JPH0824600B2 - 病原真菌遺伝子増幅プライマー - Google Patents

病原真菌遺伝子増幅プライマー

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JPH0824600B2 JP5130779A JP13077993A JPH0824600B2 JP H0824600 B2 JPH0824600 B2 JP H0824600B2 JP 5130779 A JP5130779 A JP 5130779A JP 13077993 A JP13077993 A JP 13077993A JP H0824600 B2 JPH0824600 B2 JP H0824600B2
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、病原真菌のリボソーム
RNA遺伝子の検出方法に関する。本発明はまた、該遺
伝子検出のための検出キットに関する。
【0002】
【従来の技術】高度医療の普及に伴い、易感染患者は増
加の一途をたどっている。カンジダ症、アスペルギルス
症を初めとする深部(全身性)真菌症は、易感染患者が
高率に罹患する重要な感染症として医療上の問題となっ
ている。しかし深部真菌症の診断は極めて困難であり、
様々な抗真菌剤の開発されている今日においても、有効
な診断法が未だに確立されていないために、多くの患者
が治療を受けられないままに亡くなっているのが現状で
ある。現在までに市販されている深部真菌症の診断方法
としては、カンジダ抗原または抗体を免疫学的に検出す
る方法、病原真菌の菌体成分または代謝産物を生化学的
に検出する方法があるが、いずれの方法も、病理学的に
真菌感染が認められない患者(健常人を含む)に対して
も有意に高値を示すという偽陽性の問題があり、また感
度の点でも臨床的な要請に十分答えられるものとはなっ
ていない。また近年、PCR法によって、特定の病原真
菌のみの遺伝子を迅速・特異的に検出する方法が開発さ
れつつあるが、深部真菌症起因菌が多様化している現状
を考慮すると、特定の菌種のみを検出する従来のPCR
法は、単独では治療に直結する診断法とはなっていな
い。すなわち、検出出来る菌種が限られているうえに、
プライマーが開発されている菌種に対してのみ検出を試
みえたとしても、一つの限られた検体を、検出しようと
する菌種分だけ分割して操作を行わなければならない。
そのために操作が煩雑になる上に、実際的には検出しよ
うとする菌種当りの検体量が少なくなるために、偽陰性
を生じる危険性が高くなる。そこで、より広い範囲の病
原真菌感染症全体を迅速・特異的に診断できる方法の確
立が求められている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】PCR法は、特定のプ
ライマー対を用いることによって任意の遺伝子を迅速か
つ簡便に増幅する事ができる、現在のところ最も鋭敏な
遺伝子検出法である。各種病原真菌の特徴はその遺伝子
により規定されているが、各々の病原真菌に共通した特
徴的な遺伝子領域に対応するプライマー対を用いてPC
R法を施行し、各種病原真菌に共通した特徴的遺伝子を
検出する事ができれば、そのような菌の存在を確定する
ことができる。本発明者は、病原真菌に共通し、かつ、
ヒトその他のほ乳動物には共通しない配列を、病原真菌
のリボソームRNA遺伝子(DNA)中に見いだした。
従って、リボソームRNA遺伝子中の各種病原真菌に共
通かつ特異的な配列をプライマー対として用いるPCR
法によって、増幅させ、該遺伝子を高感度かつ迅速に検
出できれば、病原真菌の存在を簡便に確定することが出
来る。すなわち、本発明は、試料中の病原真菌に共通の
特徴的なリボソームRNA遺伝子の検出方法およびそれ
に用いるキットを提供することを目的とする。
【0004】
【課題を解決するための手段】本発明を概説すれば、第
1の発明は、カンジダ属、ハンセヌラ属、サッカロマイ
セス属、トリコスポロン属、クリプトコッカス属、アス
ペルギルス属、ペニシリウム属、ブラストマイセス属、
コクシジオイデス属及びニュウモシスチス属を含む広い
