JPH08321829A

JPH08321829A - ネットワークモニタリングシステムを有する伝送システム

Info

Publication number: JPH08321829A
Application number: JP8096976A
Authority: JP
Inventors: Marita Dr Moeller; マリタ、メラー; Stefan Tretter; ステファン、トレター
Original assignee: Philips Electronics NV
Current assignee: Koninklijke Philips NV
Priority date: 1995-04-19
Filing date: 1996-04-18
Publication date: 1996-12-03
Also published as: EP0739111A2; DE19513892A1

Abstract

(57)【要約】（修正有）【課題】網モニタリングシステムに対し、到着するエ
ラーメッセージが過大にならない伝送システムを提供す
る。【解決手段】複数の網素子２と、網を管理し網のエラ
ーメッセージを処理するために使用される網モニタリン
グシステム１とを含む伝送システムにおいて、網モニタ
リングシステム１はフィルタ５を含み、フィルタは、網
のエラー条件を表わす種々のメッセージ（通知）を相関
させ、また網の少なくとも１つのコンフィギュレーショ
ンの少なくとも１つの問い合わせ後に、網モニタリング
システム１の少なくとも１つのモジュールに伝送される
網条件に関するフィルタリングされた１つのメッセージ
（通知）を形成するために使用される。関連の通知のみ
が管理システム４で処理される。

Description

【発明の詳細な説明】

【０００１】

【発明の属する技術分野】本発明は、複数のネットワー
ク素子と前記ネットワークを管理しネットワークのエラ
ーメッセージを処理するために使用されるネットワーク
モニタリングシステムとを含む伝送システムに関するも
のである。

【０００２】

【従来の技術】このような伝送システムは、文献「Phil
ips Telecommunication Review, Vol.51, No.2, Englis
h Edition, pp.4 to 17 」から公知である。この伝送シ
ステムにおいては、複数のマルチプレキサ、クロス・コ
ネクトおよびデジタル切り替えセンター（集合的にネッ
トワーク素子と呼ばれる）と、ネットワークモニタリン
グシステム（ネットワーク管理）とから成るネットワー
クが使用される。ネットワークモニタリングシステム
は、コンフィギュレーション・モニタリングおよびネッ
トワークの伝送経路の代替回路として使用される。ネッ
トワークモニタリングシステムは、ネットワーク中にエ
ラー条件が存在する時にメッセージを受ける。ネットワ
ーク中の条件に関するこれらのメッセージは通知と呼ば
れる。ネットワークモニタリングシステムはエラーメッ
セージに応答して種々の動作をトリガする。例えば、１
つのネットワーク素子が故障した時、ネットワークモニ
タリングシステムによって代替チャンネルが挿入され
る。このような故障に際して、冗長エラーメッセージの
流れが生じ、これらの冗長エラーメッセージをネットワ
ークモニタリングシステムによって処理し、そのために
計算容量が備えられなければならない。例えば、エラー
メッセージは種々の伝送階層からネットワークモニタリ
ングシステムに送られる。

【０００３】

【発明が解決しようとする課題】本発明の目的は、到着
するエラーメッセージがネットワーク管理システムに対
して過大な負荷を生じないような伝送システムを提供す
るにある。

【０００４】

【課題を解決するための手段】本発明の目的は冒頭に記
載のような伝送システムにおいて、ネットワークモニタ
リングシステムはフィルタを含み、前記フィルタは、ネ
ットワークのエラー条件を表わす種々のメッセージ（通
知）を相関させ、またネットワークの少なくとも１つの
コンフィギュレーションの少なくとも１つの問い合わせ
後に、ネットワークモニタリングシステムの少なくとも
１つのモジュールに伝送されるネットワークの条件を表
わすフィルタリングされた１つのメッセージ（通知）を
形成するために使用される事を特徴とするネットワーク
モニタリングシステムを有する伝送システムによって達
成される。

