JPH08265373A - バッファ管理方式 - Google Patents

バッファ管理方式

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Publication number
JPH08265373A
JPH08265373A JP7060245A JP6024595A JPH08265373A JP H08265373 A JPH08265373 A JP H08265373A JP 7060245 A JP7060245 A JP 7060245A JP 6024595 A JP6024595 A JP 6024595A JP H08265373 A JPH08265373 A JP H08265373A
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JP
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buffer
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communication line
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Withdrawn
Application number
JP7060245A
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English (en)
Inventor
Yuji Hirayama
雄司 平山
Masayuki Nozu
雅之 野津
Hiroyuki Takahashi
浩之 高橋
Chikako Imai
智佳子 今井
Chie Fujiwara
千恵 藤原
Keiko Oka
恵子 岡
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Fujitsu Ltd
Original Assignee
Fujitsu Ltd
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 通信装置におけるバッファ管理方式に関し、
転送データのオーバフローを未然に防止可能とし、併せ
てデータの優先処理、具備機能の試験範囲拡大を目的と
する。 【構成】 通信回線に対応する受信バッファ待行列
(3)の、末尾からx番目のバッファをオーバラン監視
用(BO )と定め、該バッファ(BO )にデータが格納
済か監視する受信オーバラン監視手段(101)と、オ
ーバラン監視バッファ(BO )にデータが格納済と検出
した場合に、共通に保有されている所定個数の空きバッ
ファ(B)を、受信バッファ待行列(3)の末尾に一括
連結する受信バッファ一括補充手段(102)とを設け
る様に構成し、併せて第一の優先データ送信手段(11
1)または第二の優先データ送信手段(112)を設け
て高優先度のデータ(DT)の優先処理を可能とし、更
に試験データ処理手段(121)を設けて試験条件を任
意に設定可能とする様に構成する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、通信回線を経由して送
受信するデータを一旦バッファに格納する通信装置にお
けるバッファ管理方式に関する。
【0002】
【従来の技術】図7は従来ある通信システムを例示する
図であり、図8は図7における受信バッファ待行列を例
示する図であり、図9は図7におけるバッファ構成を例
示する図である。
【0003】図7に例示される通信システムは、複数の
データ端末装置(20)を、通信装置(10)を経由し
て上位装置(30)に収容するものであるが、図7にお
いては、一組のデータ端末装置(20)に関連する部分
のみが示されており、他のデータ端末装置(20)の関
連部分は省略されている。
【0004】通信装置(10)内には、通信装置(1
0)とデータ端末装置(20)とを接続する通信回線
(401 )と、通信装置(10)と上位装置(30)と
を接続する通信回線(402 )とに対応して、それぞれ
データ送受信部(1)、受信バッファ待行列(3)およ
び送信バッファ待行列(4)が設けられており、また各
通信回線(40)〔通信回線(401 )および(4
2 )を通信回線(40)と総称する、以下同様〕に共
通に、データ転送制御部(2)および共通バッファ待行
列(5)が設けられている。
【0005】受信バッファ待行列(3)は、図8に例示
される如く、所定数〔n個〕のバッファ(B)と、先頭
アドレスレジスタ(31)と、末尾アドレスレジスタ
(32)とから構成されており、各バッファ(B)は、
図9に例示される如く、ディスクリプタ領域(ADS)お
よびデータ領域(ADT)から構成されている。
【0006】データ領域(ADT)には、通信回線(4
0)から到着するデータ(DT)が格納され、またディ
スクリプタ領域(ADS)には、データ領域(ADT)およ
びデータ(DT)に関するディスクリプタ(DS)が格
納される。
【0007】ディスクリプタ(DS)は、図9に示され
る如く、データ領域先頭アドレス(aDT)、データ領域
サイズ(zDT)、受信データバイト数(bDT)、受信状
態(st)および次ディスクリプタアドレス(aDSN
から構成されている。
【0008】また先頭アドレスレジスタ(31)には、
受信バッファ待行列(3)の先頭に連結されているバッ
ファ(B1 )のディスクリプタ領域先頭アドレス(a
DS1 )が、先頭アドレス(aDS-H)として格納されてお
り、また末尾アドレスレジスタ(32)には、受信バッ
ファ待行列(3)の末尾に連結されているバッファ(B
n )のディスクリプタ領域先頭アドレス(aDSn )が、
末尾アドレス(aDS-T)として格納されている。
【0009】通信回線(40)からデータ(DT)が到
着していない初期状態においては、各受信バッファ待行
列(3)に連結されているn個のバッファ(B)は、何
れも空き状態にある。
【0010】また共通バッファ待行列(5)には、何れ
の受信バッファ待行列(3)にも接続されない空きバッ
ファ(B)が、受信バッファ待行列(3)と同様の構成
で保持されている。
【0011】かかる状態で、データ端末装置(20)か
ら上位装置(30)に送信するデータ(DT)が、通信
回線(401 )を経由して通信装置(10)に到着する
と、データ送受信部(11 )は、受信バッファ待行列
