JPH08205561A - 高電圧パルス発生装置 - Google Patents

高電圧パルス発生装置

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JPH08205561A
JPH08205561A JP26794695A JP26794695A JPH08205561A JP H08205561 A JPH08205561 A JP H08205561A JP 26794695 A JP26794695 A JP 26794695A JP 26794695 A JP26794695 A JP 26794695A JP H08205561 A JPH08205561 A JP H08205561A
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昌己 清水
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 耐圧度の低いコンデンサで高電圧のパルスを
供給したり、パルスの周波数を簡単に制御できる製作費
の安価な高電圧パルス発生装置を提供すること。 【解決手段】 2個1組の円板13〜16を回転駆動し
て回転スイッチとし、この円板13〜16の外周部に端
子17を複数形成し、これら端子17とギャップを介し
て充放電端子18,19およびコンデンサ端子21,2
2を形成する。円板13〜16上の端子17間を結ぶ導
電体27を放電状態のコンデンサ20には直流高電圧が
並列に印加され、充電されたコンデンサ20と負荷26
とを接続する場合には、各コンデンサ20を並列に接続
し、放電のタイミングを変えることや円板13〜16の
回転数の制御により、パルス周波数を簡単に変えること
ができるようにしている。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】この発明は静電気現象や放電
現象を利用した機器、装置等の電源として利用される高
電圧パルス発生装置に関し、耐圧度の低いコンデンサで
高電圧を供給したり、簡単に発生パルスの周波数を制御
できるようにしたものである。
【0002】
【従来の技術】高電圧技術を応用し静電気現象や放電現
象を利用した機器や装置等が開発されており、これらの
機器や装置等の電源として高電圧パルス発生装置が使用
されることがある。
【0003】従来から使用されている高電圧パルス発生
装置は、例えば図6に示すように、交流電源1からの交
流電圧をトランス2で昇圧したのち、整流器3で整流し
て直流高電圧とし、この直流高電圧を抵抗器4を介して
並列に接続された2つのコンデンサ5に印加して充電す
る一方、各コンデンサ5の電圧が所定電圧に達すると、
ギャップ6間が短絡し、負荷側である機器7等に高電圧
パルスを発生させるようになっている。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】このような高電圧パル
ス発生装置では、発生するパルスの電圧が並列に接続さ
れた各コンデンサ5の1個分の充電電圧で決まり、電圧
を高めようとすると、耐圧度の高いコンデンサ5を使用
しなければならず、製作費の増大を招いてしまう。
【0005】また、発生するパルスの周波数は抵抗器4
とコンデンサ5等で定まる回路の時定数によって決まる
ため、周波数を上げようとすると、周波数変化器や他の
スイッチング素子を使用しなければならないという問題
がある。
【0006】この発明はかかる従来技術の問題点に鑑み
てなされたもので、耐圧度の低いコンデンサで高電圧の
パルスを供給したり、パルスの周波数を簡単に制御する
ことができる製作費の安価な高電圧パルス発生装置を提
供しようとするものである。
【0007】
【課題を解決するための手段】上記課題を解決するため
第1の発明は、複数のコンデンサと直流高電圧源および
負荷との間に回転スイッチを設けて周期的に前記複数の
コンデンサを充放電させて高電圧パルスを発生させる高
電圧パスル発生装置であって、外周部に複数の回転側の
端子が形成され2枚1組で構成されてその中心軸回りに
回転数を変え得るモータで回転駆動されるとともに、各
組が位相をずらして配置される複数組の回転体と、これ
