JPH08279621A - 平衡圧力センサとその方法 - Google Patents

平衡圧力センサとその方法

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JPH08279621A
JPH08279621A JP9336196A JP9336196A JPH08279621A JP H08279621 A JPH08279621 A JP H08279621A JP 9336196 A JP9336196 A JP 9336196A JP 9336196 A JP9336196 A JP 9336196A JP H08279621 A JPH08279621 A JP H08279621A
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piezoresistive elements
diaphragm
elements
conductivity type
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JP9336196A
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Ira E Baskett
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Motorola Inc
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    • G01MEASURING; TESTING
    • G01LMEASURING FORCE, STRESS, TORQUE, WORK, MECHANICAL POWER, MECHANICAL EFFICIENCY, OR FLUID PRESSURE
    • G01L9/00Measuring steady of quasi-steady pressure of fluid or fluent solid material by electric or magnetic pressure-sensitive elements; Transmitting or indicating the displacement of mechanical pressure-sensitive elements, used to measure the steady or quasi-steady pressure of a fluid or fluent solid material, by electric or magnetic means
    • G01L9/0041Transmitting or indicating the displacement of flexible diaphragms
    • G01L9/0051Transmitting or indicating the displacement of flexible diaphragms using variations in ohmic resistance
    • G01L9/0052Transmitting or indicating the displacement of flexible diaphragms using variations in ohmic resistance of piezoresistive elements
    • G01L9/0054Transmitting or indicating the displacement of flexible diaphragms using variations in ohmic resistance of piezoresistive elements integral with a semiconducting diaphragm

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Abstract

(57)【要約】 【課題】 同じ基板上の制御検知回路構成と容易に統合
され、直接的なオフセット・トリミングが可能な高感度
平衡圧力センサを提供する。 【解決手段】 第1対および第2対の圧抵抗素子56,
58を採用する平衡圧力センサが、シリコン・ダイヤフ
ラム50の1辺54に隣接して配置される。各対の圧抵
抗素子56,58は、さらに応力最大点直線330の対
向側にあるように配置され、長軸が互いに垂直になるよ
