JPH08507788A - 置換脂環式アミン含有大環状免疫調節剤 - Google Patents

置換脂環式アミン含有大環状免疫調節剤

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JPH08507788A
JPH08507788A JP6521134A JP52113494A JPH08507788A JP H08507788 A JPH08507788 A JP H08507788A JP 6521134 A JP6521134 A JP 6521134A JP 52113494 A JP52113494 A JP 52113494A JP H08507788 A JPH08507788 A JP H08507788A
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カワイ,メグミ
ラリー,ジエイ・アール
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アボツト・ラボラトリーズ
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    • CCHEMISTRY; METALLURGY
    • C07ORGANIC CHEMISTRY
    • C07DHETEROCYCLIC COMPOUNDS
    • C07D498/00Heterocyclic compounds containing in the condensed system at least one hetero ring having nitrogen and oxygen atoms as the only ring hetero atoms
    • C07D498/12Heterocyclic compounds containing in the condensed system at least one hetero ring having nitrogen and oxygen atoms as the only ring hetero atoms in which the condensed system contains three hetero rings
    • C07D498/18Bridged systems
    • AHUMAN NECESSITIES
    • A61MEDICAL OR VETERINARY SCIENCE; HYGIENE
    • A61PSPECIFIC THERAPEUTIC ACTIVITY OF CHEMICAL COMPOUNDS OR MEDICINAL PREPARATIONS
    • A61P37/00Drugs for immunological or allergic disorders
    • A61P37/02Immunomodulators
    • A61P37/06Immunosuppressants, e.g. drugs for graft rejection

Abstract

(57)【要約】 式(I)を有する化合物並びにその医薬上容認可能な塩、エステル、アミド及びプロドラッグ〔式中、R104及びR105の一方は水素であり、R104及びR105の他方は式(II)を有する基である〕、並びに、かかる化合物を含む医薬組成物、及びそれらを使用する免疫調節療法。

Description

【発明の詳細な説明】 置換脂環式アミン含有大環状免疫調節剤 発明の分野 本発明は、免疫調節活性を有する新規の化学物質、特にマクロライド免疫抑制 剤に係わる。特に本発明は、アスコマイシン及びFK−506の半合成類似物、 それらの製造手段、かかる化合物を含む医薬組成物、並びにそれらを使用する治 療方法に係わる。発明の背景 化合物シクロスポリン(シクロスポリンA)は、臓器移植及び免疫調節の分野 で採用されて以来広範囲の用途が見い出され、移植手術の成功率を有意に増加さ せている。しかしながらシクロスポリンには好ましくない副作用、例えば腎毒性 などがあるために、効能及び安全性が更に優れた免疫抑制化合物が引き続き探し 求められている。 最近、強力な免疫調節活性を有する数種の大環状化合物が発見された。Oku haraらは1986年6月11日公開欧州特許出願公開第184162号明細 書に、Streptomyces属から単離した一連の大環状化合物を開示している。S.tsu kubaensis株から単離された免疫抑制剤FK−506は後述の式1aで表わされ る23員大環状ラクトンである。 C−21にあるアルキル置換基がFK−506とは異なる他の関連天然産物、例 えばFR−900520(1b)及びFR−900523(1c)が、S.hygro scopicus yakushimnaensisから単離されている。S.tsukubaensisによって産生 される更に別の類似物FR−900525は、ピペコリン酸部分がプロリン基で 置換されている点でFK−506とは異なる。 アスコマイシン(ascomycin)の名でも知られるFR−900520はAra iらによって1966年4月5日発行米国特許第3,244,592号明細書に 記載されているが、そこでは該化合物は抗真菌剤とされている。一方でMona ghan,R.L.らは1989年7月12日公開欧州特許出願公開第3238 65号明細書においてアスコマイシンの免疫抑制剤としての使用を記載している 。 FK−506の免疫抑制活性は臨床的に確認されているものの、哺乳動物にお いては毒性があるため有用性が限られている。しかしながらFK−506の高活 性に鑑み、より優れた特性を有するFK型化合物の新規の類似物を発見しようと する努力がなされており、新規の発酵産物を単離すること、既存の化学物質を微 生物により変換すること、 かかる大環状化合物を化学変性すること、より小さな合成フラグメントをつなぎ 合わせてハイブリッド種を合成することなどが行われている。 FK型化合物の発酵産物としては、FK−506のC−21−エピ誘導体;F K−506の31−脱メチル化誘導体;31−オキソ−FK−506;並びに、 ヒドロキシ保護基が導入されていること、炭素23と24の間で水が除去されて 二重結合を形成していること、炭素24にあるヒドロキシ基がケトンに酸化され ていること、及び炭素21 にあるアリル側鎖が水素化によって還元されていることをそれぞれ特徴とする、 FK−506、FR−900523及びFR−900525から誘導される化合 物が挙げられる。他の文献記載の誘導体としては、FK−506及びFR−90 0520から誘導された、ラクトン環が縮小して炭素原子が2つ少ない大環状環 となっているものがある。 FK型化合物の炭素13における微生物による変換が幾つか文献に記載されて おり、例えばFR−900520の微生物による脱メチル化により形成される、 FR−900520をビス−脱メチル化した13,31−ジヒドロキシ環再構成 誘導体;FK−506及びFR−900520それぞれの微生物によるモノ脱メ チル化;FR−900520のC−31における微生物による脱メチル;並びに 、多数の他の大環状微生物変換生成物などが記載されている。 FK型化合物では多数の化学的変性が試みられており、FK型誘導体の小合成 フラグメントの製造;大環状環を2炭素拡大するFK−506の種々の誘導体の 熱転位;C−32及び/またはC−24にメチルエーテルを形成すること、C− 32アルコールをケトンに酸化すること、C−9にエポキシドを形成することを 含む変性などが行われてい る。 これら変性化合物の幾つかは免疫抑制活性を示すが、免疫抑制療法にしばしば 伴なう激しい副作用のない大環状免疫抑制剤が尚必要とされている。従って本発 明の1つの目的は、所望の免疫調節活性を有し、望ましくない副作用を最少限に 抑えた新規の半合成マクロライドを提供することである。 本発明の別の目的は、発酵によって得られる出発材料からかかる化合物を製造 する合成方法及びかかる合成方法に有用な化学中間体を提供することである。 本発明の更に別の目的は、有効成分として上記化合物の1つを含む医薬組成物 を提供することである。本発明の更に別の目的は、移植後の組織の拒絶反応や自 己免疫性機能不全を含む種々の疾患状態を治療する方法を提供することである。発明の要約 本発明の1つの態様においては、式: 〔式中、R100は水素、ヒドロキシ、ハロゲン、−OR13または−OR14であり ; R101はメチル、エチル、アリルまたはプロピルであり R102は水素であり、R103は、(a)水素、(b)ヒドロキシル及び(c)ヒ ドロキシ保護基で保護されたヒドロキシルから選択されるか、またはR102とR1 03 は一緒になって結合を形成し; R104及びR105の一方は水素であり、R104及びR105の 他方は式: [ここで、m及びnは独立に0、1または2であり; Xは、酸素、−S(O)s−(ここでsは0、1または2である)、−N(R1 )−及び−C(R2)(R2′)−からなる群から選択されるか、または不在であ り; R3、R4及びR5は独立に、(a)水素;(b)アルキル;(c)ハロアルキ ル;(d)シクロアルキル;(e)シクロアルキルアルキル;(f)アルケニル ;(g)アルキニル;(h)ヒドロキシアルキル;(i)ヒドロキシルアルコキ シアルキル;(j)R6、R7及びR8で置換されたアリール;(j′)R6、R7 及びR8で置換されたアリールアルキル;(k)アルコキシカルボニル;(l) アルコキシカルボニルアルキル;(m)カルボキシアルキル;(n)アミノアル キル;(o)チオールアルキル(thiolalkyl);(q)複素環;(r)(複素環 )アルキル;(s)(複素環)アルキルアミノアルキル;(p)アシル;(u) N−モノ−またはN,N−ジアルキルアミノアルキ ル;(v)N−モノ−またはN,N−ジアルキルカルボキサミドアルキル;(w )N−モノ−またはN,N−ジアリールカルボキサミドアルキル;(x)ホルミ ル;(x′)保護されたホルミル;(z)(複素環)アルケニル;及び(aa)( 複素環)アルキニルからなる群から選択されるか、或いはR3とR5は一緒になっ てメチレン−CH2−を形成し、式(II)の基は二環式基となってもよい]を有 する基である〕 を有する化合物並びにその医薬上容認可能な塩、エステル、アミド及びプロドラ ッグが開示される。 上記において、R1は、(a)水素;(b)アルキル;(c)ハロアルキル; (d)シクロアルキル;(e)シクロアルキルアルキル;(f)アルケニル;( g)アルキニル;(h)ヒドロキシアルキル;(i)ヒドロキシルアルコキシア ルキル;(j)R6、R7及びR8で置換されたアリール;(j′)R6、R7及び R8で置換されたアリールアルキル;(k)アルコキシカルボニル;(l)アル コキシカルボニルアルキル;(m)カルボキシアルキル;(n)アミノアルキル ;(o)チオールアルキル;(p)−S(O)x−R9[ここでXは1または2で あり、R9は、アルキル、アリール及びアリールアルキルからなる群から選択さ れる];(q)複素環;(r)(複素環) アルキル;(s)(複素環)アルキルアミノアルキル;(t)アシル;(u)N −モノ−またはN,N−ジアルキルアミノアルキル;(v)N−モノ−またはN ,N−ジアルキルカルボキサミドアルキル;(w)N−モノ−またはN,N−ジ アリールカルボキサミドアルキル;(x)ホルミル;(x′)保護されたホルミ ル;(y)−P(O)(OR10)(OR10′)[ここでR10及びR10′は独立に 、低級アルキル、アリールアルキル及びアリールからなる群から選択される]; (z)(複素環)アルケニル;(aa)(複素環)アルキニル;(bb)尿素;(cc )ニトロ;及び(dd)ポリヒドロキシルアルキルからなる群から選択される。 上記にあるR2及びR2′は独立に、水素、ヒドロキシ、ヒドロキシアルキル、 アミドアルキル、N−アルキルカルボキサミド、N,N−ジアルキルアミノ、及 び−(CH2m′−N[ここでm′は4または5である]から選択されるか、ま たはR2とR2′は一緒になってオキソ、チオオキソまたは−O(CH2iO−[ ここでiは2、3または4である]である。 上記にあるR6、R7及びR8は独立に、(i)水素;(ii)−(C1-7アルキル );(iii)−(C2−6アルケニル);(iv)ハロ ゲン;(v)−(CH2mNR1111′[ここでmは1〜10の整数であり、R11 及びR11′は独立に、水素、アルキル、アリール、アリールアルキル、複素環 、(複素環)アルキル、(複素環)アルケニル及び(複素環)アルキニルからな る群から選択される];(vi)−CN;(vii)−CHO;(viii)モノ−、ジ −、トリ−またはペルハロゲン化アルキル;(ix)−S(O)s11[ここでs は0、1または2である];(x)−C(O)NR1111′;(xi)−(CH2 mOR11;(Xii)−CH(OR12)(OR12′)[ここでR12及びR12′は独 立に−(C1-3アルキル)であるか、または一緒になってエチレンもしくはプロ ピレン架橋を形成する];(xiii)−(CH2mOC(O)R11;(xiv)−( CH2mC(O)OR11;(xv)−OR13;(xvi)−S(O)tNR1111′[ ここでtは1または2である];(xvii)−NO2;(xviii)−N3;並びに(x viv)低級アルキル、アリール、アシル、アリールスルホニル、アルコキシカル ボニル、アリールアルコキシカルボニル、アリールオキシカルボニル及びアルキ ルスルホニルからなる群から選択される基で任意に置換されていてもよいグアニ ジノから選択される。或いは、R6、R7及びR8のうちの隣り合った任意の2つ とそれらが結合している原子とが、必要 によっては−O−、−S(O)s−[ここでsは0、1または2である]及び− NR11−からなる群から独立に選択される1または2つのヘテロ原子を更に含ん でいてもよい5、6または7個の環構成原子を有する炭素環または複素環を形成 してもよい。 上記にあるR13は、(i)−PO(OH)O-+、(ii)−SO3 -+、及び (iii)−C(O)(CH2mC(O)O-+[ここでM+はプロトンまたは正電 荷を有する無機もしくは有機対イオンであり、mは1〜10の整数である]から 選択される。 上記にあるR14は、(i)アシル;(ii)−(C1-7アルキル);(iii)−( C2-6アルケニル);(vi)−(CH2mNR1111′[ここでmは1〜10の 整数である];(v)−S(O)s11[ここでsは0、1または2である]; (vi)−C(O)NR1111′;(vii)−(CH2mOR11;(viii)−CH (OR12)(OR12′);(ix)−(CH2mOC(O)R11;(x)−(CH2mC(O)OR11;及び(xi)−S(O)tNR1111′[ここでtは1また は2である]から選択される。 本発明の別の態様においては、本発明化合物を医薬上容認可能な担体と一緒に 含む医薬組成物が開示される。 本発明の更に別の態様においては、免疫調節療法が必要な患者を治療する方法 であって、かかる患者に、所望の治療効果を得るのに必要な期間、治療上有効量 の本発明化合物を投与することからなる方法が開示される。発明の詳細 好ましい本発明化合物は、 m及びnが独立に0または1であり; Xが−S(O)s−及び−N(R1)−からなる群から選択され;及び/または R1、R3、R4及びR5が独立に、(a)水素;(b)アルキル;(c)シクロ アルキル;(d)シクロアルキルアルキル;(e)ヒドロキシアルキル;(f) ヒドロキシルアルコキシアルキル;(g)R6、R7及びR8で置換されたアリー ル;(h)R6、R7及びR8で置換されたアリールアルキル;(i)アルコキシ カルボニル;(j)アルコキシカルボニルアルキル;(k)カルボキシアルキル ;(l)アミノアルキル;(m)チオールアルキル;(n)複素環;(o)(複 素環)アルキル;(p)(複素環)アルキルアミノアルキル;(q)アシル;( r)N−モノ−またはN,N−ジアルキルアミノアルキル;(s)N−モノ−ま たはN,N−ジアルキルカルボキサミドアル キル;(t)N−モノ−またはN,N−ジアリールカルボキサミドアルキル;及 び(u)ホルミルからなる群から選択される式(I)を有するものである。 式(II)の複素環のXが−N(R1)−及び−C(R2)(R2′)−からなる 群から選択され、mとnの和が0、1または2である(即ち複素環は5〜7員環 である)化合物も好ましい。 代表的な本発明化合物は後述の実施例5、7、9、11〜22、27、28、 31、38、39、44、58、61、62、67、76及び105〜111に 示すものであるが、このうち最も好ましく、最良の態様と考えられるものは実施 例17に記載の化合物である。 本明細書及び請求の範囲において使用される場合、下記の用語は以下に示す意 味を有する: 本明細書において使用される「アシル」なる用語は、カルボニル基に結合して いる後述のごときアリールまたはアルキル基を指し、限定的ではないが、アセチ ル、ピバロイル、ベンゾイルなどを含む。 本明細書において使用される「アルケニル」なる用語は、炭素−炭素二重結合 を含む炭素原子2〜12個の直鎖また は分枝鎖基を指し、限定的ではないが、エテニル、1−プロペニル、2−プロペ ニル、2−メチル−1−プロペニル、1−ブテニル、2−ブテニルなどを含む。 本明細書において使用される「アルコキシ」なる用語は、酸素原子を介して分 子の残りの部分に結合している後述のごとき低級アルキル基を指し、限定的では ないが、メトキシ、エトキシ、イソプロポキシ、n−ブトキシ、sec−ブトキシ 、イソブトキシ、tert−ブトキシなどを含む。 本明細書において使用される「アルコキシアルキル」なる用語は、アルキル基 に結合している上述のごときアルコキシ基を指し、限定的ではないが、メトキシ メチル、エトキシメチル、メトキシエチル、エトキシエチル、i−プロピルオキ シメチル、n−ブトキシエチルなどを含む。 本明細書において使用される「アルコキシカルボニル」なる用語は、カルボニ ル基を介して結合している上述のごときアルコキシ基を指し、限定的ではないが 、メチルオキシカルボニル、エチルオキシカルボニル、tert-ブチルオキシカル ボニル、シクロヘキシルオキシカルボニルなどを含む。 本明細書において使用される「アルコキシカルボニルア ルキル」なる用語は、アルキル基を介して結合している上述のごときアルコキシ カルボニル基を指し、限定的ではないが、メチルオキシカルボニルメチル、エチ ルオキシカルボニルエチル、tert−ブチルオキシカルボニルメチル、シクロヘキ シルオキシカルボニルメチルなどを含む。 本明細書において使用される「アルキル」なる用語は、炭素原子1〜12個の 一価直鎖または分枝鎖基を指し、限定的ではないが、メチル、エチル、n−プロ ピル、イソプロピル、n−ブチル、sec−ブチル、イソブチル、tert−ブチルな どを含む。 本明細書において使用される「アルキルアミノ」及び「低級アルキルアミノ」 なる用語は、構造−NH−(低級アルキル)〔ここで、低級アルキル部分は後述 の通りである〕を有する基を指す。アルキルアミノ及び低級アルキルアミノ基と しては例えばメチルアミノ、エチルアミノ、イソプロピルアミノなどが挙げられ る。 本明細書において使用される「アルキルスルホニル」なる用語は、二酸化硫黄 ジラジカルを介して結合している上述のごときアルキル基を指し、限定的ではな いが、メタンスルホニル、ショウノウスルホニルなどを含む。 本明細書において使用される「アルキルチオエーテル」、「チオアルコキシ」 及び「チオ低級アルコキシ」なる用語は、硫黄原子を介して結合している前述の ごとき低級アルキル基を指し、限定的ではないが、チオメトキシ、チオエトキシ 、チオイソプロポキシ、n−チオブトキシ、sec−チオブトキシ、イソチオブト キシ、tert−チオブトキシなどを含む。 本明細書において使用される「アルキニル」なる用語は、炭素−炭素三重結合 を含む炭素原子2〜12個の直鎖または分枝鎖基を指し、限定的ではないが、ア セチレニル、プロパルギルなどを含む。 本明細書において使用される「アミドアルキル」なる用語は、前述のごとき低 級アルキル基に結合している構造−N(R401)C(O)R402を有する基を指す 。基R401及びR402は独立に、水素、低級アルキル、アリール、アリールアルキ ル、及びハロ置換アルキルから選択される。或いはR401とR402は一緒になって −(CH2aa−[ここでaaは2〜6の整数である]であってもよい。 本明細書において使用される「アミノアルキル」なる用語は、前述のごとき低 級アルキル基に結合している構造− NR403404を有する基を指す。基R403及びR404は独立に、水素、低級アルキ ル、アリール、及びアリールアルキルから選択される。或いはR403とR404は一 緒になって−(CH2bb−[ここでbbは2〜6の整数である]であってもよい 。 本明細書において使用される「アリール」なる用語は、炭素環式芳香族基を指 し、限定的ではないが、フェニル、1−または2−ナフチル、フルオレニル、( 1,2)−ジヒドロナフチル、(1,2,3,4)−テトラヒドロナフチル、イ ンデニル、インダニルなどを含む。 本明細書において使用される「アリールアルコキシ」及び「アリールアルキル エーテル」なる用語は、酸素原子を介して親分子部分に結合している後述のごと きアリールアルキル基を指す。アリールアルコキシとしては、限定的ではないが 、ベンジルオキシ、2−フェネチルオキシ、1−ナフチルメチルオキシなどが挙 げられる。 本明細書において使用される「アリールアルコキシカルボニル」なる用語は、 カルボニル基を介して結合している上述のごときアリールアルコキシ基を指し、 限定的ではないが、ベンジルオキシカルボニル、9−フルオレニルメチ ルオキシカルボニルなどを含む。 本明細書において使用される「アリールアルキル」なる用語は、アルキル基に 結合している前述のごときアリール基を指し、限定的ではないが、ベンジル、1 −及び2−ナフチルメチル、ハロベンジル、アルコキシベンジル、ヒドロキシベ ンジル、アミノベンジル、ニトロベンジル、グアニジノベンジル、フルオレニル メチル、フェニルメチル(ベンジル)、1−フェニルエチル、2−フェニルエチ ル、1−ナフチルエチルなどを含む。 本明細書において使用される「アリールエーテル」及び「アリールオキシ」な る用語は、酸素原子を介して親分子部分に結合している前述のごときアリール基 を指す。アリールオキシ及びアリールエーテルとしては、限定的ではないが、フ ェノキシ、1−ナフトキシ、2−ナフトキシなどが挙げられる。 本明細書において使用される「アリールオキシカルボニル」なる用語は、カル ボニル基を介して結合している上述のごときアリールオキシ基を指し、限定的で はないが、フェニルオキシカルボニルを含む。 本明細書において使用される「アリールオキシカルボニ ルアミノ」なる用語は、アミノ基に結合している上述のごときアリールオキシカ ルボニル基を指し、限定的ではないが、フェニルオキシカルボニルアミノを含む 。 本明細書において使用される「アリールスルホニル」なる用語は、二酸化硫黄 ジラジカルを介して結合している上述のごときアリール基を指し、限定的ではな いが、p−トルエンスルホニル、ベンゼンスルホニルなどを含む。 本明細書において使用される「アリールチオエーテル」及び「チオアリールオ キシ」なる用語は、硫黄原子を介して結合している上述のごときアリール基を指 す。 本明細書において使用される「カルボキサミド」なる用語は、式−C(O)N H2を有する、カルボニル基を介して結合しているアミノ基を指す。 本明細書において使用される「カルボキシアルキル」なる用語は、前述のごと き低級アルキル基に結合しているカルボキシル基−CO2Hを指す。 本明細書において使用される「シクロアルケニル」なる用語は、1つ以上の炭 素−炭素二重結合を有する炭素原子5〜10個の環式基を指し、限定的ではない が、シクロペンテニル、シクロヘキセニルなどを含む。ここで、結合箇 所は炭素環上で結合に使用可能な原子価を有する任意の箇所とし得る。 本明細書において使用される「シクロアルキル」なる用語は、炭素原子3〜8 個の環式基を指し、限定的ではないが、シクロプロピル、シクロブチル、シクロ ペンチル、シクロヘキシルなどを含む。 本明細書において使用される「シクロアルキルアルケニル」なる用語は、上述 のごときアルケニル基に結合している上述のごときシクロアルキル基を指す。 本明細書において使用される「シクロアルキルアルキル」なる用語は、低級ア ルキル基に結合しているシクロアルキル基を指し、限定的ではないが、シクロヘ キシルメチル及びシクロヘキシルエチルを含む。 