JPH0824298A - 人体測定用ベッド - Google Patents

人体測定用ベッド

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Publication number
JPH0824298A
JPH0824298A JP6162407A JP16240794A JPH0824298A JP H0824298 A JPH0824298 A JP H0824298A JP 6162407 A JP6162407 A JP 6162407A JP 16240794 A JP16240794 A JP 16240794A JP H0824298 A JPH0824298 A JP H0824298A
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JP
Japan
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human body
bed
buttocks
axis
support
Prior art date
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Pending
Application number
JP6162407A
Other languages
English (en)
Inventor
Tsutomu Takae
勉 高江
Atsushi Iida
淳 飯田
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
KANSAI SHIN GIJUTSU KENKYUSHO
KANSAI SHIN GIJUTSU KENKYUSHO KK
Osaka Gas Co Ltd
Original Assignee
KANSAI SHIN GIJUTSU KENKYUSHO
KANSAI SHIN GIJUTSU KENKYUSHO KK
Osaka Gas Co Ltd
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Filing date
Publication date
Application filed by KANSAI SHIN GIJUTSU KENKYUSHO, KANSAI SHIN GIJUTSU KENKYUSHO KK, Osaka Gas Co Ltd filed Critical KANSAI SHIN GIJUTSU KENKYUSHO
Priority to JP6162407A priority Critical patent/JPH0824298A/ja
Publication of JPH0824298A publication Critical patent/JPH0824298A/ja
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  • Measurement And Recording Of Electrical Phenomena And Electrical Characteristics Of The Living Body (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【目的】 患者の頭部にぴったりと装着されるいわばヘ
ルメット形の超電導量子干渉磁束計に、身体が硬直した
患者の頭部を、測定に最適な状態で挿入すること。 【構成】 本件ベッドの長手軸線に平行に台車を設け、
この台車には昇降手段を介して着座部を設け、この着座
部の後部付近で水平軸線まわりに角変位可能に設けられ
て立上る背もたれ部は、中央支持部と、その中央支持部
の左右両側部で中央支持部の長手方向に沿う軸線まわり
に角変位して設定可能な一対の側支持部を備える。さら
に、着座部は鉛直軸線まわりに角変位して設定可能な臀
部支持部を備える。これによって、様々な硬直状態とな
っている患者であっても、脳磁界測定のために頭部をヘ
ルメットに確実に装着して身体を安定に支持することが
できる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、被検体である人体のた
とえば脳磁界などのような微小な生体磁界などの物理量
を検出するために有利に実施することができる人体測定
用ベッドに関する。
【0002】
【従来の技術】人体の頭部の微小な脳磁界を検出して患
者の診断を行うために、従来から超電導量子干渉磁束計
(略称SQUID)が用いられる。この超電導量子干渉
