JPH08292270A - 耐熱耐圧性坑井内レーダ - Google Patents

耐熱耐圧性坑井内レーダ

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JPH08292270A
JPH08292270A JP12040195A JP12040195A JPH08292270A JP H08292270 A JPH08292270 A JP H08292270A JP 12040195 A JP12040195 A JP 12040195A JP 12040195 A JP12040195 A JP 12040195A JP H08292270 A JPH08292270 A JP H08292270A
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JP
Japan
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antenna
resistant
heat
window
sonde
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JP12040195A
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English (en)
Inventor
Masaharu Touchi
正治 登内
Shigeki Muramatsu
茂樹 村松
Hiroshi Onuma
寛 大沼
Keiichi Suzuki
敬一 鈴木
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
KAWASAKI CHISHITSU KK
Original Assignee
KAWASAKI CHISHITSU KK
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Abstract

(57)【要約】 【目的】アンテナ部を耐熱耐圧性の金属筐体に収容し、
しかも良好な放射特性を維持することができる耐熱耐圧
性坑井内レーダを提供する。 【構成】電子回路を耐熱耐圧保護容器内に収容するゾン
デ部とこのゾンデ部に接続されるアンテナ部とを備え
て、ゾンデ部には外部制御部に接続されるケーブルが連
結されて、そのケーブルにより坑井内に吊り下げられた
状態で前記アンテナ部を介して所定の電磁波の送受を行
うようにし、そのアンテナ部は、前記電磁波が低減衰で
通過可能な窓部を有する窓付金属筐体内に送信アンテナ
と受信アンテナとを格納して樹脂を充填した状態でゴム
層にて耐熱耐圧構造に仕上げられたことを特徴とする構
成を有している。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は高温高圧の地熱流体が存
在する地熱井及び類似の石油井並びにガス井の近傍に存
在する地下の亀裂,空洞を探査して坑井の活性度の評価
又は向上対策のための地下情報を得るために使用される
耐熱耐圧性坑井内レーダに関するものである。
【0002】
【従来の技術】電磁波の反射,透過を用いて地下情報を
得る坑井内レーダのアンテナは金属系材料からの反射を
避けるために、送受信器と共にいわゆるエンジニアリン
グ・プラスチックの如きプラスチック系材料からなる保
護体の中に格納されている。そのために耐熱耐圧性は、
常温常圧ないしはそれより僅かに上廻る程度であり17
0℃以上、20MPa 以上の地熱、石油等の坑井には使
用できないという状態にある。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】このように高温高圧の
流体が存在する坑井で使用するため、ゾンデ部は電子機
器等を魔法瓶に格納し、更に当該魔法瓶を金属管体中に
収めることで耐熱耐圧性を確保することができるが、ア
ンテナ部には電磁波の放射,受信を行う関係上導電率の
高い金属を容易には使用出来ず、導電率の低い絶縁体と
同様であるプラスチック材でアンテナ部を構成するので
一般的であり、従って耐熱耐圧性が低く高温高圧の坑井
には使用できなかった。
【0004】本発明の目的は、アンテナ部を耐熱耐圧性
の金属筐体に収容し、しかも良好な放射特性を維持する
ことができる耐熱耐圧性坑井内レーダを提供することに
ある。
【0005】
【課題を解決するための手段】この課題を解決するため
に、本発明による耐熱耐圧性坑井内レーダは、電子回路
を耐熱耐圧保護容器内に収容するゾンデ部と該ゾンデ部
に接続されるアンテナ部とを備えて、前記ゾンデ部には
