JPH08304217A - 復水器伸縮継手の漏洩試験方法 - Google Patents
復水器伸縮継手の漏洩試験方法Info
- Publication number
- JPH08304217A JPH08304217A JP11176395A JP11176395A JPH08304217A JP H08304217 A JPH08304217 A JP H08304217A JP 11176395 A JP11176395 A JP 11176395A JP 11176395 A JP11176395 A JP 11176395A JP H08304217 A JPH08304217 A JP H08304217A
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- JP
- Japan
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- condenser
- expansion joint
- space
- leakage
- joint
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- Withdrawn
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- Examining Or Testing Airtightness (AREA)
Abstract
(57)【要約】
【目的】 復水器と蒸気タービンの接続部において、復
水器の上下の胴にまたがって設けられるラバー製の復水
器伸縮継手の漏洩試験方法において、短時間で、簡便且
つ高精度に、復水器伸縮継手の漏洩試験を実施できるよ
うにする。 【構成】 復水器の外周側において、復水器の上下の胴
にまたがってシール部材を設け、同シール部材と伸縮継
手との間の空間に加圧された気体または液体を充填し、
所定時間保持し、計器によって圧力を測定し、圧力降下
の有無によって、漏洩の有無を判定する。
水器の上下の胴にまたがって設けられるラバー製の復水
器伸縮継手の漏洩試験方法において、短時間で、簡便且
つ高精度に、復水器伸縮継手の漏洩試験を実施できるよ
うにする。 【構成】 復水器の外周側において、復水器の上下の胴
にまたがってシール部材を設け、同シール部材と伸縮継
手との間の空間に加圧された気体または液体を充填し、
所定時間保持し、計器によって圧力を測定し、圧力降下
の有無によって、漏洩の有無を判定する。
Description
【０００１】
【産業上の利用分野】本発明は蒸気タービンプラントに
おける復水器の伸縮継手の漏洩試験方法に関するもので
ある。
おける復水器の伸縮継手の漏洩試験方法に関するもので
ある。
【０００２】
【従来の技術】図４はプラントにおける復水器の位置を
明らかにするために、一例として原子力発電プラントの
系統図を示したものである。図において、原子炉１４か
らの熱によって、蒸気発生器９において加熱蒸発した蒸
気は、蒸気タービン１でタービン翼を廻すことによって
発電機１３にエネルギーを与え、そこで電力を発生し、
仕事を終えた蒸気は復水器３に流入して海水によって冷
却され、凝縮して復水となる。復水は復水ポンプ４、低
圧給水加熱器５、脱気器６、給水ポンプ７、高圧給水加
熱器８等を経て蒸気発生器９に至り閉サイクルを形式す
る。火力及び産業用発電プラントに於ける復水器の位置
もほぼ同様である。復水器３は蒸気タービン１のうち低
圧タービン１２と継っている。両者の相対変位を許容す
るため、復水器３には、伸縮継手２が設備されている。
明らかにするために、一例として原子力発電プラントの
系統図を示したものである。図において、原子炉１４か
らの熱によって、蒸気発生器９において加熱蒸発した蒸
気は、蒸気タービン１でタービン翼を廻すことによって
発電機１３にエネルギーを与え、そこで電力を発生し、
仕事を終えた蒸気は復水器３に流入して海水によって冷
却され、凝縮して復水となる。復水は復水ポンプ４、低
圧給水加熱器５、脱気器６、給水ポンプ７、高圧給水加
熱器８等を経て蒸気発生器９に至り閉サイクルを形式す
る。火力及び産業用発電プラントに於ける復水器の位置
もほぼ同様である。復水器３は蒸気タービン１のうち低
圧タービン１２と継っている。両者の相対変位を許容す
るため、復水器３には、伸縮継手２が設備されている。
【０００３】図３は復水器３の外形の例を示した斜視図
である。一般的には角型が多く採用されている。図にお
いて、１８は復水器の胴、１９は蒸気タービンとの接合
部、２０は海水入口水室であり、図示していないが、上
記海水入口水室の反対側に海水出口水室がある。２は伸
縮継手である。
である。一般的には角型が多く採用されている。図にお
いて、１８は復水器の胴、１９は蒸気タービンとの接合
部、２０は海水入口水室であり、図示していないが、上
記海水入口水室の反対側に海水出口水室がある。２は伸