磁束計は、液体ヘリウムを貯留する極低温容器などを備
え、大重量であり、またその測定すべき脳磁界が微小で
あることに鑑み、超電導量子干渉磁束計をあまり移動す
ることなく、患者の頭部にぴったりと装着して患者を保
持する必要があり、また超電導量子干渉磁束計の固有振
動数を高く設定して剛性を高めなければならず、したが
って患者を乗載するベッドを移動することによって患者
の姿勢を、測定に最適な姿勢とすることが必要である。
特に、脳障害のある患者は、その身体の一部分または全
体が硬直していることが多く、このような症状のある患
者こそ、その脳磁界の正確な測定が望まれている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】本発明の目的は、人体
が硬直している場合であっても、その人体の姿勢を、た
とえば脳磁界の測定などに最適な姿勢とすることができ
るようにした人体測定用ベッドを提供することである。
【0004】
【課題を解決するための手段】本発明は、着座部と、そ
の着座部の後部付近から立上る背もたれ部とを備え、背
もたれ部は、中央支持部と、その中央支持部の左右両側
部で中央支持部の長手方向に沿う軸線まわりに角変位し
て測定可能に設けられる側支持部とを備えることを特徴
とする人体測定用ベッドである。
【0005】また本発明の着座部は、人体の臀部が乗載
される臀部支持部を有し、この臀部支持部は、鉛直軸線
まわりに角変位して設定可能にして、基台に設けられる
ことを特徴とする。
【0006】また本発明の基台は、上下に変位して設定
可能な昇降手段に設けられることを特徴とする。
【0007】また本発明の昇降手段は、人体測定用ベッ
ドの長手軸線に平行に移動可能な台車に設けられること
を特徴とする。
【0008】さらにまた本発明の中央支持部は、着座部
の後部付近で、人体測定用ベッドの長手軸線に垂直な水
平軸線まわりに角変位して設定可能に設けられることを
特徴とする。
【0009】また本発明の着座部は、人体の臀部が乗載
される臀部支持部と、その臀部支持部の前部で水平軸線
まわりに角変位して設定可能に設けられる足乗せ部とを
有することを特徴とする。
【0010】さらにまた本発明は、足乗せ部を取外し可
能とすることを特徴とする。
【0011】また本発明は、臀部支持部の左右両側部
で、肘掛け部を、基台に着脱可能に設けることを特徴と
する。
【0012】
【作用】本発明に従えば、臀部、さらには足が乗載され
る着座部の後部付近から立上る背もたれ部は、中央支持
部の左右両側部が、中央支持部の長手方向に沿う軸線ま
わりに角変位して設定可能な側支持部が備えられ、これ
によって被検体である患者の中心軸線のまわりに左また
は右に顔が向いて硬直している状態であっても、いずれ
か少なくとも一方の側支持部を角変位して、またはそれ
ら2つの側支持部を相互に角度を異ならせて角変位して
設定することによって、患者の顔をたとえば正面に向け
た姿勢とし、その姿勢でたとえば脳磁界測定のための作
業を行うことができるようになる。
【0013】このように顔がたとえば正面を向いた状態
では、脳磁界測定のための超電導量子干渉磁束計のヘル
メット状の頭部被覆具の患者頭部への装着が容易であ
る。
【0014】また本発明に従えば、着座部の臀部が乗載
される臀部支持部を、鉛直軸線まわりに角変位して設定
可能とし、これによって患者の足である脚部の伸びる方
向を前記鉛直軸線まわりに角変位することができるよう
になる。これによって、上述のように側支持部によって
患者の胴部をその人体の中心軸線まわりに角変位した状
態に合わせて、その患者の脚部の向く方向に、臀部支持
部を角変位して、人体が着座部と背もたれ部とから落下
しないように確実に保持することができる。
【0015】さらに本発明に従えば、着座部を昇降手段
によって上下に変位し、また台車によって本件人体測定
用ベッド、したがってその人体の中心軸線に沿って平行
に移動可能に構成され、これによって本件人体測定用ベ
ッドが左右方向には変位しない構成とし、人体の頭部の
位置決めの調整を容易に行うことができるようになる。
【0016】さらに本発明に従えば、中央支持部を、本
件人体測定用ベッドの長手軸線に垂直な水平軸線まわり
に角変位し、たとえば背もたれ部を着座部の水平面に対
してたとえば0°〜120°の範囲で角変位して調整可
能とし、これによって超電導量子干渉磁束計などへの頭
部の挿入が容易となる。
【0017】また本発明に従えば、着座部は臀部と支持
部と足乗せ部とを有し、この足乗せ部は、水平軸線まわ
りに角変位して設定可能とされ、また足乗せ部を取外し
可能とされ、こうしてたとえば身体が硬直して背もたれ
