JPH0836450A - 筆記ペン装置 - Google Patents

筆記ペン装置

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JPH0836450A
JPH0836450A JP17052094A JP17052094A JPH0836450A JP H0836450 A JPH0836450 A JP H0836450A JP 17052094 A JP17052094 A JP 17052094A JP 17052094 A JP17052094 A JP 17052094A JP H0836450 A JPH0836450 A JP H0836450A
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JP
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writing
pen
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paper
writing pen
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JP17052094A
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Inventor
Tetsuo Yoshida
哲雄 吉田
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Oki Electric Industry Co Ltd
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Oki Electric Industry Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 筆記情報を電子化できる、しかも個々人のパ
ーソナルな文房具として好適な筆記ペン装置を提供す
る。 【構成】 筆記ペン100と筆記用紙とでなる筆記ペン
装置である。筆記用紙には、電気伝導度が変化してなる
紋様が設けられている。筆記ペンは、筆記用紙の紋様の
電気伝導度の差異によって筆記情報を検出する筆記情報
検出手段102〜106と、筆記情報を記憶する筆記情
報記憶手段106と、筆記情報記憶手段に記憶された筆
記情報を外部装置に転送する筆記情報転送手段103〜
106とを有する。また、筆記ペンは、筆記用紙上に筆
跡を記録させる筆記機能実現構成101〜103を有す
る。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、筆記情報を電子化する
筆記ペンを有する筆記ペン装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】筆記情報を電子化する筆記ペン装置を適
用している装置として、ペン入力コンピュータが実現さ
れている。ペン入力コンピュータの特徴は表示一体型の
タブレットを持っている点である。ユーザは、画面上に
筆記ペンで文字を筆記すれば、筆跡が表示され、さらに
オンライン手書き認識により文字として入力することが
できる。特公平5−25148号公報には、入力部とし
てのタブレットに出力装置としての表示部の機能を合わ
せ持たせたオンライン文字認識装置について示されてお
り、また、ペン入力コンピュータに必要な手書き入力に
よる文字入力技術が示されている。
【0003】これが小形化され携帯端末化されたもの
は、文房具のような個々人のパーソナルな存在となると
考えられ、小形化や使いやすさの実現が課題となってい
る。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、ペン入
力コンピュータが、文房具のような個々人のパーソナル
な存在となるためには、以下のような欠点があった。
【0005】(1)タブレットからの信号処理系にオン
ライン認識機能があるが、筆記情報をユーザに提示する
ために、少なくとも表示一体型のタブレットで構成され
る端末を携帯する必要がある。すなわち、大形化し、携
帯性が充分ではない。
【0006】(2)文房具のような個々人のパーソナル
な存在としては、従来の紙に従来の筆記ペンで書いた場
合と同等の機能性の実現が最低限必要である。しかし、
タブレットへの筆記は、従来の紙に従来の筆記ペンで書
いた場合と異なった感触になり、ユーザにとって違和感
がある。
【0007】(3)ペン入力コンピュータにも検索機能
を持たせることができるが、従来の手帳の使いやすさ、
すなわちページめくり風の検索機能の実現は容易ではな
い。
【0008】(4)文字認識と描画の融合といったサー
ビス面での発展性や認識方式の改良等による機能アップ
のためには、表示一体型のタブレットで構成される端末
のバージョンアップが必要となり、旧製品購入者に対す
るフォローが容易ではない。
【0009】そのため、文房具のような個々人のパーソ
ナルな存在としての、しかも電気的処理に容易に応じら
れる既存文房具と同様な使用形態が可能な筆記ペン装置
が望まれている。
【0010】
【課題を解決するための手段】かかる課題を解決するた