範囲の病原真菌の検出方法に関し、配列表の配列番号1
及び2で表される合成プライマー対を用いて、該真菌の
リボソームRNA遺伝子をPCR法により検出すること
を特徴とする。第2の発明は、病原真菌の検出用キット
に関し、上記第1の発明の方法に用いて該病原真菌の検
出を行うための検出キットであって、該病原真菌のリボ
ソームRNA遺伝子をPCR法により増幅させるための
上記合成プライマー対、及び増幅されたDNAを検出す
るためのプローブからなることを特徴とする。
【0005】リボソームRNA遺伝子中の、病原真菌に
共通する特徴的なプライマー対の配列は、以下の手順で
決定することができる。 (1)遺伝子配列データバンク(GenBank )に登録され
ている遺伝子配列のうち、各種病原真菌、ヒトおよび大
腸菌の18SリボソームRNA遺伝子(DNA)を各々
の塩基配列間で比較し、表1に示す各種病原真菌に共通
であって、ヒト(登録番号M10098)及び大腸菌
(登録番号M24996)には共通しない配列領域を限
定する。
【0006】表1 アスペルギルス・フミガタス M55626 ペニシリウム・ノタツム M55628 カンジダ・アルビカンス M60302 カンジダ・ギリエルモンディイ M60304 カンジダ・ケフィル M60303 カンジダ・クルゼイ M60305 カンジダ・ルシタニエ M60306 カンジダ・パラプシローシス M60307 カンジダ・ヴィスワナティイ M60309 カンジダ・グラブラータ M60311 ハンセヌラ・ポリモルファ M60310 サッカロマイセス・セレビシエ V01335 クリプトコッカス・ネオフォルマンス M55625 ブラストマイセス・デルマチチジス M55624 コクシジオイデス・イミチス M55627 ニュウモシスチス・カリニイ X12708
【0007】(2)上記の病原真菌に特異的な配列領域
から、表1に示した全ての病原真菌の18Sリボソーム
RNA遺伝子のみを特異的に増幅することのできるプラ
イマー対DNA配列(配列表配列番号1及び2)を決定
する。プライマーは、オリゴヌクレオチドDNAとして
DNA合成機により合成でき、HPLCにて精製でき
る。
【0008】検出する病原真菌DNAは、血液等の病原
真菌感染試料より調製することができる。PCR法につ
いては、タック・ポリメラーゼ(Taq polymerase)を含
む遺伝子増幅キット及び自動遺伝子増幅装置が市販され
ており、これと本発明のプライマー対を用い、病原真菌
DNAの増幅反応を行わせることができる。PCR法で
は、酵素として、例えば耐熱性タック・ポリメラーゼを
用い、DNAの変性(94℃)の過程、プライマーDN
Aのアニーリング(55℃)の過程及びDNA相補鎖の
酵素的合成(72℃)の過程、より成る温度サイクルを
任意の回数繰り返すことで、目的遺伝子のみを指数的に
増幅させることができる。例えば温度サイクルを25回
繰り返せば、目的DNAは約10万倍に増幅される。微
量試料より高感度にDNAを検出するには、現在このP
CR法が最も有効な方法である。増幅後のリボソームR
NA遺伝子の検出は、例えばアガロースゲル電気泳動、
ポリアクリルアミドゲル電気泳動、スポット法、及びサ
ザンブロット法等を用いて行うことができる。スポット
法、サザンブロット法の際は、増幅領域内に特異的なD
NA配列をプローブとして選択すればよい。その一例と
して配列表の配列番号3のプローブ1がある。
【0009】プローブDNAは、前記プライマーDNA
と同様の方法で合成、精製することができる。プローブ
DNAは、標識することにより、高感度な検出が可能と
なる。 標識化の方法は放射性同位元素標識法に限ら
ず、アビジン・ビオチン系標識を含む酵素標識、ケミプ
ローブ標識を含む蛍光標識法等、公知の方法なら何でも
よい。実際選定されたプライマーを用い、病原真菌のリ
ボソームRNA遺伝子のPCR反応を行い、電気泳動
法、サザンハイブリダイゼーション法等により高感度に
検出することができる。
【0010】このように病原真菌のリボソームRNA遺
伝子に特有な塩基配列から設計したプライマー対を用い
たPCR法によって、病原真菌を高感度に検出すること