【０００５】本発明によるネットワークモニタリングシ
ステムは、到達通知（ネットワークの条件に関するメッ
セージ）をフィルタリングするフィルタを含み、関連情
報信号のみがモジュールに伝送され、このモジュールは
例えばこのフィルタリングされた通知に応答してネット
ワークモニタリングシステムの動作（例えば代替経路の
切り替え）をトリガする。特定の通知がフィルタに到達
すると、フィルタはこの通知から、特定エラー（例えば
ケーブル破断）が存在すると結論する。次にネットワー
クの特定コンフィギュレーションの問い合わせ（コンフ
ィギュレーション情報）によって、前記の特定通知に基
づいて推論されたエラーが生じたかいなかをテストす
る。コンフィギュレーション情報の連続的収集の結果、
常に現在のネットワーク構造がチェックされる。このフ
ィルタは、１つまたは複数のコンピュータシステム上で
走るネットワークモニタリングシステムのソフトウェア
パケットまたは別個のコンピュータシステム上で走る自
律ソフトウェアパケットの一部（モジュール）を成す事
ができる。

【０００６】このフィルタは、受けた複数の通知から１
つの通知をネットワークモニタリングシステムの少なく
とも１つのモジュールに対して与えるような選択的フィ
ルタリングを実行し、または複数の通知から形成された
新規の通知をネットワークモニタリングシステムの少な
くとも１つのモジュールに対して与える圧縮フィルタリ
ングを実行する。

【０００７】このフィルタは少なくとも１つの入力ディ
ストリビュータと、少なくとも１つの相関モジュール
と、少なくとも１つの出力ディストリビュータとを含
む。前記入力ディストリビュータは複数の通知を受けて
これらの受けた通知を少なくとも１つの相関モジュール
に分布するために使用される。前記相関モジュールは複
数の通知を相関させ、ネットワークの少なくとも１つの
コンフィギュレーションを問い合わせ、フィルタリング
された通知を構成するために使用される。また前記出力
ディストリビュータは、少なくとも１つの相関モジュー
ルから通知を受けて受けた通知をネットワークモニタリ
ングシステムの管理システムに加えるために使用され
る。ネットワークの型と負荷分布とに従って、フィルタ
は種々の入力ディストリビュータ、種々のコンフィギュ
レーションモジュールおよび種々の出力ディストリビュ
ータを有する事ができる。モジュール構成に基づいて、
フィルタの各成分は相異なる場所でまたは相異なるコン
ピュータシステムにおいてローディングされる事ができ
る。

【０００８】少なくとも１つのテーブルから分布される
べき通知の行先を知るために、入力ディストリビュータ
と出力ディストリビュータとが使用される。行先はテー
ブルの中に記憶されているのであるから、行先の変更は
単にテーブル情報を交換する事によって可能である。

【０００９】一般に複数の通知が１つの相関モジュール
に同時的には到達しないのであるから、通知の相関を実
施するにはこれらの通知をバッファリングしまたは記憶
する必要がある。従って相関モジュールはデータ交換の
ためにバッファを含む。実際の通知と共に、この通知に
割当てられた他のデータ、すなわちバッファ中の通知の
滞在時間および通知の転送に関するコードがバッファリ
ングされる。バッファ中の最大滞在時間が経過した後
に、通知が相関モジュールによって消去される。この場
合、その通知は相関にとってもはや無関係とみなされ
る。相関モジュールは種々の通知にコード付けする事が
できる。このコーディングは、その通知が出力ディスト
リビュータに転送されるかいなかを表示する。

【００１０】新規なまたは変更された相関モジュールを
フィルタに加えまた少なくとも１つテーブル中に記憶さ
れた通知行き先を変更するために、保守ファシリティが
使用される。さらに保守ファシリティは、テーブルの中
の各通知グループの最大滞在時間をバッファ中に記憶さ
せる事ができる。また保守ファシリティを変更する事に
よりフィルタを容易に変更する事ができる。

【００１１】また本発明は、複数のネットワーク素子に
よって形成されるネットワークを管理しまたネットワー
クのエラーメッセージを処理するために使用されるネッ
トワークモニタリングシステムのフィルタに関するもの
である。前記フィルタは、ネットワークのエラー条件を
表わす種々のメッセージ（通知）を相関させまたネット
ワークの少なくとも１つのコンフィギュレーションの少
なくとも１つの問い合わせ後に、ネットワークモニタリ
ングシステムの少なくとも１つのモジュールに伝送され
るネットワーク条件に関するフィルタリングされた１つ
のメッセージ（通知）を形成するために使用される。

