JPH08324690A - 容器の開栓装置 - Google Patents
容器の開栓装置Info
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- JPH08324690A JPH08324690A JP16153995A JP16153995A JPH08324690A JP H08324690 A JPH08324690 A JP H08324690A JP 16153995 A JP16153995 A JP 16153995A JP 16153995 A JP16153995 A JP 16153995A JP H08324690 A JPH08324690 A JP H08324690A
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- Japan
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- lid
- container
- opening device
- opening
- plate
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Abstract
(57)【要約】
【目的】 容器から蓋を簡単に開けることができる容器
の開栓装置を提供することを目的とする。 【構成】 容器の開栓装置は、容器本体3の口部31を
被包するように捩じ込まれた蓋32を切欠き部11を有
する開栓板1に挿入する。切欠き部11の内周の少なく
とも一部には凹凸形状の蓋挾持部13a、13bが形成
されており、蓋32をこの蓋挾持部13a、13bに挾
持した状態で容器本体3を捩じり容器本体3から蓋32
を開栓する。
の開栓装置を提供することを目的とする。 【構成】 容器の開栓装置は、容器本体3の口部31を
被包するように捩じ込まれた蓋32を切欠き部11を有
する開栓板1に挿入する。切欠き部11の内周の少なく
とも一部には凹凸形状の蓋挾持部13a、13bが形成
されており、蓋32をこの蓋挾持部13a、13bに挾
持した状態で容器本体3を捩じり容器本体3から蓋32
を開栓する。
Description
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、容器本体の口部を被包
するように捩じ込まれた蓋を、容器本体から開ける開栓
装置に関する。
するように捩じ込まれた蓋を、容器本体から開ける開栓
装置に関する。
【0002】
【従来の技術】従来から、容器本体の口部を被包するよ
うに蓋が捩じ込まれ、内容物が充填された容器として、
例えば栄養ドリンク、清涼飲料水、ジャムなどの食品が
薬局、自動販売機、スーパーなどで広く販売されてい
る。このように容器本体の口部を被包するように捩じ込
まれた蓋は、消費者が力を込めて蓋を捩じることで容器
本体から開けられていた。また、特に開けにくい場合に
は、容器全体を熱い湯に一旦浸し、蓋と容器本体の口部
とを捩じり易くすることで開栓していた。更に、蓋と手
との間にゴム、布等を介在させ、蓋と手との間の摩擦力
を十分に高めることで容器本体からの開栓を行ってい
た。
うに蓋が捩じ込まれ、内容物が充填された容器として、
例えば栄養ドリンク、清涼飲料水、ジャムなどの食品が
薬局、自動販売機、スーパーなどで広く販売されてい
る。このように容器本体の口部を被包するように捩じ込
まれた蓋は、消費者が力を込めて蓋を捩じることで容器
本体から開けられていた。また、特に開けにくい場合に
は、容器全体を熱い湯に一旦浸し、蓋と容器本体の口部
とを捩じり易くすることで開栓していた。更に、蓋と手
との間にゴム、布等を介在させ、蓋と手との間の摩擦力
を十分に高めることで容器本体からの開栓を行ってい
た。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】従来の容器から蓋を開
ける方法では、片方の手で容器を支え、他方の手で蓋を
握りながら捩じる必要があり、このような開栓方法では
力を込めて蓋を捩じっても片手だけでは握力が不十分で
あり、容易に蓋を開けることが困難であった。特に、栄
養ドリンクの容器は一般に小型であり、握り難く力が入
り難いために蓋を開けるのは困難な作業であった。しか
も、容器がガラス製の場合には、力の入れ具合によって
は容器を破損することもあり、思わぬ怪我をする場合も
あった。また、女性、子供、老人は握力が弱く、蓋を容
器から開けるには大変な労力を要していた。特に、近年
の容器は容器の口部を被包する蓋に、予め切り込み線が
形成されており、容器から蓋を比較的容易に開けやすい
構造とされているが、それでも女性、子供等にとっては
かなりの負担であり、片手で開けるのも困難な作業であ
った。
ける方法では、片方の手で容器を支え、他方の手で蓋を
握りながら捩じる必要があり、このような開栓方法では
力を込めて蓋を捩じっても片手だけでは握力が不十分で
あり、容易に蓋を開けることが困難であった。特に、栄
養ドリンクの容器は一般に小型であり、握り難く力が入
り難いために蓋を開けるのは困難な作業であった。しか
も、容器がガラス製の場合には、力の入れ具合によって
は容器を破損することもあり、思わぬ怪我をする場合も
あった。また、女性、子供、老人は握力が弱く、蓋を容
器から開けるには大変な労力を要していた。特に、近年
の容器は容器の口部を被包する蓋に、予め切り込み線が
形成されており、容器から蓋を比較的容易に開けやすい
構造とされているが、それでも女性、子供等にとっては
かなりの負担であり、片手で開けるのも困難な作業であ
った。
【0004】一方、近年では栄養ドリンク、清涼飲料等
は自動販売機を通じて消費者に広く提供されているが、
消費者としては栄養ドリンク等を購入後に直ちに飲みた
いという要望が強い。このような場合に、女性、子供で
は容易に容器から蓋を開けることができず、一方の手に
荷物を持っている場合には他方の手だけでは蓋を開けら
れず、自動販売機の側にいる人に頼み開けてもらうほか
はなかった。更に、冬季には手袋を着用しており、手袋
を介して容器や蓋を握ると滑りやすく、手袋を傷つけて
しまうおそれもあった。本発明はこのような従来技術の
課題を解決するためになされたものであり、簡単に容器
から蓋を開けることができる容器の開栓装置を提供する
