JPH08299012A - スポーツ靴のシェルに対する脚部位置の調整装置 - Google Patents

スポーツ靴のシェルに対する脚部位置の調整装置

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JPH08299012A
JPH08299012A JP31386795A JP31386795A JPH08299012A JP H08299012 A JPH08299012 A JP H08299012A JP 31386795 A JP31386795 A JP 31386795A JP 31386795 A JP31386795 A JP 31386795A JP H08299012 A JPH08299012 A JP H08299012A
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shell
leg
spring
adjusting
sports shoe
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ゴルツァ ロベルト
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  • Footwear And Its Accessory, Manufacturing Method And Apparatuses (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】 スポーツ靴のシェルに対する脚部の角度位置
をユーザが迅速且つ容易に所望のものに調整できるよう
にする調整装置を提供する。 【解決手段】 調整装置(1)は、脚部(2)に関連づ
けられ脚部とシェル(3)との間の所望の相互作用を予
め選択するための第1の手段と、シェルに関連づけられ
た第2の係合手段(11)と、第1の予選択手段と第2
の係合手段との間の相互作用のための第3の手段(1
3)とを備え、第3の手段は、脚部が移動されたときに
付勢可能なように設けられている。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、スポーツ靴のシェ
ルに対する脚部位置の調整装置に関する。
【0002】
【関連する技術】従来のスキー靴はシェルを有し、この
シェルの踵領域付近には、少なくとも一つの脚部(クォ
ータ)が関節結合されている。従って、脚部は、スポー
ツ運動中に前後に揺動可能になっている。スキー靴の使
用時に見られる問題点の一つは、実行中のスポーツ運動
に応じて脚部の揺動を制御し、また、スキー靴をスキー
板及びビィンディングから一旦取り外した後では歩行で
きるようにすべきとのユーザ側の要請に応じて、脚部の
揺動を制御することにある。
【0003】ドイツ国特許第1,932,776号に開
示されたスキー靴は一つの脚部を有し、この脚部の後方
において細長い楕円形のストリップがシェルに向かって
突出している。このストリップには、3つの別個の領域
を有する座が軸方向に形成されている。そして、ネジ
の、好適形状のステムを、3つの領域に選択的に位置決
めできるようになっている。このネジは、シェル後部に
堅固に結合されたプレートに回転可能に関連づけられて
いる。
【0004】従って、この解決策では、脚部をシェルに
対して強制的に傾斜させることができる。しかしなが
ら、選択位置は固定されている。また、ネジが特定位置
にあることから、位置選択のためには、特別な工具を用
いかつスキー靴を脱がねばならない。このため、脚部を
揺動可能にすべくネジのステムを容易に位置決めできな
い。また、ステムが回転自在であるので、ステムに不所
望のジャミングが生じてストリップが変形することがあ
る。この場合、スキー靴を使用できなくなる。
【0005】いずれの場合にも、スキーヤがネジを直接
に付勢する必要がある。スキーヤは、ネジが離脱した後
で所望の座に再係合するまで、ステムを回転させなけれ
ばならない。米国特許第3,543,421号に開示さ
れたスキー靴はシェルを有し、このシェルの側面には脚
部が関節結合されている。この脚部は後部領域にバーを
有し、このバーは、脚部に揺動可能なように横断方向に
ピボット止めされている。
【0006】位置決め部のステムは、バーの一端に回転
自在に関連づけられ、また、プレートに当接している。
