JPH0843297A - 光学顕微鏡 - Google Patents

光学顕微鏡

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JPH0843297A
JPH0843297A JP17432694A JP17432694A JPH0843297A JP H0843297 A JPH0843297 A JP H0843297A JP 17432694 A JP17432694 A JP 17432694A JP 17432694 A JP17432694 A JP 17432694A JP H0843297 A JPH0843297 A JP H0843297A
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color sensor
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JP17432694A
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Yoji Tanagi
洋二 棚木
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Olympus Optical Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 光量変化を測定するだけでなく、標本の被測
定部位における色情報をも検出可能とし、測定者の個人
差に左右されない正確且つ効率的な測定,検査の行える
光学顕微鏡を提供すること。 【構成】 ポラライザ6を通って偏光標本8を透過した
光束は、対物レンズ9,λ板10a,アナライザ11,
結像レンズ12を通り、光路分割プリズム13によっ
て、一方は接眼レンズ14へ、他方はカラーセンサ16
へ導かれる。接眼レンズ14の後焦点面位置には第1表
示手段としての測定部位表示板15が配置され、カラー
センサ16の前面には被測定部位のみの光を通過させる
絞り部材17が配置されている。測定部位表示板15は
絞り部材17の範囲を観察視野内に表示し、カラーセン
サ16による色情報は電気信号に変換され第2表示手段
によって表示されるようになっている。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、光学顕微鏡,特に、標
本の干渉色によって、その偏光特性を測定する場合の検
査,測定効率を向上させ得るように改良した光学顕微鏡
に関するものである。
【0002】
【従来の技術】図11には、この種の光学顕微鏡によっ
て標本の偏光観察を行なう場合に適用する従来の光透過
型光学系の一例を示す。
【0003】即ち、この図11に示す従来例による光学
顕微鏡の構成において、光源1から射出される光束は、
コレクタレンズ2,視野絞り3を順次に通ってミラー4
で反射され、且つ窓レンズ5を経てポラライザ6に入射
する。又、該ポラライザ6を通った光は、直線偏光とな
って開口絞りを内在するコンデンサ7を経た後、図示し
ないステージ上に搭載配置されている偏光標本8に入射
する。
【0004】そして、前記偏光標本8を通る光は、光軸
に対して直角なある特定の2方向に相互の振動方向が直
角になるような2つの偏光に分かれ、且つこれらの2つ
の偏光は、該偏光標本8中を異なる速さで通過すると共
に、互に振動の位相がずれたまま空気中に出て進み、対
物レンズ9によって屈曲された後、アナライザ11に入
射する。
【0005】又、前記2つの偏光は、前記アナライザ1
1を通る間に、該アナライザ11の結晶軸方向の成分の
みが合成されて、これらの2つの波が干渉を起こす。更
に、前記アナライザ11を通った光は、鏡筒内の結像レ
ンズ12によって結像された後、その光軸がプリズム1
3で曲げられ、且つ接眼レンズ14を経た上で観察者の
眼に到達する。
【0006】ここで、例えば、痛風検査においては、前
記ポラライザ6とアナライザ11とをクロスニコル状態
にしておき、且つこれらのポラライザ6とアナライザ1
1との間の光軸上の何れかの位置(この場合は、対物レ
ンズ9とアナライザ11との間)にあって、偏光観察用