め、第1の本発明は、筆記ペンと筆記用紙とでなる筆記
ペン装置であって、筆記用紙は、電気伝導度が変化して
なる紋様が設けられたものであり、筆記ペンは、筆記用
紙の紋様の電気伝導度の差異によって筆記情報を検出す
る筆記情報検出手段と、筆記情報を記憶する筆記情報記
憶手段と、筆記情報記憶手段に記憶された筆記情報を外
部装置に転送する筆記情報転送手段とを有することを特
徴とする。
【0011】また、第2の本発明は、筆記ペンと筆記用
紙と携帯可能な筆記情報記憶装置とでなる筆記ペン装置
であって、筆記用紙は、電気伝導度が変化してなる紋様
を有し、筆記ペンは、筆記用紙の紋様の電気伝導度の差
異によって筆記情報を検出する筆記情報検出手段と、そ
の筆記情報を送信する筆記情報送信手段とを有し、筆記
情報記憶装置は、送信されてきた筆記情報を受信する筆
記情報受信手段と、その筆記情報をを記憶する筆記情報
記憶手段と、筆記情報記憶手段に記憶された筆記情報を
外部装置に転送する筆記情報転送手段とを有することを
特徴とする。
【0012】なお、いずれの本発明共に、筆記ペンが、
筆記用紙上に筆跡を記録させる筆記機能実現構成を有す
ることは好ましい。
【0013】
【作用】第1の本発明の筆記ペン装置において、筆記ペ
ンによって筆記用紙上に筆記されたときに、筆記情報検
出手段によって、筆記用紙の紋様の電気伝導度の差異に
よって筆記情報が検出され、これが筆記情報記憶手段に
記憶される。この記憶された筆記情報は、後で、筆記情
報転送手段によって外部装置に転送する。
【0014】第2の本発明の筆記ペン装置においては、
筆記情報検出手段が検出した筆記情報を筆記情報送信手
段が筆記ペンから筆記情報記憶装置に送信し、筆記情報
記憶装置においては、その筆記情報受信手段が筆記情報
を受信して筆記情報記憶手段に記憶させる。この記憶さ
れた筆記情報も、後で、筆記情報転送手段によって外部
装置に転送する。
【0015】従って、いずれの本発明においても、携帯
型の筆記ペン装置によって筆記情報を記憶でき、しか
も、その検出構成は筆記ペン内に収容されているので、
個々人のパーソナルな存在として有用な文房具となる。
【0016】ここで、筆記ペンが、筆記用紙上に筆跡を
記録させる筆記機能実現構成を既存の文房具と同様に筆
跡を筆記用紙に記録できて好ましい。
【0017】
【実施例】
(A)第1実施例 以下、本発明の筆記ペン装置の第1実施例を図面を参照
しながら詳述する。
【0018】(A-1 )第1実施例の構成 この実施例の筆記ペン装置は、筆記ペンと筆記用紙とか
らなっている。図1は筆記ペンの概略構造を示す概略断
面図であり、図2はその筆記情報検出・記憶回路の詳細
構成をブロック図であり、図3はその発電部の構造を示
す概略断面図であり、図4は筆記用紙の平面図を示すも
のである。
【0019】図1において、この実施例の筆記ペン10
0は、基端部が閉蓋されていると共に先端部が徐々に縮
径している筒体でなる筆記ペン本体101を有し、外形
は一般的な筆記具(例えばシャープペンシル)と同様な
形状を有する。
【0020】この筆記ペン本体101の先端部には、鉛
筆の芯(例えばシャープペンシルの芯)102を保持固
定する芯保持機構103が設けられており、また、筆記
者が当該筆記ペン100を握った際に親指や人指し指や
中指が位置する部分には筒状の把持部材105が設けら
れている。これら芯保持機構103及び把持部材105
は導電性部材で構成されており、これら以外の筆記ペン
本体101の構成部分は絶縁性部材で構成されている。
なお、鉛筆の芯102は、周知のように炭素を中心に構
成されており、導電性を有するものである。また、芯保
持機構103は、鉛筆の芯102の括り出し機構を備え
ているが、この実施例の特徴とは直接関係ないので図1
ではその詳細構成を省略している。この芯保持機構10
3には、筆記ペン本体101の内周面に接触しないよう
に軸方向に延びる筒状のガイド部材104が連結されて
いる。このガイド部材104は、鉛筆の芯102をガイ
ドするものであり、導電性部材で構成されている。
【0021】さらに、この実施例の筆記ペン本体101
の内部には、図2に詳細構成を示す筆記情報検出・記憶
回路(例えば全体が絶縁性の筒体で囲まれている)10
6、及び、図3に詳細構造を示す発電部(例えば全体が
磁気シールド用の筒体305で囲まれている)107が
収容されている。
【0022】図2において、筆記情報検出・記憶回路1
06は、筆記情報を取り込むための一対の検出信号入力
端子200及び201と、発電部107からの交流電力
を取り込むための充電用電源入力端子203及び204
を備えている。
【0023】一方の検出信号入力端子200は、回路外
部に対してはガイド部材104に直接接続されており
(従って、鉛筆の芯102に電気的に接続されてお
り)、回路内部に対しては抵抗203を介して後述する
二次電池210の正極端子に接続されている。他方の検
出信号入力端子201は、回路外部に対しては把持部材
105に接続されており、回路内部に対しては後述する
二次電池210の負極端子に接続されている。
【0024】すなわち、二次電池210、抵抗202、
及び、両入力端子200及び201間に接続されている
外部回路でなる電流経路が構成されており、後述するよ