う配向された少なくとも2つの抵抗体によって構成され
る。圧抵抗素子60,62,64,66は、ダイヤフラ
ム50の領域をダイヤフラム50の導電型とは反対の導
電型のドーパントによりドーピングすることによって形
成される。圧抵抗素子60,62,64,66を第1,
第2,第3および第4アーム1,2,3,4で電気ブリ
ッジ回路5内に電気的に結合する接続領域70,71,
72,73,74,75,76が各対56,58の内部
に形成される。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、一般にシリコン圧力セ
ンサに関し、さらに詳しくは、平衡電気ブリッジ回路を
有するシリコン圧力センサに関する。
【0002】
【従来の技術および発明が解決しようとする課題】薄い
シリコン・ダイヤフラムを利用するシリコン圧力センサ
は、周知のものである。通常、シリコン基板の一部分が
エッチングされて、差圧に応答して屈撓するだけの充分
な薄さをもつ領域を形成して、薄いシリコン・ダイヤフ
ラムが形成される。差圧を加えることは、特定の必要性
に応じて作成された複数の物理的構造で実施することが
できる。差圧を加えるために用いられる方法に関わら
ず、ダイヤフラムに差圧が加わると、ダイヤフラムが屈
撓し、その結果ダイヤフラム内に形成されたシリコン抵
抗体の抵抗を変化させる応力が発生する。抵抗の変化
は、ダイヤフラムに作用する圧力に比例する。適切に配
向されたシリコン抵抗体のシリコン結晶の屈撓によるこ
の圧抵抗応答と、このような屈撓が起こす応力とは、圧
力トランスデューサの製造に利用されてきた周知の現象
である。この抵抗変化を検知するための2種類の一般的
な方法は、従来のホイートストン・ブリッジ法(Wheats
tone bridge approach)と4コネクタ抵抗素子(four c
onnector resistive element)である。
【0003】ホイートストン・ブリッジ法は、数種類の
抵抗体配置法を用いて実行することができる。第1の構
造は、矩形のダイヤフラム内に4辺に隣接して抵抗体を
形成する。別の構造では、4個の抵抗体を互いに等距離
に、円形ダイヤフラムの円周に隣接して形成する。第3
の構造は、矩形のダイヤフラムの長さと幅、または円形
ダイヤフラムの半径と交差する直線内に抵抗体を形成す
る。どの構造が採用されようとも、ダイヤフラム内に抵
抗素子を正確に配置することが、圧力センサが適切に機
能するためにきわめて重要である。これは、ダイヤフラ
ムの異なる部分が別々に屈撓して、応力が可変するため
である。
【0004】従来のホイートストン法の1つを採用する
圧力トランスデューサの製造は成功収めたが、いくつか
の欠点がある。たとえば、日常的な工程の変動により起
こる4個の抵抗体素子の個々の抵抗値の小さな差が、ブ
リッジのゼロ点を大きくオフセットさせることがある。
このような工程変動は、特定の配置法で必要とされる素
子間の間隔が相対的に大きくなった結果であることが多
い。そのため、4個の素子の相対位置が互いに良好に一
致しなかったり、ダイヤフラムの最大応力点に一致しな
いことがある。これは、たとえば、パターン精細度およ
びアラインメントなどのフォトリソグラフィの許容誤差
による。さらに、ブリッジの抵抗素子の電気的結合が、
ダイヤフラム上の配向のために厄介な問題となることが
多い。このために、ダイヤフラムの外部に長い金属の接
続路ができることが多く、基板上の半導体回路素子の統
合が困難になる。
【0005】ホイートストン・ブリッジ法の代替の方法
は、4コネクタ抵抗素子である。これは、本発明と同一
の譲受人に譲渡されたGragg Jr. による米国特許4,3
17,126号の主題である。この後者の方法の1つの
実行例は、モトローラ社の商標であるX-ducerTM として
知られる。4コネクタ抵抗表面またはX-ducerTM 構造
は、従来のホイートストン・ブリッジ法に伴う問題点を
いくつか解決するが、問題が全くない訳ではない。X-du
cerTM の問題部分の1つは、2つの信号極性を個々に調
整またはトリミングできないことである。この問題に加
えて、X-ducerTMは、従来のホイートストン・ブリッジ
に比べて、感度が低く、インピーダンスが非常に低い。
また、X-ducerTM は、ダイヤフラムの1辺に隣接して配
向され、基板の隣接領域上の回路構成への統合をより容
易にしているが、アラインメントの工程変動には敏感な
ままであり、その単独素子が相対的に大きな寸法である
