JPH08205842A - ２トラックシガレット製造機械 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】 【課題】 ２つの平行な連続ロッドを形成するように構
成された２ロッド形成装置へタバコを供給し、各ロッド
を切断して別々のシガレットロッドを製造し、これらの
ロッドが共通のフィルター取付け機械に送られる２トラ
ック製造機械の生産性を向上するように改良する。 【解決手段】 ２つの実質的に水平なシャワーチャンネ
ル（３１０，３１２）を含み、該シャワーチャンネルを
通してタバコが２つの吸着バンド（３１６，３１８）上
に振り掛けられるようになされており、該吸着バンドは
実質的に水平面内を収斂する方向へ移動するとともに、
吸着バンドの各々にシガレット充填材の流れを形成する
ように実質的に垂直なタバコ受止め面を形成しており、
また２つの平行なシガレットロッドを形成するように連
続した巻き紙ウェブで充填材の流れの各々を包囲する装
置（できるならばトリミングすなわち修正後）を含んで
構成される。

Description

【発明の詳細な説明】

【０００１】

【発明の属する技術分野】シガレット（紙巻きたばこ）
製造機械は、タバコおよび（または）他の充填材（本明
細書では単に「タバコ」と呼ぶ）が連続巻き紙に巻かれ
てなる連続的なシガレットのロッド（棒）を形成するこ
とで長年来従来通りに作動されてきた。このロッドはそ
の後規則的な間隔で切断されて別個のシガレット長さま
たは複数倍のシガレット長さを有する個々のロッド長さ
を製造するのであり、これらは一般にシガレット製造機
械でフィルター取付け機械へ導かれ、それ故に最終製品
はフィルター付きシガレットとなされる。

【０００２】

【発明が解決しようとする課題】近年、タバコホッパー
からのタバコ出力を分割して、２つの平行な連続ロッド
を形成するように構成された２ロッド形成装置へタバコ
を供給するようになし、それらの各ロッドが規則的な間
隔で切断されて別々のロッド長さを製造し、これらのロ
ッド長さ部分が共通のフィルター取付け機械に送られる
ようになして、シガレット製造機械の生産量を増大する
提案がなされている。この一般的な形式のシガレット製
造機械は「２トラック製造機械」と称されている。本発
明はこの２トラック製造機械に関する改良を考える。

【０００３】

【課題を解決するための手段】本発明の１つの概念によ
れば、２トラックシガレット製造機械は２つの実質的に
水平なシャワーチャンネル（振り掛け路）を含み、該シ
ャワーチャンネルを通してタバコが２つの吸着バンド上
に振り掛けられるようになされており、該吸着バンドは
実質的に水平面内を収斂する方向へ移動するとともに、
各吸着バンド上にシガレット充填材の流れを形成するよ
うに実質的に垂直なタバコ受止め面を形成しており、ま
た２つの平行なシガレットロッドを形成するように連続
した巻き紙ウェブで各充填材の流れを包囲する装置（で
きるならばトリミングすなわち修正後）を含んで構成さ
れる。

【０００４】各吸着バンド上に形成された充填材の流れ
はその充填材の流れをその下面に担持してガーニチュア
（ｇａｒｎｉｔｕｒｅ）に運ぶように構成された更に他
の吸着バンドに受止められることが好ましく、ガーニチ
ュアは従来の形状をしており、これにより充填材の流れ
は巻き紙ウェブに巻かれるようになされる。代替例とし
て、収斂する吸着バンドは、その上面に充填材の流れが
形成された後、プーリーを周回されてこれによりバンド
の移動方向が平行にされるのであり、各バンドはその後
更に他のプーリーを周回して戻される前に約９０°に及
ぶ捩じりを強制されて、この結果として各バンドの捩じ
りは充填材の流れをバンドの下面上に担持されるように
なし、これにより充填材の流れを同一バンドによってガ
ーニチュアへ直接に導くことが可能になり、したがって
更に他の吸着バンドを各トラックに備える必要性を無く
したのである。