ことを目的とする。
は自動販売機を通じて消費者に広く提供されているが、
消費者としては栄養ドリンク等を購入後に直ちに飲みた
いという要望が強い。このような場合に、女性、子供で
は容易に容器から蓋を開けることができず、一方の手に
荷物を持っている場合には他方の手だけでは蓋を開けら
れず、自動販売機の側にいる人に頼み開けてもらうほか
はなかった。更に、冬季には手袋を着用しており、手袋
を介して容器や蓋を握ると滑りやすく、手袋を傷つけて
しまうおそれもあった。本発明はこのような従来技術の
課題を解決するためになされたものであり、簡単に容器
から蓋を開けることができる容器の開栓装置を提供する
ことを目的とする。
【0005】
【発明が解決しようとする手段】上記目的を達成するた
めに、本発明の請求項1の容器の開栓装置は、容器本体
の口部を被包するように蓋が捩じ込まれた容器の開栓装
置であって、前記蓋を挿入可能な切欠き部を有する開栓
板と、前記切欠き部における内周の少なくとも一部に形
成した凹凸形状の蓋挾持部とを備えたことを特徴とす
る。請求項2の容器の開栓装置は、前記切欠き部の内周
部に設けられ、前記蓋挾持部と協動して前記切欠き部内
に挿入された蓋を挾持するとともに、前記切欠き部内へ
の前記蓋の抜き差しに対応して自在にスライドするスラ
イド挾持片を備えたことを特徴とする。
めに、本発明の請求項1の容器の開栓装置は、容器本体
の口部を被包するように蓋が捩じ込まれた容器の開栓装
置であって、前記蓋を挿入可能な切欠き部を有する開栓
板と、前記切欠き部における内周の少なくとも一部に形
成した凹凸形状の蓋挾持部とを備えたことを特徴とす
る。請求項2の容器の開栓装置は、前記切欠き部の内周
部に設けられ、前記蓋挾持部と協動して前記切欠き部内
に挿入された蓋を挾持するとともに、前記切欠き部内へ
の前記蓋の抜き差しに対応して自在にスライドするスラ
イド挾持片を備えたことを特徴とする。
【0006】請求項3の容器の開栓装置は、前記容器の
内容物を販売する自動販売機に固着する開栓装置本体を
備え、前記開栓板は、この開栓装置本体に回動自在に設
けられ、一方の回動端において前記開栓装置本体から突
出するとともに、他方の回動端において前記開栓装置本
体側に折り畳まれることを特徴とする。請求項4の容器
の開栓装置は、前記開栓板が自動販売機から出没自在に
設けられており、前記切欠き部内に配置された蓋押出部
材が、前記蓋挾持部により挾持された開栓後の蓋を、該
開栓板の没入時に蓋回収部へ押し出すことを特徴とす
る。請求項5の容器の開栓装置は、上面にタブを有した
缶容器に対し、該缶容器の上面とタブとの間に差し込み
可能な爪部を前記開栓板に形成したことを特徴とする。
内容物を販売する自動販売機に固着する開栓装置本体を
備え、前記開栓板は、この開栓装置本体に回動自在に設
けられ、一方の回動端において前記開栓装置本体から突
出するとともに、他方の回動端において前記開栓装置本
体側に折り畳まれることを特徴とする。請求項4の容器
の開栓装置は、前記開栓板が自動販売機から出没自在に
設けられており、前記切欠き部内に配置された蓋押出部
材が、前記蓋挾持部により挾持された開栓後の蓋を、該
開栓板の没入時に蓋回収部へ押し出すことを特徴とす
る。請求項5の容器の開栓装置は、上面にタブを有した
缶容器に対し、該缶容器の上面とタブとの間に差し込み
可能な爪部を前記開栓板に形成したことを特徴とする。
【0007】
【作用】請求項1の容器の開栓装置によれば、容器本体
の口部を被包するように捩じ込まれた蓋を、開栓装置を
構成する開栓板の切欠き部に挿入する。蓋は、この切欠
き部の内周の少なくとも一部に形成された凹凸形状の蓋
挾持部により挾持され、この状態で、容器本体を捩じる
だけで、容器本体から蓋を簡単に開けることができる。
また、請求項2の容器の開栓装置によれば、切欠き部の
内周部にスライド自在のスライド挾持片を設けたので、
蓋挾持部に挾持された開栓後の蓋を蓋挾持部から簡単に
抜き出すことができる。
の口部を被包するように捩じ込まれた蓋を、開栓装置を
構成する開栓板の切欠き部に挿入する。蓋は、この切欠
き部の内周の少なくとも一部に形成された凹凸形状の蓋
挾持部により挾持され、この状態で、容器本体を捩じる
だけで、容器本体から蓋を簡単に開けることができる。
また、請求項2の容器の開栓装置によれば、切欠き部の
内周部にスライド自在のスライド挾持片を設けたので、
蓋挾持部に挾持された開栓後の蓋を蓋挾持部から簡単に
抜き出すことができる。
【0008】請求項3の容器の開栓装置によれば、自動
販売機に開栓装置本体が固着されており、この開栓装置
本体に開栓板が回動自在に設けられているので、容器本
体から蓋を開ける必要が生じた時には簡単に開栓板を開
栓装置本体から突出させることができ、自動販売機から
購入した商品をその場で片手で簡単に開栓することがで
きる。請求項4の容器の開栓装置によれば、自動販売機
に出没自在に開栓板が設けられており、切欠き部内に配
置された蓋押出部材により、蓋挾持部により挾持された
開栓後の蓋を、開栓板の没入時に蓋回収部へ確実に押し
出し回収することができる。更に、請求項5の開栓装置
によれば、缶容器の上面とタブとの間に差し込み可能な
爪部を開栓板に形成したので、タブ付きの缶容器につい
ても簡単にタブを起こすことができる。
販売機に開栓装置本体が固着されており、この開栓装置
本体に開栓板が回動自在に設けられているので、容器本
体から蓋を開ける必要が生じた時には簡単に開栓板を開
栓装置本体から突出させることができ、自動販売機から
購入した商品をその場で片手で簡単に開栓することがで
きる。請求項4の容器の開栓装置によれば、自動販売機
に出没自在に開栓板が設けられており、切欠き部内に配
置された蓋押出部材により、蓋挾持部により挾持された
開栓後の蓋を、開栓板の没入時に蓋回収部へ確実に押し
出し回収することができる。更に、請求項5の開栓装置
によれば、缶容器の上面とタブとの間に差し込み可能な
爪部を開栓板に形成したので、タブ付きの缶容器につい
ても簡単にタブを起こすことができる。
【0009】
【実施例】以下、本発明の第一実施例について図面を参
照して説明する。図1は本発明の実施例に係る容器の開
栓装置の平面図である。図2は同装置の正面図である。
図3は同装置の側面図である。図4は図1のA−A断面
図である。図5は同装置の斜視図である。図1に示すよ
