JPH08338895A - 原子力プラントの予防保全方法及び装置 - Google Patents

原子力プラントの予防保全方法及び装置

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JPH08338895A
JPH08338895A JP7147095A JP14709595A JPH08338895A JP H08338895 A JPH08338895 A JP H08338895A JP 7147095 A JP7147095 A JP 7147095A JP 14709595 A JP14709595 A JP 14709595A JP H08338895 A JPH08338895 A JP H08338895A
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JP
Japan
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power plant
nuclear power
physical quantity
preventive maintenance
change
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Application number
JP7147095A
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English (en)
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Shizuka Shimanuki
静 島貫
Kiyotomo Nakada
清智 仲田
Shigeki Kasahara
茂樹 笠原
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Hitachi Ltd
Original Assignee
Hitachi Ltd
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Publication date
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    • Y02EREDUCTION OF GREENHOUSE GAS [GHG] EMISSIONS, RELATED TO ENERGY GENERATION, TRANSMISSION OR DISTRIBUTION
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    • Y02E30/30Nuclear fission reactors

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Abstract

(57)【要約】 【目的】IASCCを決定する少なくとも二つの主要因
を同時に考慮し、これらをIASCC発生基準値以下に
抑えることによって、IASCCを正しく効果的に抑制
・防止する原子力プラントの予防保全方法及び装置を提
供することにある。 【構成】特に、IASCCを支配する上記二つの要因を
合わせて考慮した点に特徴を有する。 【効果】本発明は、IASCCのメカニズムに基づき、
IASCCを決定する二つの要因によってその発生を規
制しているため、原子力プラントの予防保全が正しく効
果的に図れる効果がある。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、原子力プラント炉内の
金属材料の予防保全方法及び装置に関し、特に中性子照
射に曝されることによって応力腐食割れが懸念される金
属材料に好適な原子力プラントの予防保全方法および装
置に関する。
【0002】
【従来の技術】オーステナイトステンレス鋼は耐食性に
すぐれていることから原子炉炉内材料として多用されて
いる。しかし、ある値以上の中性子照射を受けると応力
腐食割れ感受性が増大し、いわゆるIASCCを発生す
る可能性が懸念されている。
【0003】IASCCは、材料,環境及び応力のそれ
ぞれの要因の基準値が重畳した領域で生じると考えられ
ており、本発明に関わる材料要因に関しては、例えば耐
IASCC合金(特開昭61−19765 号)及び炉内構造物
材料の耐食性診断装置(特開平3−4145 号)等が提案さ