本明細書において使用される「シクロアルキルアルキニル」なる用語は、上述 のごときアルキニル基に結合している上述のごときシクロアルキル基を指す。 本明細書において使用される「グアニジノアルキル」なる用語は、前述のごと き低級アルキル基に結合している構造−N(R405)C(=NR406)NHR407 の基を指す。R405、R406及びR407は独立に、水素、低級アルキル、複素環、 アミノアルキル、及びアリールから選択される。或いはR406とR407は一緒にな って−(CH2cc[ここでccは2〜6の整数である]であってもよい。 本明細書において使用される「ハロ」及び「ハロゲン」なる用語は、フッ素、 塩素、臭素及びヨウ素から選択される原子を指す。 本明細書において使用される「ハロアルキル」なる用語は、前述のごときアル キル基に結合しているハロゲンを指す。 本明細書において使用される「複素環」なる用語は、特に定義されている場合 を除き、酸素、硫黄及び窒素から独立に選択される1〜3個のヘテロ原子を有す る、任意の芳香族または非芳香族の5、6もしくは7員環または融合6員環を含 む二もしくは三環式基を指すが、ここで、(i)各5員環は0〜2つの二重結合 を有し、各6員環は0〜3つの二重結合を有し、(ii)窒素及び硫黄ヘテロ原子 並びに炭素原子は必要によっては不飽和化及び/またはヒドロキシ、チオール、 オキソもしくはチオオキソによる置換によって酸化されていてもよく、(iii) 窒素ヘテロ原子は必要によっては四級化されていてもよく、(iv)上記複素環の いずれか がベンゼン環に融合していてもよい。代表的な複素環としては、限定的ではない が、ピロリル、ピロリジニル、ピラゾリル、ピラゾリニル、ピラゾリジニル、シ トシニル、チオシトシニル、イミダゾリル、イミダゾリニル、イミダゾリジニル 、ピリジル、ピペリジニル、ピラジニル、ピペラジニル、ピリミジニル、ピリダ ジニル、キサンテニル、キサントニル、キサントプテリニル、オキサゾイル、オ キサゾリジニル、チオウラシリル、イソオキサゾリル、イソオキサゾリジニル、 モルホリニル、インドリル、キノリニル、ウラシリル、ウラゾリル、ウリシル、 チアゾリル、チアゾリジニル、イソチアゾリル、イソチアゾリジニル、イソキノ リニル、チミニル、ベンズイミダゾリル、ベンゾチアゾリル、ベンゾオキサゾリ ル、フリル、チエニル及びベンゾチエニルが挙げられる。 本明細書において使用される「(複素環)アルキル」なる用語は、前述のごと きアルキル基に結合している複素環式基を指す。 本明細書において使用される「(複素環)アルキルアミノアルキル」なる用語 は、前述のごときアミノアルキル基に結合している(複素環)アルキル基を指す 。 本明細書において使用される「(複素環)アルキルエーテル」なる用語は、酸 素原子を介して結合している上述のごとき(複素環)アルキル部分を指す。 本明細書において使用される「(複素環)アルケニル」なる用語は、前述のご ときアルケニル基に結合している複素環式基を指す。 本明細書において使用される「(複素環)アルキルチオエーテル」なる用語は 、硫黄原子を介して結合している上述のごとき(複素環)アルキル部分を指す。 本明細書において使用される「(複素環)アルキニル」なる用語は、前述のご ときアルキニル基に結合している複素環式基を指す。 本明細書において使用される「(複素環)エーテル」なる用語は、酸素原子を 介して結合している上述のごとき複素環部分を指す。 本明細書において使用される「(複素環)チオエーテル」なる用語は、硫黄原 子を介して結合している上述のごとき複素環部分を指す。 本明細書において使用される「ヒドロキシアルキル」なる用語は、上述のごと き低級アルキル基に結合している− OHを指す。 本明細書において使用される「ヒドロキシアルキルオキシアルキル」なる用語 は、上述のごときアルキルオキシアルキル基に結合している−OHを指す。 本明細書において使用される「ヒドロキシ保護基」なる用語は、合成過程にお いて不要の反応が生じぬようヒドロキシル基を保護し、選択的に除去可能である ことが当分野において公知の基を指し、限定的ではないが、ジメチルテキシルシ リル、トリ置換シリル、例えばトリ(低級)アルキルシリル(例えばトリメチル シリル、トリエチルシリル、トリブチルシリル、トリ−i−プロピルシリル、te rt−ブチル−ジメチルシリル、トリ−tert−ブチルシリル、トリフェニルメチル −ジメチルシリルなど);低級アルキルジアリールシリル(例えばメチル−ジフ ェニルシリル、エチル−ジフェニルシリル、プロピル−ジフェニルシリル、tert −ブチル−ジフェニルシリルなど)など;トリアリールシリル(例えばトリフェ ニルシリル、トリ−p−キシリルシリルなど);トリアリールアルキルシリル( 例えばトリベンジルシリルなど)、芳香族基で置換されたアシルなどを含む。有 用となり得る他のクラスのヒドロキシ保護基と しては、限定的ではないが、クロロカーボネート類縁物、例えばトリメチルシリ ルエトキシカルボニル、メチルチオメトキシエトキシカルボニルまたはベンゼン スルホニルエトキシカルボニル;トリメチルシリルエトキシメチルなどが挙げら れる。 本明細書において使用される「低級アルキル」なる用語は、炭素原子1〜8個 の上述のごときアルキル基を指す。 「モノアルキルアミノ」及び「ジアルキルアミノ」なる用語は、アミノ基に結 合しているそれぞれ1個及び2個の上述のごときアルキルまたはシクロアルキル 基を指し、限定的ではないが、メチルアミノ、イソプロピルアミノ、シクロヘキ シルアミノ、ジメチルアミノ、N,N−メチルイソプロピルアミノ;ビス−(シ クロヘキシル)アミノなどを含む。 本明細書において使用される「N−アルキルカルボキサミド」なる用語は、式 HN(アルキル)C(O)−を有する、カルボニル基を介して結合している上述 のごときアルキルアミノ基を指す。 本明細書において使用される「N−アリールカルボキサミド」なる用語は、式 HN(アリール)C(O)−を有する、 カルボニル基を介して結合している上述のごときアリールアミノ基を指す。 本明細書において使用される「N,N−ジアルキルカルボキサミド」なる用語 は、カルボニル基を介して結合しており式N(アルキル)(アルキル′)C(O )−を有する、上述のごとき2つのアルキル基(ここで2つのアルキル基は同一 である必要はない)で置換されたアミノ基を指す。 本明細書において使用される「N,N−ジアリールカルボキサミド」なる用語 は、カルボニル基を介して結合しており式N(アリール)(アリール′)C(O )−を有する、上述のごとき2つのアリール基(ここで2つのアリール基は同一 である必要はない)で置換されたアミノ基を指す。 本明細書において使用される「N−アルキルカルボキサミドアルキル」なる用 語は、式HN(アルキル)C(O)−アルキル−を有する、アルキル基を介して 結合している上述のごときアルキルカルボキサミド基を指す。 本明細書において使用される「N−アリールカルボキサミドアルキル」なる用 語は、式HN(アリール)C(O)−アルキル−を有する、アルキル基を介して 結合している上述のごときアリールカルボキサミド基を指す。 本明細書において使用される「N,N−ジアルキルカルボキサミドアルキル」 なる用語は、カルボニル基を介して結合しており式N(アルキル)(アルキル′ )C(O)−アルキル−を有する、上述のごとき2つのアルキル基(ここで2つ のアルキル基は同一である必要はない)で置換されたアミノ基を指す。 本明細書において使用される「N,N−ジアリールカルボキサミド」なる用語 は、カルボニル基を介して結合しており式N(アリール)(アリール′)C(O )−アルキル−を有する、上述のごとき2つのアリール基(ここで2つのアリー ル基は同一である必要はない)で置換されたアミノ基を指す。 本明細書において使用される「オキソ」なる用語は、カルボニル基を形成する 酸素原子を指す。 本明細書において使用される「ポリヒドロキシアルキル」なる用語は、上述の ごときアルキル基に結合している2つ以上のヒドロキシル基を指す。 本明細書において使用される「保護されたホルミル基」なる用語は、合成過程 において不要の反応が生じぬようホルミル基を保護し、選択的に除去可能である ことが当分野 において公知の基を指し、限定的ではないが、ジメチルアセタール、ジエチルア セタール、ビス(2,2,2−トリクロロエチル)アセタール、ジベンジルアセ タール、1,3−ジオキサン、5−メチレン−1,3−ジオキサン、5,5−ジ ブロモ−1,3−ジオキサン、O−メチル−S−2−(メチルチオ)エチルアセ タール、1,3−オキサチオランなどを含む。 本明細書において使用される「チオアルコキシアルキル」なる用語は、低級ア ルキル基に結合している上述のごときチオアルコキシ基を指す。 本明細書において使用される「チオアルキル」なる用語は、硫黄原子を介して 結合している上述のごときアルキル基を指す。 本明細書において使用される「チオオキソ」なる用語は、チオカルボニル基を 形成する硫黄原子を指す。 本明細書において使用される「医薬上容認可能な塩、エステル、アミド及びプ ロドラッグ」なる用語は、良識ある医学的判断のなかで、過度の毒性、刺激及び アレルギー応答などなしにヒト及び下等動物の組織と接触して使用するのに適し ており、有益性/危険性の比が合理的であり、予 定された用途に対して有効であり、可能であるならば本発明化合物の双性イオン 形態である本発明化合物のカルボン酸塩、アミノ酸付加塩、エステル、アミド及 びプロドラッグを指す。「塩」なる用語は、本発明化合物の比較的無毒性の無機 及び有機酸付加塩を指す。これらの塩は、該化合物を最終的に単離及び精製する 際にその場で製造することもできるし、別個に、遊離塩基形態の精製化合物を適 当な有機または無機酸と反応させ、このように形成した塩を単離することにより 製造することもできる。代表的な塩としては、臭化水素酸塩、塩酸塩、硫酸塩、 重硫酸塩、リン酸塩、硝酸塩、酢酸塩、シュウ酸塩、吉草酸塩、オレイン酸塩、 パルミチン酸塩、ステアリン酸塩、ラウリル酸塩、ホウ酸塩、安息香酸塩、乳酸 塩、トシラート、クエン酸塩、マレイン酸塩、フマル酸塩、コハク酸塩、酒石酸 塩、ナフチル酸塩(naphthylate)、メタンスルホン酸塩、グルコヘプトン酸塩 、ラクチオビオン酸塩及びラウリルスルホン酸塩などの塩が挙げられる。これら は、例えばナトリウム、リチウム、カリウム、カルシウム、マグネシウムなどの アルカリ及びアルカリ土類金属をベースとするカチオン、並びに、限定的ではな いが、アンモニウム、テトラメチルア ンモニウム、テトラエチルアンモニウム、メチルアミン、ジメチルアミン、トリ メチルアミン、トリエチルアミン、エチルアミンなどを含む無毒性アンモニウム 、第四級アンモニウム及びアミンカチオンを含み得る(例えばS.M.Berg eら,“Pharmaceutical Salts”,J.Pharm.Sc .,66:1−19(1977)参照。該文献は参照により本明細書に包含さ れるものとする)。 本発明化合物の医薬上容認可能な無毒性エステルの例としては、アルキル基が 直鎖または分枝鎖であるC1-6アルキルエステルが挙げられる。容認可能なエス テルとして更にC5-7シクロアルキルエステル及び限定的ではないがベンジルの ごときアリールアルキルエステルが挙げられる。C1-4アルキルエステルが好ま しい。本発明化合物のエステルは慣用方法に従って製造し得る。 本発明化合物の医薬上容認可能な無毒性アミドの例としては、アンモニア、第 一級C1-6アルキルアミン及び第二級C1-6ジアルキルアミン〔ここでアルキル基 は直鎖または分枝鎖である〕から誘導されるアミドが挙げられる。第二級アミン の場合には、アミンは1つの窒素原子を含む5 または6員複素環の形態であってもよい。アンモニアから誘導されるアミド、C1-3 アルキル第一級アミド及びC1-2ジアルキル第二級アミドが好ましい。本発明 化合物のアミドは慣用方法に従って製造し得る。 「プロドラッグ」なる用語は、血液中で加水分解されるなどして、in vivoで 迅速に変換されて上記式の親化合物を与える化合物を指す。T.Higuchi 及びV.Stella,“Pro−drugs as Novel Deliv ery Systems”,Vol 14 of the A.C.S.Sym posium Series及びBioreversible Carrier s in Drug Design,Edward B.Roche編,Ame rican Pharmaceutical Association and Pergamon Press,1987に十分な議論がなされており、これ らの文献は参照により本明細書に包含されるものとする。 適当であるならば、本発明化合物の誘導体のプロドラッグを任意の適当な方法 により製造することができる。プロドラッグ部分がアミノ酸またはペプチド官能 基である化合物に対しては、アジド法、混合酸無水物法、DCC(ジシ クロヘキシルカルボジイミド)法、活性エステル法(p−ニトロフェニルエステ ル法、N−ヒドロキシコハク酸イミドエステル法、シアノメチルエステル法など )、ウッドワード試薬K法、DCC−HOBT(1−ヒドロキシ−ベンゾトリア ゾール)法などの慣用縮合法に従い、アミノ基とアミノ酸及びペプチドを縮合し 得る。“Peptide Synthesis”第2版,M.Bodansky ,Y.S.Klausner及びM.A.Ondetti(1976)に古典的 なアミノ酸縮合反応方法が記載されている。 通常のペプチド合成におけるように、必要であれば、アミノ酸のα及びω位置 にある分枝鎖アミノ及びカルボキシル基を保護及び脱保護し得る。使用し得るア ミノ基に対する保護基としては例えば、ベンジルオキシカルボニル(Z)、o− クロロベンジルオキシカルボニル((2−Cl)Z)、p−ニトロベンジルオキ シカルボニル(Z(NO2))、p−メトキシベンジルオキシカルボニル(Z( OMe))、t−アミルオキシカルボニル(Aoc)、イソボルネアルオキシカ ルボニル、アダマンチルオキシカルボニル(Adoc)、2−(4−ビフェニル )−2−プロピルオキシカルボニル(Bpoc)、9−フルオレニル−メトキシ カルボニ ル(Fmoc)、メチルスルホニルエトキシカルボニル(Msc)、トリフルオ ロアセチル、フタリル、ホルミル、2−ニトロフェニルスルホニル(Nps)、 ジフェニルホスフィノチオイル(Ppt)、及びジメチルホスフィノ−チオイル (Mpt)が挙げられる。 カルボキシル基に対する保護基の例としては、ベンジルエステル(OBzl) 、シクロヘキシルエステル、4−ニトロベンジルエステル(OBzlNO2)、 t−ブチルエステル(OtBu)、4−ピリジルメチルエステル(OPic)な どが挙げられる。 ある種の本発明化合物ではその合成過程において、必要であれば、分枝鎖中の アミノ基及びカルボキシル基以外の官能基を有する特定のアミノ酸、例えばアル ギニン、システイン、セリンなどを適当な保護基を用いて保護することもできる 。好ましいことに、例えばアルギニン中のグアニジノ基(NG)はニトロ、p− トルエンスルホニル(Tos)、ベンジルオキシカルボニル(Z)、アダマンチ ルオキシカルボニル(Adoc)、p−メトキシベンゼンスルホニル、4−メト キシ−2,6−ジメチルベンゼンスルホニル(Mts)などで保護し得、システ イン中のチオール 基はベンジル、p−メトキシベンジル、トリフェニルメチル、アセトアミドメチ ル、エチルカルバミル、4−メチルベンジル(4−MeBzl)、2,4,6− トリメチルベンジル(Tmb)などで保護し得、セリン中のヒドロキシ基はベン ジル(Bzl)、t−ブチル、アセチル、テトラヒドロピラニル(THP)など で保護し得る。 本発明化合物には多数の不斉中心が存在する。特に記載のない限り、本発明は 種々の立体異性体及びそれらの混合物を包含するものとする。従って、結合が波 線で表わされている箇所では、両立体配向が示唆されているものとする。 構造式中の所定の可変要素、例えば基R11及びR12または整数m、s及びtは 、特定の式中に2回以上出現し得ることにも留意されたい。そのような場合、一 つの式内でこれら変数の値は同じでもよいし、その都度異なってもよいものとす る。 限定的ではないが実施例で規定されるものを含む本発明化合物は、動物におけ る免疫調節活性を有する。免疫抑制剤として、本発明化合物は、心臓、腎、肝、 骨髄、皮膚、角膜、肺、膵、小腸(intestinum tenue)、四肢、筋肉、神経、十 二指腸、小腸(small-bowel)、脾島細胞などの 臓器または組織移植による抵抗;骨髄移植によって惹起される移植組織対宿主疾 患;自己免疫性疾患、例えば慢性関節リューマチ、全身紅斑性狼瘡、橋本甲状腺 炎、多発性硬化症、重症筋無力症、I型糖尿病、ぶどう膜炎、アレルギー性脳脊 髄炎、糸球体腎炎など;病原性微生物によって惹起されるその他の感染症といっ た免疫仲介疾患の治療及び予防に有用となり得る。更なる用途として、炎症性及 び過増殖性(hyperproliferative)皮膚病並びに免疫仲介疾患の皮膚での症状出 現、例えば幹癬、アトピー性皮膚炎、接触皮膚炎及び他の湿疹性皮膚炎、脂漏性 皮膚炎、偏平苔癬、天疱瘡、水疱性類疱瘡、表皮水疱症、じんま疹、血管浮腫、 脈管炎、紅斑、皮膚好酸球増加症、紅斑性狼瘡、ざ瘡及び円形脱毛症;種々の眼 病(自己免疫その他)、例えば角結膜炎、春季カタル、ベーチェット病に伴なう ぶどう膜炎、角膜炎、ヘルペス性角膜炎、円錐角膜、角膜上皮変性症、角膜白斑 、眼天疱瘡、モーレン潰瘍、強膜炎、グレイヴス眼病(Graves' opthalmopathy )、フォークト−小柳−原田症候群、サルコイドーシスなど;喘息(例えば気管 支喘息、アレルギー性喘息、内因性喘息、外因性喘息及び塵埃喘息)、特に慢性 または難治性喘息(例えば遅発性喘息及 び気道反応過多)、気管支炎などの症状を含む可逆性閉塞性気道障害;粘膜及び 血管の炎症、例えば胃潰瘍、虚血性障害及び血栓症によって惹起される血管損傷 、虚血性腸疾患、炎症性腸疾患、壊死性全腸炎、熱性熱傷に伴なう腸病変及びロ イコトリエンB4仲介疾患;腸炎症/アレルギー、例えば腹腔疾患、直腸炎、好 酸球性胃腸炎、肥満細胞症、クローン病及び潰瘍性大腸炎;胃腸管以外の箇所で 症状が現れる(例えば偏頭痛、鼻炎及び湿疹)食物関連アレルギー疾患;腎疾患 、例えば間質性腎炎、グッドパスチャー症候群、溶血−尿毒症候群及び糖尿病性 腎症;神経疾患、例えば多発性筋炎、ギラン−バレ症候群、メニエール病、多発 性神経炎(polyneuritis)、多発性神経炎(multiple neuritis)、単神経炎及 び神経根症;内分泌性疾患、例えば甲状腺機能亢進症及びバセドー病;血液性疾 患、例えば純粋赤血球無形成、再生不能性貧血、再生不良性貧血、突発性血小板 減少性紫斑病、自己免疫溶血性貧血、顆粒球減少症、悪性貧血、巨赤芽球性貧血 及び赤血球生成欠如;骨疾患、例えば骨粗鬆症;呼吸系疾患、例えばサルコイド ーシス、肺線維症及び突発性間質性肺炎;皮膚疾患、例えば皮膚筋炎、尋常性白 斑、尋常性魚鱗癬、光アレルギー性過 敏症及び皮膚T細胞リンパ腫;循環系疾患、例えば動脈硬化症、アテローム性動 脈硬化症、大動脈炎、結節性多発性関節炎及び心筋症;コラーゲン疾患、例えば 強皮症、ベゲネル肉芽腫及びシェーグレン症候群;脂肪症;好酸性筋膜炎;歯周 疾患、例えば歯肉、歯根膜、歯槽骨及びセメント質の病変;ネフローゼ症候群、 例えば糸球体腎炎;抜毛予防もしくは毛芽付与並びに/または毛髪生成及び成長 の促進による男性型脱毛症または老人性脱毛症;筋ジストロフィー;膿皮症及び セザリー症候群;アジソン病;活性酸素仲介疾患、例えば保存、移植または虚血 性疾患(例えば血栓症及び心筋梗塞)の際に生じる臓器(例えば心臓、肝、腎及 び消化管)の虚血−再潅流傷害のごとき臓器損傷;腸疾患、例えば内毒素ショッ ク、偽膜性大腸炎、及び薬物や放射線によって惹起される大腸炎;腎疾患、例え ば虚血性急性腎不全及び慢性腎不全;肺疾患、例えば肺−酸素または薬剤(例え ばパラコート及びブレオマイシン)によって惹起される中毒症、肺癌及び肺気腫 ;眼病、例えば白内障、シデローシス、網膜炎、pigmentosa、老人性黄斑変性、 硝子体瘢痕及び角膜アルカリ熱傷;皮膚炎、例えば多形紅斑、線状IgA水疱性 皮膚炎及びcement皮膚炎;その他、歯肉 炎、歯周炎、敗血症、膵炎、環境汚染(例えば空気汚染)、老化、発癌性物質に よって惹起される疾患、癌転移及び高山病;ヒスタミンまたはロイコトリエンC4 放出によって惹起される疾患;ベチェット病、例えば腸、血管または神経性ベ チェット病、及び、口腔、皮膚、眼、外陰、関節、副睾丸、肺、腎などに影響を 及ぼすベチェット病の治療及び予防を挙げ得る。更に本発明化合物は、免疫原性 疾患(例えば、自己免疫性肝炎、原発性胆汁性肝硬変及び硬化性胆管炎のごとき 慢性自己免疫性肝疾患)、肝一部切除、急性肝壊死(例えば毒素、ウイルス性肝 炎、ショックまたは無酸素症によって惹起される壊死)、B型ウイルス性肝炎、 非A/非B型肝炎、硬変(例えばアルコール性肝硬変)及び、肝不全、例えば劇 症肝不全、遅発性肝不全及び「慢性急性」肝不全(慢性肝疾患における急性肝不 全)のごとき肝疾患の治療及び予防にも有用であり、更には、化学療法効果の増 強、サイトメガロウイルス感染、特にHCMV感染の予防または治療活性、抗炎 症活性などの有用な活性の故に、種々の疾患に有用である。 更に、化合物によってはFK−506アンタゴニスト性を有すると見られる。 従って本発明化合物は、免疫抑制ま たは免疫抑制を含む障害の治療に使用し得る。免疫抑制を含む障害の例としては AIDS、癌、老人性痴呆症、(創傷治癒、手術及びショックを含む)外傷、慢 性細菌感染、及びある種の中枢神経性障害が挙げられる。治療すべき免疫抑制は 、免疫抑制性大環状化合物、例えばFK−506またはラパマイシンのごとき1 2−(2−シクロヘキシル−1−メチルビニル)−13,19,21,27−テ トラメチル−11,28−ジオキサ−4−アザトリシクロ[22.3.1.04, 9 ]オクタコス−18−エンの誘導体の過剰服用によって惹起され得る。指定さ れた時間に薬を服用するのを忘れたことに気付いた患者が薬を過剰服用すること はかなりよくあり、これが重大な副作用をもたらし得る。 本発明化合物は、薬物耐性標的細胞の化学的感作にも有用となり得る。シクロ スポリンA及びFK−506は、抗癌剤に結合してその作用を阻害する化合物で あるP−糖タンパク質の有効な調節物質であることが公知である。P−糖タンパ ク質を阻害することにより、化学療法剤に対する複数薬物耐性(MDR)細胞の 感受性を増加し得る。本発明化合物は同様に、5−フルオロウラシル、シスプラ チン、メトトレキサート、ビンクリスチン、ビンブラスチン及び アドリアマイシン、コルチシン及びビンクリスチンといった臨床上有効な抗腫瘍 剤に対して発現される抵抗性を克服することにおいても有効となり得る。 本発明化合物を使用して免疫抑制を治療し得る別の状況はワクチン接種である 。疾患に対する免疫を取得するために体内に導入された抗原が免疫抑制剤として も作用し、従って体内で抗体が産生されず、免疫が得られないということは度々 見られる。本発明化合物を体内に(ワクチンとして)導入することにより、所望 されない免疫抑制が解消され、免疫が取得され得る。 本発明の水性液体組成物は、(例えば円錐角膜、角膜炎、角膜表皮変性症、白 斑、モーレン潰瘍、強膜炎及びグレイヴス眼病を含む)自己免疫性疾患及び角膜 移植拒絶反応のごとき種々の眼病の治療及び予防に特に有効となり得る。 上記及び他の治療に使用する場合、治療上有効量の各本発明化合物を、純粋な 形態、または存在するならば医薬上容認可能な塩、エステルもしくはプロドラッ グの形態で使用し得る。或いは本発明化合物は、当該化合物を1種以上の医薬上 容認可能な賦形剤と一緒に含む医薬組成物として投与することもできる。本発明 化合物の「治療上有効量」 とは、任意の医療処置に適用可能な合理的な有益性/危険性比で、胃腸障害を治 療するのに十分な化合物の量を意味する。しかしながら、本発明の化合物及び組 成物の合計日用量は、良識のある医学的判断のなかで担当医師によって決定され ることが理解されよう。特定の患者に対する特定の治療上有効な用量レベルは、 種々の要因、例えば治療される障害の種別及び障害の重症度;使用される特定の 化合物の活性;使用される特定の組成物;患者の年齢、体重、全般的体調、性別 及び食事;使用される特定の化合物の投与時間、投与経路及び分泌速度;治療期 間;使用される特定の化合物と併用または同時使用される薬剤;及び医薬分野に おいて公知の同様の要因などに従う。