JPH08339256A - 座標読取装置 - Google Patents

座標読取装置

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JPH08339256A
JPH08339256A JP7143295A JP14329595A JPH08339256A JP H08339256 A JPH08339256 A JP H08339256A JP 7143295 A JP7143295 A JP 7143295A JP 14329595 A JP14329595 A JP 14329595A JP H08339256 A JPH08339256 A JP H08339256A
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coordinate
signal
input plate
piezoelectric elements
input
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JP7143295A
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English (en)
Inventor
Shuzo Sudo
修三 須藤
Susumu Fujita
進 藤田
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S I I R D CENTER KK
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S I I R D CENTER KK
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 座標指示器と検出装置本体とを信号線で接続
する必要がなく、位置検出が高速な位置入力装置を簡単
な構成で実現する。 【構成】 入力板1の両端には圧電素子12a、12b
を接着し、各圧電素子12a、12bは他端をそれぞれ
支持体13a、13b上に接着する。このとき各圧電素
子12a、12bには入力板1の荷重によるせん断歪が
加わるようにする。振動子15a、15bは支持体13
a、13bごと入力板1を上下に振動させる。座標指示
器16により入力板1に圧力を加えると座標指示器16
と各圧電素子12a、12bまでの距離に応じて、各圧
電素子12a、12bに信号が発生する。この発生した
信号の比率を信号処理回路で求め、その信号比率より座
標を算出する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、コンピュータ等の外部
装置へ位置情報を入力する位置入力装置に関し、特に検
出装置本体と座標指示器との間を信号線で接続する必要
のないワイヤレス座標読取装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】図12に従来の座標読取装置の構成図を
示す。この図を基に、まず従来の座標読取装置の位置を
検出する動作について説明する。励磁ライン903とセ
ンスライン902を直交して敷設し、それぞれを第1の
走査回路908および第2の走査回路909に接続して
順次選択するように構成する。第1の走査回路908に
は励磁回路915から励磁信号s906が供給されてい
るので、これにより選択された励磁ラインは交流磁界を
発生する。座標指示器906は前記励磁信号s906の
周波数に共振する共振回路(図示していない)を有する
ので、これをセンスライン上に置くと、励磁ライン90
3、座標指示器906、センスライン902の三者間の
結合によってセンスライン902には誘導信号s901
が発生する。この誘導信号s901を第2の走査回路9
09によって順次選択し、信号処理回路904に導いて
振幅信号s905とし、さらにこの信号を位置検出回路
905に入力して誘導信号s901の分布状態から位置
を算出する。
【0003】誘導信号s901の分布状態を観測するた
めには、複数のセンスラインを選択しなければならない
が、このような従来の座標読取装置では1点の位置を算
出するために、各励磁ラインを選択する間に複数のセン
スラインを選択するというようにマトリクス状に選択動
作を行う必要があった。たとえば励磁ラインとセンスラ
インをそれぞれ5本ずつ選択するとすれば、1本の励磁
ラインを選択するごとに5本のセンスラインを選択する
ので、合計25回の選択動作を行って1点の位置を算出
することになるのである。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】従来の位置検出装置に
おいては、座標指示器は励磁ラインから発生する励磁信
号の周波数に共振する共振回路を有する必要があった。
