JPH08256207A - 交換システムのアラーム監視装置 - Google Patents

交換システムのアラーム監視装置

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JPH08256207A
JPH08256207A JP5951695A JP5951695A JPH08256207A JP H08256207 A JPH08256207 A JP H08256207A JP 5951695 A JP5951695 A JP 5951695A JP 5951695 A JP5951695 A JP 5951695A JP H08256207 A JPH08256207 A JP H08256207A
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JP
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circuit
alarm
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control processing
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JP5951695A
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Inventor
Tomoaki Ogata
智昭 緒方
Ko Edane
香 江種
Koji Hikita
浩二 匹田
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Fujitsu Ltd
Original Assignee
Fujitsu Ltd
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 (修正有) 【目的】アラームポイントの拡張性は残しながら、回路
基板の種類及び数を減らしたアラーム監視装置を提供す
る。 【構成】検知回路204は、各種装置202のハード障
害を検知する。制御処理装置誤動作検出回路207は、
制御処理装置203の誤動作を検出し、再起動信号を出
力する。検知されたハード障害,及び制御処理装置の誤
動作は、通信回路210に通知され、通信回路は、情報
を制御処理装置に送信する。これに応じて、制御処理装
置が障害装置202上の障害表示ランプ214の点灯指
示を送信した時は、通信回路は、この点灯指示をランプ
制御回路205に転送する。また、制御処理装置が障害
表示信号を送信した時は、通信回路は、これを表示信号
出力回路208に転送する。ランプ制御回路205は、
点灯指示に応じて、障害表示ランプ214を点灯させ
る。また、表示信号出力回路208は、表示装置213
に障害情報を表示させる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、交換システムにおける
ソフトウェアの障害やハードウェアの障害を検出してこ
れを表示するためのアラーム監視装置に関する。
【0002】
【従来の技術】交換システムは、大量且つ精密なハード
ウェアから構成されるとともに、大規模なソフトウェア
を実行してその業務を実行するので、これらハードウェ
アやソフトウェアの障害が交換システム自体や通信シス
テム全体に及ぼす影響が甚大である。従って、これらハ
ードウェアやソフトウェアの障害を検出して、直ちに、
保守管理者に対して警告表示したり、通信網全体の管理
を司る集中保守センタ(CMOC)に通知しなければな
らない。そのため、従来より、このようなハードウェア
やソフトウェアの障害検出及び通知を行うアラーム監視
装置が、交換システムに備えられてきた。 (従来のアラーム監視装置その1)図36は、従来から
用いられてきた平面基板実装型のアラーム監視装置10
0が内蔵された交換システムの構成を示すブロック図で
ある。図36において、アラーム監視装置100は、ハ
ードアラーム監視ポイント,コンソール104,ネット
ワーク102,ALIPU(アラーム表示パネルユニッ
ト)101,及びOS(アウト・オブ・サービス)ラン
プ110に接続されている。このハードアラーム監視ポ
イントは、ハードウェアの障害を検知するとハードアラ
ーム情報(ハードウェアの障害通知)をアラーム監視装
置100に通知するセンサーである。また、コンソール
104は、このハードアラーム情報を表示するためのア
ラーム表示LED(発光ダイオード)を実装した操作盤
である。また、ネットワーク102は、中央コントロー
ラ(CC)103によって制御されて、図示せぬ多数の
回線部間の接続状態を切り替えるスイッチである。ま
た、ALIPU101は、ハードアラーム監視ポイント
によって検出されたハードアラームや中央コントローラ
(CC)103から通知されたソフトアラーム情報(ソ
フトウェアの障害情報)を表示するための装置である。
また、OSランプ110は、当該交換システムのサービ
ス停止を知らせるランプである。
【0003】アラーム監視装置100内においてこれら
の各装置は、3枚の回路基板(OSランプ制御/ALI
PUインタフェースカード105,ハードアラーム信号
受信カード106,ネットワークインタフェース/コン
ソール制御カード107)の何れかに接続されている。
【0004】ハードアラーム信号受信カード106は、
ハードアラーム監視ポイントからのハードアラーム情報
を、ネットワークインタフェース/コンソール制御カー
ド107に転送する。このネットワークインタフェース
/コンソール制御カード107は、ハードアラーム情報
に基づいてコンソール104上のアラーム表示LEDを
点灯させる。ネットワークインタフェース/コンソール
制御カード107は、また、ハードアラーム情報,並び
に、中央コントローラ103から送信されたOSランプ
制御信号及びソフトウェアアラーム表示情報を、OSラ
ンプ制御/ALIPUインタフェースカード105に転
送する。OSランプ制御/ALIPUインタフェースカ
ード105は、ハードアラーム情報及びソフトウェアア
ラーム表示情報をALIPU101に表示するととも
に、OSランプ制御信号に基づいてOSランプ110を
点灯させる。
【0005】しかしながら、図36のアラーム監視装置
100は、このような回路基板3枚を平面的に実装した
ものであったので、回路基板の増設ができなかった。即
ち、ハードアラーム信号受信カード106の枚数を増や
すことができなかったので、ハードアラーム監視ポイン
トの数も増やすことができなかった。このように、ハー
ドアラーム監視ポイントの数が不変であることが前提で
あるため、コンソール104上のアラーム表示LED
は、ハードアラーム監視ポイントと一対一対応をしてい
た。
【0006】また、図36のアラーム監視装置100で
は、ソフトウェアの障害検出は行っておらず、ただ、中
央コントローラ(CC)103が検出したソフトウェア
アラーム表示情報をALIPU101に表示させていた
だけであった。従って、アラームの一元管理を行うこと
ができなかった。 (従来のアラーム監視装置その2)図37は、図36の
アラーム監視装置100が有する問題を解決するために
開発されたアラーム監視装置117を内蔵した交換シス
テムを示す。図37において、ネットワーク装置(N
W:NETWORK)111には、集線装置(LC:LINE CONCEN
TRATOR)112,デジタルターミナル(DT:DIGITAL T
ERMINAL)121,ネットワーク信号変換装置(CSE
I:COMMON CHANNEL SIGNALING EQUIPMENT INTERFACE)
120,CPR外部監視装置(ESE:EXTERNAL SUPERV
ISORY EQUIPMENT)119が接続されている。ネットワ
ーク111は、これら各装置の間を任意に選択的に接続
して、これらの間の通信路を切り替えるのである。ネッ
トワーク装置111に接続された呼プロセッサ(CP
R:CALL PROCESSOR)113は、上記通信路の切り替
え,及び呼の制御を行うために、ネットワーク装置11
1の制御を行っている。なお、この呼プロセッサ113
は最大8個接続される。これら呼プロセッサ113に接
続されたバスには、メインプロセッサ(MPR:MAIN PR
OCESSOR)114,チャネルコントローラ(CHC:CHAN
EL CONTROLLER)115,パケットリンクコントローラ
(PLC:PACKET LINK CONTOROLLER)116が接続され
ている。また、共通チャネル信号装置インタフェース1
20,ソフトウェア監視装置119,及びパケットリン
クコントローラ116に接続されたアラーム監視装置1
17には、アラーム表示パネルユニット118が接続さ
れている。
【0007】上述の集線装置112は、複数本の加入者
回線を収容する装置である。また、デジタルターミナル
121は、局間通信のための回線を収容する装置であ
る。なお、このデジタルターミナル121による局間通
信の相手には、通信網全体の保守監視を行っている集中
保守センタを含む。共通チャネル信号装置インタフェー
ス120は、アラーム監視装置117とネットワーク装
置111とを接続するためのインタフェースである。C
PR外部監視装置119は、ネットワーク装置111を
介して、呼プロセッサ113が正常に動作しているか否
かをチェックする装置である。メインプロセッサ114
は、当該交換システム全体の動作を制御するための処理
装置である。チャネルコントローラ115は、バス上の
装置とメインプロセッサ114との接続状態を監視する
装置である。パケットリンクコントローラ116は、ア
ラーム監視装置117がメインプロセッサ114と通信
するための中継を行うインタフェースである。
【0008】図37におけるアラーム監視装置117
は、回路基板の増設を容易にするために、シェルフ構造
の回路基板から構成されている。このシェルフ構造と
は、アラーム監視装置117内の各回路を、その機能毎
に分割して個別のパッケージ基板上に実装するととも
に、共通の配線基板(シェルフバックボード)に接続し
たものである。この時、各パッケージ基板は、相互に平
行に配列されて、シェルフバックボードに対して垂直に
接続される。
【0009】図38に、図37におけるアラーム監視装
置117のシェルフの実装構造を示す。図38から明ら
かなように、シェルフバックボード121には、2枚の
電源パッケージ基板122,2枚の共通部パッケージ基
板123,1枚の第1種パッケージ基板124,2枚の
第2種パッケージ基板125,1枚の第3種パッケージ
基板126,1枚の第4種パッケージ基板127,13
枚の第5種パッケージ基板128が接続されている。
【0010】この電源パッケージ基板122は、各パッ
ケージ基板に電源を供給する電源回路を実装した回路基
板である。共通部パッケージ基板123は、−24
[V]の電源を生成・供給する回路,シェルフ間通信の
インターフェースを行う回路,パワーアラームの収集・
通知を行う回路,を実装している。
【0011】第1種パッケージ基板124は、呼プロセ
ッサEMAアラーム(呼プロセッサ113の動作異常を
示す信号)を受信してソフトウェア監視装置119をリ
セットするとともに、メインプロセッサ114に対して
メインプロセッサEMAスタート信号(システムの再起
動を行わせるための信号)を送出する回路,を実装して
いる。
【0012】第2種パッケージ基板125は、パケット
リンクコントローラ116を介してメインプロセッサ1
14上のソフトウェアと通信を行ってアラーム監視装置
117全体の制御を行う回路,電源パッケージ基板12
2及び第4種パッケージ基板127の障害を監視する回
路,及び第5種パッケージ基板128からの呼プロセッ
サ113についての障害情報を監視する回路,を実装し
た回路基板である。
【0013】第3種パッケージ基板126は、メインプ
ロセッサ114上のソフトウェアからアラーム表示パネ
ルユニット118の制御信号を受信して、フォーマット
変換した後にアラーム表示パネルユニット118に送信
する回路,及び他のシステムに信号を送出する回路,を
実装している。
【0014】第4種パッケージ基板127は、集中保守
センタへアラームの通知をする回路を実装している。第
5種パッケージ基板128は、最大32ポイントのハー
ドアラームを収集する回路,及び最大16ポイントのO
Sランプを駆動する回路,を実装している。
【0015】以上説明した従来のアラーム監視装置(そ
の2)117は、各機能をモジュール化したシェルフ構
造としたため、システム規模に応じて各機能を実行する
回路を増設できるとともに、各パッケージ基板上の回路
の開発のみで顧客の要望に応じたカスタマイズが可能に
なるという利点がある(なお、アラーム監視ポイントが
増えた時におけるアラーム表示パネル装置上の表示の対
応は、ソフトウェアによって行う。)。
【0016】
【発明が解決しようとする課題】
<第1の課題>しかしながら、上記従来のアラーム監視
装置117は、電源パッケージ基板122,及び共通部
パッケージ基板123を除外したとしても、5種(最大
18枚)のパッケージ基板を必要としている。従って、
シェルフの組立が煩雑になるとともに、アラーム監視装
置117自体を高価なものとしていた。また、パッケー
