JPH0826192A - 航空機の舵面面積調節装置 - Google Patents
航空機の舵面面積調節装置Info
- Publication number
- JPH0826192A JPH0826192A JP16511694A JP16511694A JPH0826192A JP H0826192 A JPH0826192 A JP H0826192A JP 16511694 A JP16511694 A JP 16511694A JP 16511694 A JP16511694 A JP 16511694A JP H0826192 A JPH0826192 A JP H0826192A
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- control surface
- rudder face
- rudder
- movable
- control
- Prior art date
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- Withdrawn
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Abstract
(57)【要約】
【目的】 航空機の舵面に固定又は不作動等の異常が発
生した場合に、舵面面積を調節して舵面の空力効果を変
え、機体姿勢のコントロールを行うことができるように
する。 【構成】 固定舵面１の翼弦方向に可動であり、かつ、
固定舵面１に対して引込み引出し可能な可動舵面３、及
び可動舵面３を固定舵面１の翼弦方向に移動させる可動
舵面アクチュエータ４を備え、舵面の面積を増減するこ
とができるようにした。
生した場合に、舵面面積を調節して舵面の空力効果を変
え、機体姿勢のコントロールを行うことができるように
する。 【構成】 固定舵面１の翼弦方向に可動であり、かつ、
固定舵面１に対して引込み引出し可能な可動舵面３、及
び可動舵面３を固定舵面１の翼弦方向に移動させる可動
舵面アクチュエータ４を備え、舵面の面積を増減するこ
とができるようにした。
Description
【０００１】
【産業上の利用分野】本発明は、航空機の緊急時等にお
いて舵面の面積を増減させて操縦能力を確保することが
できるようにした航空機の舵面面積調節装置に関する。
いて舵面の面積を増減させて操縦能力を確保することが
できるようにした航空機の舵面面積調節装置に関する。
【０００２】
【従来の技術】従来、航空機の操縦舵面は、図２に示す
ように、その舵面面積が一定な固定舵面０１が用いられ
ており、この舵面０１の操舵は舵面アクチュエータ０２
により行なわれている。左右にこのような舵面が設けら
れている方向舵のような多重舵面の場合に、片側の舵面
が故障により動かなくなった時には、残りの舵面を操舵
して機体姿勢をコントロールしている。
ように、その舵面面積が一定な固定舵面０１が用いられ
ており、この舵面０１の操舵は舵面アクチュエータ０２
により行なわれている。左右にこのような舵面が設けら
れている方向舵のような多重舵面の場合に、片側の舵面
が故障により動かなくなった時には、残りの舵面を操舵
して機体姿勢をコントロールしている。
【０００３】
【発明が解決しようとする課題】最近の航空機は信頼性
向上のために多重舵面になっているものが多い。このよ
うな多重舵面を備えた航空機では、一方の舵面が最大舵
角付近で固着して動かなくなった場合、残りの正常な舵
面を故障舵面と反対側に操舵して機体のバランスを取る
ことまでは可能であるが、舵角余裕がないためそれ以上
のコントロールはできない。また、多重舵面の一方の舵
面が中立付近で不作動になった時には機体のコントロー
ル能力が半減することになり、正常な飛行に支障を来た
す。更に、両舵面が大舵角で固着した場合には、空力モ
ーメントが大きく、急激な機体姿勢変化を伴ってパイロ
ットが脱出不可能となるケースも発生する。
向上のために多重舵面になっているものが多い。このよ
うな多重舵面を備えた航空機では、一方の舵面が最大舵
角付近で固着して動かなくなった場合、残りの正常な舵
面を故障舵面と反対側に操舵して機体のバランスを取る
ことまでは可能であるが、舵角余裕がないためそれ以上
のコントロールはできない。また、多重舵面の一方の舵
面が中立付近で不作動になった時には機体のコントロー
ル能力が半減することになり、正常な飛行に支障を来た
す。更に、両舵面が大舵角で固着した場合には、空力モ
ーメントが大きく、急激な機体姿勢変化を伴ってパイロ
ットが脱出不可能となるケースも発生する。
【０００４】本発明は、以上の問題点を解決することが
できる航空機の舵面面積調節装置を提供しようとするも
のである。
できる航空機の舵面面積調節装置を提供しようとするも
のである。
【０００５】
【課題を解決するための手段】本発明の航空機の舵面面
積調節装置は、固定舵面の翼弦方向に可動であり、か
つ、固定舵面に対して引込み引出し可能な可動舵面、及
び前記可動舵面を固定舵面の翼弦方向に移動させるアク
