JPH08242580A - Mos駆動回路 - Google Patents

Mos駆動回路

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JPH08242580A
JPH08242580A JP7041772A JP4177295A JPH08242580A JP H08242580 A JPH08242580 A JP H08242580A JP 7041772 A JP7041772 A JP 7041772A JP 4177295 A JP4177295 A JP 4177295A JP H08242580 A JPH08242580 A JP H08242580A
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Yasuhiro Maruyama
康弘 丸山
Hironobu Izumi
啓修 出水
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 スイッチングレギュレータに設けられ、駆動
すべきMOS型電界効果トランジスタMOS2との間の
抵抗を省略できる上、MOS2の製造バラツキにかかわ
らず立ち上がり時間tr,立ち下がり時間tfを最適化
できるMOS駆動回路を提供する。 【構成】 第1バイポーラトランジスタTN5,TN6と、
これに接続された第2バイポーラトランジスタTP5,T
P6とを備える。上記両バイポーラトランジスタのべース
とグランドとの間に接続されたコンデンサC1を備え
る。定電流回路部の電流経路2Aには電流調節用の抵抗
3が介挿される一方、電流経路2Cにはグランド側に
スイッチTN3が介挿され、かつこのスイッチTN3の電源
側端子はコンデンサC1のベース側の端子に接続されて
いる。スイッチTN3をオン、オフさせるデューティ設定
部3を備える。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】この発明はMOS駆動回路に関す
る。より詳しくは、スイッチングレギュレータを構成す
るのに用いられるMOS型電界効果トランジスタを駆動
するための駆動回路に関する。
【0002】
【従来の技術】スイッチングレギュレータとしては、図
4に示すように、AC入力を整流するブリッジダイオー
ドBD1と、1次側コイルL1,L3および2次側コイル
2を有するトランスT1と、スイッチングを行うため
のパワーMOS(電力用MOS型電界効果トランジス
タ)1と、このMOS1を駆動するためのIC(集積回
路)1を備えたものが知られている。ブリッジダイオー
ドBD1の出力端とGND(接地)との間にコンデンサ
200が接続され、これと並列に抵抗R200とツェナーダ
イオードZD200が接続されている。
【0003】IC1の出力端子GAは、抵抗RGを介して
MOS1のゲートGに接続されている。また、MOS1
のソースSとGND(接地)との間には電流検出用抵抗
Rsが介挿されている。この抵抗Rsには、抵抗
204,コンデンサC203が並列に接続され、抵抗R204
とコンデンサC203との接続点がIC1の入力端子Oc
に接続されている。
【0004】SW電源起動後、トランスT1の1次側コ
イルL3、ダイオードD200、コンデンサC201は、抵抗
200とツェナーダイオードZD200を介して整流、平滑
された安定電圧を、IC1の電源入力端子Vccに供給
する。Vcc電圧が供給されると、IC1が動作し、M
OS1のスイッチング動作が始まる。そして、トランス
T1を通じて2次側に電力が伝わる。
【0005】2次側では、ダイオードD201、コンデン
サC202により整流、平滑された出力電圧Voが出力さ
れる。2次側には出力電圧Voを監視するシャントレギ
ュレータSR1があり、次のようにフィードバックを行
う。
【0006】出力電圧Voは抵抗R201,R202によって
分圧され、シャントレギュレータSR1のVref端子
に入力される。シャントレギュレータSR1は、この電
圧が約2.5よりも高いとIKが大となり、フォトカプ
