｉ）錯体は酸化に耐久性であり、一方、不安定な銅（Ｉ）錯体は大気にさらした ときに容易に酸化して銅（II）錯体となる。 上記の通り、銅（Ｉ）をキレートして安定な銅（Ｉ）錯体を形成する任意の多 座配位子が本発明の実施において適当である。好適な態様において、本発明の多 座配位子は以下の一般構造式Ｉ〜VIIから選ばれる： （式中、Ａ及びＢは銅（Ｉ）の配位位置を占めうるヘテロ原子を表わし、そして 好ましくは窒素、酸素、硫黄及びリンから選ばれる）。 構造式Ｉ〜VIIの環は芳香族、非芳香族、又は芳香族と非芳香族との複合であ ってよい。例えば、以下の構造式がかかる組合せの代表である： 構造式Ｉ〜VIIを有する本発明の多座配位子の代表例を表１に記載する。詳し くは、表１は代表的な多座配位子の構造を特定しており、対応の化学名称を示し 、ケミカル・アブスラクトの登録番号を特定し（「cA Reg．No．」）、そしてそ の特定の多座配位子の合成及び／又は化学を説明している対応の参考文献（入手 できた場合）を 供する。 上記の構造式Ｉ〜VIIにおいて、ヘテロ原子による更なる環置換が許容される 。好ましくは、かかるヘテロ原子は窒素、酸素、硫黄及びリンより選ばれる。例 えは、表２に挙げた化合物は更なる環置換を有する本発明の更なる代表的な多座 配位子を示している。表１と同様に、表２は代表的な多座配位子の構造を示し、 対応の化学名称を示し、そのCA Reg．No．を特定し、そしてその特定の多座配位 子の合成及び／又は化学を説明する対応の参考文献（入手できた場合）を供する 。 上記の一般構造式Ｉ〜VIIはその構造上の骨格に共有結合している更なる化学 成分を、以下の通りに有しうる： （式中、Ｒ1〜Ｒ8は同一でも異なっていてもよく、そして以下の化学成分より選 ばれる：−Ｈ，−OH，−Ｘ，−OX，−COOH，−COOX，−CHO，−CXO，−Ｆ，−Cl ，−Br，−Ｉ，−CN，−NH2，−NHX，−NX2，−PX2，−SO3H，−SO3Na，−SO3K ，−SO3X，−PO3H，−OPO3H，−PO3X，−OPO3X及び−NO2）。本明細書で用いて いる「Ｘ」はアルキル 成分又はアリール成分を表わす。「アルキル成分」は直鎖でも枝分れしていても よく、環式でも非環式でもよく、飽和でも不飽和でもよく、置換されていても未 置換でもよい、１〜20個の炭素原子を含む炭素鎖である。「アリール成分」は直 鎖でも枝分れしていてもよく、環式でも非環式でもよく、飽和でも不飽和でもよ く、置換されていても未置換でもよい、少なくとも１個の置換化又は未置換の芳 香成分を含み、且つ６〜20個の炭素原子を含む炭素鎖である。かかる化学成分は 環融合原子に共有結合していてもよい。本発明の化学成分の代表例には、限定す ることなく、以下の表３に特定する成分が含まれる。 構造式Ｉ〜VIIの構造上の骨格に共有結合している更なる化学成分をもつ多座 配位子の代表例を表４に示す。詳しくは、表４は代表的な多座配位子の構造を特 定し、対応の化学名称を示し、CA Reg．No．を特定し、そしてその多座配位子の 合成及び／又は化学を説明する対応の参考文献（入手できた場合）を供する。 構造上の骨格に共有結合している化学成分は芳香族又は非芳香族環式化学成分 を生み出すように連結されていてよい。かかる環式化学成分の代表例を表５に示 し、それは代表的な多座配位子の構造を特定し、対応の化学名称を示し、CA Reg ．No．を特定し、そして多座配位子の合成及び／又は化学を説明する対応の参考 文献（入手できた場合）を供する。 本発明の多座配位子の代表例の合成を以下の表６及び７において開示する。詳 しくは、それらの表において、その多座配位子の構造式をそのCA Reg．No．並び にその合成及び／又は化学を開示している１もしくは複数の参考文献と一緒に特 定している。 本発明の一の態様において、多座配位子は以下の構造式から選ばれる： （式中、Ｒ1〜Ｒ8は同一又は異なっていてもよく、そして水素、アルキル成分及 びアリール成分より選ばれる）。 好適な態様において、この多座配位子は次の構造式Ｉｄを有する６，６′−ジ メチル−２，２′−ジピリジンである： 更なる好適な態様において、この多座配位子は次式IIｄを有するネオキュプロ イン（２，９−ジメチル−１，10−フェナントロリン）であるか、又はその異性 体構造式IIｅ，IIｅ′又はIIｅ″のいづれかを有するバソキュプロインジスルホ ン酸（「BCDS」）である： 何らかのことわりのない限り、BCDSは上記の異性体（即ち、IIｅ，IIｅ′及び IIｅ″）の物理的混合物を意味する。一般に、様々な異性体（即ち、IIｅ；IIｅ ′；IIｅ″）の比はBCDSの商業的起源に依存して以下の通りに変わる：Aldrich Chemical Co.，Inc．（Milwaukee，Wisconsin）9.1：38.6：41.2；Spectrum Che mical nanufacturing Corp.（Gardena，California）8.5：39.7：45.2；GFS Che micals（Columbs，Ohio）8.4：38.5：45.3；Janssen Pharmaceutica（Johnson & Johnsonの子会社）（Beerse，Belgium）4.6〜8.7：36.4〜39.4：44.4〜55.9。 前記の通り、本発明の安定な銅（Ｉ）錯体は多座配位子を銅（Ｉ）起源と接触 させることにより作ることができうる。この多座配位子は商業的起源から入手す るか、又は市販の試薬から公知の有機合成技術によって合成できうる。好ましく は、水溶性多座配位子を、CuCl2，Cu2O又はCuCNを銅（Ｉ）起源として用いて、 水性溶液の中 で銅（Ｉ）と錯形成させる。得られる銅（Ｉ）錯体を次に溶媒のエバポレーショ ンによって回収し、銅（Ｉ）錯体を得る。他方、もし多座配位子が水の中で容易 に溶解しないよう、銅（Ｉ）錯体は適当な非水性（例えば有機）溶媒を用いる上 記の手順によって形成せしめてよい。 本発明の実施において、多座配位子、対、銅（Ｉ）の比は安定な銅（Ｉ）錯体 をもたらす任意の比であってよい。好ましくは、この配位子、対、銅の比は少な くとも１：１とする。より好ましい態様において、その配位子、対、銅の比は１ ：１〜３：１（２：１を含む）に範囲する。かかる銅（Ｉ）錯体は、適当なモル 比の多座配位子と銅（Ｉ）イオン起源とを反応させることにより、先の段落に記 載の手順により作ることができうる。 以下の理論に拘束されるつもりはないが、銅（Ｉ）は一定の生物学的現象にお いて銅（II）よりも強い生物学的活性を有するものと信じられている。例えば、 銅（Ｉ）は銅の摂取及び／又は輸送、並びに細胞搬送を含む銅代謝にとっての重 要な中間体でありうる。即ち、銅（II）から銅（Ｉ）に至る還元は銅（Ｉ）の直 接搬送により迂回される。更に、本発明の安定な銅（Ｉ）錯体は温血動物への全 身搬送に適し、そしてその動物に対する銅の除放を供しうる。 本発明の安定な銅（Ｉ）錯体は治療物質としての有用性、例えば一般的に酸化 防止剤及び抗炎症剤としての、そしてより詳しくは創傷治癒剤としての有用性を 有する。本発明の銅（Ｉ）錯体は育毛剤、脂質調節剤、シグナル変換調節剤及び 抗ウィルス剤としての活性も有する。明瞭性のため、本発明の安定な銅（Ｉ）錯 体の様々な生物学的活性を以下に個別に示す。 反応性の高い酸素物質、例えばスーパーオキシドアニオン（Ｏ2 -）、過酸化水 素（H2O2）、ヒドロキシル基（HO）及び脂質ペルオ キシド（LOOH）は数多くの人疾患に関与している。例えば、かかる酸素物質は自 己免疫疾患、関節炎、環境汚染、喫煙及び薬剤を原因とする組織傷害、例えば手 術及び移植の最中の組織傷害、並びに様々なその他の症状に関与する（例えば、 Halliwel，B.，Fed．Amer．Soc．Exp．Biol. １：358-364，1987を参照のこと ）。反応性酸素物質は食作用細胞による傷害に対する応答の際にも生じうる。創 傷治癒応答における初期現象の一つは好中球及びマクロファージによる創傷の清 掃及び除菌である。この除菌にとってのメカニズムはスーパーオキシドアニオン 及び過酸化水素の生成であり、そして一般に炎症反応をもたらす。更に、スーパ ーオキシドアニオン及び過酸化水素は、鉄又はその他のレドックス活性遷移金属 錯体の存在下で、ヒドロキシル基を生じせしめる。このヒドロキシル基は強力な 酸化剤であり、これは脂肪酸のフリーラジカル酸化及びその他の生体分子の酸化 分解を開始せしめる。例えば、反応性酸素物質が組織損傷を引き起こす重要な分 野は、脳及び脊髄に対する傷害後損傷、並びに手術及び移植例えば心臓外科及び ／又は移植）後の虚血組織に対する再灌流損傷である。酸化血液及び活性化食作 用細胞の突然の乱入はスーパーオキシドアニオン及び過酸化水素の形成を招く。 これらの物質は実際に組織に損傷を及ぼし、そして非常に反応性のヒドロキシル 基を生じせしめるように鉄とも反応する（前記の通り）。 本発明の安定な銅（Ｉ）錯体は、一般的に反応性酸素物質により生ずる酸化的 損傷を予防又は抑制する酸化防止剤として働き、そして更にはかかる反応性酸素 物質にかかわる炎症反応を抑制することによって抗炎症剤としても働く。より詳 くは、本発明の銅（Ｉ）錯体は酸化又は反応性の高い酸素物質により引き起こさ れる炎症損傷に対する温血動物の防御力を強める及び／又は回復させるのに有用 であり、そして組織損傷を招いてしまう酸化及び炎症過程を阻害する薬理調製品 に使用されうる。更に、本発明の安定な銅（Ｉ）錯体は反応性の高い酸素物質に よる組織損傷を「解毒」することにより、創傷治癒過程を加速せしめる。 反応性の高い酸素物質に加えて、マクロファージ及び好中球は一定の炎症の脂 質媒介因子（例えばリューコトリエン及びプロスタグランジン）の生成を通じて 炎症反応を誘引又は持続させる。炎症性腸障害（IBD）並びに関連の慢性炎症性 症状、例えば関節炎におけるかかる媒介因子の関与は、障害の進行と、循環系及 び感化組織におけるリューコトリエン及びプロスタグランジンのレベル及び存在 との間の強い関係によって証明されている。プロスタグランジンは血管拡張及び 水腫形成を強め、一方リューコトリエンは白血球、特に好中球にとっての有能な 化学走性剤であり、そして損傷性リソゾーム酵素の脱顆粒化及び放出、並びにス ーパーオキシド生産を刺激する。 プロスタグランジン又はリューコトリエンに至る２つの主要経路の分布は細胞 の種類に応じて変わる。ほとんどの細胞はシクロオキシゲナーゼ経路をもつが、 リューコトリエンに至る５−リポキシゲナーゼ経路はあまり分布しておらず、そ してそれは炎症性細胞、例えば好中球、マクロファージ、単球及びマスト細胞に おいて主である。脂質媒介因子合成にとっての一般系を図３に示す。 本発明の安定な銅（Ｉ）錯体はプロスタグランジン及び／又はリューコトリエ ンの形成を、その形成に関与する酵素を阻害することによって阻害する。図３に 関し、この安定な銅（Ｉ）錯体はシクロオキシゲナーゼ−１及びシクロオキシゲ ナーゼ−２の有効な阻害剤であり、それ故プロスタグランジンの形成を阻害する 。同様に、この安定な銅（Ｉ）錯体は５−リポキシゲナーゼ及びリューコトリエ ンC4（LCT4）シンセターゼの有効な阻害剤であり、それ故リューコトリエンの形 成を阻害する。 更に、炎症部位でのエラスターゼ（好中球放出型セリンプロテアーゼ）による 様々な細胞標的のタンパク質分解は数多くの病理学的症状、例えば気腫、リウマ チ様関節炎及び乾癬に関与する。即ち、エラスターゼの阻害剤は、炎症部位での 正常組織の崩壊を処置、予防又は抑制するのに使用することができ、従って本発 明の安定な銅（Ｉ）錯体はエラスターゼの有効な阻害剤である。 本発明の安定な銅（Ｉ）錯体は一般に脂質代謝の抑制及び／又は調節において も使用できうる。例えば、高コレステロール血症及び高脂肪血症は一般的、且つ 重大な健康問題であり、これは本発明の安定な銅（Ｉ）錯体により処置可能であ る。 高コレステロール血症は、軽度及び重度な銅欠乏症ラット及びその他動物、例 えばヒトにおいて観察されている（Lei，「Plasma Cholesterol Response in Co pper Deficiency，」Role of Copper in Lipid Metabolism，ed．Lei，CRC Pres s、頁1-24，1990）。血清コレステロールレベルにおける評価は肝性の３−ヒド ロキシ−３−メチルグルタリル補酵素Ａリダクターゼ（HMG CoAリダクターゼ、E .C.1.1.1.34）の活性及びグルタチオンレベルの上昇に結びついている（Bunce， 「Hypercholesterolemia of Copper Deficiency is Linked to Glutathione Met abolism and Regulation of HMG CoA Reductase，」Nutr，Rev. 51：305-307， 1993；Kim et al.，「Inhibition of Elevated Hepatic Glutathione Abolishes Copper Deficiency Cholesterolemia，」FASEB J. ６：2467-2471，1992）。 その他の肝性脂質（脂肪酸、トリアシルグリセロール及びリン脂質）の合成及 びレベルにおける類似の上昇が銅欠乏症ラットにおいて観察され（al-Othman et al.，「Copper Deficiency Increases In Vivo Hepatic Synthesis of Fatty Acids，Triacylglycerols，and Phosphol ipids，」Proc．Soc．Exp．Biol．Med. 204(1)：97-103，1993）そして銅（II ）錯体による処置はインビボでの脂質代謝に関与する肝臓酵素、例えばアセチル CoAシンセターゼの活性を下げることが示されている（Hall et al.，「Hypolipi demic Activity of Tetetrakis-mu-（trimethylamine-boranecarboxylato）-bis （trimethylamine-carboxylborane）-dicopper（II）in Rodents and its Effec t on Lipid Metabolism，」J．Pharm．Sci. 73(7)：973-977，1984）。一方、 銅（II）の注射による処置はラットにおける血清コレステロール濃度を高めるこ とが報告されており、おそらくはHMG CoAリダクターゼの活性の上昇によるもの である（Tanaka et al.，「Effect of Cupric Ions on Serum and Liver Choles terol Metabolism」Lipids 22：1016-1019，1987）。従って、銅は脂質レベル の制御における重要な因子でありうるものと信じられている。 アセチルCoAシンセターゼは酢酸塩からのアセチルCoAの形成を触媒する。図４ に示している通り、アセチルCoAは、コレステロール及び脂肪酸の形成又はエネ ルギー生成を主にもたらす多種多様な経路を介して更に代謝されうる。この酵素 を阻害する因子は様々な脂質の生合成に影響を及ぼす。HMG-CoAリダクターゼ（ ３−ヒドロキシ−３−メチルグルタリル補酵素Ａリダクターゼ）は脂質合成系に おいて生化学的に後の方に位置しており、そしてHMG-CoAをメバロニン酸（meval onic acid）に変換せしめ、そしてそれはコレステロール生合成における律連段 階である（図４参照のこと）。本発明の安定な銅（Ｉ）化合物は脂質の形成に関 与する一定の重要な酵素を阻害し、それ故脂質調節又は制御剤として働く（脂質 の形成における酵素を阻害するこの安定な銅（Ｉ）錯体の活性は実施例12〜13に おいて更に詳しく開示する）。 本発明の安定な銅（Ｉ）錯体は細胞におけるシグナル変換の調節剤としても働 きうる。ほとんどの細胞内シグナル過程はキナーゼによる特定のタンパク質の可 逆的ホスホリル化により制御される。ホスファチジルイノシトールの崩壊はジア シルグリセロール及びイノシトール三リン酸の形成をもたらし、その前者はタン パク質キナーゼし（PKC）を活性化するのにカルシウムと相剰的に作用し、細胞 質ゾルから膜に至る酵素の転移をもたらす。PKCによるタンパク質のホスホリル 化は、シグナル変換、細胞制御及び腫瘍促進における中枢的調節因子であると考 えられている。PKCの阻害剤及びその他のタンパク質キナーゼは、腫瘍誘発、ア テローム症及び免疫調節における伝達的なシグナリングを阻止する能力を有する 。 ホスファチジルイノシトールのＧ−タンパク質関連ホスホリパーゼＣ崩壊を刺 激する因子の例は、アンジオテンシンII、ブラジキニン、エンドセリン、f-Met- Leu-Phe及びバソプレシンである。これらのタンパク質キナーゼＣ酵素はホルボ ールエステルの如くの腫瘍プロモーターによっても直接的に活性化される。レセ プター関連チロシンキナーゼの例には、表皮成長因子、神経成長因子及び血小板 由来成長因子が含まれる。細胞質チロシンキナーゼアクチベーターの例には、サ イトカイン、例えばインターロイキン２、インターロイキン３及びインターロイ キン５が含まれる。これらの因子は細胞質チロシンキナーゼを活性化する特定の リンパ球レセプターに結合する。 PKCの作用及びタンパク質チロシンキナーゼ作用を図５に示す。本発明の安定 な銅（Ｉ）錯体は、PKC及びタンパク質チロシンキナーゼを含む、細胞内シグナ ル変換に関与する１又は複数の酵素を阻害することによってシグナル変換調節因 子として働く。 上記の症状を処置するために動物に投与する場合には、この安定 な銅（Ｉ）錯体はまず１又は数種の適当な担体又は希釈剤と混合して局所、経口 又は非経口服用にとって適当な薬理調製品にする。ところで、かかる希釈剤又は 担体は、この安定な銅（Ｉ）錯体と相互作用してその効果を有意に低めてしまう か、又は銅（Ｉ）を酸化せしめてしまうものであるべきでない。有効な投与量は 、体重のkg当り約0.01〜100mgの安定な銅（Ｉ）錯体の投与量を導入するのが好 ましいであろう。 経口投与のために組成物を封入（例えば、リードゼラチンのコーティングの中 に封入）するための方法は当業界において公知である（例えば、Baker，Richard ，Controlled Release of Biological Active Agents，John Wiley and Sons，1 986を参照のこと）（引用することで本明細書に組入れる）。非経口服用（例え ば、静脈内、皮下内又は筋肉内注射）にとって適当な担体には、滅菌水、生理食 塩水、静菌食塩水（0.9mg／mlのベンジルアルコール含有食塩水）及びリン酸緩 衝食塩水が含まれる。この安定な銅（Ｉ）錯体は、生理学的に許容され希釈剤（ 例えば食塩水及び滅菌水）を含む液状として局所塗布するか、又は所望の性質、 稠度、粘度及び外観を付与するように追加の成分を含むローション、クリーム又 はゲルとして塗布してよい。かかる追加の成分は当業者にとって周知であり、そ して乳化剤、例えば非イオン性エトキシル化及び非エトキシル化界面活性剤、脂 肪アルコール、脂肪酸、有機もしくは無機塩基、保存剤、蝋エステル、ステロイ ドアルコール、トリグリセリドエステル、リン脂質、例えばレシチン及びセファ リン、多価アルコールエステル、脂肪アルコールエステル、親水性ラノリン誘導 体、親水性ハチ蝋誘導体、炭化水素油、例えばヤシ油、ココナッツ油、鉱油、コ コアバター蝋、シリコン油、pHバランサー及びセルロース誘導体が含まれる。 局所投与は所定量の調製品を所望の箇所、例えば創傷又は炎症箇所に直接塗布 することにより成し遂げられうる。必要な投与量は処置すべき特定の症状、症状 の重度及び処置期間に従って変わるであろう。好ましくは、この安定な銅（Ｉ） 錯体をローション、クリーム又はゲルの形態で局所塗布するとき、その調製品は 約１％〜約20％の浸透促進剤を含めうる。浸透促進剤の例にはジメチルスルホキ シド（DMSO）、尿素及びユーカリプトール（eucalyptol）が含まれる。局所服用 にとっての液状調製品の場合、浸透促進剤（例えばDMSO）の濃度はその調製品の 約30％〜約80％を占めうる。 上記の活性に加えて、本発明の安定な銅（Ｉ）錯体は育毛剤としての用途も有 する。抜け毛は人間にとって共通の悩みであり、最も一般的なのは「脱毛症」で あり、この場合男性は年齢を経るに従い頭髪を失っていくものである（「男性型 禿頭症」とも呼ばれる）。その他の抜け毛の悩みには、円形脱毛症（AA）、女性 型禿頭症及び二次的脱毛症（例えば化学療法及び／又は放射線処置にかかわる抜 け毛）が含まれる。本発明の安定な銅（Ｉ）錯体は上記の特定の悩みを含む全て の抜け毛の悩みにかかわる育毛の刺激において極めて有用である。 毛髪は通常「硬毛」と「軟毛」との２つのタイプに分けられる。硬毛は粗く、 色素入りの毛髪であり、それは真皮内の深くに広がる小胞から発生する。「軟毛 」は一般に薄く、色素のない毛髪であり、より小さく、且つ真皮の表層に位置す る毛胞から成長する。脱毛が進行すると、硬毛から軟毛型の毛髪に至る変化が起 こる。脱毛に寄与するその他の変化は毛髪の育毛サイクルにおける変化である。 毛髪は一般に発育相（活性な毛髪成長）、退行期（過渡期）及び休止期（新たな 成育前に毛幹が隠される休息期）の３サイクルを経る。禿が進行すると、各期に おける毛胞の割合のシフトが起こり、大 半のシフトは発育相から退行期のシフトである。毛胞の大きさは全体の数が比較 的に一定であり続ける際に減少することも知られている。 前述の通り、本発明の安定な銅（Ｉ）錯体は温血動物の育毛にとっての刺激剤 としての有用性を有する。本発明の一の態様において、この銅（Ｉ）錯体は処置 すべき箇所に、適当なビヒクルと一緒に、0.1mlのビヒクル当り約100〜500マイ クログラムの銅（Ｉ）錯体の濃度において皮下内的に投与できうる。これに係る 適当なビヒクルには、食塩水、滅菌水等が含まれる。 別の態様において、この安定な銅（Ｉ）錯体は、有効な量の局所用調製品を頭 皮に塗布することにより、液状、ローション、クリーム又はゲルの形態で局所塗 布してよい。育毛速度を刺激するのに足りるあらゆる量が有効であり、そして処 置は育毛指数の向上があるまで繰り返してよい。好ましくは、適切な局所育毛用 調製品は0.1〜約20重量％の安定な銅（Ｉ）錯体を含む（この調製品の総重量を 基礎に）。 本発明の局所育毛用調製品は約0.5〜約10％の乳化剤又は界面活性剤を含みう る。非イオン性界面活性剤及びイオン性界面活性剤を本発明の目的のために使用 してよい。適当な非イオン性界面活性剤の例は、ノニルフェノキシポリエトキシ エタノール（Nonoxynol-a）、ポリオキシエチレンオレイルエーテル（Brij-97） 、様々なポリオキシエチレンエーテル（Tritons）、及びエチレンオキシドと様 々な分子量のプロピレンオキシド（例えばPluronic 68）との様々なブロックコ ポリマーである。許容されうる調製品は約１〜約10％の一定のイオン性界面活性 剤を含みうる。これらのイオン性界面活性剤は非イオン性界面活性剤に加えて、 又はその代わりに用いてよい。イオン性界面活性剤の例はラウリル硫酸ナトリウ ム及び類似の化合物 である。 乳化剤又は界面活性剤に加えて、又はその代わりに、本発明の局所育毛用調製 品は約１〜約20％の浸透促進剤を含みうる。浸透促進剤の例はDMSO及び尿素であ る。局所的に塗布すべき液状調製品の場合、浸透促進剤、例えばDMSOの濃度は局 所調製品の約30％〜約80％を占めうる。局所育毛用調製品の残りは、不活性の生 理学的に許容される担体でありうる。適当な担体には、限定することなく、水、 生理食塩水、静菌食塩水（0.9mg／mlのベンジルアルコール含有食塩水）、石油 ベースクリーム（例えばUSP親水性オイントメント及び類似のクリーム、Unibase ，Park-Davis）、様々なタイプの薬理学的に許容されるゲル、並びに短鎖アルコ ール及びグリコール（例えばエチルアルコール及びプロピレングリコール）。 以下は本発明における適切な育毛用調製品の例である： 調製品Ａ： 銅（Ｉ）錯体 10.0％（ｗ／ｗ） ヒドロキシエチルセルロース 3.0％ プロピレングリコール 20.0％ Nonoxynol-9 3.0％ ラウリル硫酸ナトリウム 2.0％ ベンジルアルコール 2.0％ 0.2Ｎリン酸バッファー 60.0％ 調製品Ｂ： 銅（Ｉ）錯体 10.0％（ｗ／ｗ） Nonoxynol-9 3.0％ エチルアルコール 87.0％ 調製品Ｃ： 銅（Ｉ）錯体 5.0％（ｗ／ｖ） エチルアルコール 47.5％ イソプロピルアルコール 4.0％ プロピレングリコール 20.0％ Laoneth-4 1.0％ 水 22.5％ 調製品Ｄ： 銅（Ｉ）錯体 5.0％（ｗ／ｖ） 水 95.0％ 調製品Ｅ： 銅（Ｉ）錯体 5.0％（ｗ／ｖ） ヒドロキシプロピルセルロース 2.0％ グリセリン 20.0％ Nonoxynol-9 3.0％ 水 70.7％ 調製品Ｆ： 銅（Ｉ）錯体 1.0％（ｗ／ｗ） Nonoxynol-9 5.0％ Unibaseクリーム 94.0％ 調製品Ｇ： 銅（Ｉ）錯体 2.0％（ｗ／ｗ） Nonoxynol-9 3.0％ プロピレングリコール 50.0％ フタノール 30.0％ 水 15.0％ 本発明の銅（Ｉ）錯体は抗ウィルス剤としての有用性も有し、そしてAIDSウィ ルスの阻害において極めて有効である。ヒト後天性免疫不全症又は「AIDS」は現 状治癒することのできない致命的な病気 である。この病気はヒト免疫不全ウィルス、通称「HIV」として知られるウィル スにより引き起こされるものと信じられている。このウィルスはHIV感染個体よ り、体液の交換を介して伝搬される。HIV感染症は大いていの場合は感染パート ナーとの性的接触により、及び感染個体により事前使用された皮下注射器の静脈 ドラッグ使用者間の共有によりもたらされる。HIV感染妊婦は胎盤伝染により彼 女の胎児に感染を及ぼすことがあり、そしてHIV感染血液は輸血に委ねられる個 体にとっての感染の可能性のある起源である。 HIV感染症は免疫系の抑制を引き起こす。免疫抑制は、健全な免疫系によりバ ランスのとられているはずの様々な日和見感染症及び症状に感染個体をかかり易 いものにしてしまう。破錠された免疫系の結果として、日和見感染症及び症状の 処置に対するAIDS患者の応答性のなさに基づき、死がHIV感染症からもたらされ る。ウィルスは往々にして休止しうるため、HIV感染に由来するAIDSの出現は10 年近くかかりうる。 AIDSの処置のための一の手法は、HIV感染症に由来する日和見感染症又は症状 を標的とする。しかしながら、かかる感染症又は症状の処置は究極的には有効で なく、そして感染個体の寿命は延命するが、基本的なHIV感染症は処置しない。A IDSの処置の第二の手法は病気自体の原因を標的とする。AIDSはウィルス感染症 に由来するため、ウィルスの不活性化は最終的に治癒を司りうる。ウィルスの不 活性化又は阻害の可能な物質を「抗ウィルス剤」と本明細書では呼んでいる。 AIDSの処置における抗ウィルス剤の作用の態様を理解するため、HIV感染症の 過程の理解が必須である。HIVは正常な免疫応答にとって必要なＴ−ヘルパー細 胞として知られる特定の免疫細胞に慢性的に感染する。このHIV感染Ｔ−ヘルパ ー細胞はウィルスに対する 宿主を担い、そしてウィルスの再生を助長する（ウィルス再生の過程は一般に「 複製」と呼ぶ）。HIV感染症を経て、感染宿主細胞は事実上に死に至り、複製し たHIVウィルスは放出され、そしてその感染は別の細胞に伝搬される。このサイ クルは弱まるとなく続き、Ｔ−ヘルパー細胞集団を枯渇に至らしめ、そしてある 時期において、免疫系を弱めてAIDS症状を発症させる。Ｔ−ヘルパー細胞は身体 から常に生産されているため、これらの細胞の集団は更なるHIV感染を伴うこと なく再樹立されうる。従って、HIV感染の進行（及びその後のAIDSの発症）はウ ィルスの複製の予防又は阻害により抑制することができ、そしてHIVの複製を阻 害又は予防できる抗ウィルス剤はAIDSの処置において有効でろう。 遺伝子レベルにおいて、HIV複製は宿主細胞のゲノムへのウィルス性デオキシ リボ核酸（「DNA」）の挿入を必要とする。宿主細胞のゲノムは細胞自身のDNAよ り成り、そして細胞自身の機能及び増殖にとって必須の物質の合成を司っている 。ウィルスDNAが宿主のゲノムの中に挿入されると、その宿主はHIVの複製を助長 する。挿入したウィルスDNAはウィルスリボ核酸（「RNA」）に由来する酵素生成 物であり、そして酵素の作用はHIV逆転写酵素として知られる。HIV逆転換酵素の 阻害は宿主のゲノムに至る挿入にとって必要なウィルスDNAの形成を妨害する。 ウィルス複製は宿主細胞ゲノムの中のウィルスDNAのなさにより妨げられる。HIV 逆転写酵素を阻害する抗ウィルス剤は従ってAIDSの処置にとっての有能な治療薬 である。 従って、本発明の更なる別の態様において、HIV複製を阻害するための抗ウィ ルス剤、並びにHIV感染患者へのその投与に関する方法を開示する。本発明の抗 ウィルス剤は上記の安定な銅（Ｉ）錯体であり、そしてその方法は薬理学的に許 容される担体又は希釈剤と 組合され安定な銅（Ｉ）錯体を含む治療的に有効な量の組成物の投与を含む。以 下の理論に拘束されるつもりはないが、本発明の銅（Ｉ）錯体は、HIV感染細胞 への銅（Ｉ）の輸送を増強し、HIVプロテアーゼを阻害又は不活性化し、それ故H IVの複製を阻害するものと信じられている。本明細書で用いる「HIV」なる語はH IV-１及びHIV-２の如くの様々なウィルスの株を含む。 本発明の安定な銅（Ｉ）錯体の投与は、感染動物又は患者（人間の患者を含む ）に対する治療的に有効な量の銅（Ｉ）錯体の全身投与をもたらすであろう任意 の方法で成し遂げられうる。例えば、かかる投与は注射（筋肉内、静脈内、皮下 ）、経口、経鼻、又は座薬服用であってもよい。一般に、本発明の調製品は注射 の様々な形態のための溶液中の安定な銅（Ｉ）錯体、又は経口、鼻口もしくは座 薬投与服用のための安定な銅（Ｉ）錯体の徐放のために製剤化され、且つ一般に １又は複数種の不活性な生理学的に許容される担体を含む調製品中の安定な銅（ Ｉ）錯体を含む。本明細書において用いる「有効な量」なる語は、患者における HIV複製を阻害する安定な銅（Ｉ）錯体の量を意味する。適当な投与量は体重のk g当り約0.01〜100mgの安定な銅（Ｉ）錯体に範囲しうる。 本発明の安定な銅（Ｉ）錯体は公知の技術を利用してHIV複製を阻害するその 能力についてスクリーンできうる。例えば、HIVウィルス複製はBergeronら（J． Virol． 66：5777〜5787，1992）により開示されている細胞障害作用（CPE）を 利用してモニターできうる。本アッセイにおいて、感染の度合いは融合した細胞 膜（「シンシチウム」）の外観によりモニターする。他方、HIVプロテアーゼの 活性に向けられたアッセイを採用してよい。例えば、以下の参考文献に記載のア ッセイ及び技術が採用できうる： Ashorn et al.，Proc．Natl．Acad．Sci．U.S.A． 87: 7472-747 6，1990; Schramm et al.，Biochem．Biophys．Res．Commun. 179：847-851，1 991; Sham et al.，Biochem．Biophys．Res．Commun. 175：914-919，1991; an d Roberts et al.，Science 248：358-361，1990。 更に、HIV複製を阻害する本発明の安定な銅（Ｉ）錯体の能力は本明細書の以下 の実施例５に開示のアッセイにより決定されうる。 本発明の安定な銅（Ｉ）錯体は、HIV複製を阻害するのに加えて、その他のウ ィルス、例えばヒトＴ−細胞白血病（HTLV）Ｉ及び／又はII、ヒトヘルペスウィ ルス、サイトメガロウィルス（CMV）、脳心筋炎ウィルス（ECMV）、エプステイ ン・バー・ウィルス（EBV）、ヒト肝炎ウィルス、バリセラ・ゾスター（Varicel la Zoster）ウィルス、リノウィルス及びルベラウィルスの複製を阻害する。当 業者は、本発明の安定な銅（Ｉ）錯体をそれらのウィルスについての阻害活性に ついて容易にアッセイできる。例えば、実施例15は脳心筋炎ウィルス（EMCV）及 びサイトメガロウィルス（CMV）の両者に及ぼす本発明の安定な銅（Ｉ）錯体の 阻害作用を示している。 本発明の安定な銅（Ｉ）錯体の生物活性に加えて、本発明の多座配位子は遊離 な多座配位子（即ち、銅（Ｉ）抜き）として単独で投与したにも生物活性を有す る。かかる生物活性には上記の活性、例えば抗ウィルス活性、並びに胃腸組織損 傷に対する予防剤として活性が含まれる。以下の理論に拘束されるつもりはない が、本発明の多座配位子を遊離配位子として投与したとき、少なくとも部分的に 、インビボにおいて銅（Ｉ）を排除して安定な銅（Ｉ）錯体をもたらすことによ ってそれらが機能するものと信じられている。 以下の実施例は例示のために示し、何ら限定を意図するつもりはない。 実施例 以下の実施例は本発明の安定な銅（Ｉ）錯体の一定の実施態様の調製品及び用 途を例示する。これらの実施例をまとめると以下の通りとなる： 実施例１は１：１及び２：１のモル比でのネオキュプロイン銅（Ｉ）の合成を例 示する；実施例２は本発明の代表的な銅（Ｉ）錯体のスーパーオキシドジスムタ ーゼ（SOD）-擬似活性を例証する（陽性コントロールとして銅（II）−ペプチド 錯体を使用）；実施例３は本発明の代表的な銅（Ｉ）錯体の創傷治癒活性を例示 する；実施例４は本発明の代表的な銅（Ｉ）錯体の育毛活性を示す；実施例５は 本発明の代表的な銅（Ｉ）錯体によるHIV複製の阻害を示す；実施例６はエタノ ール誘発型胃粘膜損傷に対する創傷治癒及び予防の両者についての本発明の代表 的な「遊離」多座配位子の活性を示す；実施例７及び８は、代表的な安定な銅（ Ｉ）錯体による、シクロオキシゲナーゼ−１及びシクロオキシゲナーゼ−２の阻 害をそれぞれ例示する；実施例９は代表的な安定な銅（Ｉ）錯体による５′−リ ポキシゲナーゼの阻害を例示する；実施例10は代表的な安定な銅（Ｉ）錯体によ るリューコトリエンＣ4シンセターゼの阻害を例示する；実施例11は代表的な安 定な銅（Ｉ）錯体によるエラスターゼの阻害を例示する；実施例12は代表的な安 定な銅（Ｉ）によるアセチル補酵素Ａシンセターゼの阻害を例示する；実施例13 は代表的な安定な銅（Ｉ）錯体によるHMG-CoAリダクターゼの阻害を例示する； 実施例14は代表的な安定な銅（Ｉ）錯体の様々な異性体によるHIV-１活性の阻害 を例示する；実施例15は代表的な安定な銅（Ｉ）錯体及び代表的な遊離多座配位 子の抗ウィルス活性を例示する；実施例16は代表的な安定な銅（Ｉ）錯体による HIV-１及びHIV-２の阻害を例示する；実施例17は代表的な安定な銅（Ｉ）錯体に よるHIV逆転写 酵素の阻害を例示する；そして実施例18及び19は代表的な安定な銅（Ｉ）錯体に よるタンパク質キナーゼＣ及び様々なチロシンキナーゼの阻害をそれぞれ示す。実施例１ 銅（Ｉ）−ネオキュプロインの合成 以下の性質を有するネオキュプロイン水和物をAldrich Chemical Companyより 入手した：mp161-163℃；1H NMR（500MHz，DMSO-d6）δ 8.32（２Ｈ，ｄ，Ｊ＝8 .2），7.85（２Ｈ，ｓ），7.60（２Ｈ，ｄ，Ｊ＝8.1），2.79（６Ｈ，ｓ），13C NMR（125MHz，DMSO-d6）δ 158.0，144.6，136.1，126.4，125.3，123.1，24.9 。Ａ．ネオキュプロイン銅（Ｉ）（１：１） 塩化第一銅（1.98ｇ，20.0mmol）をアセトニトリル（150ml）中のネオキュプ ロイン水和物（4.53ｇ，20.0mmol）の撹拌真空脱気溶液に加えた。この溶液を２ 時間撹拌した。得られる懸濁物を沸騰するまで加熱し、次いで濾過した。その濾 液を約100mlの容器に至るまで煮沸した。この溶液をゆっくり冷却し、濃赤色の 針を得た： mp280-284℃（分解限界310-320℃）（Healy et al.，J．Chem．Soc．Dalton Tra ns． 2531，1985）；1H NMR（500MHz，DMSO-d6）δ 8.74（２Ｈ，ｄ，Ｊ＝8.2） ，8.21（２Ｈ，ｓ），7.95（２Ｈ，ｄ，Ｊ＝8.2），2.38（６Ｈ，ｓ）；13C NMR （125MHz，DMSO-d6）δ 157.6，142.2，137.4，127.1，125.9，125.6，25.1；C1 4 H12ClCuN2についての分析計算値：Ｃ，54.73；Ｈ，3.94；Ｎ，9.12；Cl，11.54 。実測値：Ｃ，54.67；Ｈ，3.89；Ｎ，9.04；Cl，11.40。Ｂ．ネオキュプロイン銅（Ｉ）（２：１） 無水エタノール（150ml）中のネオキュプロイン水和物（4.53ｇ，20.0mmol） の真空脱気溶液を窒素雰囲気下でカヌーレを介して塩化第一銅（990mg，10.0mmo l）に加えた。得られる明赤色溶液を室温で ２時間撹拌した。この混合物を濾過して少量の不溶性物質を除去し、そしてエバ ポレートにかけて5.64ｇ（100％）の明赤色固体を得た。水性メタノールからの 再結晶化は非常に微細な針をもたらした： mp231-233℃；UV-vis λmax（95％エタノール）207nm（ε＝63,750Ｍ-1cm-1） ，226nm（ε＝76,250），272nm（ε＝60,000），454nm（ε＝6,750），1H NMR（ 500MHz，DMSO-d6）δ 8.75（２Ｈ，br，ｓ），8.22（２Ｈ，ｓ），7.96（２Ｈ， br，ｓ），2.40（６Ｈ，ｓ），13C NMR（125MHz，DMSO-d6）δ 157.6，142.2，1 37.3，127.1，125.8，125.6，25.0；C28H24ClCuN4についての分析計算値：Ｃ，6 5.24；Ｈ，4.69；Ｎ，10.87；Cl，6.88；Cu，12.33。実測値：Ｃ，65.01；Ｈ，4 .73；Ｎ，10.75；Cl，6.84；Cu，12.70。