れている。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】これまでの照射試験デ
ータによれば、IASCCは照射硬化や照射偏析及び水
素脆化など多種多様の要因が複雑に絡み合って生じてお
り、従来考えられていたように単に一つの要因だけでは
その発生を説明することができない。
【0005】すなわち、例えば照射硬化要因をIASC
C発生基準値以下に抑えたからといって他の要因が基準
値を上回る場合にはIASCCを発生する可能性が生じ
るということである。
【0006】本発明はこの点に鑑みてなされたもので、
IASCCを決定する少なくとも二つの主要因を同時に
考慮し、これらをIASCC発生基準値以下に抑えるこ
とによってIASCCを正しく効果的に抑制・防止する
原子力プラントの予防保全方法及び装置を提供すること
にある。
【0007】
【課題を解決するための手段】本発明の原子力プラント
の予防保全方法は、原子力プラントの金属材料の中性子
照射による物理量の変化量を測定する第1のステップ
と、該物理量の変化量と予め記憶された物理量の変化量
の基準値とを比較して変化量の違いを演算する第2のス
テップと、該第2ステップの比較により測定された物理
量の変化量が前記基準値を超える場合に前記変化量の違
いに基づき水質制御を行う第3のステップとを有するこ
とを特徴とする。
【0008】本発明の原子力プラントの予防保全方法
は、原子力プラントの金属材料の中性子照射による物理
量の変化量を測定する第1のステップと、該物理量の変
化量と予め記憶された物理量の変化量の基準値とを比較
して変化量の違いを演算する第2のステップと、該第2
ステップの比較により測定された物理量の変化量が前記
基準値を超える場合に前記変化量の違いに基づき水質制
御を行う第3のステップと、前記測定された物理量の変
化量を表示する第4のステップとを有することを特徴と
する。
【0009】前記第1ステップの物理量は、0.2 %耐
力及び粒界Cr濃度であることが望ましい。
【0010】また、前記第1ステップの物理量は、硬さ
及び粒界Cr濃度であることが望ましい。
【0011】前記第2ステップにおける物理量の基準値
は、0.2 %耐力の増加量が55kg/mm2以下であり、
粒界Cr濃度の低下量が4%以下であることが望まし
い。
【0012】前記第2ステップにおける物理量の基準値
は、ビッカース硬さの増加量が150Hv以下であり、粒
界Cr濃度の低下量が4%以下であることが望ましい。
【0013】本発明の原子力プラントの予防保全方法
は、原子力プラントの金属材料の0.2%耐力及び粒界C
r濃度の変化量を任意の期間ごとに測定し、測定された
該0.2%耐力の増加量が55kg/mm2 を超え、かつ測定
された粒界Cr濃度の低下量が4%を超える場合には、
前記原子力プラントの炉水の適切な水質制御を実施し、
測定された該0.2%耐力の増加量が55kg/mm2以下で
ありかつ測定された粒界Cr濃度の低下量が4%以下で
ある場合であって、測定された該0.2 %耐力の増加量
が45kg/mm2を超え、かつ測定された粒界Cr濃度の
低下量が3.5%を超える場合には、測定する任意の期
間を短くすることを特徴とする。
【0014】本発明の原子力プラントの予防保全装置
は、原子力プラントの金属材料の中性子照射による物理
量の変化量を測定する手段と、該物理量の変化量と予め
記憶された物理量の変化量の基準値とを比較する手段
と、物理量の変化量の比較結果に基づき原子力プラント
の炉水の水質を制御する手段とを有することを特徴とす
る。
【0015】本発明の原子力プラントの予防保全装置
は、原子力プラントの金属材料の中性子照射による物理
量の変化量を測定する手段と、該物理量の変化量と予め
記憶された物理量の変化量の基準値とを比較する手段
と、物理量の変化量の比較結果に基づき原子力プラント
の炉水の水質を制御する手段と、前記測定された物理量
の変化量を表示する手段とを有することを特徴とする。
【0016】前記物理量の変化量を測定する手段が、
0.2 %耐力及び粒界Cr濃度の変化量を測定する手段
であることが望ましい。
【0017】前記物理量の変化量を測定する手段が、硬
さ及び粒界Cr濃度の変化量を測定する手段であること
が望ましい。
【0018】予め記憶する物理量の基準値は、0.2%
耐力の増加量が55kg/mm2以下であり、粒界Cr濃度