ラPC1の発光側(発光ダイオード)の光量が大とな
る。光量が大となるとフォトカプラPC1の受光側(フ
ォトトランジスタ)はIcが大となって、フィードバッ
ク端子FBの電圧VFBはよりロー(低)となる。この結
果、MOS1のスイッチングのデューティが小さくな
る。すると、2次側への電力伝達量が低下し、出力電圧
Voも低下する。
【0007】これに対し、出力電圧Voが低下してシャ
ントレギュレータSR1のVref端子の入力が2.5
Vよりも低下すると上記と逆の動作が起こる。
【0008】すなわち、Vref低下→Ik小→PC1
の光量小→VFBアップ→MOS1のデューティ大→電力
伝達量大→出力電圧Vo大となる。
【0009】このようにMOS1のスイッチングのデュ
ーティを調整することにより、出力電圧Voが一定に保
つことができる(PWM(パルス幅変調)方式)。この
結果として、Vref端子が2.5Vとなるようにフィ
ードバックが行われ、出力電圧VoはVo=((R201
+R202)/R202)×2.5Vとなる。
【0010】
【発明が解決しようとする課題】ところで、上記MOS
1をスイッチングするために、IC1のGA端子から
は、図5(a)に示すように、略矩形状の波形を持つ電圧
GAが出力される。この出力VGAは抵抗RGを介してM
OS1のゲートへ入力される。このとき、MOS1のゲ
ート・ドレイン間容量CDG(図示せず)がミラー容量と
して働くので、ゲートドライブ電流がドレイン側へバイ
パスされる。この結果、この期間のゲート電圧VGの変
化は遅くなり、図5(b)に示すように、所定の立ち上が
り時間(電圧が全変化量の10%から90%に達する時
間)trと立ち下がり時間(電圧が全変化量の90%か
ら10%に達する時間)tfを持つ波形になる。
【0011】ここで、抵抗RGが小さいときは、tr,
tfが短くなって、スイッチング損失が小さくなるとい
う利点がある。しかし、電流変化率が大きくなるため、
スイッチング時にゲート配線のインダクタンスによる大
きなサージ電圧が発生し、MOS1の定格を超えるおそ
れがある。またノイズの発生により、IC1が誤動作を
起こすおそれがある。逆に、RGが大きいときは、t
r,tfが長くなって、電流変化率は小さくなるため、
サージ電圧は小さくなり、ノイズの発生に起因するIC
1の誤動作も少なくなる。しかし、スイッチング損失は
大きくなる。そこで、従来は、tr,tfを最適化する
ように抵抗RGの値が設定されて、MOS1のスイッチ
ング損失およびサージ電圧を許容範囲内に収めるように
なっている。
【0012】しかしながら、tr,tfの大小は、単に
抵抗RGの値だけに依存するのではなく、RGの値とMO
S1のゲート容量とで構成されるCR時定数の大きさに
依存する。このため、MOS1の製造工程に起因するゲ
ート容量のバラツキによって、tr,tfが影響を受け
るという問題がある。
【0013】また、抵抗RGをIC1とMOS1との間
に外付けしているため、部品数が多くなって、IC1と
MOS1とを1パッケージに収容することが難しいとい
う問題がある。
【0014】そこで、この発明の目的は、駆動すべきM
OS型電界効果トランジスタとの間の抵抗を省略できる
上、MOS型電界効果トランジスタの製造バラツキにか
かわらずtr,tfを最適化することができるMOS駆
動回路を提供することにある。
【0015】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するた
め、請求項1に記載のMOS駆動回路は、変圧器の1次
側に設けられたMOS型電界効果トランジスタをスイッ
チングして、上記変圧器の2次側に一定の出力電圧を出
力するようにしたスイッチングレギュレータに設けら
れ、上記出力電圧の大きさを表すフィードバック信号に
基づいて上記MOS型電界効果トランジスタをオン、オ
フさせるMOS駆動回路であって、電源と上記MOS型
電界効果トランジスタのゲートとの間に介挿された、N
PN型又はPNP型のうち一方の型を持つ第1バイポー
ラトランジスタと、上記MOS型電界効果トランジスタ
