JPH08238228A - 磁気共鳴イメージング装置 - Google Patents

磁気共鳴イメージング装置

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JPH08238228A
JPH08238228A JP7045944A JP4594495A JPH08238228A JP H08238228 A JPH08238228 A JP H08238228A JP 7045944 A JP7045944 A JP 7045944A JP 4594495 A JP4594495 A JP 4594495A JP H08238228 A JPH08238228 A JP H08238228A
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賢治 滝口
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Abstract

(57)【要約】 (修正有) 【目的】 MRI装置において画像取得時間以上の時間
分解能で、刺激付与時における画像信号強度の変化を検
出する。 【構成】 計測したい部位を高周波磁場11によって少
なくとも2回励起し、画像を再構成するのに必要な数の
エコー16を得るイメージング方法を用いて、被検体に
刺激を与えた場合の活性化領域の変化を観測するに際
し、1枚の画像を取得する計測を繰返して行い、その際
高周波磁場の印加タイミングに合せて刺激の印加タイミ
ングを取るとともに、計測ごとに刺激を与えるまでの遅
延時間が異なるようにする。このように得られた複数の
画像S1〜Snの差分を取ることにより、該印加タイミン
グ間隔TRを時間分解能として画像信号強度の変化を検
出することができる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は磁気共鳴イメージング
(以下、MRIという)装置によるに関し、特に高速イ
メージング方法を利用して、被検体の活性化領域の信号
変化の観測を行なうためのMRI装置に関する。
【0002】
【従来の技術】従来、MRIにおいて高速に画像を取得
する方法として、いわゆるブリップエコープラナーシン
グルパルス法(BEST法又はMBEST法)あるい
は、いわゆる勾配エコープラナー法(GEPI法)等が
知られている(例えば、「エコープラナー法を用いた
0.5Tにおけるスナップショットイメージング」(Sn
apshot Imaging at 0.5T Using Echo-Planar Techniqu
s、R.J.Ordidge: A.Howseman,R.Coxon, et al. Magn. R
eson. Med.,10 227(1989)、「標準スキャナにおける超
高速インターリーブ勾配エコープラナーイメージング」
(Ultrafast Interleaved Gradient-Echo-Planar Imagi
ng on a Standerd Scanner: G.C. McKinnon :Magn. Res
on. Med., 30 609(1993)等)。BEST法又はMBES
T法は計測したい部位を高周波磁場によって励起し、読
み出し傾斜磁場をその振幅の極性を反転させながら印加
して、1回の励起で少なくとも2個のエコーを連続して
発生し、画像を再構成するのに必要な数のエコーを得る
方法である。またGEPI法は、計測したい部位を高周
波磁場によって少なくとも2回励起し、読み出し傾斜磁
場をその振幅の極性を反転させながら印加して、画像を
再構成するのに必要な数のエコーを得る方法であって、
さらに1つの画像取得につきインターリーブ法で複数の
フーリエ空間ラインを得るIGEPI法などもある。
【0003】図4にGEPI法又はIGEPI法のパル
スシーケンスの1例を示すように、スライス用傾斜磁場
Gz12をパルス状に印加しながら高周波磁場11を印
加した後、負の極性の位相エンコード用傾斜磁場Gy1
3を印加し、さらに正の極性の位相エンコード用傾斜磁
場Gy14を1エンコードステップずつブリップ状に印
加するとともに読み出し用傾斜磁場Gx15をその極性
を反転させながら印加して、m個(図では8個)のエコ
ーを発生させる。画像を再構成するのに必要なエコー数
をm×nとすると、傾斜磁場Gy13の印加をmエンコ
ードステップずつ変化させながら高周波磁場による励起
をn回繰り返し、1枚の画像を得る。このようなパルス
シーケンスにおいて1回の高周波磁場印加から次の高周
波磁場印加までの時間(繰り返し時間)TRは通常0.
1秒のオーダーである。従って繰り返し回数(n)×繰
り返し時間TRで1枚の画像が取得できることになる。
【0004】ところで近年このような高速計測法を用い
て刺激による活性化領域における信号変化を検出するこ
とが報告されている。例えば、手の指を動かした場合の
脳の活性化を調べたもの(「タスク活性化中のヒト脳機
能のEPI時間経過」(TimeCourse EPI of Human Brai
n Function during Task Activation : P.A.Bandettin
i, E.C.Wong, R.S.Hinks, et al.Magn. Reson. Med., 2
5 390(1992)や、光刺激に対する脳の活性化を調べたも
の(「ヒト1次視覚皮質における光刺激誘導信号変化の
テスラグラディエント読出しエコー特性」 Tesla Gradi
ent Recalled Echo Characteristics of Photic Stimul
ation-Induced Signal Changes in theHuman Primary V
isual Cortex :R.S.Menon, Seiji Ogawa, et al. Magn.