うに外部回路の状態に応じた電流(原始的筆記情報)を
抵抗202が電圧降下として取出すようになされてい
る。
【0025】増幅回路205は、抵抗器202の電圧降
下(端子200から端子201への電流変化)を増幅検
出するものであり、波形整形回路206は、この電圧信
号を2値化するものである。メモリ制御回路207は、
この2値化データをサンプリングし、時系列のビット列
に変換してメモリ回路208の書込みものである。ま
た、メモリ制御回路207は、データ転送モードでは、
メモリ回路208に記憶されたデータを読出すものであ
る。ここで、データ転送モードは、当該モードの指示用
のボタンを設けてメモリ制御回路207に指示するもの
であっても良く、また、両入力端子200及び201か
ら特定のパターン信号を入力することで指示するもので
あっても良い。以下では後者として説明する。
【0026】上述した両検出信号入力端子200及び2
01は、記憶データを外部に転送するための出力端子を
兼ねており、データ転送モードでは、メモリ制御回路2
07によってメモリ回路208から読出された記憶デー
タが出力バッファ回路209を介して両入力端子200
及び201から外部に出力されるようになされている。
なお、出力バッファ回路209は、データ転送モード以
外ではハイインピーダンスになされている。
【0027】一方、発電部107と接続されている両入
力端子203及び204は全波整流回路(ダイオードブ
リッジ)211に接続されている。全波整流回路211
は、後述する発電部107からの交流電力を整流して直
流電力に変換するものであり、充電回路212は、この
直流電力を上述した二次電池210に充電させるもので
ある。
【0028】全波整流回路211の出力端は電圧検出回
路213にも接続されている。電圧検出回路213は、
ペンの筆記時の運動エネルギーを電力に変換することに
より得られる充電電圧の大きさを検出するものであり、
その検出信号を増幅回路205、波形整形回路206及
びメモリ制御回路208に出力する。これら増幅回路2
05、波形整形回路206及びメモリ制御回路208
は、検出信号が充電電圧の出力を指示しているときには
(すなわち、当該筆記ペン100が運筆状態のときに
は)、上述した筆記情報データの記憶のための処理を行
ない、一方、検出信号が充電電圧が出力されていないこ
とを指示しているときには(すなわち、当該筆記ペン1
00が静止状態のときには)、消費電力の抑制を各部に
指示する。かくして、二次電池210の電力の無駄な消
費を押さえるようになされている。
【0029】筆記情報検出・記憶回路106に交流電力
を供給する発電部107は、図3に示すような構造を有
している。
【0030】図3において、断面がほぼ扇形形状の回転
体301が、その要の位置が回転軸302に一致するよ
うに、摩擦の小さい軸受けにより回転軸302に取り付
けられ、この回転軸302を中心に揺動し得るようにな
されている。このように取り付けているので、回転体3
01の重心は、回転軸302の位置より扇面側にずれて
おり、この回転体301はその重心が重力に対して安定
した位置になるように揺動する。
【0031】回転体301の要側端部には、3個の小突
起が設けられており、これら小突起部分はS極、N極、
S極の順の3極の永久磁石になっている。一部が切れて
いるほぼ環状の磁性体でなる磁気回路用の磁芯303
は、その一部が上記永久磁石に近接して設けられ、しか
も、N極からS極への磁束を当該磁芯303内の磁気回
路に取り込み易いように環状の切れている部分が上記永
久磁石に近くなるようになされている。この磁芯303
には発電用の巻線304が巻かれており、回転体301
の揺動により、当該磁芯303を流れる上記永久磁石に
よる磁束が変化したとき、この巻線304に交流電圧が
誘起される。この巻線304の両端が、上記筆記情報検
出・記憶回路106の充電用電源入力端子203及び2
04に接続されている。
【0032】発電部107の上記各構成要素301〜3
04は、筒状の磁性体で作られた磁気シールドケース3
05に収容されており、外部への磁力線の影響を防ぐよ
うにいなされている。
【0033】以上のような構成を有する筆記ペン100
に付随して、図4に平面図を示す筆記用紙400が用い
られる。この筆記用紙400は、一般的なノート用紙に
対して電気絶縁性を下げる処理が施されており、図4に
黒線で示すパターンが印刷されている。このパターンを
印刷した印刷インクは、用紙表面の絶縁性を高める材料
で構成されている。極端な言い方をすれば、パターン部
分が絶縁性を有し、パターン以外が導電性を有するよう
になされている。
【0034】なお、筆記用紙400の紋様パターンにつ
いては動作の項で説明する。また、紋様パターンの色は
問われないが、一般的な筆記用紙との違和感がないこと
から言えば白色や淡い色が好ましい。図4においては、
用紙背景との区別のために黒色で示しており、実際が黒
色であることを意味しているわけではない。
【0035】(A-2 )第1実施例の動作 筆記ペン100によって筆記用紙400上に文字等を筆
記すると、筆記用紙400上には鉛筆の芯102のすす
が付着し、一般的な筆記具で筆記した場合と同様に筆記
用紙400上には文字等が描かれる。
【0036】この際の運筆によって、ペン先である鉛筆
