JPH08338688A - 乾燥装置用ランプ - Google Patents
乾燥装置用ランプInfo
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- JPH08338688A JPH08338688A JP17142595A JP17142595A JPH08338688A JP H08338688 A JPH08338688 A JP H08338688A JP 17142595 A JP17142595 A JP 17142595A JP 17142595 A JP17142595 A JP 17142595A JP H08338688 A JPH08338688 A JP H08338688A
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Abstract
(57)【要約】
【目的】 本発明は、自動車修理工場などで使用される
塗料の乾燥装置などに用いて有用な乾燥装置用ランプを
提供せんとするものである。 【構成】 本発明は、表面に遠赤外線放射用のコーテン
グ層11gが施されたバルブ11′と、該バルブ11′
の基部に取り付けられた口金12と、該口金12の前端
に取り付けられ、かつ前記バルブ11′の外周側方を覆
う半球状のシェード13と、該シェード13の内面に施
された反射ミラー層14とからなるものであり、上記口
金12によって、通常のソケットを有する乾燥装置に、
ランプの交換だけで、手軽に装着することができる。ま
た、立ち上がり時間の極めて短い、優れた遠赤外線放射
用のランプが得られる。
塗料の乾燥装置などに用いて有用な乾燥装置用ランプを
提供せんとするものである。 【構成】 本発明は、表面に遠赤外線放射用のコーテン
グ層11gが施されたバルブ11′と、該バルブ11′
の基部に取り付けられた口金12と、該口金12の前端
に取り付けられ、かつ前記バルブ11′の外周側方を覆
う半球状のシェード13と、該シェード13の内面に施
された反射ミラー層14とからなるものであり、上記口
金12によって、通常のソケットを有する乾燥装置に、
ランプの交換だけで、手軽に装着することができる。ま
た、立ち上がり時間の極めて短い、優れた遠赤外線放射
用のランプが得られる。
Description
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、自動車修理工場などで
使用される塗料の乾燥装置などに用いて有用な乾燥装置
用ランプに関するものである。
使用される塗料の乾燥装置などに用いて有用な乾燥装置
用ランプに関するものである。
【0002】
【従来の技術】自動車修理工場などで、板金塗装した場
合、塗布した塗料を乾燥させるため、手軽に持ち運べる
小型の乾燥装置が用いられている。このような乾燥装置
としては、従来、遠赤外線ヒータを用いたもの、近赤外
線ヒータを用いたもの、或いは赤外線ランプを用いたも
のなどが提案されている。
合、塗布した塗料を乾燥させるため、手軽に持ち運べる
小型の乾燥装置が用いられている。このような乾燥装置
としては、従来、遠赤外線ヒータを用いたもの、近赤外
線ヒータを用いたもの、或いは赤外線ランプを用いたも
のなどが提案されている。
【0003】上記従来の遠赤外線ヒータを図示すると、
例えば図8の如くで、このヒータは、全体が棒状で、フ
ィラメントなどの発熱体1が金属シース(例えばステン
レス鋼チューブ)2の中に挿入され、その回りに絶縁材
料などが充填される一方、金属シース2の外周には、遠
赤外線放射(発生)用物質がコーテングされ、このコー
テング層3によって、遠赤外線が放射されるようになっ
ている。また、上記従来の近赤外線ヒータを図示する
と、例えば図9の如くで、このヒータも、全体が棒状
で、フィラメントなどの発熱体1がガラス管(例えば石
英ガラス管)4の中に挿入され、さらに、この管内に不