このプレートは、下側に配されたシェルの近くに長手方
向に関連づけられている。この解決策は、脚部の傾斜を
変化可能である。しかし、脚が脚部に載っていて位置決
め部とプレートとの間に強い摩擦が生じていれば、傾斜
を変化させるべく位置決め部とプレートとの係合を解除
することは困難である。
【0007】フランス国特許第2,020,726号に
開示されたスキー靴はシェルを備え、このシェルには脚
部が関連づけられている。後部領域において、可撓性の
あるフラップが脚部に関連づけられている。このフラッ
プは、対向シェル側に向けられた歯部を有している。こ
の歯部は、シェル後部に堅固に結合されたプレートに関
して長手方向に形成した一つの座または複数の別個の座
のうちの一つに選択的に配置可能になっている。
【0008】しかしながら、この解決策でさえも欠点を
有している。その第1は、先に述べた解決策の場合と同
様、スキー靴を着用した状態で、歯部を所望の座へ常に
正確に位置決めすることが容易でないので、ユーザが付
勢操作することが容易ではないことにある。更に、座に
雪や氷があると、座からピボットを引き出したり、座へ
ピボットを挿入することが非常に困難になる。更にま
た、フラップを把持するためにスキーヤは屈んで脚部を
後方へ回転させることが多いので、スキー靴を着用した
状態で、フラップを付勢操作することが、より困難にな
る。この結果、歯部に強い圧力が加えられて、歯部を引
き出すことが、より困難になる。
【0009】ドイツ国特許第2807371号には、ス
キー靴のシェルに対して脚部を調整する装置が開示され
ている。この装置は、脚部に回転可能に関連づけられた
偏心要素を備えている。この偏心要素は、脚部の下縁の
下方にある領域においてシェルの後部へ突出する適合型
の支持体と相互作用する。ユーザが、ノブにより偏心要
素を付勢することは容易でないので、この解決策さえ
も、上述の欠点のうちの幾つかを有している。ノブによ
る偏心要素の付勢は、シェルに脚部が載置されている状
態で行われるからである。そして、これに伴って摩擦が
生じるため、不可能ではないにしても、偏心要素を回転
させて機能を変えることは非常に困難である。
【0010】いずれの場合にも、この解決策では、支持
体に対する偏心要素の位置を変化させることにより、脚
部の後方回転や前方傾斜が変化可能になる。米国特許第
4,499,676号に開示されたスキー靴は、シェル
に対して脚部をロックするための装置を備えている。こ
のロック装置は、脚部に横断方向に関連づけられたレバ
ーからなる。レバーの一端は、シェルの後部へ突出する
適合型の当接要素に係合するようになっている。
【0011】レバーの付勢操作は、レバーが当接要素と
相互作用していて、スキーヤによるレバー操作位置によ
りレバーが当接要素に押圧されているときに、例えば歩
行可能にするために行われる。このため、この解決策さ
えも、上述の欠点のうちの幾つかを有している。米国特
許第4,934,075号に開示されたスキー靴は、シ
ェルに対する脚部の角度位置を制御するための装置を備
えている。この装置は、脚部の後部に回転可能に関連づ
けられたノブにより主に構成されている。ノブは、シェ
ルに向けられたステムの一端に偏心プレートを有してい
る。この偏心プレートは、偏心要素を設けたレバーによ
り、シェルに形成された適合型の座に選択的に位置決め
可能になっている。
【0012】脚部によりプレートへ負荷が加えられてい
る状態で、ノブを付勢しなければならないので、付勢操
作が困難である。このため、この解決策さえも、上述の
欠点のうちの幾つかを有している。更に、正確に付勢す
るには、シェルに形成した座に関するノブの公差を小さ
くしなければならない。又、スポーツ運動中、相当の応
力が座に加わって、調整動作を阻害するような座の変形
または損傷が生じる。
【0013】欧州特許EP0521282A1号に開示
されたスキー靴には、脚部の後部に回転自在に関連づけ
たノブ状の装置が設けられている。この装置は、脚部の
内側にステムを有している。ステムの一端は、傾斜平面
をなすような形状にされており、脚部に横断方向にピボ
ット止めされた爪と相互作用する。この爪は、シェルに
形成され爪を当接要素に押圧するスプリングと反対に揺
動する。
【0014】ノブの付勢は、スキーヤがスキー靴の脚部
をシェルの後部に置いた状態で行われるので、この解決
策にさえも、上述の欠点のうちの幾つかを有している。