縮継手である。
【０００４】図２は上記伸縮継手部の断面図である。図
において、１８は復水器の胴、２１は押さえ板、２２は
取付けボルトである。伸縮継手２は一般にはラバー製
で、押さえ板２１及び取付けボルト２２によって復水器
の胴１８に取付けられ、上下の胴を接続して水平方向の
相対変位を許容させる構造となっている。
において、１８は復水器の胴、２１は押さえ板、２２は
取付けボルトである。伸縮継手２は一般にはラバー製
で、押さえ板２１及び取付けボルト２２によって復水器
の胴１８に取付けられ、上下の胴を接続して水平方向の
相対変位を許容させる構造となっている。
【０００５】
【発明が解決しようとする課題】この伸縮継手は現地に
て取付け組み立てられ、作業完了後漏洩の有無が検査さ
れる。従来の漏洩検査は次のような方法で行なわれてい
た。 （１）水張り法：復水器全体に伸縮継手の約３００mm上
部迄水張りを行なって，継手部よりの漏れまたは水位低
下の有無を目視にて確認する。この方法は数百〜数千ト
ンの水を必要とし、更に水張り作業に長時間を要し、而
も検査の信頼性も低いという欠点がある。 （２）発煙吸入法：復水器及び接続するタービン等を真
空状態とし、継手部外周よりフレオンガス放出又は発煙
によりガス検知器或いは煙の流れにより確認する。この
方法は真空状態とするために多くの設備、系統を稼働さ
せる必要があり、多大の時間を要し、而も検査の信頼性
も低いという欠点がある。
て取付け組み立てられ、作業完了後漏洩の有無が検査さ
れる。従来の漏洩検査は次のような方法で行なわれてい
た。 （１）水張り法：復水器全体に伸縮継手の約３００mm上
部迄水張りを行なって，継手部よりの漏れまたは水位低
下の有無を目視にて確認する。この方法は数百〜数千ト
ンの水を必要とし、更に水張り作業に長時間を要し、而
も検査の信頼性も低いという欠点がある。 （２）発煙吸入法：復水器及び接続するタービン等を真
空状態とし、継手部外周よりフレオンガス放出又は発煙
によりガス検知器或いは煙の流れにより確認する。この
方法は真空状態とするために多くの設備、系統を稼働さ
せる必要があり、多大の時間を要し、而も検査の信頼性
も低いという欠点がある。
【０００６】本発明は上記従来技術の欠点を解消し、従
来方法に比して短時間で、簡単に且つ確実に復水器伸縮
継手部の漏洩の有無を検査出来る方法を提供しようとす
るものである。
来方法に比して短時間で、簡単に且つ確実に復水器伸縮
継手部の漏洩の有無を検査出来る方法を提供しようとす
るものである。
【０００７】
【課題を解決するための手段】本発明は上記課題を解決
したものであって、復水器と蒸気タービンの接続部にお
いて、復水器の上下の胴にまたがって設けられるラバー
製の復水器伸縮継手の漏洩試験方法において、同復水器
の外周側において、復水器の上下の胴にまたがってシー
ル部材を設け、同シール部材と前記伸縮継手との間の空
間に加圧された気体または液体を充填し、所定時間保持
し、計器によって圧力を測定し、圧力降下の有無によっ
て、漏洩の有無を判定することを特徴とする復水器伸縮
継手の漏洩試験方法に関するものである。
したものであって、復水器と蒸気タービンの接続部にお
いて、復水器の上下の胴にまたがって設けられるラバー
製の復水器伸縮継手の漏洩試験方法において、同復水器
の外周側において、復水器の上下の胴にまたがってシー
ル部材を設け、同シール部材と前記伸縮継手との間の空
間に加圧された気体または液体を充填し、所定時間保持
し、計器によって圧力を測定し、圧力降下の有無によっ
て、漏洩の有無を判定することを特徴とする復水器伸縮
継手の漏洩試験方法に関するものである。
【０００８】
【作用】加圧領域が伸縮継手とシール材との間の空間に
限定されるので、従来のような大量の水が不要となり、
加圧流体注入の時間も少くなる。よって検査時間が短縮
され、加圧流体注入も簡便となる。また、上記の方法に
よれば、検査対象範囲が限定されるので、検査精度が向
上する。
限定されるので、従来のような大量の水が不要となり、
加圧流体注入の時間も少くなる。よって検査時間が短縮
され、加圧流体注入も簡便となる。また、上記の方法に
よれば、検査対象範囲が限定されるので、検査精度が向
上する。
【０００９】
【実施例】図１は本発明の一実施例に係る伸縮継手漏洩
試験方法の説明図である。図において２３は伸縮継手２
の外周の、上下胴板の間に取付けられた伸縮継手部シー
ル板、２４は同シール板２３と伸縮継手２との間の空
間、２５は同空間２４へ圧縮空気を送入する空気送入
管、２６は同管上に設けられた圧力計、２７は同管に圧
縮空気を供給する装置である。上記以外の部分は図２と
同じである。この内、圧力計は圧力記録計等の他の計測
装置とすることも可能であり、又、圧縮空気は他のガス
又は圧力水を適用することも可能である。
試験方法の説明図である。図において２３は伸縮継手２
の外周の、上下胴板の間に取付けられた伸縮継手部シー
ル板、２４は同シール板２３と伸縮継手２との間の空