(31 )の先頭アドレスレジスタ(31)に格納されて
いる先頭アドレス(aDS-H=aDS1 )に基づき、先頭に
連結されている空きバッファ(B1 )を捕捉し、受信し
たデータ(DT)をバッファ(B1 )のデータ領域(A
DT1 )に順次格納し、データ(DT)を受信し終わる
と、ディスクリプタ(DS1 )内の受信データバイト数
(bDT)および受信状態(st)を格納する。
【0012】なお通信回線(401 )から到着するデー
タ(DT)が、バッファ(B1 )のみで格納し切れぬ場
合には、ディスクリプタ(DS1 )内の次ディスクリプ
タアドレス(aDSN )により次の空きバッファ(B2
を捕捉し、続いて到着するデータ(DT)をデータ領域
(ADT2 )に順次格納する。
【0013】一方データ転送制御部(2)は、受信バッ
ファ待行列(31 )に連結されているバッファ(B)の
塞がり状態を監視しており、先頭のバッファ(B1 )が
データ(DT)を格納済と判定すると、バッファ
(B1 )を受信バッファ待行列(3 1 )から抽出し、デ
ータ領域先頭アドレス(aDT)に格納されているデータ
(DT)の転送先を解析し、上位装置(30)と判定す
ると、上位装置(30)を接続する通信回線(402
に対応して設けられている送信バッファ待行列(42
の末尾に連結し、バッファ(B1 )の連結に伴う送信バ
ッファ待行列(42 )の更新処理を実行すると共に、共
通バッファ待行列(5)に保存されている空きバッファ
(B)を一つ抽出し、受信バッファ待行列(31 )の末
尾に連結し、空きバッファ(B)の連結に伴う送信バッ
ファ待行列(41 )の更新処理を実行する。
【0014】なお送信バッファ待行列(42 )は、通信
回線(402 )に送信されるデータ(DT)を格納済の
バッファ(B)が、受信バッファ待行列(3)と略同様
の構成で到着順に連結されている。
【0015】データ送受信部(12 )は、送信バッファ
待行列(42 )に連結されているバッファ(B)に格納
されているデータ(DT)を順次抽出し、通信回線(4
2)に送信する。
【0016】またデータ転送制御部(2)は、送信バッ
ファ待行列(42 )に連結されているバッファ(B)の
送信状態を監視しており、先頭のバッファ(B)に格納
済のデータ(DT)を送信済と判定すると、先頭のバッ
ファ(B)を送信バッファ待行列(42 )から抽出し、
空きバッファ(B)として共通バッファ待行列(5)に
保存すると共に、バッファ(B)の抽出に伴う送信バッ
ファ待行列(42 )の更新処理を実行する。
【0017】かかる状態で、データ端末装置(20)か
ら大量のデータ(DT)が急速に転送されると、データ
送受信部(11 )が受信バッファ待行列(31 )内の空
きバッファ(B)にデータ(DT)を格納して行く速度
が、データ転送制御部(2)が共通バッファ待行列
(5)から空きバッファ(B)を抽出して受信バッファ
待行列(31 )に補充する速度を上回り、遂には受信バ
ッファ待行列(31 )に連結されているn個のバッファ
(B)が総て塞がり状態となり、以後通信回線(4
1 )から到着するデータ(DT)を格納し得る空きバ
ッファ(B)が、受信バッファ待行列(31 )内に存在
しなくなる、所謂オーバフロー状態が発生し、データ端
末装置(20)から転送されるデータ(DT)が廃棄さ
れることとなる。
【0018】なお受信バッファ待行列(31 )の末尾に
連結されていた空きバッファ(Bn)にデータ(DT)
が格納されると、バッファ(Bn )のディスクリプタ
(DS n )の受信状態(st)としてオーバフロー表示
(of)が格納されるが、データ転送制御部(2)は、
バッファ(Bn )が受信バッファ待行列(31 )の先頭
に連結され、受信バッファ待行列(31 )から抽出した
時点で、初めて受信状態(st)をオーバフロー表示
(of)と識別可能となり、データ送受信部(11)を
介してデータ端末装置(20)に、データ(DT)の送
信を停止させる等の規制措置を講ずることとなる為、デ
ータ端末装置(20)から送信されるデータ(DT)に
オーバフロー状態が発生してから規制措置が講じられる
迄に長時間を要し、その間に送信されたデータ(DT)
が通信装置(10)で廃棄されることとなる。
【0019】またデータ転送制御部(2)は、受信バッ
ファ待行列(31 )に連結されているデータ(DT)を
格納済のバッファ(B)を連結順に抽出し、転送先の送
信バッファ待行列(42 )に抽出順に連結し、更にデー
タ送受信部(12 )は、送信バッファ待行列(42 )に
連結済のバッファ(B)からデータ(DT)を連結順に
抽出して通信回線(402 )に送信する為、データ端末
装置(20)から到着した上位装置(30)宛のデータ
(DT)は、到着順に上位装置(30)へ転送されるこ
ととなる。
【0020】従って、データ端末装置(20)が後から
送信した一部のデータ(DT)を、先に送信済のデータ
(DT)より優先的に上位装置(30)に転送すること
を希望しても、通信装置(10)はその希望を満足する
ことは不可能である。
【0021】更に、試験者がデータ端末装置(20)を
用いて通信装置(10)の各種具備機能を試験する一環
として、例えば通信装置(10)のオーバフロー検出機
能を試験するものとする。
【0022】かかる場合に、試験者は、データ端末装置
(20)から試験用のデータ(DT)を通信回線(40
1 )を経由して通信装置(10)に連続的に送信し、通
信装置(10)において通信回線(401 )に対応する
受信バッファ待行列(31 )に、試験用のデータ(D
T)によるオーバフロー状態を発生させ、データ転送制
御部(2)が発生したオーバフロー状態を検出し、デー
タ(DT)の送信停止要求を正常に返送することを確認
することにより、通信装置(10)のオーバフロー検出
機能の正常性を確認することとなる。
【0023】然し、受信バッファ待行列(31 )に連結
されるバッファ(B)の個数(n)が多く、またデータ
転送制御部(2)が受信バッファ待行列(31 )に格納
されるデータ(DT)の転送処理速度が、通信回線(4
1 )からのデータ(DT)の到着速度より上回ってい
る場合には、受信バッファ待行列(31 )にはオーバラ
ン状態が発生せず、オーバラン検出機能を試験すること
が困難となる。
【0024】
【発明が解決しようとする課題】以上の説明から明らか
な如く、従来ある通信システムにおいては、受信バッフ
ァ待行列(31 )にオーバフローが発生した後、長時間
を経過しないと検出出来ず、オーバフローを防止する的