実施例２ 銅（Ｉ）錯体のスーパーオキシドジスムターセ擬似活性 ここにおいて用いている、スーパーオキシドジスムターゼ（SOD）活性におい て活性を有する化合物を「SOD擬似体」と呼ぶ。本実施例において、本発明の代 表的な銅（Ｉ）錯体キサンチンオキシダーゼ／NBT法（Oerly and Spits，Handbo ok of Methods for Oxygen Radical Research ，R．Greenwald（ed.），pp．217- 220，1985; Auclair and Voisin，Handbook of Methods for Oxygen Radical Re search ，R．Greenwald（ed.），pp．123-132，1985を参照のこと）による測定に 従い、SOD擬似活性について評価した。反応体は以下のものを含んだ：100μＭの キサンチン、56μＭのNBT（ニトロブルーテトラゾリウム）、１単位のカタラー ゼ、50mMのリン酸カリウムバッファー、pH7.8。反応は560nmにおいての約0.025 ／minの吸収の上昇を得るのに十分な量での1.7mlの総容量でのキサンチンオキシ ダーゼの添加により開示させた。このキサンチンオキシダーゼは毎日改めて調製 し、そして使用時まで氷上に保存しておいた。 キサンチンオキシダーゼを除く反応の主成分を加え、そして光度計を560nmにお いて０に調整した。反応はキサンチンオキシダーゼの添加により開始した。試薬 は全てSigma Chemical Co.より入手した。 560nmでの吸収の測定を１〜２分の間隔で少なくとも16分間行った。コントロ ールは銅（Ｉ）錯体を全く含まない反応体より成る。本実施例において試験した 銅（Ｉ）錯体は以下の通りである：バソキュプロインジスルホネート銅（Ｉ）（ 「BCDS：Cu（I）」）；ネオキュプロイン銅（Ｉ）（「NC：Cu（I）」）；及び２ ，２′−ビキノリン銅（Ｉ）（「BQ：Cu（I）」）。陽性コントロールとして、S OD擬似体として知られているペプチド−銅（II）錯体（即ち、グリシル−Ｌ−ヒ スチジル−Ｌ−リジン：銅（II）又は「GHK：Cu」）を含む反応体も使用した。 一単位のSOD活性はNBTとのコントロール反応を50％阻害するマイクロモルにおけ るサンプル量とする。次いで比活性を、コントロール反応の50％阻害をもたらす のに必要な銅（Ｉ）錯体のマイクロモル数と比較することにより得る。その値が 低いほど、その化合物はSOD擬似体としてより活性である。この実験の結果を以 下の表８に紹介する。 実施例３ 銅（Ｉ）錯体の創傷治癒活性 ラットにおけるステンレススチール創傷チャンバーの皮下移植は開腔創傷の治 癒にとってのモデルを司る。これらのチャンバーの移植は創傷治癒に関与する一 連の段階、即ち、フィブリン擬塊形成、白血球の浸潤、コラーゲンの合成及び新 血管形成を反映する一連の応答を誘発する。 このアッセイはラットの背側中線上へのステンレススチールチャンバー（１× 2.5cmのシリンダー状 312SS、20メッシュ、テフロンエンドキャップ付き）の移 植を含む。チャンバーの埋没のために１週間経過後、各ラット上のチャンバーに 2.7μmolの銅（Ｉ）錯体（即ち、BCDS銅（Ｉ）１：１又は２：１を含む0.2mlの 食塩水溶液又は銅（Ｉ）錯体のない（即ち、コントロール）同容量の食塩水（0. 2ml）を注射した。注射は５，７，９，12，14，16及び19日目に 施した。21日目にチャンバーを取り除いた。 このチャンバーを凍結乾燥し、そして内容物を生化学分析のために取り出した 。検査した生化学的パラメーターには、総乾燥重量、タンパク質含有量、コラー ゲン含有量（即ち、酸加水分解後のヒドロキシプロリン含有量）及びグリコサミ ノグリカン含有量又は「GAG」（即ち、酸加水分解後のウロン酸含有量）が含ま れる。 タンパク質は標準品として牛血清アルブミン（BSA）を用い、Lowry et al.法 （J．Biol．Chem. 193：265-275，1951）により決定した。コラーゲン含有量は 加水分解及びコラーゲンに特異的なアミノ酸であるヒドロキシプロリン（Bergma n et al.，Clin．Chim．Acta 27：347-349，1970）についての比色アッセイに より決定した。グリコサミノグリカン含有量はウロン酸（UA）の量の定量により 決定した。ホモジネートのアリコートを0.5ＭのNaOHに溶かし、沈殿させ、そし てエタノールで洗い、次いでウロン酸を試薬として２−フェニルフェノールを用 いる比色アッセイにより決定した（Vilim，V.,Biomed．Biochem．Acta. 44（11 ／12ｓ）：1717−1720，1985）。グルコサミノグリカン含有量はチャンバー当り のウロン酸のμｇとして表わす。 この実験の結果を図１に示す。詳しくは、BCDS銅（Ｉ）は１：１及び２：１の 両比において、注射を施したチャンバーのグルコサミノグルカン含有量を有意に 刺激せしめた。更に、BCDS銅（Ｉ）は両比において、注射を施したチャンバーの コラーゲン含有量を刺激した。コラーゲン及びグリコサミノグリカンは創傷治癒 にかかわる組織再生にとって重要な２つの臨界的細胞外マトリックス成分である 。実施例４ 銅（Ｉ）錯体による育毛の刺激 以下の実施例は本発明の銅（Ｉ）錯体の皮下内注射後の温血動物の育毛刺激を 例示する。 Ｃ３Ｈマウス（生後６０日、育毛休止期）の背中を電気クリッパーを用いて１ 日目においてきつくクリップを施した。次に表示の銅錯体を含む滅菌食塩水溶液 をそのマウスのクリップを施した領域内の２箇所に皮下内的に注射した（即ち、 皮膚の下に浸潤させた）。２箇所での注射は各マウスのクリップを施した領域内 の２つの試験箇所を司る。各注射（0.1ml）は滅菌食塩水溶液中の表示量の銅（ Ｉ）錯体（即ち、0.14μmol及び1.4μmolのBCDS銅（Ｉ）（１：１）錯体）を含 む。食塩水注射マウス（0.1ml）のグループはコントロールを司る。銅（Ｉ）錯 体の注射後、育毛の徴候が10日以内に認められた。第一の目視徴候はその注射部 位を囲む円形領域における皮膚の暗色化にあった。この領域のサイズは一般に投 与量依存性であり、投与量の上昇に従い増大する。この実験において用いた0.1m lの注射は直径約0.5cm2〜５cm2の育毛円をもたらした。活性育毛は注射後14〜20 日で生じ、最大効果は29日目に認められた。注射箇所において育毛のあったマウ スの数及び育毛領域の直径の両方を21日目に測定した。陽性応答を、この研究に おいて注射を施したマウスの総数に比しての、注射部位において育毛を示すマウ スの数として表わす。この実験の結果を以下の表９に示す。 実施例５ 銅（Ｉ）錯体のHIV複製の阻害 本実施例においては、フィトヘマグルチニン（PHA）刺激末梢血液単核細胞に 及ぼすバソキュプロインジスルホン酸（BCDS）銅（Ｉ）（２：１）錯体の阻害作 用を示す。 PHA刺激末梢血液単核細胞（PBMC）を上記の銅（Ｉ）錯体の存在下でHIVIIIＢ により刺激せしめ、そして銅（Ｉ）錯体の存在下で２週間培養した。HIV複製の 程度を１及び２週目において、ｐ24抗原捕捉ELISAアッセイによりアッセイした 。より詳しくは、PBMCをPHAにより、24〜72時間にわたり、RPMI−1640、10％の 胎児牛血清及び50μｇ／mlのゲンタマイシンを含む基礎培地の中で刺激を施し、 次いで250単位／mlのIL−２の存在下で一夜培養した。処理したPBMCを遠心によ ペレット化し、そして適当な希釈率の銅（Ｉ）錯体の加えた又は銅（Ｉ）錯体の 加えられていない（即ちコントロール）基礎培地の中で0.75×106／mlにまで再 懸濁した。各0.5mlの細胞アリコートに、0.5mlの適当なHIV希釈物を加えた。こ のウィルス−細胞混合物を37℃で２時間、５％のCO2の多湿雰囲気の中でインキ ュベートした。インキュベーション後、PBMCをリン酸緩衝食塩水で２回洗った。 細胞を銅（Ｉ）錯体を有する（又は有さない）基礎培地の中に５mlにおいて７× 104細胞／mlに再懸濁した。各細胞アリコートを48穴組織培養プレートの４つの 複製ウェルに分注した。細胞に適切な培地を週２回供給した。 １週及び２週の培養時点において、HIV複製の程度をｐ24抗原捕捉アッセイキ ット（Coulter Corp.，Hialeah，Florida）によりアッセイした。PBMCを緩衝化 清浄剤で処理してウィルスタンパク質を遊離させた。その細胞抽出物をイムノア ッセイタイタープレートに吸着させ、そして酵素に複合したモノクローナル抗− ｐ24抗体の結合によりｐ24を検出した。発色基質の添加後、ｐ24の量を吸光学的 に 定量した。 この実験の結果を図２に示す。詳しくは、50μＭの濃度のBCDS銅（Ｉ）（２： １）錯体は表示のウィルス希釈率において１週目及び２週目の両方においてHIV 複製を完全に阻害した。更に、５μＭの濃度のBCDS銅（Ｉ）（２：１）錯体は10-6 のウィルス希釈率において２週目においてHIV複製を完全に阻害した。実施例６ 「遊離」多座配位子の活性 本実施例は本発明の遊離多座配位子の活性を示す。ここで用いる「遊離」配位 子は投与前は銅（Ｉ）イオンと錯形成していない。Ａ．エタノール誘発型胃粘膜の阻害 幼若Sprague-Dawleyラットをこの実施例において使用した。24時間絶食後、ラ ットを銅（Ｉ）−遊離配位子としてのバソキュプロインジスルホン酸（BCDS）に よる様々な投与量（即ち、0.76及び37.6mg／kg体重）での経口付与により処置し た。BCDS処置の１時間後、その動物に１mlの95％のエタノールを経口付与により 与え、胃粘膜の侵食を起こさせた。表10に示している通り、BCDS予備処置は、コ ントロール動物に認められた粘膜損傷に対する投与量依存性予防をもたらした。 Ｂ．創傷治癒活性 BCDS配位子を、実施例３に開示のラット創傷チャンバーモデルにおいても調べ た。この実験の結果を表11に示す。 これらの結果は、グルコサミノグリカン合成が遊離BCDS配位子の投与により刺 激されることを示唆している。実施例７ ネオキュプロイン及びBCDS銅（Ｉ）錯体（２：１）によるシクロオキシゲナーゼ −１の阻害 シクロキシゲナーゼはアラキドン酸の酸化的代謝によるプロスタグランジン及 びトロンボキサンの形成に関与する（図３参照のこと）。 本実験において、ラットの精襄由来のシクロキシゲナーゼ−１をアラキドン酸 （100μＭ）と37℃で２分間、0.3から300μＭに至るネオキュプロイン銅（Ｉ） 又はBCDS銅（Ｉ）の濃度でネオキュプロイン銅（Ｉ）（２：１）又はBCDS銅（Ｉ ）（２：１）の存在下又は非存在下でインキュベートした。このアッセイはトリ クロロ酢酸（TCA）の添加により停止させ、そしてシクロオキシゲナーゼ−１活 性は530nmでの吸収を測定することにより決定した（Evans et al.，「Actions o f Cannabis Constituents on Enzymes of Arachidonate Metabolism：Anti-infl ammatory Potential，」Biochem．Pharmacol． 36：2035−2037，1987；Boopat hy and Balasubramanian，「Purification and Characterization of Sheep Pla telet Cyclooxy genase，」Biochem J. 239：371-377，1988）。 ネオキュプロイン銅（Ｉ）（２：１）は23μＭのIC50でシクロオキシゲナーゼ −１を阻害することがわかった（表１２参照のこと）。BCDS銅（Ｉ）（２：１） 錯体は300μＭの濃度において約44％の阻害を供した。これらの結果は、本発明 の安定な銅（Ｉ）錯体が、シクロオキシゲナーゼ−１の阻害を介してのプロスタ グランジン合成の有能な阻害剤であることを実証する。 実施例８ ネオキュプロイン及びBCDS針（Ｉ）錯体（２：１）によるシクロオキシゲナーゼ の阻害 プロスタグランジンＨシンターゼ−２としても知られるシクロオキシゲナーゼ −２は非エステル化前駆体の酸素化を触媒してプロスタグランジンＨを含む環式 エンドペルオキシド誘導体を形成せしめる（図３参照のこと）。 本実験においては、ヒツジの胎盤由来のシクロオキシゲナーゼ−２ 80単位／ チューブを１mMのグルタチオン（GSH）、１mMのヒドロキノン、2.5μＭのヘモグ ロビン、及びネオキュプロイン銅（Ｉ）（２：１）又はBCDS銅（Ｉ）（２：１） のいづれかと、ネオキュプ ロイン銅（Ｉ）又はBCDS銅（Ｉ）の濃度を0.3〜300μＭで25℃で１分予備インキ ュベートした。反応はアラキドン酸（100μＭ）の添加により開始し、そして37 ℃で20分後にTCAの添加により停止させた。沈殿タンパク質の遠心分離後、チオ バルビチュレートを加え、そしてシクロオキシゲナーゼ活性を530nmでの吸収に より決定した（Evans et al.，前掲；Boopathy and Balasubramanian，前掲；O ’Sullivan et al.，「Lipopolysaccharide Induces Prostaglandin H Synthese -2 in Alveolar Macrophages，」Biochem．Biophys．Res．Commun. 187：1123 −1127，1992を参照のこと）。 ネオキュプロイン銅（Ｉ）（２：１）は推定25μＭのIC50でシクロオキシゲナ ーゼ−２を阻害することが認められ（表13参照のこと）、これはシクロオキシゲ ナーゼ−１についての実施例７の結果と類似する。BCDS銅（Ｉ）（２：１）は30 0μＭのスクリーニング濃度において約34％の阻害をもたらした。これらの結果 は、本発明の安定な銅（Ｉ）錯体がシクロオキシゲナーゼ−２の阻害を介しての プロスタグランジン合成の有能な阻害剤でもあることを示す。 実施例９ ネオキュプロイン及びBCDS銅（Ｉ）錯体（２：１）による５−リポ キシゲナーゼの阻害 ５−リポキシゲナーゼは好塩球、多形核（PMN）白血球、マクロファージ、マ スト細胞及び任意の炎症応答している器官中の主要リポキシゲナーゼである。図 ３に示す通り、５−リポキシゲナーゼの作用はリューコトリエンLTB4及びLTC4の 前駆体である５−HPETE及び５−HETEの形成を招く。 本実験において、５−リポキシゲナーゼアッセイをラット好塩基性白血病細胞 （RBL-１）から調製した粗酵素調製品を用いて行った。0.3から300μＭまでの濃 度でのネオキュプロイン銅（Ｉ）（２：１）又はBCDS銅（Ｉ）（２：１）を５− リポキシゲナーゼと室温で５分予備インキュベートし、そして反応をアラキドン 酸基質の添加により開始させた。室温で８分のインキュベーション後、その反応 をクエン酸の添加により終了させた。５−HETEのレベルは特異的な５−HETE RIA により決定した（Shimuzu et al.，「Enzyme with Dual Lipoxygenase Activiti es Catalyzes Leukotriene A4 Synthesis from Arachidonic Acid，」Proc．Nat l．Acad．Sci．U.S.A.81 ：689-693，1984；Egan and Gale，「Inhibition of Ma mmalian5-Lipoxygenase by Aromatic Disulfides，」J．Biol．Chem. 260：115 54-11559，1985）。 BCDS銅（Ｉ）（２：１）及びネオキュプロイン銅（Ｉ）（２：１）は共に10μ Ｍ末端の推定IC50をもつ５−リポキシゲナーゼの阻害剤であることがわかった（ 表１４参照のこと）。これらの結果は、本発明の安定な銅（Ｉ）錯体が好中球５ −リポキシゲナーゼの有能な阻害剤であり、それ故炎症部位での炎症性脂質媒介 因子の蓄積を防ぐことを示す。 実施例１０ ネオキュプロイン及びBCDS銅（Ｉ）錯体（２：１）によるリューコトリエンＣ4 シンセターゼの阻害 リューコトリエンＣ4（LTC4）シンセターゼは、図３に示す通り、Ｃ6部位での 還元グルタチオンの添加により、LTA4からLTC4の形成にかかわっている。 本実施例において、LTC4シンセターゼはラット好塩基性白血病細胞（RBL−１ ）由来の粗画分として用意した。この粗酵素画分を試験化合物、LTA4メチルエス テル、アルブミン（生成物の安定化のため）及び硼酸セリン（LTC4からLTD4に至 る変換を防ぐため）と37℃で15分インキュベートした。反応は氷冷メタノールの 添加により停止させ、次いでLTC4濃度を特異的RIAにより決定した（Bach et al. ，「Inhibition by Sulfasalazine of LTC4 Synthetase and of Rat Liver Glut athione S-Transferases，」Biochem．Pharmacol． 34：2695−2704，1985；Fi tzpatrick et al.，「Albumin Stabilizes Leukotriene A4，」J．Biol．Chem. 257：4680−4683，1982）。 BCDS銅（Ｉ）（２：１）及びネオキュプロイン銅（Ｉ）（２：１）は共にそれ ぞれ87及び285μＭの推定IC50のLTC4シンセターゼ阻害剤であることがわかった （表１５参照のこと）。これらの結果は、この安定な銅（Ｉ）錯体が好中球LTC4 シンセターゼの有能な阻害剤であり、それ故炎症部位での炎症性脂質媒介因子の 蓄積を防ぐことを示す。 実施例11 BCD銅（Ｉ）（２：１）によるエラスターゼの阻害 エラスターゼによる様々な細胞標的のタンパク質分解は、気腫、リウマチ様関 節炎及び乾鮮を含む数多くの病理学的症状に関与する。 本実験において、ヒト好中球はエラスターゼの起源である。詳しくは、ヒト好 中球エラスターゼを新血から、デキストラン沈降、白血球単離、細胞溶解及びエ ラスターゼ含有サブ細胞顆粒のホモジナ イゼーションを経て粗形態で調製した。BCDS銅（Ｉ）（２：１）を酵素及び基質 （メトキシスクシニル−アラニル−アラニル−プロピル−バリン−４−ニトロア ナリド）と25℃で８分インキュベートした。この反応を、その試験管を沸騰水中 に５分間浸すことにより停止させた。タンパク質分解生成物の吸光度分析を410n mで測定した（Baugh and Travis，「Human Leukocyte Granule Elastase，Rapid Isolation and Characterization，」biochemistry 15：836-841，1976）。 BCDS銅（Ｉ）（２：１）は12μＭの推定IC50でヒト好中球エラスターゼを阻害 することがわかった（表１６参照のこと）。これらの結果は、本発明の安定な銅 （Ｉ）錯体が好中球エラスターゼの有能な阻害剤であり、それ故炎症部位での正 常組織の崩壊を予防又は抑制することを示す。 実施例12 ネオキュプロイン及びBCDS銅（Ｉ）（２：１）によるアセチル補酵素Ａ（CoA） シンセターゼの阻害 本実験において、２種の安定な銅（Ｉ）錯体、ネオキュプロイン銅（Ｉ）（２ ：１）及びBCDS銅（Ｉ）（２：１）の、脂質の形成に関与する一定の重要な酵素 を阻害する能力を実証する。 CoAシンセターゼ（酵母）活性はラベル化基質〔３Ｈ〕酢酸ナトリウムの利用 によるモニターした（Grayson and WestKaemper，「Stable Analogs of Acyl Ad enylaes，Inhibition of Acetyl and Acyl（acyl-CoA）CoA Synthetase by Aden osine ５′-alkylphosphates，」Life Sci． 43：437-444，1988）。0.1Ｍの グリシン−NaOH（pH9.0）、ATP及び基質を含む反応バッファーを27℃で５分予備 インキュベートし、次いで２nMの補酵素Ａを添加して更に27℃で５分インキュベ ートした。その反応をHClの添加により停止させ、そして残留基質をシンチレー ション計測により決定した。 この実験の結果を表17に示す。BCDS銅（Ｉ）（２：１）及びネオキュプロイン 銅（Ｉ）（２：１）は共にアセチルCoAシンセターゼ活性を阻害することがわか った。 試験した安定な銅（Ｉ）錯体は共に30〜50μＭの推定IC50でアセチルCoAシン セターゼを阻害することがわかった。これらの結果は、本発明の安定な銅（Ｉ） 錯体が脂質調節（例えば脂肪低下）剤として働きうることを示唆する。実施例13 ネオキュプロイン及びBCDS銅（Ｉ）（２：１）によるHMG-CoAリダ クターゼの阻害 本実験において、HMG-CoAリダクターゼをラットの肝臓から単離し、そして〔1 4 C〕HMG-CoA及びネオキュプロイン銅（Ｉ）（２：１）又はBCDS銅（Ｉ）（２： １）と37℃で15分インキュベートした。反応をHClの添加により停止させ、そし て〔14C〕MVAをカラム濾過によって安全基質から分離させた（Kubo and Strott ，「Differential Activity of 3-hydroxy-3-methylglutaryl Coenzyme A Reduc tase in Zones of the Adrenal Cortex，」Endocrinology 120：214-221，1987 ；Heller and Gould，「Solubilizaiton and Partial Purification of Hepatic 3-hydroxy-3-methylglutaryl Coenzyme A Reductase，」Biochem．Biophys．Re s．Comm. 50：859-865．1973）。 30μＭでの試験は、ネオキュプロイン銅（Ｉ）（２：１）及びBCDS銅（Ｉ）（ ２：１）が共にHMG-CoAリダクターゼ酵素を阻害することを示唆した。この実験 の結果を表18に示す。 試験した安定な銅（Ｉ）錯体は共に30μＭより高い推定IC50でHMG-CoAリダク ターゼを阻害することがわかった。これらの結果は、本発明の安定な銅（Ｉ）錯 体が脂質調節（例えば脂肪低下）剤として働きうることを示唆する。実施例14 BCDS銅（Ｉ）（２：１）異性体によるHIV-１活性の阻害 本実施例において示す実験は、種々のBCDS銅（Ｉ）（２：１）異性体の抗-HIV 活性に及ぼす効果を実証する。２通りの実験はウィルス複製にとってのマーカー としてのｐ24抗原捕捉を利用し、一方、２通りの別の実験は感染の経過をモニタ ーするために逆転写酵素活性を利用した。全部で３通りの実験において感染をHI V-１で処理したヒト末梢血液単離細胞（PBIMC）の培養物において実施した。 本実験において採用したBCDS銅（Ｉ）の位置異性体を構造式IIｅ，IIｅ′及び IIｅ″と特定し、そして以下に示す： 構造式IIｅはパラ−パラ（「PP」）BCDS異性体と呼び、なぜなら両ジスルホン 酸／ナトリウム塩成分がパラ位に位置しているからである。同様にして、構造式 IIｅ′及びIIｅ″をここではそれぞれメタ−パラ（「MP」）及びメタ−メタ（「 MM」）BCDS異性体と呼んでいる。更に、PP，MP及びMM BCDS異性体の約５：39： 56のPP：MP： MMの比を有する混合物（ここでは単に「BCDS」と呼ぶ）も試験した。 第一の実験において、２通りの濃度（即ち、10及び25μＭ）のBCDS，MP−BCDS 及びMM−BCDS銅（Ｉ）（２：１）の抗-HIV活性を対比させた。これらの濃度はBC DS銅（Ｉ）によるHIV複製の阻害に関して、それぞれ部分的及び完全に有効であ ることが予め決定されている。 HIV複製の阻害を評価するための実施例５に記載のものと同一の方法論を本実 験に採用した。この実験の結果を表19に示す。 第二の実験において、BCDS銅（Ｉ）及びPP-BCDS銅（Ｉ）の活性を上記のよう にして比較した。この実験の結果を表20に記す。この実験において、ｐ24の濃度 は上記の実験におけるものより低くした。これはこの実験において利用した異な るELISA技術に基づく。ｐ24検出についての標準曲線は300pg／mlで最大であった 。300を超える値は全てｐ24濃度を推定するのに反応速度外挿を必要とする。か かる外挿は実際のｐ24の濃度より実質的に低い評価をもたらす。より正確な推定 値を得るため、サンプルの一連の希釈を、読み取り値が標準曲線の中央にくるよ うに行い、そしてｐ24濃度を得るためのその読み取り値に希釈率を適用した。こ の方法（第一実験において利用した方法；上記の表19参照のこと）は濃度が高い が、希釈誤差に原因する高い評価値をもたらす。にもかかわらず、各実験におけ る一のサンプルとその隣りのサンプルとの比較は試験した安定な銅（Ｉ）錯体の 阻害効果を反映する。 第三の実験において、BCDS，PP-BCDS，MP-BCDS及びMM-BCDS銅（Ｉ）（２：１ ）の抗-HIV活性を、感染マーカーとして逆転写酵素活性を測定することにより同 タイプの培養物（即ち、HIV-１、PMBC）をモニターすることにより決定した。こ の実験にとってのPBMC培養条件は実施例５に記載の通りである。６日間のインキ ュベーション後、細胞抽出物中のHIV-１逆転写酵素の活性を培養物中のウィルス の複製にとってのマーカーとして決定した。PBMC培養物中のHIV-１逆転写酵素の 測定は公知の技術により実施できうる（Chattopadhyay et al.，「Purification and Characterization of Heterodimeric Human Immunodeficiency Virus Type １（HIV-1）Reverse Transcriptase Produced by an In Vitro Processing of p 66 with Recombinant HIV-1 Protease，」J．Biol．Chem. 267：14227-14232， 1992）。この実験の結果を表21に示す。 第四の実験において、AZTに比してのHIV-１，HIV-２及びSIVの 阻害を、BCDS銅（Ｉ）、PP−BCDS銅（Ｉ）、MP−BCDS銅（Ｉ）及びMM−BCDS銅（ Ｉ）について決定した。感染力をモニターするために逆転転写酵素アッセイを利 用する上記の実験条件を利用した。この実験の結果を表22に示す。表22に示すデ ーターは表21のそれとは異なる形式で報告していることに注意すべきである。詳 しくは、表22のデーターは計算EC50値を示している。EC50は阻害データー（例え ば表21に示すもの）からの非線形回折により決定し、そして逆転写酵素活性の50 ％阻害を成し遂げるのに必要な試験化合物の濃度について外挿している。 実施例15 安定な銅（Ｉ）錯体の抗−ウィルス活性 本実施例は、本発明の安定な銅（Ｉ）化合物及び遊離配位子が一般の抗ウィル ス活性を有することを例証する。本実験において、BCDS銅（Ｉ）及びBCDS単独（ 即ち、遊離配位子）をそのネズミウィルス脳心筋炎（EMCV）及びサイトメガロウ ィルス（CMV）を阻害する能力についてアッセイした。EMCVの阻害 Ａ549細胞（ヒト肺）の培養物にEMCVを24〜48時間かけて、BCDS銅（Ｉ）又はB CDS単独のいづれかの存在下で感染せしめた。これらの細胞DMEM（10％のFBS）の 中で使用前３〜４日間にわたり培養した。その培養を次いで除去し、そしてその 細胞を培地中の30〜90％の細胞を殺すように十分な無血清DMEM中のEMCVとインキ ュベートした。試験化合物の存在下（又は非存在下）でのEMCVとの細胞の２〜３ 時間のインキュベーション後、完全培地（DMEM＋10％のFBS）を加え、そしてそ の細胞を0.0001〜0.0005Ｍに範囲する濃度の試験化合物の存在下又は非存在下で １〜２日間インキュベートした。 次にこの培養物の生存率をミトコンドリア機能試験により測定した（Mossman ，J．Immunol．Meth． 65：55−63．1983）。細胞をEMCV感染の死滅から守る試 験化合物の能力を、平行の未感染細胞のミトコンドリア活性と対比させて％保護 として計算した。この実験の結果を表23に示した。 CMVの阻害 正常な二倍体ヒト繊維業細胞を単離し、そしてEarlesバランス塩を含み、且つ 10％の胎児牛血清（FBS）の添加された最少必須培地（MEM）で培養した。サイト メガロスウィルス（CMV）を、BCDS及びBCDS銅（Ｉ）（２：１）の存在下又は非 存在下の培養物に加えた。各試 験グループにおいて５つの培養物を採用したが、ただし未感染細胞グループは８ つの培養物を利用した。未感染細胞グループは試験化合物の任意の直接的な細胞 障害作用の非存在下で抗ウィルス活性が得られることを保証するために利用した 。 １週間のインキュベーション後、細胞生存率（即ち、ミトコンドリア機能）を 調べ、そしてウィルスの病理学的作用（CPE）を防ぐこの試験化合物の能力を以 下の式により％保護として計算した： ％保護＝（Ｖt−Ｖv）／（Ｖu−Ｖv）×100 （式中、Ｖtは試験培養物の生存率を表わし、Ｖvはウィルス単独での培養物の生 存率を表わし、そしてＶuは未感染細胞の生存率で表わす）。 この実験の結果を表24に示す。この試験化合物で処理した未感染細胞に対する 細胞障害作用は認められなかった。 実施例16 安定な銅（Ｉ）錯体によるHIV-１及びHIV-２プロテアーゼの阻害 本実施例はHIV-１及びHIV-２プロテアーゼを阻害する本発明の安定な銅（Ｉ） 錯体の能力を例示する。HIV-１プロテアーゼ125I-SPAアッセイ 本実験においては、SPAビーズ（シンチレーション近傍アッセイをHIV-１プロ テアーゼについてのアッセイのためにペプチド基質に 複合させた。この基質は以下の配列を有するに残基のペプチドとした： AcN-Tyr-Arg-Ala-Arg-Val-Phe-Phe-Val-Arg-Ala-Ala-Lys-COOH このペプチドを末端ケロシン残基上でモノヨウ素化し、末端リジン上のε−ア ミノ基を介してビオチニル化し、そしてストレプトアビジン結合を介してSPAビ ーズに連結した。 HIV-１プロテアーゼはペプチド基質をPhe-Phe結合において解裂させ、ビーズ から125I−フラグメントを遊離させる。ペプチドは解裂すると、SPAビーズの発 光をもはや刺激できず、従ってシグナルは減退する。減退率はHIV-１プロテアー ゼの活性に比例する。反応速度及びアッセイ試験用のアフィニティー精製した組 換HIV-１プロテアーゼをこの実験において用いた。 ２タイプのコントロールをこのアッセイで実施し、一方は試験化合物（即ち、 BCDS銅（Ｉ）（２：１））による可能な発光消失について試験するための酵素抜 きのものであり、そして他方はアセチルペプスタチンを伴う陽性コントロールで ある。このアッセイにおいて用いたものよりも10倍の濃度において、BCDS銅（Ｉ ）（２：１）の存在下で消失は検出されなかった。 この実験の結果を表25に示す。示しているデーターは、酵素抜きのコントロー ル反応に対する％阻害の平均±SDである。上記の通り、IC50投与量阻害線が50％ 阻害線と交差する点から推定した。このHIV-１プロテアーゼアッセイによる推定 IC50は11μＭであった。 HIV-２プロテアーゼ125I-SPAアッセイ 上記の実験のように、SPAビーズをHIV-２プロテアーゼについてのアッセイの ためにペプチド基質に複合させた。この基質は上記の12残基ペプチドとし、そし て末端チロシン残基上でモノヨウ素化し、末端リジン基上でε−アミノ基を介し てビオチニル化し、そしてストレプトアビジン結合を介してSPAビーズに連結し た。 HIV-２プロテアーゼはペプチド基質をPhe-Phe結合において解裂し、ビーズか ら125I−フラグメントを遊離させる。ペプチドは解裂すると、もはやSPAビーズ における発光を刺激できず、従ってシグナルは減退する。減退の速度はHIV-２プ ロテアーゼの活性に比例する。反応速度及びアッセイ試験用のアフィニティー精 製した組換HIV-２プロテアーゼをこの実験において用いた。HIV-２プロテアーゼ はHIV-１プロテアーゼと約50％の配列相同性を有し、そしてシミアン免疫不全ウ ィルス（SIV）プロテアーゼに類似する。 ここでも２タイプのコントロールアッセイを流し、一方は酵素抜き、そして他 方は陽性コントロールとしてアセチルペプスタチンを用いた。 この実験の結果を表26に示す。紹介のデーターは酵素抜きのコントロール反応 に対する％阻害の平均±SDである。IC50は、投与量阻害線が50％阻害線と交差す る点から推定した。このHIV-２プロテアーゼアッセイによる推定IC50は10μＭで あった。 実施例17 安定な銅（Ｉ）錯体によるHIV逆転写酵素の阻害 本実施例は本発明の安定な銅（Ｉ）錯体、BCDS銅（Ｉ）（２：１）のHIV逆転 写酵素活性を阻害する能力を例証する。 上記の実施例16において示している通り、SPA（シンチレーション近傍アッセ イ）ビーズを逆転写酵素活性についてアッセイするために用いた。この逆転写酵 素（10μｌ）を３Ｈ−デオキシリボヌクレオチド（10μｌ）、ビオチンに連結さ せたDNAプライマー（10μｌ）及びRNA鋳型とインキュベートした。37℃で20分の インキュベーション後、その反応を停止させ、そしてラベルした生成物を、ビオ チン連結DNAプライマーに結合するストレプトアビジンに複合せしめてあるSPAビ ーズの添加により回収した。 反応の程度をシンチレーション計測により決定した。上昇する濃度のBCDS銅（ Ｉ）（２：１）を加え、そして反応の程度を上記の方法により改定した。 この実験の結果を表27に示す。このデーターは、試験化合物抜きのコントロー ル反応に対する％阻害の平均ISDを示す。IC50は投与量阻害線が50％の阻害線と 交差する点から推定した。推定IC50は11μＭであった。 実施例18 安定な銅（Ｉ）錯体によるタンパク質キナーゼＣの阻害 本実施例は代表的な安定な銅（Ｉ）錯体、BCDS銅（Ｉ）（２：１）及びネオキ ュプロイン銅（Ｉ）（２：１）の細胞内シグナル変換に関与する酵素を阻害する 能力を例示する。この実験において試験した酵素は様々なタンパク質キナーゼＣ 異性酵素（並びに成長因子及びサイトカインに特異的なタンパク質チロシンキナ ーゼ）とした。タンパク質キナーゼＣ（非選択）アッセイ 本実験においては、この反応混合物の20mMのトリス-HCl，pH7.4，〔34ｐ〕-AT P、ホスファチジルセリン、ラット脳由来の部分精製PKC及び試験化合物のいづれ かを含む（Hunnun，et al．「Activation of Protein Kinase C by Triton X-10 0 Mixed Micelles Containing Diacylglycerol and Phosphatidylserine，」J． Boil．Chem. 260：10039-10043，1985；Jeng，et al.，「Purification of Stab le Protein Kinase C from Mouse Brain Cytosol by Specific Ligand Elution Using Fast protein Liquid Chromatography，」Cancer．Res. 46：1966−1971 ，1986）。10分のインキュベーション後、25μｌのアリコートを取り出し、ホス ホセルロース紙に点着し、冷リン酸で３回洗い、乾かし、そしてホスホリル化生 成物を決定するために計測した。この実験の結果を表28に示す。 タンパク質キナーゼＣαアッセイ タンパク質キナーゼＣαは主要タンパク質キナーゼＣ異性体の一つである。タ ンパク質キナーゼＣは多種多様な成長因子、ホルモンの作用及び神経伝達作用を 媒介するセリン／スレオニンタンパク質キナーゼファミリーである。 本実験においては、タンパク質キナーゼＣαを公開手順（３）の改良法を利用 してラットの脳から均質となるまで精製した。単離したPKCαの純度はSDS／ポリ アクリルアミドゲル電気泳動及び異性体−特異的状態により確認した。この酵素 を試験化合物と予備インキュベートし、そしてこの活性を、カルシウム、ホスフ ァチジルセリン、ジオレイン及び〔32Ｐ〕ATPの非存在下及び存在下でその酵素 がヒストンＨ１をホスホリル化する能力により測定した。５分のインキュベーシ ョン後、その反応を酢酸の添加により停止させ、50μｌのアリコートを取り出し 、ホスホセルロース紙上に点着し、水 で３回洗い、乾かし、そしてホスホリル化生成物を決定するために計測した。表 29に示すデーターはこの安定な銅（Ｉ）錯体の添加がタンパク質キナーゼＣαの 活性を阻害することを示した。 タンパク質キナーゼＣβアッセイ タンパク質キナーゼＣβは別の主要タンパク質キナーゼＣ異性体である。タン パク質キナーゼＣは多種多様な成長因子、ホルモンの作用、及び神経伝達体の作 用を媒介するセリン／スレオニンタンパク質キナーゼのファミリーである。 この実験においては、タンパク質キナーゼＣβ（これはβＩ及びβII形態を含 む）を公開プロトコールの改良法を利用してラットの脳から均質となるまで精製 した（Woodgett and Hunter，「Isolation and Characterization of Two Disti nct Forms of Protein Kinase C，」J．Biol．Chem. 262：4836−4848，1987） 。単離したKPCαの純度はSDS／ポリアクリルアミドゲル電気泳動及び異性体特異 的抗体により確認した。この酵素を試験化合物と予備インキュベ ートし、そしてこの活性を、カルシウム、ホスファチジルセリン、ジオレイン及 び〔32Ｐ〕ATPの非存在下及び存在下でその酵素がヒストンＨ１をホスホリル化 する能力により測定した。５分のインキュベーション後、その反応を酢酸の添加 により停止させ、50μｌのアリコートを取り出し、ホスホセルロース紙上に点着 し、水で３回洗い、乾かし、そしてホスホリル化生成物を決定するために計測し た。 表30に示すデーターは、安定な銅（Ｉ）錯体の添加がタンパク質キナーゼＣβ の活性を阻害することを示した。 タンパク質キナーゼＣγアッセイ タンパク質キナーゼＣγは別の主要タンパク質キナーゼＣ異性体である。タン パク質キナーゼＣは多種多様な成長因子、ホルモンの作用及び神経伝達作用を媒 介するセリン／スレオニンタンパク質キナーゼファミリーである。 