活性ガスやハロゲンガスなどが封入される一方、上記ガ
ラス管4の両端である電極部には、ガス漏れ防止用の気
密防止部5が構成されてなる。さらに、上記従来の赤外
線ランプを図示すると、例えば図10の如くで、このラ
ンプは、通常の電球形状からなり、フィラメントなどの
発熱体1が球体(例えばガラス球体)のチューブ6内に
挿入され、このチューブ6の前面が集束レンズ部6aを
なすと共に、後方が反射レンズ部6bをなす一方、発熱
体1のリード部1a,1aとチューブ6の基部には、ネ
ジ形の規格品からなる口金7に固着されてなり、通常の
ソケットを用いて着脱できるようになっている。
例えば図8の如くで、このヒータは、全体が棒状で、フ
ィラメントなどの発熱体1が金属シース(例えばステン
レス鋼チューブ)2の中に挿入され、その回りに絶縁材
料などが充填される一方、金属シース2の外周には、遠
赤外線放射(発生)用物質がコーテングされ、このコー
テング層3によって、遠赤外線が放射されるようになっ
ている。また、上記従来の近赤外線ヒータを図示する
と、例えば図9の如くで、このヒータも、全体が棒状
で、フィラメントなどの発熱体1がガラス管(例えば石
英ガラス管)4の中に挿入され、さらに、この管内に不
活性ガスやハロゲンガスなどが封入される一方、上記ガ
ラス管4の両端である電極部には、ガス漏れ防止用の気
密防止部5が構成されてなる。さらに、上記従来の赤外
線ランプを図示すると、例えば図10の如くで、このラ
ンプは、通常の電球形状からなり、フィラメントなどの
発熱体1が球体(例えばガラス球体)のチューブ6内に
挿入され、このチューブ6の前面が集束レンズ部6aを
なすと共に、後方が反射レンズ部6bをなす一方、発熱
体1のリード部1a,1aとチューブ6の基部には、ネ
ジ形の規格品からなる口金7に固着されてなり、通常の
ソケットを用いて着脱できるようになっている。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】ところが、上記各ヒー
タやランプを用いた乾燥装置にあっては、それぞれ一長
一短があった。例えば遠赤外線ヒータを用いた乾燥装置
では、塗料に対する熱収率において、色による差が殆ど
ない利点があるものの、気温による影響が多少あるこ
と、照射角度が比較的狭いこと、照射光を目視すること
ができないこと、それにも増して、図11のグラフに示
したように、遠赤外線の放射までにかなりの時間が掛か
り、迅速に乾燥温度(乾燥に適した温度)に達しないこ
とというような問題があった。温度の立ち上がりが遅い
のは、このヒータの場合、発熱体1の加熱、金属シース
2の温度上昇、これによる遠赤外線放射用物質のコーテ
ング層3からの遠赤外線放射という順序となり、特に上
記金属シース2の温度上昇に時間が掛かるからと考えら
れる。
タやランプを用いた乾燥装置にあっては、それぞれ一長
一短があった。例えば遠赤外線ヒータを用いた乾燥装置
では、塗料に対する熱収率において、色による差が殆ど
ない利点があるものの、気温による影響が多少あるこ
と、照射角度が比較的狭いこと、照射光を目視すること
ができないこと、それにも増して、図11のグラフに示
したように、遠赤外線の放射までにかなりの時間が掛か
り、迅速に乾燥温度(乾燥に適した温度)に達しないこ
とというような問題があった。温度の立ち上がりが遅い
のは、このヒータの場合、発熱体1の加熱、金属シース
2の温度上昇、これによる遠赤外線放射用物質のコーテ
ング層3からの遠赤外線放射という順序となり、特に上
記金属シース2の温度上昇に時間が掛かるからと考えら
れる。
【0005】一方、上記近赤外線ヒータを用いた乾燥装
置では、塗料の色による差が多少あるものの、気温によ
る影響があまりないこと、照射角度が比較的広いこと、
照射光を目視できること、それにも増して、図11のグ
ラフに示したように、近赤外線の放射までの時間が短
