JPH08243128A - 褥瘡予防ゲル状液体封入タイプ2層構造マット - Google Patents

褥瘡予防ゲル状液体封入タイプ2層構造マット

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JPH08243128A
JPH08243128A JP7088582A JP8858295A JPH08243128A JP H08243128 A JPH08243128 A JP H08243128A JP 7088582 A JP7088582 A JP 7088582A JP 8858295 A JP8858295 A JP 8858295A JP H08243128 A JPH08243128 A JP H08243128A
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JP
Japan
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mat
layer
gel
cell
liquid
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Application number
JP7088582A
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English (en)
Inventor
Youichi Inaba
葉一 稲葉
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 体表面に掛かる圧力が突起部など一点に集中
せず均等に分散されるような褥瘡予防マットで、ウェー
ブ現象が無く、ウォーターマットに比べかなり軽量のも
のを提供することを目的とする。 【構成】 強化塩化ビニール等でてきたセルと呼ばれる
袋を上下2つに分割し、更に下層を複数の部屋に分け空
気を封入する。上層は細分化せずに1個のへやのままで
ゲル状液を封入する。この2層構造のセルを複数使って
褥瘡予防マットを製作する。必要によってセルのゲル層
及び気体層の圧力はそれぞれ調節可能にする。 用途に
応じて上下層を逆にしたり、気体ではなく粘度のことな
る2種類のゲル状液体を使用する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】この発明はゲル状液体と気体の2
種類の異なる流体をクッションとして利用した褥瘡予防
マット。
【0002】
【従来の技術】現行の褥瘡予防マットは、ポリエチレン
ビーズや化学繊維を中に封入しクッション効果を持たせ
た物、ポリウレタン製のスポンジ状の物、あるいはエア
ーマット・ウォーターマットに代表されるような袋の中
に水や空気を封入したものがある。ポリエチレンビーズ
や化学繊維を中に封入したもの、あるいはポリウレタン
製のスポンジ状の物は、突起部などが当たる部分は潰れ
てその部分が硬くなり、結局荷重がそこ一点に集中して
しまう。エアーマットは軽く手入れが簡単で装置自体も
あまり大掛かりでなくてすむが、空気は重量密度が低い
ため、大きなセルの場合は使用時かなり高圧で空気を封
入しないと、部分的に圧縮されそこが潰れてしまう。潰
れないために高圧封入すると、セルはぱんぱんに膨れ柔
軟性が減り体に密着せす、使用感や体の安定性が悪くな
る。潰れずかつ極端に高圧で封入しないためには複数の
セルを使用すればよいが、セルが多くなればなるほど隙
間が増え、荷重の掛かる有効接触面積が減るため荷重が
うまく分散されないという大きな欠点がある。またモー
ターポンプを使用するため、電源を必要とする。ウォー
ターマットでは、水は空気より重量密度が大きいため、
あまり高圧で封入しなくてもエアーマットよりは潰れ難
く、セルは柔軟性を保ち自然に体にフィットし、荷重が
一点に集中せす均等に分散されるという利点を持つ。し
かしセルが潰れず体を保持するためには大量の水を必要
とするため大掛かりな装置になり、かなりの重量を要
し、また定期的なメインテナンスを必要とする上に決定
的な欠点である封入した水の揺れ、つまりウェーブ現象
が起こる。更に水の上に寝ている状態のため安定性が悪
く体位変換がしにくい。これらの理由によりいずれの器
具も一長一短がありいま一つ決定的ではない。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】マットと身体との隙間
を無くし、マット全体で身体を保持することにより、体
表面に掛かる圧力が突起部など一点に集中せず均等に分
散されるようにする。その上ウェーブ現象を無くし、寝
たときの安定性を良くし体位変換が容易ににできるよう
にする。更にウォーターマットに比べかなりの軽量化を
実現する。
【0004】
【課題を解決するための手段】セルと呼ばれる袋を2層
構造として、上層にゲル状液体・下層に空気などの気体
を封入したマットである。ゲル状液体はアルコール性ゲ
ルやシリコンオイル等で、強粘性で比較的低比重で圧縮
されにくいものを使用するため、ウェーブ現象が起きず
潰れ難い。セルは強化塩化ビニールあるいはシリコンゴ
ム製の柔らかく柔軟性があるものを使用。図1はセル単
体図であるが、図のように2層構造の下層に空気等の気
体を入れた複数のセルを置き、それを包むように上層に
ゲル状液体を入れたセルを配置する。その構造により重
量密度の小さい空気層が潰れにくくなり、更に全体とし
て2種類の流体によるダブルサスペンション効果と共に
ゲル単独に比べかなりの軽量化を実現。図2はマット全
体図で図1のセルを複数使用するが、セル数は必要最低
限にして、セルと体あるいはセル間の隙間を無くし体と
の密着性を向上させる。必要に応じてリザーバータンク
を付属させ、ゲル層及び気体層の圧力をそれぞれ調節可
能にし、体重の固体差による影響を考慮。図3はこれを
応用した褥瘡予防円座である。
【0005】
【作用】従来のものと同じ大きさでも、構造上体とマッ
トとの接触面積がかなり大きくなり、かつ体表面に掛か
る圧力が均等に分散されるため、体の単位面積当たりに
掛かる圧力がかなり減少する。ウェーブ現象が無くウォ
ーターマットに比べかなり軽量化可能。またダブルサス
ペンション効果により衝撃も効果的に吸収。
【0006】
【実施例】ゲル状液体と気体との2層構造のセルは、マ
ットレスばかりでなく、褥瘡予防円座・クッション・
枕、褥瘡予防ホディースーツ及び義足用・スポーツ用サ
ポーター等にも応用。目的に応じて、ゲル状液体と気体
の層を上下逆に封入。また必要に応じてセルを3層以上
の多層構造にする。軽量化の必要のない小型のものは、
粘度の異なる2種類のゲルを使用した2層構造セルを使
用。これは踵用褥瘡予防パット、義足用サポーター、小
型の褥瘡予防円座・クッション等に使用。更に粘度と比
重のことなる2種類のゲル状液体を使うことにより、2
層構造セルを使用せずに比重の差により自然に2層構造
となることを利用して、小型の器具に使用。
【0007】
【発明の効果】身体がゲルの上に浮いている状態になる
ため、体重が一点に掛かる事なく、体がマットと接触し
ている面全体に均等分散されるため、突起部に特に圧力
が掛かることがなくなり、よって褥瘡ができ難い。また
