JPH0847412A

JPH0847412A - 小物入れ

Info

Publication number: JPH0847412A
Application number: JP20460794A
Authority: JP
Inventors: Kouji Kanda; 浩慈神田
Original assignee: Cosmo Japan KK
Current assignee: Cosmo Japan KK
Priority date: 1994-08-04
Filing date: 1994-08-04
Publication date: 1996-02-20

Abstract

(57)【要約】【目的】パスポート等の貴重品や他の小物等を所持し
たままスキーや観光等を楽しむことのできる小物入れを
提供し、さらに、紛失し難いチケット（リフト券等）入
れを提供する。【構成】吊り下げ用の紐11を備えたパスポート入れに
好適な第１の小物入部10と、上腕に嵌め通すための弾性
バンド21を備えたリフト券入れに好適な第２の小物入れ
部20と、第１の小物入部10と第２の小物入れ部20を分離
可能に係着するファスナー30と、を有する小物入れ。

Description

【発明の詳細な説明】

【０００１】

【産業上の利用分野】本発明は小物入れに関し、例え
ば、スキーで用いる各種の小物を入れて所持したまま、
スキーを楽しむことのできる小物入れに関する。

【０００２】

【従来の技術】各種の小物を収納して持ち歩くための所
持具として、例えば、ポーチ、ショルダーバッグ、セカ
ンドバッグ等が提供されている。スキー場に於いてリフ
ト乗場を通過する際、煩雑な動作をしなくともリフト使
用券（１日券）の表示面を係員に容易に見せ得るよう
に、該リフト券を視認可能に収納して上腕に嵌め通すよ
うにしたリフト券入れが提供されている。

【０００３】

【発明が解決しようとする課題】宿舎での盗難防止のた
めにパスポート（外国の場合）等の貴重品を所持したま
まスキーを楽しみたい場合、該パスポート等が抜け落ち
無いように収納できる小物入れが必要となる。そのよう
な小物入れは、身体に確実に保持できるとともにスキー
の邪魔にならないものでなければならない。さらに、貴
重品以外にも、スキー場で必要な各種の小物（例：財
布，煙草，ライター，日焼け止め，フィルム等）をも収
納できることが望ましい。

【０００４】前述のリフト券入れは、宿舎に帰ると上腕
から外してしまうため紛失し易いという問題があり、特
に、２日券以上の連日券を入れている場合には、損害額
が大きくなる。ところで、前述のリフト券入れは、一般
に、耐久性を犠牲にすることで安価さを実現している。
即ち、リフト券自体はスキーに必須であるが、リフト券
入れは必須では無く、また、単機能である（他の機能を
持たない）ため、使い捨ての品物であるとのイメージが
強く、安価さが要求されるのである。また、逆に、その
ためもあって、紛失し易いという問題が生じている。

【０００５】本発明は上記の事情に鑑みたものであり、
パスポート等の貴重品や他の小物等を所持したままスキ
ー等のスポーツや、名所・旧跡の観光等を楽しむことの
できる小物入れを提供することを目的とする。また、紛
失し難いチケット（リフト券等）入れを提供することを
目的とする。また、リフト券入れから使い捨て商品のイ
メージを払拭することで、紛失し難くすることを目的と
する。

【０００６】

【課題を解決するための手段】本発明は、吊り下げ用の
紐を備えた第１の小物入部と、上腕に嵌め通すための弾
性バンドを備えた第２の小物入れ部と、前記第１及び第
２の小物入れ部を分離可能に係着する係着部材と、を有
する小物入れである。上記に於いて、係着部材は、例え
ば、ファスナーで構成できる。また、第１の小物入れ部
をパスポートサイズとし、一方の面の側にパスポートサ
イズのカード（薄物）を収納できる収納袋を設け、他方
の面の側に厚みを有する物（厚物）を収納できるように
襠を備えた収納袋を設け、且つ、各収納袋の収納口に被
収納物の抜けを防止する開閉自在な閉塞部材を設けても
よい。また、第２の小物入れ部をパスポートサイズと
し、弾性バンドが設けられている面の反対側の面に可撓
性を有する透明フィルムで外袋部を構成した薄物収納袋
を設けるとともに、上記透明フィルムの外面にホック受
体を設け、且つ、該ホック受体に対応するホックを内面
に設けた覆布の１縁部を上記ホック受体の近傍に縫合す
るように構成してもよい。また、第１及び第２の小物入
れ部の係着部材と反対側の端部に、該端部を係止するマ
ジックテープ（商標）を設けてもよい。

