【発明の詳細な説明】
テニス練習装置
本発明は、テニス競技の主に教習用シュミレータとなる、ボールを止める2素
子を有するテニスラケット用カバー(housing)に関する。
テニス競技の教習ではいくつか難点があることがよく知られている。公知の方
法では、生徒が人に怪我をさせたり物を壊したりすることなくラケットでボール
を力強く打つことを学ばねばならないため大きな空間が必要である。テニスコー
トは戸外にあることが多いので、教習ができるか否かは大気状態にも左右される
。
公知の方法では、教師が何人かの生徒を受け持つことが多く生徒個々の競技を
吟味せねばならないことを考慮すると、ボールの衝突点を確かめるためには、コ
ンテナバスケットからボールを集め、他の生徒の競技が終わっていることを確認
し、ボールが打たれた後にフィールドからボールを集め、ボールをバスケットに
戻すための大幅なタイムロスが避けられない。この公知方法では、生徒は、非常
に若い場合には特に、デッドタイムが非常に長いためもあって教習の第一段階で
退屈しまい、テニス競技に興味を失ってしまうおそれがある。公知方法では、受
けた教えをより良く理解することに加えて自己トレーニングすることを希望する
生徒は、ラケットへのボールの大衝突のない動作繰返しに限った空(から)練習
に満足するのでなければ、上記した空間の要件に関わる不便さに直面せねばなら
ない。発明の要旨
本発明の目的は、上記難点を簡単且つ経済的な仕方で解決できる装置を提供す
ることである。
本発明のポイントは、本質的にテニスラケットの両面を覆い、衝突の時点でボ
ールを止めることのできるカバーにある。ベルクロ(velcro)という通商名で知
られる材料等の、相補的に突合わせたときに両者間で強力に接合し、しかも引離
し力を受ければ常に且つ繰返し引離し可能である材料が公知である。例えば、フ
ックを有する材料と小環(目)を有する材料との、マッシュルーム形状の塑性化
した材料とパイル又はジャージーを有する材料との、スパイクを有する材料とベ
ルベット等の材料との接合が公知であり、以下ではこれらを簡略化のため雄タイ
プと雌タイプという。
本発明の一実施例によれば、テニスラケットはストリングの両面が雄タイプの
材料で覆われ、テニス競技で使われるのと大きさが同じボールが雌タイプの材料
で覆われる。逆に、テニスラケットの方に雌タイプの材料を用い、ボールの方に
雄タイプの材料を用いてもよい。
テニス競技の教習ではテニスラケットでボールを正確に打つことが基本である
ことに鑑み、本発明によるカバーではボールがラケットに衝突した時点で相補的
材料の接合によりボールが獲得位置でラケット上に止められ直ちにラケットに張
付いて、従って競技の教習に多大の利点が達成できる。このことにより競技を愛
しこのスポーツに専念する人の数及び個人個人の質にも影響が及び得、個人が関
わるかもしれない競争の観点でも将来的な改善が可能になる。
本発明のカバーは、テニスラケットの上にかければテニス競技の最適なシュミ
レータとなり、本発明の装置によれば、生徒がボールを力強く打った時に、ボー
ルがラケットに張付いたままとなり、同じ位置で止まり続けるため、衝突後のボ
ールを追うことができるような大空間を確保する必要がない。人に怪我をさせた
り物を壊したりするおそれがないので、好ましくない大気状態の下であっても、
数名の生徒に対して小さな体育館でレッスンを行うことが、サイクリング、ボー
ト漕ぎ、ウインドサーフィン、ゴルフ等の他スポーツに存在するシュミレータと
略同様に可能である。
本発明の装置では、教師がいろいろな生徒に対し同時にトレーニングを行うこ
ともできる。待ち、サービス、打ち及びファイナルの正しい位置を学ぶことであ
るテニス競技の第一の基本練習の場合は特にそうである。なぜなら、ボールをコ
ンテナバスケットから集めたり、他の生徒が競技を終えるのを待ったり、打った
後フィールドからボールを集めたり、ボールを再びバスケットに入れたりという
従来の様なタイムロスなしに、ボールを直ちに再使用できるからである。従って
、教師は、各生徒の競技を正すために、ストリング面でのボール衝突点を各生徒
について容易に確かめることができる。本発明は公知方法での練習に従来必要で
あった時間の約4/5を節約できるので、生徒にとってはより大きな興味を得られ
るという利点があり、レッスン時間をより有効に活用できる。加えて、生徒が他
の生徒のボールに当たる危険がないので、生徒を前後2列に一斉に並べてボール
打ちの練習をさせることもできる。
本発明の結果として、好適にも、教師は生徒に動きながらの
練習をさせることができる。なぜなら、教師は通常の教習の様にカバーなしの従
来のテニスラケットで生徒にボールを打ち、本発明のカバーをつけたテニスラケ
