JPH0830389A - 三次元マウス装置および三次元画像データ・指令入力装置 - Google Patents

三次元マウス装置および三次元画像データ・指令入力装置

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JPH0830389A
JPH0830389A JP6159803A JP15980394A JPH0830389A JP H0830389 A JPH0830389 A JP H0830389A JP 6159803 A JP6159803 A JP 6159803A JP 15980394 A JP15980394 A JP 15980394A JP H0830389 A JPH0830389 A JP H0830389A
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dimensional
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electromagnetic wave
hologram
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JP6159803A
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English (en)
Inventor
Takashi Yabe
孝 矢部
Takayasu Mochizuki
孝晏 望月
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SAIFUAA SHIYA KK
Original Assignee
SAIFUAA SHIYA KK
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 (修正有) 【目的】 ホログラフィーを利用し、高速に三次元座標
を入力する。 【構成】 三次元マウスから放射され、ディジタル回路
1−5で生成されたホログラム・データは、画像データ
処理計算機1−7内部の演算処理によって、発信源の位
置座標を含めディジタルの三次元画像データとして再生
される。操作者は、立体映像表示装置1−10で三次元
画像をモニターしながら、三次元位置座標データをコン
ピュータに入力する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明はホログラフィーによる像
再生の原理を用い、入力したい三次元座標と指令データ
を変化の実時間通りに直接コンピュータメモリに入力す
ることができる三次元画像データ入力装置に関し、特
に、コンピュータ・グラフィックス/仮想空間の作成と
変更、三次元設計図の作成と変更、コンピュータ・シュ
ミレーション等に利用できる三次元空間での三次元マウ
ス装置および三次元画像データ・指令入力装置に関す
る。
【0002】
【従来の技術】コンピュータのディスプレイ装置の二次
元表示画面に表示される各種データや指令の選択は図6
aに示すように、平面テーブル6−4上で操作者がマウ
スを動かし、そのマウス6−1に連動した矢印を前記二
次元表示画面6−6内で所定の場所へもっていくことに
より行うことができる。マウス6−1は指令スイッチ6
−2を有し、信号ケーブル6−3でホストコンピュータ
6−5に接続されている。
【0003】一方、コンピュータ・グラフィックス等で
は幾何学的に定義できる三次元物体は既成のCADソフ
トウェア等を使用して画像データを生成することができ
る。自由曲面から構成される三次元物体、複雑な形状の
三次元物体をコンピュータに入力するには物体の各点の
三次元座標を測定して入力する必要がある。
【0004】三次元座標の計測には三次元の加速度セン
サーの信号を時間積分して移動距離を測量する方法や図
6bに示すような実空間中の4ヶ所の支点から張力を与
えられた糸6−7を操作者の指先6−9に固定し、指先
の動きに連動して変化する各糸6−7の長さを測長器6
−8により計測することによって指先6−9の三次元座
標を入力する方法が考案された(佐藤他“空間インタフ
ェース装置SPIDARの提案”信学誌J74-D-II,7,PP8
87-894,July,1991)。
【0005】また、コンピュータ・ホログラムは幾何学
的に定義できる物体については、これらの物体からの反
射波の波面は正確に計算できるのでコンピュータを使用
してホログラムを作成するものである。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】図6aに示される従来
のマウスは簡便で優れた機能を持っているが、位置デー
タの読み取りが二次元的であるため、二次元表示画像に
しかアクセスできない。従来のマウスは本質的に二次元
マウスと呼ぶべきものである。これでは三次元画像デー
タの入出力、変更や三次元的な指令を与えることは不可
能である。
【0007】しかし、三次元加速度センサーのデータを
用いた時間積分による座標位置追跡ではセンサー感度に
閾値があるため、加速度の小さい時には精度が悪く、か