本実験においては、タンパク質キナーゼＣγはバキュロウィルス 組換ウサギ脳タンパク質キナーゼＣγ異性体を発現する昆虫細胞から精製した。 この酵素を試験化合物と予備インキュベートし、そしてこの活性を、カルシウム 、ホスファチジルセリン、ジオレイン及び〔32Ｐ〕ATPの非存在下及び存在下で その酵素がヒストンＨ１をホスホリル化する能力により測定した。５分のインキ ュベーション後、その反応を酢酸の添加により停止させ、50μｌのアリコートを 取り出し、ホスホセルロース紙上に点着し、水で３回洗い、乾かし、そしてホス ホリル化生成物を決定するために計測した。 表31に示すデーターは、安定な銅（Ｉ）錯体の添加がタンパク質キナーゼＣγ の活性を阻害することを示す。 表28〜31におけるデーターを各酵素の50％阻害投与量（IC50）を決定するため に用いた。このデーターを以下の表32に示す。これらの結果は、本発明の安定な 銅（Ｉ）錯体がタンパク質キナーゼＣの有能な阻害剤であることを示す。 実施例19 安定な銅（Ｉ）錯体によるタンパク質チロシンキナーゼの阻害 本実施例は代表的な安定な銅（Ｉ）錯体、BCDS銅（Ｉ）（２：１）及びネオキ ュプロイン銅（Ｉ）（２：１）の細胞内シグナル変換に関与する酵素を阻害する 能力を例示する。この実験において試験した酵素は成長因子及びサイトカインに 特異的なタンパク質チロシンキナーゼである。表皮成長因子（EGF）レセプターチロシンキナーゼ（ヒト組換体）アッセイ EGFレセプターに対するEGFはTFG-α（形質転換成長因子α）の結合はこのレセ プターのチロシンキナーゼ部の活性化をもたらす。このキナーゼはいくつかの細 胞質ゾルタンパク質をホスホリル化し、このことは細胞の有糸分裂を、そしてあ る場合においては細胞の形質転換を事実上招く細胞内シグナル経路の誘引をもた らす。EGFチロシンキナーゼの阻害は悪性細胞にとっての化学療法のために有用 である。 この実験において、ヒト表皮成長因子チロシンキナーゼドメインの組換形態を アッセイした（Geissler et al.，「Thiazolidine-Dio nes: Biochemical and Biological Activity of a Novel Class of Tyrosine Pr otein Kinase Inhibitors，」J．Boil．Chem. 165：22255-22261，1990; Wedeg artner and Gill，「Activation of the Purified Protein Kinase Domain of t he Epidermal Growth Factor Receptor，」J．Biol．Chem. 264：11346-11353 ，1989; Yaish et al.，「Blocking of EGF-dependent Cell Proliferation by EGF-Receptor Kinase Inhibitors，」Science 242：933-935，1988）。 キナーゼアッセイは基質として固定化合成ポリペプチドを採用することにより 69KDのキナーゼドメインの活性を測定する。10分の反応後、ホスホリル化チロシ ン残基をモノクローナル抗−ホスホチロシン抗体とインキュベートすることによ り検出した。結合抗−ホスホチロシン抗体は、ビオチン連結抗−マウスIgG、次 いでストレプトアビジン連結β−ガラクトシダーゼ酵素とインキュベートするこ とにより定量した。フルオロセイン−ジ−β−ガラクトシドからフルオロセイン に至る変換に由来する蛍光を測定した。この実験の結果を表33に示す。 ｐ56Ickチロシンキナーゼアッセイ Ickチロシンキナーゼは細胞質チロシンキナーゼのsrcファミリーの構成員であ る。これはＴ−リンパ球及びNK細胞の中でのみ発現される。このｐ56Ickチロシ ンキナーゼ56kDのタンパク質であり、これはこれらの細胞の細胞質膜の細胞質側 に結合していることがわかっている。これはＴ−リンパ球の活性化をもたらすIL −２シグナルの伝達を司る。特異的なIL−２レセプターに対するIL−２の結合は ｐ56Ickチロシンキナーゼの活性化を招く。更に、ｐ56Ickチロシンキナーゼは抗 原活性化CD４及びCD８Ｔ−細胞レセプターにとってのシグナル変換において機能 することが見い出されている。 この実験においては、ｐ56Ickチロシンキナーゼを牛の脳腺から精製した。キ ナーゼアッセイは基質として固定化合成ポリペプチドを利用することにより69kD のキナーゼドメインの活性を測定する。この試験化合物を酵素と15分間予備イン キュベートした。100μＭのATPとの10分間の反応後、ホスホリル化チロシン残基 をモノクローナル抗−ホスホチロシン抗体とのインキュベーションにより検出す る。結合した抗−ホスホチロシン抗体をビオチン−連結抗−マウスIgG、次いで ストレプトアビジン連結β−ガラクトシダーゼ酵素とのインキュベーションによ り定量した。フルオロセイン−ジ−β−ガラクトシドからフルオロセインに至る 変換に由来する蛍光を測定した（Hatekeyama，et al.，「Interaction of the I L-2 Receptor with the sec-Family Kinase p56Ick：Identification of Novel Intermolecular Association，」Science 252：1523−1528，1991; Caron et al.，「Structural Requirements for Enhancement of T-cell Responsiveness by the Lymphocyte Specific Tyrosine Protein Kinase p56Ick，」Mol．Cell Biol． 12: 2720−2729，1992; Cheng et al.，「A Syntheric Peptide Derive d from p34cdc2 is a Specific and Efficient Substrate of src-Family Tyrosine Kin ases．」J．Biol．Chem. 267：2948−9256，1992）。 BCDS銅（Ｉ）及びネオキュプロイン銅（Ｉ）錯体は共にキナーゼ活性の有能な 阻害剤であることがわかった。この実験の結果を表34に示す。 ｐ59fynチロシンキナーゼ活性 fynチロシンキナーゼも非レセプター連結細胞質チロシンキナーゼのsrcファミ リーの構成員である。ｐ59fynチロシンキナーゼはＴ−細胞レセプター（TCR）を 介するシグナル変換の媒介を司る。このレセプターはリンホカイン分泌及び細胞 増殖にもたらすシグナルカスケードを司る。ｐ59fynチロシンキナーゼはＢ−細 胞レセプターに結合するいくつかのキナーゼの一つでもある。 この実験においては、ｐ59fynチロシンキナーゼを牛の胸腺から精製した。キ ナーゼアッセイは基質として固定化合成ポリペプチド を利用することにより69kDのキナーゼドメインの活性を測定する。この試験化合 物を酵素と15分間予備インキュベートした。100μＭのATPとの10分間の反応後、 ホスホリル化チロシン残基をモノクローナル抗−ホスホチロシン抗体とのインキ ュベーションにより検出する。結合した抗−ホスホチロシン抗体をビオチン−連 結抗−マウスIgG、次いでストレプトアビジン連結β−ガラクトシダーゼ酵素と のインキュベーションにより定量した。フルオロセイン−ジ−β−ガラクトシド からフルオロセインに至る変換に由来する蛍光を測定した（Cooke et al.，「Re gulation of T-cell Receptor Signaling by a src Family Protein Tyrosine K inase p59fyn，」Cell 65: 281-291，1991; Grassman et al，「Protein Tyro sine Kinase p59fyn is Associated with the T-cell Receptor CD3 Complex i n Functional Human Lymphocytes，」Eur．J．Immunol. 22: 283-286，1992; A ppleby et al.，「Defective T-cell Receptor Signaling in Mice Lacking the Thymic Isoform of p59fyn，」Cell 70: 751-763，1992）。BCDS銅（Ｉ）及 びネオキュプロイン銅（Ｉ）錯体は共にキナーゼ活性の有能な阻害剤であること がわかった。この実験の結果を表35に示す。 表33〜35におけるデーターを、試験した各タンパク質チロシンキナーゼの50％ 阻害投与量（IC50）を決定するために用いた。このデーターを表36に示す。これ らの結果は、本発明の安定な銅（Ｉ）錯体がこのクラスのチロシンキナーゼの有 能な阻害剤であることを示す。 本発明を例示の目的で説明してきたが、様々な改良を本発明の範囲を逸脱する ことなく施すことができることが理解されるであろう。従って、本発明の範囲は 請求の範囲以外に限定されることはない。Detailed Description of the Invention Stable copper (I) complexes and methods relating thereto Technical field   The present invention relates generally to copper (I) complexes and methods for their use, and more particularly , Copper (I) complexed with a polydentate ligand, And a copper (I) complex in which a +1 oxidation state with respect to copper is preferred. BACKGROUND OF THE INVENTION   Copper is found in both plants and animals and contains numerous copper containing enzymes. The protein present has been isolated. Copper has oxidation states of 0, +1, +2 and +3 (ie , Copper (0), copper (I), copper (II) and copper (III) respectively) It may be present in the state, with copper (I) and copper (II) being the most common. In aqueous solution The relative stability of copper (I) and copper (II) of the anions present in solution or It depends on the type of other ligands. In addition, very low copper (I) equilibrium in aqueous solutions Concentration (ie <10-2Only M) is possible. To some extent, this instability is due to copper (I ) Is imbalanced with respect to copper (II) and copper (0). Most copper (I ) Compounds readily oxidize to copper (II) compounds, but nevertheless copper (III) compounds Further oxidation down to is difficult (generally AF Cotton and G. Wilkinson,Ad vanced Inorgarnic Chemistry , 5th Edition, John Wiley & Sons, New York, pp903- 922, 1988).   Based on the relatively well-identified aqueous chemistry of copper (II), a number of copper (II) salts and And complexes are known. For example, peptide / copper (II) Considerable research has been devoted to the biological activity of, and such copper (II) Complexes have been shown to have utility for various therapeutic and cosmetic purposes . In particular, the natural glycyl-histidyl-lysine: copper (II) complex (“GHK-Cu (II) )) Is an effective drug in enhancing wound healing in warm-blooded animals. As well as working generally (see US Pat. No. 4,760,051). When). Various GHK-Cu (II) derivatives have similar activity (US Pat. No. 4,665,054 and US Pat. And No. 4,877,770). GHK-Cu (II) and other peptides-copper (II) Complexes stimulate hair growth (US Pat. Nos. 5,177,061 and 5,120,831), wound organisms To induce ulceration (US Pat. No. 4,810,693) and prevent ulcers (US Pat. No. 4,767) , 753,5,023,237,5,145,838), cosmetic use (US Pat. No. 5,135,913) and bone Has been shown to be useful for healing (US Pat. No. 5,509,588). Change Discloses the antioxidant and anti-inflammatory activity of metal (II) -peptide complexes (US No. 5,118,665), and further the use of copper (II) containing compounds to accelerate wound healing. Disclosed (US Pat. No. 5,164,367).   Significant progress in the research of copper (II) complexes, and especially peptide / copper (II) complexes Has been accomplished, but for additional biologically active copper complexes. There are demands in this industry. The present invention fulfills this need and is of further relevance. Offer the advantages of. Summary of the invention   The present invention is directed to generally stable copper (I) complexes and related methods. . More specifically, the stable copper (I) complexes of the present invention favor a +1 oxidation state for copper. Comprises copper (I) complexed with a polydentate ligand as suitable.   This stable copper (I) complex enhances the wound-healing power of warm-blooded animals. Against inflammatory disorders related to oxidative or reactive acid substances and / or lipid-mediated factors To increase or restore resistance, warm blooded animals stimulate hair growth, lipids In order to regulate metabolism, the inhibition of protein kinases in cells To regulate gnul conversion as well as viral activity, including without limitation HIV It has uses for inhibiting HIV replication in infected animals. The method of the present invention is effective on animals Comprising administering an amount of a stable copper (I) complex.   Another aspect of the present invention will be apparent with reference to the accompanying drawings and the following detailed description. Will be All references mentioned in this detailed description, including examples, are It is incorporated herein by reference. Description of the drawings   FIG. 1 illustrates a representative copper (I) complex of the present invention (ie, bathocupe) that accelerates wound healing. The activity of loindisulfonic acid ("BCDS") copper (I) is shown.   FIG. 2 is a representative copper (I) complex of the present invention that inhibits viral (ie, HIV) replication. , BCDS shows the function of copper (I).   Figure 3 shows synthetic routes for prostaglandins and leukotrienes, and The key enzymes of limitation related to them are shown.   Figure 4 shows the intermediates acetyl-CoA and HMG-CoA, and the enzyme acetyl-CoA synthetase. And synthetic pathways for cholesterol formation involving HnG-CoA reductase .   Figure 5 shows protein kinase C (PKC) and protein chain in signal transduction. Shows the action of rosin kinase (PI = phosphatidylisositol; IP3= Boar Tall triphosphate; PG = phosphatidylglyce Serol; P-protein = phosphorylated protein; CDR PK = calmodulin Regulatory protein kinase; PKA = protein kinase A; protein kinase = Protein tyrosine kinase (cytoplasmic); and EGF-R protein kinase = Epidermal growth factor receptor protein tyrosine kinase). Detailed description   The present invention relates generally to copper (I) complexes and methods for their use, and more particularly , A copper (I) complexed with a polydentate ligand forming a stable copper (I) complex As used herein, the term “stable copper (I) complex” means that the resulting complex is +1 cupric acid. Copper (I) complexed with at least one polydentate ligand that renders it preferred Is. The most common copper (I) state involves four coordination sites, and in general Is a drawing form. In general, a chelating agent has one ligand having a plurality of metal ions. A coordination compound occupying the coordination position of. If the ligand occupies two coordination positions It is considered to be a bidentate ligand. If more than two coordination positions are due to the ligand When occupied, is considered a polydentate ligand (eg, tridentate or tetradentate ligand) As used herein, a “polydentate ligand” has two, three or four coordination sites of copper (I). Each is a bidentate, tridentate or tetradentate ligand.   The stable copper (I) complexes of the present invention have at least a structural preference for a copper oxidation state of +1. Includes all complexes of copper (I) complexed with one polydentate ligand. Copper (I) complex Is the origin of copper (I) in aqueous solutions with polydentate ligands (eg CuCl, Cu2O or CuCN) It can be formed by reacting. The obtained copper (I) complex has an appropriate amount. Oxidation state of the complex by precipitation techniques such as ESR, NMR and / or UV-VIS Can be observed to determine (Munakata et al.,Copper C oordination Chemistry ； Biochemical and Inoranic Perspectives ， Karlin and  Zubieta editors, Adenine Press, Guilderland, N.Y., pp.473-495, 1983 See). For example, copper (I) complexes were identified by their lack of ESR signal. Yes, while copper (II) complexes will generally have an ESR signal. Furthermore, copper (II) The complex shows broadening of the proton NMR signal, and the copper (I) complex is relatively It shows a sharp proton NMR signal. Stability of copper (I) complex after identification Determines its susceptibility to oxidation, for example, by exposing a copper (I) complex to the atmosphere It can be evaluated by doing. As used herein, a "stable" copper (I) complex is an air At room temperature (23 ° C) and atmospheric pressure for at least 5 minutes, preferably less It has a half-life of at least 30 minutes, and more preferably 24 hours or more (ie, copper (I ) Half of the complex remains in the +1 oxidation state). In other words, the stable copper ( I) complexes are resistant to oxidation, while labile copper (I) complexes were exposed to the atmosphere. Sometimes it readily oxidizes to copper (II) complexes.   As mentioned above, any of the many chelates of copper (I) to form stable copper (I) complexes. Bidentate ligands are suitable in the practice of the invention. In a preferred embodiment, the The bidentate is selected from the following general structural formulas I-VII: Where A and B represent heteroatoms capable of occupying the coordination position of copper (I), and Preferably selected from nitrogen, oxygen, sulfur and phosphorus).   The rings of structural formulas I-VII are aromatic, non-aromatic, or a composite of aromatic and non-aromatic. You can For example, the following structural formulas are representative of such combinations:   Representative examples of polydentate ligands of the invention having structural formulas I-VII are listed in Table 1. Detailed In summary, Table 1 identifies the structures of typical polydentate ligands and shows the corresponding chemical names. Identify the chemical abstract registration number ("cA Reg. No."), and Corresponding references describing the synthesis and / or chemistry of certain polydentate ligands of If you can) To serve.   Further ring substitution by heteroatoms is permissible in Structural Formulas I-VII above. . Preferably, such heteroatoms are selected from nitrogen, oxygen, sulfur and phosphorus. An example The compounds listed in Table 2 are further representative polydentate compounds of the invention having additional ring substitutions. The ligand is shown. Like Table 1, Table 2 shows the structures of representative polydentate ligands, The corresponding chemical name is shown and its CA Reg. No. And that particular polydentate Provide corresponding references (if available) that explain the synthesis and / or chemistry of the offspring .   The general structural formulas I-VII above are additional chemistries covalently attached to the structural backbone. The ingredients can have the following: (In the formula, R1~ R8Can be the same or different and can be selected from the chemical Exposed: -H, -OH, -X, -OX, -COOH, -COOX, -CHO, -CXO, -F, -Cl. , -Br, -I, -CN, -NH2, -NHX, -NX2, -PX2, -SO3H, −SO3Na, −SO3K , -SO3X, −PO3H, -OPO3H, −PO3X, -OPO3X and −NO2). Used in this specification "X" is alkyl Represents an ingredient or an aryl ingredient. "Alkyl component" can be straight-chain or branched Well, it may be cyclic or acyclic, saturated or unsaturated, substituted or not It is a carbon chain containing 1 to 20 carbon atoms which may be substituted. "Aryl component" is direct It may be chain or branched, cyclic or acyclic, saturated or unsaturated. Or at least one substituted or unsubstituted moiety, which may be substituted or unsubstituted. It is a carbon chain containing a fragrance component and containing 6 to 20 carbon atoms. Such chemical components are It may be covalently bonded to the ring fusion atom. Representative examples of the chemical components of the present invention include, but are not limited to Without the inclusion of the ingredients specified in Table 3 below.   Polydentate with additional chemical moieties covalently bound to the structural scaffolds of structural formulas I-VII Representative examples of ligands are shown in Table 4. For details, Table 4 identifies the structures of typical polydentate ligands. The corresponding chemical name, CA Reg. No. And of its polydentate ligand Provide corresponding references (where available) that explain the synthesis and / or chemistry.   Chemical constituents covalently bonded to the structural backbone are aromatic or non-aromatic cyclic chemical constituents May be linked to produce. Representative examples of such cyclic chemical components are shown in Table 5. However, it identifies the structures of representative polydentate ligands and gives the corresponding chemical names, CA Reg ． No. And corresponding references describing the synthesis and / or chemistry of polydentate ligands Provide literature (if available).   The synthesis of representative examples of polydentate ligands of the present invention are disclosed in Tables 6 and 7 below. Details Or, in those tables, the structural formula of the polydentate ligand is given in the CA Reg. No. Line up Together with one or more references disclosing its synthesis and / or chemistry I have decided.   In one aspect of the invention, the polydentate ligand is selected from the structural formulas: (In the formula, R1~ R8May be the same or different, and may include hydrogen, alkyl moieties and And aryl components).   