のゲートとグランドとの間に介挿され、ベースが上記第
1バイポーラトランジスタのべースに接続されたNPN
型又はPNP型のうち他方の型を持つ第2バイポーラト
ランジスタと、上記両バイポーラトランジスタのべース
とグランドとの間に接続されたコンデンサと、電源とグ
ランドとの間に、電流ミラー回路を構成して互いに等し
い電流を流すことができる少なくとも2系統の電流経路
を含む定電流回路部とを備え、上記定電流回路部の一の
電流経路には電流調節用の抵抗が介挿される一方、上記
定電流回路部の別の電流経路にはグランド側にスイッチ
が介挿され、かつこのスイッチの上記電源側の端子は上
記コンデンサのベース側の端子に接続されており、上記
フィードバック信号を受けて、上記スイッチを、上記フ
ィードバック信号が大きくなるにつれてデューティを大
きくする一方、上記フィードバック信号が小さくなるに
つれてデューティを小さくしてオン、オフするデューテ
ィ設定部を備えたことを特徴としている。
【0016】また、請求項2に記載のMOS駆動回路
は、請求項1に記載のMOS駆動回路において、上記定
電流回路部の上記電流調節用の抵抗は複数の部分に区分
され、上記抵抗の各部分に対して並列に、外部からの電
力によって短絡され得る素子が接続されていることを特
徴としている。
【0017】
【作用】請求項1のMOS駆動回路は次のように動作す
る。説明の便宜上、駆動すべきMOS型電界効果トラン
ジスタ(以下「MOS」と略記する。)はNチャネル型
であり、これに応じて第1バイポーラトランジスタはN
PN型、第2バイポーラトランジスタはPNP型である
ものとする。
【0018】デューティ設定部が定電流回路部のスイッ
チをオフすると、定電流回路部からコンデンサ側へ一定
の電流、すなわち、定電流回路部の一の電流経路に介挿
された電流調節用の抵抗によって定められた電流値と等
しい大きさの電流が流れて、上記コンデンサはこの電流
値に応じた一定の勾配で充電されるとともに、NPN型
第1バイポーラトランジスタのべースに電流が流れ込
む。したがって、このNPN型第1バイポーラトランジ
スタがオンしてMOSのゲート電圧が立ち上がり、この
結果、MOSがオンする。このMOSのゲート電圧の立
ち上がり時間は、上記NPN型第1バイポーラトランジ
スタのべース電流に依存する。したがって、上記定電流
回路部がコンデンサ側に流す電流に依存し、上記コンデ
ンサと上記電流調節用の抵抗との時定数に依存する。な
お、MOSのゲート電圧が立ち上がり、高電位にある
間、PNP型第2バイポーラトランジスタは、べースが
エミッタよりも高電位に維持され、オフ状態とされる。
【0019】一方、上記デューティ設定部が上記定電流
回路部の上記スイッチをオンすると、上記コンデンサに
蓄積された電荷が上記スイッチを通してグランド側へ一
定の電流値で、すなわち、上記定電流回路部の一の電流
経路に介挿された電流調節用の抵抗によって定められた
電流値で流れる。上記コンデンサはこの電流値に応じた
一定の勾配で放電される。このとき、上記NPN型第1
バイポーラトランジスタはべースがエミッタよりも低電
位となってオフし、上記PNP型第2バイポーラトラン
ジスタはベースがエミッタよりも低電位となってオンす
る。この結果、上記MOSのゲート電圧は立ち下がり、
MOSはオフする。このMOSのゲート電圧の立ち下が
り時間は、上記PNP型第2バイポーラトランジスタの
ベース電流に依存する。したがって、上記定電流回路部
の上記スイッチを通してグランド側へ流れる電流に依存
し、上記コンデンサと上記電流調節用の抵抗との時定数
に依存する。
【0020】このように、このMOS駆動回路によれ
ば、駆動すべきMOSのゲート電圧の立ち上がり時間、
立ち下がり時間は、上記コンデンサと電流調節用の抵抗
との時定数に依存し、この時定数により調節される。し
たがって、上記MOSとの間の抵抗(図4中のRG)が
不要となる。つまり、RGが無くとも、サージ電圧を抑
え、ノイズも低減でき、かつスイッチング損失も小さく
できる。また、このようにしてRGを省略した場合、M
