JPH08260738A - 多目的建築物の可変壁 - Google Patents

多目的建築物の可変壁

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JPH08260738A
JPH08260738A JP8449895A JP8449895A JPH08260738A JP H08260738 A JPH08260738 A JP H08260738A JP 8449895 A JP8449895 A JP 8449895A JP 8449895 A JP8449895 A JP 8449895A JP H08260738 A JPH08260738 A JP H08260738A
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JP
Japan
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wall
variable
wall body
building
variable wall
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JP8449895A
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English (en)
Inventor
Kiyonori Kikutake
清訓 菊竹
J Barst Albert
ジェイ. バースト アルバート
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 所望の形状及び機能を有する壁体をスピーデ
ィーに設営及び撤去可能な多目的建築物の可変壁を安価
に提供する。 【構成】 ブロックに分割して床下収納部17に収納す
る壁材41と、該壁材41を支承すると共に上方へ押し
上げるテレスコピックコラムにより形成した伸縮柱5と
により壁体ユニットを構成し、この壁体ユニットを選択
して組み合せると共に伸縮柱5を伸展させることによっ
て目的に応じた壁体を設営し、また目的に応じた機能を
付加する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】この発明は、多様なイベントに対
して快適な環境を創出する多目的建築物の可変壁に関す
るものである。
【0002】
【従来の技術】アリーナ施設等の多目的建築物において
は、イベントの形態に応じて、空間を分割する区画壁を
設けたり、競技プレーヤー及び観客の安全性を確保する
ための防護壁を設けたり、音響効果を高める吸音壁、遮
音壁等、様々な壁を設営している。従来、これらの壁の
設営及び撤去は、人力に頼って行っているのが現状であ
った。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】このため、設営及び撤
去に多大な労力を必要とし、作業時間が長引き、スピー
ディーな対応ができなかった。また、危険な高所での作
業も必要であって危険を伴っていた。更に、設営用資材
の維持管理も面倒であった。本発明は上記に鑑み提案さ
れたもので、所望の形状及び機能を有する壁体をスピー
ディーに設営及び撤去可能な多目的建築物の可変壁を安
価に提供することを目的とする。
【0004】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
本発明は、ブロックに分割して床下収納部に収納する壁
材と、該壁材を支承すると共に上方へ押し上げる伸縮柱
と、該伸縮柱を伸展させる駆動源とからなる壁体ユニッ
トを、建築物の床下部分に配設し、上記壁体ユニットの
組合せにより所望の壁体を設営するようにしたものであ
る。
【0005】
【作用】予め建築物の適宜位置に配設した可変壁の壁体
ユニットを、選択して組み合せると共に伸縮柱を伸展さ
せることによって、目的に応じた壁体を設営でき、当該
壁体に目的に応じた機能を付加することができる。ま
た、全ての作業を下層部分で行うことができる。
【0006】
【実施例】以下、本発明を図示の一実施例について説明
する。図1は、本発明に係る可変壁を適用したアリーナ
施設の正面図、図2はアリーナ施設の一部を示す端面図
である。
【0007】アリーナ施設1は、種々の競技や展示、演
劇、コンサート等を行うため、昇降可能に構成した昇降
床部分2を備える。この昇降床部分2は、平土間部分2
1と可動座席部分22とに使い分けることができるよう
に構成してある。また、上記昇降床部分2の周囲に形成
するアリーナ施設本体11には、固定状且つ階段形式で
設けたスタンド席12、ボックス席13や個室14、売
店15、通路16等が設けてある。更に、昇降床部分2
の上方を覆うように大スパントラス構造により構成した
天井3がアリーナ施設本体11に設けてある。
【0008】昇降床部分2の下側の適宜位置には、本発
明に係る可変壁4を設ける。この可変壁4は、ブロック
に分割して床下収納部17に収納する壁材41と、該壁
材41を支承すると共に上方へ押し上げる伸縮柱5と、
該伸縮柱5を伸展させる駆動源とからなる壁体ユニット
により構成する。
【0009】上記一つのブロックとなる壁材41は、図
4に示す第1の実施例では、天板42を有すると共に四
隅に支柱43を有するフレーム構造としてある。即ち、
天板42は、人が載って作業を行ったり、演技を行うの
に充分な幅、例えば2.5メートル程度に形成してあ
る。従って、最上段の壁材41の天板42をせり上がり
舞台として利用したり、作業ステップとして利用可能で
ある。尚、この第1の実施例により構成する壁体を以下
ウオールAという。
【0010】上記ウオールAを構成するブロックである
壁材41を、通常は床下収納部17に整列させて収納し
ておく。そして、壁体(ウオールA)を設営するとき
は、適宜間隔、例えばブロックの長手方向の間隔で配設
した後述する伸縮柱5に係止させながら一段づつ順次上
昇させる。
【0011】このときの組付作業は、収納部17の床面
上で行うので、高所作業に伴う危険がない。また、ブロ
ックには、エアーベアリング44等の運搬手段が設けて
あるので、作業性がよい。
【0012】そして、上記ブロックの立面には、例えば
舞台背景用のパネル45を設けたり、仕切用のパネル4
5を設ける。これらのパネル45の取付作業も下段にあ
るときに行うことができるので、作業が容易であると共
