JPH08268388A - 油圧クラッチ式スターンドライブ構造 - Google Patents

油圧クラッチ式スターンドライブ構造

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JPH08268388A
JPH08268388A JP7195950A JP19595095A JPH08268388A JP H08268388 A JPH08268388 A JP H08268388A JP 7195950 A JP7195950 A JP 7195950A JP 19595095 A JP19595095 A JP 19595095A JP H08268388 A JPH08268388 A JP H08268388A
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JP
Japan
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clutch
transmission
input shaft
gear
gear member
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JP7195950A
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English (en)
Inventor
Takayoshi Suzuki
孝叔 鈴木
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Yamaha Marine Co Ltd
Original Assignee
Sanshin Kogyo KK
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Publication date
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  • Hydraulic Clutches, Magnetic Clutches, Fluid Clutches, And Fluid Joints (AREA)
  • Structure Of Transmissions (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【目的】 小型でコンパクトな構造を実現しかつ信頼性
の高い機能を達成する油圧クラッチ式スターンドライブ
構造を提供する。 【構成】 入力軸2とともに回転する複数枚の駆動側ク
ラッチ板13と、各駆動側クラッチ板に対向する被駆動
側クラッチ板14と、該被駆動側クラッチ板14が固定
され上記入力軸2上に回転可能に装着された伝達側ギヤ
部材19と、該伝達側ギヤ部材に係合する被伝達側ギヤ
部材21とからなり、上記伝達側ギヤ部材19は、上記
被駆動側クラッチ板14が軸方向に並列して固定された
円筒部18と、該円筒部の端部に形成したかさ歯車部2
0とからなる油圧クラッチ式スターンドライブ構造にお
いて、上記伝達側ギヤ部材19の円筒部18とかさ歯車
部20は、それぞれ別体として形成された部材であっ
て、別体の各部材を結合一体化して上記伝達側ギヤ部材
19を構成した。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、小型船舶等の船尾に装
着するプロペラ駆動用のスターンドライブに関し、特に
エンジンからの回転力を油圧クラッチを介してプロペラ
側に伝達する油圧クラッチ式スターンドライブ構造に関
するものである。
【0002】
【従来の技術】小型船舶推進機の構造として、エンジン
とともにクラッチ等の伝達機構を船外に取付けてプロペ
ラを駆動する船外機型や、エンジンを船内に設けこのエ
ンジンに連結されたクラッチ等の伝達機構を船外に設け
てプロペラを駆動する船内外機型等が用いられている。
エンジンを船内に設けたスターンドライブにおいては、
船外でオイル室を構成する上部ユニット内にギヤポンプ
を含む油圧クラッチを収容し、この上部ユニットに連通
する下部ユニット内に油圧クラッチの出力側に連結され
たかさ歯車等の伝達機構を収容し、このかさ歯車にプロ
ペラ軸を連結した油圧クラッチ式スターンドライブ構造
が実用化されている。
【0003】上記油圧クラッチは、船内エンジンに連結
された入力軸とともに回転する対称配置の複数枚の前進
用および後進用の駆動側クラッチ板と、各駆動側クラッ
チ板に対向する被駆動側クラッチ板と、この被駆動側ク