外部制御部に接続されるケーブルが連結されて、該ケー
ブルにより坑井内に吊り下げられた状態で前記アンテナ
部を介して所定の電磁波の送受を行う耐熱耐圧性坑井内
レーダにおいて、前記アンテナ部は、前記電磁波が低減
衰で通過可能な窓部を有する窓付金属筐体内に送信アン
テナと受信アンテナとを格納して樹脂を充填した状態で
ゴム層にて耐熱耐圧構造に仕上げられたことを特徴とす
る構成を有している。前記送信アンテナと前記受信アン
テナは前記窓部に適合する窓を有する金属製アンテナ凾
に格納された状態で前記窓付金属筐体内に収容され、さ
らに前記窓付金属筐体に設けられた幅広スリット内に電
磁シールド材としてのフェライト材が埋め込まれて前記
アンテナと該窓付金属筐体間の妨害電磁波反射を抑制す
るように構成することができる。また、前記アンテナ部
と前記ゾンデ部とは、1個の送信用コネクタと1個の受
信用コネクタとをそれぞれ介在させた送受2本の同軸線
により各同軸線で1箇所で接続され、さらに前記1個の
送信用コネクタと前記1個の受信用コネクタとはそれぞ
れの相互接続位置が前記2本の同軸線に沿う方向で僅か
にずらせた雁行状配列とすることができる。
【0006】
【実施例】図1は、本発明によるレーダの実施例を示す
縦断面図であって、使用時には、2000m程度の深い
坑井内に、吊り下げと電力及び制御信号の伝達のための
7芯程度のケーブルにより、吊り下げられた状態にな
る。図1において、1は上記のケーブルに接続される水
中コネクタ、2は回路を収容するゾンデ部であり耐熱性
を持たせるためにその回路を魔法瓶に収容する構成をと
っている。3はアンテナ部、4はアンテナ部3内に収容
された窓付金属筐体、5はアンテナ部3の外周を保護す
るように配置されたライニングゴム層、6はアンテナを
収容する金属製のアンテナ凾、7はバイトンゴムのかま
ぼこ形蓋、8はアンテナ部3をゾンデ部2に接続するア
ンテナ・ゾンデ接続部、9は後述のようにノイズ防止の
ために電磁シールド材として用いられるフェライト板で
ある。
【0007】図2は、アンテナ部3の具体的構造例を示
すもので、4,5,6,7は図1に示したものと同一で
ある。10は受信アンテナ、11は送信アンテナであ
る。アンテナ凾6内において、部品の隙間には樹脂が充
填される。
【0008】図3は、ゾンデ部2の具体的構造例を示す
もので、12は魔法瓶用断熱材、13は魔法瓶用低温溶
融金属栓、14は送信器,受信器を含む電磁波回路、1
5は多重伝送回路、16は方位計部、17はモータ減速
機部、18は魔法瓶用低温溶融金属栓、19は魔法瓶用
断熱材、20は絶縁体よりなるインシュレーティングス
トッパである。
【0009】図4は、レーダの回路構成例を示すもの
で、21は多芯ケーブルに接続される電源制御部、22
は遅延回路(RDL)、23は同調回路(SPG)、2
4はSensitivity Time Control(STC)、25は送信
器(TX)、26は受信器(RX)、27はゾンデ部側
の送信用同軸線、28はゾンデ部側の受信用同軸線、2
9はアンテナ部側の送信用同軸線、30はアンテナ部側
の受信用同軸線、31は送信用コネクタ、32は受信用
コネクタ、33は受信アンテナ用バラン、34は送信ア
ンテナ用バランである。
【0010】以上のように、(a)窓付金属筐体4中に
アンテナ10,11を固定したアンテナ凾6を格納し、
窓部を通じて金属に妨げられずに電磁波が自由に通過で
きるようにすると共に窓部を保護するため、当該筐体内
部の空隙に耐熱性エポキシ樹脂を充填した上で耐熱性を
有するバイトン系ゴム層5でライニングして耐圧性およ
び水密性を付与した。バイトン系ゴム層5は200℃の
耐熱性と20MPa 以上の耐圧強度を持たせるためにラ
イニング後、1次加硫、ついで2次加硫(プレス加硫)
を行っている。 (b)アンテナ10,11は金属製筐体4中に格納され
ているため、放射された電磁波は当該筐体4で乱反射し
ノイズとなって広い時間帯域にわたって受信波を汚染す
るので目標体からの反射波をマスクして、目標体の認識
が、困難になる。このノイズを除去するためアンテナ凾
6を支持している金属筐体4内に広幅のスリットを設
け、電磁シールド材であるフェライト板(厚さ:7m
m)9の埋め込みを行うことにより、この種のノイズの
抑圧を可能にした。 (c)坑井内レーダの製作上、保守上の理由からアンテ
ナ部3とゾンデ部2は分離できるように構成されてい
る。ゾンデ部3には内部に魔法瓶があり電子機器が格納
されているので、耐熱性は確保されているが、アンテナ
部3の内部は熱伝導により容易に外部温度まで上昇す
る。そのため、送受信器等の電子機器は2〜3m離して
