JPH0845033A - 磁気ヘッド、磁気記録装置及び磁気ヘッドの製造方法 - Google Patents

磁気ヘッド、磁気記録装置及び磁気ヘッドの製造方法

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JPH0845033A
JPH0845033A JP17880694A JP17880694A JPH0845033A JP H0845033 A JPH0845033 A JP H0845033A JP 17880694 A JP17880694 A JP 17880694A JP 17880694 A JP17880694 A JP 17880694A JP H0845033 A JPH0845033 A JP H0845033A
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magnetic shield
magnetic
junction
protection
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JP17880694A
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Hidekazu Kanda
英一 神田
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Fujitsu Ltd
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Fujitsu Ltd
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Publication date
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    • GPHYSICS
    • G11INFORMATION STORAGE
    • G11BINFORMATION STORAGE BASED ON RELATIVE MOVEMENT BETWEEN RECORD CARRIER AND TRANSDUCER
    • G11B5/00Recording by magnetisation or demagnetisation of a record carrier; Reproducing by magnetic means; Record carriers therefor
    • G11B5/40Protective measures on heads, e.g. against excessive temperature 

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  • Magnetic Heads (AREA)
  • Recording Or Reproducing By Magnetic Means (AREA)

Abstract

(57)【要約】 (修正有) 【目的】 磁気抵抗効果型磁気ヘッドの過大電圧、過大
電流又は静電気による放電によりMR素子が破壊される
のを防止する。 【構成】 磁気抵抗素子21と、磁気抵抗素子21にそ
れぞれ接続され、磁気抵抗素子21に流入し、或いは磁
気抵抗素子21から流出するセンス電流を導く第1及び
第2の引出し導体22a,22bと、絶縁膜を介して磁気抵
抗素子21及び第1及び第2の引出し導体22a,22bを
挟む第1及び第2の磁気シールド23a,23bと、それぞ
れの引出し導体22a,22b,22c,22dとそれぞれの磁
気シールド23a,23b,23c,23dに接続され、規定以
上の電圧に対して導通するそれぞれの保護素子24a,24
b,24c,24dとを有する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、磁気ヘッド,磁気記録
装置及び磁気ヘッドの製造方法に関し、より詳しくは、
磁気ディスク装置及び磁気テープ装置に用いられる磁気
シールドを備えた磁気抵抗効果型磁気ヘッド,磁気記録
装置及び磁気ヘッドの製造方法に関する。
【0002】
【従来の技術】近年、コンピュータの外部記憶装置とし
て用いられる磁気ディスク装置の大容量化に伴い、高性
能磁気ヘッドが要望されている。この要望を満たすもの
として、記録媒体の速度に依存せず高出力が得られる磁
気抵抗効果型磁気ヘッド(以下、MRヘッドと称す
る。)が注目されている。
【0003】また、高密度記録化に伴い、情報の読出
し、或いは書込みを正確に行うため、読出し時に磁気デ
ィスクの読出し領域以外の領域からの磁力線を遮断し、
或いは書込み領域以外の領域に及ぶ磁力線を遮断する必
要がある。このため、MRヘッドでは磁気抵抗素子層
(以下、MR素子層と称する。)を挟んで磁気シールド
が設けられる場合がある。
【0004】図9(a)は、従来例の磁気シールドを備
えたMRヘッドを示す斜視図である。図9(a)におい
て、1はMR素子層、2a,2bはMR素子層1の両端
部と接続された引出し導体で、引出し導体2aはセンス
電流をMR素子層1に流入し、引出し導体2bはセンス
電流をMR素子層1から流出する。3a,3bは不図示
の絶縁膜を介してMR素子層1及び引出し導体2a,2
bを挟んで設けられた磁気シールドである。
【0005】このMRヘッドは磁気ヘッドスライダの側
壁に取り付けられて、回転する磁気ディスク上に浮上
し、磁気ディスクからの信号磁束を検出する。信号磁束
がMR素子層1に入ると、MR素子層1の抵抗値が変化
し、電圧の変化となって現れる。これを再生回路を介し
て取り出す。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】しかし、上記のMRヘ
ッドにおいては、センス電流にサージがのったり、誤っ
て過大電流が流れたりすると、MR素子層1が過熱し、
