JPH08506962A - Dna結合のtax媒介増加の阻害 - Google Patents

Dna結合のtax媒介増加の阻害

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Abstract

(57)【要約】 ヒトT細胞白血病ウイルスI型(HTLV−I)のTax蛋白はATFに対する結合部位を介してHTLV−Iプロモーターを転写的に活性化する。本明細書では、Taxが、多発性ATF多発性のin vitro DNA結合活性を劇的に増加することを報告する。Taxはまた、関連するbZIP蛋白のDNA結合を刺激するが、bZIPドメインを欠く蛋白の活性には影響しない。増加したDNA結合活性は、新規なメカニズムにより起こり、そこではTaxがDNAの不存在下でのホモ二量体化を促進する。高濃度のbZIPホモ二量体はDNA結合の増加をもたらす。

Description

【発明の詳細な説明】 DNA結合のTAX媒介増加の阻害 発明の背景 ヒトT細胞白血病ウイルスI型(HTLV−I)は悪性成人T細胞白血病(A TL)と関連するもので、最近、2つの変性神経性疾患、HTLV−I関連ミエ ロパシー(myelopathy)および多発性硬化症(multiple sclerosis)と結び付け られている。ウイルス複製は、HTLV−I LTRを転写的に活性化し、また 、細胞性および他のウイルス性プロモーターを活性化できるウイルス性Tax蛋白 に依存している。培養細胞の悪性形質転換を誘導するHTLV−Iの能力はまた 、機能性Tax遺伝子を必要とする。 TaxによるHTLV−I LTRの転写的活性化には、Tax応答エレメント( TRE)と称される3つの21bp反復が関与する。突然変異分析は、各21bp反 復の決定的な部位がATF結合部位であることを示した。ATF蛋白(ATFs )は相同性塩基性領域/ロイシンジッパーDNA結合(bZIP)ドメインを有 する細胞性転写因子の1ファミリーである。いくつかのATFsがTRE配列と 結合することが示されている。これらおよびその他の観察は、Taxが、配列特異 性DNA結合蛋白ではなく、ATFsを介して機能して転写を刺激することを示 唆している。 発明の概要 本発明は、bZIP含有蛋白(例、ATFおよびAP−1)のDNA結合にお けるTax媒介増加を阻害する方法に関する。二量体化およびその結果としてのD NA結合は、bZIP含有蛋白のbZIPドメインへのTax結合を妨害することに より阻害される。本発明の範囲に入る阻害分子は、ペプチド、抗体および小有機 分子(例、小分子ライブラリーの構成員)である。 DNA結合のTax媒介増加の阻害はHTLV−I複製またはHTLV−I誘導 悪性形質転換の抑制法に利用できる。bZIP含有蛋白のbZIPドメインへの Taxの結合を妨害する阻害分子をHTLV−I感染細胞に導入する。この阻害分 子の導入はTaxのbZIPドメインへの結合を妨害し、それにより、bZIP含有 蛋白の二量体化を阻害する。この二量体化の阻害が、二量体化に伴うDNA結合 アフィニティーの増加を抑制する。 発明の詳細な記載 従前、Taxによるトランス活性化(trans-activation)が、ほぼ、Taxと、D NAと直接相互作用して転写を刺激する活性化因子との、相互作用により媒介さ れるらしいと報告されていた。しかしながら、Taxと該活性化因子との間の相互 作用の特異的性質は解明されていなかった。Taxと、そのような活性化因子のb ZIPドメインとの直接的相互作用の発見は、Taxの該bZIPドメインへの結 合を阻害することによる遺伝子発現のTax媒介制御への介在方法を示唆している 。このような介在は二量体化およびそれに伴うDNA結合親和性の増加を防止す る。 Tax媒介二量体化は、例えば、Tax::bZIP含有蛋白結合ペア(以下、「Ta x::bZIP結合ペア」と称する)の構成員の少なくとも1つと、TaxのbZIP ドメインへの結合を妨害する阻害分子とを接触させることにより阻害できる。