JPH08504421A - Hcvのc33領域由来のペプチド、該ペプチドに対する抗体及びhcvの検出方法 - Google Patents

Hcvのc33領域由来のペプチド、該ペプチドに対する抗体及びhcvの検出方法

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JPH08504421A
JPH08504421A JP6513785A JP51378593A JPH08504421A JP H08504421 A JPH08504421 A JP H08504421A JP 6513785 A JP6513785 A JP 6513785A JP 51378593 A JP51378593 A JP 51378593A JP H08504421 A JPH08504421 A JP H08504421A
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ハベツツ,ウイナンド・ヨハネス・アントニウス
ボーンデル,ピーテル・ヤコブ
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Abstract

(57)【要約】 本発明は、HCVに対する抗体に対して免疫化学的反応性を示すペプチドに係わる。好ましい本発明ペプチドはNS−3タンパク質のHCV特異的エピトープを含む。本発明は更に、HCVのNS−3タンパク質と特異的に反応する抗体に係わる。HCVまたはHCV抗体の検出方法、及びNS−3抗原に対して特異的反応性を示す抗体の検出方法も本発明の一部である。

Description

【発明の詳細な説明】 発明の名称:HCVのC33領域由来のペプチド、該ペプチドに対する抗体及び HCVの検出方法 本発明はC型肝炎ウイルスに対する抗体と免疫化学的に反応するペプチド、及 び該ペプチドをコードする核酸配列に係る。 本発明は更に、試験流体中のHCV又は抗HCVの検出方法と、該検出方法を 実施するための免疫化学試薬及びテストキットにも係る。 C型肝炎ウイルス(HCV)は、NANB肝炎(非A非B)の原因物質の1種 として認められている9.4kbの1本鎖ポリアデニル化RNAウイルスである 。HCVは急性及び慢性肝疾患を誘発し、肝細胞癌に関与する。 肝細胞癌は、公知肝炎ウイルス、即ちA型肝炎ウイルス(HAV)、B型肝炎 ウイルス(HBV)及びδ型肝炎ウイルス(HDV)を原因とするものや、サイ トメガロウイルス(CMV)又はエプスタイン−バールウイルス(EBV)によ り誘発される肝炎を含む他の形態のウイルス関連肝疾患から区別される。疎水性 プロット及び配列相同に基づく実証によると、HCVはフラビウイルス科と遠縁 にあ ると思われる(Houghton M.ら,Hepatology,14:38 1,1991 )。非A非B型肝炎は輸血を受けた個体で最初に同定された。ヒト からチンパンジーへの伝播及びチンパンジーにおける連続継代の結果、非A非B 型肝炎は伝播性感染物質に起因することが立証された。 疫学的実証によると、非A非B型肝炎は水伝染性疫学型、血液又は注射針に関 連する型、及び散発発生(集団獲得)型の3種が存在すると考えられる。HCV のウイルスゲノムは、広範な翻訳後プロセッシングを受ける約3010アミノ酸 のポリプロテインをコードする。ウイルス構造領域は非構造領域の上流に位置し 、高度に保存された19kDaヌクレオチドタンパク質と、2つの広範にグリコ シル化されたエンベロープポリペプチドgp33(E1)及びgp72(E2/ NS1)を含むと推定される。最近の研究によると、E2/NS1のN末端領域 ではほぼ全部のHCV単離体間に実質的な配列不均一性が存在することが示され ており、HCVエンベロープのこの領域は強い免疫選択下にあると考えられる。 膜結合23kDタンパク質であるNS2と、ウイルスヘリカーゼに対応し、NS タンパク質 のプロセッシングに関与すると現在考えられているN末端セリンプロテアーゼド メインを含み得る約60kDaの可溶性タンパク質であるNS3を含む種々の推 定非構造タンパク質がHCVポリプロテインの残余からプロセッシングされる。 NS4タンパク質の機能は現時点では解明されていないが、該タンパク質は免疫 優性抗体結合部位を含む5−1−1フラグメントを含み(Ku G.ら,Sci ence 244:362,1991;Cerino A.ら,J.Immun ol.,147:2692 )、NS5はウイルスレプリカーゼを含む。臨床研究 によると、HCVに暴露後、NS3のC末端とNS4タンパク質の一部を含む組 換えタンパク質であるc100−3に対する抗体への血清変換の数週間前にウイ ルス核タンパク質及びNS3の保存領域に対する抗体が出現し得ることが報告さ れている。 従って、高度に保存されたHCVヌクレオキャプシドタンパク質及びNS3を 使用する血清学的アッセイは、急性HCV感染の有用な診断マーカーになると期 待される。 HCV感染の種々の段階で確実な診断を可能にする特異的且つ高感度の方法を 開発するためには、この型の免疫優 性ウイルスエピトープを同定することが極めて重要である。 本発明の目的は、HCV感染の診断及びモニターに有用な小さいペプチドを提 供することである。 推定HCV NS3抗原の少なくとも一部をコードする長い組換え抗原はHC Vに対する抗体に対して反応性であるが、上記に要約したような実質的な欠点を 有する。小さい合成ペプチドはこれらの欠点を解決できるが、十分に免疫反応性 ではない。本発明の目的は、小さい合成ペプチドの利点を有するように十分小さ く且つHCVに対する抗体に対して免疫反応性であるように十分大きい長さを有 するペプチドを提供することである。 推定HCV NS3遺伝子によりコードされる領域からの小さいペプチド(1 2マー)はHCVに対する抗体を検出するためには特に有用でないことが判明し た。大きいポリペプチドは融合タンパク質として容易に発現できず、内因性タン パク分解を受け易く、偽陽性反応の可能性が高いので非実用的である。大きいポ リペプチドは更に合成しにくく、精製しにくく、感染性であり得る。 本発明では、長さと免疫反応性を考慮した最適合成を可 能にするHCV NS3−ゲノムの領域が同定される。 C型肝炎ウイルスの抗原に対する抗体の存在について血清をスクリーニングす るためには、HCVゲノムの4領域がスクリーニングアッセイで使用するのに重 要であると現在では考えられている。これらの抗原はコア抗原、NS−3抗原、 NS−5抗原及びNS−4抗原である。最近の研究(Lelie N.,Cuy pers T.,Zaayer H.,Bresters D.,公表予定)に よると、スクリーニングアッセイにおいてHCV陽性であった供血者からの11 00血清のうちの約50%はRIBA(組換えイムノブロットアッセイ)では確 定されず、これらの血清が上記抗原の全部を認識する訳でない(実際には1種し か認識しない)ことを示している。