チュエータを備えたことを特徴とする。
積調節装置は、固定舵面の翼弦方向に可動であり、か
つ、固定舵面に対して引込み引出し可能な可動舵面、及
び前記可動舵面を固定舵面の翼弦方向に移動させるアク
チュエータを備えたことを特徴とする。
【０００６】
【作用】本発明では、舵面が舵角をとった状態で固着又
は不作動等の異常が発生した場合には、アクチュエータ
によって舵面の可動舵面を固定舵面の翼弦方向に移動さ
せて固定舵面に引込むことによって舵面の面積が減小
し、これによって舵面の空力効果を変えて機体姿勢のコ
ントロールを可能にすることができる。
は不作動等の異常が発生した場合には、アクチュエータ
によって舵面の可動舵面を固定舵面の翼弦方向に移動さ
せて固定舵面に引込むことによって舵面の面積が減小
し、これによって舵面の空力効果を変えて機体姿勢のコ
ントロールを可能にすることができる。
【０００７】また、舵面が左右等に多重に設けられてい
て、一方の舵面が舵角をとった状態で固着又は不作動等
の異常が発生した場合には、舵面の異常が発生した一方
の舵面では前記のようにアクチュエータを作動させて可
動舵面を移動させて固定舵面に引込んで舵面面積を減小
させ、他方の正常の舵面ではアクチュエータを作動させ
て逆に可動舵面を移動させて固定舵面より引出して舵面
面積を増加させることによって、両舵面の空力効果を減
小・増加させることができ、機体姿勢のコントロールを
容易に行うことが可能である。
て、一方の舵面が舵角をとった状態で固着又は不作動等
の異常が発生した場合には、舵面の異常が発生した一方
の舵面では前記のようにアクチュエータを作動させて可
動舵面を移動させて固定舵面に引込んで舵面面積を減小
させ、他方の正常の舵面ではアクチュエータを作動させ
て逆に可動舵面を移動させて固定舵面より引出して舵面
面積を増加させることによって、両舵面の空力効果を減
小・増加させることができ、機体姿勢のコントロールを
容易に行うことが可能である。
【０００８】
【実施例】本発明の一実施例を、図１によって説明す
る。本実施例では、舵面は固定舵面１と可動舵面３を備
えている。可動舵面３は、固定舵面１の後方の部分に固
定舵面１の翼弦方向に移動可能であり、かつ、固定舵面
１に対して引込み引出し可能に配置されている。固定舵
面１内には、可動舵面３を固定舵面１の翼弦方向に図１
に示す可動範囲内で移動させる可動舵面アクチュエータ
４が設けられていて、同可動舵面アクチュエータ４は機
体コックピット内に配置された操作スイッチ５を操作す
ることによって作動されるようになっている。なお、２
は固定舵面１を矢印方向に作動させる舵面アクチュエー
タである。
る。本実施例では、舵面は固定舵面１と可動舵面３を備
えている。可動舵面３は、固定舵面１の後方の部分に固
定舵面１の翼弦方向に移動可能であり、かつ、固定舵面
１に対して引込み引出し可能に配置されている。固定舵
面１内には、可動舵面３を固定舵面１の翼弦方向に図１
に示す可動範囲内で移動させる可動舵面アクチュエータ
４が設けられていて、同可動舵面アクチュエータ４は機
体コックピット内に配置された操作スイッチ５を操作す
ることによって作動されるようになっている。なお、２
は固定舵面１を矢印方向に作動させる舵面アクチュエー
タである。
【０００９】本実施例では、操縦系統の故障等により舵
面が固着又は不作動となり機体姿勢のコントロール不能
あるいはコントロール能力不足となった場合、パイロッ
トが故障状況を判断して、コックピット内に配置された
操作スイッチ５を操作することにより、可動舵面アクチ
ュエータ４が作動して可動舵面３を固定舵面１の翼弦方
向に移動させて可動舵面３を引出し又は引き込む。これ
によって、舵面面積が増減し、舵面の空力効果が増加／
減小して機体姿勢のコントロールを行うことができる。
面が固着又は不作動となり機体姿勢のコントロール不能
あるいはコントロール能力不足となった場合、パイロッ
トが故障状況を判断して、コックピット内に配置された
操作スイッチ５を操作することにより、可動舵面アクチ
ュエータ４が作動して可動舵面３を固定舵面１の翼弦方
向に移動させて可動舵面３を引出し又は引き込む。これ
によって、舵面面積が増減し、舵面の空力効果が増加／
減小して機体姿勢のコントロールを行うことができる。
【００１０】また、方向舵等の複数個多重に設けられた
舵面に本実施例を適用した場合には、一方の舵面が最大
舵角付近等で固着又は不作動等の異常が発生した時に、
異常の発生した一方の舵面の可動舵面３を固定舵面１内
に引込んで舵面面積を減小させ、正常な他方の舵面の可
動舵面３を固定舵面１より引出して舵面面積を増加させ
ることによって、両舵面の空力効果を減小・増加させる
ことができ、機体姿勢のコントロールと容易に行うこと
ができる。
舵面に本実施例を適用した場合には、一方の舵面が最大
舵角付近等で固着又は不作動等の異常が発生した時に、
異常の発生した一方の舵面の可動舵面３を固定舵面１内
に引込んで舵面面積を減小させ、正常な他方の舵面の可