ができる。また、本発明に従って、病原真菌のリボソー
ムRNA遺伝子領域を増幅させるためのプライマー対及
び増幅されたDNA領域を検出するためのプローブをそ
ろえてキットとしておくことにより、病原真菌の検出を
簡便に行うことができる。なお、キットに用いる試薬は
溶液状、凍結乾燥物あるいはプレート等に固定化された
状態等でもよい。以上、本発明によって病原真菌の早期
発見が可能となり、その早期治療に結びつく。
【0011】
【実施例】以下、本発明を実施例をもって詳細に説明す
るが、本発明はこれら実施例によって制限されるもので
はない。
【0012】実施例1 主要病原真菌カンジダ・アルビカンス及びアスペルギル
ス・フミガタスのリボソームRNA遺伝子のPCR法に
よる検出 (1)プライマー(DNA)及びプローブ(DNA)の
合成及び精製 配列表の配列番号1〜3に示したプライマー(DNA)
及びプローブ(DNA)の合成、精製は、クラボウ(倉
敷紡績株式会社)、バイオメディカル部に依頼した。 (2)カンジダ・アルビカンスTIMM0169のゲノ
ムDNAの調製 カンジダ・アルビカンスの培養、スフェロプラストの調
製及びゲノムDNAの調製は、阿部らの方法〔昭和62
年11月10日、(株)ソフトサイエンス社発行、口野
嘉幸ほか2名編「遺伝子・タンパク質・実験操作ブロッ
ティング法」(初版)〕により行い、最終的に培養液1
5mlから約100μg のゲノムDNAを得た。 (3)アスペルギルス・フミガタスJCM1738のゲ
ノムDNAの調製 アスペルギルス・フミガタスの培養及びゲノムDNAの
調製は、Bainbridgeらの方法〔Bainbridge BW et.al.FE
MS Microbiology Letters 66:113-118,1990.〕により行
い、最終的に培養液1. 5mlから約25μg のゲノムD
NAを得た。 (4)カンジダ・アルビカンスTIMM0169及びア
スペルギルス・フミガタスJCM1738のリボソーム
RNA遺伝子に特異的な領域のPCR法による増幅 実施例1−(2)、(3)で調製したカンジダ・アルビ
カンスTIMM0169のDNA 10ng、アスペルギ
ルス・フミガタスJCM1738のDNA 10ng、公
知の方法で調製したヒトのDNA 1μg 、ウシのDN
A 1μg 及び大腸菌のDNA10ngをそれぞれ0. 5
ml用チューブに取り、10μl の10×増幅用緩衝液
(100mM Tris−HCl pH8.3,500mM
KCl,15mM MgCl2 ,0.01%(w/v) ゼラチ
ン)、8μl のdNTP混合液(dATP、dGTP、
dTTP、dCTP;各100mM)、1μl の30pmol
/μl プライマー1、1μl の30pmol/μl プライマ
ー2及び0. 5μl の5ユニット/μl タックポリメラ
ーゼを加え、更に滅菌水を加えて100μl の溶液にし
た。この反応液に、上層に100μl のミネラルオイル
を加えた後、自動遺伝子増幅装置サーマルサイクラーに
より増幅反応を行った。反応条件は、94℃で5分間の
変性の後、94℃で1分間の変性→55℃で2分間のプ
ライマーのアニーリング→72℃で1分間の合成反応の
サイクルを25サイクル行った後、72℃で10分間反
応させた。反応後、下層の反応液を5μl 取り、1. 2
%アガロースゲル電気泳動を行い、エチジウムブロマイ
ドでDNAを染色し、増幅されたDNAを確認した。そ
の結果、カンジダ・アルビカンスTIMM0169及び
アスペルギルス・フミガタスJCM1738を鋳型にし
た場合のみに687bpの単一のバンドを確認した。他の
DNAを鋳型にしたときは増幅は認められなかった。 (5)サザンハイブリダイゼーションによる、PCR法
により増幅されたカンジダ・アルビカンス及びアスペル
ギルス・フミガタスのリボソームRNA遺伝子の検出 実施例1−(4)に記載のPCR反応液を電気泳動し
た、1.2%アガロースゲルをアルカリ変性後、ナイロ
ンメンブラン(アマーシャムハイボンド−N)に一晩サ
ザンブロットした。紫外線トランスイルミネーター(2
54nm)で10分間照射し、DNAをメンブランに固定
した。このメンブランからのDNA検出は、ECL 3
