JPH0846609A - 署名文書交換方法及び署名文書交換方式 - Google Patents

署名文書交換方法及び署名文書交換方式

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JPH0846609A
JPH0846609A JP6180152A JP18015294A JPH0846609A JP H0846609 A JPH0846609 A JP H0846609A JP 6180152 A JP6180152 A JP 6180152A JP 18015294 A JP18015294 A JP 18015294A JP H0846609 A JPH0846609 A JP H0846609A
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Tatsuaki Okamoto
龍明 岡本
Kazuo Ota
和夫 太田
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 本発明の目的は、通信回数を低減し、高速で
多くの送信データ量を扱うことが可能な署名文書交換方
法及び署名文書交換装置を提供することである。 【構成】 本発明は、逆変換が可能な一方向性関数を用
いて秘密情報を変換して送信するコミット手段10と、
コミット手段10により、送信された情報を逆変換して
検証し、検証結果により開示または、処理の中止を行
う。開示は、文書とその文書の電子署名の対及びコミッ
ト段階での一方向性関数で変換した結果となるような情
報を秘密情報を送信した装置の署名であると判定する開
示手段20より構成される。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、署名文書交換方法及び
署名文書交換方式に係り、特に、電子署名/捺印(ディ
ジタル署名方式)の付与された電子文書を複数の送受信
装置が、通信を用いて、公平に交換するシステムを実現
するための署名文書交換方法及び署名文書交換方式に関
する。
【0002】
【従来の技術】従来、最も代表的な署名文書交換方法と
しては、S. Even, O. Goldreich とA.Lempelによる1-2-
曖昧通信路(1-out-of-2-oblivious transfer) を用いた
方法(S.Even, O.Goldreich, and A Lempel Number 6, p
p.637-647(1985))が最も代表的である。
【0003】1-2-曖昧通信路とは、送信者が2つの通信
文を対にして送るとき、必ずどちらか一方だけが受信者
に送られ、さらに、送信者は、受信者がどちらを受け取
ったかを知ることができないという特徴を有する通信路
である。このような1-2 曖昧信路は、RSA法(池野、
小山「現代暗号理論」電子情報通信学会、岡本栄司「暗
号理論入門」共立出版)などの交換鍵暗号を利用して実
現できることが知られている(S.Even, O. Goldreich,
and A Lemplel "A Randomized Protocol for Signing C
ontracts," Communicaiton of the ACM, Volume 28, Nu
mber 6, pp.637-647(1985)) 。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上記の
S.Even, O. Goldreichと、A.Lempelによる1-2-曖昧通信
回路(1-out-of-2-oblivious transfer)を用いた方法で
は、例えば、安全係数を64としたとき、攻撃の計算量
が264のオーダとなり、開示段階で64対の通信文を1-
2-曖昧通信路で送信する必要がある。1-2-曖昧通信路を
効率的に実現する方法としては、公開鍵暗号を用いる方
法(S. Even, O. Goldreich, and A. Lempel "A Randomi
zed Protocol for Signing Contracts," Communication
of the ACM, Volume 28, Number 6, pp.637-647(198
5)) が最も優れているが、一対の通信文を1-2-曖昧通信
路で送信する毎に、RSA法などの公開鍵暗号を数回以
上実行する必要がある。このため、送受信装置に多くの
計算量を必要とするという問題がある。