に安全である。
【0013】次に、図5に示す第2の実施例では、壁材
41の各ブロックをパネル材46で構成している。ま
た、このパネル材46を積層状態で床下収納部17に収
納し、キャスター付の搬送車91で運んでいる。尚、各
パネル材46は図示していないヒンジ或は連結手段によ
って接続してある。
【0014】そこで、最上段のパネル材46を伸縮柱5
の上端に架設した桟材47に係止させて当該伸縮柱5を
伸展すれば、各パネル材46が展開しながら順次上昇し
て壁体を構成することができる。尚、この第2の実施例
による壁体を以下ウオールBという。
【0015】上記各実施例において、壁体を上昇させる
伸縮柱5、即ちウオールA及びウオールBを設営するた
めの伸縮柱5は、例えば多段に形成したテレスコピック
コラムにより構成し、駆動源として油圧を利用可能であ
る。尚、この伸縮柱5は、下方から伸縮可能であれば、
スクリュー装置やパンタグラフ装置等、他の機械的構成
であってもよい。
【0016】そして、本発明に係る可変壁4において
は、目的に応じて必要な機能を付加することができる。
即ち、壁体の表面にイベントの目的に応じた機能部を形
成するのである。例えば、アリーナ施設1をコンサート
会場として利用する場合には、音響効果を高めるため
に、吸音パネルや遮音パネルを添設する。一方、種々の
競技場として利用する場合には、防護用にクッション材
を添設したり、防球ネット等を張設して、安全性を高め
るのである。これらの装着作業は、下段に位置した状態
で行うので、作業性が良く且つ安全に行える。
【0017】尚、図3は、前記したウオールA及びウオ
ールBの配置例を示すアリーナ施設1の概略斜視図であ
る。即ち、この実施例によれば、平土間部分21の中央
にコの字型にウオールAを配設すると共に、放射状にウ
オールBを配設してある。
【0018】次に、図6に本発明に係る可変壁4におけ
る壁体ユニットの組合せの一例を示す。この壁体は前記
した第1の実施例によるウオールAであり、(A)はス
テージの背面を構成可能なように左右のウオールA1,
A2を上昇させた場合、(B)はL字型にウオールA
1,A3を上昇させた場合、(C)は対向する左右側面
のウオールA3,A4を上昇させた場合を示している。
【0019】更に、本発明に係る可変壁4のより具体的
な利用法を示すと、図7はアリーナ施設1を小規模なコ
ンサートに利用する場合を示している。この場合は、第
1の実施例による壁体(ウオールA)をコの字状に上昇
させてステージ81の後面及び側面を囲み、第2の実施
例による壁体(ウオールB)で、観客席82の左右を囲
んでいる。そして、各壁体には音響効果を高める機能部
を形成している。尚、ステージ81の上方には、照明設
備、音響設備、遮音、吸音パネル等を組み込んだ可動天
井31を吊り下げている。
【0020】図8は、アリーナ施設1を円形劇場として
利用する場合を示している。この場合は、平土間部分2
1の中央に円形舞台83を形成すると共に周囲に観客席
82を配設し、この扇型の観客席82の側方部分のウオ
ールBを上昇させると共に、通路84上のウオールBを
上昇させている。尚、この実施例では、上記観客席82
の後方にも壁が形成してある。また、この円形劇場で
は、観客席82の上方部分を天井3から吊り下げた音響
パネル85で覆うと共に、円形舞台83の上方に可動天
井31を吊り下げている。
【0021】図9は、平土間部分21を本発明に係る可
変壁4であるウオールA及びウオールBによって分割
し、各区画7a,7b,7c,7dを個別に利用可能に
したものである。このように区画して使用すれば、運動
会など、アマチュアスポーツに利用可能である。そし
て、壁体に、クッション材を添設したり、防球ネット等
を張設して、安全性を高める機能を付加する。
【0022】尚、図示した壁体の組合せは一例であっ
て、本発明に係る可変壁4はイベントの目的応じて様々
な状態に設営可能である。
【0023】以上本発明を図面の実施例について説明し
たが、本発明は上記した実施例に限定されるものではな
く、特許請求の範囲に記載した構成を変更しない限り適
宜に実施できる。例えば、機能部として、冷暖房、空気
調整機能を設けたり、照明或は採光機能を設けることも
できる。
【0024】
【発明の効果】以上要するに本発明は、ブロックに分割
して床下収納部に収納する壁材と、該壁材を支承すると
共に上方へ押し上げる伸縮柱と、該伸縮柱を伸展させる
駆動源とからなる壁体ユニットを、建築物の床下部分に
配設し、上記壁体ユニットの組合せにより所望の壁体を
設営するようにしたので、様々なイベントに応じた壁体
を極めて容易且つ短時間で安価に設営することができ、
建築物を多目的に適用可能である。しかも、イベントに
応じた機能を壁体に付加することができるので、実用的
価値が極めて高い。また、高所作業の必要がないので作
業能率がよく且つ安全性が高い。更に、設営資材の収
納、メンテナンス等が容易であり、集中監視が可能であ
って地震対策を含めた安全性も極めて高いものになる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係る可変壁を適用したアリーナ施設の
正面図である。
【図2】屋根部分を外したアリーナ施設の一部を示す端
面図である。
【図3】本発明による可変壁の配置例を示すアリーナ施
設の概略斜視図である。
【図4】本発明の可変壁の第1の実施例を示す斜視図で
ある。
【図5】本発明の可変壁の第2の実施例を示す斜視図で
ある。
【図6】第1の実施例による可変壁の組合せを示す模式
図である。
【図7】小規模なコンサートに適用した可変壁の状態を
示し、(A)は平面図、(B)は短軸方向の断面図であ
る。
【図8】円形劇場に適用した可変壁の状態を示し、
(A)は平面図、(B)は長軸方向の断面図、(C)は
短軸方向の断面図である。
【図9】平土間部分を分割使用するときの可変壁の状態
を示し、(A)は平面図、(B)は短軸方向の断面図で
ある。
【符号の説明】 1 アリーナ施設 2 昇降床部分 3 天井 4 可変壁 5 伸縮柱 17 床下収納部 41 壁材 42 天板 46 パネル材
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 アルバート ジェイ. バースト アメリカ合衆国 ニューヨーク 10019 ニューヨーク ウエスト サーティフォー ス ストリート 250