【０００５】本発明の第１の観点による好ましい構造に
おいて、２つのシャワーチャンネルは離隔され、タバコ
をシャワーチャンネルへ導くホッパーの少なくとも一部
はシャワーチャンネル間の下方に存在する。ホッパーの
この部分を経て導かれたタバコはシャワーチャンネルよ
り低いレベルで計量されることが好ましく、またその後
収斂する吸着バンドへと通じる水平シャワーチャンネル
と連通する一対の上方へ延在するシャワーチャンネル内
へ給送される。このような構造は、特に添付図面を参照
して以下に説明する好ましい形態において、オペレータ
にアクセスが必要とされる機械の少なくとも幾つかの箇
所に対する都合の良いアクセスをもたらす。

【０００６】本発明の第２の観点によれば、本発明の第
１の観点と組み合わされて使用され得るが、２つのトラ
ックの制御装置が別々で、各トラックは他方のトラック
から独立して作動することができ、両方のトラックが作
動するときは、異なる制御パラメータが両トラックに付
与されて、望まれるならば異なるブランド（銘柄）のシ
ガレットが２つのトラックで作られるようになされる。
この最後に挙げた目的のために、フィルター取付け機械
も２トラックに基づいて構成され、これまでのように２
つのトラックからのロッドが合流されることに代えて、
共通のトラックに沿ってフィルター取付け機械を通して
送られるようになされる。この２フィルター組立体のト
ラックは互いに隣接されるか、シガレットロッドの長さ
部分がフィルター取付け機械で受止められる箇所から、
反対方向へ延在し得る。

【０００７】本発明による２トラックシガレット製造機
械の例が添付図面に示されている。

【０００８】

【発明の実施の形態】図１に示された機械は上壁３１０
Ａ，３１２Ａと、下壁３１０Ｂ，３１２Ｂと、側壁３１
０Ｃ、３１０Ｄ、３１２Ｃ，３１２Ｄとによって画成さ
れた２つの水平なシャワーチャンネル３１０および３１
２を含む。この２つのチャンネルの中心線は平行かつ離
隔されているので内側側壁３１０Ｄと３１２Ｄとの間に
空隙が形成される。シガレット製造機械のホッパーの一
部３１４は、図１に示されるように、シャワーチャンネ
ルの間を下方に延在している。

【０００９】シャワーチャンネル３１０および３１２に
よって振りかけられたタバコは、共通の水平面内に位置
かつ互いへ向かってある角度で収斂する吸着バンド３１
６および３１８にそれぞれ到達し、チャンネル３１０お
よび３１２のそれぞれを通して振り掛けられたタバコが
バンド３１６，３１８の移動方向に大きな成分を有して
一方向（すなわち平均的な方向）にてバンド３１６およ
び３１８に接近するようになされる。バンド３１６，３
１８はプーリー３１６Ａ，３１６Ｂおよび３１８Ａ，３
１８Ｂの回りをそれぞれ移動する。このバンド３１６，
３１８と同一速度で移動しかつバンド３１６，３１８の
上方に位置された（すなわち頭上の）他の吸着バンド３
２０および３２２がバンド３１６および３１８から充填
材の流れを受入れて、これらを下面上で一対の通常のガ
ーニチュア（図示せず）の中へ運ぶのであり、このガー
ニチュアの内部で充填材の流れは巻き紙に包まれて２つ
の平行な連続シガレットロッドが形成され、このシガレ
ットロッドは共通の回転切断装置により規則的な間隔で
切断される一方、共通のレジャー（ｌｅｄｇｅｒ）で支
持され、このためロッドは十分に接近する。

【００１０】頭上のバンド３２０および３２２へ移送さ
れる前に、収斂する吸着バンド３１６，３１８上に形成
された充填材の流れは図１に示されるような修正装置３
２４で修正し得る。この代わりに、または付加的に、充
填材の流れは頭上のバンド３２０，３２２で運ばれる間
に修正し得る。他の可能性としては、各充填材の流れが
対応するシャワーチャンネルの壁３１０Ｄ，３１２Ｄを
超えて頭上のバンド３２０，３２２で受止められる位置
へ運ばれる間に、タバコを一般的にその密度が高い（厚
い）領域（ａｒｅａ）から低い領域へと再配分するため
の備えをなし得る。このような構造は図６を参照して以
下に詳細に説明されるように、更に一般的には本出願人
の仏国特許出願第９４１３３２７号（または英国特許出
願第９４２２５８１．０号）に記載されているようにな
し得る。