つ、一般的に積分値の誤差が累積していくという欠点が
ある。張力を与えた糸の長さを計測する方式では張力を
維持するために位置座標の移動速度が制限され、また、
装置の寸法を変えることが容易でない。
【0008】他方、二次元画像をもとに三次元画像を作
り上げてゆく方法のように、複雑な三次元物体の各点の
三次元座標を正確に計測又は計算して、そのデータを入
力するのは膨大な作業時間と経費が必要となり、利用者
が容易に使える方法とはなっていない。特に、数値流体
シミュレーションなどでは、実際の流れの計算よりも物
体形状の入力の方に時間がより多くかかるのが現状であ
る。
【0009】また、コンピュータ・ホログラムは幾何学
的に定義できる物体についてはホログラムを計算で求め
ることはできるが、再生ホログラフィー像の解像度は用
いたホログラフィー波源の波長よりはるかに大きな値と
なり、複雑な形状の三次元物体の画像データを生成・入
力することはできない。フーリエ変換を用いた場合には
処理計算機の大規模並列化が困難である。
【0010】本発明は、このような点に鑑みてなされた
ものであり、ホログラフィーとコンピュータによって三
次元物体の画像データを高速に生成・入力できる三次元
マウス装置および三次元画像データ・指令入力装置を提
供することを目的とする。
【0011】
【課題を解決するための手段】本発明は上記課題を解決
するために、コンピュータによって形成される仮想空間
に対応した外部実空間に配置されて放射波を発信するマ
ウス本体と、前記放射波のホログラム・データを収集す
るデータ収集手段と、前記ホログラム・データと擬似再
生像データから前記マウス本体の三次元位置を演算し、
この三次元位置を前記仮想空間に再生するデータ処理手
段より構成されることを特徴とする三次元マウス装置が
提供され、また、実空間における三次元座標の一点から
の発信電波より得られる電波ホログラムデータと、前記
三次元座標点にて任意に与えられる指令データとを主コ
ンピュータに入力する三次元画像データ・指令入力装置
において、入力したい三次元座標位置に置かれた電磁波
発信点源と、前記点源より空中に放射される電磁波を受
信する二次元アレイアンテナと波の合波器と検波増幅し
電気信号出力をデジタル化する回路から成るホログラム
・データ収集手段と、前記二次元アレイアンテナの各エ
レメントにて電気信号に変換された信号と電磁波発振源
より直接供給される参照信号とを加算合波し、検波し、
増幅し、デジタル化することによって得られる二次元ホ
ログラム・データと、擬似再生波データから前記点源の
三次元位置座標データをほぼ実時間の並列高速演算処理
によって再生する画像データ処理計算機と、位置データ
以外の指令データを入力する指令データ入力手段とを有
することを特徴とし、前記三次元位置座標データと指令
データの両データを同時に外部の主コンピュータへ供給
し、前記両データを前記主コンピュータ内の三次元アド
レス空間に入力することを特徴とする三次元画像データ
・指令入力装置が提供される。
【0012】
【作用】点源から発信された電磁波によって二次元アレ
イアンテナの各エレメントの受信する信号として生成さ
れた離散的な二次元ホログラムをホログラム・データ収
集手段によってホログラム・データとして収集し、画像
データ処理計算機のメモリに格納する。画像データ処理
計算機では、このホログラム・データと擬似再生波デー
タから点源の三次元位置座標を並列高速演算によって再
生する。一方、位置データ以外の指令データを指令デー
タ入力手段によって前記点源位置に固有なデータとして
同時に主コンピュータに入力する。前記点源を実空間で
移動させ、前記位置データと前記指令データの両方を次
々と主コンピュータに入力することによってコンピュー
タによってつくられる仮想空間内の三次元物体を操作又
は三次元物体を創成する。その際、前記点源の位置に対
応・連動する印を仮想空間内に表示する。操作者は仮想
空間を表示する立体映像表示装置の画像と前記印をモニ
ターしながら前記点源を動かすことによって正確に、か
つ、速やかに指令データを入力する。前記点源の指令デ
ータ入力手段との組み合わせは三次元マウスとして機能
する。
【0013】
【実施例】以下、本発明の一実施例を図面に基づいて説
明する。図1は本発明の一実施例の全体構成図である。
本実施例では、ホログラムを生成するための電磁波を発
生する高周波発振器1−1、電磁波を分波・給電する分
波・給電器1−2、双極子送信アンテナ1−3、離散的
二次元ホログラムを生成する二次元アレイアンテナ1−
4、二次元アレイアンテナ1−4のマトリクス状に配置
された各アンテナエレメントからの出力と参照波とを加
算・合波後、検波・増幅しデジタル化する回路1−5、
分波・給電器1−2より分波された参照波を回路1−5
に給電する減衰器1−6を有する。また、ホログラム・
データを格納し、ホログラム・データと演算処理によっ
て双極子送信アンテナ1−3の三次元位置座標を再生す
る画像データ処理計算機1−7を有する。そして得られ
た三次元位置座標は主コンピュータ1−8に送られる。
同時に、位置座標以外の指令データを主コンピュータ1