In a preferred embodiment, the polydentate ligand is 6,6'-di-n having the following structural formula Id: Methyl-2,2'-dipyridine:   In a further preferred embodiment, the polydentate ligand is a neocupron having the formula IId In (2,9-dimethyl-1,10-phenanthroline) or its isomerism Bathocuproine disulfo having any of the structural formulas IIe, IIe 'or IIe " Acid (“BCDS”):   Unless otherwise noted, BCDS are isomers of the above isomers (ie, IIe, IIe ′ and IIe ″) means a physical mixture of the various isomers (ie IIe; IIe). The ratio of '; IIe ") varies as follows depending on the commercial origin of BCDS: Aldrich Chemical Co., Inc. (Milwaukee, Wisconsin) 9.1: 38.6: 41.2; Spectrum Che mical nanufacturing Corp. (Gardena, California) 8.5: 39.7: 45.2; GFS Che micals (Columbs, Ohio) 8.4: 38.5: 45.3; Janssen Pharmaceutica (Johnson &  (Subsidiary of Johnson) (Beerse, Belgium) 4.6 ~ 8.7: 36.4 ~ 39.4: 44.4 ~ 55.9.   As mentioned above, the stable copper (I) complex of the present invention is capable of contacting a polydentate ligand with a copper (I) source. It can be made by This polydentate ligand is obtained from commercial sources. Alternatively, it can be synthesized from commercially available reagents by known organic synthesis techniques. Preferably Is a water-soluble polydentate ligand, CuCl2， Cu2Using O or CuCN as the copper (I) source, In aqueous solution To form a complex with copper (I). The resulting copper (I) complex is then evaporated with a solvent. To recover the copper (I) complex. On the other hand, if the polydentate ligand is easy in water The copper (I) complex should be dissolved in a suitable non-aqueous (eg organic) solvent. It may be formed by the procedure described below.   In the practice of the present invention, the ratio of polydentate ligand to copper (I) is stable copper (I) complex. Can be any ratio that results in Preferably, the ligand to copper ratio is low. At least 1: 1. In a more preferred embodiment, the ratio of ligand to copper is 1 : 1 to 3: 1 (including 2: 1). Such a copper (I) complex has a suitable molar By reacting a ratio of polydentate ligands with a copper (I) ion source It can be made by the procedure described below.   Although not intending to be bound by the theory below, copper (I) is associated with certain biological phenomena. It is also believed to have a stronger biological activity than copper (II). For example, Copper (I) is important for copper uptake and / or transport and copper metabolism, including cell transport. It can be an important intermediate. That is, the reduction from copper (II) to copper (I) is a direct reduction of copper (I). It is detoured by contact transportation. In addition, the stable copper (I) complexes of the present invention are suitable for warm-blooded animals. It is suitable for personal transport and may provide copper release to the animal.   The stable copper (I) complexes of the present invention have utility as therapeutic agents, such as, in general, oxidation. Its usefulness as an anti-inflammatory and anti-inflammatory agent, and more particularly as a wound healing agent Have. The copper (I) complex of the present invention is a hair growth agent, a lipid regulator, a signal transduction regulator and It also has activity as an antiviral agent. For clarity, the stable copper (I) complex of the present invention The various biological activities of the body are individually shown below.   Highly reactive oxygen substances such as superoxide anion (O2 -), Peroxide water Elementary (H2O2), Hydroxyl group (HO) and lipid pero Xide (LOOH) is involved in many human diseases. For example, such oxygen substances are Autoimmune diseases, arthritis, environmental pollution, smoking and tissue damage caused by drugs, such as hands Involved in tissue injury during surgery and transplantation, as well as various other conditions (eg, Halliwel,B., Fed. Amer. Soc. Exp. Biol.  1: See 358-364, 1987. ). Reactive oxygenates can also be generated in response to injury by phagocytic cells. Creation One of the early events in the wound healing response is the clearance of wounds by neutrophils and macrophages. Sweeping and sanitizing. The mechanism for this eradication is the superoxide anion. And the production of hydrogen peroxide, and generally results in an inflammatory response. Furthermore, the super -Oxide anion and hydrogen peroxide are iron or other redox active transition metals. In the presence of the complex, it gives rise to a hydroxyl group. This hydroxyl group is strong An oxidant, which is the free radical oxidation of fatty acids and the oxidation of other biomolecules. Let the decomposition start. For example, reactive oxygen substances are important sources of tissue damage. Fields include post-injury damage to the brain and spinal cord, as well as surgery and transplants such as cardiac surgery and And / or transplant) reperfusion injury to ischemic tissue. Oxidized blood and activated diet Sudden invasion of commercial cells leads to the formation of superoxide anion and hydrogen peroxide. These substances actually damage the tissue, and the highly reactive hydroxyl group It also reacts with iron to give rise to groups (as described above).   The stable copper (I) complexes of the present invention are generally oxidatively produced by reactive oxygen species. Reactive oxygen, which acts as an antioxidant that prevents or controls damage It also acts as an anti-inflammatory agent by suppressing the inflammatory response related to the substance. More detailed In other words, the copper (I) complex of the present invention is caused by an oxidative or highly reactive oxygen substance. Useful to strengthen and / or restore warm blooded animals' defense against inflammatory damage And a pharmaceutical preparation that inhibits oxidative and inflammatory processes that lead to tissue damage Can be used for. Furthermore, the stable copper (I) complex of the present invention can be used as a highly reactive oxygen substance. By "detoxifying" the resulting tissue damage, it accelerates the wound healing process.   In addition to the highly reactive oxygenates, macrophages and neutrophils are also associated with certain inflammatory lipids. Through the production of quality mediators (eg leukotrienes and prostaglandins) Induces or sustains an inflammatory response. Inflammatory bowel disorder (IBD) and related chronic inflammation The involvement of such mediators in symptoms, such as arthritis, is related to the progression of the disorder and the circulatory system And presence of leukotrienes and prostaglandins in sensitized tissues. Proved by a strong relationship with. Prostaglandins are vasodilators and Enhances edema formation, while leukotrienes are competent for leukocytes, especially neutrophils It is a chemotactic agent and degranulates and releases the damaging lysosomal enzyme, and -Stimulates peroxide production.   The distribution of the two major pathways to prostaglandins or leukotrienes is cellular Depends on the type of. Most cells have the cyclooxygenase pathway, The 5-lipoxygenase pathway to leukotrienes is poorly distributed and It then converts into inflammatory cells such as neutrophils, macrophages, monocytes and mast cells. I am the main. The general system for lipid-mediated factor synthesis is shown in FIG.   The stable copper (I) complex of the present invention is a prostaglandin and / or a leukotrier. The formation of a protein is inhibited by inhibiting the enzymes involved in that formation. In Figure 3 This stable copper (I) complex is related to cyclooxygenase-1 and cyclooxygenase. A potent inhibitor of Nase-2 and therefore inhibits prostaglandin formation . Similarly, this stable copper (I) complex was found to contain 5-lipoxygenase and leukotrienes. CFour(LCTFour) Is an effective inhibitor of synthetase and is therefore in the form of leukotrienes Inhibit growth.   Furthermore, due to elastase (neutrophil-releasing serine protease) at the site of inflammation Proteolysis of various cellular targets is associated with numerous pathological conditions such as emphysema, rheumatism. Involved in thyroarthritis and psoriasis. That is, the inhibitor of elastase is It can be used to treat, prevent or control the breakdown of normal tissue and thus The light stable copper (I) complex is an effective inhibitor of elastase.   The stable copper (I) complexes of the present invention are generally used in inhibiting and / or regulating lipid metabolism. Can also be used. For example, hypercholesterolemia and hyperlipidemia are common, and It is a serious health problem that is treatable by the stable copper (I) complexes of the present invention. It   Hypercholesterolemia is caused by mild and severe copper deficiency rats and other animals, eg For example, it has been observed in humans (Lei, “Plasma Cholesterol Response in Co pper Deficiency, "Role of Copper in Lipid Metabolism, Ed. Lei, CRC Pres s, pp. 1-24, 1990). Assessment of serum cholesterol levels is hepatic 3-hydr Roxy-3-methylglutaryl coenzyme A reductase (HMG CoA reductase, E .C.1.1.1.34) and increased glutathione levels (Bunce, `` Hypercholesterolemia of Copper Deficiency is Linked to Glutathione Met abolism and Regulation of HMG CoA Reductase, "Nutr, Rev.  51: 305-307, 1993; Kim et al., “Inhibition of Elevated Hepatic Glutathione Abolishes  Copper Deficiency Cholesterolemia, "FASEB J.  6: 2467-2471, 1992).   Synthesis and synthesis of other hepatic lipids (fatty acids, triacylglycerols and phospholipids) And similar increases in levels were observed in copper deficient rats (al-Othman et al.  al., “Copper Deficiency Increases In Vivo Hepatic Synthesis of Fatty Acids, Triacylglycerols, and Phosphol ipids, "Proc. Soc. Exp. Biol. Med.  204 (1): 97-103, 1993) and copper (II ) Treatment with a complex involves liver enzymes involved in lipid metabolism in vivo, such as acetyl. It has been shown to reduce the activity of CoA synthetase (Hall et al., “Hypolipi demic Activity of Tetetrakis-mu- (trimethylamine-boranecarboxylato) -bis (Trimethylamine-carboxylborane) -dicopper (II) in Rodents and its Effec t on Lipid Metabolism, ”J. Pharm. Sci.  73 (7): 973-977, 1984). on the other hand, Treatment by injection of copper (II) can increase serum cholesterol levels in rats. , Probably due to increased activity of HMG CoA reductase. (Tanaka et al., “Effect of Cupric Ions on Serum and Liver Choles terol Metabolism "Lipids  twenty two: 1016-1019, 1987). Therefore, copper is a lipid level It is believed that it may be an important factor in the control of the.   Acetyl CoA synthetase catalyzes the formation of acetyl CoA from acetate. Figure 4 As shown in Fig. 3, acetyl-CoA is effective in the formation or production of cholesterol and fatty acids. It can be further metabolized via a wide variety of pathways that primarily lead to the production of luge. This enzyme Factors that inhibit the biosynthesis of various lipids. HMG-CoA reductase ( 3-hydroxy-3-methylglutaryl coenzyme A reductase) is involved in the lipid synthesis system. Located biochemically at the rear, and HMG-CoA was added to mevalonate (mevalonate). onic acid), which is a step in cholesterol biosynthesis. It is the floor (see Figure 4). The stable copper (I) compounds of the present invention are involved in lipid formation. It inhibits certain important enzymes, and thus acts as a lipid regulator or regulator (lipid The activity of this stable copper (I) complex that inhibits the enzyme in the formation of Will be disclosed in more detail).   The stable copper (I) complex of the present invention also acts as a modulator of signal transduction in cells. You can Most intracellular signaling processes allow the access of specific proteins by kinases. Controlled by reverse phosphorylation. The decay of phosphatidylinositol is diar It leads to the formation of silglycerol and inositol triphosphate, the former of which It acts as a complement to calcium in activating protein kinase (PKC), It results in the transfer of enzymes from the sol to the membrane. Protein phosphorylation by PKC Is thought to be a central regulator of signal transduction, cell regulation and tumor promotion It is obtained. Inhibitors of PKC and other protein kinases are Has the ability to block transmissive signaling in telomerism and immune regulation .   Stimulate G-protein related phospholipase C decay of phosphatidylinositol Examples of intensifying factors are angiotensin II, bradykinin, endothelin, f-Met- Leu-Phe and vasopressin. These protein kinase C enzymes are It is also directly activated by tumor promoters such as oleesters. Receipt Examples of putter-related tyrosine kinases include epidermal growth factor, nerve growth factor and platelets. Derived growth factors are included. Examples of cytoplasmic tyrosine kinase activators include Itokines such as interleukin 2, interleukin 3 and interleukins Kin 5 included. These factors activate specific cytoplasmic tyrosine kinases It binds to lymphocyte receptors.   The action of PKC and the action of protein tyrosine kinase are shown in FIG. Stability of the invention Copper (I) complexes include intracellular signatures of PKC and protein tyrosine kinases. Of signal transduction by inhibiting one or more enzymes involved in Work as a child.   This stability should be maintained when administered to animals to treat the above conditions. The copper (I) complex is first mixed topically or orally with one or several suitable carriers or diluents. Or, prepare a pharmacological preparation suitable for parenteral administration. By the way, such a diluent or The carrier interacts with this stable copper (I) complex and significantly reduces its effectiveness. Or it should not oxidize copper (I). The effective dose is , It is preferable to introduce a stable copper (I) complex dose of about 0.01 to 100 mg per kg of body weight. Would be better   Encapsulate the composition for oral administration (eg, in a coating of lead gelatin) Encapsulation) is known in the art (eg Baker, Richard. ,Controlled Release of Biological Active Agents, John Wiley and Sons, 1 986) (incorporated herein by reference). Take parenteral (eg Suitable carriers for intravenous, subcutaneous or intramuscular injection include, for example, sterile water and saline. Brine, bacteriostatic saline (0.9 mg / ml benzyl alcohol containing saline) and phosphate buffer Immersion saline solution is included. This stable copper (I) complex is a physiologically acceptable diluent ( Topically applied as a liquid, including saline and sterile water), or of the desired properties, Lotions, creams or creams containing additional ingredients to give consistency, viscosity and appearance. May be applied as a gel. Such additional ingredients are well known to those skilled in Emulsifiers such as nonionic ethoxylated and non-ethoxylated surfactants, fats Fatty alcohols, fatty acids, organic or inorganic bases, preservatives, wax esters, sterloys Alcohols, triglyceride esters, phospholipids such as lecithin and cepha Phosphorus, polyhydric alcohol ester, fatty alcohol ester, hydrophilic lanolin derivative Body, hydrophilic bee wax derivatives, hydrocarbon oils such as coconut oil, coconut oil, mineral oil, coconut oil Includes cocoa butter wax, silicone oil, pH balancer and cellulose derivatives.   For topical administration, a predetermined amount of the preparation is directly applied to a desired site, for example, a wound or an inflamed site Can be accomplished by doing The required dosage depends on the particular condition to be treated, Will vary according to the severity and duration of treatment. Preferably, this stable copper (I) When the complex is topically applied in the form of a lotion, cream or gel, the preparation is About 1% to about 20% penetration enhancer may be included. An example of a penetration enhancer is dimethyl sulfoxide. Includes sido (DMSO), urea and eucalyptol. Topical In the case of liquid preparations for, the concentration of penetration enhancers (eg DMSO) It can account for about 30% to about 80%.   In addition to the above activities, the stable copper (I) complex of the present invention also has use as a hair restorer. To do. Hair loss is a common problem in humans, and the most common is alopecia. Yes, in this case, men lose their hair as they get older. Also called "baldness"). Other problems with hair loss include alopecia areata (AA) and women. Baldness and secondary alopecia (eg, withdrawal associated with chemotherapy and / or radiation treatment). Hair loss) is included. The stable copper (I) complexes of the present invention all have the above-mentioned particular problems. It is extremely useful for stimulating hair growth related to hair loss.   