後 の実施例の項に記載する実験は、最小のbZIPペプチドが、Tax蛋白が直接相 互作用するATF2蛋白のアミノ酸350〜415からなることを明らかにして いる。実施例はまた、転写因子のbZIP含有AP−1ファミリーがTax応答性 であることを示している。AP−1ファミリーの2つの特に重要な構成員は、オ ンコプロテインとして知られるc−junおよびc−fos蛋白である。他の公知のDN A結合蛋白の活性はTax蛋白と共にインキュベートしても影響されなかった。す なわち、TaxによるDNA結合活性の剌激はbZIPモチーフを含有する蛋白に 特異的である。 阻害分子は、例えば、ペプチドとすることができる。Tax蛋白が、ATFのb ZIPドメインと直接相互作用することが示されたので、bZIPドメインを模 造したペプチドもTaxの二量体促進活性を阻害するのに使用できる。TaxとbZ IP含有部分(moiety)のインキュベーション混合物に模造ペプチドを導入する と、ペプチドはTaxのbZIP含有部分との結合と競合する。成功裏に競合 した模造ペプチドはインキュベーション混合物における二量体化の促進を妨害す る機能をする。 ペプチドに加えて、小有機分子も成功の高い確率をもって阻害活性をテストで きる。小有機分子のライブラリーは、しばしば、作働剤または拮抗剤の同定のた めに製薬会社により採用されている。天然物抽出物または培養細胞の増殖からの 粗製ブロスが、阻害分子存在を試験するための他の源となる。 抗体もTax::bZIP結合ペアの形成を妨害するために使用できる。好ましく は、この目的に使用する抗体はモノクローナル抗体である。常套の方法がこの目 的に使用するモノクローナル抗体の発生およびスクリーニングのために使用でき る。 阻害分子の同定は高効率スクリーニング分析(high throughput screening as say)を用いて容易に行える。このような分析は大量の分子を効率よくスクリー ニングするように設計することができる。例えば、bZIP含有部分はマルチ・ ウエル・プレートのウエルに固定できる。インキュベーション混合物は、適宜緩 衝された溶液と、検出できる(例、蛍光的に標識された)Tax蛋白を添加するこ とにより、ウエル内で形成できる。可能性のある阻害分子を、適宜の濃度で個々 のインキュベーション混合物に添加し、添加した分子の、TaxのbZIP含有部 分への結合に対する影響をモニターすることにより該分子がスクリーニングされ る。 Tax::bZIP結合ペアの形成を妨害する能力についてテストした分子が、実 際、所望の性質を有していれば、観察される結果は、インキュベーション混合物 における標識Tax蛋白の、結合bZIP含有部分に対する結合レベルの減少とな る。Tax::bZIP結合ペアの構成員と結合しない分子は、上記した結合分析に おける固定bZIP部分へのTaxの結合に何の影響も持たないと言い得る。 このタイプのスクリーニング法で同定された阻害分子は、Tax::bZIP結合 ペアのいずれかの構成員と結合することによって機能することができることを認 識すべきである。Tax::bZIP結合ペアのいずれかの構成員と結合する阻害分 子は二量体化およびDNA結合を阻害することにより機能するが、阻害分子はT ax蛋白に結合することが好ましい。望ましい細胞性機能において役割を演じるら しいbZIP含有蛋白が直接影響されないところから、Tax結合が好ましい。 このようにして同定された阻害分子は種々の方法で使用できる。例えば、本明 細書に示したように、Taxのトランス活性化作用はbZIP含有蛋白の二量体化 の結果であるので、二量体化の妨害はTaxのトランス活性化能を抑制すると言え る。すなわち、上記した方法により同定された阻害分子またはそのような分子の 誘導体は、それをHTLV−I感染細胞に導入することにより、HTLV−I複 製またはHTLV−I誘導悪性形質転換誘導を抑制する方法に利用できる。その ような分子を感染細胞に導入する方法は当該分野でよく知られている。 実施例 Taxは多発性ATFsのDNA結合活性を増加させる。 