−8に入力する指令データ入力手段1−9、人間の頭に
かぶるヘッドマウント等の立体映像表示装置1−10を
有する。
【0014】次に、本実施例の動作について説明する。
高周波発振器1−1からは、高周波が同軸ケーブル等の
伝送線により分波・給電器1−2に供給される。分波・
給電器1−2では供給された高周波の一部が分波して電
磁波発信点源である双極子送信アンテナ1−3へ給電さ
れる。一方、残りは減衰器1−6を経由して参照波とし
て回路1−5へ給電される。双極子送信アンテナ1−3
からは給電された高周波が双極子放射によって電磁波と
して、あたかも点源から放射されたかのように空中を伝
播する。空中を伝播した電磁波は二次元アレイアンテナ
1−4の各エレメントによって受信される。各アンテナ
エレメントからの出力高周波は減衰器1−6を経由して
給電される参照波と回路1−5の中で加算・合波され、
更に、検波・増幅され、デジタル信号として出力され
る。二次元アレイアンテナ1−4の各アンテナエレメン
トから生成された前記デジタル信号の組が受信した電磁
波の強度と位相を表わす離散的二次元ホログラム・デー
タを形成する。
【0015】次に、この二次元ホログラム・データを画
像データ処理計算機1−7に送る。画像データ処理計算
機1−7では、このホログラム・データをメモリに格納
する。画像データ処理計算機1−7では、擬似的な再生
電磁波に相当する電磁波強度を計算上のデータとして予
め与え、これに前記ホログラム・データを組み合わせて
高速演算することにより、双極子送信アンテナ1−3の
点画像を再生する処理をほぼ実時間にて行う。勿論、双
極子送信アンテナ1−3の再生された画像位置データは
デジタルな三次元データであり、そのまま主コンピュー
タ1−8へ送られ処理される。同時に、指令データ入力
手段1−9を用い、位置データ以外の指令データを主コ
ンピュータ1−8に直接又は画像データ処理計算機1−
7経由で入力することにより主コンピュータ1−8にて
この点画像を表示したり、双極子送信アンテナ1−3を
移動して得られる軌跡を線画像として表示することや、
三次元物体形状を創成したり修正することなどができ
る。前記実施例の説明では電磁波を例として説明された
が、超音波を用いた場合でも全く同様である。
【0016】次に、電磁波受信用の二次元アレイアンテ
ナ1−4について述べる。アンテナとしては図2に示す
ような矩形のパッチ形で平板状の導体2−1と誘電体2
−2とグランド板2−3とから構成されるマイクロスト
リップアンテナを用い、これをエレメントとして二次元
アレイを形成する。マイクロストリップアンテナの一要
素の寸法は電磁波の波長の数分の一程度の大きさでよ
い。このアンテナの持つ利点としては非常に広い周波数
領域(100MHz〜50GHz)で働くため、どんな
三次元物体に対しても必要となるホログラム波の周波数
を自由に選んで使うことが出来ること、軽量でパッチの
寸法は自由で小さくできるので異なった寸法のアレイの
製作が容易であること、受信信号フィード点の場所を変
えることによって受信波の偏波方向を選ぶことができる
ことなどがある。二次元アレイアンテナの全体寸法は対
象となる三次元物体、即ち、電磁波発信光源1−3を移
動させる空間の寸法と同程度あればよい。
【0017】次に、画像データ処理計算機1−7内での
画像データの再生について述べる。コヒーレント電磁波
又は音波を使用した三次元ホログラフィーにおいて、三
次元物体の形状座標をAj≡A(x,y,z)としたと
き、この三次元物体からの発信波又は反射波が参照波と
ホログラム面上で作り出す干渉縞のパターン、即ち、ホ
ログラム・データ収集手段の回路1−5の出力I(ξ,
η)≡Iαは干渉する波の振幅の二乗絶対値であるの
で、一般に、
【数1】 と書き表すことができる。ここで、(ξ,η)はホログ
ラム面上の座標であり、αはホログラム面上の点の位置
を示すものとする。j,mは実空間での物体の三次元座
標点を示す。物体のj点とホログラム面上のα点との距
離Rjαは
【数2】 と表わされる。(1)式でkは波の波数を表わし、ex
p(ikRαj)/Rαjはj点よりα点に到達する球
面波の伝播を意味している。(1)式中のカギカッコの
中の1は単なる数字の1を意味するのではなく、振幅1
の参照波を意味しており、その位相を示す項は一定値で
あるためここでは省略してある。(1)式中のO〔(A
/R)2 〕は(A/R)2 のオーダを持つ数値を意味
し、Aは参照波の強度を1としたとき三次元物体からの
発信波又は反射波の相対強度である。充分離れた距離R
では(1)式の第1項がA/Rのオーダであるのに対
し、O〔(A/R)2 〕は一般に無視できる位に充分小
さな量である。
【0018】像の再生時にはホログラムから再生される
波が仮想空間の中の観測点i点で持つ波の強度Wiは、
【数3】 となる。従来のコンピュータホログラフィーでは実際に
波をホログラフィーに投射してホログラフ像を再生する
代わりに計算によって(3)式の値を求め、コンピュー
タメモリ内に設けた仮想空間内に三次元点、即ち、画像
を再生するのが特徴であるが(例えば、B.R.Brown, A.