ットを持つ生徒が通常通りに走ってボールを受けることができ、ボールはカバー
のあるテニスラケットに止まったままとなるからである。
本発明の装置によりストリング面でのボール衝突点を容易に見出し得ることは
非常に有益である。衝突時点でのボール距離を正すために教師が各生徒について
ボール衝突点を監督することが問題なくできる。というのも、衝突はラケットの
戻り時に中央部(center)で起きなければならず、ボールがラケットの先(top
)又は芯(heart)にあるのは距離が長すぎる又は短かすぎることを示している
からである。
本発明のカバーでは、充分に注意深くて例えば色によりラケットカバーの2面
を識別できる程であれば、教師は数名の生徒について同時に且つ高頻度のボール
打ちで、右側又は反対側での「ボレー」と呼ばれる衝突を監督でき、生徒がサー
ブに戻ったときのストリング面も確認できる。
本発明のカバーでは、生徒はどこででも、たとえ我が家でも練習ができ、打ち
動作の単純な繰返しに加えて近くにある物を壊すおそれなくボール衝突のトレー
ニングを行うことができ、従って、受けた教習をより良く利用でき、従って正し
いボール打ちの教習に必要な時間を効果的に減らすことができる。
本発明のカバーでは、ボールが多数ある必要はなく、生徒1人につき1個のボ
ールで充分である。なぜならボールはラケットに張付いたままになっており、容
易に外して再利用できるからである。
本発明のカバーでは生徒が教習の第一段階をより良く楽しむことになる。それ
には2つの理由がある。長時間のデッドタイムを避けることが可能なことと、衝
突点に従ってカバーの上に何等かの印付けをして領域を痕跡づけすることが可能
となることによりレッスン中に他の生徒と競争したい気になったり、例えば、フ
ィールド外で実戦練習する場合に、基本であるサーブ時の正しいボール打ちを学
ぼうとする気になったりするためである。
本発明のカバーの付け外しが容易であることから、教師はラケットに本発明の
カバーを付けてレッスンを開始した後に、従来方法でのレッスンを続けることが
できる。
ボールを止める2素子を有するテニスラケット用カバーの一実施例によれば、
2素子をテニスラケットの2面各々に配する。2素子は楕円形であり、組立てる
ためにそれらを継ぎ合せ、継ぎ合せはストリングに対応するラケットフレームの
周に沿って行われる。
本発明の別の実施例によれば、2つの楕円形素子をストリングに対応するラケ
ットフレームの周に沿って、横方向に伸張可能な弾性帯により又は大きさがまち
まちであり得るラケットにカバーを合せることができる複数の弾性支持部材によ
り素子間を接続する。ストリングで構成されラケット中央部にまで延びるフレー
ム面の上にかけるカバーが、ラケットを容易に外せるよう弾性帯を有する場合、
容易な取り外しをするため例えばジッパー、ヒンジ等の装置である適宜の側部閉
止システムを備える。
他方、カバーが複数の弾性支持部を備えている場合には、容
易に外せるよう、弾性支持部のいくつかを例えばベルクロ等材料からなる開放可
能な素子で置き換えることができる。
弾性支持部で弾性的に伸張され続ける2つの楕円形素子はストリング面に対し
て数mm離間されたままであり、このことが弾性支持部の弾力性とあいまってボ
ールの衝撃を殺し、カバーによるボールブロックを助長する。
カバーの楕円形素子には、空気力学的力(aero-dynamicity)を増し重量を減
らすオリフィスを適宜つくることができる。
カバーは繊維材料又は非繊維材料でつくることができ、場合によっては塑性化
して、雄タイプ(フック、マッシュルーム形状、スパイク等の形状)の外面を持
たせ、ボールを雌タイプにするか又は逆に、即ち、外面を小環、ベルベット型材
料、ジャージー等の雌タイプにして、ボールを雄タイプにできる。
本発明の更なる好適実施例によれば、弾性帯が省かれ、ボールを止める2素子
がストリング面のみで留め付けられる。
好ましくは楕円形で同一寸法の2素子がストリングの相反2面に直接配し、そ
れら間が張付けられる。動作時に空気力学的力(aero-dynamicity)を増す目的
で縁を残すよう2素子はラケットフレームの大きさよりも小さくする。他の実施
例同様、外面はボールの相補的材料のタイプに応じて雄タイプ又は雌タイプにす
る。
2素子間の張付性を確保するため、内面をそれぞれ雄、雌に形成する。更に、
又はその代りに、2部分をスナップ等の装置で留め合わせ保持する別手段を用い
ることが可能である。
2つの楕円形素子の内外面間に、即ちカバー内部に、衝撃を和らげ張付性を改
良する、例えば柔軟ゴムシート等の柔軟材料
を挿入すれば好適である。
ボールは従来のテニスボールと大きさは同じであるが、重量は軽く、剛性も低
