JPH08284890A - 粉体分散ガス用ファン - Google Patents
粉体分散ガス用ファンInfo
- Publication number
- JPH08284890A JPH08284890A JP8427295A JP8427295A JPH08284890A JP H08284890 A JPH08284890 A JP H08284890A JP 8427295 A JP8427295 A JP 8427295A JP 8427295 A JP8427295 A JP 8427295A JP H08284890 A JPH08284890 A JP H08284890A
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- JP
- Japan
- Prior art keywords
- gas
- powder
- impeller
- fan
- diameter
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- Structures Of Non-Positive Displacement Pumps (AREA)
- Drying Of Solid Materials (AREA)
Abstract
(57)【要約】
【目的】 微粉固体粒子分散ガスに対して長時間使用し
ても粉体の付着による流路狭窄や閉塞を生じることのな
い微粉固体粒子分散ガス用ファンを提供する。 【構成】 羽根車、それを収納するケーシング及びケー
シングの側壁に取りつけられたガス排出管より構成さ
れ、羽根車をモーターで駆動して高速回転することによ
り生じる遠心力により、羽根車の中心部分に供給される
ガスに圧力と運動エネルギーを与えてガス排出管から排
出する形式の遠心ファンにおいて、モーター駆動軸とは
反対側の位置のケーシング壁面にガス供給管の径よりも
大きい径の開口部を設け、開口部の径と同じ内径を有す
る円筒状で蓋板を有する給気ボックスを上記開口部に固
定し、少なくとも1本のガス供給管を給気ボックスの円
筒状側壁に接線方向に取り付けたものである。
ても粉体の付着による流路狭窄や閉塞を生じることのな
い微粉固体粒子分散ガス用ファンを提供する。 【構成】 羽根車、それを収納するケーシング及びケー
シングの側壁に取りつけられたガス排出管より構成さ
れ、羽根車をモーターで駆動して高速回転することによ
り生じる遠心力により、羽根車の中心部分に供給される
ガスに圧力と運動エネルギーを与えてガス排出管から排
出する形式の遠心ファンにおいて、モーター駆動軸とは
反対側の位置のケーシング壁面にガス供給管の径よりも
大きい径の開口部を設け、開口部の径と同じ内径を有す
る円筒状で蓋板を有する給気ボックスを上記開口部に固
定し、少なくとも1本のガス供給管を給気ボックスの円
筒状側壁に接線方向に取り付けたものである。
Description
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、粉体が分散しているガ
スの昇圧に使用するに適したファンに関するものであ
る。
スの昇圧に使用するに適したファンに関するものであ
る。
【0002】
【従来の技術】ケーシング中に収納された羽根車の高速
回転により生じる遠心力により、羽根車の中心部分に供
給されるガスに圧力と運動エネルギーを与える構造の遠
心ファンは広く使用されている。基本的な構造を説明す
ると、図7はその概念を示す側面図、図8は上方から見
た平面図で、ケーシング41中に多数の羽根42をボス
43に取りつけた羽根車が収納されている羽根車ユニッ
ト4と、ケーシングの側壁に接線方向に取りつけられた
ガス排出管5を有し、全体としてかたつむりの形状にな
っている。ガス供給管3はモーター駆動軸とは反対側の
位置のケーシングの壁面に垂直に取りつけられ、ガスが
羽根車の中心に供給されるようになっている。記号44
はモーター駆動軸に直結する回転軸、記号6は羽根車の
駆動用モーター、記号61はモーター駆動軸である。
回転により生じる遠心力により、羽根車の中心部分に供
給されるガスに圧力と運動エネルギーを与える構造の遠
心ファンは広く使用されている。基本的な構造を説明す
ると、図7はその概念を示す側面図、図8は上方から見
た平面図で、ケーシング41中に多数の羽根42をボス
43に取りつけた羽根車が収納されている羽根車ユニッ
