JPH08203861A - 化学的機械研磨方法及び化学的機械研磨装置 - Google Patents

化学的機械研磨方法及び化学的機械研磨装置

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JPH08203861A
JPH08203861A JP687995A JP687995A JPH08203861A JP H08203861 A JPH08203861 A JP H08203861A JP 687995 A JP687995 A JP 687995A JP 687995 A JP687995 A JP 687995A JP H08203861 A JPH08203861 A JP H08203861A
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JP
Japan
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polishing
chemical mechanical
wafer
ion species
electric field
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JP687995A
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Takashi Nagano
隆史 永野
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Original Assignee
Sony Corp
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 平坦な研磨面を得ることができる化学的機械
研磨方法及び化学的機械研磨装置を提供する。 【構成】 ウエハ10の研磨面10aとこれに対向する
状態で配置される研磨クロス11のクロス面11aとの
間の研磨領域15に反応イオン種13と研磨砥粒14と
を含む研磨液12を供給しながら、研磨面10aに対し
てクロス面11aを平行に移動させて研磨面10aを研
磨する際、研磨領域15に電界16を形成する。電界1
6は、研磨面10a側からクロス面11a側に向かう電
気力線16aを研磨面10aの中心付近で密度が高くな
るように配置した構成にする。これによって、研磨の際
に反応イオン種13が供給され難い研磨面10aの中央
付近に反応イオン種13が集められ、研磨の際にウエハ
10の研磨面10aにおける反応イオン種13の濃度分
布が均一化される。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、半導体装置の製造工程
でウエハ表面を平坦化する際に行われる化学的機械研磨
方法及びその際に用いる化学的機械研磨装置に関する。
【0002】
【従来の技術】半導体装置の製造工程では、例えば化学
的機械研磨法によってシリコンからなるウエハの表面を
平坦化している。図11に示すように、上記化学的機械
研磨方法に用いる化学的機械研磨装置は、ウエハ91を
保持するホルダー92と、ウエハ91の研磨面91aと
対向する状態で表面93aが配置される研磨定盤93
と、研磨定盤93の表面93aを覆う研磨クロス94と
を備えている。上記の化学的機械研磨装置は、ウエハ9
1に対して研磨定盤93を移動させることで、研磨面9
1aに対して研磨定盤93の表面93aが移動するよう
に構成されている。
【0003】上記化学的機械研磨装置を用いたウエハ9
1の化学的機械研磨は、例えば研磨面91aと対向する
研磨クロス94のクロス面94aに反応イオン種95と
研磨砥粒96とを含む研磨液97を供給しながら、研磨
面91aに対して研磨定盤93の表面93aを移動させ
る。これによって、ウエハ91の研磨面91aとこれと
対向する研磨クロス94のクロス面94aとの間の研磨
領域98に研磨液97を供給してウエハ91の研磨面9
1aの化学的機械研磨を行う。
【0004】上記化学的機械研磨方法では、上記研磨液
