JPH08330145A - 電気機器用ブッシング及びその製造方法 - Google Patents
電気機器用ブッシング及びその製造方法Info
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- JPH08330145A JPH08330145A JP13526195A JP13526195A JPH08330145A JP H08330145 A JPH08330145 A JP H08330145A JP 13526195 A JP13526195 A JP 13526195A JP 13526195 A JP13526195 A JP 13526195A JP H08330145 A JPH08330145 A JP H08330145A
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- JP
- Japan
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- packing
- bushing
- case
- porcelain
- electric device
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- Pending
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Abstract
(57)【要約】
【目的】 パッキンが劣化されにくく、ケース内の気密
性が維持できる電気機器用ブッシングを得ること。 【構成】 充電部材10を貫通させた碍管12と、電機
機器のケース1と上記碍管10との間にパッキンを介在
させてケース1に碍管12を固定させた電気機器用ブッ
シング200において、パッキンは、碍管12に対して
同心円状に複数配設され、最内周部にはケース1内の冷
却媒体に対して劣化しにくい材質からなる第1のパッキ
ン115、117と、最外周部には大気に対して劣化し
にくい材質からなる第2のパッキン116、118とを
備えたものである。
性が維持できる電気機器用ブッシングを得ること。 【構成】 充電部材10を貫通させた碍管12と、電機
機器のケース1と上記碍管10との間にパッキンを介在
させてケース1に碍管12を固定させた電気機器用ブッ
シング200において、パッキンは、碍管12に対して
同心円状に複数配設され、最内周部にはケース1内の冷
却媒体に対して劣化しにくい材質からなる第1のパッキ
ン115、117と、最外周部には大気に対して劣化し
にくい材質からなる第2のパッキン116、118とを
備えたものである。
Description
【0001】
【産業上の利用分野】 この発明は、電気機器に取り付
けられたブッシングの気密性を向上させる電気機器用ブ
ッシング及びその製造方法に関するものである。
けられたブッシングの気密性を向上させる電気機器用ブ
ッシング及びその製造方法に関するものである。
【0002】
【従来の技術】従来の電気機器用ブッシングを図6及び
図7に基づいて説明する。図6は電気機器のケースの蓋
にブッシングを設けた正面図である。図7は図6の部分
断面図である。図6及び図7において、1は電気機器の
電磁コイル等を収納するケース、2はケース1に設けら
れた放熱フィンである。3はケース1の蓋で、上部碍管
12を挿通するための孔3aを備えている。10はケー
ス1内の電磁コイル等の口出し部に接続された充電部材
としての接続導体で、この接続導体10は外部電線と接
続する口出し部10aと、碍管内に挿通される円柱部1
0bと、円柱部10bの先端部にネジを設けたネジ部1
0cとを備えている。12は上部碍管で、この上部碍管
12は導体10の円柱部10bが挿通される孔12a
と、下部には凹部12bとが設けられている。13は下
部碍管で、この下部碍管13は、導体10の円柱部10
bが挿通される孔13aと、突部13bとが設けられて
いる。
図7に基づいて説明する。図6は電気機器のケースの蓋
にブッシングを設けた正面図である。図7は図6の部分
断面図である。図6及び図7において、1は電気機器の
電磁コイル等を収納するケース、2はケース1に設けら
れた放熱フィンである。3はケース1の蓋で、上部碍管
12を挿通するための孔3aを備えている。10はケー