ら各組のそれぞれの回転体の外周部とギャップを介して
対向配置され前記複数のコンデンサ、直流高電圧源及び
負荷が接続される固定側の端子と、前記回転体の回転側
の端子間を接続しこの回転体の回転位置により直流高電
圧源と接続される前記コンデンサを常に前記直流高電圧
源に並列に接続する充電側の導電体と、前記回転体の回
転側の端子間を接続しこの回転体の回転位置により充電
された前記複数のコンデンサの前記負荷への接続の回転
位置をずらして順次接続する放電側の導電体とで、前記
回転スイッチを構成したことを特徴とするものである。
【0008】また、第2の発明は、複数のコンデンサと
直流高電圧源および複数の負荷との間に回転スイッチを
設けて周期的に前記複数のコンデンサを充放電させて高
電圧パルスを発生させる高電圧パスル発生装置であっ
て、外周部に複数の回転側の端子が形成され2枚1組で
構成されてその中心軸回りに回転数を変え得るモータで
回転駆動される少なくとも1組の回転体と、これら各組
のそれぞれの回転体の外周部とギャップを介して対向配
置され前記1組の回転体に対して複数対のコンデンサ、
直流高電圧源及び複数負荷が接続される固定側の端子
と、前記回転体の回転側の端子間を接続しこの回転体の
回転位置により直流高電圧源と接続される前記各コンデ
ンサを常に前記直流高電圧源に並列に接続する充電側の
導電体と、前記回転体の回転側の端子間を接続しこの回
転体の回転位置により同時に充電された前記複数のコン
デンサをそれぞれの前記負荷に接続する放電側の導電体
とで、前記回転スイッチを構成したことを特徴とするも
のである。
【0009】さらに、第3の発明は、複数のコンデンサ
と直流高電圧源および負荷との間に回転スイッチを設け
て周期的に前記複数のコンデンサを充放電させて高電圧
パルスを発生させる高電圧パスル発生装置であって、外
周部に複数の回転側の端子が形成され2枚1組で構成さ
れてその中心軸回りに回転数を変え得るモータで回転駆
動される少なくとも1組の回転体と、これら各組のそれ
ぞれの回転体の外周部とギャップを介して対向配置され
前記1組の回転体に対して複数対のコンデンサ、直流高
電圧源及び負荷が接続される固定側の端子と、前記回転
体の回転側の端子間を接続しこの回転体の回転位置によ
り直流高電圧源と接続される前記各コンデンサを常に前
記直流高電圧源に並列に接続する充電側の導電体と、前
記回転体の回転側の端子間を接続しこの回転体の回転位
置により充電された前記複数のコンデンサを順次前記負
荷に接続する放電側の導電体とで、前記回転スイッチを
構成したことを特徴とするものである。
【0010】円板や多角形板等の回転体を2個1組に
し、これを回転駆動して回転スイッチとし、この回転体
の中心から等距離の同一円周側部に端子を複数形成し、
これら端子とギャップを介して充放電端子およびコンデ
ンサ端子を形成しておき、回転体上の端子間を結ぶ導電
体を、放電状態のコンデンサには充電用の直流高電圧が
並列に印加されるようにして発生させるパルス電圧にか
かわらず充電電圧に耐える低耐圧コンデンサの使用を可
能とするとともに、充電されたコンデンサと負荷側とを
接続する場合には、各コンデンサを直列に接続するよう
にして高電圧のパルスを供給できるようにしたり、各コ
ンデンサを並列に接続して放電のタイミングを変えるこ
とや回転体の回転数の制御により、パルス周波数を簡単
に変えることができるようにしている。
【0011】
【発明の実施の形態】以下、この発明の実施の形態を図
面に基づき詳細に説明する。図1及び図2はこの発明の
高電圧パルス発生装置の一実施の形態にかかる概略構成
図である。
【0012】この高電圧パルス発生装置10は、モ―タ
11で回転駆動されるシャフト12に回転体である2枚
1組の円板13,14および円板15,16が一体に固
定してあり、各円板13〜16は絶縁性の材料、例えば
ポリビニ―ルクロライド等で作られている。
【0013】これら円板13〜16の外周側部には、図
2中に抽出拡大して示すように、等間隔に端子17が多
数(図示例では、12個となっている。)取付けてあ
る。
【0014】この円板13〜16の各端子17と一定の
ギャップをあけて対向するよう図示しない固定部に充電