Reson.Med., 30 380(1993))等が報告されている。
【0005】ここでは指の運動を行なうことにより、又
は光、音などの外部からの刺激を与えることにより脳を
活性化させ、上記高速計測法を用いて脳内の活性化領域
を計測したものである。活性化領域の検出法は、図5に
示すように刺激を与えない場合、即ち脳が活性化されて
いない状態で画像51を取得し、次いで刺激を与えた場
合、即ち脳が活性化されている状態で画像52を取得
し、これら2つの画像の差分を取る。一般に、刺激によ
る活性化領域は画像内の組織に紛れて観察することが困
難であるが、このように差分を取ることにより、活性化
領域のみを画像化53することが可能となる。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】このように従来技術に
よれば、被検体を刺激した場合における刺激による活性
化領域の検出は、刺激を与えた場合の画像と刺激を与え
ない場合の画像とをそれぞれ別個に取得することが必要
であるため、時系列に同一断面を画像化した場合、各画
像の同一画素の時間的変化の上限、即ち時間分解能は1
枚の画像を取得するのに要する時間となる。例えば前述
のGEPI法の場合、既に述べたように画像取得に要す
る時間は(繰り返し時間TR)×(繰り返し回数n)で
あり、数100ミリ秒となる。また1回の励起で画像再
構成に必要なエコーを取得するBEST法等ではGEP
I法に比べ画像取得時間が短縮されるが、この場合でも
100ミリ秒程度の時間を要する。このように従来のイ
メージング方法では、活性化領域における信号変化の検
出の時間分解能が画像取得の時間間隔に制約されるとい
う問題があった。
【0007】本発明の目的は活性化領域における信号変
化の検出の時間分解能を向上させ、画像取得の時間間隔
よりも短い時間分解能で活性化領域における信号の変化
が検出可能なイメージング方法を実現するMRI装置を
提供することにある。
【0008】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成する本発
明によるMRI装置は、被検体の任意の部位を高周波磁
場によって励起し、再構成するのに必要な数のエコーを
計測して1枚の画像を得る核磁気共鳴イメージング方法
を繰返して同一部位の画像を少なくとも2枚取得するイ
メージング手段と、各々のエコー計測の期間中に一定間
隔をもって異なるタイミングで刺激を印加する刺激印加
手段と、これら刺激印加タイミングの異なる画像の差分
を取る差分手段とを備えたものである。
【0009】1枚の画像を得るためのイメージング法と
しては、公知の高速イメージング法が採用できるが、好
適な態様では、計測したい部位を該高周波磁場によって
少なくとも2回励起し、画像を再構成するのに必要な数
のエコーを得る方法を用いる。この際、被検体に刺激を
印加するタイミングを高周波磁場の印加タイミングに同
期させる。
【0010】別な好適な態様では、イメージグ法とし
て、計測したい部位を該高周波磁場によって励起し、1
回の励起で少なくとも2個のエコーを連続して発生し、
画像を再構成するのに必要な数のエコーを得る方法を用
い、被検体に刺激を印加するタイミングは、エコーを画
像再構成する計算機に取込むタイミングに同期させる。
【0011】
【作用】本発明のMRI装置では、1回の計測における
刺激の印加タイミングに遅延時間を持たせ、この遅延時
間が複数の画像でそれぞれ一定の間隔をもって異なるよ
うにし、得られた複数の画像の差分を取るようにしたの
で、1つの画像とその次に取得された画像との差は遅延
時間の差(一定の間隔)と同じ刺激印加時間の差を持つ
ことになるので、これらの差分を取ることにより刺激に
よる活性化領域についてこの時間差の分、異なる状態の
画像を得ることことができる。即ち画像ごとの遅延時間
の差が時間分解能となる。
【0012】1枚の画像を取得する計測法として、計測
したい部位を高周波磁場によって少なくとも2回以上励
起する方法が採用される場合には、刺激を印加するタイ
ミングを高周波磁場の印加タイミングに同期させること
により、活性化領域の時間分解能を最高で高周波磁場の
照射間隔とすることができる。また、計測法として1回
の励起で複数のエコーを連続して発生し、画像を再構成
するのに必要な数のエコーを得る方法が採用される場合
には、刺激を印加するタイミングを計算機へのエコー取
込のタイミングと同期させることにより、時間分解能は
最高で1エコーの取り込み時間とすることができる。
