JPH08265109A - パルス発生回路 - Google Patents

パルス発生回路

Info

Publication number
JPH08265109A
JPH08265109A JP7067614A JP6761495A JPH08265109A JP H08265109 A JPH08265109 A JP H08265109A JP 7067614 A JP7067614 A JP 7067614A JP 6761495 A JP6761495 A JP 6761495A JP H08265109 A JPH08265109 A JP H08265109A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
operational amplifier
fluctuation
pulse
pulse signal
signal
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Granted
Application number
JP7067614A
Other languages
English (en)
Other versions
JP3556318B2 (ja
Inventor
Toshimitsu Musha
利光 武者
Norihei Tsuyusaki
典平 露崎
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
YURAGI KENKYUSHO KK
Okumura Yu Ki Co Ltd
Original Assignee
YURAGI KENKYUSHO KK
Okumura Yu Ki Co Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by YURAGI KENKYUSHO KK, Okumura Yu Ki Co Ltd filed Critical YURAGI KENKYUSHO KK
Priority to JP06761495A priority Critical patent/JP3556318B2/ja
Publication of JPH08265109A publication Critical patent/JPH08265109A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP3556318B2 publication Critical patent/JP3556318B2/ja
Anticipated expiration legal-status Critical
Expired - Lifetime legal-status Critical Current

Links

Landscapes

  • Pinball Game Machines (AREA)
  • Slot Machines And Peripheral Devices (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【目的】入賞(当たり)機能を有する遊技機における大
当たりパルスの発生回路に関し、大当たりの発生確率が
ランダムに近いとともに人間の感性に合うように大当た
りの発生確率にゆらぎを持たせるようにする。 【構成】演算増幅器を無入力状態にし且つ予め求めた1
/fゆらぎの低周波数成分のみを取り出すように時定数
を設定し、この演算増幅器の出力信号中の直流成分をロ
ーパスフィルタで反転した形で取り出し加算器で該演算
増幅器の出力信号に加算することにより直流レベルを消
去したアナログ1/fゆらぎ波形を発生し、この1/f
ゆらぎ波形が所定の閾値電圧を越えたときのみ発生され
るパルス信号が入賞パルス信号と同着したとき大当たり
パルス信号を発生する。