い。所望の張付きを達成するため、ボールはテニスラケットのカバーの材料に対
し相補的な材料、例えば小環、ベルベットタイプの材料、ジャージー、ベルベッ
ト等の物である雌タイプのものとするか、逆にフック、マッシュルーム形状、ス
パイク等の物で覆わねばならない。図面の簡単な説明
上記で論じた利点及びその他は、限定するためではなくて例示するために添付
された図面に関しての記述から明らかとなる。
図面において、
図1は本発明による着脱自在なカバーで覆われたテニスラケットの図である。
図2は、ストリングが楕円形素子で覆われた、本発明によるテニスラケットの
立面図である。
図3は、本発明による別の楕円形素子で覆われた、図2の面とは反対側の面の
立面図である。
図4は、図2及び3による2つの楕円形素子の接合を拡大して示した、ストリ
ングに対応する横断面である。
図5は、着脱可能なカバーを備え、楕円形素子が弾性支持部で保持された、本
発明により覆われたラケットの図である。
図6は、2つの楕円形素子の接合を拡大して示す、フレームに対応する図5の
横断面である。
いくつかの図面において類似の素子は同一の参照符号で示される。
図1は、テニスラケット10のフレーム13を、ストリングで構成された中心
部まで覆う本質的に楕円形のカバー18を示す。カバー18にはジッパー型のヒ
ンジ19が備えられている。カバー18の相反2面をテニスラケット10の周に
沿って組立てる継ぎ合せは横方向に伸張可能な弾性帯21によって行われる。
図5及び6に示したカバー18は、ストリングで構成されたテニスラケットの
フレーム13よりも大きさの小さい2つの楕円形素子11,12からなり、それ
ら素子間が図6に矢印で示した方向に伸張可能な複数の弾性支持部25によって
接続される。弾性支持部25は2つの楕円形素子11,12を、よく伸びた、し
かも弾性変形可能な状態で保持できるので、図6に示したフレーム厚があるがゆ
えに、楕円形素子11,12の内面は数mmストリングを有する面から離間した
ままであるため、ボールの衝撃とカバーブロックが弱められる。カバーの楕円形
素子11,12に、空気力学的力(aero-dynamicity)を増し重量を減らすため
オリフィス22が形成される。
カバー18からテニスラケットを容易に外せるようにするため、弾性支持部2
5のいくつかを開放可能な部材24に置き換えることができる。開放可能な部材
24は例えばベルクロ等材料で構成し、弾性支持部に似た大きさ及び外観であっ
てよく、楕円形素子11,12の張力を保つことができる。
図2、3及び4は、大きさが等しいが、外面の色の違い(図2及び3ではこれ
を模様の違いで表わしている)で識別される2つの楕円形素子11,14を示し
ている。それら素子はストリング20の両面に配して、両者間を張付けるように
なってい
る。それらはフレーム13より小さな大きさにつくられる。
楕円形素子の外面を複数の領域に分けられるので平行な楕円線12により、異
なったタイプの印付け(markings)を用いることが可能である。
図4に示した実施例においては、外面15,23を雄タイプとして示されてい
る。内面16,17はそれぞれ雄タイプと雌タイプであり、ストリング20の前
に配置される。本実施例によれば2つの楕円形素子の組立ては、ストリング20
の2面に2素子を置き、わずかの押圧でそれらを固定することにより簡単に行わ
れる。カバーの取外しは少しの力で分離させることにより簡単に行われる。
本発明によるカバーを製造するために、衝突時にボールに較べてより重く、よ
り張付力の強い材料を使うことができ、又、ボールが子供の使用を意図したもの
である場合には、たとえ衝突時のボールの張付力がより弱くなるとしてもボール
よりも軽い材料を使うことができる。
本発明は、本発明の範囲内である限りにおいての、細部の改変例及び当業者に
とって自明と見え得る改変例の全てを包含するが、それらは添付した請求範囲の
範囲内にあると理解される。
【手続補正書】特許法第184条の8
【提出日】1994年11月28日
【補正内容】
公開公報第1頁17行(日本文明細書第1頁18行)、「デッドタイム」を「無
駄時間」に補正。
公開公報第1頁21行(日本文明細書第1頁23行)、「空(から)」を「ボー
ルなしの」に補正。
公開公報第1頁22行の後に(日本文明細書第1頁と第2頁との間に)註1(第
1bis頁)を挿入。
公開公報第1頁27行(日本文明細書第2頁4行〜5行)、「本発明のポイント
は、本質的にテニスラケットの両面を覆い、衝突の時点でボールを止めることの
できるカバーにある。」を「この目的のため、常にテニスラケットの両面を実際
に覆い、衝突の時点でボールを止めることのできる、ベルクロその他の材料によ