【００１２】以下、本発明を図面に示す実施の形態につ
いて詳細に説明するが本発明はこれに限定されない。

【００１３】

【発明の実施の形態】図１に図示の伝送システムはネッ
トワークモニタシステム１とネットワークを構成する複
数のネットワーク素子２とを含む。この伝送システムは
例えば同期デジタル階層構造（ＳＤＨ）に従って信号を
伝送するために使用され、また各ネットワーク素子２は
ＳＤＨマルチプレキサ（例えば加算／ドロップマルチプ
レキサ）とする事ができる。ネットワーク素子２（ＳＤ
Ｈマルチプレキサ）は例えばＳＴＭ−１信号を処理す
る。ＳＴＭ−１信号はフレーム構成信号であって、さら
に詳細にＣＣＩＴＴ Recommendation Ｇ．７０９に記
載されている。ＳＴＭ−１フレームは２７０列と９行
（行あたり２７０バイト）から成る。制御情報が１乃至
９列に含まれ、実際のペイロード情報（ＡＵペイロー
ド）が残余の列の中に含まれる。ペイロード情報は種々
の信号の情報によって形成される。例えば、それぞれ独
立同期２Ｍｂｉｔ／信号のデータを含む６３ＶＣ−１
２コンテナがＶＣ−４コンテナの中に挿入され、このＶ
Ｃ−４コンテナがＡＵ−ペイロードの中に挿入される。
またネットワーク素子２は受信した独立同期信号からの
データをＳＴＭ−１信号の中に挿入し、またはそこから
データを抽出して転送する事ができる。

【００１４】伝送システムのモニタと管理のため、ネッ
トワークモニタシステム１が備えられる。このネットワ
ークモニタシステムは例えば、コンピュータシステムを
含み、このコンピュータシステム上で管理およびモニタ
ソフトウェアが走る事ができる。ネットワークモニタシ
ステム１は例えば、設定情報を各ネットワーク素子２に
加え、またはＳＴＭ−信号を構成する方法に関する情報
を加える。さらにネットワークモニタシステム１は各ネ
ットワーク素子２からエラー情報信号を受ける。例えば
ケーブルの破断はこの破断したケーブルに接続された各
ネットワーク素子２からネットワークモニタシステム１
へのエラーメッセージを生じる。これらのエラーメッセ
ージは例えば各ＶＣ−１２コンテナに関する１つのエラ
ーメッセージが発生される場合に頻繁に発生する。これ
らのエラーメッセージはネットワークモニタシステム１
の中で処理されてこのシステム１の特定動作をトリガす
る。

【００１５】図２には図１の伝送システムの一部が図示
されている。この図２は２つのネットワーク素子２と、
ネットワークモニタシステム１と、保守ファシリティ３
とを含む。ネットワークモニタシステム１は管理システ
ム４と、ネットワーク素子２からの情報を特定命令に従
って管理システム４のために処理するフィルタ５と、バ
ッファ９と、テーブル１０とを含む。フィルタ５に対す
るメッセージとは別に、ネットワーク素子２は直接にに
管理システム４と情報を交換する。また保守ファシリテ
ィ３とそれぞれ管理システム４またはフィルタ５との間
において伝送メッセージと制御命令が伝送される。フィ
ルタ５はバッファ９およびテーブル１０と情報交換す
る。

【００１６】フィルタ５はネットワーク素子２から条件
変更に関するメッセージを受ける。これらの条件変更に
関するメッセージは通知と呼ばれる。フィルタ５は多数
の通知から特定の通知を取り（選択フィルタリング）ま
た／あるいは多数の通知から単一の通知を形成する（圧
縮フィルタリング）。選択されまた／あるいは圧縮され
た通知がフィルタ５から管理システム４に加えられる。
このようにしてフィルタ５は情報流れを低減させるの
で、関連の通知のみが管理システム４によって処理され
る。

【００１７】ネットワーク中の条件変更（例えばネット
ワーク素子２のカードまたはＰＣの欠陥）が通知流れを
トリガする場合に、選択的フィルタリングが実行され
る。二次的通知でなく、主要通知のみが管理システム４
に転送される。ネットワーク素子の欠陥カードの場合、
主要通知はその欠陥カードのメッセージとなろう。二次
的通知は欠陥ネットワーク素子２に関するメッセージお
よび遮断転送ラインに関するメッセージとなろう。