の芯102が筆記用紙400の絶縁インク(紋様パター
ン)がない場所に接しているときには、図5の矢印に示
すように、筆記ペン本体101に設けられた導体部10
4〜102、筆記用紙400、筆記者の筆記ペン100
を握る手、及び、把持部105により構成される回路に
電流が流れ、これに対して、ペン先である鉛筆の芯10
2が筆記用紙400の絶縁インク(紋様パターン)があ
る場所に接しているときには、電流がほとんど流れな
い。このような電流変化が上述の抵抗器203における
電圧降下の変化として検出される。
【0037】ペン先である鉛筆の芯(以下、ペン先と呼
ぶ)102が筆記用紙400の表面から離れていると、
上述の回路電流が全く流れず、文字を書くための1スト
ローク期間においては、筆記用紙400の紋様パターン
をペン先102が通過した順序に変化する電流波形が検
出される。
【0038】こうして得られた時系列的な波形は、増幅
回路205によって増幅された後、波形整形回路206
によって波形整形されて2値化され、さらにメモリ制御
回路207によってサンプリングされてデジタルビット
列(データ)に変換されてメモリ回路208に記憶され
る。
【0039】筆記ペン100に記憶されたデジタルビッ
ト列が有益なのは、この記憶されたデジタルビット列か
ら、元の筆記情報が再現可能であるためである。筆記用
紙400上の紋様パターンは、元の筆記情報を再現可能
なデジタルビット列になるように構成されている。
【0040】図4に示した紋様パターンの一例を説明す
る。図4においては、2種類のブロックパターン401
及び402が規則的に配置されて、全体としての紋様パ
ターンが構成されている。横方向には、同一種類のブロ
ックパターン401又は402が並設され、縦方向に
は、異なる種類のブロックパターン401及び402が
交互になるように並設されている。第1のブロックパタ
ーン401は、囲み罫線4辺のうち右辺及び上辺が太
く、左辺及び下辺が細く、ブロック内部には縦縞パター
ンが設けられている。第2のブロックパターン402
は、囲み罫線4辺のうち右辺及び上辺が細く、左辺及び
下辺が太く、ブロック内部には横縞パターンが設けられ
ている。
【0041】ここで、第1のブロックパターン401の
内部の点403を起点とした筆跡と、検出波形との関係
を説明する。
【0042】(U) 上方向(図4ではUで表している)の
筆跡の場合は、「縞に沿った波形」(以後SSと記す)
→「境界部の太い・太い線幅を横切った波形」(以後F
Fと記す)→「縞を横切った波形」(以後SYと記
す)、…という順に検出波形が遷移する。
【0043】(R) 右方向(図4ではRで表している)の
筆跡の場合は、SY→「境界部の太い・細い線幅を横切
った波形」(以後FHと記す)→SYの順に検出波形が
遷移する。
【0044】(D) 下方向(図4ではDで表している)の
筆跡の場合は、SS→「境界部の細い・細い線幅を横切
った波形」(以後HHと記す)→SYの順に検出波形が
遷移する。
【0045】(L) 左方向(図4ではLで表している)の
筆跡の場合は、SY→「境界部の細い・太い線幅を横切
った波形」(以後HFと記す)→SYという順に検出波
形が遷移する。
【0046】従って、4方向の識別が可能であり、この
4方向のパターンの組み合わせとして斜め方向の筆跡時
のパターンが生じるので、斜め方向の識別も可能であ
る。
【0047】また、第2のブロックパターン402の内
部の点404を起点とした筆跡の場合も、 (U) 上方向でSY→HH→SSの順に、 (R) 右方向でSS→HF→SSの順に、 (D) 下方向でSY→FF→SSの順に、 (L) 左方向でSS→FH→SSの順に、 それぞれ検出波形が遷移するので、4方向の識別が可能
であり、この4方向のパターンの組み合わせとして斜め
方向の筆跡時のパターンが生じるので、斜め方向の識別
も可能である。
【0048】以上のことから、筆記用紙400のどの点
を始点とする一画のストロークもその軌跡の形を再現す
ることが可能であることが分かる。
【0049】筆記用紙400上の座標と各ストロークの
位置の厳密な対応は文字を認識するためには必ずしも必
要ではない。しかし、筆記用紙400上に書かれた文字
や図形と、復元したイメージを対応させることを可能に
することは望ましく、そのためには各ストローク中の少
なくとも一点の座標を検出する手段が必要である。
【0050】図4では、図示の簡略化のために、第1の
ブロックパターン401内の縦縞パターンを全て同じパ
ターンで示し、第2のブロックパターン402内の横縞
パターンを全て同じパターンで示しているが、この実施
例では、上述の縦縞パターン及び横縞パターンがそのブ
ロックパターンの絶対座標をコード化したパターンにし
ている。
【0051】以下、絶対座標がコード化されている縦縞
パターン又は横縞パターンに基づいて、この筆記用紙4
00上の絶対座標を検出する方法について説明する。
【0052】図6は、波形遷移を示す遷移図である。上
述したように、波形種類としては、SY、SS、FH、
HF、HH及びFFの6種類があり、図6においてはそ
れぞれ符号601、602、603、604、605及
び606で示している。ここで、波形パターンSYに座
標データが含まれているので、この波形パターンSYが