検板としてのλ板10aを結晶軸面内で回転可能に配置
する。
【0007】一般に、前記痛風検査によって観察される
尿酸ナトリウムの結晶は、棒状を呈する光学的異方体で
あるので、この場合には、前記λ板10aの結晶軸方向
と、前記ポラライザ6又はアナライザ11の結晶軸方向
とを45°傾けて配置させておけば、該棒状結晶の長手
方向とλ板10aの結晶軸方向とが、平行であれば黄色
を示し、且つ直角であれば青色を示すことから、これら
を観察,判断して所要の検査を行なう。
【0008】又、一方で、前記偏光標本8のレタデーシ
ョンを測定するが、その一例による手段としては、石英
くさびを使用する方法がある。この石英くさびを使用す
る方法は、前記λ板10aに代え、同様に偏光観察用検
板としてのコンペンセータ10bを光路上に配置させた
上で、相減位置の調整をなすと共に、該コンペンセータ
10bをスライドさせて、前記偏光標本8の測定部位が
暗黒となるように調節し、且つそのときの背景の色,あ
るいは該コンペンセータ10bを光路アウトしたときの
測定部位の色を夫々に干渉色チャートと比較して、所要
のレタデーションを求めるのである。
【0009】更に、この他の例として、例えば、前記偏
光標本に入射する2つの偏光の入射角を垂直,非垂直の
両様に切り替え得るようにすることにより、これらの各
垂直入射時,非垂直入射時の夫々において、該試料透過
の2偏光の位相差角を検出すると共に、該夫々の各位相
差角と、光の非垂直入射時における標本面への入射光の
屈折角とから、所要のレタデーションを求める測定方法
が、特開平3−25347号公報によって開示されてお
り、この測定方法においては、光電変換検出器により、
アナライザを通った光の光量変化から、ここでのレタデ
ーションを求めるようにしている。
【0010】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、前記し
た従来のλ板等を用いる痛風検査においては、測定者の
視覚判断によって検査が行なわれており、連続的に複数
の標本検査を行なう場合に効率が悪く、誤判断してしま
う惧れもあるという危険性があった。
【0011】又、石英くさび等のコンペンセータ類によ
る標本の相減位置からコンペンセートした位置のレタデ
ーションを求める場合においても同様である。
【0012】更に、光電変換による光量の変化を利用す
る方法では、光量のみの測定になるので、色情報につい
ても必要とする偏光測定には適用できないものであっ
た。
【0013】本発明は、このような従来の問題点を解消
するためになされたもので、その目的とするところは、
従来における光量変化を測定し、且つレタデーションを
測定するだけでなく、標本の被測定部位における色情報
をも検出可能とし、これによって痛風検査等の偏光観察
を測定者の個人差等にとらわれずに効率よく行い得るよ
うにした光学顕微鏡を提供することである。
【0014】
【課題を解決するための手段】前記の目的を達成するた
めに、本発明は、標本を照明する照明光学系と、前記照
明された標本を拡大観察する結像光学系とを有し、前記
照明光学系にポラライザを、前記結像光学系にアナライ
ザを、少なくともそれらの一方が光軸中心に回転可能な
ように配置すると共に、これらの前記ポラライザとアナ
ライザとの間の光軸上に偏光観察用検板を装脱可能に配
置するようにした光学顕微鏡において、前記結像光学系
の結像レンズにおける像面での標本に対して光学的共役
の位置に配置したカラーセンサと、前記カラーセンサに
入射する光束を調整する絞り手段と、前記絞り手段の範
囲を観察視野内に表示する第1の表示手段と、前記カラ
ーセンサに入射した標本の測定光束の少なくとも色を電
気的に表示する第2の表示手段とを備えていることを特
徴とするものである。
【0015】
【作用】本発明においては、標本の測定部位のみが観察
視野内とカラーセンサの光束入射面上とに結像されると
共に、該カラーセンサに入射した測定光束の光量及び色
成分の各情報が電気的に処理されて第2の表示手段上に
表示され、該表示された光量及び色成分の変化によって
所期の測定,検査がなされる。
【0016】