ラッチ板が入力軸の回転方向に固定され上記入力軸上に
回転可能に装着された伝達側ギヤ部材と、この伝達側ギ
ヤ部材に係合する被伝達側ギヤ部材とを備えている。上
部ユニット内のオイルポンプによる油圧駆動の押圧部材
により選択的に前進用または後進用クラッチ板を押圧し
て各々に対応する前進用または後進用の伝達側ギヤ部材
を回転させる。この伝達側ギヤ部材は、上記被駆動側ク
ラッチ板が軸方向に並列して入力軸の回転方向に固定さ
れた円筒部と、この円筒部の端部に形成したかさ歯車部
とを有する。従来の伝達側ギヤ部材は鍛造または鋳鉄等
からなる一体成型体であって、円筒部にはクラッチ板を
固定するための複数のスプライン溝が並列して形成さ
れ、その外側に歯すじが直線状の直歯かさ歯車が歯を内
側に向けて形成されていた。そしてこのかさ歯車の歯は
鍛造あるいは鋳造時に形成されていた。
【0004】このような直歯かさ歯車に噛み合う相手側
のかさ歯車により上記被伝達側のギヤ部材が構成され、
その回転軸の下端部に下部伝達ユニットが設けられその
内部の回転軸端部にかさ歯車が装着される。このかさ歯
車に噛み合う相手側のかさ歯車の回転軸上にプロペラが
装着される。
【0005】このような構成により、エンジンの回転駆
動力は、入力軸→駆動側クラッチ板→被駆動側クラッチ
板→伝達側かさ歯車→被伝達側かさ歯車→下部ユニット
内かさ歯車→プロペラの順に伝達される。
【0006】このような構成の油圧クラッチ式スターン
ドライブ構造において、駆動力の伝達効率の向上や騒音
低減のために、クラッチ機構のギヤ部材を構成するかさ
歯車の歯すじをうず状等の曲線状にしたスパイラルかさ
歯車の使用が望まれている。このようなスパイラルかさ
歯車を形成するためには、円形状のカッターからなる歯
切り盤が用いられる。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、前記従
来のスターンドライブ構造においては、クラッチ機構を
構成する伝達側ギヤ部材が、スプラインを有する円筒部
とかさ歯車部とを一体部材で構成しているため、スパイ
ラル歯車を形成するための円形カッターを用いようとす
ればカッターが円筒部に係合して干渉し合い必要な大き
さの歯車を形成することができない。この場合、カッタ
ーと円筒部とを干渉させずに必要とする大きさの歯車を
形成しようとすれば円筒部の軸径を非常に小さくしなけ
ればならず強度上問題となる。逆に円筒部の軸径を充分
確保しようとすれば、歯車の径を非常に大きくしなけれ
ばならず、クラッチ機構自体が大型化する。
【0008】また、従来の直歯かさ歯車を用いたクラッ
チ機構においては、歯車噛み合いにより発生する荷重を
ころ軸受けとニードル軸受けで支持していた。しかしな
がら、このような従来の軸受けをそのままスパイラルか
さ歯車のクラッチ機構に適用すれば、トルク伝達時の荷
重方向の変動や大きな荷重に対する信頼性の点で不十分
となるおそれがあった。
【0009】また、複数枚の交互に挟み合って配置した
クラッチ板に対し、一方の側から油圧駆動の押圧部材を
押し付けて反対側に設けたリング状のサークリップに対
しクラッチ板を押し当て、これによりクラッチ板同士を
圧接させてトルク伝達を行っている。この場合、クラッ
チ板を押えるサークリップは、その構造上リング形状の
幅に対応してクラッチ板の外周部を押えるため、クラッ
チ板面内での押圧力の応力分布が不均一になる。このた
め、圧接応力が小さい内周部分による伝達トルクが低下
し、これを考慮してクラッチ板の大きさや枚数等のトル
ク伝達容量を余裕を見込んで設定しなければならない。
【0010】また従来のスターンドライブの油圧クラッ
チ機構においては、軽量化を図るために、オイルポンプ
(ギヤポンプ)を収容するハウジングをアルミニウム合
金等の軽合金により構成している。このため、ギヤポン
プの摺動面となるハウジング内面が、ポンプ作用に伴う
オイルの圧力変動による繰り返し応力を受けて劣化し、
摺動面が剥がれてくるという問題を生ずる。
【0011】本発明は上記従来技術を改善して、小型で
コンパクトな構造を実現しかつ信頼性の高い機能を達成
する油圧クラッチ式スターンドライブ構造の提供を目的
とする。
【0012】
【課題を解決するための手段】前記目的を達成するた
め、本発明では、エンジン出力側に連結された入力軸
と、該入力軸上に装着された油圧クラッチ機構と、該油
圧クラッチ機構の出力側に対し上記入力軸と直角方向の
伝達軸を介して連結された伝達ギヤユニットと、該伝達
ギヤユニットに対し上記伝達軸と直角方向に連結された