魔法瓶中に納め、その間を給電線である同軸線27,2
8,29,30で結んでいる。このため、従来は同軸線
はアンテナ部3とゾンデ部2の接続部8と、工作・組立
・保守の必要から送受信器25,26を単独に取り出し
・取り付けができるように送受信器25,26近傍にも
う1箇所接続部を設けていた。従って、アンテナ10,
11と送受信器25,26の間には各給電線で2箇所の
コネクタが存在することになり、これらコネクタ間で電
磁波の多重反射が生じシステムノイズの大きな要因とな
っていた。本発明では接続部を送信用,受信用のいずれ
も1箇所だけにして、この種のノイズの抑制を可能にし
た。 (d)給電線27,28,29,30として耐熱同軸線
を使用しているが、同軸線にコネクタを取り付けるに
は、その工作上の理由から絶縁被覆が取り除かれるの
で、送受信の同軸線間で電磁波の洩れ込みが生じノイズ
となる。これを除去するため、送受信それぞれのコネク
タ31,32を隣り合わせに平行に配列せず、互いに位
置をずらした雁行状配列として線間の相互干渉を防止
し、この種のノイズの抑制を可能にした(図11参
照)。
【0011】使用に際し、図4に示す送受信器25,2
6が格納されているゾンデ部2とアンテナ部3をアンテ
ナ・ゾンデ接続部8で接続し、坑井内レーダとして一体
化する。以後水中コネクタ1に、別に地上に置かれた検
層車からの7芯ケーブルが接続され、坑井内に吊り下げ
アンテナから放射された電磁波により地中探査が行われ
る。アンテナ部3は図2の窓付金属筐体4の中に受信ア
ンテナ10と送信アンテナ11を取り付けたアンテナ凾
6を格納し、バイトンゴムの“かまぼこ形蓋”7を金属
筐体4の窓部に取り付け、更にそれらの周囲をバイトン
系ゴムでライニングゴム層5を形成し、ゴムを加硫して
耐熱耐圧性・水密性を付与している。
【0012】送信アンテナ11から放射されたモノサイ
クルの電磁波パルスは探知すべき目標物から反射されて
受信アンテナ10によって受信される。この電磁波は式
(1)で示される電力を有しており、受信アンテナ10
に高周波の電圧を誘起するので、受信器26で増幅し、
更に低周波に変換されて7芯ケーブルを経由して地上の
記録計に表示される。
【数1】 Pr =Pt ・(η2 ・G2 ・λ2 ・R2 /64π2 ・D2 )exp (−4aD) ………(1) Pr :受信電力 Pt :送信電力 η:送・受信効率
G:アンテナ利得 λ:波長 R:反射係数 D:反射面までの距離 a:
減衰定数
【0013】アンテナ部3は図1に示すように、アンテ
ナ凾6の下方の金属筐体に広幅の溝を切り込みフェライ
ト板(電磁シールド材)9が埋め込まれているので、金
属筐体による乱反射を防止して図5に示す波形が得られ
る。このフェライト板(電磁シールド材)9がない時は
図6に示す紡錘型のノイズが時間領域に広い分布するこ
とになる。
【0014】送受信器25,26とアンテナ間の同軸線
(給電線)27,28と同軸線29,30との接続はア
ンテナ・ゾンデ接続部8においてのみとなっており、図
7に示すようにノイズの小さな波形が得られる。ネット
・ワーク・アナライザによる解析では図8に示すように
時間軸後半においてS11パラメータ(反射)の急速な右
下がりのカープを示している。従来の同軸線回路は送受
信器25,26と同軸線27,28の間にもう1箇所接
続部が設けられていたので、コネクタ間での繰り返し反
射により図9に示すようにノイズが広く分布することに
なっていた。また、ネット・ワーク・アナライザによる
解析でも図10のS11パラメータ(反射)のレベルが高
くなりノイズの多い環境であることを示している。
【0015】以上説明したような構成を有するアンテナ
部3とゾンデ部2を図11に示す送受信用のそれぞれの
コネクタ間の電磁波の洩れを防止し得る構造を有したコ
ネクタを使用して組み立てられた坑井内レーダは、図1
2(a)に示すように、同図(a)の(B+1),(B
0),(B−1)の三つの場合に対して目標物として測
定に用いられた鋼板の位置を明瞭に捉えることができ、
かつ高温高圧の坑井にも使用可能となる。
【0016】
【発明の効果】以上詳細に説明したように、本発明によ
れば、アンテナ部を含めて、耐熱耐圧金属筐体に収容さ
れており、しかも電磁波に対するアンテナの放射特性は
有効に維持することができる。また、アンテナと金属筐
体間における電磁波反射を抑圧する構成とすることが可
能であり、さらに、ゾンデ部とアンテナ部とを1箇所だ
けの接続部で着脱可能とすることができるために取扱い
は至便となり、しかもこの接続部における送信波と受信
波の相互漏洩干渉を大幅に軽減し得るものである。従っ