【００１８】圧縮フィルタリングは種々の通知の変更情
報内容を有する単一通知への圧縮である。このような圧
縮フィルタリングは、例えばケーブル破断の場合、およ
びそのケーブルに接続された２ネットワーク素子が「信
号損失」の通知を出す場合に実施される。これらの２つ
の通知が単一通知「ケーブル破断」に結合され、この単
一通知が管理システム４に加えられる。

【００１９】フィルタ５は種々のソフトウェアモジュー
ルを有し、またこれらのモジュールは必要な場合に保守
ファシリティ３によって変更される事ができる。入力通
知が１つまたは複数の入力ディストリビュータ６（図
３）によって受信され、１つまたは複数の相関モジュー
ル７に転送される。相関モジュール７は通知を特定時間
バッファし、バッファされた通知の間の相関をチェック
する。従って相関モジュール７は選択的または圧縮的フ
ィルタリングを実施する。フィルタリングされた通知が
相関モジュール７によって１つまたは複数の出力ディス
トリビュータ８に転送され、この出力ディストリビュー
タが受信した通知を管理システム４に転送する。このよ
うにして各フィルタ５は少なくとも１つの入力ディスト
リビュータ６と、少なくとも１つの出力ディストリビュ
ータ８と、少なくとも１つの相関モジュール７とを有す
る。

【００２０】入力または出力ディストリビュータ６また
は８は通知をネットワーク素子２または相関モジュール
７から受ける。受けた通知はそれぞれ特定の相関モジュ
ール７または管理システム４の特定モジュールに転送さ
れる。成分のアドレス（相関モジュール７のアドレス、
または管理システム４のモジュールのアドレス）は入力
または出力ディストリビュータ６または８によって、テ
ーブル１０から受けられる。テーブル１０は保守ファシ
リティ３によって管理される。その結果、入力および出
力ディストリビュータ６および８は、変更されたネット
ワークフィーチャに対して容易に適合させられる。管理
システム４が始動されると、エントリがテーブル１０の
中に書込まれる。テーブル１０中のエントリは転送時間
中または操作中にそれぞれ変更される事ができる。

【００２１】また管理システム４が始動された時に、相
関モジュール７がロードされる。また相関モジュール７
に対するそれぞれの相関記述は保守ファシリティ３によ
って与えられる。また相関モジュール７は操作中に保守
ファシリティ３によって変更または再インストールされ
る。これは、相関モジュール７が特定のエラーメッセー
ジの生じた場合にのみ生かされる事によって可能とな
る。中継時間中にまたは操作中に、相関モジュール７が
通知を受け、これらの通知がバッファされまた１つまた
は複数の他の通知との相関に関してチェックされる。こ
のチェック中に、使用されるネットワークのコンフィギ
ュレーションに関する情報を持つ必要がある。相関モジ
ュール７は、要求に対して、直接にネットワーク素子２
から特定のコンフィギュレーション情報信号を受ける。
これらのコンフィギュレーション情報信号は、相関通知
に対して予想される信号を確認する。例えばリンクされ
たネットワーク素子２から通知が来た場合に、相関モジ
ュール７はこれらの通知に基づいてケーブル破断を確証
する。コンフィギュレーション情報に従って、その場合
であるかいなかがチェックされる。

【００２２】多数の通知が相関していれば、相関モジュ
ール７の相関記述はどの通知が転送され、または破壊さ
れ、または発生されるかを特定する。従って相関モジュ
ール７はバッファされた通知をマークオフするので、こ
れらの通知は禁止されるかまたは転送されなければなら
ない。バッファ９中の１つの通知がその最大限滞在時間
（ｔ０）に達した時、この通知はそのコードに従って転
送されまたは破壊される。