プロペラ軸とを具備し、上記油圧クラッチ機構は、上記
入力軸とともに回転する複数枚の駆動側クラッチ板と、
各駆動側クラッチ板に対向する被駆動側クラッチ板と、
該被駆動側クラッチ板が前記入力軸の回転方向に固定さ
れ上記入力軸上に回転可能に装着された伝達側ギヤ部材
と、該伝達側ギヤ部材に係合する被伝達側ギヤ部材とか
らなり、該被伝達側ギヤ部材の回転軸が上記入力軸に直
角な上記伝達軸を構成し、上記伝達側ギヤ部材は、上記
被駆動側クラッチ板が軸方向に並列して前記入力軸の回
転方向に固定された円筒部と、該円筒部の端部に形成し
たかさ歯車部とからなる油圧クラッチ式スターンドライ
ブ構造において、上記伝達側ギヤ部材の円筒部とかさ歯
車部は、それぞれ別体として形成された部材であって、
別体の各部材を結合一体化して上記伝達側ギヤ部材を構
成したことを特徴とする油圧クラッチ式スターンドライ
ブ構造を提供する。
【0013】好ましい実施例においては、前記入力軸を
支持するハウジングを有し、前記伝達側ギヤ部材は、該
ハウジングに対し、外側の第1ベアリング手段を介して
支持されるとともに、内側の第2ベアリング手段を介し
て上記入力軸上に支持された構造であっって、上記第1
および第2ベアリング手段は、上記入力軸方向に関し重
なった位置に設けられたことを特徴としている。
【0014】別の好ましい実施例においては、前記駆動
側クラッチ板は、複数枚の前進用クラッチ板と複数枚の
後進用クラッチ板とからなり、これらの前進用および後
進用クラッチ板のそれぞれに対応する前進用伝達側ギヤ
部材と後進用伝達側ギヤ部材とを相互に独立して前記入
力軸上に回転可能に装着した構造であって、上記後進用
クラッチ板の枚数が前進用クラッチ板の枚数より少ない
ことを特徴としている。
【0015】さらに別の好ましい実施例においては、入
力軸方向に沿って交互に挟み合って配置された前記駆動
側クラッチ板と被駆動側クラッチ板とによりクラッチ板
積層圧接部を形成し、このクラッチ板積層圧接部の一方
の側に油圧駆動の押圧部材を設け、他方の側に該押圧部
材による押圧力を受けるクラッチ押え部材を設けた構造
であって、上記クラッチ板に対する上記押圧部材の押圧
面が、非押圧時のクラッチ板面に対しテーパを有するこ
とを特徴としている。
【0016】さらに別の好ましい実施例においては、前
記油圧クラッチ機構は、ポンプハウジング内に収容した
ギヤポンプを備え、該ポンプハウジングのギヤポンプ摺
動面に硬度強化用の表面処理を施したことを特徴として
いる。
【0017】
【作用】エンジンに連結された入力軸上にクラッチ機構
の伝達側ギヤ部材が装着される。この伝達側ギヤ部材
は、クラッチ板固定用スプラインが形成された円筒部と
その端部のかさ歯車部とからなる。この円筒部とかさ歯
車部は、それぞれ別体として製造された部材同士を溶接
や焼きばめ等により結合一体化して構成した組合せ部材
である。かさ歯車部を別体として製造するため、スパイ
ラル形状のかさ歯車を、円筒部に干渉されることなく、
また必要以上に外径を大きくすることなく、円形のカッ
ターからなる歯切り盤を用いて形成することができる。
【0018】この伝達側ギヤ部材を入力軸およびハウジ
ング間に回転可能に支持するために、内側と外側の2つ
のベアリングを介装する。各ベアリングは例えばころ軸
受けまたは球軸受け等の大荷重に対処できる軸受けと
し、両軸受けを入力軸方向に関し重ねた位置に設ける。
これにより、トルク伝達時に発生する荷重に対する信頼
性が向上するとともに軸方向の寸法を短縮して小型化が
図られる。
【0019】また、通常後進側の必要伝達トルクは前進
側より小さいため、後進側クラッチ板の枚数を前進側ク
ラッチ板の枚数より少なくしても支障はなく、これによ
り形状のコンパクト化および小型化が図られる。
【0020】クラッチ板に対する押圧力を受けるクラッ
チ押え部材の形状に対応して、押圧面側にテーパを形成
しておくことにより、クラッチ板面内で均一な押圧力分
布を形成することができ、必要最小限の大きさで効率良
くトルクを伝達することができクラッチ板の小型化が達
成される。
【0021】また、オイルポンプハウジングのギヤポン
プとの摺動面にアルマイト(商品名)やクロムメッキ等
の表面処理を行うことにより軽量合金の表面硬度を高
め、軽量化を図りつつ摺動面の強化を図り、機能の信頼
性を高め劣化を防止する。
【0022】
【実施例】本発明が適用されるスターンドライブの全体
構造の概略を図2に示す。エンジン1は船内に設置さ
れ、その出力軸1aはユニバーサルジョイント3を介し