ために、ダイヤフラム辺と最大応力点に関する位置合わ
せにおける工程変動に対しても敏感である。
【0006】このため、平衡出力を有する、確実で高感
度の圧力トランスデューサが必要である。また、製造工
程の変動に比較的敏感でない平衡高感度圧力トランスデ
ューサも必要である。さらに、同じ基板上の制御検知回
路構成と容易に統合される高感度平衡出力圧力センサが
必要である。最後に、直接的なオフセット・トリミング
が可能な高感度平衡圧力トランスデューサが必要であ
る。
【0007】
【実施例】図1は、ホイートストン・ブリッジ圧力セン
サのダイヤフラム50上の圧抵抗素子(piezoresistive
elements )60,65,70,75の配置を示す。ダ
イヤフラム50の各辺に1つの素子が隣接する従来の圧
抵抗素子のレイアウトが図示される。ダイヤフラム50
は、通常は均一な薄さをもち、当技術では周知の方法に
より基板52上に形成されている。4つの圧抵抗素子6
0,65,70,75は、ダイヤフラム50と反対の導
電型をもつドーパントによりダイヤフラムの領域をドー
ピングすることにより形成される。たとえば、N型基板
内に形成されたダイヤフラムは、P型ドーパントでドー
ピングされて、その中に圧抵抗素子が形成される。これ
らのドーピング領域を形成するために用いられる方法
は、半導体技術の熟練者には周知のものであり、拡散お
よび/またはイオン注入過程が含まれる。ダイヤフラム
50が矩形でない、たとえば円形の場合は、圧抵抗素子
は互いに等距離に、またダイヤフラムの円周に隣接して
配置されるのが普通である。
【0008】図1に示されるように、各圧抵抗素子6
0,65,70,75は、いくつかの部分から構成され
る。たとえば、圧抵抗素子70は、ダイヤフラム50の
隣接辺に実質的に平行に配向される第1矩形部72と、
第1部分72に結合されて、ダイヤフラム50の隣接辺
に実質的に垂直に配向される第2部分74であって、第
2部分74の一部がダイヤフラム50内に、残りの部分
が基板52内に形成されるよう辺54と交差する2つの
第2矩形部74とを有する。第1部分72は、第2部分
74よりも抵抗値が高く、素子70の総合抵抗は、実質
的には第1部分72の抵抗である。第2部分74は、第
1部分72を基板52上の領域に電気的に結合して、金
属コネクタ(図示せず)をホイートストン・ブリッジ回
路内の素子に電気的に結合させることを可能にし、それ
と共にホイートストン・ブリッジ回路を他の必要な回路
素子に電気的に結合させるよう機能する。このように、
各圧抵抗素子60,65,70,75を互いに電気的に
結合させ、ダイヤフラム50および/または基板52の
外部にある他の回路素子に電気的に結合させるには、ダ
イヤフラム50を金属コネクタで実質的に囲むことが必
要であることは当業者には周知である。金属によりダイ
ヤフラム50を囲むことが必要であるために、基板52
上にあり、圧力検知ダイヤフラム50上に配置されたホ
イートストン・ブリッジ素子を有する制御および測定回
路構成の統合が困難になる。
【0009】図2を参照して、応力等高線310は、均
一の薄さを有するシリコン・ダイヤフラム300の1辺
に沿った応力を示す。応力等高線310のそれぞれは、
隣接する線310とは異なる一定の応力線を表す。当業
者には周知であろうが、シリコン・ダイヤフラム300
の辺320に最も近い応力等高線310は、ダイヤフラ
ム300内の比較的高い応力レベルを表す。この応力レ
ベルは、ダイヤフラム300の中心に向かうに従って小
さくなり、辺320から最も遠い応力等高線310はダ
イヤフラム300内の比較的低い応力レベルを表す。図
2の等高線310は、シリコン・ダイヤフラム300内
の異なる位置における応力の相対的な変動を示すに過ぎ
ない。周知のように、圧抵抗効果は応力に関係する。そ
のため、応力の高い領域にある圧抵抗素子は、応力の低
い領域にある同一の素子よりも大きな抵抗変化を発生す
る。
【0010】各応力等高線310は、辺320のほぼ中
点で最大値に達することも、図2からわかる。これらの
最大値を、応力最大点330を結ぶ直線を規定するため
に用いることができる。このように応力等高線310を
計算することによって、応力最大点直線330の位置を
決定することができる。(図2を見るにあたり、応力等
高線310と、応力最大点直線330は、シリコン・ダ
イヤフラムを見る際に実際には目に見えないものを表し
ているに過ぎないことを理解することが重要である。)