【実施例】以下、本発明に係る光学顕微鏡の各別の実施
例につき、該当標本の主に色を検査,測定する場合を図
1ないし図10を参照して詳細に説明する。
【0017】第1実施例.図1は、本発明の第1実施例
を適用した透過型偏光顕微鏡の概念を示す配置構成図で
あり、又、図2は、同第1実施例に設けられる測定部位
表示板の形態を示す平面図、図3は、同第1実施例のカ
ラーセンサに入射される光束の電気的処理の態様を示す
説明図である。
【0018】図1に示す第1実施例の構成においても、
先に述べた図11に示す従来例の場合と同じものには同
一符号を付している。本第1実施例では、前記プリズム
23aに代えて光路分割プリズム13を用い、又、前記
接眼レンズ14の後焦点面位置に第1の表示手段として
の測定部位表示板15を配置させ、更に、前記光路分割
プリズム13の上方に絞り部材17を介して単板カラー
CCD等のカラーセンサ16を配置させる。
【0019】ここで、前記測定部位表示板15は、前記
のように接眼レンズ14の後焦点面位置に配置される
が、該位置についてはまた、標本の像面と光学的共役の
位置にあるもので、実質的には、該接眼レンズ14の枠
内に固定されている。
【0020】前記カラーセンサ16は、前記光路分割プ
リズム13の上方で、同様に、標本の像面と光学的共役
の位置で好ましくは対物レンズ9の一次像位置に光束の
入射面が位置するように配置され、且つ前記絞り部材1
7は、該カラーセンサ16に近接した位置に固定されて
いる。
【0021】一方、前記測定部位表示板15の板面中央
部上には、図2に示されているように、光軸を中心にし
て印刷又は刻印後に、墨入れされた適当な大きさの円形
表示部15aが共役位置に形成されており、該円形表示
部15aの大きさは、前記絞り部材17の開口径と同じ
になっている。
【0022】又、前記カラーセンサ16に入射される測
定光束の電気的処理のため、本第1実施例構成では、図
3に示されているように、R(赤),G(緑),B
(青)3色対応の光電変換部18と、該3色対応に分解
された各信号をA/D(アナログ/ディジタル)変換し
てディジタル量にするA/D変換部19と、例えば該A
/D変換部19から送られる各色の波長成分の全光量に
対するR,G,B夫々の構成比としての色成分値を計算
する第1演算部20と、ディジタル量化された各色成分
値の情報を表示する第2の表示手段としての表示部21
とを設けたものである。
【0023】次に、本第1実施例による光学顕微鏡で痛
風検査を行う場合の例について述べる。
【0024】図1の第1実施例構成において、先ず、偏
光標本8に焦点を合わせると、測定部位表示板15の円
形表示部15aの表示面と、絞り部材17を介したカラ
ーセンサ16の光束入射面とには、夫々が標本の像面と
光学的共役の位置に設定されているために、該標本像が
夫々に結像する。
【0025】この状態において、接眼レンズ14を覗く
と、測定部位表示板15の円形表示部15aと標本像と
が同時に見えるので、該円形表示部15aが偏光標本8
の測定部位内に完全に入るように、図示しないステージ
によって前記偏光標本8の位置を調整すると共に、前記
対物レンズ9を適当な倍率に設定する。この操作によ
り、前記カラーセンサ16の光束入射面には、前記円形
表示部15a内に対応した標本部位だけが結像されるこ
とになる。
【0026】一方、前記カラーセンサ16に入射された
測定光束は、図3の光電変換部18において、R,G,
Bの各波長領域成分毎に分けられて光電変換された後
に、A/D変換部19によってディジタル量に変換さ
れ、第1演算部20において全光量に対する各波長成分
の構成比が計算される。最終的に、このようにして測定
されたR,G,Bの構成比としての各色成分値が表示部
21で表示されるのである。この表示の一例としては全
光量を1とした場合の各構成比で示す方法がある。また
全光量は第1演算部20において各波長成分の総和とし
て求められる。又は、カラーセンサ16に入射した全光
量を各R,G,B成分に分けずに光量変換,A/D変換
した信号を第1演算部20に送る経路を設けてもよい。
【0027】ここで、検査前の段階において、前記ポラ
ライザ6とアナライザ11とをクロスニコル状態にする