ス1内の電磁コイル等の口出し部に接続された充電部材
としての接続導体で、この接続導体10は外部電線と接
続する口出し部10aと、碍管内に挿通される円柱部1
0bと、円柱部10bの先端部にネジを設けたネジ部1
0cとを備えている。12は上部碍管で、この上部碍管
12は導体10の円柱部10bが挿通される孔12a
と、下部には凹部12bとが設けられている。13は下
部碍管で、この下部碍管13は、導体10の円柱部10
bが挿通される孔13aと、突部13bとが設けられて
いる。
【0003】16は上部パッキンで、この上部パッキン
16は中空部16aを有する円状をしており、上部碍管
12の上部平面部と導体10の口出し部10aとの間に
介在される。18は下部パッキンで、この下部パッキン
18は中空部18aを有する円状をしており、上部碍管
12の下端部と蓋3の表面部3bとの間に介在される。
接続導体10と上部碍管12の天部との接合部、上部碍
管12の底部との接合部それぞれの密着性を確保し、ケ
ース1内部の気密性を保持するように構成されている。
ここで、上部パッキン16及び下部パッキン18の材質
はケース1内の電磁コイル等の冷却に絶縁油を入れてい
る場合、絶縁油及び絶縁油の揮発等に対して劣化しにく
いニトリルゴム等を用いている。また、20は導体10
のネジ部10cに挿通された座金、21は同様にバネ座
金、22は導体10のネジ部10cに螺合されたナット
である。以上により電気機器用ブッシング100が構成
されている。
16は中空部16aを有する円状をしており、上部碍管
12の上部平面部と導体10の口出し部10aとの間に
介在される。18は下部パッキンで、この下部パッキン
18は中空部18aを有する円状をしており、上部碍管
12の下端部と蓋3の表面部3bとの間に介在される。
接続導体10と上部碍管12の天部との接合部、上部碍
管12の底部との接合部それぞれの密着性を確保し、ケ
ース1内部の気密性を保持するように構成されている。
ここで、上部パッキン16及び下部パッキン18の材質
はケース1内の電磁コイル等の冷却に絶縁油を入れてい
る場合、絶縁油及び絶縁油の揮発等に対して劣化しにく
いニトリルゴム等を用いている。また、20は導体10
のネジ部10cに挿通された座金、21は同様にバネ座
金、22は導体10のネジ部10cに螺合されたナット
である。以上により電気機器用ブッシング100が構成
されている。
【0004】次に、従来の電気機器用ブッシング100
の製造方法について説明する。蓋3の孔3aに下部碍管
13の突部13bを挿入し、蓋3の内面に下部碍管13
の平坦部を仮固定させる。下部パッキン18を下部碍管
13の突部13bに挿入し、下部パッキン18の上に上
部碍管12の底部を載せる。上部碍管12の天部の上に
上部パッキン16を載せ、上部パッキン16の上から接
続導体10の円柱部10b及びネジ部10cを上部碍管
12及び下部碍管13に穿設された孔12a、13aに
挿通し、導体10のネジ部10cに座金20、バネ座金
21の孔を挿通し、ナット22を導体10のネジ部10
cに螺合される。以上により電気機器用ブッシング10
0が組立される。
の製造方法について説明する。蓋3の孔3aに下部碍管
13の突部13bを挿入し、蓋3の内面に下部碍管13
の平坦部を仮固定させる。下部パッキン18を下部碍管
13の突部13bに挿入し、下部パッキン18の上に上
部碍管12の底部を載せる。上部碍管12の天部の上に
上部パッキン16を載せ、上部パッキン16の上から接
続導体10の円柱部10b及びネジ部10cを上部碍管
12及び下部碍管13に穿設された孔12a、13aに
挿通し、導体10のネジ部10cに座金20、バネ座金
21の孔を挿通し、ナット22を導体10のネジ部10
cに螺合される。以上により電気機器用ブッシング10
0が組立される。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】従来の電気機器用ブッ
シング及びその製造方法は以上のようになされており、
上部碍管12の天部と蓋3との間に上部パッキン16を
介して固定され、同様に、上部碍管12の底部と蓋3と
の間に下部パッキン18を介して固定されている。した
がって、ケース1の気密性能は上部パッキン16及び下
部パッキン18の性能に依存する。ケース1内部に冷却
