JPH08506955A - 再帰フィルタユニットを具えるフィルタ装置、フィルタ処理方法及びこのフィルタ装置を具える送信システム - Google Patents

再帰フィルタユニットを具えるフィルタ装置、フィルタ処理方法及びこのフィルタ装置を具える送信システム

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JPH08506955A
JPH08506955A JP7517297A JP51729795A JPH08506955A JP H08506955 A JPH08506955 A JP H08506955A JP 7517297 A JP7517297 A JP 7517297A JP 51729795 A JP51729795 A JP 51729795A JP H08506955 A JPH08506955 A JP H08506955A
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ヨハネス アーノルダス コルネリス ベルンセン
セイジ カシオカ
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フィリップス エレクトロニクス ネムローゼ フェン ノートシャップ
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Abstract

(57)【要約】 相違する領域を具える画像のフィルタ処理中、フィルタユニットの動作を、これら領域間の境界の検出に応答するように適用させる。このために、再帰的に使用するフィルタユニットに記憶されるとともに、第1領域からの信号値から得られる一つ以上の中間信号値を、第2領域からの任意の信号値をフィルタ処理する前に置き換える。中間信号値は、第2領域からの一つ以上の信号値又は第2領域からの信号値から得たフィルタ信号値に置き換えられる。

Description

【発明の詳細な説明】 再帰フィルタユニットを具えるフィルタ装置、フィルタ処理方法及びこのフィ ルタ装置を具える送信システム 本発明は、再帰フィルタユニットと、このフィルタユニットの入力信号中の遷 移を検出する遷移検出器と、この遷移の検出に応答して前記フィルタユニットの 動作に適応させる適応手段とを具えるフィルタ装置に関するものである。 また本発明は、フィルタ装置及び送信システム用受信機を具える送信システム に関するものである。 また本発明は、入力信号により再帰フィルタ処理動作を施し、この入力信号の 遷移を検出し、前記再帰フィルタ処理動作を前記遷移の検出に応答して適応させ る入力信号フィルタ処理方法に関するものである。 このようなフィルタ装置及びフィルタ処理方法は、1979年にワシントンD Cにおいて刊行されたProceeding of the IEEE conference on Acoustics,Spee ch and Signal Proceedingの642〜645頁に“Multiple model recursive e stimation of images”という表題でV.A.Ingle及びJ.W.Woodsによって記載され た文献(特に図2)から既知である。この文献では、ビデオ画像のような2次元 画像からのノイズの除去の問題を取り扱っている。 ローパスフィルタによって画像からノイズを除去することができる。しかしな がらこのようなフィルタは、フィルタ処理により画像中の物体間の境界がぼやけ るという不都合がある。引用した文献では、画像の遷移に応じてフィルタを動作 させることにより、この問題を解決しようとしている。 このために、フィルタは、次に示す一つ又は五つの可能な勾配の種類を有する 画像中の各ロケーションに関連する勾配検出器を具える。 (1)勾配のない構造を有するロケーションの付近の画像値、又は、 (2〜5)4方向(それぞれが0°、45°、90°及び135°)のうちの一 つに分類された勾配に位置する画像値。 このフィルタは、五つの並列な再帰的フィルタ部の段を具え、これらフィルタ部 のそれぞれは、これら勾配の種類のうちの一つに対する明瞭さを維持する間ノイ ズのフィルタ処理を施すのに好適である。各ロケーションに対して、これら再帰 フィルタのいずれがフィルタの出力部に合成した出力信号を有するかを、検出し た勾配の種類に応じて求める。 これら五つの再帰フィルタが必要とされる場合には、不明瞭さをこのようにし て防止することができる。引用した文献に開示されたフィルタ処理を実行する回 路は複雑になる。さらに、これら再帰フィルタは、互いに異なるように配向した 領域全体を平均化する必要があり、したがってこれら再帰フィルタは互いに偏移 し、個々のフィルタが複雑な構成を有するようにもなる。 本発明の目的は、不明瞭なエッジを形成することなく容易に実現できるフィル タ処理動作を実行する方法及び装置を提供することである。 本発明の他の目的は、エッジの不明瞭さを回避するとともに容易に実現できる 2次元又は多次元信号中のフィルタ処理動作を実行する方法及び装置を提供する ことである。 本発明の他の目的は、フィルタ処理動作を、同一の部分的フィルタ処理動作を 繰り返し施すことにより実行することができる方法及び装置を提供することであ る。 本発明によるフィルタ装置は、前記検出器により、前記入力信号の第1領域と それに続く第2領域との間の境界を検出し、前記適応手段により、前記第2領域 からの任意の信号値をフィルタ処理する前に、再帰的に使用される前記フィルタ ユニットに記憶されるとともに前記第1領域からの信号値から得られる一つ以上 の中間信号値を、一つ以上の前記第2領域からの信号値、又は前記第2領域から の信号値から得られたフィルタ信号値に置き換えることを特徴とするものである 。