ト4と、ケーシングの側壁に接線方向に取りつけられた
ガス排出管5を有し、全体としてかたつむりの形状にな
っている。ガス供給管3はモーター駆動軸とは反対側の
位置のケーシングの壁面に垂直に取りつけられ、ガスが
羽根車の中心に供給されるようになっている。記号44
はモーター駆動軸に直結する回転軸、記号6は羽根車の
駆動用モーター、記号61はモーター駆動軸である。
【0003】このファンは粉体を含まないガスに関して
は問題がないが、粉体が分散しているガスに使用する
と、羽根車のボス43及びその近くの羽根42が密集し
ている部分に粉体が衝突し、付着し、次第に成長して固
着し、ガス流路を狭窄して最終的には閉塞するようにな
る。特に、油脂含量の多い粉末、例えば粉ミルクなどの
付着性の強い粉体を分散しているガスの場合に、この傾
向は顕著である。粉体が分散しているガスとしては、粉
体の空気輸送、流動乾燥、流動冷却、噴霧乾燥、粉砕或
は流動層反応等により生じる粉体とガスの混合流が挙げ
られる。このようなガスを管路中で昇圧できれば機器や
プロセス構成が簡素化される可能性があるが、閉塞せず
に長時間の使用できる粉体分散ガス用ファンがなかっ
た。
は問題がないが、粉体が分散しているガスに使用する
と、羽根車のボス43及びその近くの羽根42が密集し
ている部分に粉体が衝突し、付着し、次第に成長して固
着し、ガス流路を狭窄して最終的には閉塞するようにな
る。特に、油脂含量の多い粉末、例えば粉ミルクなどの
付着性の強い粉体を分散しているガスの場合に、この傾
向は顕著である。粉体が分散しているガスとしては、粉
体の空気輸送、流動乾燥、流動冷却、噴霧乾燥、粉砕或
は流動層反応等により生じる粉体とガスの混合流が挙げ
られる。このようなガスを管路中で昇圧できれば機器や
プロセス構成が簡素化される可能性があるが、閉塞せず
に長時間の使用できる粉体分散ガス用ファンがなかっ
た。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】本発明は、粉体分散ガ
スに対して長時間使用しても粉体の付着による流路狭窄
や閉塞を生じることのないファンを提供することを目的
とする。
スに対して長時間使用しても粉体の付着による流路狭窄
や閉塞を生じることのないファンを提供することを目的
とする。
【0005】
【課題を解決するための手段】本発明にかかわる粉体分
散ガス用ファンは、羽根車、それを収納するケーシング
及びケーシングの側壁に取りつけられたガス排出管より
構成され、羽根車をモーターで駆動して高速回転するこ
とにより生じる遠心力により、羽根車の中心部分に供給
されるガスに圧力と運動エネルギーを与えてガス排出管
から排出する形式の遠心ファンにおいて、モーター駆動
軸とは反対側の位置のケーシング壁面にガス供給管の径
よりも大きい径の開口部を設け、開口部の径と同じ内径
を有する円筒状で蓋板を有する給気ボックスを上記開口
部に固定し、少なくとも1本のガス供給管を給気ボック
スの円筒状側壁に接線方向に取り付けたものであること
を特徴とする。
散ガス用ファンは、羽根車、それを収納するケーシング
及びケーシングの側壁に取りつけられたガス排出管より
構成され、羽根車をモーターで駆動して高速回転するこ
とにより生じる遠心力により、羽根車の中心部分に供給
されるガスに圧力と運動エネルギーを与えてガス排出管
から排出する形式の遠心ファンにおいて、モーター駆動
軸とは反対側の位置のケーシング壁面にガス供給管の径
よりも大きい径の開口部を設け、開口部の径と同じ内径
を有する円筒状で蓋板を有する給気ボックスを上記開口
部に固定し、少なくとも1本のガス供給管を給気ボック
スの円筒状側壁に接線方向に取り付けたものであること
を特徴とする。
【0006】本発明の粉体分散ガス用ファンを添付図面
により具体的に説明する。図1はガス供給管が1本のフ
ァンを上から見た平面図、図2は図1に示したファンの
側面図、図3は図1に示したファンの給気ボックス2を
逆さにして見た図、図4はファンの羽根車ユニット4を
上部から見た平面図、図5はガス供給管が2本のファン
を上から見た平面図、図6はガス供給管が4本のファン
を上から見た平面図である。羽根車ユニット4は従来の
遠心ファンと同様で、ケーシング41中に多数の羽根4
2をボス43に取りつけた羽根車が収納されており、ケ
ーシングの側壁に接線方向に取りつけられたガス排出管
5を有している。本発明はモーター駆動軸61とは反対