用の絶縁油が密封されている場合、上部パッキン16及
び下部パッキン18の材質は該絶縁油に対して劣化され
にくいニトリルゴム等が選定される。しかしながら、ニ
トリルゴム等から成る上部パッキン16及び下部パッキ
ン18では、大気内に存在する紫外線、オゾン等により
経年劣化が生じていた。この逆に、大気に対して劣化し
にくいクロロプレンゴム等を選定すると、絶縁油に対し
て上部パッキン16及び下部パッキン18の劣化が生じ
ていた。従って、ケース1の気密性が維持されにくくな
り絶縁油の劣化が酸化等により促進するという第1の問
題点があった。
シング及びその製造方法は以上のようになされており、
上部碍管12の天部と蓋3との間に上部パッキン16を
介して固定され、同様に、上部碍管12の底部と蓋3と
の間に下部パッキン18を介して固定されている。した
がって、ケース1の気密性能は上部パッキン16及び下
部パッキン18の性能に依存する。ケース1内部に冷却
用の絶縁油が密封されている場合、上部パッキン16及
び下部パッキン18の材質は該絶縁油に対して劣化され
にくいニトリルゴム等が選定される。しかしながら、ニ
トリルゴム等から成る上部パッキン16及び下部パッキ
ン18では、大気内に存在する紫外線、オゾン等により
経年劣化が生じていた。この逆に、大気に対して劣化し
にくいクロロプレンゴム等を選定すると、絶縁油に対し
て上部パッキン16及び下部パッキン18の劣化が生じ
ていた。従って、ケース1の気密性が維持されにくくな
り絶縁油の劣化が酸化等により促進するという第1の問
題点があった。
【0006】また、上部パッキン16または下部パッキ
ン18の接合面のいづれかに異物等が付着されてケース
内の絶縁ガス等が外部に所定以上に流出した場合、検出
器によって異常信号を発生していたが、検出器が複雑、
高価であるという第2の問題点があった。
ン18の接合面のいづれかに異物等が付着されてケース
内の絶縁ガス等が外部に所定以上に流出した場合、検出
器によって異常信号を発生していたが、検出器が複雑、
高価であるという第2の問題点があった。
【0007】この発明の第1の目的は上記第1の問題点
を解決するためになされたもので、パッキンが劣化され
にくく、ケース内の気密性が維持できる電気機器用ブッ
シング及びその製造方法を提供するものである。
を解決するためになされたもので、パッキンが劣化され
にくく、ケース内の気密性が維持できる電気機器用ブッ
シング及びその製造方法を提供するものである。
【0008】この発明の第2の目的は上記第2の問題点
を解決するためになされたもので、上部パッキン16ま
たは下部パッキン18の接合面のいづれかに異物等が付
着してもケース内の気密性が維持できる電気機器用ブッ
シングを提供するものである。
を解決するためになされたもので、上部パッキン16ま
たは下部パッキン18の接合面のいづれかに異物等が付
着してもケース内の気密性が維持できる電気機器用ブッ
シングを提供するものである。
【0009】
【課題を解決するための手段】第1の発明に係る電気機
器用ブッシングは、充電部材を貫通させた碍管と、電気
機器のケースと上記碍管との間にパッキンを介在させて
上記ケースに上記碍管を固定させた電気機器用ブッシン
グにおいて、上記パッキンは、上記碍管に対して同心円
状に複数配設され、最内周部には上記ケース内の冷却媒
体に対して劣化しにくい材質からなる第1のパッキン
と、最外周部には大気に対して劣化しにくい材質からな
る第2のパッキンとを備えたことを特徴とするものであ
る。
器用ブッシングは、充電部材を貫通させた碍管と、電気
機器のケースと上記碍管との間にパッキンを介在させて
上記ケースに上記碍管を固定させた電気機器用ブッシン
グにおいて、上記パッキンは、上記碍管に対して同心円
状に複数配設され、最内周部には上記ケース内の冷却媒
体に対して劣化しにくい材質からなる第1のパッキン
と、最外周部には大気に対して劣化しにくい材質からな
る第2のパッキンとを備えたことを特徴とするものであ
る。
【0010】第2の発明に係る電気機器用ブッシングの
製造方法は、碍管に設けた孔に充電部材を挿通し、電気
機器のケース内に封入された冷却媒体に対して劣化しに
くい材質からなる第1のパッキンと、大気に対して劣化
しにくい材質からなる第2のパッキンとを、上記第2の
パッキンが上記第1のパッキンの外周になるように上記
