JPH08306295A - 回路遮断器の引外し用電磁石装置 - Google Patents
回路遮断器の引外し用電磁石装置Info
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- JPH08306295A JPH08306295A JP10668595A JP10668595A JPH08306295A JP H08306295 A JPH08306295 A JP H08306295A JP 10668595 A JP10668595 A JP 10668595A JP 10668595 A JP10668595 A JP 10668595A JP H08306295 A JPH08306295 A JP H08306295A
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Abstract
石装置を小形化できると共に、自動巻線機が使用可能
で、巻線作業が容易な回路遮断器の引外し用電磁石装置
を得る。 【構成】 所定の巻心径の第1の巻心部20bと、この
第1の巻心部20bの両側にあって第1の巻心部20b
よりも大きい巻心径に形成された第2の巻心部20c,
20dと、この第2の巻心部20c,20dに形成され
たリード線案内溝20g,20h,20iとを有するボ
ビン20を用い、第1の巻心部20bに巻回され上記リ
ード線案内溝20g,20hを通してリード線が引出さ
れた第1の電磁コイル13と、第2の巻心部20c,2
0dに巻回され上記リード線案内溝20iを通して巻始
めリード線が引出された第2の電磁コイル14を備え
る。
Description
は漏電遮断器などの回路遮断器における引外し用電磁石
装置に係るものであり、詳しくは2種類の引外し機能を
有する引外し用電磁石装置に関するものである。
779号公報に示された従来の回路遮断器における引外
し装置を示す側面図である。図において、1は引外し用
電磁石装置、2は引外し用電磁石装置1により作動され
る引外しレバーであり、図面上では原理的な構成が示し
てある。引外し用電磁石装置1は、コ字形に形成された
ヨーク3の中心に固着された固定鉄心4と、この固定鉄
心4に対向して可動鉄心5が設けられ、両鉄心4,5に
は、電磁コイル部6が嵌装されている。電磁コイル部6
は、ボビン8に第1,第2の電磁コイル13,14が巻
回されたものである。ヨーク3の両脚部には一対の永久
磁石7が設けられ、この永久磁石7と可動鉄心5との間
には鉄片11が介挿されている。また、両脚部は支持片
12で連結されている。なお、可動鉄心5は支持片12
により支持されボビン8の鉄心挿入孔8aの中をスライ
ドできるように設けられている。この可動鉄心5の中心
には引外しロッド9の一端が固着され、他端は固定鉄心
4及びヨーク3を貫通して引外しレバー2に対向する位
置に延出されている。引外しロッド9の頭部9aとヨー
ク3の間には復帰ばね10が設けられ、常時は固定鉄心
4に対し可動鉄心5が当接するように付勢されている。
うに、ヨーク3の内側に嵌め込みできるように外形が角
形に形成され、両端及び中央に鍔部8d,8e,8fを
設けることにより、2か所の巻心部、即ち、第1の巻心
部8bと第2の巻心部8cが形成されている。この巻心
部8b,8cには、第1,第2の電磁コイルとして、例
えば、過電流引外しコイルと電圧引外しコイル(シャン
トトリップ用コイル)、あるいは、過電流引外しコイル
と漏電引外しコイルのように2種類の電磁コイル13,
14が巻回されている。この場合、第1の電磁コイル1
3の巻始めリード線13a及び巻終りリード線13bは
電磁コイル部6の左端から、第2の電磁コイル14の巻
始めリード線14a及び巻終りリード線14bは電磁コ
イル部6の右端から外部に引き出されている。
(図示せず)にピン15を介して回動自在に支持され、
モールドケースとの間に懸架された引外しばね16によ
り図において時計方向に回動するように付勢されてい
る。この付勢により引外しレバー2の中間部分が引外し
ロッド9の頭部9aに当接し、引外しレバー2の先端部
分は回路遮断器のトリップクロスバー17に対し所定の
隙間を介して対向するように構成されている。
磁石装置において、例えば、第1の電磁コイル13が過
電流引外し用、第2の電磁コイル14が漏電引外し用で
あるとすると、回路遮断器が通常の状態においては、第
1の電磁コイル13及び第2の電磁コイル14のいずれ
にも通電されていない。従って、永久磁石7→鉄片11
→可動鉄心5→固定鉄心4→ヨーク3の磁路により生じ
る永久磁石7の磁力、及び、復帰ばね10の付勢力によ
り、可動鉄心5は引外しばね16の付勢力に抗して固定
鉄心4に吸着された状態になり、電磁コイル13または
14に通電されない限りこの状態が維持される。
引外しコイルと漏電引外しコイルになっている場合、例
えば、漏電検出回路(図示せず)からの漏電検出信号が
第2の電磁コイル14に加えられると、第2の電磁コイ
ル14に永久磁石7と逆向きの磁束が生じるように通電
される。この通電により永久磁石7の磁力が弱められる
ので、引外しばね16の付勢力が永久磁石7の吸着力及
び復帰ばね10の付勢力よりも強くなって、図5に示す
ように、可動鉄心5は固定鉄心4から引き離される。こ
れに伴って、引外しレバー2は引外しばね16の付勢力
により図3において時計方向に回動し、この回動がトリ
ップクロスバー17を作動させる。その結果、開閉機構
(図示せず)の鎖錠が外れて可動接触子の開離(一般に