応力最大点直線330は、このようにして、辺320を
ほぼ中点において2つの鏡像領域に分割する。さらに、
シリコン・ダイヤフラム300の各辺または任意の辺3
20を用いて、圧抵抗素子の最適な配置を決定すること
ができる。4辺をもつダイヤフラムは、4組の応力等高
線と、互いに垂直な2本の応力最大点直線とを有するこ
とになる。
【0011】再び図1を参照して、従来のホイートスト
ン・ブリッジ圧力センサの圧抵抗素子60,65,7
0,75のそれぞれは、ダイヤフラム50の辺に隣接し
て配置されることがわかる。また、各圧抵抗素子60,
65,70,75はさらに、それぞれの辺54の中央線
のできるだけ近くに置かれて、各素子が高応力位置に配
置される。矩形でないシリコン・ダイヤフラムにも最大
応力点があり、矩形でないダイヤフラム圧力センサの性
能の最適化も応力等高線310の位置の計算を介して決
定され、それによって製造が容易になることは当業者に
は理解頂けよう。図3を参照して、シリコン・ダイヤフ
ラム上に配置された、モトローラ社製X-ducerTM と呼ば
れる4コネクタ抵抗素子が図示される。モトローラ社製
X-ducerTM は、すべての電気結合手段がダイヤフラムの
1辺に集まるので、制御および測定回路構成を共通基板
上に統合することのできる圧力検知手段として効を奏す
ることがわかっている。4コネクタ抵抗素子30は、そ
の長軸をシリコン結晶の[100]結晶面に平行になる
よう配向されたシリコン・ダイヤフラム内に形成され
る。前述の圧抵抗素子の場合と同様に、抵抗素子30
は、ダイヤフラム50の所望領域をダイヤフラム50と
反対の導電型をもつドーパントによりドーピングするこ
とによって形成される。さらに、電流接触32,34
も、ダイヤフラムの領域をドーピングすることにより形
成され、電圧接触36,38も同様である。電流接触3
2,34および電圧接触36,38は、通常は、高濃度
にドーピングされた高導電性領域であり、図3に示され
るように抵抗素子30からダイヤフラム50の離れた位
置まで低インピーダンス経路を提供する。電流接触3
2,34は、抵抗素子30の対向端において抵抗素子3
0に電気的に結合され、電圧接触36,38は、電圧タ
ップ35,37を通じて抵抗素子30に電気的に結合さ
れる。電圧タップ35,37は、抵抗素子30の対向側
において、その長軸のほぼ中央に配置される。
【0012】図4は、ダイヤフラム50の一部分の辺5
4に最適な方法で隣接して配置された平衡圧力センサ1
0の好適な実施例を示す。ダイヤフラム50は、第1導
電型の半導体基板52内に形成される。センサ10は、
3つの主要部分、すなわち応力最大点直線330の片側
に配置された第1対の圧抵抗素子56と、応力最大点直
線330の対向側に配置された第2対の圧抵抗素子58
と、ダイヤフラム50から離れて位置された任意のトリ
ミング可能な抵抗体57とからなる。図1の従来のホイ
ートストン・ブリッジ圧力センサまたは図3のモトロー
ラ社製X-ducerTM とは異なり、平衡圧力センサ10は応
力最大点直線330の周囲に圧抵抗素子を平衡状態に配
置することができる。当業者は、申請人の開示から、圧
抵抗素子をこのように平衡に配置することにより各対の
素子から平衡出力が得られることを認識されよう。
【0013】第1対および第2対の圧抵抗素子、すなわ
ち圧抵抗体(56,58)は、第1,第2,第3および
第4アーム(1,2,3,4)を有する電気抵抗ブリッ
ジ回路5を形成するために電気的に結合される。第1ア
ームは抵抗R1を、第2アームは抵抗R2を、第3アームは
抵抗R3を、第4アームは抵抗R4を有する。第1対56お
よび第2対58は、実質的には同様に形成され、配向さ
れるので、第1対56の形成についてのみ説明する。
【0014】第1対56は、直列に電気結合された実質
的に等しい抵抗R1,R2 有する1対の抵抗体と電気的に等
価である。また、第1対56は、電気ブリッジ回路5の
第1および第2アーム(1,2)と見なすこともでき
る。図4に示されるように、第1アーム1は、抵抗素子
60により物理的に構成され、第2アーム2は抵抗素子
62により構成される。抵抗素子60,62は、実質的
には矩形であるのが普通である。図示される実施例にお
いては、矩形素子60の長軸は実質的には、ダイヤフラ
ム50の辺54に平行に配向され、各矩形素子62の長
軸は実質的には辺54に垂直に配向されるので、素子6
0と素子62が1対の垂直な抵抗体を構成する。抵抗素