うに、本実施例の容器の開栓装置は、開栓板1に蓋挾持
部13a、13bを備えた構成となっている。
照して説明する。図1は本発明の実施例に係る容器の開
栓装置の平面図である。図2は同装置の正面図である。
図3は同装置の側面図である。図4は図1のA−A断面
図である。図5は同装置の斜視図である。図1に示すよ
うに、本実施例の容器の開栓装置は、開栓板1に蓋挾持
部13a、13bを備えた構成となっている。
【0010】開栓板1は、平板状に形成されており、十
分な強度を備えた鉄、ステンレス、アルミニウム等の材
質が好ましい。特に、軽量で持ち運びが便利な点ではア
ルミニウムが、耐蝕性を備える点ではステンレスが、加
工が容易な点では鉄が好ましい。開栓板1には、切欠き
部11が形成されており、切欠き部11は図6に示すよ
うに容器本体3の口部31を被包するように捩じ込まれ
た蓋32を、容易に挿入可能な程度の間隔にて形成され
ている。切欠き部11は、その開口側から奥に向けてテ
ーパ状に形成することで、蓋32の種類に応じた任意の
形状、大きさに対応可能とすることができる。切欠き部
11の内周部12には、凹凸形状の蓋挾持部13a、1
3bが形成されており、この凹凸形状の蓋挾持部13
a、13bにより蓋32を容易に挾持可能としている。
特に、蓋32の周囲には複数の縦溝32aが形成されて
いるので、蓋32と蓋挾持部13a、13bとの挾持を
確実なものとすることができる。
分な強度を備えた鉄、ステンレス、アルミニウム等の材
質が好ましい。特に、軽量で持ち運びが便利な点ではア
ルミニウムが、耐蝕性を備える点ではステンレスが、加
工が容易な点では鉄が好ましい。開栓板1には、切欠き
部11が形成されており、切欠き部11は図6に示すよ
うに容器本体3の口部31を被包するように捩じ込まれ
た蓋32を、容易に挿入可能な程度の間隔にて形成され
ている。切欠き部11は、その開口側から奥に向けてテ
ーパ状に形成することで、蓋32の種類に応じた任意の
形状、大きさに対応可能とすることができる。切欠き部
11の内周部12には、凹凸形状の蓋挾持部13a、1
3bが形成されており、この凹凸形状の蓋挾持部13
a、13bにより蓋32を容易に挾持可能としている。
特に、蓋32の周囲には複数の縦溝32aが形成されて
いるので、蓋32と蓋挾持部13a、13bとの挾持を
確実なものとすることができる。
【0011】蓋挾持部13a、13bは、加工が容易な
凹凸形状のラックに形成し、蓋32を十分に挾持できる
限りラックのピッチを任意に形成することができる。ま
た、凹凸形状のラックに替えて、弾力性を備え十分な摩
擦抵抗を備えた例えば、ゴムにより形成することも可能
である。蓋挾持部13a、13bは、形状、大きさの異
なる多種類の蓋32に対応可能とするために、切欠き部
11に合わせて、テーパ状にて形成することができる。
なお、蓋挾持部13a、13bは内周部12の一部に形
成することも可能であるが、内周部12の全面に蓋挾持
部13a、13bを形成することもできる。
凹凸形状のラックに形成し、蓋32を十分に挾持できる
限りラックのピッチを任意に形成することができる。ま
た、凹凸形状のラックに替えて、弾力性を備え十分な摩
擦抵抗を備えた例えば、ゴムにより形成することも可能
である。蓋挾持部13a、13bは、形状、大きさの異
なる多種類の蓋32に対応可能とするために、切欠き部
11に合わせて、テーパ状にて形成することができる。
なお、蓋挾持部13a、13bは内周部12の一部に形
成することも可能であるが、内周部12の全面に蓋挾持
部13a、13bを形成することもできる。
【0012】蓋挾持部13aはスライド挾持片14の一
部を構成しており、蓋挾持部13aは一方の蓋挾持部1
3bと協動して、切欠き部11に挿入された蓋32を挾
持している。なお、このスライド挾持片14は切欠き部
11の一部を構成している。スライド挾持片14にはス
ライド部材15がリベット16により固定されており、
スライド部材15は開栓板1の一部を構成するガイド部
17を跨ぎ、案内孔18を挿通してスライド挾持片14
の底面にてリベット16により固定されている。
部を構成しており、蓋挾持部13aは一方の蓋挾持部1
3bと協動して、切欠き部11に挿入された蓋32を挾
持している。なお、このスライド挾持片14は切欠き部
11の一部を構成している。スライド挾持片14にはス
ライド部材15がリベット16により固定されており、
スライド部材15は開栓板1の一部を構成するガイド部
17を跨ぎ、案内孔18を挿通してスライド挾持片14
の底面にてリベット16により固定されている。
【0013】スライド部材15には、コイルばね19の
一端19aが接続部材20により接続されており、スラ
イド部材15およびスライド挾持片14は常時コイルば
ね19により一方向へ付勢されるとともに、案内孔18
に沿ってスライド挾持片14を容易にスライド可能とし
ている。なお、コイルばね19の他端19bは、ネジ2
1により開栓板1に固定されている。開栓板1には、図
7に示すように、缶容器4の上面41に設けられたタブ
42を容易に起こせるように、図3に示すように先端が
爪状の爪部22が形成されている。爪部22は、図8に
示すように、缶容器4からプルトップ44を引き剥がす
のに用いることもできる。
一端19aが接続部材20により接続されており、スラ
イド部材15およびスライド挾持片14は常時コイルば
ね19により一方向へ付勢されるとともに、案内孔18
に沿ってスライド挾持片14を容易にスライド可能とし
ている。なお、コイルばね19の他端19bは、ネジ2
1により開栓板1に固定されている。開栓板1には、図
7に示すように、缶容器4の上面41に設けられたタブ
42を容易に起こせるように、図3に示すように先端が
爪状の爪部22が形成されている。爪部22は、図8に
示すように、缶容器4からプルトップ44を引き剥がす
のに用いることもできる。
【0014】次に、本発明の第一実施例の使用方法を説
明する。まず、一方の手で開栓板1を保持するととも
に、他方の手で容器本体3を保持する。そして、図6に
示すように容器本体3の口部31を被包するように捩じ
込まれた蓋32を、開栓板1の切欠き部11に挿入す
る。切欠き部11に形成された蓋挾持部13a、13b
により、蓋32が挾持される位置まで容器本体3を挿入