Hair is usually divided into two types: "staple" and "soft hair". Bristles are coarse, It is pigmented hair that arises from vesicles that extend deep within the dermis. "Vellus Is generally thin, pigmentless hair, smaller, and located on the surface of the dermis Grow from the hair follicles. As hair loss progresses, changes from terminal hair to soft hair occur. Koru Another change that contributes to hair loss is a change in the hair growth cycle. Hair is generally in the development phase (active hair growth), catagen (transitional) and telogen (new 3 cycles of resting period (when the hair shaft is hidden before growth). As the baldness progresses, The proportion of hair follicles in the Half the shift is from the developmental phase to the regressive phase. The size of the hair follicles is the total number compared It is also known to decrease as it remains constant.   As mentioned above, the stable copper (I) complex of the present invention is a stimulant for hair growth in warm-blooded animals. Have utility as. In one aspect of the invention, the copper (I) complex is treated. Approximately 100-500 mics per 0.1 ml of vehicle, where appropriate, with appropriate vehicle. It can be administered subcutaneously at a concentration of crogram of copper (I) complex. Related to this Suitable vehicles include saline, sterile water, and the like.   In another embodiment, the stable copper (I) complex comprises an effective amount of a topical preparation. When applied to the skin, it is applied topically in the form of a liquid, lotion, cream or gel. You can clothe it. Any amount sufficient to stimulate hair growth rate is effective and The application may be repeated until the hair growth index is improved. Preferably for proper topical hair growth The preparation contains from 0.1 to about 20% by weight of stable copper (I) complex (total weight of this preparation is On the basis).   The topical hair growth preparations of the present invention may contain from about 0.5 to about 10% emulsifier or surfactant. It Nonionic and ionic surfactants used for the purposes of the present invention You can do it. An example of a suitable nonionic surfactant is nonylphenoxypolyethoxy. Ethanol (Nonoxynol-a), Polyoxyethylene oleyl ether (Brij-97) Similar to various polyoxyethylene ethers (Tritons), and ethylene oxide Various block copolymers with different molecular weight propylene oxide (eg Pluronic 68). It is a polymer. Acceptable preparations have a constant ionic surface activity of about 1 to about 10% Agents may be included. These ionic surfactants, in addition to nonionic surfactants, Alternatively, it may be used. An example of an ionic surfactant is sodium lauryl sulfate. And similar compounds Is.   In addition to, or instead of, an emulsifier or surfactant, the topical hair growth preparation of the present invention. The article may include about 1 to about 20% penetration enhancer. Examples of penetration enhancers are DMSO and urea. It In the case of liquid preparations to be applied topically, the concentration of penetration enhancers, such as DMSO It can account for about 30% to about 80% of the desired product. The rest of the topical hair growth preparation is an inert, raw product. It can be a physically acceptable carrier. Suitable carriers include, without limitation, water, Physiological saline, bacteriostatic saline (saline containing 0.9 mg / ml benzyl alcohol), petroleum Base creams (eg USP hydrophilic ointments and similar creams, Unibase , Park-Davis), various types of pharmacologically acceptable gels, as well as short-chain alcohols. And glycols (eg ethyl alcohol and propylene glycol).   The following are examples of suitable hair growth preparations in the present invention:   Preparation A:     Copper (I) complex 10.0% (w / w)     Hydroxyethyl cellulose 3.0%     Propylene glycol 20.0%     Nonoxynol-9 3.0%     Sodium lauryl sulfate 2.0%     Benzyl alcohol 2.0%     0.2N phosphate buffer 60.0%   Preparation B:     Copper (I) complex 10.0% (w / w)     Nonoxynol-9 3.0%     Ethyl alcohol 87.0%   Preparation C:     Copper (I) complex 5.0% (w / v)     Ethyl alcohol 47.5%     Isopropyl alcohol 4.0%     Propylene glycol 20.0%     Laoneth-4 1.0%     Water 22.5%   Preparation D:     Copper (I) complex 5.0% (w / v)     Water 95.0%   Preparation E:     Copper (I) complex 5.0% (w / v)     Hydroxypropyl cellulose 2.0%     Glycerin 20.0%     Nonoxynol-9 3.0%     Water 70.7%   Preparation F:     Copper (I) complex 1.0% (w / w)     Nonoxynol-9 5.0%     Unibase cream 94.0%   Preparation G:     Copper (I) complex 2.0% (w / w)     Nonoxynol-9 3.0%     Propylene glycol 50.0%     Phthanol 30.0%     Water 15.0%   The copper (I) complexes of the present invention also have utility as antiviral agents, and AIDS It is extremely effective in inhibiting ruth. Human acquired immunodeficiency disease or "AIDS" is currently Fatal disease that cannot be cured Is. This illness is the human immunodeficiency virus, commonly known as "HIV" It is believed to be caused by This virus is HIV infected And is transmitted through the exchange of body fluids. HIV infection is often the infection part Vein of a hypodermic syringe previously used by sexual contact with the ginger and by an infected individual It is brought about by sharing among drug users. Pregnant HIV-infected woman is infected with placenta A woman's fetus can be infected, and HIV-infected blood can be transfused. It is a potential source of infection for the body.   HIV infection causes suppression of the immune system. Immunosuppression is supported by a healthy immune system. Easily affected by various opportunistic infections and symptoms that should have been taken I will make it bad. Of opportunistic infections and symptoms as a result of the broken immune system Deaths result from HIV infection based on the unresponsiveness of AIDS patients to treatment It Since viruses can often be quiescent, the emergence of AIDS from HIV infection is 10 It can take nearly a year.   One approach to the treatment of AIDS is the opportunistic infections or symptoms resulting from HIV infection. Target. However, treatment of such infections or conditions is ultimately ineffective. No, and the lifespan of infected individuals is extended, but basic HIV infection is not treated. A The second approach to treating IDS targets the cause of the disease itself. AIDS is a viral infection Inactivation of the virus may ultimately be curative because it is derived from. No virus Substances that can be activated or inhibited are referred to herein as "antiviral agents."   To understand the mode of action of antiviral agents in the treatment of AIDS, we Understanding the process is essential. HIV is a T-helper molecule that is necessary for a normal immune response. Chronically infect certain immune cells known as cells. This HIV-infected T-helper -Cells are against viruses It plays a host role and promotes the reproduction of viruses (the process of virus reproduction is generally Called "duplicate"). After an HIV infection, the infected host cells virtually die and replicate. The HIV virus is released and the infection is transmitted to another cell. This rhino Kuru continues unabated, depleting the T-helper cell population, and then At times, it weakens the immune system and causes AIDS symptoms. T-helper cells are the body Since these are always produced by, the population of these cells is associated with additional HIV infection. Can be reestablished without. Therefore, the progression of HIV infection (and the subsequent development of AIDS) is Can be suppressed by preventing or inhibiting virus replication, and block HIV replication. Harmful or preventable antiviral agents would be effective in treating AIDS.   At the genetic level, HIV replication is a viral deoxygenation of the host cell genome. It requires the insertion of ribonucleic acid (“DNA”). The genome of a host cell is the DNA of the cell itself And is responsible for the synthesis of substances essential for the function and proliferation of the cells themselves . When viral DNA is inserted into the host's genome, the host promotes HIV replication. To do. The inserted viral DNA is produced by an enzyme derived from viral ribonucleic acid (“RNA”) And the action of the enzyme is known as HIV reverse transcriptase. HIV reverse convertase Inhibition prevents the formation of viral DNA necessary for insertion into the host's genome. Viral replication is hampered by the lack of viral DNA in the host cell genome. HIV Antiviral agents that inhibit reverse transcriptase are therefore potential therapeutic agents for the treatment of AIDS Is.   Therefore, in yet another aspect of the invention, an anti-virus for inhibiting HIV replication. Disclosed are Ruth agents and methods for their administration to HIV-infected patients. Anti of the present invention The viral agent is the stable copper (I) complex described above, and the method is pharmacologically acceptable. With a carrier or diluent to be contained Administration of a therapeutically effective amount of a composition comprising a combined stable copper (I) complex. Since Without wishing to be bound by the theory below, the copper (I) complexes of the present invention can be used in HIV infected cells. Enhances the transport of copper (I) to and inhibits or inactivates HIV protease and hence H It is believed to inhibit IV replication. The term "HIV" as used herein is H It includes strains of various viruses such as IV-1 and HIV-2.   Administration of the stable copper (I) complexes of the present invention may include infected animals or patients, including human patients. Which would result in systemic administration of a therapeutically effective amount of a copper (I) complex to Can be accomplished in this way. For example, such administration is by injection (intramuscular, intravenous, subcutaneous ), Orally, nasally, or by suppository. Generally, the preparations of the invention are injectable Stable copper (I) complexes in solution for various forms of Formulated for sustained release of stable copper (I) complexes for dosing, and generally Stable copper in preparations containing one or more inert physiologically acceptable carriers ( I) complex. The term "effective amount" as used herein refers to the It refers to the amount of stable copper (I) complex that inhibits HIV replication. An appropriate dose is k It can range from about 0.01 to 100 mg of stable copper (I) complex per gram.   The stable copper (I) complexes of the present invention utilize known techniques to inhibit HIV replication. You can screen for abilities. For example, HIV virus replication is based on Bergeron et al.J. Virol.   66: 5777-5787, 1992), and cytotoxicity (CPE) It can be monitored by using it. In this assay, the degree of infection depends on the fused cells Monitor by the appearance of the membrane (“syncytium”). On the other hand, for HIV protease Assays directed to activity may be employed. For example, the The essays and techniques can be adopted: Ashorn et al.,Proc. Natl. Acad. Sci. USA.  87: 7472-747 6, 1990; Schramm et al.,Biochem. Biophys. Res. Commun.  179: 847-851, 1 991; Sham et al.,Biochem. Biophys. Res. Commun.  175: 914-919, 1991; an d Roberts et al.,Science  248: 358-361, 1990. Furthermore, the ability of the stable copper (I) complexes of the present invention to inhibit HIV replication is described herein below. Can be determined by the assay disclosed in Example 5 of.   The stable copper (I) complexes of the present invention, in addition to inhibiting HIV replication, Virus, such as human T-cell leukemia (HTLV) I and / or II, human herpesvirus Ruth, cytomegalovirus (CMV), encephalomyocarditis virus (ECMV), Epstay Barr Virus (EBV), Human Hepatitis Virus, Varicella Zoster (Varicel la Zoster) virus, Rhinovirus and Rubella virus. This Those skilled in the art will find that the stable copper (I) complexes of the present invention have inhibitory activity against these viruses. It can be easily assayed. For example, Example 15 shows encephalomyocarditis virus (EMCV) and Of the stable copper (I) complexes of the present invention affecting both C. and cytomegalovirus (CMV). Shows an inhibitory effect.   In addition to the biological activity of the stable copper (I) complexes of the invention, the polydentate ligands of the invention are free. Also has biological activity when administered alone as a novel polydentate ligand (ie, without copper (I)) It Such biological activities include those mentioned above, eg antiviral activity, as well as gastrointestinal tissue damage. Includes activity as a preventative against wounds. I'm not bound by the theory below However, when the polydentate ligand of the present invention is administered as a free ligand, it is at least partially , By eliminating copper (I) in vivo to yield stable copper (I) complexes. It is believed that they work.   The following examples are given by way of illustration and are not intended to be limiting in any way. Example   The following examples are preparations and uses of certain embodiments of the stable copper (I) complexes of the present invention. The way is illustrated. A summary of these examples is as follows: Example 1 illustrates the synthesis of neocuproine copper (I) at a molar ratio of 1: 1 and 2: 1. Example 2 shows a representative copper (I) complex superoxide dismuta of the present invention. (SOD) -pseudo-activity is demonstrated (copper (II) -peptide as a positive control Complex is used); Example 3 illustrates the wound healing activity of a representative copper (I) complex of the present invention. Example 4 shows hair growth activity of a representative copper (I) complex of the present invention; Example 5 Figure 7 shows inhibition of HIV replication by a representative copper (I) complex of the invention; Example 6 is ethanol. Of the present invention for both wound healing and prevention against gastric mucosal injury The activity of typical "free" polydentate ligands is shown; Examples 7 and 8 show representative stable copper ( I) Complex inhibition of cyclooxygenase-1 and cyclooxygenase-2 The damage is illustrated respectively; Example 9 shows 5'-li with a typical stable copper (I) complex. Illustrating the inhibition of poxygenase; Example 10 demonstrates a representative stable copper (I) complex. Ryuko Trien CFourIllustrates inhibition of synthetase; Example 11 shows representative safety. Illustrates the inhibition of elastase by certain copper (I) complexes; Example 12 is representative Illustrates inhibition of acetyl coenzyme A synthetase by constant copper (I); Example 13 Illustrates the inhibition of HMG-CoA reductase by a representative stable copper (I) complex; Example 14 shows inhibition of HIV-1 activity by various isomers of a representative stable copper (I) complex. Example 15 shows a representative stable copper (I) complex and a representative free multidentate coordination. 10 illustrates the antiviral activity of the offspring; Example 16 is based on a representative stable copper (I) complex. Illustrates inhibition of HIV-1 and HIV-2; Example 17 shows representative stable copper (I) complexes. HIV reverse transcription by Illustrating the inhibition of the enzyme; and Examples 18 and 19 show representative stable copper (I) complexes. 5 shows inhibition of protein kinase C and various tyrosine kinases, respectively.Example 1 Synthesis of copper (I) -neocuproine   Neocuproine hydrate with the following properties was obtained from Aldrich Chemical Company Obtained: mp 161-163 ° C;1H NMR (500MHz, DMSO-d6) Δ 8.32 (2H, d, J = 8 .2), 7.85 (2H, s), 7.60 (2H, d, J = 8.1), 2.79 (6H, s),13C  NMR (125MHz, DMSO-d6) Δ 158.0, 144.6, 136.1, 126.4, 125.3, 123.1, 24.9 .A. Neocuproin copper (I) (1: 1)   Cuprous chloride (1.98g, 20.0mmol) in acetonitrile (150ml) neocup Loin hydrate (4.53 g, 20.0 mmol) was added to a stirred vacuum degassed solution. 