るカバーがつくられた。」と補正。
公開公報第1頁29行(日本文明細書第2頁6行)、「通商名」を「ブランド名
」に補正。
公開公報第2頁29行(日本文明細書第3頁17行)、「タイムロス」を「時間
の無駄」に補正。
公開公報第3頁19行(日本文明細書第4頁15行)、「右側」を「フォアハン
ド」と補正。
公開公報第3頁20行(日本文明細書第4頁15行)、「反対側」を「バックハ
ンド」と補正。
公開公報第3頁23行(日本文明細書第4頁18行)、「たとえ我が家でも」を
「特に我が家で」と補正。
公開公報第3頁25行(日本文明細書第4頁19行)、「近くにある物」を「周
囲にある物」に補正。
公開公報第3頁33行(日本文明細書第5頁2〜3行)、「デッドタイム」を「
無駄時間」に補正。
公開公報第4頁13行、”permit”を”permits”に直す(英文法上の間違い、
即ち、三人称単数形の語尾変化の間違いを正したもの)。
公開公報第4頁20行(日本文明細書第5頁26行)、「他方、カバーが」を「
好適実施例によれば、カバーは」に補正。
公開公報第4頁20行(日本文明細書第6頁1行)、「弾性」を「前記」に補正
。
公開公報第4頁21行(日本文明細書第5頁26行)、「場合には、」を「。ど
のようなラケットサイズにも合せられるよう且つ」に補正。
公開公報第4頁21行(日本文明細書第6頁1行)、「のいくつか」を削除。
公開公報第4頁21行(日本文明細書第6頁2行)、「開放可能な素子で置き換
える」を「半径方向開放可能な素子で構成する」に補正。
公開公報第4頁22行(日本文明細書第6頁1〜2行)、「ベルクロ等材料」を
「ベルクロ等材料又は弾性支持部」に補正。
公開公報第4頁23行(日本文明細書第6頁3行)、「弾性」を「前記」に補正
。
公開公報第4頁28行(日本文明細書第6頁7行)、「空気力学的力(aero-dyn
amicity)」を「空気力学的力(aero-dynamics)」に補正。
公開公報第5頁2行(日本文明細書第6頁17〜18行)、「空気力学的力(ae
ro-dynamicity)」を「空気力学的力(aero-dynamics)」に補正。
公開公報第5頁10行(日本文明細書第6頁26行)、「柔軟」を「泡」に補正
。
公開公報第6頁14行(日本文明細書第8頁17行)、「オリフィス」を「多数
のオリフィス」に補正。
公開公報第6頁15行(日本文明細書第8頁16行)、「空気力学的力(aero-d
ynamicity)」を「空気力学的力(aero-dynamics)」に補正。
公開公報第6頁15行(日本文明細書第8頁17行)、「形成される」を「形成
される。これらのオリフィスはカバーにボールが張付くことができるよう充分に
小さなものではなければならない」に補正。
挿入用第1bis頁
遊具にベルクロ等の材料を使うことは従来の特許に開示されているが、それら
特許のいずれも本発明が解決して目的達成した問題点、即ち家でも使えるテニス
競技シュミレータを提供すること、に必要な特徴を備えていない。従って、その
他従来からの公知方法は、本発明で得られ得る、以下で述べる諸利点を提供でき
ない。
ヨーロッパ特許公開公報第448562号は、部分的にのみベルクロ材料の被覆で覆
われた1打面を有するラケットを開示している。この特許の特徴は、この用品の
作動面が、発射体が跳ね返ることのできるようにした(被覆していない)第一領
域、発射体を当てるのにまさしく使われる部分、即ち発射体を打たねばならない
部分と、発射体をそこに保持するようにした(ベルクロで被覆された)第2領域
(ここの使用は望ましくない)とを含む。この用品での競技は被覆のない中心部
で発射体を打って遠くに飛ばすことを含んでいる。
アメリカ特許第5080374号の主たる目的は、打つこと及び捕ること両方
の競技で使うことのできる遊具を提供することであり、この目的のため、ラケッ
トのボード部は1側のみがベルクロ材料で被覆されており、ベルクロ材料は、ラ
ケットに安定係合した壁部内でラケットに係合した弾性層に、縫い合わせで固定
される。
上記した装置のいずれも、ボールが跳ね返って遠くに飛ぶことを期待している
。従って、そのいずれも家等の小空間で用い
ることはできないし、教習を目的としてラケットにボールを留めることもできな
い。
逆に、アメリカ特許第4149726号はトレーニング用ゴルフクラブのみに特に言
及しており、クラブの頭部のみの1側にねじで旋回可能に固定した金属製の旋回
可能で弧状の剛性基部を備えている。ベルクロ材料がそれの凹みにわたってぴん
と張られている。細長円筒形であるため非常に特殊である「ボール」を使用する
ことも述べている。
補正クレーム
1.ラケット(10)ストリングの2面に対応するボール(11,12)を止め