再起フィルタユニットを容易に実現することができる。境界では、記憶された 中間信号値は、第2領域から形成された中間信号値に置き換えられる。その結果 、フィルタによる第1領域の「記憶値(remembering)」が取り消される。この ような「記憶値」は、第2領域でのフィルタ処理動作に悪影響を及ぼす。したが って、このようなフィルタユニットを簡単かつ有効に適応させることができると ともに、エッジも確実に明瞭になる。 本発明によるフィルタ装置の一例は、前記フィルタ装置により、前記入力信号 を平均するとともに、既に受信された前記入力信号の信号値の平均値とした前記 一つ以上の中間信号値を、前記入力信号の境界から所定の距離で発生する前記第 2領域からの一つ以上の信号値に置き換えることを特徴とするものである。再帰 的な平均化に対して、第1領域からの信号値の蓄積によって形成された中間信号 値を、第2領域からの「フレッシュ」信号値に置き換えるだけで十分である。 フィルタ処理はしばしば、ノイズの低減に用いられている。多くの信号値が互 いに結合されているので、ノイズは低くなる。境界を通過した直後、再帰的なフ ィルタ処理の結果は少数の入力信号のみに依存するようになり、それに対して境 界が存在しない場合には、その結果はより多くの信号値に依存するようになる。 このような平均化がより少ない信号値に亘って行われるので、結果中のノイズは 、他の場合に比べて高くなる。 本発明によるフィルタ装置の他の例は、前記フィルタ装置により、前記入力信 号による第1及び第2再帰フィルタ処理動作を施し、前記第2再帰フィルタ処理 動作に対する前記入力信号を、前記第2再帰フィルタ処理動作が形成される順序 に比べて逆の順序の前記第1再帰フィルタ処理動作に応答する出力信号の信号値 によって形成し、前記第1及び第2領域を、前記第1再帰フィルタ処理動作及び 前記第2再帰フィルタ処理動作に対してそれぞれ交換したことを特徴とするもの である。したがって二つのフィルタ処理動作が縦続される。縦続フィルタ処理動 作の結果は常に、第1信号部のフィルタ処理動作の結果より大きい複数の信号値 の合成となる。したがって、第2信号部のフィルタ処理動作の結果中のノイズは 比較的小さくなる。例えば結果を一時的に記憶し、次いで結果を「後入れ先だし 」方式で読み出すことによって、逆転が行われる。したがって、これら信号部を 、同一のフィルタユニットを介して連続的に伝達することができる。再帰フィル タ処理を、各信号部が別個の区分を通過するダブルフィルタユニットによって実 行することもできる。 本発明によるフィルタ装置の他の例では、前記入力信号値を、2次元又は多次 元空間中の各ロケーションに関連させ、前記フィルタ装置により、第1の次元方 向に従って最初に配置した前記入力信号値を前記フィルタユニットに対する入力 信号として使用するとともに、他次元の方向に従って配置されたこのフィルタ処 理動作の順次の結果を使用する。このようにして、2次元又は多次元フィルタ処 理を実現することができる。得られた出力信号は、少なくとも2次元領域からの 信号値の合成となる。例えば、空間の座標軸を、次元方向として用いることがで きる。この方向は、複数の1次元信号を求める。これら信号のそれぞれは、この 座標軸に平行に延在する各ライン上のロケーションの信号値に対応する。第1の 次元方向に従う入力信号値を、例えば1次元信号のそれぞれをフィルタユニット に対する入力信号として使用することにより、フィルタユニットに対する入力信 号として用いることができる。 本発明の一例は、既に説明したようなフィルタ処理を縦続形態で2回行う上記 多次元フィルタ処理に適応した装置に関するものであり、前記フィルタ装置によ り、前記第1縦続部が実行されるのと同一の入力信号値に対して、前記第1の次 元方向及び第2の次元方向を交換した点を除いて前記第1縦続部と等しいフィル タ処理動作の第2縦続部を実行し、前記フィルタ装置は、同一ロケーションに対 する前記第1縦続部及び第2縦続部から形成された結果を結合する結合手段を具 える。したがってフィルタ装置の応答の対称は増大され、同時に、応答の形状は もはや、フィルタ処理が最初に実行される次元方向に依存しない。 本発明によるフィルタ装置の一例では、前記入力信号値を、2次元又は多次元 空間中の各ロケーションに関連させ、前記遷移検出器により、各ロケーションの 各周囲中の2次元又は多次元信号パターンに基づいて境界を検出する。このため に、例えばソルベルオペレータ(Soebel operator)、キャニーオペレータ(Can ny operator)等のような種々の既知のエッジ検出器を使用することができる。 本発明によるフィルタ装置を具える送信システムの一例を、送信機及び受信機 に更に分割し、この送信機は遷移検出手段を有するとともに、前記送信機により 、前記入力信号と前記遷移を検出する表示信号との合成を、前記フィルタユニッ トを含む前記受信機に送信し、前記受信機は、適応手段と、前記検出表示信号を 受信する遷移表示信号受信手段とを有し、前記受信機により、表示された検出信 号に応答して前記適合手段を制御する。したがって、適応手段は、送信機と受信 機との間の伝送が原因で入力信号に生じうる変形に依存しない境界を表示する信 号を受信する。さらに、複数の受信機を具えるシステムに対して、一つの遷移検 出器しか要求されない。 検出を表示する信号の変形を防止するために、ノイズの影響を受けにくい方法 で、例えば高出力密度で、又は誤差補正コードによって検出を表示する信号を送 信することができる。