焼損する。また、図9(b)に示すように、磁気ヘッド
の作成中に、或いは作成された磁気ヘッドの取扱い中
に、電気的に浮いている磁気シールド3a,3bが帯電
する場合がある。このため、絶縁膜を介して磁気シール
ド3a,3bとMR素子層1間で放電し、MR素子層1
が破壊されることがある。
【0007】本発明は、係る従来例の問題点に鑑みて創
作されたものであり、過大電圧、過大電流又は静電気に
よる放電によりMR素子が破壊されるのを防止すること
ができる磁気抵抗効果型磁気ヘッドを提供することを目
的とするものである。
【0008】
【課題を解決するための手段】上記課題は、第1に、磁
気抵抗素子と、前記磁気抵抗素子にそれぞれ接続され、
前記磁気抵抗素子に流入し、或いは前記磁気抵抗素子か
ら流出するセンス電流を導く第1及び第2の引出し導体
と、絶縁膜を介して前記磁気抵抗素子及び前記第1及び
前記第2の引出し導体を挟む第1及び第2の磁気シール
ドと、前記第1の引出し導体と前記第1の磁気シールド
に接続され、規定以上の電圧に対して導通する第1の保
護素子と、前記第2の引出し導体と前記第1の磁気シー
ルドに接続され、規定以上の電圧に対して導通する第2
の保護素子と、前記第1の引出し導体と前記第2の磁気
シールドに接続され、規定以上の電圧に対して導通する
第3の保護素子と、前記第2の引出し導体と前記第2の
磁気シールドに接続され、規定以上の電圧に対して導通
する第4の保護素子とを有する磁気ヘッドによって達成
され、第2に、前記第1乃至第4の保護素子は、ダイオ
ード,定電圧ダイオード又はバリスタであることを特徴
とする第1の発明に記載の磁気ヘッドによって達成さ
れ、第3に、前記第1乃至前記第4の保護素子のいずれ
もpn接合を有し、かつ前記第1の保護素子は前記pn
接合のp側が前記第1の磁気シールドと接続し、前記第
2の保護素子は前記pn接合のn側が前記第1の磁気シ
ールドと接続し、前記第3の保護素子は前記pn接合の
p側が前記第2の磁気シールドと接続し、前記第4の保
護素子は前記pn接合のn側が前記第2の磁気シールド
と接続していることを特徴とする第2の発明に記載の記
載の磁気ヘッドによって達成され、第4に、前記第1の
保護素子は前記第1の引出し導体と前記第1の磁気シー
ルドの間に介在し、前記第2の保護素子は前記第2の引
出し導体と前記第1の磁気シールドの間に介在し、前記
第3の保護素子は前記第1の引出し導体と前記第2の磁
気シールドの間に介在し、前記第4の保護素子は前記第
2の引出し導体と前記第2の磁気シールドの間に介在す
ることを特徴とする第1乃至第3の発明のいずれかに記
載の磁気ヘッドによって達成され、第5に、磁気抵抗素
子と、前記磁気抵抗素子にそれぞれ接続され、前記磁気
抵抗素子に流入し、或いは前記磁気抵抗素子から流出す
るセンス電流を導く第3及び第4の引出し導体と、絶縁
膜を介して前記磁気抵抗素子及び前記第3及び前記第4
の引出し導体を挟む第3及び第4の磁気シールドと、前
記第3又は前記第4の引出し導体と前記第3の磁気シー
ルドに接続され、規定以上の電圧に対して導通する第5
の保護素子と、前記第3又は前記第4の引出し導体と前
記第4の磁気シールドに接続され、規定以上の電圧に対
して導通する第6の保護素子とを有する磁気ヘッドによ
って達成され、第6に、前記第5及び第6の保護素子
は、ダイオード,定電圧ダイオード又はバリスタである
ことを特徴とする第5の発明に記載の磁気ヘッドによっ
て達成され、第7に、前記第5及び前記第6の保護素子
のいずれも、pn接合を有し、かつ前記第5の保護素子
は前記pn接合のp側が前記第3の磁気シールドと接続
し、前記第6の保護素子は前記pn接合のp側が前記第
4の磁気シールドと接続していることを特徴とする第6
の発明に記載の記載の磁気ヘッドによって達成され、第
8に、前記第5の保護素子は、前記第3又は前記第4の
引出し導体と前記第3の磁気シールドの間に介在し、前
記第6の保護素子は、前記第3又は前記第4の引出し導
体と前記第4の磁気シールドの間に介在することを特徴
とする第5乃至第7の発明のいずれかに記載の磁気ヘッ
ドによって達成され、第9に、第1、第2、第3、第
5、第6又は第7の発明に記載の磁気ヘッドを有する磁
気記録装置によって達成され、第10に、前記磁気ヘッ
ドは磁気ヘッドスライダに取り付けられ、前記第1乃至
第4の保護素子のいずれも前記磁気ヘッドの外部に引き
出された配線と接続されていることを特徴とする第9の
発明に記載の磁気記録装置によって達成され、第11
に、前記磁気ヘッドは磁気ヘッドスライダに取り付けら
れ、前記第5及び第6の保護素子のいずれも前記磁気ヘ
ッドの外部に引き出された配線と接続されていることを
特徴とする第9の発明に記載の磁気記録装置によって達
成され、第12に、第4又は第8の発明に記載の磁気ヘ
ッドを有する磁気記録装置によって達成され、第13
に、絶縁性基板上に第1の磁気シールド層を形成する工
程と、前記第1の磁気シールド層上にpn接合を有する
半導体層からなる第1の保護素子層とpn接合を有する
半導体層からなる第2の保護素子層をそれぞれ形成する
工程と、前記第1及び前記第2の保護素子層及び前記第
1の磁気シールド層を被覆して第1の絶縁膜を形成する
工程と、前記第1の絶縁膜をパターニングし、前記第1
及び前記第2の保護素子層上にそれぞれ第1及び第2の
開口を形成する工程と、前記第1の開口底部の前記第1
の保護素子層と接続する第1の引出し導体層を形成し、
第2の開口底部の前記第2の保護素子層と接続する第2
の引出し導体層を形成する工程と、前記第1及び前記第
2の引出し導体層と接続する磁気抵抗素子層を形成する
工程と、前記第1の引出し導体層上にpn接合を有する
半導体層からなる第3の保護素子層を形成し、前記第2
の引出し導体層上にpn接合を有する第4の保護素子層
を形成する工程と、前記第3及び前記第4の保護素子
層,前記第1及び前記第2の引出し導体層及び前記磁気
抵抗素子層を被覆して第2の絶縁膜を形成する工程と、