脚部がシェル後部に置かれていると、シェルに形成した
当接要素により、爪の端がブロックされる。ノブのステ
ムが傾斜平面形状であるので、この状態を変化させ難
い。
【0015】
【発明が解決しようとする課題】本発明の目的は、靴に
適用された場合、シェルに対する脚部の所望の角度位置
調整をユーザが迅速且つ容易に行えるようにする装置を
提供して、先行技術の欠点を解消し、これにより上述の
技術的問題点を解決することにある。上記目的の範囲内
において、重要な目的は、ユーザをして特定位置を維持
させることなしに、脚部とシェルとの間の所望の角度相
互作用を達成できるような装置を提供することにある。
【0016】本発明の別の目的は、前回または現在の、
脚部とシェルとの相互配列とは無関係に、脚部とシェル
との間の相互作用の度合いをユーザが簡単かつ容易に所
望のものにプリセットできるようにした装置を提供する
ことにある。別の目的は、構成が簡単で、従来の靴にも
適用可能な装置を提供することにある。
【0017】別の目的は、構造が簡単な装置を提供する
ことにある。別の目的は、使用における信頼性および安
全性に富むと共に、付勢操作にあたりユーザ側で特別な
保守あるいは特別な技術を要しない装置を提供すること
にある。
【0018】
【課題を解決するための手段】上述の、及び後述の説明
から明かになるその他の目的は、添付の請求項に記載し
た装置により達成される。本発明による、スポーツ靴の
シェルに対する脚部位置の調整装置は、前記脚部に関連
づけられ、前記脚部と前記シェルとの間の所望の相互作
用を予め選択するための第1の手段と、前記シェルに関
連づけられた、安定なまたは一時的な係合のための第2
の手段と、前記第1の手段と前記第2の手段との間の相
互作用のための第3の手段とを備え、第3の手段は、前
記脚部が移動されたときに付勢可能であることを特徴と
する。
【0019】本発明の特徴および利点は、添付図面に非
限定的な例としてのみ図示した特定の実施例の詳細な説
明から明かとなろう。
【0020】
【発明の実施の形態】添付図面を参照すると、参照符号
1は、スキー靴、スケート靴、スノーブーツまたはトレ
ッキングブーツ等のスポーツ靴4のシェル3に対する脚
部(クォータ)2の位置を調整するための装置を示す。
第1の座5は、脚部2の後部に長手方向に形成されてい
る。調整装置1用の適合型の収納ハウジング6は、好ま
しくは、第1の座5に関連づけられている。
【0021】これに代えて、調整装置1を脚部2の後部
に直接に関連づけても良い。ハウジング6を使用する
と、ハウジング6内で調整装置1を予め組み立てた後で
ハウジング6を脚部2に関連づけることができ、従っ
て、工業生産に好適する。調整装置1は、脚部2とシェ
ル3との間での所望の相互作用を予め選択するための第
1の手段を備えている。第1の手段は、ハウジング6の
側面8に横断方向にピボット止めしたノブ7によって構
成されている。これに代えて、ノブ7を脚部2の側面に
直接にピボット止めしても良い。
【0022】ノブ7は、ハウジング6の側面8または脚
部2の側面の内側に配したプレート9に結合されてい
る。好ましくは、ノブ7は、円形平面部と、脚部2の内
側へ突出する偏心要素10とを有している。ノブ7は、
プレート9と共に堅固に回転する。また、調整装置1
は、シェル3に関連づけた第2の一時係合手段を備えて
いる。厚さを低減させることによりシェル3の縁12近
くのシェル後部に直接に形成した当接部または位置決め
部11により、第2の一時係合手段が構成されている。
或いは、好適形状の表面を有する適合型プレートとシェ
ルとを関連づけることにより、第2の一時係合手段を得
る。
【0023】また、調整装置1は、第1の予選択手段7
と第2の係合手段11とを相互作用させるための第3の
手段を備えている。第3の手段は、脚部2に付与された
運動により付勢可能である。そして、第3の手段は、好
ましくは平行6面体状に形成された旋回要素(スイベル
要素)13により構成されている。この旋回要素13
は、第1の上端14において、適合型のピボット15に
より、脚部2またはシェル3の横断方向にピボット止め
されている。
【0024】従って、旋回要素13は、シェル3または
脚部2に形成された適合型の第2の座16内に収容され
る。スプリング17等の可撓性要素は、ピボット15と
同軸に配されている。スプリング17の両端は、旋回要