る2つの実際的に楕円形の素子で構成され、該素子をつくる材料は、該材料に相
補的な、ボールを覆う材料と接合した場合にそれを前者に強く張付け、しかも該
材料は引離し力を加えることにより常に引離し得、それによりボール(11,1
2)を止める2素子が「ベルクロ」等の材料のような雄タイプの材料でつくられ
、ボールが相補的な「雌」タイプの材料で覆われる、又はその逆である、テニス
練習装置において、ボール(11,12)を止める2素子がテニスラケット(1
0)のカバー(18)を構成し、且つ容易に取外し得ること、前記2素子(11
,12)が同一の大きさであり且つラケット(10)のフレーム(13)の大き
さよりもわずかに小さいこと、及び、前記2素子(11,12)が前記テニスラ
ケット(10)の前記周に沿って、ベルクロ等の材料でつくられた複数の半径方
向開放可能手段(24)により組立て合わせられ且つ/又は前記素子(11,1
2)を張力の下に保持する弾性支持手段(25)により組立て合わせられ、それ
により前記2素子(11,12)がテニスラケット(10)のストリング(20
)から数mm離間したままであって前記ボールの衝撃が弱められることを特徴と
したテニス練習装置。
2.着脱可能であり、テニスラケット(10)のフレーム(13)に外側から当
てられ、本質的に楕円形であり、ラケット(10)のフレームを覆うことができ
、前記フレーム(13)
がストリング(20)で構成され、前記2素子が前記フレーム(13)の周に対
応する継ぎ合せで組立てられ、前記カバー(18)が前記カバー(18)を横方
向に開く手段を備えていることを特徴とする、請求項1によるテニス練習装置。
3.テニスラケット(10)の周に沿った前記2素子(11,12)の組立体が
、横方向に伸張可能な弾性帯(12)及び/又はジッパー手段(19)を含むこ
とを特徴とする、請求項1によるテニス練習装置。
4.テニスラケット(10)の2面に直接当てられる前記2素子(11,12)
で構成され、前記2素子(11,12)の一方を他方に保持手段により張付ける
ことを特徴とする、請求項1によるテニス練習装置。
5.前記2素子(11,12)が内面を有し、内面の一方(16)が雄タイプで
あり他方(17)が雌タイプであることを特徴とする、請求項1によるテニス練
習装置。
6.泡ゴムシート等の品を含む柔軟材料が2つの楕円形素子(11,12)の内
外面間に、即ちカバー(18)内部に挿入されることを特徴とする、請求項1に
よるテニス練習装置。
7.前記2素子(11,12)が外面を有し、該外面が色により互いに識別され
且つ/又は印付け(12)を前記2素子上に施して異なる領域を識別することを
特徴とする、請求項1によ
るテニス練習装置。
8.前記2つの楕円形素子が多数の小オリフィス(22)を有することを特徴と
する、請求項1によるテニス練習装置。
明細書
テニス練習装置
本発明は、テニス競技の主に教習用シュミレータとなる、ボールを止める2素
子を有するテニスラケット用カバー(housing)に関する。
テニス競技の教習ではいくつか難点があることがよく知られている。公知の方
法では、生徒が人に怪我をさせたり物を壊したりすることなくラケットでボール
を力強く打つことを学ばねばならないため大きな空間が必要である。テニスコー
トは戸外にあることが多いので、教習ができるか否かは大気状態にも左右される
。
公知の方法では、教師が何人かの生徒を受け持つことが多く生徒個々の競技を
吟味せねばならないことを考慮すると、ボールの衝突点を確かめるためには、コ
ンテナバスケットからボールを集め、他の生徒の競技が終わっていることを確認
し、ボールが打たれた後にフィールドからボールを集め、ボールをバスケットに
戻すための大幅なタイムロスが避けられない。この公知方法では、生徒は、非常
に若い場合には特に、無駄時間が非常に長いためもあって教習の第一段階で退屈
しまい、テニス競技に興味を失ってしまうおそれがある。公知方法では、受けた
教えをより良く理解することに加えて自己トレーニングすることを希望する生徒
は、ラケットへのボールの大衝突のない動作繰返しに限ったボールなしの練習に
満足するのでなければ、上記した空間の要件に関わる不便さに直面せねばならな
い。
遊具にベルクロ等の材料を使うことは従来の特許に開示されているが、それら
特許のいずれも本発明が解決して目的達成した問題点、即ち家でも使えるテニス
競技シュミレータを提供すること、に必要な特徴を備えていない。従って、その
他従来からの公知方法は、本発明で得られ得る、以下で述べる諸利点を提供でき
ない。
ヨーロッパ特許公開公報第448562号は、部分的にのみベルクロ材料の被覆で覆