部を、したがって中央支持部を水平軸線まわりに角変位
してリクライニング構造としただけでは、頭部を脳磁界
の測定に最適な状態に保持することが患者の殆ど全ての
状況に応じて測定が可能になる。
【0018】
【実施例】図1は、本発明の原理を説明するための一実
施例の人体測定用ベッド1の簡略化した側面図である。
このベッド1は、被検体である人体2を支持するために
着座部3と、背もたれ部4とを有する。着座部3は、人
体2の臀部が乗載される臀部支持部5と、その臀部支持
部5の前部に設けられる足乗せ部6とを有する。足乗せ
部6は、水平軸線を有するピン7のまわりに角変位して
設定可能であり、またそのピン7を離脱して足乗せ部6
を取外すこともまた可能である。
【0019】臀部支持部5は、鉛直軸線8まわりに角変
位して設定可能に、基台9上に設けられる。この基台9
上には、着座部3、したがって臀部支持部5の後部付近
で背もたれ部4が立上り、この背もたれ部4は、ピン1
1の水平軸線まわりに、背もたれ部4の軸線12が図2
の角度θ1の範囲で角変位して設定可能となり、リクラ
イニング構造となっている。この背もたれ部4の軸線1
2は、臀部支持部5の水平な上面に対して角度θ1がた
とえば0°〜120°の範囲で角変位されるようにして
もよく、この軸線12は臀部支持部5に垂直とされるよ
うにしてもよい。図2では、参照符13は、背もたれ部
4が水平になった姿勢を示している。
【0020】基台9は、台車14に、昇降手段15によ
って昇降可能に、その上下の位置を設定することができ
るようにして設けられる。
【0021】図3は図1および図2の実施例の簡略化し
た平面図であり、図4は他の状態を示す平面図である。
図3では、背もたれ部4が水平に角変位された状態を示
している。背もたれ部4は、本件人体測定用ベッドの軸
線16に沿って細長く延びる中央支持部17と、その左
右の両側部に設けられる側支持部18,19とを有す
る。側支持部18,19は、中央支持部17の長手方向
(図3および図4の左右方向)に沿う軸線20,21ま
わりに角変位して設定可能とされ、これらの側支持部の
角変位の範囲は、図5で参照符θ2,θ3でそれぞれ示
されている。角度θ2,θ3は、たとえば水平な状態か
ら約45°または60°まで角変位されて起上がる構造
であってもよい。
【0022】臀部支持部5の鉛直軸線8まわりの角変位
可能な角度θ4は、たとえば60°程度であってもよ
く、長手軸線16の左右に等しい角度だけ角変位可能で
ある。
【0023】臀部支持部5の左右両側部には一対の肘掛
け部23,24が設けられ、これらの肘掛け部23,2
4は、基台9に、着脱可能に設けられ、また鉛直軸線2
5,26まわりに角度θ5,θ6だけ角変位可能に設け
られる。こうして、臀部支持部5、さらには足乗せ部6
が角度θ4の範囲で角変位された状態において、乗載さ
れている患者の身体が肘掛け部23,24に衝突するこ
とが防がれる。本発明の一実施例では、図3の各部の寸
法は次のとおりである。すなわち、側支持部18,19
を水平にしたときにおける背もたれ部4の幅W1=50
0mm、中央支持部17の幅W1a=250mm、基台
9の幅W2=600mm、背もたれ部4の長さL1=6
50mm、鉛直軸線8から基台9の前端部までの距離L
2=500mm、鉛直軸線8から足乗せ部6の前端部ま
での距離L3=900mmである。
【0024】背もたれ部4の上部で中央支持部17に
は、人体2の頭部27の後頭部を支持する後頭部支持片
28が取付け部材29によって着脱可能に取付けられ
る。
【0025】図6は、人体測定用ベッド1を用いて頭部
27の脳磁界を検出している状態を示す斜視図である。
脳磁界を検出するための磁界測定アセンブリ30は、導
電体および強磁性材料によって磁気および電界が遮蔽さ
れた遮蔽室内で、一対のアーム31,32の遊端部に、
水平な軸線まわりに角変位して揺動可能に取付けられて
おり、そのアーム31,32の基端部は、建屋内の遮蔽
室の側壁にブラケットによって水平軸線まわりに揺動可
能に設けられる。このアーム31,32の揺動角度を調
整した後、保持するために、一対の支柱33,34が床
から立設される。
【0026】図7は磁界測定アセンブリ30の断面図で
あり、図8はその磁界測定アセンブリ30の下部付近の
拡大断面図である。磁界測定アセンブリ30は、基本的
には、極低温断熱容器を構成する外槽35と、その外槽
35の内方に間隔をあけて設けられる内槽36とを備
え、両槽35,36間には、真空断熱層37が形成さ
れ、その内部にアルミニウム蒸着されたポリエステルフ
ィルムが収納され断熱構造とされる。この内槽36内に