例えば、所望の治療効果を得るのに必要な より低いレベルで化合物の服用を開始し、所望の治療効果が得られるまで徐々に 用量を増加することも当分野の技法の範囲内にある。 ヒトまたは下等動物に投与される本発明化合物の合計日用量は約0.001〜 約3mg/kg/日とし得る。経口投与においてより好ましい用量は約0.00 5〜約1.5mg/kg/日であり得る。所望であれば、有効日用量を投与の目 的で複数の服用量に分割してもよい。これに伴い、 1回に服用される組成物は、日用量を満たす量を含むこともあるし、またはその 約量を含むこともある。 本発明の医薬組成物は本発明化合物と医薬上容認可能な担体または賦形剤とを 含み、経口、直腸、非経口、槽内、膣内、腹腔内、(粉末、軟膏、ドロップまた は経皮パッチにより)局所、頬側に投与することもできるし、口腔または鼻腔ス プレーとして投与することもできる。「医薬上容認可能な担体」とは、無毒性固 体、半固体または液体充填剤、希釈剤、カプセル封入材料または任意のタイプの 調合助剤を意味する。本明細書において使用される「非経口」なる用語は、静脈 内、筋肉内、腹腔内、胸骨内、皮下及び関節内注射及び注入を含む投与形態を指 す。 非経口注射用の本発明の医薬組成物は、医薬上容認可能な滅菌水性または非水 性溶液、分散液、懸濁液またはエマルジョン、及び、使用直前に滅菌注射溶液ま たは分散液に再構成するための滅菌粉末からなる。適当な水性及び非水性担体、 希釈剤、溶剤またはベヒクルの例としては、水、エタノール、ポリオール(例え ばグリセロール、プロピレングリコール、ポリエチレングリコールなど)、カル ボキシメチルセルロース及びこれらの適当な混合物、植物油 (例えばオリーブ油)、並びにオレイン酸エチルのごとき注射可能な有機エステ ルが挙げられる。レシチンのようなコーティング材料を使用したり、分散液の場 合には要求される粒径を維持したり、界面活性剤を使用することにより、適正な 流動性を維持し得る。 かかる組成物は、保存剤、水和剤、乳化剤及び分散剤のごときアジュバントを 含んでもよい。種々の抗菌剤及び抗真菌剤、例えばパラベン、クロロブタノール 、フェノールソルビン酸などを含めることにより、微生物の作用を確実に防止し 得る。糖、塩化ナトリウムなどの等張剤を含むことも場合によっては望ましい。 モノステアリン酸アルミニウム及びゼラチンのごとき吸収を遅延する薬剤を包含 することにより注射用医薬剤の吸収を遅延し得る。 場合によっては、薬剤の効果を持続するため、皮下または筋肉内注射からの薬 剤の吸収を遅くすることも望ましい。これは、水溶性の低い結晶質または非晶質 材料の懸濁液を使用することにより行い得る。薬剤の吸収速度は溶解速度に従う が、溶解速度は更に結晶サイズ及び結晶形状に従い得る。或いは薬剤を油性ベヒ クル中に溶解または懸濁することにより、非経口投与された薬剤の吸収を遅延し 得る。 ポリラクチド−ポリグリコシドのごとき生分解性ポリマーで薬剤のマイクロカ プセル基剤を形成することにより、デポー注射剤を製造し得る。薬剤対ポリマー 比と使用する特定のポリマーの特性とに従い、薬剤放出速度を制御し得る。他の 生分解性ポリマーの例としてはポリ(オルトエステル)及びポリ(無水物)が挙 げられる。デポー注射剤は、体組織と相容性のリポソームまたはマイクロエマル ジョン中に薬物を封入することによっても製造される。 例えば細菌保持フィルターで濾過したり、使用直前に滅菌水または他の滅菌注 射用溶媒中に溶解または分散し得る滅菌固体組成物の形態の滅菌剤を配合するこ とにより、注射用組成物を滅菌することができる。 経口投与用固体剤形としてはカプセル、錠剤、丸剤、粉剤及び粒剤が挙げられ る。このような固体剤形においては、有効化合物を少なくとも1種の不活性の医 薬上容認可能な賦形剤または担体、例えばクエン酸ナトリウムまたはリン酸二カ ルシウム、及び/またはa)充填剤もしくは増量剤〔例えば澱粉、ラクトース、 スクロース、グルコース、マンニトール及びケイ酸〕、b)結合剤〔例えばカル ボキシメチルセルロース、アルギネート、ゼラチン、ポリビニル ピロリドン、スクロース及びアカシアゴム〕、c)湿潤剤〔例えばグリセロール 〕、d)崩壊剤〔例えば寒天、炭酸カルシウム、ジャガイモまたはタピオカ澱粉 、アルギン酸、ある種のケイ酸塩及び炭酸ナトリウム〕、e)溶解遅延剤〔例え ばパラフィン〕、f)吸収促進剤〔例えば第四級アンモニウム化合物〕、g)水 和剤〔例えばセチルアルコール及びモノステアリン酸グリセロール〕、h)吸収 剤〔例えばカオリン及びベントナイトクレー〕、及びi)滑沢剤〔例えばタルク 、ステアリン酸カルシウム、ステアリン酸マグネシウム、固体ポリエチレングリ コール、ラウリル硫酸ナトリウム〕、並びにこれらの混合物と混合する。カプセ ル、錠剤及び丸剤の場合には製剤は更に緩衝剤を含んでもよい。 ラクトースまたは乳糖及び高分子量ポリエチレングリコールなどの賦形剤を使 用し、同様の固体組成物を、軟及び硬ゼラチンカプセルにおける充填剤として使 用することもできる。 固体剤形たる錠剤、糖剤、カプセル、丸剤及び粒剤は、腸溶剤皮または医薬製 剤分野において良く知られた他のコーティングなどの剤皮または殻を付けて製造 することがで きる。剤皮または殻は必要によっては乳白剤を含み得、有効成分のみを、好まし くは消化管の所定の部位で、必要によっては遅延して放出する組成物とし得る。 使用し得る包埋組成物の例としてはポリマー物質及びろうが挙げられる。 有効化合物は、1種以上の上記賦形剤を適宜用いてマイクロカプセル入りとす ることもできる。 経口投与用液体剤形としては医薬上容認可能なエマルジョン、溶液、懸濁液、 シロップ及びエリキシル剤が挙げられる。有効化合物のほかに、液体剤形は当分 野において一般的に使用される不活性希釈剤、例えば水または他の溶剤、可溶化 剤及び乳化剤、例えばエチルアルコール、イソプロピルアルコール、炭酸エチル 、酢酸エチル、ベンジルアルコール、安息香酸ベンジル、プロピレングリコール 、1,3−ブチレングリコール、ジメチルホルムアミド、油(特に綿実油、落花 生油、コーン油、胚芽油、オリーブ油、ひまし油及び胡麻油)、グリセロール、 テトラヒドロフルフリルアルコール、ポリエチレングリコール及びソルビタンの 脂肪酸エステル、並びにこれらの混合物を含み得る。 不活性希釈剤のほかに、経口組成物は更に、水和剤、乳 化及び懸濁剤、甘味料、着香料及び香料といったアジュバントを含み得る。 懸濁液は、有効化合物のほかに、懸濁剤、例えばエトキシル化イソステアリル アルコール、ポリオキシエチレンソルビトール及びソルビタンエステル、微晶質 セルロース、メタ水酸化アルミニウム、ベントナイト、寒天及びトラガカントゴ ム、並びにこれらの混合物を含み得る。 局所投与には、肺及び眼の表面を含む皮膚または粘膜への投与が含まれる。吸 入用のものを含む局所投与用組成物は、圧縮されていてもいなくてもよい乾燥粉 末として製造し得る。非圧縮粉末組成物においては、微粉末形態の有効成分を、 粒径が例えば100μmまでの粒子からなる大きめの医薬上容認可能な不活性担 体と混合して使用し得る。適当な不活性担体としてはラクトースのごとき糖が挙 げられる。有効成分の粒子の少なくとも95重量%が0.01〜10μmの有効 粒径を有するのが望ましい。 或いは組成物を加圧し、窒素のような圧縮ガスまたは液化ガス噴射剤を含むこ ともできる。液化噴射剤溶媒、実際には組成物全体は、有効成分が実質的に溶解 しないようなものであることが好ましい。加圧組成物は界面活性剤を含 んでもよい。界面活性剤は液体または固体非イオン性界面活性剤でもよいし、固 体アニオン性界面活性剤でもよい。ナトリウム塩の形態の固体アニオン性界面活 性剤を使用することが好ましい。 別の形態の局所投与は、自己免疫性疾患、アレルギーまたは炎症症状及び角膜 移植のような眼の免疫仲介症状の治療のために眼に投与されるものである。本発 明化合物は医薬上容認可能な眼用ベヒクルに入れて送達され、化合物が眼の角膜 及び内部領域、例えば前房、後房、硝子体、房水、硝子体液、角膜、虹彩/毛様 体、水晶体、脈絡膜/網膜、及び強膜に浸透し得るのに十分な時間、化合物は眼 表面に接触したまま維持される。医薬上容認可能な眼用ベヒクルは例えば軟膏、 植物油またはカプセル封入材料であり得る。 直腸及び膣投与用の組成物は、本発明化合物を適当な非刺激性賦形剤または担 体、例えばココアバター、ポリエチレングリコール、または、室温では固体であ るが体温では液体であって直腸または膣腔内で溶融して有効化合物を放出する坐 剤ろうと混合することにより製造し得る坐剤であるのが好ましい。 本発明化合物はリポソームの形態で投与することもできる。当分野において公 知のように、リポソームは通常はリン脂質または他の脂質から誘導される。リポ ソームは、水性溶媒中に分散された単または多重ラメラ水和液晶によって形成さ れる。リポソームを形成し得る任意の無毒性の生理上容認可能及び代謝可能な脂 質を使用し得る。リポソーム形態の本発明化合物は、本発明化合物のほかに、安 定剤、保存剤、賦形剤などを含み得る。好ましい脂質は天然及び合成のリン脂質 及びホスファチジルコリン(レシチン)である。リポソームを形成する方法は当 分野において公知である。例えばPrescott編,Methods in Cell Biology ,Vol.XIV,Academic Press,N ew York,N.Y.(1976),p33以降参照。 本発明化合物は、1つ以上の下記の方法を使用して製造し得る。かかる方法に 使用する出発材料は、欧州特許出願公開第0184162号明細書に記載のSt reptomyces 属の微生物の発酵による公知の方法に従って得られる培地 から単離されたマクロライドの1つであるのが好ましい。このサンプルは、ブダ ペスト条約に従って茨城県 筑波市にある微生物工学研究所受託番号FERM BP−927で入手可能であ る。この株はブダペスト条約に従って1989年4月27日付けでAgricu ltural Research Culture Collection I nternational Depository,Peoria,Illin ois 61604,USAに受託番号NRRL 18488で再寄託されてい る。アスコマイシンの名でも公知のマクロライドFR−900520(欧州特許 出願公開第0184162号明細書)は、(i)H.Hatanaka,M.I wami,T.Kino,T.Goto及びM.Okuhara,FR−900 520 and FR−900523,Novel immunosuppre ssants isolated from A.streptomyces. I.Taxonomy of the producing strain.J .Antibiot.,1988.XLI(11),1586−1591;(ii )H.Hatanaka,T.Kino,S.Miyata,N.Inamur a,A.Kuroda,T.Goto,H.Tanaka及びM.Okuhar a,FR−900520 and FR−900523,Novel immunosuppressants isolated from A. streptomyces.II.Fermentation,isolatio n and physico−chemical and biologica l characteristics.J.Antibiot.,1988.X LI(11),1592−1601;(iii)T.Arai,Y.Koyama ,T.Suenaga及びH.Honda,Ascomycin,An Ant ifungal Antibiotic.J.Antibiot.,1962. 15(231−2);及び(iv)T.Araiの米国特許第3,244,592 号明細書の文献明記の方法に従って調製し得る。次いで下記の方法の1つ以上を 使用して所望の本発明化合物を生成し得る。 かかる方法は、 (a)対応化合物において、ビス(CH−OR)基を含む式Iの化合物〔ここ でRは保護基である〕を生成し、 (b)対応化合物において選択的に脱保護することにより、モノ(CH−OR )基を含む式Iの化合物〔ここでRは保護基である〕を生成し、 (c)対応化合物において特定のCH−OH基を選択的 に活性化することにより、CH−OR基を含む式Iの化合物〔ここで−ORは求 核性攻撃によって容易に置き換えられる離脱基である〕を生成し、 (d)対応化合物において特定のCH−OR基を選択的に置換することにより 、CH−R100基を含む式Iの化合物〔ここで−R100は求核性である〕を生成し 、 (e)対応化合物において選択的に最終脱保護することにより、CH−OH基 を含む式Iの化合物を生成することからなる。 プロセス(a)において、ヒドロキシルに適した保護基としては、ジメチルテ キシルシリル、トリ置換シリル例えばトリ(低級)アルキルシリル(例えばトリ メチルシリル、トリエチルシリル、トリブチルシリル、トリ−i−プロピルシリ ル、tert−ブチル−ジメチルシリル、トリ−tert−ブチルシリル、トリフェニル メチル−ジメチルシリルなど);低級アルキルジアリールシリル(例えばメチル −ジフェニルシリル、エチル−ジフェニルシリル、プロピル−ジフェニルシリル 、tert−ブチル−ジフェニルシリルなど)など;トリアリールシリル(例えばト リフェニルシリル、トリ−p−キシリルシリルなど);トリアリールアルキルシ リ ル(例えばトリベンジルシリルなど)などといった当分野において公知の基が挙 げられるが、ここで好ましいものはトリ(C1-4)アルキルシリル及びC1-4アル キルジフェニルシリルであり、最も好ましいものはtert−ブチルジメチルシリル であろう。 適当なo−シリル化は、広範囲の種々の有機ケイ素試薬、限定的ではないが例 えばtert−ブチルジメチルシリルクロリド、N−(tert−ブチルジメチルシリル )−N−メチルトリフルオロアセトアミド(Mawhinney,T.及びMa dison,M.A.,J.Org.Chem.,1982,47,3336)、 tert−ブチルクロロジフェニルシラン(Hanessian,S.及びLava llee,P Can.J.Chem.,1975,63,2975)、tert− ブチルジメチルシリルトリフルオロメタンスルホネート(Mander,L.N .及びSethi,S.P.Tetrahedron Lett.,1984, 25,5953)、ジメチルテキシルシリルクロリドまたはジメチルテキシルシ リルトリフルオロメタンスルホネート(Wetter,H.及びOertle, K.Tetrahedron Lett.,1985,26,5515)、1− (tert−ブチ ルジメチルシリル)−イミダゾールなどを使用して行い得る。 カーボネートヒドロキシ保護基は、広範囲の種々のハロホルメート、例えばメ チル、エチル、2,2,2−トリクロロエチル、イソブチル、ビニル、アリル、 2−(トリメチルシリル)エチル、2−(ベンゼンスルホニル)エチル、2−( トリメチルシリル)エトキシメチル、ベンジル及び置換ベンジルクロロホルメー ト〔ここでベンジル置換基としてはp−メトキシ、3,4−ジメトキシ及びp− ニトロが挙げられる〕を、第三級塩基、例えばピリジン、トリエチルアミン、イ ミダゾール、ジイソプロピルエチルアミンなどの存在下で使用して導入し得る( Tetrahedron Lett.,1980,21,3343;ibid.,19 81,22,3667;ibid.1981,22,969;ibid.1981,22 ,1933)。 反応は、反応に悪影響を及ぼさない溶剤(例えばジエチルエーテル、ジクロロ メタン、テトラヒドロフラン、クロロホルムもしくはN,N−ジメチルホルムア ミド、またはこれらの混合物)中で実施し得る。選択した活性化方法に従って反 応には冷却または加熱が必要となり得る。更に反 応は好ましくは、アルカリ土類金属(例えばカルシウムなど)、アルカリ金属水 素化物(例えば水素化ナトリウムなど)、アルカリ金属水酸化物(例えば水酸化 ナトリウム、水酸化カリウムなど)、アルカリ金属炭酸塩(例えば炭酸ナトリウ ム、炭酸カリウムなど)、アルカリ金属炭酸水素塩(例えば炭酸水素ナトリウム 、炭酸水素カリウムなど)、アルカリ金属アルコキシド(例えばナトリウムメト キシド、ナトリウムエトキシド、カリウムtert−ブトキシドなど)、アルカリ金 属アルカン酸塩(例えば酢酸ナトリウムなど)、トリアルキルアミン(例えばト リエチルアミンなど)、ピリジン化合物(例えばピリジン、ルチジン、ピコリン 、4−N,N−ジメチルアミノピリジンなど)、キノリンなどの有機または無機 塩基の存在下で、より好ましくはイミダゾール、トリエチルアミンまたはピリジ ンといった有機塩基の存在下で実施される。 また反応は、炭素中心において反対の立体配置を有する出発材料を使用して実 施してもよい。この場合、エピマーヒドロキシル部分を有する出発材料を得るた めに更に2つのステップ、即ち(1)アルコールをその対応ケトンに酸化するス テップ、及び(2)得られたケトンを選択条件下 で還元するステップが必要とされる。[R]または[S]立体配置を有する両キ ラル中心を選択的に個々に得ることができる。 プロセス(b)においてC−32からの保護基の選択的な脱保護は、適当な試 薬として、限定的ではないが、フッ化水素のアセトニトリル水溶液(Newto n,R.F.,Reynolds,D.P.,Finch,M.A.W.,Kel ly,D.R.及びRoberts,S.M.Tetrahedron Let t.,1979,3891)、テトラヒドロフラン中のフッ化テトラアルキルア ンモニウム(Corey,E.J.及びSnider,B.B.J.Am.Ch em.Soc.,1972,94,2549,Corey,E.J.及びVen kateswarlu,A.J.Am.Chem.Soc.,1972,94, 6190)またはアセトニトリル中の塩化テトラアルキルアンモニウム−フッ化 カリウム(Carpino,L.A.及びSau,A.C.J.Chem.So c.,Chem.Commun.1979,514)〔ここでアルキル基は前記 定義の通りである〕、p−トルエンスルホン酸、無水メタノール中の炭酸カリウ ム(Hurst,D.T.及びMaInnes,A.G.Ca n.J.Chem.,1965,43,2004)、メタノール中のクエン酸( Bundy,G.L.及びPeterson,D.C.Tetrahedron Lett.,1978,41)、酢酸:水(3:1)(Corey,E.J. 及びVarma,R.K.J.Am.Chem.Soc.,1971,93.7 319)、メタノール中のDowex 50W−X8(Corey,E.J., Ponder,J.W.及びUlrich,P.Tetrahedron Le tt.,1980,21,137)、クロロホルム中の三フッ化ホウ素エーテル 化合物(Kelly,D.R.,Roberts,M.S.及びNewton, R.F.Synth.Commun.1979,9,295)、メタノール性フ ッ化水素(Hanessian,S.及びLavallee,P.Can.J. Chem.,1975,53,2975;ibid.,1977,55,562)、及 びテトラヒドロフラン中のフッ化ピリジニウム(Nicolaou,K.C., Seitz,S.P.,Pavia,M.R.及びPetasis,N.A.J .Org.Chem.,1979,44,4011)、エタノール中のピリジニ ウムp−トルエンスルホネート(Prakash,C.,Saleh,S.及び BIair, I.A.Tetrahedron Lett.,1989,30,19)、ジメ チルスルホキシド中のN−ブロモ−スクシンイミド(Batten,R.J.ら ,Synthesis,1980,234)及び触媒量のトリメチルシリルトリ フレートの存在下のテトラエチルジボロキサン(Dahlhoff,W.V.及 びTaba,K.M.,Synthesis,1986,561)を使用して慎 重に実施し得る。 反応は通常は冷却下から加熱下まで、好ましくは0℃から50℃で実施される 。選択した試薬及び温度に従って反応には20分間から1日が必要となり得る。 プロセス(c)においてアルコールの活性化に適した試薬としては、無水酢酸 、無水トルフルオロメタンスルホン酸(triflic anhydride)、無水フルオロス ルホン酸、メタンスルホニルクロリド(塩化メシル)、p−トルエンスルホニル クロリド(塩化トシル)、無水トリフルオロ酢酸、トリフルオロアセチルクロリ ド、o−ニトロベンゼンスルホニルクロリド、1−メチル−2−フルオロピリジ ニウム塩などが挙げられる。 活性化は、反応に悪影響を及ぼさない溶剤(例えばジエ チルエーテル、ジクロロメタン、テトラヒドロフラン、クロロホルムもしくはN ,N−ジメチルホルムアミド、またはこれらの混合物)中で実施し得る。選択し た活性化方法に従って反応には冷却または加熱が必要となり得る。更に反応は好 ましくは、アルカリ土類金属(例えばカルシウムなど)、アルカリ金属水素化物 (例えば水素化ナトリウムなど)、アルカリ金属水酸化物(例えば水酸化ナトリ ウム、水酸化カリウムなど)、アルカリ金属炭酸塩(例えば炭酸ナトリウム、炭 酸カリウムなど)、アルカリ金属炭酸水素塩(例えば炭酸水素ナトリウム、炭酸 水素カリウムなど)、アルカリ金属アルコキシド(例えばナトリウムメトキシド 、ナトリウムエトキシド、カリウムtert−ブトキシドなど)、アルカリ金属アル カン酸塩(例えば酢酸ナトリウムなど)、トリアルキルアミン(例えばトリエチ ルアミンなど)、ピリジン化合物(例えばピリジン、ルチジン、ピコリン、4− N,N−ジメチルアミノピリジンなど)、キノリンなどの有機または無機塩基の 存在下で、より好ましくはトリエチルアミンまたはピリジンといった有機塩基の 存在下で実施される。 反応は通常は冷却下から加熱下まで、好ましくは−70 ℃から50℃で実施される。選択した試薬及び温度に従って反応には20分間か ら1日が必要となり得る。 プロセス(d)においては、置換反応により種々の化合物を製造し得る。活性 化されたヒドロキシル基を(前述または後述のごとき)第一級または第二級アミ ンと反応させることができる。置換反応は、反応に悪影響を及ぼさない溶剤(例 えばクロロホルム、ジクロロメタン、テトラヒドロフラン、ピリジン、ジメチル スルホキシド、N,N−ジメチルホルムアミド、ヘキサメチルホスホルアミドな ど、またはこれらの混合物)中で実施し得る。反応は周囲温度またはそれより低 いもしくは高い温度で、好ましくは0℃〜50℃で実施し得る。選択した試薬に 従って反応には20分間から1週間が必要となり得る。 プロセス(e)においては、プロセス(c)に記載の方法に従ってC−24保 護基を最終的に脱保護し得る。 本発明を説明するものであって、本発明の範囲を制限するものではない以下の 実施例に関連し、本発明の化合物、方法及び使用はより理解されるであろう。本 明細書において引用した文献は参照により特に本明細書に包含されるものとする 。実施例1:式I:R100=H;R101=エチル;R102=H;R103=t−ブチルジ メチルシリルオキシ;R104=t−ブチルジメチルシリルオキシ;R105=H アスコマイシン(25g、0.032モル)を乾燥N,N−ジメチルホルムア ミド(500ml)中のイミダゾール(43.03g、0.64モル)の溶液に 溶解し、t−ブチルジメチルクロロシラン(47.64g、0.32モル)を少 量ずつ添加し、室温で24時間撹拌した。N,N−ジメチルホルムアミド及び過 剰なt−ブチルジメチルクロロシランを高真空下で蒸発によって除去した(35 ℃の水浴)。固体残留物を酢酸エチル350mlに溶解し、酢酸エチル層を塩化 アンモニウム飽和水溶液(200ml×3)、10%のNaHSO4(200m l×3)、ブライン、飽和NaHCO3(200ml×3)及びブライン(20 0ml×3)で洗浄した。MgSO4上で脱水後、溶剤を真空下で除去し、固体 残留物をシリカゲルクロマトグラフィー、次にHPLCによってヘキサン中の5 %のアセトンで溶離精製して表題化合物(27g)を84%の収率で得た。MS (FAB)m/z:M+K=1058。実施例2:式I:R100=H;R101=エチル;R102=H ;R103=t−ブチルジメチルシリルオキシ;R104=OH;R10=H 48%のフッ化水素水溶液(5ml)の溶液に、アセトニトリル(500ml )中の実施例1(32g、0.031モル)を添加し、混合物を室温で90分間 撹拌した。氷浴で0℃に冷却し、固体のNaHCO3を反応混合物に添加した。 1時間撹拌し、固体をろ過によって除去した。