われた1打面を有するラケットを開示している。この特許の特徴は、この用品の
作動面が、発射体が跳ね返ることのできるようにした(被覆していない)第一領
域、発射体を当てるのにまさしく使われる部分、即ち発射体を打たねばならない
部分と、発射体をそこに保持するようにした(ベルクロで被覆された)第2領域
(ここの使用は望ましくない)とを含む。この用品での競技は被覆のない中心部
で発射体を打って遠くに飛ばすことを含んでいる。
アメリカ特許第5080374号の主たる目的は、打つこと及び捕ること両方
の競技で使うことのできる遊具を提供することであり、この目的のため、ラケッ
トのボード部は1側のみがベルクロ材料で被覆されており、ベルクロ材料は、ラ
ケットに安定係合した壁部内でラケットに係合した弾性層に、縫い合わせで固定
される。
上記した装置のいずれも、ボールが跳ね返って遠くに飛ぶことを期待している
。従って、そのいずれも家等の小空間で用いることはできないし、教習を目的と
してラケットにボールを留めることもできない。
逆に、アメリカ特許第4149726号はトレーニング用ゴルフク
ラブのみに特に言及しており、クラブの頭部のみの1側にねじで旋回可能に固定
した金属製の旋回可能で弧状の剛性基部を備えている。ベルクロ材料がそれの凹
みにわたってぴんと張られている。細長円筒形であるため非常に特殊である「ボ
ール」を使用することも述べている。発明の要旨
本発明の目的は、上記難点を簡単且つ経済的な仕方で解決できる装置を提供す
ることである。
この目的のため、常にテニスラケットの両面を実際に覆い、衝突の時点でボー
ルを止めることのできる、ベルクロその他の材料によるカバーがつくられた。ベ
ルクロ(velcro)というブランド名で知られる材料等の、相補的に突合わせたと
きに両者間で強力に接合し、しかも引離し力を受ければ常に且つ繰返し引離し可
能である材料が公知である。例えば、フックを有する材料と小環(目)を有する
材料との、マッシュルーム形状の塑性化した材料とパイル又はジャージーを有す
る材料との、スパイクを有する材料とベルベット等の材料との接合が公知であり
、以下ではこれらを簡略化のため雄タイプと雌タイブという。
本発明の一実施例によれば、テニスラケットはストリングの両面が雄タイプの
材料で覆われ、テニス競技で使われるのと大きさが同じボールが雌タイプの材料
で覆われる。逆に、テニスラケットの方に雌タイプの材料を用い、ボールの方に
雄タイプの材料を用いてもよい。
テニス競技の教習ではテニスラケットでボールを正確に打つことが基本である
ことに鑑み、本発明によるカバーではボールがラケットに衝突した時点で相補的
材料の接合によりボールが
獲得位置でラケット上に止められ直ちにラケットに張付いて、従って競技の教習
に多大の利点が達成できる。このことにより競技を愛しこのスポーツに専念する
人の数及び個人個人の質にも影響が及び得、個人が関わるかもしれない競争の観
点でも将来的な改善が可能になる。
本発明のカバーは、テニスラケットの上にかければテニス競技の最適なシュミ
レータとなり、本発明の装置によれば、生徒がボールを力強く打った時に、ボー
ルがラケットに張付いたままとなり、同じ位置で止まり続けるため、衝突後のボ
ールを追うことができるような大空間を確保する必要がない。人に怪我をさせた
り物を壊したりするおそれがないので、好ましくない大気状態の下であっても、
数名の生徒に対して小さな体育館でレッスンを行うことが、サイクリング、ボー
ト漕ぎ、ウインドサーフィン、ゴルフ等の他スポーツに存在するシュミレータと
略同様に可能である。
本発明の装置では、教師がいろいろな生徒に対し同時にトレーニングを行うこ
ともできる。待ち、サービス、打ち及びファイナルの正しい位置を学ぶことであ
るテニス競技の第一の基本練習の場合は特にそうである。なぜなら、ボールをコ
ンテナバスケットから集めたり、他の生徒が競技を終えるのを待ったり、打った
後フィールドからボールを集めたり、ボールを再びバスケットに入れたりという
従来の様な時間の無駄なしに、ボールを直ちに再使用できるからである。従って
、教師は、各生徒の競技を正すために、ストリング面でのボール衝突点を各生徒
について容易に確かめることができる。本発明は公知方法での練習に従来必要で
あった時間の約4/5を節約できるので、生徒に
とってはより大きな興味を得られるという利点があり、レッスン時間をより有効
に活用できる。加えて、生徒が他の生徒のボールに当たる危険がないので、生徒
を前後2列に一斉に並べてボール打ちの練習をさせることもできる。
本発明の結果として、好適にも、教師は生徒に動きながらの練習をさせること
ができる。なぜなら、教師は通常の教習の様にカバーなしの従来のテニスラケッ