ジ基板が多いということは、シェルフバックボード12
1を介しての通信も増えるということであるので、各パ
ッケージ基板間の通信に要するインターフェース処理が
増大し、アラーム制御に遅延が生じる傾向があった。
【0017】そこで、本発明の第1の課題は、アラーム
ポイントの拡張性は残しながら、パッケージ基板(回路
基板)の種類及び数を減らしたアラーム監視装置を提供
することである。 <第2の課題>呼プロセッサ(呼制御装置)113の誤
動作を通知する呼プロセッサEMAアラームは、呼プロ
セッサ113の数に応じて最大8ポイントから発生し得
る。この呼プロセッサEMAアラームは、通常各呼プロ
セッサ113の動作異常を通知するハードアラームとし
て取り扱われるが、全ての呼プロセッサ113から呼プ
ロセッサEMAアラームが生じている場合には、この呼
プロセッサ113を制御しているメインプロセッサ11
4におけるソフトウェア(交換ソフト)の異常であると
考えられる。
【0018】そこで従来のアラーム監視装置117で
は、図39に示すように、アラーム監視装置117と他
の各装置との間を接続するケーブル編集装置(JPT
F)129を介して、呼プロセッサEMAアラームを第
1種パッケージ基板124及び第5種パッケージ基板1
28に入力するようにしていた。そして、第5種パッケ
ージ基板128では、呼プロセッサEMAアラームをハ
ードウェアアラームとして扱い、第2種パッケージ基板
125に転送していた。この第2種パッケージ基板12
5は、これらEMAアラームを、パケットリンクコント
ローラ116を介して、メインプロセッサ114上のソ
フトウェアに送出していた。
【0019】一方、第1種パッケージ基板124では、
全ての呼プロセッサ113から呼プロセッサEMAアラ
ームが出力されていると、メインプロセッサ114上の
ソフトウェア(交換ソフト)に異常が生じているとし
て、メインプロセッサEMAスタート信号を出力してい
た。このメインプロセッサEMAスタート信号は、第5
種パッケージ基板128にも転送されていた。これは、
第5種パッケージ基板128におて、EMAアラームが
ハードウェアアラームとしての扱われるのを、中止させ
るためである。
【0020】しかしながら、同じEMAアラームを二カ
所のパッケージ基板124,128において夫々処理す
るのでは、効率に問題が生じる。即ち、ケーブル編集装
置129における接続の数が最大18本必要となるとと
もに、同じアラームポイントに対して2枚のパッケージ
基板124,128にて二重に接続されてしまう。
【0021】そこで、本発明の第2の課題は、EMAア
ラーム(呼制御装置の誤動作を示す信号)を一枚のパッ
ケージ基板(回路基板)においてのみ受信すれば足りる
アラーム監視装置を提供することである。 <第3の課題>従来のアラーム監視装置117では、被
制御装置130にハード障害が生じている時には、この
非制御装置130に設けられたOSランプ(障害表示ラ
ンプ)131を点滅させる制御を行っていた。図40に
その手順を示す。先ず、メインプロセッサ(制御処理装
置)114上のソフトウェアから送出されたOSランプ
制御情報は、パケットリンクコントローラ116を介し
て、第2種パッケージ基板125のPLCインタフェー
ス部132に受信される。そして、基板間通信部13
3,134を介して第5種パッケージ基板128に転送
され、そのマイクロプロセッサ135に入力される。こ
のマイクロプロセッサ135は、OSランプ駆動部13
6を駆動して、OSランプ131に繋がるリレーを閉じ
る。その結果、ケーブル編集装置(JPTF)129を
介してこの第5種パッケージ基板128に接続されてい
るOSランプ131に電流が流れ、このOSランプ13
1が点灯するのである。
【0022】このように、アラーム監視対象となる各装
置130は、ケーブル編集装置(JPTF)129を介
してアラーム監視装置117に接続されている。従っ
て、このOSランプ131が点灯するか否かを利用すれ
ば、各装置130がケーブル編集装置(JPTF)12
9に対して正しく接続されているかどうかを確認するこ
とができるはずである。
【0023】しかしながら、従来のアラーム監視装置1
17では、OSランプ131の点灯制御は、メインプロ
セッサ114上のソフトウェアからの指示でしか行えな
かった。従って、交換機毎の仕様に合わせてソフトウェ
アが完成されていない状況下におけるインスタレーショ
ンテストテストでは、OSランプ131を用いてのケー
ブル編集装置129内の接続チェックはできず、実際に
配線を追っていかなければならなかった。
【0024】そこで、本発明の第3の課題は、メインプ
ロセッサ(制御処理装置)上のソフトウェアからの指示
がなくても、OSランプ(障害表示ランプ)の点灯制御
を行うことができるアラーム監視装置を提供することで
ある。 <第4の課題>従来のアラーム監視装置117では、メ
インプロセッサ(制御処理装置)114上のソフトウェ
アと定期的(500ms毎)に通信を行うように取り決
め、500ms以上の期間ソフトウェアからのデータ送
信がなかった場合に、ソフトウェアの障害(通信断)が
生じたと判断していた。
【0025】しかしながら、ソフトウェアの負荷が大き
い場合には、メインプロセッサ114での処理が重くな
るので、ソフトウェアが正常でありながら、500ms
毎の送信ができないというケースが生じうる。このよう
な場合は、ソフトウェアに障害が生じていないのである
から、通信断と判定するのは不合理である。
【0026】そこで、本発明の第4の課題は、メインプ
ロセッサ(制御処理装置)上のソフトウェアの負荷如何
に起因して通信断と誤認されることがなく、正確な通信
断の判定を行うことができるアラーム監視装置を提供す
ることである。 <第5の課題>同様に、従来のアラーム監視装置117
では、集中保守センタ(CMOC)(交換システム外の
保守装置)から定期的(30秒毎)にポーリングオーダ
が送信され、これに応じてアラーム情報を通知するよう
に取り決めている。そして、30秒以上ポーリングオー
ダがないときには、集中保守センタ(CMOC)に繋が
る通信路の障害が発生していると判断していた。
【0027】しかしながら、設置後直ちに行われるイン
スタレーションテストの時点では、アラーム監視装置1
17が接続されていない場合が多い。それにも拘わら
ず、ポーリングの欠落を理由にアラームが発生してしま
うのでは、テストに差し障りが生じる。
【0028】そこで、本発明の第5の課題は、集中保守
センタ(交換システム外の保守装置)との通信断を原因
とする監視アラームの発生を任意にマスクして、インス
タレーションテストを支障なく行うことができるアラー
ム監視装置を提供することである。 <第6の課題>従来のアラーム監視装置117の第5パ
ッケージ基板128において、ハードアラーム(ハード
障害)の発生を検出するための回路を、図41に示す。
図41において、監視アラームポイント137は、スイ
ッチと認識される。そして、その一端がアース電位に接
続されるとともに、他端が順方向に接続された逆流防止
用のダイオード138を通って、第5パッケージ基板1
28に入力される。そして、ホトカプラ138の発光ダ
イオード,及び電流制限用の抵抗140を経て、−24
[V]の電源に接続されている。ホトカプラ139のホ
トトランジスタのコレクタは、+5[V]にプルアップ
されるとともに、その電位が出力とされる。このような
構成によると、監視アラームポイント137のスイッチ
が閉じると、ダイオード138,及びホトカプラの発光
ダイオードを経由して、アース電位から−24[V]の
電源に向かって電流が流れる。従って、ホトカプラ13
9がONして、論理値“L”の信号が検出されるのであ
る。
【0029】しかしながら、このような構成によると、
アラーム(ハード障害)の発生の有無とは無関係に、何
らかの要因によって微弱電流(暗電流)が流れ、ホトカ
プラ139をONさせてしまう問題があった。
【0030】そこで、本発明の第6の課題は、微弱な暗
電流が流れた場合には反応せず、実際に監視アラームポ
イントのスイッチが作動した時にのみ反応して、ハード
障害の発生を正確に検出することができるアラーム監視
装置を提供することである。
【0031】
【課題を解決するための手段】本発明は前記各課題を解
決するため以下の手段を採った。 <第1の態様>本発明の第1の態様は、上記第1の課題
を解決するための手段である。即ち、図1の原理図に示
すように、夫々異なった機能を有する回路を実装した複
数枚の回路基板(206,209,212)を一枚の配
線基板(200)によって相互に電気的に接続したシェ
ルフ構造を有し、交換システムを構成する各種装置(2
02)における障害及び交換システム全体の制御を行う
制御処理装置(203)の誤動作を検出するアラーム監
視装置(201)において、前記各種装置(202)の
ハード障害を検知する検知回路(204),及び前記ハ
ード障害が生じた前記装置(202)に備えられた障害
表示ランプ(214)を点灯制御するランプ制御回路
(205)を実装した第1種の前記回路基板(206)
と、前記制御処理装置(203)の誤動作を検出すると
ともにこの制御処理装置(203)を再起動させる信号
を出力する制御処理装置誤動作検出回路(207),及
び、前記ハード障害に関する情報を表示信号として出力
する表示信号出力回路(208)を実装した第2種の前
記回路基板(209)と、前記第1種の回路基板(20
6)から通知を受けた前記ハード障害,及び前記第2種
の回路基板(209)から通知を受けた前記制御処理装
置(203)の誤動作を前記制御処理装置(203)に
送信するとともに、前記制御処理装置(203)から前
記第1種の回路基板(206)に通知すべき前記障害表
示ランプ(214)の点灯指示,及び前記第2種の回路
基板(209)に通知すべき前記表示信号を受信する通
信回路(210),及び前記ハード障害及び前記制御処
理装置(203)の誤動作を前記交換機に収容された回
線を通じて交換システム外部に向けて送出する送出回路
(211)を実装した第3種の前記回路基板(212)
と、前記第2種の回路基板(209)に接続されるとと
もに前記表示信号出力回路(208)から出力された前
記表示信号に基づいて前記ハード障害に関する表示を行
う表示装置(213)とを備えたことを特徴とする(請
求項1に対応)。
【0032】<第2の態様>本発明の第2の態様は、上
記第2の課題を解決するための手段である。即ち、図2
の原理図に示すように、複数の回線を収容する回線部
(215)と、この回線部(215)に繋げられたスイ
ッチ部(216)と、このスイッチ部(216)内にお
いて前記回線間を選択的に接続して呼を設定管理する複
数の呼制御装置(217)と、これら複数の呼制御装置
(217)を制御する単一の制御処理装置(218)と
からなる交換システムの障害を検出するアラーム監視装
置(219)であって、前記各呼制御装置(217)の
誤動作を示す信号を受信する受信部(220),前記受
信部(220)によって受信された信号が全呼制御装置
(217)に誤動作を生じたことを示す時に前記制御処
理装置(218)を再起動させる再起動回路(22
1),及び前記受信部(220)によって受信された信
号を基板外に送信する通信回路(222)を実装した第
1基板(223)と、前記通信回路(222)から送信
された信号を前記呼制御装置(217)のハード障害を
示す信号として処理する処理回路(224)を実装した
第2基板(225)とを備えたことを特徴とする(請求
項4に対応)。
【0033】<第3の態様>本発明の第3の態様は、上
記第3の課題を解決するための手段である。即ち、図3
の原理図に示すように、通信信号を処理するために用い
られる各種装置(226)とこれら各種装置(226)
の動作を制御する制御処理装置(227)からなる交換
システムにおいて前記各種装置(226)のハード障害
を検出するとともに前記ハード障害を生じた装置(22
6)に設けた障害表示ランプ(228)を点灯制御する
アラーム監視装置(233)であって、前記各種装置
(226)のハード障害を検知する検知回路(229)
と、前記制御処理装置(227)との間で通信を行い前
記検知回路(229)によって検出されたハード障害を
前記制御処理装置(227)に通知するとともに前記制
御処理装置(227)から前記障害表示ランプ(22
8)の点灯指示を受け取る通信回路(230)と、前記
障害表示ランプ(228)の点灯指示が手動で設定され
るスイッチ(231)と、記通信回路(230)が受け
取った点灯指示及び前記スイッチ(231)に設定され
た点灯指示の何れか一方を選択し、選択した前記点灯指
示に従って前記障害表示ランプ(228)を点灯制御す
るランプ制御手段(232)とを備えたことを特徴とす
る(請求項5に対応)。
【0034】<第4の態様>本発明の第4の態様は、上
記第4の課題を解決するための手段である。即ち、図4
の原理図に示すように、通信信号を処理するために用い
られる各種装置(234)とこれら各種装置(234)
の動作を制御する制御処理装置(235)からなる交換
システムにおいて前記各種装置(234)のハード障害
を検出するアラーム監視装置(240)であって、前記
制御処理装置(235)との間で通信を行って前記制御
処理装置(235)から各種のデータを受け取る通信回
路(236)と、任意の時間を設定する設定手段(23