て、地下情報を得る坑井内レーダとしての実用上の効果
は極めて大である。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施例による坑井内レーダの構成外
観図である。
【図2】坑井内レーダのアンテナ部の構成を鳥瞰図で示
している。
【図3】坑井内レーダのゾンデ部及びアンテナ部の構成
図である。
【図4】レーダ回路の概略図である。
【図5】フェライト板(電磁シールド材)をアンテナ凾
下方に設けた時の受信波の波形図である。
【図6】フェライト板(電磁シールド材)がない時の受
信波の波形図である。
【図7】コネクタが1箇所の時の受信板の波形図であ
る。
【図8】コネクタが1箇所の時のネット・ワーク・アナ
ライザによるS11パラメータ(反射)の波形図である。
【図9】従来のコネクタが2箇所の時の受信波の波形図
である。
【図10】従来のコネクタが2箇所の時のネット・ワー
ク・アナライザによるS11パラメータ(反射)の波形図
である。
【図11】アンテナ・ゾンデ間の本発明で使用する接続
部の断面図である。
【図12】本発明による坑井内レーダによる計測例を示
す配置図(a)と受信波の波形図(b)である。
【符号の説明】
1 水中コネクタ 2 ゾンデ部 3 アンテナ部 4 窓付金属筐体 5 ライニングゴム層 6 アンテナ凾 7 バイトンゴムの“かまぼこ形”蓋 8 アンテナ・ゾンデ接続部 9 フェライト板(電磁シールド材) 10 受信アンテナ 11 送信アンテナ 12 魔法瓶用断熱材 13 魔法瓶用低温溶融金属栓 14 電磁波回路(送受信回路を含む) 15 多重伝送回路 16 方位計部 17 モード減速機部 18 魔法瓶用低温溶融金属栓 19 魔法瓶用断熱材 20 インシュレーティング・ストッパ 21 電源制御器 22 RDL(遅延回路) 23 SPG(同調回路) 24 STC(Sensitivity Time Control) 25 送信器 26 受信器 27 送信用同軸線(ゾンデ部側) 28 受信用同軸線(ゾンデ部側) 29 送信用同軸線(アンテナ部側) 30 受信用同軸線(アンテナ部側) 31 送信用コネクタ 32 受信用コネクタ 33 受信アンテナ用バラン 34 送信アンテナ用バラン
─────────────────────────────────────────────────────
【手続補正書】
【提出日】平成7年6月7日
【手続補正1】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0010
【補正方法】変更
【補正内容】
【0010】以上のように、(a)窓付金属筐体4中に
アンテナ10,11を固定したアンテナ凾6を格納し、
窓部を通じて金属に妨げられずに電磁波が自由に通過で
きるようにすると共に窓部を保護するため、当該筐体内
部の空隙に耐熱性エポキシ樹脂を充填した上で耐熱性を
有するバイトン系ゴム層5でライニングして耐圧性およ
び水密性を付与した。バイトン系ゴム層5は200℃の
耐熱性と20MPa 以上の耐圧強度を持たせるためにラ
イニング後、1次加硫、ついで2次加硫(プレス加硫)
を行っている。 (b)アンテナ10,11は金属製筐体4中に格納され
ているため、放射された電磁波は当該筐体4で乱反射し
ノイズとなって広い時間帯域にわたって受信波を汚染す
るので目標体からの反射波をマスクして、目標体の認識
が、困難になる。このノイズを除去するためアンテナ凾
6を支持している金属筐体4内に広幅のスリットを設
け、電磁シールド材であるフェライト板(厚さ:7m
m)9の埋め込みを行うことにより、この種のノイズの
抑圧を可能にした。 (c)坑井内レーダの製作上、保守上の理由からアンテ
ナ部3とゾンデ部2は分離できるように構成されてい
る。ゾンデ部には内部に魔法瓶があり電子機器が格納
されているので、耐熱性は確保されているが、アンテナ
部3の内部は熱伝導により容易に外部温度まで上昇す
る。そのため、送受信器等の電子機器は2〜3m離して
魔法瓶中に納め、その間を給電線である同軸線27,2
8,29,30で結んでいる。このため、従来は同軸線
はアンテナ部3とゾンデ部2の接続部8と、工作・組立
・保守の必要から送受信器25,26を単独に取り出し
・取り付けができるように送受信器25,26近傍にも
う1箇所接続部を設けていた。従って、アンテナ10,
11と送受信器25,26の間には各給電線で2箇所の
コネクタが存在することになり、これらコネクタ間で電
磁波の多重反射が生じシステムノイズの大きな要因とな
っていた。本発明では接続部を送信用,受信用のいずれ
も1箇所だけにして、この種のノイズの抑制を可能にし