確な措置を講ずることが不可能であり、データ(DT)
が無効に廃棄される問題があった。
【0025】また従来ある通信システムにおいては、デ
ータ(DT)は到着順に転送されるのみで、特定のデー
タ(DT)を優先的に転送することが不可能であった。
更に従来ある通信システムにおいては、通信装置(1
0)の具備機能を充分に試験することが不可能であっ
た。
【0026】本発明は、転送データのオーバフローを未
然に防止可能とし、併せて所望のデータを優先的に転送
可能とし、また具備機能を極力試験可能とする通信シス
テムを実現することを目的とする。
【0027】
【課題を解決するための手段】図1は本発明の原理図で
ある。図1において、100は本発明の対象となる通信
装置、3は受信バッファ待行列、4は送信バッファ待行
列、Bはバッファである。
【0028】101は、本発明(請求項1乃至3)によ
り通信装置(100)に設けられた受信オーバラン監視
手段である。102は、本発明(請求項2および3)に
より通信装置(100)に設けられた受信バッファ一括
補充手段である。
【0029】111は、本発明(請求項4)により通信
装置(100)に設けられた第一の優先データ送信手段
である。112は、本発明(請求項5)により通信装置
(100)に設けられた第二の優先データ送信手段であ
る。
【0030】121は、本発明(請求項6)により通信
装置(100)に設けられた試験データ処理手段であ
る。
【0031】
【作用】受信オーバラン監視手段(101)は、受信バ
ッファ待行列(3)の、末尾から数えて予め定められた
個数番目〔例えばx番目〕のバッファ(B)をオーバラ
ン監視バッファ(BO )と定め、該オーバラン監視バッ
ファ(BO )にデータが格納済か否かを監視する。
【0032】受信バッファ一括補充手段(102)は、
受信オーバラン監視手段(101)が前記オーバラン監
視バッファ(BO )にデータが格納済と検出した場合
に、共通に保有されている予め定められた個数〔例えば
y個〕の空きバッファ(B)を、受信バッファ待行列
(3)の末尾に一括連結する。
【0033】なお受信バッファ一括補充手段(102)
は、受信オーバラン監視手段(101)が連続してオー
バラン監視バッファ(BO )にデータが格納済であるこ
とを検出した場合に、一括補充する空きバッファ(B)
の個数を増加させることが考慮される。
【0034】第一の優先データ送信手段(111)は、
データに優先順位(P)が付与されている場合に、送信
バッファ待行列(4)に連結するバッファ(B)に格納
されているデータの優先順位(P)を解析し、高優先順
位(P=1)を付与されているデータを格納済のバッフ
ァ(B)は、送信バッファ待行列(4)に連結済の、未
送信の低優先順位を付与されているデータを格納済のバ
ッファ(B)より前順位に連結する。
【0035】第二の優先データ送信手段(112)は、
データに優先順位(P)が付与されている場合に、各通
信回線に対応する送信バッファ待行列(4)を優先順位
別に設け、連結するバッファ(B)に格納されているデ
ータの優先順位(P)を解析し、付与されている優先順
位(P)に対応した送信バッファ待行列(4)に連結
し、通信回線にデータを送信する場合に、高優先順位
(P=1)に対応する送信バッファ待行列(4)に連結
済のバッファ(B)に格納されているデータを、低優先
順位(P=0)に対応する送信バッファ待行列(4)に
連結済のバッファ(B)に格納されているデータより優
先的に送信する。
【0036】試験データ処理手段(121)は、通信回
線から到着するデータに、試験用データであることを示
す識別情報が付加されているか否かを解析し、試験用デ
ータであることを示す識別情報が付加されている場合
に、試験用データに含まれる試験条件を指定する情報に
基づき試験条件を設定した後、試験を実行する。
【0037】従って、本発明(請求項1乃至3)によれ
ば、通信回線から到着するデータを格納するバッファが
常に充分補充可能となり、オーバフローの発生が未然に
防止可能となり、当該通信装置の信頼性が大幅に向上す
る。
【0038】また本発明(請求項4および5)によれ
ば、高優先のデータを優先的に通信回線に送信可能とな
り、当該通信装置の利便性が大幅に向上する。また本発
明(請求項6)によれば、通信装置の試験条件を任意に
指定することにより、通信装置の具備機能が充分に試験
可能となり、当該通信装置の保全性が大幅に向上する。
【0039】
【実施例】以下、本発明の実施例を図面により説明す
る。図2は本発明の一実施例による通信システムを示す
図であり、図3は図2における受信バッファ待行列を例
示する図であり、図4は図2における受信バッファの一
括補充過程を例示する図であり、図5は図2における優
先処理過程を例示する図であり、同図(a) は請求項5対
応実施例を、同図(b) は請求項6対応実施例を示し、図
6は本発明(請求項6)の一実施例による試験データを
示す図である。なお、全図を通じて同一符号は同一対象
物を示す。また対象とするバッファ(B)は図9に示す
通りとする。
【0040】図2には、図7に例示されると同様の通信
システムが示されており、図1における通信装置(10
0)として通信装置(10)が示され、また図1におけ
る通信回線として通信回線(401 )および(402
が示されている。
【0041】また図2においては、データ転送制御部
(2)内に、図1における受信オーバラン監視手段(1
01)として受信オーバラン監視部(21)およびデー
タ受信規制部(22)が設けられ、また図1における受
信バッファ一括補充手段(102)として受信バッファ
一括補充部(23)が設けられ、また図1における第一
の優先データ送信手段(111)として優先データ送信
部(24)が設けられ、また図1における第二の優先デ
ータ送信手段(112)として優先データ送信部(2
5)が設けられ、また図1における試験データ処理手段
(121)として試験データ処理部(26)が設けられ
ている。
【0042】最初に、本発明(請求項1乃至3)の実施
例を、図2乃至図4を用いて説明する。図2に示される
受信バッファ待行列(3)は、図8に示される受信バッ
ファ待行列(3)と異なり、先頭アドレスレジスタ(3
1)および末尾アドレスレジスタ(32)の他に、オー
バラン監視バッファアドレスレジスタ(33)が設けら
れている。
【0043】オーバラン監視バッファアドレスレジスタ
(33)には、縦続接続されたn個のバッファ(B)