TaxのATF DNA結合活性に対する可能な影響を調べるため、3つのAT Fs(ATF−1、ATF−2およびCREB)を、まず、グルタチオン−S− トランスフェラーゼ(GST)−融合蛋白として精製し、HTLV−ILTRの 最も末梢のTREエレメントを含有するDNAオリゴヌクレオチドに対する結合 を分析した。DNA結合反応は、Taxの不存在下で低レベルのDNA結合を起こ させるような蛋白濃度を用いて行った。さらに詳細には、結合反応は、約50ng のアフィニティー精製融合蛋白および約200ngの精製Tax蛋白を含む。 このDNA結合分析条件下、精製Taxの添加がDNA結合を大いに増加させた。 DNA結合は、無関係な蛋白またはTaxの加熱処理後の添加によっては増加しな かった。予期したとおり、精製TaxとDNAの間の検知しうる相互作用はなかっ た。ヒスタミン−ATF2および最小bZIPペプチドのようなGST部分を欠 くATF誘導体のDNA結合はTaxによって匹敵するほどに高められ、これによ り、GST部分がTax媒介DNA結合の増加に関与している可能性が排除された 。 Taxは最小bZIPドメインを介して機能する。 Tax応答性に必要なATF部分を明らかにするため、いくつかのGST−AT F2欠失を分析した。最小bZIPドメイン(アミノ酸350〜415)を含有 するGST−ATF2融合がDNA結合のTax媒介増加を支持した。この結 果は、Taxが多発性ATFsのDNA結合を増加させた事実と一致しており、bZ IPはATF蛋白の内で、顕著なホモロジーのある唯一の領域である。 TaxはbZIP−DNA複合体と相互作用する。 DNA結合分析において、TaxがDNA結合を増加させるが、ATF−DNA 複合体の電気泳動における泳動度はTaxの存在下、不存在下で同じであることが 顕著に観察された。この結果の1つのもっともらしい理由は、非変性ゲルにおけ る電気泳動の間にTaxがATF−DNA複合体から解離したということである。 この可能性に注目して、いくつかの他の非変性ゲル形でDNA結合を分析した。 トリス−グリシン緩衝液中で、Taxの添加は電気泳動の泳動の減少した第2のD NA−蛋白複合体を生じさせた。この「スーパーシフトした(super-shifted) 」複合体を、Taxの加熱失活後に除いた。同様な結合がGST−ATF1および GST−ATF2でも得られた。 実際にTaxがATF−DNA複合体の成分であることを確認するため、共免疫 沈降(coimmunoprecipitaion)実験を行った。DNA結合反応は、Taxの存在下 および不存在下で、32P−標識DNAプローブおよび最小ATF−2bZIPド メインが含まれるように用意した。インキュベーションの後、α−Tax抗体を加 え、32P−標識DNAプローブを免疫沈降させた。この結果は、α−Tax抗体が 、TaxおよびATF−2bZIPの両方が存在する場合のみ、32P−標識DNA プローブを免疫沈降させることができることを示した。32P−標識DNAプロー ブの免疫沈降は対照血清を用いると観察されなかった。これらの結果を合わせる と、DNA−結合bZIP蛋白およびTaxを含有する三元複合体の存在を明確に 示している。DNAse I保護および紫外線架橋実験ではTaxとDNAの相互作 用を示すことができなかった。これらの結果と、上記および以下に示すデータを 合わせると、該三元複合体において、Taxが、主として(または専ら)直接、最 小bZIPドメインと相互作用していることを示している。 DNA結合のTax媒介促進はbZIP蛋白に特異的である。 DNA結合のTax媒介促進の特異性を評価するため、電気泳動泳動度シフト分 析を用いて、いくつかの、他のよく特徴づけられた転写因子をテストした。転写 因子のAP−1ファミリーはATF蛋白と密接に関係している[エンジェルおよ びカリン、バイオヒミカ・エ・バイオフィジカ・アクタ(Angel and Karin,Bioc himica et Biophysica Acta)、1072:129(1991)により概説]。 