側の位置のケーシングの壁面にガス供給管3の径よりも
大きい径の開口部45を設け、開口部45の径と同じ内
径を有する円筒状で蓋板を有する給気ボックス2を上記
開口部に固定し、少なくとも1本のガス供給管3(3
A,3B,3C,3D)を給気ボックス2の円筒状側壁
に接線方向に取り付けてある点で従来の遠心ファンとは
異なる。ガス供給管3を給気ボックス2に取りつける方
向は、ガスの流れが羽根車の回転方向(図1に矢印で示
す)に一致するようにする。ケーシングに設けた開口部
45の直径は、ガス供給管3の内径の2倍以上であるこ
とが望ましい。また羽根車は、側壁を有しないオープン
羽根の方が、洗浄性の点で好ましい。
により具体的に説明する。図1はガス供給管が1本のフ
ァンを上から見た平面図、図2は図1に示したファンの
側面図、図3は図1に示したファンの給気ボックス2を
逆さにして見た図、図4はファンの羽根車ユニット4を
上部から見た平面図、図5はガス供給管が2本のファン
を上から見た平面図、図6はガス供給管が4本のファン
を上から見た平面図である。羽根車ユニット4は従来の
遠心ファンと同様で、ケーシング41中に多数の羽根4
2をボス43に取りつけた羽根車が収納されており、ケ
ーシングの側壁に接線方向に取りつけられたガス排出管
5を有している。本発明はモーター駆動軸61とは反対
側の位置のケーシングの壁面にガス供給管3の径よりも
大きい径の開口部45を設け、開口部45の径と同じ内
径を有する円筒状で蓋板を有する給気ボックス2を上記
開口部に固定し、少なくとも1本のガス供給管3(3
A,3B,3C,3D)を給気ボックス2の円筒状側壁
に接線方向に取り付けてある点で従来の遠心ファンとは
異なる。ガス供給管3を給気ボックス2に取りつける方
向は、ガスの流れが羽根車の回転方向(図1に矢印で示
す)に一致するようにする。ケーシングに設けた開口部
45の直径は、ガス供給管3の内径の2倍以上であるこ
とが望ましい。また羽根車は、側壁を有しないオープン
羽根の方が、洗浄性の点で好ましい。
【0007】粉体分散ガスが給気ボックス2の円筒状側
壁に接線方向に取り付けてあるガス供給管3から送入さ
れる際に、ガス中の粉体は給気ボックス2の内壁に衝突
し、羽根車ユニットのケーシング41の壁面に設けた開
口部45の周縁から羽根車ユニット4内に導入される
が、開口部45の径はガス供給管5の径よりも大きく、
好ましくはガス供給管の内径の2倍以上であるので、粉
体は羽根車の中心部を避けて羽根と羽根との間隔が開い
た部分に導入され、且つこの部分では羽根車の中心部よ
り遠心力が強いので、粉体はボス44や羽根42に付着
することなく、圧力と運動エネルギーを与えられたガス
と共にガス排出管5から排出される。
壁に接線方向に取り付けてあるガス供給管3から送入さ
れる際に、ガス中の粉体は給気ボックス2の内壁に衝突
し、羽根車ユニットのケーシング41の壁面に設けた開
口部45の周縁から羽根車ユニット4内に導入される
が、開口部45の径はガス供給管5の径よりも大きく、
好ましくはガス供給管の内径の2倍以上であるので、粉
体は羽根車の中心部を避けて羽根と羽根との間隔が開い
た部分に導入され、且つこの部分では羽根車の中心部よ
り遠心力が強いので、粉体はボス44や羽根42に付着
することなく、圧力と運動エネルギーを与えられたガス
と共にガス排出管5から排出される。
【0008】本発明のファンは、複数系統のガス輸送管
をまとめて昇圧することが容易である。例えば、2系統
のガスの場合は図5に示すように2本のガス供給管3
A,3Bを給気ボックスの円筒状側壁に180度の位相
差で接線方向に取り付け、3系統のガスの場合は3本の
ガス供給管を給気ボックスの円筒状側壁に120度の位
相差で接線方向に取り付け、4系統のガスの場合は図6
に示すように4本のガス供給管3A,3B,3C,3D
を給気ボックスの円筒状側壁に90度の位相差で接線方
向に取り付ければ良い。同様に5本以上のガス供給管を
給気ボックスの円筒状側壁に接線方向に取り付けること
が可能である。
をまとめて昇圧することが容易である。例えば、2系統
のガスの場合は図5に示すように2本のガス供給管3
A,3Bを給気ボックスの円筒状側壁に180度の位相
差で接線方向に取り付け、3系統のガスの場合は3本の
ガス供給管を給気ボックスの円筒状側壁に120度の位
相差で接線方向に取り付け、4系統のガスの場合は図6