このような検出を表示する信号は入力信号に比べて十分少 ない情報量を含むので、一般に、送信に要求される情報容量はほとんど増大しな い。 本発明の実施例及びその利点を図面を参照して詳細に説明する。 図1は本発明によるフィルタを示す。 図2は本発明によるフィルタに使用されるフィルタユニットを示す。 図3は画像を線図的に示したものである。 図4は本発明による縦続フィルタ処理動作を実施する装置を示す。 図5は画像行及び画像列を線図的に表した画像を示す。 図6は本発明によるフィルタ処理動作を実施する装置を示す。 図7は本発明による送信システムを示す。 明瞭さを維持するフィルタ処理 図1は、本発明によるフィルタ装置Fを示す。このフィルタ装置Fは、遅延ユ ニット10に接続された入力部11を具える。遅延ユニット10を、遷移検出器 14及びフィルタユニット12に結合する。この遅延ユニット10は出力部OU を具える。 遅延ユニット10は、二つの遅延線101a,bの直列接続部を具える。入力 部11を第1遅延線101aに接続する。遅延ユニット10は、直列接続部から それぞれ、すなわち遅延線101a,bの前と、間と、後ろからタッピングした 三つの出力部11a〜cを具える。遅延ユニット10は、遅延線101a,bの 間から引き出された出力部を別の遅延素子102を介してフィルタユニットの入 力部に結合する別の出力部を具える。 フィルタユニット12は、入力部がフィルタユニット12の入力部に結合され た第1乗算器124を具える。第1乗算器124の出力部を、加算器120の第 1入力部に結合する。加算器120の出力部を、マルチプレクサ126の第1入 力部に結合する。マルチプレクサの出力部を、レジスタ128に結合する。レジ スタ128の出力部を、フィルタユニット12の出力部及び第2乗算器122の 入力部に結合する。この出力部はフィルタ装置の出力部OUも構成する。第2乗 算器122の出力部を、加算器120の第2入力部に結合する。フィルタユニッ ト12の入力部を、マルチプレクサ126の第2入力部にも結合する。 遷移検出器14は、フィルタユニット12中のマルチプレクサ126の制御入 力部126cに結合された出力部140を具える。 ビデオ信号を、動作中入力部11に供給する。この信号は、例えば各画素に関 連するグレー値を含む。これらグレー値は、入力部においてある画像ラインから 次の画像ラインへと連続的に現れる。フィルタユニット12は、グレー値の連続 平均を求める。遷移検出器14は、画像中の相違する領域間の境界を検出すると ともに、検出された境界に応じてフィルタユニット12を制御する。 フィルタユニット12の動作を以下詳細に説明する。最初に、通常の動作すな わち遷移検出器14が境界を検出しない場合の動作について説明する。通常の動 作中、マルチプレクサ126は、加算器120の出力信号をレジスタ128に供 給する。 フィルタは、(図1に示さない)クロックの制御下で動作する。各連続的クロ ックサイクル中、レジスタ128の成分は、マルチプレクサ126の出力信号“ un”によってリフレッシュされる。このために、レジスタは、マルチプレクサ 126の最後の一つ前の出力信号“un-1”を含む。通常の動作中、マルチプレ クサ126の出力信号“un”を、フィルタユニット12の入力信号inと、レジ スタ128の出力信号“un-1”との結合 un=ain+(1−a)un-1 とする。乗算器122,124及び加算器120はunを求める。第1乗算器1 24は、フィルタユニット12の入力信号inに一定量“a”を乗算する。第2 乗算器122は、レジスタ128の出力信号un-1に一定量“1−a”を乗算す る。加算器120の出力信号は、第1及び第2乗算器122,124の出力信号 の和となる。 フィルタを、いわゆる再帰線形フィルタとする。出力信号unは、先行する出 力信号un-1の値に特に依存し、この出力信号un-1は、先行する入力信号in-1 の値に順次依存する。したがって、出力信号unは全ての先行する信号値in-m( ここでm=0,1…)に依存する。より詳細には、出力信号unを、先行する入 力信号値in-mの重み付けされた平均値とする。ここで、重みwm=(1−a)m は、クロックビートの数で表された入力値in-mの経過(age)の関数として減少 する。例えば、a=0.08の場合、重み付けされた平均値に対するin-10の寄 与は、inの寄与の半分にすぎない。 遷移検出器14は、画像中の領域間の境界を検出する。種々の既知の遷移検出 器を、この遷移検出器として使用することができる。適切な遷移検出器を調べる には、1991年にPhilips Journal of Reserchの57〜94頁に“An objecti ve and Subjective evaluation of edge detection methods in images”という 表題でJ.Bernsenによって記載された文献を参照すればよい。例えば、図1は、 三つの画像ラインに対する並列入力部を具える遷移検出器14を示す。遅延ユニ ット10は、並列入力部に順次画像ラインを供給する。遅延ユニット中の遅延線 101a,101bのそれぞれは、グレー値を1画像ラインの周期の間遅延させ る。したがって、三つの連続する画像ラインのグレー値は、遷移検出器14に並 列に供給される。 遷移検出器14は、三つの画像ラインの連続的なグレー値を受け取る。遷移検 出器14は、各画像ラインに対して、以前に到達した二つのグレー値をそれぞれ 内側で記憶する。