碍管に挿通し、上記碍管を上記ケースに設けた孔に挿通
して上記ケースに固定することを特徴とするものであ
る。
製造方法は、碍管に設けた孔に充電部材を挿通し、電気
機器のケース内に封入された冷却媒体に対して劣化しに
くい材質からなる第1のパッキンと、大気に対して劣化
しにくい材質からなる第2のパッキンとを、上記第2の
パッキンが上記第1のパッキンの外周になるように上記
碍管に挿通し、上記碍管を上記ケースに設けた孔に挿通
して上記ケースに固定することを特徴とするものであ
る。
【0011】第3の発明に係る電気機器用ブッシング
は、充電部材を貫通させた碍管と、電機機器のケースと
上記碍管との間にパッキンを介在させて上記ケースに上
記碍管を固定させた電気機器用ブッシングにおいて、上
記パッキンは上記碍管に対して同心円状に複数配設さ
れ、最内周部には圧縮応力が高い第1のパッキンと、最
外周部には圧縮応力が上記第1のパッキンよりも低い第
2のパッキンとを備えたことを特徴とするものである。
は、充電部材を貫通させた碍管と、電機機器のケースと
上記碍管との間にパッキンを介在させて上記ケースに上
記碍管を固定させた電気機器用ブッシングにおいて、上
記パッキンは上記碍管に対して同心円状に複数配設さ
れ、最内周部には圧縮応力が高い第1のパッキンと、最
外周部には圧縮応力が上記第1のパッキンよりも低い第
2のパッキンとを備えたことを特徴とするものである。
【0012】第4の発明に係る電気機器用ブッシング
は、第1のパッキンと第2のパッキンとの間に形成され
るドーナツ状の空間に充填材を介在させたことを特徴と
するものである。
は、第1のパッキンと第2のパッキンとの間に形成され
るドーナツ状の空間に充填材を介在させたことを特徴と
するものである。
【0013】
【作用】第1の発明に係る電気機器用ブッシングによれ
ば、第1のパッキンは碍管の最内周部に配設され、ケー
ス内の冷却媒体に対して劣化されにくい。第2のパッキ
ンは碍管の最外周部に配設され、大気に対して劣化され
にくい。
ば、第1のパッキンは碍管の最内周部に配設され、ケー
ス内の冷却媒体に対して劣化されにくい。第2のパッキ
ンは碍管の最外周部に配設され、大気に対して劣化され
にくい。
【0014】第2の発明に係る電気機器用ブッシングの
製造方法によれば、電気機器のケース内に封入された冷
却媒体に対して劣化しにくい材質からなる第1のパッキ
ンと、大気に対して劣化しにくい材質からなる第2のパ
ッキンとを第2のパッキンが外周になるように上記碍管
に挿通し、上碍管を上記ケースに固定する。
製造方法によれば、電気機器のケース内に封入された冷
却媒体に対して劣化しにくい材質からなる第1のパッキ
ンと、大気に対して劣化しにくい材質からなる第2のパ
ッキンとを第2のパッキンが外周になるように上記碍管
に挿通し、上碍管を上記ケースに固定する。
【0015】第3の発明に係る電気機器用ブッシングに
よれば、第1のパッキンは碍管の最内周部に配設され、
圧縮応力が高いので、ケース内の気密性が維持される。
第2のパッキンは碍管の最外周部に配設され、第1のパ
ッキンよりも圧縮応力が低いので大気に対して劣化され
にくい。
よれば、第1のパッキンは碍管の最内周部に配設され、
圧縮応力が高いので、ケース内の気密性が維持される。
第2のパッキンは碍管の最外周部に配設され、第1のパ
ッキンよりも圧縮応力が低いので大気に対して劣化され
にくい。
【0016】第4の発明に係る電気機器用ブッシングに
よれば、充填材は第1のパッキンと第2のパッキンとの
間に形成されるドーナツ状の空間に充填される。
よれば、充填材は第1のパッキンと第2のパッキンとの
間に形成されるドーナツ状の空間に充填される。
【0017】
実施例1.図1はこの発明の一実施例を示す電気機器用
ブッシングの断面図である。図中、従来と同一符号は同
一又は相当部分を示す。115は第1のパッキンとして
の上部内周パッキン、この上部内周パッキン115は中
空部115aを有しており、導体10の口出し部10a
と上部碍管12の天部との間の内周部に介在されてい
る。116は第2のパッキンとしての上部外周パッキン
で、この上部外周パッキンは中空部116aを有してお
り、導体10の口出し部10aと上部碍管12の天部と
の間の外周部に介在されている。117は第1のパッキ