前記第2の絶縁膜をパターニングして前記第3及び前記
第4の保護素子層上にそれぞれ第3及び第4の開口を形
成する工程と、前記第3の開口底部の前記第3の保護素
子層と接続し、かつ前記第4の開口底部の前記第4の保
護素子層と接続する第2の磁気シールド層を形成する工
程と、前記第2の磁気シールド層を被覆して第3の絶縁
膜を形成する工程とを有する磁気ヘッドの製造方法によ
って達成され、第14に、前記第1の保護素子層は前記
pn接合のp側が前記第1の磁気シールド層と接続し、
前記第2の保護素子層は前記pn接合のn側が前記第1
の磁気シールド層と接続し、前記第3の保護素子層は前
記pn接合のp側が前記第2の磁気シールド層と接続
し、前記第4の保護素子層は前記pn接合のn側が前記
第2の磁気シールド層と接続していることを特徴とする
第13の発明に記載の磁気ヘッドの製造方法によって達
成され、第15に、絶縁性基板上に第3の磁気シールド
層を形成する工程と、前記第3の磁気シールド層上にp
n接合を有する半導体層からなる第5の保護素子層を形
成する工程と、前記第5の保護素子層及び前記第3の磁
気シールド層を被覆して第4の絶縁膜を形成する工程
と、前記第4の絶縁膜をパターニングし、前記第5の保
護素子層上に第5の開口を形成する工程と、第3及び第
4の引出し導体層を形成し、前記第3及び前記第4の引
出し導体層のうちいずれかと前記第5の開口底部の前記
第5の保護素子層を接続する工程と、前記第3及び前記
第4の引出し導体層とそれぞれ接続する磁気抵抗素子層
を形成する工程と、前記第3又は前記第4の引出し導体
層上にpn接合を有する半導体層からなる第6の保護素
子層を形成する工程と、前記第6の保護素子層,前記第
3及び前記第4の引出し導体層及び前記磁気抵抗素子層
を被覆して第5の絶縁膜を形成する工程と、前記第5の
絶縁膜をパターニングして前記第6の保護素子層上に第
6の開口を形成する工程と、前記第6の開口底部の前記
第6の保護素子層と接続する第4の磁気シールド層を形
成する工程と、前記第4の磁気シールド層を被覆して第
6の絶縁膜を形成する工程とを有する磁気ヘッドの製造
方法によって達成され、第16に、前記第5の保護素子
層は前記pn接合のp側が前記第3の磁気シールド層と
接続し、前記第6の保護素子層は前記pn接合のp側が
前記第4の磁気シールド層と接続していることを特徴と
する第15の発明に記載の磁気ヘッドの製造方法によっ
て達成される。
【0009】
【作用】本発明の磁気ヘッド及び磁気記録装置において
は、第1及び第2の引出し導体と第1の磁気シールドに
それぞれ接続され、規定以上の電圧に対して導通する第
1及び第2の保護素子と、第1及び第2の引出し導体と
第2の磁気シールドにそれぞれ接続され、規定以上の電
圧に対して導通する第3及び第4の保護素子とを有す
る。このような第1乃至第4の保護素子として、例え
ば、ダイオード,定電圧ダイオード又はバリスタの使用
が可能である。
【0010】第1又は第2の磁気シールドは電気的に浮
いているので、静電気により帯電し易い。少なくともい
ずれかが帯電した場合、第1又は第2の引出し導体と第
1又は第2の磁気シールドの間に電圧が発生するため、
第1の磁気シールド側の第1或いは第2の保護素子か、
又は第2の磁気シールド側の第3或いは第4の保護素子
が導通し、第1の磁気シールド→第1或いは第2の保護
素子→第1又は第2の引出し導体の経路で、又は第2の
磁気シールド→第3或いは第4の保護素子→第1又は第
2の引出し導体の経路で静電気が放電される。
【0011】従って、第2又は第3の保護素子が導通す
る電圧を、第1又は第2の引出し導体と第1又は第2の
磁気シールドの間に介在する絶縁膜の静電破壊耐圧より
も小さくしておけば、介在する絶縁膜の破壊を回避する
ことができる。更に、第1又は第2の引出し導体に過大
な電圧サージがのった場合、磁気抵抗素子の第1及び第
2の引出し導体間の電圧差が大きくなる。このとき、大
きくなった電圧差により、第1乃至第4の保護素子のい
ずれもが導通するため、磁気抵抗素子に並列に入ってい
る、第1又は第2の引出し導体→第1又は第2の保護素
子→第1の磁気シールド→第2又は第1の保護素子→第
2又は第1の引出し導体の経路に、或いは第1又は第2
の引出し導体→第3又は第4の保護素子→第2の磁気シ
ールド→第4又は第3の保護素子→第2又は第1の引出
し導体の経路に主として過剰な電流が流れ、磁気抵抗素
子にはあまり流れない。
【0012】また、第1又は第2の引出し導体に過大な
電流サージがのった場合、その電流が磁気抵抗素子に流
れて第1及び第2の引出し導体間の電圧差が大きくなる
が、大きくなった電圧差により、第1乃至第4の保護素
子が導通するため、磁気抵抗素子と並列に入っている第
1又は第2の引出し導体→第1又は第2の保護素子→第
1又は第2の磁気シールド→第2又は第1の引出し導体
の経路で、或いは第1又は第2の引出し導体→第3又は
第4の保護素子→第2の磁気シールド→第4又は第3の
保護素子→第2又は第1の引出し導体の経路で過剰な電
流がバイパスされる。
【0013】いずれの場合にも、磁気抵抗素子への過大
電圧の印加又は過大電流の流入を回避することができ
る。また、第3及び第4の引出し導体のいずれかと第3
の磁気シールドに接続され、規定以上の電圧に対して導
通する第5の保護素子と、第3及び第4の引出し導体の
いずれかと第4の磁気シールドに接続され、規定以上の
電圧に対して導通する第6の保護素子とを有する。
【0014】従って、第3又は第4の磁気シールドのい
ずれかが帯電した場合、第5又は第6の保護素子が導通
し、第3又は第4の磁気シールド→第5又は第6の保護
素子→第3又は第4の引出し導体の経路で静電気が放電
される。従って、第5又は第6の保護素子が導通する電
圧を、第3又は第4の引出し導体と第3又は第4の磁気
シールドの間に介在する絶縁膜の静電破壊耐圧よりも小
さくしておけば、絶縁膜の破壊を防止することができ