と共に、λ板10aと該ポラライザ6,又はアナライザ
11との結晶軸方向を45°傾けておき、且つ予め、該
λ板10aの振動方向と尿酸ナトリウムの棒状結晶の長
手方向とを、平行にしたときと直角にしたときとの夫々
のR,G,Bの各色成分値を測定し、これを第1色成分
値、例えば基準標本の色成分値として記録する。
【0028】即ち、このように操作することにより、実
際の検査時に、測定者は、前記測定部位表示板15の円
形表示部15aが偏光標本8の測定部位に入るように設
定をなし、且つステージ,ひいては偏光標本8を回動さ
せるか、又はλ板10aを回動させることで、これらの
λ板10aの振動方向と尿酸ナトリウムの棒状結晶の長
手方向とを、平行にしたときと直角にしたときとのR,
G,Bの第2色成分値としての任意標本の各色成分値
が、前記検査前の段階で記録した第1色成分値に対し
て、ある許容差内にあるか否かにより、この場合には、
痛風,もしくは疑痛風の判別を行ない得るのである。
【0029】従って、本第1実施例の構成によれば、検
査前の段階で、予め、基準標本におけるR,G,Bの各
色成分値を記録しておくことによって、多数の標本を効
率よく検査することが可能になり、又、一方では、検査
によって得たR,G,Bの各色成分値をディジタル量と
して表示させ、前記基準標本の各色成分値と比較するこ
とで、測定者の個人差によらない正確な判別が可能にな
る。又、カラーセンサ16を対物レンズ9の一次像位置
に配置したので最も劣化の少ない像から色成分値を得る
ことができ、正確な検査が可能となる。
【0030】第1実施例の変形例 図4は、前記第1実施例のカラーセンサに入射される光
束の電気的処理態様の変形例を示す説明図である。
【0031】この図4に示す変形例は、前記第1演算部
20と表示部21との間に第2演算部22を配置させた
ものであり、該第2演算部22により、第1演算部20
で計算されたR,G,Bの各色成分値を1つの色値とし
て表わすための演算をなし、且つその結果を表示部20
に表示させるのである。
【0032】従って、本第1実施例の変形例によれば、
前記表示部21における表示が、夫々のR,G,Bの各
色成分値を個別に示す場合よりも、一層,効率的な検査
を行ない得るのである。
【0033】又、前記カラーセンサ16に入射される測
定光束を調整することにより、標本の特定される測定部
位のみを該カラーセンサ16上に結像させる簡易化され
た手法として、視野絞り3を開閉する方法もある。な
お、この場合には、測定時にあっては標本の対象測定部
位のみしか見えなくなってしまうが、一方で、前記測定
部位表示板15及び絞り部材17を夫々に省略すること
ができる。
【0034】第2実施例 図5は、本発明の第2実施例を適用した透過型偏光顕微
鏡の概念を示す配置構成図であり、又、図6は、同第2
実施例に設けられる絞り板部材の形態を示す平面図、図
7は、同第2実施例のカラーセンサに入射される光束の
電気的処理部の態様を示す説明図である。
【0035】即ち、図5に示す第2実施例では、前記第
1実施例の構成において、前記絞り部材17に代えて絞
り板部材23を、又、前記測定部位表示板15に代えて
測定部位表示板24を夫々に配置させたものであり、且
つ電気的処理部に判別要素を付加したものである。
【0036】ここで、前記絞り板部材23の板面上に
は、図6に示されているように、2個以上,複数個の夫
々に開口径の異なる絞り開口23aが形成され、光軸上
で各絞り開口23aを選択して設定できるようになって
いる。
【0037】又、前記測定部位表示板24の板面中央部
上には、この場合,あらためては図示していないが、前
記絞り板部材23の各絞り開口23aに夫々対応した同
一形状の同数の表示部が同心円状に形成されている。
【0038】更に、前記カラーセンサ16に入射される
測定光束の電気的処理のため、本第2実施例構成では、
図7に示されている如く、前記と同様に、R,G,B3
色対応の光電変換部18と、該3色対応に分解された各
信号をA/D変換してディジタル量にするA/D変換部
19と、全光量に対するR,G,B各波長成分の構成比
としての色成分値を計算する第1演算部20とが設けら