【００２３】相関記述は下記の式によって表わされる。

【００２４】｛ｎ１，ｎ２…，ｎｋ，Ｃｏｎｆ｜ｎ｝この式は下記を意味する。すなわち、もしある瞬間にお
いて通知ｎ１乃至ｎｋがバッファ９の中に存在し、また
もしコンフィギュレーション情報が真であれば（Ｃｏｎ
ｆ＝ｔｒｕｅ）、通知ｎ１乃至ｎｋがバッファの中で
「０」のマークを付けられ、フィルタリングされた通知
ｎがバッファされる。通知ｎは通知ｎ１乃至ｎｋのいず
れかの通知であり（選択フィルタリング）または新規通
知（圧縮フィルタリング）とする事ができる。前者の場
合、ｎについて選択された通知のマーキングが引き継が
れ、残余の滞在時間は変更されない。後者の場合、通知
ｎは「１」に等しく設定され、滞在時間は最大滞在時間
ｔ０に等しく設定される。このようにしてバッファ９は
各通知について、１つのマークと、バッファ９中の通知
の滞在時間に関する指示と、実際の通知とを含む。バッ
ファ９中の残余滞在時間は例えばカウンターによって発
見する事ができる。滞在時間はそれぞれの通知グループ
に対して相違する事ができる。

【００２５】バッファ９から各通知が最大滞在時間ｔ０
後に取り出される。これは発生された通知をも含む。マ
ーク「０」の通知が消去され、マーク「１」の通知がシ
ステム下流の出力ディストリビュータ８に転送される。

【００２６】前記の相関はさらに下記の相関記述に対す
る図４の状態ダイヤグラムで説明される。

【００２７】｛ｎ１，ｎ２，ｎ３，Ｃｏｎｆ（ｎ１，ｎ
２，ｎ３）｜ｎ｝相関の記述に対応する相関モジュール７の各状態が対応
のバッファ内容と共に黒丸によって表示される。例え
ば、｛（ｎ１、１）、（ｎ２、１）｝は、通知ｎ１とｎ
２がバッファ９の中に存在しマーク「１」を付けられて
いる事を示す。｛｝は、バッファ９がこの相関記述に対
しては空である事を示す。延長された矢印（例えば、＋
ｎ３）は、これに対して他の通知が加えられる事を意味
する。例えば、｛（ｎ１，１）｝から｛（ｎ２，１），
（ｎ３，１）｝への条件変化が生じる。この通知がすで
にバッファ９の中に存在すれば、滞在時間は再び初値か
ら始まる。この事は図４にはグラフ的に図示されていな
い。通知（例えば−ｎ３）の消去も図示されていない。
この場合、例えば｛（ｎ２，１），（ｎ３，１）｝から
｛（ｎ２，１）｝への条件変化が見られる。コンフィギ
ュレーション情報を問い合わせる事により、通知によっ
て表示されたこのコンフィギュレーション（例えばリン
クの存在）が満たされているかいなかがチェックされ
る。もしそうでなければ（−Ｃｏｎｆ（Ｃｏｎｆ＝ｆａ
ｌｓｅ）、条件｛（ｎ１，１），（ｎ２，１），（ｎ
３，１）｝が保持される。他の場合（＋Ｃｏｎｆ（Ｃｏ
ｎｆ＝ｔｒｕｅ）、条件｛（ｎ１，０），（ｎ２，０）
（ｎ３，０），（ｎ，１）｝に変更される。

【００２８】さらに相関モジュールを図５および図６に
図示の２実施例について説明する。この場合、６３ＶＣ
−１２コンテナを搬送するＶＣ−４コンテナと共にＳＴ
Ｍ−１信号が図２の２つのネットワーク素子２の間にお
いて伝送されるものとする。各ネットワーク素子２は特
定の信号レベルに対してエラーメッセージを出す。ＳＴ
Ｍ−１レベルにおいては、ＬＯＳメッセージ(Loss Of S
ignal = carrier loss) が発生され、ＶＣレベルではＡ
ＩＳメッセージ（Alarm Indication Signal =error res
ulting from atransmission disturbance)(伝送擾乱か
ら生じるエラー）が発生される。