る。
【0015】
【実施例】以下、図面を参照しながら、本発明の実施例
について説明する。 (1)本発明の第1乃至第3の実施例に係る磁気抵抗効
果型磁気ヘッド(MRヘッド)についての説明 (a)第1の実施例 図8は本発明の第1の実施例に係るMRヘッドが磁気ヘ
ッドスライダに取り付けられた磁気記録装置について示
す斜視図である。
【0016】図8において、11はMRヘッド、12は
磁気ヘッドスライダで、磁気ヘッドスライダ12の側壁
にMRヘッド11が取り付けられている。13は磁気ヘ
ッドスライダ12を磁気ディスク14の方に付勢するサ
スペンションである。14は情報が磁気的に記録されて
いる磁気ディスクで、情報の読出し時に高速で回転す
る。
【0017】また、図1は本発明の第1の実施例に係る
MRヘッドの詳細について示す斜視図である。図1にお
いて、21は厚さ約340Åの帯状のMR素子層、22
a,22bはセンス電流をMR素子層21に供給するた
め、MR素子層21の両端部と接続して設けられた膜厚
約1000Åの銅膜からなる第1及び第2の引出し導体であ
る。センス電流は、例えば、第1の引出し導体22aから
MR素子層21に流入し、MR素子層21を通過してM
R素子層21から第2の引出し導体22bに流出する。
【0018】23a,23bは不図示の絶縁膜を介してMR
素子層21と第1及び第2の引出し導体22a,22bを挟
んで設けられた、軟磁性体、例えばパーマロイからなる
厚さ約2〜3μmの平板状の第1及び第2の磁気シール
ドである。第1及び第2の磁気シールド23a,23b間の
間隔は凡そ0.35μmとなっている。24a〜24dは過
大電流及び帯電した静電気による放電電流をバイパスす
るために設けられた第1乃至第4のダイオードである。
第1のダイオード24aは第1の引出し導体22aと第1の
磁気シールド23aに接続され、第2のダイオード24bは
第2の引出し導体22bと第1の磁気シールド23aに接続
されている。また、第3のダイオード24cは第1の引出
し導体22aと第2の磁気シールド23bに接続され、第4
のダイオード24dは第2の引出し導体22bと第2の磁気
シールド23bに接続されている。詳細な接続関係につい
ては以下に述べる。
【0019】図3は、本発明の第1の実施例に係るMR
ヘッドの周辺の電気的接続について示す回路図である。
第1の引出し導体22aにセンス電流供給回路25が接続
され、第2の引出し導体22bは接地されている。センス
電流は第1の引出し導体22aから第2の引出し導体22b
の方に流れる。また、第1及び第2の引出し導体22a,
22bはそれぞれ直流カットのためのコンデンサ26a,26
bを介して再生回路27に接続されている。
【0020】第1の引出し導体22aと第1の磁気シール
ド23aの間に介在する第1のダイオード(第1の保護素
子)24aは、第1の磁気シールド23aにアノードが接続
され、第1の引出し導体22aにカソードが接続されてい
る。第2の引出し導体22bと第1の磁気シールド23aの
間に介在する第2のダイオード(第2の保護素子)24b
は、第1の磁気シールド23aにカソードが接続され、第
2の引出し導体22bにアノードが接続されている。
【0021】第1の引出し導体22aと第2の磁気シール
ド23bの間に介在する第3のダイオード(第3の保護素
子)24cは、第2の磁気シールド23bにカソードが接続
され、第1の引出し導体22aにアノードが接続されてい
る。第2の引出し導体22bと第2の磁気シールド23bの
間に介在する第4のダイオード(第4の保護素子)24d
は、第2の磁気シールド23bにアノードが接続され、第
2の引出し導体22bにカソードが接続されている。
【0022】なお、通常の動作時に、MR素子層21の
抵抗値は5〜10Ω程度で、MR素子層21にセンス電
流10〜20mAを流しているため、MR素子層21の
両端に電圧が発生するが、高々0.2V程度である。従
って、上記のダイオード24a〜24dが接続されても、磁
気記録装置の動作には何らの影響も与えない。上記のM
Rヘッド21を用いて磁気ディスク14から次のように
して情報の読出しを行う。即ち、図8に示すように、磁
気ディスク14を回転させると、磁気ヘッドスライダ1
2は磁気ディスク14上に浮き上り、浮上力とサスペン
ション13による押圧力の釣り合いにより磁気ディスク
14の表面からサブミクロンのスペーシングを保つ。そ
して、MRヘッド11が磁気ディスク14からの信号磁
束を検出する。
【0023】MR素子層21には第1の引出し導体22a
から第2の引出し導体22bに向かって予めセンス電流1
0〜20mAを流しており、信号磁束がMR素子層21
に入ると、MR素子層21の抵抗値が変化し、電圧の変
化となって現れる。これを再生回路を介して取り出す。
次に、上記の磁気ヘッドを用いて、過大電圧,過大電流
及び帯電した静電気による放電電流をバイパスさせる動
作について、図2(a),(c)及び図3を参照しなが
ら説明する。
【0024】図2(a)は磁気ヘッド内での保護素子の
電気的接続関係について示す接続図である。図2(c)
は保護素子としての第1〜第4のダイオード24a〜24d
の電流−電圧特性について示す特性図である。第1又は
第2の磁気シールド23a,23bが帯電した場合、第1又
は第2の磁気シールド23a,23bと第1又は第2の引出
し導体22a,22bの間に電圧が発生するため、第2又は
第3のダイオード24b,24cが導通し、第1又は第2の
磁気シールド23a,23b→第2又は第3のダイオード24
b,24c→第1又は第2の引出し導体22a,22bの経路
で静電気が放電される。
【0025】ところで、第2又は第3のダイオード24
b,24cが導通する電圧は0.6V程度であり、第1又
は第2の引出し導体22a,22bと第1又は第2の磁気シ
ールド23a,23bの間に介在する絶縁膜の絶縁破壊耐圧
よりも小さくなる。このため、絶縁膜の破壊を防止する