れると共に、別に、入力部25を介して前記ディジタル
量化された一つ若しくは複数の各色成分値を格納するメ
モリ26と、該メモリ26に格納された例えば基準標本
の各色成分値に対し実際に検査中の標本の色成分値が合
致するかを判別する判別部27とを設け、且つ判別結果
を表示する表示部21を配置させたものである。
【0039】図5の第2実施例構成においては、絞り板
部材23の各絞り開口23aの内,何れの絞り開口23
aが光軸上に設定されているかが分かるようにしてお
き、この状態で、該絞り板部材23の設定された絞り開
口23aに対応する測定部位表示板24の円形表示部
が、前記した第1実施例の場合と同様に、偏光標本8の
測定部位内に完全に入るようにして、該絞り開口23a
の開口径と対物レンズ9の位置とを設定することによ
り、カラーセンサ16の光束入射面には、絞り開口23
aの開口径に対応した円形表示部内にある標本部位だけ
が結像されることになる。
【0040】従って、本第2実施例構成の場合、前記カ
ラーセンサ16に入射される測定光束は、検査前の段階
で、図7に示されている光電変換部18により、R,
G,Bの各波長領域成分毎に分けられて光電変換され、
且つA/D変換部19により、夫々にディジタル量に変
換され、第1演算部20において全光量に対する各波長
成分の構成比としての色成分値が計算されると共に、任
意標本の各色成分値が入力部25を介してメモリ26に
格納されるもので、その後、該格納されている各色成分
値の情報を判別部27によって比較判別し、判別結果を
表示部21に表示させ得るのである。ここで、前記メモ
リ26内での態様は、図8に示した如く、前記各色成分
値に続いて識別のための数字,記号等のメモリ格納信号
を付加することにより、全体をテーブル化して格納する
もので、検査対象の標本色が複数の場合、この操作フロ
ーが繰り返される。
【0041】次に、前記判別の操作を痛風検査を行う場
合を例にしてより一層,詳細に述べる。
【0042】先ず、測定者は、測定部位表示板24の該
当する円形表示部が、標本18の被測定部位に入るよう
に設定すると共に、これに対応して絞り板部材23の絞
り開口23aの何れかを選択する。
【0043】ついで、ステージを回動させるか、或はλ
板10aを回動させて、該λ板10aの結晶軸方向と標
本8の棒状結晶との長手方向を平行,又は直角にしたと
きの任意標本の色成分値をカラーセンサ16にリアルタ
イムに取り込み、且つ前記したように判別部27におい
て、ある許容差の範囲内で同等の色成分値がメモリ26
に格納されているか否かをリアルタイムで検索し、これ
が格納されていると判断した場合には、メモリ26に格
納された色成分情報に基づくメモリ格納信号により表示
部21において表示する。
【0044】図9には、表示部20を実際に装置にした
場合の一例が示されている。この装置には、LEDによ
る二つの発光部21a,21bが設けられている。そし
て、例えば図8に示すテーブルにおいてメモリ格納信号
がAであれば発光部21aが図示のように点灯し、Bで
あれば発光部21bが発光する。これにより最初に基準
標本色を読み込んだときの順番を記憶しておけば痛風,
疑痛風の検査を行うことができる。
【0045】痛風検査の場合には、判別したい色が2色
のためLEDによる発光部を2個設けたが、測定の目的
に対応して、1個だけ設けても、また3個以上設けるよ
うにしても構わない。
【0046】このように本第2実施例の構成によれば、
絞り板部材23に設けられた複数の絞り開口23aの何
れかを選択することにより、その開口径に対応させて、
偏光標本8の測定部位内に測定部位表示板24を設定す
ればよいので、第1実施例の場合に比べて、その設定作
業が容易となる。更に、カラーセンサ16に入射した光
束の処理段階において、リアルタイムで取り込んだ信号
を、メモリ26内に格納されている色成分情報と比較
し、直ちに同等な色かを判別し、表示部21で表示する
ようにしたので、第1実施例の場合に比べて、測定者の
識別労力を更に軽減することが可能となる。
【0047】第3実施例 図10は、本発明の第3実施例を適用した透過型偏光顕
微鏡の概念を示す配置構成図である。