Description

【発明の詳細な説明】
【産業上の利用分野】本発明はパルス発生回路に関し、
特にパチンコ機、スロットマシン、又はゲーム機等の入
賞(当たり)機能を有する遊技機における大当たりパル
スの発生回路に関するものである。
【0001】
【従来の技術】従来より入賞機能を有する遊技機におい
ては、一定時間枠(例えば50ミリ秒)毎に“1”づつ
カウントアップし、所定の数値(例えば250)となっ
たら“0”にクリアして初めからカウントアップすると
いうパルスカウント周期を有している。
【0002】このようなパルスカウント周期において入
賞が発生したときには、その入賞タイミングでのカウン
ト値を記憶し、この記憶したカウント値が予め「大当た
り」と決めた数値と一致したときに大当たりパルスを発
生させている。
【0003】上記の場合、入賞タイミングがランダムで
あると考えられるため、大当たりの発生確率はランダム
に近くなるが、完全なランダムに発生する訳ではない。
【0004】そこで、別の数値の選定手段として完全に
ランダムなホワイトノイズ源を使用するものが考えられ
るが、このホワイトノイズ源は発生源の理由が不明であ
るため、遊技機として使用されていないのが現状であ
る。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】現在使用されているよ
うな大当たりパルスの発生回路を組み込んだ遊技機で
は、上記のように大当たりの発生確率はランダムに近く
なるが、その間隔は人間の感性に全く無関係であるた
め、面白味を人間に与えることができず飽きさせる要因
となっていた。
【0006】したがって本発明は、大当たりの発生確率
がランダムに近いとともに人間の感性に合うように大当
たりの発生確率にゆらぎを持たせたパルス発生回路を提
供することを目的とする。
【0007】
【課題を解決するための手段及び作用】
(1)上記の目的を達成するためには、大当たりの発生
がランダムに近いとともに人間の感性に合うようにする
必要がある。
【0008】ここで、本発明者の一人(武者利光)は長
年に渡って「1/fゆらぎ」に関する研究を行って来て
おり、多くの刊行物(例えば応用物理学会誌1965年427
〜435 頁等)において次のような要旨の論文発表を行っ
ている。
【0009】すなわち、そこでは、「1/fゆらぎは人
間に快適な気分を与えるゆらぎであり、1/fゆらぎが
快適感を与える理由は人体の基本的なリズムの変動が1
/fパワースペクトルを持つことに由来する。言い換え
れば、人間は同じ刺激を継続的に受けると飽きが来る反
面、これと逆に余り変化の激しい刺激は却って不快感を
伴うということから、この両者を適当に併せ持つゆらぎ
が1/fゆらぎである。」と述べている。
【0010】このような「1/fゆらぎ」に基づけば人
間の感性に指向していろいろな快適感を与えることがで
きることに鑑み、例えば特願平1-251147号においては
「1/fゆらぎ」を噴水に応用しており、また特願平1-
251148号においてはシャワーに応用するなど、種々の技
術にこの「1/fゆらぎ」の概念を適用させてそれぞれ
に快適感を与える提案を行っている。
【0011】従って、この「1/fゆらぎ」の概念を応
用すれば人間の感性に合った大当たりのパルス発生が実
現できることになる。
【0012】(2)そこで、まず、「1/fゆらぎ」を
発生する回路について説明する。
【0013】上記の「1/fゆらぎ」を応用した技術に
おいては「1/fゆらぎ」を発生する回路が種々提案さ
れており、その内の1つとして、コンピュータの内部に
設けたROMに「1/fゆらぎ」を有する数値列を記憶
させておき、この記憶値をディジタル信号としてコンピ
ュータより出力させて1/fゆらぎパルスを発生させる
ものがある。
【0014】しかしながら、このようにコンピュータを
用いたものはROMに記憶する数値列の数が有限である
ことから、その有限性を越えると数値列は繰り返すこと
となり、従って完全な1/fゆらぎを発生させることは
できない。
【0015】また、別の「1/fゆらぎ」の発生回路と
しては、固体カーボンの両端に直流電源を与え、その固
体カーボンに流れる直流電流と1/fゆらぎ電流とから
1/fゆらぎ電流だけを取り出し、この取り出した1/
fゆらぎ電圧を増幅し、この増幅した1/fゆらぎ電圧
によって電圧を変調した電源を使用したものがある。
【0016】しかしながら、この場合には、固体カーボ
ンを用いるため回路全体として集積回路(IC)化でき
ないという問題があり、また固体カーボン自体は受動素
子であるため、この固体カーボンに流れる電流から1/
fゆらぎ電圧を発生させる場合、増幅段数が多くなって
