JPH08199047A - ポリ(フェニレンエーテル)樹脂とポリエステル樹脂からなる流動性が改良された組成物 - Google Patents

ポリ(フェニレンエーテル)樹脂とポリエステル樹脂からなる流動性が改良された組成物

Info

Publication number
JPH08199047A
JPH08199047A JP7221300A JP22130095A JPH08199047A JP H08199047 A JPH08199047 A JP H08199047A JP 7221300 A JP7221300 A JP 7221300A JP 22130095 A JP22130095 A JP 22130095A JP H08199047 A JPH08199047 A JP H08199047A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
component
weight
composition
group
ppe
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP7221300A
Other languages
English (en)
Inventor
John Bennie Yates
ジョン・ベニイ・イエツ
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
General Electric Co
Original Assignee
General Electric Co
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by General Electric Co filed Critical General Electric Co
Publication of JPH08199047A publication Critical patent/JPH08199047A/ja
Pending legal-status Critical Current

Links

Classifications

    • CCHEMISTRY; METALLURGY
    • C08ORGANIC MACROMOLECULAR COMPOUNDS; THEIR PREPARATION OR CHEMICAL WORKING-UP; COMPOSITIONS BASED THEREON
    • C08LCOMPOSITIONS OF MACROMOLECULAR COMPOUNDS
    • C08L71/00Compositions of polyethers obtained by reactions forming an ether link in the main chain; Compositions of derivatives of such polymers
    • C08L71/08Polyethers derived from hydroxy compounds or from their metallic derivatives
    • C08L71/10Polyethers derived from hydroxy compounds or from their metallic derivatives from phenols
    • C08L71/12Polyphenylene oxides
    • C08L71/126Polyphenylene oxides modified by chemical after-treatment
    • CCHEMISTRY; METALLURGY
    • C08ORGANIC MACROMOLECULAR COMPOUNDS; THEIR PREPARATION OR CHEMICAL WORKING-UP; COMPOSITIONS BASED THEREON
    • C08LCOMPOSITIONS OF MACROMOLECULAR COMPOUNDS
    • C08L67/00Compositions of polyesters obtained by reactions forming a carboxylic ester link in the main chain; Compositions of derivatives of such polymers
    • CCHEMISTRY; METALLURGY
    • C08ORGANIC MACROMOLECULAR COMPOUNDS; THEIR PREPARATION OR CHEMICAL WORKING-UP; COMPOSITIONS BASED THEREON
    • C08LCOMPOSITIONS OF MACROMOLECULAR COMPOUNDS
    • C08L25/00Compositions of, homopolymers or copolymers of compounds having one or more unsaturated aliphatic radicals, each having only one carbon-to-carbon double bond, and at least one being terminated by an aromatic carbocyclic ring; Compositions of derivatives of such polymers
    • C08L25/02Homopolymers or copolymers of hydrocarbons
    • CCHEMISTRY; METALLURGY
    • C08ORGANIC MACROMOLECULAR COMPOUNDS; THEIR PREPARATION OR CHEMICAL WORKING-UP; COMPOSITIONS BASED THEREON
    • C08LCOMPOSITIONS OF MACROMOLECULAR COMPOUNDS
    • C08L55/00Compositions of homopolymers or copolymers, obtained by polymerisation reactions only involving carbon-to-carbon unsaturated bonds, not provided for in groups C08L23/00 - C08L53/00
    • C08L55/02ABS [Acrylonitrile-Butadiene-Styrene] polymers
    • CCHEMISTRY; METALLURGY
    • C08ORGANIC MACROMOLECULAR COMPOUNDS; THEIR PREPARATION OR CHEMICAL WORKING-UP; COMPOSITIONS BASED THEREON
    • C08LCOMPOSITIONS OF MACROMOLECULAR COMPOUNDS
    • C08L69/00Compositions of polycarbonates; Compositions of derivatives of polycarbonates
    • CCHEMISTRY; METALLURGY
    • C08ORGANIC MACROMOLECULAR COMPOUNDS; THEIR PREPARATION OR CHEMICAL WORKING-UP; COMPOSITIONS BASED THEREON
    • C08LCOMPOSITIONS OF MACROMOLECULAR COMPOUNDS
    • C08L71/00Compositions of polyethers obtained by reactions forming an ether link in the main chain; Compositions of derivatives of such polymers
    • C08L71/08Polyethers derived from hydroxy compounds or from their metallic derivatives
    • C08L71/10Polyethers derived from hydroxy compounds or from their metallic derivatives from phenols
    • C08L71/12Polyphenylene oxides