ウェーブ現象が無いため寝難いこともないし、ウォータ
ーマットに比べ軽量のため扱い易いし、メインテナンス
フリーである。 更にダブルサスペンション効果によ
り、瞬間的な強い衝撃も体に負担が掛からないように、
効果的に吸収する。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本考案の2層構造セル単体スケルトンモデル
である。
【図2】 本考案の一部スケルトンにしたマット全体図
である。
【図3】 本考案の円座全体図である。
【符号の説明】
1ゲル層 2気体層 3リザーバー
─────────────────────────────────────────────────────
【手続補正書】
【提出日】平成7年3月23日
【手続補正1】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】全文
【補正方法】変更
【補正内容】
【書類名】 明細書
【発明の名称】褥瘡予防ゲル状液体封入タイプ2層構造
マット
【特許請求の範囲】
【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】この発明はゲル状液体と気体の2
種類の異なる流体をクッションとして利用した褥瘡予防
マットである。
【0002】
【従来の技術】現行の褥瘡予防マットは、ポリエチレン
ビーズや化学繊維を中に封入しクッション効果を持たせ
た物、ポリウレタン製のスポンジ状の物、あるいはエア
ーマット・ウォーターマットに代表されるような袋の中
に水や空気を封入したものがある。ポリエチレンビーズ
や化学繊維を中に封入したもの、あるいはポリウレタン
製のスポンジ状の物は、突起部などが当たる部分は潰れ
てその部分が硬くなり、結局荷重がそこ一点に集中して
しまう。エアーマットは軽く手入れも簡単だが、空気は
重量密度が低いため大きなセルの場合は、使用時かなり
高圧で空気を封入しないと部分的に圧縮され、そこが潰
れてしまう。潰れないために高圧封入すると、セルはぱ
んぱんに膨れ柔軟性が減り体に密着せず、使用感や体の
安定性が悪くなる。潰れずかつ極端に高圧で封入しない
ためには複数のセルを使用すればよいが、セルが多くな
ればなるほど隙間が増え、荷重の掛かる有効接触面積が
減るため荷重がうまく分散されないという大きな欠点が
ある。またモーターポンプを使用するため、電源を必要
とする。ウォーターマットでは水は空気より重量密度が
大きいため、あまり高圧で封入しなくてもエアーマット
よりは潰れ難く、セルは柔軟性を保ち自然に体にフィッ
トし、荷重が一点に集中せず均等に分散されるという利
点を持つ。しかしセルが潰れず体を保持するためには大
量の水を必要とするため大掛かりな装置になりかなりの
重量を要し、また定期的なメインテナンスを必要とする
上に決定的な欠点である封入した水の揺れ、つまりウェ
ーブ現象が起こる。更に水の上に寝ている状態のため安
定性が悪く体位変換がしにくい。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】マットと身体との隙間
を無くし、マット全体で身体を保持することにより、体
表面に掛かる圧力が突起部など一点に集中せず均等に分
散されるようにする。その上ウェーブ現象を無くし、寝
たときの安定性を良くし体位変換が容易にできるように
する。更にウォーターマットに比べかなりの軽量化を実
現する。
【0004】
【課題を解決するための手段】図1のように強化塩化ビ
ニール等柔らかく柔軟性があるものでできたセルと呼ば
れる袋を上下2つに分割する。更に下層は複数の部屋に
分け、上層は細分化せずに1個の部屋のままにする。下
層には空気などの重量密度の小さい流体を封入し、上層
にはゲル状の強粘性の流体を封入する。この2層構造の
セルを複数使って褥瘡予防マットを製作する。ゲル状液
体はアルコール性ゲル等で、ウェーブ現象が起きず潰れ
難いように、強粘性で圧縮されにくいものを使用する。
図2はマット全体図で図1のセルを複数使用するが、セ
ル数は必要最低限にして、セルと体あるいはセル間の隙
間を無くし体との密着性を向上させる。必要に応じてリ
ザーバータンクを付属させ、ゲル層及び気体層の圧力を
それぞれ調節可能にし、体重の固体差による影響を考慮
する。
【0005】
【作用】セル下層の気体層は部屋の個数を多くし1個の
部屋の体積を小さくする構造により、かなりの荷重が掛
かっても潰れにくい強力なエアーサスペンションを形成
する。そのためゲル状液体層の一部を効果は変わらない
ままこの気体層に置き換えることが可能になり、ゲル状
液体単独セルに比べ気体層の分だけ軽量にもかかわら
ず、身体はゲル状液体の上に浮いている状態をほぼ保つ
ことが可能になる。
【0006】
【実施例】このマットは目的に応じて、ゲル状液体と気
体の層を上下逆に封入。マットの下層の複数のセルの代
わりに、下層を一つのセルにして、中に空気の入った中
空の塩化ビニール製のボールを多数入れることでも同様
の効果を得ることができる。また一つのセルに空気の入
ったボールを多数入れ、かつ水またはゲル状液体を入れ
ることにより、ボールは浮いて上に集まるため簡易2層
構造となる。更に必要に応じてセルを3層以上の多層構
造にする。ゲル状液体と気体との2層構造のセルは、マ
ットレスばかりでなく褥瘡予防円座・クッション・枕、
褥瘡予防ホディーサポーター及び義足用・スポーツ用サ
ポーター等にも応用。軽量化の必要のない小型のもの
は、粘土の異なる2種類のゲルを使用した2層構造セル
を使用。これは踵用褥瘡予防パット、義足用サポータ
ー、小型の褥瘡予防円座・クッション等に使用。あるい
は粘度と比重のことなる2種類のゲル状液体を使うこと
により、2層構造セルを使用せずに比重の差により自然
に2層構造となることを利用して、小型の器具に利用す
る。
【0007】
【発明の効果】柔軟性のある塩化ビニール製のセルに封
入したゲル状液体により身体を支え、更にはそれ全体を
気体層によって支えるダブルサスペンション構造によ
り、ゲル状液体単独のセルを使ったと同様に、身体はゲ
ル状液体の上に浮いている状態にほぼ等しくなる。その
ためマットと身体との隙間がなくなり、かつ身体に掛か
る圧力がマットと接触している面全体に均等分散され
る。その結果従来の複数セルのものと同じ広さのマット
でも、身体との接触面積が増大し、その分だけ身体の単
位面積当たりに掛かる圧力が減少する。この様な理由の
ため突起部に特に圧力が掛かることがなくなり、よって
褥瘡ができ難い。また強粘性ゲル状液体を使うため、ウ
ェーブ現象が無く寝難いこともないし、体位変換も容易
にできる。その上ゲル状液体単独に比べ気体層の分だけ
軽量化でき、またウォーターマットに比べてもかなり軽
く、そのため扱い易い。更にダブルサスペンション効果
により瞬間的な強い衝撃も効果的に吸収する。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本考案の2層構造セル単体スケルトンモデル
である。
【図2】 本考案の一部スケルトンにしたマット全体図
である。
【符号の説明】 1ゲル層 2気体層
【手続補正2】
【補正対象書類名】図面
【補正対象項目名】全文
【補正方法】変更
【補正内容】
【図1】
【図2】