【０００７】

【作用】本発明では、第１の小物入部と第２の小物入部
とが、ファスナーのような係着部材により分離可能に一
体に係着されている。吊り下げ用の紐で身体に保持され
る第１の小物入れ部には、パスポート等の貴重品や、そ
の他の小物（厚物，薄物を問わない）が収納される。ゴ
ムバンドで上腕に嵌め通される第２の小物入れ部には、
リフト券のようなチケット類が収納される。

【０００８】

【実施例】以下、図を参照して本発明の実施例を説明す
る。ここで、図１の（ａ）を表面側、（ｂ）を裏面側と
する。

【０００９】図示の小物入れは、吊り下げ用の紐11を備
えた第１の小物入部10と、弾性バンド21を備えた第２の
小物入れ部20から成る。両者はファスナー（係着部材）
30によって一体に係着されており、簡易な操作で分離可
能である。本小物入れの素材は主としてナイロンであ
り、一部（リフト券等を収納する部分の外袋部等）にビ
ニール製の透明フィルムが用いられているが、ナイロン
に限定されず、強靱で耐水性（及び望ましくは防水性）
を有する素材を用いることができる。また、透明フィル
ムの素材もビニールに限定されない。なお、図中、40と
して示す部分は補強や体裁を整えるために縫合された縁
取り部である。

【００１０】第１の小物入れ部10は略パスポートサイズ
であり、表面側には、パスポートサイズのカードを収納
できる薄物収納袋13が設けられている。この薄物収納袋
13はナイロン製で不透明であり、その収納口にはファス
ナー13a(閉塞部材) が設けられている。このため、該フ
ァスナー13a を閉じることで、内部に収納されたパスポ
ート等の抜け落ちを確実に防止することができる。ま
た、この薄物収納袋13の上層側には、第２の薄物収納袋
17が重ねて設けられている。この第２の薄物収納袋17の
外袋部17b は透明なビニール製であるため、内部に収納
した物品を外から視認することができる。この第２の薄
物収納袋17の収納口には覆布17a が設けられており、こ
の覆布17a の裏面には、図３のように、マジックテープ
の雄部17cが設けられている。また、この雄部17C に対
応するように、上記透明なビニール製の外袋部17b の表
面には、マジックテープの雌部17d が設けられている。
したがって、覆布17a を閉じることでマジックテープ17
c-17d が固着され、これにより、第２の薄物収納袋17に
収納された物品の抜け落ちが確実に防止される。

【００１１】一方、第１の小物入れ部10の裏面側には、
図１の（ｂ）のように、襠15b を設けられることにより
或る程度の厚みを有する物（厚物；煙草等）を収納でき
るようにされた厚物収納袋15が設けられている。この厚
物収納袋15はナイロン製で不透明であり、その収納口に
はファスナー15a(閉塞部材) が設けられている。このた
め、該ファスナー15a を閉じることで、内部に収納され
た煙草等の物品の抜け落ちを確実に防止することができ
る。

【００１２】第２の小物入れ部20も、第１の小物入れ部
10と同様に略パスポートサイズである。この第２の小物
入れ部20の表面側には、図４のように、薄物収納袋23が
設けられている。この薄物収納袋23の上層部（外袋部）
23a は透明なビニール製であり、下層部（内袋部）は不
透明なナイロン製である。この薄物収納袋23の収納口23
b は、上層部（外袋部）23の内面に設けられたマジック
テープの雄部23c と下層部（内袋部）の対応部位に設け
られたマジックテープの雌部23d を押圧して固着するこ
とで閉じられる。これにより、内部に収納される物品
（リフト券等で外部から視認できる）の抜け落ちが防止
される。

【００１３】上記薄物収納袋23の上層部（外袋部）23a
の外面には、図４の（ｂ）のようにホック受体25a が設
けられている。このホック受体25a は、通常は、その近
傍に上縁部を縫い付けられた覆布25によって覆われてい
る。この覆布25の内面の対応部位には、ホック受体25a
に嵌合されるべきホック25b が設けられている。したが
って、上層部（外袋部）23a と覆布25の間にリフト回数
券のような紙製のチケット（係員によるハサミ入れ等の
必要なチケット）を挟み込み、上記ホック受体25a −ホ
ック25を嵌合させると、上記リフト回数券が露出状態
（鋏入れ可能な状態）で上記ホックに固着される。

【００１４】一方、第２の小物入れ部20の裏面側には、
図１の（ｂ）のように、カードのような薄い物を収納で
きる薄物収納袋27が設けられている。この薄物収納袋27
はナイロン製で不透明であり、その収納口にはファスナ
ー27a が設けられている。このため、該ファスナー27a
を閉じることで、内部に収納されたカード等の薄物の抜
け落ちを確実に防止することができる。また、この裏面
側には、長さや弾力を調整可能な弾性バンド21が設けら
れており、本第２の小物入れ部20を上腕に嵌め通すこと
ができるようにされている。