これらの血清は、上記抗原の1種と反応する 抗体を含むが、必ずしもC型肝炎ウイルスに感染している訳ではない。供血者血 液のスクリーニングのために血液バンクにより現在使用されている試験によると 、これらの血清は感染しているとみなされ、従って、輸血目的には利用できない と考えられる一方で、そのほとんどは実際にはHCVに全く感染していない可能 性も考えられる。従って、全てのHCV感染血清と非感染 血清を区別する確実且つ正確な確認試験が必要とされている。 1100のスクリーニング陽性血清のうちの約5%(51血清)はNS−3領 域の一部であるC33抗原しか認識しない。これらの血清を本明細書中では、C 33抗原しか認識しないという意味で「C33単独」血清と呼称する。 これらの血清が実際に感染しているか否かを判定するためには、ポリメラーゼ 連鎖反応(PCR)等の核酸増幅法によりアッセイを実施し、HCVに由来する 核酸の存在を検出することができる。この方法を使用した処、C33単独血清の うちで実際にHCVに感染しているのは低百分率に過ぎないことが判明した。C 33抗原に対するPCR陰性C33単独血清の反応性は、C33抗原上の交差反 応性エピトープの存在により説明することができる。PCR試験はC33単独血 清中のHCVの存在を検出するために確実な方法であるが、かなり労力を要する 手順である。全ての感染性血清と非感染性血清とを区別するスクリーニング試験 が開発されるならば、別途PCR試験は不要になる。この目的のためには、非交 差反応性NS−3抗原、即ち真の抗HCV NS−3免疫応答の原因となるC3 3エピト ープを含み、交差反応性エピトープがもはや存在しないような抗原が必要であろ う。 本発明の別の目的は、HCV特異的NS−3抗原配列を含むペプチドを提供す ることである。 本発明は、配列番号6、7、8、9及び10に示す配列群とその組み合わせ又 は、HCV抗体に対して免疫化学的に反応性である前記配列群のフラグメントも しくは前記配列群の類似体から選択されるアミノ酸配列を有するペプチドを含む 。 推定HCV NS3遺伝子の全部ではないとしてもほとんどをカバーする抗原 をコードする組換えクローンからのDNAフラグメントから構成されるライブラ リーを構築することができる。これらのフラグメントは約50〜300ヌクレオ チドサイズであり、適当な読み取り枠内で発現されると、約17〜100アミノ 酸のHCVポリペプチドをコードするものであった。したがって、17〜100 アミノ酸の範囲の任意の可能なフラグメントが少なくとも1回含まれていること を保証するために十分相違する組換え体を含むライブラリーを構築することがで きる。プローブとしての適当な抗体及び格別反応性のペプチドをコードする DNA配列を使用して、格別反応性の抗原を発現する組換え体を選択することが できる。 本発明のペプチドは、HCVゲノムの推定NS3領域に位置する。 本発明のペプチドは、HCV抗体に対して格別免疫化学的に反応性であること が判明した。この反応性の利点は、本発明のペプチドの1種以上を使用すると、 大きい組換えフラグメントを使用した場合に比較して免疫アッセイの特異性が高 まるという点である。別の利点は、前記ペプチドの1種以上を使用すると、免疫 アッセイの感度が増加するという点である。 本発明は更に、HCV抗体に対して免疫化学的に反応性である前記ペプチドの フラグメントを含む。 本明細書中で使用する「フラグメント」なる用語は、本発明のペプチドのサブ 配列(subsequence)を含むアミノ酸配列を意味する。該フラグメン トは、HCV NS3抗原の1個以上の免疫原決定基を有するペプチドである。 本発明は、配列番号7に示すようなアミノ酸配列を有する本発明のフラグメン トを含む特定ペプチドを非限定的に 含む。 これらのペプチドは配列番号6、8、9及び10に示すようなアミノ酸配列を 含む。当然のことながら、HCV患者血清に対して免疫化学反応性を有する本発 明のペプチドの他のフラグメントも本発明に含まれる。 フラグメントは特に、DNAには制限エンドヌクレアーゼ、ポリペプチドには プロテアーゼを使用して前駆物質分子の酵素切断により生成することができる。 他の方法としては、フラグメントの化学的合成又はDNAフラグメントによるポ リペプチドフラグメントの発現も利用できる。 配列番号6〜10のペプチドの類似体又は誘導体も本発明に含まれる。 「類似体」なる用語は例えば、ペプチドの発現後修飾、例えばグリコシル化、 アセチル化、リン酸化等を意味する。 請求の範囲には特に含まれないが、該当ペプチドの免疫化学活性に影響しない 限り、HCVの種々の単離株の株間変異の結果として、本発明のペプチド中の数 個のアミノ酸が欠失していてもよいし、他のアミノ酸又はアミノ酸類似体もしく は誘導体を挿入してもよいし、これらのアミノ酸等で置換してもよいことは自明 である。 更に、これらのペプチドの類似体は、ペプチドの酸付加塩、ペプチドのアミド (特にC末端アミド)、エステル(特にC末端エステル)、N−アシル誘導体( 特にN末端アシル誘導体、特にN−アセチル誘導体)も意味する。 本発明のペプチドの製造は、公知有機化学ペプチド合成法の1種を応用するか 、又は組換えDNA技術を使用して実施することができる。後者方法によると、 該当ペプチドの1種以上をコードするポリヌクレオチド配列を含む適切なベクタ ーを用いて、このベクターを適切な宿主に導入することにより組換えポリペプチ ドを発現させ所望のペプチドを製造する。 考えうる有機化学ペプチド合成法は、均一相内又は所謂固相を使用して縮合反 応により必要なアミノ酸のカップリングを行うことである。縮合反応は次のよう に実施することができる。 a)縮合剤の存在下で、遊離カルボキシル基又は他の保護された反応基を有す る化合物(アミノ酸、ペプチド)を、遊離アミノ基及び他の保護された反応基を 有する化合物(アミノ酸、ペプチド)と縮合; b)活性化カルボキシル基及び遊離又は他の保護された 反応基を有する化合物(アミノ酸、ペプチド)を、遊離アミノ基及び遊離又は他 の保護された反応基を有する化合物(アミノ酸、ペプチド)と縮合。 カルボキシル基の活性化は特に、カルボキシル基を酸ハロゲン化物、アジド、 酸無水物、イミダゾリド又は活性化エステル(例えばN−ヒドロキシスクシンイ ミド、N−ヒドロキシベンゾトリアゾール又はp−ニトロフェニルエステル)に 変換することにより実施することができる。 上記縮合反応のための最も一般的な方法は、The Peptides,An alysis,Synthesis,Biology Vol.1−3(Gro ss,E.及びMeienhofer,J.編)1979,1980, 198 1(Academic Press,Inc.)に記載されているようなカルボ ジイミド法、アジド法、混合酸無水物法及び活性化エステル類を使用する方法で ある。 あるいは、本発明のペプチドは組換えDNA技術を使用して製造される。 例えば、ペプチドを反復配列に(縦列に)組み込んでもよいし、(著しく大き い)タンパク質又はポリペプチドの成分として製造してもよい。