ンとしての下部内周パッキンで、この下部内周パッキン
は中空部117aを有しており、蓋3の表面と上部碍管
12の底部の間に介在されている。118は第2のパッ
キンとしての下部外周パッキンで、この下部外周パッキ
ンは中空部118aを有しており、蓋3の表面と上部碍
管12の底部の間に介在されている。43はケース内に
充填された電磁コイル等を冷却させる絶縁油である。
ブッシングの断面図である。図中、従来と同一符号は同
一又は相当部分を示す。115は第1のパッキンとして
の上部内周パッキン、この上部内周パッキン115は中
空部115aを有しており、導体10の口出し部10a
と上部碍管12の天部との間の内周部に介在されてい
る。116は第2のパッキンとしての上部外周パッキン
で、この上部外周パッキンは中空部116aを有してお
り、導体10の口出し部10aと上部碍管12の天部と
の間の外周部に介在されている。117は第1のパッキ
ンとしての下部内周パッキンで、この下部内周パッキン
は中空部117aを有しており、蓋3の表面と上部碍管
12の底部の間に介在されている。118は第2のパッ
キンとしての下部外周パッキンで、この下部外周パッキ
ンは中空部118aを有しており、蓋3の表面と上部碍
管12の底部の間に介在されている。43はケース内に
充填された電磁コイル等を冷却させる絶縁油である。
【0018】上部外周パッキン116および下部外周パ
ッキン118の外側側面部は外部に露出されているの
で、大気に対して劣化しにくい材質であるクロロプレー
ンゴム等を用いる。上部内周パッキン115および下部
内周パッキン117の材料は、内側側面部がケース1内
の絶縁油43に対して劣化しにくいニトリルゴム、コル
クプレーン等が用いられる。即ち、上部内周パッキン1
15および下部内周パッキン117はケース1内に封入
された物質に対して劣化しにくい材料が選定される。
ッキン118の外側側面部は外部に露出されているの
で、大気に対して劣化しにくい材質であるクロロプレー
ンゴム等を用いる。上部内周パッキン115および下部
内周パッキン117の材料は、内側側面部がケース1内
の絶縁油43に対して劣化しにくいニトリルゴム、コル
クプレーン等が用いられる。即ち、上部内周パッキン1
15および下部内周パッキン117はケース1内に封入
された物質に対して劣化しにくい材料が選定される。
【0019】次に、電気機器用ブッシングの製造方法に
ついて説明する。蓋3の孔3aに下部碍管13の突部1
3bを挿入し、蓋3の内面に下部碍管13の平坦部を仮
固定させる。下部内周パッキン117及び下部外周パッ
キン118を下部碍管13の突部13bに挿入し、下部
内周パッキン117及び下部外周パッキン118の上に
上部碍管12の底部を載せる。上部碍管12の天部の上
に上部内周パッキン115及び下部外周パッキン116
を載せ、導体10の円柱部10b及びネジ部10cを上
部碍管12及び下部碍管13に穿設された孔12a、1
3aに挿通し、導体10のネジ部10cに座金20、バ
ネ座金21の孔を挿通し、ナット22を導体10のネジ
部10cに螺合される。以上により電気機器用ブッシン
グ200が組立される。
ついて説明する。蓋3の孔3aに下部碍管13の突部1
3bを挿入し、蓋3の内面に下部碍管13の平坦部を仮
固定させる。下部内周パッキン117及び下部外周パッ
キン118を下部碍管13の突部13bに挿入し、下部
内周パッキン117及び下部外周パッキン118の上に
上部碍管12の底部を載せる。上部碍管12の天部の上
に上部内周パッキン115及び下部外周パッキン116
を載せ、導体10の円柱部10b及びネジ部10cを上
部碍管12及び下部碍管13に穿設された孔12a、1
3aに挿通し、導体10のネジ部10cに座金20、バ
ネ座金21の孔を挿通し、ナット22を導体10のネジ
部10cに螺合される。以上により電気機器用ブッシン
グ200が組立される。
【0020】実施例2.図2はガス絶縁電気機器に適用
した一実施例を示す。図2において、44はSF6ガス
等の絶縁ガスで、絶縁ガス44の圧力が1.0Kg/c
m2・Gレベルであり、この絶縁ガス44はケース1に
封入されている。上部内周パッキン215及び下部内周
パッキン217は上部外周パッキン216及び下部外周
パッキン218より低い硬度としており、同一圧縮率の
場合、内周側のパッキンの圧縮応力が高くなるように構