新たに到達したグレー値と共同して、遷移検出器はこのように 、画像中の3×3のロケーションの正方形のグレー値を利用できる。これらグレ ー値に基づいて、境界が正方形に延在しているか否かが検出される。境界を、例 えば正方形のロケーション中のグレー値をできるだけ近似する関数値を有する関 数を構成することにより検出でき、境界はこの関数の勾配を求めることができ、 かつ、勾配の振幅が予め決定された閾値を超えている場合にはエッジを検出する ことができる。 三つのロケーションによる三つの正方形より大きい領域を、遷移の検出に用い ることもできる。これについては、例えば、1986年11月にIEEE transacti ons on Pattern Analysls and Machine IntelligenceのVol.PAMI-8,No6の67 9〜698頁に“A computational Approach to edge detection”という表題で J.J.Cannyによって記載された文献を参照すればよい。この場合明らかに、対応 するより多くの遅延線を必要とする。再帰エッジ検出器を使用することもできる 。これについては、例えば、1987年にInternational Journal of Computer visionに“Using Canny's Criteria to derive a recursively implemented opt imal edge detector”という表題でR.Dericheによって記載された文献、又は1 990年にベルリンのスプリンガーバーラッグ(Springer Verlag)に所在するO .Faugeras ed.,のComputer Vision ECCV 90の13〜17頁に“Optimal filter for edge detection methods and results”という表題でS.Casten等によって 記載された文献を参照すればよい。この場合、遷移が生じる画像中のロケーショ ンの画像値のフィルタユニットへの供給と遷移の表示が一致するのを確実にする ために、一つの遅延線のみ必要とされる。 遷移検出器14は、境界の検出を示す信号をマルチプレクサ126に供給する 。境界が示されると、マルチプレクサ126は、フィルタの入力信号であるその 第2入力部の信号を、その出力部に結合する(un=in)。次のクロックビート に応答して、レジスタ128はこの信号を記憶する。フィルタの入力部11とフ ィルタユニット12の入力部(遅延線101aと遅延素子102)との間遅延を 、境界が示される際に境界を超えてからの第1グレー値が入力信号Inとしてフ ィルタユニット12に供給されるように選択する。 マルチプレクサ126の切替が原因で、マルチプレクサの出力信号unはこの 際、境界の前からのグレー値に依存しない。順次求められた出力値un+1,un+2 等も、境界の前からのグレー値に依存しない。これら出力値を、境界を超えてか らのグレー値の重み付け平均値とする。したがって、フィルタユニット12の出 力信号は明瞭な境界を含む。 したがって、境界を通過すると、レジスタ128に記憶された数を、従来と異 なる方法で置き換える。これにより、境界を超えてからのフィルタ処理の結果に 及ぼされる境界の前からの信号値の影響が除去される。レジスタ128に記憶さ れた数が境界の前からの信号値に依存するとともに、境界を超えてからも使用さ れるメモリをレジスタが形成することが原因で、この影響が生じるおそれがある 。境界を通過すると、レジスタ128の数を、遷移を超えた領域が境界の前に続 く場合このレジスタに存在する数の近似値に置き換える。このようにして、境界 を横切る悪影響を防ぐ。 この技術を種々のフィルタユニットに対して用いることができる。例えば、図 2は、より複雑なフィルタユニット260を示す。このフィルタユニットは、複 数のレジスタ200a,b,cを有する入力チェーンを具える。入力チェーンを 、乗算器210a,b,cを介して加算器220の入力部に結合する。加算器2 20の出力部260uは、フィルタユニット260の出力部を構成する。出力部 260uを、レジスタ202a,bの出力チェーンに結合する。 入力チェーンを、外挿回路230の入力部にも結合する。マルチプレクサ24 0a,b,cを、種々のレジスタ200a,b,c及び202a,b間に接続す る。各マルチプレクサは、それが含まれるチェーンに結合された第1入力部を有 する。第2入力部を、外挿回路230に結合する。検査入力部242を、種々の マルチプレクサ240a,b,cの制御入力部に結合する。 図2に示す回路は、(図2に示さない)クロックの制御下で動作する。図2の 回路を、図1のフィルタユニット12の代わりに使用することができる。この場 合、遷移検出器14の出力部を検査入力部242に結合する。 動作中、レジスタ200a,b,c及び202a,bの成分は、順次のクロッ クビートに応答してリフレッシュされる。通常の動作中、すなわち境界が存在し ない場合、フィルタユニット260の出力信号unは、 un=a1n-1+a2n-2+a3n-3+b1n-1+b2n-2 で表される。この加算の種々の項は、種々の乗算器210a,b,c,d,eの 出力信号に対応する。このフィルタも再帰線形タイプとする。 境界が示されると、マルチプレクサ240a,b,cを切り替える。したがっ て、外挿回路230から発生する外挿信号値は、入力チェーン及び出力チェーン の複数のレジスタ200c,202a,202bでロードされる。マルチプレク サ240a,b,cが、境界の前からの信号に依存する入力チェーン及び出力チ ェーンの信号値を、外挿信号値に正確に置き換えるように、これらマルチプレク サ240a,b,cを配置する。