2 this solution Stirred for hours. The resulting suspension was heated to boiling and then filtered. The filter The liquid was boiled to a container of about 100 ml. The solution is cooled slowly to a dark red color. Got a needle: mp280-284 ℃ (decomposition limit 310-320 ℃) (Healy et al.,J. Chem. Soc. Dalton Tra ns. 2531, 1985);1H NMR (500MHz, DMSO-d6) Δ 8.74 (2H, d, J = 8.2) , 8.21 (2H, s), 7.95 (2H, d, J = 8.2), 2.38 (6H, s);13C NMR (125MHz, DMSO-d6) Δ 157.6, 142.2, 137.4, 127.1, 125.9, 125.6, 25.1; C1 Four H12ClCuN2Calculated for: C, 54.73; H, 3.94; N, 9.12; Cl, 11.54 . Found: C, 54.67; H, 3.89; N, 9.04; Cl, 11.40.B. Neocuproin copper (I) (2: 1)   Neocuproine hydrate (4.53g, 20.0mmol) in absolute ethanol (150ml) Of the vacuum degassed solution of cuprous chloride (990 mg, 10.0 mmo l) added. The resulting bright red solution at room temperature Stir for 2 hours. The mixture is filtered to remove small amounts of insoluble material and evaporated. Poration gave 5.64 g (100%) of a bright red solid. From aqueous methanol Recrystallization resulted in very fine needles: mp231-233 ℃; UV-vis λmax(95% ethanol) 207nm (ε = 63,750M-1cm-1) , 226nm (ε = 76,250), 272nm (ε = 60,000), 454nm (ε = 6,750),1H NMR ( 500MHz, DMSO-d6) Δ 8.75 (2H, br, s), 8.22 (2H, s), 7.96 (2H, br, s), 2.40 (6H, s),13C NMR (125MHz, DMSO-d6) Δ 157.6, 142.2, 1 37.3, 127.1, 125.8, 125.6, 25.0; C28Htwenty fourClCuNFourAnalytical calculation for: C, 6 5.24; H, 4.69; N, 10.87; Cl, 6.88; Cu, 12.33. Found: C, 65.01; H, 4 .73; N, 10.75; Cl, 6.84; Cu, 12.70.Example 2 Superoxide dismutase pseudo-activity of copper (I) complex   Superoxide dismutase (SOD) activity odor used here The compound having such an activity is called a "SOD mimetic". In this example, the Surface copper (I) complex xanthine oxidase / NBT method (Oerly and Spits,Handbo ok of Methods for Oxygen Radical Research , R. Greenwald (ed.), Pp. 217- 220, 1985; Auclair and Voisin,Handbook of Methods for Oxygen Radical Re search , R. Greenwald (ed.), Pp. 123-132, 1985) Therefore, the SOD pseudoactivity was evaluated. Reactants included: 100 μM Xanthine, 56 μM NBT (nitroblue tetrazolium), 1 unit of catala Ze, 50 mM potassium phosphate buffer, pH 7.8. The reaction is about 0.025 at 560 nm. Xanthineoxy in a total volume of 1.7 ml, sufficient to obtain an increase in absorption / min It was disclosed by the addition of dase. This xanthine oxidase is prepared again every day And stored on ice until use. Add the main components of the reaction except xanthine oxidase and place the photometer at 560 nm. I adjusted it to 0. The reaction was started by the addition of xanthine oxidase. reagent Were obtained from Sigma Chemical Co.   Absorption measurements at 560 nm were taken at 1-2 minute intervals for at least 16 minutes. Control The reactor consists of a reactant which does not contain any copper (I) complex. Tested in this example The copper (I) complex is as follows: bathocuproine disulfonate copper (I) ( "BCDS: Cu (I)"); neocuproin copper (I) ("NC: Cu (I)"); and 2 , 2'-biquinoline copper (I) ("BQ: Cu (I)"). S as a positive control Peptide-copper (II) complexes known as OD mimetics (ie glycyl-L-hi) Reactants containing stidyl-L-lysine: copper (II) or "GHK: Cu") were also used. One unit of SOD activity inhibits the control reaction with NBT by 50% in micromolar Sample volume Specific activity then leads to 50% inhibition of control reaction It is obtained by comparing with the number of micromoles of the copper (I) complex necessary for Its value is The lower the compound is more active as a SOD mimic. The results of this experiment are See Table 8 below. Example 3 Wound healing activity of copper (I) complex   Subcutaneous implantation of a stainless steel wound chamber in rats treats open cavity wounds. Managing the model for healing. Transplantation of these chambers is one of the implicated in wound healing. A series of steps: fibrin pseudo-clot formation, leukocyte infiltration, collagen synthesis and de novo It elicits a series of responses that reflect angiogenesis.   This assay consists of a stainless steel chamber (1 x 2.5 cm cylindrical 312SS, 20 mesh, with Teflon end cap) Including plant. After 1 week to bury the chamber, place it in the chamber on each rat. 2.7 μmol of copper (I) complex (ie BCDS copper (I) 1: 1 or 2: 1 containing 0.2 ml) Saline solution or an equal volume of saline solution without copper (I) complex (ie, control) (0. 2 ml) was injected. Injection on days 5, 7, 9, 12, 14, 16 and 19 gave. The chamber was removed on day 21.   The chamber was lyophilized and the contents removed for biochemical analysis . Biochemical parameters tested include total dry weight, protein content, color Gen content (ie, hydroxyproline content after acid hydrolysis) and glycosami Contains noglycan content or "GAG" (ie uronic acid content after acid hydrolysis) Be done.   Lowry et al. Method using bovine serum albumin (BSA) as a standard protein (J. Biol. Chem. 193: 265-275, 1951). Collagen content is Hydroxyproline, an amino acid specific for hydrolysis and collagen (Bergma n et al.,Clin. Chim. Acta  27: 347-349, 1970) for colorimetric assay Decided by. Glycosaminoglycan content is determined by quantifying the amount of uronic acid (UA) Decided. Dissolve an aliquot of the homogenate in 0.5M NaOH, precipitate and then And wash with ethanol, then use 2-phenylphenol with uronic acid as reagent Colorimetric assay (Vilim, V.,Biomed. Biochem. Acta. 44(11 / 12s): 1717-1720, 1985). Glucosaminoglycan content per chamber Expressed as μg of uronic acid.   The results of this experiment are shown in FIG. Specifically, BCDS Copper (I) is 1: 1 and 2: 1 At both ratios, the glucosaminoglucan content of the injected chamber was significantly I was stimulated. In addition, BCDS copper (I) was present in both ratios in the injected chamber. The collagen content was stimulated. Collagen and glycosaminoglycans are wound healing Are two critical extracellular matrix components that are important for tissue regeneration .Example 4 Stimulation of hair growth by copper (I) complex   The following examples demonstrate hair growth stimulation in warm-blooded animals after subcutaneous injection of the copper (I) complexes of the present invention. To illustrate.   The back of a C3H mouse (60 days old, hair-resting period) using an electric clipper 1 A tight clip was applied on the day. Next, sterile saline solution containing the indicated copper complex Were injected subcutaneously at two sites within the clipped area of the mouse (ie, Infiltrated under the skin). Two injections are in the clipped area of each mouse It controls two test points. Each injection (0.1 ml) was made up of the indicated amount of copper (in sterile saline solution). I) complex (ie 0.14 μmol and 1.4 μmol BCDS copper (I) (1: 1) complex). Mu. A group of saline-injected mice (0.1 ml) serve as controls. Copper (I) complex Signs of hair growth were noted within 10 days after body injection. The first visual sign is the injection site There was darkening of the skin in the circular area surrounding the position. The size of this area is generally It is dose-dependent and increases with increasing dose. 0.1m used in this experiment l injection is about 0.5 cm in diameter2~ 5 cm2Brought a hair growth circle. Active hair growth is 14 to 20 after injection It occurred daily and the maximum effect was observed on day 29. Mau with hair growth at the injection site Both the number of spikelets and the diameter of the hair growth area were measured on day 21. Positive response to this study Mice showing hair growth at the injection site compared to the total number of mice injected at Expressed as the number of lines. The results of this experiment are shown in Table 9 below. Example 5 Inhibition of HIV replication by copper (I) complex   In this example, phytohemagglutinin (PHA) -stimulated peripheral blood mononuclear cells were used. Effect of bathocuproine disulfonic acid (BCDS) copper (I) (2: 1) complex To indicate   PHA-stimulated peripheral blood mononuclear cells (PBMC) in the presence of the above-mentioned copper (I) complex were treated with HIVIIIB. And stimulated with and incubated for 2 weeks in the presence of copper (I) complex. HIV replication Degree was assayed at 1 and 2 weeks by p24 antigen capture ELISA assay . More specifically, PBMCs were administered with PHA for 24 to 72 hours at RPMI-1640, 10% Stimulated in basal medium containing fetal bovine serum and 50 μg / ml gentamicin, It was then cultured overnight in the presence of 250 units / ml of IL-2. Centrifuge the treated PBMC Pelletizing and adding a suitable dilution of copper (I) complex or of copper (I) complex 0.75 x 10 in basal medium not added (ie control)6/ Ml again Suspended. To each 0.5 ml cell aliquot was added 0.5 ml of the appropriate HIV dilution. This Virus-cell mixture for 2 hours at 37 ° C, 5% CO2Ink in a humid atmosphere Was added. After incubation, PBMCs were washed twice with phosphate buffered saline. Cells were placed in basal medium with (or without) copper (I) complex 7 × at 5 ml. TenFourResuspended in cells / ml. Aliquot each of the cells into 4 wells of a 48-well tissue culture plate Dispense into duplicate wells. The cells were fed with the appropriate medium twice a week.   At the 1-week and 2-week culture time points, the extent of HIV replication was measured by the p24 antigen capture assay. Assay (Coulter Corp., Hialeah, Florida). Buffer PBMC Treatment with detergent released viral proteins. The cell extract was Adsorbed on essay titer plate and conjugated with enzyme p24 was detected by the binding of the p24 antibody. After the addition of the chromogenic substrate, the amount of p24 was measured spectrophotometrically. To Quantified.   The results of this experiment are shown in FIG. Specifically, BCDS copper (I) (2: 1) Complex was HIV at both the 1st and 2nd week at the indicated virus dilutions Completely inhibited replication. Furthermore, the concentration of BCDS copper (I) (2: 1) complex at 5 μM is 10-6 Completely inhibited HIV replication at 2 weeks at a virus dilution of.Example 6 Activity of "free" polydentate ligands   This example demonstrates the activity of free polydentate ligands of the present invention. The "free" configuration used here The offspring were not complexed with copper (I) ions prior to administration.A. Inhibition of ethanol-induced gastric mucosa   Juvenile Sprague-Dawley rats were used in this example. After fasting for 24 hours, To copper (I) -vasocuproine disulfonic acid (BCDS) as a free ligand Treated by oral administration at various doses (ie 0.76 and 37.6 mg / kg body weight) according to It was One hour after BCDS treatment, the animals were given 1 ml of 95% ethanol by oral gavage It was given to cause erosion of the gastric mucosa. As shown in Table 10, BCDS pretreatment It provided dose-dependent protection against the mucosal damage observed in control animals. B. Wound healing activity   BCDS ligands were also investigated in the rat wound chamber model disclosed in Example 3. It was The results of this experiment are shown in Table 11.   These results indicate that glucosaminoglycan synthesis is stimulated by the administration of free BCDS ligand. It suggests that it will be intensified.Example 7 Cyclooxygenase with neocuproine and BCDS copper (I) complex (2: 1) -1 inhibition   Cycloxygenase affects prostaglandins by oxidative metabolism of arachidonic acid. And is involved in the formation of thromboxane (see Figure 3).   In the present experiment, arachidonic acid was added to cycloxygenase-1 derived from rat sperm. (100 μM) and neocuproin copper (I) from 0.3 to 300 μM for 2 minutes at 37 ° C Or, in the concentration of BCDS copper (I), neocuproine copper (I) (2: 1) or BCDS copper (I) ) (2: 1) in the presence or absence of incubation. This assay is It is stopped by the addition of chloroacetic acid (TCA) and the cyclooxygenase-1 activity The sex was determined by measuring the absorption at 530 nm (Evans et al., “Actions o f Cannabis Constituents on Enzymes of Arachidonate Metabolism: Anti-infl ammatory Potential, "Biochem. Pharmacol.  36: 2035-2037, 1987; Boopat hy and Balasubramanian, “Purification and Characterization of Sheep Pla telet Cyclooxy genase, "Biochem J.  239: 371-377, 1988).   Neocuproine copper (I) (2: 1) is a 23 μM IC50With cyclooxygenase It was found to inhibit -1 (see Table 12). BCDS Copper (I) (2: 1) The complex provided approximately 44% inhibition at a concentration of 300 μM. These results show that the present invention Stable Copper (I) Complexes of Escherichia coli Prostrate via Inhibition of Cyclooxygenase-1 Demonstrate a potent inhibitor of glandine synthesis. Example 8 Cyclooxygenase with neocuproine and BCDS needle (I) complex (2: 1) Inhibition   Cyclooxygenase, also known as prostaglandin H synthase-2 -2 is a cyclic compound containing a prostaglandin H that catalyzes the oxygenation of a non-esterified precursor. Allows formation of endoperoxide derivatives (see Figure 3).   In the present experiment, 80 units of cyclooxygenase from sheep placenta / Tubes with 1 mM glutathione (GSH), 1 mM hydroquinone, 2.5 μM hemog Robin and neocuproin copper (I) (2: 1) or BCDS copper (I) (2: 1) Nozora and Neocup Pre-ink with Loin copper (I) or BCDS copper (I) concentration of 0.3 to 300 μM at 25 ° C for 1 minute Was added. The reaction is initiated by the addition of arachidonic acid (100 μM), and 37 It was stopped after 20 minutes at 0 C by the addition of TCA. After centrifugation of the precipitated protein, Barbiturate was added, and the cyclooxygenase activity was increased by absorption at 530 nm. (Evans et al., Supra; Boopathy and Balasubramanian, supra; O ’Sullivan et al.,“ Lipopolysaccharide Induces Prostaglandin H Synthese -2 in Alveolar Macrophages, "Biochem. Biophys. Res. Commun.  187: 1123 -1127, 1992).   Neocuproine copper (I) (2: 1) has an estimated IC of 25 μM50In cyclooxygena It was found to inhibit laccase-2 (see Table 13), which is a cyclooxygenase. Similar to the results of Example 7 for Nase-1. BCDS Copper (I) (2: 1) is 30 It resulted in about 34% inhibition at the screening concentration of 0 μM. These results Is a stable copper (I) complex of the present invention via inhibition of cyclooxygenase-2. It is also shown to be a potent inhibitor of prostaglandin synthesis. Example 9 5-lipo with neocuproine and BCDS copper (I) complex (2: 1) Xygenase inhibition   5-lipoxygenase is used in eosinophils, polymorphonuclear (PMN) leukocytes, macrophages and maternals. It is the major lipoxygenase in stocytes and any inflammatory responding organs. Figure As shown in 3, the action of 5-lipoxygenase isFourAnd LTCFourof This leads to the formation of the precursors 5-HPETE and 5-HETE.   In this experiment, 5-lipoxygenase assay was performed on rat basophilic leukemia cells. The crude enzyme preparation prepared from (RBL-1) was used. Concentration from 0.3 to 300 μM Degree of neocuproine copper (I) (2: 1) or BCDS copper (I) (2: 1) Pre-incubate with lipoxygenase for 5 minutes at room temperature and allow reaction to arachidone It was started by the addition of acid substrate. After incubation for 8 minutes at room temperature, the reaction Was terminated by the addition of citric acid. 5-HETE level is specific 5-HETE RIA (Shimuzu et al., “Enzyme with Dual Lipoxygenase Activiti es Catalyzes Leukotriene A4 Synthesis from Arachidonic Acid, "Proc. Nat l. Acad. Sci. USA81 : 689-693, 1984; Egan and Gale, "Inhibition of Ma mmalian5-Lipoxygenase by Aromatic Disulfides, "J. Biol. Chem.  260: 115 54-11559, 1985).   BCDS copper (I) (2: 1) and neocuproine copper (I) (2: 1) are both 10μ Putative IC of M terminal50It was found to be an inhibitor of 5-lipoxygenase with See Table 14). These results show that the stable copper (I) complex of the present invention -A potent inhibitor of lipoxygenase and therefore inflammatory lipid mediation at the site of inflammation It is shown to prevent the accumulation of factors. Example 10 Leukotriene C 4 with neocuproin and BCDS copper (I) complex (2: 1) Inhibition of synthetase   Leukotriene CFour(LTCFour) The synthetase is C as shown in FIG.6At the site By adding reduced glutathione, LTAFourTo LTCFourInvolved in the formation of.   In this example, LTCFourSynthetase is associated with rat basophilic leukemia cells (RBL-1 ) Was prepared as a crude fraction. This crude enzyme fraction was used as the test compound, LTA.FourMethyl es Tellurine, albumin (for product stabilization) and serine borate (LTCFourTo LTDFourTo For 15 minutes at 37 ° C. The reaction is Stop by addition, then LTCFourConcentration was determined by specific RIA (Bach et al. , "Inhibition by Sulfasalazine of LTC4 Synthetase and of Rat Liver Glut athione S-Transferases, "Biochem. Pharmacol.  34: 2695-2704, 1985; Fi tzpatrick et al., “Albumin Stabilizes Leukotriene A4,”J. Biol. Chem.   257: 4680-4683, 1982).   BCDS copper (I) (2: 1) and neocuproine copper (I) (2: 1) are both Estimated IC of 87 and 285 μM respectively50LTCFourFound to be a synthetase inhibitor (See Table 15). These results indicate that this stable copper (I) complex is a neutrophil LTCFour Is a potent inhibitor of synthetase and therefore of inflammatory lipid mediators at the site of inflammation Indicates to prevent accumulation. Example 11 Inhibition of elastase by BCD copper (I) (2: 1)   Proteolysis of various cellular targets by elastase is associated with emphysema, rheumatoid It is involved in a number of pathological conditions, including node inflammation and psoriasis.   