OSのゲート電圧の立ち上がり時間、立ち下がり時間は
ゲート容量のバラツキの影響を受けなくなり、ほぼ上記
時定数による設定通りの値になる。したがって、MOS
の製造バラツキにかかわらず立ち上がり時間、立ち下が
り時間が最適化される。また、RGを省略した場合、こ
のMOS駆動回路をIC(集積回路)化したものとMO
Sとを1パッケージに容易に収容することができる。
【0021】なお、デューティ設定部がフィードバック
信号に基づいて上記スイッチのデューティを調節するの
で、MOSのスイッチングのデューティも調整され、ス
イッチングレギュレータの出力電圧は、従来と同様に一
定に保たれる。
【0022】また、駆動すべきMOSがPチャネル型で
あるときは、これに応じて第1バイポーラトランジスタ
はPNP型、第2バイポーラトランジスタはNPN型に
設定される。MOS駆動回路の動作は、電流の向き、電
圧の立ち上がり、立ち下がりが逆になる以外は上記と同
様である。
【0023】また、請求項2のMOS駆動回路では、上
記定電流回路部の上記電流調節用の抵抗は複数の部分に
区分され、上記抵抗の各部分に対して並列に、外部から
の電力によって短絡され得る素子が接続されているの
で、このMOS駆動回路を作製した後に、上記抵抗の各
部分に対して並列に接続された素子を個々に短絡させて
上記抵抗の値を微調すること(いわゆるトリミング)が
可能となる。したがって、上記MOSの立ち上がり時
間、立ち下がり時間が容易に調整され得る。
【0024】
【実施例】以下、この発明のMOS駆動回路を実施例に
より詳細に説明する。
【0025】図1は、一実施例のMOS駆動回路を有す
るIC(集積回路)2と、このIC2によって駆動され
るMOS2を示している。IC2の出力端子GAはMO
S2のゲートに接続されている。このMOS2とIC2
は、図4に示したスイッチングレギュレータにおいて、
MOS1とIC1の代わりに用いられ、このスイッチン
グレギュレータの一部を構成するようになっている。な
お、MOS2はMOS1と同一のものである。
【0026】図1に示すように、このIC2は、出力部
1と、定電流回路部2と、デューティ設定部3を備えて
いる。
【0027】上記出力部1は、電源Vcc(この例では
Vcc=18V)とGA端子との間に接続された第1バ
イポーラトランジスタとしてのNPNトランジスタ
N5,TN6と、GA端子とグランドとの間に接続された
NPNトランジスタTN7,TN9を備えている。NPNト
ランジスタTN5,TN6はダーリントン接続されており、
後段トランジスタTN6のベース、エミッタ間にはバイア
ス設定用抵抗R6が接続されている。NPNトランジス
タTN7,TN9もまた、ダーリントン接続されている。前
段トランジスタTN7のベース、エミッタ間にバイアス設
定用抵抗R4が接続され、後段トランジスタTN9のベー
ス、エミッタ間に、バイアス設定用抵抗R5と、デュー
ティ設定部3の一部を構成するNPNトランジスタTN8
とが接続されている。
【0028】上記GA端子とNPNトランジスタTN9
べースとの間、上記GA端子とNPNトランジスタTN7
のべースとの間に、互いに電流ミラー回路を構成する第
2のバイポーラトランジスタとしてのPNPトランジス
タTP5,TP6が接続されている。これらのPNPトラン
ジスタTP5,TP6のベースはNPNトランジスタTN5
べースに接続されている。
【0029】上記NPNトランジスタTN6,TN9のエミ
ッタ面積は、必要ならばMOS2のゲート容量を瞬時に
充電できるように、十分大きく設定されている。
【0030】さらに、NPNトランジスタTN5およびP
NPトランジスタTP5,TP6のべースとグランドとの間
にはコンデンサC1が接続されている。
【0031】上記定電流回路部2は、電源Vcc#(こ
の例ではVcc#=13.2V)とグランドとの間に3
系統の電流経路2A,2B,2Cを含んでいる。
【0032】電流経路2Aには、PNPトランジスタT
P1と、NPNトランジスタTN1と、電流調節用の抵抗R
3が介挿されている。電流経路2Bには、PNPトラン