8)と、前記設定手段(238)で設定された時間以内
の時間間隔で前記通信回路(236)が前記制御処理装
置(235)からの前記データを受信しているか否かを
検出する検出手段(237)と、前記設定された時間以
内の時間間隔で前記データが受信されていないと前記検
出手段(237)が検出した場合に前記通信回路(23
6)と前記制御処理装置(235)との間で通信断が生
じたと判定する通信断判定手段(239)とを備えたこ
とを特徴とする(請求項7に対応)。
【0035】<第5の態様>本発明の第5の態様は、上
記第5の課題を解決するための手段である。即ち、図5
の原理図に示すように、通信信号を処理するために用い
られる各種装置(241)とこれら各種装置(241)
の動作を制御する制御処理装置(242)からなる交換
システムにおいて前記各種装置(241)のハード障害
を検出してこの交換システム外に設置された保守装置
(249)に通知するアラーム監視装置(248)であ
って、前記各種装置(241)のハード障害を検知する
検知回路(243)と、前記保守装置(249)との間
で通信を行い前記保守装置(249)からのデータ送信
要求に応じて前記検知回路(243)によって検知され
たハード障害を前記保守装置(249)に通知する通信
回路(244)と、所定の時間以内の時間間隔で前記通
信回路(244)が前記保守装置(249)からの前記
データ送信要求を受信しているか否かを検出する検出手
段(245)と、前記所定の時間以内の時間間隔で前記
データ送信要求が受信されていないと前記検出手段(2
45)が検出した場合に前記通信回路(244)と前記
保守装置(249)との間で通信断が生じたと判定する
通信断判定手段(246)と、前記通信断判定手段(2
46)による前記通信断の判定をマスクするか否かを設
定し、マスクするとした場合には前記検出手段(24
5)による検出結果如何によらず前記通信断判定手段
(246)を動作させないようにするマスク手段(24
7)とを備えたことを特徴とする(請求項8に対応)。
【0036】<第6の態様>本発明の第6の態様は、上
記第6の課題を解決するための手段である。即ち、図6
の原理図に示すように、通信信号を処理するために用い
られる各種装置(250)とこれら各種装置(250)
の動作を制御する制御処理装置(251)からなる交換
システムにおいて前記各種装置(250)のハード障害
を集中監視するアラーム監視装置であって、検出対象の
前記各種装置(250)に配置され前記ハード障害を検
出した時には回路を閉じるハード障害検出手段(25
2)と、このハード障害検出手段(252)が接続され
ている回路の両端に電位差を印加する電源(253)
と、この回路内において前記ハード障害検出手段(25
2)と直列に接続されるとともに前記電位差以内の所定
電位差がその端子間に印加されたときに電流を流すツェ
ナダイオード(254)と、この回路を流れる電流の有
無に基づいてハード障害が発生したか否かの信号を発生
するハード障害検出信号発生手段(255)とからなる
ことを特徴とする(請求項9に対応)。
【0037】
【作用】
<第1の態様による作用>第1種の回路基板206上の
検知回路204は、交換システムを構成する各種装置2
02におけるハード障害を検知する。また、第2種の回
路基板209上の制御処理装置誤動作検出回路207
は、交換システム全体の制御を行う制御処理装置203
の誤動作を検出して、必要であればこの制御処理装置2
03を再起動させる信号を出力する。
【0038】検知回路204が検知した各種装置202
のハード障害,及び制御処理装置誤動作検出回路207
が検出した制御処理装置203の誤動作は、第3種の回
路基板212上の通信回路210に通知される。この通
信回路210は、これらの情報を制御処理装置203に
送信する。これに応じて、制御処理装置203がハード
障害を生じた装置202上の障害表示ランプ214の点
灯指示を送信してきた時は、通信回路210は、この点
灯指示を第1種の回路基板206上のランプ制御回路2
05に転送する。また、制御処理装置203がハード障
害に関する表示信号を送信してきた時は、通信回路21
0は、この表示信号を第2種の回路基板209上の表示
信号出力回路208に転送する。
【0039】ランプ制御回路205は、この点灯指示に
応じて、ハード障害を生じた装置202上の障害表示ラ
ンプ214を点灯させる。また、表示信号出力回路20
8は、表示信号を表示装置213に対して出力し、ハー
ド障害に関する情報を表示させる。
【0040】また、検知回路204が検知した各種装置
202のハード障害,及び制御処理装置誤動作検出回路
207が検出した制御処理装置203の誤動作は、第3
種の回路基板212上の送出回路211に通知される。
この送出回路211は、通知された情報を交換システム
外部に向けて送出する。
【0041】従って、従来のアラーム監視装置において
5種類の回路基板に実装されていた回路を3種類の回路
基板206,209,212上に実装できたので、アラ
ーム監視装置201の回路規模を小さくすることができ
る。しかも、第1種の回路基板206は、シェルフ構造
は踏襲しているので、ハード障害の検出を行う装置20
2の数に応じて増やすことがで、拡張性を失うことがな
い(請求項1の作用)。
【0042】特に、前記第2種の回路基板209及び前
記第3種の回路基板212を夫々1枚ずつ備えるととも
に、前記第1種の回路基板206を複数枚備えるように
構成すれば、回路規模を最小にしつつ多数の装置202
のハード障害を監視することができる(請求項2の作
用)。
【0043】また、複数枚の前記第1種の回路基板20
6を一枚の配線基板によって相互に接続した第2のシェ
ルフを更に備え、前記配線基板同士を通信線によって接
続すれば、第1種の回路基板206の数をシェルフの構
造如何に因らず増加することができるので、拡張性を更
に良くすることができる(請求項3の作用)。 <第2の態様による作用>呼制御装置217の誤動作を
示す信号は、第1基板223上の受信部220にて受信
され、通信回路222及び再起動回路221に通知され
る。通信回路222は、この信号を、第2基板225上
の処理回路224に転送する。処理回路224は、この
信号を受信すると、信号発生元の呼制御装置217のハ
ード障害が生じたものとして、処理を行う。
【0044】一方、再起動回路221は、ハード障害を
示す信号を全ての呼制御装置217から受信した時に、
制御処理装置218を再起動させる信号を出力する。こ
のように、通信回路222及び再起動回路221に入力
させるべき呼制御装置の誤動作を示す信号を、同一基板
223上の単一の受信部220において受信しているの
で、呼制御装置217とアラーム監視装置219とを接
続する通信線は、呼制御装置217と同数だけで足り、
通信線の分岐を行う必要がない(請求項4の作用)。 <第3の態様による作用>検知回路229は、交換シス
テムを構成する各種装置226におけるハード障害を検
知し、通信回路230に通知する。この通信回路230
は、通知されたハード障害を制御処理装置227に送信
する。これに応じて、制御処理装置227が障害表示ラ
ンプ228の点灯指示を送信してきた時は、通信回路2
30は、この点灯指示をランプ制御回路232に転送す
る。一方、スイッチ231には、手動設定により、障害
表示ランプ228の点灯指示が設定される。
【0045】ランプ制御回路232は、これらの点灯指
示のうちの何れか一方を選択して、選択された点灯指示
の内容に従って何れかの装置226上の障害表示ランプ
228を点灯させる。
【0046】このように、制御処理装置227を動作さ
せるソフトウェアがなくても、スイッチ231の設定に
よって障害表示ランプ228の点灯させることができる
ので、これらランプ228とアラーム監視装置233と
を接続する信号線編集ユニット(信号線編集架)の接続
確認を行うことができる(請求項5の作用)。
【0047】この場合、ランプ制御手段232が、前記
通信回路230による前記制御処理装置227との通信
が正常に行われている時には前記通信回路230が受け
取った前記点灯指示を選択し、前記通信回路230によ
る前記制御処理装置227との通信が正常に行われてい
ない時には前記スイッチ231に設定された前記点灯指
示を選択するように構成すれば、制御処理装置227を
動作させるソフトウェアが未完成の時には、自動的に、
スイッチ231の設定による点灯試験が行えるようにな
る(請求項6の作用)。 <第4の態様による作用>通信回路236と制御処理装
置235との間の通信が正常に行われている間は、制御
処理装置235から通信回路236に対して定期的に各
種データが送信されてくる。従って、この各種データの
送信が一定時間以上なければ、通信断が生じていると判
定することができる。
【0048】そこで、検出手段237が、通信回路23
6が所定の時間以内の時間間隔で各種データの受信を行
っているか否かを検出する。このとき、設定手段238
は、検出手段237が参照する所定の時間を任意の時間
に設定することできる。即ち、この所定の時間を任意に
可変することができる。
【0049】通信断判定手段239は、検出手段237
により所定の時間以内の時間間隔でデータが受信されな
かったと検出された場合に、通信断が生じた判定する。
このように、通信断を判定するための所定の参照時間を
可変することができるので、制御処理装置235におけ
る負荷が大きいときには参照時間を長く設定するととも
に、負荷が小さいときには参照時間を短く設定すること
ができる。従って、負荷の大小に応じて参照時間を可変
することで、正確な通信断の検出を行うことができる
(請求項8の作用)。 <第5の態様による作用>通信回路244と保守装置2
49との間の通信が正常に行われている間は、保守装置
249から通信回路244に対して定期的にデータ送信
要求が送信されてくる。従って、このデータ送信要求の
送信が一定時間以上なければ、通信断が生じていると判
定することができる。
【0050】そこで、検出手段245が、通信回路24
4が所定の時間以内の時間間隔でデータ送信要求の受信
を行っているか否かを検出する。通信断判定手段246
は、検出手段245により所定の時間以内の時間間隔で
データ送信要求が受信されなかったと検出された場合
に、通信断が生じた判定する。但し、マスク手段247
が、通信断の判定をマスクするとした場合には、通信断
判定手段246は、検出回路245の検出結果如何に拘
わらず、通信断の判定を行わない。
【0051】このように、マスク手段247によって通
信断判定手段246の判定動作をマスクすることができ
るので、未だ交換システムを保守装置249に接続して
いない状態においても、通信断検出に煩わされることな
く、他の試験等を行うことができる(請求項8の作
用)。 <第6の態様による作用>各種装置250においてハー
ド障害が生じると、ハード障害検出手段252が回路を
閉じる。すると、電源253による電位差がツェナダイ
オード254の両端に直接印加されることとなる。この
電位差は、ツェナダイオード254が降伏を起こすツェ
ナ電圧よりも高いので、ハード障害検出手段252及び
ツェナダイオード254を通って、回路に電流が流れ
る。ハード障害検出信号発生手段255は、この回路に
電流が流れていることを検出して、ハード障害が発生し
ている旨の信号を出力する。
【0052】これに対して、各種装置250にハード障
害が生じていない時には、ハード障害検出手段252が
回路を開けているので、ツェナダイオード254の両端
には、電源253による電位差は印加されない。従っ
て、ツェナダイオード254は、全く電流を流さない。
従って、如何なる原因の漏れ電流さえも回路には流れ
ず、ハード障害検出信号発生手段255は、ハード障害
が発生していないとの信号を誤りなく出力することがで
きる(請求項9の作用)。
【0053】
【実施例】以下、本発明に好適実施例を図面を参照して
説明する。以下の各実施例は、本発明による交換システ
ムのアラーム監視装置を、デジタル回線によって各交換
機及び端末を中継する電話網に使用する交換機のアラー
ム監視装置として適用した場合の例である。
【0054】
【実施例1】 <デジタル交換機の全体構成>図7は、本実施例による
デジタル交換機(交換システム)の全体の構成を示すブ
ロック図である。図7において、通信経路を任意に切り
換えるためのスイッチ部としてのデジタルスイッチ(D
SM)2には、ハイウェイを介して複数の回線部として
の回線収容装置(DT8,LC10)が接続されてい
る。このデジタルトランク(DT)8は、各交換機間
(局間)を中継する中継回線を収容するトランクであ
る。また、集線装置(LC)10は、加入者端末に接続
された加入者回線を、多重化して、収容するトランクで
ある。デジタルスイッチ(DSM)2は、これら回線収
容装置を相互に接続する網状の信号線とこれら信号線間
を断続し切り替える多数のスイッチ(MUX,D−MU
X,セレクタ,等)から構成されている。そして、これ
らスイッチを適宜切り替えることによって任意の回線と
任意の回線との間に通話路(呼)を設定するのである。
なお、デジタルトランク(DT)8の中の一台には、交
換網における一領域毎に設置され、それが設置されてい
る領域内における障害の発生状況を集中管理するための
保守装置としての集中保守センタ(CMOC)が接続さ