子62を見ると、2つの実質的に矩形の領域が接続領域
72により互いに隣接端で結合され、1つの抵抗素子を
形成する。当業者には周知のように、ダイヤフラムの隣
接辺に垂直に配向された抵抗素子は、通常は少なくとも
2つの平行な部分に分割される。応力等高線330を参
照して、抵抗素子62をこのように2つの実質的に矩形
の領域に分割することにより、これらの領域のそれぞれ
が実質的に等しい応力検知環境におかれ、それによって
単独の長い素子が採用された場合に起こるような圧抵抗
応答の変動を最小限に抑えることが容易にわかる。
【0015】第1対56は、複数の接続領域70,7
1,72によっても構成される。接続領域70,71,
72は、抵抗素子60,62を互いに、また第2対58
の抵抗素子64,66と、基板52上に配置された電気
接触領域90,92,94,96とに電気的に結合する
役割を果たす。任意で、図4に示されるように、接続領
域71,74はトリミング可能抵抗体57を、各対の圧
抵抗素子56,58にも結合させ、信号極性を個別に独
立してトリミングすることを可能にする。
【0016】第1および第2対の圧抵抗素子56,58
は、ダイヤフラム50の選択された領域を不純物でドー
ピングすることにより形成される。抵抗素子60,62
は、これらの選択された領域をダイヤフラム50と反対
の第2導電型の不純物で第1濃度までドーピングするこ
とにより形成される。接続領域70〜72は同様の方法
で形成されるが、第2導電型の不純物により、第1濃度
より高い第2濃度までドーピングされる。さらに、接続
領域70〜72を形成する段階には、基板52内の選択
された領域をドーピングして、接触領域90,92との
電気結合を可能にする段階も含まれる。通常、第1濃度
は毎平方あたり100ないし2000オームの抵抗率範
囲で抵抗素子の第1抵抗率となり、接続領域の第2濃度
の第2抵抗率は、第1濃度の第1抵抗率より約10%低
くなる。いずれの場合でも、第2濃度の実際の値は、接
続領域の、結果として得られる第2抵抗率が抵抗ブリッ
ジ回路の動作にあまり干渉しない程度にしなければなら
ない。
【0017】各対の圧抵抗素子56,58の抵抗を互い
に一致させることは、最適な性能を得るために重要なこ
とであり、また各対の中で抵抗素子、たとえば素子60
と62の抵抗を一致させることも重要である。そのた
め、このような一致を改善するために任意の一致領域8
0,82を形成することもある。当業者には認識頂ける
ように、拡散または注入された抵抗体の抵抗は、抵抗率
の級数和と見なされる。たとえば、幅が1で長さが3の
寸法を有し、平方あたり100オームの抵抗率にドーピ
ングされた抵抗体は、100+100+100=300
オームの抵抗を有する。抵抗素子60と抵抗素子62と
を比較すると、接続領域72のシミュレーション値を生
成して抵抗領域60と合算するとより優れた抵抗の一致
が得られることを当業者には理解頂けよう。そのため、
抵抗をこのように一致させることが必要な場合には、一
致領域80を形成し、抵抗素子60と電気的に結合させ
て抵抗素子62内の接続領域72の直列抵抗効果をシミ
ュレーションすることができる。一致領域80,82
は、選択された領域を第2導電型の不純物で第3濃度ま
でドーピングすることにより形成することができる。第
3濃度は、一致領域80,82の抵抗が通常の抵抗領
域、たとえば領域72の抵抗とほぼ等しくなるように選
択される。
【0018】任意の一致領域80,82に加えて、任意
のトリミング可能抵抗体52を形成することができる。
トリミング可能抵抗体52は、ニクロムなど当業者には
周知の任意の材料から形成されるトリミング可能領域2
00によって構成される。トリミング可能抵抗体52
は、各対のトリミングをもう一方の対から独立して行う
ことのできる方法で、第1対および第2対の圧抵抗素子
(56,58)に電気的に結合される。これによって、
形成された電気ブリッジ回路のゼロ・オフセットの正確
な調整を行うことができる。通常、第1および第2対の
圧抵抗素子のそれぞれに関する接地(100)への電気
的結合は、トリミング可能抵抗体52の別々のトリミン
グ可能領域200を通じて形成される。
【0019】次に図5を参照して、完成された圧力感知
ダイヤフラム50上に配置された平衡圧力センサ10が
図示される。応力最大点直線330上であって辺54に
おける直線330のほぼ中点位置に関するセンサ10の
相対位置と、平衡圧力センサ10を配置することができ
る代替位置とが示される。第1対56は直線330の第