成されている。なお、上部内周パッキン215又は下部
内周パッキン217を第1のパッキンといい、上部外周
パッキン216又は下部外周パッキン218を第2のパ
ッキンという。
した一実施例を示す。図2において、44はSF6ガス
等の絶縁ガスで、絶縁ガス44の圧力が1.0Kg/c
m2・Gレベルであり、この絶縁ガス44はケース1に
封入されている。上部内周パッキン215及び下部内周
パッキン217は上部外周パッキン216及び下部外周
パッキン218より低い硬度としており、同一圧縮率の
場合、内周側のパッキンの圧縮応力が高くなるように構
成されている。なお、上部内周パッキン215又は下部
内周パッキン217を第1のパッキンといい、上部外周
パッキン216又は下部外周パッキン218を第2のパ
ッキンという。
【0021】これは、パッキンの圧縮応力が高い場合、
大気のオゾン、紫外線等による劣化が促進し易くなるか
らである。従って、上部外周パッキン216及び下部外
周パッキン218の圧縮応力が上部内周パッキン215
及び下部内周パッキン217より低くされている。これ
により、ケース1の気密性保持は上部内周パッキン21
5および下部内周パッキン217に担わせるものであ
る。上部外周パッキン216及び下部外周パッキン21
8は比較的低い硬度であるので、オゾン、紫外線に対し
て劣化されにくく構成されている。
大気のオゾン、紫外線等による劣化が促進し易くなるか
らである。従って、上部外周パッキン216及び下部外
周パッキン218の圧縮応力が上部内周パッキン215
及び下部内周パッキン217より低くされている。これ
により、ケース1の気密性保持は上部内周パッキン21
5および下部内周パッキン217に担わせるものであ
る。上部外周パッキン216及び下部外周パッキン21
8は比較的低い硬度であるので、オゾン、紫外線に対し
て劣化されにくく構成されている。
【0022】また、図3は内周パッキン315の厚さを
外周パッキン316のよりも厚くすることにより圧縮応
力を異ならせるものである。この内周パッキン315及
び外周パッキン316を締め付けて電気機器用ブッシン
グが組立される。
外周パッキン316のよりも厚くすることにより圧縮応
力を異ならせるものである。この内周パッキン315及
び外周パッキン316を締め付けて電気機器用ブッシン
グが組立される。
【0023】実施例3.この発明の他の一実施例を図4
に示す。図4において、324はシリコンシーラント等
の充填材で、この充填材324は下部内周パッキン11
7と下部外周パッキン118との間に形成されるドーナ
ツ状の空間に充填されている。325は同様に充填材
で、この充填材325は上部内周パッキン115と上部
外周パッキン116との間に形成されるドーナツ状の空
間に充填されている。パッキン表面に異物が付着しても
充填材324、325によってケース1内の気密性が保
持される。
に示す。図4において、324はシリコンシーラント等
の充填材で、この充填材324は下部内周パッキン11
7と下部外周パッキン118との間に形成されるドーナ
ツ状の空間に充填されている。325は同様に充填材
で、この充填材325は上部内周パッキン115と上部
外周パッキン116との間に形成されるドーナツ状の空
間に充填されている。パッキン表面に異物が付着しても
充填材324、325によってケース1内の気密性が保
持される。
【0024】実施例4.この発明の他の実施例を図5に
よって説明する。図5は碍管が上部と下部に分離されて
いない一体型にこの発明を適用した場合の一実施例を示
すものである。図5において、500は碍管で、この碍
管500には接続導体10の円柱部10b及びネジ部1
0cを挿通させる孔500aと、蓋3の孔3aに挿入さ
れる突部500bと、この突部500bに繋がる裏面の
平坦部500cと、裏面の平坦部500cの反対側に平
坦な取付け部500dとが設けられている。503、5
07は穿設された孔503a、507aを有するL字状
の取付け板で、この取付け板503、507の内面が碍
管500の取付け部500dに当接され、碍管500の
平坦部500cと蓋3の表面との間に内周パッキン11
7、外周パッキン118が介在されている。ボルト50
1、505をバネ座金502、506を介して取付け板
の孔503a、507aに挿通し、蓋3のネジ孔3c、