の、末尾から数えてx番目のバッファ(Bn-x )をオー
バラン監視バッファ(BO )とし、オーバラン監視バッ
ファ(BO )のディスクリプタ領域先頭アドレス(a
DSO )が、オーバラン監視バッファアドレス(aDS-O
として格納されている。
【0044】図2乃至図4において、データ端末装置
(20)から上位装置(30)に送信するデータ(D
T)が、通信回線(401 )を経由して通信装置(1
0)に到着すると、データ送受信部(11 )は、受信バ
ッファ待行列(31 )の先頭アドレスレジスタ(31)
に格納されている先頭アドレス(aDS-H=aDS1 )に基
づき、先頭に連結されている空きバッファ(B1 )を捕
捉し、受信したデータ(DT)をバッファ(B1 )のデ
ータ領域(ADT1 )に順次格納し、データ(DT)を受
信し終わると、ディスクリプタ(DS1 )内の受信デー
タバイト数(bDT)および受信状態(st)を格納す
る。
【0045】なお通信回線(401 )から到着するデー
タ(DT)が、バッファ(B1 )のみで格納し切れぬ場
合には、ディスクリプタ(DS1 )内の次ディスクリプ
タアドレス(aDSN )により次の空きバッファ(B2
を捕捉し、続いて到着するデータ(DT)をデータ領域
(ADT2 )に順次格納する。
【0046】一方データ転送制御部(2)は、受信バッ
ファ待行列(31 )に連結されているバッファ(B)の
塞がり状態を監視しており、先頭のバッファ(B1 )が
データ(DT)を格納済と判定すると、バッファ
(B1 )を受信バッファ待行列(3 1 )から抽出し、デ
ータ領域先頭アドレス(aDT)に格納されているデータ
(DT)の転送先を解析し、上位装置(30)と判定す
ると、上位装置(30)を接続する通信回線(402
に対応して設けられている送信バッファ待行列(42
の末尾に連結し、バッファ(B1 )の連結に伴う送信バ
ッファ待行列(42 )の更新処理を実行すると共に、受
信オーバラン監視部(21)を起動する。
【0047】起動された受信オーバラン監視部(21)
は、受信バッファ待行列(31 )のオーバラン監視バッ
ファアドレスレジスタ(33)に格納されているオーバ
ラン監視バッファアドレス(aDS-O)に基づきオーバラ
ン監視バッファ(BO )を参照し、オーバラン監視バッ
ファ(BO )のディスクリプタ(DS)に格納されてい
る受信状態(st)を分析することにより、オーバラン
監視バッファ(BO )にデータ(DT)が格納済か否か
を監視する。
【0048】監視の結果、オーバラン監視バッファ(B
O )に未だデータ(DT)が未格納である場合には、受
信バッファ待行列(31 )内には未だx個以上の空きバ
ッファ(B)が存在する為、受信データ(DT)のオー
バフローが発生しないと判定し、従来ある通信装置(1
0)と同様に、データ転送制御部(2)に共通バッファ
待行列(5)に保存されている空きバッファ(B)を一
つ抽出し、受信バッファ待行列(31 )の末尾に連結
し、空きバッファ(B)の連結に伴う送信バッファ待行
列(41 )の更新処理を実行する。
【0049】また監視の結果、オーバラン監視バッファ
(BO )に既にデータ(DT)が格納済である場合に
は、受信バッファ待行列(31 )内には既にx個未満の
空きバッファ(B)しか存在しない為、次にデータ転送
制御部(2)が受信バッファ待行列(31 )を監視する
迄に、受信データ(DT)のオーバフローが発生する可
能性があると判定し、データ受信規制部(22)を起動
し、データ端末装置(20)にデータ(DT)の送信を
一時停止させる様に指示すると共に、受信バッファ一括
補充部(23)を起動する〔本発明(請求項2)の実施
例〕。
【0050】起動されたデータ受信規制部(22)は、
通信回線(401 )を経由してデータ端末装置(20)
に、データ(DT)の送信を一時停止する様に要求す
る。データ端末装置(20)は、通信装置(10)から
データ(DT)の送信停止を要求されると、データ(D
T)の送信を停止する。
【0051】データ端末装置(20)からのデータ(D
T)が送信停止されると、通信装置(10)には通信回
線(401 )からデータ(DT)が到着しなくなる為、
受信バッファ待行列(31 )内でデータ(DT)がバッ
ファ(B)に格納されることも停止され、データ(D
T)のオーバフローの発生も防止可能となる。
【0052】また起動された受信バッファ一括補充部
(23)は、共通バッファ待行列(5)に保存されてい
る空きバッファ(B)を、予め定められた個数(例えば
x個)だけ一括抽出し、図4(a) に示される如く、受信
バッファ待行列(31 )の末尾に連結し、空きバッファ
(B)の連結に伴う送信バッファ待行列(41 )の更新
処理を実行する〔本発明(請求項2)の実施例〕。
【0053】以上により受信バッファ待行列(31 )に
は、現時点でx個以上の空きバッファ(B)が存在する
こととなり、受信データ(DT)のオーバフローが発生
する危険性は防止される。
【0054】続いてデータ転送制御部(2)は、受信バ
ッファ待行列(31 )に連結されているバッファ(B)
の塞がり状態を監視し、新たな先頭のバッファ(B1
がデータ(DT)を格納済と判定すると、前述と同様
に、バッファ(B1 )を受信バッファ待行列(31 )か
ら抽出し、データ領域先頭アドレス(aDT)に格納され
ているデータ(DT)の転送先を解析し、上位装置(3
0)と判定すると、上位装置(30)を接続する通信回
線(402 )に対応して設けられている送信バッファ待
行列(42 )の末尾に連結し、バッファ(B1 )の連結
に伴う送信バッファ待行列(42 )の更新処理を実行す
ると共に、受信オーバラン監視部(21)を起動する
〔本発明(請求項3)の実施例〕。
【0055】起動された受信オーバラン監視部(21)
は、前述と同様に、受信バッファ待行列(31 )のオー
バラン監視バッファアドレスレジスタ(33)に格納さ
れているオーバラン監視バッファアドレス(aDS-O)に
基づきオーバラン監視バッファ(BO )の塞がり状態を
監視し、オーバラン監視バッファ(BO )に未だデータ
(DT)が未格納である場合には、受信バッファ待行列
(31 )内には未だx個以上の空きバッファ(B)が存
在する為、受信データ(DT)のオーバフローが発生し
ないと判定し、従来ある通信装置(10)と同様に、デ
ータ転送制御部(2)に共通バッファ待行列(5)に保
存されている空きバッファ(B)を一つ抽出し、受信バ