このため、共振回路を有しない、指或いはボールペン等
で入力することができないという問題があったのであ
る。
【0005】また、励磁ラインからあらかじめ定められ
た周波数の交流磁界を常に発生させておく必要があっ
た。座標指示器がセンスラインの近傍に存在しなくて
も、つまり位置検出をする必要のないときでも座標指示
器が置かれたことを検出するために交流磁界を常に発生
させておく必要があったのである。
【0006】さらに、1点の位置を算出するためには前
記のようにマトリクス状に選択する必要があるので位置
算出を高速化できないという問題があった。本発明の目
的は検出装置本体と座標指示器との間を信号線で接続す
る必要のないワイヤレス位置検出装置であって、しかも
従来の装置より回路を簡素化できる座標読取装置を実現
することである。
【0007】また上記の目的に加え、位置算出を高速に
実行することのできる座標読取装置を実現することであ
る。
【0008】
【課題を解決するための手段】上記課題を解決するため
に、本発明では位置を入力するための入力板、入力板の
周辺上に取り付けられた2つ以上の圧電素子、入力板を
上下振動させるための1つ以上の振動子からなり、振動
子で振動を発生させたとき、座標指示器が入力板に接触
することにより、前記2つ以上の圧電素子から座標指示
器からの距離に応じた信号を発生させ、前記信号の比率
を求める信号処理回路から構成され、前記信号の比率に
基づいて、座標を算出するように座標読取装置を構成
し、これを第1の構成とした。
【0009】また、本発明の第2の構成として、位置を
入力するための入力板と、該入力板の周辺上に取り付け
られた2つ以上の圧電素子と、前記入力板を振動させる
ための少なくとも1つの振動子と、座標指示する物体が
前記入力板に接触することにより、前記2つ以上の圧電
素子が発生する座標指示する物体からの距離に応じた信
号の比率を求め、該比率に基づいて前記座標指示する物
体が指示した座標を算出する信号処理回路とを具備し、
前記信号処理回路は前記圧電素子から発生する信号に基
づいて、前記振動子の振動を制御ように構成した。
【0010】
【作用】第1の構成による座標読取装置では、座標指示
器による入力板への入力時に、入力板への荷重を連続的
に変化させるために取り付けた1つ以上の振動子によ
り、入力板を振動させる。そのとき入力板の周辺上に取
り付けた2つ以上の圧電素子には、座標指示器の入力位
置に応じた応力が加わり、その応力に応じた電圧信号が
発生する。入力板へ一定の応力が加わったならば圧電素
子からの出力電圧は圧電素子の歪んだ瞬間のみである
が、1つ以上の振動子の振動により、各圧電素子への応
力は連続的に変化する。このときの各圧電素子での出力
信号の比率は、座標指示器の入力位置と各圧電素子との
距離の比率の逆数と同一であり、この関係を用いて、信
号処理回路において、座標指示器の入力位置を求めるこ
とができる。
【0011】第2の構成による座標読取装置では、信号
処理回路において、圧電素子から得られる信号を観測す
ることにより振動子の振動を変化させることができる。
【0012】
【実施例】以下本発明の実施例について図面を参照しな
がら説明する。まず、位置検出原理について図1ないし
図7に基づき説明する。図1は本発明の位置検出原理を
説明するための一次元の座標読取装置の基本構成図であ
る。
【0013】まず座標指示器16は入力しようとする位
置を指示するためのものであって、指やボールペン等
で、入力板1へ数g程度以上で圧力を加えられるもので
あれば何でも構わない。入力板1としては、密度の均一
な左右対称の剛体が最適であるが、完全な剛体である必
要はなく、また透明材質でも、不透明材質でも可能であ
る。液晶表示素子(LCD)との組み合わせを考えるな
らば、アクリル、ガラスなどをLCDの上ケース面に使
用できる。
【0014】圧電素子12a、12bは同一材料で同一
形状で圧電効果を示す材料からなり、ここではチタン酸
バリウムのセラミックのものを使用している。そのほ
か、古くはロッシェル塩や水晶の単結晶などがあり、セ
ラミックではチタン酸ジルコン酸鉛も使用できる。2つ
の圧電素子12a、12bは同一であるほうがキャリブ
レーションの必要はないが、同一である必要はない。た
だし、各圧電素子の特性は補正する必要がある。ここで
は圧電素子が同一であるから、圧電素子12aを対象と
して説明を行う。
【0015】この圧電素子12aは板状であり、圧電素
子12aを挟むように電極が構成されている。本実施例
では支持体13a側すなわち、入力板1の重みを受ける
側の電極は0.1mmの鉄板を使用しており、入力板1の
重みで圧電素子12aが破断しないようにしている。圧
電素子12aの上側の電極には蒸着アルミ電極を使用
し、入力板1への入力感度を低下させないようにした。