ことができる。また、第1の引出し導体22aからセンス
電流をMR素子層21に流入させ、MR素子層21から
第2の引出し導体22bにセンス電流を流出させていると
き、過大な電圧又は過大な電流が発生した場合、その電
圧は第1の引出し導体22a側が高く、第2の引出し導体
22b側が低くなる。或いは、その電流は第1の引出し導
体22a側から第2の引出し導体22b側に流れる。
【0026】更に、第1の引出し導体22aに過大な電圧
サージがのった場合、磁気抵抗素子の第1及び第2の引
出し導体22a,22b間の電圧差が大きくなる。このと
き、その電圧差が大きくなることにより、第1及び第2
のダイオード24a,24bのいずれもが導通するため、M
R素子層21に並列に入っている、第1の引出し導体22
a→第1のダイオード24a→第1の磁気シールド23a→
第2のダイオード24b→第2の引出し導体22bの経路に
過剰な電流が流れ、磁気抵抗素子にはあまり流れない。
【0027】また、第1又は第2の引出し導体22a,22
bに過大な電流サージがのった場合、その電流がMR素
子層21に流れて第1及び第2の引出し導体22a,22b
間の電圧が上昇するが、その電圧の上昇により、第1及
び第2のダイオード24a,24bのいずれもが導通するた
め、MR素子層21と並列に入っている、第1の引出し
導体22a→第1のダイオード24a→第1の磁気シールド
23a→第2のダイオード24b→第2の引出し導体22bの
経路で過剰な電流がバイパスされる。
【0028】上記と逆に、第2の引出し導体22bからセ
ンス電流をMR素子層21に流入させ、MR素子層21
から第1の引出し導体22aにセンス電流を流出させてい
るとき、過大な電圧又は過大な電流が発生した場合、そ
の電圧は第2の引出し導体22b側が高く、第1の引出し
導体22a側が低くなる。或いは、その電流は第2の引出
し導体22b側から第1の引出し導体22a側に流れる。従
って、第2の引出し導体→第4のダイオード24d→第2
の磁気シールド23b→第3のダイオード24c→第1の引
出し導体22aの経路に過剰な電流が流れ、MR素子層2
1にはあまり流れない。
【0029】いずれの場合にも、MR素子層21への過
大電圧又は過大電流の印加を回避することができる。以
上のように、本発明の実施例の磁気ヘッドによれば、サ
ージや静電気に強い磁気ヘッドを提供することができ、
磁気ヘッドの取扱いが容易になる。なお、図2(b)に
示すように、第1及び第2のダイオード24a,24bの接
続は実施例のとおりそのままにしておき、第3及び第4
のダイオード24c,24dをともに実施例と逆に接続して
もよい。
【0030】また、第3及び第4のダイオード24c,24
dの接続は実施例のとおりそのままにしておき、第1及
び第2のダイオード24a,24bともに実施例と逆に接続
してもよい。更に、図2(a)に示す第1及び第4のダ
イオード24a,24dを除去して、図6(a)に示すよう
に、第2及び第3のダイオード24b,24cのみを残して
もよい。この場合、第1又は第2の磁気シールド23a,
23bが帯電したとき、第2又は第3のダイオード24b,
24cを介して第1又は第2の引出し導体22a,22bに放
電させることができる。
【0031】(b)第2の実施例 図4(a)は本発明の第2の実施例に係るMRヘッドの
保護素子の接続関係の詳細について示す斜視図である。
図2(a)と異なるところは、保護素子としてダイオー
ドの代わりに定電圧ダイオード31a〜31dを用いている
ことである。この場合、図4(c)の電流−電圧特性に
示すように、ダイオードと比較して、逆方向のブレーク
ダウン電圧が小さいものも作成できる。例えば、5V程
度も可能である。第1及び第2の引出し導体22a,22b
と、第1及び第2の磁気シールド23a,23bとへの第1
〜第4の定電圧ダイオード31a〜31dの接続関係は図2
(a)の場合と同じとなっている。
【0032】従って、第1〜第4の定電圧ダイオード31
a〜31dに対して逆方向の過大電圧が印加された場合
も、その電圧がダイオードの場合ほど高くならないうち
に導通する。このため、サージや静電気が生じたとき
に、MR素子に印加される過大電圧又は過大電流の値を
第1の実施例の場合よりも小さくすることができる。な
お、図4(b)に示すように、第1〜第4の定電圧ダイ
オード31a,31bの接続は実施例のとおりそのままにし
ておき、第3及び第4の定電圧ダイオード31c,31dを
ともに実施例と逆に接続してもよい。
【0033】また、第3及び第4の定電圧ダイオード31
c,31dの接続は実施例のとおりそのままにしておき、
第1及び第2の定電圧ダイオード31a,31bともに実施
例と逆に接続してもよい。更に、図4(a)に示す第1
及び第4の定電圧ダイオード32a,32dを除去して、図
6(b)に示すように、第2及び第3の定電圧ダイオー
ド32b,32cのみを残してもよい。この場合、第1又は
第2の磁気シールド23a,23bが帯電したとき、第2又
は第3の定電圧ダイオード32b,32cを介して第1又は
第2の引き出し導体22a,22bに放電させることができ
る。
【0034】(c)第3の実施例 図5(a)は本発明の第3の実施例に係るMRヘッドの
保護素子の接続関係の詳細について示す斜視図である。
図2(a)及び図4(a)と異なるところは、保護素子
としてダイオード及び定電圧ダイオードの代わりに第1
〜第4のバリスタ32a〜32dを用いていることである。
この場合、図5(b)の電流−電圧特性に示すように、
ダイオード及び定電圧ダイオードと比較して、順方向と
逆方向の電流−電圧特性はほぼ同じ形をしており、かつ
導通する電圧もダイオード及び定電圧ダイオードの順方
向電圧とほぼ同じくらいである。例えば、0.6V程度
である。このため、図2(a),図4(a)と異なり、
極性を考慮した特別な接続をする必要がない。
【0035】従って、第1〜第4のバリスタ32a〜32d