アセトニトリルを真空下で除去し 、酢酸エチル(500ml)を残留物に添加し、有機層を10%のNaHCO3 (300ml×3)、ブライン(250ml)、10%のNaHSO4(300 ml×3)及びブライン(350ml×3)で洗浄し、無水硫酸ナトリウム上で 乾燥した。溶剤の蒸発によって粗な表題化合物35gを得、それをシリカゲルカ ラムクロマトグラフィー、次にHPLCによってヘキサン中の25%のアセトン で溶離精製した。純粋な化合物24.28g(85%)を得た。MS(FAB) m/z:M+K=844。 表題化合物の他に、未反応の出発材料(実施例1、1.5g)及びアスコマイ シン(500mg)を純粋な形で単離した。実施例3:式I:R100=H;R101=エチル;R102=H;R103=t−ブチルジ メチルシリルオキシ;R104=O−トリフルオロメタンスルホニル;R105=H 実施例2の生成物(4.0g、4.42ミリモル)を0℃で塩化メチレン20 mlに溶解した。ピリジン(3.57ml、44.2ミリモル)、次に無水トリ フルオロメタンスルホン酸(0.74ml、4.42ミリモル)を反応混合物に 慎重に添加した。それを0℃で20分間撹拌し、溶剤を除去した。酢酸エチル( 50ml)を残留物に添加した。有機層をブライン、飽和NaHCO3(20m l×3)、ブライン(20ml)、10%のNaHSO4(20ml×3)、ブ ライン(20ml×3)で洗浄し、無水硫酸ナトリウム上で脱水した。溶剤を除 去した後、表題化合物を定量的収量(4.2g)で得た。この化合物を更に精製 したりキャラクタリゼーションしたりせずに置換反応に使用した。実施例4:式I:R100=H;R101=エチル;R102=H;R103=t−ブチルジ メチルシリルオキシ;R104=H;m=0;n=1;R3=R4=R5=H;R1 メチル 実施例3の生成物(2.1g、2.03ミリモル)を新 しく蒸留した塩化メチレン10mlに溶解し、1−メチルピペラジン(1.24 ml、10.15ミリモル)及びトリエチルアミン(0.85ml、6.09ミ リモル)を添加し、次いで反応物を50℃で5時間、室温で一晩撹拌した。反応 混合物を直接シリカゲルカラムに装填し、溶離して半純粋な表題化合物(925 mg)を収率46%で得た。MS(FAB)m/z:M+K=1026。M+H =988。実施例5:式I:R100=H;R101=エチル;R102=H;R103=OH;R104 =H;m=0;n=1;R3=R4=R5=H;R1=メチル 実施例4の生成物(920mg、0.93ミリモル)をアセトニトリル:水( 9:1)の10mlに溶解し、48%のフッ化水素水溶液[48%−HF](0 .6ml)を添加し、次いで反応物を室温で5時間撹拌した。氷浴で0℃に冷却 し、固体のNaHCO3を反応混合物に添加した。それを0.5時間撹拌し、固 体をろ過によって除去した。アセトニトリルを真空下で除去し、残留物を逆相H PLC(RP−HPLC)によって、アセトニトリル〜水〜0.01%のトリフ ルオロ酢酸系で溶離精製した。純粋な表 題化合物290mgを得た。MS(FAB)m/z:M+H=874。M+K= 912。融点132℃(分解)。実施例6:式I:R100=H;R101=エチル;R102=H;R103=t−ブチルジ メチルシリルオキシ;R104=H;m=0;n=1;R3=R4=R5=H;R1 ベンジル 実施例3の生成物(2.1g、2.03ミリモル)を新しく蒸留した塩化メチ レン8mlに溶解し、1−ベンジルピペラジン(1.06ml、6.1ミリモル )及びトリエチルアミン(0.85ml、6.1ミリモル)を添加し、次いで4 5℃で5時間撹拌した。反応混合物を直接シリカゲルカラムに装填し、溶離して 半純粋な表題化合物(1.52g)を得た。次いでHPLCによって、30%の アセトン〜ヘキサンで溶離精製した。純粋な表題化合物660mgを31%の収 率で単離した。MS(FAB)m/z:M+K=1102。M+H=1064。実施例7:式I:R100=H;R101=エチル;R102=H;R103=OH;R104 =H;m=0;n=1;R3=R4=R5=H;R1=ベンジル 実施例6の生成物(1.3g、1.22ミリモル)をアセトニトリル35ml に溶解し、48%のフッ化水素水溶 液[48%−HF](2.2ml)を添加し、次いで反応物を室温で8時間撹拌 した。飽和NaHCO3溶液を添加することによって反応を停止し、生成物を酢 酸エチル50ml(×2)で抽出した。酢酸エチル層を10%のNaHCO3、 ブラインで洗浄し、無水硫酸ナトリウム上で脱水した。溶剤を蒸発して粗な表題 化合物1gを得た。これをRP−HPLCによってアセトニトリル〜水〜0.0 1%のトリフルオロ酢酸系で溶離精製した。純粋な表題化合物330mgを得た 。MS(FAB)m/z:M+H=950。M+K=988。融点=114〜1 16℃。実施例8:式I:R100=H;R101=エチル;R102=H;R103=t−ブチルジ メチルシリルオキシ;R104=H;m=0;n=1;R3=R4=R5=H;R1 フェニル 実施例6の手順によって、但し1−ベンジルピペラジンを1−フェニルピペラ ジンに置換して所望の化合物を得た。塩化メチレン10ml中、実施例3の生成 物(2.1g、2.03ミリモル)、1−フェニルピペラジン(1.53ml、 6.07ミリモル)及びトリエチルアミン(1.17ml、5.05ミリモル) を使用した。純粋な表題化合物660mgを収率32%で単離した。MS(FA B) m/z:M+K=1088。M+H=1050。実施例9:式I:R100=H;R101=エチル;R102=H;R103=OH;R104 =H;m=0;n=1;R3=R4=R5=H;R1=フェニル 実施例5の手順によって、実施例8の生成物(250mg、0.24ミリモル )、アセトニトリル10ml中の48%のHF(0.5ml)を使用した。RP −HPLCによって精製後に純粋な表題化合物202mgを単離した。MS(F AB)m/z:M+K=974。M+H=936。融点=119℃(分解)。実施例10:式I:R100=H;R101=エチル;R102=H;R103=t−ブチル ジメチルシリルオキシ;R104=H;m=0;n=1;R3=R4=R5=H;R1 =t−ブチルオキシカルボニル 実施例6の手順によって、但し、1−ベンジルピペラジンを1−t−ブチルオ キシカルボニルピペラジンに置換して所望の化合物を得た。塩化メチレン10m l中、実施例3の生成物(2.1g、2.03ミリモル)、1−t−ブチルオキ シカルボニルピペラジン(1.13g、6.09ミリモル)及びトリエチルアミ ン(0.85ml、6.0 9ミリモル)を使用した。670mgの純粋な表題化合物が31%の収率で単離 された。MS(FAB)m/z:M+K=1112。M+H=1074。実施例11:式I:R100=H;R101=エチル;R102=H;R103=OH;R10 4=H;m=0;n=1;R3=R4=R5=H;R1=t−ブチルオキシカルボニ 実施例5の手順によって、アセトニトリル30ml中、実施例10の生成物( 660mg、0.65ミリモル)、48%のHF(3ml)を使用した。RP− HPLCによって精製後、純粋な表題化合物279mgを単離した。MS(FA B)m/z:M+K=998。実施例12:式I:R100=H;R101=エチル;R102=H;R103=OH;R10 4=H;m=0;n=1;R3=R4=R5=H;R1=[4−ニトロベンジル] 実施例6の手順によって、但し1−ベンジルピペラジンを1−[4−ニトロベ ンジル]ピペラジンに置換して所望の化合物を得た。エタノール10ml中のピ ペラジン(2g、0.023モル)の溶液に温エタノール20ml中の臭化4− ニトロベンジル(5g、0.023モル)の溶液を添加した。1時間静かに還流 し、室温で一晩撹拌した。 生じた白い沈殿物をろ過し、少量の冷エタノールで洗浄し、乾燥して臭化水素酸 1−[4−ニトロベンジル]ピペラジン(3g)を得た。MSm/z:M+H= 222。H1−NMR(MeOH−d4中)δ=2.7(t、4H、ピペラジン) 、3.25(t、4H、ピペラジン)、3.75(s、2H、ベンジル)、7. 62(d、2H、芳香族)、8.20(d、2H、芳香族)。生じた臭化水素酸 1−[4−ニトロベンジル]ピペラジン(3g、9.93ミリモル)を3Nの水 酸化ナトリウム水溶液60mlに溶解し、室温で30分間撹拌した。生成物を酢 酸エチル(50ml×3)で抽出し、合わせた酢酸エチル層をブラインで洗浄し 、無水硫酸ナトリウム上で脱水した。溶剤を除去して1−[4−ニトロベンジル ]ピペラジン1.7gを収率78%で得た。MSm/z:M+H=222。H1 −NMR(MeOH−d4中)δ=2.45(t、4H、ピペラジン)、2.9 0(t、4H、ピペラジン)、3.55(s、2H、ベンジル)、7.52(d 、2H、芳香族)、8.50(d、2H、芳香族)。 塩化メチレン10ml中、実施例3の生成物(2.1g、2.03ミリモル) 、1−[4−ニトロベンジル]ピペ ラジン(1.7g、8.1ミリモル)及びトリエチルアミン(0.85ml、6 .09ミリモル)を使用した。反応は45℃で15時間実施した。半純粋な化合 物1.07gを収率48%で単離した。MS(FAB)m/z:M+K=114 7。M+H=1109。 生じた生成物(1.0g、0.9ミリモル)を実施例5に記載の手順により、 但し45℃で3時間撹拌してアセトニトリル30ml中の48%のHF(4ml )で処理した。純粋な表題化合物554mgをRP−HPLC後に収率50%で 単離した。MS(FAB)m/z:M+K=1033。M+H=996。融点= 113℃(分解)。実施例13:式I:R100=H;R101=エチル;R102=H;R103=OH;R10 4=H;m=0;n=1;R3=R4=R5=H;R1=β−ナフチルメチル 実施例6の手順によって、但し1−ベンジルピペラジンを1−β−ナフチルメ チルピペラジンで置換して所望の化合物を得た。エタノール15ml中のピペラ ジン(2.0g、0.023モル)の溶液に温エタノール15ml中の(2−ブ ロモメチル)ナフタレン(5g、0.023モル)の溶液を添加した。55℃で 1時間撹拌し、室温で一晩 撹拌した。生じた沈殿物をろ過し、酢酸エチル(20ml×2)で洗浄し、乾燥 して臭化水素酸1−ナフチルメチルピペラジン(2.3g)を得た。MSm/z :M+H=227。H1−NMR(MeOH−d4中)δ=2.85(t、4H、 ピペラジン)、3.20(t、4H、ピペラジン)、3.72(s、2H、ベン ジル)、7.45(m、3H、芳香族)、7.70(s、2H、芳香族)、7. 80(3、3H、芳香族)。生じた臭化水素酸1−ナフチルメチルピペラジン( 2.2g、7.16ミリモル)を3Nの水酸化ナトリウム水溶液50mlに溶解 し、室温で30分間撹拌した。生成物を酢酸エチル(50ml×3)で抽出し、 合わせた酢酸エチル層をブラインで洗浄し、無水硫酸ナトリウム上で脱水した。 溶剤を除去して1−[ナフチルメチル]ピペラジン1.2gを収率75%で得た 。MSm/z:M+H=227。H1−NMR(MeOH−d4中)δ=2.5( m、4H、ピペラジン)、2.95(t、4H、ピペラジン)、3.55(s、 2H、ベンジル)、7.74(m、3H、芳香族)、7.72(s、2H、芳香 族)、7.79(m、3H、芳香族)。 塩化メチレン10ml中、実施例3の生成物(2.1g 、2.03ミリモル)、1−ナフチルメチルピペラジン(1.84g、8.1ミ リモル)及びトリエチルアミン(0.85ml、6.09ミリモル)を使用した 。純粋な化合物860mgを収率38%で単離した。MS(FAB)m/z:M +H=1114。 生じた生成物(850mg、0.76ミリモル)を実施例5に記載の手順で、 アセトニトリル30ml中の48%のHF(4ml)で処理した。RP−HPL Cによって精製後に純粋な表題化合物413mgを収率41%で単離した。MS (FAB)m/z:M+K=1038。M+H=1000。融点=125〜12 6℃。実施例14:式I:R100=H;R101=エチル;R102=H;R103=OH;R10 4=H;m=0;n=1;R2=R2′=R3=R4=R5=H 実施例6の手順によって、但し1−ベンジルピペラジンをピペリジンで置換し て所望の化合物を得た。塩化メチレン10ml中、実施例3の生成物(2.1g 、2.03ミリモル)、ピペリジン(0.6ml、6.09ミリモル)及びトリ エチルアミン(0.85ml、6.09ミリモル)を使用した。純粋な化合物1 .01gを収率55%で単 離した。MS(FAB)m/z:M+H=973。M+K=1011。 生じた生成物(1.0g、1.03ミリモル)を実施例5に記載の手順でアセ トニトリル40ml中の48%のHF(3ml)で処理した。純粋な表題化合物 560mgを収率56%で単離した。MS(FAB)m/z:M+K=897。 M+H=859。融点=100〜101℃。実施例15:式I:R100=H;R101=エチル;R102=H;R103=OH;R10 4=H;m=0;n=1;R3=R4=R5=H:R1=ホルミル 実施例6の手順によって、但し1−ベンジルピペラジンを1−ピペラジンカル ボキシアルデヒドで置換して所望の化合物を得た。塩化メチレン10ml中、実 施例3の生成物(2.1g、2.03ミリモル)、1−ピペラジンカルボキシア ルデヒド(0.62ml、6.09ミリモル)及びトリエチルアミン(0.85 ml、6.09ミリモル)を使用した。それを45℃で15時間撹拌した。純粋 な化合物270mgを収率13%で単離した。MS(FAB)m/z:M+H= 1002。M+K=1040。 生じた生成物(260mg、0.26ミリモル)を実施 例5に記載の手順でアセトニトリル15ml中の48%のHF(1ml)で処理 した。純粋な表題化合物176mgを収率68%で単離した。MS(FAB)m /z:M+H=888。M+K=926。融点=126〜128℃。実施例16:式I:R100=H;R101=エチル;R102=H;R103=OH;R10 4=H;m=0;n=1;R3=R4=R5=H:R2及びR2′は一緒に−O(CH 2iO(式中、i=2)を形成する 実施例6の手順によって、但し1−ベンジルピペラジンを4−ピペリドンエチ レンケタールで置換して所望の化合物を得た。塩化メチレン10ml中、実施例 3の生成物(2.0g、1.9ミリモル)、4−ピペリドンエチレンケタール( 0.742ml、5.7ミリモル)及びトリエチルアミン(0.81ml、6. 09ミリモル)を使用した。純粋な化合物1.03gを収率54%で単離した。 MS(FAB)m/z:M+H=1031。M+K=1069。 生じた生成物(1.0g、0.971ミリモル)を実施例5に記載の手順でア セトニトリル35ml中の48%のHF(3ml)で処理した。純粋な表題化合 物574mg を収率57%で単離した。MS(FAB)m/z:M+H=917。M+K=9 55。融点=109〜110℃。実施例17:式I:R100=H;R101=エチル;R102=H;R103=OH;R10 4=H;m=0;n=1;R3=R4=R5=H:R1=2−ヒドロキシエチル 実施例6の手順によって、但し1−ベンジルピペラジンを1−[2−ヒドロキ シエチル]ピペラジンで置換して所望の化合物を得た。塩化メチレン10ml中 、実施例3の生成物(2.0g、1.9ミリモル)、1−[2−ヒドロキシエチ ル]ピペラジン(0.71ml、5.7ミリモル)及びトリエチルアミン(0. 81ml、5.7ミリモル)を使用した。純粋な化合物970mgを収率49% で単離した。MS(FAB)m/z:M+H=1018。M+K=1056。 生じた生成物(960mg、0.94ミリモル)を実施例5に記載の手順でア セトニトリル40ml中の48%のHF(4ml)で処理した。純粋な表題化合 物414mgを収率49%で単離した。MS(FAB)m/z:M+H=904 。M+K=942。実施例18:式I:R100=H;R101=エチル;R102 H;R103=OH;R104=H;m=0;n=1;R3=R4=R5=H;X=酸素 実施例6の手順によって、但し1−ベンジルピペラジンをモルホリンで置換し て所望の化合物を得た。塩化メチレン10ml中、実施例3の生成物(2.0g 、1.9ミリモル)、モルホリン(0.51ml、5.7ミリモル)及びトリエ チルアミン(0.81ml、5.7ミリモル)を使用した。純粋な化合物780 mgを収率42%で単離した。MS(FAB)m/z:M+H=975。M+K =1013。 生じた生成物(780mg、0.80ミリモル)を実施例5に記載の手順でア セトニトリル35ml中の48%のHF(3ml)で処理した。純粋な表題化合 物457mgを収率59%で単離した。MS(FAB)m/z:M+H=861 。M+K=899。融点=107〜108℃。実施例19:式I:R100=H;R101=エチル;R102=H;R103=OH;R10 4=H;m=0;n=1;R3=R45=H:R1=2−(2−ヒドロキシエトキ シ)エチル 実施例6の手順によって、但し1−ベンジルピペラジンを1−[2−(2−ヒ ドロキシエトキシ)エチル]ピペラ ジンで置換して所望の化合物を得た。塩化メチレン10ml中、実施例3の生成 物(2.1g、2.03ミリモル)、1−[2−(2−ヒドロキシエトキシ)エ チル]ピペラジン(0.998ml、6.09ミリモル)及びトリエチルアミン (0.85ml、6.09ミリモル)を使用した。純粋な化合物1.2gを収率 56%で単離した。MS(FAB)m/z:M+H=1062。M+K=110 0。 生じた生成物(1.2g、1.13ミリモル)を実施例5に記載の手順で、但 し反応時間を2.5時間にしてアセトニトリル35ml中の48%のHF(4m l)で処理した。純粋な表題化合物580mgを収率53%で単離した。MS( FAB)m/z:M+H=948。M+K=986。融点=102〜104℃。実施例20:式I:R100=H;R101=エチル;R102=H;R103=OH;R10 4=H;m=0;n=1;R3=R4=R5=H;R1=2−ピリジル 実施例6の手順によって、但し1−ベンジルピペラジンを1−(2−ピリジル )ピペラジンで置換して所望の化合物を得た。塩化メチレン10ml中、実施例 3の生成物( 2.0g、1.93ミリモル)、1−(2−ピリジル)ピペラジン(0.881 ml、5.79ミリモル)及びトリエチルアミン(0.81ml、5.79ミリ モル)を使用し、45℃で一晩撹拌した。純粋な化合物580mgをシリカゲル カラムクロマトグラフィー、次に順相HPLC精製後に収率29%で単離した。 MS(FAB)m/z:M+H=1051。M+K=1089。 生じた生成物(570mg、0.543ミリモル)を実施例5に記載の手順で 、但し反応時間を4時間にしてアセトニトリル25ml中の48%のHF(4m l)で処理した。純粋な表題化合物400mgを収率63%で単離した。MS( FAB)m/z:M+H=937。M+K=975。融点=110℃(分解)。実施例21:式I:R100=H;R101=エチル;R102=H;R103=OH;R10 4=H;m=0;n=1;R3=R4=R5=H;R1=2−ピリミジル 実施例6の手順によって、但し1−ベンジルピペラジンを1−(2−ピリミジ ル)ピペラジンで置換して所望の化合物を得た。塩化メチレン10ml中、実施 例3の生成物(2.1g、2.03ミリモル)、1−(2−ピリミジル )ピペラジン(0.996ml、6.09ミリモル)及びトリエチルアミン(0 .85ml、6.09ミリモル)を使用した。純粋な化合物870mgをシリカ ゲルカラムクロマトグラフィー、次に順相HPLC精製後に収率41%で単離し た。MS(FAB)m/z:M+H=1052。M+K=1090。 生じた生成物(0.86g、0.82ミリモル)を実施例5に記載の手順で、 但し反応時間を3.5時間にしてアセトニトリル30ml中の48%のHF(4 ml)で処理した。純粋な表題化合物380mgを収率40%で単離した。MS (FAB)m/z:M+H=938。M+K=976。融点=110〜111℃ 。実施例22:式I:R100=H;R101=エチル;R102=H;R103=OH;R10 4=H;m=0;n=1;R1=R3=R4=R5=H 市販のN−t−ブチルオキシカルボニルピペラジン(0.5g、2.68ミリ モル)をTHF:水(1:1)5mlに溶解し、氷浴で冷却した。ジエチルエー テル中のトリエチルアミン(0.748ml、5.4ミリモル)、次に塩化ベン ジルオキシカルボニル(0.575ml、3.2 1ミリモル)を徐々に反応混合物に添加した。それを0℃で1.5時間撹拌した 。溶剤を除去し、酢酸エチル50mlを残留物に添加した。酢酸エチル層を飽和 NaHCO3(20ml×3)、ブライン(20ml×3)で洗浄し、無水硫酸 ナトリウム上で蒸発した。蒸発乾固後、N−t−ブチルオキシカルボニル−N′ −ベンジルオキシカルボニルピペラジン(1.0g)を定量的収率で得た。MS :M+NH4=338。M+H+=321。 N−t−ブチルオキシカルボニル−N′−ベンジルオキシカルボニルピペラジ ン(1.8g、3.13ミリモル)を4N−HCl/ジオキサン10mlに溶解 した。それを室温で30分間撹拌した。反応混合物を氷浴で冷却し、1NのNa OH溶液を混合物に添加してpHを10より大きく調整した。酢酸エチル(50 ml×3)を使用して化合物を抽出した。合わせた酢酸エチル層をブラインで洗 浄し、無水硫酸ナトリウム上で脱水した。溶剤を除去後、N−ベンジルオキシカ ルボニルピペラジン1.1gを定量的収率で得た。 実施例6の手順によって、但し1−ベンジルピペラジンをN−ベンジルオキシ カルボニルピペラジンで置換して所 望の化合物を得た。塩化メチレン5ml中、実施例3の生成物(1.1g、1. 06ミリモル)、N−ベンジルオキシカルボニルピペラジン(700mg、3. 18ミリモル)及びトリエチルアミン(0.44ml、3.15ミリモル)を使 用した。純粋な化合物339mg(C−32−N−ベンジルオキシカルボニルピ ペラジニル−C−24−TBDMS−アスコマイシン)を収率29%で単離した 。MS(FAB)m/z:M+H=1108。M+K=1146。 上記で生じた生成物(329mg、0.297ミリモル)を実施例5に記載の 手順で、アセトニトリル10ml中の48%のHF(0.55ml)で処理した 。半純粋な化合物(C−32−N−ベンジルオキシカルボニルピペラジニルアス コマイシン)316mgを単離した。これを更に精製せずに直接次の反応で使用 した。 理論量の水素ガスが消費されるまで、10%の木炭担持パラジウムの存在下、 メタノール40ml中で生じた生成物(317mg、0.32ミリモル)に慎重 に水素添加した。粗な生成物290mgを逆相HPLCによって精製した。純粋 な表題化合物117mgを収率47%で得た。M S(FAB)m/z:M+H=860。M+K=898。融点=132℃(分解 )。実施例23:式I:R100=H;101=エチル;R102=H;R103=OH;R104 =H;m=0;n=1;R3=R4=R5=H;R1=3−ピリジル 出発材料がTLC上で消滅するまで、3−ブロモピリジン(0.963ml、 10ミリモル)及びピペラジン(0.861g、10ミリモル)を無水エタノー ル20ml中で静かに撹拌する。エタノールを真空下で除去し、塩酸1−[3− ピリジル]ピペラジンを得る。塩酸塩を実施例22に記載の手順によって除去し て1−[3−ピリジル]ピペラジンを得る。実施例6の手順によって、但し1− ベンジルピペラジンを1−[3−ピリジル]ピペラジンで置換して所望の化合物 を得る。塩化メチレン10ml中、実施例3の生成物(2.1g、2.03ミリ モル)、1−[3−ピリジル]ピペラジン(6.09ミリモル)及びトリエチル アミン(0.85ml、6.09ミリモル)を使用する。生じた生成物(1.2 g、1.13ミリモル)を実施例5に記載の手順で、アセトニトリル35ml中 の48%のHF(4ml)で処理する。純粋な表題化合物を単離す る。実施例24:式I:R100=H;R101=エチル;R102=H;R103=OH;R10 4=H;m=0;n=1;R3=R4=R5=H;R1=4−ピリジル 塩酸4−ブロモピリジン(2.25g、11.61ミリモル)及びピペラジン (5g、58.05ミリモル)を無水エタノール10mlに溶解し、封管に入れ た。95℃の油浴に5時間保持し、室温に一晩静置させた。白い沈殿物をろ別し 、少量の冷エタノールで洗浄し、ろ液を真空下で濃縮して未反応のピペラジンに 汚染された臭化水素酸1−[4−ピリジル]ピペラジン塩酸塩を得た。MSm/ z:M+H=165。H1−NMR(CDCl3中)δ=2.95(m、4H)、 3.36(t、4H)、6.82(2H、芳香族)、8.10(2H、芳香族) 。