ジスタTP2と、NPNトランジスタTN2が介挿されてい
る。また、電流経路2Cには、PNPトランジスタTP3
と、スイッチとしてのNPNトランジスタTN3が介挿さ
れている。このNPNトランジスタTN3のコレクタ側の
端子はコンデンサC1のベース側の端子に接続されてい
る。
【0033】3つのPNPトランジスタTP1,TP2,T
P3のベース、エミッタは電流ミラー回路を構成するよう
に互いに共通に接続されており、この結果、電流経路2
A,2B,2Cに互いに等しい電流を流すことができる
ようになっている。なお、PNPトランジスタTP4は、
各PNPトランジスタTP1,TP2,TP3のベース電流を
グランドに逃がすためのものである。
【0034】定電圧源Vs(この例ではVs=4V)と
グランドとの間にバイアス設定用抵抗R1,R2が直列に
接続されており、この抵抗R1,R2間に上記NPNトラ
ンジスタTN1のベースが接続されている。抵抗R1,R2
およびR3によってNPNトランジスタTN1のバイアス
が設定される。これにより、電流経路2Aを流れる電流
の大きさが定められ、これに伴って残りの電流経路2
B,2Cを流れる電流の大きさも定められる。
【0035】さらに、電流経路2B,2CのNPNトラ
ンジスタTN2,TN3のべース、エミッタは電流ミラー回
路を構成するように互いに共通に接続されている。この
結果、電流経路2CからコンデンサC1側へ電流が分岐
して流れ、またはコンデンサC1側から電流経路2Cに
電流が流れ込んだとしても、電流経路2B,2Cには略
同じ大きさの電流が流れるようになっている。なお、N
PNトランジスタTN2のコレクタ、べース間は、ベース
電流を得るために短絡されている。また、NPNトラン
ジスタTN2,TN3のベース、エミッタ間に、デューティ
設定部3の一部を構成するNPNトランジスタTN4が接
続されている。
【0036】上記デューティ設定部3は、発振器OSC
1と、コンパレータCMP1と、NPNトランジスタT
N8,TN4とからなっている。発振器OSC1は一定周期
の三角波形の信号Voscを出力する。コンパレータC
MP1は、発振器OSC1の出力電圧Voscと、フィ
ードバック端子FBに入力される電圧VFBとを受けて、
VoscがVFBよりも低いときH(高)レベル、Vos
cがVFBよりも高いときL(低)レベルをとる矩形波形
の信号Vcを出力する。この矩形波形の信号Vcは、H
レベルにあるときMOS2をオンすべきことを表し、L
レベルにあるときMOS2をオフすべきことを表す。発
振器OSC1の出力Voscが三角波形であるから、こ
の矩形波形の信号Vcは、フィードバック電圧VFBが大
きくなるにつれてデューティが大きくなる一方、フィー
ドバック電圧VFBが小さくなるにつれてデューティが小
さくなる。NPNトランジスタTN8,TN4はコンパレー
タCMP1の出力に応じてオン、オフする。
【0037】このMOS駆動回路は全体として次のよう
に動作する。
【0038】デューティ設定部3のコンパレータCMP
1が出力する矩形波形の信号VcがHレベルにあると
き、NPNトランジスタTN4がオンして、定電流回路部
2のNPNトランジスタTN3がオフする。これにより、
定電流回路部2からコンデンサC1側へ一定の電流、す
なわち、定電流回路部2の電流経路2Aに介挿された抵
抗R3によって定められた電流値と等しい大きさの電流
が流れて、上記コンデンサC1はこの電流値に応じた一
定の勾配で充電されるとともに、NPNトランジスタT
N5,TN6のべースに電流が流れ込む。したがって、この
NPNトランジスタTN5,TN6がオンして、図2に示す
ようにMOS2のゲート電圧VGAが立ち上がる。このM
OS2のゲート電圧VGAの立ち上がり時間trは、上記
NPNトランジスタTN5,TN6のべース電流に依存す
る。したがって、電流経路2AがコンデンサC1側に流
す電流に依存し、上記コンデンサC1と抵抗R3との時定
数に依存する。なお、MOS2のゲート電圧が立ち上が
り、高電位にある間、PNPトランジスタTP5,T
P6は、べースがエミッタよりも高電位に維持され、オフ