に対して逆方向の過大電圧が印加された場合も、導通す
る電圧がダイオード及び定電圧ダイオードよりも更に小
さくなる。このため、第1及び第2の実施例の場合より
も、MR素子層21に印加される過大電圧又は過大電流
の値をより小さくすることができ、MR素子層21の保
護効果が一層大きくなる。
【0036】なお、第1〜第4のバリスタ32a〜32dを
用いた場合、順方向と逆方向とは同じ電流−電圧特性を
有するため、第1及び第2の実施例のように接続を逆に
する必要はない。 (2)本発明の実施例に係るMRヘッド及び磁気記録装
置の製造方法についての説明 (a)第4の実施例 次に、図1を参照しながら本発明の第4の実施例に係る
MRヘッドの製造方法について説明する。
【0037】まず、通常の工程により、図8に示す磁気
ヘッドスライダ12の側壁上にパーマロイ膜からなる第
1の磁気シールド23aまで作成する。次いで、磁気シー
ルド23aの上にCVD法等によりポリシリコン膜を堆積
する。続いて、磁気シールド23a上の片側のポリシリコ
ン膜をマスクし、そのポリシリコン膜にP型不純物とN
型不純物を導入してpn接合を形成する。続いて、磁気
シールド層23b上の片側のポリシリコン膜をマスクし、
そのポリシリコン膜にN型不純物とP型不純物を導入し
てpn接合を形成する。
【0038】次いで、ポリシリコン膜をパターニングし
て第1及び第2のダイオード24a,24bを作成する。次
に、第1及び第2のダイオード24a,24bを被覆してシ
リコン酸化膜を形成した後、MR素子層21をシリコン
酸化膜上に形成する。続いて、シリコン酸化膜をパター
ニングして第1及び第2のダイオード24a,24b上に開
口を形成する。なお、シリコン酸化膜は図示していな
い。
【0039】次いで、銅膜を形成してパターニングし、
第1及び第2のダイオード24a,24bと接続する第1及
び第2の引出し導体22a,22bを形成する。次に、CV
D法等により第1及び第2の引出し導体22a,22bを被
覆してポリシリコン膜を堆積した後、上記と同様にし
て、そのポリシリコン膜にP型不純物とN型不純物を導
入し、pn接合を形成する。続いて、パターニングして
第1及び第2の引出し導体22a,22b上にそれぞれ第3
及び第4のダイオード24c,24dを作成する。
【0040】次いで、第3及び第4のダイオード24c,
24dを被覆してシリコン酸化膜を形成した後、パターニ
ングして第3及び第4のダイオード24c,24d上に開口
を形成する。続いて、パーマロイ膜を堆積し、パターニ
ングして第3及び第4のダイオード24c,24dと接続す
る他方の第2の磁気シールド23bを形成する。なお、シ
リコン酸化膜は図示していない。
【0041】その後、図示しないカバー絶縁膜を形成す
ると、磁気ヘッド11が完成する。以上のように、本発
明の第4の実施例によれば、半導体プロセスを用いて磁
気ヘッド11に保護素子を内蔵させることができるの
で、小型化を維持し、かつサージ電流や静電気に強い磁
気ヘッドを提供するすることができる。 (b)第5の実施例 次に、図7を参照しながら、本発明の第5の実施例に係
る磁気記録装置の製造方法について説明する。
【0042】第4の実施例の製造工程において、第1及
び第2の引出し導体22a,22bを形成する際に、及び第
1及び第2の磁気シールド23a,23bを形成する際に、
第1及び第2の引出し導体22a,22bと第1及び第2の
磁気シールド23a,23bとそれぞれ接続し、磁気ヘッド
11aの外部に引き出される4本の帯状の配線層22c,22
d,23c,23dを磁気ヘッドスライダ12aの側壁に形成
する。配線層22c,22d,23c,23dの材料として、第
1及び第2の引出し導体22a,22bと第1及び第2の磁
気シールド23a,23bと同じ導電体を用いてもよいし、
異なる導電体を用いてもよい。
【0043】次いで、第4の実施例に示す工程を経て、
磁気ヘッド11aを形成する。なお、この場合、第4の実
施例と異なり、磁気ヘッド11a内には保護素子は形成し
ない。その後、図5の接続と同じ接続になるように、第
1の磁気シールド23aと第1の引出し導体22aの間、第
1の磁気シールド23aと第2の引出し導体22bの間、第
2の磁気シールド23bと第1の引出し導体22aの間及び
第2の磁気シールド23bと第2の引出し導体22bの間に
それぞれ別個に作成された保護素子、例えば、第1〜第
4のバリスタ素子33a〜33dの外部端子を接続する。
【0044】以上のように、磁気ヘッド11aの外部に、
別個に保護素子33a〜33dを取り付けることができる。
これにより、サージ電流や静電気に強い磁気記録装置を
提供することができる。
【0045】
【発明の効果】本発明の磁気ヘッド及び磁気記録装置に
おいては、第1及び第2の引出し導体と第1の磁気シー
ルドにそれぞれ接続され、規定以上の電圧に対して導通
する第1及び第2の保護素子と、第1及び第2の引出し
導体と第2の磁気シールドにそれぞれ接続され、規定以
上の電圧に対して導通する第3及び第4の保護素子とを
有する。
【0046】従って、第1又は第2の磁気シールドが帯
電した場合、第1乃至第4の保護素子を介して、第1又
は第2の磁気シールドから第1又は第2の引出し導体に
確実に静電気が放電されるため、介在する絶縁膜の破壊
を回避することができる。更に、第1又は第2の引出し
導体に過大な電圧サージ又は電流サージがのった場合、
第1又は第2の保護素子→第1の磁気シールド→第2又
は第1の保護素子の経路で、或いは第3又は第4の保護
素子→第2の磁気シールド→第4又は第3の保護素子の
経路で過剰な電流をバイパスさせることができる。
【0047】従って、磁気抵抗素子への過大電圧の印加
又は過大電流の流入を回避することができ、サージ又は
静電気に強い磁気ヘッドを提供することができる。ま
た、第3及び第4の引出し導体のいずれかと第3の磁気
シールドに接続され、規定以上の電圧に対して導通する
