JPH08248242A - 光ファイバ用硬化性組成物、及び、それを用いてなる光ファイバ - Google Patents

光ファイバ用硬化性組成物、及び、それを用いてなる光ファイバ

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JPH08248242A
JPH08248242A JP7047286A JP4728695A JPH08248242A JP H08248242 A JPH08248242 A JP H08248242A JP 7047286 A JP7047286 A JP 7047286A JP 4728695 A JP4728695 A JP 4728695A JP H08248242 A JPH08248242 A JP H08248242A
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JP
Japan
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optical fiber
composition
clad
curable composition
coating layer
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JP7047286A
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Tetsuya Yamamoto
哲也 山本
Seishiro Taneichi
正四郎 種市
Hironobu Maeda
礼信 前田
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Toray Industries Inc
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    • C03CCHEMICAL COMPOSITION OF GLASSES, GLAZES OR VITREOUS ENAMELS; SURFACE TREATMENT OF GLASS; SURFACE TREATMENT OF FIBRES OR FILAMENTS MADE FROM GLASS, MINERALS OR SLAGS; JOINING GLASS TO GLASS OR OTHER MATERIALS
    • C03C3/00Glass compositions
    • C03C3/04Glass compositions containing silica
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    • C03C13/00Fibre or filament compositions
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Abstract

(57)【要約】 【構成】 2−(パーフルオロオクチル)エチルアク
リレート、ヘキサフルオロイソプロピルアクリレート、
トリメチロールプロパントリアクリレート及び光重合開
始剤からなる組成物と、該組成物100重量部に対し
0.9〜1.1重量部のγ−メルカプトプロピルトリメ
トキシシランとを含有する光ファイバ用硬化性組成物で
ある。この硬化性組成物を、石英ガラス製の光ファイバ
基体上に密着させて塗布し紫外線硬化させて、クラッド
や樹脂被覆層を形成する。 【効果】 光ファイバ用硬化性組成物は、室温におい
ても透明性及び均質性が良く、光ファイバのクラッド用
や樹脂被覆層用として使用する場合の作業性に極めて優
れ、偏心の問題を極めて少なくすることができる。さら
に、この組成物から光ファイバのクラッドや樹脂被覆層
を形成することによって、硬化後の透明性に優れ、光フ
ァイバ基体との密着力に優れ、機械的強度、ハンドリン
グ性及び耐環境性に優れ、さらに、光学的特性に優れ高
い透光安定性が維持できる光ファイバが製造できる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、光ファイバ用硬化性組
成物、及び、それを用いてなる光ファイバに関するもの
である。さらに詳しくは、光ファイバ基体との間の密着
性が高く、ハンドリング性が良好で、光学特性に優れた