【００１１】タバコを計量してシャワーチャンネル３１
０，３１２へ給送するホッパーは、実質的にそれぞれの
シャワーチャンネルへ給送するための２つの類似部品で
なる。これらの各部品は本来はホッパーと称され、別々
に制御可能である。図１に示されるように、シャワーチ
ャンネル間を下方へ通過する結合部分３１４は、壁３１
４Ａにより等しい寸法のチャンネル３１４Ｂおよびチャ
ンネル３１４Ｃに分けられる。

【００１２】各ホッパーはタバコ貯蔵容器３２８（図
２）を含み、そのタバコ貯蔵容器３２８から図２に示さ
れるような方向へ回転する３つのピン移送ローラー３３
０，３３２および３３４によりタバコが計量されて下方
へ給送される。この結果、ローラーで給送されたタバコ
は傾斜壁３３６を滑り落ち、その後カード付ドラム３４
０へ移送される。ドラム３４０とリフューザ（ｒｅｆｕ
ｓｅｒ）ドラム３４２との間でタバコに回転３３８が与
えられ、その結果、ドラム３４０は回転３３８からの一
面の計量されたタバコを摘取ローラー（ｐｉｃｋｅｒ
ｒｏｌｌｅｒ）３４４へ向けて運ぶのであり、この摘取
ローラー３４４はドラム３１０からタバコを除去し、そ
れを水平方向に案内面３４６に沿って穿孔ブロック３４
８を超えて、穿孔ドラム３５０の下方へ投げ飛ばす。ブ
ロック３４８を通して上方へ空気が吹付けられる一方、
同時にドラム３５０の内部空間は吸引源と連通され、タ
バコを通して上方向へ向かう空気の流れが発生される。
これらの流れはタバコの軽い粒を上方に偏向させてチャ
ンネル３５２内へ導き、一方茎（ｓｔｅｍ）の重い粒ま
たは断片は水平方向に引き続き移動して、選別装置３５
４の中に落下する。穿孔ブロック３４８および選別装置
３５４の領域における構成は、過去において例えば米国
特許第３０９２１１７号に記載されているような通常の
モリスの機械に使用された構造と同様にし得る。

【００１３】チャンネル３５２へ運び上げられたタバコ
は引き続きこの機械の半分のチャンネル３１０へ運ばれ
るのであり、このチャンネル３５２および３１０は湾曲
したチャンネル部分３５６で結合されている。

【００１４】選別装置３５４の結果的な位置は機械オペ
レータにとって都合のよいアクセスを可能にする。何故
ならば、これは機械の最右側端部であるか、そうなし得
るからである。

【００１５】タバコは何れかの都合の良い方法でタバコ
貯蔵容器３２８内へ導かれる。図２は例としてコンベヤ
バンド３５８を示しており、タバコ貯蔵容器３２８内の
タバコのレベルがフォトセル検出装置３６２より下方へ
落ち込むときは常に、このコンベヤバンド３５８により
一面の厚いタバコ３６０が貯蔵容器３２８内へ給送され
る。

【００１６】傾斜壁３３６を下方へ移動するタバコは横
方向にも移動しなければならないことが理解される。何
故ならば、カード付ドラム３４０およびこの機械のこの
半体に引き続く構成要素の全てがシャワーチャンネル３
１０と水平に整合されているからである。このために、
壁３３６は案内羽根３３７を有するか、その代わりに一
連の別個の下方へ延在するダクトと置き換えられ、これ
らのダクトを通して導入タバコの一部を下方向かつ横方
向へ導き得る。