く、迅速に乾燥温度に達することなどの利点が得られ
る。温度の立ち上がりが速いのは、このヒータの場合、
発熱体1の加熱、内部の充填ガスの昇温を通じて、ガラ
ス管4から直接放射されるためと考えられる。したがっ
て、使用時、迅速に乾燥装置が使え、良好な作業効率が
得られるという大きな利点がある反面、発熱体1のフィ
ラメントがガラス管4の長手方向に長くセットされた構
成をとっているため、衝撃に弱いなどの点に問題があっ
た。つまり、耐久性に問題があり、乾燥装置のヒータ取
り付け部に衝撃からヒータを保護する手段、例えば取り
付け部に耐熱性の緩衝剤などを施すような構造とする必
要があった。
置では、塗料の色による差が多少あるものの、気温によ
る影響があまりないこと、照射角度が比較的広いこと、
照射光を目視できること、それにも増して、図11のグ
ラフに示したように、近赤外線の放射までの時間が短
く、迅速に乾燥温度に達することなどの利点が得られ
る。温度の立ち上がりが速いのは、このヒータの場合、
発熱体1の加熱、内部の充填ガスの昇温を通じて、ガラ
ス管4から直接放射されるためと考えられる。したがっ
て、使用時、迅速に乾燥装置が使え、良好な作業効率が
得られるという大きな利点がある反面、発熱体1のフィ
ラメントがガラス管4の長手方向に長くセットされた構
成をとっているため、衝撃に弱いなどの点に問題があっ
た。つまり、耐久性に問題があり、乾燥装置のヒータ取
り付け部に衝撃からヒータを保護する手段、例えば取り
付け部に耐熱性の緩衝剤などを施すような構造とする必
要があった。
【0006】これに対して、上記赤外線ランプを用いた
乾燥装置では、フィラメントの取り付け状態やその形状
などによって、温度分布が不均一になり易く、塗料に対
する熱効率が多少悪いものの、上記遠赤外線ヒータや近
赤外線ヒータに比較して、安価であること、口金7とし
て規格品(例えばE26の口金)を用いれば、ソケット
を有する既存の殆どの乾燥装置に簡単にかつ着脱自在に
取り付けることができることなどの利点が得られる。つ
まり、非常に優れた使い勝手が得られる。
乾燥装置では、フィラメントの取り付け状態やその形状
などによって、温度分布が不均一になり易く、塗料に対
する熱効率が多少悪いものの、上記遠赤外線ヒータや近
赤外線ヒータに比較して、安価であること、口金7とし
て規格品(例えばE26の口金)を用いれば、ソケット
を有する既存の殆どの乾燥装置に簡単にかつ着脱自在に
取り付けることができることなどの利点が得られる。つ
まり、非常に優れた使い勝手が得られる。
【0007】そこで、従来、自動車修理工場などで、広
範な用途に対応するためには、上記遠赤外線ヒータを用
いた乾燥装置、近赤外線ヒータを用いた乾燥装置、さら
には赤外線ランプを用いた乾燥装置などを数台を揃える
必要があり、設備費が嵩むこと、台数分の収納スペース
が必要とされることなどの問題があった。さらに、上記
遠赤外線ヒータや近赤外線ヒータの場合、ヒータ1本当
たり(1KW程度のもの)の乾燥面積が、あまり広くは
なく、通常の塗装部位を乾燥させるには、3本程度が必
要とされ、しかも1本の単価が高いことから、乾燥装置
自体もかなり高価なものとなるというような問題もあっ
た。
範な用途に対応するためには、上記遠赤外線ヒータを用
いた乾燥装置、近赤外線ヒータを用いた乾燥装置、さら
には赤外線ランプを用いた乾燥装置などを数台を揃える
必要があり、設備費が嵩むこと、台数分の収納スペース
が必要とされることなどの問題があった。さらに、上記
遠赤外線ヒータや近赤外線ヒータの場合、ヒータ1本当
たり(1KW程度のもの)の乾燥面積が、あまり広くは
なく、通常の塗装部位を乾燥させるには、3本程度が必
要とされ、しかも1本の単価が高いことから、乾燥装置
自体もかなり高価なものとなるというような問題もあっ
た。
【0008】そのため、本発明は、広く普及されてい