端子18が設置され、この充電端子18と180度離れ
た対角位置に放電端子19が設置してあり、これら充放
電端子18,19と90度離れた対角位置には、充放電
用コンデンサ20用のコンデンサ端子21,22がそれ
ぞれ設置されている。
【0015】これら充放電端子18,19およびコンデ
ンサ端子21,22には、まず、通常の商用電源等の交
流電源23の交流電圧がトランス等の昇圧回路24で昇
圧され、さらに、整流回路25で直流高電圧とされ、そ
の正極側が、例えば円板13の充電端子18および円板
15の充電端子18に並列的に接続され、負極側が、例
えば円板14の充電端子18および円板16の充電端子
18に並列的に接続してある。一方、放電端子19につ
いては、円板13の放電端子19が円板15の放電端子
19とともに高電圧パルスの供給を受ける負荷26の一
端(図中、上端)に接続され、円板14の放電端子19
が円板16の放電端子19とともに負荷26の他端(図
中、下端)に接続されている。
【0016】また、コンデンサ端子21,22への充放
電用コンデンサ20の接続は、各円板13〜16の枚数
に応じた4個の充放電用コンデンサ20が用いられ、円
板13と円板14のコンデンサ端子21間に1個の充放
電用コンデンサ20が接続され、円板13と円板14の
コンデンサ端子22間にもう1個の充放電用コンデンサ
20が接続されており、同様に円板15,16のコンデ
ンサ端子21およびコンデンサ端子22にそれぞれ充放
電用コンデンサ20が接続してある。
【0017】4枚の円板13〜16の表裏面には、外周
側部の12個の端子17間を接続する導電体27が配線
されるが、図2中に平面状態を示すように、円板13〜
16の表面には、実線で示す導電体27が中心角が90
度の円弧を結ぶ弦となるよう120度づつずらして3本
設けられており、円板13〜16の裏面にも、破線で示
す導電体27が表面の導電体27に対し60度ずれた状
態で3本設けられており、各導電体27の端部はそれぞ
れ対応する位置の端子17に接続されている。
【0018】このような円板13〜16は、シャフト1
2への取付けに際し、円板13,14と円板15,16
とが15度位相を変えて取付けてあり、図2中に円板1
4および円板16の平面状態を抽出して示すように、円
板14の外周側部の端子17が充電端子18、放電端子
19およびコンデンサ端子21,22とギャップを介し
て対向した状態となっているとき、円板16の外周側部
の端子17,17間の中央が充電端子18、放電端子1
9およびコンデンサ端子21,22と対向する状態にな
っている。
【0019】かように構成した高電圧パルス発生装置1
0では、モ―タ11でシャフト12が回転されて各円板
13,14,15,16が回転し、例えば円板13,1
4が、図2中に示すように、円板13,14の裏面の導
電体27の一本が充電端子18とコンデンサ端子21と
をそれぞれギャップを介して接続する状態になると、整
流回路25からの直流高電圧が、円板13の充電端子1
8→コンデンサ端子21→円板13に対応する充放電用
コンデンサ20→円板14のコンデンサ端子21→充電
端子18で形成される回路に印加され、この回路中の充
放電用コンデンサ20が充電される。これと同時に、円
板13,14の表面の導電体27の一本が放電端子19
とコンデンサ端子22とをそれぞれギャップを介して接
続する状態となり、円板14に対応する既に充電されて
いる充放電用コンデンサ20が、円板13のコンデンサ
端子22→放電端子19→負荷26の一端→負荷26の
他端→円板14の放電端子19→コンデンサ端子22で
形成される回路に接続され、ギャップを介して放電さ
れ、負荷26に高電圧パルスが発生する。
【0020】この状態からシャフト12が15度回転さ
れると、図2中に示す円板15,16の裏面の導電体2
7の一本が充電端子18とコンデンサ端子21とをそれ
ぞれギャップを介して接続し、円板13,14の場合と
同様に、直流高電圧が円板15に対応する充放電用コン
デンサ20に印加され充電が行なわれる。これと同時
に、円板15,16の表面の導電体27の一本が放電端
子19とコンデンサ端子22とをそれぞれギャップを介
して接続し、円板13,14の場合と同様に、既に充電