97中の反応イオン種95の濃度によって研磨速度が律
速される。この反応イオン種95は、研磨の進行に伴っ
て消費されていく。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】しかし、上記の化学的
機械研磨方法及び装置には、以下のような課題があっ
た。すなわち、研磨面に供給される研磨液は、研磨クロ
スの上面に供給されることによって研磨面の外周から研
磨面の中心方向に向かって供給されていく。このため、
研磨面の中心部には、研磨面の外周付近で反応イオン種
が消費された研磨液が供給されることになる。したがっ
て、上記図11に示したように、上記研磨領域98にお
ける研磨面91aの中心付近に対応する部分ではその外
側の部分よりも研磨液97中の反応イオン種95の濃度
が低くなる。
【0006】以上から、図12に示すように、上記化学
的機械研磨方法及び装置では、ウエハ91の研磨面91
aにおける中心付近の研磨速度がその外側の部分よりも
遅くなり、ウエハ91の研磨面91aにおける研磨厚t
11,t12を均一に保つことが出来ない。これは、ウエハ
91が大口径化する程顕著になる。
【0007】また、上記化学的機械研磨方法及び装置で
は、研磨面と接する上記研磨液の表層部分における反応
イオン種の濃度を制御しながら研磨を進行させることが
出来ない。このため、研磨の途中で研磨速度及び研磨面
の研磨粗さを変化させることができない。
【0008】そこで本発明は、上記課題を解決する化学
的機械研磨方法と、この方法に用いる化学的機械研磨装
置とを提供することを目的とする。
【0009】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
の本発明の第1の化学的機械研磨方法は、ウエハの研磨
面と研磨クロスのクロス面との間の研磨領域における研
磨液中の反応イオン種の濃度分布を、当該研磨領域に電
界を形成することによって制御しながら上記研磨面を研
磨する方法である。
【0010】上記第1の化学的機械研磨方法では、上記
研磨面の中央付近に上記反応イオン種を集める状態で、
上記電界を形成しても良い。
【0011】この他、上記第1の化学的機械研磨方法で
は、上記研磨面において相対的に隆起している部分に上
記反応イオン種を集める状態で上記電界を形成しても良
い。
【0012】一方、本発明の第2の化学的機械研磨方法
は、ウエハの研磨面と接する研磨液の表層部分における
反応イオン種の濃度を、上記研磨領域に電界を形成する
ことによって制御しながら当該ウエハの研磨面を研磨す
る方法である。
【0013】この際、先ず研磨の初期の段階では、上記
表層部分に上記反応イオン種を集める状態で上記電界を
形成して当該研磨面を研磨する。次いで、研磨の後期の
段階では、上記表層部分から上記反応イオン種を遠ざけ
る状態で上記電界を形成して当該研磨面を研磨する。
【0014】また、本発明の第1の化学的機械研磨装置
は、ウエハを保持するホルダー及び当該ホルダーに保持
した状態のウエハの研磨面と対向する状態で配置される
研磨定盤のうちの、少なくとも何方か一方に形成される
電極を設けたものである。
【0015】上記電極が設けられる上記ホルダー及び上
記研磨定盤は、絶縁性材料からなるものでも良い。この
場合、上記電極は、上記研磨面または当該研磨面と対向
する研磨クロスのクロス面を分割した各部分毎にそれぞ
れ絶縁状態で配置される複数の電極部分からなるもので
も良い。
【0016】
【作用】上記第1の化学的機械研磨方法では、上記ウエ
ハの研磨面と上記研磨クロスのクロス面との間の研磨領
域に電界が形成されることから、当該領域の研磨剤中の
反応イオン種は当該電界を構成する電気力線の向きと密
度とに対応して当該研磨剤中を移動する。このことか
ら、上記電界を構成する電気力線の向きと密度とを制御
することによって、上記研磨領域における上記研磨液中
の反応イオン種の分布状態が制御される。このため、研
磨の際にはウエハの研磨面に供給される反応イオン種の
濃度及び濃度分布が制御される。したがって、ウエハの
研磨面における研磨の速度分布を制御しながら研磨が行