は、液体ヘリウム38が貯留される。
【0027】外槽35は、その下部に、頭部27の少な
くとも頭蓋を覆うヘルメット状の頭部被覆具39を有す
る。内槽36の下部には、脳磁界を検出するための多数
の検出コイルが配置されて固定されており、この検出コ
イルには結合コイルが接続され、各結合コイルはSQU
ID素子に磁気結合される。これらのコイルおよびSQ
UID素子は、液体ヘリウム38内に浸漬される。SQ
UID素子は、超電導リングにジョセフソン接合を有す
る構成を有し、いわゆる直流型または交流型の構成によ
って脳磁界に対応した電気信号を得ることができる。こ
うして人体に、したがって頭部27の軸線125に、磁
界測定アセンブリ30の軸線126を一致させて頭部1
25、磁界測定アセンブリ30のヘルメット上の頭部被
覆具39に装着することが容易に可能になる。
【0028】図9〜図19は前述の原理を示す実施例の
さらに具体的な構成を示す図であり、対応する部分には
同一の参照符を付す。先ず、図9は人体測定用ベッド1
の側方から見た断面図であり、図10はそのベッド1の
平面図である。臀部支持部5の下部には、鉛直軸線8を
有する直円柱状の軸41が固定されており、すべり金物
42,43によって基台9に固定された軸受片44を挟
持し、こうしてすべり軸受45を構成する。
【0029】肘掛け部23,24は、水平な肘掛け片4
6,47と、下方に延びる支持棒48,49をそれぞれ
有し、支持棒48,49の下部は、基台9に形成された
嵌合孔に嵌合/離脱可能である。臀部支持部5および足
乗せ部6が図10の実線で示す状態から軸受45の軸線
8まわりに仮想線50で示されるように角変位したと
き、その角変位を共用するために肘掛け部24が取外さ
れる。このことは、もう1つの肘掛け部46に関しても
同様である。臀部支持部5は、鉛直軸線8まわりにその
外周部51が滑らかな円弧状に形成され、角変位した状
態50であっても、背もたれ部4に当接しないように形
成されている。
【0030】臀部支持部5の前端部には、凹所52に
は、足乗せ部6の突部53が嵌まり込み、両者5,6が
一対のピン7によって長手軸線16に垂直な水平軸線ま
わりに角変位可能に設けられる。ピン7をこれら両者
5,6から取外すことによって、足乗せ部6を臀部支持
部5から離脱することができる。
【0031】背もたれ部4の中央支持部17をピン11
のまわりに角度θ1の範囲で角変位するために、図10
に示されるようにハンドル54が設けられる。図12に
も示されるようにこのハンドル54は、軸55に固定さ
れる。この軸55は、ブラケット56によって基台9に
回転自在に設けられる。回転軸55にはプーリ57が固
定され、さらにブラケット58によって回転自在に支持
された軸59にはもう1つのプーリ60が固定され、こ
れらのプーリ57,60間に歯付きベルト61が巻掛け
られる。軸59には傘歯車62が固定され、この傘歯車
62にはもう1つの傘歯車63が噛み合う。
【0032】図11はハンドル54に関連する構成を示
す側方から見た断面図であり、図12は背もたれ部4を
除去した状態を示す簡略化した平面図であり、図13は
図12のXIII−XIIIから見た簡略化した断面図
である。これらの図面を参照して、傘歯車63の回転軸
線は、長手軸線16に平行であって、水平である。傘歯
車63には、ウォーム64が固定されており、このウォ
ーム64はウォームホイル65に噛み合う。ウォームホ
イル65は、軸部であるピン11に固定される。このピ
ン11には、中央支持部17の背面に固定されたブラケ
ット66がキー67によって相互に一体的に回転される
ように取付けられる。またピン11には、ウォームホイ
ル65がキー67によって一体的に回転するように取付
けられる。このピン11は、基台9に固定されているブ
ラケット69に回転自在に軸受70によって支持され
る。
【0033】背もたれ部4において、中央支持部17に
対して側支持部18,19が角変位可能に設定されるこ
とができるようにするための構造について述べる。図1
4は一方の側支持部19の角変位の構成を示す簡略化し
た断面図であり、図15は図14のXV−XVから見た
一部の断面図である。これらの図面を参照して、中央支
持部17の下部には、長手軸線16に沿って間隔をあけ
て一対のブラケット71,72が固定されており、この
ブラケット71,72によって、操作軸73が角変位可
能に支持されている。操作軸73には、操作片74が固
定される。この操作軸73には爪75が固定され、その
爪75は爪車76の歯に噛み合うことができる。爪75
は、ばね77によってその爪75が爪車76に噛み合う