されている円板16に対応する充放電用コンデンサ20
が負荷26に接続され、ギャップを介して放電し、負荷
26に高電圧パルスが発生する。
【0021】こうして、2組の円板13,14および円
板15,16で15度ごとに充電と放電とが交互に繰り
返されるとともに、各組でも充電と放電とが30度ごと
に繰り返されることとなり、放電パルスの周波数は、シ
ャフト12の回転数を25Hzとすれば、放電パルスの周
波数は600Hzとなる。
【0022】この場合、負荷26には、充放電用コンデ
ンサ20に充電された1個分の充電電圧が印加されるこ
とになる。
【0023】このように2枚1組の回転体の位相を変え
て多数組の回転体を使用するようにすれば、シャフトの
回転数を一定のまま高電圧パルスの周波数を変えること
が可能となる。
【0024】次に、図3(a),(b)にそれぞれ示す
この発明のさらに他の一実施の形態について説明する。
【0025】この実施の形態の高電圧パルス発生装置4
0,50では、直流高電圧を得るのに、3相交流41を
整流器42で全波整流するようにしたり、単相交流51
を整流器52で全波整流することで得るようにしてお
り、2枚1組の円板だけで回転体が構成されるほか、他
の構成は図1及び図2で説明した高電圧パルス発生装置
10の円板13,14部分と同一であるので、重複する
説明は省略する。
【0026】このような全波整流された直流高電圧を用
いる場合にも、充放電用コンデンサ20の充放電を繰り
返しながら負荷26に高電圧パルスを発生することがで
きる。
【0027】そして、モ―タ11の回転数を変えること
で、発生する高電圧パルスの周波数を変えることができ
る。
【0028】なお、この実施の形態では、円板を2枚1
組だけで構成したが、複数組で構成し、充電状態の充放
電用コンデンサを負荷に対し直列に接続されるようにし
て発生パルスの出力電圧を高めるようにすることも可能
である。
【0029】さらに、図4に示すこの発明の他の一実施
の形態について説明する。この実施の形態の高電圧パル
ス発生装置60は、2枚1組の円板13′,14′を用
いて図1および図2で説明した高電圧パルス発生装置1
0と同様に発生パルスの周波数を高めるようにしたもの
で、例えばシャフト12を25Hzで回転したとき、60
0Hzの高電圧パルスが得られるようにし、ここでは、同
時に2パルスを発生させ、それぞれを異なる2つの負荷
26に接続している。
【0030】このため円板13′,14′の直交する対
角位置にそれぞれ充電端子18および放電端子19が配
置されるとともに、これらの端子18,19の間に4個
のコンデンサ端子21,22が配置されており、各端子
18,19,21,22は、円周上に45度の間隔で配
置されている。
【0031】このような充電端子18、放電端子19お
よびコンデンサ端子21,22は、対角位置に配置され
た半円周に対応する1個の充電端子18、1個の放電端
子19および2個のコンデンサ端子21,22に図1お
よび図2で説明した全円周に対して配置されたこれら端
子18,19,21,22と同様な直流高電圧や充放電
用コンデンサ20および負荷26が接続されている。
【0032】一方、円板13′,14′上に形成される
導電体27は、図4中に抽出して示すように、円板1
3′,14′の外周側部に等間隔に24個の端子17が
設けられ、これら端子17を中心角が45度の円弧を結
ぶ弦となるよう表裏それぞれに6本づつ配置され、裏表
の導電体27が90度づつ位相が変えてある。すなわ
ち、図2中に平面状態を示す2枚の円板14,16上の
導電体27を1枚の円板13′または円板14′上に配
置したと同様の機能をなすようになっている。
【0033】かように構成した高電圧パルス発生装置6
0によれば、1枚の円板13′,14′に対応する2個
の充放電用コンデンサ20の充放電が各円板の45度ご
との回転で1個づつ同時に起り、パルス電圧が充放電用
コンデンサ20の充電電圧となるとともに、パルスの周
波数はシャフト12の回転数を、例えば25Hzとすれば
600Hzになり、各負荷26では、それぞれ300Hzに
なる。
【0034】なお、図4では、2つの負荷26にそれぞ
れ高電圧パルスを供給するようにしたが、1個の負荷と