3dに螺合されて碍管500が固定されている。以上に
より電気機器用ブッシング510が構成されている。
よって説明する。図5は碍管が上部と下部に分離されて
いない一体型にこの発明を適用した場合の一実施例を示
すものである。図5において、500は碍管で、この碍
管500には接続導体10の円柱部10b及びネジ部1
0cを挿通させる孔500aと、蓋3の孔3aに挿入さ
れる突部500bと、この突部500bに繋がる裏面の
平坦部500cと、裏面の平坦部500cの反対側に平
坦な取付け部500dとが設けられている。503、5
07は穿設された孔503a、507aを有するL字状
の取付け板で、この取付け板503、507の内面が碍
管500の取付け部500dに当接され、碍管500の
平坦部500cと蓋3の表面との間に内周パッキン11
7、外周パッキン118が介在されている。ボルト50
1、505をバネ座金502、506を介して取付け板
の孔503a、507aに挿通し、蓋3のネジ孔3c、
3dに螺合されて碍管500が固定されている。以上に
より電気機器用ブッシング510が構成されている。
【0025】
【発明の効果】第1の発明によれば、大気及び電気機器
のケース内に封入された冷却媒体に対してパッキンが劣
化されにくく、電気機器のケース内の気密性が維持でき
るという効果がある。
のケース内に封入された冷却媒体に対してパッキンが劣
化されにくく、電気機器のケース内の気密性が維持でき
るという効果がある。
【0026】第2の発明によれば、大気及び電気機器の
ケース内に封入された冷却媒体に対してパッキンが劣化
されにくく、電気機器のケース内の気密性が維持できる
という効果がある。
ケース内に封入された冷却媒体に対してパッキンが劣化
されにくく、電気機器のケース内の気密性が維持できる
という効果がある。
【0027】第3の発明によれば、大気に対してパッキ
ンが劣化されにくく、電気機器のケース内の気密性が維
持できるという効果がある。
ンが劣化されにくく、電気機器のケース内の気密性が維
持できるという効果がある。
【0028】第4の発明によれば、パッキンの表面に異
物が付着しても充填材により電気機器のケースの気密性
が維持できるという効果がある。
物が付着しても充填材により電気機器のケースの気密性
が維持できるという効果がある。
【図1】 この発明の一実施例を示す電気機器用ブッシ
ングの断面図である。
ングの断面図である。
【図2】 この発明の他の実施例を示す電気機器用ブッ
シングの断面図である。
シングの断面図である。
【図3】 この発明の他の実施例を示すパッキンの平面
図及び断面図である。
図及び断面図である。
【図4】 この発明の他の実施例を示す電気機器用ブッ
シングの断面図である。
シングの断面図である。
【図5】 この発明の他の実施例を示す電気機器用ブッ
シングの断面図である。
シングの断面図である。
【図6】 従来の電気機器用ブッシングを備えた電気機
器の正面図である。
器の正面図である。
【図7】 図6の矢視VII−VII部分断面図であ
る。
る。
10 接続導体、12 上部碍管、13 下部碍管、4
3 絶縁油、44 絶縁ガス、115、215 上部内
周パッキン、117、217 下部内周パッキン、11
6、216 上部外周パッキン、118、218 下部
外周パッキン、200、300、400、510 電気
機器用ブッシング、324、325 充填材。
3 絶縁油、44 絶縁ガス、115、215 上部内
周パッキン、117、217 下部内周パッキン、11
6、216 上部外周パッキン、118、218 下部
外周パッキン、200、300、400、510 電気
機器用ブッシング、324、325 充填材。
Claims (4)
- 【請求項1】 充電部材を貫通させた碍管と、電気機器
のケースと上記碍管との間にパッキンを介在させて上記
ケースに上記碍管を固定させた電気機器用ブッシングに
おいて、 上記パッキンは、上記碍管に対して同心円状に複数配設
され、最内周部には上記ケース内の冷却媒体に対して劣
化しにくい材質からなる第1のパッキンと、最外周部に
は大気に対して劣化しにくい材質からなる第2のパッキ
ンとを備えたことを特徴とする電気機器用ブッシング。 - 【請求項2】 碍管に設けた孔に充電部材を挿通し、電
気機器のケース内に封入された冷却媒体に対して劣化し