1側に置かれ、第2対がその第2側に置かれることがわ
かる。センサ10の対になった素子をこのように平衡に
配置すると、センサ10により、ダイヤフラム50内の
応力に対する応答が一致する。これは他の既知の圧力セ
ンサでは等しくすることができない。この優れた応答一
致性は、応力最大点直線330の周囲に圧抵抗素子を平
衡に配置したために得られる。比較すると、従来のホイ
ートストン・ブリッジ回路内の直線330の片側に置か
れたすべての圧抵抗素子においてフォトリソグラフィの
位置合わせ誤差をさらに小さくすることができる。この
アラインメント上の利点は、図3に見られるモトローラ
社製X-ducerTM などの単独の素子センサに関しても重要
である。ここでは、位置合わせに誤りがあると検知手段
全体が特定の方向に動いて、出力を歪める。また、素子
を近接させることで、ドーピングおよびパターン精細度
の変動を最小限に抑える。これらの変動は従来のダイヤ
フラムでは長い距離にわたり変わることが知られてい
る。複数の代替位置40に平衡圧力センサ10を形成す
ることにより信号出力が増大できることは明白である。
最後に、素子を平衡に配置することにより、各圧抵抗素
子のダイヤフラム辺に対する熱インピーダンスを平衡状
態にして、その結果、特に検知のためにパルス励起を用
いる場合に等しく加熱することができる。
【0020】以上、上記の説明および図面から、新規の
平衡圧力センサとその方法が提供されたことは明かであ
る。図5の平衡圧力センサ10と図1に示される従来の
ホイートストン・ブリッジ圧力センサとを比較すると、
圧抵抗素子を平衡状態に配置することで、図3に見られ
るモトローラ社製のX-ducerTM のオンチップ回路構成と
の統合という簡便性を犠牲にせずに、ホイートストン・
ブリッジ圧力センサに伴ういくつもの問題点を克服する
ことがわかる。このように、平衡圧力センサの素子を1
つの辺に沿って、応力最大点直線330の両側に1対ず
つ配置することにより、従来のホイートストン・ブリッ
ジ構造で必要とされた分離によって起こる処理上の変動
がなくなる。さらに、上記の説明および図面により、抵
抗ブリッジのアームを応力最大点直線の対向側に平衡状
態に配置する手段を提供する実施例の利点が示された。
平衡圧力センサの素子を近接して配置することにより、
ブリッジ素子の平衡配置に関するパターン配置誤差を実
質的に排除する。最後に、上記の説明および図面によ
り、抵抗ブリッジの各対のアームを個別に独立してトリ
ミングする機能と、すべてのセンサ出力を1ケ所に集め
てセンサの半導体回路素子との統合を改善して寸法と価
格の低減を行う機能とを組み合わせるという利点が明ら
かになる。
【図面の簡単な説明】
【図1】ホイートストン・ブリッジ圧力センサの圧抵抗
素子の従来のレイアウトの上面図である。
【図2】シリコン・ダイヤフラムの1辺に隣接する応力
等高線を示す。
【図3】モトローラ社製X-ducerTM として知られる4コ
ネクタ抵抗表面圧力センサをダイヤフラムの1辺に隣接
して配置した場合の上面図である。
【図4】ダイヤフラムの1辺に隣接して配置された平衡
圧力センサの圧抵抗素子の上面図である。
【図5】ダイヤフラム上の圧抵抗素子の配置に関して好
適な位置を示すシリコン・ダイヤフラムの上面図であ
る。
【符号の説明】
1,2,3,4 アーム 10 平衡圧力センサ 50 ダイヤフラム 52 基板 54 ダイヤフラムの辺 56,58 圧抵抗素子対 57 トリミング可能抵抗体 60,62,64,66 圧抵抗素子 70,71,72,73,74,75,76 接続領域 80,82 一致領域 90,92,94,96 接触領域 100 接地 200 トリミング可能領域 330 応力最大点直線

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 少なくとも1つの辺(54)を有する圧
    力感知ダイヤフラム(50)をその中に有する、第1導
    電型の半導体基板(52);第1対および第2対の圧抵
    抗素子(56,58)であって、前記第1対(56)の
    各素子(60,62)と、前記第2対(58)の各素子
    (64,66)は第2導電型の不純物で第1濃度までド
    ーピングされ、さらに第1抵抗率を構成し、前記第1対
    (56)の各素子(60,62)は互いに実質的に垂直
    に配向され、前記第2対(58)の各素子(64,6
    6)は互いに実質的に垂直に配向され、前記第1対およ