生じたときに座標データを読み取れば良い。縦縞パター
ンを横切る波形も横縞パターンを横切る波形も同じよう
な波形パターンSYとなるが、上述した波形遷移の説明
から明らかなように、図6に示す遷移図において符号
「v」で示される遷移に続いて検出される波形パターン
SYは横縞パターンに関するものであり、符号「h」で
示される遷移に続いて検出される波形パターンSYは縦
縞パターンに関するものであり、従って、縦縞パターン
か横縞パターンかの識別は可能である。
【0053】ここで、例えば、縦縞パターンにより水平
座標を表現し、横縞パターンにより垂直座標を表現すれ
ば、二次元座標の検出が可能となる。さらに、縦縞パタ
ーンへの遷移順にはHF→SYとFH→SYの2種類あ
り、それぞれを区別して水平方向の座標情報「x1」及
び「x2」とすることにより、2データの組合せによる
座標表現のレンジの拡張が可能である。言い換えると、
1個のブロックパターン内を水平方向に2分し、それぞ
れに座標を付与し、遷移順に従って座標を検出すること
が可能である。縦縞パターンへの遷移順にはHH→SY
とFF→SYの2種類があり、それぞれを区別して垂直
方向の座標情報「y1」及び「y2」とすることによ
り、垂直方向の座標情報を得ることが可能となり、水平
方向と同様にレンジの拡張も可能である。
【0054】このような手書き文字や図形のストローク
の軌跡や座標情報が含む時系列波形は、上述のように、
増幅回路205によって増幅された後、波形整形回路2
06によって波形整形されて2値化され、さらにメモリ
制御回路207によってサンプリングされてデジタルビ
ット列(筆記情報データ)に変換されてメモリ回路20
8に記憶される。
【0055】この記憶された筆記情報データを取り出す
場合には、以下のように行なう。図示しない筆記情報処
理装置(例えばパーソナルコンピュータやワークステー
ション)は、当該筆記ペン100用の図示しないインタ
フェースポートを有する。このインタフェースポート
は、当該筆記ペン100の芯保持機構103及び把持部
105を電極として接続するものである。筆記情報処理
装置は、これら電極103及び105を通じて読出し要
求信号パターンを筆記ペン100に入力し、メモリ制御
回路207がこの読出し要求信号パターンを検出する
と、データ転送モードに遷移し、出力バッファ回路20
9が出力モードに制御される。メモリ制御回路207
は、メモリ回路208から記憶されている筆記情報デー
タ(デジタルビット列)を読出し、出力バッファ回路2
09を介して外部へシリアルデータとして出力する。な
お、出力バッファ回路209は、データ転送モード以外
では出力部がハイインピーダンスに制御されているもの
であり、上述した筆記情報検出時には影響を与えない。
【0056】筆記情報処理装置に転送されたデータは、
各ストロークの筆跡形状と座標情報を含むため、筆記情
報処理装置によってイメージ情報に変換されて表示され
たり、手書き文字認識技術が適用されて文字情報に変換
されたりし、筆記情報処理装置が利用可能な入力情報と
なる。
【0057】筆記ペン100内の電子回路の電源は内蔵
の二次電池210により供給される。筆記時には筆記に
よるペンの運動エネルギーを発電部107により電気エ
ネルギーに変換し、その後適宜処理されてこの二次電池
210に充電される。検出波形変化が連続して生じない
場合は、電圧検出回路213によって不使用時と判断さ
れ、メモリ回路208等をパワー抑制モードに制御し電
力消費を最小にする。さらに、発電部107が全く発電
していない状況、すなわち、筆記ペン100が携帯され
ていない状況を、電圧検出回路213によって未発電状
態の継続時間により判定し、メモリ回路208以外の回
路205〜207等も待機状態に制御する。
【0058】(A-3 )第1実施例の効果 以上のように、第1実施例によれば、特殊紋様パターン
を有する筆記用紙に筆記した情報が筆記ペンに記憶され
るため、表示一体型のタブレットを含むペンコンピュー
タ等を携帯する必要がなく、筆記ペンと、筆記用紙が綴
じられた手帳やノートといった従来感覚の筆記用具のみ
を携帯することで筆記情報の記憶が可能となる。
【0059】筆記ペンに記憶された筆記情報は、パーソ
ナルコンピュータやワークステーションへ転送すること
が可能であり、手帳やノートに筆記された内容と同一の
文字や描画をパーソナルコンピュータやワークステーシ
ョンで利用することができる。また、文字の認識をオン
ラインで行なう必要がないため、筆記ペンには認識部や
登録辞書のような機能が不要であり、筆記ペンの小形
化、軽量化、低消費電力化及びローコスト化の実現が容
易なだけでなく、パーソナルコンピュータやワークステ
ーション側でのオフライン認識にはリアルタイム性が要
求されないため、高度の認識アルゴリズムを高速処理の
ための専用ハードウェアを設けなくても実行することが
可能であるという大きな利点がある。
【0060】また、筆記ペンにおいては認識しないた
め、筆記中に正しく認識されるかといった配慮が不要と
なり、普通の筆記同様の感覚で用いることができ、しか
も文字以外の図形や記号も制限なく記憶させることがで
きる。認識性能アップやアプリケーション面での改善も
筆記ペン側の変更なしにパーソナルコンピュータ側のソ