光ファイバ、及び、それを製造するために好適な光ファ
イバ用硬化性組成物に関するものである。
【0002】
【従来の技術】芯(コア)が石英から成り、鞘(クラッ
ド)がプラスチックから成るプラスチッククラッド光フ
ァイバ(以後、PCFと称する)は、比較的安価で、プ
ラスチック光ファイバと比較して透光性に優れ、更に高
開口数化が可能であることから、中・短距離伝送用光フ
ァイバやライトガイドとして使用されている。
【0003】従来、PCF用のクラッド材としてはシリ
コーン系樹脂が使用されていたが、取扱い作業性や耐環
境性等の観点から、最近硬度の高いフッ素系樹脂がクラ
ッド材として提案され、実施されてきた。例えば、米国
特許第4511209号、米国特許第4707076
号、特開昭63−40104号、特開昭63−4310
4号、特開昭63−208805号、特開昭63−20
8806号、特開昭63−208807号、特開昭63
−249112号、欧州特許第257863号、欧州特
許第333464号の各公報には、フッ素化アクリレー
トを主体とする活性エネルギー線硬化性光ファイバクラ
ッド用組成物とこれを用いて賦形された光ファイバが記
載されている。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上記各
公報に記載された硬化性光ファイバクラッド用組成物
は、ポリマー混合物であり、室温における相溶性または
均質性が悪く、濾過使用しても透明性が悪くにごりが生
じ、そのまま室温で光ファイバの製造に用いると、コア
に対するクラッド層の密着性が劣悪となるために、光フ
ァイバの光伝送性等の光学特性が極めて悪化し、透光安
定性に劣る。さらに、クラッド層の剥離が生じるだけで
なく、光ファイバの耐環境性や引っ張り強度が悪く、光
ファイバとして到底使用できなくなるという問題があっ
た。
【0005】また、相溶性や均質性を向上させるため
に、このようなクラッド用組成物を加温して使用する場
合、コア−クラッド間の偏芯等の問題を防止するために
厳密な温度制御が必要となり、線引装置が複雑になると
ともに、作業性が悪くなるという問題があった。
【0006】さらにまた、従来公知の方法にて、クラッ
ド用組成物を室温で透明化しようとすると、組成上クラ
ッド層の機械的強度が劣悪になったり、屈折率が上昇
し、目的とする開口数を維持できなくなるという問題が
あった。
【0007】以上のように、室温においても透明性がよ
く、低屈折率で作業性に優れ、更に硬化後も透明性や機
械的特性に優れ、かつ光ファイバのクラッドとして用い
た場合にはコアとの密着性に優れ、良好なハンドリング
性、光学特性、耐環境性を発揮できるクラッド用組成物
が存在しないのが現状であった。
【0008】本発明は、上記のような従来技術の欠点を
解消し、室温における透明性が良好で、硬化後の透明性
や無機材料である光ファイバ基体との高い密着力を有す
る光ファイバ用硬化性組成物、及び、機械的強度、ハン
ドリング性、耐環境性そして光学的特性に優れたクラッ
ドや被覆層を有し、光学的特性に優れ、高い透光安定性
を維持できる光ファイバの提供を主たる目的とする。
【0009】
【課題を解決するための手段】この目的を達成するた
め、本発明の光ファイバ用硬化性組成物は、2−(パー
フルオロオクチル)エチルアクリレート(1)、ヘキサ
フルオロイソプロピルアクリレート(2)、トリメチロ
ールプロパントリアクリレート(3)及び光重合開始剤
(4)(からなる組成物と、該組成物100重量部に対
し0.9〜1.1重量部のγ−メルカプトプロピルトリ
メトキシシランとを含有することを特徴とする。
【0010】即ち、本発明は、上記したフッ化アルキル
基の炭素数が異なる2種類のフッ素系硬化性単量体
(1)、(2)と、特定の多官能モノマー(3)とを同
時に含有してなるモノマー混合組成型の紫外線硬化型組
成物がクラッド材として好適であり、さらに、この紫外
線硬化型組成物の場合は、γ−メルカプトプロピルトリ
メトキシシランの量を、上記組成物100重量部に対し
0.9〜1.1重量部の特定量にすることが、優れた特
性のクラッドや被覆層を石英製光ファイバ基体上に形成
するために必須であることを見出すことによりなされた
ものである。
【0011】本発明の硬化性組成物は、請求項3〜5の
光ファイバのように、石英コアの周囲に密着して設ける
クラッド用の材料として用いてもよいし、また、請求項