われる。
【0017】上記第1の化学的機械研磨方法において、
上記研磨面の中央付近に上記反応イオン種が集まる状態
で上記電界が形成される場合には、研磨の際に反応イオ
ン種が供給され難い研磨面の中央付近に当該反応イオン
種が集められる。このため、上記電界の強さを制御する
ことで、ウエハの研磨面における反応イオン種の濃度分
布が均一化される。したがって、ウエハの研磨面におけ
る研磨の速度分布が均一に保たれる。
【0018】一方、上記第1の化学的機械研磨方法で、
ウエハの研磨面において相対的に隆起している部分に上
記反応イオン種を集める状態で上記電界が形成される場
合には、上記隆起している研磨面部分に供給される上記
反応イオン種の濃度がその他の研磨面部分よりも高くな
る。したがって、上記研磨面部分の研磨速度がその他の
部分よりも早くなる。
【0019】また、上記第2の化学的機械研磨方法で
は、上記研磨領域に電界を形成することによって上記研
磨面と接する上記研磨液の表層部分における反応イオン
種の濃度を制御しながら当該ウエハの研磨面を研磨する
ことから、研磨速度と研磨面粗さとを制御しながら化学
的機械研磨が行われる。
【0020】そして、上記第2の化学的機械研磨方法に
おいて、上記研磨の初期の段階で、上記表層部分に当該
研磨液中の反応イオン種を集める状態で上記電界を形成
して上記研磨面の研磨を行った場合には、当該反応イオ
ン種による化学的な研磨が主体となって速い速度で研磨
が行われる。また研磨の後期の段階で、上記表層部分か
ら上記反応イオン種を遠ざける状態で上記電界を形成し
て上記研磨面の研磨を行った場合には、上記反応イオン
種による化学的な研磨が進み難くなり研磨面粗さの小さ
い研磨が行われる。したがって、研磨速度と研磨面粗さ
とを確保した研磨が行われる。
【0021】また、本発明の化学的機械研磨装置では、
ウエハを保持するホルダー及び研磨定盤のうちの少なく
とも何方か一方に形成される電極が備えられていること
から、上記電極に電圧を印加することによって、上記ウ
エハの研磨面と研磨クロスのクロス面との間の研磨領域
に電界が形成される。
【0022】そして、上記化学的機械研磨装置におい
て、上記電極が設けられる上記ホルダー及び上記研磨定
盤が絶縁性材料からなるものである場合には、上記電極
の配置位置によって上記電界の分布状態が制御される。
【0023】さらに、上記化学的機械研磨装置におい
て、上記電極が上記研磨面またはクロス面を分割した各
部分毎にそれぞれ絶縁状態で配置される複数の電極部分
からなる場合には、各電極に印加する電圧を制御するこ
とによって、上記電界の分布状態が制御される。
【0024】
【実施例】以下に、本発明の化学的機械研磨方法の実施
例を図面に基づいて説明する。ここでは、シリコンから
なるウエハを、反応イオン種として水酸基を含む研磨液
を用いて化学的機械研磨を行う方法を例に取って説明を
行う。先ず、第1実施例の化学的機械研磨方法を、図1
に基づいて説明する。化学的機械研磨を行うウエハ10
は、その研磨面10aがほぼ平坦に形成されているもの
であり、ここでは上記ウエハ10の研磨面10aを平坦
に保った状態で所定量だけ研磨する方法を説明する。
【0025】先ず、図1に示すように、研磨クロス11
のクロス面11aに研磨液12を供給する。この研磨液
12は、反応イオン種13と研磨砥粒14とが混入され
たものである。上記反応イオン種13と研磨砥粒14と
は、研磨を行うウエハ10の材質によって適切なものを
選択する。次に、クロス面11aに対してウエハ10の
研磨面10aを対向させて配置し、当該クロス面11a
上にウエハ10を載置する。
【0026】次いで、研磨面10aとクロス面11aと
の間の研磨領域15に、研磨面10a側からクロス面1
1a側に向かう電気力線16aを、研磨面10aの中心
付近での密度がその外の部分での密度よりも高くなるよ
うに発生させる。これによって、研磨領域15における
研磨面10aの中央付近に対応する部分に水酸基からな
る反応イオン種13が集まる状態の電界16を、当該研
磨領域15に形成する。尚、反応イオン種13が陽イオ