の低下量が4%以下であることが望ましい。
【0019】予め記憶する物理量の基準値は、ビッカー
ス硬さの増加量が150Hv以下であり、粒界Cr濃度
の低下量が4%以下であることが望ましい。
【0020】本発明の原子力プラントの予防保全装置
は、原子力プラントの金属材料の中性子照射による物理
量の変化量を任意の期間ごとに測定する手段と、該物理
量の変化量と予め記憶された物理量の変化量の複数の基
準値とそれぞれ比較する手段と、物理量の変化量の比較
結果に基づき原子力プラントの炉水の水質を制御する手
段と、前記測定された物理量の変化量と複数の基準値と
の比較結果を表示する手段とを有することを特徴とす
る。
【0021】以上、本発明は、特に上記二つの要因、す
なわち、2種の物理量を考慮した点に特徴を有する。
【0022】ここで、硬さ、0.2 %耐力及び粒界Cr
濃度の3種の物理量を測定し、予防保全することによ
り、予防保全の精度は向上すると考えられる。
【0023】
【作用】原子炉炉内材料として多用されているオーステ
ナイトステンレス鋼は、中性子照射を受けることによ
り、0.2 %耐力の増加や伸びの低下(いわゆる照射硬
化や脆化)を生じ、また粒界Cr濃度の低下やPの濃化
(いわゆる照射偏析)を生じることが知られている。
【0024】上記照射硬化や脆化は、照射によって形成
された原子空孔や格子間原子などの照射欠陥集合体が変
形抵抗を増大させるために生じ、また照射偏析は原子空
孔や格子間原子などの点欠陥が移動に当たって溶質原子
の拡散を誘起するために生じると認識されている。
【0025】これまでに得られた照射試験データによれ
ば、IASCC感受性は照射硬化や脆化が大きいほど、
また照射偏析が大きいほど大きく、これら要因と関係し
ていることが示唆されている。
【0026】また、核変換や腐食反応等によって発生す
る水素も関係しているのではないかと考えられている。
【0027】上記のようにIASCCは多種多様の要因
に影響されているが、影響の度合いはそれぞれの要因に
よって異なることが考えられ、したがって、IASCC
を決定する主要因を明らかにしてそれらを発生基準値以
下に抑えることによってIASCC正しく効果的に抑制
・防止することができると考える。
【0028】本発明は、上記に関し、IASCCを耐食
性と粒界脆化の二つの観点からとらえた。
【0029】そして、それぞれを決定する要因は粒界C
r濃度と照射硬化と考えた。
【0030】その理由は、粒界Cr濃度が低下するとそ
の粒界上の皮膜が母材部のそれよりも不安定なため破壊
しやすく溶解(割れ)を促進するためである。
【0031】また、偏析は前記したように照射によって
形成される原子空孔や格子間原子などの点欠陥との相互
作用によって生じ、Crなどオーバーサイズ原子は原子
空孔,Pなどアンダーサイズ原子は格子間原子と相互作
用によって生じることから両者の偏析は近似的に対応す
ることが考えられ、Crの偏析によってPの偏析も考慮
される。
【0032】また、照射硬化が起きると不均一塑性変形
(転位チャンネリング)が生じやすくなり、不均一塑性
変形は粒界の局所応力を増加させるため粒界割れを促進
するためである。
【0033】この場合強度の高いものほど水素脆化感受
性は高いので、水素の寄与も考慮される。
【0034】以上、本発明はIASCCを支配する上記
二つの要因を合わせて考慮し、その2種の物理量を、粒
界Cr濃度と照射硬化(硬さ又は0.2 %耐力)等にし
た。上記二つの要因のIASCC発生基準を明らかに
し、また、披検査材料の照射硬化(照射による0.2 %
耐力あるいは硬さの増加)及び照射偏析(照射による粒
界Cr濃度の低下)を測定する。
【0035】そして、前記測定値が基準値を超えないか
どうかを比較することにより原子力プラントの予防保全
が正しく効果的に図れる。
【0036】また、上記予防保全方法は、原子力プラン
トの金属材料の中性子照射による物理量の変化量を測定
する手段と、該物理量の変化量と予め記憶された物理量
の変化量の基準値とを比較する手段と、物理量の変化量
の比較結果に基づき原子力プラントの炉水の水質を制御
する手段と、前記測定された物理量の変化量を表示する
手段とを有する原子力プラントの予防保全装置によって
可能となる。
【0037】
【実施例】本発明の一実施例を図面を用いて説明する。
【0038】図1は本発明のフローチャートを示す。
【0039】まず、スタート部1で予防保全システムを
立ちあげる。