【0013】
【実施例】以下、本発明の実施例を図面に基づいて詳細
に説明する。図4は本発明が適用されるMRI装置の構
成の概要を示すもので、本装置はイメージング手段とし
て静磁場を発生する静磁場コイル1と、傾斜磁場を発生
する傾斜磁場発生部2と、被検体7にラーモア周波数の
高周波磁場を送信し及び高周波信号を受信するプローブ
3と、傾斜磁場発生部2に電源を供給するための電源4
と、プローブ3に対して高周波磁場の送信及び受信を行
なうための送受信機5と、電源4及び送受信機5を制御
する計算機6とを備えている。更にこれらイメージング
手段とは別に図示しないが、被検体7に所定のタイミン
グで光、音などの刺激を与えるための刺激印加手段が設
けられる。
【0014】プローブ3は被検体7の撮影対象とする領
域に移動できる。送受信機5はプローブ3にパルス状の
高周波を印加するとともに、プローブ3が検出した被検
体の発生する核磁気共鳴信号(エコー信号)を受信し
て、計算機6に送る。この際、エコー信号は図示されて
いないA/D変換器により所定のサンプリング時間で取
込まれデジタル信号として計算機6に送られる。計算機
6はフーリエ変換等画像再構成のための演算を行なうと
ともに複数の画像について後述する差分を取る処理を行
う。傾斜磁場発生部2は、静磁場の方向及びこれと直交
する2方向の3方向に沿って、磁場の強度にそれぞれ傾
斜をつけるための傾斜磁場を発生する3組のコイルを有
している。これらの傾斜磁場は、高周波磁場によって励
起される領域(スライス面)を決めるとともに励起され
た領域から発生する核磁気共鳴信号(エコー信号)に位
置情報を与えるもので、それぞれ読み出し用傾斜磁場G
x、位相エンコード用傾斜磁場Gy、スライス用傾斜磁
場Gzと呼ばれる。これらの傾斜磁場の制御また高周波
パルスの制御は計測法によって決まる所定のパルスシー
ケンスに従って、計算機6を介して行なわれる。
【0015】図1に本発明の第1の実施例によるパルス
シーケンスを示す。このパルスシーケンスはGEPI法
によるものである。以下、これに基づいて、本実施例の
動作を説明する。まず、高周波磁場11とz方向に磁場
強度を傾斜させる傾斜磁場Gz12を、高周波磁場印加
の時にパルス状に正の極性に印加後続いて負の極性に印
加して、計測したい領域を励起する。次に高周波磁場印
加後、x方向に磁場強度を傾斜させる傾斜磁場Gx15
をT時間負の極性に印加する。次いで傾斜磁場Gxの振
幅の極性を反転し、以後2T時間毎に、傾斜磁場Gx1
5の振幅の極性を交互に反転させながら傾斜磁場Gx1
5の印加を繰り返す。同じく高周波磁場を印加後、y方
向に磁場強度を傾斜させる傾斜磁場Gy13を負の極性
に印加する。その後正の極性の傾斜磁場Gy14を、1
エンコードステップ分ずつ2T時間毎にT時間より短い
t時間印加する。この間、傾斜磁場Gx15の振幅と印
加時間の積の総和量が0となるごとにエコー16が発生
し、これらのエコー16は計算機6に格納される。この
1回の励起で発生するエコー数をmとすると、画像再構
成のために必要なエコー数をm×nとすると、傾斜磁場
Gy13の印加をmエンコードステップずつ変化させな
がら高周波磁場による励起をn回繰り返すことになる。
【0016】本実施例ではこのような高周波磁場の印加
タイミングに同期して刺激印加手段により被検体に対し
光や音による刺激を与える。この際、1回目の計測では
最初の高周波磁場11の印加タイミングで、即ち計測開
始の時刻0から刺激を与えてエコーを計測し、得られた
エコーから像再構成した画像をS1とする。次いで2回
目の計測では、2番目の高周波磁場11の印加タイミン
グと同期して、即ち計測開始後のTRの遅延時間後に刺
激を与えてエコーを計測し、得られたエコーから像再構
成した画像をS2とする。このようにn回目の計測ま
で、順次TRの間隔で遅延時間を大きくしながら刺激を
与えて計測し、S1〜Snのn個の画像を得る。
【0017】このように得られた各画像の各画素の信号
強度は画像取得時間nTRの平均強度を表している。S
1の各画素の信号強度はnTR時間の刺激状態における
平均信号強度であり、一方S2の各画素の信号強度は、
刺激がTR時間遅延して与えられるため、(n−1)T
R時間の刺激状態における平均信号強度と考えることが
できる。従ってS1とS2との差分を取ることにより、時
刻0から時刻TRまでの刺激による信号強度変化を知る
ことができる。同様にして、計測開始後の時刻2TRか
ら刺激を与えて信号を計測し、得られた信号から像再構