しまい回路の規模を大きくしてしまうという欠点があ
る。
【0017】(3)そこで本発明では、コンピュータを
用いず且つIC化が可能で回路構成が簡単な1/fゆら
ぎを生ずる信号波形の発生回路を用いて大当たりのパル
スを発生する回路とした。
【0018】全ての電気的な導体の抵抗(上記の固体カ
ーボン等)は熱的な雑音電圧を発生しており、このパワ
ースペクトル(密度)は周波数に依存しない所謂白色雑
音であり、図1の特性に示すように4kTR(kはボ
ルツマン定数、Tは試料の絶対温度、Rは抵抗の値)に
なる。
【0019】一方、電気的な導体の抵抗値は熱平衡状態
で図1に示すような1/fゆらぎ特性を呈することも
知られている。
【0020】すなわち、電気導体に直流電流を流すと図
1に示すように一定の周波数(図示の例では5Hz) 以下
の低周波数領域では抵抗値の1/fゆらぎによって発生
する1/fスペクトルを持つ電圧が現れ、この低周波数
領域より高い高周波数領域において熱雑音特性が支配
的になっている。
【0021】そして更に、図1に示したようなパワース
ペクトル特性は電気的な導体だけではなく演算増幅器
(固定アンプ)にも適用されることが実験により判っ
た。
【0022】すなわち、演算増幅器に直流電流を与える
と、直流電圧と熱雑音と1/fゆらぎとが混在した特性
(太線で図示)が得られるので、熱雑音による高周波
数成分と直流成分を取り除けば純粋に1/fゆらぎ電圧
が得られることになる。
【0023】そこで本発明では、演算増幅器を用意し、
この演算増幅器から図1に示した1/fゆらぎ成分に対
応した低周波数成分のみを取り出そうとするものであ
る。
【0024】この演算増幅器は一定の利得を有するもの
であるが、その入力端子には何も接続されず短絡される
ことにより無入力状態に設定されている。
【0025】ただし、無入力状態であっても演算増幅器
の内部に起電力を持っているため熱雑音電圧と1/fゆ
らぎ電圧とが発生する。言い換えれば、熱雑音電圧と1
/fゆらぎ電圧のみを発生するために演算増幅器の入力
を“0”にしている。
【0026】すなわち、演算増幅器の増幅部分はトラン
ジスタであるが、これに直流電源を加えなければトラン
ジスタの内部では熱雑音による起電力(電子の熱運動に
よって生じる起電力)のみが存在するが、利得を得るた
め直流電源を与えるとトランジスタを構成している半導
体抵抗が1/fゆらぎ電圧を出力することとなり熱雑音
に加わって一緒に増幅される形となる。
【0027】従って、この演算増幅器では1/fゆらぎ
電圧のみを取り出すために時定数を有し、図1に示した
ような予め求めたパワースペクトル特性における1/f
ゆらぎ成分に対応した周波数成分のみを取り出してい
る。
【0028】そして、このように演算増幅器の出力信号
をローパスフィルタに与えると、このローパスフィルタ
では演算増幅器の出力信号中の直流成分(非常に低い周
波数成分)のみを反転して取り出すように時定数が設定
されているので、この反転した直流成分を加算器におい
て演算増幅器の出力とともに加算すると、上記の演算増
幅器の出力から直流成分が取り除かれ、最終的に1/f
ゆらぎ波形が発生されることとなる。
【0029】この場合の1/fゆらぎ波形はアナログ波
形であり、ROM化された数値列による1/fゆらぎ波
形とは異なり、くり返しのない1/fゆらぎ波形とな
る。
【0030】このようにして本発明では、一定のゲイン
を有し無入力状態にされ且つ予め求めたパワースペクト
ル特性における1/fゆらぎ成分のみを取り出すように
時定数が設定された演算増幅器と、該演算増幅器の出力
信号中の直流成分のみを反転して取り出すように時定数
が設定されたローパスフィルタと、該演算増幅器の出力
信号と該ローパスフィルタの出力信号とを加算する加算
器とにより1/fゆらぎアナログ波形が得られる。
【0031】(4)そして本発明では更に上記の1/f
ゆらぎアナログ波形から発生確率が1/fゆらぎを呈す
るパルス系列を得るために、上記の加算器から出力され
る1/fゆらぎアナログ波形と所定の閾値電圧とを比較
器に与える。
【0032】比較器では、1/fゆらぎアナログ波形が
該所定の閾値電圧を越えたときのみパルス信号を発生す
るので、このパルス信号は発生確率が1/fゆらぎを呈
するパルス列となる。
【0033】そして、このようにして得た1/fゆらぎ
パルス信号を入賞パルス信号とともにゲート回路に送
る。このゲート回路に与えられる入賞パルス信号と1/
fゆらぎパルス信号とが一致したとき大当たりパルス信
号を該ゲート回路から発生させる。
【0034】これにより、入賞は一定の確率の下に発生
するが、この入賞に基づく大当たりの間隔はランダム状