素13と偏心要素10とに関連づけられている。旋回要
素13は、内部が部分的に中空であって、偏心要素10
及びスプリング17を備えたプレート9を収容可能にな
っている。
【0025】図1に示した第1の作動位置において、ス
プリング17により旋回要素13を押圧して旋回要素1
3をシェル3の対向面に隣接させるように、スプリング
17には予めセット荷重が加えられている。また、旋回
要素13は、その背面20に隣接して形成された第3の
座18を有している。第2の作動位置において、ノブ7
に反対方向の負荷を加えて旋回要素13をシェル3から
離反する方向へ強制移動させるようにノブ7が回転され
た場合に、旋回要素13は、上記プレート9、偏心要素
10およびスプリング17を収容するようになってい
る。
【0026】スプリング17の一端と偏心要素10との
係合により、第1の手段7と第3の手段13とが相互作
用する。又、旋回要素13は第2の下端19を有してい
る。図1に示したスキー運動条件において、シェル3に
形成した当接部または位置決め部11に第2の下端19
が置かれて、第2の手段11と第3の手段13とを相互
作用させる。
【0027】調整装置1の作用は以下のとおりである。
図1に示したスキー運動条件において、スプリング17
は、旋回要素13をシェル3に隣接するように強制配置
し、従って、旋回要素13の第2の下端19は、シェル
3に設けた当接部または位置決め部11と相互作用す
る。ノブ7に加えられた回転と同一の回転が、プレート
9と偏心要素10とに加わる。図2に示す、偏心要素1
0の約180度の回転により、スプリング17には前回
とは反対方向にセット荷重が加わり、従って、スプリン
グ17は、旋回要素13をシェル3から離反する方向へ
移動させるように作用しようとする。
【0028】この状況において、第1の予選択手段7が
付勢されて、図1に示したスキー運動条件から図3に示
した歩行条件へ移行する。この条件において、第3の相
互作用手段13が再度付勢されて、旋回要素13の離脱
を防ぐ摩擦またはセット荷重により、旋回要素13の第
2の下端19が、シェル3に設けた当接部または位置決
め部11と相互作用する。
【0029】摩擦力が生じなければ、或いは、例えば脚
部2の僅かな前方揺動により摩擦力が直ぐに消滅すれ
ば、旋回要素13は、スプリング17により外方へ押圧
されて、シェル3から離反する方向に強制移動される。
この条件により、図4に示すように、当接部または位置
決め部11から第2の下端19が離脱して、脚部2が垂
直配置可能になる。
【0030】以上のように、本発明が、企図した目的を
達成することは明かで、又、脚部2についての2つの別
個の作動位置を非常に迅速且つ容易にユーザが予め選択
可能な装置が提供されることが明かとなった。傾斜作動
位置では自由な前方揺動が可能になり、また、垂直作動
位置では、自由な前後揺動が可能になる。ユーザは、単
に、スプリング17のセット荷重による力に打ち勝てば
良いので、調整装置1の付勢操作は非常に容易である。
ノブ7を好適に回転させた後に、スキーヤすなわちユー
ザが一旦立ち上がれば、所望のかつ予め選択した機能が
達成される。
【0031】更に、この調整装置1によれば、ユーザは
ノブ7に対して行おうとする操作を直接に見る必要がな
いので、調整装置1を付勢することは簡単である。ま
た、本装置1は非常に簡単かつ安価である。図5ないし
図8は、スポーツ靴のシェル103に対する脚部102
の位置を調整するように構成した、第2実施例による装
置101を示す。
【0032】この調整装置101もまた、好ましくは、
適合型ハウジング106に関連づけられ、或いは脚部1
02に直接に関連づけられる。脚部102とシェル10
3との所望の相互作用を予め設定するための第1手段
は、ノブ107により構成されている。このノブ107
は、ハウジング106の側面108に横断方向にピボッ
ト止めされ、或いは、脚部102の側面に直接にピボッ
ト止めされている。
【0033】この実施例でも、ノブ107は、ハウジン
グ106の内側に配されたプレート109に回転自在に
かつ堅固に結合されている。偏心要素110は、ハウジ
ング106の内側でプレート109から突出している。
また、調整装置101は、シェル103を一時的に係合
させるための第2の手段を備えている。第2の手段は、
縁112の近くで、シェル103の後部に直接に形成さ