に示すように4本のガス供給管3A,3B,3C,3D
を給気ボックスの円筒状側壁に90度の位相差で接線方
向に取り付ければ良い。同様に5本以上のガス供給管を
給気ボックスの円筒状側壁に接線方向に取り付けること
が可能である。
【0009】粉体を冷却する必要がある場合は、複数の
ガス供給管の内の一部から除湿・冷却ガスを送入しても
良い。また除湿・冷却ガスは、給気ボックスの蓋板の中
央に垂直に除湿・冷却ガス送入管を取りつけて、その管
から羽根車の中心部に送入しても良い。
ガス供給管の内の一部から除湿・冷却ガスを送入しても
良い。また除湿・冷却ガスは、給気ボックスの蓋板の中
央に垂直に除湿・冷却ガス送入管を取りつけて、その管
から羽根車の中心部に送入しても良い。
【0010】本発明のファンは、羽根車ユニットや給気
ボックスの分解洗浄、点検、組立が容易で、90℃以上
の温水、洗剤液、蒸気等での内部殺菌処理が可能であ
る。
ボックスの分解洗浄、点検、組立が容易で、90℃以上
の温水、洗剤液、蒸気等での内部殺菌処理が可能であ
る。
【0011】ファンの静圧は羽根車の直径の関数であ
る。回転数を特定した場合、例えば羽根車の直径400
mmの場合に静圧は水柱300mm、羽根車の直径50
0mmの場合に静圧は水柱500mm、羽根車の直径6
00mmの場合に静圧は水柱700mmと言うような関
係になる。一方ファンの風量は羽根の幅に比例する。従
って、所望静圧に応じて羽根車の直径を幾種類かに予め
設定し、風量は羽根の幅を変えることにより対応するよ
うにすれば、部品を共通化してコストを削減することが
できる。
る。回転数を特定した場合、例えば羽根車の直径400
mmの場合に静圧は水柱300mm、羽根車の直径50
0mmの場合に静圧は水柱500mm、羽根車の直径6
00mmの場合に静圧は水柱700mmと言うような関
係になる。一方ファンの風量は羽根の幅に比例する。従
って、所望静圧に応じて羽根車の直径を幾種類かに予め
設定し、風量は羽根の幅を変えることにより対応するよ
うにすれば、部品を共通化してコストを削減することが
できる。
【0012】本発明の粉体分散ガス用ファンの使用例
を、サイクロンシステムについて説明する。粉体の空気
輸送、流動乾燥、流動冷却、噴霧乾燥、粉砕或は流動層
反応等により生じる粉体とガスの混合流からガスを分離
して粉体を捕集するためには、図10に示すように、上
部に蓋板71を有する円筒状胴部72、胴部の下部に接
続された倒置円錐状のコーン部73、胴部の側壁に接線
方向に取りつけられた入口管74、胴部の蓋板71の中
央に挿入された内筒75及びコーン部の下端に取りつけ
られた粉体排出管76により構成されているサイクロン
7(7A,7B)が広く利用されている。入口管から円
筒状胴部に接線方向に送入された粉体とガスの混合流は
胴部内壁に添って旋回しながら下降し、この間に粉体に
遠心力が働いて粉体は壁方向に移動しガス流から分離さ
れる。サイクロンでは胴部及びコーン部の全体にわたっ
て渦流が存在し、サイクロン入口部から中心に向かって
旋回速度が上昇するに伴って静圧が低下する。その結果
コーン下部の粉体排出口の静圧はガス入口部の圧力より
サイクロンの圧力損失の1.5〜2倍相当分の低い圧力
になる。サイクロンの使用に当たっては、粉体とガスの
混合流を加圧状態でサイクロンに圧入することもある
が、内筒出口にファンを設けてガスを吸引する場合が多
く、粉体排出口の静圧は水柱−300mm〜−400m
mの負圧になる。このため、粉体排出管から粉体を抜き
出すには、粉体排出管76下部にロータリーバルブ77
又はダブルダンパーを設けることが必要であった。ロー
タリーバルブやダブルダンパーのような遮閉装置は高価
であり、またシール不良による閉塞などのトラブルが生
ずることが多く、洗浄性の面でも問題が多い。大型の流
動乾燥装置や噴霧乾燥装置では4〜10本のサイクロン
が使用されている。複数のメインサイクロン7A,7B
…を使用した場合、ロータリーバルブ77又はダブルダ
ンパーから排出された粉体は粉体輸送管8に流下させ、
圧送用空気により高密度の粉体分散ガス流として小型の
最終サイクロン7Cに導入し、ここで分離した粉体は再
度ロータリーバルブ77又はダブルダンパーを経て製品
ホッパー9に貯蔵する。
を、サイクロンシステムについて説明する。粉体の空気
輸送、流動乾燥、流動冷却、噴霧乾燥、粉砕或は流動層
反応等により生じる粉体とガスの混合流からガスを分離