る、赤外線ランプの乾燥装置に着目し、規格品の口金を
有する互換性に富んだランプで、遠赤外線を放射するラ
ンプと、近赤外線を放射するランプとを提供して、ユー
ザーが必要によって、1台の乾燥装置を、適宜使い分け
ることができるようにした、乾燥用ランプを提供せんと
するものである。
る、赤外線ランプの乾燥装置に着目し、規格品の口金を
有する互換性に富んだランプで、遠赤外線を放射するラ
ンプと、近赤外線を放射するランプとを提供して、ユー
ザーが必要によって、1台の乾燥装置を、適宜使い分け
ることができるようにした、乾燥用ランプを提供せんと
するものである。
【0009】
【課題を解決するための手段】本発明の請求項1に係る
乾燥用ランプは、表面にフロスト層が施されたバルブ
と、該バルブの基部に取り付けられた口金と、該口金の
前端に取り付けられかつ前記バルブの外周側方を覆う半
球状のシェードと、該シェードの内面に施された反射ミ
ラー層とからなるものである。
乾燥用ランプは、表面にフロスト層が施されたバルブ
と、該バルブの基部に取り付けられた口金と、該口金の
前端に取り付けられかつ前記バルブの外周側方を覆う半
球状のシェードと、該シェードの内面に施された反射ミ
ラー層とからなるものである。
【0010】本発明の請求項2に係る乾燥用ランプは、
表面に遠赤外線放射用のコーテング層が施されたバルブ
と、該バルブの基部に取り付けられた口金と、該口金の
前端に取り付けられ、かつ前記バルブの外周側方を覆う
半球状のシェードと、該シェードの内面に施された反射
ミラー層とからなるものである。
表面に遠赤外線放射用のコーテング層が施されたバルブ
と、該バルブの基部に取り付けられた口金と、該口金の
前端に取り付けられ、かつ前記バルブの外周側方を覆う
半球状のシェードと、該シェードの内面に施された反射
ミラー層とからなるものである。
【0011】
【作用】上記請求項1の乾燥用ランプでは、口金がある
ため、通常のソケットを有する赤外線ランプの乾燥装置
に、ランプの交換だけで、手軽に装着することができ
る。また、フロスト層(微小な凹凸などからなる梨地層
のような層)が施されているため、効果的な光線の放射
状態が得られる。
ため、通常のソケットを有する赤外線ランプの乾燥装置
に、ランプの交換だけで、手軽に装着することができ
る。また、フロスト層(微小な凹凸などからなる梨地層
のような層)が施されているため、効果的な光線の放射
状態が得られる。
【0012】上記請求項2の乾燥用ランプでも、口金が
あるため、通常のソケットを有する赤外線ランプの乾燥
装置に、ランプの交換だけで、手軽に装着することがで
きる。また、遠赤外線放射用のコーテング層が施されて
いるため、効果的な光線の放射状態が得られる。
あるため、通常のソケットを有する赤外線ランプの乾燥
装置に、ランプの交換だけで、手軽に装着することがで
きる。また、遠赤外線放射用のコーテング層が施されて
いるため、効果的な光線の放射状態が得られる。
【0013】
【実施例】図1〜図3は、本発明に係る乾燥用ランプの
一実施例(請求項1の発明)を示したものである。この
ランプL1 において、11は表面にフロスト層11aが
施された、ガラス製などで、その内部にハロゲンガスな
どが充填されたハロゲンランプなどからなるバルブ、1
2はこのバルブ11の基部に取り付けられた口金(例え
ば、規格品であるE26口金など)、13はこの口金1
2の前端に取り付けられ、かつ上記バルブ11の外周側
方を覆う、ガラス製などからなる半球状(例えば碗形な
どの形状)で、その内面を光反射面としたシェードと、
14はこのシェード13の内面に施されて、より良好な
光の反射効果を得るため、アルミや金などの蒸着層から
なる反射ミラー層である。
一実施例(請求項1の発明)を示したものである。この
ランプL1 において、11は表面にフロスト層11aが
施された、ガラス製などで、その内部にハロゲンガスな