ンである場合には、上記電気力線の向きが逆の電界を研
磨領域15に形成する。
【0027】また、上記電界16を構成する電気力線1
6aの密度分布は、研磨の際に反応イオン種13が供給
され難い研磨面10aの中央付近に電界16の形成によ
って当該反応イオン種13が集められることで、研磨領
域15における研磨液12中の反応イオン種13の分布
状態が研磨面10aに対して均一になるように設定す
る。
【0028】上記のような電界16を形成した状態で、
研磨面10aに対してクロス面11aを移動させて、研
磨面10aの化学的機械研磨を行う。この際、定期的に
クロス面11a上に上記研磨液12を滴下する。
【0029】上記第1実施例の化学的機械研磨方法によ
れば、研磨の際にウエハ10の研磨面10aには反応イ
オン種13が均等に供給される。図2のグラフ21に
は、研磨液中の水酸基からなる反応イオン種の濃度と研
磨速度との関係を示す。グラフ22には、比較としてエ
ッチング液中の水酸基の濃度とエッチング速度との関係
を示す。尚、研磨液及びエッチング液の溶媒としてはエ
チレンジアミンを用い、シリコンを研磨またはエッチン
グした結果である。このグラフに示すように、水酸基の
濃度が高い程、研磨速度及びエッチング速度が早いこと
がわかる。
【0030】以上から、上記研磨では、ウエハの研磨面
に対して均等に反応イオン種が供給されることによっ
て、研磨面における研磨速度の分布が均一に保たれる。
したがって、図3に示すように、ウエハ10の研磨面1
0aにおける周辺付近の研磨厚t1 と、研磨面10aに
おける中心付近の研磨厚t2 とが均一化され、平坦な状
態を保って研磨面10aの化学的機械研磨が行われる。
【0031】次に、第2実施例の化学的機械研磨方法を
図4に基づいて説明する。ここでは、上記ウエハ10の
研磨面10aが平坦になるように研磨を行う方法を説明
する。
【0032】先ず、図4(1)に示すように、ウエハ1
0の研磨面10aの平坦度を測定し、あらかじめ研磨面
10aにおいて相対的に隆起している部分を把握してお
く。ここでは、例えば、研磨面10aの中央付近がその
他の部分よりも隆起していることとする。
【0033】次に、図4(2)に示すように、上記第1
実施例と同様に、研磨クロス11のクロス面11aに研
磨液12を供給して当該クロス面11a上にウエハ10
を載置する。
【0034】その後、研磨面10aとクロス面11aと
の間の研磨領域15に、研磨面10a側からクロス面1
1a側に向かう電気力線16aを、研磨面10aの中心
付近での密度がその外の部分での密度よりも高くなるよ
うに発生させる。ここでは、上記第1実施例よりもさら
に研磨面10aの中心付近での電気力線17aの密度が
高くなるようにする。これによって、研磨領域15にお
ける研磨面10aの隆起部分に水酸基からなる反応イオ
ン種13が集まる状態の電界17を、当該研磨領域15
に形成する。
【0035】上記のように電界を形成した状態で、上記
第1実施例と同様に研磨面10aの化学的機械研磨を行
う。
【0036】上記第2実施例の化学的機械研磨方法によ
れば、ウエハ10の研磨面10aに供給される反応イオ
ン種13の濃度分布は、研磨面10aの隆起している部
分で高くなる。このため、研磨面10aにおいて隆起し
ている部分の研磨速度がその他の部分よりも速くなる。
したがって、図5に示すように、ウエハ10の研磨面1
0aにおける上記隆起部分の研磨厚t3 が、その外の部
分の研磨厚t4 よりも大きくなり、研磨面10aが平坦
になるように化学的機械研磨が進行する。
【0037】次に、第3実施例の化学的機械研磨方法を
図6に基づいて説明する。ここで、化学的機械研磨を行
うウエハ10は、その研磨面10aがほぼ平坦に形成さ
れているものであり、ここでは上記ウエハ10の研磨面
10aを平坦に保った状態で所定の研磨厚さだけ研磨す
る方法を説明する。
【0038】先ず、図6(1)に示すように、上記第1
及び第2実施例と同様に、研磨クロス11のクロス面1
1aに研磨液12を供給し、クロス面11a上にウエハ
10を載置する。
【0039】このような状態で、初期の段階の研磨を行