ッファ待行列(31 )の末尾に連結し、空きバッファ
(B)の連結に伴う送信バッファ待行列(41 )の更新
処理を実行すると共に、データ端末装置(20)に対し
てデータ(DT)の送信停止を要求済であることを確認
すると、データ受信規制部(22)を起動し、データ
(DT)の送信停止を解除させる様に指示する。
【0056】起動されたデータ受信規制部(22)は、
通信回線(401 )を経由してデータ端末装置(20)
に、一時停止中のデータ(DT)の送信を再開する様に
要求する。
【0057】データ端末装置(20)は、通信装置(1
0)からデータ(DT)の送信再開を要求されると、一
次データ(DT)の送信を再開する。また監視の結果、
今回もオーバラン監視バッファ(BO )に既にデータ
(DT)が格納済である場合には、受信バッファ待行列
(31 )内には既にx個未満の空きバッファ(B)しか
存在しない為、次にデータ転送制御部(2)が受信バッ
ファ待行列(31 )を監視する迄に、受信データ(D
T)のオーバフローが発生する可能性があると判定し、
前述と同様にデータ受信規制部(22)を起動し、デー
タ端末装置(20)にデータ(DT)の送信停止を継続
させる様に指示する〔本発明(請求項1)の実施例〕と
共に、受信バッファ一括補充部(23)を起動し、第二
回目の一括補充を指示する〔本発明(請求項3)の実施
例〕。
【0058】起動されたデータ受信規制部(22)は、
データ端末装置(20)にデータ(DT)の送信停止を
要求した状態を維持する。また起動され、第二回目の一
括補充を指示された受信バッファ一括補充部(23)
は、共通バッファ待行列(5)に保存されている空きバ
ッファ(B)を、第一回目より多く定められた個数(例
えば第一回目の二倍の2x個)だけ一括抽出し、図4
(b) に示される如く、受信バッファ待行列(31 )の末
尾に連結し、空きバッファ(B)の連結に伴う送信バッ
ファ待行列(41 )の更新処理を実行する〔本発明(請
求項3)の実施例〕。
【0059】以上により受信バッファ待行列(31 )に
は、現時点で2x個以上の空きバッファ(B)が存在す
ることとなり、受信データ(DT)のオーバフローが発
生する危険性は防止される。
【0060】以上同様に、受信オーバラン監視部(2
1)が三回連続してオーバラン監視バッファ(BO )の
塞がりを検出した場合には、受信バッファ一括補充部
(23)は第二回目より更に多く定められた個数(例え
ば第一回目の三倍の3x個)だけ一括補充することも考
慮される〔本発明(請求項3)の実施例〕。
【0061】なお送信バッファ待行列(42 )は、通信
回線(402 )に送信されるデータ(DT)を格納済の
バッファ(B)が、受信バッファ待行列(3)と略同様
の構成で到着順に連結されている。
【0062】データ送受信部(12 )は、送信バッファ
待行列(42 )に連結されているバッファ(B)に格納
されているデータ(DT)を順次抽出し、通信回線(4
2)に送信する。
【0063】またデータ転送制御部(2)は、送信バッ
ファ待行列(42 )に連結されているバッファ(B)の
送信状態を監視しており、先頭のバッファ(B)に格納
済のデータ(DT)を送信済と判定すると、先頭のバッ
ファ(B)を送信バッファ待行列(42 )から抽出し、
空きバッファ(B)として共通バッファ待行列(5)に
保存すると共に、バッファ(B)の抽出に伴う送信バッ
ファ待行列(42 )の更新処理を実行する。
【0064】以上の説明から明らかな如く、本発明(請
求項1乃至3)の実施例によれば、データ転送制御部
(2)が受信バッファ待行列(31 )の先頭バッファ
(B1 )の塞がり状態を監視する際に、末尾からx個目
のオーバラン監視バッファ(BO)の塞がり状態も併せ
て監視し、オーバラン監視バッファ(BO )が塞がり状
態にあることを検出すると、オーバフローの発生する可
能性有りと直ちに判定し、早期に対策を講ずることによ
り、データ(DT)のオーバフローの発生を未然に防止
可能となり、また防止対策として、複数個〔例えばx
個〕の空きバッファ(B)を一括補充することにより、
受信バッファ待行列(31 )に存在する空きバッファ
(B)を現時点でx個以上に維持することにより〔本発
明(請求項2)の実施例〕、データ(DT)のオーバフ
ローの発生を未然に防止可能となり、またオーバラン監
視バッファ(BO )の塞がり状態が継続する場合には、
一括補充する空きバッファ(B)の個数を順次増加させ
る〔例えば二回目には2x個、三回目には3x個等〕こ
とにより〔本発明(請求項3)の実施例〕、データ(D
T)の到着速度が急速な場合にも、データ(DT)のオ
ーバフローの発生を未然に防止可能となる。
【0065】次に、本発明(請求項4および5)の実施
例を、図2および図5を用いて説明する。図2および図
5において、データ端末装置(20)が通信回線(40
1 )に送出するデータ(DT)には、優先度を示す識別
情報〔以後優先度識別情報(P)と称する〕が付加され
ており、特に優先処理を必要とするデータ(DT)に付
加されている優先度識別情報(P)は高優先度〔例えば
論理“1”〕に設定され、特に優先処理を必要としない
通常のデータ(DT)に付加されている優先度識別情報
(P)は低優先度〔例えば論理“0”〕に設定されてい
るものとする。
【0066】通信装置(10)においては、データ送受
信部(11 )が、前述の如く、通信回線(401 )から
到着するデータ(DT)を、受信バッファ待行列
(31 )に連結されているバッファ(B)に、先頭のバ
ッファ(B1 )から順次格納し、またデータ転送制御部
(2)は、受信バッファ待行列(31 )に連結されてい
るバッファ(B)の塞がり状態を監視し、先頭のバッフ
ァ(B1 )がデータ(DT)を格納済と判定すると、バ
ッファ(B1 )を受信バッファ待行列(31 )から抽出
し、データ領域先頭アドレス(aDT)に格納されている
データ(DT)の転送先を解析し、上位装置(30)と
判定すると、続いて優先データ送信部(24)を起動す
る。
【0067】起動された優先データ送信部(24)は、
データ(DT)に付加されている優先度識別情報(P)
を解析し、低優先度〔P=論理“0”〕に設定されてい
ることを識別すると〔以後低優先度バッファ
(B(P=0) )と称する〕、前述と同様に、上位装置(3
0)を接続する通信回線(402 )に対応して設けられ
ている送信バッファ待行列(42 )の末尾に低優先度バ
ッファ(B(P=0) )を連結し、低優先度バッファ(B