状態とされる。
【0039】一方、デューティ設定部3の矩形波形の信
号VcがLレベルにあるとき、NPNトランジスタTN4
がオフして、定電流回路部2のNPNトランジスタTN3
がオンする。これにより、コンデンサC1に蓄積された
電荷がNPNトランジスタTN3を通してグランド側へ一
定の電流値で、すなわち、上記定電流回路部2の電流経
路2Aに介挿された抵抗R3によって定められた電流値
で流れる。コンデンサC1はこの電流値に応じた一定の
勾配で放電される。このとき、NPNトランジスタ
N5,TN6はべースがエミッタよりも低電位となってオ
フし、PNPトランジスタTP5,TP6はベースがエミッ
タよりも低電位となってオンする。この結果、図2に示
すようにMOS2のゲート電圧VGAは立ち下がる。この
MOS2のゲート電圧VGAの立ち下がり時間tfは、上
記PNPトランジスタTP5,TP6のベース電流に依存す
る。したがって、電流経路2Aの上記NPNトランジス
タTN3を通してグランド側へ流れる電流に依存し、上記
コンデンサC1と抵抗R3との時定数に依存する。
【0040】このように、このMOS駆動回路によれ
ば、駆動すべきMOS2のゲート電圧の立ち上がり時間
tr、立ち下がり時間tfは、コンデンサC1と抵抗R3
との時定数に依存し、この時定数により調節される。し
たがって、GA端子とMOS2との間の抵抗(図4中の
G)が不要となる。つまり、RGが無くとも、サージ電
圧を抑え、ノイズも低減でき、かつスイッチング損失も
小さくできる。また、上記NPNトランジスタTN6,T
N9のエミッタ面積は十分大きく設定されているので、こ
のようにしてRGを省略した場合、MOS2のゲートが
実質的に電圧制御になる。つまり、MOS2のゲート電
圧の立ち上がり時間tr、立ち下がり時間tfはゲート
容量のバラツキの影響を受けなくなり、ほぼ上記時定数
による設定通りの値になる。したがって、MOS2の製
造バラツキにかかわらず立ち上がり時間tr、立ち下が
り時間tfを最適化することができる。また、このよう
にしてRGを省略した場合、このMOS駆動回路を含む
IC2とMOS2とを1パッケージに容易に収容するこ
とができる。
【0041】また、図3に示すように、上記定電流回路
部2の抵抗R3を複数の部分R3a,R3b,R3c,R3d
区分し、上記抵抗R3の各部分に対して、外部からの電
力によって短絡され得る素子を接続しても良い。この例
ではR3b,R3c,R3d部分に対して並列に、ツェナーダ
イオードZD1,ZD2,ZD3を接続している。各ツ
ェナーダイオードZD1,ZD2,ZD3の両端には電
極パッドPAD1,PAD2,PAD3,PAD4を設
けておく。このようにした場合、外部から隣り合う電極
パッドPAD1,PAD2,PAD3,PAD4を通して電力を印加
することにより、ツェナーダイオードZD1,ZD2,ZD3
を個々に短絡させて上記抵抗R3の値を微調すること
(いわゆるトリミング)ができる。したがって、上記M
OS2の立ち上がり時間tr、立ち下がり時間tfを容
易に調整することができる。
【0042】
【発明の効果】以上より明らかなように、請求項1のM
OS駆動回路によれば、駆動すべきMOSのゲート電圧
の立ち上がり時間、立ち下がり時間は、出力部の両バイ
ポーラトランジスタのベースとグランドとの間に接続さ
れたコンデンサと、定電流回路部の電流調節用の抵抗と
の時定数に依存し、この時定数により調節される。した
がって、上記MOSとの間の抵抗(図4中のRG)を省
略することができる。つまり、RGが無くとも、サージ
電圧を抑え、ノイズも低減でき、かつスイッチング損失
も小さくできる。このようにしてRGを省略した場合、
MOSのゲート電圧の立ち上がり時間、立ち下がり時間
はゲート容量のバラツキの影響を受けなくなり、ほぼ上
記時定数による設定通りの値になる。したがって、MO
Sの製造バラツキにかかわらず立ち上がり時間、立ち下
がり時間を最適化することができる。また、RGを省略
した場合、このMOS駆動回路をIC(集積回路)化し