して2個の場合の周波数の2倍としたり、1個の負荷と
して放電するコンデンサが2個直列となるように接続し
てパルス電圧を2倍にしても良いことは言うまでもな
い。
【0035】この高電圧パルス発生装置60では、シャ
フト12の回転数を変えるようにすれば、発生パルスの
周波数を変えることができ、回転数をRHzとすれば、2
つ同時に発生する発生パルスの周波数はそれぞれ12R
Hzの周波数の高電圧パルスが得られる。
【0036】次に、図5に示すこの発明のさらに他の一
実施の形態について説明する。この実施の形態の高電圧
パルス発生装置70は、図4の実施の形態装置60と円
板13′,14′上の導電体27の配置を変えるように
したもので、発生パルスの電圧は充電電圧と同一である
が、発生パルスの周波数を図4の実施の形態装置60全
体の発生パルスの周波数のさらに2倍にでき、シャフト
12の回転数を、例えば25Hzとすれば、発生パルスの
周波数は1200Hzになる。
【0037】このため円板13′,14′上に設けられ
る導電体27が、図5中に抽出して示すように、円板1
3′,14′の半円周部に形成される表裏3本づつの導
電体27の位相が変えてあり、4個の充放電用コンデン
サ20が円板13′,14′の7.5度の回転角ごとに
1個づつ充放電を繰り返すようになっている。
【0038】したがって、発生パルスの電圧はそれぞれ
の充放電用コンデンサ20の充電電圧と同一となるが、
シャフト12の1回転ごとに48回のパルスが発生し、
シャフト12の回転数をRHzとすれば、発生パルスの周
波数は48RHzとなり、図4の実施の形態装置60の2
倍の周波数の高電圧パルスが得られる。
【0039】なお、上記各実施の形態では、回転体を円
板で構成したが、外周側部の端子が中心から等距離にあ
れば良く、多角形状板で構成するようにしても良い。
【0040】また、回転体を2枚1組とし、1組ないし
2組で高電圧パルス発生装置を構成したが、さらに多数
組としても良く、充電時には、直流高電圧が各充放電コ
ンデンサに並列に印加されるようにするが、放電時に
は、各充放電コンデンサに同時に放電が生じるようにし
てこれらが直列に接続されるようにして発生パルスの電
圧を高めたり、各充放電コンデンサが順次放電するよう
にして発生パルスの周波数を高めたり、これらの組合せ
とすることは必要な高電圧パルスに応じ適宜選定すれば
良い。
【0041】
【発明の効果】以上、実施の形態とともに具体的に説明
したようにこの発明の高電圧パルス発生装置によれば、
2個1組の回転駆動される回転体を少なくとも1組備
え、この回転体の同一円周側部に複数設けた端子とギャ
ップを介して充放電端子およびコンデンサ端子を対向し
て設け、回転体上の導電体を端子間を接続するよう構成
したので、回転体を回転駆動するだけで、簡単に高電圧
パルスを発生することができ、しかも製作費も安価であ
る。
【0042】また、導電体を充放電用のコンデンサの充
電時には、直流高電圧が並列に印加されるようにしてあ
るので、発生パルスの電圧に無関係に印加される直流高
電圧に応じた耐電圧のコンデンサが使用でき、しかも充
電状態のコンデンサが直列に負荷に接続されるようにす
れば、充電電圧より直列にしたコンデンサの個数倍の高
電圧のパルスを得ることができる。
【0043】さらに、同一の構造の回転体を複数組使用
し、各組の回転体の位相を同一にしたり、変えることが
簡単にでき、発生パルスの周波数を回転体の回転数を一
定のまま変えることもできる。
【0044】また、回転体の回転数を変えることで、低
周波から高周波までの高電圧パルスを得ることができ
る。
【図面の簡単な説明】
【図1】この発明の高電圧パルス発生装置の一実施の形
態にかかる概略構成図である。
【図2】この発明の高電圧パルス発生装置の一実施の形
態にかかる概略構成図である。
【図3】この発明の高電圧パルス発生装置の他の一実施
の形態にかかる概略構成図である。
【図4】この発明の高電圧パルス発生装置のさらに他の
一実施の形態にかかる概略構成図である。
【図5】この発明の高電圧パルス発生装置の他の一実施
の形態にかかる概略構成図である。
【図6】従来装置の概略構成図である。
【符号の説明】