トリップ動作という)が行われる。なお、可動鉄心5が
固定鉄心4から引き離されると磁気抵抗が増加し、可動
鉄心5に対する吸着力は急激に減少する。この吸着力の
減少により、可動鉄心5が例えば図5のストロークSま
で引き離されると第2の電磁コイル14に対する通電が
無くなっても、可動鉄心5は引外しばね16の付勢力に
より復帰ばね10が完全に圧縮されるまで引き離され
る。
路遮断器の引外し用電磁石装置では、引外し機能が異な
る2種類の電磁コイル13,14を1個の電磁石装置1
の中に備え、異なる引外し信号を1つの機械的動作に変
換できるものである。このような引外し用電磁石装置1
において、共通の1つのボビン8に2か所の巻心部8
b,8cを形成し、この巻心部8b,8cに、引外し機
能に対応した素線径や巻数の第1,第2の電磁コイル1
3,14が巻回されている。このため、ボビン8が長尺
になって電磁石装置が大きくなり、回路遮断器の小形化
の障害になることがあった。また、両電磁コイル13,
14の巻始めリード線13a,14a及び巻終りリード
線13b,14bは、それぞれボビン8の両側から引き
出されるので引外し用電磁石装置の組立作業が難しいな
どの問題点があった。
ル13,14を2層に巻回することによりボビン8を短
くする構成が考えられるが、この場合、最初に電磁コイ
ル13を巻心部の幅一杯に巻くと、その上に電磁コイル
14を巻く場合、ボビンのつば近傍において電磁コイル
13,14の間の絶縁が難しくなる。電磁コイル13,
14のいずれかの電磁コイルの巻幅を小さくすれば、絶
縁は容易になるが、自動巻線機による巻線が困難になる
という問題点があった。
ためになされたもので、2種類の電磁コイルを有する引
外し用電磁石装置を小形化できると共に、自動巻線機が
使用可能で、巻線作業が容易な回路遮断器の引外し用電
磁石装置を得ることを目的とするものである。
器の引外し用電磁石装置は、所定の巻心径に形成された
第1の巻心部と、この第1の巻心部の両側にあって上記
第1の巻心部よりも大きい巻心径に形成された第2の巻
心部と、この第2の巻心部に形成されたリード線案内溝
と、中心部に鉄心挿入孔を有するボビンを用い、このボ
ビンの第1の巻心部に巻回され上記リード線案内溝を通
してリード線が引出された第1の電磁コイルと、上記ボ
ビンの第2の巻心部に巻回され上記リード線案内溝を通
して巻始めリード線が引出された第2の電磁コイルと、
上記鉄心挿入孔に挿入された鉄心とを備えたものであ
る。
電磁石装置においては、所定の巻心径に形成された第1
の巻心部と、この第1の巻心部の両側にあって上記第1
の巻心部よりも大きい巻心径に形成された第2の巻心部
を有するボビンが、自動巻線機の使用を可能にすると共
に、絶縁が容易で引外し用電磁石装置を小形化するよう
に働く。
の引外し用電磁石装置を示すもので、図において、1〜
7及び9〜17は上記従来装置と同様のものであり、そ
の説明を省略する。20は合成樹脂の成型品からなるボ
ビンであり、詳細は図2に示すように形成されている。
即ち、鉄心挿入孔20aを中心にして所定の巻心径に形
成された第1の巻心部20bと、この第1の巻心部20
bの両側にあって上記第1の巻心部20bよりも大きい
巻心径に形成された第2の巻心部20c,20dと、第
2の巻心部20c,20dのそれぞれ外側に設けた鍔部
20e,20fと、第2の巻心部20d及び鍔部20f
に形成されたリード線案内溝20g,20h,20iと
を備えて形成されている。
ル13は第1の巻心部20bに自動巻線機で巻回され、
巻始めリード線13a及び巻終りリード線13bは、そ
れぞれ柔軟な絶縁チューブ等により絶縁されてリード線
案内溝20g,20hを通して外部へ引出される。上記
のように巻回された第1の電磁コイル13の外周は第1
の巻心部20bよりも幅の広い絶縁テープあるいは絶縁
紙等の絶縁部材21により絶縁される。次に、第2の電
磁コイル14は、絶縁部材21が巻回された第1の電磁
コイル13の上側及び第2の巻心部20c,20dに対
し自動巻線機で巻回され、巻始めリード線14aは柔軟
な絶縁チューブ等により絶縁されてリード線案内溝20
iを通して外部へ引出される。巻終りリード線14bは
第2の電磁コイル14の外周部から外部へ引出される。
なお、リード線案内溝20g,20h,20iは、図2
に示すリード線案内溝20gのように蛇行させることに
より、絶縁チューブ等の抜け止めとしても利用できる。
また、ボビンの巻心部を3段に形成すれば、3種類の電
磁コイルを有する引外し用電磁石装置の構成も可能であ
る。
6は、従来の装置と同様に、ヨーク3,固定鉄心4,可
動鉄心5,永久磁石7,復帰ばね10,鉄片11,支持
片12等と組合せて引外し用電磁石装置1が構成され
る。引外しレバー2及びトリップクロスバー17の関係
も従来の装置と同様である。従って、トリップ動作も同
様になされる。
装置は、以上説明したように構成されているので、以下
に示すような効果を奏する。
を巻回するために、例えば、所定の巻心径に形成された
第1の巻心部と、この第1の巻心部の両側にあって上記
第1の巻心部よりも大きい巻心径に形成された第2の巻
心部とを有するボビンを用いるようにしたので、自動巻
線機の使用可能で巻線作業が容易になる。
て巻回するので、電磁コイル部の長さが短くなり、従っ
て、引外し用電磁石装置が小形化される。
内溝を通して巻始めリード線及び巻終りリード線を引出
すようにしたので、このリード線案内溝がリード線のは
んだ付け部の収容部としても利用できる。また、巻心部
にリード線によるふくらみも生じないので巻線端末処理