れた当接部または位置決め部111により構成され、或
いは、シェル103に関連づけた適合型の好適形状のプ
レートにより構成されている。
【0034】また、調整装置101は、第1の予選択手
段107と第2の係合手段111とを相互作用させる第
3手段を備える。第3の手段は、脚部102に加えられ
た運動により付勢可能である。第3の手段は旋回要素1
13からなる。この旋回要素113は、第1の上端11
4において、適合型ピボット115により、横断方向に
脚部102またはハウジング106に回転自在にピボッ
ト止めされている。
【0035】スプリング117等の可撓性要素は、ピボ
ット115と同軸に配され、その両先端は旋回要素11
3に関連づけられている。上述の解決策と異なり、タブ
121が、スプリング117の両端の間に介設され、旋
回要素113と一体になっている。スプリング117の
両端の間にタブ121を介設すると、スプリング117
に予めセット荷重が加えられる。
【0036】従って、ノブ107を回転させて偏心要素
110を回転させると、スプリング117の両端の一方
に作用力が加わってスプリング117のセット荷重が増
大して、先の実施例で述べた効果と同一の効果が達成さ
れる。更に、最初にスプリング117に予めセット荷重
を加えることにより、各種部品間の遊びを除去できる。
【0037】この解決策も、本発明が企図した目的を達
成し、また、各種部品間の遊びを除去可能とする。図9
ないし図16は、本発明の更に別の態様による調整装置
201及び301を示す。調整装置301は調整装置2
01に類似している。各調整装置201又は301は、
脚部202又は302に関連づけられ、また、ノブすな
わちグリップ207又は307を有したハウジング20
6又は306を含んでいる。ノブ207又は307は、
プレート209又は309に関連づけられている。プレ
ート309は偏心要素310を有している。
【0038】ピボット215又は315は、旋回要素2
13又は313をハウジング206又は306に接続し
ている。図10中、符号221はタブである。図11な
いし図16に示した調整装置301において、旋回要素
313は、螺旋状のスプリング317により偏心要素3
10に接続された第2のピボット325を有している。
【0039】このスプリング317は、偏心要素310
とピボット325との間の距離よりも短く、このため、
脚部302が、上述の、歩行またはスキー運動用の2つ
のプリセット位置の一方にあるときでさえも、スプリン
グ317は常にテンションを受けている。偏心要素31
0をノブ307により180度回転させることにより、
スプリング317は、プレート309の回転中心とピボ
ット315との間の軸を対称軸線と考えたとき、図12
に示した位置と反対側に位置づけられる。
【0040】次いで、スプリング317は、対称軸線に
関してスプリング317が歩行位置にあるかスキー運動
位置にあるかに応じて、旋回要素313を外方または内
方へバイアスする。両位置において、偏心要素310
は、脚部302にロックされたノブ307によりロック
される。スプリング317の下端はピボット325に固
定されている。ピボット325は、旋回要素313と共
に移動して、ピボット315の回りで回転可能である。
この回転は、ユーザが脚部302を移動させたときに生
じるもので、スキー運動位置では旋回要素313がシェ
ル303と係合可能になり、又、歩行位置では旋回要素
とシェルとの係合が解除可能になる。
【0041】ノブ307は90度だけ移動すべきであっ
て、残りの90度はスプリング力によってカバーされる
ので、本装置301は最小限の労力のみを要求する。実
際、偏心要素310がピボット315と325との間の
軸線上にあるとき、右方向または左方向への最小限の運
動により、テンションを受けているスプリング317に
よって、偏心要素310が自動的に回転する。
【0042】いずれの位置においてもノブ307がスプ
リング317のテンションによって常時バイアスされて
いるので、調整装置301は、ノブ307の不所望の運
動に対する効果的な安全装置でもある。調整装置の個々
の部品を構成する材料および寸法は、特定の要件に従っ
て最適なものにすることが可能となる。
【0043】
【発明の効果】本発明による、スポーツ靴のシェルに対
する脚部位置の調整装置は、前記脚部に関連づけられ、