て、船外に設けた上部ユニット4の入力軸2に連結され
る。上部ユニット4内には油圧駆動源となるギヤポンプ
5および油圧クラッチ機構6が収納される。この油圧ク
ラッチ機構6の出力側に、入力軸2に対しほぼ直角方向
に出力伝達軸9が結合される。伝達軸9の端部には下部
ユニット7が設けられ、その内部にかさ歯車からなる伝
達ギヤ機構8が収納される。伝達ギヤ機構8の出力側に
は、伝達軸9に対しほぼ直角方向にプロペラ軸10が結
合されプロペラ11が装着される。
【0023】図1は、上記スターンドライブにおける本
発明の実施例に係る油圧クラッチ式スターンドライブ構
造の上部ユニット4の構成図である。エンジンに連結さ
れた入力軸2に、これと一体的に前進用クラッチ12a
と後進用クラッチ12bとからなるクラッチホイル12
が形成される。前進用および後進用クラッチ12a,1
2bにはそれぞれ複数枚の駆動側クラッチ板13が入力
軸2の回転方向に固定されている。これらの駆動側クラ
ッチ板に対向して相互に挟み合うように複数枚の被駆動
側クラッチ板14が設けられる。これらの被駆動側クラ
ッチ板14は、入力軸2上に装着された伝達側ギヤ部材
19の円筒部18に対しスプライン結合により入力軸2
の回転方向に固定される。この伝達側ギヤ部材19は、
上記被駆動側クラッチ板14が取付けられた円筒部18
とその端部側に設けたかさ歯車部20とからなり、かさ
歯車部20には内側(円筒部18側)に向けて歯20a
が形成される。このような伝達側ギヤ部材19は、上記
前進用クラッチ12aおよび後進用クラッチ12bの各
々に対応して設けられる。これら2つの前進用と後進用
の(図では左右の)伝達側ギヤ部材19、19は入力軸
2上にほぼ対称に配置され、それぞれ独立して入力軸2
上で回転可能に装着される。
【0024】この伝達側ギヤ部材19の円筒部18とか
さ歯車部20は、それぞれ別体として形成されたものを
焼きばめあるいは溶接等により結合一体化して形成した
ものである。このかさ歯車20は、その歯20aの歯す
じがうず状等の曲線状にしたスパイラル歯車であり、円
形状のカッターを用いて形成されるこのかさ歯車20は
歯車をカッターによって形成した後円筒部18に対して
溶接あるいは焼きばめ等により結合される。
【0025】前進用および後進用の伝達側ギヤ部材1
9、19の歯20aと噛みあう歯21aからなるかさ歯
車21により被伝達側ギヤ部材が構成される。この被伝
達側ギヤ部材のかさ歯車21の軸が入力軸2と直角方向
に駆動力を伝えるための伝達軸9(図2)を構成する。
前進用または後進用の一方の伝達側ギヤ部材19(図1
では左側の前進用ギヤ部材)のクラッチが油圧駆動され
て入力軸2とともに回転すると、これに噛み合う被伝達
側のかさ歯車21が回転して前進駆動力または後進駆動
力を伝達する。このとき反対側でかさ歯車21と噛み合
うもう一方の伝達側ギヤ部材19(図では右側の後進用
ギヤ部材)は入力軸2上で空転する。
【0026】前進用および後進用のクラッチ12a,1
2bのそれぞれについて、相互に挟み合う複数の駆動側
クラッチ板13と被駆動側クラッチ板14からなるクラ
ッチ板圧接積層部の内側に油圧駆動の押圧部材15が入
力軸2上に摺動可能に設けられる。このクラッチ板圧接
積層部の外側にはクラッチ板保持部材16を介してリン
グ状の押え部材であるサークリップ17が設けられる。
このサークリップ17に対しクラッチ板13、14が押
圧部材15により押し当てられる。25は、押圧部材1
5に対する油圧が解除されたときにこの押圧部材15を
戻すための復帰用スプリングである。
【0027】入力軸2内には、ギヤポンプ5からの高圧
オイルを供給するための前進用オイル通路22および後
進用オイル通路23が形成され、各オイル通路22、2
3はそれぞれ前進用および後進用のクラッチ12a,1
2bを押圧する押圧部材15の背面側に開口する。図1
は、前進用クラッチ12a側(図の左側)の押圧部材1
5の背面にオイルが供給され油圧室24が形成された状
態を示している。この状態では、前進用クラッチ12a
側が押圧されてクラッチ板13、14同士が圧接し、入
力軸2の回転がこのクラッチ12aを介して左側の伝達
側ギヤ部材19に伝達される。したがって、この左側の
前進用伝達側ギヤ部材19は入力軸2とともに回転す
る。このとき、後進用クラッチ12bの押圧部材15に
は油圧が供給されず、図示したように、後進用クラッチ
12bのクラッチ板13、14同士は分離している。し
たがって、この後進用クラッチ12bにおいては、入力
軸2とともに回転する駆動側クラッチ板13の回転は被