AP−1蛋白もbZIPドメインを含有し、DNA配列(5'−TGACTCA− 3')と結合し、これはATFコンセンサス部位(5'−TGACGTCA−3' )と1つの位置で相違するだけである。酵母転写因子GCN4はプロトタイプA P−1蛋白である。GCN4 bZIPドメインを含むペプチドのDNA結合活性 は、細菌が発現したATFsと同様な方法でTaxに応答する。対照的に、GST −ミオゲニン融合蛋白、ヘリックス−ループ−ヘリックス蛋白のDNA結合も、 GAL4−AH、ジンクフィンガー型蛋白の結合も、Taxによって顕著に増加さ れなかった。すなわち、TaxによるDNA結合活性の剌激はbZIPモチーフを 含有する蛋白に特異的なものと見える。 Tax媒介DNA結合増加はbZIPの濃度に依存する。 bZIP濃度の役割を調べるため、Taxの影響を、0.04nMから40nMの 範囲のGCN4濃度で測定した。さらに詳細には、GCN4ペプチドを、濃度を 変えて、そのTaxの不存在下および存在下での、コラーゲンTREオリゴヌクレ オチドに対する結合を分析した。DNA結合反応はホスホルイメージャー(Phos phorImager:Molecular Dynamics)およびイメージクアント(Imagequant(商標 ))ソフトウエアーを用いて評価した。DNA結合の最大刺激は4nM以下のペ プチド濃度で観察され、より高い蛋白濃度では、TaxはDNA結合を著しく増加 させなかった。高GCN4濃度でDNA結合を増加しないことは、制限的なTax によるものではなく、Tax濃度の増加は、より高いペプチド濃度におけるDNA 結合に影響しなかった。これらの結果は、通常、DNA結合の程度を制限する濃 度依存性段階をTaxが克服することを示唆している。 TaxはDNAの不存在下でbZIPホモ二量体の形成を増加させる。 bZIP蛋白は二量体としてDNAと結合し、二量体化はDNA結合の前に起 こり、DNA結合にとって必要条件である。したがって、Taxは、bZIPの二 量体化か、その後のbZIPホモ二量体とDNAの相互作用のいずれかを増加さ せる。TaxのbZIPドメインの二量体化への影響を、よく記載されている化学 的架橋分析を用いて測定した。以前の研究では、bZIP二量体のサブユニット を相互に、二官能性架橋剤であるグルタールアルデヒドで架橋できることが示さ れている。GST−ATF2(100〜200ng)をTax(200ng)の存在下 または不存在下でインキュベートし、ついで、グルタールアルデヒド(0.02 %最終濃度)を添加し、生成物をSDS−ポリアクリルアミド・ゲル上で分画し 、GST特異性ポリクーナル抗血清でイムノブロッティングして分析した。低蛋 白濃度では、GST−ATF2は主として単量体であり、予想どおり、高GST −ATF2濃度では、ホモ二量体の形成が増加した。特に、Taxの添加はATF −2ホモ二量体の量を劇的に増加させた。高グルタールアルデヒド濃度では、さ らなる架橋生成物が検出され、それにはTaxが含まれていた。 TaxはDNA結合の会合速度を増加させる。 DNA結合の速度論に如何にTaxが影響するかを調べるため、Taxの存在下お よび不存在下におけるbZIP−DNA複合体の会合および解離速度を測定した 。50ng精製GST−ATF2蛋白を含有する結合反応を、200ngのTax蛋白 の存在下または不存在下にインキュベートし、0.5×TBE/5%ポリアクリ ルアミド・ゲル上で分析した。Taxの不存在下、GST−ATF2のDNAへの 結合は15分までで最高のレベルに達した。Taxの存在下、予想どおり、総DN A結合は増加し、わずか1分後に平衡が達成された。同様な結果はGCN4ペプ チドを用いても観察された。これらの結果は、TaxがDNA結合のオン速度(on -rate)を増加させることを示している。 bZIP−DNA複合体の解離速度を測定するため、反応混合物を平衡に到達 させ、50倍過剰の特異的競合DNA(非標識LTRオリゴヌクレオチド)を添 加し、残存するbZIP−DNA複合体の量を時間の関数として測定した。