外挿信号値は、境界を超えてからの信号値に基 づいて求められる。これら外挿信号値は、境界を超えてからの信号値が境界の前 からの信号値に続く傾向にある場合、境界の前に生じた信号値に対応する。 外挿回路は、例えば境界を超えてからのグレー値i1,i2の平均値を求めるこ とができるとともに、この平均値が境界の前の領域に続くと推定される外挿値e1 ,e2,e3を求めることができる。この場合、外挿値e1,e2,e3は、 e1=(i1+i2)/2 e2=e3=(1−b1−b2-1(a1+a2+a3)(i1+i2)/2 となる。e2及びe3は、平均値(i1+i2)/2となる一定入力信号値の場合に 発生する出力信号unの一定値に相当する。 フィルタ処理動作の結合 図1又は2のフィルタの動作を説明するために、図3は画像40を線図的に示 す。画像40は、二つの領域RG1及びRG2と、ロケーションが位置する画像 ライン42とを具える。この場合、二つのロケーション41a,bを明示する。 図1に示すフィルタの使用中、画像ライン42上の連続的なロケーションに関連 するグレー値は、フィルタの入力部11に連続的に供給される。ロケーションを 、矢印44で示すように、左から右への第1方向に横切らせる。 各ロケーション例えば41aに対して、フィルタは、ロケーション41aの左 のロケーションに対するフィルタ処理されたグレー値から構成されるフィルタグ レー値及びロケーションそれ自体のグレー値を求める。したがって、フィルタグ レー値は、画像ライン42上のロケーション41aの左に位置するロケーション のグレー値の重み付け平均値を表す。平均動作により、フィルタグレー値は、元 のグレー値に比べて小さいノイズを含む。 二つの領域RG1,RG2の間の境界の右に直接位置しているロケーション4 1bに対するフィルタグレー値を求めるに当たり、このロケーション41bの左 に位置するロケーションのフィルタグレー値を用いない。代わりに、例えばロケ ーション41bそれ自体のグレー値を用いる。したかって平均化を必要としない 。図1に示すフィルタを用いる場合、ロケーション41bそれ自体のグレー値の みがフィルタグレー値に寄与する。その結果、このフィルタグレー値は、元のグ レー値と同様比較的高いノイズを含む。 このノイズ成分を低減するために、図1に示すフィルタによって得られるフィ ルタ処理動作を、同一ロケーションのグレー値に対して、2段縦続で実行するこ とができる。1回目のフィルタ処理動作中、ロケーションを、矢印44で示すよ うに、画像ライン42上で左から右に横断させる。2回目のフィルタ処理動作中 、ロケーションを右から左に横断させる(矢印45)。 画像中で左から右に位置するロケーション“n”=0,1,2…に関連する第 1グレー値inが、図1に示すフィルタに連続的に供給される。次いで結果unは 、これが画像中で右から左に位置するロケーションn=M,M−1,M−2に関 連するシーケンスにあるものとして、図1に示す第2フィルタに供給される。し たがって、縦続部の終端におけるフィルタ信号pnは、境界が存在しない場合 un−ain+(1−a)un-1 n−aun+(1−a)pn+1 となる。ロケーションm−1とmとの間の境界を検出する場合、このロケーショ ンを通過すると、信号値は、 um=imm-1=um-1 に置き換えられる。このようなフィルタ処理動作の縦続により、ロケーション“ n”(nは、このロケーションnの周囲にある別のロケーションn−mのグレー 値in-mの平均化に対応することが確認されている。)に対する出力信号pnとな る。 ここで、wn,mを、縦続動作の結果を表す係数とする。したがって、フィルタ処 理動作に対して、wn,mは直接的には用いられないが、カスケーディング動作に よって間接的に実現される。境界から離間した位置では、wn,mは、フィルタ値 が求められるロケーションであるnにほとんど依存しないことを確かめた。グレ ー値が一様に重み付けられる平均動作中、これらグレー値に応じて減少する重み wnは、平均値が有効であるロケーションnから離間して位置するロケーション (n−m)から生じる。検出された境界の付近のロケーションnに対して、平均 動作は、境界の一方の側のロケーションに限定されたままである。この場合、wn,m は、ロケーションn−mがロケーションnのない境界の側に位置するときに は零となる。 図4は、縦続フィルタ処理を行う装置を示す。この装置は、第1及び第2フィ ルタユニット80,82と、第1及び第2記憶装置81,83とを具える。第1 フィルタ80の出力部を、第1記憶装置81の入力部に結合する。第1記憶装置 81の出力部を、第2フィルタユニット82の入力部に結合する。第2記憶装置 83の出力部を、第1及び第2フィルタユニット80,82の入力部に結合する 。さらに、クロックラインCLを、第1及び第2フィルタユニット80,82と 、第1及び第2記憶装置81,83とに結合する。 動作中、フィルタユニット80,82は例えば図1のフィルタユニット12の ように動作し、クロックライン上の信号によってレジスタ128の成分のリフレ ッシュの瞬時を求める。第1フィルタユニット80の入力信号の遷移を表示する 信号は、第2記憶装置83に記憶される。これら遷移を表示する信号を、例えば 図1の遷移検出器14によって求める。これは、入力信号が第1フィルタユニッ ト80に供給される前に実現することができ、入力信号が第1フィルタユニット 80に供給された後、遷移を表示する信号が記憶装置83に記憶されるとともに 、クロック信号に同期してこの信号が記憶装置83から読み出される。