う。ここでは先ず、研磨面10aとクロス面11aとの
間の研磨領域15に、研磨面10aからクロス面11a
に向かう電気力線18aを発生させる。また、ここで
は、上記第1実施例と同様に、研磨面10aの中心付近
での電気力線18aの密度をその他の部分よりも高くす
ることによって、研磨領域15における研磨液12中の
反応イオン種13の分布状態が研磨面10aに対して均
一になるようにしても良い。これによって、研磨面10
aと接する研磨液12の表層部分に反応イオン種13を
集める状態の電界18を、上記研磨領域15に形成す
る。
【0040】そして、上記のように電界18を形成した
状態で、上記第1及び第2実施例と同様に研磨面10a
の化学的機械研磨い、主として反応イオン種13の作用
による速い研磨速度の研磨を行う。
【0041】次いで、上記研磨によってほぼ所定の研磨
厚に達するまで研磨面10aを研磨した後、後期の段階
の研磨を行う。ここでは、図6(2)に示すように、上
記研磨領域15に、クロス面11aから研磨面10aに
向かう状態の電気力線19aを発生させる。これによっ
て、研磨面10aと接する研磨液12の表層部分から反
応イオン種13を遠ざける状態の電界を、上記研磨領域
15に形成する。上記のように電界19を形成した状態
で、上記初期の段階と同様に研磨面10aの化学的機械
研磨を行い、主として研磨砥粒14の作用による研磨面
粗さの小さい研磨を行う。
【0042】上記第3実施例の化学的機械研磨方法によ
れば、研磨の初期の段階で研磨速度を保って研磨を行
い、研磨の後期の段階で研磨面粗さの小さい研磨を行う
ことで、研磨速度を落とさずに研磨面粗さの小さい化学
的機械研磨が行われる。また、上記第2実施例は、研磨
の途中で研磨液その他の研磨条件を変更することなく連
続して研磨が行われる。
【0043】尚、上記各実施例の化学的機械研磨方法
は、上記で示した研磨液12に限定されるものではな
く、どのような反応イオン種13を含む研磨液12を用
いた研磨に対しても有効である。
【0044】以下に、本発明の化学的機械研磨装置の実
施例を図面に基づいて説明する。第4実施例の化学的機
械研磨装置を、図7の構成図に基づいて説明する。化学
的機械研磨装置は、ウエハ10の研磨面10aに対する
裏面側から当該ウエハ10を保持するホルダー71を備
えている。そして、ホルダー71に保持された状態のウ
エハ10の研磨面10aに、研磨クロス11で覆われた
表面72aを対向させる状態で研磨定盤72が配置され
ている。
【0045】上記ホルダー71は、導電性材料からなる
ものであり、これ自体が第1の電極73として形成され
ている。また、上記研磨定盤72は、導電性材料からな
るものであり、これ自体が第2の電極74として形成さ
れている。そして、上記第1の電極73と第2の電極7
4とには、例えば異なる極性の電圧が印加されるように
構成されている。
【0046】また、研磨定盤72の表面72aは、ウエ
ハ10の研磨面10aに対して充分に広い面を有してい
る。そして、上記ホルダー71と上記研磨定盤72と
は、例えばホルダー71に保持したウエハ10の研磨面
10aと研磨クロス11のクロス面11aとを平行に保
った状態で互いに回転するように構成されている。そし
て、定位置で回転するクロス面11a上で、研磨面10
aが回転しながら移動するようになっている。
【0047】上記のように構成された化学的機械研磨装
置では、例えば第1の電極73にプラス,第2の電極7
4にマイナスの電圧を印加することによって、図中矢印
に示すようにホルダー71側から研磨定盤72側に向か
う電気力線が発生する。第1の電極73及び第2の電極
74に、それぞれ逆の電圧を印加した場合には、上記と
逆方向に向かう電気力線が発生する。これによって、ウ
エハ10の研磨面10aと研磨クロス11のクロス面1
1aとの間の研磨領域15に電界が形成され、当該研磨
領域15に供給される研磨液12に電界の影響が及ぼさ
れる。
【0048】以上のことから、上記化学的機械研磨装置
を用いた場合には、第1及び第2の電極73,74に印