この 実験で得られたデータは、Taxの存在下および不存在下で、結合ATF−2が匹 敵する速度でDNAから解離したことを示している。これらの結果は、Taxが、 オフ速度(off-rate)に著しい影響なしに、bZIP−DNA複合体のオン速度 を増加させ、かくして、DNA結合の増加が見られることを示している。 その他の観察 DNA結合のレベルにおける調節転写因子は、遺伝子発現制御の1つの重要な 手段であり、いくつかの別個のメカニズムが記載されている。例えば、いくつか のAP−1蛋白のin vitro DNA結合活性は、bZIPの塩基性領域における保 存システイン残基が関与するレドックス(reduction-oxidation)により調節で きる。したがって、DTTのような還元剤は、イー・コリ(E.coli)誘導junお よびfos蛋白のDNA結合を大いに促進させる。しかしながら、DNA結合のTa x媒介刺激はDTTの不存在下または存在下で区別できない。また、上記の実験 で使用したGCN4ペプチドはシステイン残基を欠き、レドックス調節が除外さ れている。いくつかの蛋白のDNA結合活性は、蛋白ホスホリル化によって刺激 できる。しかしながら、TaxはMg2+およびATPの不存在下でDNA結合を増 加させ、これはホスホリル化が関与していないことを示した。 DNA結合の調節における補助因子の影響が、いくつかの哺乳類の転写因子の 研究から明らかになった。例えば、ホメオドメイン蛋白のHNF−1αの二量体 化はコファクターDCoHによって刺激される。しかし、これはHNF−1αの 転写活性に影響するもので、そのDNA結合活性ではない。 TaxのATF結合への影響は、いくつかの点でSRFおよびPhox1で見られ るDNA結合の誘導を思いおこさせる。しかし、1つの重要な相異は、Taxの会 合および解離速度への影響に関する。Phox1はSRF/SRE複合体の会合お よび解離速度の両方を増加させることが報告されており、また、その結合部位に おけるSRF交換の増加が過渡ミトゲン信号に対するより早い応答を可能にする ことが提案されている。Taxは、bZIP−DNAの解離速度に影響なく、bZI PとDNAの会合速度を増加させる。これらの影響の合計がDNA結合の促進を もたらす。 均等物 当業者は、日常の実験以上のものを用いることなく、本明細書に記載した本発 明の特定の具体例の多くの均等物を認識または確認できるであろう。そのよな均 等物も以下に列挙する請求項に包含されるものである。

Claims (1)

  1. 【特許請求の範囲】 1.Tax::bZIP結合ペアの構成員を、TaxのbZIPドメインへの結合を妨 害する阻害分子と接触させることを特徴とするDNA結合のTax媒介増加を阻害 する方法。 2.阻害分子がペプチドである請求項1記載の方法。 3.ペプチドがbZIP模造ペプチドである請求項2記載の方法。 4.阻害分子が抗体である請求項1記載の方法。 5.阻害分子が小有機分子である請求項1記載の方法。 6.bZIP含有蛋白がATFおよびAP−1蛋白からなる群から選ばれる請 求項1記載の方法。 7.AP−1蛋白がc-fosおよびc-junからなる群から選ばれる請求項6記載の 方法。 8.HTLV−I感染細胞に、bZIP含有蛋白におけるbZIPドメインに対 するTaxの結合を妨害する阻害分子を導入することを特徴とするHTLV−I複 製またはHTLV−I誘導悪性形質転換の抑制方法。 9.阻害分子がペプチドである請求項8記載の方法。 10.ペプチドがbZIP模造ペプチドである請求項9記載の方法。 11.阻害分子が抗体である請求項8記載の方法。 12.阻害分子が小有機分子である請求項8記載の方法。 13.bZIP含有蛋白がATFおよびAP−1蛋白からなる群から選ばれる 請求項8記載の方法。 14.AP−1蛋白がc-fosおよびc-junからなる群から選ばれる請求項13記 載の方法。
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