動舵面３を固定舵面１より引出して舵面面積を増加させ
ることによって、両舵面の空力効果を減小・増加させる
ことができ、機体姿勢のコントロールと容易に行うこと
ができる。
【００１１】
【発明の効果】操縦系統の不具合等により舵面が固着又
は不作動になった場合、機体姿勢のコントロール不能又
はコントロール能力不足となる可能性がある。本発明で
は、可動舵面を固定舵面の翼弦方向に移動させて固定舵
面に対して引込み又は引出すことによって舵面の面積を
増減させ、これによって舵面の空力効果を変更して機体
姿勢のコントロール能力を確保し、航空機の安全性を向
上させることができる。
は不作動になった場合、機体姿勢のコントロール不能又
はコントロール能力不足となる可能性がある。本発明で
は、可動舵面を固定舵面の翼弦方向に移動させて固定舵
面に対して引込み又は引出すことによって舵面の面積を
増減させ、これによって舵面の空力効果を変更して機体
姿勢のコントロール能力を確保し、航空機の安全性を向
上させることができる。
【図１】本発明の一実施例の説明図である。
【図２】従来の航空機の操縦舵面の説明図である。
１ 固定舵面 ２ 舵面アクチュエータ ３ 可動舵面 ４ 可動舵面アクチュエータ ５ 操作スイッチ
Claims (1)
- 【請求項１】 固定舵面の翼弦方向に可動であり、か
つ、固定舵面に対して引込み引出し可能な可動舵面、及
び前記可動舵面を固定舵面の翼弦方向に移動させるアク
チュエータを備えたことを特徴とする航空機の舵面面積
調節装置。
Priority Applications (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP16511694A JPH0826192A (ja) | 1994-07-18 | 1994-07-18 | 航空機の舵面面積調節装置 |
Applications Claiming Priority (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP16511694A JPH0826192A (ja) | 1994-07-18 | 1994-07-18 | 航空機の舵面面積調節装置 |
Publications (1)
| Publication Number | Publication Date |
|---|---|
| JPH0826192A true JPH0826192A (ja) | 1996-01-30 |
Family
ID=15806220
Family Applications (1)
| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
| JP16511694A Withdrawn JPH0826192A (ja) | 1994-07-18 | 1994-07-18 | 航空機の舵面面積調節装置 |
Country Status (1)
| Country | Link |
|---|---|
| JP (1) | JPH0826192A (ja) |
Cited By (2)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| US8328142B2 (en) | 2007-11-15 | 2012-12-11 | Airbus Operations Limited | Aileron actuator bracket |
| CN114408087A (zh) * | 2022-01-13 | 2022-04-29 | 河北汉光重工有限责任公司 | 一种适用于水下全速度的新型舵 |
-
1994
- 1994-07-18 JP JP16511694A patent/JPH0826192A/ja not_active Withdrawn
Cited By (2)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| US8328142B2 (en) | 2007-11-15 | 2012-12-11 | Airbus Operations Limited | Aileron actuator bracket |
| CN114408087A (zh) * | 2022-01-13 | 2022-04-29 | 河北汉光重工有限责任公司 | 一种适用于水下全速度的新型舵 |
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Legal Events
| Date | Code | Title | Description |
|---|---|---|---|
| A300 | Withdrawal of application because of no request for examination |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A300 Effective date: 20011002 |