駆動側クラッチ板14には伝達されず、右側の伝達側ギ
ヤ部材19は入力軸2に対し空転する。
【0028】押圧部材15の押圧面15aは、図3に示
すように、垂直平面に対し、即ち非押圧時のクラッチ板
13、14の板面に対し、内周縁部が突出するように角
度θのテーパ面として傾斜して形成されている。このよ
うな傾斜押圧面15aによりクラッチ板13、14を押
圧することにより、前述のようにクラッチ板の外周縁部
に設けられたサークリップ17(図1)に対する押し付
け力の不均衡を解消して、クラッチ板面に対する押し付
け応力を均一にすることができる。このテーパ角度θ
は、サークリップ17の寸法やクラッチ板13、14の
径等に基づく応力解析により、クラッチ板面内で均一応
力分布が得られるように演算処理により最適な値を求め
ることができる。35はシーリングである。
【0029】入力軸2はこの上部ユニット4の入口部で
内側及び外側のベアリング30及び31により支持さ
れ、外側のベアリング31はベアリング枠32に支持さ
れる。このベアリング枠32にケーシング34が気密的
に結合される。また、入力軸2の後端部側(図の右側)
では、同様に内側および外側のベアリング30、31で
支持され、この外側のベアリング31はポンプユニット
5に支持される。これらのベアリング枠32とケーシン
グ34およびポンプユニット5とにより上部ユニット4
のハウジングが構成される。
【0030】伝達側ギヤ機構19のかさ歯車部20は、
外側のテーパ型第1ローラベアリング31によりハウジ
ング側に対し回転可能に支持され、且つ内側のテーパ型
第2ローラベアリング30により入力軸2上に回転可能
に装着される。このような外側の第1ローラベアリング
31および内側の第2ローラベアリング30は、入力軸
2の軸方向に関し重なった位置に設けられる。このよう
に位置を重ねて配置することにより、軸方向の寸法を短
くしてユニットの小型化を図ることができる。また、こ
れらの第1および第2ローラベアリングの大きさは、こ
れらを入力軸2の軸方向に関し重ねて構成上コンパクト
に組み立てるために大小のベアリングの組合せとする。
すなわち、第2ローラベアリング30を第1ローラベア
リング31よりも小型のものにしている。なお、このよ
うなローラベアリング(ころ軸受け)30、31に代え
てボールベアリング(球軸受け)を用いてもよい。この
ようなローラベアリングあるいはボールベアリングは比
較的コンパクトな構成で大荷重を支持することができ、
このベアリングを外側と内側に重ねて2つ用いることに
より、スパイラルかさ歯車を用いた場合のトルク伝達時
に発生する方向が変動する大きな荷重を高い信頼性で支
持するとともに、小型構造が達成される。また、軸方向
の短縮により、操舵軸、即ちユニバーサルジョイント3
(図2参照)の中心付近を略垂直に通る船外ドライブユ
ニット全体の舵切り中心軸Cと、ドライブユニットの垂
直駆動軸、即ちクラッチ機構6の出力伝達軸9との間の
距離が短縮化され、操舵性の向上が図られる。
【0031】入力軸2内に設けた前進用オイル通路22
および後進用オイル通路23は、それぞれ軸端部の溝2
6、27を介して、切替弁28に接続される。切替弁2
8は操作ロッド29の回転操作により、前進、後進、中
立の3つの位置をとることができ、各位置でストップボ
ール37により弾発的に固定保持される。このような切
替弁28を介して、ギヤ5a,5bからなるオイルポン
プ(ポンプユニツト)5からの油圧が、選択的に前進側
オイル通路22または後進側オイル通路23内に導入さ
れる。
【0032】オイルポンプ5の各ギヤ5a,5bを収容
したポンプハウジングはアルミ合金等の軽量合金からな
り、そのギヤ収納部36内に各ギヤ5a,5bが収納さ
れ、ケーシング34に固定される。このギヤ収納部36
の各ギヤの摺動面は硬度を高めるための表面処理、例え
ばアルマイト(商品名)のコーティングあるいはクロム
メッキ処理等、が施されている。このような表面処理を
施すことにより、ユニットの軽量化が達成されるととも
に、オイルポンプの油圧変動による繰り返し応力により
表面が劣化したり剥がれたりすることが防止され、オイ
ルの汚れが防止されオイルポンプ機能の信頼性が高めら
れ、また使用寿命の長期化が図られる。本発明に係るス
ターンドライブについてさらに具体的な実施例に即した
図4〜図9を参照して以下に説明する。図4はスターン
ドライブの全体構成図であり、図5〜図9は、スターン
ドライブ全体構成の内のA〜E部分の詳細構成図であ
る。これらの図は、このスターンドライブを実際に作成