第5の保護素子と、第3及び第4の引出し導体のいずれ
かと第4の磁気シールドに接続され、規定以上の電圧に
対して導通する第6の保護素子とを有する。
【0048】第3又は第4の磁気シールドのいずれかが
帯電した場合、第5又は第6の保護素子を介して第3又
は第4の磁気シールドから第3又は第4の引出し導体に
静電気が放電されるので、介在する絶縁膜の静電破壊を
防止することができる。従って、磁気シールドの帯電を
確実に放電させることができ、静電気に強い磁気ヘッド
を提供することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施例に係る磁気ヘッドについて示す
斜視図である。
【図2】本発明の実施例に係る磁気ヘッドの保護素子と
して用いられるダイオードの電流−電圧特性及び接続関
係について示す図である。
【図3】本発明の実施例に係る磁気ヘッドの周辺回路の
電気的接続関係について示す図である。
【図4】本発明の実施例に係る磁気ヘッドの保護素子と
して用いられる定電圧ダイオードの電流−電圧特性及び
接続関係について示す図である。
【図5】本発明の実施例に係る磁気ヘッドの保護素子と
して用いられるバリスタの電流−電圧特性及び接続関係
について示す図である。
【図6】本発明の実施例に係る磁気ヘッドの保護素子の
他の接続関係について示す図である。
【図7】本発明の実施例に係る磁気記録装置への保護素
子の取り付け方法について示す斜視図である。
【図8】本発明の実施例に係る磁気記録装置について示
す斜視図である。
【図9】従来例に係る磁気ヘッドの斜視図及び問題点の
説明図である。
【符号の説明】
11,11a 磁気ヘッド、 12,12a 磁気ヘッドスライダ、 13 サスペンション、 14 磁気ディスク、 21 MR素子層、 22a 第1の引出し導体、 22b 第2の引出し導体、 22c,22d,23c,23d 配線層、 23a 第1の磁気シールド、 23b 第2の磁気シールド、 24a 第1のダイオード(第1の保護素子)、 24b 第2のダイオード(第2の保護素子)、 24c 第3のダイオード(第3の保護素子)、 24d 第4のダイオード(第4の保護素子)、 25 センス電流供給回路、 26a,26b コンデンサ、 27 再生回路、 31a 第1の定電圧ダイオード(第1の保護素子)、 31b 第2の定電圧ダイオード(第2の保護素子)、 31c 第3の定電圧ダイオード(第3の保護素子)、 31d 第4の定電圧ダイオード(第4の保護素子)、 32a 第1のバリスタ(第1の保護素子)、 32b 第2のバリスタ(第2の保護素子)、 32c 第3のバリスタ(第3の保護素子)、 32d 第4のバリスタ(第4の保護素子)、 32e 第1のバリスタ素子(第1の保護素子)、 32f 第2のバリスタ素子(第2の保護素子)、 32g 第3のバリスタ素子(第3の保護素子)、 32h 第4のバリスタ素子(第4の保護素子)。

Claims (16)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 磁気抵抗素子と、 前記磁気抵抗素子にそれぞれ接続され、前記磁気抵抗素
    子に流入し、或いは前記磁気抵抗素子から流出するセン
    ス電流を導く第1及び第2の引出し導体と、 絶縁膜を介して前記磁気抵抗素子及び前記第1及び前記
    第2の引出し導体を挟む第1及び第2の磁気シールド
    と、 前記第1の引出し導体と前記第1の磁気シールドに接続
    され、規定以上の電圧に対して導通する第1の保護素子
    と、 前記第2の引出し導体と前記第1の磁気シールドに接続
    され、規定以上の電圧に対して導通する第2の保護素子
    と、 前記第1の引出し導体と前記第2の磁気シールドに接続
    され、規定以上の電圧に対して導通する第3の保護素子
    と、 前記第2の引出し導体と前記第2の磁気シールドに接続
    され、規定以上の電圧に対して導通する第4の保護素子
    とを有する磁気ヘッド。
  2. 【請求項2】 前記第1乃至第4の保護素子は、ダイオ
    ード、定電圧ダイオード又はバリスタであることを特徴
    とする請求項1記載の磁気ヘッド。
  3. 【請求項3】 前記第1乃至前記第4の保護素子のいず
    れもpn接合を有し、かつ前記第1の保護素子は前記p
    n接合のp側が前記第1の磁気シールドと接続し、前記
    第2の保護素子は前記pn接合のn側が前記第1の磁気
    シールドと接続し、前記第3の保護素子は前記pn接合
    のp側が前記第2の磁気シールドと接続し、前記第4の
    保護素子は前記pn接合のn側が前記第2の磁気シール
    ドと接続していることを特徴とする請求項2記載の記載
    の磁気ヘッド。
  4. 【請求項4】 前記第1の保護素子は前記第1の引出し
    導体と前記第1の磁気シールドの間に介在し、前記第2
    の保護素子は前記第2の引出し導体と前記第1の磁気シ
    ールドの間に介在し、前記第3の保護素子は前記第1の
    引出し導体と前記第2の磁気シールドの間に介在し、前
    記第4の保護素子は前記第2の引出し導体と前記第2の
    磁気シールドの間に介在することを特徴とする請求項1
    乃至請求項3のいずれかに記載の磁気ヘッド。
  5. 【請求項5】 磁気抵抗素子と、 前記磁気抵抗素子にそれぞれ接続され、前記磁気抵抗素
    子に流入し、或いは前記磁気抵抗素子から流出するセン
    ス電流を導く第3及び第4の引出し導体と、 絶縁膜を介して前記磁気抵抗素子及び前記第3及び前記
    第4の引出し導体を挟む第3及び第4の磁気シールド
    と、 前記第3又は前記第4の引出し導体と前記第3の磁気シ
    ールドに接続され、規定以上の電圧に対して導通する第
    5の保護素子と、 前記第3又は前記第4の引出し導体と前記第4の磁気シ
    ールドに接続され、規定以上の電圧に対して導通する第