加する電圧を制御することで、上記第3実施例で示した
化学的機械研磨方法を行うことが可能になる。
【0049】次に、第5実施例の化学的機械研磨装置
を、図8の構成図に基づいて説明する。化学的機械研磨
装置は、上記第4実施例と同様のホルダー71と研磨定
盤72とを備えている。そして、上記ホルダー71は、
絶縁性材料で形成され、ウエハ10を保持する面に対す
る裏面側にはウエハ10の研磨面10aの中央付近に対
応する位置に第3の電極75が接続されている。また、
研磨定盤72は上記第4実施例と同様に導電性材料で形
成され、それ自体が第4の電極76になっている。上記
第3の電極75と第4の電極76とには、例えば異なる
極性の電圧が印加されるように構成されている。
【0050】上記のように構成された化学的機械研磨装
置では、例えば第3の電極75にプラス,第4の電極7
6にマイナスの電圧を印加することによって、図中矢印
に示すようにウエハ10の中央付近から研磨定盤72側
に向かう電気力線が発生する。また、第3の電極75及
び第4の電極76に、それぞれ逆の電圧を印加した場合
には、上記と逆方向に向かう電気力線が発生する。これ
によって、ウエハ10の研磨面10aと研磨クロス11
のクロス面11aとの間の研磨領域15に、研磨面10
aの中央付近に対応する部分で電気力線の分布密度が高
い電界が形成される。
【0051】以上のことから、上記化学的機械研磨装置
を用いた場合には、上記第1実施例で示した化学的機械
研磨方法を行うことが可能になる。
【0052】尚、上記第5実施例の化学的機械研磨装置
においては、ウエハ10の研磨面10aに対する上記第
3の電極75の配置位置を変えることによって、研磨領
域における電界の分布状態を変化させることが可能にな
る。また、上記第5実施例で上記ホルダー71を導電性
材料で構成した場合には、第4実施例と同様の電界が上
記研磨領域15に形成される。さらに、図9に示すよう
に、上記ホルダー71に配置する第3の電極75は、ホ
ルダー71の内部に埋め込む状態で配置されるものでも
良い。
【0053】次に、第6実施例の化学的機械研磨装置を
図10の構成図に基づいて説明する。化学的機械研磨装
置は、上記第4及び第5実施例と同様のホルダー71及
び研磨定盤72を備えている。そして、上記ホルダー7
1は、絶縁性材料で形成され、ウエハ10を保持する面
に対する裏面側には第5の電極77が配置されてる。ま
た、研磨定盤72は導電性材料で形成され、それ自体が
第6の電極78になっている。
【0054】上記第5の電極77は、複数の電極部分7
7a,77bからなり、各電極部分77a,77bはウ
エハ10の研磨面10aを分割した各部分毎に対応する
位置に、それぞれ絶縁された状態で配置される。例えば
電極部分77aは、研磨面10aの外周付近に平面ドー
ナッツ形状で配置されている。また、電極部分77b
は、研磨面10aの中心付近に対応する位置に平面円形
で配置されている。各電極部分77a,77bには、そ
れぞれ個別に電圧が印加されるように構成されている。
【0055】上記のように構成された化学的機械研磨装
置では、各電極部分77a,77bに及び第6の電極7
8にそれぞれ所定の電圧を印加することによって、ウエ
ハ10の研磨面10aと研磨クロス11のクロス面11
aとの間の研磨領域15に形成される電界の分布状態を
制御することが可能になる。
【0056】例えば、電極部分77bにプラスの電圧を
印加し、第6の電極78にマイナスの電圧を印加するこ
とによって、上記第5実施例と同様の電界が上記研磨領
域15に形成される。また、電極部分77bにプラス,
電極部分77aにマイナスの電圧を印加することによっ
て、電極部分77bから電極部分77aに向かう電気力
線から構成される電界が形成される。このような電界を
形成した場合には、例えば電極部分77bが配置されて
いる部分に陰イオンからなる上記反応イオン種が集まり
易くなる。
【0057】以上のように、上記化学的機械研磨装置を
用いた場合には、上記第1〜第3実施例で示した化学的
機械研磨方法を行うことが可能になる。
【0058】また、上記第5実施例と同様に、上記ホル