態に近いが「1/fゆらぎ」で変化させることができ、
利用する人間の感性に合った大当たりが発生するので、
飽きさせない。
【0035】(5)上記の閾値電圧は調整可能であり、
この場合、該閾値電圧が変化しても大当たりの確率が変
化するだけで、大当たりが1/fゆらぎを呈することに
は変わりがない。
【0036】(6)また、上記の比較器及びゲート回路
の後段にそれぞれ所定のパルス幅に変換するためのモノ
マルチ回路を設けることが好ましい。
【0037】(7)なお、上記の演算増幅器の後段に雑
音除去用の別の演算増幅器を設ければ更にきれいな1/
fゆらぎ成分を抽出することが可能となる。
【0038】
【実施例】以下、本発明に係るパルス発生回路の実施例
を、該パルス発生回路を構成する「1/fゆらぎ波形発
生回路」と「大当たりパルス発生回路」に分けて説明す
る。
【0039】(1)1/fゆらぎ波形発生回路:図2〜
図4 図2に示す1/fゆらぎ波形発生回路の実施例におい
て、1は演算増幅器であり、2は演算増幅器1に接続さ
れた雑音除去用の別の演算増幅器であり、3は演算増幅
器2に接続されたローパスフィルタであり、そして、4
はローパスフィルタ3の出力信号と演算増幅器2の出力
信号とを入力して1/fゆらぎ波形を発生するための加
算器である。
【0040】また、演算増幅器1は、オペアンプOP1
と、このオペアンプOP1の反転入力端子(−端子)に
一端が接続された入力抵抗r1(例えば100Ω)と、
オペアンプOP1の反転入力端子と出力端子との間に接
続されたフィードバック用の抵抗r2(例えば33K
Ω)と、この抵抗r2と並列に接続されたコンデンサc
1(例えば1μF)とで構成されており、特徴的なこと
は入力抵抗r1の他端、すなわち入力端子が接地されて
無入力状態になっている点である。なお、オペアンプO
P1の非反転入力端子(+端子)は後述するその他のオ
ペアンプと同様に接地されている。
【0041】演算増幅器1の後段に接続された演算増幅
器2は、オペアンプOP2と、このオペアンプ2の反転
入力端子とオペアンプOP1の出力端子との間に接続さ
れた入力抵抗r3(例えば10Ω)と、オペアンプOP
2の反転入力端子と出力端子との間に接続されたフィー
ドバック用の抵抗r4(例えば33KΩ)と、この抵抗
r4と並列接続されたコンデンサc2(例えば0.1μ
F)とで構成されている。
【0042】さらにローパスフィルタ3は、オペアンプ
OP3と、このオペアンプOP3の反転入力端子とオペ
アンプOP2の出力端子との間に接続された入力抵抗r
5(例えば100KΩ)と、オペアンプOP3の反転入
力端子と出力端子との間に接続されたフィードバック用
の抵抗r6(例えば100KΩ)と、この抵抗r6に並
列接続されたコンデンサc3(例えば10μF)とで構
成されている。
【0043】そして、加算器4は、オペアンプOP4
と、このオペアンプOP4の反転入力端子とオペアンプ
OP2の出力端子との間に接続された加算用の入力抵抗
r7(例えば12KΩ)と、オペアンプOP4の反転入
力端子とオペアンプOP3の出力端子との間に接続され
たやはり加算用の入力抵抗r8(例えば12KΩ)と、
オペアンプOP4の反転入力端子と出力端子との間に接
続されたフィードバック用の抵抗r9(例えば12K
Ω)とで構成されている。
【0044】このような実施例の動作においては、まず
演算増幅器1において、図1に示した周波数帯パワース
ペクトル特性における低周波数領域(例えば5Hz以下の
周波数領域)の1/fゆらぎ成分のみを増幅して取り出
している。
【0045】これを図3を用いて詳しく説明する。
【0046】図3は演算増幅器を一般的に示したもの
で、入力電圧をVin、オペアンプOPの反転入力端子の
電圧をVa 、そして出力電圧をVout とすると、これら
の電圧はインピーダンスZ1 及びZ2 を用いることによ
り次式のように表すことができる。
【0047】
【数1】
【0048】そして、このオペアンプOPの利得をGと
すると、Vout =G・Va であるので、次式が得られ
る。
【0049】
【数2】 さらに上記の式(2)を書き直すと次式のように表すこ
とができる。
【0050】
【数3】
【0051】この場合、オペアンプOPの利得は無限大
と考えてよいから、Vout =−A・VinとなりAが実効
利得になる。
【0052】そして、インピーダンスZ1=R1,Z2
2であるなら実効利得Aは実数で定数となる。
【0053】一方、フィードバック用のインピーダンス
2 が図2に示した実施例のように抵抗r2とコンデン
サc1との並列回路で構成されていると、その利得はA
=1/(1+jωτ)(ただしτ=r2×c1の時定
数)になる。