たものとMOSとを1パッケージに容易に収容すること
ができる。
【0043】また、請求項2のMOS駆動回路では、上
記定電流回路部の上記電流調節用の抵抗は複数の部分に
区分され、上記抵抗の各部分に対して並列に、外部から
の電力によって短絡され得る素子が接続されているの
で、このMOS駆動回路を作製した後に、上記抵抗の各
部分に対して並列に接続された素子を個々に短絡させて
上記抵抗の値を微調すること(いわゆるトリミング)が
できる。したがって、上記MOSの立ち上がり時間、立
ち下がり時間を容易に調整することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 この発明の一実施例のMOS駆動回路を有す
るICと、このICによって駆動されるべきMOSとを
示す回路図である。
【図2】 上記MOSのゲート電圧の波形を示す図であ
る。
【図3】 電流調節用の抵抗の構成を示す図である。
【図4】 スイッチングレギュレータの回路構成を示す
図である。
【図5】 ICとMOSとの間に設けられた抵抗RG
両端の電圧波形を比較して示す図である。
【符号の説明】
1 出力部 2 定電流回路部 3 デューティ設定部 FB フィードバック端子 GA ICの出力端子
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.6 識別記号 庁内整理番号 FI 技術表示箇所 H03K 17/567 9184−5K H03K 17/56 D

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 変圧器の1次側に設けられたMOS型電
    界効果トランジスタをスイッチングして、上記変圧器の
    2次側に一定の出力電圧を出力するようにしたスイッチ
    ングレギュレータに設けられ、上記出力電圧の大きさを
    表すフィードバック信号に基づいて上記MOS型電界効
    果トランジスタをオン、オフさせるMOS駆動回路であ
    って、 電源と上記MOS型電界効果トランジスタのゲートとの
    間に介挿された、NPN型又はPNP型のうち一方の型
    を持つ第1バイポーラトランジスタと、 上記MOS型電界効果トランジスタのゲートとグランド
    との間に介挿され、ベースが上記第1バイポーラトラン
    ジスタのべースに接続されたNPN型又はPNP型のう
    ち他方の型を持つ第2バイポーラトランジスタと、 上記両バイポーラトランジスタのべースとグランドとの
    間に接続されたコンデンサと、 電源とグランドとの間に、電流ミラー回路を構成して互
    いに等しい電流を流すことができる少なくとも2系統の
    電流経路を含む定電流回路部とを備え、 上記定電流回路部の一の電流経路には電流調節用の抵抗
    が介挿される一方、上記定電流回路部の別の電流経路に
    はグランド側にスイッチが介挿され、かつこのスイッチ
    の上記電源側の端子は上記コンデンサのベース側の端子
    に接続されており、 上記フィードバック信号を受けて、上記スイッチを、上
    記フィードバック信号が大きくなるにつれてデューティ
    を大きくする一方、上記フィードバック信号が小さくな
    るにつれてデューティを小さくしてオン、オフするデュ
    ーティ設定部を備えたことを特徴とするMOS駆動回
    路。
  2. 【請求項2】 請求項1に記載のMOS駆動回路におい
    て、 上記定電流回路部の上記電流調節用の抵抗は複数の部分
    に区分され、 上記抵抗の各部分に対して並列に、外部からの電力によ
    って短絡され得る素子が接続されていることを特徴とす
    るMOS駆動回路。
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Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
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