(P=0) )の連結に伴う送信バッファ待行列(42 )の更
新処理を実行する。
【0068】その結果、データ送受信部(12 )は、バ
ッファ(B1 )乃至(B7 )に格納済のデータ(DT)
を、通信回線(402 )に送信し終わった後、低優先度
バッファ(B(P=0) )に格納済の低優先度のデータ(D
T)を、通信回線(402 )に送信することとなる。
【0069】また優先度識別情報(P)を解析の結果、
高優先度〔P=論理“1”〕に設定されていることを識
別すると〔以後高優先度バッファ(B(P=1) )と称す
る〕、通信回線(402 )に対応して設けられている送
信バッファ待行列(42 )に連結されている各バッファ
(B)の、ディスクリプタ領域(ADS)に格納されてい
る送信状態(st)を、先頭バッファ(B1 )から順次
参照し、データ(DT)単位に送信済か否かを解析す
る。
【0070】解析の結果、図5(a) に例示される如く、
バッファ(B1 )乃至(B3 )が送信済〔または送信
中〕であり、バッファ(B4 )以降が未送信であること
を識別すると、優先データ送信部(24)は高優先度バ
ッファ(B(P=1) )を、送信バッファ待行列(42 )の
バッファ(B3 )とバッファ(B4 )との間に挿入した
後、高優先度バッファ(B(P=1) )の連結に伴う送信バ
ッファ待行列(42 )の更新処理を実行する〔本発明
(請求項4)の実施例〕。
【0071】その結果、データ送受信部(12 )は、バ
ッファ(B1 )乃至(B3 )に格納済のデータ(DT)
を、通信回線(402 )に送信し終わると、直ちに高優
先度バッファ(B(P=1) )に格納済の高優先度のデータ
(DT)を、通信回線(40 2 )に送信することとな
る。
【0072】次に、本発明(請求項5)の実施例におい
ては、通信回線(402 )に対応して設けられている送
信バッファ待行列(42 )は、図5(b) に示される如
く、送信バッファ待行列〔高優先〕(4PH)と送信バッ
ファ待行列〔低優先〕(4PL)との二組に区分されてい
る。
【0073】通信装置(10)においては、データ送受
信部(11 )が、前述の如く、通信回線(401 )から
到着するデータ(DT)を、受信バッファ待行列
(31 )に連結されているバッファ(B)に、先頭のバ
ッファ(B1 )から順次格納し、またデータ転送制御部
(2)は、受信バッファ待行列(31 )に連結されてい
るバッファ(B)の塞がり状態を監視し、先頭のバッフ
ァ(B1 )がデータ(DT)を格納済と判定すると、バ
ッファ(B1 )を受信バッファ待行列(31 )から抽出
し、データ領域先頭アドレス(aDT)に格納されている
データ(DT)の転送先を解析し、上位装置(30)と
判定すると、続いて優先データ送信部(25)を起動す
る。起動された優先データ送信部(25)は、データ
(DT)に付加されている優先度識別情報(P)を解析
し、低優先度〔P=論理“0”〕に設定されている低優
先度バッファ(B(P=0) )と識別すると、上位装置(3
0)を接続する通信回線(402 )に対応して設けられ
ている送信バッファ待行列〔低優先〕(4PL)の末尾に
低優先度バッファ(B(P=0) )を連結し、低優先度バッ
ファ(B(P=0))の連結に伴う送信バッファ待行列(4
2 )の更新処理を実行する。
【0074】また優先度識別情報(P)を解析の結果、
高優先度〔P=論理“1”〕に設定されている高優先度
バッファ(B(P=1) )と識別すると、通信回線(4
2 )に対応して設けられている送信バッファ待行列
〔高優先〕(4PH)の末尾に連結し、低優先度バッファ
(B(P=0) )の連結に伴う送信バッファ待行列(42
の更新処理を実行する〔本発明(請求項5)の実施
例〕。
【0075】一方データ送受信部(12 )は、通信回線
(402 )に対応する送信バッファ待行列〔高優先〕
(4PH)に、データ(DT)を未送信の高優先度バッフ
ァ(B (P=1) )が連結されているか否かを監視し、連結
されている場合には、直ちに高優先度バッファ(B
(P=1) )に格納済の未送信の高優先度データ(DT)を
順次抽出して通信回線(402 )に送信し、送信バッフ
ァ待行列〔高優先〕(4PH)に連結済のデータ(DT)
を未送信の高優先度バッファ(B(P=1) )が皆無となる
と、続いて通信回線(402 )に対応する送信バッファ
待行列〔低優先〕(4 PL)に、データ(DT)を未送信
の低優先度バッファ(B(P=0) )が連結されているか否
かを監視し、連結されている場合には、低優先度バッフ
ァ(B(P=0) )に格納済の未送信の低優先度データ(D
T)を順次抽出して通信回線(402 )に送信する。
【0076】またデータ送受信部(12 )は、低優先度
データ(DT)を通信回線(402)に送信中に、通信
回線(402 )に対応する送信バッファ待行列〔高優
先〕(4PH)に、データ(DT)を未送信の高優先度バ
ッファ(B(P=1) )が連結された場合には、送信中の低
優先度データ(DT)を送信し終わると、以後の低優先
度データ(DT)の送信を一時停止し、直ちに高優先度
バッファ(B(P=1) )に格納済の未送信の高優先度デー
タ(DT)の送信を実行し、送信バッファ待行列〔高優
先〕(4PH)に連結済の高優先度バッファ(B(P=1)
の高優先度データ(DT)の送信が総て終了すると、再
び送信バッファ待行列〔低優先〕(4PL)に連結されて
いる低優先度バッファ(B(P=0) )に格納済の未送信の
低優先度データ(DT)の送信を再開する。
【0077】以上の説明から明らかな如く、本発明(請
求項4)の実施例によれば、高優先度バッファ(B
(P=1) )は、送信バッファ待行列(42 )に連結されて
いるバッファ(B)の内、未送信のバッファ(B4 )乃
至(B7 )の前に連結される為、高優先度バッファ(B
(P=1) )に格納されている高優先度のデータ(DT)
は、送信済または送信中のデータ(DT)に続いて直ち
に送信されることとなり、また本発明(請求項5)の実
施例によれば、通信回線(402 )に対応して、高優先
度データ(DT)を格納した高優先度バッファ(B
(P=1) )は送信バッファ待行列〔高優先〕(4PH)に連
結され、低優先度データ(DT)を格納した低優先度バ
ッファ(B(P=0) )は送信バッファ待行列〔低優先〕
(4PL)に連結され、データ送受信部(12 )は送信バ
ッファ待行列〔高優先〕(4PH)に連結されている高優
先度バッファ(B(P=1) )に格納済の高優先度データ