ちなみに、圧電素子12aの形状と電極形状は入力感
度、入力板1の大きさ、重さ、支持体13aとの接続方
法とが関係するため、その都度最適な設計をする必要が
ある。
【0016】なお、本実施例に示す座標読取装置の用途
によっては、圧電素子12a、12bへの過負荷からの
破断を防ぐために図7に示すようなストッパ17を設計
する必要がある。図7は図1の圧電素子12aの付近の
みを示している。ストッパ17はこの場合、支持体13
1aに固定され一体となっている。ストッパ17の役割
は、入力板1bに過大な圧力が加わり圧電素子12aが
過度にたわむのを防ぐようになっている。図7ではスト
ッパ17は直接圧電素子12aを支えるようになってい
るが、入力板1bを直接支える構造をとっても同様な効
果が得られる。なお、ストッパ17の形状は図7に限定
されるものではない。このストッパ17は同様に圧電素
子12bに適用可能で、このストッパの思想は、振動子
15a、15b等の破断の恐れのある箇所に適用可能で
ある。
【0017】圧電素子12aの動作としては、その板の
曲げ(歪)により、信号電圧が発生する。支持体13a
では圧電素子12a、12bを介さずには直接入力板1
の重量を受けないような大きさ、構造となっており、圧
電素子12aには入力板1の荷重によるせん断応力が加
わるようになっている。支持体13bも支持体13aと
同一の形状をなしており、圧電素子12bとの位置関係
も、圧電素子12aと支持体13aの関係と同一であ
る。それぞれの支持体13a、13bの下には振動子1
5a、15bがあり、基盤14に対して支持体13a,
13bを上下に振動させる役目を持っている。振動子1
5aだけでなく振動子15bを用いると、入力板1の上
下振動の振幅を大きくかつ入力板1全面にわたって均一
に得ることができる。2つの振動子15a、15bを用
いて振動させる場合、2つの振動子15a、15bの振
動を同期させると振幅を大きくすることができ、座標検
出の確度が良くなるが、同期させなくとも座標検出する
ことはできる。また、一方の振動子15aのみの振動で
も座標検出が可能であることも確認している。
【0018】振動子15bは振動子15aと同様なので
以下では、振動子15aのみを説明する。振動子15a
の構造は図4(a)に示すように、圧電素子151aを
振動フレーム152に張り付けた形状により、上下振動
を実現している。そのほか振動フレーム152を使用し
ない構成も考えられ、その構成を図4(b)に示してお
く。この構成では、支持体13aと基盤14の間に圧電
素子151bを配置し、圧電素子151bの振動により
支持体13aを上下に振動させている。そのほか、図に
は示さないが、電磁コイルを使用したり、モータに変心
重りを付けて回転さたりして、上下振動は容易に実現で
き、本実施例にとらわれる必要はない。また、この実施
例では支持体13a、13bを圧電素子12a、12b
と振動子15a、15bの間に介在させたが、このよう
な構造にする必要もなく、直接圧電素子と振動子を接続
することも可能である。
【0019】基盤14は特別に材質を選ぶものではな
く、振動子15a,15bを固定するために存在してお
り、実際の座標読取装置では回路基板等を使用すること
ができる。図2は本発明の位置検出原理を説明するため
の一次元の座標読取装置のブロック構成図である。
【0020】圧電素子12a、12bの電極は一方を接
地し、もう一方をそれぞれ増幅回路20a、20bに接
続している。増幅回路20a、20bは主にオペアンプ
から構成することができ、特別高速高周波用である必要
はこの場合ない。増幅回路20a、20bの出力はとも
に信号処理回路21に入力されている。
【0021】信号処理回路21の構成を図3に示す。平
滑回路211a、211bと整流回路215a、215
bとA/D変換回路212a、212bと位置算出回路
213、制御回路214から構成されている。平滑回路
211a、211bでは増幅回路20a、20bから出
力される信号i10、i11の周波数の高いスパイク状
のノイズをカットする。整流回路215a、215bで
は前述の信号を整流して直流化する。A/D変換回路2
12a、212bはその信号をデジタル化する。位置算
出回路213ではA/D変換回路212a、212bか
ら出力されたデジタル信号の比率を計算し、その比率か
ら座標を算出する。制御回路214は主に、位置算出回
路213の制御および、座標、比率、座標算出される前
の信号強度の参照を行い、振動子15a、15bの動作
制御を行っている。A/D変換回路212a、212b
と位置算出回路213、制御回路214はCPUで構成
可能であるが、この場合、圧電素子の駆動制御信号s1
1、s12があるため、注意をする必要がある。本実施
例での駆動制御信号s11は振動子を直接駆動するため