フトウェア対応で可能であり、アプリケーションやシス
テム面での拡張性についても優れている。
【0061】筆記用紙の特殊紋様は用紙の電気絶縁性を
制御する目的で絶縁インクにより印刷されているため、
視覚的には目立たなくすることが可能であり、従来の筆
記具による筆記の場合と同様の違和感のない筆記情報の
記録が可能となる。
【0062】筆記用紙上の紋様パターンにより動き方向
と座標が検出可能なため、筆記中に筆記ペンを回転させ
たりしても筆記用紙上の方向等が正確に保存され、ま
た、乗り物に乗って移動中に筆記しても加速度等による
悪影響がない。なお、文字や図形は普通の鉛筆で筆記し
た場合と同様にそれぞれのページ(筆記用紙)に見える
ため、視覚的に確認したり検索したりするのに違和感が
ない。
【0063】ストロークの軌跡形状だけでなく、絶対座
標の検出も可能なため、用紙上の文字等の配置が保存さ
れ、また描画等の再現が可能となる。これらの絶対座標
検出は1ストロークの軌跡中の少なくとも1点の座標が
検出されれば良いため、SY波形の検出には高い信頼性
が要求されず、しかも水平座標、垂直座標とも2種類の
区別可能な情報が検出可能なため、大きな用紙サイズへ
の対応や座標精度の改善が可能である。
【0064】また、この実施例では筆記時の運動エネル
ギーを用いて二次電池の充電を行なっているため、筆記
時の電力消費時に充電ができるという優れた電源系が構
成されている。
【0065】この第1実施例の筆記ペンでは、筆記用
紙、筆記ペン及び筆記者の手で構成される回路の電流変
化を筆記情報の検出に用いているため、必要な素子が電
流変化検出のためのアナログ増幅回路と2値化回路とい
った集積回路化が容易でかつ低消費電力で実現可能であ
り、また、記憶すべき情報が2値化されたデジタルビッ
ト列であり、ハードウェア規模が筆記ペン本体内部に実
装するための小形化が十分可能である、といった優れた
効果が期待できる。
【0066】(B)第2実施例 次に、本発明の第2実施例を図面を参照しながら詳述す
る。ここで、図7がこの第2実施例の筆記ペンの構成を
示すものであり、図1との同一、対応部分には同一符号
を付して示している。
【0067】この第2実施例の場合、筆記用紙は第1実
施例と同一であって良く、筆記ペン700の構成が第1
実施例の筆記ペン100と異なっている。上述した第1
実施例の筆記ペン100は、筆記用紙に筆跡を記録する
ペン先構成がシャープペンシルに近似したものであった
が、第2実施例の筆記ペン700は、筆記用紙に筆跡を
記録するペン先構成がボールペンに近似したものであ
る。従って、ペン先構成以外の部分、すなわち、把持部
105、筆記情報検出・記憶回路106及び発電部10
7は第1実施例と同様である。
【0068】図7において、筆記ペン本体701の先端
には、ペン先となる電気的導体でなる金属ボール702
が金属製のボール保持部703によって保持されてい
る。このボール保持部703には、筆記ペン本体701
の内部軸方向に向かう筒状のインクケース704が取り
付けられ、このインクケース704にボールペンインク
705が収容されている。金属ボール702、ボール保
持部703、インクケース704及びボールペンインク
705で構成されているペン先部は一体で交換可能な構
造となっており、その着脱可能な係合部706も金属製
で構成されており、この係合部706が、把持部105
と共に、筆記情報検出・記憶回路106に対する直接の
入力端子になっている。
【0069】他の構成は第1実施例と同様であるので、
その説明は省略する。
【0070】第2実施例においても、第1の実施例と同
様に、筆記ペン700で専用の筆記用紙に文字や図形を
描くと、従来のボールペンで描く場合と同様に筆記用紙
上には文字等が描かれると同時に、ペン先であるボール
702は筆記用紙の表面と点状に接触し、その表面の絶
縁インクの有る/無しに応じた電流が第1実施例と同様
に、図5の矢印に示すように、係合部706、ボール保
持部703、金属ボール702、筆記者のペンを握る
手、筆記用紙400及び把持部105により構成される
回路に流れ、電流変化が前述の抵抗器203の電圧降下
の変化として検出され、検出された時系列データは第1
実施例と同様に記憶される。
【0071】従って、この第2実施例によっても、第1
実施例と同様に、筆記ペンと特殊紋様パターンが印刷さ
れた筆記用紙を用いるだけでありながら、筆記した情報
を筆記ペンが記憶するという優れた筆記ペンが実現で
き、第1実施例について詳述したような種々の効果を発
揮する。
【0072】しかも、ペン先部分は用紙表面へ電流が流
れるように導電性のある材質が用いられている以外の機
能が要求されず、従来のボールペン同様にインク交換や
ペン先部分の交換が可能である。また、一般的に用いら
れている金属性のペン先部のボールペンを用いることが
できるためペン先部の新たな開発が不要である。
【0073】(C)第3実施例 次に、本発明の第3実施例を図面を参照しながら詳述す
る。ここで、図8はこの第3実施例の筆記ペン内の筆記
情報検出回路の構成を示すブロック図であり、図9は第
3実施例の筆記情報記憶装置の構成を示すブロック図で
ある。
【0074】第3実施例の筆記ペン装置は、筆記ペン及
び筆記用紙に加えて、携帯可能な筆記情報記憶装置から