ダー71に配置する第5の電極77は、ホルダー71の
内部に埋め込む状態で配置しても良い。
【0059】上記第4〜第6実施例で示した化学的機械
研磨装置は、研磨定盤72の表面72aが、ウエハ10
の研磨面10aに対して充分に広く形成されている場合
を例に取って説明を行った。しかし、本発明の化学的機
械研磨装置は、ウエハ10の研磨面10aが、研磨定盤
72の表面72aに対して充分に広い場合にも適用可能
である。この場合、上記ホルダー71及び研磨定盤72
の材質,上記各電極の構成を、ホルダー71側と研磨定
盤72側とで逆にすることで、研磨領域15に上記各実
施例と同様の電界を形成することが可能になる。
【0060】また、上記第4〜第6実施例では、ホルダ
ー71と研磨定盤72との両方に電極を設けた場合を説
明した。しかし、電極は、ホルダー71または研磨定盤
72の何方か一方のみに設けても良い。
【0061】
【発明の効果】以上、説明したように本発明の第1の化
学的機械研磨方法によれば、ウエハの研磨面と研磨クロ
スのクロス面との間の研磨領域に電界を形成し、当該領
域の研磨剤中の反応イオン種を当該電界を構成する電気
力線の向きと密度とに対応して移動させることで、上記
研磨領域における上記研磨液中の反応イオン種の分布状
態を変化させることが可能になる。このため、研磨の際
には上記電界によってウエハの研磨面に供給される反応
イオン種の濃度及び濃度分布を制御し、研磨面における
研磨の速度分布を制御することができる。したがって、
研磨面を平坦な状態に研磨することが可能になる。
【0062】また、本発明の第2の化学的機械研磨方法
によれば、研磨面と接する上記研磨液の表層部分におけ
る反応イオン種の濃度を電界によって制御しながら研磨
を行うことによって、同一の研磨液での研磨において研
磨速度を変化させることが可能になる。したがって、研
磨速度と研磨面粗さとを制御しながら化学的機械研磨を
行うことが可能になる。
【0063】そして、本発明の化学的機械研磨装置によ
れば、ウエハを保持するホルダー及び研磨定盤のうちの
少なくとも何方か一方に形成される電極を備えることに
よって、当該電極に電圧を印加して上記ウエハの研磨面
と研磨クロスのクロス面との間にの研磨領域に電界を形
成することが可能になる。したがって、上記第2の化学
的機械研磨方法を行うことが可能になる。
【0064】また、上記化学的機械研磨装置において、
上記電極が設けられる上記ホルダー及び上記研磨定盤を
絶縁性材料からなるもので形成した場合には、上記電極
の配置位置によって上記研磨領域における上記電界の分
布状態を制御することが可能になる。そして、上記研磨
面または上記クロス面を分割した各部分毎にそれぞれ絶
縁状態で配置される複数の電極部分で上記電極を構成し
た場合には、各電極部分に印加する電圧を制御すること
によって、上記研磨領域における上記電界の分布状態を
制御することが可能になる。したがって、上記第1の化
学的機械研磨方法を行うことが可能になる。
【図面の簡単な説明】
【図1】第1実施例を説明する第1図である。
【図2】反応イオン種の濃度と研磨速度との関係を示す
グラフである。
【図3】第1実施例を説明する第2図である。
【図4】第2実施例を説明する第1図である。
【図5】第2実施例を説明する第2図である。
【図6】第3実施例を説明する図である。
【図7】第4実施例の構成図である。
【図8】第5実施例の構成図である。
【図9】第5実施例の他の構成を示す図である。
【図10】第6実施例の構成図である。
【図11】従来例を示す第1図である。
【図12】従来例を示す第2図である。
【符号の説明】
10 ウエハ 10a 研磨面 11 研磨クロス 11a クロス面 12 研磨液 13 反応イオン種 14 研磨砥粒 15 研磨領域 16,17,18,19 電界 71 ホルダー 72 研磨定盤 72a 表面 73 第1の電極 74 第2の電極 75 第3の電極 76 第4の電極 77 第5の電極 77a,77b 電極部分 78 第6の電極