た。 (d)給電線27,28,29,30として耐熱同軸線
を使用しているが、同軸線にコネクタを取り付けるに
は、その工作上の理由から絶縁被覆が取り除かれるの
で、送受信の同軸線間で電磁波の洩れ込みが生じノイズ
となる。これを除去するため、送受信それぞれのコネク
タ31,32を隣り合わせに平行に配列せず、互いに位
置をずらした雁行状配列として線間の相互干渉を防止
し、この種のノイズの抑制を可能にした(図11参
照)。
【手続補正2】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0012
【補正方法】変更
【補正内容】
【0012】送信アンテナ11から放射されたモノサイ
クルの電磁波パルスは探知すべき目標物から反射されて
受信アンテナ10によって受信される。この電磁波は式
(1)で示される電力を有しており、受信アンテナ10
に高周波の電圧を誘起するので、受信器26で増幅し、
更に低周波に変換されて7芯ケーブルを経由して地上の
記録計に表示される。
【数1】 Pr =Pt ・(η2 ・G2 ・λ2 ・R2(64π2 ・D2))exp(−4aD) ………(1) Pr :受信電力 Pt :送信電力 η:送・受信効率
G:アンテナ利得 λ:波長 R:反射係数 D:反射面までの距離 a:
減衰定数
【手続補正3】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】符号の説明
【補正方法】変更
【補正内容】
【符号の説明】 1 水中コネクタ 2 ゾンデ部 3 アンテナ部 4 窓付金属筐体 5 ライニングゴム層 6 アンテナ凾 7 バイトンゴムの“かまぼこ形”蓋 8 アンテナ・ゾンデ接続部 9 フェライト板(電磁シールド材) 10 受信アンテナ 11 送信アンテナ 12 魔法瓶用断熱材 13 魔法瓶用低温溶融金属栓 14 電磁波回路(送受信回路を含む) 15 多重伝送回路 16 方位計部 17 モー減速機部 18 魔法瓶用低温溶融金属栓 19 魔法瓶用断熱材 20 インシュレーティング・ストッパ 21 電源制御器 22 RDL(遅延回路) 23 SPG(同調回路) 24 STC(Sensitivity Time Control) 25 送信器 26 受信器 27 送信用同軸線(ゾンデ部側) 28 受信用同軸線(ゾンデ部側) 29 送信用同軸線(アンテナ部側) 30 受信用同軸線(アンテナ部側) 31 送信用コネクタ 32 受信用コネクタ 33 受信アンテナ用バラン 34 送信アンテナ用バラン

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 電子回路を耐熱耐圧保護容器内に収容す
    るゾンデ部と該ゾンデ部に接続されるアンテナ部とを備
    えて、前記ゾンデ部には外部制御部に接続されるケーブ
    ルが連結されて、該ケーブルにより坑井内に吊り下げら
    れた状態で前記アンテナ部を介して所定の電磁波の送受
    を行う耐熱耐圧性坑井内レーダにおいて、 前記アンテナ部は、前記電磁波が低減衰で通過可能な窓
    部を有する窓付金属筐体内に送信アンテナと受信アンテ
    ナとを格納して樹脂を充填した状態でゴム層にて耐熱耐
    圧構造に仕上げられたことを特徴とする耐熱耐圧性坑井
    内レーダ。
  2. 【請求項2】 前記送信アンテナと前記受信アンテナは
    前記窓部に適合する窓を有する金属製アンテナ凾に格納
    された状態で前記窓付金属筐体内に収容され、さらに前
    記窓付金属筐体に設けられた幅広スリット内に電磁シー
    ルド材としてのフェライト材が埋め込まれて前記アンテ
    ナと該窓付金属筐体間の妨害電磁波反射を抑制するよう
    に構成されたことを特徴とする請求項1に記載の耐熱耐
    圧性坑井内レーダ。
  3. 【請求項3】 前記アンテナ部と前記ゾンデ部とは、1
    個の送信用コネクタと1個の受信用コネクタとをそれぞ
    れ介在させた送受2本の同軸線により各同軸線で1箇所
    で接続され、さらに前記1個の送信用コネクタと前記1
    個の受信用コネクタとはそれぞれの相互接続位置が前記
    2本の同軸線に沿う方向で僅かにずらせた雁行状配列と
    されていることを特徴とする請求項1又は2に記載の耐
    熱耐圧性坑井内レーダ。
JP12040195A 1995-04-24 1995-04-24 耐熱耐圧性坑井内レーダ Pending JPH08292270A (ja)

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