れている。
【0055】デジタルスイッチ(DSM)2における多
数のスイッチの断続制御を行うのが呼制御装置としての
呼プロセッサ(CPR)3である。この呼プロセッサ3
は、一個のデジタルスイッチ(DSM)2に対して、最
大8台接続されている。そして、各呼プロセッサ(CP
R)3は、夫々に担当が割り当てられた複数の呼を、そ
の設定から消滅に至るまで管理している。
【0056】これら複数の呼プロセッサ(CPR)3
は、単一の制御処理装置としてのメインプロセッサ(M
PR)4とバス接続されている。このメインプロセッサ
(MPR)4は、交換システム全体の動作を制御する交
換ソフトウェアを実行して、交換システム内の各種装置
の制御を行っている。従って、この交換ソフトウェアに
障害が生じると、当然に、呼プロセッサ3も正常な動作
ができなくなる。
【0057】各呼プロセッサ(CPR)3とメインプロ
セッサ(MPR)4とを接続しているバス上には、他
に、チャネルコントローラ(CHC)5及びパケットリ
ンクコントローラ(PLC)6が接続されている。この
チャネルコントローラ(CHC)5は、バス上の各装置
(呼プロセッサ3,パケットリンクコントローラ6)と
メインプロセッサ(MPR)4との間の接続状態を監視
する装置である。
【0058】デジタルスイッチ(DSM)2には、ま
た、回線収容部と同じような接続形態にて、アラーム監
視装置1及びCPR外部監視装置(ESE)7が接続さ
れている。アラーム監視装置1は、デジタルスイッチ
(DSM)2を介して、集中保守センタ(CMOC)と
の間で通信を行う。また、CPR外部監視装置(ES
E)7は、呼プロセッサ(CPR)3に対応して複数個
設置されており、デジタルスイッチ(DSM)2を介し
て、これら呼プロセッサ(CPR)3の監視を行う。
【0059】アラーム監視装置1は、当該交換機全体に
おけるハードウェアアラームやソフトウェアアラーム
(各装置間の通信障害を含む)を検出し、必要な表示,
メインプロセッサ(MPR)4上のソフトウェアに対す
る通知,及び各種リセット動作を行う。このアラーム監
視装置1は、図8に示すような3種類最大5枚の回路基
板(アラーム制御基板20,プロセッサ監視基板19,
ハードアラーム監視基板21)に実装された回路から構
成される。これらの回路基板は、一つのシェルフ(AR
CSH)11に実装され、そのシェルフバックボード
(配線基板)によって相互に接続されている。なお、こ
のシェルフ(ARCSH)11中には、このアラーム監
視装置1を構成する回路基板の他に、試験装置を接続す
るためのセレクタパッケージ基板,呼設定信号を受信す
るための信号受信回路パッケージ基板,録音された音声
情報を送出するためのトーキ・トランクパッケージ基
板,等も、格納されている。
【0060】アラーム監視装置1には、信号線編集ユニ
ット(信号線編集架)12が接続されている。この信号
線編集ユニット(信号線編集架)12は、接続されてい
る装置間の接続関係を任意に切り替え、1対1接続や1
対N接続を実現することができる装置である。 <アラーム監視装置の構成>次に、図8を参照して、ア
ラーム監視装置1を構成する各回路基板の機能を説明す
る。
【0061】第2種の回路基板(第1基板)としてのプ
ロセッサ監視基板(ALPESE)19は、CPR外部
監視装置(ESE)7から呼プロセッサEMAアラーム
を受信してアラーム制御基板20に転送する機能(制御
処理装置動作検出回路に対応),メインプロセッサEM
Aスタート信号をメインプロセッサ(MPR)4に送出
する機能,メインプロセッサ(MPR)4上の交換プロ
グラムの再起動に応じてCPR外部監視装置(ESE)
7をリセットする機能,アラーム表示ユニット(ALI
PU)9と通信するためのインタフェースとしての機能
(表示信号出力回路に対応),及びアラーム表示ユニッ
ト(ALIPU)9のヒューズ断を検出する機能を有し
ている。即ち、従来のアラーム監視装置117における
第1種パッケージ基板124及び第3種パッケージ基板
126の機能を兼有している。表示装置としてのアラー
ム表示ユニット(ALIPU)9は、ハードウェアアラ
ーム,ソフトウェアアラーム毎に、障害発生を音声信号
又は視覚的信号によって表示する装置である。
【0062】第1種の回路基板としてのハードアラーム
監視基板(ALMOS)21は、交換機内の各装置に設
置された各ハードアラーム装置からのハードウェアアラ
ームを受信して収集する機能(検知回路に対応),及び
これらハードアラーム装置が設置されている各装置に設
けられたOSランプを点灯制御する機能(ランプ制御回
路に対応)を有している。即ち、従来のアラーム監視装
置117における第5種パッケージ基板128の機能を
有している。なお、ハードアラーム装置が設置される各
種装置には、集線装置(LC)10,デジタルトランク
(DT)8,デジタルスイッチ(DSM)2をはじめ、
あらゆる装置が含まれる。
【0063】第3種の回路基板(第2基板)としてのア
ラーム制御基板(ALMCTL)20は、アラーム監視
装置1全体の動作を制御するとともに、パケットリンク
コントローラ(PLC)6を介してメインプロセッサ
(MPR)4上のソフトウェアと通信するためのインタ
フェースとしての機能(通信回路に対応),及びデジタ
ルスイッチ(DSM)2を介して集中保守センタ(CM
OC)と通信するためのインタフェースとしての機能
(送出回路に対応)を有している。即ち、従来のアラー
ム監視装置117における第2種パッケージ基板125
及び第4種パッケージ基板127の機能を兼有してい
る。
【0064】このように、アラーム制御基板(ALMC
TL)20は、プロセッサ監視基板(ALPESE)1
9が収集した呼プロセッサEMAアラームをハードウェ
アアラームとしてメインプロセッサ(MPR)4上の交
換プログラムに送信するとともに、ハードアラーム監視
基板(ALMOS)21が収集したハードウェアアラー
ムをこの交換プログラムに送信する。従って、これらの
アラームが、シェルフバックボード22を介して、アラ
ーム制御基板(ALMCTL)20に転送されて来なけ
ればならない。また、逆に、メインプロセッサ(MP
R)4上の交換プログラムがプロセッサ監視基板(AL
PESE)19,又はハードアラーム監視基板(ALM
OS)21を制御する時も、アラーム制御基板(ALM
CTL)20にてこれらの制御信号が一旦受信された後
に、シェルフバックボード22を介して各基板19,2
1に転送される。
【0065】配線基板としてのシェルフバックボード2
2上の配線を介しての通信は、シリアル通信によってな
される。図9に示すように、アラーム監視装置1を構成
する各パッケージ基板19,20,21には、このシリ
アル通信を行うための通信LSI23が搭載されてい
る。
【0066】上述のプロセッサ監視基板(ALPES
E)19の機能は、呼プロセッサ113及びメインプロ
セッサ(MPR)4に関連した処理を行う機能,アラー
ム制御基板(ALMCTL)20とのインタフェースと
しての機能,等であるので、交換システムの規模如何に
拘わらず、1枚備えられていれば足りる。同様に、アラ
ーム制御基板(ALMCTL)20の機能は、アラーム
監視装置1自体の制御の機能,及びメインプロセッサ
(MPU)4上のソフトウェアや集中保守センタ(CM
OC)とのインタフェースとしての機能であるので、交
換システムの規模如何に拘わらず、一枚備えられていれ
ば足りる。
【0067】一方、ハードアラーム監視基板(ALMO
S)21の機能は、ハードアラームの受信機能及びOS
ランプの点灯制御機能であるので、交換システムの規模
が大きくなりハードアラームの監視ポイントが増加する
毎に、必要枚数が増加する。即ち、1枚のハードアラー
ム監視基板(ALMOS)21は、64ポイントのハー
ドアラームの監視ポイントからのハードアラームを受信
でき、32ポイントのOSランプを点灯制御することが
できる。従って、これ以上のポイントが必要な場合は、
ハードアラーム監視基板(ALMOS)21を増設しな
ければならない。本実施例のシェルフ(ARCSH)1
1は、標準で3枚のハードアラーム監視基板(ALMO
S)21を搭載することができる。従って、ハードアラ
ームの監視ポイントを64×3=192ポイントとし、
OSランプの点灯制御ポイントを32×3=96ポイン
トとすることができる。
【0068】しかし、それ以上のポイントに接続する必
要がある場合には、図10及び図11に示すように、も
う一つのシェルフ25を用意する。このシェルフ25
も、シェルフ(ARCSH)11と同様に、シリアル通
信のための配線が形成されたシェルフバックボード22
に複数枚のハードアラーム監視基板(ALMOS)21
を接続可能にしたものである。これらシェルフ11,2
5同士の接続は、夫々に接続された拡張カード24,2
4,及び各拡張カード24,24を相互に接続する接続
ケーブル26によってなされる。シェルフ(ARCS
H)11内において拡張カード24は、一枚のハードア
ラーム監視基板(ALMOS)21に代わってシェルフ
バックボード22に接続される。
【0069】図12に示すように、この拡張カード24
は、シェルフバックボード22上の配線(パラレルなデ
ータ送信線,クロック送信線,同期信号線,アース線)
によって接続されている信号を、ケーブル26を経由し
てのシリアル通信用の信号形式に変換する。対向する拡
張カード24では、その逆の変換を行う。従って、この
延長カード24,24,及び接続ケーブル26を介し
て、両シェルフ11,25間でシリアル通信を行うこと
ができる。つまり、シェルフ25上のハードアラーム監
視基板(ALMOS)21にて収集されたハードアラー
ムをシェルフ11上のアラーム制御基板(ALMCT
L)20に転送することができるとともに、アラーム制
御基板(ALMCTL)20にて受信されたOSランプ
制御信号をシェルフ25上のハードアラーム監視基板
(ALMOS)21に転送することができる。
【0070】アラーム監視装置1を構成する各パッケー
ジ基板と他の回路との間の接続関係は、以下の通りであ
る。即ち、アラーム制御基板(ALMCTL)20とデ
ジタルスイッチ(DSM)2及びパケットリンクコント
ローラ(PLC)6との間,並びにプロセッサ監視基板
(ALPESE)19とアラーム表示ユニット(ALI
PU)9との間は直接接続されているが、プロセッサ監
視基板(ALPESE)19とメインプロセッサ(MP
R)4及び各CPR外部監視装置(ESE)7との間,
並びにハードアラーム監視基板(ALMOS)21と各
ハードアラーム装置及びOSランプとの間は、信号線編
集ユニット(信号線編集架)12を介して接続されてい
る。
【0071】<プロセッサ監視基板(ALPESE)の
構成> 〔EMAアラーム処理に関する構成〕次にプロセッサ監
視基板(ALPESE)19に関する詳細な構成説明を
行う。各CPR外部監視装置(ESE)7から送信され
てきた呼プロセッサEMAアラームは、受信部としての
前面コネクタ27を介して第1基板としてのプロセッサ
監視基板(ALPESE)19内に入り、AND回路2
8及び通信LSI23に入力される。通信回路としての
通信LSI23は、上述したように、入力された呼プロ
セッサEMAアラームを、シェルフバックボード22上
の配線を経由して第2基板としてのアラーム制御基板
(ALMCTL)20の通信LSI23に転送する。す
ると、アラーム制御基板(ALMCTL)20の処置回
路としてのマイクロプロセッサ29は、この呼プロセッ
サEAMアラームをハードアラームとして処理し、パケ
ットリンクコントローラ(PLC)6を介して、メイン
プロセッサ(MPR)4上のソフトウェアに通知する。
一方、再起動回路としてのAND回路28は、全てのC
PR外部監視装置(ESE)7から呼プロセッサEMA
アラームが同時に送信されてきた時に、信号(メインプ
ロセッサEMAスタート信号)を出力する。このメイン
プロセッサEMAスタート信号は、前面コネクタ27か
らプロセッサ監視基板(ALPESE)19を出て、信
号線編集ユニット(信号線編集架)12を通って、メイ
ンプロセッサ(MPR)4に直接入力される。このメイ
ンプロセッサEMAスタート信号を受信したメインプロ
セッサ(MPR)4は、直ちに、交換ソフトウェアを再
起動する。なお、このメインプロセッサEMAスタート
信号は、通信LSIを介してアラーム制御基板(ALM
CTL)20に転送され、呼プロセッサEMAアラーム
と同様に、メインプロセッサ(MPR)4上のソフトウ
ェアに通知される。
【0072】以上説明したように、本実施例のプロセッ
サ監視基板(ALPESE)19によれば、ハードアラ
ームとしての呼プロセッサEMAアラームを収集する機
能と、この呼プロセッサEMAアラームからメインプロ
セッサEMAスタート信号を生成する機能とを、同じ基
板上で実現することができる。従って、信号線編集ユニ
ット(信号線編集架)12では、1対1接続を行って、
呼プロセッサEMAアラームをプロセッサ監視基板(A
LPESE)19のみに接続すれば足りる。即ち、信号
線編集ユニット(信号線編集架)12において使用する
接続線の数を従来に比して半分にすることができる。ま
た、ハードアラーム監視基板(ALMOS)21に接続
するハードアラームポイントの数を最大9ポイント節約
して、他のポイントの監視のために回すことができる。 〔アラーム表示ユニット(ALIPU)9との接続構