して粉体を捕集するためには、図10に示すように、上
部に蓋板71を有する円筒状胴部72、胴部の下部に接
続された倒置円錐状のコーン部73、胴部の側壁に接線
方向に取りつけられた入口管74、胴部の蓋板71の中
央に挿入された内筒75及びコーン部の下端に取りつけ
られた粉体排出管76により構成されているサイクロン
7(7A,7B)が広く利用されている。入口管から円
筒状胴部に接線方向に送入された粉体とガスの混合流は
胴部内壁に添って旋回しながら下降し、この間に粉体に
遠心力が働いて粉体は壁方向に移動しガス流から分離さ
れる。サイクロンでは胴部及びコーン部の全体にわたっ
て渦流が存在し、サイクロン入口部から中心に向かって
旋回速度が上昇するに伴って静圧が低下する。その結果
コーン下部の粉体排出口の静圧はガス入口部の圧力より
サイクロンの圧力損失の1.5〜2倍相当分の低い圧力
になる。サイクロンの使用に当たっては、粉体とガスの
混合流を加圧状態でサイクロンに圧入することもある
が、内筒出口にファンを設けてガスを吸引する場合が多
く、粉体排出口の静圧は水柱−300mm〜−400m
mの負圧になる。このため、粉体排出管から粉体を抜き
出すには、粉体排出管76下部にロータリーバルブ77
又はダブルダンパーを設けることが必要であった。ロー
タリーバルブやダブルダンパーのような遮閉装置は高価
であり、またシール不良による閉塞などのトラブルが生
ずることが多く、洗浄性の面でも問題が多い。大型の流
動乾燥装置や噴霧乾燥装置では4〜10本のサイクロン
が使用されている。複数のメインサイクロン7A,7B
…を使用した場合、ロータリーバルブ77又はダブルダ
ンパーから排出された粉体は粉体輸送管8に流下させ、
圧送用空気により高密度の粉体分散ガス流として小型の
最終サイクロン7Cに導入し、ここで分離した粉体は再
度ロータリーバルブ77又はダブルダンパーを経て製品
ホッパー9に貯蔵する。
【0013】しかし本発明の粉体分散ガス用ファンを使
用すれば、図9に示すように、サイクロン7A,7B…
の粉体排出管76を直接ファン1のガス供給管3に接続
することにより、そのまま(ロータリーバルブ又はダブ
ルダンパーを使用することなく)最終サイクロン7Cに
導入することができる。メインサイクロンと小型サイク
ロン及び管路の圧力損失分全てを賄える静圧のファンを
使えばメインサイクロン粉出口と小型サイクロン粉出口
をブローダウン(サイクロン内の空気が粉と共に出口か
ら吹き出す状態)状態にすることが可能であるため、両
サイクロン粉出口のロータリーバルブまたはダブルダン
バーを使わずにシステムを構成することが可能になる。
これにより、コストの大幅な軽減と粉の閉塞トラブルを
解決できるばかりでなく、両サイクロンの分離捕集効率
を高める効果があり、シール性保持や洗浄などのメンテ
ナンス労力を格段に軽減できるなど、波及効果は極めて
大きい。
用すれば、図9に示すように、サイクロン7A,7B…
の粉体排出管76を直接ファン1のガス供給管3に接続
することにより、そのまま(ロータリーバルブ又はダブ
ルダンパーを使用することなく)最終サイクロン7Cに
導入することができる。メインサイクロンと小型サイク
ロン及び管路の圧力損失分全てを賄える静圧のファンを
使えばメインサイクロン粉出口と小型サイクロン粉出口
をブローダウン(サイクロン内の空気が粉と共に出口か
ら吹き出す状態)状態にすることが可能であるため、両
サイクロン粉出口のロータリーバルブまたはダブルダン
バーを使わずにシステムを構成することが可能になる。
これにより、コストの大幅な軽減と粉の閉塞トラブルを
解決できるばかりでなく、両サイクロンの分離捕集効率
を高める効果があり、シール性保持や洗浄などのメンテ
ナンス労力を格段に軽減できるなど、波及効果は極めて
大きい。
【0014】
【発明の効果】本発明のファンは粉体分散ガスに対して
長時間使用しても粉体の付着による流路狭窄や閉塞を生
じることがない。また複数系統のガス輸送管をまとめて
昇圧することが容易である。また分解洗浄、点検、組立
が容易で90℃以上の温水、洗剤液、蒸気等での内部殺
菌処理が可能なので、食品、薬品などの粉体の空気輸送
ラインに組み込んで使用できる。
長時間使用しても粉体の付着による流路狭窄や閉塞を生
じることがない。また複数系統のガス輸送管をまとめて
昇圧することが容易である。また分解洗浄、点検、組立
が容易で90℃以上の温水、洗剤液、蒸気等での内部殺