し、確実に挾持されたら容器本体3を矢印の方向に捩じ
る。蓋32は、蓋挾持部13a、13bにより確実に挾
持されているので、片手で容器本体3を捩じるだけで蓋
32に形成された切り離し予定部32bを捩じ切ること
ができる。そして、容器本体3から蓋32を開栓したら
容器本体3を下方へ移動することで、容器本体3に収容
された内容物を飲むことができる。
明する。まず、一方の手で開栓板1を保持するととも
に、他方の手で容器本体3を保持する。そして、図6に
示すように容器本体3の口部31を被包するように捩じ
込まれた蓋32を、開栓板1の切欠き部11に挿入す
る。切欠き部11に形成された蓋挾持部13a、13b
により、蓋32が挾持される位置まで容器本体3を挿入
し、確実に挾持されたら容器本体3を矢印の方向に捩じ
る。蓋32は、蓋挾持部13a、13bにより確実に挾
持されているので、片手で容器本体3を捩じるだけで蓋
32に形成された切り離し予定部32bを捩じ切ること
ができる。そして、容器本体3から蓋32を開栓したら
容器本体3を下方へ移動することで、容器本体3に収容
された内容物を飲むことができる。
【0015】一方、蓋挾持部13aを備えたスライド挾
持片14は、コイルばね19により常時一方向に付勢さ
れており、しかも蓋挾持部13aと13bとの間隔は切
欠き部11の開口から徐々に狭くなるように、テーパ状
に形成されている。従って、容器本体3を下方へ移動し
ても蓋32は、蓋挾持部13aと13bとにより挾持さ
れたまま、開栓板1側に保持され不用意に蓋32が脱落
するのを防止することができる。なお、蓋32を開栓板
1から抜き取る際には、蓋32をコイルばね19の付勢
力に抗して、スライド挾持片14を切欠き部11の開口
へ向けてスライドさせることで、蓋挾持部13a、13
bから蓋32を抜き取ることができる。
持片14は、コイルばね19により常時一方向に付勢さ
れており、しかも蓋挾持部13aと13bとの間隔は切
欠き部11の開口から徐々に狭くなるように、テーパ状
に形成されている。従って、容器本体3を下方へ移動し
ても蓋32は、蓋挾持部13aと13bとにより挾持さ
れたまま、開栓板1側に保持され不用意に蓋32が脱落
するのを防止することができる。なお、蓋32を開栓板
1から抜き取る際には、蓋32をコイルばね19の付勢
力に抗して、スライド挾持片14を切欠き部11の開口
へ向けてスライドさせることで、蓋挾持部13a、13
bから蓋32を抜き取ることができる。
【0016】なお、蓋挾持部13aの歯面の方向を、案
内孔18の方向に対して必ずしも平行に設けるだけでな
く、例えば蓋挾持部13aの歯面の方向に対し案内孔1
8の方向を傾斜して配置すると、スライド挾持片14を
僅かにスライドさせるだけで蓋挾持部13a、13bか
ら蓋32を抜き取ることができる。また、容器本体3か
ら蓋32を開栓したら、容器本体3を蓋32とともに水
平方向へ移動させ、蓋32をコイルばね19の付勢力に
抗して、スライド挾持片14を切欠き部11の開口へ向
けてスライドさせることで、蓋挾持部13a、13bか
ら蓋32とともに容器本体3を抜き取ることもできる。
内孔18の方向に対して必ずしも平行に設けるだけでな
く、例えば蓋挾持部13aの歯面の方向に対し案内孔1
8の方向を傾斜して配置すると、スライド挾持片14を
僅かにスライドさせるだけで蓋挾持部13a、13bか
ら蓋32を抜き取ることができる。また、容器本体3か
ら蓋32を開栓したら、容器本体3を蓋32とともに水
平方向へ移動させ、蓋32をコイルばね19の付勢力に
抗して、スライド挾持片14を切欠き部11の開口へ向
けてスライドさせることで、蓋挾持部13a、13bか
ら蓋32とともに容器本体3を抜き取ることもできる。
【0017】図7に示すように、缶容器4の上面41に
形成されたタブ42を起こす際には、まず開栓板1を一
方の手で保持し、他方の手により保持された缶容器4の
上面41とタブ42との間に爪部22を差し込む。そし
て、上面41の周囲に形成された周壁部43と爪部22
とを接触させ、缶容器4を矢印の方向に移動させる。タ
ブ42と上面41との結合部材42bを支点として、タ
ブ42が徐々に起き上がると、タブ42の一端42aは
缶容器4の口部を塞ぐ舌片41aを押圧する。舌片41
aと上面41との間には、切り離し予定線41bが形成
されているために、一端42aの押圧により舌片41a
は上面41から切り離され、舌片41aは缶容器4内に
折り込まれる。なお、缶容器4を保持し開栓板1を移動
させても同様にタブ42を起こすことができる。
形成されたタブ42を起こす際には、まず開栓板1を一
方の手で保持し、他方の手により保持された缶容器4の
上面41とタブ42との間に爪部22を差し込む。そし
て、上面41の周囲に形成された周壁部43と爪部22
とを接触させ、缶容器4を矢印の方向に移動させる。タ
ブ42と上面41との結合部材42bを支点として、タ
ブ42が徐々に起き上がると、タブ42の一端42aは
缶容器4の口部を塞ぐ舌片41aを押圧する。舌片41
aと上面41との間には、切り離し予定線41bが形成
されているために、一端42aの押圧により舌片41a
は上面41から切り離され、舌片41aは缶容器4内に
折り込まれる。なお、缶容器4を保持し開栓板1を移動
させても同様にタブ42を起こすことができる。
【0018】図8に示すように、缶容器4の上面41に
形成されたプルトップ44を引き剥がす際には、まず缶
容器4のプルトップ44の孔44aに爪部22を差し込
む。そして、缶容器4を矢印の方向に移動させ、プルト
ップ44を引き起こし、切り離し予定線44bからプル
トップ44を引き剥がす。
形成されたプルトップ44を引き剥がす際には、まず缶
容器4のプルトップ44の孔44aに爪部22を差し込
む。そして、缶容器4を矢印の方向に移動させ、プルト
ップ44を引き起こし、切り離し予定線44bからプル
トップ44を引き剥がす。
【0019】次に、本発明の第二実施例について図面を
参照して説明する。図9は本発明の第二実施例に係る容
器の開栓装置の平面図である。図10は同装置の正面図
である。図11は同装置の側面図である。図12は図9
のB−B断面図である。図13は同装置の斜視図であ
る。図14は自動販売機の斜視図である。なお、第一実
施例と同一の符号番号については同一の部材を示してい
る。図9に示すように、第二実施例の容器の開栓装置