方向にばね力が与えられ、このばね77は中央支持部1
7に連結される。爪75は、爪車76が図5の軸78ま
わりに時計方向に角変位することを阻止する。軸78に
はアーム79が固定され、このアーム79は一方の側支
持部19の下部に固定される。もう1つのブラケット7
2に関しても同様の構成となっており、対応する部分に
は同一の参照符に添字aを付して示す。軸78は、ブラ
ケット71,72に回転自在に支持される。もう1つの
側支持部18に関しても、長手軸線16を通る鉛直面8
0に関して図15の左右に面対称に構成される。
【0034】基台9を上下に変位する昇降手段15は、
次のように構成される。
【0035】図16はこの昇降手段15の構成を示す側
方から見た縦断面図であり、図17は背もたれ部4を除
去した簡略化した水平断面図であり、図18は図16の
切断面線XIX−XIXから見た簡略化した縦断面図で
ある。これらの図面を参照して、昇降手段15は基本的
には一対のX字状にピン82でピン結合されたリンク8
3,84を有し、パンダグラフを構成する。リンク8
3,84の各端部は台車14の台車本体85に固定され
たブラケット86にピン87によって連結され、またも
う1つのリンク84の一端部は、基台9に固定されたブ
ラケット88にピン89によって連結される。台車本体
85と基台9とには、軸直角断面が大略的にC字状の案
内レール90,91が固定されており、リンク84の他
端部に回転自在に設けられたローラ92はレール90
に、図19に示されるように嵌まり込んで案内される。
またレール91には、もう1つのリンク83の他端部に
回転自在に設けられたローラ93が同様に嵌まり込む。
ローラ93が両端部に固定されている回転軸95にはベ
ルト96が巻掛けられ、このベルトの一端部は、大略的
にU字状に形成された取付け片97に固定される。この
取付け片97は、基台9に固定される。ベルト96は、
取付け片97と基台9との間をとおり、その他端部は、
巻取り軸98に固定される。巻取り軸98には、ウォー
ムホイル100が固定され、このウォームホイル100
は、鉛直軸線を有するウォーム101に噛み合う。ウォ
ーム101は傘歯車102に固定され、この傘歯車10
2は、もう1つの傘歯車103に噛み合う。傘歯車10
3、駆動軸104に固定され、この駆動軸104には、
ハンドル205が取付けられる。傘歯車103は基台9
に取付けられたブラケット105に回転自在に支持さ
れ、さらに巻取り軸98およびウォームホイル100も
また基台9に取付けられているブラケット106に支持
される。このような昇降手段15は、長手軸線16を含
む鉛直面80に関して面対称に構成される。参照符10
7は、ベルト96が巻取り軸98に巻取られて上昇した
上限位置を示す。
【0036】台車14の台車本体85には、長手軸線1
6に垂直な水平回転軸線を有する車輪107が回転自在
に設けられる。この車輪107は、台車本体85に、合
計4個設けられる。車輪107は、大略的に直円柱状で
あり、したがって長手軸線16に平行にのみ移動するこ
とができ、左右に曲ることが困難である。したがって、
本件人体測定用ベッド1を、一側部だけ押しても、長手
軸線16に沿って正確に移動することができ、左右両側
方に移動経路がずれてしまうことがなく、このことによ
って頭部被覆具39への頭部27の挿入を容易にする。
他の実施例として、車輪107は、床に固定されたレー
ルに沿って移動する構成としてもよい。
【0037】再び図11および図12に戻って、基台9
の上部には、鉛直軸線8を中心とする円弧状のラック1
09が固定され、このラック109にはピニオン110
が噛み合う。ピニオン110は、足乗せ部6の下部に鉛
直軸線まわりに回転可能に取付けられる。こうして、足
乗せ部6は、鉛直軸線8まわりにラック109に沿って
案内される。この足乗せ部6には、臀部支持部5側に開
放した切欠き111が形成され、この切欠き111内に
ピン7が嵌まり込む。こうして、突部53に形成された
切欠き111からピン7を取外すことが容易であり、足
乗せ部6の着脱が簡単な作業で可能になる。ピニオン1
10を足乗せ部6に爪などを用いて係止することによっ
て、足乗せ部6が鉛直軸線8まわりに角変位することを
阻止することができ、こうして希望する角度位置で臀部
支持部5および足乗せ部6の鉛直軸線8まわりの位置決
め設定をすることができるようになる。
【0038】図16を参照して、車輪107の回転軸1
14は、比較的小さい隙間115を有する大略的にC字
状のブラケット116によって回転自在に支持されてい
る。このブラケット116の台車本体85に固定された
