JPH08220442A - 抗菌処理を施した顕微鏡 - Google Patents

抗菌処理を施した顕微鏡

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JPH08220442A
JPH08220442A JP7029847A JP2984795A JPH08220442A JP H08220442 A JPH08220442 A JP H08220442A JP 7029847 A JP7029847 A JP 7029847A JP 2984795 A JP2984795 A JP 2984795A JP H08220442 A JPH08220442 A JP H08220442A
Authority
JP
Japan
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microscope
stage
handles
mold member
antibacterial
Prior art date
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Pending
Application number
JP7029847A
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English (en)
Inventor
Jiro Mizuno
次郎 水野
Hidehiko Furuhashi
英彦 古橋
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Nikon Corp
Original Assignee
Nikon Corp
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Publication date
Application filed by Nikon Corp filed Critical Nikon Corp
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 手間や労力をかけずに、常に清潔な状態を維
持することができ、その効果を長期間持続させることが
できる顕微鏡を得る。 【構成】 試料を観察するために人が操作する各種の操
作部(1、2、3A、3B、4、5、6)を有する顕微
鏡において、その操作部を樹脂材料に抗菌剤を混入した
モールド部材とする。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、抗菌処理を施した顕微
鏡に関するものである。
【0002】
【従来の技術】顕微鏡には検鏡法の異なる様々な種類の
ものがあり、観察したい試料に応じた観察方法でその試
料を観察することができる。このため、現在では多くの
研究機関や医療機関等で使用され役立っている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】上記のごとく顕微鏡は
病院等の医療施設で用いられることが多い。このような
施設においては環境を清潔に保つことが求められてお
り、部屋の汚れはもちろん、目に見えない細菌に対して
も注意を払うようになっている。とくに病院内において
は細菌等による病気の院内感染の問題もあるため、ます
ます環境衛生に対する意識が高まっている。
【0004】従来の顕微鏡においては、使用者が汚れた
手で顕微鏡を操作したり、あるいは何らかの原因で有害
な細菌が手に付着したまま顕微鏡を操作したとすると、
その細菌がその操作部、例えばステージを駆動するため
のステージハンドルや回転レボルバの回転操作部等に付
着してしまう。そのまま放っておくと細菌が繁殖してし
まうこともある。このように細菌が繁殖してしまうと、
顕微鏡の使用者を介してさらに病院内の患者に感染して
しまうことも考えられる。従って、特に上述の如き医療
施設に用いられる顕微鏡においては、顕微鏡やその使用
者を介して細菌が感染しないように顕微鏡を常に清潔に
保つ必要があり、とくにその操作部をこまめに清掃する
必要がある。
【0005】しかしながら、顕微鏡を常に清潔に保つこ
とは、顕微鏡を使用する者にとっては大変な手間や労力
となってしまう。また、細菌は目に見えないものである
ため、どの程度清掃すれば細菌が除去できたかも分から
ない。逆に細菌を気にしすぎて神経が過敏になってしま
うのも好ましくない。本発明は上述の如き従来の問題に
鑑み、手間や労力をかけずに、常に清潔な状態を維持す
ることができ、その効果を長期間持続させることができ
る顕微鏡を得ることを目的とする。
【0006】
【問題を解決するための手段】上述の如き従来の問題を
解決するため本発明は、試料を観察するために人が操作
する各種の操作部を有する顕微鏡において、操作部が樹
脂材料に抗菌剤が混入されたモールド部材からなるもの
である。また上述の抗菌剤は、抗菌性を有する金属又は
そのイオンを含有する無機系の抗菌剤であることが望ま
しい。
【0007】
【作用】抗菌剤としては有機系と無機系のものが知られ
ており、近年においては比較的抗菌効果は落ちるが安全
性や耐熱性、抗菌スペクトルにおいて優れている無機系
の抗菌剤が広く用いられている。無機系の抗菌剤とは例
えば、ゼオライト、アパタイト、チタニア、リン酸カル
シウム、リン酸ジルコニウム等の無機イオン交換体、多
孔質体などと抗菌性の金属(例えば水銀、銀、鉛、銅、
ニッケル、亜鉛、カドミウム等)又はそのイオンとの複
合体である。また、複数の金属又は金属イオンを複合さ
せた、より高機能の抗菌剤を用いても良い。顕微鏡に抗
菌処理を施す場合、使用する抗菌剤としては上述のごと
き安全性の高い無機系のものを用いることが望ましい。
【0008】さて、顕微鏡の使用者は顕微鏡で試料を観
察する際、その操作部、例えばステージを移動させるス
テージハンドル部や一軸粗動ハンドル部、眼幅調整を行
う鏡筒部、対物レンズを変更するレボルバの回転操作部
等を頻繁に触れることになる。本発明においては顕微鏡
の操作部をモールド品とする。その材料としてはプラス
チックやゴム等の樹脂材料を用い、材料を型に流し込ん
だり、型にはめたりしてそれぞれ所定の形状に形成す
る。このとき、樹脂材料に抗菌剤を含有させる。熱可塑
性樹脂であれば成形前又は成形時に混練し、熱硬化性樹
脂及び一部のゴムであれば、成形硬化前に添加すればよ
い。
【0009】以上のように、顕微鏡の操作部に抗菌剤を
混入したモールド部材を用いることにより、使用者が頻
繁に手を触れる部分、即ち細菌が付着し易い部分が高い
抗菌性を持つことになる。また、現在用いられている上