Landscapes

  • Chemical & Material Sciences (AREA)
  • Health & Medical Sciences (AREA)
  • Chemical Kinetics & Catalysis (AREA)
  • Medicinal Chemistry (AREA)
  • Polymers & Plastics (AREA)
  • Organic Chemistry (AREA)
  • General Chemical & Material Sciences (AREA)
  • Compositions Of Macromolecular Compounds (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】 本発明は、高まった性質、たとえば改良され
た流動性を示すポリ(フェニレンエーテル)‐ポリエス
テル組成物に係る。 【解決手段】 流れ促進性アミドを含むポリ(フェニレ
ンエーテル)樹脂‐ポリエステル樹脂組成物が開示され
ている。本組成物は、場合により、耐衝撃性改良剤、ア
ルケニル芳香族化合物の非エラストマー性ポリマー、ポ
リカーボネート樹脂、強化用充填材またはこれらの任意
の組み合わせを含有していてもよい。本組成物の相溶性
は、エポキシ官能化またはオルト‐エステル官能化され
ているポリ(フェニレンエーテル)樹脂の添加によって
さらに改良することができる。これらの組成物から改良
された物品を作成することができる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、高まった性質、たとえ
ば改良された流動性を示すポリ(フェニレンエーテル)
‐ポリエステル組成物に係る。
【0002】
【従来の技術】ポリ(フェニレンエーテル)樹脂 − 以
下「PPE」とする − は、たとえば高強度、寸法安定
性、加水分解安定性および誘電特性といった性質を独特
に組み合わせて示すため商業上重要な材料である。さら
に、これらの樹脂をポリエステル樹脂と組み合わせて相
溶化されたブレンドとすると、多くの自動車用途に必要
な改良された耐薬品性といった総合的な性質を合わせも
つものが得られる。相溶化されたPPE‐ポリエステル
ブレンドの例は、米国特許第4,831,087号、第
4,927,881号、第4,978,715号、第
5,096,979号および第5,212,255号
(すべて引用により本明細書に含まれているものとす
る)に見ることができる。これらのブレンドの性質は、
耐衝撃性改良剤、難燃化剤、光安定剤、加工安定剤、熱
安定剤、酸化防止剤および充填材といった各種添加剤を
添加することによってさらに高めることが可能である。
【0003】相溶化されたPPE‐ポリエステルブレン
ドは総合的な物理的性質をもっているため、自動車市場
の各種物品が専ら射出成形のような転化技術を使用して
製造されるという点を除けば、これらブレンドはそのよ
うな物品向けとして重要である。望ましい用途のうち、
たとえば外部ボディパネルは流動距離が極めて長く、し
たがって成形工具を完全に満たすためには非常に低い粘
度の樹脂が必要とされる。相溶化されたPPE‐ポリエ
ステルブレンドは、樹脂の熱劣化を最小限に抑えるのに
必要な加工温度で流動特性が不十分である。このブレン
ドの粘度を低下させるために前記温度より高い加工温度
にすると、最終部品中に脆い部分やたくさんの表面欠陥
が生成するが、これはいずれも許容できないことであ
る。
【0004】他の樹脂組成物の流動性を増大させる添加
物は、相溶化されたPPE‐ポリエステル組成物には通
常有用でない。というのは、これらの添加物は一般に相
溶化の化学に干渉したり、組成物の成分のひとつの分子
量を低下させることによって流動性を改良するように機
能したり、あるいは組成物の耐熱性を大きく損なうこと
になったりするからである。これらの結果はすべて本発
明の最終目的からみて満足できるものではない。すなわ
ち、本発明の目的は、相溶化されたPPE‐ポリエステ
ル組成物の物理的性質を保持するかまたは高めつつその
流動性を改善することである。
【0005】したがって、改良された流動性を有しなが
ら他の重要な物理的性質は保持している相溶化されたP
PE‐ポリエステル組成物に対するニーズが以前から存
在している。
【0006】
【発明の概要】この以前から認識されているニーズが、
次に述べる改良された熱可塑性組成物の発見によって全
般的に満たされたのである。この改良された熱可塑性組
成物は以下の成分(A)〜(C)からなる。 (A)ポリ(フェニレンエーテル)樹脂。 (B)ポリエステル樹脂。 (C)組成物の流動性(流れ)を有効に改良する量の第
一級アミド、第二級アミドおよびアルキレンビスアミド
より成る群の中から選択される少なくとも1種のアミ
ド。この組成物はさらに、以下の任意成分を少なくとも
1種含んでいてもよい。 (D)少なくとも1種の耐衝撃性改良剤。 (E)少なくとも1種のアルケニル芳香族化合物の非エ