する場合の実施上の構成を詳しく示す図である。従っ
て、図面を分かりやすくするため及び説明の都合上細部
において縮尺や形状、位置等について若干の相違はある
が、実質上前述の図1〜図3を用いて説明した例と構成
およびその作用効果は同じである。
【0033】図4に示すように、このスターンドライブ
100は、上部ユニット101と下部ユニット102か
らなり、船内のエンジン(図示しない)に対しユニバー
サルジョイント103を介して上部ユニット101内の
入力軸106が連結される。上部ユニット101はアッ
パーケーシング104からなり、その上部にケーシング
カバー105が装着される。このケーシングカバー10
5の頂部は開閉可能な別体構造の蓋として構成される。
上部ユニット101内に前進用クラッチ107および後
進用クラッチ108からなる油圧クラッチ機構109が
備る。前進用クラッチ107は前進用ギヤ110を駆動
し、後進用クラッチ108は後進用ギヤ111を駆動す
る。各ギヤ110、111は動力伝達ギヤ114と噛み
合う。前述のように、油圧ポンプ117の油圧切り換え
機構119の作用により、一方のクラッチが選択され他
方が空転状態となって、前進または後進方向の回転力が
ギヤ114を介して駆動シャフト(請求項でいう伝達
軸)120に伝達される。118はポンプカバーであ
る。115はベアリングカバーであり、上部ユニット1
01の前方部のユニバーサルジョイント103の連結部
分を封止する。116はオイルシールである。
【0034】このような構成により、請求項1でいう
「エンジン出力側に連結された入力軸106と、該入力
軸106上に装着された油圧クラッチ機構109と、該
油圧クラッチ機構109の出力側に対し上記入力軸10
6と直角方向の伝達軸120を介して連結された伝達ギ
ヤユニット(後述のギヤ121、122、123)と、
該伝達ギヤユニットに対し上記伝達軸120と直角方向
に連結されたプロペラ軸124とを具備し、上記油圧ク
ラッチ機構109は、上記入力軸106とともに回転す
る複数枚の駆動側クラッチ板(図5の135、137)
と、各駆動側クラッチ板に対向する被駆動側クラッチ板
(図5の134、136)と、該被駆動側クラッチ板が
前記入力軸の回転方向に固定され上記入力軸上に回転可
能に装着された伝達側ギヤ部材(ギヤ110、111お
よび円筒部A、B)と、該伝達側ギヤ部材に係合する被
伝達側ギヤ部材114とからなり、該被伝達側ギヤ部材
114の回転軸が上記入力軸に直角な上記伝達軸120
を構成し、上記伝達側ギヤ部材(ギヤ110、111お
よび円筒部A、B)は、上記被駆動側クラッチ板13
5、137が軸方向に並列して前記入力軸106の回転
方向に固定された円筒部A、B(図5)と、該円筒部の
端部に形成したかさ歯車部(ギヤ)110、111とか
らなる油圧クラッチ式スターンドライブ構造において、
上記伝達側ギヤ部材の円筒部A、Bとかさ歯車部11
0、111は、それぞれ別体として形成された部材であ
って、別体の各部材を結合一体化して上記伝達側ギヤ部
材を構成したことを特徴とする油圧クラッチ式スターン
ドライブ構造」が形成される。
【0035】図5に油圧クラッチ機構の詳細構造を示
す。頂部のケーシングカバー105aは下部のケーシン
グカバー105bに対し着脱可能である。入力軸106
と一体的にそれぞれ複数枚の前進用クラッチ板135お
よび後進用クラッチ板137が設けられる。各前進用ク
ラッチ板135に対向して被駆動クラッチ板134が前
進用ギヤ110側の円筒部A(図5)に設けられる。ま
た、各後進用クラッチ板137に対向して被駆動クラッ
チ板136が後進用ギヤ111側の円筒部Bに設けられ
る。前進用および後進用のクラッチ板135および13
7はそれぞれ前進用および後進用の押圧板139、14
0により被駆動クラッチ板134、136に押し付けら
れてクラッチの接続動作が行われる。油圧切り換え機構
119の作用によって入力軸106内に形成したオイル
通路141、142を選択することにより、一方の押圧
板139または140を選択して前進用または後進用の
クラッチを接続する。図は前進用オイル通路142より
オイルを前進用クラッチの押圧板139側に供給した状
態を示す。被駆動クラッチ板134は圧力を受けるクラ
ッチ保持板144に対し押圧され、この押圧力はサーク
リップ143で受けられ、各クラッチ板135と被駆動
クラッチ板134が圧接して回転力が前進用ギヤ110
に伝達される。これにより、このギヤ110と噛み合う
動力伝達ギヤ114が前進方向に回転し、駆動シャフト
120を前進方向に回転させる。