6の光ファイバのように、石英コア及び石英クラッドか
らなる光ファイバの外周に密着して設ける樹脂被覆層用
の材料として用いてもよい。
【0012】以下に本発明の硬化性組成物、光ファイバ
等について説明するが、上記した前者の光ファイバにお
けるクラッド、及び、上記した後者の光ファイバにおけ
る樹脂被覆層を、単に被覆層と総称する。また、その被
覆層よりも内側を、光ファイバ基体と総称する。
【0013】2−(パーフルオロオクチル)エチルアク
リレート(1)は、光ファイバクラッド材として必須の
光学特性である低屈折率を発揮する上で必須であり、さ
らに、硬化後の硬度や耐環境性を維持する上でも重要で
あり、その量は、40〜95重量%であることが好まし
い。
【0014】また、ヘキサフルオロイソプロピルアクリ
レート(2)は、光ファイバの生産性の点で重要な硬化
前組成物の透明性、相溶安定性、更には石英、シリカ、
ガラス等の光ファイバ基体に対する塗れ性を発揮する上
で必須であり、その量は、0.8〜40重量%であるこ
とが好ましい。
【0015】ヘキサフルオロイソプロピルアクリレート
(2)が欠如すると、硬化前組成物の透明性、相溶安定
性はもとより、光ファイバ基体に対する塗れ性や密着性
が低下し、光ファイバの光学的特性や力学的特性は劣悪
なものとなる。
【0016】このヘキサフルオロイソプロピルアクリレ
ート(2)は、次の一般式で表される化合物である。 CH2 =CHCOOCH(CF3 2
【0017】トリメチロールプロパントリアクリレート
(3)は、硬化性組成物の硬化性や透明性、硬化後の機
械的強度や耐環境性を発揮する上で必須であり、その量
は、4〜40重量%であることが好ましい。
【0018】また、光重合開始剤としては、当業界公知
の光重合開始剤、例えばベンゾフェノン、アセトフェノ
ン、ベンゾイン、ベンゾインエチルエーテル、ベンゾイ
ンイソブチルエーテル、ベンジルメチルケタール、アゾ
ビスイソブチロニトリル、ヒドロキシシクロヘキシルフ
ェニルケトン、2−ヒドロキシ−2−メチル−1−フェ
ニルプロパン−1−オン等を使用することができる。こ
れらの光重合開始剤は、必要に応じてアミン化合物、又
はリン化合物などの光増感剤を添加し、重合をより迅速
化することができる。
【0019】さらに、上記(1)、(2)、(3)、
(4)からなる硬化性組成物においては、光ファイバの
クラッド材や樹脂被覆層として使用した場合、その配合
割合にかかわらず、カップリング材を添加することが、
光ファイバの基本特性である透光損失、さらには、高い
機械的強度、光ファイバにおいて優れたハンドリング
性、光学特性、環境特性を奏する上で、極めて重要であ
る。
【0020】即ち、この硬化性組成物を使用して良好な
光学特性を得るには、本発明の光ファイバ用硬化組成物
100重量部に対し0.9〜1.1重量部のγ−メルカ
プトプロピルトリメトキシシランを添加することが重要
である。この添加量は光ファイバを線引きする際におい
て極めて重要である。そして、添加量がこの範囲未満で
あると、被覆層の光ファイバ基体に対する密着性や結合
性が低下し、機械的強度や耐溶剤性が悪化する傾向にあ
り、また上記範囲を越えると、被覆層の機械的強度が低
下し、被覆層の硬化速度に影響し、硬化不足を引き起こ
すなど多くの不都合が生じ、透光性に著しい影響を及ぼ
す。
【0021】光ファイバ用硬化性組成物に用いられるカ
ップリング剤としては、シラン系、チタン系、ジルコ−
アルミネート系等の種々の化合物が知られているが、こ
の中でも、耐熱性や耐湿熱性などで信頼性の高い耐環境
性を得るために、γ−メルカプトプロピルトリメトキシ
シランが好適である。
【0022】この光ファイバ用硬化性組成物は、石英母
材を線引きしてなる光ファイバ基体の周囲に、未硬化の
液状で均一に被覆され、続いて紫外線硬化されることに
よってクラッド又は樹脂被覆層となり、光ファイバが製
造されるのである。
【0023】この光ファイバの製造に用いる石英母材
は、屈折率分布型であってもよいし、又、屈折率一定型
であってもよく、それぞれ、グレイテッドインデックス
型PCF、ステップインデックス型PCFが製造され
る。また、その石英母材は、屈折率分布型コアの周囲に
石英からなるクラッドが形成された母材であってもよ
く、この場合は、屈折率分布型ガラス光ファイバ上に樹
脂被覆層が密接して形成された光ファイバが製造され
る。