は、開栓板1と開栓装置本体5とから構成されている。
参照して説明する。図9は本発明の第二実施例に係る容
器の開栓装置の平面図である。図10は同装置の正面図
である。図11は同装置の側面図である。図12は図9
のB−B断面図である。図13は同装置の斜視図であ
る。図14は自動販売機の斜視図である。なお、第一実
施例と同一の符号番号については同一の部材を示してい
る。図9に示すように、第二実施例の容器の開栓装置
は、開栓板1と開栓装置本体5とから構成されている。
【0020】開栓装置本体5は、両サイドが折り曲げら
れた屈曲部51a、51bを備えており、屈曲部51
a、51bはネジ52により開栓板1の一端に回動自在
に接続されている。即ち、図11に示すように開栓板1
は、ネジ52を回動中心として、矢印方向に回動自在に
開栓装置本体5に接続されている。従って、開栓板1
は、一方の回動端において開栓装置本体5から突出した
状態となり、他方の回動端において図11において一点
鎖線で示すように開栓装置本体5に折り畳まれた状態と
なる。図12に示すように、第1規制部材53は、開栓
装置本体5に座金53aを介してナット53bとネジ5
3cとにより固定されており、開栓板1を水平状態に位
置付けている。第1規制部材53と開栓板1との間には
第2規制部材54が挾持され、この第2規制部材54は
第1規制部材53に溶接または接着等により固定されて
いる。
れた屈曲部51a、51bを備えており、屈曲部51
a、51bはネジ52により開栓板1の一端に回動自在
に接続されている。即ち、図11に示すように開栓板1
は、ネジ52を回動中心として、矢印方向に回動自在に
開栓装置本体5に接続されている。従って、開栓板1
は、一方の回動端において開栓装置本体5から突出した
状態となり、他方の回動端において図11において一点
鎖線で示すように開栓装置本体5に折り畳まれた状態と
なる。図12に示すように、第1規制部材53は、開栓
装置本体5に座金53aを介してナット53bとネジ5
3cとにより固定されており、開栓板1を水平状態に位
置付けている。第1規制部材53と開栓板1との間には
第2規制部材54が挾持され、この第2規制部材54は
第1規制部材53に溶接または接着等により固定されて
いる。
【0021】第2規制部材54は、第1規制部材53と
ともに開栓板1を水平状態に位置付けるとともに、開栓
板1が不用意に上方へ回動するのを屈曲部54aにて防
止している。一方、開栓板1が開栓装置本体5に折り畳
まれた場合には、図12において二点鎖線で示すように
第3規制部材55を設けることで、開栓板1を開栓装置
本体5側に収納し、不用意に開栓板1が開栓装置本体5
から突出するのを防止することができる。また、屈曲部
51aと51bとの間隔を、開栓板1の回動に支障がな
く、かつ、開栓板1の幅に略等しい範囲に設定すること
で、第3規制部材55を設けることなく開栓板1を開栓
装置本体5側に確実に収納することができる。なお、開
栓装置本体5に折り畳まれた開栓板1を突出させる場合
には、開栓板1の角部23を押すと開栓装置本体5との
係合を解除することができる。
ともに開栓板1を水平状態に位置付けるとともに、開栓
板1が不用意に上方へ回動するのを屈曲部54aにて防
止している。一方、開栓板1が開栓装置本体5に折り畳
まれた場合には、図12において二点鎖線で示すように
第3規制部材55を設けることで、開栓板1を開栓装置
本体5側に収納し、不用意に開栓板1が開栓装置本体5
から突出するのを防止することができる。また、屈曲部
51aと51bとの間隔を、開栓板1の回動に支障がな
く、かつ、開栓板1の幅に略等しい範囲に設定すること
で、第3規制部材55を設けることなく開栓板1を開栓
装置本体5側に確実に収納することができる。なお、開
栓装置本体5に折り畳まれた開栓板1を突出させる場合
には、開栓板1の角部23を押すと開栓装置本体5との
係合を解除することができる。
【0022】自動販売機6は、商品を収容するための機
器本体61と商品、釣り銭の補充、回収等を行うための
前面扉62とから構成されている。前面扉62の上部に
は、商品見本を陳列するための見本棚63が設けられて
おり、各商品見本に対応する位置には商品選択ボタン6
4が列をなして設けられている。この商品選択ボタン6
4列には、近接して硬貨投入口65、硬貨返却レバー6
6が設けられており、前面扉62の下部には釣り銭受取
口68、商品受取口69が設けられている。その外、前
面扉62には商品の広告、宣伝等を行うための掲示板6
7が設けられており、この掲示板67に近接して開栓装
置本体5が、取付孔56を介してネジ、ボルト等により
固定されている。なお、開栓装置本体5の取り付け位置
は、本実施例のように掲示板67に近接して設けてもよ
いが、例えば、商品購入者の略腰の高さの位置に商品受
取口を備えた形式の自動販売機においては、この商品受
取口に近接して開栓装置本体5の取り付けてもよい。
器本体61と商品、釣り銭の補充、回収等を行うための
前面扉62とから構成されている。前面扉62の上部に
は、商品見本を陳列するための見本棚63が設けられて
おり、各商品見本に対応する位置には商品選択ボタン6
4が列をなして設けられている。この商品選択ボタン6
4列には、近接して硬貨投入口65、硬貨返却レバー6
6が設けられており、前面扉62の下部には釣り銭受取
口68、商品受取口69が設けられている。その外、前
面扉62には商品の広告、宣伝等を行うための掲示板6
7が設けられており、この掲示板67に近接して開栓装
置本体5が、取付孔56を介してネジ、ボルト等により
固定されている。なお、開栓装置本体5の取り付け位置
は、本実施例のように掲示板67に近接して設けてもよ
いが、例えば、商品購入者の略腰の高さの位置に商品受
取口を備えた形式の自動販売機においては、この商品受
取口に近接して開栓装置本体5の取り付けてもよい。
【0023】次に、本発明の第二実施例の使用方法を説
明する。まず、自動販売機6の見本棚63から希望の商
品を選択し、商品受取口69から商品を受け取る。開栓
板1が開栓装置本体5に折り畳まれている場合には、開
栓板1の角部23を押し、開栓板1を開栓装置本体5か
ら突出させる。そして、一方の手で容器本体3を保持
し、容器本体3の口部31を被包するように捩じ込まれ
た蓋32を、開栓板1の切欠き部11に挿入し、蓋挾持