にくい材質からなる第1のパッキンと、大気に対して劣
化しにくい材質からなる第2のパッキンとを、上記第2
のパッキンが上記第1のパッキンの外周になるように上
記碍管に挿通し、上記碍管を上記ケースに設けた孔に挿
通して上記ケースに固定する電気機器用ブッシングの製
造方法。 - 【請求項3】 充電部材を貫通させた碍管と、電気機器
のケースと上記碍管との間にパッキンを介在させて上記
ケースに上記碍管を固定させた電気機器用ブッシングに
おいて、 上記パッキンは上記碍管に対して同心円状に複数配設さ
れ、最内周部には圧縮応力が高い第1のパッキンと、最
外周部には圧縮応力が上記第1のパッキンよりも低い第
2のパッキンとを備えたことを特徴とする電気機器用ブ
ッシング。 - 【請求項4】 第1のパッキンと第2のパッキンとの間
に形成されるドーナツ状の空間に充填材を介在させたこ
とを特徴とする請求項1又は請求項3に記載の電気機器
用ブッシング。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP13526195A JPH08330145A (ja) | 1995-06-01 | 1995-06-01 | 電気機器用ブッシング及びその製造方法 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP13526195A JPH08330145A (ja) | 1995-06-01 | 1995-06-01 | 電気機器用ブッシング及びその製造方法 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH08330145A true JPH08330145A (ja) | 1996-12-13 |
Family
ID=15147575
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP13526195A Pending JPH08330145A (ja) | 1995-06-01 | 1995-06-01 | 電気機器用ブッシング及びその製造方法 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPH08330145A (ja) |
Cited By (3)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2007012723A (ja) * | 2005-06-28 | 2007-01-18 | Chubu Electric Power Co Inc | 柱上変圧器一次ブッシングのガスケット補助パッキング |
KR101673523B1 (ko) * | 2016-05-19 | 2016-11-07 | 계명전기공업(주) | 변압기용 부싱 |
KR20170001890U (ko) * | 2015-11-23 | 2017-05-31 | (주)우강산업전기 | 변압기용 부싱 |
-
1995
- 1995-06-01 JP JP13526195A patent/JPH08330145A/ja active Pending
Cited By (5)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2007012723A (ja) * | 2005-06-28 | 2007-01-18 | Chubu Electric Power Co Inc | 柱上変圧器一次ブッシングのガスケット補助パッキング |
KR20170001890U (ko) * | 2015-11-23 | 2017-05-31 | (주)우강산업전기 | 변압기용 부싱 |
KR101673523B1 (ko) * | 2016-05-19 | 2016-11-07 | 계명전기공업(주) | 변압기용 부싱 |
WO2017200252A1 (ko) * | 2016-05-19 | 2017-11-23 | 계명전기공업(주) | 변압기용 부싱 |
CN109219860A (zh) * | 2016-05-19 | 2019-01-15 | 启明电气工业株式会社 | 变压器用套管 |
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