【0054】従って、ωτ≫1ではオペアンプOPの出
力は極端に低下した形でローパスフィルタになる。
【0055】すなわち、入力抵抗r1が接地されている
ことによってVin=0であっても、オペアンプOP1に
は内部起電力があるため、熱雑音電圧と1/fゆらぎ電
圧がともに増幅されて出力端子に現れる。
【0056】このような出力電圧をVとし利得をGとす
ると、入力抵抗r1にはV/Gなる電圧源がつながれて
いるときと等価な電圧(入力換算等価雑音電圧)となっ
ていると考えることができる。
【0057】従って、このような入力電圧V/Gが増幅
されるのは低周波数成分のみである。すなわち、上記の
ようにωτ≫1の関係の場合、高周波数成分はコデンサ
c1を通過してしまうため利得が無くなり低周波数成分
のみが増幅され、以てローパスフィルタとしての演算増
幅器として出力電圧を発生することになる。
【0058】そして、この場合の低周波数成分と高周波
数成分の分離は図1に示したようにオペアンプOPの周
波数帯パワースペクトル特性が1/fゆらぎ特性から
熱雑音電圧特性に切り替わる周波数(例えば5Hz)を
境目とするために抵抗r2=33KΩとし、コンデンサ
c1=1μFとして、時定数=33KΩ×1μF=0.
33秒、すなわち30/2π=5Hz以下の低周波数成分
だけを出力して後段に与えるようにしている。
【0059】2段目の演算増幅器2は雑音除去用のもの
であり、抵抗r4とコンデンサc2によって低周波数通
過成分を第1段の演算増幅器1よりも広く50Hzにとっ
ている。
【0060】なお、この演算増幅器2は本発明に不可欠
なものではなく、これを演算増幅器1の後段に設けるこ
とによりより雑音を取り除くことができるものとして好
ましものである。
【0061】このようにして演算増幅器2の出力から得
られた波形が図4(a)に示されており、これより判る
ようにこの波形には直流成分が含まれている。
【0062】そこでローパスフィルタ3において、オペ
アンプOP2の出力信号(a)から直流成分を除去する
ために、抵抗r6とコンデンサc3とにより時定数=1
00KΩ×10μF=1秒に設定したときの周波数とし
て約0.1Hzを遮断周波数としてこれより低い周波数成
分、すなわちほぼ直流と見做せる成分を通過させて加算
器4に送っている。
【0063】ただし、このローパスフィルタ3において
は、オペアンプOP3で反転された形で加算器4に送ら
れる。
【0064】従って加算器4においては、入力抵抗r7
に入力されるオペアンプOP2の出力信号(a)と、入
力抵抗r8に入力されるオペアンプOP3の出力信号と
をフィードバック抵抗r9とともに加算(利得は1)す
ることにより、オペアンプOP2の出力信号(a)の直
流成分が除去されて、図4(b)に示すように1/fゆ
らぎ成分の波形のみが出力されることとなる。
【0065】なお、第2段目の演算増幅器2におけるオ
ペアンプOP2の内部からも雑音が加わることになる
が、これは入力成分に対して無視することができる。す
なわち、オペアンプは三端子であり一つは接地されてい
るので、反転入力端子に+電圧が加えられると利得が大
きい(約1000)ので出力端子が極端に下がろうとし、イ
ンピーダンスZ1 とZ2 とでこの電圧が分割されて入力
にフィードバックされて入力の電圧を下げるように働く
ので、結局これらの比で決まる電圧が出力端子に現れる
からである。
【0066】なお、図2に示した実施例においては、種
々の値の抵抗値およびコンデンサは図1に示した周波数
帯パワースペクトル特性を満たす限りその他の色々な値
を用いることができることは言うまでもない。
【0067】(2)大当たりパルス発生回路:図5,図
図5は図2に示した1/fゆらぎ波形発生回路に接続さ
れ且つ1/fゆらぎ波形発生回路で発生された1/fゆ
らぎ波形信号を利用して大当たりパルス信号を発生する
ための回路の実施例を示したものである。
【0068】この実施例では、図2に示した加算器4の
出力信号(1/fゆらぎ波形信号)と所定の閾値電圧と
を比較して1/fゆらぎ波形信号が該閾値電圧を越えた
ときのみパルス信号を発生する比較器(コンパレータ)
5と、該比較器5から出力されるパルス信号と入賞パル
ス信号とを入力して両者が同時に発生したときに大当た
りパルス信号を発生するANDゲート回路6と、を備え
ている。
【0069】また、比較器5の反転入力端子には加算器
4との間に入力抵抗r10(例えば12kΩ)が接続さ
れており、非反転入力端子には上記の所定閾値電圧を設
定するための固定抵抗r11(例えば12kΩ)と可変
抵抗r12(例えば25kΩ)が接続されている。な
お、可変抵抗r12の両端は「+15V」と「−15