In this experiment, human neutrophils are the source of elastase. For more information, Neutrophil elastase was collected from fresh blood by dextran precipitation, leukocyte isolation, cell lysis and elution. Homogen of lastase-containing subcell granules Prepared in crude form via ization. BCDS Copper (I) (2: 1) enzyme and substrate (Methoxysuccinyl-alanyl-alanyl-propyl-valine-4-nitroa Nalide) and incubated at 25 ° C. for 8 minutes. This reaction is carried out by boiling the test tube in boiling water. It was stopped by soaking for 5 minutes. 410n Absorbance Analysis of Proteolysis Products Measured in m (Baugh and Travis, "Human Leukocyte Granule Elastase, Rapid  Isolation and Characterization, "biochemistry  Fifteen: 836-841, 1976).   BCDS Copper (I) (2: 1) is 12 μM putative IC50Inhibits human neutrophil elastase Was found (see Table 16). These results show that the stable copper of the present invention The (I) complex is a potent inhibitor of neutrophil elastase and is therefore positive at the site of inflammation. It is shown to prevent or suppress the breakdown of normal tissues. Example 12 Acetyl coenzyme A (CoA) with neocuproine and BCDS copper (I) (2: 1) Inhibition of synthetase   In this experiment, two stable copper (I) complexes, neocuproine copper (I) (2 1) and BCDS copper (I) (2: 1), certain key enzymes involved in lipid formation Demonstrate the ability to inhibit   Utilization of labeled substrate [3H] sodium acetate for CoA synthetase (yeast) activity Monitored by (Grayson and WestKaemper, “Stable Analogs of Acyl Ad enylaes, Inhibition of Acetyl and Acyl (acyl-CoA) CoA Synthetase by Aden osine 5'-alkylphosphates, "Life Sci.  43: 437-444, 1988). 0.1M Preliminary reaction buffer containing glycine-NaOH (pH 9.0), ATP and substrate for 5 minutes at 27 ℃ Incubate, then add 2 nM Coenzyme A and incubate at 27 ° C for 5 minutes. I started. The reaction is stopped by the addition of HCl and residual substrate is scintillated. It was determined by measurement.   The results of this experiment are shown in Table 17. BCDS Copper (I) (2: 1) and Neocuproin Both copper (I) (2: 1) were found to inhibit acetyl-CoA synthetase activity It was.   Both stable copper (I) complexes tested have an estimated IC of 30-50 μM50With acetyl CoA syn It was found to inhibit cetase. These results show that the stable copper (I) of the present invention It is suggested that the complex may act as a lipid regulating (eg fat lowering) agent.Example 13 HMG-CoA lidar with neocuproin and BCDS copper (I) (2: 1) Inhibition of cutase   In this experiment, HMG-CoA reductase was isolated from rat liver, and [1 Four C] HMG-CoA and neocuproin copper (I) (2: 1) or BCDS copper (I) (2: 1) and incubated at 37 ° C for 15 minutes. The reaction is stopped by the addition of HCl and then hand〔14C] MVA was separated from the safe matrix by column filtration (Kubo and Strott , `` Differential Activity of 3-hydroxy-3-methylglutaryl Coenzyme A Reduc tase in Zones of the Adrenal Cortex, "Endocrinology  120: 214-221, 1987 Heller and Gould, “Solubilizaiton and Partial Purification of Hepatic  3-hydroxy-3-methylglutaryl Coenzyme A Reductase, "Biochem. Biophys. Re s. Comm.   50: 859-865.1973).   Tests at 30 μM show that neocuproine copper (I) (2: 1) and BCDS copper (I) ( 2: 1) both inhibited the HMG-CoA reductase enzyme. This experiment The results are shown in Table 18.   Both stable copper (I) complexes tested have an estimated IC higher than 30 μM50At HMG-CoA Redac It was found to inhibit Tase. These results show that the stable copper (I) complex of the present invention is It suggests that the body may act as a lipid regulating (eg fat lowering) agent.Example 14 Inhibition of HIV-1 activity by BCDS copper (I) (2: 1) isomer   The experiments presented in this example demonstrate that anti-HIV of various BCDS copper (I) (2: 1) isomers. Demonstrate the effect on activity. Two experiments are markers for virus replication P24 antigen capture as an alternative, while two separate experiments monitored the course of infection Reverse transcriptase activity was used to HI infection in all three experiments Performed in cultures of human peripheral blood isolated cells (PBIMC) treated with V-1.   The BCDS copper (I) regioisomers employed in this experiment are represented by structural formulas IIe, IIe ′ and IIe ″ and is shown below:   Structural formula IIe is referred to as the para-para (“PP”) BCDS isomer because both disulfones This is because the acid / sodium salt component is located in the para position. Similarly, the structural formula IIe 'and IIe "are referred to herein as meta-para (" MP ") and meta-meta (" MM ") is called the BCDS isomer. Furthermore, about 5:39 of PP, MP and MM BCDS isomers: 56 PP: MP: A mixture with a ratio of MM (herein simply referred to as "BCDS") was also tested.   In the first experiment, BCDS, MP-BCDS at two concentrations (ie 10 and 25 μM) And the anti-HIV activity of MM-BCDS copper (I) (2: 1) was compared. These concentrations are BC DS is partially and completely effective at inhibiting HIV replication by copper (I), respectively It has been determined in advance.   The same methodology as described in Example 5 for assessing inhibition of HIV replication was used in the present practice. Adopted for the exam. The results of this experiment are shown in Table 19.   In a second experiment, the activity of BCDS Copper (I) and PP-BCDS Copper (I) was determined as above. And compared. The results of this experiment are shown in Table 20. In this experiment, the concentration of p24 Was lower than in the above experiment. This is different from the one used in this experiment Based on the ELISA technology. The standard curve for p24 detection was maximal at 300 pg / ml . Values above 300 all require kinetic extrapolation to estimate p24 concentration. Or Karui extrapolation yields a rating that is substantially lower than the actual concentration of p24. More accurate estimation To obtain the value, make a series of dilutions of the sample so that the reading is centered on the standard curve. The dilution factor was applied to the readings to obtain p24 concentration. This Method (the method used in the first experiment; see Table 19 above) has a high concentration Results in a high evaluation value due to the dilution error. Nevertheless, in each experiment A comparison of one of the samples with its neighbors shows that the stable copper (I) complex tested Reflects the inhibitory effect.   In the third experiment, BCDS, PP-BCDS, MP-BCDS and MM-BCDS copper (I) (2: 1 ) Anti-HIV activity by measuring reverse transcriptase activity as an infection marker. It was determined by monitoring the type of culture (ie HIV-1, PMBC). This The PBMC culture conditions for this experiment are as described in Example 5. 6 days ink After incubation, the activity of HIV-1 reverse transcriptase in the cell extract was determined by the virus in the culture. Was determined as a marker for replication of. Of HIV-1 reverse transcriptase in PBMC cultures The measurement can be performed by known techniques (Chattopadhyay et al., “Purification  and Characterization of Heterodimeric Human Immunodeficiency Virus Type 1 (HIV-1) Reverse Transcriptase Produced by an In Vitro Processing of p 66 with Recombinant HIV-1 Protease, "J. Biol. Chem.  267: 14227-14232, 1992). The results of this experiment are shown in Table 21.   In the fourth experiment, the levels of HIV-1, HIV-2 and SIV compared to AZT Inhibition was performed using BCDS copper (I), PP-BCDS copper (I), MP-BCDS copper (I) and MM-BCDS copper ( I) was decided. Use reverse transcriptase assays to monitor infectivity. The above experimental conditions used were utilized. The results of this experiment are shown in Table 22. The data shown in Table 22 It should be noted that reporters report in a different format than that in Table 21. Details The data in Table 22 is calculated EC50Indicates the value. EC50Is the inhibition data (eg 50) and the reverse transcriptase activity of 50 The concentration of test compound required to achieve% inhibition is extrapolated. Example 15 Anti-viral activity of stable copper (I) complexes   This example demonstrates that the stable copper (I) compounds of the present invention and free ligands are common anti-wil compounds. Demonstrating that it has active activity. In this experiment, BCDS copper (I) and BCDS alone ( That is, the free ligand is used as its murine virus encephalomyocarditis (EMCV) and cytomegalo It was assayed for its ability to inhibit virus (CMV).Inhibition of EMCV   A549EMCV is applied to a culture of cells (human lung) for 24 to 48 hours to produce BCDS copper (I) or B Infection was performed in the presence of either CDS alone. Of these cells DMEM (10% FBS) Incubated for 3-4 days before use in. The culture is then removed, and the Ink with enough EMCV in serum-free DMEM to kill 30-90% of the cells in the medium. Was added. 2-3 cells with EMCV in the presence (or absence) of test compound After incubation for a period of time, complete medium (DMEM + 10% FBS) was added, and the Cells in the presence or absence of a test compound at a concentration ranging from 0.0001 to 0.0005M. Incubated for 1-2 days.   The viability of this culture was then measured by the mitochondrial function test (Mossman ,J. Immunol. Meth.  65: 55-63.1983). Trials to protect cells from death from EMCV infection % Protection of test compound capacity compared to mitochondrial activity in parallel uninfected cells Was calculated as The results of this experiment are shown in Table 23. Inhibition of CMV   Normal diploid human fiber industry cells were isolated and contained Earles balanced salts, and The cells were cultured in a minimal essential medium (MEM) supplemented with 10% fetal bovine serum (FBS). site Megaloss virus (CMV) in the presence or absence of BCDS and BCDS copper (I) (2: 1) Added to existing cultures. Each trial Five cultures were used in the test group, but 8 in the uninfected cell group Two cultures were utilized. The uninfected cell group is any direct cell of the test compound Used to ensure that antiviral activity is obtained in the absence of damaging effects .   After 1 week incubation, cell viability (ie mitochondrial function) The ability of this test compound to investigate and prevent viral pathological effects (CPE) Calculated as% protection according to the formula below:         % Protection = (Vt-Vv) / (Vu-Vv) × 100 (In the formula, VtRepresents the viability of the test culture, VvIs the culture of the virus alone Existence and VuRepresents the survival rate of uninfected cells).   The results of this experiment are shown in Table 24. To uninfected cells treated with this test compound No cytotoxic effect was observed. Example 16 Inhibition of HIV-1 and HIV-2 proteases by stable copper (I) complexes   This example demonstrates that the stable copper (I) of the present invention inhibits HIV-1 and HIV-2 proteases. The ability of the complex is illustrated.HIV-1 Protease 125 I-SPA Assay   In this experiment, SPA beads (scintillation proximity assay was used for HIV-1 pro Peptide substrate for assay for thease Compounded. This substrate was a peptide of residues having the following sequence:   AcN-Tyr-Arg-Ala-Arg-Val-Phe-Phe-Val-Arg-Ala-Ala-Lys-COOH   This peptide was monoiodinated on the terminal kerosene residue, and the Biotinylated via the mino group and SPA via the streptavidin bond. Connected.   HIV-1 protease cleaves the peptide substrate at the Phe-Phe bond, From125Release the I-fragment. When the peptide is cleaved, the SPA beads The light can no longer be stimulated and thus the signal diminishes. The decline rate is HIV-1 Protea It is proportional to the activity of ze. Affinity purified set for kinetics and assay testing Recombinant HIV-1 protease was used in this experiment.   Two types of controls were run in this assay, one with the test compound (ie, Enzyme removal to test for possible luminescence quenching by BCDS copper (I) (2: 1)) And a positive control with acetylpepstatin is there. BCDS copper (I) was used at a concentration 10 times higher than that used in this assay. ) No disappearance was detected in the presence of (2: 1).   The results of this experiment are shown in Table 25. The data shown is the enzyme-free controller. Mean ± SD of% inhibition for leuremic response. As above, IC50Dose inhibition line is 50% It was estimated from the point of intersection with the inhibition line. Estimation by this HIV-1 protease assay I c50Was 11 μM. HIV-2 Protease 125 I-SPA Assay   SPA beads were assayed for HIV-2 protease as in the above experiment. For conjugation to a peptide substrate. This substrate is the 12-residue peptide described above, and On the terminal tyrosine residue and monoiodinated on the terminal lysine group via the ε-amino group Biotinylated and ligated to the SPA beads via streptavidin linkage. It was   HIV-2 protease cleaves the peptide substrate at the Phe-Phe bond and From125Release the I-fragment. Peptide cleaves and no longer SPA beads The luminescence in the can not be stimulated and therefore the signal diminishes. The rate of decline is HIV-2 It is proportional to the activity of Rotease. Affinity purification for kinetics and assay testing Recombinant HIV-2 protease produced was used in this experiment. HIV-2 protease Has about 50% sequence homology with HIV-1 protease, and is associated with simian immunodeficiency. Similar to virus (SIV) protease.   Again run two types of control assays, one without enzyme and the other One used acetyl pepstatin as a positive control.   The results of this experiment are shown in Table 26. Introductory data are control reactions without enzymes Is the mean ± SD of% inhibition relative to. I c50The dose inhibition line crosses the 50% inhibition line It was estimated from the point. Putative IC by this HIV-2 protease assay50Is 10 μM there were. Example 17 Inhibition of HIV reverse transcriptase by a stable copper (I) complex   This example demonstrates HIV reversal of BCDS copper (I) (2: 1), a stable copper (I) complex of the present invention. Illustrates the ability to inhibit transferase activity.   As shown in Example 16 above, the SPA (scintillation neighborhood assembly) A) The beads were used to assay for reverse transcriptase activity. This reverse transcription fermentation The enzyme (10 μl) was ligated to 3H-deoxyribonucleotide (10 μl) and biotin. Incubated with DNA primer (10 μl) and RNA template. 20 minutes at 37 ℃ After the incubation, the reaction is stopped and the labeled product is biotinylated. SPA conjugation to streptavidin that binds to a tin-ligated DNA primer It was recovered by the addition of a hose.   The extent of reaction was determined by scintillation counting. Increasing concentration of BCDS copper ( I) (2: 1) was added and the extent of reaction was modified by the method described above.   The results of this experiment are shown in Table 27. This data is the control without the test compound. Shown is the mean ISD of% inhibition for the Leure response. I c50Is a 50% inhibition line Estimated from the intersection. Estimated IC50Was 11 μM. Example 18 Inhibition of protein kinase C by stable copper (I) complex   This example illustrates representative stable copper (I) complexes, BCDS copper (I) (2: 1) and neodymium. Inhibits the enzyme involved in intracellular signal transduction of cuproin copper (I) (2: 1) Illustrate capabilities. The enzymes tested in this experiment were various protein kinases C Isomeric enzymes (and protein tyrosine kinases specific for growth factors and cytokines) It's).Protein kinase C (non-selective) assay   In this experiment, 20 mM Tris-HCl, pH 7.4, [34p] -AT of this reaction mixture was used. P, phosphatidylserine, partially purified PKC derived from rat brain and test compound (Including Hunnun, et al. “Activation of Protein Kinase C by Triton X-10 0 Mixed Micelles Containing Diacylglycerol and Phosphatidylserine, ”J. Boil. Chem.  260: 10039-10043, 1985; Jeng, et al., "Purification of Stab. le Protein Kinase C from Mouse Brain Cytosol by Specific Ligand Elution Using Fast protein Liquid Chromatography, "Cancer. Res.  46: 1966-1971 , 1986). After a 10 minute incubation, remove 25 μl aliquots and remove Dip on hocellulose paper, wash 3 times with cold phosphoric acid, dry, and phosphorylate Measured to determine the product. The results of this experiment are shown in Table 28. Protein kinase Cα assay   Protein kinase Cα is one of the major protein kinase C isomers. Ta Protein kinase C exerts a wide variety of growth factors, hormone actions and neurotransmitter actions. It is a family of serine / threonine protein kinases that mediate.   