W.Lohmann, IBM J. Res. Dev.(1969)160.、G. Tricole
s; Appl. Opt. 26(1987)4351、A.D.Stein, Z.Wang and
J.S.Leigh,Jr; Comput. in Phys 6(1992)389)、(3)
式の計算は複雑で超高速で大容量の計算機を必要とする
ため限られた用途にしか実用化が進んでいない。(3)
式を計算する代わりに次式を計算する。
【数4】
【0019】
【数5】 で表わされる積分はホログラム面の全ての点(全格子
点)についての和を実行することを意味する。(1)式
を(4)式の中に代入すると、φi は次のようになる。
【数6】
【0020】三角関数はその変数と共に正負に激しく振
動するため、(5)式の中の積分の各項目はj=iの場
合しか全体の数値、即ち、φi には寄与しない。したが
って、(5)式のφi は、ほぼC・Ai+Dに等しく、
【数7】 のように表わすことができる。但し、
【数8】
【0021】COS2 (kRiα)は正の値を持ち、全
ての異なるαに関してのその総和はiの場所には弱い依
存性しか持たないのでCの値はiに非常に弱くしか依存
していない。一方、COS(kRiα)は1より充分大
きなkRの値、即ち、kR≫1の場合にはその正負符号
はkRの値によって激しく変化し、結局Dの値は無視で
きる位に小さな値しか取らない。以上の計算からφi
値の空間変化はA(x,y,z)に相似的に一致するこ
とがわかる。
【0022】そこで(4)式を計算する専用計算機が画
像データ処理計算機1−7である。専用計算機で演算す
ることにより像の再生を高速で実行できる。並列演算す
ることにより、より高速になることは言うまでもない。
【0023】前記専用計算機はパイプライン構造となっ
ており、図3aはその処理のフローチャート、図3bは
計算のブロック図である(特願平5−43929号)。
主コンピュータが再生点の位置xi ,yi ,zi を与え
たとき、前記パイプラインが自動的に次のステップで演
算を開始する。
【数9】
【0024】図3bは、上記(4)式を計算するための
ブロック図である。カウンター3−1はホストコンピュ
ータの指令により動作し、それぞれiについて1〜mま
で、αについて1〜nまでカウントし、各iαの組につ
いて(4)式の計算を行う。但し、mは画像再生空間の
格子点の数、nはホログラム面(二次元アレイアンテナ
面)の格子点の数である。
【0025】前記ステップ(1)〜(4)の演算はRO
Mチップに書かれた数値表を読み出すことによって実行
する。三角関数の計算では三角関数の数値表を設けて、
kRiαが求まれば表より直ちにCOS(kRiα)を
求めるようにしている。この表を使用することにより、
三角関数を直接計算する場合に比べて240倍以上の速
度となった。
【0026】次に、画像データを求めるための演算時間
の具体例を述べる。ホログラム・データが100×10
0の場合、一つのφiを得るのに要する時間は(100
×100+5)tパイプとなる。ここで、かっこ中の5
はパイプラインのステップ数でtパイプはシステムのク
ロック周期である。そこで、CPUのクロック周波数3
3MHzの専用の画像データ処理計算機を使用すると、
tパイプ=3×10-8秒であるから、一つのφiを得る
のに要する時間は3×10-4秒で済む。これを現在の市
販の標準的なワークステーションを使用すると0.07
秒かかる。
【0027】実際の画像再生空間の格子点の数は100
×100×100程度でよいので、全てのφiは300
秒程度で計算できる。CPUを100個並列に接続すれ
ば3秒で計算可能となる。実際には、再生すべき画像は
点であるから、全てのφiについて計算する必要はな
く、その一部について計算すればよい。従って、1秒以
下の時間で点発信源の位置が再生され、主コンピュータ
の仮想空間の中に記録できる。
【0028】勿論、これらの計算速度はCPUのクロッ
ク速度,CPUの使用個数によって変化することは言う
までもない。
【0029】図4は、電磁波の周波数として0.75G
Hzの電波を用いて双極子送信アンテナより発信したと
き、一辺が12cmの大きさのパッチをエレメントとし
て持つ250×120cmの二次元アレイアンテナの受