間、２５は同空間２４へ圧縮空気を送入する空気送入
管、２６は同管上に設けられた圧力計、２７は同管に圧
縮空気を供給する装置である。上記以外の部分は図２と
同じである。この内、圧力計は圧力記録計等の他の計測
装置とすることも可能であり、又、圧縮空気は他のガス
又は圧力水を適用することも可能である。
【００１０】なお、伸縮継手が設置される外周部はアク
セスが非常に悪く、シール板２３のメンテナンスは殆ど
期待されず、シール板は取付けたままとなる。したがっ
て、シール板２３は、伸縮継手２の機能即ち復水器とこ
れに接続する蒸気タービンとの相対変位を許容する動き
を阻害しないことが必要であるので、ラバー製等の変形
可能なのものを使用するのが良い。
セスが非常に悪く、シール板２３のメンテナンスは殆ど
期待されず、シール板は取付けたままとなる。したがっ
て、シール板２３は、伸縮継手２の機能即ち復水器とこ
れに接続する蒸気タービンとの相対変位を許容する動き
を阻害しないことが必要であるので、ラバー製等の変形
可能なのものを使用するのが良い。
【００１１】上記装置によって伸縮継手の漏洩試験を行
う時には、空間２４に圧縮空気、ガス或いは圧力水を充
填し、一定時間保持し、この間の圧力降下率を計器によ
って測定することにより漏洩の有無を確認することが出
来る。空間２４は復水器全体の容積に比すれば非常に小
さく、従って充填時間も短く、操作も簡単で、且つ漏洩
対象箇所も限定出来るので高い精度が得られる。
う時には、空間２４に圧縮空気、ガス或いは圧力水を充
填し、一定時間保持し、この間の圧力降下率を計器によ
って測定することにより漏洩の有無を確認することが出
来る。空間２４は復水器全体の容積に比すれば非常に小
さく、従って充填時間も短く、操作も簡単で、且つ漏洩
対象箇所も限定出来るので高い精度が得られる。
【００１２】本実施例の漏洩試験方法を用いることによ
り前述の従来方法に比して下記のような著しい効果が得
られる。 （１）大幅な検査時間の短縮：対象範囲が図１に示すシ
ール板２３と伸縮継手２で構成される空間２４のみに限
定出来るので、従来のような複雑な事前操作、大量の試
験水等が全く不要となる。 （２）検出精度の向上：従来方法では復水器全体に存在
する漏洩発生箇所は無数に存在し、万一漏洩が確認され
てもその場所を特定するに多大の労力を要したが該装置
を適用すれば対象範囲が伸縮継手部に限定出来るので検
出精度の向上を図ることが出来る。
り前述の従来方法に比して下記のような著しい効果が得
られる。 （１）大幅な検査時間の短縮：対象範囲が図１に示すシ
ール板２３と伸縮継手２で構成される空間２４のみに限
定出来るので、従来のような複雑な事前操作、大量の試
験水等が全く不要となる。 （２）検出精度の向上：従来方法では復水器全体に存在
する漏洩発生箇所は無数に存在し、万一漏洩が確認され
てもその場所を特定するに多大の労力を要したが該装置
を適用すれば対象範囲が伸縮継手部に限定出来るので検
出精度の向上を図ることが出来る。
【００１３】
【発明の効果】本発明の復水器伸縮継手の漏洩試験方法
においては、復水器の外周側において、復水器の上下の
胴にまたがってシール部材を設け、同シール部材と伸縮
継手との間の空間に加圧された気体または液体を充填
し、所定時間保持し、計器によって圧力を測定し、圧力
降下の有無によって、漏洩の有無を判定するので、短時
間に、簡便且つ高精度で、復水器伸縮継手の漏洩試験を
行うことができる。
においては、復水器の外周側において、復水器の上下の
胴にまたがってシール部材を設け、同シール部材と伸縮
継手との間の空間に加圧された気体または液体を充填
し、所定時間保持し、計器によって圧力を測定し、圧力
降下の有無によって、漏洩の有無を判定するので、短時
間に、簡便且つ高精度で、復水器伸縮継手の漏洩試験を
行うことができる。
【図１】本発明の一実施例に係る復水器伸縮継手漏洩試
験方法の説明図。
験方法の説明図。
【図２】復水器の伸縮継手部の断面図。
【図３】復水器の外観斜視図。
【図４】原子力発電プラントの系統図。
２ 伸縮継手 ３ 復水器 １８ 復水器の胴 ２１ 押さえ板 ２２ 取付けボルト ２３ 伸縮継手部シール板 ２４ 空間（伸縮継手部シール板と伸縮継手の間） ２５ 空気送入管 ２６ 圧力計 ２７ 圧縮空気供給装置
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 新免 篤 兵庫県高砂市荒井町新浜２−１−１ 原子 力サービスエンジニアリング株式会社高砂 事業本部内 (72)発明者 太田 徹男 兵庫県高砂市荒井町新浜２−１−１ 原子 力サービスエンジニアリング株式会社高砂 事業本部内 (72)発明者 藤田 和敏 兵庫県高砂市荒井町新浜２−８−25 三菱 重工プラント建設株式会社高砂事業所内
Claims (1)
- 【請求項１】 復水器と蒸気タービンの接続部におい
て、復水器の上下の胴にまたがって設けられるラバー製