部13a、13bにより確実に挾持されたら容器本体3
を矢印の方向に捩じる。なお、特に開けにくい容器につ
いては両方の手を用いて容器本体3を捩じることができ
る。
明する。まず、自動販売機6の見本棚63から希望の商
品を選択し、商品受取口69から商品を受け取る。開栓
板1が開栓装置本体5に折り畳まれている場合には、開
栓板1の角部23を押し、開栓板1を開栓装置本体5か
ら突出させる。そして、一方の手で容器本体3を保持
し、容器本体3の口部31を被包するように捩じ込まれ
た蓋32を、開栓板1の切欠き部11に挿入し、蓋挾持
部13a、13bにより確実に挾持されたら容器本体3
を矢印の方向に捩じる。なお、特に開けにくい容器につ
いては両方の手を用いて容器本体3を捩じることができ
る。
【0024】開栓装置本体5は前面扉62に固定されて
いるので、片方の手を用いて容器本体3を捩じるだけで
蓋32に形成された切り離し予定部32bを捩じ切るこ
とができる。そして、容器本体3から蓋32を開栓した
ら容器本体3を下方へ移動することで、容器本体3に収
容された内容物を飲むことができる。なお、開栓装置本
体5の下方に、図14において二点鎖線で示すような開
栓された蓋を収容する回収ボックス70を設けることも
できる。例えば、自動販売機6の底部に設けた足踏みペ
ダルを踏むことで、この回収ボックス70を前面扉62
から突出させることで、蓋挾持部13aと13bとによ
り挾持され、開栓板1側に保持された開栓済の蓋32を
回収ボックス70に回収することができる。また、開栓
済の蓋32が脱落し、自動販売機6近辺の環境を汚すの
を防止することもできる。一方、缶容器4の上面41に
形成されたタブ42を起こす際には、まず一方の手で保
持した缶容器4の上面41とタブ42との間に爪部22
を差し込み、タブ42を徐々に起き上げることができ
る。また、プルトップ44を引き剥がす際には、プルト
ップ44の孔44aに爪部22を差し込み、プルトップ
44を引き剥がすことができる。
いるので、片方の手を用いて容器本体3を捩じるだけで
蓋32に形成された切り離し予定部32bを捩じ切るこ
とができる。そして、容器本体3から蓋32を開栓した
ら容器本体3を下方へ移動することで、容器本体3に収
容された内容物を飲むことができる。なお、開栓装置本
体5の下方に、図14において二点鎖線で示すような開
栓された蓋を収容する回収ボックス70を設けることも
できる。例えば、自動販売機6の底部に設けた足踏みペ
ダルを踏むことで、この回収ボックス70を前面扉62
から突出させることで、蓋挾持部13aと13bとによ
り挾持され、開栓板1側に保持された開栓済の蓋32を
回収ボックス70に回収することができる。また、開栓
済の蓋32が脱落し、自動販売機6近辺の環境を汚すの
を防止することもできる。一方、缶容器4の上面41に
形成されたタブ42を起こす際には、まず一方の手で保
持した缶容器4の上面41とタブ42との間に爪部22
を差し込み、タブ42を徐々に起き上げることができ
る。また、プルトップ44を引き剥がす際には、プルト
ップ44の孔44aに爪部22を差し込み、プルトップ
44を引き剥がすことができる。
【0025】次に、本発明の第三実施例について図面を
参照して説明する。図15は本発明の第三実施例に係る
容器の開栓装置を取り付けた自動販売機の斜視図であ
る。なお、第一実施例と同一の符号番号については同一
の部材を示している。第三実施例の容器の開栓装置で
は、開栓板1は自動販売機の前面扉62に形成された開
口部71から出没自在に配置されている。開栓板1の側
面にはラック24が形成されており、自動販売機6内に
はこのラック24と噛み合うピニオンギア25と図示し
ないモータが設けられている。そして、開口部71に近
接して設けられた開栓板排出ボタン72のオン、オフに
応じてモータを正転、逆転させ、開栓板1を開口部71
から出没可能とすることができる。なお、開栓板1の切
欠き部11内には蓋押出部材26が配置されており、自
動販売機6内には切欠き部11に沿って開口部73を備
えた蓋回収部74が配置されている。
参照して説明する。図15は本発明の第三実施例に係る
容器の開栓装置を取り付けた自動販売機の斜視図であ
る。なお、第一実施例と同一の符号番号については同一
の部材を示している。第三実施例の容器の開栓装置で
は、開栓板1は自動販売機の前面扉62に形成された開
口部71から出没自在に配置されている。開栓板1の側
面にはラック24が形成されており、自動販売機6内に
はこのラック24と噛み合うピニオンギア25と図示し
ないモータが設けられている。そして、開口部71に近
接して設けられた開栓板排出ボタン72のオン、オフに
応じてモータを正転、逆転させ、開栓板1を開口部71
から出没可能とすることができる。なお、開栓板1の切
欠き部11内には蓋押出部材26が配置されており、自
動販売機6内には切欠き部11に沿って開口部73を備
えた蓋回収部74が配置されている。
【0026】次に、本発明の第三実施例の使用方法を説
明する。まず、開栓板排出ボタン72を押すと、図示し
ないモータによりピニオンギア25を回転させ開栓板1
を図15に示すように矢印方向へ突出させる。そして、
容器本体3の口部31に捩じ込まれた蓋32を、開栓板
1の切欠き部11に挿入し、蓋挾持部13a、13bに
より確実に挾持した後に、容器本体3を捩じることで容
器本体3から蓋32を開栓する。開栓板1には開栓後の
蓋32が蓋挾持部13aと13bとにより挾持されたま
ま残るが、開栓板排出ボタン72を再度押すと、図示し
ないモータが逆転し開栓板1を図15に示すように矢印
(点線)方向へ没入する。
明する。まず、開栓板排出ボタン72を押すと、図示し
ないモータによりピニオンギア25を回転させ開栓板1
を図15に示すように矢印方向へ突出させる。そして、
容器本体3の口部31に捩じ込まれた蓋32を、開栓板
1の切欠き部11に挿入し、蓋挾持部13a、13bに
より確実に挾持した後に、容器本体3を捩じることで容
器本体3から蓋32を開栓する。開栓板1には開栓後の
蓋32が蓋挾持部13aと13bとにより挾持されたま
ま残るが、開栓板排出ボタン72を再度押すと、図示し
ないモータが逆転し開栓板1を図15に示すように矢印
(点線)方向へ没入する。
【0027】開栓板1が蓋32とともに没入すると、開