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 ブロックに分割して床下収納部に収納す
    る壁材と、該壁材を支承すると共に上方へ押し上げる伸
    縮柱と、該伸縮柱を伸展させる駆動源とからなる壁体ユ
    ニットを、建築物の床下部分に配設し、上記壁体ユニッ
    トの組合せにより所望の壁体を設営することを特徴とす
    る多目的建築物の可変壁。
  2. 【請求項2】 上記壁材の各ブロックを天板を有するフ
    レーム構造とした請求項1に記載の多目的建築物の可変
    壁。
  3. 【請求項3】 上記壁材の各ブロックをパネル材で構成
    し、当該パネル材を積層状態で収納する請求項1に記載
    の多目的建築物の可変壁。
  4. 【請求項4】 壁材に機能部を形成した請求項1または
    請求項2に記載の多目的建築物の可変壁。
JP8449895A 1995-03-17 1995-03-17 多目的建築物の可変壁 Pending JPH08260738A (ja)

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Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2009106777A (ja) * 2008-12-24 2009-05-21 Dentsu Inc アトラクションシステムおよびアトラクション映像提供方法
JP2017089287A (ja) * 2015-11-12 2017-05-25 鹿島建設株式会社 スタジアム建造物

Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2009106777A (ja) * 2008-12-24 2009-05-21 Dentsu Inc アトラクションシステムおよびアトラクション映像提供方法
JP4659879B2 (ja) * 2008-12-24 2011-03-30 株式会社電通 アトラクションシステムおよびアトラクション映像提供方法
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