に、数V以上、周波数は正弦波で数10Hz〜数百Hz
程度を用いている。駆動制御信号s11が低周波のた
め、比較的低速で座標算出を行っている。なお、適切な
振幅を持つ振動子を数kHz以上の駆動制御信号s11
で駆動することにより、高速で座標算出を行うことが可
能である。
【0022】なお、図2、図3で示した図はほんの1例
であって、本発明はこれらの図にとらわれるものではな
い。例えば、増幅回路20a、20b、平滑回路211
a、211b、整流回路215a、215b、A/D変
換回路212a、212は1つずつで回路ブロックを構
成し、マルチプレクサ等を用いることにより、切り換え
て使用することが可能である。
【0023】次にこの装置の動作について説明する。ま
ず、座標指示器16が入力板1に接触していない場合、
振動子15aの単振動があるだけである。この単振動に
より、二つの圧電素子12a、12bには入力板1の荷
重によってi10、i11には、比率の等しいある値以
下の信号強度が発生する。このとき、前記のある値を、
座標指示器16がない状態のしきい値として設定してお
くことにより、座標指示器16の入力はないことが判明
する。なお、本実施例においては左右対称で密度の均一
な入力板1としたが、非対称かつ密度が不均一でも問題
はない。座標指示器16のない状態において、二つの圧
電素子12a、12bから出力される信号強度と比率を
予め測定、キャリブレーションしておけば、座標指示器
16のない場合を容易に判別できるからである。
【0024】次に座標指示器16がある圧力以上で入力
板1に接触する場合を考える。このとき、二つの圧電素
子12a、12bには入力板1の荷重と座標指示器16
の接触によってi10、i11には、ある値以上の信号
強度が検出される。ある値は座標指示器16がない状態
のしきい値として設定してあるため、入力板1への入力
が認識される。
【0025】このときの様子を図5に示す。図5(a)
は座標指示器16と入力板1との位置関係を、図5
(b)では圧電素子12aと12bの出力信号の比率と
座標指示器16との位置関係を示している。図5(c)
では図5(a)に示すX1、X2、X3の位置での圧電
素子12a、12bから得られる信号波形を示してい
る。
【0026】ここで座標指示器16の入力位置と圧電素
子12a、12bから発生する信号との関係を説明して
おく。入力板1の分布荷重を除いて、座標指示器16の
入力位置に力が作用したとき、圧電素子12a、12b
のそれぞれの位置での反力をR12a、R12bとする。この
ときモーメントの釣合から、以下の式が成り立つ。
【0027】R12a*L1=R12b*L2 L2/L1=R12a/R12b 反力R12a、R12bは振動子15aが振動しているため連
続的に変化するが、その比率に変化はない。圧電素子1
2a、12bからの信号は反力R12a、R12bの微分値に
比例する。したがって、以下の式が成り立つ。
【0028】 L2/L1=R12a/R12b=12aの信号/12bの信号 したがって、上式よりX方向の入力位置は圧電素子12
a、12bの出力信号の比率より算出されることがわか
る。座標指示器16が図5のX方向に移動すると、位置
に応じて圧電素子12bの出力振幅は大きくなるが、圧
電素子12aの出力振幅は小さくなる。このとき、12
a信号/12b信号の比率は小さくなる。このように考
えると、座標指示器16が中央にあるとき、比率は1と
なり、Xの方向へ移動すると比率は小さくなり、逆側へ
移動すると比率は大きくなる。従って、X方向の振幅の
分布は図5(b)のような傾向になり、この図から直接
座標が算出されることが判明する。
【0029】次に、振動子の制御の様子を示し、説明す
る。図6では、増幅回路20a、20bのそれぞれの出
力信号i10、i11と振動子15aの振動とのタイミ
ングの様子を示している。座標指示器16により、入力
板1にある圧力以上で接触すると圧電素子12a、12
bから信号が発生する。増幅回路20a、20bで増幅
されて、図6に示すような出力信号i10、i11が同
時に得られる。これらの出力信号i10、i11がA/
D変換回路212a、212bを通って位置算出回路2
13に入力する。この信号強度を信号s13を介して制
御回路214が振動子15aを振動させるように判断し
て、正弦波状の駆動信号s11を発生させる。この駆動
信号s11により、図6に示すような正弦波状の振幅が
発生する。TRは前述してきた制御回路214で駆動信
号s11を発生させるまでの時間を示している。なお、
図6中の出力信号i10、i11と振動子15aで発生
する振幅とは、位相にしてπ/2ずれた同一周波数とな
る。このように振動子15aを制御することにより、座
標指示器16の入力を検出するために、絶えず振動子1
5a、15bを駆動することなく、的確に捉えることが