Claims (8)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 ウエハの研磨面と当該研磨面と対向する
    状態で配置される研磨クロスのクロス面との間の研磨領
    域に反応イオン種と研磨砥粒とを含む研磨液を供給しな
    がら、前記研磨面に対して前記クロス面を平行に移動さ
    せて当該研磨面を研磨する化学的機械的研磨方法におい
    て、 前記研磨領域における前記研磨液中の反応イオン種の濃
    度分布を当該研磨領域に電界を形成することによって制
    御しながら、当該ウエハの研磨面を研磨することを特徴
    とする化学的機械研磨方法。
  2. 【請求項2】 請求項1記載の化学的機械研磨方法にお
    いて、 前記電界は、前記研磨面の中央付近に前記反応イオン種
    を集める状態で形成されることを特徴とする化学的機械
    研磨方法。
  3. 【請求項3】 請求項1記載の化学的機械研磨方法にお
    いて、 前記電界は、前記研磨面において相対的に隆起している
    部分に前記反応イオン種を集める状態で形成されること
    を特徴とする化学的機械研磨方法。
  4. 【請求項4】 ウエハの研磨面と当該研磨面と対向する
    状態で配置される研磨クロスのクロス面との間の研磨領
    域に反応イオン種と研磨砥粒とを含む研磨液を供給しな
    がら、前記研磨面に対して前記クロス面を平行に移動さ
    せて当該研磨面を研磨する化学的機械的研磨方法におい
    て、 前記研磨面と接する前記研磨液の表層部分における前記
    反応イオン種の濃度を前記研磨領域に電界を形成するこ
    とによって制御しながら、当該ウエハの研磨面を研磨す
    ることを特徴とする化学的機械研磨方法。
  5. 【請求項5】 請求項4記載の化学的機械研磨方法にお
    いて、 前記研磨の初期の段階では、前記表層部分に前記反応イ
    オン種を集める状態で前記電界を形成して前記研磨面の
    研磨を行い、 前記研磨の後期の段階では、前記表層部分から前記反応
    イオン種を遠ざける状態で前記電界を形成して前記研磨
    面の研磨を行うことを特徴とする化学的機械研磨方法。
  6. 【請求項6】 ウエハの研磨面に対する裏面側から当該
    ウエハを保持するホルダーと、 研磨クロスで覆われた表面が前記ウエハの研磨面に対向
    する状態で配置され、当該表面が前記ウエハの研磨面に
    対して移動する研磨定盤と、 前記ホルダー及び前記研磨定盤のうちの少なくとも何方
    か一方に形成される電極とを備えたことを特徴とする化
    学的機械研磨装置。
  7. 【請求項7】 請求項6記載の化学的機械研磨装置にお
    いて、 前記電極が設けられる前記ホルダー及び前記研磨定盤
    は、絶縁性材料からなるものであることを特徴とする化
    学的機械研磨装置。
  8. 【請求項8】 請求項7記載の化学的機械研磨装置にお
    いて、 前記電極は、前記研磨面または当該研磨面と対向する前
    記研磨クロスのクロス面を分割した各部分毎にそれぞれ
    絶縁状態で配置される複数の電極部分からなることを特
    徴とする化学的機械研磨装置。
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Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
KR100408932B1 (ko) * 1996-11-18 2003-12-11 가부시키가이샤 히타치세이사쿠쇼 반도체장치의 연마방법
KR100564425B1 (ko) * 1999-12-30 2006-03-28 주식회사 하이닉스반도체 자기장을 이용한 화학기계적연마장치 및 그 연마방법
KR101285120B1 (ko) * 2009-06-05 2013-07-17 가부시키가이샤 사무코 실리콘 웨이퍼의 연마방법 및 실리콘 웨이퍼

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