この目的では、 本発明のペプ チドをコードする特定核酸配列を有するポリヌクレオチドを組換えDNAの成分 として使用することができる。 本発明のペプチドをコードするこの型のポリヌクレオチド、及びこのポリヌク レオチドを同様に組み込んだ組換えDNAも本発明の範囲に含まれる。 本発明は更に、C型肝炎ウイルスのNS−3抗原のHCV特異的エピトープを 含むペプチド、好ましくは配列番号7に示すようなアミノ酸配列を含むペプチド にも係る。 このペプチドはHCVに対して特異的な抗体と反応するNS−3抗原のエピト ープを含むことが判明した。 従って、このペプチドをHCVの検出のためのスクリーニング試験で使用する と、非HCV抗体との交差反応性をなくすか、又は少なくとも最小限にすること ができる。従って、このペプチドを認識するC33単独血清はHCVウイルスに 感染している。この特定ペプチドを(他のHCV抗原と組み合わせた)アッセイ で使用すると、C33単独血清が実際にHCVに感染しているか否かを判定する ために付加的なPCRに基づくアッセイが不要になるので、非常に有利である。 当然のことながら、感染及び非感染C33単独血清を区 別するために現在使用されているPCR試験の代わりに、このペプチドの使用に 基づくイムノアッセイを使用することもできる。 本発明は更に、上記ペプチドの少なくとも1種を含む免疫化学試薬にも関する 。 本発明の「免疫化学試薬」は、本発明の1種以上のペプチドと適切な支持体又 は標識物質を含み得る。 使用可能な支持体は例えば、微量試験ウェルもしくはキュベット、管もしくは 毛管、膜、フィルター、試験ストリップの内壁又は、粒子(例えばラテックス粒 子、赤血球、染料ゾル、金属ゾルもしくはゾル粒子としての金属化合物、BSA もしくはKLH等のキャリヤータンパク質)の表面である。 使用可能な標識物質は特に、放射性同位体、蛍光化合物、酵素、染料ゾル、金 属ゾル又はゾル粒子としての金属化合物である。 本発明は更に、本発明のペプチドをコードする核酸配列、好ましくは配列番号 1、2、3、4及び5に示すDNA配列の少なくとも一部を含む核酸配列を包含 する。 本明細書中に使用する「核酸配列」なる用語は、リボ核 酸配列及びデオキシリボ核酸配列の両者を含めた任意長のヌクレチオドのポリマ ー形態を意味する。原則として、この用語は分子の一次構造を意味する。即ち、 この用語は2本鎖及び1本鎖DNA、2本鎖及び1本鎖RNA、並びにその改変 体を含む。 本発明の核酸配列は、天然ではこのような配列が会合又は結合しない種々の複 製実施DNA配列と連結することができ、その結果、適切な宿主の形質転換に使 用可能な所謂組換えベクター分子に導くことができる。有用な組換えベクター分 子は好ましくは例えばプラスミド、バクテリオファージ、コスミド又はウイルス に由来する。 本発明の核酸配列をクローニングするために使用可能な特定のベクター又はク ローニングベクターは当業者に公知であり、特にプラスミドベクター(例えばp BR322、、種々のpUC、pGEM及びBluescriptプラスミド) 、バクテリオファージ(例えばkgt−Wes、Charon 28及びM13 に由来するファージ)、又はウイルスベクター(例えばSV40、アデノウイル ス又はポリオーマウイルス)を挙げることができる(Rodriquez,R. L.及びD.T.Denhardt編,V ectors:A survey of molecular cloning vectors and their uses,Butterworths ,1988;Lenstra,J.A.ら,Arch.Virol.110,1 −24,1990も参照されたい)。本発明の組換えベクター分子の構築に使用 する方法は当業者に公知であり、特にManiatis,T.ら(Molecu lar Cloning A Laboratory Manual,第2版; Cold Spring Harbor Laboratory,1989)に 記載されている。 例えば、遺伝子及び所望のクローニングベクターが共に相補DNA末端を生成 するのと同一の制限酵素で切断されていると、本発明の核酸配列をクローニング ベクターに容易に挿入することができる。 本発明の組換えベクター分子は更に、所望の形質転換細胞を選択するために使 用可能な1種以上のマーカー活性(例えばpUC8におけるアンピシリン耐性及 びβ−ガラクトシダーゼのα−ペプチド、例えばpBR322におけるアンピシ リン及びテトラサイクリン耐性)を含み得る。 本発明は更に、対応する核酸配列の発現により本発明のペプチドを産生するこ とが可能な、上記核酸配列又は組換え発現ベクター分子で形質転換された宿主細 胞も含む。 適切な宿主細胞は、ポリペプチドをコードする核酸配列又はこのような核酸配 列を含む組換えベクター分子により形質転換させることができ且つ、所望により 前記核酸配列によりコードされる前記ポリペプチドを発現させるために使用可能 な微生物又は細胞である。宿主細胞は例えば細菌(例えば大腸菌、枯草菌及びシ ュードモナス種)等の原核起源でもよいし、酵母(例えばSaccharomy ces cerevisiae)又は高等真核細胞(例えば昆虫、植物又は、H eLa細胞及びチャイニーズハムスター卵巣(CHO)細胞を含む哺乳動物細胞 )等の真核起源でもよい。昆虫細胞はSpodoptera frugiper daのSf9細胞系を含む(Luckowら,Bio−technology ,47−55,1988)。 真核クローニング系における本発明の核酸配列のクローニング及び発現に関する 情報は、Esser,K.ら(Plasmids of Eukaryotes ,Springer−Verlag,1986)に記載されている。 一般に、本発明で有用な組換えベクター分子を構築するためには原核細胞が好 適である。例えば、DH5α又はMC1061k等の大腸菌K12株が特に有用 である。 発現のためには、本発明の核酸配列を発現ベクターに導入する。即ち前記配列 を発現調節配列に作動的に連結する。このような調節配列は、プロモーター、エ ンハンサー、オペレーター、インデューサー、リボソーム結合部位等を含み得る 。従って、本発明は発現制御配列に作動的に連結した上記ペプチドをコードする 核酸配列を含む組換えベクター分子を提供するものであり、該ベクター分子は、 形質転換宿主細胞において該ベクター分子に含まれるDNA配列を発現させるこ とが可能である。 当然のことながら、クローニングベクターの選択された部位に挿入されたヌク レオチド配列は、形質転換宿主が少なくとも1個の免疫原決定基を有するポリペ プチドを産生する限り、本発明のペプチドをコードする完全核酸配列のフラグメ ントのみを含み得ると理解されたい。 宿主が細菌であるとき、有用な発現調節配列の例としては、Trpプロモータ ー及びオペレーター(Goeddelら,Nucl.Acids Res., 4057,1 980);lacプロモーター及びオペレーター(Changら,Nature 275,615,1978);外層膜タンパク質プロモーター(Nakamu ra,K.