菌処理が可能なので、食品、薬品などの粉体の空気輸送
ラインに組み込んで使用できる。
【図1】本発明のファンを上から見た平面図。
【図2】図1に示したファンの側面図。
【図3】図1に示したファンの給気ボックス2を逆さに
して見た図。
して見た図。
【図4】ファンの羽根車ユニットを上から見た平面図。
【図5】本発明の異なる実施態様の側面図。
【図6】本発明のさらに異なる実施態様の側面図。
【図7】従来の遠心ファンの側面図。
【図8】従来の遠心ファンの平面図。
【図9】サイクロンシステムにおける本発明のファンの
使用例。
使用例。
【図10】従来のサイクロンシステム。
1 ファン 2 給気ボックス 3,3A,3B,3C,3D ガス供給管 4 羽根車ユニット 41 ケーシング 42 羽根 43 ボス(羽根車取付部) 44 回転軸 45 羽根車ケーシング壁面の開口部 5 ガス排出管 6 モーター 61 モーター駆動軸 7 サイクロン 71 蓋板 72 円筒状胴部 73 コーン部 74 入口管 75 内筒 76 粉体排出管 77 ロータリーバルブ 8 粉体輸送管 9 ホッパー
Claims (2)
- 【請求項1】 羽根車、それを収納するケーシング及び
ケーシングの側壁に取りつけられたガス排出管より構成
され、羽根車をモーターで駆動して高速回転することに
より生じる遠心力により、羽根車の中心部分に供給され
るガスに圧力と運動エネルギーを与えてガス排出管から
排出する形式の遠心ファンにおいて、モーター駆動軸と
は反対側の位置のケーシング壁面にガス供給管の径より
も大きい径の開口部を設け、開口部の径と同じ内径を有
する円筒状で蓋板を有する給気ボックスを上記開口部に
固定し、少なくとも1本のガス供給管を給気ボックスの
円筒状側壁に接線方向に取り付けたものであることを特
徴とする粉体分散ガス用ファン。 - 【請求項2】 ケーシングに設けた開口部の直径がガス
供給管の内径の2倍以上である請求項1に記載の粉体分
散ガス用ファン。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP08427295A JP3573520B2 (ja) | 1995-04-10 | 1995-04-10 | 粉体分散ガス用ファン |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP08427295A JP3573520B2 (ja) | 1995-04-10 | 1995-04-10 | 粉体分散ガス用ファン |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH08284890A true JPH08284890A (ja) | 1996-10-29 |
JP3573520B2 JP3573520B2 (ja) | 2004-10-06 |
Family
ID=13825825
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP08427295A Expired - Fee Related JP3573520B2 (ja) | 1995-04-10 | 1995-04-10 | 粉体分散ガス用ファン |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP3573520B2 (ja) |
Cited By (3)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2012002087A (ja) * | 2010-06-14 | 2012-01-05 | Okatomi:Kk | 多翼ファンの吸込口に取り付けるチェンバー構造 |
JPWO2014073054A1 (ja) * | 2012-11-07 | 2016-09-08 | 日本オイルポンプ株式会社 | ポンプ装置 |
CN111442624A (zh) * | 2020-04-02 | 2020-07-24 | 竺永洪 | 一种中草药无损式热处理设备 |
-
1995
- 1995-04-10 JP JP08427295A patent/JP3573520B2/ja not_active Expired - Fee Related
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