10,40,50,60,70 高電圧パルス発生装置 11 モ―タ 12 シャフト 13,13′,14,14′,15,15′,16,1
6′ 円板 17 端子 18 充電端子 19 放電端子 20 充放電用コンデンサ 21,22 コンデンサ端子 23 交流電源 24 昇圧回路 25 整流回路 26 負荷 27 導電体

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】複数のコンデンサと直流高電圧源および負
    荷との間に回転スイッチを設けて周期的に前記複数のコ
    ンデンサを充放電させて高電圧パルスを発生させる高電
    圧パスル発生装置であって、外周部に複数の回転側の端
    子が形成され2枚1組で構成されてその中心軸回りに回
    転数を変え得るモータで回転駆動されるとともに、各組
    が位相をずらして配置される複数組の回転体と、これら
    各組のそれぞれの回転体の外周部とギャップを介して対
    向配置され前記複数のコンデンサ、直流高電圧源及び負
    荷が接続される固定側の端子と、前記回転体の回転側の
    端子間を接続しこの回転体の回転位置により直流高電圧
    源と接続される前記コンデンサを常に前記直流高電圧源
    に並列に接続する充電側の導電体と、前記回転体の回転
    側の端子間を接続しこの回転体の回転位置により充電さ
    れた前記複数のコンデンサの前記負荷への接続の回転位
    置をずらして順次接続する放電側の導電体とで、前記回
    転スイッチを構成したことを特徴とする高電圧パスル発
    生装置。
  2. 【請求項2】前記直流高電圧源を交流高電圧を全波整流
    して得た電圧源で構成したことを特徴とする請求項1記
    載の高電圧パスル発生装置。
  3. 【請求項3】複数のコンデンサと直流高電圧源および複
    数の負荷との間に回転スイッチを設けて周期的に前記複
    数のコンデンサを充放電させて高電圧パルスを発生させ
    る高電圧パスル発生装置であって、外周部に複数の回転
    側の端子が形成され2枚1組で構成されてその中心軸回
    りに回転数を変え得るモータで回転駆動される少なくと
    も1組の回転体と、これら各組のそれぞれの回転体の外
    周部とギャップを介して対向配置され前記1組の回転体
    に対して複数対のコンデンサ、直流高電圧源及び複数負
    荷が接続される固定側の端子と、前記回転体の回転側の
    端子間を接続しこの回転体の回転位置により直流高電圧
    源と接続される前記各コンデンサを常に前記直流高電圧
    源に並列に接続する充電側の導電体と、前記回転体の回
    転側の端子間を接続しこの回転体の回転位置により同時
    に充電された前記複数のコンデンサをそれぞれの前記負
    荷に接続する放電側の導電体とで、前記回転スイッチを
    構成したことを特徴とする高電圧パスル発生装置。
  4. 【請求項4】複数のコンデンサと直流高電圧源および負
    荷との間に回転スイッチを設けて周期的に前記複数のコ
    ンデンサを充放電させて高電圧パルスを発生させる高電
    圧パスル発生装置であって、外周部に複数の回転側の端
    子が形成され2枚1組で構成されてその中心軸回りに回
    転数を変え得るモータで回転駆動される少なくとも1組
    の回転体と、これら各組のそれぞれの回転体の外周部と
    ギャップを介して対向配置され前記1組の回転体に対し
    て複数対のコンデンサ、直流高電圧源及び負荷が接続さ
    れる固定側の端子と、前記回転体の回転側の端子間を接
    続しこの回転体の回転位置により直流高電圧源と接続さ
    れる前記各コンデンサを常に前記直流高電圧源に並列に
    接続する充電側の導電体と、前記回転体の回転側の端子
    間を接続しこの回転体の回転位置により充電された前記
    複数のコンデンサを順次前記負荷に接続する放電側の導
    電体とで、前記回転スイッチを構成したことを特徴とす
    る高電圧パスル発生装置。
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