【００１７】シャワーチャンネル３１０，３１２の１つ
にタバコによる詰まりが発生した場合には、ローラー３
３０，３３２，３３４より下の領域における下壁３１０
Ｂまたは３１２Ｂの一部が下方へ揺動するように構成で
き、タバコをその壁３３６上に落として詰まりを解消す
ることを助成するとともに、タバコを再循環させて廃棄
しないようにし得る。

【００１８】図３は各カード付ドラム３４０に向けてタ
バコを給送する僅かに変更した全体構造を示す。特に、
これは広がるダクト３６４および３６６を示しており、
これらのダクトを通して２つのカード付ドラム３４０の
ためにタバコが給送される。これらのダクトは別々のチ
ャンネル部分３１４Ｂおよび３１４Ｃから下方へ延在し
ている。各ダクト３６４および３６６は多数の細い副ダ
クトに分割されるか、図２の壁３３６と等価なものに同
様に取付けられた案内羽根３６８を含むことができ、例
として各ダクトには２つの案内羽根３６８だけが示され
ているが、これ以上とすることが好ましい。

【００１９】図３は全てではないがホッパーから給送さ
れたタバコがシャワーチャンネル３１０および３１２の
間を通過する構造を示している。例として、図３は約３
分の２のタバコがダクト３６４および３６６を経て各ド
ラム３４０へ給送される。残りは、対応するシャワーチ
ャンネルの外側に配置される下方へ延在しているダクト
３７０を経て給送され各ダクト３７０も多数の細いダク
トに副分割されるか、または所望の方法でタバコの流れ
を案内する案内羽根を有することができる。図３におい
て、ダクト３７０はダクト３１４Ｂ，３１４Ｃよりも細
く示されているが、例えば、ホッパーから供給された全
タバコ量の半分をダクト３７０が給送することができる
ようにこれに代えて同じ幅とすることができる。

【００２０】ダクト３７０を通して給送されたタバコ
（または物質）はダクト３６４，３６６を経て給送され
たものと異なるようにできる。例えば、以下を適用し得
る。：シガレット製造機械で受入れたタバコは、それぞ
れ長いタバコ粒および短いタバコ粒を含んでなる２つの
流れに分けられ、長いタバコ粒はその後にダクト３６
４，３６６を経て給送される一方、短いタバコ粒はバン
ド３１６，３１８上の初期層を形成するように、また修
正装置３２４で除去されず、また更に修正装置３２４で
破壊されることのないようにダクト３７０を経て給送さ
れる。このためのタバコの分離は米国特許第５０１８５
３８号に記載された方法で達成し得る。

【００２１】図４は図１の線Ａ−Ａに沿う可能な横断面
を示している。これは、タバコがダクト３１０を通して
振り掛けられる垂直面を与えるバンド３１６が３７２で
識別される充填材の流れを形成するために蓄積されたこ
とを示している。頭上のバンド３２０への移送により、
充填材の流れ３７２の横断面は輪郭３７４で示すように
変化する。バンド３１６上に形成されたタバコの流れは
比較的薄いので（バンドの表面に垂直な方向に測定し
て）、タバコの流れ３７２と同じ方向に沿って空気を導
くことで図６を参照して以下に説明するように、比較的
高い部分（水平に測定して）からタバコを比較的薄い領
域に再分配するようになすことは可能である。この再分
配構造ではバンド３１６および３１８に隣接する修正装
置３２４を不要となし得るが、この修正装置はこの他に
タバコの流れが頭上の吸着バンド３２０および３２２で
運ばれるときにそのタバコの流れに応用し得る。

【００２２】有用な再分配を達成するために、バンド３
１６上の充填材の流れ３７２の幅はその充填材の流れの
深さの少なくとも３倍、更に良くするには少なくとも４
倍とされることが好ましく、例えばそれぞれ１８ｍｍと
約４ｍｍとされる。

【００２３】更に、バンド３１６からバンド３２０へと
移送することにおいて、またバンド幅およびタバコの側
方を制限する側部レール（図示せず）の位置により得ら
れる横断面の変化によって、タバコは再配向される。こ
のことは米国特許第５３７０１３６号に記載されたよう
に完成したシガレットのタバコ充填力を改善するものと
考えられる。