栓板1の切欠き部11内に配置された蓋押出部材26が
蓋32と接触し、コイルばね19の付勢力に抗して、ス
ライド挾持片14を切欠き部11の開口へ向けてスライ
ドさせる。蓋挾持部13aと13bとの間隔は切欠き部
11の開口へ向けて徐々に拡がるように、テーパ状に形
成されているために、蓋32は蓋挾持部13a、13b
から外れ、切欠き部11に沿って形成された開口部73
から蓋回収部74へ回収される。なお、蓋回収部74は
前面扉62を開けることで自動販売機6本体から取り出
し可能である。
栓板1の切欠き部11内に配置された蓋押出部材26が
蓋32と接触し、コイルばね19の付勢力に抗して、ス
ライド挾持片14を切欠き部11の開口へ向けてスライ
ドさせる。蓋挾持部13aと13bとの間隔は切欠き部
11の開口へ向けて徐々に拡がるように、テーパ状に形
成されているために、蓋32は蓋挾持部13a、13b
から外れ、切欠き部11に沿って形成された開口部73
から蓋回収部74へ回収される。なお、蓋回収部74は
前面扉62を開けることで自動販売機6本体から取り出
し可能である。
【0028】なお、本発明は上述した実施例に限定され
るものではなく、要旨を変更しない範囲で種々の変形ま
たは応用が可能である。例えば、コイルばね19を省略
しスライド挾持片14をフリーの状態としてもよい。ま
た、開栓装置本体5の固定は前面扉62に限定されるも
のではなく、店舗または家庭の柱、壁面等に固定するこ
ともできる。さらに、開栓装置本体5を固定せずに、例
えば開栓装置本体5を開栓板1のカバーとして使用する
ことで携帯に便利なものとすることもできる。なお、開
栓板1、開栓装置本体5の形状、大きさ等についても、
必要に応じて適宜変更できることは言うまでもない。
るものではなく、要旨を変更しない範囲で種々の変形ま
たは応用が可能である。例えば、コイルばね19を省略
しスライド挾持片14をフリーの状態としてもよい。ま
た、開栓装置本体5の固定は前面扉62に限定されるも
のではなく、店舗または家庭の柱、壁面等に固定するこ
ともできる。さらに、開栓装置本体5を固定せずに、例
えば開栓装置本体5を開栓板1のカバーとして使用する
ことで携帯に便利なものとすることもできる。なお、開
栓板1、開栓装置本体5の形状、大きさ等についても、
必要に応じて適宜変更できることは言うまでもない。
【0029】
【発明の効果】以上説明したように請求項1記載の容器
に開栓装置によれば、容器本体の口部を被包するように
捩じ込まれた蓋を、開栓装置を構成する開栓板の切欠き
部に挿入するだけで、蓋挾持部により挾持することがで
き、この状態で容器本体を捩じるだけで容器本体から蓋
を簡単に開けることができる。従って、握力の弱い女性
や子供、老人であっても労力を要せずに容易に蓋を容器
から開けることができる。請求項2の容器の開栓装置に
よれば、切欠き部の内周部に蓋挾持部を備えたスライド
自在のスライド挾持片を設けたので、蓋挾持部に挾持さ
れた開栓後の蓋を蓋挾持部から簡単に抜き出すことがで
きる。
に開栓装置によれば、容器本体の口部を被包するように
捩じ込まれた蓋を、開栓装置を構成する開栓板の切欠き
部に挿入するだけで、蓋挾持部により挾持することがで
き、この状態で容器本体を捩じるだけで容器本体から蓋
を簡単に開けることができる。従って、握力の弱い女性
や子供、老人であっても労力を要せずに容易に蓋を容器
から開けることができる。請求項2の容器の開栓装置に
よれば、切欠き部の内周部に蓋挾持部を備えたスライド
自在のスライド挾持片を設けたので、蓋挾持部に挾持さ
れた開栓後の蓋を蓋挾持部から簡単に抜き出すことがで
きる。
【0030】請求項3の容器の開栓装置によれば、自動
販売機に開栓板を備えた開栓装置本体が固着されている
ので、蓋挾持部により蓋を挾持し容器を片方の手で捩じ
るだけで自動販売機から購入した商品をその場で開栓す
ることができる。また、特に開けにくい容器について
は、両方の手を用いて十分な握力により容器本体を捩じ
ることができるので、女性や子供等であっても他人の助
けを借りることなく容易に開栓することができる。ま
た、開栓装置本体に開栓板が回動自在に設けられている
ので、容器本体から蓋を開ける時には開栓板を開栓装置
本体から簡単に突出させることができ、開栓板を使用し
ない場合には開栓装置本体に折り畳むことができるので
自動販売機からのはみ出しを確実に防止できるととも
に、自動販売機の美観を損ねることもない。さらに、既
存の自動販売機を改造することなく簡単に開栓装置を取
り付けることができる。
販売機に開栓板を備えた開栓装置本体が固着されている
ので、蓋挾持部により蓋を挾持し容器を片方の手で捩じ
るだけで自動販売機から購入した商品をその場で開栓す
ることができる。また、特に開けにくい容器について
は、両方の手を用いて十分な握力により容器本体を捩じ
ることができるので、女性や子供等であっても他人の助
けを借りることなく容易に開栓することができる。ま
た、開栓装置本体に開栓板が回動自在に設けられている
ので、容器本体から蓋を開ける時には開栓板を開栓装置
本体から簡単に突出させることができ、開栓板を使用し
ない場合には開栓装置本体に折り畳むことができるので
自動販売機からのはみ出しを確実に防止できるととも
に、自動販売機の美観を損ねることもない。さらに、既
存の自動販売機を改造することなく簡単に開栓装置を取
り付けることができる。
【0031】請求項4の容器の開栓装置によれば、自動
販売機に出没自在に開栓板が設けられているので、必要
な場合にのみ開栓装置を自動販売機から突出させること
ができ、自動販売機からの不用意なはみ出しを防止する
ことができる。また、切欠き部内に配置された蓋押出部
材により、蓋挾持部により挾持された開栓後の蓋を、自
動販売機内に設けられた蓋回収部へ確実に押し出し回収
することができるので自動販売機周辺の環境を害するこ
とがない。請求項5の容器の開栓装置によれば、缶容器
の上面とタブとの間に差し込み可能な爪部を開栓板に形
成したので、タブ付きの缶容器についても簡単にタブを
起こすことができ、口部に蓋が捩じ込まれた容器のみな
らずタブを有した缶容器についても一つの開栓装置で対
応することができる。
販売機に出没自在に開栓板が設けられているので、必要
な場合にのみ開栓装置を自動販売機から突出させること
ができ、自動販売機からの不用意なはみ出しを防止する