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 セルという袋を2層構造とし、上層にゲ
    ル状液体・下層に空気などの気体を封入した褥瘡予防マ
    ット。
JP7088582A 1995-03-08 1995-03-08 褥瘡予防ゲル状液体封入タイプ2層構造マット Pending JPH08243128A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP7088582A JPH08243128A (ja) 1995-03-08 1995-03-08 褥瘡予防ゲル状液体封入タイプ2層構造マット

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP7088582A JPH08243128A (ja) 1995-03-08 1995-03-08 褥瘡予防ゲル状液体封入タイプ2層構造マット

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JPH08243128A true JPH08243128A (ja) 1996-09-24

Family

ID=13946846

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP7088582A Pending JPH08243128A (ja) 1995-03-08 1995-03-08 褥瘡予防ゲル状液体封入タイプ2層構造マット

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JPH08243128A (ja)

Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2006296640A (ja) * 2005-04-19 2006-11-02 Ritsumeikan クッション用セル構造体及びクッション
JP2013022074A (ja) * 2011-07-15 2013-02-04 Toshiko Miyashita 傾動可能ベッド

Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2006296640A (ja) * 2005-04-19 2006-11-02 Ritsumeikan クッション用セル構造体及びクッション
JP2013022074A (ja) * 2011-07-15 2013-02-04 Toshiko Miyashita 傾動可能ベッド

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