どが充填されたハロゲンランプなどからなるバルブ、1
2はこのバルブ11の基部に取り付けられた口金(例え
ば、規格品であるE26口金など)、13はこの口金1
2の前端に取り付けられ、かつ上記バルブ11の外周側
方を覆う、ガラス製などからなる半球状(例えば碗形な
どの形状)で、その内面を光反射面としたシェードと、
14はこのシェード13の内面に施されて、より良好な
光の反射効果を得るため、アルミや金などの蒸着層から
なる反射ミラー層である。
【0014】上記バルブ11の内部は、例えば図2に示
したように、内部リード線11b,11bに支持され
た、フィラメントなどの発熱体11cと、バルブ11の
基部に埋設された一対の金属箔導体11e,11eと、
口金12と内部で接続される外部リード線11f,11
fなどからなる。また、上記フロスト層11aは、バル
ブ11のガラス表面に施された、微小な凹凸などからな
る梨地層のような層である。
したように、内部リード線11b,11bに支持され
た、フィラメントなどの発熱体11cと、バルブ11の
基部に埋設された一対の金属箔導体11e,11eと、
口金12と内部で接続される外部リード線11f,11
fなどからなる。また、上記フロスト層11aは、バル
ブ11のガラス表面に施された、微小な凹凸などからな
る梨地層のような層である。
【0015】したがって、このランプL1 によると、バ
ルブ11から放射された近赤外線は、フロスト層11a
部分によって、放射範囲が広げられ、また、温度の均一
化が図られる。さらに、照射光線が柔げられるため、作
業者の目の疲れを軽減することもできる。また、乾燥装
置への着脱にあって、口金12を通じて、単にネジ込ん
だり、逆にネジ込みを解除するのみでよく、極めて良好
な使い勝手が得られる。さらにまた、シェード13の内
面に反射ミラー層14が設けてあるため、効果的でかつ
均一な反射が得られる。
ルブ11から放射された近赤外線は、フロスト層11a
部分によって、放射範囲が広げられ、また、温度の均一
化が図られる。さらに、照射光線が柔げられるため、作
業者の目の疲れを軽減することもできる。また、乾燥装
置への着脱にあって、口金12を通じて、単にネジ込ん
だり、逆にネジ込みを解除するのみでよく、極めて良好
な使い勝手が得られる。さらにまた、シェード13の内
面に反射ミラー層14が設けてあるため、効果的でかつ
均一な反射が得られる。
【0016】図4〜図5は、本発明に係る乾燥用ランプ
の他の実施例(請求項2の発明)を示したもので、この
ランプL2 も、基本的には、上記図1〜図3のランプL
1 とほぼ同構造からなるものであるが、バルブ11′に
おいて、その表面に、遠赤外線放射用物質のコーテング
層11gが施されている点において異なる。このバルブ
11′では、発熱体の加熱によって、コーテング層11
gが当該バルブ11′のガラス層を介して、直接直ちに
加熱されるため、短い立ち上がり時間の後に迅速に遠赤
外線の放射が行われる。
の他の実施例(請求項2の発明)を示したもので、この
ランプL2 も、基本的には、上記図1〜図3のランプL
1 とほぼ同構造からなるものであるが、バルブ11′に
おいて、その表面に、遠赤外線放射用物質のコーテング
層11gが施されている点において異なる。このバルブ
11′では、発熱体の加熱によって、コーテング層11
gが当該バルブ11′のガラス層を介して、直接直ちに
加熱されるため、短い立ち上がり時間の後に迅速に遠赤
外線の放射が行われる。
【0017】このようにしてなる本発明に係る乾燥用ラ
ンプL1 ,L2 を用いた車両板金塗装用の乾燥装置の一
例を示すと、図6〜図7の如くである。これらの図にお
いて、21はその底面の四隅などに移動用のコロ(キャ
スタ)22が取り付けられたテーブル台(スタンド)、
23はこのテーブル台21の一縁部のセンタンー部分な
どに立設された支持ポール、24はこの支持ポール23