トで生徒にボールを打ち、本発明のカバーをつけたテニスラケットを持つ生徒が
通常通りに走ってボールを受けることができ、ボールはカバーのあるテニスラケ
ットに止まったままとなるからである。
本発明の装置によりストリング面でのボール衝突点を容易に見出し得ることは
非常に有益である。衝突時点でのボール距離を正すために教師が各生徒について
ボール衝突点を監督することが問題なくできる。というのも、衝突はラケットの
戻り時に中央部(center)で起きなければならず、ボールがラケットの先(top
)又は芯(heart)にあるのは距離が長すぎる又は短かすぎることを示している
からである。
本発明のカバーでは、充分に注意深くて例えば色によりラケットカバーの2面
を識別できる程であれば、教師は数名の生徒について同時に且つ高頻度のボール
打ちで、フォアハンド又はバックハンドの「ボレー」と呼ばれる衝突を監督でき
、生徒がサーブに戻ったときのストリング面も確認できる。
本発明のカバーでは、生徒はどこででも、特に我が家で練習ができ、打ち動作
の単純な繰返しに加えて周囲にある物を壊すおそれなくボール衝突のトレーニン
グを行うことができ、従って、受けた教習をより良く利用でき、従って正しいボ
ール打ち
の教習に必要な時間を効果的に減らすことができる。
本発明のカバーでは、ボールが多数ある必要はなく、生徒1人につき1個のボ
ールで充分である。なぜならボールはラケットに張付いたままになっており、容
易に外して再利用できるからである。
本発明のカバーでは生徒が教習の第一段階をより良く楽しむことになる。それ
には2つの理由がある。長時間の無駄時間を避けることが可能なことと、衝突点
に従ってカバーの上に何等かの印付けをして領域を痕跡づけすることが可能とな
ることによりレッスン中に他の生徒と競争したい気になったり、例えば、フィー
ルド外で実戦練習する場合に、基本であるサーブ時の正しいボール打ちを学ぼう
とする気になったりするためである。
本発明のカバーの付け外しが容易であることから、教師はラケットに本発明の
カバーを付けてレッスンを開始した後に、従来方法でのレッスンを続けることが
できる。
ボールを止める2素子を有するテニスラケット用カバーの一実施例によれば、
2素子をテニスラケットの2面各々に配する。2素子は楕円形であり、組立てる
ためにそれらを継ぎ合せ、継ぎ合せはストリングに対応するラケットフレームの
周に沿って行われる。
本発明の別の実施例によれば、2つの楕円形素子をストリングに対応するラケ
ットフレームの周に沿って、横方向に伸張可能な弾性帯により又は大きさがまち
まちであり得るラケットにカバーを合せることができる複数の弾性支持部材によ
り素子間を接続する。ストリングで構成されラケット中央部にまで延びるフレー
ム面の上にかけるカバーが、ラケットを容易に外せる
よう弾性帯を有する場合、容易な取り外しをするため例えばジッパー、ヒンジ等
の装置である適宜の側部閉止システムを備える。
好適実施例によれば、カバーは複数の支持部を備えている。どのようなラケッ
トサイズにも合せられるよう且つ容易に外せるよう、前記支持部を例えばベルク
ロ等材料又は弾性支持部からなる半径方向開放可能素子で構成することができる
。
前記支持部で弾性的に伸張され続ける2つの楕円形素子はストリング面に対し
て数mm離間されたままであり、このことが弾性支持部の弾力性とあいまってボ
ールの衝撃を殺し、カバーによるボールブロックを助長する。
カバーの楕円形素子には、空気力学的力(aero-dynamics)を増し重量を減ら
すオリフィスを適宜つくることができる。
カバーは繊維材料又は非繊維材料でつくることができ、場合によっては塑性化
して、雄タイプ(フック、マッシュルーム形状、スパイク等の形状)の外面を持
たせ、ボールを雌タイプにするか又は逆に、即ち、外面を小環、ベルベット型材
料、ジャージー等の雌タイプにして、ボールを雄タイプにできる。
本発明の更なる好適実施例によれば、弾性帯が省かれ、ボールを止める2素子
がストリング面のみで留め付けられる。
好ましくは楕円形で同一寸法の2素子がストリングの相反2面に直接配し、そ
れら間が張付けられる。動作時に空気力学的力(aero-dynamics)を増す目的で
縁を残すよう2素子はラケットフレームの大きさよりも小さくする。他の実施例
同様、外面はボールの相補的材料のタイプに応じて雄タイプ又は雌タイプにする
。
2素子間の張付性を確保するため、内面をそれぞれ雄、雌に形成する。更に、
又はその代りに、2部分をスナップ等の装置で留め合わせ保持する別手段を用い
ることが可能である。
2つの楕円形素子の内外面間に、即ちカバー内部に、衝撃を和らげ張付性を改
良する、例えば泡ゴムシート等の柔軟材料を挿入すれば好適である。