【0005】また、数百ビット程度のデータを64回程
度交換、さらに、1ビットのデータを64回程度交換す
る必要があり、通信回数、通信量共に多いという問題が
ある。
【0006】本発明は、上記の点に鑑みなされたもの
で、上記従来の問題点を解決し、通信回数を低減し、高
速で多くの送信データ量を扱うことが可能な署名文書交
換方法及び署名文書交換装置を提供することを目的とす
る。
【0007】
【課題を解決するための手段】本発明の署名文書交換方
法は、複数の送受信装置がそれぞれ作成した電子署名文
書を交換する署名文書交換方法において、生成された秘
密情報のどのような関数値に対しても高い確率で逆変換
が可能な関数を用いて該秘密情報の交換におけるデータ
開示を制限する。
【0008】図1は、本発明の原理を説明するためのシ
ーケンスチャートである。
【0009】本発明の署名文書交換方法は、複数の送受
信装置がそれぞれ作成した電子署名文書を交換する署名
文書交換方法において、コミット段階では、送受信装置
Aは、自分でランダムに生成した秘密情報Xを異なる安
全係数を持つ複数の一方向性関数で変換された値a*
交換したい文書Mに付加したものを新たな文書M* とみ
なし、該文書M* に対し該送受信装置Aの電子署名を作
成し(ステップ1)、文書M* と該電子署名の対を他の
送受信装置に送信し(ステップ2)、全ての送受信装置
が文書と電子署名の対の送信が終了した後に、開示段階
に移行し、開示段階では、送受信装置Aは、変換された
値a* に関し、安全係数の最も高い一方向性関数による
変換から、順次逆変換し(ステップ3)、その結果を他
の利用者と順次交換し(ステップ4、5、6、7)、か
つ、受け取った他の利用者の一方向性関数の逆変換結果
を毎回検証し(ステップ8)、検証が不合格であれば、
直ちに、それ以降の逆変換結果の送信を中止し、全ての
送受信装置がある安全係数の逆変換結果を送信し終わっ
た後に、一段階低い安全係数の逆変換結果の送信の段階
に移行し(ステップ9)、最終的に、全ての送受信装置
が最も安全係数の低い逆変換結果の送付が終了した時点
で開示段階を終了し、文書M* と該文書M*の電子署名
の対、及び該コミット段階における異なる安全係数を持
つ複数の一方向性関数で変換した結果a* となるような
情報X’を該送受信装置Aの該文書M * に対する署名と
みなす(ステップ10)。
【0010】本発明の署名文書交換方式は、複数の送受
信装置がそれぞれ作成した電子署名文書を交換する署名
文書交換方式において、生成された秘密情報のどのよう
な関数値に対しても高い確率で逆変換が可能な関数を用
いて該秘密情報の交換におけるデータ開示を制限する手
段を有する。
【0011】図2は、本発明の原理構成図である。
【0012】本発明の署名文書交換方式は、複数の送受
信装置がそれぞれ作成した電子署名文書を交換する署名
文書交換方式において、送受信装置Aが自分でランダム
に生成した秘密情報Xを異なる安全係数を持つ複数の一
方向性関数で変換してa* を交換したい文書Mに付加し
たものを新たな文書M* とみなし、該文書M* に対し該
送受信装置Aの電子署名を作成する送信データ作成手段
11と、送信データ作成手段11において生成された該
文書M*と該電子署名の対を他の送受信装置に送信する
送信手段12とを有するコミット手段10と、安全係数
の高い順に、変換された値a* を一方向関数を用いて逆
変換し、逆変換の結果の送信を行う逆変換結果送信手段
21と、逆変換結果送信手段21より送信された該逆変
換結果を毎回検証する検証手段22と、検証手段22に
おいて、検証が不合格であれば、直ちに、それ以降の逆
変換結果の送信を中止する開示制限手段23と、文書M
* と該文書M* の電子署名の対、及びコミット段階にお
ける異なる安全係数を持つ複数の一方向性関数で変換し
た結果a* となるような情報X’(Xと同じでも、異な
っていてもよい)を該送受信装置Aの該文書M* に対す
る署名とみなす署名判定手段24とを有する開示手段2
0とを有する。
【0013】
【作用】本発明は、処理速度の最も早い一方向性(ハッ
シュ)関数(例えば、岡本栄司著「暗号理論入門」の
p.138の一方向ハッシュ関数を利用した関数等)に
よる変換を用いて、どのような関数値に対しても非常に
高い確率でその逆変換が存在するという性質を利用し
て、送信者のデータ開示における不正を防いでいる。従
って、本発明は、処理速度の早い一方向性(ハッシュ)