【００２４】既に説明したように、タバコを供給して２
つのロッドを形成するようになす各ホッパーは別々に制
御されることが好ましい。このために、コンベヤ３５８
により行われる初期給送に関し、給送ローラー３３０，
３３２，３３４の各組に対し、またタバコが対応するシ
ャワーチャンネルに計量される量を決定する各カード付
ドラム３４０の速度に関して、別々の制御装置が備えら
れることが好ましい。したがって各ホッパーはまるで独
立した単一トラック機械であるかのように作用する。こ
のことにより、例えば所望される単位長さ当たりのシガ
レットロッド重量を得るために、通常のロッド重量走査
装置（一般にヌークレオニック（ｎｅｕｃｌｅｏｎｉ
ｃ）装置）に応答して対応するトラックを修正すること
でタバコが除去される量を表す信号に応じて給送量が最
適化し得る。また、異なるブレンドのタバコが実際に２
つのホッパーに給送され、異なるシガレットを製造する
ことができることが理解されねばならない。更に、何れ
の時間においても単一のトラックが動かされることが要
求されるならば、これは容易に達成できる。

【００２５】各トラックの様々な駆動は、別々の電気的
に制御されたモーターで行なわれることが好ましい。

【００２６】図５は可能な変更を示しており、これによ
ればバンド３７６（バンド３１６に等価である）がプー
リー３１６Ｂの代わりに比較的大きな半径の案内部材３
７８のまわりに案内される。同様な構造がバンド３１８
の箇所にも適用される。部材３７８を通して与えられる
吸引力（矢印で示すように）はシガレット充填材の流れ
を遠心力に抗してバンド上に保持する傾向を示すが、充
填材の流れの厚い領域の外側のタバコの粒が平行な羽根
３８０間に流入した空気によって、全体として充填材の
流れよりも速く、前進方向へ運ばれることを可能にす
る。ガイド部材３７８の回りを過ぎた後、プーリー（図
示せず）の回りを周回する前に、バンド３７６（領域３
８２において）は頭上のバンド（図示せず）と平行でか
つ羽根３８０と平行な方向へ移動する。バンドが頂部バ
ンドと平行に移動する間、羽根の間に流入された空気の
流れで前進方向へ運ばれるタバコは、全充填材の流れが
バンド３７６で解放されて頭上のバンドに向けて上方へ
吸引される前に、タバコ充填材の流れの浅い領域に落下
する傾向を示し、これにより上述の再分配効果を与え
る。

【００２７】バンド３７６に対する吸引力の付与がこの
ようになされるので、タバコは頭上のバンドへ移送され
るときには、その頭上のバンドに最も近いタバコから順
次にバンド３７６から解放される。

【００２８】頭上の各バンドは規則的な間隔を隔てて多
孔性の高い領域を有し、シガレットの端部に対応するこ
れらの領域に吸着されたタバコはその他の何れよりも密
度が高い。

【００２９】図６は異なる形態の機械の半体の平面図で
ある。この例のタバコはシャワーチャンネルを通して実
質的に水平方向へ振り掛けられ、広いが浅い充填材の流
れを垂直の回転軸線を有するプーリー２０４および２０
６のまわりを通過する吸着バンド２０２上に形成する。
この機械は（上述の特許出願明細書に記載されているよ
うな）再分配領域２０８を含み、吸引導入された空気は
傾斜羽根２０８間に流入して、バンド２０２上の充填材
の流れに沿いかつ同じ方向へ空気の流れを生じるのであ
り、これはタバコが充填材の流れの比較的厚い領域から
低い領域へと再分配される傾向を示す。充填材の流れは
その後充填材を巻き紙ウェブ（図示せず）上に運ぶ狭い
頭上吸着バンド２１０へ移送される。バンド２１０で運
ばれる間、充填材の流れは修正し得る。

【００３０】図７はバンド２０２からバンド２１０への
移送領域における充填材の流れの横断面の変化を示して
いる。図７に示されるように、バンド２０２は横断面で
垂直方向に配向され、広いが浅い充填材の流れ２１２を
運ぶ。これは、ほぼ外形が示されているバンド２１０に
おける狭いが深い充填材の流れに変形する。