構成されている。ここで、筆記用紙は、第1及び第2実
施例と同様なものである(図4参照)。筆記ペンは、第
1又は第2実施例の筆記ペン内の筆記情報検出・記憶回
路107の部分が、図8に示す筆記情報検出回路800
に置き代わったものである。
【0075】図2との同一、対応部分に同一符号を付し
て示す図8において、この第3実施例に係る筆記情報検
出回路800も、電源系構成要素210〜213、及
び、波形整形回路206に至る処理系要素202、20
5、206は、第1又は第2実施例の筆記ペン内の筆記
情報検出・記憶回路107と同様である。この第3実施
例に係る筆記情報検出回路800においては、検出波形
を波形整形回路207によって2値化データに変換した
後、サンプリング回路801がサンプリングし、時系列
デジタルデータに変換して送信回路802に与え、送信
回路802がこの時系列デジタルデータを送信信号に変
換してアンテナ803から送信させる。
【0076】なお、アンテナ803は、剛性体なるもの
でも良く、ケーブル状のものであっても良く、筆記ペン
の外部に出ているものである。また、サンプリング回路
801及び送信回路802にも、電圧検出回路213か
ら検出信号が与えられるようになされており、筆記時以
外での電力消費を最小化するようになされている。
【0077】図9において、筆記情報記憶装置900
は、筆記ペンと一緒に携帯することが容易なものであっ
て例えばICカード構成でなる。例えば、胸ポケットに
収容されたり、筆記用紙を束ねたノートの表紙等に取り
付けられて携帯される。筆記情報記憶装置900は、ア
ンテナ901、受信回路902、メモリ制御回路90
3、メモリ回路904、出力バッファ回路905及び電
源部906を有している。筆記ペンからの送信信号は、
アンテナ901で捕捉され、受信回路902によって時
系列データに復元され、この時系列データがメモリ制御
回路903によってメモリ回路904に記憶される。デ
ータ出力端子907及び908を介して記憶データの読
出しが指示されると、メモリ制御回路903はメモリ回
路904から記憶データを読出し、これが出力バッファ
回路905を通じて出力端子907及び908から出力
される。
【0078】従って、この第3実施例によっても、第
1、第2実施例と同様に、筆記ペンと特殊紋様パターン
が印刷された筆記用紙と筆記情報記憶装置とを用いるだ
けでありながら、筆記した情報を筆記情報記憶装置が記
憶するという優れた筆記ペン装置を実現でき、第1実施
例について詳述したような種々の効果を発揮させること
ができる。
【0079】この第3実施例においては、筆記情報記憶
装置900に筆記情報を記憶させるようにしているの
で、記憶容量の増大化が期待できる。
【0080】(D)他の実施例 上記実施例においては、筆記用紙の電気伝導度の段階が
2段階のものを示したが、3段階以上であっても良い。
この場合には、検出構成にアナログ/デジタル変換器を
設ける必要がある。
【0081】また、上記実施例においては、検出された
時系列データをそのまま記憶するものを示したが、この
時系列データを動き方向や座標値等にコード化して記憶
するようにしても良い。
【0082】さらに、上記実施例においては、筆記ペン
が発電部を有するものであったが、この発電部を省略し
たものであっても良い。また、各実施例においては、筆
記用紙に筆跡を残す筆記機能構成を筆記ペンが有してい
るが、筆記用紙に筆跡を残さない構成のものであっても
良い。このようにした場合、上述した各実施例の効果は
減じられるが、筆記情報の記憶することに伴う効果は有
効に発揮される。
【0083】
【発明の効果】以上のように、本発明の筆記ペン装置に
よれば、筆記用紙の紋様の電気伝導度の差異によって筆
記情報を検出し、この筆記情報を筆記情報記憶手段に記
憶させ、後で、外部装置に転送できるようにしたので、
携帯型の筆記ペン装置によって筆記情報を記憶でき、し
かも、その検出構成は筆記ペン内に収容されているの
で、個々人のパーソナルな存在として有用な筆記用文房
具を提供できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】第1実施例の筆記ペンの構造図である。
【図2】第1実施例の筆記情報検出・記憶回路の詳細構
成を示すブロック図である。
【図3】第1実施例の発電部の構造図である。
【図4】第1実施例の筆記用紙の紋様例を示す説明図で
ある。
【図5】第1実施例における筆記情報検出用の電流経路
を示す説明図である。
【図6】第1実施例の検出波形の遷移を示す遷移図であ
る。
【図7】第1実施例の筆記ペンの構造図である。
【図8】第3実施例の筆記情報検出回路の詳細構成を示
すブロック図である。
【図9】第3実施例の筆記情報記憶装置の詳細構成を示
すブロック図である。
【符号の説明】
100…筆記ペン、101…筆記ペン本体、103…芯
保持機構(電極)、105…把持部(電極)、106…
筆記情報検出・記憶回路、107…発電部、203…電
流検出用抵抗、206…波形整形回路、207…メモリ
制御回路、208…メモリ回路、209…出力バッファ
回路、210…2次電池、213…電圧検出回路、40
0…筆記用紙。