関数で変換することの繰り返しとなっており、1-2-曖昧
通信路等の複雑な要素を利用しないため、1-2-曖昧通信
路を用いた従来の方式に比べて高速な処理が可能とな
り、さらに、通信量を低減することが可能である。
【0014】
【実施例】以下、図面と共に、本発明の実施例を説明す
る。以下の実施例では、簡単のため、2つの送受信装置
間での秘密情報交換方式の例を示すが、各送受信装置の
送信先を複数にして、それぞれの送受信装置間の処理を
2利用者間の場合と全く同様に実行することにより、3
者以上の送受信装置間での秘密情報交換方式を同様に実
現することができる。
【0015】図3は、本発明の一実施例の全体のシステ
ム構成を示す。同図において、送受信装置A100が送
受信装置B200と通信路300を介して結合されてい
るとする。ここでは、送受信装置A100から送受信装
置B200に対して秘密情報を送信するものとして説明
する。
【0016】図4は、本発明の一実施例の通信シーケン
スの概要を示す。通信シーケンスは、秘密情報を送信す
るためのコミット段階と、当該秘密情報を開示するため
の開示段階より構成される。コミット段階は、同図にお
いて、ステップ101及びステップ102であり、ステ
ップ101では、送受信装置A100が送受信装置B2
00に対して秘密情報を異なる安全係数を有する複数の
一方向性関数で変換した値a* を作成して、送受信装置
B200に送信したい文書Mに付加し、さらに、送受信
装置A100の電子署名を作成し、それらを対にして、
送受信装置B200に送信する。
【0017】ステップ102では、送受信装置B200
が上記のa* と同様に、送受信装置A100に対して秘
密情報を安全係数を有する複数の一方向性関数で変換し
た値b* を作成して送受信装置B100と交換したい文
書Mに付加して、さらに、送受信装置B200の電子署
名を作成して、それらを対にして送受信装置A100に
送信する。
【0018】次に開示段階は、同図において、ステップ
103とステップ104に対応する。ステップ103で
は、送受信装置A100が一方向性関数で変換した値a
* に対して順次逆変換した結果を送受信装置B200に
送信する。ステップ104では、送受信装置B200が
一方向性関数で変換した値b* に対して順次逆変換した
結果を送受信装置A100に送信する。
【0019】さらに、開示段階では、上記の逆変換した
結果を送信するのみならず、受信した相手の送受信装置
からの一方向性関数の逆変換結果を毎回検証し、検証が
不合格である場合は、それ以上の逆変換結果の送信を中
止する。即ち、送受信装置A100が送受信装置B20
0から受信した逆変換結果が不合格になっている場合に
は、送受信装置A100から送受信装置B200に対し
て、それ以降の逆変換結果の送信は行わない。
【0020】また、送受信装置A100が送受信装置B
200からの逆変換結果を合格と判定した場合には、次
の逆変換結果の検証を行う上記の処理を順次行い、送受
信装置B200が最も安全係数の低い(最後の)逆変換
結果の送信が終了するまで繰り返す。最終的には、送受
信装置B200は文書M* とその電子署名の対、及び変
換された値a* となるような情報Xを送受信装置A10
0の文書Mに対する署名とみなす。
【0021】図5は、本発明の一実施例の送受信装置の
構成を示す。同図において、送受信装置A100及び送
受信装置B200共に同様の構成であるが、説明のため
に、別々の符号を付すものとする。
【0022】送受信装置A100は、乱数発生器11
0、一方向性関数演算器120、結合器130、下位ビ
ット抽出器140、生成器150及び比較器160より
構成される。送受信装置B200は、乱数発生器21
0、一方向性関数演算器220、結合器230、下位ビ
ット抽出器240、生成器250及び比較器260より
構成される。
【0023】送受信装置A100の乱数発生器110
は、乱数xi を生成し、生成された乱数X=(x1
…,xn )は結合器130に出力される。
【0024】一方向性関数演算器120は、一方向性関
数hi を演算し、演算結果を結合器130に入力する。
一方向性関数hi は、s(i)ビットのバイナリ値をi
ビットのバイナリ値に変換する関数であり(i=1,
2,…,n)、さらに、殆ど全てのiビットのバイナリ
値yに対してhi (x)=yとなるようなs(i)ビッ
トのxが存在するものとする。なお、ここで、iを一方
向性関数hi の安全係数と呼ぶ。
【0025】このような条件を満たす一方向性関数とし