生じた臭化水素酸1−[4−ピリジル]ピペラジン塩酸塩(1.0g)を3N の水酸化ナトリウム水溶液50mlに溶解し、室温で15分間撹拌した。生成物 を酢酸エチル(50ml×3)で抽出し、合わせた酢酸エチル層をブライン(5 0ml×2)で洗浄し、無水硫酸ナトリウム上で脱水した。溶剤を真空下で除去 し、1−[4−ピリジル]ピペラジン450 mgを収率77%で得た。MSm/z:M+H=165。H1−NMR(CDC l3中)δ=3.00(m、4H)、3.30(t、4H)、6.65(2H、 芳香族)、8.25(2H、芳香族)。実施例6の手順によって、但し1−ベン ジルピペラジンを1−[4−ピリジル]ピペラジンで置換して所望の化合物を得 る。塩化メチレン10ml中、実施例3の生成物(2.1g、2.03ミリモル )、1−[4−ピリジル]ピペラジン(999mg、6.09ミリモル)及びト リエチルアミン(0.85ml、6.09ミリモル)を使用する。生じた生成物 (1.2g、1.13ミリモル)を実施例5に記載の手順でアセトニトリル35 ml中の48%のHF(4ml)で処理して純粋な表題化合物を得る。実施例25:式I:R100=H;R101=エチル;R102=H;R103=OH;R10 4=H;m=0;n=1;R3=R4=R5=H;R1=メタンスルホニル N−t−ブチルオキシカルボニルピペラジン(1.0g、5.34ミリモル) をTHF:水(1:1)5mlに溶解し、氷浴で冷却した。エーテル5ml中の トリエチルアミン(1.45ml、10.68ミリモル)、次に塩化メ タンスルホニル(0.50ml、6.44ミリモル)を添加し、0℃で1時間、 室温で2時間撹拌した。溶剤を除去し、酢酸エチル40mlを残留物に添加した 。酢酸エチル層をブライン(30ml×3)で洗浄し、無水硫酸ナトリウム上で 脱水した。ろ過後、ろ液を真空下で濃縮し、N−t−ブチルオキシカルボニル− N′−メタンスルホニルピペラジン1.314gを収率93%で得た。MSm/ z:M+NH4=282。H1−NMR(CDCl3中)δ=1.48(s、9H 、Boc)、2.79(s、3H、S−CH3)、3.18(t、4H、ピペラ ジン)、3.55(t、4H、ピペラジン)。生じたN−t−ブチルオキシカル ボニル−N′−メタンスルホニルピペラジン(1.3g、4.97ミリモル)を 塩化メチレン中の20%のトリフルオロ酢酸10mlに溶解し、室温で30分間 撹拌した。溶剤及びトリフルオロ酢酸を除去してN−メタンスルホニルピペラジ ントリフルオロ酢酸塩を定量的収率で得た。MSm/z:M+H=165、H1 −NMR(MeOH−d4中)δ=2.95(s、3H、S−CH3)、3.35 (m、4H、ピペラジン)、3.5(m、4H、ピペラジン)。生じたN−メタ ンスルホニルピペラジントリフルオ ロ酢酸塩(2.2g)をアセトニトリル30mlに溶解し、氷浴で冷却した。固 体の重炭酸ナトリウムをアセトニトリル溶液に添加し、2時間撹拌した。固体を ろ別し、ろ液を真空下で濃縮してN−メタンスルホニルピペラジンを定量的収率 で得た。MSm/z:M+H=165、M+NH4=182;H1−NMR(Me OH−d4中)δ=2.85(s、3H、S−CH3)、2.95(t、4H、ピ ペラジン)、3.22(t、4H、ピペラジン)。 実施例6の手順によって、但し1−ベンジルピペラジンを1−メタンスルホニ ルピペラジンで置換して所望の化合物を得る。塩化メチレン10ml中、実施例 3の生成物(2.1g、2.03ミリモル)、1−メタンスルホニルピペラジン (999mg、6.09ミリモル)及びトリエチルアミン(0.85ml、6. 09ミリモル)を使用する。生じた生成物(1.0g)を実施例5に記載の手順 でアセトニトリル35ml中の48%のHF(4ml)で処理して純粋な表題化 合物を単離して純粋な表題化合物を得る。実施例26:式I:R100=H;R101=エチル;R102=H;R103=OH;R10 4=H;m=0;n=1;R3=R4 =R5=H;R1=ジエチルホスホリル N−t−ブチルオキシカルボニルピペラジン(1.0g、5.34ミリモル) をTHF:水(1:1)5mlに溶解し、氷浴で冷却した。エーテル5ml中の トリエチルアミン(1.45ml、10.68ミリモル)、次にジエチルクロロ ホスフェート(1.16ml、8.01ミリモル)を添加し、0℃で1時間、室 温で2時間撹拌した。溶剤を除去し、酢酸エチル40mlを残留物に添加した。 酢酸エチル層をブライン(30ml×3)で洗浄し、無水硫酸ナトリウム上で脱 水した。ろ過後、ろ液を真空下で濃縮しN−t−ブチルオキシカルボニル−N′ −ジエチルホスホリルピペラジン1.5gを収率88%で油として得た。MSm /z:M+H=323、M+NH4=340;H1−NMR(CDCl3中)δ= 1.32(t、6H、2×CH3)、1.48(s、9H、Boc)、3.1( m、4H、ピペラジン)、3.37(t、4H、ピペラジン)、4.05(m、 4H、2×OCH2)。生じたN−t−ブチルオキシカルボニル−N′−ジエチ ルホスホリルピペラジン(1.5g、4.66ミリモル)を塩化メチレン中の1 0%のトリフルオロ酢酸10mlに溶解し、室温で30分間 撹拌した。溶剤及びトリフルオロ酢酸を除去してN−ジエチルホスホリルピペラ ジンントリフルオロ酢酸塩1.6gを定量的収率で得た。MSm/z:M+H= 223、H1−NMR(MeOH−d4中)δ=1.35(m、6H、2×CH3 )、3.19(m、4H、ピペラジン)、3.37(m、4H、ピペラジン)、 4.05(m、4H、2×OCH2)。 実施例6の手順によって、但し1−ベンジルピペラジンを1−ジエチルホスホ リルピペラジンで置換して所望の化合物を得た。塩化メチレン10ml中、実施 例3の生成物(2.1g、2.03ミリモル)、塩基処理した塩の遊離形のN− ジエチルホスホリルピペラジン(1.358g、6.09ミリモル)及びトリエ チルアミン(0.85ml、6.09ミリモル)を使用する。生じた生成物(1 .0g)を実施例5に記載の手順でアセトニトリル35ml中の48%のHF( 4ml)で処理して純粋な表題化合物を単離して純粋な表題化合物を得た。実施例27:式I:R100=H;R101=エチル;R102=H;R103=OH;R10 4=H;m=0;n=1;R3=R4=R5=H;R1=1−ピロリジノカルボニル メチル 実施例6の手順によって、但し1−ベンジルピペラジンを1−[1−ピロリジ ノカルボニルメチル]ピペラジンで置換して所望の化合物を得た。塩化メチレン 10ml中、実施例3の生成物(2.0g、1.93ミリモル)、1−[1−ピ ロリジノカルボニルメチル]ピペラジン(1.14g、5.79ミリモル)及び トリエチルアミン(0.81ml、5.79ミリモル)を使用した。純粋な化合 物1.4gを収率67%で単離した。MS(FAB)m/z:M+H=1085 。M+K=1123。 生じた生成物(1.2g、1.11ミリモル)を実施例5に記載の手順で、但 し反応時間を3.5時間にしてアセトニトリル45ml中の48%のHF(4m l)で処理した。純粋な表題化合物620mgを収率52%で単離した。MS( FAB)m/z:M+H=971。M+K=1009。融点=110〜112℃ 。実施例28:式I:R100=H;R101=エチル;R102=H;R103=OH;R10 4=H;m=0;n=1;R3=R4=R5=H;R1=1−モルホリノカルボニル メチル 実施例6の手順によって、但し1−ベンジルピペラジンを1−[1−モルホリ ノカルボニルメチル]ピペラジンで 置換して所望の化合物を得た。塩化メチレン10ml中、実施例3の生成物(2 .0g、1.93ミリモル)、1−[1−ピロリジノカルボニルメチル]ピペラ ジン(1.23g、5.79ミリモル)及びトリエチルアミン(0.81ml、 5.79ミリモル)を使用した。純粋な化合物1.1gを収率55%で単離した 。MS(FAB)m/z:M+H=1101。 生じた生成物(1.0g、0.909ミリモル)を実施例5に記載の手順でア セトニトリル45ml中の48%のHF(4ml)で処理した。純粋な表題化合 物624mgを収率56%で単離した。MS(FAB)m/z:M+H=987 。M+K=1025。融点=112〜113℃実施例29:式I:R100=H;R101=エチル;R102=H;R103=OH;R10 4=H;m=0;n=1;R3=R4=R5=H;R1=シクロプロピル 実施例6の手順によって、但し1−ベンジルピペラジンを1−シクロプロピル ピペラジンで置換して所望の化合物を得る。塩化メチレン10ml中、実施例3 の生成物(2.1g、2.03ミリモル)、1−シクロプロピルピペラ ジン(6.09ミリモル)及びトリエチルアミン(0.85ml、6.09ミリ モル)を使用する。生じた生成物(1.0g)を実施例5に記載の手順でアセト ニトリル35ml中の48%のHF(4ml)で処理して純粋な表題化合物を得 る。実施例30:式I:R100=H;R101=エチル;R102=H;R103=OH;R10 4=H;m=0;n=1;R3=R4=R5=H;R1=シクロブチル 実施例6の手順によって、但し1−ベンジルピペラジンを1−シクロブチルピ ペラジンで置換して所望の化合物を得る。塩化メチレン10ml中、実施例3の 生成物(2.1g、2.03ミリモル)、塩基処理した遊離塩基形の1−シクロ ブチルピペラジン(854mg、6.09ミリモル)及びトリエチルアミン(0 .85ml、6.09ミリモル)を使用する。生じた生成物(1.0g)を実施 例5に記載の手順でアセトニトリル35ml中の48%のHF(4ml)で処理 して純粋な表題化合物を得る。実施例31:式I:R100=H;R101=エチル;R102=H;R103=OH;R10 4=H;m=0;n=1;R3=R4=R5=H;R1=シクロペンチル 実施例6の手順によって、但し1−ベンジルピペラジンを1−シクロペンチル ピペラジンで置換して所望の化合物を得た。塩化メチレン10ml中、実施例3 の生成物(2.1g、2.03ミリモル)、塩基処理した遊離塩基形の1−シク ロペンチルピペラジン(934mg、6.09ミリモル)及びトリエチルアミン (0.85ml、6.09ミリモル)を使用した。それを45℃で一晩静かに還 流した。シリカゲルクロマトグラフィー後にC−24−TBDMS基を有する表 題化合物1.07gを収率51%で単離した。MS(FAB)m/z:M+H= 1042。生じた生成物(1.05g、1.008ミリモル)を実施例5に記載 の手順でアセトニトリル35ml中の48%のHF(4ml)で4時間処理した 。逆相HPLCによって精製後、純粋な所望の表題化合物(459mg)を収率 39%で得た。MS(FAB)m/z:M+K=966。融点=124〜125 ℃。実施例32:式I:R100=H;R101=エチル;R102=H;R103=OH;R10 4=H;m=0;n=1;R3=R4=R5=H;R1=シクロヘキシル 実施例6の手順によって、但し1−ベンジルピペラジン を1−シクロヘキシルピペラジンで置換して所望の化合物を得る。塩化メチレン 10ml中、実施例3の生成物(2.1g、2.03ミリモル)、塩基処理した 遊離塩基形の1−シクロヘキシルピペラジン(1.024g、6.09ミリモル )及びトリエチルアミン(0.85ml、6.09ミリモル)を使用する。生じ た生成物(1.0g)を実施例5に記載の手順でアセトニトリル35ml中の4 8%のHF(4ml)で処理して、純粋な表題化合物を得る。実施例33:式I:R100=H;R101=エチル;R102=H;R103=OH;R10 4=H;m=0;n=1;R3=R4=R5=H;R1=シクロヘプチル 実施例6の手順によって、但し1−ベンジルピペラジンを1−シクロヘプチル ピペラジンで置換して所望の化合物を得る。塩化メチレン10ml中、実施例3 の生成物(2.1g、2.03ミリモル)、塩基処理した遊離塩基形の1−シク ロヘプチルピペラジン(1.110g、6.09ミリモル)及びトリエチルアミ ン(0.85ml、6.09ミリモル)を使用する。生じた生成物(1.0g) を実施例5に記載の手順でアセトニトリル35ml中の48% のHF(4ml)で処理して、純粋な表題化合物を得る。実施例34:式I:R100=H;R101=エチル;R102=H;R103=OH;R10 4=H;m=0;n=1;R3=R4=R5=H;R1=シクロオクチル 実施例6の手順によって、但し1−ベンジルピペラジンを1−シクロオクチル ピペラジンで置換して所望の化合物を得る。塩化メチレン10ml中、実施例3 の生成物(2.1g、2.03ミリモル)、塩基処理した遊離塩基形の1−シク ロオクチルピペラジン(1.196g、6.09ミリモル)及びトリエチルアミ ン(0.85ml、6.09ミリモル)を使用する。生じた生成物(1.0g) を実施例5に記載の手順でアセトニトリル35ml中の48%のHF(4ml) で処理して、純粋な表題化合物を得る。実施例35:式I:R100=H;R101=エチル;R102=H;R103=OH;R10 4=H;m=0;n=1;R3=R4=R5=H;R1=N−モルホリノカルボニル N−t−ブチルオキシカルボニルピペラジン(1.0g、5.34ミリモル) をTHF:水(1:1)5mlに溶解し、氷浴で冷却した。エーテル5ml中の トリエチルアミン(1.45ml、10.68ミリモル)、次に塩化4 −モルホリノカルボニル(0.752ml、6.4ミリモル)を添加し、0℃で 1時間及び室温で2時間撹拌した。溶剤を除去し、酢酸エチル40mlを残留物 に添加した。酢酸エチル層をブライン(30ml×3)で洗浄し、無水硫酸ナト リウム上で脱水した。ろ過後、ろ液を真空下で濃縮してN−t−ブチルオキシカ ルボニル−N′−モルホリノカルボニルピペラジン1.39gを収率87%で固 体として得た。MSm/z:M+H=300、M+NH4=317;H1−NMR (CDCl3中)δ=1.49(s、9H、Boc)、3.25(m、8H、4 ×CH2)、3.52(m、4H)、3.65(m、4H)。生じたN−t−ブ チルオキシカルボニル−N′−モルホリノカルボニルピペラジン(1.38g、 4.62ミリモル)を塩化メチレン中の20%のトリフルオロ酢酸10mlに溶 解し、室温で1時間撹拌した。溶剤及びトリフルオロ酢酸を除去してN−モルホ リノカルボニルピペラジントリフルオロ酢酸塩を定量的収率で得た。MSm/z :M+H=200、H1−NMR(MeOH−d4中)δ=3.22(m、4H) 、3.3(m、4H)、3.45(m、4H)、3.65(m、4H)。生じた N−モルホリノカルボニルピペラジ ントリフルオロ酢酸塩をアセトニトリル30mlに溶解し、氷浴で冷却する。固 体の重炭酸ナトリウムをアセトニトリル溶液に添加し、更に2時間撹拌する。固 体をろ別し、ろ液を真空下で濃縮してN−モルホリノカルボニルピペラジンを得 る。 実施例6の手順によって、但し1−ベンジルピペラジンを1−モルホリノカル ボニルピペラジンで置換して所望の化合物を得る。塩化メチレン10ml中、実 施例3の生成物(2.1g、2.03ミリモル)、1−モルホリノカルボニルピ ペラジン(1.212g、6.09ミリモル)及びトリエチルアミン(0.85 ml、6.09ミリモル)を使用する。生じた生成物(1.0g)を実施例5に 記載の手順でアセトニトリル35ml中の48%のHF(4m1)で処理して純 粋な表題化合物を得る。実施例36:式I:R100=H;R101=エチル;R102=H;R103=OH;R10 4=H;m=0;n=1;R3=R4=R5=H;R2=R2′=OH 市販の塩酸4,4−ピペリジンジオール(3.72g、20ミリモル)をアセ トニトリル30mlに溶解し、氷浴で冷却する。固体の重炭酸ナトリウムをアセ トニトリル溶 液に添加し、更に2時間撹拌する。固体をろ別し、ろ液を真空下で濃縮して4, 4−ピペリジンジオールを得る。実施例6の手順によって、但し1−ベンジルピ ペラジンを4,4−ピペリジンジオールで置換して所望の化合物を得る。塩化メ チレン10ml中、実施例3の生成物(2.1g、2.03ミリモル)、4,4 −ピペリジンジオール(713.4mg、6.09ミリモル)及びトリエチルア ミン(0.85ml、6.09ミリモル)を使用する。生じた生成物(1.0g )を実施例5に記載の手順でアセトニトリル35ml中の48%のHF(4ml )で処理して純粋な表題化合物を得る。 また、表題化合物は実施例16の化合物からも合成される。出発材料がTLC プレート上で消滅するまで実施例16の化合物(916mg、1ミリモル)を冷 ジオキサン:HCl(1:1)10mlで処理する。実施例7に記載したとおり 溶液を慎重に蒸発乾固し、逆相HPLCによって精製する。実施例37:式I:R100=H;R101=エチル;R102=H;R103=OH;R10 4=H;m=1;n=1;R3=R4=R5=H;R1=メチル 封管中でエタノール10ml中のホモピペラジン(5g、50ミリモル)の溶 液にエタノール5ml中のヨウ化メチル(0.62ml、10ミリモル)の溶液 を添加した。それを95℃で5時間静かに撹拌した。生じた白い沈殿物をろ過し 、少量の冷エタノールで洗浄し、ろ液を真空下で濃縮してヨウ化水素酸1−メチ ルホモピペラジンンを得た。MSm/zM+H=115。生じたヨウ化水素酸1 −メチルホモピペラジンを実施例25に記載の手順によって遊離塩基に変換する 。実施例6の手順によって、但し1−ベンジルピペラジンを1−メチルホモピペ ラジンで置換して所望の化合物を得る。塩化メチレン10ml中、実施例3の生 成物(2.1g、2.03ミリモル)、1−メチルホモピペラジン(700mg 、6.09ミリモル)及びトリエチルアミン(0.85ml、6.09ミリモル )を使用する。反応を45℃で15時間実施する。半純粋な化合物をシリカゲル カラムクロマトグラフィーから単離する。 生じた生成物(1.0g、0.9ミリモル)を実施例5に記載の手順でアセト ニトリル30ml中の48%のHF(4ml)で処理する。純粋な表題化合物を シリカゲルカラムクロマトグラフィー、次に逆相HPLCによって単離 する。実施例38:式I:R100=H;R101=エチル;R102=H;R103=OH;R10 4=H;m=0;n=1;R3=R4=R5=H;R1=ピペロニル 実施例6の手順によって、但し1−ベンジルピペラジンを1−ピペロニルピペ ラジンで置換して所望の化合物を得た。塩化メチレン10ml中、実施例3の生 成物(2.0g、1.93ミリモル)、1−ピペロニルピペラジン(1.275 g、5.79ミリモル)及びトリエチルアミン(0.81ml、5.79ミリモ ル)を使用し、45℃で一晩撹拌した。純粋な化合物1.2gをシリカゲルカラ ムクロマトグラフィー、次に順相HPLCによって収率56%で単離した。MS (FAB)m/z:M+H=1108。M+K=1146。生じた生成物(1. 2g、1.08ミリモル)を実施例5に記載の手順で、但し反応時間は5時間で アセトニトリル35ml中の48%のHF(4ml)で処理した。純粋な表題化 合物702mgをRP−HPLC精製後に収率53%で単離した。MS(FAB )m/z:M+H=994。M+K=1032。融点=115〜117℃。実施例39:式I:R100=H;R101=エチル;R102=H;R103=OH;R10 4=H;m=0;n=1;R3=R4=R5=H;R1=4−アセチルフェニル 実施例6の手順によって、但し1−ベンジルピペラジンを1−ピペラジンアセ トフェノンで置換して所望の化合物を得た。塩化メチレン10ml中、実施例3 の生成物(2.1g、2.03ミリモル)、1−ピペラジンアセトフェノン(1 .244g、6.09ミリモル)及びトリエチルアミン(0.563ml、4. 06ミリモル)を使用した。反応を45℃で一晩、撹拌しながら実施した。反応 混合物をシリカゲルカラム上で精製し、化合物をヘキサン中の10%のアセトン で溶離して半純粋な生成物(1.2g)を得た。MS(FAB)m/z:M+K =1130。M+H=1092。生じた生成物(2.0g、1.09ミリモル) を実施例5に記載の手順でアセトニトリル30ml中の48%のHF(4ml) で処理し、精製して純粋な表題化合物(462mg)を収率43%で得た。MS (FAB)m/z:M+K=1016。融点=116〜117℃。実施例40:式I:R100=H;R101=エチル;R102 H;R103=OH;R104=H;m=0;n=1;R3=R4=R5=H;R1=(1 ,3−ジオキソラン)メチル 市販のグリセロールホルマール(2.6ml、30ミリモル)を塩化メチレン 40ml中の四臭化炭素(11.94g、36ミリモル)及びトリフェニルホス フィン(11.80g、45ミリモル)で処理する。分別蒸留によって所望の臭 化物誘導体を得る。生じたブロモ誘導体をピペラジンと反応させてその臭化水素 酸塩を得、実施例25に記載の方法によって固体の重炭酸ナトリウムで処理して 遊離塩基を遊離する。 実施例6の手順によって、但し1−ベンジルピペラジンを上記のピペラジン誘 導体で置換して所望の化合物を得る。塩化メチレン10ml中、実施例3の生成 物(2.1g、2.03ミリモル)、3−(1−ピペラジニル)−1,3−ジオ キソランメチル(1.049g、6.09ミリモル)及びトリエチルアミン(0 .85ml、6.09ミリモル)を使用する。生じた生成物(1.0g)を実施 例5に記載の手順でアセトニトリル35ml中の48%のHF(4ml)で処理 して純粋な表題化合物を得る。実施例41:式I:R100=H;R101=エチル;R102 H;R103=OH;R104=H;m=0;n=1;R3=R4=R5=H;R1=[2 ,3−ビスヒドロキシ]プロピル 実施例6の手順によって、但し1−ベンジルピペラジンを3−(1−ピペラジ ニル)−1,2−プロパンジオールで置換して所望の化合物を得る。塩化メチレ ン10ml中、実施例3の生成物(2.1g、2.03ミリモル)、3−(1− ピペラジニル)−1,2−プロパンジオール(975.7mg、6.09ミリモ ル)及びトリエチルアミン(0.85ml、6.09ミリモル)を使用する。生 じた生成物(1.0g)を実施例5に記載の手順でアセトニトリル35ml中の 48%のHF(4ml)で処理して純粋な表題化合物を得る。実施例42:式I:R100=H;R10=エチル;R102=H;R103=OH;R104 =H;m=0;n=1;R3=R4=R5=H;R1=2−ピリジルメチル 市販の2−ピリジルカルビノール(2.89ml、30ミリモル)を塩化メチ レン40ml中の四臭化炭素(11.94g、36ミリモル)及びトリフェニル ホスフィン(11.80g、45ミリモル)で処理して臭化2−ピリジルメチル を得る。生じた臭化2−ピリジルメチルをピペラ ジンと反応させてその臭化水素酸塩を得、実施例25に記載の方法によって固体 の重炭酸ナトリウムを処理して遊離塩基を遊離する。実施例6の手順によって、 但し1−ベンジルピペラジンを1−[2−ピリジルメチル]ピペラジンで置換し て所望の化合物を得る。塩化メチレン10ml中、実施例3の生成物(2.1g 、2.03ミリモル)、1−[2−ピリジルメチル]ピペラジン(1.076g 、6.09ミリモル)及びトリエチルアミン(0.85ml、6.09ミリモル )を使用する。純粋なC−24−TBDMS化合物を単離する。生じた生成物( 1.0g)を実施例5に記載の手順でアセトニトリル35ml中の48%のHF (4ml)で処理して純粋な表題化合物を得る。実施例43:式I:R100=H;R101=エチル;R102=H;R103=OH;R10 4=H;m=0;n=1;R3=R4=R5=H;R2及びR2′は一緒に−O(CH 2iO(式中、i=3)を形成する 実施例6の手順によって、但し1−ベンジルピペラジンを4−ピペリドンプロ ピレンケタールで置換して所望の化合物を得る。塩化メチレン10ml中、実施 例3の生成物(2.1g、2.03ミリモル)、4−ピペリドンンプロ ピレンケタール(975.2mg、6.09ミリモル)及びトリエチルアミン( 0.85ml、6.09ミリモル)を使用する。生じた生成物(1.0g)を実 施例5に記載の手順でアセトニトリル35ml中の48%のHF(4m1)で処 理して純粋な表題化合物を得る。実施例44:式I:R100=H;R101=エチル;R102=H;R103=OH;R10 4=H;m=0;n=1;R3=R4=R5=H;R2=N−ピロリジノ;R2′=H 実施例6の手順によって、但し1−ベンジルピペラジンを4−ピロリジノピペ リジンで置換して所望の化合物を得た。塩化メチレン10ml中、実施例3の生 成物(2.0g、1.93ミリモル)、4−ピロリジノピペリジン(891mg 、5.79ミリモル)及びトリエチルアミン(0.537ml、3.86ミリモ ル)を使用した。