【0024】その光ファイバの径は、コア径200μm
が代表的であるが、この他に、細い場合にはシングルモ
ードファイバ用のコア径数μmまで可能である。逆に太
い場合にはコア径が500〜2000μmであってもよ
く、このような太径の光ファイバの場合でも本発明によ
るとハンドリング性を改善できる。
【0025】かかる光ファイバの製造は通常の方法によ
って行うことができる。例えば、石英母材を火炎研磨も
しくはフッ化水素酸により前処理した後、高周波加熱
炉、電気抵抗カーボン炉、もしくは酸水素炎にて溶融細
化し、光ファイバ基体とする。続いて、この光ファイバ
基体を、液状の硬化性組成物が連続的に供給されるコー
ティングダイに通し、その組成物を光ファイバ基体の表
面に連続的かつ均一に塗布し、必要に応じて溶剤を除去
した後、紫外線を照射して、クラッド又は樹脂被覆層を
形成する方法等により行なえば良い。
【0026】本発明の光ファイバ用硬化性組成物を紫外
線照射炉により重合硬化させる際の光源は、通常のもの
でよく、例えば、カーボンアーク、キセノンランプ、中
圧水銀灯、超高圧水銀灯、無電極ランプ、メタルハライ
ドランプ等を用いればよい。また、重合の効率を高める
点からすると、窒素ガス等の不活性ガス雰囲気下で照射
を行なうことが好ましい。
【0027】このようにして、光ファイバ基体上にクラ
ッド又は樹脂被覆層が形成された光ファイバは、速度制
御されたローラを介して引取られ、必要に応じて保護層
機能を有する樹脂組成物等で被覆された後、巻取られ
る。本発明によると、その引取り速度を30〜40m/
分以のような速度で、高品質の光ファイバを安定して製
造することができる。
【0028】本発明の硬化性組成物からクラッドを形成
する場合、そのクラッドの厚さは、少なくとも、光ファ
イバ伝送路の反射層として必要な数μm程度あればよ
い。しかし、その硬化性、経済性及び耐環境性などの品
質面をも考慮すると0〜15μm程度が望ましい。
【0029】また、本発明の硬化性組成物から樹脂被覆
層を形成する場合、その樹脂被覆層の厚さは、圧着コネ
クタをかしめによって取付ける際の光ファイバの伝送特
性悪化を十分に防止するために、7〜13μm程度が望
ましい。
【0030】
【実施例】
[実施例1]2−(パーフルオロオクチル)エチルアク
リレート 66.23重量%、ヘキサフルオロイソプロ
ピルアクリレート 9.25重量%、トリメチロールプ
ロパントリアクリレート 24.05重量%、及び、2
−ヒドロキシ−2−メチル−1−フェニルプロパン−1
−オン(メルク社製、商品名“ダロキュア”1173)
0.47重量%を混合してなる組成物に、さらに、該組
成物100重量部に対して1.00重量部のγ−メルカ
プトプロピルトリメトキシシランを室温で混合し、光フ
ァイバクラッド用硬化性組成物を得た。このクラッド用
組成物の硬化前の透明性を目視にて評価した結果、透明
性良好であった。
【0031】プラズマ法により合成された合成石英母材
(屈折率一定型)を、酸水素炎による火炎研磨の前処理
をした後、2200℃の加熱炉に連続的に供給し、コア
径が200μmとなるように溶融細化させ、光ファイバ
基体とした。この基体を、上記のクラッド用組成物が
0.1μmのフィルタで濾過されて供給されているクラ
ッドコートダイの中を通し、その組成物を基体の表面に
連続的に塗布した後、360nmに中心波長を有する3
00W/インチの無電極ランプからの光を照射して硬化
させ、ローラで引取り、クラッド外径が228μmの光
ファイバを得た。その際の引取り速度は30m/分であ
った。
【0032】なお、このクラッド用組成物は、室温にお
いても透明性及び均質性が高いので、調整混合時の透過
率、濁度の検査を室温のままで行うことができ、また、
室温のままでクラッドコーティングダイに供給して使用
することが出来、作業性に優れていた。
【0033】しかも、得られた光ファイバは、開口数
(NA)が0.38と高く、また透光損失(850n
m)が4.0dB/kmと小さく、非常に光学的特性に
優れたものであった。
【0034】[比較例1〜2]γ−メルカプトプロピル
トリメトキシシランの配合量を、前記組成物に対し、
0.8重量部、又は、1.2重量部とした以外は、実施
例1と同じ組成の光ファイバクラッド用硬化性組成物
を、同様にして調整した。さらに、実施例1と同様に光
ファイバを製造し、得られた光ファイバの光学特性を調