ボールは従来のテニスボールと大きさは同じであるが、重量は軽く、剛性も低
い。所望の張付きを達成するため、ボールはテニスラケットのカバーの材料に対
し相補的な材料、例えば小環、ベルベットタイプの材料、ジャージー、ベルベッ
ト等の物である雌タイプのものとするか、逆にフック、マッシュルーム形状、ス
パイク等の物で覆わねばならない。図面の簡単な説明
上記で論じた利点及びその他は、限定するためではなくて例示するために添付
された図面に関しての記述から明らかとなる。
図面において、
図1は本発明による着脱自在なカバーで覆われたテニスラケットの図である。
図2は、ストリングが楕円形素子で覆われた、本発明によるテニスラケットの
立面図である。
図3は、本発明による別の楕円形素子で覆われた、図2の面とは反対側の面の
立面図である。
図4は、図2及び3による2つの楕円形素子の接合を拡大して示した、ストリ
ングに対応する横断面である。
図5は、着脱可能なカバーを備え、楕円形素子が弾性支持部
で保持された、本発明により覆われたラケットの図である。
図6は、2つの楕円形素子の接合を拡大して示す、フレームに対応する図5の
横断面である。
いくつかの図面において類似の素子は同一の参照符号で示される。
図1は、テニスラケット10のフレーム13を、ストリングで構成された中心
部まで覆う本質的に楕円形のカバー18を示す。カバー18にはジッパー型のヒ
ンジ19が備えられている。カバー18の相反2面をテニスラケット10の周に
沿って組立てる継ぎ合せは横方向に伸張可能な弾性帯21によって行われる。
図5及び6に示したカバー18は、ストリングで構成されたテニスラケットの
フレーム13よりも大きさの小さい2つの楕円形素子11,12からなり、それ
ら素子間が図6に矢印で示した方向に伸張可能な複数の弾性支持部25によって
接続される。弾性支持部25は2つの楕円形素子11,12を、よく伸びた、し
かも弾性変形可能な状態で保持できるので、図6に示したフレーム厚があるがゆ
えに、楕円形素子11,12の内面は数mmストリングを有する面から離間した
ままであるため、ボールの衝撃とカバーブロックが弱められる。カバーの楕円形
素子11,12に、空気力学的力(aerodynamics)を増し重量を減らすため多数
のオリフィス22が形成される。これらのオリフィスはカバーにボールが張付く
ことができるよう充分に小さなものでなければならない。
カバー18からテニスラケットを容易に外せるようにするため、弾性支持部2
5のいくつかを開放可能な部材24に置き換
えることができる。開放可能な部材24は例えばベルクロ等材料で構成し、弾性
支持部に似た大きさ及び外観であってよく、楕円形素子11,12の張力を保つ
ことができる。
図2、3及び4は、大きさが等しいが、外面の色の違い(図2及び3ではこれ
を模様の違いで表わしている)で識別される2つの楕円形素子11,14を示し
ている。それら素子はストリング20の両面に配して、両者間を張付けるように
なっている。それらはフレーム13より小さな大きさにつくられる。
楕円形素子の外面を複数の領域に分けられるので平行な楕円線12により、異
なったタイプの印付け(markings)を用いることが可能である。
図4に示した実施例においては、外面15,23を雄タイプとして示されてい
る。内面16,17はそれぞれ雄タイプと雌タイプであり、ストリング20の前
に配置される。本実施例によれば2つの楕円形素子の組立ては、ストリング20
の2面に2素子を置き、わずかの押圧でそれらを固定することにより簡単に行わ
れる。カバーの取外しは少しの力で分離させることにより簡単に行われる。
本発明によるカバーを製造するために、衝突時にボールに較べてより重く、よ
り張付力の強い材料を使うことができ、又、ボールが子供の使用を意図したもの
である場合には、たとえ衝突時のボールの張付力がより弱くなるとしてもボール
よりも軽い材料を使うことができる。
本発明は、本発明の範囲内である限りにおいての、細部の改変例及び当業者に
とって自明と見え得る改変例の全てを包含するが、それらは添付した請求範囲の
範囲内にあると理解される。
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(81)指定国 EP(AT,BE,CH,DE,
DK,ES,FR,GB,GR,IE,IT,LU,M
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TD,TG),AT,AU,BB,BG,BR,BY,
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