第1フィ ルタユニット80によるフィルタ処理の順次の結果は、第1記憶装置81に記憶 される。第1記憶装置81は、LIFO(後入れ先だし)メモリとして作用する 。完全なラインに対する結果が第1記憶装置81に記憶された後、これらの結果 は、第1フィルタユニット80によって形成された順序とは反対の順序で再び読 み出される。第2記憶装置83からの表示も、読み出された結果とともに、逆の 順序で(クロックラインCLに同期して)フィルタユニット82に供給される。 明らかに、二つのフィルタユニット80,82に対して単一のフィルタユニッ トを使用することもできる。この単一のフィルタユニットは、相違する瞬時にて 第1及び第2フィルタユニット80,82として作用する。遷移の検出を、第1 フィルタユニット80に対する入力信号が供給されると同時に行うことができる 。この場合、これら表示を、第1フィルタユニット80に直接供給するとともに 、後に第2フィルタユニット82で使用するために第2記憶装置83に記憶させ る。所望なら、遷移を、第2フィルタユニット82によって用いるために、新た に検出することができる。 フィルタ処理動作の縦続の他に、並列も可能である。この場合、二つのフィル タ処理動作を、図1に示すフィルタにより入力信号上で実行することができる。 通常の状態(あらゆる境界が存在しない場合)、二つのグレー値un,vnは、ロ ケーション“n”に対して、 un=ain+(1−a)un-1 n=ain+(1−a)vn+1 となる。第1式は左から右へのロケーションの横断に関するものであり、これに ついては図1を参照して既に説明した。第2式は右から左へのロケーションの横 断に関するものである。この第2式は、フィルタグレー値vnが、ロケーション “n”の右のロケーションに対するフィルタ値vn+1に依存する場合には、第1 式と同一である。 境界が検出されると、両方向のフィルタ処理動作に対して、記憶されたフィル タ値は、境界を超えた後入力値に置き換えられる。遷移がロケーション“m”と ロケーション“m−1”との間に位置する場合、 um=im m-1=um-1 となる。したがって、un及びvnは専ら、ロケーションが位置する画像領域のグ レー値inに依存する。 結合されたフィルタの出力信号qnは、フィルタ信号の和 qn=(un+vn)/2 を構成する。境界が存在しない場合、ロケーション“n”に対する出力信号は、 このようにロケーションの左右のグレー値を引き継いだ平均値となる。境界の左 右に到達すると、出力信号にも、ロケーションが複数から単一になるため、境界 の関連する側のグレー値を引き継いだ平均値が含まれるようになる。 縦続によって得られる結果と並列によって得られる結果との差異は、並列の場 合には境界に隣接するロケーションが常に、平均の領域に関係なく出力信号の半 分以上寄与するという事実に起因する。これに対して、縦続中には、境界に隣接 するロケーションは常に一様に重み付けされ、したがってその相対的な寄与は、 平均の領域の大きさに反比例する。したがって縦続の場合、フィルタ値は並列の 場合に比べて比較的低いノイズを含む。 一般に、特定のロケーションに対して、フィルタグレー値は、相違する方向か らの関連のロケーションにアプローチする複数の再帰フィルタ処理動作の寄与に よって形成される。特定のロケーションに対してフィルタグレー値を形成する際 には、各フィルタ処理動作は、フィルタ処理動作の各アプローチ中先行するロケ ーションの信号値とともに、特定のロケーションの信号値を利用する(先行する ロケーションのグレー値は、先行するロケーションと特定のロケーションとの間 に境界が存在する場合を除いて、これらロケーション間の距離に応じてグレー値 に寄与する。特定のロケーションに対して境界の他の側に位置したロケーション は寄与しない。)。既に説明したように、種々のフィルタ処理動作のアプローチ を、ロケーションの同一行に沿った左及び右からのアプローチとした。アプロー チ経路はこの場合、一方が他方の延長部に位置する。 多次元フィルタ処理 一般に、一方が他方の延長部に位置しないアプローチ経路を利用することもで きる。例えば、図5は、画像ライン52及び画像列56を線図的に示した画像5 0を示す。例えば図1を参照して説明したようなフィルタ処理動作を、列方向に 連続するロケーションに関連するグレー値及び行方向に連続するロケーションに 関連するグレー値に適用することができる。このようにして同一のロケーション 51に対して得られた種々の結果を、(例えば平均することにより)結合するこ とができる。 ux,y=aix,y+(1−a)ux-1,y x,y=aix,y+(1−a)vx,y-1 境界が検出されると、両方向のフィルタ処理に対して、記憶されたフィルタ値 は、境界を超えてからの入力値に置き換えられる。境界がロケーション“x,y ”と“x−1,y”との間に位置する場合、 ux,y=ix,y となる。また、境界がロケーション“x,y”と“x,y−1”との間に位置す る場合、 vx,y=ix,y となる。したがって、ux,y及びvx,yは専ら、ロケーションが位置する領域のグ レー値ix,yに依存する。 結合フィルタの出力信号qx,yは、フィルタ信号の和 qx,y=(ux,y+vx,y)/2 となる。 ロケーションそれ自体に対してこのように再び形成されたフィルタ値を、グレ ー値の周囲からの他のロケーションに関連するグレー値の平均値とする。しかし ながらこの場合周囲は2次元であり、したがって、この周囲は、同一径の1次元 周囲より多くのロケーションを含む。その結果、ノイズはフィルタ値に対して一 層寄与が少ない。 