及びInouge,M.,EMBO J.,771−775,19 82);バクフリオファージkプロモーター及びオペレーター(Remaut, E.ら,Nucl.Acids Res.11,4677−4688,1983 ); α−アミラーゼ(枯草菌)プロモーター及びオペレーター、終結配列並びに、選 択された宿主細胞に適合可能な他の発現強化及び調節配列が挙げられる。宿主細 胞が酵母であるとき、有用な発現調節配列としては例えばα接合因子が挙げられ る。昆虫細胞の場合には、バキュロウイルスのポリヘドリン又はp10プロモー ターを使用することができる(Smith,G.E.ら,Mol.Cell. Biol.,2156−65,1983)。宿主細胞が哺乳動物起源である場 合には、有用な発現調節配列としては例えばSV−40プロモーター(Berm an,P.W.ら,Science 222,524−527,1983)、メ タロチオネインプロモーター(Brinster,R.L.,Nature 96 ,39−42,1982)又は熱ショ ックプロモーター(Voellmyら,Proc.Natl.Acad.Sci .USA 82,4949−53,1985)が挙げられる。あるいは、HCV 中に存在する発現調節配列も利用できる。発現を最大にするためには、Robe rts及びLauer(Methods in Enzymology 68, 473,1979)も参照されたい。 HCVウイルスのNS3タンパク質と特異的に反応し、臨床試料中のHCVの 有無を検出するための免疫診断試験で特に有用な新規モノクローナル抗体は、参 考として本明細書の一部とする本出願人の同時係属ヨーロッパ特許出願第92. 204.107.4号に記載されている。 この同時係属特許出願には、C型肝炎ウイルスのNS3タンパク質のエピトー プと結合するモノクローナル抗体が記載されており、該エピトープは、Port on Down(英国)のEuropean Collection of A nimal Cell Culturesに寄託番号92121609号で寄託 されたエプスタイン−バールウイルス形質転換ヒトBリンパ球細胞系により分泌 されるモノクローナル抗体により認識される。 この同時係属出願に記載されている好適モノクローナル抗体は、Porton Down(英国)のEuropean Collection of Ani mal Cell Culturesに寄託番号92121609号で寄託され たエプスタイン−バールウイルス形質転換ヒトBリンパ球細胞系により分泌され る。HCVHU.OT3は1977年ブダペスト条約の規定に基づいて1992 年12月16日にECACCに寄託された。 このモノクローナル抗体(HCVHU.OT3)は、配列番号7に示すような 配列を含む本発明のペプチドを認識する。この抗体を使用して、本発明者らは本 発明のペプチドがNS−3抗原のHCV特異的エピトープを含むことを確認した 。 本発明は更に、試験流体中のHCVに対する抗体の検出方法に係り、該方法に よると、本発明のペプチドを試験流体と接触させ、ペプチドと試験流体中の抗体 との間で形成された免疫複合体を検出する。 ペプチドと試験流体中の抗体との間で形成された免疫複合体の存在を検出し、 この検出により試験流体中のHCVに対する抗体の存在を確認し、これを判定す ることができ る。 使用する免疫化学試薬の種類及び他の特性に依存して、実施される免疫化学反 応は所謂サンドイッチ反応、凝集反応、競合反応又は阻害反応であり得る。 試験流体中のHCVの検出に特に適切な方法は、標識物質を備える本発明のペ プチドと(試験流体中に存在する)HCV抗原との間の競合反応を利用し、ペプ チド及び抗原を固相に結合した抗HCV抗体と競合させる。支持体に被覆した抗 体は例えば本発明のモノクローナル抗体であり得る。 本発明は更に、サンプル中のC型肝炎ウイルスの検出方法に係り、該方法は、 サンプルを本発明のモノクローナル抗体と接触させる段階と、モノクローナル抗 体とC型肝炎抗原との間で形成された免疫複合体を検出する段階とを含む。 試験サンプル中のHCVの検出のために例えばサンドイッチ反応を実施する際 には、使用するテストキットは、例えば微量試験ウェルの内壁である固体支持体 に被覆した本発明のモノクローナル抗体と、結合体としての標識化モノクローナ ル抗体又はそのフラグメントを含む。 HCVの検出に使用可能なイムノアッセイの別の例は、標識化試薬としてヒト モノクローナル抗体を使用する阻害アッセイである。固相上の抗原とこの試薬と の結合を、テストサンプル中の抗体により競合させることができる。 上述のように、本発明のモノクローナル抗体は診断に非常に適しており、中和 性のこの抗体は受動免疫療法に非常に有用である。 試験流体中のC型肝炎ウイルスのNS−3タンパク質のHCV特異的エピトー プに対する抗体の検出方法も本発明に含まれ、該方法によると、配列番号6〜1 0に示す配列群とその組み合わせ又は、HCV抗体に対して免疫化学的に反応性 である前記配列群のフラグメントもしくは前記配列群の類似体から選択されるア ミノ酸配列を含む本発明のペプチドを、試験流体と接触させ、ペプチドと試験流 体中の抗体との間で形成された免疫複合体を検出する。 本発明の方法を使用すると、C33単独血清が実際に感染しているか否かを検 出するためのPCR試験はもはや不要である。本発明によると、NS−3タンパ ク質のHCV特異的エピトープに対する抗体の簡単で正確な検出方法が提供され る。 NS−3タンパク質のHCV特異的エピトープに対する抗体は、種々の方法で 検出することができる。本出願人の同時係属出願に記載されているような抗体と 、配列番号6〜10及びその組み合わせ又は、HCV抗体に対して免疫化学的に 反応性である前記配列群のフラグメントもしくは前記配列群の類似体から選択さ れるアミノ酸配列を含むペブチドを使用して、阻害又は競合試験を設計すること もできる。従って、試験流体中のC型肝炎ウイルスのNS−3タンパク質のHC V特異的エピトープに対する抗体の検出方法も本発明に含まれ、該方法によると 、配列番号6〜10に示す配列群及びその組み合わせ又は、HCV抗体に対して 免疫化学的に反応性である前記配列群のフラグメントもしくは前記配列群の類似 体から選択されるアミノ酸配列を含み且つ適切な支持体に被覆した本発明のペプ チドを、ラベル(標識)を備える本発明の抗体及び試験流体と接触させ、固相と 結合したラベルを検出する。 本発明は更に、イムノアッセイを実施するためのテストキットに係り、該テス トキットは少なくとも1種の本発明の免疫化学試薬を含む。 本発明のテストキットは、上記免疫化学試薬を必須成分 として含む。この免疫化学試薬は、本出願人の同時継続出願による抗体又は本発 明のペプチドを含み得る。本発明の種々の免疫化学試薬の組み合わせ、例えば固 体支持体に被覆したペプチドとラベルを備える抗体の組み合わせを含むテストキ ットは当然本発明の範囲に含まれる。 