成〕次に、アラーム表示ユニット(ALIPU)9とプ
ロセッサ監視基板(ALPESE)19との接続構成を
図14に示す。プロセッサ監視基板(ALPESE)1
9は、4枚のアラーム表示ユニット(ALIPU)9を
制御することができる。しかし、このアラーム表示ユニ
ット(ALIPU)9には、モジュラーケーブル13を
経由してシリアル通信を行うためのモジュラージャック
(シリアルポート)14を備えたタイプ9aと、パラレ
ルケーブル70を経由してシリアル通信を行うための端
子板(パラレルポート)15を備えたタイプ9bとがあ
る。そのため、プロセッサ監視基板(ALPESE)1
9は、これら2種類のアラーム表示ユニット(ALIP
U)9の何れにも接続できるように、モジュラージャッ
ク(シリアルポート)16及び端子板(パラレルポー
ト)17を備えている。
【0073】なお、このパラレルケーブル70は、信号
線編集ユニット(信号線編集架)12を通って、アラー
ム表示ユニット(ALIPU)9bに接続されている。
従って、この信号線編集ユニット(信号線編集架)12
内にてパラレルケーブル14を1対2〜4接続をすれ
ば、複数のアラーム表示ユニット(ALIPU)9bを
プロセッサ監視基板(ALPESE)19に接続するこ
とができる。
【0074】また、モジュラーケーブル13は、信号線
編集ユニット(信号線編集架)12を介することなく、
直接アラーム表示ユニット(ALIPU)9aに接続さ
れている。この場合に1対2〜4接続を実現するため
に、アラーム表示ユニット(ALIPU)9a内におけ
るモジュラージャック14と回路18との間から信号線
が分岐されて、もう一つのモジュラージャック14が設
けられている。従って、分岐されたモジュラージャック
14から、他のモジュラーケーブル13を介して、他の
アラーム監視装置(ALIPU)9aを接続することが
できる。
【0075】なお、プロセッサ監視基板(ALPES
E)19とアラーム表示ユニット(ALIPU)9とを
1対2〜4接続する場合には、アラーム表示ユニット
(ALIPU)9に送信するデータ中に何れかのアラー
ム表示ユニット(ALIPU)9のIDを付して、送信
先のアラーム表示ユニット(ALIPU)9を特定する
ことになる。
【0076】以上説明したように、本実施例のプロセッ
サ監視基板(ALPESE)19によると、異なった種
類のインタフェース(端子板15,モジュラージャック
14)を有するアラーム表示ユニット(ALIPU)9
を、同時に接続することができる。
【0077】図15は、プロセッサ監視基板(ALPE
SE)19にモジュラージャック14を備えたタイプの
アラーム表示ユニット(ALIPU)9aを4台接続し
た状態を示している。但し、図15は、アラーム表示ユ
ニット(ALIPU)9のヒューズ断を検出する回路
(配線)のみを示すものであるから、アラーム表示ユニ
ット(ALIPU)9内における電源供給用の回路,プ
ロセッサ監視基板(ALPESE)19からアラーム表
示ユニット(ALIPU)9へアラームデータを送信す
る配線,アラーム表示ユニット(ALIPU)9内でア
ラームを表示する回路の表示は省略されている。
【0078】図15に示すように、各アラーム表示ユニ
ット(ALIPU)9には、ヒューズ断検出回路30が
備えられている。このヒューズ断検出回路30は、電源
供給線中に接続されたヒューズが切れるのに連動して回
路を閉じるスイッチから構成されている。このスイッチ
の一端は、アースに接続されている。また、スイッチの
他端は、モジュラージャック14からモジュラーケーブ
ル13を経由して、プロセッサ監視基板(ALPES
E)19内に接続されている。なお、モジュラージャッ
ク14からは、他のモジュラージャック14に向かって
分岐線が延びている。従って、二段目以降に接続された
アラーム表示ユニット(ALIPU)9のヒューズ断検
出回路30は、モジュラージャック14間を接続するモ
ジュラーケーブル13aを介して、共通のモジュラーケ
ーブル13に接続され、プロセッサ監視基板(ALPE
SE)19内に接続される。即ち、各ヒューズ断検出回
路30が共通のモジュラーケーブル13の先に並列に接
続されている状態となっている。
【0079】プロセッサ監視基板(ALPESE)19
内において、ヒューズ断検出回路30からの信号線は、
電流制限用の抵抗32を介してホトカプラ31の発光ダ
イオードに接続されている。この発光ダイオードの他端
は、−48[V]の電源に接続されている。一方、ホト
カプラ31のホトダイオードのコレクタは、+5[V]
にプルアップされて、このコレクタの端子電位がヒュー
ズ断信号として、通信LSI23に入力される。即ち、
何れかのアラーム表示ユニット(ALIPU)9内のヒ
ューズが切れると、そのヒューズに連動するヒューズ断
検出回路33は、回路を閉じる。従って、プロセッサ監
視基板(ALPESE)19内の−48[V]の電源と
の間で閉回路が形成されるので、アラーム表示ユニット
(ALIPU)9からプロセッサ監視基板(ALPES
E)19に向かって電流が流れる。その結果、ホトカプ
ラ31内の発光ダイオードが点灯してホトトランジスタ
がONする。すると、通信LSI23に入力する信号の
状態が“H”から“L”に変化し、ヒューズ断が認識さ
れるのである。
【0080】但し、上述したように、各アラーム表示ユ
ニット(ALIPU)9内のヒューズ断検出回路30
は、共通のモジュラーケーブル13に対して並列に接続
されている状態となっている。従って、ホトカプラ31
によっては、何れかのアラーム表示ユニット(ALIP
U)9内のヒューズが切れたことが判るだけであり、ど
のヒューズが切れたかまでは判らない。しかし、プロセ
ッサ監視基板(ALPESE)19は、同時に、各アラ
ーム表示ユニット(ALIPU)9との間の通信断を監
視しているので、どのアラーム表示ユニット(ALIP
U)9のヒューズが切れたかの特定を行うことができ
る。
【0081】通信LSI23は、どのアラーム表示ユニ
ット(ALIPU)9のヒューズが切れたかの情報を、
アラーム制御基板(ALMCTL)20に転送する。ア
ラーム制御基板(ALMCTL)20のアラーム処理部
(MPU)29は、この情報をメインプロセッサ(MP
R)4上のソフトウェアに通知する。
【0082】以上説明したように、本実施例のプロセッ
サ監視基板(ALPESE)19では、アラーム表示ユ
ニット(ALIPU)9と通信すると同時にそのハード
アラーム(ヒューズ断)を検出できるので、通信用の信
号線及びハードアラーム検出用の信号線をひとまとまり
にできるとともに、アラーム表示ユニット(ALIP
U)9を複数接続した場合でもハードアラームが生じた
アラーム表示ユニット(ALIPU)9を直ちに特定す
ることができる。 <ハードアラーム監視基板(ALMOS)の構成>図1
6に、ハードアラーム監視基板(ALMOS)21にお
いて交換機内の各装置からのハードアラームを収集する
ための構成を説明する。図16において監視対象の装置
39には、ハード障害検出手段としてのハードアラーム
検出用のセンサ(ハードアラーム装置)34が組み込ま
れている。このセンサ34は、ハードウェア障害の発生
時に回路を閉じるスイッチと、電気的に等価である。こ
のセンサ34の両端は、二本一組の信号線を介して、ハ
ードアラーム監視基板(ALMOS)21内に接続され
ている。そして、センサ34の一端に接続された信号線
は、ハードアラーム監視基板(ALMOS)21内にお
いて、アースに接続されている。また、センサ34の他
端に接続された信号線は、ハードアラーム監視基板(A
LMOS)21内において、ツェナダイオード35,及
び抵抗36を介して、ハード障害検出信号発生手段とし
てのホトカプラ37の発光ダイオードに接続されてい
る。この発光ダイオードの他端は、−48[V]の電源
に接続されている。従って、監視対象装置39内におい
てハードウェアの障害が発生すると、ハードアラーム検
出用のセンサ34が回路を閉じる。この際、ツェナダイ
オード35には、48[V]から抵抗36及びホトカプ
ラ37内の発光ダイオードによる電圧降下を除算した電
位差が掛かる。これは、ツェナダイオード35のツェナ
電位を越えているので、アースから−48[V]の電源
に向かう電流が発生する。
【0083】このようにしてホトカプラ37内の発光ダ
イオードに電流が流れると、発光ダイオードが発光し
て、ホトトランジスタがONする。このホトトランジス
タのコレクタは、プルアップ抵抗38を介して+5
[V]にプルアップされているとともに、そのエミッタ
はアースに接続されている。従って、ホトトランジスタ
がONすると、コレクタ電位が+5[V]から0[V]
に変化する。このコレクタ電位がハードアラーム(ハー
ド障害が発生したか否かの信号)として、処理されるの
である。
【0084】なお、ホトカプラ37の発光ダイオードと
並列に且つ逆方向に向けて接続されたダイオード40
は、ホトカプラ37の発光ダイオードに逆方向電圧が印
加されたときに電流をバイパスさせるための、保護用ダ
イオードである。
【0085】以上説明したように、本実施例のハードア
ラーム監視基板(ALMOS)21によれば、ツェナダ
イオード35に印加される電位差がこのツェナダイオー
ド35のツェナ電位を越えない限り、ホトカプラ37の
発光ダイオードに電流は流れない。従って、従来微弱電
流を流していた原因によって、ホトカプラ37が誤動作
することが防止される。 <アラーム制御基板(ALMCTL)の構成>アラーム
制御基板(ALMCTL)20は、プロセッサ監視基板
(ALPESE)19にて収集した呼プロセッサ関連の
アラーム,及びハードアラーム監視基板(ALMOS)
21にて収集したハードアラームデータをメインプロセ
ッサ(MPR)4上のソフトウェア及び集中保守センタ
(CMOC)に送信し、メインプロセッサ(MPR)4
上のソフトウェアからアラーム表示ユニット(ALIP
U)9に表示を行うための表示データ及びOSランプを
駆動するためのランプ駆動情報を受信して、これらを夫
々プロセッサ監視基板(ALPESE)19又はハード
アラーム監視基板(ALMOS)21に送信する。 〔ソフトウェアとの通信用データを編集するための構
成〕図17に、本実施例におけるシェルフ11の構成を
示す。本実施例においては、アラーム監視装置1を、シ
ェルフ11内の1〜4(若しくは5)番のスロットに分
散して装着している。具体的には、1番目のスロットに
プロセッサ監視基板(ALPESE)19を装着し、2
番目のスロットにアラーム制御基板(ALMCTL)2
0を装着し、3番目及び4番目のスロットにハードアラ
ーム監視基板(ALMOS)21を装着している。ま
た、ハードアラーム監視ポイントが増えた時には、5番
目のスロットにも、ハードアラーム監視基板(ALMO
S)21を装着することができる。
【0086】図17と図38を比較すると判る通り、こ
のシェルフ11は、他の多くの部分の構成を、従来のシ
ェルフと共通にしている。例えば、シェルフバックボー
ド22や電源パッケージ基板122や共通部パッケージ
基板123の構成を、従来のシェルフ117と共通にし
ている。従って、メインプロセッサ(MPR)4上のソ
フトウェアは、本実施例のシェルフ11を従来のシェル
フと同じものと扱うことが可能である。このように、ソ
フトウェアから見て本実施例のアラーム監視装置1を従
来のアラーム監視装置117の構成と同じものと扱うこ
とができるのであれば、アラーム監視装置1の変更に合
わせてメインプロセッサ(MPR)4上のソフトウェア
を変更する必要がなくなる。そのため、本実施例のアラ
ーム制御基板(ALMCTL)20には、図18に示す
ように、データ編集部45を設けた。このデータ編集部
45は、メインプロセッサ(MPR)4上のソフトウェ
アから送信されてきたデータ中のID情報を、アラーム
監視装置1内における対応する基板19,20,21の
IDに変更して、アラーム監視装置1内で転送するため
のフォーマットに編集する。また、各基板19,20,
21から転送されたデータのフォーマットをメインプロ
セッサ(MPR)4に転送するためのフォーマットに編
集するとともに、その中のID情報を、従来のアラーム
監視装置117における対応する基板124〜128の
IDに変更する。
【0087】即ち、上述したように、プロセッサ監視基
板(ALPESE)19は、従来のアラーム監視装置1
17における第1種パッケージ基板124及び第3種パ
ッケージ基板126の機能を兼有している。同様に、ア
ラーム制御基板(ALMCTL)20は、従来のアラー
ム監視装置117における第2種パッケージ基板125
及び第4種パッケージ基板127の機能を兼有してい
る。同様に、各ハードアラーム監視基板(ALMOS)
21は、従来のアラーム監視装置117における第5種
パッケージ基板128の2枚分の機能を有している。
【0088】そして、メインプロセッサ(MPR)4上
のソフトウェアは、第1種パッケージ123がNO.1
のスロットに装着されているもの扱い、この第1種パッ
ケージ123をIDをID=1としている。同様に、第
2種パッケージ125のIDをID=2とし、第3種パ
ッケージ126のIDをID=3とし、第4種パッケー
ジ127のIDをID=4とし、第5種パッケージ12
8のIDをID=5〜としている。他方、実際にNO.