反応を35℃で撹拌しながら5時間実施した。反応混合物をシ リカゲルカラム上で精製した。副生物をヘキサン中の10%のアセトンで溶離し た後、化合物を塩化メチレン中の5%のメタノールで溶離して半純粋な生成物( 1.2g)を収率60%で得た。MS(FAB)m/z:M+K=1080。M +H=1042。生じた生成物(1.18g、1.1 3ミリモル)を実施例5に記載の手順でアセトニトリル30ml中の48%のH F(4ml)で処理して純粋な表題化合物を得た。253mg(24%)、MS (FAB)m/z:M+K=928。M+H=966。融点=122〜125℃ 。実施例45:式I:R100=H;R101=エチル;R102=H;R103=OH;R10 4=H;m=0;n=1;R3=R4=R5=H;R2=N−ピペリジノ;R2′=H 実施例6の手順によって、但し1−ベンジルピペラジンを1−ピペリジノピペ リジンで置換して所望の化合物を得る。塩化メチレン10ml中、実施例3の生 成物(2.1g、2.03ミリモル)、1−ピペリジノピペリジン(1.025 g、6.09ミリモル)及びトリエチルアミン(0.85ml、6.09ミリモ ル)を使用する。生じた生成物(1.0g)を実施例5に記載の手順でアセトニ トリル35ml中の48%のHF(4ml)で処理して純粋な表題化合物を得る 。実施例46:式I:R100=H;R101=エチル;R102=H;R103=OH;R10 4=H;m=0;n=1;R3=R4=R5=H;R2=N,N−ジメチルアミノ; 2′=H 実施例6の手順によって、但し1−ベンジルピペラジンを4−ジメチルアミノ ピペリジンで置換して所望の化合物を得る。塩化メチレン10ml中、実施例3 の生成物(2.1g、2.03ミリモル)、4−ジメチルアミノピペリジン(1 .110g、6.09ミリモル)及びトリエチルアミン(0.85ml、6.0 9ミリモル)を使用する。生じた生成物(1.0g)を実施例5に記載の手順で アセトニトリル35ml中の48%のHF(4ml)で処理して純粋な表題化合 物を得る。実施例47:式I:R100=H;R101=エチル;R102=H;R103=OH;R10 4=H;m=0;n=1;R2=R2′=H;R3=N−ピロリジノエチル;R4 5=H 実施例6の手順によって、但し1−ベンジルピペラジンを2−(2−N−ピロ リジノエチル)ピペリジンで置換して所望の化合物を得る。塩化メチレン10m l中、実施例3の生成物(2.1g、2.03ミリモル)、2−(2−N−ピロ リジノエチル)ピペリジン(1.110g、6.09ミリモル)及びトリエチル アミン(0.85ml、6.09ミリモル)を使用する。生じた生成物(1.0 g)を実施例5に記載の手順でアセトニトリル35ml中の4 8%のHF(4ml)で処理して純粋な表題化合物を得る。実施例48:式I:R100=H;R101=エチル;R102=H;R103=OH;R10 4=H;m=0;n=1;R2:R2′=H;R3=N,N−ジメチルアミノエチル ;R4=R5=H 実施例6の手順によって、但し1−ベンジルピペラジンを2−(2−ジメチル アミノエチル)ピペリジンで置換して所望の化合物を得る。塩化メチレン10m l中、実施例3の生成物(2.1g、2.03ミリモル)、2−(2−ジメチル アミノエチル)ピペリジン(951.7mg、6.09ミリモル)及びトリエチ ルアミン(0.85ml、6.09ミリモル)を使用する。生じた生成物(1. 0g)を実施例5に記載の手順でアセトニトリル35ml中の48%のHF(4 ml)で処理して純粋な表題化合物を得る。実施例49:式I:R100=H;R101=エチル;R102=H;R103=OH;R10 4=H;m=0;n=1;R2=R2′=H;R3=(S)−N−メチル−2−ピペ リジノメチル;R4=R5=H 実施例6の手順によって、但し1−ベンジルピペラジンを(S)−N−メチル −2−[2′−ピペリジノメチル]ピロリジンで置換して所望の化合物を得る。 塩化メチレン10ml中、実施例3の生成物(2.1g、2.03ミリモル)、 (S)−1−メチル−2−(2′−ピペリジノメチル)ピロリジン(1.110 g、6.09ミリモル)及びトリエチルアミン(0.85ml、6.09ミリモ ル)を使用する。生じた生成物(1.0g)を実施例5に記載の手順でアセトニ トリル35ml中の48%のHF(4ml)で処理して純粋な表題化合物を得る 。実施例50:式I:R100=H;R101=エチル;R102=H;R103=OH;R10 4=H;m=0;n=0;R2=R2′=H;R3=(S)−1−[2−(ピロリジ ノメチル)];R4=R5=H 実施例6の手順によって、但し1−ベンジルピペラジンを(S)−(+)−1 −(2−(ピロリジノメチル)ピロリジンで置換して所望の化合物を得る。塩化 メチレン10ml中、実施例3の生成物(2.1g、2.03ミリモル)、(S )−(+)−1−(2−(ピロリジノメチル)ピロリジン(939.4mg、6 .09ミリモル)及びトリ エチルアミン(0.85ml、6.09ミリモル)を使用する。生じた生成物( 1.0g)を実施例5に記載の手順でアセトニトリル35ml中の48%のHF (4ml)で処理して純粋な表題化合物を得る。実施例51:式I:R100=H;R101=エチル;R102=H;R103=OH;R10 4=H;m=0;n=1;R2=R2′=H;R3=N,N−ジメチルアミノメチル ;R4=R5=H 実施例6の手順によって、但し1−ベンジルピペラジンをN−(2−ピペリジ ルメチル)ジメチルアミンで置換して所望の化合物を得る。塩化メチレン10m l中、実施例3の生成物(2.1g、2.03ミリモル)、N−(2−ピペリジ ルメチル)ジメチルアミン(866mg、6.09ミリモル)及びトリエチルア ミン(0.85ml、6.09ミリモル)を使用する。生じた生成物(1.0g )を実施例5に記載の手順でアセトニトリル35ml中の48%のHF(4ml )で処理して純粋な表題化合物を得る。実施例52:式I:R100=H;R101=エチル;R102=H;R103=OH;R10 4=H;m=0;n=1;R2=R2′=H;R4=N,N−ジエチルカルボニル; 3=R5 実施例6の手順によって、但し1−ベンジルピペラジンをN,N−ジエチルニ ペコタニドで置換して所望の化合物を得る。塩化メチレン10ml中、実施例3 の生成物(2.1g、2.03ミリモル)、N,N−ジエチルニペコタニド(1 .122g、6.09ミリモル)及びトリエチルアミン(0.85ml、6.0 9ミリモル)を使用する。生じた生成物(1.0g)を実施例5に記載の手順で アセトニトリル35ml中の48%のHF(4ml)で処理して純粋な表題化合 物を得る。実施例53:式I:R100=H;R101=エチル;R102=H;R103=OH;R10 4=H:m=0;n=1;R3=R4=R5=H;X=硫黄 実施例6の手順によって、但し1−ベンジルピペラジンをチオモルホリンで置 換して所望の化合物を得る。塩化メチレン10ml中、実施例3の生成物(2. 1g、2.0ミリモル)、チオモルホリン(1.122g、6.09リモル)及 びトリエチルアミン(612.5μl、6.09ミリモル)を使用する。生じた 生成物(1.0g)を実施例5に記載の手順でアセトニトリル35ml中の48 %の HF(4ml)で処理して純粋な表題化合物を得る。実施例54:式I:R100=H;R101=エチル;R102=H;R103=OH;R10 4=H;m=0;n=1;R3=R4=R5=H;R1=3−フロイル 実施例6の手順によって、但し1−ベンジルピペラジンを1−(3−フロイル )ピペラジンで置換して所望の化合物を得る。塩化メチレン10ml中、実施例 3の生成物(2.1g、2.03ミリモル)、1−(2−フロイル)ピペラジン (1.097g、6.09ミリモル)及びトリエチルアミン(0.85ml、6 .09ミリモル)を使用する。生じた生成物(1.0g)を実施例5に記載の手 順でアセトニトリル35ml中の48%のHF(4ml)で処理して純粋な表題 化合物を得る。実施例55:式I:R100=H;R101=エチル;R102=H;R103=OH;R10 4=H;m=0;n=1;R3=R4=R5=H;R1=アリル 実施例6の手順によって、但し1−ベンジルピペラジンを1−アリルピペラジ ンで置換して所望の化合物を得る。塩化メチレン10ml中、実施例3の生成物 (2.1g、2.03ミリモル)、塩基処理した塩の遊離形の1−アリ ルピペラジン(769mg、6.09ミリモル)及びトリエチルアミン(0.8 5ml、6.09ミリモル)を使用する。生じた生成物(1.0g)を実施例5 に記載の手順でアセトニトリル35ml中の48%のHF(4ml)で処理して 純粋な表題化合物を得る。実施例56:式I:R100=H;R101=エチル;R102=H;R103=OH;R10 4=H;m=0;n=1;R3=R4=R5=H;R1=プロパルギル 実施例6の手順によって、但し1−ベンジルピペラジンを1−プロパルギルピ ペラジンで置換して所望の化合物を得る。塩化メチレン10ml中、実施例3の 生成物(2.1g、2.03ミリモル)、塩基処理した塩の遊離形の1−プロパ ルギルピペラジン(756mg、6.09ミリモル)及びトリエチルアミン(0 .85ml、6.09ミリモル)を使用する。生じた生成物(1.0g)を実施 例5に記載の手順でアセトニトリル35ml中の48%のHF(4ml)で処理 して純粋な表題化合物を得る。実施例57:式I:R100=H;R101=エチル;R102=H;R103=OH;R10 4=H;m=0;n=1;R3=R4=R5=H;R1=2−ピラジニル 実施例6の手順によって、但し1−ベンジルピペラジンを1−(2−ピラジニ ル)ピペラジンで置換して所望の化合物を得る。塩化メチレン10ml中、実施 例3の生成物(2.1g、2.03ミリモル)、1−(2−ピラジニル)ピペラ ジン(1.0g、6.09ミリモル)及びトリエチルアミン(0.85ml、6 .09ミリモル)を使用する。生じた生成物(1.0g)を実施例5に記載の手 順でアセトニトリル35ml中の48%のHF(4ml)で処理して純粋な表題 化合物を得る。実施例58:式I:R100=H;R10I=エチル;R102=H;R103=OH;R10 4=H;m=0;n=1;R3=R4=R5=H;R1=エトキシカルボニル 実施例6の手順によって、但し1−ベンジルピペラジンを1−エトキシカルボ ニルピペラジンで置換して所望の化合物を得た。塩化メチレン10ml中、実施 例3の生成物(2.1g、2.03ミリモル)、1−エトキシカルボニルピペラ ジン(0.889ml、6.08ミリモル)及びトリエチルアミン(0.563 ml、4.06ミリモル)を使用した。反応を45℃で一晩撹拌しながら実施し た。反応混合物を直接シリカゲルカラムに装填し、化合物をヘ キサン中の20%のアセトンで溶離して半純粋な生成物(952mg)を収率4 5%で得た。MS(FAB)m/z:M+K=1084。M+H=1046。生 じた生成物(900mg、0.86ミリモル)を実施例5に記載の手順でアセト ニトリル35ml中の48%のHF(4ml)で処理して純粋な表題化合物を得 た。275mg(34%)、MS(FAB)m/z:M+K=970。M+H= 932。融点=110〜112℃。実施例59:式I:R100=H;R101=エチル;R102=H;R103=OH;R10 4=H;m=0;n=1;R3=R4=R5=H;R1=エトキシカルボニルメチル 実施例6の手順によって、但し1−ベンジルピペラジンをN−(カルボエトキ シメチル)ピペラジンで置換して所望の化合物を得る。塩化メチレン10ml中 、実施例3の生成物(2.1g、2.03ミリモル)、N−(カルボエトキシメ チル)ピペラジン(1.049g、6.09ミリモル)及びトリエチルアミン( 0.85ml、6.09ミリモル)を使用する。生じた生成物(1.0g)を実 施例5に記載の手順でアセトニトリル35ml中の48%のHF(4ml)で処 理して純粋な表題化合物を得る。実施例60:式I:R100=H;R101=エチル;R102=H;R103=OH;R10 4=H;m=0;n=1;R3=R4=R5=H;R1=2−(N,N−ジエチルア ミノ)エチル 実施例6の手順によって、但し1−ベンジルピペラジンを1−[2−(ジエチ ルアミノ)エチル]ピペラジンで置換して所望の化合物を得る。塩化メチレン1 0ml中、実施例3の生成物(2.1g、2.03ミリモル)、塩基処理した塩 の遊離形の1−[2−(ジメチルアミノ)エチル]ピペラジン(1.129g、 6.09ミリモル)及びトリエチルアミン(0.85ml、6.09ミリモル) を使用する。生じた生成物(1.0g)を実施例5に記載の手順でアセトニトリ ル35ml中の48%のHF(4ml)で処理して純粋な表題化合物を得る。実施例61:式I:R100=H;R101=エチル;R102=H;R103=OH;R10 4=H;m=0;n=1;R3=R4=R5=H;R1=アセチル 実施例6の手順によって、但し1−ベンジルピペラジンを1−アセチルピペラ ジンで置換して所望の化合物を得た。塩化メチレン10ml中、実施例3の生成 物(2.1g、2.03ミリモル)、1−アセチルピペラジン(780 .6mg、6.09ミリモル)及びトリエチルアミン(0.563ml、4.0 6ミリモル)を使用した。反応を45℃で一晩撹拌しながら実施した。反応混合 物をシリカゲルカラム上で精製した。カラムをヘキサン中の10%のアセトンで 洗浄して副生物を除去し、化合物をヘキサン中の20%のアセトン、次に塩化メ チレン中の2.5%のメタノールで溶離して生成物(0.640g)を収率31 %で得た。MS(FAB)m/z:M+K=1054。M+H=1016。生じ た生成物(638mg、0.629ミリモル)を実施例5に記載の手順でアセト ニトリル30ml中の48%のHF(3ml)で処理し、精製して純粋な表題化 合物(394mg)を収率70%で得た。MS(FAB)m/z:M+K=94 0。M+H=902。融点=119〜120℃(分解)。実施例62:式I:R100=H;R101=エチル;R102=H;R103=OH;R10 4=H;m=0:n=1;R3=R4=R5=H;R1=イソプロピルアミノカルボ ニルメチル 実施例6の手順によって、但し1−ベンジルピペラジンをイソトロペレノール (isotroperenol)で置換して所望の化合物を得た。塩化メチレン 10ml中、 実施例3の生成物(2.0g、1.93ミリモル)、塩基処理した塩の遊離形の イソプロテレノール(isoproterenol)(1.07g、5.79ミ リモル)及びトリエチルアミン(0.537ml、3.86ミリモル)を使用し た。反応を45℃で一晩撹拌しながら実施した。反応混合物をシリカゲルカラム 上で精製した。カラムをヘキサン中の10%のアセトンで洗浄して副生物を除去 し、化合物を塩化メチレン中の10%のメタノールで溶離して半純粋な生成物( 2.1g)を得た。MS(FAB)m/z:M+K=1111。M+H=107 2。生じた生成物(2.0g、1.86ミリモル)を実施例5に記載の手順でア セトニトリル40ml中の48%のHF(5ml)で処理し、精製して純粋な表 題化合物(679mg)を収率38%で得た。MS(FAB)m/z:M+K= 997。M+H=959。融点=114〜118℃。実施例63:式I:R100=H;R101=エチル;R102=H;R103=OH;R10 4=H;m=0;n=1;R2=R3=R4=R5=H;R1=N−メチル−N−フェ ニルアミノカルボニルメチル 実施例6の手順によって、但し1−ベンジルピペラジン をピペラジノ酢酸N−メチルアニリドで置換して所望の化合物を得る。塩化メチ レン10ml中、実施例3の生成物(2.1g、2.03ミリモル)、ピペラジ ノ酢酸N−メチルアニリド(1.421g、6.09ミリモル)及びトリエチル アミン(0.85ml、6.09ミリモル)を使用する。生じた生成物(1.0 g)を実施例5に記載の手順でアセトニトリル35ml中の48%のHF(4m l)で処理して純粋な表題化合物を得る。実施例64:式I:R100=H;R101=エチル;R102=H;R103=OH;R10 4=H;m=0;n=1;R2=R2′=R4=R5=H;R3=N−ピロリルメチル 実施例6の手順によって、但し1−ベンジルピペラジンを1−(2−ピペリジ ルメチル)ピロールで置換して所望の化合物を得る。塩化メチレン10ml中、 実施例3の生成物(2.1g、2.03ミリモル)、塩基処理した塩の遊離形の 1−(2−ピペリジルメチル)ピロール(1.0g、6.09ミリモル)及びト リエチルアミン(0.85ml、6.09ミリモル)を使用する。生じた生成物 (1.0g)を実施例5に記載の手順でアセトニトリル35ml中の48%のH F(4ml)で処理して純粋な表題化合 物を得る。実施例65:式I:R100=H;R101=エチル;R102=H;R103=OH;R10 4=H;m=0;n=1;R2=R2′=R3=R5=H;R4=N−ピロリル 実施例6の手順によって、但し1−ベンジルピペラジンをN−[3−ピペリジ ル]ピロールで置換して所望の化合物を得る。塩化メチレン10ml中、実施例 3の生成物(2.1g、2.03ミリモル)、N−[3−ピペリジル]ピロール (915mg、6.09ミリモル)及びトリエチルアミン(0.85ml、6. 09ミリモル)を使用する。生じた生成物(1.0g)を実施例5に記載の手順 でアセトニトリル35ml中の48%のHF(4ml)で処理して純粋な表題化 合物を得る。実施例66:式I:R100=H;R101=エチル;R102=H;R103=OH;R10 4=H;m=0;n=1;R2=2−ヒドロキシエチル;R2′=R3=R4=R5 実施例6の手順によって、但し1−ベンジルピペラジンを4−ピペリジンエタ ノールで置換して所望の化合物を得る。塩化メチレン10ml中、実施例3の生 成物(2.1g、2.03ミリモル)、4−ピペリジンエタノール(7 87mg、6.09ミリモル)及びトリエチルアミン(0.85ml、6.09 ミリモル)を使用する。生じた生成物(1.0g)を実施例5に記載の手順でア セトニトリル35ml中の48%のHF(4ml)で処理して純粋な表題化合物 を得る。実施例67:式I:R100=H;R101=エチル;R102=H;R103=OH;R10 4=H;m=0;n=1;R2=ヒドロキシ;R2′=R3=R4=R5=H 実施例6の手順によって、但し1−ベンジルピペラジンを4−ヒドロキシピペ リジンで置換して所望の化合物を得た。塩化メチレン10ml中、実施例3の生 成物(2.0g、1.93ミリモル)、4−ヒドロキシピペリジン(0.585 ml、5.79ミリモル)及びトリエチルアミン(0.672ml、4.83ミ リモル)を使用した。生じた生成物(1.24g、65%、M+H+=989) を実施例5に記載の手順でアセトニトリル40ml中の48%のHF(4ml) で処理して純粋な表題化合物(360mg)を収率33%で得た。MS(FAB )m/z:M+K+=913。M+H+=875。融点=98〜104℃。実施例68:式I:R100=H;R101=エチル;R102=H;R103=OH;R10 4=H;m=0;n=1;R2=−C(O)NH2;R2′=R3=R4=R5=H 実施例6の手順によって、但し1−ベンジルピペラジンを4−ピペリジンカル ボキサミドで置換して所望の化合物を得る。塩化メチレン10ml中、実施例3 の生成物(2 .1g、2.03ミリモル)、4−ピペリジンカルボキサミド(780.6mg 、6.09ミリモル)及びトリエチルアミン(0.85ml、6.09ミリモル )を使用する。生じた生成物(1.0g)を実施例5に記載の手順でアセトニト リル35ml中の48%のHF(4ml)で処理して純粋な表題化合物を得る。実施例69:式I:R100=H;R101=エチル;R102=H;R103=OH;R10 4=H;m=0;n=1;R2=R2′=R3=R5=H;R4=エトキシカルボニル 実施例6の手順によって、但し1−ベンジルピペラジンをエチルニペコテート で置換して所望の化合物を得る。塩化メチレン10ml中、実施例3の生成物( 2.1g、2.03ミリモル)、エチルニペコテート(957.4mg、6.0 9ミリモル)及びトリエチルアミン(0.85ml、6.09ミリモル)を使用 する。生じた生成物(1.0g)を実施例5に記載の手順でアセトニトリル35 ml中の48%のHF(4ml)で処理して純粋な表題化合物を得る。実施例70:式I:R100=H;R101=エチル;R102=H;R103=OH;R10 4=H;m=0;n=1;R3=R4 =R5=H;R1=3−クロロフェニル 実施例6の手順によって、但し1−ベンジルピペラジンを1−(3−クロロフ ェニル)ピペラジンで置換して所望の化合物を得る。塩化メチレン10ml中、 実施例3の生成物(2.1g、2.03ミリモル)、塩基処理した塩の遊離形の 1−(3−クロロフェニル)ピペラジン(1.198g、6.09ミリモル)及 びトリエチルアミン(0.85ml、6.09ミリモル)を使用する。生じた生 成物(1.0g)を実施例5に記載の手順でアセトニトリル35ml中の48% のHF(4ml)で処理して純粋な表題化合物を得る。実施例71:式I:R100=H;R101=エチル;R102=H;R103=OH;R10 4=H;m=0;n=1;R3=R4=R5=H;R1=2−シアノフェニル 実施例6の手順によって、但し1−ベンジルピペラジンを1−(2−シアノフ ェニル)ピペラジンで置換して所望の化合物を得る。塩化メチレン10ml中、 実施例3の生成物(2.1g、2.03ミリモル)、1−(2−シアノフェニル )ピペラジン(1.140g、6.09ミリモル)及びトリエチルアミン(0. 85ml、6.09ミリモ ル)を使用する。生じた生成物(1.0g)を実施例5に記載の手順でアセトニ トリル35ml中の48%のHF(4ml)で処理して純粋な表題化合物を得る 。実施例72:式I:R100=H;R101=エチル;R102=H;R103=OH;R10 4=H;m=0;n=1;R3=R4=R5=H;R1=3,4−ジメトキシフェニ 実施例6の手順によって、但し1−ベンジルピペラジンを1−(3,4−ジメ トキシフェニル)ピペラジンで置換して所望の化合物を得る。塩化メチレン10 ml中、実施例3の生成物(2.1g、2.03ミリモル)、塩基処理した塩の 遊離形の1−(3,4−ジメトキシフェニル)ピペラジン(1.353g、6. 09ミリモル)及びトリエチルアミン(0.85ml、6.09ミリモル)を使 用する。生じた生成物(1.0g)を実施例5に記載の手順でアセトニトリル3 5ml中の48%のHF(4ml)で処理して純粋な表題化合物を得る。実施例73:式I:R100=H;R101=エチル;R102=H;R103=OH;R10 4=H;m=0;n=1;R3=R4=R5=H;R1=3,4,5−トリメトキシ フェニル 実施例6の手順によって、但し1−ベンジルピペラジン を1−(3,4,5−トリメトキシフェニル)ピペラジンで置換して所望の化合 物を得る。塩化メチレン10ml中、実施例3の生成物(2.1g、2.03ミ リモル)、塩基処理した塩の遊離形の1−(3,4,5−トリメトキシフェニル )ピペラジン(1.532g、6.09ミリモル)及びトリエチルアミン(0. 85ml、6.09ミリモル)を使用する。生じた生成物(1.0g)を実施例 5に記載の手順でアセトニトリル35ml中の48%のHF(4ml)で処理し て純粋な表題化合物を得る。実施例74:式I:R100=H;R101=エチル;R102=H;R103=OH;R10 4=H;m=0;n=0;R2′=R3=R4=R5=H;R2=アセトアミド 実施例6の手順によって、但し1−ベンジルピペラジンを3−アセトアミドピ ロロジン(3−acetamidopyrrolodine)で置換して所望の 化合物を得る。塩化メチレン10ml中、実施例3の生成物(2.1g、2.0 3ミリモル)、3−アセトアミドピロロジン(780.6mg、6.09ミリモ ル)及びトリエチルアミン(0.85ml、6.09ミリモル)を使用する。生 じた生成物(1.0g)を実施例5に記載の手順でアセトニト リル35ml中の48%のHF(4ml)で処理して純粋な表題化合物を得る。実施例75:式I:R100=H;R101=エチル;R102=H;R103=OH;R10 4=H;m=0;n=0;R2′=R3=R4=R5=H;R2=トリフルオロアセト アミド 実施例6の手順によって、但し1−ベンジルピペラジンを3−[トリフルオロ アセトアミド]ピロロジン(3−[trifluoroacetamido]p yrrolodine)で置換して所望の化合物を得る。