HCV抗体を検出するためにサンドイッチ反応を実施する際には、テストキッ トは例えば固体支持体(例えば微量試験ウェルの内壁)に被覆した本発明のペプ チドと、本発明の標識ペプチド又は標識抗抗体を含み得る。別のサンドイッチ反 応試験方式はHCV抗原の検出であり、本発明のモノクローナル抗体を固体支持 体に被覆し、モノクローナル抗体を結合体として使用する。 例えばサンドイッチ反応は、酵素イムノアッセイに関する本出願人の米国特許 即ちRE31.006及びRE32.696(Schuursら)に記載されて いる。 競合反応を実施するためには、テストキットは固体支持体に被覆した本発明の ペプチドと、HCVに対する標識抗体、好ましくは前記ペプチドに対するモノク ローナル抗体を含み得る。 凝集反応では、テストキットは粒子又はゾルに被覆した 本発明のペブチドを含み得る免疫化学試薬を含む。 テストキットの別の態様は例えば、固体支持体に被覆したHCVに対する抗体 上の結合部位を被検出HCV抗原と競合させる競合反応における免疫化学試薬と しての本発明の標識ペプチドの使用である。 例えば米国特許第4,683,202号及びヨーロッパ特許第329,822 号に夫々記載されているようなポリメラーゼ連鎖反応(PCR)又は核酸配列に 基づく増幅(NASBA)等の核酸増幅法によりHCV DNA又はRNAを検 出するための試験の基本物質として、本発明のアミノ酸配列をコードする新規ヌ クレオチド配列又はその部分を所謂プライマーとして使用することも本発明の範 囲に含まれる。 上記増幅及び検出法を実施するための試験増幅キットも本発明に含まれる。 更に、NANB肝炎病の予防及び/又は治療における適切な医薬剤形で使用可 能な本発明のペプチド又はそのフラグメントも本発明に含まれる。このようなペ プチド又はそのフラグメントを活性成分として使用して得られるワクチンの製造 は、当業者にとって容易に実施することができる。 図面の簡単な説明 図1は、NS3タンパク質に対するモノクローナル抗体(参照により本明細書 の一部を構成するものとする本出願人名義の同時係属欧州特許出願第92.20 4.107.4号明細書に記載のHCVHU.OT3)の結合特異性を示すグラ フである。 図2は、組換えイムノブロットアッセイの写真であり、文字A〜Gは次のタン パク質を表わす: A:高Ig対照 D:c33c(NS−3) B:5−1−1(NS−4) E:c22−3(コア) C:c100−3(NS−4) F:スーパーオキシドジスムターゼ G:低Ig対照。 レーン1は陰性対照血清を表わし、 レーン2は抗NS−3モノクローナル抗体(本出願人名義の同時係属欧州特許 出願第92.204.107.4号明細書に記載のHCVHU.OT3)を表わ し、 レーン3は抗コアモノクローナル(HCVHU.OT2) を表わし、 レーン4はHCV感染患者由来のポリクローナル血清を表わす。 図3は、ヒト血清中の抗体とHCVHU.OT3との競合を判定すべく実施さ れる競合アッセイの概略図である。 特異的C33エピトープは三角形で表わされており、C33上の交差反応性部 位は四角形で表わされている。 以下、実施例によって本発明を更に説明する。 実施例1は、モノクローナル抗体HCVHU.OT3の特異的免疫反応性を更 に例証するものである。 実施例2は、Aにおいては本発明のペプチドを生成するλgt−11ライブラ リーの構築及びスクリーニングを記載し、Bにおいては、ヒト血清及びヒトモノ クローナル抗体(HCVHU.OT3)に反応性を示す、ファージλにコードさ れるβ−ガラクトシダーゼHCV(C33誘導)ハイブリッドタンパク質の単離 を記載する。 実施例3は、HCVHU.OT3の特異性を説明する。 実施例4においては、HCVに対する抗体に対する本発明ペプチドの特異的反 応性を、本発明ペプチドを使用したPCRの結果とELISAの結果との相関を 示すことによ り例証する。 実施例実施例1:B細胞系の抗NS−3産生試験 オリゴクローナル及びモノクローナルIgGを含む上清の特異性を下記の試薬 を用いて更に試験した: 1)E.coli(Organon Teknika)中で発現された組換え 精製HCV核タンパク質; 2)E.coli(Organon Teknika)中で発現された組換え 精製NS3タンパク質; 3)E.coli中で発現された組換え精製NS−5タンパク質; 4)4種の組換えHCV抗原: −NS−4タンパク質から誘導されたc100−3、 −c100−3の42アミノ酸フラグメントである5−1−1、 −NS3タンパク質から誘導されたc33c、及び −ウイルス核タンパク質から誘導されたc22−3を含むニトロセルロース ベースのアッセイである組換えイムノブロットアッセイ(RIBA II gen eration,Ortho Diagnostics)。 ニトロセルロースストリップ上には対照としてヒトスーパーオキシドジスムタ ーゼ(SOD)も存在した。 結果: HCVHU.OT3クローン由来の上清の特異性を上記方法において分析した 。 図1は、本発明の抗体の特異的結合能を示す。モノクローナル抗体HCVHU .OT3の種々のHCV誘導タンパク質への結合を、それぞれHCVコア及びN S4タンパク質に対して特異的な抗体の結合と比較した。図1から判るように、 モノクローナル抗体HCVHU.OT3は組換えNS3タンパク質調製物を認識 し、OrthoII generationアッセイにおいて明らかな陽性反応を 示したが、組換えHCVコア及びNS−5タンパク質に対する結合は示さなかっ た。組換えイムノブロット(RIBA II generation)によるHC VHU.OT3上清の分析は、c33cポリペプチドのみへの明らかな結合を示 し、更に、レーン2が本出願人名義の同時係属欧州特許出願第92.204.1 07.4号明細書に記載の抗体(HCVHU.OT3)を表わす図2から判るよ うに、mAbの特異性を証明している。実施例2: A.λgt−11ライブラリーの構築及びスクリーニング B.ヒト血清及びヒトモノクローナル抗体(HCVHU.OT3)に反応性を示 す、ファージλにコードされるβ−ガラクトシダーゼHCV(C33誘導)ハイ ブリッドタンパク質の単離 .HCVのNS−3遺伝子の一部をコードする配列(ヌクレオチド3573 〜4890)を特異的プライマーを使用してPCRによって増幅した。出発材料 は、原型HCV株に感染させたチンパンジー血清からrt−PCRによって構築 したクローンから得た。PCR産物をTBE−ポリアクリルアミドゲル(8%P AGE)から電気溶離(electroelution)によって単離した。こ のPCR材料の一部(80μlのうちの20μl)を制御条件下で消化した(2 5℃、10〜60分間、1mM MnCl2, 20mM Tris−HCl( pH7.5)及びDNAse−1(Worthington 2635単位/m g,終濃度:0.6単位)を含む終容積25μl中)。 