述のごとき抗菌剤はその抗菌効果にある程度の有効期間
があり、永久的な効果を持たせることは不可能である。
しかし、本発明の如く操作部をモールド品とすることに
より、その交換を容易にすることができる。従ってその
部材の交換を繰り返すことによって、顕微鏡における抗
菌効果を半永久的に持続させることが可能となる。
【0010】
【実施例】以下本発明の実施例について図1及び図2を
用いて説明する。図1は生物顕微鏡の全体の構成を示す
斜視図、図2はその側面図である。図1では回転レボル
バ部分の図示を省略した。図1に示すように、顕微鏡本
体10にはステージSTを上下方向に移動させる一軸粗
微動ハンドル3A、3B、及びアームレスト5が設けら
れている。ステージSTの下部にはステージSTを水平
平面内で2次元移動させるためのステージハンドル1、
2が設けられおり、ステージハンドル1、2を回転させ
ることにステージSTを水平平面内で移動させる。鏡筒
11は鏡筒双眼部4を有し、使用者はこの鏡筒双眼部4
を操作して眼幅調整を行う。この双眼鏡筒部4の操作部
位(人間が手で触れる部分)は、プラスチックのモール
ド部材でカバーされている(以下、この部分を鏡筒双眼
部4のカバーと記す)。また、図2に示すように、レボ
ルバ13には複数の倍率の異なる対物レンズが設けら
れ、レボルバの回転操作部6を回転させることにより対
物レンズを変更することができる。
【0011】上述で説明した操作部(ステージハンドル
1、2、一軸粗微動ハンドル3A、3B、鏡筒双眼部4
のカバー、アームレスト5、回転操作部6)はすべてプ
ラスチックからなるモールド品であり、その材料である
プラスチックには抗菌効果及び安全性の高い銀ゼオライ
ト(ゼオライトと銀イオンとの複合体)が混入されてい
る。従って、上述の操作部はすべて抗菌効果を有する。
プラスチックに含まれるゼオライト及び銀イオンは、抗
菌効果の持続性と人体に対する安全性を考慮した上でそ
の含有量が決められる。また、一軸粗微微動ハンドル3
A、3B、アームレスト5は顕微鏡本体10から容易に
取り外すことが可能であり、例えば長期間顕微鏡を用い
たことによってこれらハンドルの抗菌効果が弱くなる
と、本体10から取り外して新しい(抗菌効果を有す
る)ハンドルに取り替えることができる。同様に鏡筒双
眼部4のカバーは鏡筒双眼部4から、ステージハンドル
1、2はハンドル取り付け部材から、回転操作部6はレ
ボルバ13から、夫々簡単に取り外し可能であり、新し
い部材に交換可能である。
【0012】本発明においては、抗菌処理を施したモー
ルド部材とする部分は上記実施例の操作部に限らず、特
に使用者が手で触る又は操作する部分を対象とすること
ができる。上述のようにモールド品である各種の操作部
を新しいものに交換することにより、顕微鏡の抗菌効果
を半永久的に保つことができる。
【0013】次に本実施例の変形例について、図3、図
4、図5を用いて説明する。近年、顕微鏡においては電
動化が図られたものが多数存在し、このような顕微鏡に
おいては顕微鏡に設けられた複数の操作部を操作するこ
となく、リモートコントローラによって例えばステージ
の上下動や水平移動、レボルバの回転等を行うことがで
きる。本変形例は、そのような電動化が図られた顕微鏡
の各種のリモートコントローラを抗菌処理したものであ
る。
【0014】図3、図4は、顕微鏡のステージをXY方
向に移動させるためのコントローラを示す斜視図であ
る。図5は顕微鏡の各種の操作部分(レボルバや開口絞
り等)を電動操作するためのコントローラを上から見た
ときの平面図である。図3に示すコントローラ20はジ
ョイスティック21が設けられ、このジョイスティック
21を傾ける方向に応じて顕微鏡ステージを+X、−
X、+Y、−Y方向に移動させることができる。また、
スティック21を斜め方向に傾けるとステージもX及び
Y方向から傾いた方向に移動する。図4に示すコントロ
ーラ22には4つのボタン23a、23b、23c、2
3dが設けられ、こられのボタンを押すことによってス
テージを+X、−X、+Y、−Y方向に移動させること
ができる。図5に示すコントローラ30には、対物レン
ズを切り換える電動レボルバを回転操作させるための操
作ボタン31、ポラライザーを切り換える操作ボタン3
2(ポラライザーを有する偏光顕微鏡に対してのみ操作
可能)、開口絞りを異なる径の開口絞りに切り換えるた
めの操作ボタン33、及び顕微鏡の照明光源ランプに対
する印加電圧を調整するための調整ダイヤル34が夫々
設けられている。
【0015】本変形例においては、上述の各種コントロ
ーラ20、22、30における操作部、すなわちジョイ
スティック21、操作ボタン23a、23b、23c、
23d、31、32、33、及び操作ダイヤル34の夫
々が、すべて抗菌剤の混入されたプラスチックからなる
モールド部材で形成されている。このような構成によっ
ても上述の実施例と同様の効果を得ることができる。
【0016】また、本変形例においては夫々のコントロ
ーラ20、22、30の操作部だけでなく、コントロー
ラ本体を抗菌剤の混入されたプラスチックからなるモー
ルド部材で形成しても良い。
【0017】
【発明の効果】以上のような本発明によれば、顕微鏡の
各種操作部は、樹脂材料に抗菌剤が混入されたモールド
部材から成っているため、使用者の操作によって付着し
た細菌の生育や繁殖を防止することができ、手間や労力
をかけずに、常に清潔な状態を維持することができる。
また、操作部の交換を繰り返し行うことによって、抗菌
の効果を長期間(半永久的に)持続させることができ
る。さらに、操作部を抗菌剤を混入したモールド部材に
したため、その用途に合わせて抗菌効果を有する様々な
形状の部材を簡単に形成することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】倒立顕微鏡の全体の構成を示す斜視図である。
【図2】図1に示す顕微鏡の側面図である。
【図3】顕微鏡のステージをXY方向に移動させるため
のコントローラを示す斜視図である。
【図4】顕微鏡のステージをXY方向に移動させるため
のコントローラの別の例を示す斜視図である。
【図5】顕微鏡の各種の操作部分を電動操作するための
コントローラを上から見たときの平面図である。
【符号の説明】
1、2・・・ステージハンドル 3A、3B・・・一軸粗微動ハンドル 4・・・鏡筒双眼部 5・・・アームレスト 6・・・レボルバ回転操作部 10・・・顕微鏡本体 20、22、30・・・リモートコントローラ 21・・・ジョイスティック 23a、23b、23c、23d、31、32、33・
・・操作ボタン 34・・・操作ダイヤル