信信号から再生された発信源の再生像の例である。縦軸
は像の強度を示し、横軸はアンテナ面に平行な空間距離
を示す。強度の小さな山は演算結果のノイズである。中
心の山の頂上が発信源の位置に相当している。ピーク値
検出回路等を使用すればより鮮明な位置を検出できる。
ここで、a,b,cは各々アレイアンテナ面から発信源
までの距離が40cm,57cm,76cmの場合であ
る。
【0030】前記の実施例の説明で明らかなように、本
発明は三次元マウスの発明であり、特に双極子送信アン
テナ1−3と指令データ入力手段1−9との組み合わせ
は三次元マウスのヘッドとして機能する。
【0031】最後に、本発明の三次元マウスの応用の実
施例の一つを図5のフローチャートで示す。図5のステ
ップ1では主コンピュータのメモリより三次元画像を指
令により読み出し、立体映像表示装置にて表示させる。
ステップ2では前記表示装置を操作者がモニターしつ
つ、本発明の三次元マウスを動かし、三次元画像中の特
定箇所を画像中の矢印等により特定する。ステップ3で
は三次元マウスの指令データ入力手段により画像の一部
拡大縮小などのスケール変更を行う。ステップ4では画
像データの変更を行う。ステップ5では変更された画像
データを主コンピュータメモリへ納める。もし、前記操
作を他の部分に対して続行したい場合にはステップ1へ
戻り、同様の操作を繰り返す。このような操作は、例え
ば、人間の脳の立体的診断であるNMR(核磁気共鳴)
像が与えられたとき、脳の一部をより鮮明に画像を改良
したりする場合に必要となる操作である。また、他の一
例としては都市ガス、水道、化学薬品工場の立体配管図
の作成や修正に用いられる。
【0032】
【発明の効果】以上説明したように、本発明では、電磁
波発信点源に対するホログラム・データを収集するホロ
グラム・データ収集手段と画像データ処理計算機の並列
高速演算処理によって、前記点源の三次元位置データを
デジタルデータとして簡単に求めることができる。更
に、位置データ以外の指令データを入力する指令データ
入力手段と組み合わせ、任意の三次元位置データと指令
データとの両方を簡単に主コンピュータへ入力すること
ができる。
【0033】例えば、前記点源を人力等によって移動さ
せると別の点がまたコンピュータへ入力できる。この
際、電波源をオン/オフさせれば従来のマウスのクリッ
クボタンと同様に点入力が可能となり、オンにしたまま
移動させれば線を入力できる。前記点源を人間の腕で実
空間を任意に動かせば、前記点入力、線入力が前記主コ
ンピュータ内の仮想三次元空間にほぼ実時間に入力され
る。この操作の際、人間はヘッドマウントディスプレイ
などの立体映像表示装置によって主コンピュータ内の仮
想三次元空間像を見ながら入力していくことが可能であ
ることは言うまでもない。従って、実空間で彫像を彫り
上げるのと同じように三次元物体形状を実時間で高速
に、しかも自然に前記主コンピュータ内に入力すること
ができる。
【0034】物体のコンピュータシミュレーションの境
界条件の設定・解除や、コンピュータアニメーション、
物体の画像判定等のデータ入力やデータ変更することな
どに役立つ。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施例の全体構成図である。
【図2】矩形マイクロストリップアンテナの形状を示す
図である。
【図3】aは画像データを再生するためのフローチャー
トであり、bは画像データを再生する演算のブロック図
である。
【図4】点発信源の再生像の一例を示す図である。
【図5】三次元マウスの応用のフローチャート一例を示
す図である。
【図6】aは従来の二次元マウスを示す図であり、bは
従来の三次元空間インターフェース装置を示す図であ
る。

Claims (8)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】コンピュータによって形成される仮想空間
    に対応した外部実空間に配置されて放射波を発信するマ
    ウス本体と、 前記放射波のホログラム・データを収集するデータ収集
    手段と、 前記ホログラム・データと擬似再生像データから前記マ
    ウス本体の三次元位置を演算し、この三次元位置を前記