V」との間に接続されており、その接点を移動させるこ
とにより固定抵抗r11との分圧値をトリマー調整する
ことができる。
【0070】さらに、比較器5の出力端子は、プルアッ
プ抵抗r13(例えば1kΩ)を介して「+5V」のバ
イアス電源に接続されている。
【0071】さらに、比較器5とANDゲート回路6と
の間及びANDゲート回路6の後段には、それぞれの出
力パルスを一定パルス幅の信号に変換するためのモノマ
ルチ回路5及び8を挿入することが好ましい。
【0072】このような大当たりパルス信号の発生回路
の動作においては、まず比較器5の閾値電圧が抵抗r1
2により“0”V(抵抗の中点)に設定されているもの
とする。
【0073】したがって、比較器5は加算器4から図4
(b)に示す1/fゆらぎ波形信号を入力したとき、こ
の1/fゆらぎ波形がゼロ交差して正電圧になるときバ
イアス電源により「+5V」にプルアップされたパルス
波形信号を発生する(図6(a)参照)。
【0074】このパルス波形は点線で図示したように1
/fゆらぎ波形に依存して種々のパルス幅となるため、
モノマルチ回路7により一定パルス幅の信号に整形して
おくことが好ましい。
【0075】このようにして発生されたパルス波形信号
がANDゲート回路6に送られると、このANDゲート
回路6には同図(b)に示す入賞パルスが与えられてい
るので、同図(a)のパルス波形との論理積により同図
(c)に示すような大当たりパルス信号が出力されるこ
ととなる。
【0076】この場合にも、この大当たりパルス信号の
波形は種々のパルス幅となり得るため、モノマルチ回路
8により一定パルス幅の信号に変換し、後続の処理回路
でのディジタル処理が容易になるようにすることが好ま
しい。
【0077】上記の場合、可変抵抗r12を調整するこ
とにより閾値電圧を上げて行くと、閾値との交差回数は
減少する。
【0078】この結果、入賞パルスと同着になるパルス
が減少することになり、大当たりの確率は下がるもの
の、1/fゆらぎには変化がない。
【0079】すなわち、連続波のパワースペクトルをS
(f) とし、単位時間当たりのゼロ交差の回数のゆらぎを
表すスペクトルをSp(f)とすると、次式のようになる。
【0080】
【数4】
【0081】また、ゼロでない閾値aと交差する回数/
時間のゆらぎスペクトルは、次式のようになる。
【0082】
【数5】
【0083】この場合、1/fゆらぎではα=1である
から、次式のようになる。
【0084】
【数6】
【0085】したがって、上記のように閾値レベルによ
らず大当たりパルス信号の発生は1/fゆらぎとなる。
【0086】
【発明の効果】以上説明したように本発明に係るパルス
発生回路によれば、演算増幅器を無入力状態にし且つ予
め求めた周波数帯域の1/fゆらぎ成分のみを取り出す
ように時定数を設定し、この演算増幅器の出力信号中の
直流成分をローパスフィルタで反転した形で取り出し加
算器で該演算増幅器の出力信号に加算することによりア
ナログ1/fゆらぎ波形を発生し、この1/fゆらぎ波
形が所定の閾値電圧を越えたときのみ発生されるパルス
信号が入賞パルス信号と同着したとき大当たりパルス信
号を発生するように構成したので、人間の感性に合った
形で大当たりパルス信号を発生させることができ遊技機
の利用者に飽きさせることのない継続使用が期待でき
る。
【0087】また、くり返し1/fゆらぎパルス列しか
発生できないROMを用いる必要がなく且つIC化が可
能な簡易な構成とすることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係るパルス発生回路並びに電気的な導
体に直流電流を流したときのパワースペクトル特性を示
したグラフ図である。
【図2】本発明に係るパルス発生回路を構成する1/f
ゆらぎ波形発生回路の実施例を示した回路図である。
【図3】本発明に係るパルス発生回路を構成する1/f
ゆらぎ波形発生回路に用いる演算増幅器の動作を説明す
るための一般的な回路図である。
【図4】本発明に係るパルス発生回路を構成する1/f
ゆらぎ波形発生回路の動作波形図である。
【図5】本発明に係るパルス発生回路を構成する大当た
りパルス信号発生回路の実施例を示した回路図である。
【図6】本発明に係るパルス発生回路を構成する大当た
りパルス信号発生回路の動作を説明するための波形図で
ある。
【符号の説明】
1 演算増幅器 2 演算増幅器(雑音除去用) 3 ローパスフィルタ 4 加算器 5 比較器 6 ANDゲート回路 7,8 モノマルチ回路 OP1〜OP4 オペアンプ r1〜r9 抵抗 c1〜c3 コンデンサ 図中、同一符号は同一又は相当部分を示す。