て、例えば、SHA(岡本栄司著「暗号理論入門」のp
139)を利用して、SHAを256ビットのバイナリ
値を160ビットに変換するSHA関数としたとき、 hi (x)=[SHA(x)]i として、効率的に構成できる(i=1,2,…,n)。
ここで、xは、256ビットの値であり、(つまり、こ
こでは、s(i)=256,i=1,2,…,n)
[y]i は、yの下位iビットを意味する。
【0026】結合器130は、乱数発生器110から入
力された乱数xi と一方向性関数演算器120から入力
された一方向性関数hi が入力されると、結合された結
合値a* を作成し、この値a* に文書Mが付加され、文
書 M* =a* ‖M を作成する。
【0027】電子署名生成器150は、文書M* に対す
る送受信装置A100の電子署名を作成し、送受信装置
A100の電子署名と共に、文書M* を送受信装置B2
00に送出する。
【0028】送受信装置B200は、送受信装置A10
0と同様の構成であり、送受信装置B200の乱数発生
器210は、乱数yi を生成し、生成された乱数Y=
(y1,…,yn )は結合器230に出力される。
【0029】一方向性関数演算器220は、一方向性関
数hi を演算し、演算結果を結合器130に入力する。
【0030】結合器230は、乱数発生器210から入
力された乱数yi と一方向性関数演算器220から入力
された一方向性関数hi が入力され、結合された結合値
*を作成し、この値b* に文書Mが入力され、文書 M* =b* ‖M を作成する。
【0031】電子署名生成器250は、文書M* に対す
る送受信装置B200の電子署名を作成し、送受信装置
B200の電子署名と共に、文書M* を送受信装置A1
00に送出する。
【0032】図6は、本発明の一実施例のコミット段階
を説明するための図である。同図において、送受信装置
A100と送受信装置B200は、事前に出力サイズの
異なる以下の一方向性関数hn ,hn-1 ,…,h1 を共
有しておく。
【0033】図7は、本発明の一実施例のコミット段階
の通信シーケンスを示す。
【0034】ステップ201)送受信装置A100は、
乱数発生器110を用いて、(s(i)−i+1)ビッ
ト(i=1,2,…,n)の乱数xi を生成して(ここ
で、X=(x1 ,x2 ,…,xn ))、一方向性関数h
n ,hn-1 ,…,h1 を計算する一方向性関数演算器1
20、結合器130(‖の演算)を用いて、以下の計算
によりa* を求める。
【0035】a1 =x1 , ai =xi ‖hi-1 (ai-1 ),(i=2,…,n), a* =hn (an ) ステップ202)送受信装置A100は、結合器130
を用いて、 M* =a* ‖M を作成し、電子署名(ディジタル署名)生成器150を
用いて文書M* に対する送受信装置A100の電子署名
を作成する。
【0036】ステップ203)送受信装置A100と同
様に、送受信装置B200は、乱数発生器210を用い
て、(s(i)−i+1)ビット(i=1,2,…,
n)の乱数yi を生成し(ここで、Y=(y1 ,y2
…,yn )、一方向性関数hn,hn-1 ,…,h1 を計
算する一方向性関数演算器220、結合器230(‖の
演算)を用いて、以下の計算によりb* を求める。
【0037】b1 =y1 , bi =yi ‖hi-1 (bi-1 ),(i=2,…,n), b* =hn (an ) ステップ204)送受信装置B200は、結合器230
を用いて、 M'*=b* ‖M’ を作成し、電子署名(ディジタル署名)生成器250を
用いて、文書M'*に対し、利用者Bの電子署名を作成す
る。
【0038】ステップ205)送受信装置A100は、
文書M* 及び送受信装置A100の電子署名を送受信装
置B200に送る。
【0039】ステップ206)送受信装置B200は、
文書M'*及び送受信装置B200の電子署名を送受信装
置A100に送る。
【0040】次に、開示段階について説明する。図8
は、本発明の一実施例の開示段階を説明するための図で
ある。図9は、本発明の一実施例の開示段階の通信シー
ケンスを示す。図9において、以下の手順をi=n,n
−1,…,1に対し順次繰り返し行う。
【0041】ステップ301)送受信装置A100は、
結合器130で生成されたai を送受信装置B200に
送信する。
【0042】ステップ302)送受信装置B200は、
一方向性関数演算器220、下位ビット抽出器240