フィルタ処理動作の結合を、複数の方法で実行することができる。行52では 、ロケーションを2方向54,55にアプローチさせることができる。列56で は、ロケーションを2方向58,59にアプローチさせることができる。これら のアプローチのそれぞれを一対の方向で組み合わせることができ、かつ、合成動 作を、他の(好ましくは結合)動作と組み合わせて再び組み合わせることができ る。結合を、並列又は縦続によって実現することができる。全ての結合は、境界 の明瞭さを減少させることなく、フィルタ値に対するノイズの相対的な寄与の低 減に寄与する。 好適な寄与の例を、行方向フィルタ処理及び列方向フィルタ処理の縦続によっ て形成する。ここで、行方向フィルタ処理及び列方向フィルタ処理それ自体は、 互いに異なる方向のフィルタ処理動作の縦続部を具える。フィルタグレー値はし たがって、(境界付近も含む)各ロケーションに対する2次元領域を引き継いだ 平均値となる。この場合、個々のグレー値は、この領域の表面に反比例するこの 平均値に寄与するようになる。 この組合せを用いる場合、フィルタの応答が、座標方向x<−>yの交換と十 分対称でないことが確認された。これを、このような組合せを二つ並列すること により防止することができる。一方の組合せのフィルタ処理を、最初にx方向に ついて行い、次いでy方向について行う。それに対して、他方の組合せのフィル タ処理を、全く逆に(最初にy方向について行い、次いでX方向について行う。 )する。応答はこの場合、交換x<−>−x,y<−>−y及びx<−>yで対 称となる。 図6は、このようなフィルタ処理動作を実施する装置を示す。装置は、二つの 並列な枝路71a,bに結合された第1画像記憶装置70を具える。各枝路は、 順次の第1フィルタ72a,b、第2画像記憶装置73a,b、第2フィルタ7 4a,b及び第3画像記憶装置75a,bの直列接続部を具える。枝路の出力部 を、加算器79の入力部に結合する。加算器79の出力部は、図6に示す装置の 出力部を構成する。この装置も、遷移の表示を記憶する記憶装置76を具える。 アッセンブリの同期のために必要とされるクロック接続を、簡単のために省略す る。 フィルタ72a,b、74a,bを、例えば、遷移の表示用の記憶装置76を 種々のフィルタ72a,b、74a,bに対して共通に設けた点を除いて、図4 に示すフィルタのように構成する。 動作中、入力信号を第1画像記憶装置70に記憶する。各ロケーションに対す る入力信号値を、第1枝路71aに対して行方向に供給する。第1枝路の第1フ ィルタ72aは、図3及び4を参照して説明したように、各行に対して行方向に フィルタ処理動作の縦続を実行する。このような縦続の結果を、第1枝路71a の第2画像記憶装置73aに記憶し、次いで列方向の読み出し動作を行って、第 1枝路71aの第2フィルタ74aにこの結果を供給する。各列に対して、第2 フィルタ74aは、列方向にフィルタ処理動作の縦続を実行する。その結果を、 第1枝路71aの第3記憶装置75aに記憶する。 第1枝路によって実行された動作の結果は、原理的には既に入力信号の2次元 フィルタ処理である。しかしながら既に説明したように、フィルタ処理動作のパ ルス応答は、x方向及びy方向の交換と対称ではない。 第2枝路71bの動作は、行及び列の役割を交換する場合第1枝路71aの動 作に類似する。第1枝路及び第2枝路により各ロケーションに対してこのように 形成された結果は、第3画像記憶装置75a,bから読み出され、加算器79に よって互いに加算される。このような加算結果は、x方向及びy方向の交換と対 称である。 本発明は当然、1次元又はx方向及びy方向の2次元画像のフィルタ処理に限 定されるものではない。本発明を、z方向又は他の座標方向を用いる多次元「画 像」に用いることもできる。さらに、x−y平面の傾斜方向を用いることもでき る。すなわち、この場合入力信号を、x方向又はy方向に制限されないx−y平 面の方向の連続的なロケーションに関連する信号値を構成する。互いに異なる方 向のフィルタ処理動作の結果を、縦続、並列又はこれらの組み合わせによって結 合することにより、任意の角度に亘る画像の回転にほとんど依存しない応答を有 するフィルタ処理を実行することができる。 伝送システム 図7は、本発明による送信システムを示す。このシステムは、チャネル95を 介して受信機92と通信することができる送信機90を具える。この送信機は、 遷移検出器93及び符号器94を具える。受信機は、復号器96及びフィルタユ ニット97を具える。送信機90及び受信機92を、例えばテレビジョン送受信 機とすることができる。この場合、チャネルをエーテルによって形成する。しか しながら、送信機90及び受信機92を、ビデオレコーダの記録区分及び再生区 分にそれぞれすることができる。この場合、チャネルはビデオテープを含む。 使用中、送信機90側の遷移が検出され、次いで入力信号とともに送信に従っ て符号器94で符号化される。受信機92中の復号器96は、遷移の表示信号及 び入力信号を復号する。次いで、フィルタユニットは、入力信号をフィルタ処理 するとともに、遷移の表示信号に応じて上記フィルタ処理動作のうちの一つにお いて特にフィルタ処理動作に適応させる。 表示の符号化を、例えば2値画像を加えた通常の画像の2チャネル信号を形成 することによって実行することができる。2値画像の画素は、遷移に位置する画 素を除いて(この場合画素は論理値1を有する。)、全体に亘り論理画像値0を 有する。この2値画像を、連続長コードに符号化(すなわち、遷移の際に連続す る画素ロケーション間の距離を符号で表した符号に基づく符号化)することもで きる。送信機90はこのコードをデジタル信号として送信することができる。こ のために、チャネル符号化技術を用いることができる。復号器96はこの場合、 このコードを復号するように動作して、このコードを遷移の表示に変換する。 遷移を表示するために、入力信号に比べて著しく少ない情報容量を必要とする だけである。したがって、これら表示を、十分な情報容量を要求することなく( 例えば、遷移の表示に大きな誤差補正の余裕を設けることにより、又はsuc表 示に対して比較的大きい送信電力を利用することにより)入力信号に比べて厳密 に符号化することができる。このように提案されたフィルタ処理動作はノイズの 影響をほとんど受けない。