成した画像S3とS2との差分を取ることにより、時刻T
Rから時刻2TR迄の信号強度変化を知ることができ
る。このようにしてnTRの計測時間即ち画像取得時間
に対して、高周波磁場の照射間隔TRの時間分解能で各
画素の信号変化を調べることができる。
【0018】以上説明したように本実施例のMRI装置
によれば、信号計測中に刺激を一定間隔で遅延して与
え、計測開始時から刺激を与えるまでの遅延時間の異な
る画像をそれぞれ取得し、これらの画像の差分を取るこ
とにより活性化領域を得ることができ、その時間分解能
は遅延時間の差によって決まることになる。即ち、画像
取得時間とは無関係に時間分解能を高くすることができ
る。
【0019】尚、図示する実施例では、各計測ごとの刺
激の遅延時間の間隔は繰り返し時間TRである場合につ
いて説明したが、刺激の印加タイミングと高周波磁場の
印加タイミングが同期していれば、遅延時間の間隔はこ
れに限定されるものではなく、例えば2TRづつ遅延時
間をずらして刺激を印加してもよい。また本実施例にお
けるパルスシーケンスは、さらに所定の加算やインター
リーブ法を併用することも可能である。
【0020】次に本発明の第2の実施例として、1回の
励起で像再構成に必要な全てのエコーを計測する、いわ
ゆるBEST法に適用した場合を図2を参照して説明す
る。図2に示すパルスシーケンスは、高周波磁場11と
傾斜磁場Gz12の印加、高周波磁場印加後の反転する
読み出し用傾斜磁場Gx15の印加及び位相エンコード
用傾斜磁場Gy13、14の印加は、図1のパルスシー
ケンスと同様であるが、傾斜磁場Gxは画像に必要なエ
コー数nだけ与えられる。
【0021】図3に示すプローブ3で検出されたエコー
信号は、高周波送受信機5で受信された後、A/D変換
器で所定のサンプリング時間で取込まれデジタル化され
計算機6に送出されるが、本実施例ではこのようなA/
D変換器の動作開始に同期して刺激を与える。即ち、ま
ず1回目の計測では計測開始の時刻0から刺激を与えて
信号を計測し、得られた信号から像再構成した画像をS
1とする。2回目の計測では計測開始後のA/Dの遅延
時間後に刺激を与えて信号を計測し、得られた信号から
像再構成した画像をS2とする。以下同様にして刺激を
与える時間をA/D分ずつ遅延させながら計測を繰り返
し、例えばn回繰り返し、n個の画像S1〜Snを得る。
これら像再構成された画像の各画素の信号強度は画像取
得時間nA/Dの平均強度を表しており、S1の各画素
の信号強度は、nA/D時間刺激状態における平均信号
強度である。一方、S2の各画素の信号強度は、刺激が
A/D時間だけ遅延して与えられるため、(n−1)A
/D時間の刺激状態における平均信号強度と考えること
ができる。従って、S1とS2との差分を取ることによ
り、時刻0から時刻A/Dまでの信号強度を知ることが
できる。同様にして、計測開始後の時刻2A/Dから刺
激を与えて信号を計測し、得られた信号から像再構成し
た画像をS3とS2との差分を取ることにより時刻A/D
から時刻2A/Dまでの信号強度変化を知ることができ
る。このようにして計算機へのエコー取込の間隔A/D
の時間分解能で各画素の信号変化を調べることができ
る。通常MBEST法によるパルスシーケンスによいて
1エコー単位のA/D変換器動作時間(A/D)は数ミ
リ秒であるので、数ミリ秒の時間分解能で各画素の信号
変化を調べることができる。これは従来法の画像取得時
間(nA/D)で決まる時間分解能の1/nである。但
し、光、音など刺激を与える機構の要請等に応じて1回
ごとの遅延時間の間隔をk×(A/D)(kはnより小
さい整数)とすることも可能である。その場合でも、時
間分解能は従来のk/n(<1)とすることができる。
【0022】以上説明した第1及び第2の実施例では2
次元画像を計測する場合を示したが、本発明のイメージ
ング方法は3次元画像の計測においても有効であること
は明らかである。また本発明は、脳機能計測における時
間分解能の向上に限らず、時間的に各画素の信号強度が
変化するような場合の計測においても有効であることは
明らかである。
【0023】
【発明の効果】以上、詳細に説明したように本発明によ
れば、被検体に刺激を与えた場合の活性化領域の信号強
度の変化を観測するために、計測したい部位を高周波磁
場によって励起し、画像を再構成するのに必要なエコー
を得るイメージング方法を繰返し、同一部位について複
数の画像を得るようにしたMRI装置において、1枚の
画像を取得する計測を繰り返して複数の画像を取得し、