フェノール/クロロホルム−イソアミルアルコール中で消化を止め、抽出した。 DNAse消化はニックトランスレ ーションによって制御した。長さ約50〜200塩基対のフラグメントを8%P AGE後に拡散(J.Sambrook,E.F.Fritsch,T.Man iatis,Molecular Cloning,第二版,Cold Spr ing Harbor Laboratory Press,1989)によっ て単離した。配列番号7のペプチドをコードするポリヌクレオチド(それぞれ配 列番号6を有するペプチドに対しても同一の方法が使用される)に、供給者(G IBCO/BRL)の推奨に従ってオリゴ−dGをテール付加した。末端Eco R1部位を結合させたポリCをプライマーとして使用し、テール付加産物にPC Rを実施した。EcoR1消化及びフェノール抽出後、産物をλgt−11アー ム中にクローニングし、供給者(Promega)により詳述されているように E.coli中にトランスフェクトした。λgt−11プライマーを使用してラ イブラリーをPCRすると、長さが挿入フラグメントと一致する塗抹が現れた。 ライブラリーを、duploフィルターにおいてヒトモノクローナル抗体(1: 50)を用いて標準方法に従ってスクリーニングし、反応をアルカリ性ホスファ ターゼ結合ヤギ抗ヒトIgGを用い て検出した。陽性ファージを再度スクリーニングし、それらの内容を陽性である と同定し、次いでそれらの挿入物をベクターpGEM7Zf(+)(Prome ga)に移入した。このベクター中の挿入物の配列を市販キット(Pharma cia T7−配列決定キット)を使用して供給者推奨に従って決定した。 .陽性ファージの挿入物を、市販試験により特性分析した選択血清を用いて ウェスターンブロットにかけた(challenged)。このために、以下の ような溶菌増殖(lytic growth)を実施した:接種材料は1mlの SM緩衝液(100mM NaCl,8mM MgSO4・7H2O, 50mM Tris−HCl,pH7.5,0.01%ゼラチン)中で溶離した単一プラー クであった。これから50μlを、4ml LB培地(10g/lバクトトリプ トン(Bacto−tryptone),5g/l酵母抽出物,5g/l Na Cl)、4μlアンピシリン(50mg/ml)、及び200μlの、Y109 0一晩培養物を2回濃縮して10mM MgSO4中に溶解したものに加えた。 混合物を37℃で2時間インキュベートし、250rp mで混合し、終濃度10mM IPTG(イソプロピル−β−D−チオガラクト ピラノシド,Boehringer)を用いてβ−ガラクトシダーゼ融合タンパ ク質産生を誘導し、3時間継続した。培養物をエッペンドルフ遠心機において1 2000gで5分間遠心し、ペレットを100μl試料緩衝液(62.5mM Tris−HCl,pH6.8,2%SDS,10%グリセロール,0.01%ブ ロモフェノールブルー)中に溶解し、5分間煮沸した。これから5μlを、まず ウェスターンブロット、次いで標準方法(J.Sambrook,E.F.Fr itsch,T.Maniatis,Molecular Cloning,第 二版,Cold Spring Harbor Laboratory Pre ss,1989)によって分析した。 1種または数種の市販HCV試験において陽性を示し、従ってC33に対する 抗体を含む血清についての結果を表1に示す。かかる試験において陰性の血清も 対照として含まれている。 クローンの配列は配列番号6及び7に与える。 更に、(配列番号7に示したアミノ酸配列を含むペプチドをコードする)配列 番号2に示した配列を、このフラグ メントの末端に特異的なプライマーを使用したPCRによって増幅した。PCR フラグメントを制御条件下で消化した(25℃、3、5及び10分間、1mM MnCl2,20mM Tris−HCl(pH7.5)及びDNAse−1(W orthington 2635単位/mg,終濃度:0.6単位)を含む終容 積25μl中)。フェノール/クロロホルム−イソアミルアルコール中で消化を 止め、抽出した。フラグメントにオリゴ−dGのテールを供給者推奨に従って付 加した(0.5μlのDNA、2μlの5*TdT緩衝液,2μlの1mM d GTP、5.2μlのH2O、0.3μlのターミナルトランスフェラーゼ、5単 位/μl;Gibco/BRL)。電気泳動によって制御して約100〜250 塩基対の長さのフラグメントを含むフラクションをプールした。末端EcoR1 部位を結合させたポリCをプライマーとして使用し、テール付加産物にPCRを 実施した。EcoR1消化及びフェノール抽出後、産物をλgt−11アーム中 にクローニングし、供給者(Promega)により詳述されているようにE. coli中にトランスフェクトした。λgt−11プライマーを使用してライブ ラリーをPCRすると、長さが挿入フラ グメントと一致する塗抹が現れた。(それぞれ配列番号6及び7に示したアミノ 酸配列を含むペプチドをコードする)配列番号1及び2の単離に関して記載した ような数種の市販試験によって判定したところでは抗HCV(C33)抗体を含 む(1:1000に希釈した)同じ患者の血清を用い、ライブラリーをdupl oフィルターにおいて標準方法を使用してスクリーニングした。固定したファー ジにコードされたタンパク質に対する反応は、アルカリ性ホスファターゼ結合ヤ ギ抗ヒトIgGを用いて検出した。陽性ファージを再度スクリーニングし、それ らの内容を陽性として同定し、次いでそれらの挿入物をベクターpGEM7Zf (+)(Promega)に移入した。このベクター中の挿入物の配列を市販キ ット(Pharmacia T7−配列決定キット)を使用して供給者推奨に従 って決定した。 宿主細胞層上に個々に独立したファージの斑点が形成された。これらを、数種 の市販試験によって判定したところではHCV陰性及び陽性の患者の一連の血清 を使用し、標準条件下でイムノスクリーニングした。結果は表2に示す。 更に、陽性ファージの溶菌物にウェスターンブロットによるイムノスクリーニ ングを実施した。溶菌増殖は以下の ように実施した:接種材料は1mlのSM緩衝液(100mM NaCl,8m M MgSO4・7H2O),50mM Tris−HCl,pH7.5,0.01 %ゼラチン)中で溶離した単一プラークであった。これから50μlを、4ml LB培地(10g/l バクトトリプトン,5g/1酵母抽出物,5g/l NaCl)、4μlアンピシリン(50mg/ml)、及び200μlの、Y1 090一晩培養物を2回濃縮して10mM MgSO4中に溶解したものに加え た。この混合物を37℃で2時間インキュベートし、250rpmで混合し、終 濃度10mM IPTG(イソプロピル−β−D−チオガラクトピラノシド;B oehringer)を用いてβ−ガラクトシダーゼ融合タンパク質産生を誘導 し、3時間継続した。