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 試料を観察するために人が操作する各種
    の操作部を有する顕微鏡において、 前記操作部は、樹脂材料に抗菌剤が混入されたモールド
    部材からなることを特徴とする、抗菌処理を施した顕微
    鏡。
  2. 【請求項2】 前記抗菌剤は、抗菌性を有する金属、又
    はそのイオンを含有する無機系の抗菌剤であることを特
    徴とする請求項1に記載の顕微鏡。
JP7029847A 1995-02-17 1995-02-17 抗菌処理を施した顕微鏡 Pending JPH08220442A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP7029847A JPH08220442A (ja) 1995-02-17 1995-02-17 抗菌処理を施した顕微鏡

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP7029847A JPH08220442A (ja) 1995-02-17 1995-02-17 抗菌処理を施した顕微鏡

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JPH08220442A true JPH08220442A (ja) 1996-08-30

Family

ID=12287390

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP7029847A Pending JPH08220442A (ja) 1995-02-17 1995-02-17 抗菌処理を施した顕微鏡

Country Status (1)

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JP (1) JPH08220442A (ja)

Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
CN100339736C (zh) * 2003-02-08 2007-09-26 莱卡微系统Cms有限公司 符合人类工程学的显微镜和显微镜装载架

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* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
CN100339736C (zh) * 2003-02-08 2007-09-26 莱卡微系统Cms有限公司 符合人类工程学的显微镜和显微镜装载架

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