(DT)を優先的に通信回線(402 )に送信し、高優
先度データ(DT)を送信し終わった後、送信バッファ
待行列〔低優先〕(4PL)に連結されている低優先度バ
ッファ(B (P=0) )に格納済の低優先度データ(DT)
を通信回線(402 )に送信する為、データ端末装置
(20)が優先処理を希望するデータ(DT)が優先的
に上位装置(30)に転送可能となる。
【0078】次に、本発明(請求項6)の実施例を、図
2および図6を用いて説明する。図2および図6におい
て、試験者がデータ端末装置(20)を用いて通信装置
(10)の各種具備機能を試験する一環として、例えば
通信装置(10)のオーバフロー検出機能を試験する場
合に、図6に例示される如き試験データ(TD)を採用
する。
【0079】試験データ(TD)は、図6に例示される
如く、所定数バイト〔図6においては4バイト〕から成
るヘッダ部(HDTD)と、データ部(DTD)とから構成
されており、ヘッダ部(HDTD)は、通常のデータ(D
T)か試験データ(TD)かを識別する為の試験データ
識別子(U/I)〔通常のデータ(DT)の場合は(U
/I)=論理“0”、試験データ(TD)の場合は(U
/I)=論理“1”〕と、複数種類の試験パラメタ(T
1 )乃至(TP3 )から構成され、データ部(DTD
は通常のデータ(DT)に相当する。
【0080】また通信装置(10)のデータ転送制御部
(2)には、試験データ処理部(26)が設けられてい
る。試験者が、通信装置(10)のオーバフロー検出機
能を試験する為に、図6に例示される試験データ(T
D)の試験パラメタ(TP1 )に、受信バッファ待行列
(31 )のオーバフロー検出機能試験であることを指定
し、試験パラメタ(TP2 )に、受信バッファ待行列
(31 )に連結されるバッファ(B)の個数(n)を一
個とすることを指定し、更に試験データ識別子(U/
I)を論理“1”に設定し、データ部(DTD)として試
験用データを付加した試験データ(TD)を組立て、デ
ータ端末装置(20)から通信回線(401 )に送信す
る。
【0081】通信装置(10)においては、前述と同様
にデータ送受信部(11 )が通信回線(401 )から到
着する試験データ(TD)を、受信バッファ待行列(3
1 )のバッファ(B1 )に格納し、またデータ転送制御
部(2)が受信バッファ待行列(31 )からデータ(D
T)を格納済の先頭バッファ(B1 )を抽出し、試験デ
ータ識別子(U/I)が論理“1”に設定されているこ
とを識別すると、試験データ(TD)であると、試験デ
ータ処理部(26)を起動する。
【0082】起動された試験データ処理部(26)は、
試験データ(TD)のヘッダ部(HDTD)を解析し、試
験パラメタ(TP1 )が受信バッファ待行列(31 )の
オーバフロー検出機能試験であり、また試験パラメタ
(TP2 )が受信バッファ待行列(31 )に連結される
バッファ(B)の個数(n)を一個とすることを指定し
ていることを識別すると、受信バッファ待行列(31
に連結されるバッファ(B)の個数を、一時的に1個と
する。
【0083】かかる状態で、試験者が、試験データ(T
D)の次に一個のデータ(DT)〔試験用でも可〕を通
信回線(401 )に送信すると、データ(DT)が一個
のバッファ(B1 )に格納されると、受信バッファ待行
列(31 )に連結される総てのバッファ(B1 )がデー
タ(DT)を格納済となり、後に空きバッファ(B)が
存在しない為、データ転送制御部(2)は受信バッファ
待行列(31 )にオーバフロー状態が発生したことを検
出し、直ちにデータ受信規制部(22)を起動し、通信
回線(401 )を経由してデータ端末装置(20)に、
データ(DT)の送信を一時停止する要求を返送する。
【0084】試験者は、データ端末装置(20)から一
個のデータ(DT)を通信回線(401 )に送信した
後、通信装置(10)から通信回線(401 )を経由し
てデータ(DT)の送信を一時的する要求が返送される
か否かにより、通信装置(10)のオーバフロー検出機
能の正常性を判定する。
【0085】以上の説明から明らかな如く、本発明(請
求項6)の実施例によれば、試験者がデータ端末装置
(20)から通信装置(10)のオーバフロー検出機能
を試験する際に、前述の如き試験データ(TD)を作成
して通信装置(10)に送信した後、一個のデータ(D
T)を送信するのみで、直ちに通信装置(10)のオー
バフロー検出機能の試験が可能となり、通信装置(1
0)のデータ(DT)転送処理速度に無関係に、通信装
置(10)のオーバフロー検出機能の試験が短時間内に
確実に実行可能となる。
【0086】なお、図2乃至図6はあく迄本発明の一実
施例に過ぎず、例えば本発明の対象とするバッファ
(B)の構成は図示されるものに限定されることは無
く、他に幾多の変形が考慮されるが、何れの場合にも本
発明の効果は変わらない。また本発明の対象とする試験
データ(TD)の構成は図示されるものに限定されるこ
とは無く、また試験データ(TD)は通信装置(10)
のオーバフロー検出機能の試験に適用されるものに限定
されることは無く、他に幾多の変形が考慮されるが、何
れの場合にも本発明の効果は変わらない。更に本発明の
対象とする通信装置(100)の構成は、図示される通
信装置(10)に限定されることは無く、他に幾多の変
形が考慮されるが、何れの場合にも本発明の効果は変わ
らない。
【0087】
【発明の効果】以上、本発明(請求項1乃至3)によれ
ば、通信回線から到着するデータを格納するバッファが
常に充分補充可能となり、オーバフローの発生が未然に
防止可能となり、当該通信装置の信頼性が大幅に向上す
る。
【0088】また本発明(請求項4および5)によれ
ば、高優先のデータを優先的に通信回線に送信可能とな
り、当該通信装置の利便性が大幅に向上する。更に本発
明(請求項6)によれば、通信装置の試験条件を任意に
指定することにより、通信装置の具備機能が充分に試験
可能となり、当該通信装置の保全性が大幅に向上する。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明の原理図
【図2】 本発明の一実施例による通信システム
【図3】 図2における受信バッファ待行列
【図4】 図2における受信バッファの一括補充過程
【図5】 図2における優先処理過程
【図6】 本発明(請求項6)の一実施例による試験デ
ータ
【図7】 従来ある通信システム
【図8】 図7における受信バッファ待行列