べたところ、透光損失は、それぞれ、7.9dB/km
(850nm)、又は、6.0dB/km(850n
m)であり、また、いずれも、光ファイバの透光損失値
に大きなばらつきが存在し、透光安定性が極めて悪かっ
た。
【0035】[実施例2]石英母材として屈折率分布型
の合成石英母材を用いた以外は、実施例1と同様にして
光ファイバを製造した。
【0036】得られた光ファイバの光学特性を調べたと
ころ、透光損失3.8dB/km(850nm)と小さ
く、伝送帯域は120MHz・kmと、光学特性が非常
に優れたものであった。
【0037】[実施例3]石英母材として屈折率分布型
コアの周囲に石英クラッドが形成された合成石英母材を
用い、実施例1で調整した光ファイバクラッド用硬化性
組成物からクラッド外周の樹脂被覆層を形成し、コア径
50μ、石英クラッド径100μ、樹脂被覆径125μ
の屈折率分布型光ファイバとした以外は、実施例1と同
様の方法で光ファイバを製造した。
【0038】得られた光ファイバの光学特性を調べたと
ころ、850nmでの透光損失が3.0dB/km(8
50nm)、伝送帯域が600MHz・kmと、光学特
性が非常に優れたものであった。
【0039】さらに、この樹脂被覆層は、かしめによっ
て生じる応力を緩衝できる弾性機能と、その応力に耐え
られる高い硬度(ショアD硬度が77)を有するので、
この被覆層を剥ぐことなしに圧着コネクタをかしめによ
って容易に取付けることができた。
【0040】
【発明の効果】本発明の光ファイバ用硬化性組成物は、
室温においても、透明性及び均質性が良く、光ファイバ
のクラッド用や樹脂被覆層用として使用する場合に、従
来のクラッド材のように加温して使用する必要がないた
め、作業性が極めて良好であり、また加温によってしば
しば発生した偏心の問題を極めて少なくすることができ
る。
【0041】さらに、この組成物から光ファイバのクラ
ッドや樹脂被覆層を形成することによって、硬化後の透
明性に優れ、無機材料である光ファイバ基体との密着力
に優れ、機械的強度、ハンドリング性及び耐環境性に優
れ、さらに、光学的特性に優れ高い透光安定性が維持で
きる光ファイバを製造することができる。
【0042】さらにまた、硬化後の樹脂被覆層は高い硬
度を有するので、この被覆層を剥ぐことなしに圧着コネ
クタをかしめによって容易に取付けることができ、光フ
ァイバ接続の簡便化を図ることができる

Claims (6)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 2−(パーフルオロオクチル)エチル
    アクリレート、ヘキサフルオロイソプロピルアクリレー
    ト、トリメチロールプロパントリアクリレート及び光重
    合開始剤からなる組成物と、該組成物100重量部に対
    し0.9〜1.1重量部のγ−メルカプトプロピルトリ
    メトキシシランとを含有することを特徴とする光ファイ
    バ用硬化性組成物。
  2. 【請求項2】 2−(パーフルオロオクチル)エチル
    アクリレート40〜95重量%、ヘキサフルオロイソプ
    ロピルアクリレート0.8〜40重量%、トリメチロー
    ルプロパントリアクリレート4〜40重量%及び光重合
    開始剤0.1〜5重量%とからなる組成物を含有するこ
    とを特徴とする請求項1記載の光ファイバ用硬化性組成
    物。
  3. 【請求項3】 石英からなるコア、及び、請求項1記
    載の硬化性組成物を硬化させてなるクラッドを有するこ
    とを特徴とする光ファイバ。
  4. 【請求項4】 コアが屈折率分布型石英コアであるこ
    とを特徴とする請求項3記載の光ファイバ。
  5. 【請求項5】 コアが屈折率一定型石英コアであるこ
    とを特徴とする請求項3記載の光ファイバ。
  6. 【請求項6】 石英からなるコア、石英からなるクラ
    ッド、及び、該クラッドの外周に密着して設けられた、
    請求項1記載の硬化性組成物を硬化させてなる樹脂被覆
    層を有することを特徴とする光ファイバ。
JP7047286A 1995-03-07 1995-03-07 光ファイバ用硬化性組成物、及び、それを用いてなる光ファイバ Pending JPH08248242A (ja)

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