【0036】下部ユニット102はロアケーシング本体
(ハウジング)133からなり、このロアケーシング本
体133内に上記駆動シャフト120が装着される。こ
の駆動シャフト120の下端部はベアリングを介してハ
ウジング133に支承され(図7参照)、その端部に、
ギヤ121が設けられる。このギヤ121は、2つのギ
ヤ122および123と噛み合う。両ギヤ122および
123はそれぞれ逆方向に回転する。一方のギヤ122
はプロペラ軸124の端部に直接結合され、他方のギヤ
123はこのプロペラ軸124上に回転可能に装着され
た中空シャフト125に結合される。この中空シャフト
125は、ロアケーシング本体133に固定したベアリ
ングカバー126に対し回転可能に装着される。プロペ
ラ軸124の後端部には、図9に示すように、固定スリ
ーブ147を介してプロペラ127が固定され、中空シ
ャフト125には固定スリーブ148を介してプロペラ
128が固定される。これらのプロペラ127、128
は同時に逆方向に回転するが、推進方向が同じになるよ
うにプロペラのねじれ形状が相互に逆に形成されてい
る。
【0037】下部ユニット102の所定の数ヵ所の位置
にアノード131、132が取付けられる。これらのア
ノード131、132はそれ自体がユニットのハウジン
グ(ケーシング本体)より先に腐食してハウジングの腐
食を防止するためのものであり、適宜交換される。
【0038】オイルポンプ117から圧送されたオイル
はクラッチ機構109を通過して駆動シャフト120の
外側に沿ったオイル通路129を通り、ギヤ121、1
22、123の組体部分に供給される。このオイルはさ
らにベアリングカバー126の入口部分に設けた切欠き
(図7参照)を通して環状溝146(図7)を通り、オ
イル戻り通路130に流入し、これを通ってギヤポンプ
117に戻る。
【0039】上記構成において、船内のエンジンからの
回転力は、ユニバーサルジョイント103を介して入力
軸106に伝達され、クラッチ107または108(図
4、図5)の一方が選択されてこの回転力が前進用ギヤ
110または後進用ギヤ111に伝達される。この回転
力は動力伝達ギヤ114をクラッチの選択に応じて回転
させ、駆動シャフト120を前進回転方向またはその逆
の後進回転方向に回転させる。この駆動シャフト120
の回転によりその下端部のギヤ121が回転し、これと
噛み合う2つのギヤ122、123がそれぞれ逆方向に
同時に回転する。これにより、プロペラ軸124および
中空シャフト125が相互に逆方向に回転し、これらに
結合されたプロペラ127および128が相互に逆方向
(同じ推進力方向)に回転して前進方向または後進方向
の回転力が得られる。
【0040】
【発明の効果】以上説明したように、本発明において
は、クラッチの入力軸上に装着する伝達用ギヤ部材を2
分割して歯車部を別体として形成し、これを結合一体化
して構成するため、騒音が少なく伝達効率の高いスパイ
ラルかさ歯車を備えた小型でコンパクトなクラッチ伝達
ギヤ機構を得ることができる。また、ころ軸受けまたは
球軸受けを入力軸上に2重に設けるとともに軸方向に重
ねて設けることにより、軸方向の長さを短縮し、ドライ
ブユニット操舵軸と垂直駆動軸を近接させて操舵性の向
上を図るとともに、大きな荷重を高い信頼性で受けるこ
とが可能な小型でコンパクトな構造を達成することがで
きる。また、前進用と後進用のクラッチ板を非対称に設
け、後進用のクラッチ板枚数を少なくすることにより、
構成を簡単にして小型化を図ることができる。
【0041】さらに、クラッチ板の押圧部材の押圧面を
テーパ面としてクラッチ板に対し均一な押し当て力を付
与することにより、クラッチ板面全面を有効にトルク伝
達面として使用することができ、クラッチ板の枚数の削
減や小型化を図ることができる。また、オイルポンプハ
ウジングのギヤ摺動面に硬度強化用の表面処理を施すこ
とにより、軽量部材を用いて信頼性が高く寿命の長い油
圧クラッチ機構が実現される。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明の実施例に係るスターンドライブの油
圧クラッチ機構部分の断面構成図である。
【図2】 本発明が適用されるスターンドライブの全体
構成図である。
【図3】 本発明の実施例に係るスターンドライブのク
ラッチ板押圧部材の要部構成図である。
【図4】 本発明の実施例に係るスターンドライブ構造
の全体構成図である。
【図5】 図4のスターンドライブのA部詳細図であ
る。