その際、各計測ごとに被検体に刺激を与えるタイミング
を異ならせ、これらの画像の差分を取るようにしたの
で、各画像における刺激印加タイミングの時間のずれに
対応する時間分解能で活性化領域の信号強度の変化を観
測することが可能である。即ち、本発明のMRI装置で
は、採用する計測法の画像取得時間にかかわらず、それ
より短い時間に時間分解能を向上させることができる。
【0024】具体的には、イメージング法が、計測した
い部位を高周波磁場によって少なくとも2回以上励起
し、画像を再構成するのに必要なエコーを得る方法であ
る場合には、刺激を印加するタイミングを高周波磁場の
印加タイミングとすることにより、時間分解能を、最
大、高周波磁場の照射間隔とすることができる。またイ
メージング法が、計測したい部位を高周波磁場によって
励起し、1回の励起で少なくとも2回以上のエコーを連
続して発生し、画像を再構成するのに必要な数のエコー
を得る方法である場合には、刺激を印加するタイミング
を計算機へのエコー取込のタイミングとすることによ
り、時間分解能を、最大、1エコーの取り込み時間とす
ることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明の第1の実施例のパルスシーケンスを
示す図。
【図2】 本発明の第2の実施例のパルスシーケンスを
示す図。
【図3】 本発明を適用するMRI装置の構成概略を示
す図。
【図4】 従来のIGEPI法によるパルスシーケンス
を示す図。
【図5】 活性化領域の抽出を説明する模式図。
【符号の説明】
1・・・・・・静磁場コイル 2・・・・・・傾斜磁場発生部 3・・・・・・プローブ 4・・・・・・電源 5・・・・・・送受信機 6・・・・・・計算機 11・・・・・・高周波磁場 16・・・・・・エコー

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】被検体の任意の部位を高周波磁場によって
    励起し、再構成するのに必要な数のエコーを計測して1
    枚の画像を得る核磁気共鳴イメージング方法を繰返して
    同一部位の画像を少なくとも2枚取得するイメージング
    手段と、各々のエコー計測の期間中に一定間隔をもって
    異なるタイミングで刺激を印加する刺激印加手段と、こ
    れら刺激印加タイミングの異なる画像の差分を取る差分
    手段とを備えたことを特徴とする磁気共鳴イメージング
    装置。
  2. 【請求項2】被検体の任意の部位を高周波磁場によって
    励起し、再構成するのに必要な数のエコーを計測して1
    枚の画像を得る核磁気共鳴イメージング方法を繰返して
    同一部位の画像を少なくとも2枚取得するイメージング
    手段と、各々のエコー計測の期間中に前記高周波磁場の
    印加タイミングに対応したタイミングで且つ一定間隔を
    もって異なるタイミングで刺激を印加する刺激印加手段
    と、これら刺激印加タイミングの異なる画像の差分を取
    る差分手段とを備えたことを特徴とする磁気共鳴イメー
    ジング装置。
  3. 【請求項3】被検体の任意の部位を高周波磁場によって
    励起し、再構成するのに必要な数のエコーを計測して1
    枚の画像を得る核磁気共鳴イメージング方法を繰返して
    同一部位の画像を少なくとも2枚取得するイメージング
    手段と、各々のエコー計測の期間中に前記エコーを取込
    むタイミングに対応したタイミングで且つ一定間隔をも
    って異なるタイミングで刺激を印加する刺激印加手段
    と、これら刺激印加タイミングの異なる画像の差分を取
    る差分手段とを備えたことを特徴とする磁気共鳴イメー
    ジング装置。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2011031025A (ja) * 2009-07-10 2011-02-17 Toshiba Corp 磁気共鳴イメージング装置、画像処理装置および画像処理方法

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JP2011031025A (ja) * 2009-07-10 2011-02-17 Toshiba Corp 磁気共鳴イメージング装置、画像処理装置および画像処理方法

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