【図9】 図7におけるバッファ構成
【符号の説明】
1 データ送受信部 2 データ転送制御部 3 受信バッファ待行列 4 送信バッファ待行列 5 共通バッファ待行列 10、100 通信装置 20 データ端末装置 21 受信オーバラン監視部 22 データ受信規制部 23 受信バッファ一括補充部 24、25 優先データ送信部 26 試験データ処理部 30 上位装置 31 先頭アドレスレジスタ 32 末尾アドレスレジスタ 33 オーバラン監視バッファアドレスレジスタ 40 通信回線 101 受信オーバラン監視手段 102 受信バッファ一括補充手段 111 第一の優先データ送信手段 112 第二の優先データ送信手段 121 試験データ処理手段
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 高橋 浩之 神奈川県横浜市港北区新横浜3丁目9番18 号 富士通コミュニケーション・システム ズ株式会社内 (72)発明者 今井 智佳子 神奈川県横浜市港北区新横浜3丁目9番18 号 富士通コミュニケーション・システム ズ株式会社内 (72)発明者 藤原 千恵 神奈川県横浜市港北区新横浜3丁目9番18 号 富士通コミュニケーション・システム ズ株式会社内 (72)発明者 岡 恵子 神奈川県横浜市港北区新横浜3丁目9番18 号 富士通コミュニケーション・システム ズ株式会社内

Claims (6)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 予め定められた個数のバッファから構成
    される受信バッファ待行列を通信回線に対応して設け、
    前記各通信回線に共通に複数の空きバッファを保有し、
    前記通信回線から到着するデータを、前記受信バッファ
    待行列内の空きバッファに順次格納し、データを格納済
    のバッファを前記受信バッファ待行列から抽出し、該デ
    ータの送信先の通信回線に対応して設けられた送信バッ
    ファ待行列に連結すると共に、前記共通に保有されてい
    る空きバッファを抽出し、前記受信バッファ待行列の末
    尾に連結する通信装置において、 前記受信バッファ待行列の、末尾から数えて予め定めら
    れた個数番目のバッファをオーバラン監視バッファと定
    め、該オーバラン監視バッファにデータが格納済か否か
    を監視する受信オーバラン監視手段を設けることを特徴
    とするバッファ管理方式。
  2. 【請求項2】 予め定められた個数のバッファから構成
    される受信バッファ待行列を通信回線に対応して設け、
    前記各通信回線に共通に複数の空きバッファを保有し、
    前記通信回線から到着するデータを、前記受信バッファ
    待行列内の空きバッファに順次格納し、データを格納済
    のバッファを前記受信バッファ待行列から抽出し、該デ
    ータの送信先の通信回線に対応して設けられた送信バッ
    ファ待行列に連結すると共に、前記共通に保有されてい
    る空きバッファを前記受信バッファ待行列の末尾に連結
    する通信装置において、 前記受信バッファ待行列の、末尾から数えて予め定めら
    れた個数番目のバッファをオーバラン監視バッファと定
    め、該オーバラン監視バッファにデータが格納済か否か
    を監視する受信オーバラン監視手段と、 前記受信オーバラン監視手段が前記オーバラン監視バッ
    ファにデータが格納済と検出した場合に、前記共通に保
    有されている予め定められた個数の空きバッファを、前
    記受信バッファ待行列の末尾に一括連結する受信バッフ
    ァ一括補充手段とを設けることを特徴とするバッファ管
    理方式。
  3. 【請求項3】 前記受信バッファ一括補充手段は、前記
    受信オーバラン監視手段が連続して前記オーバラン監視
    バッファにデータが格納済であることを検出した場合
    に、一括補充する空きバッファの個数を増加させること
    を特徴とする請求項2記載のバッファ管理方式。
  4. 【請求項4】 通信回線に送信するデータをバッファに
    格納し、該通信回線に対応して設けられた送信バッファ
    待行列に連結し、前記送信バッファ待行列に連結されて
    いるバッファに格納済のデータを先頭から順次通信回線
    に送信する通信装置において、 前記データに優先順位が付与されている場合に、前記送
    信バッファ待行列に連結するバッファに格納されている
    データの優先順位を解析し、高優先順位を付与されてい
    るデータを格納済のバッファは、前記送信バッファ待行
    列に連結済の、未送信の低優先順位を付与されているデ
    ータを格納済のバッファより前順位に連結する第一の優
    先データ送信手段を設けることを特徴とするバッファ管
    理方式。
  5. 【請求項5】 通信回線に送信するデータをバッファに
    格納し、該通信回線に対応して設けられた送信バッファ
    待行列に連結し、前記送信バッファ待行列に連結されて
    いるバッファに格納済のデータを先頭から順次通信回線
    に送信する通信装置において、 前記データに優先順位が付与されている場合に、前記各
    通信回線に対応する前記送信バッファ待行列を前記優先
    順位別に設け、連結するバッファに格納されているデー
    タの優先順位を解析し、付与されている優先順位に対応
    した送信バッファ待行列に連結し、前記通信回線にデー
    タを送信する場合に、高優先順位に対応する送信バッフ
    ァ待行列に連結済のバッファに格納されているデータを
    優先的に送信する第二の優先データ送信手段を設けるこ
    とを特徴とするバッファ管理方式。
  6. 【請求項6】 通信回線から到着するデータを、空きバ
    ッファに格納して分析する通信装置において、 前記通信回線から到着するデータに、前記試験用データ
    であることを示す識別情報が付加されているか否かを解
    析し、前記試験用データであることを示す識別情報が付
    加されている場合に、前記試験用データに含まれる試験
    条件を指定する情報に基づき試験条件を設定した後、試
    験を実行する試験データ処理手段を設けることを特徴と
    するバッファ管理方式。
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