1のスロットに装着されているプロセッサ監視基板(A
LPESE)19には、アラーム監視装置1内部におい
てID=1が与えられている。同様に、アラーム制御基
板(ALMCTL)20にはID=2が与えられてお
り、ハードアラーム監視基板(ALMOS)21にはI
D=3,4(,5)が与えられている。
【0089】従って、メインプロセッサ(MPR)4上
のソフトウェアから送信されてきたデータのIDをデー
タ編集部45によって書き換えれば、対応する機能を有
する基板19,20,21にデータを送信し、所望の動
作を行わせることができる。逆に、メインプロセッサ
(MPR)4上のソフトウェアに送信すべきものとして
転送されてきたデータのIDを書き換えれば、メインプ
ロセッサ(MPR)4上のソフトウェアに対して正確な
通知を行うことができる。具体的には、データ編集部4
5は、ID変換テーブル46を参照し、ソフトウェアか
ら送信されてきたデータ中のID(ソフト上ID)を実
際のアラーム監視装置1内におけるID(CARDI
D)に書き換えるとともに、ソフトウェアに送信すべき
データ中のID(CARDID)をソフトウェアが認識
し得るID(ソフト上ID)に書き換える。
【0090】また、メインプロセッサ(MPR)4上の
ソフトウェアは、各第5種パッケージ128がどのハー
ドアラームポイント及びOSランプを監視担当している
かの関係を把握している。一方、実際の各ハードアラー
ム監視基板(ALMOS)21は、第5種パッケージ基
板128の2枚分のハードアラームポイント及びOSラ
ンプを監視担当している。従って、或る一枚のハードア
ラーム監視基板(ALMOS)21に対して送信される
データは二通りあり、夫々別の第5種パッケージ基板1
28に対応した着信ID(ソフト上ID)を有し、別個
のOSランプを対象にしている。データ編集部45は、
これら2通りの着信ID(ソフト上ID)を夫々有する
二つのデータを一つにまとめる編集を行う。これとは逆
に、データ編集部45は、或る一枚のハードアラーム監
視基板(ALMOS)21からハードアラームデータが
転送されて来たときには、対応する第5種パッケージ基
板128毎に各ハードアラームポイントを二つに分け
て、各々に対応する着信ID(ソフト上ID)を付する
編集を行う。
【0091】図19に、メインプロセッサ(MPR)4
上のソフトウェアから第5種パッケージ基板128宛と
して送信されて来るデータのフォーマットを示し、図2
0に、データ編集部45において行われるデータの編集
内容を示す。
【0092】図19に示される様に、データは10バイ
トから構成されている。その最初の3バイトはプロトコ
ル識別子(呼識別子)であり、全て“0”に固定されて
いる。次の1バイトは、発側IDであり、次の1バイト
は、着側IDである。この着側IDは、前半3ビットが
シェルフ番号(“000”)を示し、後半5ビットがソ
フト上ID(0〜15)に対応している。次の1バイト
は、テキスト番号である。次の2バイトは、データカテ
ゴリー(サブカテゴリー)を示している。最後の3バイ
トが各OSランプ毎の駆動情報(出力情報)を格納して
いる部分である。即ち、この出力情報内の各ビットが各
OSランプに対応し、そこに書き込まれているデータが
“1”の時には、対応するOSランプを点灯することを
意味するのである。
【0093】そして、データ編集部45は、データの着
側IDが奇数である場合には、出力情報内の各ビットが
0番〜15番の各OSランプに対応しているものとして
扱い、図20に示す様に、着信ID(ソフト上ID)に
対応するとしてID変換テーブル46を参照することに
より得られたCARDIDのハードアラーム監視基板
(ALMOS)21用のOSランプ制御用テーブルの前
半に書き込む。同様に、データの着信IDが偶数である
場合には、出力情報内の各ビットが16番〜31番の各
OSランプに対応しているものとして扱い、対応するC
ARDIDのハードアラーム監視基板(ALMOS)2
1用OSランプ制御用テーブルの後半に書き込む。デー
タ編集部45は、このようにして出力情報をひとまとめ
にしたOSランプ制御用テーブルを、通信用LSI23
を介して、対応するCARDIDを有するハードアラー
ム監視基板(ALMOS)21に送信する。
【0094】図21に、第5種パッケージ基板128か
らのデータであるとしてデータ編集部45からメインプ
ロセッサ(MPR)4上のソフトウェアに向けて出力す
るデータのフォーマットを示し、図22に、データ編集
部45において行われるデータの編集内容を示す。
【0095】図21に示される様に、データは12バイ
トから構成されている。その最初の3バイトはプロトコ
ル識別子(呼識別子)であり、全て“0”に固定されて
いる。次の1バイトは、発側IDであり、次の1バイト
は、着側IDである。この発側IDは、前半3ビットが
シェルフ番号(“000”)を示し、後半5ビットがソ
フト上ID(0〜15)に対応している。次の1バイト
は、テキスト番号である。次の2バイトは、データカテ
ゴリー(サブカテゴリー)を示している。最後の3バイ
トが各ハードアラームポイントのハードアラーム情報
(アラームデータ)を格納している部分である。即ち、
このアラームデータ内の各ビットは各ハードアラームポ
イントに対応し、そこに書き込まれているデータが
“1”の時には、対応するハードアラームポイントに障
害が生じていることを意味しているのである。
【0096】そして、データ編集部45は、図22に示
す様に、何れかのCARDIDを有するハードアラーム
監視基板(ALMOS)21からハードアラームデータ
を受信すると、ID変換テーブル46を参照して対応す
るソフト上ID(奇数及び偶数の二個一組のID)を読
み出して、夫々のソフト上IDを発側IDとする二つの
送信用データを作成する。そして、受信したハードアラ
ームデータの前半(0番から31番のハードアラームポ
イントに対応したハードアラーム)を、奇数の発側ID
を有する送信用データに書込み、受信したハードアラー
ムデータの後半(32番から63番のハードアラームポ
イントに対応したハードアラーム)を、偶数の発側ID
を有する送信用データに書込む。
【0097】以上の説明は、ハードアラーム監視基板
(ALMOS)21を発着するデータに関する説明であ
ったが、アラーム制御基板(ALMCTL)20のデー
タ編集部45は、プロセッサ監視基板(ALPESE)
19において収集されたハードアラームをもメインプロ
セッサ(MPR)4上のソフトウェアに向けて送出する
とともに、ソフトウェアからアラーム表示ユニット(A
LIPU)9制御用のデータを受信する。従って、これ
らの場合においてデータ編集部45が行うデータ編集の
内容を説明する。
【0098】図23は、プロセッサ監視基板(ALPE
SE)19から受信したハードアラームをメインプロセ
ッサ(MPR)4上のソフトウェアに送信するためにデ
ータ編集部45によって編集されたデータのフォーマッ
トを示している。図23に示される様に、データは12
バイトから構成されている。その最初の3バイトはプロ
トコル識別子(呼識別子)であり、全て“0”に固定さ
れている。次の1バイトは、発側IDであり、次の1バ
イトは、着側IDである。この発側IDは、前半3ビッ
トがシェルフ番号(“000”)を示し、後半5ビット
がソフト上ID(0〜15)に対応している。次の1バ
イトは、テキスト番号である。次の2バイトは、データ
カテゴリー(サブカテゴリー)を示している。最後の3
バイトが各ハードアラームポイントのハードアラーム情
報(ハードアラーム情報)を格納している部分である。
即ち、このハードアラーム情報内の各ビットは各ハード
アラームポイントに対応し、そこに書き込まれているデ
ータが“1”の時には、対応するハードアラームポイン
トに障害が生じていることを意味しているのである。
【0099】データ編集部45は、このハードアラーム
情報の第8バイトのビット0〜ビット5に、上述した各
アラーム表示ユニット(ALIPU)9のヒューズ断情
報を書き込む。また、第9バイトのビット0に、メイン
プロセッサEMAスタート信号の有無を書き込む。さら
に、第9バイトのビット1〜第11バイトのビット0
に、上述した呼プロセッサEMAアラームを書き込む。
なお、上述の説明では、呼プロセッサEMAアラームが
計8ポイントであるとしたが、ここでは、将来の拡張に
備えて16ポイントを確保している。
【0100】以上説明したように、本実施例のアラーム
監視装置1によれば、メインプロセッサ(MPR)4上
のソフトウェアを変更することなく、アラーム監視装置
1の構成を変更することができる。詳しく述べると、ア
ラーム監視装置1を構成する複数の回路基板の機能をよ
り少ない枚数の回路基板上にまとめて実現しても、ソフ
トウェアの変更を行うことなく、正確なデータの授受を
行うことができる。 〔ソフトウェアとの通信断を監視するための構成〕次
に、このアラーム制御基板(ALMCTL)20がメイ
ンプロセッサ(MPR)4上のソフトウェアとの間にお
ける通信が正常になされているか否かを監視するための
構成を、図24に示す。
【0101】上述のように、アラーム制御基板(ALM
CTL)20は、アラーム表示ユニット(ALIPU)
9に表示を行うための表示データ及びOSランプを駆動
するためのランプ駆動データを、メインプロセッサ(M
PR)4上のソフトウェアからパケットリンクコントロ
ーラ(PLC)6を介して受信する。メインプロセッサ
(MPR)4上のソフトウェアは、メインプロセッサ
(MPR)4の負荷が正常であれば、これらのデータを
500ms毎に送信する。
【0102】アラーム制御基板(ALMCTL)20内
においてこれらのデータは、通信手段としてのPLCイ
ンタフェース部47によって受信される。PLCインタ
フェース部47は、受信したデータを、マイクロプロセ
ッサ29にて処理可能なフォーマットに変換して、マイ
クロプロセッサ29に入力する。
【0103】マイクロプロセッサ29内の検出手段・通
信断判定手段としての通信監視部41は、一定期間毎
に、このデータの受信があったかどうかを監視する。但
し、このデータ受信有無の監視周期は、設定手段として
の監視時間設定用工注スイッチ42の設定により、5秒
〜60秒の範囲で可変することができる。具体的には、
図25のフローチャートに示す制御を実行する。
【0104】この図25の処理は、交換システムの立ち
上げと同時にスタートする。そして、最初のステップS
001において、監視時間設定用工注スイッチ42によ
って設定された監視時間を、タイマにセットする。この
タイマは、通信監視部41内のソフトウェアタイマであ
り、セット後における時間経過とともにセットされた値
が減算されていき、値が“0”になるとタイムアウトに
なるものである。
【0105】次のステップS002では、タイマがタイ
ムアウトになったか否かをチェックする。そして、未だ
タイムアウトになっていない時には、ステップS003
において、メインプロセッサ(MPR)4上のソフトウ
ェアからデータを受信したか否かをチェックする(この
ステップS002及びS003が検出手段に対応してい
る。)。
【0106】ステップS003にてデータを未だ受信し
ていないと判定した場合には、ステップS002に戻
り、タイムアウトか否かのチェックを再び行う。これに
対して、データを受信したと判定した場合には、現時点
においてはメインプロセッサ(MPR)4上のソフトウ
ェアとの間の通信が正常であると判断し、次回のデータ
通信監視のために、処理をステップS001に戻す。
【0107】これに対して、データ受信がないまま設定
された時間が経過してタイムアウトしたとステップS0
02にて判定した場合には、ステップS004におい
て、通信断処理を行う(通信断判定手段に対応)。即
ち、プロセッサ監視基板(ALPESE)19を介して
メインプロセッサ(MPR)4を再起動させる,集中保
守センタ(CMOC)に通知する,等の処理を行う。そ
して、通信断の回復に備えて処理をステップS001に
戻す。
【0108】以上説明したように、本実施例のアラーム
制御基板(ALMCTL)20では、ソフトの処理能力
に合わせて通信断のタイムアウト時間の設定ができるの
で、通信断の誤検出を防止することができる。 〔集中保守センタ(CMOC)との通信断を検出するた
めの構成〕次に、このアラーム制御基板(ALMCT
L)20と集中保守センタ(CMOC)71との間にお
ける通信が正常になされているか否かを監視するための
構成を、説明する。
【0109】上述のように、アラーム制御基板(ALM
CTL)20は、呼プロセッサ関連のアラーム,及びハ
ードアラーム監視基板(ALMOS)21にて収集した
ハードアラームデータを、デジタルスイッチ(DSM)
2を介して、保守装置としての集中保守センタ(CMO
C)71に送信する。この集中保守センタ(CMOC)
71へのデータ送信は、図27に示すように、集中保守
センタ(CMOC)71からのアラームデータ送信要求
ポーリングオーダ(データ送信要求)に従ってなされ
る。
【0110】アラーム制御基板(ALMCTL)20
は、このポーリングオーダが定期的に(30秒以内の時
間間隔で)受信されているか否かを検出することによ
り、集中保守センタ(CMOC)71との通信断が生じ
ているか否かを監視するのである。即ち、図26に示す
ように、アラーム制御基板(ALMCTL)20内にお
いて集中保守センタ(CMOC)71との通信は、通信
回路としてのシリアル通信LSI53を介してなされ
る。このシリアル通信LSI53は、デジタルスイッチ
(DSM)2内にて取り扱われるシリアル形式のデータ
を、マイクロプロセッサ29内において処理可能なパラ
レル形式のデータにフォーマット変換するとともにその
逆変換も行うインタフェースである。従って、シリアル
通信LSI53によって受信されたポーリングオーダ
は、マイクロプロセッサ29内に入力される。マイクロ
プロセッサ29は、ポーリングオーダが定期的にシリア
ル通信LSI53において受信されていることを検出す
るために、検出手段としての通信断監視部43を備えて
いる。具体的には、この通信断監視部43は、図28に
示す制御処理を実行することにより、集中保守センタ
(CMOC)71との通信断の検出を行う。
【0111】この図28の処理は、交換システムの立ち
上げと同時にスタートする。そして、最初のステップS
101において、タイマを30秒にセットする。このタ
イマは、通信断監視部43内のソフトウェアタイマであ
り、セット後における時間経過とともにセットされた値
が減算されていき、値が“0”になるとタイムアウトに
なるものである。
【0112】次のステップS102では、タイマがタイ
ムアウトになったか否かをチェックする。そして、未だ
タイムアウトになっていない時には、ステップS103
において、集中保守センタ(CMOC)71からのポー
リングオーダを受信したか否かをチェックする。
【0113】ステップS103にてポーリングオーダを
未だ受信していないと判定した場合には、ステップS1
02に戻り、タイムアウトか否かをチェックを再び行
う。これに対して、ポーリングオーダを受信したと判定
した場合には、現時点においては集中保守センタ(CM
OC)71との間の通信が正常であると判断し、次回の
ポーリングオーダ受信のチェックのために、ステップS
105においてタイマを30秒にセットする。
【0114】これに対して、ポーリングオーダがないま