作業が容易になる。
置を示す一部破断側面図である。
ある。
面図である。
る。
ク、4 固定鉄心、5 可動鉄心、6 電磁コイル部、
7 永久磁石、9 引外しロッド、10 復帰ばね、1
1 鉄片、12 支持片、13 第1の電磁コイル、1
4 第2の電磁コイル、13a,14a 巻始めリード
線、13b,14b 巻終りリード線、20 ボビン、
20a 鉄心挿入孔、20b 第1の巻心部、20c,
20d 第2の巻心部、20e,20f 鍔部、20
g,20h,20i リード線案内溝。
Claims (1)
- 【請求項1】 所定の巻心径に形成された第1の巻心部
と、この第1の巻心部の両側にあって上記第1の巻心部
よりも大きい巻心径に形成された第2の巻心部と、この
第2の巻心部に形成されたリード線案内溝と、中心部に
鉄心挿入孔を有するボビン、このボビンの第1の巻心部
に巻回され上記リード線案内溝を通してリード線が引出
された第1の電磁コイル、上記ボビンの第2の巻心部に
巻回され上記リード線案内溝を通して巻始めリード線が
引出された第2の電磁コイル、上記鉄心挿入孔に挿入さ
れた鉄心を備えて成る回路遮断器の引外し用電磁石装
置。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP10668595A JPH08306295A (ja) | 1995-04-28 | 1995-04-28 | 回路遮断器の引外し用電磁石装置 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP10668595A JPH08306295A (ja) | 1995-04-28 | 1995-04-28 | 回路遮断器の引外し用電磁石装置 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH08306295A true JPH08306295A (ja) | 1996-11-22 |
Family
ID=14439921
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP10668595A Pending JPH08306295A (ja) | 1995-04-28 | 1995-04-28 | 回路遮断器の引外し用電磁石装置 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPH08306295A (ja) |
Cited By (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
EP2261944A2 (en) | 2009-06-08 | 2010-12-15 | Mitsubishi Electric Corporation | Circuit breaker |
JP2015523847A (ja) * | 2012-07-09 | 2015-08-13 | ソーラーボス、インク. | 太陽電池パネルにおける逆電流障害の防止 |
-
1995
- 1995-04-28 JP JP10668595A patent/JPH08306295A/ja active Pending
Cited By (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
EP2261944A2 (en) | 2009-06-08 | 2010-12-15 | Mitsubishi Electric Corporation | Circuit breaker |
JP2015523847A (ja) * | 2012-07-09 | 2015-08-13 | ソーラーボス、インク. | 太陽電池パネルにおける逆電流障害の防止 |
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Legal Events
Date | Code | Title | Description |
---|---|---|---|
A977 | Report on retrieval |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007 Effective date: 20040127 |
|
A131 | Notification of reasons for refusal |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131 Effective date: 20040210 |
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A521 | Written amendment |
Effective date: 20040316 Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523 |
|
A131 | Notification of reasons for refusal |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131 Effective date: 20040921 |
|
A02 | Decision of refusal |
Effective date: 20050419 Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A02 |