([]i の演算)、比較器260を用いて、 [ai+1 i =hi (ai ) が満足されているかどうかをチェックする。但し、i=
nのときは、 [a* n =hn (an ) が満足されているかをチェックする。満足されていれ
ば、bi を送受信装置A100に送る。満足されていな
い場合には、それ以降の処理を中止する。
【0043】ステップ303)送受信装置A100は、
一方向性関数演算器120、下位ビット抽出器140
([]i の演算)、比較器160を用いて、 [bi+1 i =hi (bi ) が満足されているかどうかをチェックする。但し、i=
nのときは、 [b* n =hn (bn ) が満足されているかどうかをチェックする。満足されて
いれば、次のステップに移行する。満足されていない場
合には、それ以降の処理を中止する。
【0044】ステップ304)iの値を1デクリメント
する。
【0045】上記の処理が終了したら、以上の情報を送
受信装置A100の文書Mに対する署名とみなす。
【0046】即ち、開示段階において、送受信装置A1
00は、a* に関して、安全係数iの最も高い一方向性
関数による変換より、順次変換した結果を、送受信装置
B200と順次交換し、送受信装置B200から受け取
った一方向性関数の逆関数結果を毎回検証し、検証が不
合格であれば処理を中止する。一方、合格であり、全て
の逆関数結果を送受信装置B200から受け取ると、一
段階低い(i=i−1)の安全係数の逆変換結果の送信
を行う。
【0047】これにより、以下のように、送受信装置A
100の文書Mに対する署名は、文書M* とその電子署
名の対、及びコミット段階における異なる安全係数iを
持つ複数の一方向関数で変換した結果a* となるような
情報X’とする。
【0048】以下の関係を満足するX=(x1 ,…,
n )。
【0049】a1 =x1 , ai =xi ‖hi-1 (ai-1 ),(i=2,…,n), a* =hn (an ) (上記、Xは、上記の関係を満足していればよく、送受
信装置Aが実際に保有しているものと一致していなくと
もよい)。
【0050】文書M* =a* ‖M. 文書M* に対する送受信装置A100の署名。
【0051】なお、上記の実施例では、送受信装置A1
00、B200での秘密情報のやり取りを行ったが、送
受信装置A100から複数の相手の送受信装置との送受
信を行うようなケースであっても本発明は、適用でき
る。
【0052】本発明は、上記の実施例に限定されること
なく、特許請求の範囲内で種々変更・応用が可能であ
る。
【0053】
【発明の効果】上述のように本発明によれば、各送受信
装置が、計算する必要のある計算は無視できるほど軽量
の計算を除くと、コミット段階で、一方向性関数の演算
をn回、開示段階の全体でも一方向性関数の演算はn回
である。なお、ここで、例えば、n=64回とすること
ができる。上記で実施例として示したSHA等を用いた
一方向性関数の演算は、RSA法等の公開鍵暗号の演算
に比べて、非常に高速であり(数100倍以上高速であ
る)、従って、曖昧通信路をn程度回用いる(つまり、
公開鍵暗号を用いる)従来の方式に比べ、極めて高速な
演算が実現する。
【0054】また、本発明の送信データ量は、例えば、
s(i)=256ビットとすると、コミット段階で、署
名と文書M以外に、n(=64ビット)、開示段階の全
体で(256+n)n/2(=10240)ビットとな
る。従来の方式では、コミット段階で、署名と文書M以
外に、128n(=8192)ビットのオーダ、開示段
階において、曖昧通信路を用いる処理において、少なく
とも512n(=43768)ビット送る必要がある。
【0055】このような例からも分かるように、本発明
は、高速に大容量の情報の授受を可能とする。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の原理を説明するためのシーケンスチャ
ートである。
【図2】本発明の原理構成図である。
【図3】本発明の一実施例の全体のシステム構成図であ
る。
【図4】本発明の一実施例の通信シーケンスの概要を示
す図である。
【図5】本発明の一実施例の送受信装置の構成図であ
る。
【図6】本発明の一実施例のコミット段階を説明するた
めの図である。
【図7】本発明の一実施例のコミット段階の通信シーケ
ンスを示す図である。
【図8】本発明の一実施例の開示段階を説明するための
図である。