Claims (9)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 筆記ペンと筆記用紙とでなる筆記ペン装
    置であって、 上記筆記用紙は、電気伝導度が変化してなる紋様が設け
    られたものであり、 上記筆記ペンは、上記筆記用紙の紋様の電気伝導度の差
    異によって筆記情報を検出する筆記情報検出手段と、筆
    記情報を記憶する筆記情報記憶手段と、筆記情報記憶手
    段に記憶された筆記情報を外部装置に転送する筆記情報
    転送手段とを有することを特徴とする筆記ペン装置。
  2. 【請求項2】 上記筆記用紙の電気伝導度を取り込む上
    記筆記情報検出手段における電極部材を、上記筆記情報
    転送手段の外部への転送時における電極として共用する
    ことを特徴とする請求項1に記載の筆記ペン装置。
  3. 【請求項3】 筆記ペンと筆記用紙と携帯可能な筆記情
    報記憶装置とでなる筆記ペン装置であって、 上記筆記用紙は、電気伝導度が変化してなる紋様を有
    し、 上記筆記ペンは、上記筆記用紙の紋様の電気伝導度の差
    異によって筆記情報を検出する筆記情報検出手段と、そ
    の筆記情報を送信する筆記情報送信手段とを有し、 上記筆記情報記憶装置は、送信されてきた筆記情報を受
    信する筆記情報受信手段と、その筆記情報をを記憶する
    筆記情報記憶手段と、筆記情報記憶手段に記憶された筆
    記情報を外部装置に転送する筆記情報転送手段とを有す
    ることを特徴とする筆記ペン装置。
  4. 【請求項4】 上記筆記ペンが、上記筆記用紙上に筆跡
    を記録させる筆記機能実現構成を有することを特徴とし
    た請求項1〜3のいずれかに記載の筆記ペン装置。
  5. 【請求項5】 上記筆記用紙の紋様が、 用紙背景とは異なる電気伝導度の材料でなり、また、内
    部に横縞パターンを有する囲み罫線付きの第1のブロッ
    クと内部に縦縞パターンを有する囲み罫線付きの第2の
    ブロックとを規則的に配置したものであり、しかも、上
    記第1及び第2のブロックの囲み罫線が2種類以上の線
    幅の線でなっているものであることを特徴とする請求項
    1〜4のいずれかに記載の筆記ペン装置。
  6. 【請求項6】 上記筆記情報検出手段は、当該筆記ペン
    のペン先が、上記第1又は第2のブロックの囲み罫線を
    横切った際の電気伝導度の変化と、上記第1又は第2の
    ブロック内の横縞パターン又は縦縞パターンを横切った
    際の電気伝導度の変化と、上記第1又は第2のブロック
    内の横縞パターン又は縦縞パターンに沿った際の電気伝
    導度の変化とに基づいて、相対的な一画の移動量と方向
    を検出することを特徴とする請求項5に記載の筆記ペン
    装置。
  7. 【請求項7】 上記第1のブロック内の横縞パターンに
    縦方向の座標情報を盛込むと共に、上記第2のブロック
    内の縦縞パターンに横方向の座標情報を盛込み、 上記筆記情報検出手段が、当該筆記ペンのペン先が、上
    記第1又は第2のブロック内の横縞パターン又は縦縞パ
    ターンを横切った際の電気伝導度の変化に基づいて、所
    定方向の絶対座標を検出することを特徴とする請求項5
    又は6に記載の筆記ペン装置。
  8. 【請求項8】 上記筆記ペンが、運動エネルギーを電気
    エネルギーに変換する発電部を有することを特徴とする
    請求項1〜7のいずれかに記載の筆記ペン装置。
  9. 【請求項9】 上記筆記ペンが、 上記発電部からの電力を蓄電する2次電池と、上記発電
    部の出力に基づいて、当該筆記ペンの非移動時を捕えて
    上記2次電池からの電力の消費を抑制させる消費電力抑
    制手段とを有することを特徴とする請求項8に記載の筆
    記ペン装置。
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Cited By (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
CN101976126A (zh) * 2010-09-16 2011-02-16 王东 多功能电子笔
CN102103462A (zh) * 2011-01-28 2011-06-22 王东 多功能电子笔及其文字书写采样方法和轨迹数据存储方法
JP2015521325A (ja) * 2012-05-29 2015-07-27 ヨット・エス・ステットラー・ゲゼルシャフト・ミツト・ベシュレンクテル・ハフツング・ウント・コンパニー・コマンデイトゲゼルシヤフトJ.S. Staedtler GmbH & Co. KG 接触感応式の容量方式のディスプレイ用の入力機器
US9520726B2 (en) 2013-09-27 2016-12-13 Samsung Electronics Co., Ltd. Auxiliary device having energy harvester and electronic device including auxiliary device

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