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】一定のゲインを有し無入力状態にされ且つ
    予め求めた周波数帯域の1/fゆらぎ成分を取り出すよ
    うに時定数が設定された演算増幅器と、該演算増幅器の
    出力信号中の直流成分のみを反転して取り出すように時
    定数が設定されたローパスフィルタと、該演算増幅器の
    出力信号と該ローパスフィルタの出力信号とを加算する
    加算器と、該加算器の出力信号が所定の閾値電圧を越え
    たときのみパルス信号を発生する比較器と、該パルス信
    号と入賞パルス信号とが一致したとき大当たりパルス信
    号を発生するゲート回路と、を備えたことを特徴とする
    パルス発生回路。
  2. 【請求項2】該閾値電圧が調整可能になっていることを
    特徴とした請求項1に記載のパルス発生回路。
  3. 【請求項3】該比較器及び該ゲート回路の後段にそれぞ
    れ所定のパルス幅に変換するためのモノマルチ回路を設
    けたことを特徴とする請求項1又は2に記載のパルス発
    生回路。
  4. 【請求項4】該演算増幅器の後段に雑音除去用の演算増
    幅器を設けたことを特徴とする請求項1乃至3のいずれ
    かに記載のパルス発生回路。
JP06761495A 1995-03-27 1995-03-27 パルス発生回路 Expired - Lifetime JP3556318B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP06761495A JP3556318B2 (ja) 1995-03-27 1995-03-27 パルス発生回路