【0040】そして、測定部2で披検査材料の照射硬化
及び照射偏析を測定し、入力部3で該測定値を入力し、
記憶部4で該測定値を記憶する。
【0041】次に、比較部5で該測定値と予め記憶され
た硬さや0.2 %耐力及び粒界Cr濃度のIASCC発
生基準値を比較演算する。
【0042】比較部5の計算結果、測定値が基準値を超
える場合、必要に応じて水質制御部6で水質制御等の対
策を施す。
【0043】測定値が基準値を超えない場合、測定部2
に戻る。
【0044】また、必要に応じて該測定値の照射量依存
性を表示部7でCRTに表示し、その変化が予測できる
ようにする。
【0045】図2は、本発明の構成図を示す。
【0046】図1との対応で記せば、スタート部1は披
検査材料によって測定した硬さや0.2 %耐力及び粒界
Cr濃度を入力するキーボード3,測定部2は該測定値
と予め記憶されたIASCC発生基準値とを比較演算す
る中央演算部(CPU)9,記憶部4は該測定値や上記
基準値等の記憶部4,水質制御部6は中央演算部9の計
算結果に基づく水質制御等の水質制御部6,表示部7は
上記測定値の照射量依存性を表示するCRTである。
【0047】以下、上記の根拠となるデータの詳細を示
す。
【0048】図3は、炉内で約2.5×1021n/cm2
で中性子照射されたオーステナイトステンレス鋼の照射
による0.2 %耐力の増加量Δσy(照射後の値と照射
前の値の差、288℃での値)と、照射後低歪速度引張
試験(いわゆるSSRT試験)による粒界型SCC破面率
(%IGSCC,288℃での値)の関係を示す。
【0049】図3からわかるように、%IGSCCはΔ
σyがある値以上大きくなると増大する。しかし、その
大きさは鋼種によって異なる。
【0050】また、図4はフィールドエミッション型透
過電子顕微鏡(FE−TEM)によって測定した照射に
よる粒界Cr濃度の低下量ΔCrと上記%IGSCCの
関係を示す。
【0051】この場合にも、%IGSCCはΔCrがあ
る値以上大きくなると増大するが、その大きさは鋼種に
よって異なっている。
【0052】以上の結果は、IASCC発生に対する限
界値が存在する。
【0053】限界値は、Δσyで約45kgf/mm2及び
ΔCrで約3.5%である。
【0054】しかし、この限界値以上であっても、%I
GSCC=0で、SCC感受性を示さないデータがみら
れることがわかった。
【0055】本結果は、前述したように、IASCCが
単に一つの要因によっては定まらない、すなわち、IA
SCCを決定する2つの要因のうち一つがIASCC発
生の限界値以下であっても、もう一方の要因が限界値以
上であればIASCCを発生する可能性があると考えら
れる。
【0056】図5は、上記の観点からIASCC発生の
有無をΔCrとΔσyの関係で示したものである。
【0057】図5によれば、Δσy及びΔCrがそれぞ
れ約55kgf/mm2 以下及び4%以下であれば、IAS
CCが抑制・防止されることがわかる。
【0058】なお、これらの基準値が上記値と異なるの
は、ΔCr≦4%であってもΔσy>55kgf/mm2
あるために、IASCC発生するデータがあるためであ
る。図6は、Δσyと照射によるビッカース硬さの増加
ΔHv(Δσyは288℃,ΔHvは室温での値)の関
係を示す。
【0059】両者は鋼種に依らず一本の直線関係で示さ
れる。
【0060】これよりΔσyはΔHvに置き換えて評価
することができ、上記Δσy約55kgf/mm2 はΔHv
で約150に相当する。
【0061】以上のように、IASCCを決定する二つ
の要因の基準値を明らかにすることができた。
【0062】これによって、披検査材料の照射による硬
さの増加あるいは0.2 %耐力の増加とともに粒界Cr
濃度の低下を測定し、該測定値が上記基準値を超えない
かどうかを比較・監視することによって原子力プラント
の予防保全が図れる。
【0063】万一基準値を超える場合には、必要に応じ
て水素注入などの環境緩和処置を施すことができる。
【0064】本発明は、タービン通過後、蒸気復水した
後の給水系ラインに行うことで適切な予防保全を行うこ
とができる。
【0065】また、図7に粒界Cr濃度変化量と0.2
%耐力変化量との関係における制御領域を示す。
【0066】原子力プラントの金属材料の0.2 %耐力
及び粒界Cr濃度の変化量を任意の期間ごとに測定し、
測定された該0.2%耐力の増加量が55kg/mm2を超