塩化メチレン10ml 中、実施例3の生成物(2.1g、2.03ミリモル)、3−[トリフルオロア セトアミド]ピロロジン(1.109g、6.09ミリモル)及びトリエチルア ミン(0.85ml、6.09ミリモル)を使用する。生じた生成物(1.0g )を実施例5に記載の手順でアセトニトリル35ml中の48%のHF(4ml )で処理して純粋な表題化合物を得る。実施例76:式I:R100=H;R101=エチル;R102=H;R103=OH;R10 4=H;m=0;n=0;R2=R2′=R4=R5=H;R3=ヒドロキシメチル 実施例6の手順によって、但し1−ベンジルピペラジン を(R)−(−)−2−ピロリジンメタノールで置換して所望の化合物を得た。 塩化メチレン10ml中、実施例3の生成物(2.0g、1.93ミリモル)、 (R)−(−)−2−ピロリジンメタノール(0.571ml、5.79ミリモ ル)及びトリエチルアミン(0.538ml、3.86ミリモル)を使用した。 生じた生成物(1.13g、60%、M+H+=989)を実施例5に記載の手 順でアセトニトリル30ml中の48%のHF(4ml)で処理して純粋な表題 化合物(260mg)を収率27%で得た。MS(FAB)m/z:M+K+= 913。M+H+=875。融点=90℃(分解)。実施例77:式I:R100=H;R101=エチル;R102=H;R103=OH;R10 4=H;m=0;n=1;R3=R4=R5=H;R1=ニトロ ピペラジンを水性媒体中の亜硝酸ナトリウム及び塩酸で処理して塩酸N−ニト ロピペラジンを得る。生じた塩酸N−ニトロピペラジン(2.2g)をアセトニ トリル30mlに溶解し、氷浴で冷却する。固体の重炭酸ナトリウムをアセトニ トリル溶液に添加し、2時間撹拌する。固体をろ別し、ろ液を真空下で濃縮して N−ニトロピペラジンを得 る。実施例6の手順によって、但し1−ベンジルピペラジンを1−ニトロピペラ ジンで置換して所望の化合物を得る。塩化メチレン10ml中、実施例3の生成 物(2.1g、2.03ミリモル)、1−ニトロピペラジン(792.4mg、 6.09ミリモル)及びトリエチルアミン(0.85ml、6.09ミリモル) を使用する。生じた生成物(1.0g)を実施例5に記載の手順でアセトニトリ ル35ml中の48%のHF(4ml)で処理して純粋な表題化合物を得る。実施例78:式I:R100=H;R101=エチル;R102=H;R103=OH;R10 4=H;m=0;n=0;R3=R4=R5=H;X=不在 実施例6の手順によって、但し1−ベンジルピペラジンをアゼチジンで置換し て所望の化合物を得る。塩化メチレン10ml中、実施例3の生成物(2.1g 、2.03ミリモル)、アゼチジン(410.6μl、6.09ミリモル)及び トリエチルアミン(0.85ml、6.09ミリモル)を使用する。生じた生成 物(1.0g)を実施例5に記載の手順でアセトニトリル35ml中の48%の HF(4ml)で処理して純粋な表題化合物を得る。実施例79:式I:R100=H;R101=エチル;R102=H;R103=OH;R10 4=H;m=0;n=0;R3=R4=R5=H;X=硫黄 実施例6の手順によって、但し1−ベンジルピペラジンをチアゾリジンで置換 して所望の化合物を得る。塩化メチレン10ml中、実施例3の生成物(2.1 g、2.03ミリモル)、チアゾリジン(480.1μl、6.09ミリモル) 及びトリエチルアミン(0.85ml、6.09ミリモル)を使用する。生じた 生成物(1.0g)を実施例5に記載の手順でアセトニトリル35ml中の48 %のHF(4ml)で処理して純粋な表題化合物を得る。実施例80:式I:R100=H;R101=エチル;R102=H;R103=OH;R10 4=H;m=0;n=0;R3=R4=R5=H;R1=N−アミノカルボニルアミ 実施例6の手順によって、但し1−ベンジルピペラジンを1−イミダゾリジニ ル尿素で置換して所望の化合物を得る。塩化メチレン10ml中、実施例3の生 成物(2.1g、2.03ミリモル)、1−イミダゾリジニル尿素(792.1 mg、6.09ミリモル)及びトリエチルアミン(0.85ml、6.09ミリ モル)を使用する。生じた 生成物(1.0g)を実施例5に記載の手順でアセトニトリル35ml中の48 %のHF(4ml)で処理して純粋な表題化合物を得る。実施例81:式I:R100=H;R101=エチル;R102=H;R103=H;R104 =H;m=0;n=1;R3=R4=R5=H;R1=2−ピリミジル 実施例103の生成物(775mg、1ミリモル)を実施例3に記載の手順に よって無水トリフルオロメタンスルホン酸で処理し、生じた生成物を実施例4に 記載の方法によって1−(2−ピリミジル)ピペラジンと反応させる。生じた粗 な生成物を実施例5に記載の方法によって精製して表題化合物を得る。実施例82:式I:R100=H;R101=エチル;R102とR103は一緒になって結 合を形成する;R104=H;m=0;n=1;R3=R4=R5=H;R1=2−ピ リミジル 実施例102の生成物(773mg、1ミリモル)を実施例3に記載の手順に よって無水トリフルオロメタンスルホン酸で処理し、生じた生成物を実施例4に 記載の方法によって1−(2−ピリミジル)ピペラジンと反応させる。生じた粗 な生成物を実施例5に記載の方法によって精製し て表題化合物を得る。実施例83:式I:R100=H;R101=アリル;R102=H;R103=OH;R10 4=H;m=0;n=1;R3=R4=R5=H;R1=2−ヒドロキシエチル 化合物[式I:R100=H;R101=アリル;R102=H;R103=OH;R104 =OH;R105=H](25.4g、0.0316モル)を乾燥N,N−ジメチ ルホルムアミド(500ml)中のイミダゾール(43.03g、0.64モル )の溶液に溶解し、t−ブチルジメチルクロロシラン(47.64g、0.32 モル)を少量ずつ添加し、室温で24時間撹拌する。次いで実施例1に記載した のと同様に処理して化合物[式I:R100=H;R101=アリル;R102=H;R1 03 =t−ブチルジメチルシリルオキシ;R104=t−ブチルジメチルシリルオキ シ;R105=H]を得る。生じた化合物を実施例2に記載されたのと同じ方法で 処理して化合物[式I:R100=H;R101=アリル;R102=H;R103=t−ブ チルジメチルシリルオキシ;R104=OH;R105=H]を得る。 上記の反応の生成物(4.1g、4.42ミリモル)を塩化メチレン20ml に0℃で溶解する。ピリジン(3. 57ml、44.2ミリモル)、次に無水トリフルオロメタンスルホン酸(0. 74ml、4.42ミリモル)を反応混合物に慎重に添加する。0℃で20分間 撹拌し、実施例3に記載されたの同じ手順によって処理して化合物[式I:R10 0 =H;R101=アリル;R102=H;R103=t−ブチルジメチルシリルオキシ; R104=O−トリフルオロメタンスルホニル;R105=H]を得る。 上記の反応の生成物(2.2g、2.03ミリモル)を新しく蒸留した塩化メ チレン10mlに溶解し、1−[2−ヒドロキシエチル]ピペラジン(0.71 ml、5.7ミリモル)及びトリエチルアミン(0.85ml、6.09ミリモ ル)を添加し、次いで反応物を50℃で5時間、室温で一晩撹拌する。反応混合 物を実施例6に記載したのと同様に処理して化合物[式I:R100=H;R101= アリル;R102=H;R103=t−ブチルジメチルシリルオキシ;R104=H;R1 05 =4−[2−ヒドロキシエチル]ピペラジニル]を得る。上記の生成物(96 2mg、0.94ミリモル)を実施例5に記載の方法によって48%のフッ化水 素水溶液[48%−HF]と反応させて表題化合物を得る。実施例84:式I:R100=H;R101=アリル;R102=H;R103=OH;R10 4=H;m=0;n=1;R3=R4=R5=H;R1=2−ピリミジル 表題化合物を実施例83の手順によって、但し化合物[式I:R100=H;R1 01 =アリル;R102=H;R103=OH;R104=OH;R105=H]を化合物[式 I:R100=H;R101=メチル;R102=H;R103=OH;R104=OH;R105 =H]で置換して製造する。実施例85:式I:R100=H;R101=メチル;R102=H;R103=OH;R10 4=H;m=0;n=1;R3=R4=R5=H;R1=2−ピリミジル 表題化合物を実施例83の手順によって、但し1−[2−ヒドロキシエチル] ピペラジンを1−[2−ピリミジル]ピペラジンで置換して製造する。実施例86:式I:R100=H;R101=n−プロピル;R102=H;R103=OH ;R104=H;m=0;n=1;R3=R4=R5=H;R1=2−ヒドロキシエチ 表題化合物を実施例83の手順によって、但し化合物[式I:R100=H;R1 01 =アリル;R102=H;R103=OH;R104=OH;R105=H]を実施例10 4の生成物で 置換し、1−[2−ヒドロキシエチル]ピペラジンを1−[2−ヒドロキシエチ ル]ピペラジニルで置換して製造する。実施例87:式I:R100=H;R101=プロピル;R102=H;R103=OH;R 104=H;m=0;n=1;R3=R4=R5=H;R1=2−ピリミジル 表題化合物を実施例83の手順によって、但し化合物[式I:R100=H;R1 01 =アリル;R102=H;R103=OH;R104=OH;R105=H]を実施例10 4の生成物で置換して製造する。実施例88:式I:R100=H;R101=エチル;R102=H;R103=OH;R10 4=H;m=0;n=1;R3=R4=R5=H;R1=3−クロロプロピル 実施例6の手順によって、但し1−ベンジルピペラジンを1−(3−クロロプ ロピル)ピペラジンで置換して所望の化合物を得る。塩化メチレン10ml中、 実施例3の生成物(2.1g、2.03ミリモル)、1−(3−クロロプロピル )ピペラジン(1.158g、6.09ミリモル)及びトリエチルアミン(0. 85ml、6.09ミリモル)を使用する。生じた生成物(1.0g)を実施例 5に 記載の手順でアセトニトリル35ml中の48%のHF(4ml)で処理して純 粋な表題化合物を得る。実施例89:式I:R100=H;R101=エチル;R102=H;R103=OH;R10 4=H;m=0;n=1;R3=R4=R5=H;R1=ピロリジノカルボニルメチ 実施例6の手順によって、但し1−ベンジルピペラジンを1−(ピロリジノカ ルボニルメチル)ピペラジンで置換して所望の化合物を得る。塩化メチレン10 ml中、実施例3の生成物(2.1g、2.03ミリモル)、1−(ピロリジノ カルボニルメチル)ピペラジン(1.201g、6.09ミリモル)及びトリエ チルアミン(0.85ml、6.09ミリモル)を使用する。生じた生成物(1 .0g)を実施例5に記載の手順でアセトニトリル35ml中の48%のHF( 4ml)で処理して純粋な表題化合物を得る。実施例90:式I:R100=H;R101=エチル;R102=H;R103=OH;R10 4=H;m=0;n=1;R3=R4=R5=H;R1=2−アミノエチル 1−(2−アミノエチル)ピペラジン(1.29g、10ミリモル)をジオキ サン:水(1:1)の混合物20m lに溶解し、2−(t−ブトキシカルボニルオキシイミノ−2−フェニルアセト ニトリル(2.46g、10ミリモル)を添加する。次いで出発材料が薄層クロ マトグラフィー上で検出されなくなるまで混合物を撹拌する。生じた混合物をシ リカゲルクロマトグラフィー、次にRP−HPLCによって分別分離して1−[ 2−t−ブトキシカルボニルアミノエチル]ピペラジンを得る。 実施例6の手順によって、但し1−ベンジルピペラジンを1−[2−t−ブト キシカルボニルアミノエチル]ピペラジンで置換して所望の化合物を得る。塩化 メチレン10ml中、実施例3の生成物(2.1g、2.03ミリモル)、1− [2−t−ブトキシカルボニルアミノエチル]ピペラジン(1.396g、6. 09ミリモル)及びトリエチルアミン(0.85ml、6.09ミリモル)を使 用する。生じた生成物(1.0g)を実施例5に記載の手順、でアセトニトリル 35ml中の48%のHF(4ml)で処理し、次に10%のトリフルオロ酢酸 でN−t−ブトキシカルボニル基を慎重に脱保護して純粋な表題化合物を得る。実施例91:式I:R100=H;R101=エチル;R102 H;R103=OH;R104=H;m=0;n=1;R3=R4=R5=H;R1=N− ピペラジノエチル 1,1′−エチレンジピペラジン(1.98g、10ミリモル)をジオキサン :水(1:1)の混合物20mlに溶解し、2−(t−ブトキシカルボニルオキ シイミノ−2−フェニルアセトニトリル(2.46g、10ミリモル)を添加す る。次いで出発材料が薄層クロマトグラフィー上で検出されなくなるまで混合物 を撹拌する。生じた混合物をシリカゲルクロマトグラフィー、次にRP−HPL Cによって分別分離してN−[4−t−ブトキシカルボニルピペラジノ]エチル ピペラジンを得る。 実施例6の手順によって、但し1−ベンジルピペラジンをN−[4−t−ブト キシカルボニルピペラジノ]エチルピペラジンで置換して所望の化合物を得る。 塩化メチレン10ml中、実施例3の生成物(2.1g、2.03ミリモル)、 N−[4−t−ブトキシカルボニルピペラジノ]エチルピペラジン(1.817 g、6.09ミリモル)及びトリエチルアミン(0.85ml、6.09ミリモ ル)を使用する。生じた生成物(1.0g)を実施例5に記載の手順でアセトニ トリル35ml中の48%のHF(4m l)で処理し、次に10%のトリフルオロ酢酸でN−t−ブトキシカルボニル基 を慎重に脱保護して純粋な表題化合物を得る。実施例92:式I:R100=H;R101=エチル;R102=H;R103=OH;R10 4=H;m=0;n=0;R2=R2′=R4=R5=H;R3=−C(O)OH 実施例6の手順によって、但し1−ベンジルピペラジンをプロリンで置換して 所望の化合物を得る。塩化メチレン10ml中、実施例3の生成物(2.1g、 2.03ミリモル)、プロリン(700mg、6.09ミリモル)及びトリエチ ルアミン(0.85ml、6.09ミリモル)を使用する。生じた生成物(1. 0g)を実施例5に記載の手順でアセトニトリル35ml中の48%のHF(4 ml)で処理して純粋な表題化合物を得る。実施例93:式I:R100=H;R101=エチル;R102=H;R103=OH;R10 4=H;m=0;n=1;R3=R4=R5=H;R1=2−シクロヘキシルエチル 実施例6の手順によって、但し1−ベンジルピペラジンを1−[2−シクロヘ キシルエチル]ピペラジンで置換して所望の化合物を得る。塩化メチレン10m l中、実施例 3の生成物(2.1g、2.03ミリモル)、1−[2−シクロヘキシルエチル ]ピペラジン(1.195g、6.09ミリモル)及びトリエチルアミン(0. 85ml、6.09ミリモル)を使用する。生じた生成物(1.0g)を実施例 5に記載の手順でアセトニトリル35ml中の48%のHF(4ml)で処理し て純粋な表題化合物を得る。実施例94:式I:R100=H;R101=エチル;R102=H;R103=OH;R10 4=H;m=0;n=1;R3=R4=R5=H;R1=2−[3−ピリジルメチル アミノ]エチル 1−(2−[3−ピリジルメチルアミノ]エチル)ピペラジン(2.20g、 10ミリモル)をジオキサン:水(1:1)の混合物20mlに溶解し、2−( t−ブトキシカルボニルオキシイミノ)−2−フェニルアセトニトリル(2.4 6g、10ミリモル)を添加する。次いで出発材料が薄層クロマトグラフィー上 で検出されなくなるまで混合物を撹拌する。生じた混合物をシリカゲルクロマト グラフィー、その次にRP−HPLCによって分別分離して1−(2−[N−t −ブトキシカルボニル−3−ピリジルメチルアミノ]エチル)ピペラジンを得る 。 実施例6の手順によって、但し1−ベンジルピペラジンを1−(2−[N−t −ブトキシカルボニル−3−ピリジルメチルアミノ]エチル)ピペラジンで置換 して所望の化合物を得る。塩化メチレン10ml中、実施例3の生成物(2.1 g、2.03ミリモル)、1−(2−[N−t−ブトキシカルボニル−3−ピリ ジルメチルアミノ]エチル)ピペラジン(1.951g、6.09ミリモル)及 びトリエチルアミン(0.85ml、6.09ミリモル)を使用する。生じた生 成物(1.0g)を実施例5に記載の手順でアセトニトリル35ml中の48% のHF(4ml)で処理し、次に10%のトリフルオロ酢酸でN−t−ブトキシ カルボニル基を慎重に脱保護して純粋な表題化合物を得る。実施例95:式I:R100=H;R101=エチル;R102=H;R103=OH;R10 4=H;m=1;n=1;R3=R4=R5=H;R1=3−クロロプロピル 実施例6の手順によって、但し1−ベンジルピペラジンを1−(3−クロロプ ロピル)ホモピペラジンで置換して所望の化合物を得る。塩化メチレン10ml 中、実施例3の生成物(2.1g、2.03ミリモル)、1−(3−ク ロロプロピル)ホモピペラジン(1.021g、6.09ミリモル)及びトリエ チルアミン(0.85ml、6.09ミリモル)を使用する。生じた生成物(1 .0g)を実施例5に記載の手順でアセトニトリル35ml中の48%のHF( 4ml)で処理して純粋な表題化合物を得る。実施例96:式I:R100=H;R101=エチル;R102=H;R103=OH;R10 4=H;m=1;n=1;R3=R4=R5=H;R1=5−ヨードナフタレン−1 −スルホニル 実施例6の手順によって、但し1−ベンジルピペラジンを1−(5−ヨードナ フタレン−1−スルホニル)−1H−ヘキサヒドロ−1,4−ジアゼピンで置換 して所望の化合物を得る。塩化メチレン10ml中、実施例3の生成物(2.1 g、2.03ミリモル)、1−(5−ヨードナフタレン−1−スルホニル)−1 H−ヘキサヒドロ−1,4−ジアゼピン(2.535g、6.09ミリモル)及 びトリエチルアミン(0.85ml、6.09ミリモル)を使用する。生じた生 成物(1.0g)を実施例5に記載の手順でアセトニトリル35ml中の48% のHF(4ml)で処理して純粋な表題化合物を得る。実施例97:式I:R100=H;R101=エチル;R102 H;R103=OH;R104=H;m=2;n=1;R2=R2′=R3=R4=R5 実施例6の手順によって、但し1−ベンジルピペラジンをヘプタメチレンイミ ンで置換して所望の化合物を得る。塩化メチレン10ml中、実施例3の生成物 (2.1g、2.03ミリモル)、ヘプタメチレンイミン(769μl、6.0 9ミリモル)及びトリエチルアミン(0.85ml、6.09ミリモル)を使用 する。生じた生成物(1.0g)を実施例5に記載の手順でアセトニトリル35 ml中の48%のHF(4ml)で処理して純粋な表題化合物を得る。実施例98:式I:R100=H;R101=エチル;R102=H;R103=OH:R10 4とR105は一緒にオキソ基を形成する 塩化メチレン(4ml)中のジメチルスルホキシド(0.44g)の撹拌溶液 に塩化オキサリル(0.32g)を添加し、−70℃で0.5時間撹拌すること によって硫化メチル−塩素複合体を製造した。複合体の溶液を塩化メチレン(5 ml)中のアスコマイシン(1.6g)の撹拌した溶液に−70℃で徐々に滴下 添加した。0.25時間撹 拌後、トリエチルアミン(1.4g)を−70℃で添加した。−70℃で0.5 時間、次いで室温で1時間撹拌を継続した。次いで反応混合物をエーテル(10 0ml)で希釈し、1NのHCl(水性)(2×30ml)、飽和ブライン(3 0ml)で洗浄し、硫酸マグネシウム上で脱水して溶剤を除去した。生成物をシ リカゲル(70g)上でエーテルで溶離精製した。収量:0.95g;MS(F AB)m/z:M+H=790。実施例99:式I:R100=H;R101=エチル;R102=H;R103=OH;R10 4=H;R105=OH 水素化リチウムトリ−t−ブトキシアルミニウム(0.2ml、THF中の1 M)を窒素下、−70℃で乾燥THF(1ml)中の実施例48の生成物(0. 056g)の撹拌溶液に徐々に添加した。−70℃で3時間撹拌後、それをエー テル(50ml)と1NのHCl(10ml)とに分配した。有機層を硫酸マグ ネシウム上で脱水し、溶剤を除去して生成物を分取TLC(ヘキサン中の35% のアセトン)によって精製した。収量:0.025g;MS(FAB)m/z: M+K=830。実施例100:式I:R100=H;R101=エチル;R102 =H;R103=OH;R104=H;R105=O−トリフルオロメタンスルホニル 実施例99の生成物(4.0g、4.42ミリモル)を0℃で塩化メチレン2 0mlに溶解する。ピリジン(3.57ml、44.2ミリモル)、次に無水ト リフルオロメタンスルホン酸(0.74ml、4.42ミリモル)を慎重に反応 混合物に添加する。0℃で20分間撹拌し、溶剤を除去する。酢酸アセテート( 50ml)を残留物に添加する。有機層をブライン、飽和NaHCO3(20m l×3)、ブライン(20ml)、10%のNaHSO4(20ml×3)、ブ ライン(20ml×3)で洗浄し、無水硫酸ナトリウム上で脱水する。溶剤を除 去後、表題化合物を得る。 この化合物を更に精製したりキャラクタリゼーションしたりせずに置換反応に 使用した。実施例101:式I:R100=H;R101=エチル;R102=H;R103=OH;m =0:n=1;R3=R4=R5=H;R1=メチル;R105=H 実施例100の生成物(2.1g、2.03ミリモル)を新しく蒸留した塩化 メチレン10mlに溶解し、1−メ チルピペラジン(1.24ml、10.15ミリモル)及びトリエチルアミン( 0.85ml、6.09ミリモル)を添加し、次いで反応物を50℃で5時間、 室温で一晩撹拌する。反応混合物を直接シリカゲルカラム上に注ぎ、溶離して純 粋な表題化合物を得る。実施例102:式I:R100=H;R101=エチル;R102とR103は一緒に結合を 形成する;R104=OH;R105=H アスコマイシン(10g、12.6ミリモル)及びピリジニウムp−トルエン スルホン酸塩(1g、3.98ミリモル)を200mlのトルエンに溶解し、7 0℃で一晩撹拌した。溶剤を除去し、残留物をシリカゲルカラムクロマトグラフ ィーによって精製し、ヘキサン中の5〜10%のアセトンで溶離した。表題化合 物8.89gを91%の収率で単離した。MS(FAB)m/z:M+K=81 2。実施例103:式I:R100=H;R101=エチル;R102=H;R103=H;R10 4=OH;R105=H 実施例102の生成物(2.2g、2.8ミリモル)をエタノール100ml 中の5%のアルミナ担持ロジウムの 存在下、室温で1時間水素添加した。ろ過後、ろ液を真空下で濃縮して表題化合 物を定量的収率で得た。次いで生じた生成物をシリカゲルカラムに装填し、ヘキ サン中の5〜10%のアセトンで溶離して純粋な表題化合物を75〜80%の収 率で得た。MS(FAB)m/z:M+K=814。実施例104:式I:R100=H;R101=n−プロピル;R102=H;R103=O H;R104=OH;R105=H FK−506(150mg、0.2ミリモル)を酢酸エチル6mlに溶解し、 10%の木炭担持パラジウム30mgを添加した。それを1気圧下で室温で20 分間水素添加した。触媒をろ過後、溶剤を蒸発乾固して粗な生成物150mgを 得、次いでそれをシリカゲルカラムクロマトグラフィーによって、クロロホルム :アセトン(5:1)混合物で溶離精製した。純粋な表題化合物114mgを7 6%の収率で単離した。MS(FAB)m/z:M+K=844。実施例105:式I:R100=H;R101=エチル;R102=H;R103=OH;R 104=H;m=0;n=1;R2=R2′=R4=R5=H;R3=ヒドロキシメチル 実施例6の手順によって、但し1−ベンジルピペラジンを(+/−)−2−ピ ペリジンメタノールで置換して所望の化合物を得た。塩化メチレン10ml中、 実施例3の生成物(2.1g、2.03ミリモル)、(+/−)−2−ピペリジ ンメタノール(700mg、6.08ミリモル)及びトリエチルアミン(0.8 46ml、6.08ミリモル)を使用した。反応を45℃で一晩撹拌しながら実 施した。反応混合物をシリカゲルカラム上で精製した。カラムをヘキサン中の1 0%のアセトンで洗浄して副生物を除去後、化合物を塩化メチレン中の10%の メタノールで溶離して生成物(850mg)を収率42%で得た。MS(FAB )m/z:M+K=1041、M+H=1003。