前記脚部と前記シェルとの間の所望の相互作用を予め選
択するための第1の手段と、前記シェルに関連づけられ
た、安定なまたは一時的な係合のための第2の手段と、
前記第1の手段と前記第2の手段との間の相互作用のた
めの第3の手段とを備え、第3の手段は前記脚部が移動
されたときに付勢可能であるので、本発明の装置を靴に
適用した場合、シェルに対する脚部の所望の角度位置調
整をユーザが迅速且つ容易に行える。また、ユーザをし
て特定位置を維持させることなしに、脚部とシェルとの
間の所望の角度相互作用を達成できる。更に、前回また
は現在の、脚部とシェルとの相互配列とは無関係に、脚
部とシェルとの間の相互作用の度合いをユーザが簡単か
つ容易に所望のものにプリセットできる。そして、本発
明の調整装置は、構成が簡単で、従来の靴にも適用可能
であり、また、使用における信頼性および安全性に富む
と共に、付勢操作にあたりユーザ側で特別な保守あるい
は特別な技術を要しない。
【図面の簡単な説明】
【図1】装置の部分断面側面図である。
【図2】図1の面II−IIに沿う、装置の断面図であ
る。
【図3】偏心要素にスプリングを装荷した、図1に類似
の図である。
【図4】脚部が垂直配列された状態の、図3に類似の図
である。
【図5】図1に類似の、第2実施例の図である。
【図6】旋回要素の平面図である。
【図7】図5の面VII−VIIに沿う断面図である。
【図8】図5の面VIII−VIIIに沿う断面図であ
る。
【図9】本発明の別の態様による装置の後方分解斜視図
である。
【図10】図9の線X−Xに沿う長手方向断面図であ
る。
【図11】本発明の更に別の態様による装置の分解斜視
図である。
【図12】図11の装置の側面断面図である。
【図13】図11の装置の背面図である。
【図14】図12の線XIV−XIVに沿う断面図であ
る。
【図15】図12の線XV−XVに沿う断面図である。
【図16】図11の装置の側面図である。
【符号の説明】
1、101、201、301 調整装置 2、102、202、302 脚部 3、103、203、303 シェル 4 スポーツ靴 5 第1の座 6、106、206、306 収納ハウジング 7、107、207、307 ノブ(第1の手段) 8、108 ハウジングの側面 9、109、209、309 プレート 10、110、310 偏心要素 11、111 当接部または位置決め部(第2の手段) 12、112 シェルの縁 13、113、313 旋回要素(第3の手段) 14、114 旋回要素の上端 15、115、215、315 ピボット 16 第2の座 17、117、317 スプリング(アキュムレータ) 18 第3の座 19 旋回要素の下端 20 旋回要素の背面 121、221 タブ 325 第2のピボット
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 ルカ ガリナ イタリア国 31031 カエラノ エッセ マルコ(プロバンス オブ トレビソ) ビア ドン ストゥルーツォ 48

Claims (15)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 スポーツ靴のシェルに対する脚部の位置
    を調整する装置であって、 前記脚部に関連づけられ、前記脚部と前記シェルとの間
    の所望の相互作用を予め選択するための第1の手段と、 前記シェルに関連づけられた、安定なまたは一時的な係
    合のための第2の手段と、 前記第1の手段と前記第2の手段との間の相互作用のた
    めの第3の手段とを備え、 前記第3の手段は、前記脚部が移動されたときに付勢可
    能であることを特徴とする、スポーツ靴のシェルに対す
    る脚部位置の調整装置。
  2. 【請求項2】 前記脚部に長手方向にかつ後部に第1の
    座が形成され、又、前記調整装置用の適合型の収容ハウ
    ジングは前記第1の座に関連づけられることを特徴とす
    る請求項1に記載のスポーツ靴のシェルに対する脚部位
    置の調整装置。
  3. 【請求項3】 前記脚部の後部に直接に関連づけられる
    ことを特徴とする請求項1に記載のスポーツ靴のシェル
    に対する脚部位置の調整装置。
  4. 【請求項4】 前記脚部と前記シェルとの間の所望の相
    互作用を予め選択する前記第1の手段は、偏心要素を有