【００３１】図７はまた第１ロッドに平行な第２のシガ
レットロッドを形成する第２の頭上バンド２２０へ移送
される充填材２１８を形成するための第２の広いバンド
２１６を示している。このための構造は、平面図におい
て実質的に図６に示したものの鏡像となる。

【００３２】図８は図１に示された機械に部分的に類似
の機械の平面図であり、同じ符号が同じ部品に使用され
ている。この例で、各吸着バンド３１６’および３１
８’は対応する充填材の流れをプーリー３１６Ｂ，３１
８Ｂを超えて運び、その後９０°ほど捩じって端部を上
にあげてバンドの底面上に充填材の流れを担持させるよ
うになす。このバンドは次にプーリー３１６Ａ，３１８
Ａに戻る前に水平の回転軸線３１９を有するプーリーの
まわりを通過する。したがって、バンド３１６’，３１
８’は充填材の流れを軸線３１９上に芯出しされたプー
リーの領域において巻き紙ウェブ（図示せず）上に直接
に接触させて、図示するように平行な矢印の方向に移動
する２つの平行なシガレットロッドを形成する。

【００３３】シガレットロッドの長さ（または２倍のシ
ガレット長さ）を各トラックから移動させることは、図
９に示す方法で達成し得る。

【００３４】機械の２つのトラックで製造されるシガレ
ットロッド４００および４０２はそれぞれ段付きドラム
４０４および４０６で受止められる。各段付きドラムに
は各ロッドを加速するための吸引ポートを有する加速カ
ム４０８が組合わされており、同時に各ロッドをカム作
用により上方へ偏向させる。段付きドラム４０４および
４０６は反対方向に回転し、ロッドをそれぞれ更に段付
きドラム４１０および４１２へ移送する。ドラム４１０
は到達したロッドを更にドラム４１２へ移送し、これら
のロッドはその後それぞれ更にフィルター取付け機械の
一部を形成している他の段付きドラム４１４で受止めら
れる。

【００３５】この構造は、単一トラックフィルター取付
け機械またはこの代わりに２トラック機械に使用するこ
とができる。第１の例においては、ドラム４０４および
４１０の段部はロッド４００を先にドラム４１２に受止
めたロッド４０２の間に導くように配置され且つ時間調
整されており、このために２つの加速カム４０８は互い
に接近されている。代替例の２トラックフィルター取付
け機械は２つのカム４０６の位置をロッド４００および
４０２の軸線方向に偏倚させることで満足でき、これに
よりロッドはフィルター取付け機械にそれぞれ別の平面
を形成する異なる垂直且つ平行な平面内にその中心を配
置してドラム４０４および４０６へ導かれるのであり、
このためにドラム４１２（ドラム４１４も同様である）
はドラム４０４，４０６および４１０の各々と同様に少
なくとも２倍の長さとなり、しかもドラム４０４および
４１０はそれらの中心をドラム４０６の中心から偏倚さ
せた適当な平面内に芯出しして位置されることが理解さ
れよう。