In this experiment, the protein kinase Cα was used as an improved method of the publication procedure (3). And purified from rat brain to homogeneity. The purity of the isolated PKCα is SDS / poly Confirmed by acrylamide gel electrophoresis and isomer-specific status. This enzyme Were preincubated with the test compound and this activity was The enzyme in the absence and in the presence of atidylserine, diolein and [32P] ATP Was measured for its ability to phosphorylate histone H1. 5 minutes of incubation After that, the reaction is stopped by adding acetic acid, and a 50 μl aliquot is removed. , Spotted on phosphocellulose paper, water Rinse 3 times, dry, and count to determine phosphorylated product. table The data shown in 29 shows that addition of this stable copper (I) complex was associated with protein kinase Cα. It was shown to inhibit the activity. Protein Kinase Cβ Assay   Protein kinase Cβ is another major protein kinase C isomer. Tan Protein kinase C acts on a wide variety of growth factors, hormones, and neurotransmitters. Is a family of serine / threonine protein kinases that mediate use.   In this experiment, the protein kinase Cβ (which contains βI and βII forms Purification from rat brain to homogeneity using an improved protocol. (Woodgett and Hunter, “Isolation and Characterization of Two Disti nct Forms of Protein Kinase C, ”J. Biol. Chem.  262: 4836-4848, 1987) . Purity of isolated KPCα is SDS / polyacrylamide gel electrophoresis and isomer-specific It was confirmed by a static antibody. This enzyme was used as a test compound with a preliminary incubator. And the activity of calcium, phosphatidylserine, diolein and And phosphorylate histone H1 in the absence and presence of [32P] ATP It was measured by the ability to do. After a 5 minute incubation, the reaction was added with acetic acid. Stop by removing 50 μl aliquot and spot it on phosphocellulose paper. , Washed 3 times with water, dried and measured to determine phosphorylated product. It was   The data shown in Table 30 shows that addition of a stable copper (I) complex resulted in protein kinase Cβ. It was shown to inhibit the activity of. Protein Kinase Cγ Assay   Protein kinase Cγ is another major protein kinase C isomer. Tan Protein kinase C mediates the actions of a wide variety of growth factors, hormones, and neurotransmission. It is a mediated serine / threonine protein kinase family.   In this experiment, the protein kinase Cγ was baculovirus Purified from insect cells expressing recombinant rabbit brain protein kinase Cγ isomer. The enzyme was preincubated with the test compound and the activity was , In the absence and presence of phosphatidylserine, diolein and [32P] ATP It was measured by the ability of the enzyme to phosphorylate histone H1. 5 minutes ink After incubation, the reaction was stopped by the addition of acetic acid and a 50 μl aliquot was added. Remove, spot on phosphocellulose paper, wash 3 times with water, dry and Measured to determine the folylated product.   The data shown in Table 31 shows that addition of a stable copper (I) complex resulted in protein kinase Cγ It inhibits the activity of.   The data in Tables 28-31 show the 50% inhibitory dose (IC50) To determine Used for. This data is shown in Table 32 below. These results show that the stable It shows that the copper (I) complex is a potent inhibitor of protein kinase C. Example 19 Inhibition of protein tyrosine kinase by stable copper (I) complex   This example illustrates representative stable copper (I) complexes, BCDS copper (I) (2: 1) and neodymium. Inhibits the enzyme involved in intracellular signal transduction of cuproin copper (I) (2: 1) Illustrate capabilities. The enzymes tested in this experiment were growth factors and cytokines It is a specific protein tyrosine kinase.Epidermal growth factor (EGF) receptor tyrosine kinase (human recombinant) assay   EGF binds to TEGF-α (transforming growth factor α) at the EGF receptor. It leads to activation of the tyrosine kinase part of putter. This kinase has several It phosphorylates the cytosolic protein, which causes cell mitosis, and In some cases, it induces intracellular signal pathways that effectively lead to cell transformation. Russ. Inhibition of EGF tyrosine kinase is useful for chemotherapy for malignant cells Is.   In this experiment, the recombinant form of the human epidermal growth factor tyrosine kinase domain was tested. Assayed (Geissler et al., "Thiazolidine-Dio nes: Biochemical and Biological Activity of a Novel Class of Tyrosine Pr otein Kinase Inhibitors, "J. Boil. Chem.  165: 22255-22261, 1990; Wedeg artner and Gill, `` Activation of the Purified Protein Kinase Domain of t he Epidermal Growth Factor Receptor, ”J. Biol. Chem.  264: 11346-11353 , 1989; Yaish et al., "Blocking of EGF-dependent Cell Proliferation by EGF-Receptor Kinase Inhibitors, "Science  242: 933-935, 1988).   The kinase assay employs an immobilized synthetic polypeptide as a substrate The activity of the 69 KD kinase domain is measured. After 10 minutes reaction, phosphorylated tyrosi By incubating the amino acid residue with a monoclonal anti-phosphotyrosine antibody. Detected. The bound anti-phosphotyrosine antibody was biotin-linked anti-mouse IgG, followed by And incubate with streptavidin-linked β-galactosidase enzyme. It was quantified by Fluorosein-di-β-galactoside to fluorescein The fluorescence resulting from the conversion up to was measured. The results of this experiment are shown in Table 33. p56 Ick Tyrosine Kinase Assay   Ick tyrosine kinase is a member of the src family of cytoplasmic tyrosine kinases It It is expressed only in T-lymphocytes and NK cells. This p56IckHiroshi Is a 56 kD protein that is the cytoplasmic side of the cytoplasmic membrane of these cells. Is known to be bound to. This leads to the activation of T-lymphocytes -2 Controls signal transmission. The binding of IL-2 to the specific IL-2 receptor is p56IckCauses activation of tyrosine kinases. Furthermore, p56IckTyrosine kinase is anti Functions in signal transduction for pro-activated CD4 and CD8 T-cell receptors Has been found to do.   In this experiment, p56IckTyrosine kinase was purified from bovine brain glands. Ki The nase assay uses an immobilized synthetic polypeptide as a substrate to yield 69 kD The activity of the kinase domain is measured. This test compound was pre-incubated with enzyme for 15 minutes. I had a cube. After reaction with 100 μM ATP for 10 minutes, phosphorylated tyrosine residue Is detected by incubation with a monoclonal anti-phosphotyrosine antibody It The bound anti-phosphotyrosine antibody was labeled with biotin-linked anti-mouse IgG, then By incubation with streptavidin-linked β-galactosidase enzyme Was quantified. From fluorocein-di-β-galactoside to fluorocein The fluorescence resulting from the conversion was measured (Hatekeyama, et al., “Interaction of the I L-2 Receptor with the sec-Family Kinase p56Ick: Identification of Novel  Intermolecular Association, "Science  252: 1523-1528, 1991; Caron et al., `` Structural Requirements for Enhancement of T-cell Responsiveness by the Lymphocyte Specific Tyrosine Protein Kinase p56Ick、 」Mol. Cell Biol.   12: 2720-2729, 1992; Cheng et al., "A Syntheric Peptide Derive d from p34cdc2 is a Specific and Efficient Substrate of src-Family Tyrosine Kin ases. "J. Biol. Chem.  267: 2948-9256, 1992).   Both BCDS copper (I) and neocuproine copper (I) complexes are capable of kinase activity. It turned out to be an inhibitor. The results of this experiment are shown in Table 34. p59 fyn tyrosine kinase activity   fyn tyrosine kinase is also a non-receptor linked cytoplasmic tyrosine kinase src family A member of Lee. p59fynTyrosine kinase activates T-cell receptor (TCR) It controls the mediation of signal transduction. This receptor secretes lymphokines and cells It controls the signal cascade that leads to proliferation. p59fyn tyrosine kinase is a B-type It is also one of several kinases that bind to the vesicle receptor.   In this experiment, p59fynTyrosine kinase was purified from bovine thymus. Ki Immobilized synthetic polypeptide as substrate Is used to measure the activity of the 69 kD kinase domain. This test compound Articles were preincubated with enzyme for 15 minutes. After reacting with 100 μM ATP for 10 minutes, Ink with phosphorylated tyrosine residue with monoclonal anti-phosphotyrosine antibody It is detected by incubation. Bound anti-phosphotyrosine antibody to biotin Binding-mouse IgG followed by streptavidin-linked β-galactosidase enzyme It was quantified by incubation. Fluorosein-di-β-galactoside Fluorescence resulting from the conversion of fluorescein to fluorocein was measured (Cooke et al., “Re gulation of T-cell Receptor Signaling by a src Family Protein Tyrosine K inase p59fyn、 」Cell  65: 281-291, 1991; Grassman et al, "Protein Tyro sine Kinase p59fyn is Associated with the T-cell Receptor CD3 Complex i n Functional Human Lymphocytes, "Eur. J. Immunol.  twenty two: 283-286, 1992; A ppleby et al., “Defective T-cell Receptor Signaling in Mice Lacking the  Thymic Isoform of p59fyn、 」Cell  70: 751-763, 1992). BCDS Copper (I) and And neocuproine copper (I) complex are both potent inhibitors of kinase activity I understood. The results of this experiment are shown in Table 35.   The data in Tables 33-35 are used to determine 50% of each protein tyrosine kinase tested. Inhibitory dose (IC50) Was used to determine This data is shown in Table 36. this These results show that the stable copper (I) complex of the present invention possesses tyrosine kinases of this class. It is shown to be a potent inhibitor.   While this invention has been described for purposes of illustration, various modifications are outside the scope of this invention. It will be appreciated that it can be applied without any intervention. Therefore, the scope of the present invention is There is no limitation other than the scope of claims.

───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.6 識別記号 庁内整理番号 ＦＩ Ａ６１Ｋ 31/415 ＡＤＪ 9454−4Ｃ Ａ６１Ｋ 31/415 ＡＤＪ 31/42 9454−4Ｃ 31/42 31/425 9454−4Ｃ 31/425 31/44 9454−4Ｃ 31/44 31/495 9454−4Ｃ 31/495 31/50 9454−4Ｃ 31/50 31/505 9454−4Ｃ 31/505 Ｃ０７Ｄ 401/14 ２４１ 9159−4Ｃ Ｃ０７Ｄ 401/14 ２４１ 471/04 １１２ 9283−4Ｃ 471/04 １１２Ｚ 487/04 １３６ 9271−4Ｃ 487/04 １３６ １３７ 9271−4Ｃ １３７ １３８ 9271−4Ｃ １３８ 487/14 9271−4Ｃ 487/14 491/048 9271−4Ｃ 491/048 493/04 １０１ 9165−4Ｃ 493/04 １０１Ａ １０６ 9165−4Ｃ １０６Ｃ 495/04 １０１ 9165−4Ｃ 495/04 １０１ 495/14 9165−4Ｃ 495/14 Ｄ 497/04 9165−4Ｃ 497/04 498/04 １０１ 8415−4Ｃ 498/04 １０１ 513/04 ３１１ 8415−4Ｃ 513/04 ３１１ Ｃ１２Ｎ 9/99 9152−4Ｂ Ｃ１２Ｎ 9/99 (81)指定国 ＥＰ(ＡＴ，ＢＥ，ＣＨ，ＤＥ， ＤＫ，ＥＳ，ＦＲ，ＧＢ，ＧＲ，ＩＥ，ＩＴ，ＬＵ，Ｍ Ｃ，ＮＬ，ＰＴ，ＳＥ)，ＯＡ(ＢＦ，ＢＪ，ＣＦ，ＣＧ ，ＣＩ，ＣＭ，ＧＡ，ＧＮ，ＭＬ，ＭＲ，ＮＥ，ＳＮ， ＴＤ，ＴＧ)，ＡＵ，ＢＢ，ＢＧ，ＢＲ，ＢＹ，ＣＡ， ＣＮ，ＣＺ，ＦＩ，ＧＥ，ＨＵ，ＪＰ，ＫＧ，ＫＰ，Ｋ Ｒ，ＫＺ，ＬＫ，ＬＶ，ＭＤ，ＭＧ，ＭＮ，ＭＷ，ＮＯ ，ＮＺ，ＰＬ，ＲＯ，ＲＵ，ＳＤ，ＳＩ，ＳＫ，ＴＪ， ＴＴ，ＵＡ，ＵＺ，ＶＮ (72)発明者 ブランカ，アンドリュー アメリカ合衆国，ワシントン 98275，ム キルテオ，ゴート トレイル ループ ロ ード 1656 (72)発明者 マーシュナー，トーマス エム. アメリカ合衆国，ワシントン 98105，シ アトル，ノース イースト フォーティー エイス ストリート 2310，アパートメン ト 733 (72)発明者 パット，レオナード エム. アメリカ合衆国，ワシントン 98125，シ アトル，フォーティース アベニュ ノー ス イースト 12016─────────────────────────────────────────────────── ─── Continuation of front page (51) Int.Cl. 6 Identification number Internal reference number FI A61K 31/415 ADJ 9454-4C A61K 31/415 ADJ 31/42 9454-4C 31/42 31/425 9454-4C 31/425 31/44 9454-4C 31/44 31/495 9454-4C 31/495 31/50 9454-4C 31/50 31/505 9454-4C 31/505 C07D 401/14 241 9159-4C C07D 401 / 14 241 471/04 112 9283-4C 471/04 112Z 487/04 136 13671-4C 487/04 136 137 9271-4C 137 138 9271-4C 138 487/14 9271-4C 487/14 491/048 9271-4C 491 / 048 493/04 101 9165-4C 493/04 101A 106 9165-4C 106C 495/04 101 9165-4C 495/04 101 495/14 9165-4C 495/14 D 497/04 9165-4C 497/04 498 / 04 101 8415-4C 498/04 101 513/04 311 8 415-4C 513/04 311 C12N 9/99 9152-4B C12N 9/99 (81) Designated country EP (AT, BE, CH, DE, DK, ES, FR, GB, GR, IE, IT, LU, M C, NL, PT, SE), OA (BF, BJ, CF, CG, CI, CM, GA, GN, ML, MR, NE, SN, TD, TG), AU, BB, BG, BR, BY, CA, CN, CZ, FI, GE, HU, JP, KG, KP, KR, KZ, LK, LV, MD, MG, MN, MW, NO, NZ, PL, RO, RU, SD, SI, SK , TJ, TT, UA, UZ, VN (72) Inventor Blanca, Andrew United States, Washington 98275, Mukilteo, Goat Trail Loop Road 1656 (72) Inventor Marshner, Thomas M. United States, Washington 98105, Theater ， North Ys To Forty Ace Street 2310, Apartment 733 (72) Inventor Pat, Leonard M. USA, Washington 98125, Theater, Forties Avenue North East 12016.

Claims (1)

【特許請求の範囲】 １．活性治療物質としての安定な銅（Ｉ）錯体の利用。 ２．薬理学的に許容される担体又は希釈剤と組合せた安定な銅（Ｉ）錯体を含 んで成る組成物。 ３．前記安定な銅（Ｉ）錯体が（２，９−ジメチル−４，７−ジフェニル−１ ，10−フェナントロリンジスルホン酸ニナトリウム塩）銅（Ｉ）（２：１）であ る、請求項２記載の組成物。 ４．前記安定な銅（Ｉ）錯体が（２，９−ジメチル−４，７−ジフェニル−１ ，10−フェナントロリンジスルホン酸ニナトリウム塩）銅（Ｉ）の単独の異性体 （２：１）である、請求項３記載の組成物。 ５．前記安定な銅（Ｉ）錯体が（２，９−ジメチル−１，10−フェニル−１， 10−フェナントロリン）銅（Ｉ）（２：１）である、請求項２記載の組成物。 ６．温血動物における創傷治癒力を高めるための方法であって、この動物に有 効な量の安定な銅（Ｉ）錯体を投与することを含んで成る方法。 ７．反応性酸素物質に関係する酸化的又は炎症性損傷に対する温血動物の抵抗 力を強める又は回復させる方法であって、この動物に有効な量の安定な銅（Ｉ） 錯体を投与することを含んで成る方法。 ８．温血動物における炎症を処置するための方法であって、この動物に有効な 量の安定な銅（Ｉ）錯体を投与することを含んで成る方法。 ９．温血動物における脂質代謝を調節するための方法であって、この動物に有 効な量の安定な銅（Ｉ）錯体を投与することを含んで成る方法。 10．温血動物における育毛を剌激するための方法であって、この動物に有効な 量の安定な銅（Ｉ）錯体を投与することを含んで成る方法。 11．温血動物におけるシグナル変換を調節するための方法であって、この動物 に有効な量の安定な銅（Ｉ）錯体を投与することを含んで成る方法。 12．温血動物におけるタンパク質キナーゼＣを阻害するための方法であって、 この動物に有効な量の安定な銅（Ｉ）錯体を投与することを含んで成る方法。 13．温血動物におけるタンパク質チロシンキナーゼを阻害するための方法であ って、この動物に有効な量の安定な銅（Ｉ）錯体を投与することを含んで成る方 法。 14．温血動物におけるウィルス複製を阻害するための方法であって、この動物 に有効な量の安定な銅（Ｉ）錯体を投与することを含んで成る方法。 15．前記ウィルスが、ヒトＴ−細胞白血病Ｉ及び／又はII，ヒトヘルペスウィ ルス、サイトメガロウィルス、脳心筋炎ウィルス、エプステイン・バー・ウィル ス、ヒト肝炎ウィルス、バリセラ・ゾスター・ウィルス、リノウィルス並びにル ベラウィルスより成る群から選ばれる、請求項14記載の方法。 16．前記ウィルスがヒト免疫栓ウィルスである、請求項14記載の方法。[Claims]   1. Use of stable copper (I) complexes as active therapeutic substances.   2. It contains a stable copper (I) complex in combination with a pharmaceutically acceptable carrier or diluent. A composition comprising.   3. The stable copper (I) complex is (2,9-dimethyl-4,7-diphenyl-1). , 10-phenanthroline disulfonic acid disodium salt) copper (I) (2: 1). The composition according to claim 2, wherein   4. The stable copper (I) complex is (2,9-dimethyl-4,7-diphenyl-1). , 10-phenanthroline disulfonic acid disodium salt) Copper (I) single isomer The composition of claim 3, which is (2: 1).   5. The stable copper (I) complex is (2,9-dimethyl-1,10-phenyl-1, The composition of claim 2 which is 10-phenanthroline) copper (I) (2: 1).   6. A method for enhancing wound healing in warm-blooded animals, which is A method comprising administering an effective amount of a stable copper (I) complex.   7. Resistance of warm-blooded animals to oxidative or inflammatory damage associated with reactive oxygenates A method of strengthening or regaining strength, which is effective for this animal in stable copper (I) A method comprising administering a complex.   8. A method for treating inflammation in a warm-blooded animal, the method comprising: A method comprising administering an amount of a stable copper (I) complex.   9. A method for regulating lipid metabolism in a warm-blooded animal, the method comprising: A method comprising administering an effective amount of a stable copper (I) complex.   Ten. A method for stimulating hair growth in warm-blooded animals, which is effective for this animal. A method comprising administering an amount of a stable copper (I) complex.   11. A method for modulating signal transduction in a warm-blooded animal, the method comprising: A method comprising administering an effective amount of a stable copper (I) complex.   12. A method for inhibiting protein kinase C in a warm-blooded animal, comprising: A method comprising administering to the animal an effective amount of a stable copper (I) complex.   13. A method for inhibiting protein tyrosine kinases in warm-blooded animals. A method comprising administering to this animal an effective amount of a stable copper (I) complex Law.   14. A method for inhibiting viral replication in a warm-blooded animal, the method comprising: A method comprising administering an effective amount of a stable copper (I) complex.   15． The virus is human T-cell leukemia I and / or II, human herpesvirus. Ruth, cytomegalovirus, encephalomyocarditis virus, Epstein Barr Will Virus, human hepatitis virus, varicella zoster virus, renovirus and ru 15. The method of claim 14 selected from the group consisting of Bella virus.   16. 15. The method of claim 14, wherein the virus is the human immune plug virus.
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