え、かつ測定された粒界Cr濃度の低下量が4%を超え
る場合には、前記原子力プラントの炉水の適切な水質制
御を実施する。
【0067】すなわち、図7に示す領域Iの場合には、
IASCC発生の可能性があるため、前記原子力プラン
トの炉水の適切な水質制御を実施する。
【0068】測定された該0.2%耐力の増加量が55k
g/mm2以下でありかつ測定された粒界Cr濃度の低下量
が4%以下である場合であって、測定された該0.2 %
耐力の増加量が45kg/mm2を超え、かつ測定された粒
界Cr濃度の低下量が3.5%を超える場合には、測定
する任意の期間を短くする。
【0069】すなわち、図7に示す領域IIの場合には、
現状ではIASCC発生の可能性はないが、時間経過に
つれ、その可能性は発生する危険性があるため、通常よ
り測定する期間を短くすることが望ましい。
【0070】この際、必要であれば、適切な水質制御を
実施することがより好ましい。
【0071】測定された該0.2%耐力の増加量が45k
g/mm2以下でありかつ測定された粒界Cr濃度の低下量
が3.5% 以下である場合には、通常の測定期間で、水
質制御を実施する必要は無いと考えられる。
【0072】すなわち、図7に示す領域III の場合に
は、IASCC発生の可能性はないため、通常の測定期
間で、水質制御を実施する必要は無いと考えられる。
【0073】
【発明の効果】本発明はIASCCのメカニズムに基づ
き、IASCCを決定する二つの要因によってその発生
を規制しているため、原子力プラントの予防保全が適切
により精度よく実施できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の内容を示すフローチャート。
【図2】本発明のシステム構成図。
【図3】照射による0.2 %耐力の増加量と粒界型SC
C感受性の関係。
【図4】照射による粒界Cr濃度の低下量と粒界型SC
C感受性の関係。
【図5】IASCC発生の有無に対する照射による0.
2 %耐力の増加量と照射による粒界Cr濃度の低下量
の関係。
【図6】照射による0.2 %耐力の増加量とビッカース
硬さの関係。
【図7】IASCC発生の有無に対する照射による0.
2 %耐力の増加量と照射による粒界Cr濃度の低下量
の関係における制御範囲。
【符号の説明】
1…スタート部、2…測定部、3…入力部、4…記憶
部、5…比較部、6…水質制御部、7…表示部、8…エ
ンド部、9…中央演算部。

Claims (14)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】原子力プラントの金属材料の中性子照射に
    よる物理量の変化量を測定する第1のステップと、該物
    理量の変化量と予め記憶された物理量の変化量の基準値
    とを比較して変化量の違いを演算する第2のステップ
    と、該第2ステップの比較により測定された物理量の変
    化量が前記基準値を超える場合に前記変化量の違いに基
    づき水質制御を行う第3のステップとを有することを特
    徴とする原子力プラントの予防保全方法。
  2. 【請求項2】原子力プラントの金属材料の中性子照射に
    よる物理量の変化量を測定する第1のステップと、該物
    理量の変化量と予め記憶された物理量の変化量の基準値
    とを比較して変化量の違いを演算する第2のステップ
    と、該第2ステップの比較により測定された物理量の変
    化量が前記基準値を超える場合に前記変化量の違いに基
    づき水質制御を行う第3のステップと、前記測定された
    物理量の変化量を表示する第4のステップとを有するこ
    とを特徴とする原子力プラントの予防保全方法。
  3. 【請求項3】請求項1又は請求項2に記載の原子力プラ
    ントの予防保全方法において、前記第1ステップの物理
    量は、0.2 %耐力及び粒界Cr濃度であることを特徴
    とする原子力プラントの予防保全方法。
  4. 【請求項4】請求項1又は請求項2に記載の原子力プラ
    ントの予防保全方法において、前記第1ステップの少な
    くとも2種の物理量は、硬さ及び粒界Cr濃度であるこ
    とを特徴とする原子力プラントの予防保全方法。
  5. 【請求項5】請求項3に記載の原子力プラントの予防保
    全方法において、前記第2ステップにおける物理量の基
    準値は、0.2%耐力の増加量が55kg/mm2以下であ