【図面の簡単な説明】

【図１】ある機械の一部の図解的な平面図（部分的に断
面とされている）。

【図２】図１に示された機械の一部の図解的な部分的に
断面とされた立面図。

【図３】図２の右から見た等価の変更した機械の一部の
端面図。

【図４】図１の線Ａ−Ａの断面図。

【図５】図１に示された機械の一部の拡大した変更形態
を示す断面図。

【図６】他の変更した機械の半体の平面図。

【図７】機械の両方の半体を示す図６の線Ｂ−Ｂの断面
図。

【図８】他の変更した機械の図１に類似した平面図。

【図９】フィルター取付け機械にシガレットロッドを運
ぶための構造の端面図。

【符号の説明】

２００ シャワーチャンネル ２０２，２１０ 吸着バンド ２０８ 羽根 ３１０，３１２ シャワーチャンネル ３１４ ホッパー ３１６，３１８ 吸着バンド ３２０，３２２ 頭上バンド ３２８ 貯蔵容器 ３３０，３３２，３３４ ピン担持ローラー ３３６ 傾斜面 ３４０ カード付ローラー ３４２ リフューザードラム ３４６ 案内面 ３４８ 穿孔ブロック ３５０ 穿孔ドラム ３５２ チャンネル ３５４ 選別装置 ３６２ フォトセル検出装置 ３６４，３６６，３７０ ダクト ３７２ タバコの流れ ３７８ 案内部材 ３７６ バンド ３８０ 羽根 ４０４，４０６，４１０，４１２，４１４ ドラム ４０８ 加速カム

───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 タデウスズ トラスズコウスキー イギリス国バックス，ハイ ウィコウム, サウンダートン，ホウ レーン（番地な し)

Claims (18)