    6の保護素子とを有する磁気ヘッド。
  6. 【請求項6】 前記第5及び第6の保護素子は、ダイオ
    ード,定電圧ダイオード又はバリスタであることを特徴
    とする請求項5記載の磁気ヘッド。
  7. 【請求項7】 前記第5及び前記第6の保護素子のいず
    れも、pn接合を有し、かつ前記第5の保護素子は前記
    pn接合のp側が前記第3の磁気シールドと接続し、前
    記第6の保護素子は前記pn接合のp側が前記第4の磁
    気シールドと接続していることを特徴とする請求項6記
    載の記載の磁気ヘッド。
  8. 【請求項8】 前記第5の保護素子は、前記第3又は前
    記第4の引出し導体と前記第3の磁気シールドの間に介
    在し、前記第6の保護素子は、前記第3又は前記第4の
    引出し導体と前記第4の磁気シールドの間に介在するこ
    とを特徴とする請求項5乃至請求項7のいずれかに記載
    の磁気ヘッド。
  9. 【請求項9】 請求項1、請求項2、請求項3、請求項
    5、請求項6又は請求項7に記載の磁気ヘッドを有する
    磁気記録装置。
  10. 【請求項10】 前記磁気ヘッドは磁気ヘッドスライダ
    に取り付けられ、前記第1乃至第4の保護素子のいずれ
    も前記磁気ヘッドの外部に引き出された配線と接続され
    ていることを特徴とする請求項9記載の磁気記録装置。
  11. 【請求項11】 前記磁気ヘッドは磁気ヘッドスライダ
    に取り付けられ、前記第5及び第6の保護素子のいずれ
    も前記磁気ヘッドの外部に引き出された配線と接続され
    ていることを特徴とする請求項9記載の磁気記録装置。
  12. 【請求項12】 請求項4又は請求項8記載の磁気ヘッ
    ドを有する磁気記録装置。
  13. 【請求項13】 絶縁性基板上に第1の磁気シールド層
    を形成する工程と、 前記第1の磁気シールド層上にpn接合を有する半導体
    層からなる第1の保護素子層とpn接合を有する半導体
    層からなる第2の保護素子層をそれぞれ形成する工程
    と、 前記第1及び前記第2の保護素子層及び前記第1の磁気
    シールド層を被覆して第1の絶縁膜を形成する工程と、 前記第1の絶縁膜をパターニングし、前記第1及び前記
    第2の保護素子層上にそれぞれ第1及び第2の開口を形
    成する工程と、 前記第1の開口底部の前記第1の保護素子層と接続する
    第1の引出し導体層を形成し、第2の開口底部の前記第
    2の保護素子層と接続する第2の引出し導体層を形成す
    る工程と、 前記第1及び前記第2の引出し導体層と接続する磁気抵
    抗素子層を形成する工程と、 前記第1の引出し導体層上にpn接合を有する半導体層
    からなる第3の保護素子層を形成し、前記第2の引出し
    導体層上にpn接合を有する第4の保護素子層を形成す
    る工程と、 前記第3及び前記第4の半導体層,前記第1及び前記第
    2の引出し導体層及び前記磁気抵抗素子層を被覆して第
    2の絶縁膜を形成する工程と、 前記第2の絶縁膜をパターニングして前記第3及び前記
    第4の保護素子層上にそれぞれ第3及び第4の開口を形
    成する工程と、 前記第3の開口底部の前記第3の保護素子層と接続し、
    かつ前記第4の開口底部の前記第4の保護素子層と接続
    する第2の磁気シールド層を形成する工程と、 前記第2の磁気シールド層を被覆して第3の絶縁膜を形
    成する工程とを有する磁気ヘッドの製造方法。
  14. 【請求項14】 前記第1の保護素子層は前記pn接合
    のp側が前記第1の磁気シールド層と接続し、前記第2
    の保護素子層は前記pn接合のn側が前記第1の磁気シ
    ールド層と接続し、前記第3の保護素子層は前記pn接
    合のp側が前記第2の磁気シールド層と接続し、前記第
    4の保護素子層は前記pn接合のn側が前記第2の磁気
    シールド層と接続していることを特徴とする請求項13
    記載の磁気ヘッドの製造方法。
  15. 【請求項15】 絶縁性基板上に第3の磁気シールド層
    を形成する工程と、 前記第3の磁気シールド層上にpn接合を有する半導体
    層からなる第5の保護素子層を形成する工程と、 前記第5の保護素子層及び前記第3の磁気シールド層を
    被覆して第4の絶縁膜を形成する工程と、 前記第4の絶縁膜をパターニングし、前記第5の保護素
    子層上に第5の開口を形成する工程と、 第3及び第4の引出し導体層を形成し、前記第3及び前
    記第4の引出し導体層のうちいずれかと前記第5の開口
    底部の前記第5の保護素子層を接続する工程と、 前記第3及び前記第4の引出し導体層とそれぞれ接続す
    る磁気抵抗素子層を形成する工程と、 前記第3又は前記第4の引出し導体層上にpn接合を有
    する半導体層からなる第6の保護素子層を形成する工程
    と、 前記第6の保護素子層,前記第3及び前記第4の引出し
    導体層及び前記磁気抵抗素子層を被覆して第5の絶縁膜
    を形成する工程と、 前記第5の絶縁膜をパターニングして前記第6の保護素
    子層上に第6の開口を形成する工程と、 前記第6の開口底部の前記第6の保護素子層と接続する
    第4の磁気シールド層を形成する工程と、 前記第6の磁気シールド層を被覆して第6の絶縁膜を形
    成する工程とを有する磁気ヘッドの製造方法。
  16. 【請求項16】 前記第5の保護素子層は前記pn接合
    のp側が前記第3の磁気シールド層と接続し、前記第6
    の保護素子層は前記pn接合のp側が前記第4の磁気シ
    ールド層と接続していることを特徴とする請求項15記
    載の磁気ヘッドの製造方法。
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