【００１５】また、図１の（ｂ）に示すように、第１の
小物入れ部10と第２の小物入れ部20の裏面側の前記ファ
スナー30と反対側の端部には、マジックテープの雄部35
c と雌部35d が設けられており、この雄部35c と雌部35
d を押圧して固着することにより、第１の小物入れ部10
と第２の小物入れ部20とが一体に保持される。また、前
記第１の小物入れ部10の吊り下げ用の紐11には、ループ
の大きさを任意に調節するための調節部材11a が設けら
れている。このため、緩く首から掛けたり、比較的しっ
かりと肩から掛けたりという調節が自由である。

【００１６】上記実施例では、小物入れ部が第１と第２
の２個設けられた場合を述べているが、３個以上設けら
れた場合も同様に構成可能である。例えば、「第１の小
物入部と第２の小物入れ部第３の小物入部を備え、第１
及び／又は第２の小物入れ部には吊り下げ用の紐が具備
されており、第３の小物入れ部には上腕に嵌め通すため
の弾性バンドが具備されており、第１と第２、及び、第
２と第３の各小物入れ部は各々相互に分離可能に係着す
る係着部材で係着されて成る、小物入れ」として構成で
きる。他の組み合わせについても同様である。

【００１７】

【発明の効果】以上、本発明では、第１と第２の小物入
部がファスナー等の係着部材により一体に係着されて分
離可能であるため、適宜、両者を分離・係着して使用す
ることができる。例えば、第１の小物入れ部にパスポー
ト等の貴重品や他の小物等を入れて紐を首や肩に掛け、
スキー等のスポーツや、観光を楽しむことができる。こ
の場合は、第１及び第２の小物入れ部を相互に分離して
いても、また、係着していてもよい。また、両者を分離
して第２の小物入れ部にリフト券を入れて弾性バンドを
上腕に嵌め通すことで、リフト乗場での煩雑な動作が不
要となり、スキーを楽しむことができる。また、宿舎で
は第２の小物入れ部を第１の小物入れ部に係着しておく
ことで、紛失し難くすることができる。

【図面の簡単な説明】

【図１】実施例の小物入れを示し、（ａ）は表面図、
（ｂ）は裏面図。

【図２】第１と第２の小物入れを分離する様子を示す説
明図（ａ）と、分離後の第１の小物入れ部の表面側を示
す説明図（ｂ）。

【図３】分離後の第１の小物入れ部の表面側を示す説明
図。

【図４】分離後の第２の小物入れ部の表面側を示す説明
図であり、（ａ）は覆布を閉じた状態、（ｂ）は開いた
状態を示す。

【符号の説明】

１０第１の小物入れ部１１紐１３薄物収納袋１５厚物収納袋２０第２の小物入れ部２１弾性バンド２３薄物収納袋２５覆布３０ファスナー（係着部材）

Claims

【特許請求の範囲】

【請求項１】吊り下げ用の紐を備えた第１の小物入部
と、上腕に嵌め通すための弾性バンドを備えた第２の小
物入れ部と、前記第１及び第２の小物入れ部を分離可能
に係着する係着部材と、を有する小物入れ。
【請求項２】請求項１に於いて、前記係着部材はファスナーである、小物入れ。
【請求項３】請求項１、又は請求項２に於いて、前記第１の小物入れ部は略パスポートサイズであり、表
面側にはパスポートサイズのカードを収納可能な薄物収
納袋を有し、裏面側には厚みを有する物を収納可能にす
る襠を備えた厚物収納袋を有し、各収納袋の収納口には
被収納物の抜けを防止する開閉自在な閉塞部材が設けら
れて成る、小物入れ。
【請求項４】請求項１、又は請求項２に於いて、前記第２の小物入れ部は略パスポートサイズであり、前
記弾性バンドの反対面側には可撓性を有する透明フィル
ムで外袋部を構成された薄物収納袋を有し、該薄物収納
袋の外袋部の外面にはホック受体が設けられるととも
に、その近傍には上記ホック受体に嵌合されるべきホッ
クを内面側に設けられた覆布の一縁部が縫合されて成
る、小物入れ。
【請求項５】請求項３の前記第１の小物入れ部と、請
求項４の前記第２の小物入れ部と、を有する小物入れ。
【請求項６】請求項１乃至請求項５に於いて、前記第１及び第２の小物入れ部の前記係着部材と反対側
の端部には、該端部を係止するマジックテープが設けら
れて成る、小物入れ。
【請求項７】請求項６に於いて、前記吊り下げ用の紐と前記第１の小物入部の一縁部とで
ループが構成され、該ループの大きさが任意に設定可能
である、小物入れ。