に摺動自在に装着されると共に、固定用ノブ25が付設
されたスライダ、26はこのスライダ24にその一端が
取り付けられ、かつ他端にランプボックス27が取り付
けられた概略コ字型の支持フレーム、28,28はこの
支持フレーム26とランプボックス27との間に付設さ
れた、ランプボックス27の支持角度調整用兼固定用ノ
ブであって、この場合、上記ランプボックス27の開放
された前面側には、6個のソケット(図示省略)が設け
てある。なお、29は電源用スイッチ、30は電源コー
ド、31は差し込みプラグである。
ンプL1 ,L2 を用いた車両板金塗装用の乾燥装置の一
例を示すと、図6〜図7の如くである。これらの図にお
いて、21はその底面の四隅などに移動用のコロ(キャ
スタ)22が取り付けられたテーブル台(スタンド)、
23はこのテーブル台21の一縁部のセンタンー部分な
どに立設された支持ポール、24はこの支持ポール23
に摺動自在に装着されると共に、固定用ノブ25が付設
されたスライダ、26はこのスライダ24にその一端が
取り付けられ、かつ他端にランプボックス27が取り付
けられた概略コ字型の支持フレーム、28,28はこの
支持フレーム26とランプボックス27との間に付設さ
れた、ランプボックス27の支持角度調整用兼固定用ノ
ブであって、この場合、上記ランプボックス27の開放
された前面側には、6個のソケット(図示省略)が設け
てある。なお、29は電源用スイッチ、30は電源コー
ド、31は差し込みプラグである。
【0018】したがって、この乾燥装置では、ランプボ
ックス27のソケットに、本発明に係るいずれかの乾燥
用ランプL1 ,L2 を装着することができる。そこで、
塗装などの種類や板金などの程度に応じて、ユーザー
は、1台の乾燥装置で、近赤外線が多く放射される乾燥
用ランプL1 を用いたり、又は遠赤外線が多く放射され
る乾燥用ランプL2 を用いたり、さらには、通常の赤外
線ランプを用いることができる。もちろん、作業の途中
で、ランプを変えることもできる。この交換も、単に口
金によるネジ込みやネジ込みの解除によって、極めて簡
単に行うことができる。
ックス27のソケットに、本発明に係るいずれかの乾燥
用ランプL1 ,L2 を装着することができる。そこで、
塗装などの種類や板金などの程度に応じて、ユーザー
は、1台の乾燥装置で、近赤外線が多く放射される乾燥
用ランプL1 を用いたり、又は遠赤外線が多く放射され
る乾燥用ランプL2 を用いたり、さらには、通常の赤外
線ランプを用いることができる。もちろん、作業の途中
で、ランプを変えることもできる。この交換も、単に口
金によるネジ込みやネジ込みの解除によって、極めて簡
単に行うことができる。
【0019】なお、上記実施例では、車両の塗料の乾燥
装置についての説明であったが、本発明の乾燥用ランプ
L1 ,L2 の用途は、これに限定されるものではない。
装置についての説明であったが、本発明の乾燥用ランプ
L1 ,L2 の用途は、これに限定されるものではない。
【0020】
【発明の効果】以上の説明から明らかなように、本発明
に係る乾燥用ランプによると、次のような効果が得られ
る。
に係る乾燥用ランプによると、次のような効果が得られ
る。
【0021】(1)先ず、請求項1記載の乾燥用ランプ
では、口金があるため、通常のソケットを有する赤外線
ランプの乾燥装置に、ランプの交換だけで、手軽に装着
することができる。また、フロスト層が施されているた
め、バルブから放射された近赤外線は、このフロスト層
部分によって、放射範囲が広げられ、また、温度の均一
化が図られる。さらに、照射光線が柔げられるため、作
業者の目の疲れを軽減することもできる。また、シェー
ド内面の反射ミラー層によって、効果的でかつ均一な反
射が得られるため、良好な熱効率が得られる。また、構
造が簡単であるため、安価な提供が可能となり、乾燥装
置において、6個程度のランプを使用しても、従来の近