【００２９】キャリヤロスを設定する相関記述は下記の
ように表わされる。

【００３０】 {[L,NA],[L,NB],Conf(link)NA,NB))|[AUS,NA,NB]} ここに、[L,NA]または[L,NB]は、それぞれ変数ＮＡまた
はＮＢによって表示されるネットワーク素子２からの信
号ロスメッセージ（Ｌ＝ＬＯＳメッセージ）を意味す
る。状態 Conf(link(NA,NB))は、それぞれＮＡおよびＮ
Ｂによって示され通知[L,NA]または[L,NB]を発生する２
つのネットワーク素子２が相互に伝送リンクによって接
続されている事を意味する。これらの２つの通知がバッ
ファされている時、条件 Conf(link(NA,NB))がテストさ
れる。この場合、前記の相関記述を含む相関モジュール
はネットワーク素子２からコンフィギュレーション情報
を得る必要がある。

【００３１】図５は後者の相関記述の状態ダイヤグラム
である。左端の黒丸は空バッファ９を有する状態を示
し、記述｛｝によって示される。通知 [L,na] がバッフ
ァされた後に、状態 {([L,na],1)} が存在する。さらに
状態 [L,nb] がバッファ９の中に記憶され、状態 {([L,
na],1),([L,nb],1} が与えられる。ここに、ｎａとｎｂ
は一定値であって、ネットワーク素子２を示す。コンフ
ィギュレーションが問い合わされた後に信号ロスが確認
されれば（これは「＋Ｃｏｎｆ」で表示される）、条件
{([L,na],0),([L,nb],0),([AUS,na,nb],1)} に変更され
る。この条件は圧縮フィルタリングによって形成された
通知([AUS,na,nb],1) を含み、この通知はケーブル破断
を特徴づけ、出力ディストリビュータ８を通して管理シ
ステム４に供給される。コンフィギュレーション情報の
問い合わせがケーブル破断を確認しなければ、条件
{([L,na],1),([L,nb],1)} が生じる。第１通知 [L,na]
の滞在時間が最大滞在時間ｔ０より長ければ、条件
{([L,nb],1)} に戻る。次に発生する条件および条件変
化は図面の簡略化のため図示されていない。またこれら
は図６にも図示されていない（この点については図４を
参照）。

【００３２】管理システム４の過負荷を防止するため、
下記の相関記述の選択的フィルタリングを実行する相関
モジュールによって冗長通知が禁止される（図６）。

【００３３】 {[L,NA],[A,NB],Conf(identity(NA,NB))|[L,NA,NB]} 通知 [L,NA] は、ＬＯＳメッセージがネットワーク素子
２、ＮＡ、から来る事を意味する。ネットワーク素子
２、ＮＡ、からのＡＩＳメッセージは通知 [A,NB] によ
って供給される。Ｃｏｎｆ（ｉｄｅｎｔｉｔｙ（ＮＡ，
ＮＢ））は、ＮＡとＮＢが同一でなければならない事
（変数ＮＡとＮＢが同一のネットワーク素子２でなけれ
ばならない事）を表示する。 [L,NA] と [A,NB] がバッ
ファされている時、Ｃｏｎｆ（ｉｄｅｎｔｉｔｙ（Ｎ
Ａ，ＮＢ））がチェックされる。この場合、前記の相関
記述を含む相関モジュールはネットワーク素子２からの
コンフィギュレーション情報信号を有する必要がある。

【００３４】図６には、相関記述に対するそれぞれの状
態ダイヤグラムを示す。左端の黒丸は空のバッファ９を
有する状態を示し、記述｛｝によって示される。通知
[A,na] がバッファされると、状態 {([A,na],1)} が生
じる。通知 [L,na］が生じると、これがバッファ９の中
に記憶され、マーク「１」を付けられる。この状態は図
６において {([L,na],1),([A,na],1)}と記述されてい
る。コンフィギュレーション情報の問い合わせの結果と
してｎａとｎａの同一性が確認されるなら（これは「＋
Ｃｏｎｆ」によって示される）、状態が{([L,na],1),
([A,na],0)} に変更される。従って、後続の各エラー、
すなわちＡＩＳメッセージがこの相関記述によって禁止
される。

【図面の簡単な説明】

【図１】本発明の一実施の形態によるネットワークモニ
タリングシステムと複数のネットワーク素子とを含む伝
送システムのブロックダイヤグラム。

【図２】図１に図示の伝送システムの一部のブロックダ
イヤグラム。

【図３】ネットワークモニタリングシステムの中に含ま
れるフィルタのブロックダイヤグラム。

【図４】フィルタ中に使用される相関モジュールの相関
記述に対する状態ダイヤグラム。

【図５】フィルタ中に使用される相関モジュールの相関
記述に対する状態ダイヤグラム。

【図６】フィルタ中に使用される相関モジュールの相関
記述に対する状態ダイヤグラム。

【符号の説明】

１ネットワークモニタリングシステム２ネットワーク素子３保守ファシリティ４管理システム５フィルタ６入力ディストリビュータ７相関モジュール８出力ディストリビュータ９バッファ１０テーブル