´−オリゴラベリング・検出システム(アマシャム・ジ
ャパン社)を用いた蛍光発光によって、次のように行っ
た。ハイブリダイゼーション緩衝液(0.5%ブロッキ
ング液、5×SSC、0.1%SDS、5%硫酸デキス
トラン及び100μg /mlサケ精子DNA)5ml中で3
7℃で30分間プレハイブリダイゼーションを行った。
次にターミナルトランスフェラーゼを用いて、フルオレ
セイン修飾dUTPをテーリングさせたプローブ1を加
え、37℃で一晩ハイブリダイゼーションを行った。ハ
イブリダイゼーション後、メンブランを洗浄バッファー
1(1×SSC/0.1%SDS)中で15分間、60
℃で振とうしながら洗浄し、続いて洗浄バッファー2
(0.5×SSC/0.1%SDS)中で15分間、6
0℃で振とうしながら洗浄した。更にバッファー1の中
でメンブランを1分間軽く洗浄後、室温で60分間、
0.5%ブロッキング液中で振とうを行った。次にバッ
ファー2を用いて1000倍希釈したHRP標識抗フル
オレセイン抗体溶液中で、室温で60分間インキュベー
ションを行った。メンブランは乾燥させた後、ハイパー
フィルム−ECL(アマシャム・ジャパン社)を入れた
カセット内で40分間露光を行った。この結果、カンジ
ダ・アルビカンス及びアスペルギルス・フミガタスのP
CR増幅DNAは、プローブ1とハイブリダイズして、
バンドが現れたが、その他のサンプルではバンドが認め
られなかった。このことは、プライマー1及びプライマ
ー2でカンジダ・アルビカンス及びアスペルギルス・フ
ミガタスのゲノムDNAのみが特異的に増幅され、その
増幅されたDNAがプローブ1とハイブリダイズするこ
とにより、カンジダ・アルビカンス及びアスペルギルス
・フミガタスのリボソームRNA遺伝子に特異的な配列
が検出できることを示すものである。
【0013】実施例2 病原真菌各菌種のリボソームRNA遺伝子のPCRによ
る検出 (1)ゲノムDNAの調製 表2に示した各種病原真菌について、アスペルギルス属
及びペニシリウム属各菌種は実施例1−(3)、そのほ
かの菌種は実施例1−(2)の方法で培養及びゲノムD
NAの調製を行った。
【0014】 表2 アスペルギルス・フミガタス JCM1738 アスペルギルス・フミガタス TIMM1335 アスペルギルス・フミガタス No.2005 アスペルギルス・フミガタス No.2014 アスペルギルス・フミガタス No.2021 アスペルギルス・フミガタス No.2022 アスペルギルス・テレウス No.2036 アスペルギルス・フラーブス TIMM0057 アスペルギルス・ベルシカラー TIMM1290 アスペルギルス・ニドゥランス TIMM0111 アスペルギルス・ニゲル TIMM0113 ペニシリウム・エクスパンスム TIMM1293 カンジダ・アルビカンス TIMM1623 カンジダ・アルビカンス TIMM2726 カンジダ・アルビカンス (ステラトイデア) TIMM0310 カンジダ・ギリエルモンディイ TIMM0260 カンジダ・ケフィル TIMM0302 カンジダ・クルゼイ TIMM0269 カンジダ・トロピカリス TIMM0313 カンジダ・パラプシローシス TIMM0292 カンジダ・グラブラータ TIMM1064 ハンセヌラ・アノマラ JCM3585 サッカロマイセス・セレビシエ TIMM0925 クリプトコッカス・ネオフォルマンス TIMM0354 クリプトコッカス・ネオフォルマンス No.0061 トリコスポロン・ベイゲリイ No.0065
【0015】(2)プライマー1及びプライマー2を用
いたPCR法によるリボソームRNA遺伝子の検出 上記DNA10ngをそれぞれ0. 5ml用チューブに取
り、実施例1と同じ組成に調製した10μl の10×増
幅用緩衝液、8μl のdNTP混合液(dATP、dG
TP、dTTP、dCTP;各100mM)、1μl の3
0pmol/μl プライマー1、1μl の30pmol/μl プ
ライマー2及び0. 5μl の5ユニット/μl タックポ
リメラーゼを加え、更に滅菌水を加えて100μl の溶
液にした。この反応液に、上層に100μl のミネラル