【図9】本発明の一実施例の開示段階の通信シーケンス
を示す図である。
【符号の説明】
10 コミット手段 11 送信データ作成手段 12 送信手段 20 開示手段 21 逆変換結果送信手段 22 検証手段 23 開示制限手段 24 署名判定手段 100 送受信装置A 110、210 乱数発生器 120、220 一方向性関数演算器 130、239 結合器 140、240 下位ビット抽出器 150、250 電子署名生成器 160、260 比較器 200 送受信装置B

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 複数の送受信装置がそれぞれ作成した電
    子署名文書を交換する署名文書交換方法において、 生成された秘密情報のどのような関数値に対しても高い
    確率で逆変換が可能な関数を用いて該秘密情報の交換に
    おけるデータ開示を制限することを特徴とする署名文書
    交換方法。
  2. 【請求項2】 複数の送受信装置がそれぞれ作成した電
    子署名文書を交換する署名文書交換方法において、 コミット段階では、送受信装置Aは、自分でランダムに
    生成した秘密情報Xを異なる安全係数を持つ複数の一方
    向性関数で変換された値a* を交換したい文書Mに付加
    したものを新たな文書M* とみなし、該文書M* に対し
    該送受信装置Aの電子署名を作成し、 該文書M* と該電子署名の対を他の送受信装置に送信
    し、 全ての送受信装置が文書と電子署名の対の送信が終了し
    た後に、開示段階に移行し、 該開示段階では、該送受信装置Aは、該変換された値a
    * に関し、安全係数の最も高い一方向関数による変換か
    ら、順次逆変換した結果を他の利用者と順次交換し、か
    つ、受け取った他の利用者の一方向性関数の逆変換結果
    を毎回検証し、 検証が不合格であれば、直ちに、それ以降の逆変換結果
    の送信を中止し、 全ての送受信装置がある安全係数の逆変換結果を送信し
    終わった後に、一段階低い安全係数の逆変換結果の送信
    の段階に移行し、 最終的に、全ての送受信装置が最も安全係数の低い逆変
    換結果の送付が終了した時点で開示段階を終了し、 該文書M* と該文書M* の電子署名の対、及び該コミッ
    ト段階における異なる安全係数を持つ複数の一方向性関
    数で変換した結果a* となるような情報X’を該送受信
    装置Aの該文書M* に対する署名とみなすことを特徴と
    する署名文書交換方法。
  3. 【請求項3】 複数の送受信装置がそれぞれ作成した電
    子署名文書を交換する署名文書交換方式において、 生成された秘密情報のどのような関数値に対しても高い
    確率で逆変換が可能な関数を用いて該秘密情報の交換に
    おけるデータ開示を制限する手段を有することを特徴と
    する署名文書交換方式。
  4. 【請求項4】 複数の送受信装置がそれぞれ作成した電
    子署名文書を交換する署名文書交換方式において、 送受信装置Aが自分でランダムに生成した秘密情報Xを
    異なる安全係数を持つ複数の一方向性関数で変換してa
    * を交換したい文書Mに付加したものを新たな文書M*
    とみなし、該文書M* に対し該送受信装置Aの電子署名
    を作成する送信データ作成手段と、 該送信データ作成手段において生成された該文書M*
    該電子署名の対を他の送受信装置に送信する送信手段と
    を有するコミット手段と、 安全係数の高い順に、変換された値a* を一方向関数を
    用いて逆変換し、逆変換の結果の送信を行う逆変換結果
    送信手段と、 該逆変換結果送信手段より送信された該逆変換結果を毎
    回検証する検証手段と、 該検証手段において、検証が不合格であれば、直ちに、
    それ以降の逆変換結果の送信を中止する開示制限手段
    と、 該文書M* と該文書M* の電子署名の対、及び該コミッ
    ト段階における異なる安全係数を持つ複数の一方向性関
    数で変換した結果a* となるような情報X’(Xと同じ
    でも、異なっていてもよい)を該送受信装置Aの該文書
    * に対する署名とみなす署名判定手段とを有する開示
    手段とを有することを特徴とする署名文書交換方式。
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