ことができる。また、切欠き部内に配置された蓋押出部
材により、蓋挾持部により挾持された開栓後の蓋を、自
動販売機内に設けられた蓋回収部へ確実に押し出し回収
することができるので自動販売機周辺の環境を害するこ
とがない。請求項5の容器の開栓装置によれば、缶容器
の上面とタブとの間に差し込み可能な爪部を開栓板に形
成したので、タブ付きの缶容器についても簡単にタブを
起こすことができ、口部に蓋が捩じ込まれた容器のみな
らずタブを有した缶容器についても一つの開栓装置で対
応することができる。
【図1】本発明の第一実施例に係る容器の開栓装置を示
す平面図である。
す平面図である。
【図2】同容器の開栓装置を示す正面図である。
【図3】同容器の開栓装置を示す側面図である。
【図4】同容器の開栓装置を図1のA−Aにおいて切断
した状態を示す断面図である。
した状態を示す断面図である。
【図5】同容器の開栓装置を示す斜視図である。
【図6】容器口部に捩じ込まれた蓋に同容器の開栓装置
を使用する場合を示す斜視図である。
を使用する場合を示す斜視図である。
【図7】缶容器の上面に設けられたタブに同容器の開栓
装置を使用する場合を示す斜視図である。
装置を使用する場合を示す斜視図である。
【図8】缶容器の上面に設けられたプルトップに同容器
の開栓装置を使用する場合を示す斜視図である。
の開栓装置を使用する場合を示す斜視図である。
【図9】本発明の第二実施例に係る容器の開栓装置を示
す平面図である。
す平面図である。
【図10】同容器の開栓装置を示す正面図である。
【図11】同容器の開栓装置を示す側面図である。
【図12】同容器の開栓装置を図9のB−Bにおいて切
断した状態を示す断面図である。
断した状態を示す断面図である。
【図13】同容器の開栓装置を示す斜視図である。
【図14】自動販売機の外観を概略的に示す斜視図であ
る。
る。
【図15】本発明の第三実施例に係る容器の開栓装置を
自動販売機に設けた状態を示す斜視図である。
自動販売機に設けた状態を示す斜視図である。
1 開栓板 11 切欠き部 12 内周部 13a、13b 蓋挾持部 14 スライド挾持片 22 爪部 26 蓋押出部材 3 容器本体 31 口部 32 蓋 4 缶容器 42 タブ 5 開栓装置本体 6 自動販売機 74 蓋回収部
Claims (5)
- 【請求項1】 容器本体の口部を被包するように蓋が捩
じ込まれた容器の開栓装置であって、 前記蓋を挿入可能な切欠き部を有する開栓板と、前記切
欠き部における内周の少なくとも一部に形成した凹凸形
状の蓋挾持部とを備えたことを特徴とする容器の開栓装
置。 - 【請求項2】 前記切欠き部に設けられ、前記蓋挾持部
と協動して前記切欠き部内に挿入された蓋を挾持すると
ともに、前記切欠き部内への前記蓋の抜き差しに対応し
て自在にスライドするスライド挾持片を備えたことを特
徴とする請求項1記載の容器の開栓装置。 - 【請求項3】 前記容器の内容物を販売する自動販売機
に固着する開栓装置本体を備え、 前記開栓板は、この開栓装置本体に回動自在に設けら
れ、一方の回動端において前記開栓装置本体から突出す
るとともに、他方の回動端において前記開栓装置本体側
に折り畳まれることを特徴とした請求項1又は2記載の
容器の開栓装置。 - 【請求項4】 前記開栓板は自動販売機から出没自在に
設けられており、前記切欠き部内に配置された蓋押出部
材が、前記蓋挾持部により挾持された開栓後の蓋を、該
開栓板の没入時に蓋回収部へ押し出すことを特徴とする
請求項1から3記載の容器の開栓装置。 - 【請求項5】 上面にタブを有した缶容器に対し、該缶
容器の上面とタブとの間に差し込み可能な爪部を前記開
栓板に形成したことを特徴とする請求項1から4記載の
容器の開栓装置。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP16153995A JPH08324690A (ja) | 1995-06-06 | 1995-06-06 | 容器の開栓装置 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP16153995A JPH08324690A (ja) | 1995-06-06 | 1995-06-06 | 容器の開栓装置 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH08324690A true JPH08324690A (ja) | 1996-12-10 |
Family
ID=15737028
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP16153995A Pending JPH08324690A (ja) | 1995-06-06 | 1995-06-06 | 容器の開栓装置 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPH08324690A (ja) |
Cited By (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2011088658A (ja) * | 2009-10-26 | 2011-05-06 | Nifco Inc | 容器の開蓋装置 |
JP2011131933A (ja) * | 2009-11-29 | 2011-07-07 | Medical Green:Kk | 容器キャップ開閉装置及び容器キャップ開閉構造 |
-
1995
- 1995-06-06 JP JP16153995A patent/JPH08324690A/ja active Pending
Cited By (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2011088658A (ja) * | 2009-10-26 | 2011-05-06 | Nifco Inc | 容器の開蓋装置 |
JP2011131933A (ja) * | 2009-11-29 | 2011-07-07 | Medical Green:Kk | 容器キャップ開閉装置及び容器キャップ開閉構造 |
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