【図6】 図4のスターンドライブのB部詳細図であ
る。
【図7】 図4のスターンドライブのC部詳細図であ
る。
【図8】 図4のスターンドライブのD部詳細図であ
る。
【図9】 図4のスターンドライブのE部詳細図であ
る。

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 エンジン出力側に連結された入力軸と、
    該入力軸上に装着された油圧クラッチ機構と、該油圧ク
    ラッチ機構の出力側に対し上記入力軸と直角方向の伝達
    軸を介して連結された伝達ギヤユニットと、該伝達ギヤ
    ユニットに対し上記伝達軸と直角方向に連結されたプロ
    ペラ軸とを具備し、 上記油圧クラッチ機構は、上記入力軸とともに回転する
    複数枚の駆動側クラッチ板と、各駆動側クラッチ板に対
    向する被駆動側クラッチ板と、該被駆動側クラッチ板が
    前記入力軸の回転方向に固定され上記入力軸上に回転可
    能に装着された伝達側ギヤ部材と、該伝達側ギヤ部材に
    係合する被伝達側ギヤ部材とからなり、 該被伝達側ギヤ部材の回転軸が上記入力軸に直角な上記
    伝達軸を構成し、 上記伝達側ギヤ部材は、上記被駆動側クラッチ板が軸方
    向に並列して前記入力軸の回転方向に固定された円筒部
    と、該円筒部の端部に形成したかさ歯車部とからなる油
    圧クラッチ式スターンドライブ構造において、 上記伝達側ギヤ部材の円筒部とかさ歯車部は、それぞれ
    別体として形成された部材であって、別体の各部材を結
    合一体化して上記伝達側ギヤ部材を構成したことを特徴
    とする油圧クラッチ式スターンドライブ構造。
  2. 【請求項2】 前記入力軸を支持するハウジングを有
    し、前記伝達側ギヤ部材は、該ハウジングに対し、外側
    の第1ベアリング手段を介して支持されるとともに、内
    側の第2ベアリング手段を介して上記入力軸上に支持さ
    れた構造であっって、上記第1および第2ベアリング手
    段は、上記入力軸方向に関し重なった位置に設けられた
    ことを特徴とする請求項1に記載の油圧クラッチ式スタ
    ーンドライブ構造。
  3. 【請求項3】 前記駆動側クラッチ板は、複数枚の前進
    用クラッチ板と複数枚の後進用クラッチ板とからなり、
    これらの前進用および後進用クラッチ板のそれぞれに対
    応する前進用伝達側ギヤ部材と後進用伝達側ギヤ部材と
    を相互に独立して前記入力軸上に回転可能に装着した構
    造であって、上記後進用クラッチ板の枚数が前進用クラ
    ッチ板の枚数より少ないことを特徴とする請求項1また
    は2に記載の油圧クラッチ式スターンドライブ構造。
  4. 【請求項4】 入力軸方向に沿って交互に挟み合って配
    置された前記駆動側クラッチ板と被駆動側クラッチ板と
    によりクラッチ板積層圧接部を形成し、このクラッチ板
    積層圧接部の一方の側に油圧駆動の押圧部材を設け、他
    方の側に該押圧部材による押圧力を受けるクラッチ押え
    部材を設けた構造であって、上記クラッチ板に対する上
    記押圧部材の押圧面が、非押圧時のクラッチ板面に対し
    テーパを有することを特徴とする請求項1、2または3
    に記載の油圧クラッチ式スターンドライブ構造。
  5. 【請求項5】 前記油圧クラッチ機構は、ポンプハウジ
    ング内に収容したギヤポンプを備え、該ポンプハウジン
    グのギヤポンプ摺動面に硬度強化用の表面処理を施した
    ことを特徴とする請求項1から4までのいずれか1項に
    記載の油圧クラッチ式スターンドライブ構造。
JP7195950A 1995-01-31 1995-07-08 油圧クラッチ式スターンドライブ構造 Pending JPH08268388A (ja)

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* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2009120196A (ja) * 2009-02-20 2009-06-04 Yamaha Motor Co Ltd 船外機のクラッチ装置
JP2011037333A (ja) * 2009-08-07 2011-02-24 Yanmar Co Ltd 船舶のアウトドライブ装置

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