    り、粒界Cr濃度の低下量が4%以下であることを特徴
    とする原子力プラントの予防保全方法。
  6. 【請求項6】請求項4に記載の原子力プラントの予防保
    全方法において、前記第2ステップにおける物理量の基
    準値は、ビッカース硬さの増加量が150Hv以下であ
    り、粒界Cr濃度の低下量が4%以下であることを特徴
    とする原子力プラントの予防保全方法。
  7. 【請求項7】原子力プラントの金属材料の0.2 %耐力
    及び粒界Cr濃度の変化量を任意の期間ごとに測定し、
    測定された該0.2%耐力の増加量が55kg/mm2を超
    え、かつ測定された粒界Cr濃度の低下量が4%を超え
    る場合には、前記原子力プラントの炉水の適切な水質制
    御を実施し、測定された該0.2 %耐力の増加量が55
    kg/mm2 以下でありかつ測定された粒界Cr濃度の低下
    量が4%以下である場合であって、測定された該0.2
    %耐力の増加量が45kg/mm2を超え、かつ測定された
    粒界Cr濃度の低下量が3.5 %を超える場合には、測
    定する任意の期間を短くすることを特徴とする原子力プ
    ラントの予防保全方法。
  8. 【請求項8】原子力プラントの金属材料の中性子照射に
    よる物理量の変化量を測定する手段と、該物理量の変化
    量と予め記憶された物理量の変化量の基準値とを比較す
    る手段と、物理量の変化量の比較結果に基づき原子力プ
    ラントの炉水の水質を制御する手段とを有することを特
    徴とする原子力プラントの予防保全装置。
  9. 【請求項9】原子力プラントの金属材料の中性子照射に
    よる物理量の変化量を測定する手段と、該物理量の変化
    量と予め記憶された物理量の変化量の基準値とを比較す
    る手段と、物理量の変化量の比較結果に基づき原子力プ
    ラントの炉水の水質を制御する手段と、前記測定された
    物理量の変化量を表示する手段とを有することを特徴と
    する原子力プラントの予防保全装置。
  10. 【請求項10】請求項8又は請求項9に記載の原子力プ
    ラントの予防保全装置において、前記物理量の変化量を
    測定する手段が、0.2 %耐力及び粒界Cr濃度の変化
    量を測定する手段であることを特徴とする原子力プラン
    トの予防保全装置。
  11. 【請求項11】請求項8又は請求項9に記載の原子力プ
    ラントの予防保全装置において、前記物理量の変化量を
    測定する手段が、硬さ及び粒界Cr濃度の変化量を測定
    する手段であることを特徴とする原子力プラントの予防
    保全装置。
  12. 【請求項12】請求項10に記載の原子力プラントの予
    防保全装置において、予め記憶する物理量の基準値は、
    0.2%耐力の増加量が55kg/mm2以下であり、粒界C
    r濃度の低下量が4%以下であることを特徴とする原子
    力プラントの予防保全装置。
  13. 【請求項13】請求項11に記載の原子力プラントの予
    防保全装置において、予め記憶する物理量の基準値は、
    ビッカース硬さの増加量が150Hv以下であり、粒界
    Cr濃度の低下量が4%以下であることを特徴とする原
    子力プラントの予防保全装置。
  14. 【請求項14】原子力プラントの金属材料の中性子照射
    による物理量の変化量を任意の期間ごとに測定する手段
    と、該物理量の変化量と予め記憶された物理量の変化量
    の複数の基準値とそれぞれ比較する手段と、物理量の変
    化量の比較結果に基づき原子力プラントの炉水の水質を
    制御する手段と、前記測定された物理量の変化量と複数
    の基準値との比較結果を表示する手段とを有することを
    特徴とする原子力プラントの予防保全装置。
JP7147095A 1995-06-14 1995-06-14 原子力プラントの予防保全方法及び装置 Pending JPH08338895A (ja)

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* Cited by examiner, † Cited by third party
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