    仮想空間に再生するデータ処理手段より構成されること
    を特徴とする三次元マウス装置。
  2. 【請求項2】コンピュータによって形成される仮想空間
    における三次元物体を操作するために必要な画像デー
    タ、指令データを入力するインターフェース装置におい
    て、 前記仮想空間における三次元物体の座標に対応した外部
    実空間の位置に設置される電磁波発信点源と、 前記電磁波発信点源より放射される電磁波のホログラム
    ・データを収集するホログラム・データ収集手段と、 前記ホログラム・データと擬似再生像データから前記外
    部実空間の電磁波発信点源の画像・位置データを演算処
    理によって前記仮想空間の中に再生する画像データ処理
    計算機と、 前記仮想空間中に再生された電磁波発信点源の三次元位
    置において位置データ以外の指令データを入力する指令
    データ入力手段と、 前記三次元物体と電磁波発信点源の両方を同じ仮想空間
    の中で操作者が見ながら電磁波発信点源を移動させて三
    次元物体との接触によって三次元物体を操作又は三次元
    物体を創成するための仮想空間の立体映像表示装置と、 を有することを特徴とする三次元画像データ・指令入力
    装置。
  3. 【請求項3】前記電磁波発信点源は、 電磁波を発生する手段と前記電磁波を分波して、一方は
    双極子送信アンテナへ、一方は参照波として前記ホログ
    ラム・データ収集手段へ給電する分波・給電器と、 人手又は機構装置によって実空間で容易に位置を移動さ
    せることが可能な重量と寸法をもつ双極子送信アンテナ
    と、 を有することを特徴とする請求項2記載の三次元画像デ
    ータ・指令入力装置。
  4. 【請求項4】前記ホログラム・データ収集手段は、 ホログラム面上に並べた受信用アレイアンテナとその各
    アレイアンテナの出力と前記参照波とを加算する合波器
    と、 前記合波器の出力を検波・増幅したのちデジタル化する
    回路と、 を有することを特徴とする請求項2記載の三次元画像デ
    ータ・指令入力装置。
  5. 【請求項5】前記画像データ処理計算機は、 画像再生空間上の各格子点における仮想ホログラム面か
    らの反射波を計算する反射波計算手段と、 前記反射波を前記仮想ホログラム面の全面について積算
    し、前記格子点の電磁波強度を求める反射波積算手段
    と、 前記各格子点の電磁波強度を前記画像再生空間上のすべ
    ての格子点について求め、 前記電磁波発信点源の三次元位置データを求める画像デ
    ータ演算手段と、 を有することを特徴とする請求項2記載の三次元画像デ
    ータ・指令入力装置。
  6. 【請求項6】前記画像データ処理計算機は、 並列処理計算機であることを特徴とする請求項2記載の
    三次元画像データ・指令入力装置。
  7. 【請求項7】前記指令データ入力手段は、 前記電磁波発信点源の位置に対応した位置データ以外の
    データを前記仮想空間中の各格子点に与えるためにデジ
    タル又はアナログにて前記位置に連動して操作者が入力
    できることを特徴とする請求項2記載の三次元画像デー
    タ・指令入力装置。
  8. 【請求項8】前記位置データと前記指令データを表示、
    加工するためのホスト計算機を前記画像データ処理計算
    機及び指令データ入力手段とに接続したことを特徴とす
    る請求項2記載の三次元画像データ・指令入力装置。
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Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2011159273A (ja) * 2010-01-29 2011-08-18 Pantech Co Ltd ホログラムを利用したユーザインターフェース装置
WO2011108827A3 (ko) * 2010-03-01 2012-01-12 Lee Moon Key 증강현실의 포인팅 장치

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