可能となり、従来例の座標読取装置のように絶えず交流
磁界を発生させておく必要はないのである。
【0030】なお、入力板1への入力は、ある程度圧力
と瞬間的な接触が必要である。ある程度以下に入力板1
への入力が緩やかであると、前述してきた振動子15a
が振動していない状態では、圧電素子12aに信号が発
生しない。したがって、意図的に入力板1を座標指示器
16で押さえた、すなわち、座標入力する意志があると
きにのみ、座標算出する事ができる。また、座標読取装
置の構造的なパラメータを変化させることにより、座標
算出するかどうかを決める入力感度を高くできるので、
用途に応じて入力感度を変えて設定することも可能であ
る。
【0031】次に2次元の座標読取装置について図8な
いし図11に基づき説明する。図8は座標読取装置を入
力板1a上面から見た透視図である。側面から示すと図
1と同一の構成であるため、側面図はここでは省略して
いる。なお、各素子の機能についても1次元の座標読取
装置と同様である。大きく違うのは図1で示した1次元
でなく2次元で座標入力する。このため、4つの圧電素
子12c、12d、12e、12fを用いていることで
あり、回路側も多少複雑になっている。図9に回路ブロ
ック図を示す。入力板の2方向で座標算出するために、
4つの圧電素子12c、12d、12e、12fと増幅
回路20a、20bとの間に座標方向を選択するための
選択回路22を設けている。
【0032】選択回路22はFETなどの素子から構成さ
れている。そして、一例ではあるが、信号s14のバイ
ナリ信号により図11に示すように、増幅回路20a、
20bのそれぞれに接続する圧電素子を選択するように
している。信号s14が「0」、「1」の時には図8で
X方向の、信号s14が「2」、「3」の時には図8で
Y方向の座標算出をする。それぞれの方向の座標算出に
2つの信号s14は必要なわけでなく、一方だけでよ
い。安定した信号を得るために1方向に2つの選択信号
s14を用意しただけである。したがって、本実施例に
よる座標読取装置では、X方向に1回、Y方向にも1回
の計2回の走査を行うだけで座標を求めることができ
る。従来の座標読取装置ではマトリクス状に5×5の計
25回の走査を行わなければならなかった。本発明によ
れば走査回数は大幅に減少し位置算出の高速化がはかれ
るのである。
【0033】信号s14=「4」のとき、増幅回路20
aには2つの圧電素子12c、12fを接続し、増幅回
路20bには2つの圧電素子12d、12eを接続して
いるが、これは振動子15c、15dを振動させていな
い状態において、座標指示器16の入力板1aへの入力
を感度良く検出するために行っている。なお、選択回路
22の機能表は図11へ示す組み合わせだけではないこ
とはいうまでもない。
【0034】選択回路22への制御信号s14は信号処
理回路21aから出力されている。その信号s14は図
10で示す信号処理回路21aの内部の制御回路214
aから出力されている。この場合には、振動子15a、
15bの振動を同期させている。
【0035】動作および座標の算出方法については、上
記の一次元の座標読取装置と同様である。さて、本実施
例において、いくつかの構成上のバリエーションについ
て説明をつけ加えておく。
【0036】まず、図8に示した構成では圧電素子を4
つとしているが、3つ以上であれば2次元の座標を求め
ることは可能であり、感度、入力範囲によって任意に増
減させて設計すればよい。本発明では検出できる範囲に
制限はなく、入力面が、時計のような小型のものから大
型のデジタイザと呼ばれる座標読取装置まで広く実施可
能である。
【0037】また、図9の増幅回路、図10の平滑回
路、整流回路、A/D変換回路は1次元の座標読取装置
の場合と同様に、回路の構成方法によっては2つづつ使
用する必要はない。
【0038】
【発明の効果】本発明では、入力板と、入力板の周辺上
に設けた2つ以上の圧電素子と、入力板を振動させる1
つ以上の振動子を組み合わせて、入力板への接触時に、
2つ以上の圧電素子から信号を発生させ、それらの信号
比率から座標指示器による指示位置を算出するように座
標読取装置を構成した。このため検出装置本体と座標指
示器とを信号線で接続することなく、しかも、従来例の
ような共振回路からなる座標指示器の必要はなく、1次
元および2次元の座標指示位置を検出することのできる
座標読取装置を実現することができた。
【0039】また、前記構成において、2つの圧電素子
からの出力信号の比率より座標を算出するようにした。
そのため1方向の1点の指示位置を検出するために、1
回走査すれば良く、従来の位置入力装置のようにマトリ
クス状に走査する必要がなく、走査回数が減少し位置検
出を高速に実行することのできる座標読取装置を実現す