Claims (1)

  1. 【特許請求の範囲】 1.再帰フィルタユニットと、このフィルタユニットの入力信号中の遷移を検出 する遷移検出器と、この遷移の検出に応答して前記フィルタユニットの動作に適 応させる適応手段とを具えるフィルタ装置において、前記検出器により、前記入 力信号の第1領域とそれに続く第2領域との間の境界を検出し、前記適応手段は 、前記第2領域からのあらゆる信号値をフィルタ処理する前に、再帰的に使用さ れる前記フィルタユニットに記憶されるとともに前記第1領域からの信号値から 得られる一つ以上の中間信号値を、一つ以上の前記第2領域からの信号値、又は 前記第2領域からの信号値から得られたフィルタ信号値に置き換えることを特徴 とするフィルタ装置。 2.前記フィルタ装置により、前記入力信号を平均するとともに、既に受信され た前記入力信号の信号値の平均値とした前記一つ以上の中間信号値を、前記入力 信号の境界から所定の距離で発生する前記第2領域からの一つ以上の信号値に置 き換えることを特徴とする請求の範囲1記載のフィルタ装置。 3.前記フィルタ装置により、前記入力信号による第1及び第2再帰フィルタ処 理動作を施し、前記第2再帰フィルタ処理動作に対する前記入力信号を、前記第 2再帰フィルタ処理動作が形成される順序に比べて逆の順序の前記第1再帰フィ ルタ処理動作に応答する出力信号の信号値によって形成し、前記第1及び第2領 域を、前記第1再帰フィルタ処理動作及び前記第2再帰フィルタ処理動作に対し てそれぞれ交換したことを特徴とする請求の範囲1又は2記載のフィルタ装置。 4.前記入力信号値を、2次元又は多次元空間中の各ロケーションに関連させ、 前記フィルタ装置により、第1の次元方向に従って最初に配置した前記入力信号 値を前記フィルタユニットに対する入力信号として使用するとともに、他の次元 方向に従って配置されたこのフィルタ処理動作の順次の結果を使用するこ とを特徴とする請求の範囲1,2又は3記載のフィルタ装置。 5.前記フィルタ装置により、前記第1の次元方向に従って配置された前記入力 信号値を入力信号として使用し、かつ、前記第2の次元方向に従って配置された 前記入力信号値を入力信号として使用すると、請求の範囲3に従って動作する度 に、フィルタ処理動作の第1の縦続部として共に言及される第1及び第2再帰フ ィルタ処理動作を、前記入力信号値に対して実行するとともに、前記第1縦続部 が実行されるのと同一の入力信号値に対して、前記第1の次元方向及び第2の次 元方向を交換した点を除いて前記第1縦続部と等しいフィルタ処理動作の第2縦 続部を実行し、前記フィルタ装置は、同一ロケーションに対する前記第1縦続部 及び第2縦続部から形成された結果を結合する結合手段を具えることを特徴とす る請求の範囲4記載のフィルタ装置。 6.前記入力信号値を、2次元又は多次元空間中の各ロケーションに関連させ、 前記遷移検出器により、各ロケーションの各周囲中の2次元又は多次元信号パタ ーンに基づいて境界を検出することを特徴とする請求の範囲1から5のうちのい ずれか一つに記載のフィルタ装置。 7.請求の範囲1から6のうちのいずれか一つに記載のフィルタ装置を具える送 信システムであって、この送信システムを送信機及び受信機に更に分割し、この 送信機は遷移検出手段を有し、前記送信機により、前記入力信号と前記遷移の検 出の表示信号との合成を、前記フィルタユニットを含む前記受信機に送信し、前 記受信機は、適応手段と、前記検出表示信号を受信する遷移表示受信手段とを有 し、前記受信機により、表示された検出信号に応答して前記適合手段を制御する ことを特徴とする送信システム。 8.請求の範囲7記載の送信システムに適した受信機であって、この受信機は、 前記フィルタユニットと、前記適応手段と、前記遷移受信手段とを具えるととも に、前記受信機により、前記送信機から受信した検出の表示信号に応答して 前記適応手段を制御することを特徴とする受信機。 9.入力信号により再帰フィルタ処理動作が施され、この入力信号の遷移を検出 し、前記再帰フィルタ処理動作を前記遷移の検出信号に応答して適応させる入力 信号フィルタ処理を行うに当たり、前記遷移を、前記入力信号の第1領域とこれ に続く第2領域との間の境界とし、前記遷移の検出信号に応答して適応させる際 に、前記再帰フィルタ処理動作中に発生し、前記再帰フィルタ処理動作中再帰的 に使用するために少なくとも一時的に記憶し、かつ、前記第1領域からの信号値 から得た一つ以上の中間信号値を、前記第2領域からの任意の信号値に前記再帰 フィルタ処理動作を施すのに適用する前に、前記第2領域からの一つ以上の信号 値、又は前記第2領域からの信号値から得たフィルタ信号値に置き換えることを 特徴とするフィルタ処理方法。
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