一端部117には、植込み部118が立設されて固定さ
れ、この植込み部118は外ねじ119を有する。ねじ
119には、内ねじ120を有する操作部材121の前
記内ねじ120が螺合する。この内ねじ120を有する
操作部材121の下端部は、ブラケット116のもう1
つの端部122を図16の下方に押付けることができ
る。操作部材121にハンドル123を取付けて操作部
材121をその軸線まわりに回転することによって、下
端部はブラケット116の端部122を図16の下方に
押付け、したがってこのブラケット116は車輪107
の軸114を締付ける。これによって、車輪107の回
転が阻止され、本件台車14が希望する位置に停止され
て、人体の脳磁波などの測定が可能となる。操作部材1
21をその軸線まわりに回転して図16の上方に変位す
ることによって、ブラケット116の端部122は、図
16の上方に変位することが可能となり、軸114が緩
められて車輪107が回転可能となり、したがって台車
14を移動することができる。このような昇降手段15
もまた、前述の長手軸線16を含む鉛直面80に関して
面対称に構成される。台車14の車輪107,108
は、床に設けられた一対のレール131の凹溝に嵌合し
て移動可能である。この凹溝は、アセンブリ30がアー
ム31,32に支持される水平な軸線に垂直であって、
水平に延びる。
【0039】本発明は、脳磁界の測定のためだけでな
く、その他の被検体の生体の物理量を測定するために、
広範囲に実施することができる。
【0040】
【発明の効果】以上のように本発明によれば、背もたれ
部の中央部の左右両側に設けられた側支持部を、中央支
持部の長手方向に沿う軸線まわりに角変位して設定可能
とし、これによって身体が中心軸線まわりに左または右
に向いて硬直した患者であっても、その顔の前面をたと
えば正面に向けた状態に保持し、これによってたとえば
脳磁界などの身体の測定を容易に行うことができるよう
になる。
【0041】さらに本発明によれば、着座部の臀部支持
部を、鉛直軸線まわりに角変位して設定可能として基台
に取付けることによって、足の方向をその鉛直軸線まわ
りに角変位して、前述の側支持部の角変位に応じて、下
半身が曲って硬直した患者であっても、その身体を確実
に保持し、不安定な姿勢または落下することを防止する
ことができる。
【0042】また本発明によれば、着座部を昇降手段に
よって上下に変位し、また台車によって本件人体測定用
ベッドの長手軸線に平行に移動可能とし、こうして人体
のたとえば頭部を、測定に最適な姿勢とすることが可能
となる。
【0043】さらに本発明によれば、背もたれ部の中央
支持部を水平軸線まわりに角変位してリクライニング構
造とし、また足乗せ部を水平軸線まわりに角変位して設
定可能とし、これによって身体が硬直してリクライニン
グ構造だけでは、測定に最適な頭部などの検査すべき部
位を最適な姿勢にもたらすことができない場合であって
も、足乗せ部の角変位によって測定に最適な頭部などの
姿勢を得ることが可能となる。
【0044】さらに本発明によれば、足乗せ部を取外し
可能とし、これによって足が曲った状態で硬直している
患者であっても、頭部などを測定に最適な姿勢とするこ
とが可能となる。
【0045】また本発明によれば、肘掛け部を基台から
取外して臀部支持部を大きな範囲で角変位し、患者の人
体を支持することができる。またこの肘掛け部を基台に
装着しておくことによって、患者が着座部および背もた
れ部から落下する恐れを無くし、したがって着座部およ
び背もたれ部の幅が比較的小さくても、人体である被検
体を本件人体測定用ベッドに安定に支持することができ
る。着座部と背もたれ部の幅を上述のように小さくする
ことによって、脳磁界などの人体測定のための作業者、
たとえば医師などの作業が容易となり、このように人体
測定用ベッドの小形化が図られることになり、それにも
拘わらず肘掛け部を設けることによって被検体である人
体の安定な支持を可能にしている。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の原理を説明するための一実施例の簡略
化した側面図である。
【図2】図1に示される本発明の原理を説明するための
一実施例の動作状態を説明するための簡略化した側面図
である。
【図3】図1および図2に示される本発明の原理を説明
するための一実施例の背もたれ部4を水平にした状態を
示す簡略化した平面図である。
【図4】図1〜図3に示される本発明の原理を説明する
ための一実施例における背もたれ部4を起こした状態を
示す平面図である。
【図5】背もたれ部4の中央支持部17の左右両側に設