生じた生成物(850mg、 0.85ミリモル)を実施例5に記載の手順でアセトニトリル35ml中の48 %のHF(3.5ml)で処理し精製して純粋な表題化合物(290mg)を収 率39%で得た。MS(FAB)m/z:M+K=927、M+H=889。融 点=98〜100℃。実施例106:式I:R100=H;R101=エチル;R102=H;R103=OH;R 104=H;m=0;n=1;R2 2′=R3=R5=H;R4=ヒドロキシメチル 実施例6の手順によって、但し1−ベンジルピペラジンを(+/−)−3−ピ ペリジンメタノールで置換して所望の化合物を得た。塩化メチレン10ml中、 実施例3の生成物(2.1g、2.03ミリモル)、(+/−)−3−ピペリジ ンメタノール(700mg、6.08ミリモル)及びトリエチルアミン(0.8 46ml、6.08ミリモル)を使用した。反応を45℃で一晩撹拌しながら実 施した。反応混合物をシリカゲルカラム上で精製した。カラムをヘキサン中の1 0%のアセトンで洗浄して副生物を除去後、化合物を塩化メチレン中の10%の メタノールで溶離して生成物(1.34g)を収率66%で得た。MS(FAB )m/z:M+K=1041、M+H=1003。生じた生成物(1.34g、 1.33ミリモル)を実施例5に記載の手順でアセトニトリル40ml中の48 %のHF(4ml)で処理し精製して純粋な表題化合物(247mg)を収率2 0%で得た。MS(FAB)m/z:M+K=927、M+H=889。融点= 110〜112℃。実施例107:式I:R100=H;R101=エチル;R102=H;R103=OH;R 104=H;m=0;n=1;R2 2′=R4=R5=H;R3=2−ヒドロキシエチル 実施例6の手順によって、但し1−ベンジルピペラジンを(+/−)−2−ピ ペリジンエタノールで置換して所望の化合物を得た。塩化メチレン10ml中、 実施例3の生成物(2.1g、2.03ミリモル)、(+/−)−3−ピペリジ ンエタノール(785mg、6.08ミリモル)及びトリエチルアミン(0.8 46ml、6.08ミリモル)を使用した。反応を45℃で一晩撹拌しながら実 施した。反応混合物をシリカゲルカラム上で精製した。カラムをヘキサン中の1 0%のアセトンで洗浄して副生物を除去後、化合物を塩化メチレン中の10%の メタノールで溶離して生成物(1.32g)を収率64%で得た。MS(FAB )m/z:M+H=1017。生じた生成物(1.3mg、1.28ミリモル) を実施例5に記載の手順でアセトニトリル40ml中の48%のHF(4ml) で処理し精製して純粋な表題化合物(615mg)を収率53%で得た。MS( FAB)m/z:M+K=941、M+H=903。融点=85〜90℃。実施例108:式I:R100=H;R101=エチル;R102=H;R103=OH;R 104=H;m=0;n=1;R2 2′=R3=R5=H;R4=ヒドロキシ 実施例6の手順によって、但し1−ベンジルピペラジンを(+/−)−3−ヒ ドロキシピペリジンで置換して所望の化合物を得た。塩化メチレン10ml中、 実施例3の生成物(2.0g、1.93ミリモル)、(+/−)−3−ヒドロキ シピペリジン(0.585ml、5.79ミリモル)及びトリエチルアミン(0 .672ml、4.83ミリモル)を使用した。反応を45℃で一晩撹拌しなが ら実施した。反応混合物をシリカゲルカラム上で精製した。カラムをヘキサン中 の10%のアセトンで洗浄して副生物を除去後、化合物を塩化メチレン中の10 %のメタノールで溶離して生成物(1.11g)を収率58%で得た。MS(F AB)m/z:M+H=989。生じた生成物(1.10g、1.113ミリモ ル)を実施例5に記載の手順でアセトニトリル40ml中の48%のHF(4m l)で処理し精製して純粋な表題化合物(149mg)を収率15%で得た。M S(FAB)m/z:M+K+=913、M+H+=889。実施例109:式I:R100=H;R101=エチル;R102=H;R103=OH;R 104=H;m=0;n=1;R2 2′=R4=R5=H;R3=ヒドロキシメチル 実施例6の手順によって、但し1−ベンジルピペラジンを(S)−(+)−2 −ピロリジンメタノールで置換して所望の化合物を得た。塩化メチレン10ml 中、実施例3の生成物(2.0g、1.93ミリモル)、(S)−(+)−2− ピロリジンメタノール(0.571ml、5.79ミリモル)及びトリエチルア ミン(0.538ml、3.86ミリモル)を使用した。反応を45℃で一晩撹 拌しながら実施した。反応混合物をシリカゲルカラム上で精製した。カラムをヘ キサン中の10%のアセトンで洗浄して副生物を除去後、化合物を塩化メチレン 中の10%のメタノールで溶離して生成物(1.24g)を収率65%で得た。 MS(FAB)m/z:M+H=989。生じた生成物(1.04g、1.06 ミリモル)を実施例5に記載の手順でアセトニトリル40ml中の48%のHF (4ml)で処理し精製して純粋な表題化合物(212mg)を収率23%で得 た。MS(FAB)m/z:M+K+=913、M+H+=875。融点=75〜9 5℃実施例110(a):式I:R100=H;R101=エチル;R102=H;R103=R 104=ジメチルテキシルシリルオキ シ;R105=H アスコマイシン(1g,1.26ミリモル)を乾燥N,N−ジメチルホルムア ミド(10ml)中のイミダゾールの溶液(0.86g、12.6ミリモル)の 溶液に溶解し、ジメチルテキシルクロロシラン(1.24g、6.3ミリモル) を少量ずつ添加し、室温で3日間撹拌した。ジエチルエーテル(100ml)を 反応混合物に添加し、有機層を飽和塩化アンモニウム水溶液(30ml×3)、 10%のNaHSO4(30ml×3)、ブライン(30ml)、飽和NaHC O3(30ml×3)及びブライン(30ml×3)で洗浄した。MgSO4上で 脱水後、溶剤を真空下で除去し、固体残留物をシリカゲルクロマトグラフィー( 569mg)、次にHPLCによって、ヘキサン中の10%のアセトンで溶離精 製して表題化合物(372.5mg)を収率27%で得た。MS(FAB)m/ z:M+K+=1114、融点=100〜104℃実施例110(b):式I:R100=H;R101=エチル;R102=H;R103=O H;R104=ジメチルテキシルシリルオキシ;R105=H 実施例110(a)の粗な生成物をシリカゲルカラムク ロマトグラフィーによって精製する間、純粋なモノ置換の表題化合物(456m g)を39%の収率で単離した。MS(FAB)m/z:M+K+=972、融 点=92〜94℃。実施例111:式I:R100=H;R101=エチル;R102=H;R103=ジメチル テキシルシリルオキシ;R104=OH;R10=H 48%のフッ化水素水溶液(0.2ml)の溶液に、アセトニトリル(10m l)中の実施例110(a)(0.2g、0.186ミリモル)を添加し、混合 物を室温で30分間撹拌した。それを氷浴で0℃に冷却し、固体のNaHCO3 を反応混合物に添加した。それを1時間撹拌して固体をろ過によって除去した。 アセトニトリルを除去し、粗な表題化合物シリカゲルカラムクロマトグラフィー によって精製した。純粋な化合物140mg(81%)を得た。MS(FAB) m/z:M+K=972。実施例112:式I:R100=H;R100=エチル;R102=H;R103=OH;R 104=H;m=1;n=0;R3及びR5は一緒にCH2を形成する;R1=ベンジ ル;R4=H 実施例6に手順によって、但し1−ベンジルピペラジン を(1S,4S)−2−ベンジル−2,5−ジアザビシクロ[2,2,1]ヘプ タンで置換して所望の化合物を得る。塩化メチレン10ml中、実施例3の生成 物(2.0g、1.93ミリモル)、(1S,4S)−2−ベンジル−2,5− ジアザビシクロ[2,2,1]ヘプタン(1.09g、5.79ミリモル)及び トリエチルアミン(0.672ml、4.83ミリモル)を使用する。生じた生 成物を実施例5に記載の手順でアセトニトリル40ml中の48%のHF(4m l)で処理して純粋な表題化合物を得る。実施例113:式I:R100=H;R101=エチル;R102=H;R103=OH;R 104=H;m=1;n=O;R3及びR5は一緒にCH2を形成する;R4=H;X =酸素 実施例6に手順によって、但し1−ベンジルピペラジンを(1S,4S)−2 −オキサ−5−アザビシクロ[2,2,1]ヘプタンで置換して所望の化合物を 得る。塩化メチレン10ml中、実施例3の生成物(2.0g、1.93ミリモ ル)、(1S,4S)−2−オキサ−5−アザビシクロ[2,2,1]ヘプタン (587mg、5.79ミリモル)及びトリエチルアミン(0.538ml、3 .8 6ミリモル)を使用する。生じた生成物を実施例5に記載の手順でアセトニトリ ル30ml中の48%のHF(4ml)で処理して純粋な表題化合物を得る。実施例114:式I:R100=H;R101=エチル;R102=H;R103=OH;R 104=H;m=1;n=O;R3及びR5=H;X=酸素;R4=N,N−ジメチル アミノメチル 2−[(N,N−ジメチルアミノ)メチル]モルホリンを文献(Araki, Kら、J.Med.Chem.36:1356〜1363(1993))に記載 の方法によって製造する。実施例6の手順によって、但し1−ベンジルピペラジ ンを2−[(N,N−ジメチルアミノ)メチル]モルホリンで置換して所望の化 合物を得る。塩化メチレン10ml中、実施例3の生成物(2.0g、1.93 ミリモル)、2−[(N,N−ジメチルアミノ)メチル]モルホリン(5.79 ミリモル)及びトリエチルアミン(0.672ml、4.83ミリモル)を使用 する。生じた生成物を実施例5に記載の手順でアセトニトリル40ml中の48 %のHF(4ml)で処理して純粋な表題化合物を得る。実施例115:式I:R100=H;R101=エチル;R102=H;R103=OH;R 104=H;m=1;n=O;R3及びR5=H;X=酸素;R4=アセトアミドエチ 2−(2−アセトアミドエチル)モルホリンを文献(Araki,Kら、J. Med.Chem.36:1356〜1363(1993))に記載の方法によ って製造する。実施例6の手順によって、但し1−ベンジルピペラジンを2−( 2−アセトアミドエチル)モルホリンで置換して所望の化合物を得る。塩化メチ レン10ml中、実施例3の生成物(2.0g、1.93ミリモル)、2−(2 −アセトアミドエチル)モルホリン(5.79ミリモル)及びトリエチルアミン (0.538ml、3.86ミリモル)を使用する。生じた生成物を実施例5に 記載の手順でアセトニトリル30ml中の48%のHF(4ml)で処理して純 粋な表題化合物を得る。実施例116:式I:R100=H;R101=エチル;R102=H;R103=OH;R 104=H;m=1;n=O;R3及びR5=H;X=酸素;R4=2−[(エトキシ カルボニル)アミノ]メチル 2−{[(エトキシカルボニル)アミノ]メチル}モル ホリンを文献(Araki,Kら、J.Med.Chem.36:1356〜1 363(1993))に記載の方法によって製造する。実施例6の手順によって 、但し1−ベンジルピペラジンを2−{[(エトキシカルボニル)アミノ]メチ ル}モルホリンで置換して所望の化合物を得る。塩化メチレン10ml中、実施 例3の生成物(2.0g、1.93ミリモル)、2−{[(エトキシカルボニル )アミノ]メチル}モルホリン(5.79ミリモル)及びトリエチルアミン(0 .672ml、4.83ミリモル)を使用する。生じた生成物を実施例5に記載 の手順でアセトニトリル40ml中の48%のHF(4ml)で処理して純粋な 表題化合物を得る。実施例117:式I:R100=OH;R101=エチル;R102=H;R103=H;R 104=H;m=O;n=1;R3=R4=R5=H;X=酸素;R1=2−ピリミジ 実施例81の生成物(5ミリモル)を塩化メチレン25mlに溶解する。これ を2,2,4−トリメチルペンタン(6.65ml、20ミリモル)中のt−ブ チルヒドロペルオキシド及び酸化セレニウム(830mg、7.5ミリモル)を 含む塩化メチレン5mlの溶液に添加する。反応 を薄層クロマトグラフィーによってモニターする。出発材料が消滅するまで混合 物を室温で撹拌する。溶剤を除去し、酢酸エチル約100mlを残留物に添加す る。酢酸エチル層をブラインで洗浄し、無水硫酸ナトリウム上で脱水する。高速 液体クロマトグラフィーによって表題化合物を精製する。実施例118:式I:R100=F;R101=エチル;R102=H;R103=H;R10 4=H;m=O;n=1;R3=R4=R5=H;R1=2−ピリミジル 塩化メチレン1ml中の実施例117の生成物(100mg)の溶液をドライ アイス/イソプロパノール浴で−78℃に冷却する。この撹拌溶液に三フッ化ジ エチルアミノ硫黄(10μl)を添加する。3分後、飽和重炭酸ナトリウム(1 ml)、次に酢酸エチル5mlを添加し、混合物を室温に加温する。酢酸エチル から抽出し、無水硫酸マグネシウム上で脱水し、高速液体クロマトグラフィーに よって精製して純粋な表題化合物を得る。実施例119:式I:R100=OC(O)CH3;R101=エチル;R102=H;R 103=H;R104=H;m=O;n=1;R3=R4=R5=H;R1=2−ピリミジ ピリジン1ml中の実施例117の生成物(100mg)の溶液を氷浴中で0 ℃に冷却する。この撹拌溶液に、N,N−ジメチルアミノピリジン(3μg)、 次に無水酢酸(20μl)を添加する。0℃で5時間撹拌後、室温で一晩撹拌す る。酢酸エチルから抽出し、無水硫酸マグネシウム上で脱水し、高速液体クロマ トグラフィーによって精製して純粋な表題化合物を得る。実施例120:生物学的活性のin vitroアッセイ 参照によって本明細書に包含されるKino,T.ら,Transplant ation Proceedings XIX(5):36−39,Suppl .6(1987)に記載のヒトリンパ球混合培養反応(MLR)アッセイを使用 し、本発明化合物の免疫抑制活性を測定した。表1に示すアッセイ結果から、試 験した化合物はμmol以下、場合によってはnmol以下の濃度で有効な免疫 調節剤であることが判る。 上記説明及び付随の実施例は単に説明のためのものであり、本発明の範囲を制 限するものではなく、本発明は請求の範囲及びそれらの均等物によってのみ規定 されることが理解されよう。上記実施例の種々の変更及び変形が当業者には明ら かである。限定的ではないが本発明の化学構造、置換基、誘導体、中間体、合成 、処方及び/または使用方法に係わるものを含む変更及び変形は本発明の主旨及 び範囲を離れずとも行い得る。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (81)指定国 EP(AT,BE,CH,DE, DK,ES,FR,GB,GR,IE,IT,LU,M C,NL,PT,SE),CA,JP

Claims (1)

  1. 【特許請求の範囲】 1.式: 〔式中、R100は、水素、ヒドロキシ、ハロゲン、−OR13及び−OR14からな る群から選択され; R101は、メチル、エチル、アリル及びプロピルからなる群から選択され; R102は水素であり、R103は、(a)水素、(b)ヒドロキシル及び(c)ヒ ドロキシ保護基で保護されたヒドロキシルから選択されるか、またはR102とR1 03 は一緒になって結合を形成し; R104及びR105の一方は水素であり、R104及びR105の他方は式: [ここで、m及びnは独立に0、1または2であり; Xは、酸素、−S(O)s−(ここでsは0、1または2である)、−N(R1 )−及び−C(R2)(R2′)−からなる群から選択されるか、または不在であ り; R3、R4及びR5は独立に、 (a)水素; (b)アルキル; (c)ハロアルキル; (d)シクロアルキル; (e)シクロアルキルアルキル; (f)アルケニル; (g)アルキニル; (h)ヒドロキシアルキル; (i)ヒドロキシルアルコキシアルキル; (j)R6、R7及びR8で置換されたアリール; (j′)R6、R7及びR8で置換されたアリールアルキル; (k)アルコキシカルボニル; (l)アルコキシカルボニルアルキル; (m)カルボキシアルキル; (n)アミノアルキル; (o)チオールアルキル; (p)アシル; (q)複素環; (r)(複素環)アルキル; (s)(複素環)アルキルアミノアルキル; (u)N−モノアルキルアミノアルキル; (u′)N,N−ジアルキルアミノアルキル; (v)N−モノアルキルカルボキサミドアルキル; (v′)N,N−ジアルキルカルボキサミドアルキル; (w)N−モノアリールカルボキサミドアルキル; (w′)N,N−ジアリールカルボキサミドアルキル; (x)ホルミル; (x′)保護されたホルミル; (z)(複素環)アルケニル;及び (aa)(複素環)アルキニル からなる群から選択されるか、またはR3とR5は一緒になってメチレン基−CH2 −を形成し、 R1は、 (a)水素; (b)アルキル; (c)ハロアルキル; (d)シクロアルキル; (e)シクロアルキルアルキル; (f)アルケニル; (g)アルキニル; (h)ヒドロキシアルキル; (i)ヒドロキシルアルコキシアルキル; (j)R6、R7及びR8で置換されたアリール; (j′)R6、R7及びR8で置換されたアリールアルキル; (k)アルコキシカルボニル; (l)アルコキシカルボニルアルキル; (m)カルボキシアルキル; (n)アミノアルキル; (o)チオールアルキル; (p)−S(O)x−R9[ここでxは1または2であり、R9は、アルキル、 アリール及びアリールアルキルからなる群から選択される]; (p′)アシル; (q)複素環; (r)(複素環)アルキル; (s)(複素環)アルキルアミノアルキル; (u)N−モノアルキルアミノアルキル; (u′)N,N−ジアルキルアミノアルキル; (v)N−モノアルキルカルボキサミドアルキル; (v′)N,N−ジアルキルカルボキサミドアルキル; (w)N−モノアリールカルボキサミドアルキル; (w′)N,N−ジアリールカルボキサミドアルキル; (x)ホルミル; (x′)保護されたホルミル; (y)−P(O)(OR10)(OR10′)[ここでR10及びR10′は独立に、 低級アルキル、アリールアルキル及びアリールからなる群から選択される]; (z)(複素環)アルケニル; (aa)(複素環)アルキニル; (bb)尿素; (cc)ニトロ;及び (dd)ポリヒドロキシルアルキル からなる群から選択され; R2及びR2′は独立に、水素、ヒドロキシ、ヒドロキシアルキル、アミドアル キル、N−アルキルカルボキサミド、N,N−ジアルキルアミノ、及び−(CH2m′−N[ここでm′は4及び5から選択される整数である]からなる群から 選択されるか、またはR2とR2′は一緒になって、オキソ、チオオキソまたは− O(CH2iO−[ここでiは2、3または4である]からなる群から選択され る二価基であり; R6、R7及びR8は独立に、 (i)水素; (ii)−(C1-7アルキル); (iii)−(C2-6アルケニル); (iv)ハロゲン; (v)−(CH2)mNR1111′[ここでmは1〜10の整数であり、R11及 びR11′は独立に、水素、アルキル、アリール、アリールアルキル、複素環、( 複素環)アルキル、 (複素環)アルケニル及び(複素環)アルキニルからなる群から選択される]; (vi)−CN; (vii)−CHO; (viii)モノ−、ジ−、トリ−またはペルハロゲン化アルキル; (ix)−S(O)s11[ここでSは0、1または2である]; (x)−C(O)NR1111′; (xi)−(CH2mOR11; (xii)−CH(OR12)(OR12′)[ここでR12及びR12′は独立に−( C1-3アルキル)であるか、または一緒になってエチレンもしくはプロピレン架 橋を形成する]; (xiii)−(CH2mOC(O)R11; (xiv)−(CH2mC(O)OR11; (xv)−OR13[ここでR13は、 (A)−PO(OH)O-+、 (B)−SO3 -+、及び (C)−C(O)(CH2mC(O)O-+(ここでM+はプロトンま たは正電荷を有する無機もしくは有機対イオン である)からなる群から選択される]; (xvi)−S(O)、NR1111′[ここでtは1または2である]; (xvii)−NO2; (xviii)−N3;並びに (xviv)低級アルキル、アリール、アシル、アリールスルホニル、アルコキシ カルボニル、アリールアルコキシカルボニル、アリールオキシカルボニル及びア ルキルスルホニルからなる群から選択される基で任意に置換されていてもよいグ アニジノ からなる群から選択されるか、 或いは、R6、R7及びR8のうちの隣り合った任意の2つとそれらが結合して いる原子とが、必要によっては−O−、−S(O)s−[ここでsは0、1また は2である]及び−NR11−からなる群から独立に選択される最高2つまでのヘ テロ原子を更に含む5〜7個の環構成原子を有する炭素環または複素環を形成し ; R14は、(i)アシル;(ii)−(C1-7アルキル);(iii)−(C2-6アル ケニル);(vi)−(CH2mNR1111′[ここでmは1〜10の整数である ];(v)−S(O)s11[ここ でsは0、1及び2からなる群から選択される];(vi)−C(O)NR1111 ′;(vii)−(CH2mOR11;(viii)−CH(OR12)(OR12′);(i x)−(CH2mOC(O)R11;(x)−(CH2mC(O)OR11;及び(x i)−S(O)tNR1111′[ここでtは1及び2からなる群から選択される] からなる群から選択される〕 を有する化合物またはその医薬上容認可能な塩、エステル、アミドもしくはプロ ドラッグ。 2.R100が水素である請求項1に記載の化合物。 3.R101がエチルである請求項1に記載の化合物。 4.R102が水素である請求項1に記載の化合物。 5.R103が、水素及びヒドロキシルからなる群から選択される請求項1に記載 の化合物。 6.R103が、ヒドロキシ保護基によって保護されたヒドロキシルである請求項 1に記載の化合物。 7.R104が水素である請求項1に記載の化合物。 8.m及びnが、0及び1からなる群から独立に選択される整数である請求項1 に記載の化合物。 9.R105が式: を有する基である請求項1に記載の化合物。 10.Xが、−S(O)s−、−C(R2)(R2′)−及び−N(R1)−からな る群から選択される請求項9に記載の化合物。 11.R1、R3、R4及びR5が独立に、 (a)水素; (b)アルキル; (c)シクロアルキル; (d)シクロアルキルアルキル; (e)ヒドロキシアルキル; (f)ヒドロキシルアルコキシアルキル; (g)R6、R7及びR8で置換されたアリール; (h)R6、R7及びR8で置換されたアリールアルキル; (i)アルコキシカルボニル; (j)アルコキシカルボニルアルキル; (k)カルボキシアルキル; (l)アミノアルキル; (m)チオールアルキル; (n)複素環; (o)(複素環)アルキル; (p)(複素環)アルキルアミノアルキル; (q)アシル; (r)N−モノ−またはN,N−ジアルキルアミノアルキル; (s)N−モノ−またはN,N−ジアルキルカルボキサミドアルキル; (t)N−モノ−またはN,N−ジアリールカルボキサミドアルキル;及び (u)ホルミル からなる群から選択される請求項9に記載の化合物。 12.Xが、−N(R1)−及び−C(R2)(R2′)−からなる群から選択さ れる請求項9に記載の化合物。 13.整数mとnの和が、0、1及び2からなる群から選択される整数である請 求項9に記載の化合物。 14.本明細書の実施例5、7、9、11〜22、27、28、31、38、3 9、44、58、61、62、67、 76及び105〜111に記載の化合物からなる群から選択される化合物または その医薬上容認可能な塩、エステル、アミドもしくはプロドラッグ。 15.請求項1に記載の化合物を医薬上容認可能な担体と一緒に含む医薬組成物 。 16.請求項14に記載の化合物を医薬上容認可能な担体と一緒に含む医薬組成 物。 17.免疫調節療法が必要な患者を治療する方法であって、治療上有効量の請求 項1に記載の化合物を前記患者に投与することからなる方法。 18.免疫調節療法が必要な患者を治療する方法であって、治療上有効量の請求 項14に記載の化合物を前記患者に投与することからなる方法。
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