Claims

【特許請求の範囲】

【請求項１】複数のネットワーク素子（２）と、前記ネ
ットワークを管理しネットワークのエラーメッセージを
処理するために使用されるネットワークモニタリングシ
ステム（１）とを含む伝送システムにおいて、ネットワ
ークモニタリングシステム（１）はフィルタ（５）を含
み、前記フィルタは、ネットワークのエラー条件を表わ
す種々のメッセージ（通知）を相関させ、またネットワ
ークの少なくとも１つのコンフィギュレーションの少な
くとも１つの問い合わせ後に、ネットワークモニタリン
グシステム（１）の少なくとも１つのモジュールに伝送
されるネットワーク条件に関するフィルタリングされた
１つのメッセージ（通知）を形成するために使用される
事を特徴とするネットワークモニタリングシステムを有
する伝送システム。
【請求項２】前記フィルタ（５）は、受けた複数の通知
から選択された１つの通知、または複数の通知から形成
された新規通知をネットワークモニタリングシステム
（１）の少なくとも１つのモジュールに転送するために
使用される事を特徴とする請求項１に記載の伝送システ
ム。
【請求項３】前記フィルタ（５）は、少なくとも１つの
入力ディストリビュータ（６）と、少なくとも１つの相
関モジュール（７）と、少なくとも１つの出力ディスト
リビュータ（８）とを含み、前記入力ディストリビュー
タ（６）は複数の通知を受けてこれらの受けた通知を少
なくとも１つの相関モジュール（７）に分布するために
使用され、前記相関モジュール（７）は複数の通知を相
関させ、ネットワークの少なくとも１つのコンフィギュ
レーションを問い合わせ、フィルタリングされた通知を
構成するために使用され、また出力ディストリビュータ
（８）は、少なくとも１つの相関モジュール（７）から
通知を受けて受けた通知をネットワークモニタリングシ
ステム（１）の管理システム（４）に加えるために使用
される事を特徴とする請求項２に記載の伝送システム。
【請求項４】少なくとも１つのテーブル（１０）から分
布されるべき通知の行先を知るために、入力ディストリ
ビュータ（６）と出力ディストリビュータ（８）が使用
される事を特徴とする請求項３に記載の伝送システム。
【請求項５】相関モジュール（７）がバッファ（９）と
データを交換するために使用され、またバッファ（９）
が通知と、バッファ中の通知の滞在時間と、通知の行き
先コードとを記憶するために使用される事を特徴とする
請求項４に記載の伝送システム。
【請求項６】相関モジュール（７）が、最大滞在時間
（Ｔ０）の経過後に、バッファ（９）中に記憶された通
知を消去するために使用される事を特徴とする請求項５
に記載の伝送システム。
【請求項７】新規なまたは変更された相関モジュール
（７）をフィルタ（５）に加えまた少なくとも１つテー
ブル（１０）中に記憶された通知行き先を変更するため
に、保守ファシリティ（３）が使用される事を特徴とす
る請求項４、５または６のいずれかに記載の伝送システ
ム。
【請求項８】複数のネットワーク素子（２）によって形
成されるネットワークを管理しまたネットワークのエラ
ーメッセージを処理するために使用されるネットワーク
モニタリングシステム（１）のフィルタ（５）におい
て、前記フィルタ（５）は、ネットワークのエラー条件
を表わす種々のメッセージ（通知）を相関させまたネッ
トワークの少なくとも１つのコンフィギュレーションの
少なくとも１つの問い合わせ後に、ネットワークモニタ
リングシステム（１）の少なくとも１つのモジュールに
伝送されるネットワーク条件に関するフィルタリングさ
れた１つのメッセージ（通知）を形成するために使用さ
れる事を特徴とするネットワークモニタリングシステム
のフィルタ（５）。