【0048】本第3実施例の構成が、第1実施例及び第
2実施例の構成と異なる点は、カラーセンサ16と絞り
部材17とを、双眼鏡筒部の一方の接眼スリーブに配置
したことである。そして、カラーセンサ16は、その光
束入射面が接眼レンズの後焦点位置となるようにして、
接眼スリーブに装脱可能とされている。
【0049】操作手順としては、先ず第1実施例及び第
2実施例の場合と同様にして、偏光標本8の測定部位内
に測定部位表示板15(図1参照)の表示部15a(図
2参照)が入るようにするか、視野絞り3を開閉するこ
とにより、カラーセンサ16に測定部位の像のみが結合
されるようにする。その後、接眼スリーブの一方にカラ
ーセンサ16を挿入する。
【0050】その後の測定,検査方法は、第1実施例及
び第2実施例に示した方法の何れかを採用すればよい。
その場合、特にカラーセンサ16に入射した光束の電気
的処理方法については前記各実施例ごとの処理方法に限
定されず、それらを任意に組合せても、また組み替える
ようにしても構わない。また絞り部材17に代えて、第
2実施例に示した絞り部材22を用いるようにしても差
し支えない。
【0051】第1実施例及び第2実施例においては、痛
風検査を行う場合について説明したが、本第3実施例に
おいては、石英くさび,セナルモン,ブレースケーラな
どのコンペンセータを用いて、標本の相減位置からコン
ペンセートする(標本の測定部位が暗黒になる)位置を
求める場合にも使用できる。その場合には痛風検査にお
けるλ板10aの代わりに上記のコンペンセータ10b
を位置させ、カラーセンサ16に入射した全光量を光電
変換、A/D変換し、演算手段を介さずに表示部21で
表示する。必要な場合には適当な干渉フィルタを光路上
に設置して測定を行う。
【0052】尚、上記の各実施例は、何れも透過照明式
の顕微鏡光学系について説明したが、本発明は落射照明
式の光学系にも適用することが可能である。又、例えば
第1演算部20をアナログ式の演算手段とすることによ
り、A/D変換部19を使用しない構成とすることも可
能である。
【0053】更に、以上説明したことからも明らかなよ
うに、以下に示す構成も本発明の特徴である。 (1) 前記第2表示手段が測定光束の色成分値を表示
するようにした請求項1又は2に記載の光学顕微鏡。 (2) 前記第2表示手段が、前記第1の演算手段で演
算された測定光束の各色成分値を、第2の演算手段を介
して一つの色値として数値化して表示するようにした請
求項2に記載の光学顕微鏡。 (3) 前記演算手段によって演算された測定光束の3
色の信号を入力手段によって記憶手段に記憶させるよう
にした請求項2に記載の光学顕微鏡。 (4) 前記記憶手段に格納された色成分信号と前記演
算手段により新たに演算された任意標本の色成分値を比
較するための判別手段を備え、該判別手段による判別結
果を前記第2表示手段により表示するようにした上記
(3)に記載の光学顕微鏡。 (5) 前記カラーセンサを顕微鏡の鏡筒上に配置する
ようにした請求項1乃至3の何れかに記載の光学顕微
鏡。 (6) 前記カラーセンサを接眼レンズのスリーブに装
脱可能に配置した請求項1乃至3の何れかに記載の光学
顕微鏡。
【0054】
【発明の効果】上記のように、本発明によれば、標本の
測定部位のみをカラーセンサの光束入力面上に結像さ
せ、カラーセンサに入射した光束の光量変化及び色成分
情報を電気的に処理することによって測定,検査を行う
ようにしたため、個人差がなく、正確且つ効率的な測
定,検査を行うことができる。又、電気的処理段階で色
成分信号をデジタル量に変換するようにすることによっ
て、その後の信号処理の能力,効率を向上させることが
できる。また色の比較は全光量に対する各色成分値の構
成比により行うため、光量変化に左右されない。更に、
カラーセンサを対物レンズの1次像位置に配置すること
によって、カラーセンサの光束入射面に結像する像の劣
化を防ぎ、正確な測定,検査を行えるようにすることが
できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1実施例を適用した透過型偏光顕微
鏡の概念を示す光路系統説明図である。