    するプレートに接続されたノブを備え、前記偏心要素は
    前記プレートから前記脚部の内側へ突出することを特徴
    とする請求項1に記載のスポーツ靴のシェルに対する脚
    部位置の調整装置。
  5. 【請求項5】 前記ノブは、前記プレートと共に堅固に
    回転することを特徴とする請求項4に記載のスポーツ靴
    のシェルに対する脚部位置の調整装置。
  6. 【請求項6】 前記第2の手段は、前記シェルに形成し
    た当接部を備えることを特徴とする請求項5に記載のス
    ポーツ靴のシェルに対する脚部位置の調整装置。
  7. 【請求項7】 前記第1の手段との間の相互作用のため
    の前記第3の手段は、前記脚部か前記シェルにピボット
    止めされた旋回要素を備えることを特徴とする請求項6
    に記載のスポーツ靴のシェルに対する脚部位置の調整装
    置。
  8. 【請求項8】 前記旋回要素は、前記ハウジングまたは
    前記脚部に形成された適合型の第2の座に収容されるこ
    とを特徴とする請求項7に記載の、スポーツ靴のシェル
    に対する脚部位置の調整装置。
  9. 【請求項9】 スプリングなどの可撓性要素が前記ピボ
    ットと同軸に配され、前記スプリングの両端は、前記旋
    回要素および前記偏心要素に関連づけられていることを
    特徴とする請求項8に記載のスポーツ靴のシェルに対す
    る脚部位置の調整装置。
  10. 【請求項10】 前記旋回要素は、内部が部分的に中空
    であって、前記偏心要素及び前記スプリングを備えた前
    記プレートを収容可能であることを特徴とする請求項9
    に記載のスポーツ靴のシェルに対する脚部位置の調整装
    置。
  11. 【請求項11】 第1の作動位置では、前記旋回要素が
    前記シェルの対向面に隣接して配されるように、前記ス
    プリングにセット荷重が加えられることを特徴とする請
    求項10に記載のスポーツ靴のシェルに対する脚部位置
    の調整装置。
  12. 【請求項12】 前記旋回要素は、その背面に隣接して
    形成された第3の座を有し、第2の作動位置において、
    前記スプリングに反対方向にセット荷重が加えられて前
    記旋回要素が前記シェルから離反する方向へ強制移動さ
    れるように前記ノブが回転されると、前記旋回要素が、
    前記プレート、前記偏心要素および前記スプリングを収
    容するようになっていることを特徴とする請求項11に
    記載のスポーツ靴のシェルに対する脚部位置の調整装
    置。
  13. 【請求項13】 前記スプリングの両端は、前記旋回要
    素と一体でかつ前記スプリングに予めセット荷重を加え
    るようにされたタブとの間に配されていることを特徴と
    する、請求項12に記載のスポーツ靴のシェルに対する
    脚部位置の調整装置。
  14. 【請求項14】 前記脚部と回転可能に関連づけられ、
    前記脚部の後方への揺動を制限すべく前記シェルに関連
    づけられたロック手段と一時的に係合する保持手段と、
    前記脚部に関連づけられ外部付勢要素により付勢可能な
    アクチュエータとを備え、前記アクチュエータは、前記
    保持手段に作動的に接続されたアキュムレータと相互作
    用し、前記アクチュエータの付勢により前記アキュムレ
    ータに機械的エネルギを付与し、前記機械的エネルギ
    は、前記ロック手段からの係合解除のために、前記保持
    手段へ伝えられることを特徴とする請求項1に記載のス
    ポーツ靴のシェルに対する脚部位置の調整装置。
  15. 【請求項15】 前記第1の手段は、前記脚部にピボッ
    ト止めされた旋回要素を備え、前記第2の手段は、前記
    シェルに形成された当接部を備え、前記第3の手段は、
    プレートに関連づけられスプリングを作動させるように
    されたノブを備え、前記スプリングは、前記旋回要素
    に、前記当接部との係合位置または前記当接部からの係
    合解除位置のいずれかへ向かうバイアスを加えることを
    特徴とする請求項1に記載の、スポーツ靴のシェルに対
    する脚部位置の調整装置。
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