赤外線ヒータに比較すれば、極めて有利であると言え
る。さらに、本乾燥用ランプは、消費電力が小さい上
に、照射範囲が広く、温度上昇性能も良いため、省エネ
ルギー形で、ランニングコストの低い、高効率のランプ
が得られる。また、発熱体のフィラメントは、内部リー
ド線で支持される構成からなり、従来の近赤外線ヒータ
のようにフィラメントが横長に支持されることもないた
め、近赤外線ヒータのように衝撃に弱いという問題もな
い。
では、口金があるため、通常のソケットを有する赤外線
ランプの乾燥装置に、ランプの交換だけで、手軽に装着
することができる。また、フロスト層が施されているた
め、バルブから放射された近赤外線は、このフロスト層
部分によって、放射範囲が広げられ、また、温度の均一
化が図られる。さらに、照射光線が柔げられるため、作
業者の目の疲れを軽減することもできる。また、シェー
ド内面の反射ミラー層によって、効果的でかつ均一な反
射が得られるため、良好な熱効率が得られる。また、構
造が簡単であるため、安価な提供が可能となり、乾燥装
置において、6個程度のランプを使用しても、従来の近
赤外線ヒータに比較すれば、極めて有利であると言え
る。さらに、本乾燥用ランプは、消費電力が小さい上
に、照射範囲が広く、温度上昇性能も良いため、省エネ
ルギー形で、ランニングコストの低い、高効率のランプ
が得られる。また、発熱体のフィラメントは、内部リー
ド線で支持される構成からなり、従来の近赤外線ヒータ
のようにフィラメントが横長に支持されることもないた
め、近赤外線ヒータのように衝撃に弱いという問題もな
い。
【0022】(2)次に、上記請求項2の乾燥用ランプ
でも、口金があるため、通常のソケットを有する赤外線
ランプの乾燥装置に、ランプの交換だけで、手軽に装着
することができる。また、遠赤外線放射用のコーテング
層が施されているため、バルブからは、極めて効果的に
遠赤外線が放射される。これによって、塗料の色によっ
ては、効果的な乾燥が得られる。また、シェード内面の
反射ミラー層によって、効果的でかつ均一な反射が得ら
れるため、良好な熱効率が得られる。また、構造が簡単
であるため、安価な提供が可能となり、乾燥装置におい
て、6個程度のランプを使用しても、従来の近赤外線ヒ
ータに比較すれば、極めて有利であると言える。さら
に、本乾燥用ランプは、消費電力が小さい上に、照射範
囲が広く、温度上昇性能も良いため、省エネルギー形
で、ランニングコストの低い、高効率のランプが得られ
る。特に、その構造から、発熱体の加熱がガラス層を通
じて、直ちにコーテング層に伝達されるため、従来の遠
赤外線ヒータのような立ち上がり時間が長いというよう
な問題もない。
でも、口金があるため、通常のソケットを有する赤外線
ランプの乾燥装置に、ランプの交換だけで、手軽に装着
することができる。また、遠赤外線放射用のコーテング
層が施されているため、バルブからは、極めて効果的に
遠赤外線が放射される。これによって、塗料の色によっ
ては、効果的な乾燥が得られる。また、シェード内面の
反射ミラー層によって、効果的でかつ均一な反射が得ら
れるため、良好な熱効率が得られる。また、構造が簡単
であるため、安価な提供が可能となり、乾燥装置におい
て、6個程度のランプを使用しても、従来の近赤外線ヒ
ータに比較すれば、極めて有利であると言える。さら
に、本乾燥用ランプは、消費電力が小さい上に、照射範
囲が広く、温度上昇性能も良いため、省エネルギー形
で、ランニングコストの低い、高効率のランプが得られ
る。特に、その構造から、発熱体の加熱がガラス層を通
じて、直ちにコーテング層に伝達されるため、従来の遠
赤外線ヒータのような立ち上がり時間が長いというよう
な問題もない。
【図1】本発明に係る乾燥用ランプの一実施例を示した
部分縦断側面図である。
部分縦断側面図である。
【図2】図1の乾燥用ランプのバルブ部分における拡大