オイルを加えた後、自動遺伝子増幅装置サーマルサイク
ラーにより増幅反応を行った。反応条件は、94℃で5
分間の変性の後、94℃で1分間の変性→55℃で2分
間のプライマーのアニーリング→72℃で1分間の合成
反応のサイクルを25サイクル行い、72℃で10分間
伸長反応を行なった。反応後、下層の反応液を5μl 取
り、1. 2%アガロースゲル電気泳動を行い、エチジウ
ムブロマイドでDNAを染色し、増幅されたDNAを確
認した。この結果、表2に示した18種26株の病原真
菌全てに687bpの単一のバンドを確認した。
【0016】実施例3 病原真菌DNAの増幅・検出キットの作製 試料中の病原真菌遺伝子を増幅・検出するためのキット
を作製した。DNA増幅用プライマーとしてプライマー
1及びプライマー2が各30pmol/μl 溶液となるよう
にTE緩衝液(10mM Tris,1mM EDTA pH
8.2)40μl に溶解し、病原真菌遺伝子増幅プライ
マー液(A剤)とした。DNA検出用プローブとして、
プローブ1の1μg をTE緩衝液20μl に溶解し、病
原真菌遺伝子検出プローブ液(B剤)とした。A剤、B
剤を1組として、病原性真菌遺伝子の増幅・検出キット
とした(表3)。
【0017】表3 A剤 病原真菌遺伝子増幅プライマーA液 40μl
(2μl ×20回分) B剤 病原真菌遺伝子検出プローブB液 20μl
(1μl ×20回分)
【0018】
【発明の効果】以上詳細に説明したように、本発明によ
り、病原真菌のリボソームRNA遺伝子を検出すること
による、試料中の病原真菌の高感度検出法及び検出キッ
トが提供される。
【配列表】
配列番号:1 配列の長さ:19 配列の型:核酸 鎖の数:1本鎖 トポロジー:直線状 配列の種類:他の核酸(合成DNA) ハイポセティカル配列:NO アンチセンス:NO 配列の特徴: 1-19 E primer 配列: ACTTTCGATGGTAGGATAG 19 配列番号:2 配列の長さ:20 配列の型:核酸 鎖の数:1本鎖 トポロジー:直線状 配列の種類:他の核酸(合成DNA) ハイポセティカル配列:NO アンチセンス:YES 配列の特徴: 1-20 E primer 配列: TGATCGTCTTCGATCCCCTA 20 配列番号:3 配列の長さ:20 配列の型:核酸 鎖の数:1本鎖 トポロジー:直線状 配列の種類:他の核酸(合成DNA) ハイポセティカル配列:NO アンチセンス:NO 配列の特徴: 1-20 E probe 配列: CTGAGAAACGGCTACCACAT 20
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.6 識別記号 庁内整理番号 FI 技術表示箇所 C12R 1:66) (C12Q 1/68 A C12R 1:67) (C12Q 1/68 A C12R 1:74) (C12Q 1/68 A C12R 1:78) (C12Q 1/68 A C12R 1:80) (C12Q 1/68 A C12R 1:865) (56)参考文献 JOURNAL OF MEDICAL MICROBIOLOGY,36〜4! (1992)(英)P.255−263 JOURNAL OF CLINICA L MICROBIOLOGY,29〜11! (1991)(米)P.2543−2549 JOURNAL OF CLINICA L MICROBIOLOGY,30〜5! (1992)(米)P.1210−1215

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 配列表番号1及び2で表される合成DN
    Aプライマー対を用いて、広い範囲の病原真菌のリボソ
    ームRNA遺伝子をPCR法により増幅させて検出する
    ことを特徴とする病原真菌の検出方法。
  2. 【請求項2】 請求項1記載の合成DNAプライマー
    対、及び増幅されたDNAを検出するためのプローブか
    らなることを特徴とする病原真菌の検出キット。
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