ま30秒経過してタイムアウトしたとステップS102
にて判定した場合には、ステップS104において通信
断処理を行う。即ち、アラーム処理部44に対して、通
信断を通知する。そして、通信断の回復に備えて、ステ
ップS105において、タイマを30秒にセットする。
【0115】通信断判定手段としてのアラーム処理部4
4は、通信断の通知を受けると、図29に示す制御処理
を実行して、通信断のアラームをメインプロセッサ(M
PR)4上のソフトウェアに通知するとともに、このソ
フトウェアからの指示に従って、アラーム表示ユニット
(ALIPU)9上にアラーム表示を行う。但し、この
際、アラーム処理部44は、このアラーム処理部44に
接続されたマスク設定工注スイッチ48の状態をチェッ
クする。このマスク手段としてのマスク設定工注スイッ
チ48は、未だ集中保守センタ(CMOC)71に接続
されていない状況で実施されるインスタレーションに際
して、集中保守センタ(CMOC)71との通信断を障
害として処理せぬ様にマスクするためのスイッチであ
る。
【0116】即ち、図29において、最初のステップS
201では、このマスク設定工注スイッチ48の設定内
容を読みとる。そして、次のステップS202におい
て、このマスク設定工注スイッチ48によって設定され
た状態が、通信断のアラームをマスクする設定内容であ
るのかマスクしない設定内容であるのかを、チェックす
る。そして、通信断のアラームをマスクする設定である
場合には、何ら通知処理を行うことなく、そのまま処理
を終了する。
【0117】これに対して、通信断のアラームをマスク
しない設定である場合には、ステップS203におい
て、警告のための各種LEDを点灯する。次のステップ
S204では、パケットリンクコントローラ(PLC)
6を介して、メインプロセッサ(MPR)4上のソフト
ウェアに対して、内部アラームとして通信断を通知す
る。次のステップS205では、ステップS204の通
知に呼応してメインプロセッサ(MPR)4において他
のアラームとともに編集されたアラーム情報を、受信す
る。次のステップS206では、ステップS205にお
いて受信したアラーム情報を、アラーム表示ユニット
(ALIPU)9上にて表示させるために、プロセッサ
監視基板(ALPESE)19に転送する。その後、こ
の処理を終了する。
【0118】以上説明したように、本実施例のアラーム
監視装置1によれば、集中保守センタ(CMOC)71
との通信断をアラームとして扱うことをマスクする設定
が可能であるので、交換システムの納入先におけるイン
スタレーションテストに際して、交換システムを未だ集
中保守センタ(CMOC)71に接続していなくても、
これをいちいちアラームとして処理してしまう煩雑さを
防止できる。従って、他の障害発見に神経を集中させ
て、効率の良いインスタレーションテストを行うことが
できる。 〔OSランプの点灯テストを行うための構成〕図30に
示すように、障害表示ランプとしてのOSランプは、メ
インプロセッサ(MPR)4上のソフトウェアからアラ
ーム制御基板(ALMCTL)20に送信されて来たデ
ータに格納された制御情報によって、点灯制御される
(参照)。従って、メインプロセッサ(MPR)4上
で動かすソフトウェアが未完成であったり未インストー
ルであった場合に備え、本実施例のアラーム制御基板
(ALMCTL)20では、ハード的にOSランプの点
灯制御を行うための構成が実装されている。
【0119】図31において、マイクロプロセッサ29
は、通信回路としてのPLCインターフェース部47を
介して、メインプロセッサ(MPR)4上のソフトウェ
アからのデータを受信する。このマイクロプロセッサ2
9は、図18におけるデータ編集部45,図24におけ
る通信監視部41,並びに、図26における通信断監視
部43及びアラーム処理部44を内蔵した処理装置であ
る。従って、このマイクロプロセッサ29は、メインプ
ロセッサ(MPR)4上のソフトウェアとの通信が正常
になされているかどうかを、常にチェックしている(通
信断監視部43の機能)。
【0120】上述したように、このマイクロプロセッサ
29には、OSランプ52を点灯制御するためのOSラ
ンプ制御情報(X)が、メインプロセッサ(MPR)4
上のソフトウェアから通知される。一方、マイクロプロ
セッサ29には、手動操作によって各OSランプ52を
点灯させるか否かを設定するためのOSランプテスト用
工注スイッチ49が接続されている。従って、マイクロ
プロセッサ29には、このOSランプテスト用工注スイ
ッチ49によって設定されたOSランプ制御情報(Y)
が通知される。
【0121】このランプ制御手段としてのマイクロプロ
セッサ29は、これらの両OSランプ制御情報(X,
Y)のうちのどちらの情報によってOSランプ52の点
灯制御を行うか,換言すれば、どちらの情報をハードア
ラーム監視基板(ALMOS)21のOSランプ駆動部
50に通知するかを、メインプロセッサ(MPR)4上
のソフトウェアとの通信が正常か否かによって選択す
る。即ち、ソフトウェアとの通信が正常に行われている
通常運用時においては、ソフトウェアからのデータに含
まれるOSランプ制御情報(X)を、対応するハードア
ラーム監視基板(ALMOS)21に転送する。一方、
ソフトウェアとの通信断が検出された時(例えば、イン
スタレーションテスト時)には、OSランプテスト用工
注スイッチ48によって設定されたOSランプ制御情報
(Y)を、対応するハードアラーム監視基板(ALMO
S)21に転送するのである。
【0122】このようにして転送されたOSランプ制御
情報は、ハードアラーム監視基板(ALMOS)21上
のOSランプ駆動部50内において、リレー50aを作
動する。このリレー50aによって開閉される配線は、
その一端がOSランプ駆動部50内においてアースに接
続され、その他端が信号線編集ユニット(信号線編集
架)12を経由して、被制御装置51内に入り込んでい
る。そして、被制御装置51内において、OSランプ5
2を介して−48[V]の電源に接続されている。従っ
て、リレー50aが作動して、配線が閉じられると、O
Sランプ52内に電流が流れて、このOSランプ52が
点灯するのである。
【0123】以上説明したように、本実施例のアラーム
監視装置1によれば、メインプロセッサ(MPR)4上
のソフトウェアが完成していない時には、アラーム制御
基板(ALMCTL)20上に実装したOSランプテス
ト用工注スイッチ49により設定されたOSランプ制御
情報によって、OSランプ52の点灯制御がなされる
(図30参照)。従って、ソフトウェアがない場合に
おいても、信号線編集ユニット(信号線編集架)12に
おける接続確認を行うことができる。 〔デジタルスイッチ(DSM)とのインタフェースの構
成〕次に、アラーム制御基板(ALMCTL)20にお
いて、データを集中保守センタ(CMOC)71に転送
するために設けられたデジタルスイッチ(DSM)2と
のインタフェース部の構成を説明する。
【0124】図31において説明したマイクロプロセッ
サ29に接続されたシリアル通信LSI53は、マイク
ロプロセッサ29とのデータ送受信においてパラレル形
式で取り扱われるデータ形式を、デジタルスイッチ(D
SM)2に送出するためのシリアル形式に変更するため
のインタフェースである。このシリアル通信LSI53
は、また、シリアル形式にてデジタルスイッチ(DS
M)2側から受信したデータの形式を、マイクロプロセ
ッサ29にて処理するのに適したパラレル形式に変換す
る。
【0125】シリアル通信LSI53にてシリアル形式
に変換されたデータは、送信データ出力端子から出力さ
れて、速度変換回路54に入力する。これとは逆に、速
度変換回路54から送信されたデータは、受信データ入
力端子からこのシリアル通信LSI53内に入力され
る。なお、このシリアル通信LSI53におけるデータ
の送受信は、速度変換回路54から供給される送受信ク
ロックに同期して、64kbit/sec.にてなされ
る。
【0126】この速度変換回路54は、シリアル通信L
SI53から受信したデータの速度を変換してネットワ
ークインタフェース55に転送するとともに、このネッ
トワークインタフェース55から受信したデータの速度
を変換して速度変換回路54に転送する。
【0127】このネットワークインタフェース55は、
デジタルスイッチ(DSM)2との間の情報のやりとり
を行うインタフェースである。このネットワークインタ
フェース55と速度変換回路54との間のデータ送信,
及びネットワークインタフェース55とデジタルスイッ
チ(DSM)2との間のデータ送信は、ハイウェイ(上
りハイウェイ(UHW),下りハイウェイ(DHW))
を通じて行う。このハイウェイとは、データを時分割多
重化して、2MHzの速度でデータ送信を行う通信線で
ある。従って、ネットワークインタフェース55は、デ
ジタルスイッチ(DSM)2から2MHzのクロック供
給を受けるとともに、速度変換制御に供するために、こ
の2MHzの基本クロックを速度変換回路54に供給し
ている。また、ネットワークインタフェース55は、必
要な情報を所定のタイミングにてハイウェイから取り出
したりハイウェイに乗せたりするための同期信号を、ハ
イウェイから取り出す。そして、速度変換制御に供する
ために、この同期信号を速度変換回路54に供給してい
る。
【0128】以上に説明した速度変換回路54内部の詳
細な構成を、図33に示す。ネットワークインタフェー
ス55からの基本クロックと同期信号を受信する各種タ
イミング作成ブロック56は、各種のタイミングを作成
する。例えば、シリアル通信LSI53に供給する64
kbit/sec.を作成する。
【0129】各種タイミング作成ブロック56にて作成
されたタイミングは、また、送信(上り)データ速度変
換ブロック57,及び受信(下り)データ速度変換ブロ
ック59に送信される。この送信(上り)データ速度変
換ブロック57は、シリアル通信LSI53から受信し
たデータの速度を、64kbit/sec.から2Mb
it/sec.に変換する。また、受信(下り)データ
速度変換ブロック59は、シリアル通信LSI53に送
信すべきデータの速度を2Mbit/sec.から64
kbit/sec.に変換する。
【0130】折り返しブロック58は、送信(上り)デ
ータ速度変換ブロック57の出力側,且つ受信(下り)
データ速度変換ブロック59の入力側に、配置されてい
る。折り返しブロック58内において、送信(上り)デ
ータ速度変換ブロック57の出力線中には送信データ制
御ゲート61が配置され、受信(下り)データ速度変換
ブロック59の入力線中には受信データ制御ゲート62
が配置されている。また、送信(上り)データ速度変換
ブロック57と送信データ制御ゲート61との中間点
と、受信(下り)データ速度変換ブロック59と受信デ
ータ制御ゲート62との中間点とは、折り返し線66に
よって短絡されている。この折り返し線66中には、折
り返しデータ制御ゲート63が配置されている。これら
ゲート61,62,63は、それらのイネーブル端子の
電位がLの時にデータの通過を許容する論理特性を有し
ている。
【0131】折り返しブロック58には、これらのゲー
ト61,62,63の制御を行うために、同期信号及び
折り返し選択信号が入力している。この同期信号は、主
に、時分割多重でデータを送出させるタイミングを取る
ために用いられる。また、折り返し選択信号は、マイク
ロプロセッサ29から出力され、インターフェース部の
正常性テスト用のデータを、送信(上り)データ速度変
換ブロック57から折り返し線66を経由で受信(下
り)データ速度変換ブロック59に戻すための制御を行
う。
【0132】即ち、折り返し選択信号は、受信データ制
御ゲート62のイネーブル端子に入力されるとともに、
インバータ64にて反転された後にNAND回路65に
入力する。このNAND回路65の他方の入力端子に
は、同期信号が入力される。この同期信号は、他のNA
ND回路66にも入力される。
【0133】NAND回路65の出力は、送信データ制
御ゲート61のイネーブル端子とともに、NAND回路
66の他方の入力端子に入力する。このNAND回路6
6の出力は、折り返しデータ制御ゲート63のイネーブ
ル端子に入力する。
【0134】以上のように構成された折り返しブロック
58において、通常の運用時においては、折り返し選択
信号としてL電位が入力される。従って、この状態で
は、受信データ制御ゲート62が常時開いている。ま
た、同期信号がHである時のみ、NAND回路65の出
力がLとなって、送信データ制御ゲート61が開く。従
って、時分割多重されたハイウェイにデータを乗せるこ
とができる。また、同期信号の電位とNAND回路65
の出力の電位は必ず逆になるので、NAND回路66の
出力は常にHとなり、折り返しデータ制御ゲート63は
常時閉じている。その結果、送信(上り)データ速度変
換ブロック57から出力された上りデータはネットワー
クインタフェース55に送信されるとももに、ネットワ
ークインタフェース55から送信されてきた下りデータ
は受信(下り)データ速度変換ブロック59に送信され
る。
【0135】これに対して、インタフェース部のテスト
を行う時には、折り返し選択信号としてH電位が入力さ
れる。従って、この状態では、受信データ制御ゲート6
2が常時閉じている。また、NAND回路65の出力は
常時Hとなるので、送信データ制御ゲート61は常時閉
じている。この状態では、同期信号がHである時のみ、
NAND回路66の出力がLとなる。その結果、送信
(上り)データ速度変換ブロック57から出力された上
りデータは、同期信号がHである時のみ折り返しデータ
制御ゲート63を通って受信(下り)データ速度変換ブ
ロック59に戻される。この際に、ネットワークインタ
フェース55との間でデータの授受はなされない。
【0136】以上説明した本実施例によると、アラーム
制御基板(ALMCTL)20内において、マイクロプ
ロセッサ29から送出されたインターフェース部の正常
性テスト用データは、速度変換回路54内において折り
返しされるので、シリアル通信LSI53内だけでな
く、速度変換回路54内の送信(上り)データ速度変換
ブロック57及び受信(下り)データ速度変換ブロック
59の正常性のテストをも同時に実行することができ
る。 〔アラーム制御基板(ALMCTL)上で表示を行うた
めの構成〕次に、アラーム制御基板(ALMCTL)2
0上に設けた他用途表示用のLED67に必要な表示を
なさしめるための構成について説明する。このLED6
7は、マイクロプロセッサ29に接続され、アラーム監
視装置1における各機能の保守作業に必要な情報を表示
する装置である。このLED67は、図34において
X,Y,Zで示した3つの表示部に、夫々0〜9の数字
を表示することができる。このLED67による表示内
容は、マイクロプロセッサ29に接続されたLED設定
用工注スイッチ68及び補助スイッチ69の設定により
変更される。LED67による表示内容の具体例とその
ためのスイッチ68,69の設定内容を、図35にまと
めた。なお、この図35内のNO.1の表示内容におい
て、丸数字は、パッケージの番号を示している。
【0137】以上説明したように、本実施例のアラーム
監視装置1によれば、アラーム表示ユニット(ALIP
U)9を接続しなくても、最低限の状態判断は、LED