培養物をエッペンドルフ遠心機において12000gで5 分間遠心し、ペレットを100μl試料緩衝液(62.5mM Tris−HC l,pH6.8,2%SDS,10%グリセロール,0.01%ブロモフェノール ブルー)中に溶解し、5分間煮沸した。これから5μlを、まずウェスターンブ ロット、次いで標準方法(J.Sambrook,E.F.Fritsch,T .Maniatis,Molecular C loning,第二版,Cold Spring Harbor Labora tory Press,1989)によって分析した。これらのイムノブロット にかけた血清(1:100希釈物)は1種または数種の市販HCV試験において 陽性であったが、かかる試験において陰性の血清(1:100希釈物)も対照と して使用した。この分析結果を表3に示す。 A及びB:上述のごとく得られた組換え体によってコードされるβ−ガラクト シダーゼ融合タンパク質を、抗β−ガラクトシダーゼアフィニティーカラムを使 用して標準方法に従って精製した。かかる精製抗原を酵素結合イムノ吸着アッセ イ(ELISA)プレート上にコートさせ、非A非B型肝炎患者由来の血清と反 応させた。このELISAの使用により、かかる患者の血清と正常ヒト血清対照 とを区別し得る。方法は更に後述する。 配列番号7の配列に従うペプチド(配列番号6、8〜10をもつペプチドに対 しても同一の方法が使用される)を100mMリン酸緩衝液pH9.6中に7.5 μg/mlで溶解し、このペプチド溶液135μlをNUNCマイクロタイター プレートの各ウェルに仕込んだ。4℃で一晩、ペ プチドをマイクロタイタープレートへ結合させた。 次いでプレートを、0.2M Tris pH7.4/0.2M NaCl中の 0.05%Tween 20(R)溶液を用いて室温で5分間ブロックした。次いで プレートを250μl/ウェルの0.2M Tris pH7.4/0.2M N aClで1回、0.04M Tris pH7.4で2回洗浄し、乾燥した。非A 非B型肝炎ウイルスに特異的な抗体を測定するため、血清試料を試料希釈液(リ ン酸緩衝塩水溶液(PBS)/20%正常ヤギ血清/1%Triton X10 0)で希釈し、ウェルにピペット添加し(100μl/ウェル)、37℃で1時 間インキュベートした。ウェルをPBS/0.05% Tween 20(R)で洗 浄してから、結合ヒト抗体を、試料希釈液で希釈したペルオキシダーゼ標識ヤギ 抗ヒト免疫グロブリンを用いて検出した(100μl/ウェル、37℃で1時間 )。プレートをPBS/0.05% Tween 20(R)で4回洗浄した。TM Bをペルオキシダーゼ酵素の基質として添加し、室温で30分間反応させた。各 ウェルに100μlの2M H2SO4を添加することにより反応を停止させた。 Organon Teknikaマイクロエリザ読取り装置において 450nmで黄色を読み取った。 非A非B型肝炎患者由来の血清では陽性結果が得られるが、20人の正常ヒト 血清の結果は陰性である。 対照として、2つの未関連ペプチドを用いて上記方法を繰り返し得る。いずれ のケースも、正常ヒト血清とNANBH患者由来の血清試料とで得られる特異的 認識に有意な差は認められない。上記結果から、本発明の前記ポリペプチドはH CV抗体に対して免疫化学的に極めて反応性であり、単独で、または診断試験キ ットと組み合わせて使用し得るという結論は正しいと見られる。 非A非B型肝炎患者由来の血清においては特異的認識は陽性であるが、20人 の正常ヒト血清の結果は陰性である。 実施例3:Hu OT3競合アッセイ 組換えC33抗原(Chiron,欧州特許出願公開第318.216号明細 書)を精製し、炭酸緩衝液pH9.6中の濃度1μg/mlでELISAプレー ト上にコートした。(本出願人名義の同時係属欧州特許出願第92.204.1 07.4号明細書に従う抗体である)HuOT3を標準方法を使用してHRPで 標識した。 概要:培養上清をプロテインA−セファロースカラムにATで添加した。カラ ムを洗浄し(3M NaCl 1.5MグリシンpH8.9)、次いで4M Na OHを含む0.1Mクエン酸緩衝液pH4.0を使用して溶出した。フラクション を飽和Tris中に最終pH7.0まで回収した。フラクションをAmicon マイクロ濃縮機において濃縮し、PD−10カラムにおいて脱塩した。マイクロ BCAアッセイを使用してIgG濃度を測定した。Nakaneの結合体形成方 法を使用し、HRP:IgGモル比=4:1でモノクローナル抗体をHRPに結 合した。 HCV患者由来の血清がHuOT3と競合する抗体を含むかどうか判定するた め、C33組換え抗原をコートさせたELISAプレートを、PBS/Twee n 20で1 0倍に希釈したヒト血清と、約1.0のA492(Ct)をもたらすHRP標識H uOT3の適当な希釈液との混合物と一緒にインキュベートした。 競合アッセイの概略を図3に示す。特異的C33エピトープは三角形で示され ており、C33上の交差反応部位は四角形で示されている。C33は認識するが PCR陰性であるC33のみの血清は、図3に示したような「四角形」の交差反 応性エピトープに対する抗体を含み得る。 上述のC33ELISAのマイクロタイターウェルを、検査対象の特定の未標 識競合血清と一緒にプレインキュベートした。30分後、HRP標識HuOT3 を添加し、標識抗体及び未標識抗体を更に30分間、結合について競合させる。 100%競合を判定するため、100倍モル過剰量のヒトモノクローナル抗体を 使用した。 以下のパラメータを測定した: A:競合抗体を存在させずに特定のHRP標識モノクローナル抗体をCtで試 験したときに得られるA492:0%競合。 B:マイクロタイターウェルを100倍過剰量の同じモノクローナル抗体(未 標識)と一緒にプレインキュベート したときに得られるA492:100%競合。 C:マイクロタイターウェルを競合抗体(未標識)と一緒にプレインキュベー トしたときに得られるA492。 特定の競合血清の競合率は以下のように計算した: 競合率%=[1−(C−B)/(A−B)]×100% このアッセイは、10個の正常対照血清と、10個の、PCR陽性及びRIB A陽性であることが判っていたHCV患者由来の血清とで有効性が証明された。 全てのPCR陽性血清はHuOT3抗体と競合したが、対照は競合せず、この ことから、HuOT3抗体はNS−3抗原上の重要な免疫優勢エピトープを認識 すると結論し得る。 前述のごとき方法を使用する競合アッセイにより、79個のC33のみの血清 を試験し、得られた結果を、PCR試験においてかかる血清によって得られた結 果と比較した。これらの79個の血清のうち11の血清がPCR陽性であり、6 8の血清がPCR陰性であった。(1つを除いて)全てのPCR陰性血清は競合 アッセイにおいてHuOT3抗体と競合せず、全てのPCR陽性血清は競合アッ セイに おいてHuOT3抗体と競合した。この競合結果を表4に示す。 実施例4:クローン化エピトープを用いたELISA 本実施例においては、配列番号7に示したアミノ酸配列を有するペプチドを使 用したELISAにより、PCR陽性及びPCR陰性血清由来のC33抗体を区 別する能力を更に示す。 