    び前記第2対の圧抵抗素子(56,58)は、前記第1
    対(56)が前記の少なくとも1つの辺(54)のほぼ
    中点の第1側に配置され、前記第2対(58)がその第
    2側に配置されるように、前記圧力感知ダイヤフラム
    (50)の前記の少なくとも1つの辺(54)に隣接し
    て配置される第1対および第2対の圧抵抗素子;および
    それぞれが第2導電型の不純物で第2濃度までドーピン
    グされ、第1抵抗率よりも小さい第2抵抗率をさらに構
    成する複数の接続領域(70,71,72,73,7
    4,75,76)であって、前記複数の接続領域(7
    0,71,72,73,74,75,76)が前記第1
    および第2対の圧抵抗素子(56,58)を結合して、
    電気ブリッジ回路(5)を形成する接続領域;によって
    構成されることを特徴とする平衡圧力センサ(10)。
  2. 【請求項2】 少なくとも1つの辺(54)を有する圧
    力感知ダイヤフラム(50)をその中に有する、第1導
    電型の半導体基板(52);第1対および第2対の圧抵
    抗素子(56,58)であって、前記第1対(56)と
    前記第2対(58)の各素子(60,62,64,6
    6)は第2導電型の不純物で第1濃度までドーピングさ
    れ、さらに第1抵抗率を構成し、前記第1対(56)の
    各素子(60,62)は互いに実質的に垂直に配向さ
    れ、前記第2対(58)の各素子(64,66)は互い
    に実質的に垂直に配向され、前記第1対および前記第2
    対の圧抵抗素子(56,58)は、前記圧力感知ダイヤ
    フラム(50)の前記の少なくとも1つの辺(54)に
    隣接して配置され、このとき前記第1対(56)の素子
    (62)が前記辺(54)に実質的に垂直になるように
    前記第1対(56)が最大応力点直線(330)の第1
    側に配置され、前記第2対(58)の素子(66)が前
    記辺(54)に実質的に垂直になるように、前記第2対
    (58)がその第2側に配置される第1対および第2対
    の圧抵抗素子;それぞれが第2導電型の不純物で第2濃
    度までドーピングされ、第1抵抗率よりも小さい第2抵
    抗率をさらに構成する複数の接続領域(70,71,7
    2,73,74,75,76)であって、前記複数の接
    続領域(70,71,72,73,74,75,76)
    が前記第1および第2対の圧抵抗素子(56,58)を
    結合して、電気ブリッジ回路(5)を形成する接続領
    域;および前記第1対および前記第2対の圧抵抗素子
    (56、58)のそれぞれに関する接地(100)への
    電気結合であって、前記圧力感知ダイヤフラム(50)
    の外部に配置されたトリミング可能抵抗体(200)を
    通じて形成される電気結合;によって構成されることを
    特徴とする平衡圧力センサ(10)。
  3. 【請求項3】 平衡圧抵抗体を有する圧力センサ(1
    0)を製造する方法であって:辺(54)を有する第1
    導電型の圧力感知シリコン・ダイヤフラム(50)を設
    ける段階;辺(54)に実質的に垂直な最大応力点直線
    (330)を決定する段階;および第2導電型の第1対
    および第2対の圧抵抗体(56,58)を形成する段階
    であって、前記形成段階が、前記第1および前記第2対
    の圧抵抗体(56,58)をほぼ等しい抵抗値までドー
    ピングする段階によってさらに構成され、前記第1およ
    び前記第2対の圧抵抗体(56,58)が平方当り約1
    00ないし2000オームの範囲の抵抗率を有し、前記
    第1対の圧抵抗体(56)が最大応力点直線(330)
    の第1側に配置され、前記第2対の圧抵抗体(58)が
    その第2側に配置され、前記第1対の圧抵抗体(56)
    および前記第2対の圧抵抗体(58)がそれぞれ、前記
    辺(54)に隣接して配置された1対の垂直抵抗体(6
    2,66)によってさらに構成され、前記第1対および
    前記第2対の圧抵抗体(56,58)が電気的に結合さ
    れて抵抗ブリッジ(5)を形成する段階;によって構成
    されることを特徴とする方法。
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