64による表示内容を見て行うことができる。
【0138】
【発明の効果】
<第1の態様による効果>本発明の第1の態様のアラー
ム監視装置によれば、アラームポイントの拡張性を残し
ながら、構成する回路を実装する回路基板の種類及び数
を減らして、回路規模を小さくすることができる。 <第2の態様による効果>本発明の第2の態様のアラー
ム監視装置によれば、呼制御装置の誤動作を示す信号を
一枚の回路基板上の受信回路においてのみ受信すれば足
りるので、信号線編集ユニット(信号線編集架)内にお
ける呼制御装置とアラーム監視装置とを接続する接続線
の数を、呼制御装置の数と同数に制限することができ
る。 <第3の態様による効果>本発明の第3の態様のアラー
ム監視装置によれば、制御処理装置上のソフトウェアか
らの指示がなくても、スイッチの設定によって障害表示
ランプの点灯制御を行うことができる。 <第4の態様による効果>本発明の第4の態様のアラー
ム監視装置によれば、制御処理装置上のソフトウェアの
負荷如何に起因して通信断と誤認されることがなく、正
確な通信断の判定を行うことができる。 <第5の態様による効果>本発明の第5の態様のアラー
ム監視装置によれば、交換システム外の保守装置との通
信断を原因とする監視アラームの発生を任意にマスクし
て、インスタレーションテストを支障なく行うことがで
きる。 <第6の態様による効果>本発明の第6の態様のアラー
ム監視装置によれば、微弱な暗電流が流れた場合には反
応せず、実際に監視アラームポイントのスイッチが作動
した時にのみ反応して、ハード障害の発生を正確に検出
することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明の第1の態様の原理図
【図2】 本発明の第2の態様の原理図
【図3】 本発明の第3の態様の原理図
【図4】 本発明の第4の態様の原理図
【図5】 本発明の第5の態様の原理図
【図6】 本発明の第6の態様の原理図
【図7】 本発明の一実施例によるアラーム監視装置が
内蔵されたデジタル交換システムの概略構成を示すブロ
ック図
【図8】 図7におけるシェルフ内の基板相互の接続関
係を示す模式図
【図9】 図7におけるシェルフ内の基板とシェルフバ
ックボードとの接続関係を示す模式図
【図10】 拡張用のシェルフ25をシェルフ11に接
続した状態を示す概略図
【図11】 図10に示した両シェルフ11,25の外
観を示す斜視図
【図12】 図11に示したシェルフ11におけるケー
ブルとシェルフバックボードとの接続構造を示す上面図
【図13】 プロセッサ監視基板において呼プロセッサ
EMAアラームを受信する回路を示すブロック図
【図14】 プロセッサ監視基板と両種類のアラーム表
示ユニットとの接続関係を示すブロック図
【図15】 アラーム表示ユニットのヒューズ断を検出
するための回路を示す回路図
【図16】 ハードアラームを収集するための回路を示
す回路図
【図17】 シェルフ内におけるアラーム監視装置の実
装状態を示す図
【図18】 アラーム制御基板内においてソフトウェア
との間で授受されるデータを編集するための回路を示す
回路図
【図19】 ソフトウェアから受信するデータの構造を
示す図
【図20】 図18のデータ編集部における出力情報の
編集を示す図
【図21】 ソフトウェアへハードアラーム情報を送信
するデータの構造を示す図
【図22】 図18のデータ編集部におけるアラームデ
ータの編集を示す図
【図23】 ソフトウェアへEMA関連のアラーム情報
を送信するデータの構造を示す図
【図24】 アラーム制御基板とソフトウェアとの通信
断を検出するための回路を示すブロック図
【図25】 図24の通信監視部において実行される通
信断検出のための制御処理を示すフローチャート
【図26】 アラーム制御基板と集中保守センタとの通
信断を検出するための回路を示すブロック図
【図27】 アラーム制御基板と集中保守センタとの間
の通信内容を示すタイムアロー図
【図28】 図26の通信断監視部において実行される
通信断検出のための制御処理を示すフローチャート
【図29】 図26のアラーム処理部において実行され
る処理の内容を示すフローチャート
【図30】 OSランプ駆動のための制御情報の伝達方
路を示す図
【図31】 図30におけるアラーム制御基板及びハー
ドアラーム監視基板の詳細な構成を示すブロック図
【図32】 アラーム制御基板におけるデジタルスイッ
チとのインターフェース部分の詳細構成を示すブロック
【図33】 図32における速度変換回路の詳細な構成
を示すブロック図
【図34】 アラーム制御基板上のLEDに必要な表示
を行うための構成を示すブロック図
【図35】 図34のLEDの表示内容を示す一覧表
【図36】 従来のアラーム監視装置(その1)を内蔵
したデジタル交換システムの構成を示すブロック図
【図37】 従来のアラーム監視装置(その2)を内蔵
したデジタル交換システムの構成を示すブロック図
【図38】 図37におけるシェルフ内におけるアラー
ム監視装置の実装状態を示す図
【図39】 図37におけるアラーム監視装置内におい
てEMAを受信する回路を示すブロック図
【図40】 図37におけるアラーム監視装置内におい
てOSランプ駆動のための制御情報を処理する回路を示
すブロック図
【図41】 図37におけるアラーム監視装置によって
ハードアラームを収集するための回路を示す回路図
【符号の説明】
1 アラーム監視装置 2 デジタルスイッチ(DSM) 3 呼プロセッサ(CPR) 4 メインプロセッサ(MPR) 8 デジタルトランク(DT) 9 アラーム表示ユニット(ALIPU) 10 集線装置(LC) 11 シェルフ 12 信号線編集ユニット(信号線編集架) 13 モジュラーケーブル 14 モジュラージャック 15 端子板 16 モジュラージャック 17 端子板 19 プロセッサ監視基板(ALPESE) 20 アラーム制御基板(ALMCTL) 21 ハードアラーム監視基板(ALMOS) 23 通信用LSI 24 拡張カード 25 シェルフ 26 接続ケーブル 27 前面コネクタ 28 AND回路 29 マイクロプロセッサ 30 ヒューズ断検出回路30 34 センサ 35 ツェナーダイオード 37 ホトカプラ 41 通信監視部 42 監視時間設定用工注スイッチ 43 通信断監視部 44 アラーム処理部 45 データ編集部 46 ID変換テーブル 48 マスク設定工注スイッチ 49 OSランプテスト用工注スイッチ 50 OSランプ駆動部 51 被制御装置 52 OSランプ 53 シリアル通信LSI 54 速度変換回路 57 送信(上り)データ速度変換部 58 折り返しブロック 59 受信(下り)データ速度変換部 67 LED 68 LED設定用工注スイッチ 69 補助スイッチ 70 パラレルケーブル 71 集中保守センタ

Claims (9)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】夫々異なった機能を有する回路を実装した
    複数枚の回路基板を一枚の配線基板によって相互に電気
    的に接続したシェルフ構造を有し、交換システムを構成
    する各種装置における障害及び交換システム全体の制御
    を行う制御処理装置の誤動作を検出するアラーム監視装
    置において、 前記各種装置のハード障害を検知する検知回路,及び前
    記ハード障害が生じた前記装置に備えられた障害表示ラ
    ンプを点灯制御するランプ制御回路を実装した第1種の
    前記回路基板と、 前記制御処理装置の誤動作を検出するとともにこの制御
    処理装置を再起動させる信号を出力する制御処理装置誤
    動作検出回路,及び、前記ハード障害に関する情報を表
    示信号として出力する表示信号出力回路を実装した第2
    種の前記回路基板と、 前記第1種の回路基板から通知を受けた前記ハード障
    害,及び前記第2種の回路基板から通知を受けた前記制
    御処理装置の誤動作を前記制御処理装置に送信するとと
    もに、前記制御処理装置から前記第1種の回路基板に通
    知すべき前記障害表示ランプの点灯指示,及び前記第2
    種の回路基板に通知すべき前記表示信号を受信する通信
    回路,及び前記ハード障害及び前記制御処理装置の誤動
    作を前記交換機に収容された回線を通じて交換システム
    外部に向けて送出する送出回路を実装した第3種の前記
    回路基板と、 前記第2種の回路基板に接続されるとともに前記表示信
    号出力回路から出力された前記表示信号に基づいて前記
    ハード障害に関する表示を行う表示装置とを備えたこと
    を特徴とする交換システムのアラーム監視装置。
  2. 【請求項2】前記第2種の回路基板及び前記第3種の回
    路基板を夫々1枚ずつ備えるとともに、前記第1種の回
    路基板を複数枚備えたことを特徴とする請求項1記載の
    交換システムのアラーム監視装置。
  3. 【請求項3】複数枚の前記第1種の回路基板を一枚の配
    線基板によって相互に接続した第2のシェルフを更に備
    え、 前記配線基板同士を通信線によって接続したことを特徴
    とする請求項1記載の交換システムのアラーム監視装
    置。
  4. 【請求項4】複数の回線を収容する回線部と、この回線
    部に繋げられたスイッチ部と、このスイッチ部内におい
    て前記回線間を選択的に接続して呼を設定管理する複数
    の呼制御装置と、これら複数の呼制御装置を制御する単
    一の制御処理装置とからなる交換システムの障害を検出
    するアラーム監視装置であって、 前記各呼制御装置の誤動作を示す信号を受信する受信
    部,前記受信部によって受信された信号が全呼制御装置
    に誤動作を生じたことを示す時に前記制御処理装置を再
    起動させる再起動回路,及び前記受信部によって受信さ
    れた信号を基板外に送信する通信回路を実装した第1基
    板と、 前記通信回路から送信された信号を前記呼制御装置のハ
    ード障害を示す信号として処理する処理回路を実装した
    第2基板とを備えたことを特徴とする交換システムのア
    ラーム監視装置。
  5. 【請求項5】通信信号を処理するために用いられる各種
    装置とこれら各種装置の動作を制御する制御処理装置か
    らなる交換システムにおいて前記各種装置のハード障害
    を検出するとともに前記ハード障害を生じた装置に設け
    た障害表示ランプを点灯制御するアラーム監視装置であ
    って、 前記各種装置のハード障害を検知する検知回路と、 前記制御処理装置との間で通信を行い前記検知回路によ
    って検出されたハード障害を前記制御処理装置に通知す
    るとともに前記制御処理装置から前記障害表示ランプの
    点灯指示を受け取る通信回路と、 前記障害表示ランプの点灯指示が手動で設定されるスイ
    ッチと、 前記通信回路が受け取った点灯指示及び前記スイッチに
    設定された点灯指示の何れか一方を選択し、選択した前
    記点灯指示に従って前記障害表示ランプを点灯制御する
    ランプ制御手段とを備えたことを特徴とする交換システ
    ムのアラーム監視装置。
  6. 【請求項6】前記点灯制御手段は、前記通信回路による
    前記制御処理装置との通信が正常に行われている時には
    前記通信回路が受け取った前記点灯指示を選択し、前記
    通信回路による前記制御処理装置との通信が正常に行わ
    れていない時には前記スイッチに設定された前記点灯指
    示を選択することを特徴とする請求項5記載の交換シス
    テムのアラーム監視装置。
  7. 【請求項7】通信信号を処理するために用いられる各種
    装置とこれら各種装置の動作を制御する制御処理装置か
    らなる交換システムにおいて前記各種装置のハード障害
    を検出するアラーム監視装置であって、 前記制御処理装置との間で通信を行って前記制御処理装
    置から各種のデータを受け取る通信回路と、 任意の時間を設定する設定手段と、 前記設定手段で設定された時間以内の時間間隔で前記通
    信回路が前記制御処理装置からの前記データを受信して
    いるか否かを検出する検出手段と、 前記設定された時間以内の時間間隔で前記データが受信
    されていないと前記検出手段が検出した場合に前記通信
    回路と前記制御処理装置との間で通信断が生じたと判定
    する通信断判定手段とを備えたことを特徴とする交換シ
    ステムのアラーム監視装置。
  8. 【請求項8】通信信号を処理するために用いられる各種
    装置とこれら各種装置の動作を制御する制御処理装置か
    らなる交換システムにおいて前記各種装置のハード障害
    を検出してこの交換システム外に設置された保守装置に
    通知するアラーム監視装置であって、 前記各種装置のハード障害を検知する検知回路と、 前記保守装置との間で通信を行い前記保守装置からのデ
    ータ送信要求に応じて前記検知回路によって検知された
    ハード障害を前記保守装置に通知する通信回路と、 所定の時間以内の時間間隔で前記通信回路が前記保守装
    置からの前記データ送信要求を受信しているか否かを検
    出する検出手段と、 前記所定の時間以内の時間間隔で前記データ送信要求が
    受信されていないと前記検出手段が検出した場合に前記
    通信回路と前記制御処理装置との間で通信断が生じたと
    判定する通信断判定手段と、 前記通信断判定手段による前記通信断の判定をマスクす
    るか否かを設定し、マスクするとした場合には前記検出
    手段による検出結果如何によらず前記通信断判定手段を
    動作させないようにするマスク手段とを備えたことを特
    徴とする交換システムのアラーム監視装置。
  9. 【請求項9】通信信号を処理するために用いられる各種
    装置とこれら各種装置の動作を制御する制御処理装置か
    らなる交換システムにおいて前記各種装置のハード障害
    を集中監視するアラーム監視装置であって、 検出対象の前記各種装置に配置され前記ハード障害を検
    出した時には回路を閉じるハード障害検出手段と、 このハード障害検出手段が接続されている回路の両端に
    電位差を印加する電源と、 この回路内において前記ハード障害検出手段と直列に接
    続されるとともに前記電位差以内の所定電位差がその端
    子間に印加されたときに電流を流すツェナダイオード
    と、 この回路を流れる電流の有無に基づいてハード障害が発
    生したか否かの信号を発生するハード障害検出信号発生
    手段とからなることを特徴とする交換システムのアラー
    ム監視装置。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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JP2016086235A (ja) * 2014-10-23 2016-05-19 ソフトバンク株式会社 交換機
CN111526689A (zh) * 2019-02-05 2020-08-11 发那科株式会社 电子装置

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