【図2】同第1実施例の透過型偏光顕微鏡に設けられる
測定部位表示板を取り出して示す平面図である。
【図3】同第1実施例の透過型偏光顕微鏡のカラーセン
サに入射される光束の電気的処理の態様の一例を示すブ
ロック図である。
【図4】同第1実施例の透過型偏光顕微鏡のカラーセン
サに入射される光束の電気的処理の態様の別例を示すブ
ロック図である。
【図5】本発明の第2実施例を適用した透過型偏光顕微
鏡の概念を示す光路系統説明図である。
【図6】同第2実施例の透過型偏光顕微鏡に設けられる
絞り板を取り出して示す平面図である。
【図7】同第2実施例の透過型偏光顕微鏡のカラーセン
サに入射される光束の電気的処理の態様の一例を示す説
明図である。
【図8】同第2実施例においてメモリへの格納される信
号のテーブルの一例を示す図である。
【図9】同第2実施例の表示部の一例を示す説明図であ
る。
【図10】本発明の第3実施例を適用した透過型偏光顕
微鏡の概念を示す光路系統説明図である。
【図11】従来例による透過型偏光顕微鏡の概念を示す
光路系統説明図である。
【符号の説明】
1 光源 2 コレクタレンズ 3 視野絞り 4 ミラー 5 窓レンズ 6 ポラライザ 7 開口絞りを内在するコンデンサ 8 偏光標本 9 対物レンズ 10a λ板 10b コンペンセータ 11 アナライザ 12 結像レンズ 13 光路分割プリズム 14 接眼レンズ 15 測定部位表示板 15a 円形表示部 16 カラーセンサ 17 絞り部材 18 光電変換部 19 A/D変換部 20 第1演算部 21 表示部 21a,21b 発光部 22 第2演算部 23 絞り板部材 23a 絞り板部材の絞り開口 24 測定部位表示板 25 入力部 26 メモリ 27 判別部

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 標本を照明する照明光学系と、前記照明
    された標本を拡大観察する結像光学系とを有し、前記照
    明光学系にポラライザを、前記結像光学系にアナライザ
    を、少なくともそれらの一方が光軸中心に回転可能なよ
    うに配置すると共に、これらのポラライザとアナライザ
    との間の光軸上に偏光観察用検板を装脱可能に配置する
    ようにした光学顕微鏡において、 前記結像光学系の結像レンズにおける像面での標本に対
    して光学的共役の位置に配置したカラーセンサと、前記
    カラーセンサに入射する光束を調整する絞り手段と、前
    記絞り手段の範囲を観察視野内に表示する第1の表示手
    段と、前記カラーセンサに入射した標本の測定光束の色
    を電気的に表示する第2の表示手段とを備えていること
    を特徴とする光学顕微鏡。
  2. 【請求項2】 前記第2の表示手段の表示が、色成分値
    に分解する少なくとも一つの演算手段を介して行われる
    ことを特徴とする請求項1に記載の光学顕微鏡。
  3. 【請求項3】 前記カラーセンサの配置位置が、対物レ
    ンズの1次像位置であることを特徴とする請求項1又は
    2の何れかに記載の光学顕微鏡。
JP17432694A 1994-07-26 1994-07-26 光学顕微鏡 Withdrawn JPH0843297A (ja)

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Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2007518992A (ja) * 2004-01-20 2007-07-12 コモンウエルス サイエンティフィック アンド インダストリアル リサーチ オーガナイゼーション 繊維を試験するための方法及び装置
JP2011242212A (ja) * 2010-05-17 2011-12-01 Olympus Corp アスベストを検出する方法
JP2013072970A (ja) * 2011-09-27 2013-04-22 Olympus Corp 顕微鏡システム

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