【特許請求の範囲】
1. 【請求項１】 それを通してタバコが２つの吸着バンド
   （３１６，３１８；２０２，２１６；３１６¹ ，３１８
   ¹ ；３７６）上に振り掛けられるようになされた２つの
   実質的に水平なシャワーチャンネル（３１０，３１２）
   を含み、前記吸着バンドは実質的に水平面内を収斂する
   方向へ移動しているとともに、各吸着バンド上にシガレ
   ット充填材の流れを形成するように実質的に垂直なタバ
   コ受入れ面を与えており、また２つの平行なシガレット
   ロッドを形成するために連続した巻き紙ウェブで各充填
   材の流れを包囲する装置（できることならばトリミング
   後）を含む２トラックシガレット製造機械。
2. 【請求項２】 その下面上で前記充填材の流れを運んで
   ロッド形成装置へ送り込む更に他の吸着バンド（３２
   ０，３２２；２１０，２２０）によって前記各吸着バン
   ド（３１６，３１８等）上に形成された充填材の流れ
   （３７２；２１２，２１８）が受止められ、該ロッド形
   成装置により前記充填材の流れが巻き紙ウェブで包まれ
   る請求項１に記載の２トラックシガレット製造機械。
3. 【請求項３】 前記２つのシャワーチャンネル（３１
   ０，３１２）が離隔され、また前記シャワーチャンネル
   にタバコを導くホッパーの少なくとも部分（３１４）が
   該シャワーチャンネルの間で下方へ延在する請求項１ま
   たは請求項２に記載の２トラックシガレット製造機械。
4. 【請求項４】 ホッパーの前記部分（３１４）を通して
   導かれたタバコが前記シャワーチャンネルの下方レベル
   にて計量された後、上方へ延在する前記吸着バンド（３
   １６，３１８）に通じる水平のシャワーチャンネル（３
   １０，３１２）と連通する一対のシャワーチャンネル
   （３５２）の中へ給送される請求項３に記載の２トラッ
   クシガレット製造機械。
5. 【請求項５】 前記各吸着バンド（３１６，３１８等）
   が深さより幅の実質的に広いシガレット充填材の流れ
   （３７２；２１２，２１８）を形成して運ぶようになさ
   れており、また各充填材の流れが対応する更に他のコン
   ベヤ（３２０，３２２；２１０，２２０）への移動でよ
   り深く且つより狭くなる請求項２から請求項４の何れか
   １項に記載の２トラックシガレット製造機械。
6. 【請求項６】 最初に述べた吸着バンドのうちの１つで
   運ばれる前記各充填材の流れに沿って空気流を導入する
   装置（３８０；２０８）を含み、これにより前記充填材
   の流れのピーク位置からのタバコが前方へ向けて運ばれ
   るとともに、タバコの少ない領域での前記吸着バンドを
   通しての吸引力で該吸着バンドに付着する傾向を示す請
   求項５に記載の２トラックシガレット製造機械。
7. 【請求項７】 対応する最初に述べた吸着バンド上の前
   記各充填材の流れ（３７２；２１２，２１８）の幅が該
   充填材の流れの平均深さの少なくとも２倍である請求項
   ６に記載の２トラックシガレット製造機械。
8. 【請求項８】 対応する最初に述べた吸着バンド上の前
   記各充填材の流れの幅が充填材の流れの平均深さの少な
   くとも３倍である請求項７に記載の２トラックシガレッ
   ト製造機械。
9. 【請求項９】 対応する最初に述べた吸着バンド上の前
   記各充填材の流れの幅が充填材の流れの平均深さの少な
   くとも４倍である請求項８に記載の２トラックシガレッ
   ト製造機械。
10. 【請求項１０】 各充填材の流れに沿う空気の流れを形
    成する空気が傾斜羽根（３８０；２０８）または他の装
    置を通して吸引され、これにより対応する前記吸着バン
    ドの移動方向における運動成分で前記空気が前記充填材
    の流れに隣接する空間に流入する請求項６から請求項９
    までの何れか１項に記載の２トラックシガレット製造機
    械。
11. 【請求項１１】 更に他のバンド（３２０，３２２；２
    １０，２２０）の各々が多孔率の大きい規則的に離隔さ
    れた領域を有しており、シガレットの端部に対応するこ
    れらの領域に吸着されたタバコが他の領域よりも大きな
    密度となされる請求項２から請求項１０までの何れか１
    項に記載の２トラックシガレット製造機械。
12. 【請求項１２】 最初に述べた吸着バンド（３７６）の
    各々が湾曲通路に沿って移動して、前記充填材の流れが
    更に他の吸着バンドに移送される前に２つのバンドを平
    行通路となるようにする請求項２から請求項１１までの
    何れか１項に記載の２トラックシガレット製造機械。
13. 【請求項１３】 各バンドが前記湾曲通路に沿って移動
    する際の該各湾曲通路の半径および各バンドを通して吸
    引される量は、前記充填材の流れのピークからのタバコ
    が遠心力の作用で浮き上がりを生じる傾向を見せるよう
    になされ、また前記充填材の流れから分離される何れの
    そのようなタバコを前記充填材の流れに沿って前進方向
    に搬送する空気流装置（３８０）を含む請求項１２に記
    載の２トラックシガレット製造機械。
14. 【請求項１４】 前記空気流装置が前記吸着バンドの前
    記平行通路に平行な羽根（３８０）を含む請求項１３に
    記載の２トラックシガレット製造機械。
15. 【請求項１５】 各吸着バンド（３１６’、３１８’）
    はその上に前記充填材の流れが形成された後にプーリー
    または案内部材をまわって移動され、このプーリーまた
    はガイドにより前記各吸着バンドの移動方向が平行とな
    されて、前記各吸着バンドはその後更に他のプーリーを
    まわって戻される前に強制的に捩じられて、前記各吸着
    バンドのこの捩じりが前記充填材の流れを該各吸着バン
    ドの下面に担持されるようになし、これにより前記充填
    材の流れが直接に同一の前記各吸着バンドによってガー
    ニチュア部へ導かれる請求項１に記載の２トラックシガ
    レット製造機械。
16. 【請求項１６】 ２つのトラックの制御装置が別々で、
    各トラックは他方のトラックから独立して作動すること
    ができ、両方のトラックが作動するときは異なる制御パ
    ラメータが前記両トラックに付与されて、望まれるなら
    ば異なるブランドのシガレットが前記２つのトラックで
    作られる２トラックシガレット製造機械。
17. 【請求項１７】 ２トラックに沿ってシガレットを製造
    する方法であって、実質的に水平面上で収斂する方向へ
    移動する２つの吸着バンド上に実質的に水平にタバコを
    振り掛け、実質的に垂直なタバコ受止め面を形成して各
    吸着バンドにシガレット充填材の流れを形成するように
    なすことを含む２トラックに沿うシガレットの製造方
    法。
18. 【請求項１８】 前記吸着バンドに形成された各充填材
    の流れが更に他の吸着バンドへ移送され、該吸着バンド
    は前記充填材の流れを担持してシガレットロッド形成装
    置へ運び、また前記各充填材の流れの横断面形状が移送
    の結果として狭くかつ深くなされる請求項１７に記載の
    ２トラックに沿うシガレットの製造方法。