けられた側支持部18,19を簡略化して示す図3の左
方から見た簡略化した側面図である。
【図6】人体測定用ベッド1を磁界測定アセンブリ30
に関連して使用した状態を示す斜視図である。
【図7】磁界測定アセンブリ30の簡略化した断面図で
ある。
【図8】磁界測定アセンブリ30の下部付近の測定状態
を示す断面図である。
【図9】本発明の一実施例のもっと具体的な構成を詳細
に示すための人体測定用ベッド1の縦断面図である。
【図10】図9に示される実施例の平面図である。
【図11】背もたれ部4の中央支持部17をピン11の
まわりに角変位してリクライニング構造とするための構
成を示す縦断面図である。
【図12】中央支持部17を角変位するための構成を示
す簡略化した平面図である。
【図13】中央支持部17を角変位駆動するための構成
を示す図12における切断面線XII−XIIから見た
簡略化した縦断面図である。
【図14】側支持部19を軸線21まわりに角変位する
ための構成を示す簡略化した水平断面図である。
【図15】側支持部19を角変位するための構成を簡略
化して示す断面図である。
【図16】基台9を上下に変位する昇降手段15の構成
を簡略化して示す側方から見た縦断面図である。
【図17】昇降手段15の構成を簡略化して示す水平断
面図である。
【図18】昇降手段15の構成を示す正面から見た簡略
化した縦断面図である。
【図19】昇降手段15におけるリンク84に設けられ
たローラ92に関連する構成を示す断面図である。
【符号の説明】
1 人体測定用ベッド 3 着座部 4 背もたれ部 5 臀部支持部 6 足乗せ部 8 鉛直軸線 9 基台 14 台車 15 昇降手段 16 長手軸線 17 中央支持部 18,19 側支持部 20,21 軸線 23,24 肘掛け部 30 磁界測定アセンブリ 39 頭部被覆具

Claims (8)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 着座部と、その着座部の後部付近から立
    上る背もたれ部とを備え、 背もたれ部は、 中央支持部と、 その中央支持部の左右両側部で中央支持部の長手方向に
    沿う軸線まわりに角変位して測定可能に設けられる側支
    持部とを備えることを特徴とする人体測定用ベッド。
  2. 【請求項2】 着座部は、人体の臀部が乗載される臀部
    支持部を有し、 この臀部支持部は、鉛直軸線まわりに角変位して設定可
    能にして、基台に設けられることを特徴とする請求項1
    記載の人体測定用ベッド。
  3. 【請求項3】 基台は、上下に変位して設定可能な昇降
    手段に設けられることを特徴とする請求項1記載の人体
    測定用ベッド。
  4. 【請求項4】 昇降手段は、人体測定用ベッドの長手軸
    線に平行に移動可能な台車に設けられることを特徴とす
    る請求項1記載の人体測定用ベッド。
  5. 【請求項5】 中央支持部は、着座部の後部付近で、人
    体測定用ベッドの長手軸線に垂直な水平軸線まわりに角
    変位して設定可能に設けられることを特徴とする請求項
    1記載の人体測定用ベッド。
  6. 【請求項6】 着座部は、 人体の臀部が乗載される臀部支持部と、 その臀部支持部の前部で水平軸線まわりに角変位して設
    定可能に設けられる足乗せ部とを有することを特徴とす
    る請求項1記載の人体測定用ベッド。
  7. 【請求項7】 足乗せ部を取外し可能とすることを特徴
    とする請求項6記載の人体測定用ベッド。
  8. 【請求項8】 臀部支持部の左右両側部で、肘掛け部
    を、基台に着脱可能に設けることを特徴とする請求項2
    記載の人体測定用ベッド。
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Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2011513033A (ja) * 2008-03-10 2011-04-28 ニューロネティクス インコーポレイテッド Tmsスタディーのためのコイル位置決め用装置

Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2011513033A (ja) * 2008-03-10 2011-04-28 ニューロネティクス インコーポレイテッド Tmsスタディーのためのコイル位置決め用装置
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