の復水器伸縮継手の漏洩試験方法において、同復水器の
外周側において、復水器の上下の胴にまたがってシール
部材を設け、同シール部材と前記伸縮継手との間の空間
に加圧された気体または液体を充填し、所定時間保持
し、計器によって圧力を測定し、圧力降下の有無によっ
て、漏洩の有無を判定することを特徴とする復水器伸縮
継手の漏洩試験方法。
Priority Applications (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP11176395A JPH08304217A (ja) | 1995-05-10 | 1995-05-10 | 復水器伸縮継手の漏洩試験方法 |
Applications Claiming Priority (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP11176395A JPH08304217A (ja) | 1995-05-10 | 1995-05-10 | 復水器伸縮継手の漏洩試験方法 |
Publications (1)
| Publication Number | Publication Date |
|---|---|
| JPH08304217A true JPH08304217A (ja) | 1996-11-22 |
Family
ID=14569573
Family Applications (1)
| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
| JP11176395A Withdrawn JPH08304217A (ja) | 1995-05-10 | 1995-05-10 | 復水器伸縮継手の漏洩試験方法 |
Country Status (1)
| Country | Link |
|---|---|
| JP (1) | JPH08304217A (ja) |
Cited By (8)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| JP2005212010A (ja) * | 2004-01-28 | 2005-08-11 | Kyocera Corp | エアーブラスト装置 |
| KR101031254B1 (ko) * | 2009-01-21 | 2011-04-29 | 삼성중공업 주식회사 | 기밀성 검사 장치 |
| CN103630304A (zh) * | 2012-08-20 | 2014-03-12 | 中核核电运行管理有限公司 | 一种检测汽轮机与凝汽器之间膨胀节性能的气囊装置 |
| CN104374526A (zh) * | 2013-08-12 | 2015-02-25 | 中核核电运行管理有限公司 | 一种凝汽器膨胀节氦检漏装置及方法 |
| CN104374527A (zh) * | 2013-08-12 | 2015-02-25 | 中核核电运行管理有限公司 | 一种凝汽器膨胀节检漏模拟装置及氦检漏验收定量方法 |
| KR101959634B1 (ko) * | 2017-09-29 | 2019-07-04 | 한전케이피에스 주식회사 | 컨덴서 익스팬션조인트 누설탐지 장치 및 방법 |
| CN110393935A (zh) * | 2019-07-04 | 2019-11-01 | 昌和化学新材料(江苏）有限公司 | 一种用于一苯蒸馏的冷凝器 |
| JP2020501106A (ja) * | 2016-09-30 | 2020-01-16 | ジョイント・ストック・カンパニー サイエンティフィック リサーチ アンド デザイン インスティテュート フォー エナジー テクノロジーズ アトムプロエクト | 使用済み燃料プールからの液体漏れの監視システム |
-
1995
- 1995-05-10 JP JP11176395A patent/JPH08304217A/ja not_active Withdrawn
Cited By (8)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| JP2005212010A (ja) * | 2004-01-28 | 2005-08-11 | Kyocera Corp | エアーブラスト装置 |
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Legal Events
| Date | Code | Title | Description |
|---|---|---|---|
| A300 | Withdrawal of application because of no request for examination |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A300 Effective date: 20020806 |