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP06761495A JP3556318B2 (ja) 1995-03-27 1995-03-27 パルス発生回路

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JPH08265109A true JPH08265109A (ja) 1996-10-11
JP3556318B2 JP3556318B2 (ja) 2004-08-18

Family

ID=13350022

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP06761495A Expired - Lifetime JP3556318B2 (ja) 1995-03-27 1995-03-27 パルス発生回路

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP3556318B2 (ja)

Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
WO2004077669A1 (ja) * 2003-02-28 2004-09-10 Matsushita Electric Industrial Co., Ltd. 確率的パルス発生器と差分絶対値演算器及びこれを用いたマンハッタン距離演算装置
CN114157243A (zh) * 2021-11-26 2022-03-08 南京鼓楼医院 一种基于可调异质结的白噪声发生方法

Cited By (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
WO2004077669A1 (ja) * 2003-02-28 2004-09-10 Matsushita Electric Industrial Co., Ltd. 確率的パルス発生器と差分絶対値演算器及びこれを用いたマンハッタン距離演算装置
US7449967B2 (en) 2003-02-28 2008-11-11 Panasonic Corporation Probabilistic pulse generator and differential absolute value computing element and manhattan distance arithmetic unit using this
CN114157243A (zh) * 2021-11-26 2022-03-08 南京鼓楼医院 一种基于可调异质结的白噪声发生方法
CN114157243B (zh) * 2021-11-26 2022-11-29 南京鼓楼医院 一种基于可调异质结的白噪声发生方法

Also Published As

Publication number Publication date
JP3556318B2 (ja) 2004-08-18

Similar Documents

Publication Publication Date Title
Hamilton et al. An active 2-D silicon cochlea
Constantinou et al. High-power CMOS current driver with accurate transconductance for electrical impedance tomography
JP2002513214A (ja) 磁気モジュレータの電圧および温度タイミング補償回路
Rieger et al. A 230-nW 10-s time constant CMOS integrator for an adaptive nerve signal amplifier
JPS61170457A (ja) 聴覚刺激装置
JPH0647025B2 (ja) 心臓ペ−スメ−カ−
De Geronimo et al. Shaper design in CMOS for high dynamic range
JP7250817B2 (ja) ランダムビットサンプルを発生させるための方法及びシステム
Germanovix et al. Design of a micropower current-mode log-domain analog cochlear implant
JPS54152846A (en) Pulse duration modulating signal amplifier circuit
Bartolozzi et al. An ultra low power current-mode filter for neuromorphic systems and biomedical signal processing
JPH08265109A (ja) パルス発生回路
Sato et al. Loudness of sharply (2068 dB/Octave) filtered noises in relation to the factors extracted from the autocorrelation function
Elias et al. Switched-capacitor neuromorphs with wide-range variable dynamics
Sit et al. A cochlear-implant processor for encoding music and lowering stimulation power
EP0504306B1 (en) Waveshaping transversal filter and method utilizing the same for data transmission over coaxial cable
Mundl A cardio preamplifier for the free‐roving rat
Adamczyk et al. Influence of reverberation on stuttering
Baumgarte A physiological ear model for specific loudness and masking
Constandinou et al. A micropower tilt-processing circuit
JP2957725B2 (ja) 物理量制御装置
Dai Noise performance analysis of bipolar operational amplifier based on the noise matrix superposition expression
KR20210052295A (ko) 입력 신호 처리 회로 및 이를 이용하는 신경 신호 기록 회로
EP1176711A3 (en) Apparatus and method for electrical signal amplification
Priyanka et al. STOCHASTIC COMPUTATION OF GAMMATONE FILTER BASED HEARING AID FOR IMPAIRED PEOPLE

Legal Events

Date Code Title Description
TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20040420

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20040512

R150 Certificate of patent or registration of utility model

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20100521

Year of fee payment: 6

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20130521

Year of fee payment: 9

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20150521

Year of fee payment: 11

EXPY Cancellation because of completion of term