配列番号7に示した配列をもつペプチドをコードする核酸配列を含むクローン を、溶原性λgt11ファージによりβ−ガラクトシダーゼ融合タンパク質とし て発現させた。融合タンパク質を抗β−galアフィニティーカラム(Prom ega)を使用して製造業者指示に従って精製した。精製融合タンパク質を炭酸 緩衝液で1μg/mlに希釈し、マイクロタイターELISAプレートにコート させた。血清を1:34に希釈し、標準ELISA法により試験した。 特異的抗体の結合を、ヤギ抗ヒトペルオキシダーゼ結合体を用いて測定した。カ ットオフ値は、20個の正常血清によって得られた平均値+標準偏差の5倍とし て統計的に決定した。 30個のC33のみの血清を上述のごとく試験し、結果を、C33 RIBA (組換えイムノブロットアッセイ)を使用して得られた結果と比較した。結果は 表5に示す。この表から明らかなように、RIBA抗原はPCR陽性血清とPC R陰性血清とを区別せず、特異的抗体も非特異的抗体も検出した。OT3抗原は 、9個のPCR陽性血清のうち9個を識別し、21個のPCR陰性血清では1つ と反応しただけであった。 配列表 配列番号:1 配列の長さ:241 配列の型:核酸 鎖の数:二本鎖 トポロジー:直鎖状 配列の種類:Genomic DNA ハイポセチカル:No アンチセンス:No 起源 ・生物名:Escherichia coli ・株名:JM101 配列: 配列番号:2 配列の長さ:274 配列の型:核酸 鎖の数:二本鎖 トポロジー:直鎖状 配列の種類:Genomic DNA ハイポセチカル:No アンチセンス:No 起源 ・生物名:Escherichia coli ・株名:JM101 配列: 配列番号:3 配列の長さ:201 配列の型:核酸 鎖の数:二本鎖 トポロジー:直鎖状 配列の種類:Genomic DNA ハイポセチカル:No アンチセンス:No 起源 ・生物名:Escherichia coli ・株名:JM101 配列: 配列番号:4 配列の長さ:195 配列の型:核酸 鎖の数:二本鎖 トポロジー:直鎖状 配列の種類:Genomic DNA ハイポセチカル:No アンチセンス:No 起源 ・生物名:Escherichia coli ・株名:JM101 配列: 配列番号:5 配列の長さ:153 配列の型:核酸 鎖の数:二本鎖 トポロジー:直鎖状 配列の種類:Genomic DNA ハイポセチカル:No アンチセンス:No 起源 ・生物名:Escherichia coli ・株名:JM101 配列: 配列番号:6 配列の長さ:79 配列の型:アミノ酸 鎖の数:一本鎖 卜ポロジー:直鎖状 配列の種類:ペプチド ハイポセチカル:No 配列: 配列番号:7 配列の長さ:90 配列の型:アミノ酸 鎖の数:一本鎖 トポロジー:直鎖状 配列の種類:ペプチド ハイポセチカル:No フラグメント型:中間部フラグメント 配列: 配列番号:8 配列の長さ:67 配列の型:アミノ酸 鎖の数:一本鎖 トポロジー:直鎖状 配列の種類:ペプチド ハイポセチカル:No フラグメント型:中間部フラグメント 配列: 配列番号:9 配列の長さ:65 配列の型:アミノ酸 鎖の数:一本鎖 トポロジー:直鎖状 配列の種類:ペプチド ハイポセチカル:No フラグメント型:中間部フラグメント 配列: 配列番号:10 配列の長さ:51 配列の型:アミノ酸 鎖の数:一本鎖 トポロジー:直鎖状 配列の種類:ペプチド ハイポセチカル:No フラグメント型:中間部フラグメント 配列:
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.6 識別記号 庁内整理番号 FI C12N 7/00 8931−4B 15/09 C12P 21/02 C 9282−4B 21/08 9358−4B // A61K 39/395 S 9284−4C G01N 33/53 D 8310−2J 33/576 Z 8310−2J (81)指定国 EP(AT,BE,CH,DE, DK,ES,FR,GB,GR,IE,IT,LU,M C,NL,PT,SE),AU,CA,FI,JP,K R,US

Claims (1)

  1. 【特許請求の範囲】 1.HCV抗体に対して免疫化学的反応性を示す配列番号7に示したアミノ酸配 列を有するペプチド、またはそのフラグメントもしくは類縁体。 2.HCV抗体に対して免疫化学的反応性を示す配列番号6、8、9、10に示 した配列群及びそれらの組合せ、または前記配列群のフラグメントもしくは前記 配列群の類縁体から選択されるアミノ酸配列を有するペプチド。 3.請求項1または2に記載のペプチドを含む免疫化学試薬。 4.請求項1または2に記載のペプチドをコードする核酸配列。 5.配列番号2に示したDNA配列の少なくとも一部を含む、請求項4に記載の 核酸配列。 6.配列番号1、3、4、5に示したDNA配列の少なくとも一部を含む、請求 項4に記載の核酸配列。 7.請求項4から6のいずれか一項に記載の核酸配列を含む組換えベクター分子 。 8.請求項7に記載のベクターを用いて形質転換された宿主細胞。 9.請求項1または2に記載のペプチドに対するモノクローナル抗体。 10.請求項9に記載の抗体を分泌し得る不死化細胞系。 11.請求項9に記載のモノクローナル抗体を含む免疫診断試薬。 12.検査液中のHCVに対する抗体を検出する方法であって、請求項1または 2に記載のペプチドを検査液と接触させ、前記ペプチドと該検査液中の抗体とで 形成された免疫複合体の存在を検出する方法。 13.試料中のC型肝炎ウイルスを検出する方法であって、試料を、請求項9に 記載のモノクローナル抗体と接触させ、前記モノクローナル抗体とC型肝炎抗原 とで形成された免疫複合体を検出することからなる方法。 14.検査液中のC型肝炎ウイルスのNS−3タンパク質のHCV特異的エピト ープに対する抗体を検出する方法であって、請求項1または2に記載のペプチド を検査液と接触させ、前記ペプチドと該検査液中の抗体とで形成された免疫複合 体の存在を検出する方法。 15.検査液中のC型肝炎ウイルスのC33タンパク質のHCV特異的エピトー プに対する抗体を検出する方法であっ て、適当な支持体上に塗層した請求項1または2に記載のペプチドを、検査液と 、標識化した請求項9に記載の抗体とに接触させ、固相に結合した標識を検出す ることからなる方法。
JP6513785A 1992-12-07 1993-12-07 Hcvのc33領域由来のペプチド、該ペプチドに対する抗体及びhcvの検出方法 Pending JPH08504421A (ja)

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EP93201854 1993-06-25
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