ることができた。
【0040】また、前記構成において、圧電素子に応力
が加わると、信号が発生するため、従来例のように絶え
ず交流磁場を発生させる必要がなく、適切なタイミング
で座標読取装置への座標入力を検出することができた。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の座標読取装置を実施した1次元座標読
取装置を説明するための基本構成図である。
【図2】前記1次元座標読取装置の基本構成における座
標読取装置の回路ブロック図である。
【図3】前記1次元座標読取装置の基本構成における信
号処理回路の構成図である。
【図4】前記1次元座標読取装置の基本構成における振
動子の実施例を示す構成図である。
【図5】前記1次元座標読取装置の基本構成による指示
位置と出力信号および信号比率の対応説明図である。
【図6】前記1次元座標読取装置の基本構成における出
力信号と振動子の振動タイミングの説明図である。
【図7】前記1次元座標読取装置の原理構成におけるス
トッパの実施例の構成図である。
【図8】本発明の座標読取装置を実施した2次元座標読
取装置を説明するための基本構成図である。
【図9】前記2次元座標読取装置の基本構成における座
標読取装置の回路ブロック図である。
【図10】前記2次元座標読取装置の基本構成における
信号処理回路の構成図である。
【図11】2次元座標読取装置の原理構成における選択
回路についての機能表である。
【図12】従来の位置検出装置の構成図である。
【符号の説明】
1、1a、1b 入力板 12a、12b、12c、12d、12e、12f 圧
電素子 151a、151b 圧電素子 13a、13b、13c、13d、131a 支持体 14 基盤 15a、15b、15c、15d 振動子 16、906 座標指示器 17 ストッパ 20a、20b 増幅回路 21、21a、904 信号処理回路 22 選択回路 152 振動フレーム 211a、211b 平滑回路 212a、212b A/D変換回路 213 位置算出回路 214、214a、911 制御回路 215a、215b 整流回路 902 センスライン 903 励磁ライン 905 位置検出回路 908 第1の走査回路 909 第2の走査回路 915 励磁回路 i10、i11 圧電素子からの出力信号 o1 座標信号 s11、s11a、s12、s12a、s13、s13
a、s14 制御信号 s901 誘導信号 s905 振幅信号 s906 励磁信号

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 位置を入力するための入力板と、該入力
    板の周辺上に取り付けられた2つ以上の圧電素子と、前
    記入力板を振動させるための少なくとも1つの振動子
    と、該振動子が前記入力板を振動させているときに、座
    標指示する物体が前記入力板に接触することにより、前
    記2つ以上の圧電素子が発生する座標指示する物体から
    の距離に応じた信号の比率を求め、該比率に基づいて前
    記座標指示する物体が指示した座標を算出する信号処理
    回路とから構成されていることを特徴とする座標読取装
    置。
  2. 【請求項2】 位置を入力するための入力板と、該入力
    板の周辺上に取り付けられた2つ以上の圧電素子と、前
    記入力板を振動させるための少なくとも1つの振動子
    と、座標指示する物体が前記入力板に接触することによ
    り、前記2つ以上の圧電素子が発生する前記座標指示す
    る物体からの距離に応じた信号の比率を求め、該比率に
    基づいて前記座標指示する物体が指示した座標を算出す
    る信号処理回路とを具備し、前記信号処理回路は前記圧
    電素子から発生する信号に基づいて、前記振動子の振動
    を制御ように構成されていることを特徴とする座標読取
    装置。
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Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
KR100473515B1 (ko) * 2001-03-23 2005-03-09 세이코 엡슨 가부시키가이샤 좌표 입력 장치, 액정 표시 장치, 일렉트로루미네선트 표시 장치, 표시 장치 및 전자 장치
JP2017201487A (ja) * 2016-05-06 2017-11-09 帝人株式会社 カバリング糸状圧電素子
JP2018194923A (ja) * 2017-05-12 2018-12-06 アルプス電気株式会社 入力装置

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