縦断側面図である。
縦断側面図である。
【図3】図1の乾燥用ランプのバルブ部分における一部
欠截拡大側面図である。
欠截拡大側面図である。
【図4】本発明に係る乾燥用ランプの他の実施例を示し
た部分縦断側面図である。
た部分縦断側面図である。
【図5】図4の乾燥用ランプのバルブ部分における一部
欠截拡大側面図である。
欠截拡大側面図である。
【図6】本発明に係る乾燥用ランプを用いた乾燥装置の
一例を示した側面図である。
一例を示した側面図である。
【図7】図6の乾燥装置の正面図である。
【図8】従来の遠赤外線ヒータの一例を示した概略縦断
面図である。
面図である。
【図9】従来の近赤外線ヒータの一例を示した部分縦断
概略側面図である。
概略側面図である。
【図10】従来の近赤外線ランプの一例を示した部分縦
断概略側面図である。
断概略側面図である。
【図11】遠赤外線ヒータと近赤外線ヒータの特性を示
したグラフである。
したグラフである。
L1 ,L2 乾燥用ランプ 11,11′ バルブ 11a フロスト層 11g 遠赤外線放射用のコ
ーテング層 12 口金 13 シェード 14 反射ミラー層
ーテング層 12 口金 13 シェード 14 反射ミラー層
フロントページの続き (72)発明者 岩浅 繁範 東京都港区三田3丁目5番28号 日産アル ティア株式会社内 (72)発明者 山本 七之 東京都港区三田3丁目5番28号 日産アル ティア株式会社内 (72)発明者 濱田 恭造 東京都港区芝1丁目11番11号 住友不動産 芝ビル12階 ウシオ電機株式会社内 (72)発明者 松岡 智巳 兵庫県神崎郡福崎町西治860番地22 ウシ オライティング株式会社内
Claims (2)
- 【請求項1】 表面にフロスト層が施されたバルブと、
該バルブの基部に取り付けられた口金と、該口金の前端
に取り付けられかつ前記バルブの外周側方を覆う半球状
のシェードと、該シェードの内面に施された反射ミラー
層とからなることを特徴とする乾燥装置用ランプ。 - 【請求項2】 表面に遠赤外線放射用のコーテング層が
施されたバルブと、該バルブの基部に取り付けられた口
金と、該口金の前端に取り付けられ、かつ前記バルブの
外周側方を覆う半球状のシェードと、該シェードの内面
に施された反射ミラー層とからなることを特徴とする乾
燥装置用ランプ。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP17142595A JPH08338688A (ja) | 1995-06-14 | 1995-06-14 | 乾燥装置用ランプ |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP17142595A JPH08338688A (ja) | 1995-06-14 | 1995-06-14 | 乾燥装置用ランプ |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH08338688A true JPH08338688A (ja) | 1996-12-24 |
Family
ID=15922900
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP17142595A Pending JPH08338688A (ja) | 1995-06-14 | 1995-06-14 | 乾燥装置用ランプ |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPH08338688A (ja) |
-
1995
- 1995-06-14 JP JP17142595A patent/JPH08338688A/ja active Pending
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