ラストマー性ポリマー。 (F)ポリカーボネート樹脂。 (G)少なくとも1種の強化用充填材。 (H)酸化防止剤、難燃化剤、滴下防止剤、染料、顔
料、着色剤、充填材、安定剤、帯電防止剤、可塑剤およ
び滑剤より成る群の中から選択される少なくとも1種の
添加剤。
【0007】
【発明の詳細な開示】以下、本発明に関する詳細を説明
する。本発明で成分Aとして使用するPPEは、次式
(I)の構造単位を複数個含む公知のポリマーである。
【0008】
【化1】
【0009】ここで、各々の構造単位において、Q1
各々が独立して、ハロゲン、第一級か第二級の低級アル
キル(すなわち、炭素原子数7までのアルキル)、フェ
ニル、ハロアルキル、アミノアルキル、炭化水素オキ
シ、またはハロ炭化水素オキシ(ハロゲンと酸素原子は
少なくとも2個の炭素原子によって隔てられている)で
あり、Q2 は各々が独立して、水素、ハロゲン、第一級
か第二級の低級アルキル、フェニル、ハロアルキル、炭
化水素オキシまたはQ1 に対して定義したようなハロ炭
化水素オキシである。Q1 がそれぞれアルキルかフェニ
ル、特にC1-4 アルキルで、Q2 がそれぞれ水素である
ことが最も多い。
【0010】ホモポリマーとコポリマーのPPEが両方
とも包含される。好ましいホモポリマーは2,6‐ジメ
チル‐1,4‐フェニレンエーテル単位を含有するもの
である。適したコポリマーとしては、たとえば、前記単
位を2,3,6‐トリメチル‐1,4‐フェニレンエー
テル単位と組み合わせて含有するランダムコポリマーが
ある。また、ビニルモノマーやビニルポリマーたとえば
ポリスチレンおよびエラストマーをグラフトさせること
によって製造された部分を含有するPPE、ならびに低
分子量ポリカーボネート、キノン類、複素環式化合物お
よびホルマール類のようなカップリング剤を2つのPP
E鎖のヒドロキシ基と公知の方法で反応させて遊離のO
H基をかなりの割合で残しながら分子量の高まったポリ
マーとしてあるカップル化PPEも包含される。
【0011】このPPEは、一般に、数平均分子量が約
3,000〜40,000の範囲内であり、重量平均分
子量が約20,000〜80,000の範囲内である
(ゲル透過クロマトグラフィーで測定)。その固有粘度
は、最も普通の場合、25℃のクロロホルム中で測定し
て約0.15〜0.6dl/gの範囲である。一般にPP
Eは、2,6‐キシレノールや2,3,6‐トリメチル
フェノールのような少なくとも1種のモノヒドロキシ芳
香族化合物の酸化的カップリングによって製造される。
このようなカップリングには通常触媒系が用いられる。
一般にそのような触媒は銅、マンガンまたはコバルトの
化合物のような少なくとも1種の重金属化合物を、通常
は他の各種物質と共に含有している。
【0012】多くの目的に特に有用なPPEはアミノア
ルキルを含有する末端基を少なくとも1つ有する分子か
らなるものである。このアミノアルキル基は通常、ヒド
ロキシ基に対してオルトの位置にある。そのような末端
基を含有する生成物は、酸化的カップリング反応混合物
の成分のひとつとして適当な第一級か第二級のモノアミ
ン(たとえばジ‐n‐ブチルアミンやジメチルアミン)
を配合することによって得られる。また、一般に副生物
のジフェノキノンが存在する反応混合物から、特に銅‐
ハライド‐第二級アミンまたは第三級アミンの系で得ら
れる4‐ヒドロキシビフェニル末端基が存在することも
多い。かなりの割合のポリマー分子、典型的には約90
重量%にも達する割合のポリマーが、このようなアミノ
アルキル含有末端基と4‐ヒドロキシビフェニル末端基
の少なくとも1つを含有し得る。
【0013】以上のことから当業者には明らかなよう
に、本発明で使用が考えられるPPEには、構造単位ま
たは付属する化学的特徴の違いには関係なく現在知られ
ているものがすべて包含される。中和されてないアミノ
窒素をかなりの量で含有するPPEを使用すると、ある
種の条件下では、望ましくない程に低い衝撃強さおよび
/または引張り強さをもった組成物が生成することがあ
る。この理由は以下に説明するように考えることができ
る。アミノ化合物は、アミノアルキル末端基に加えて、
PPEを形成するのに使用した触媒に由来するアミン
(特に第二級アミン)を微量含んでいる。
【0014】さらに、PPE中のアミノ化合物のかなり
の割合を除去するかまたは不活性化することによって、
組成物の性質をいくつかの点で、特に衝撃強さを改善す
ることができるということが判明している。このように
処理したポリマーは、以後「不活性化PPE」というこ
とがある。このようなポリマーが含有し得る中和されて
ないアミノ窒素は、ケルダール法で測定して、800p
pm以下が好ましく、約200〜800ppmの範囲で
あるとさらに好ましい。不活性化の手段はさまざまなも
のがすでに開発されており、そのひとつ以上の任意のも
のが使用できる。
【0015】不活性化法のひとつは、コンパウンディン
グ条件下真空ベントしながらPPEを押出すものであ
る。これは予備的押出し工程で行なう(この方が好まし
いことがある)かまたは本発明の組成物の押出し中に行
なうことができ、エクストルーダーのベントを、約20
トル以下の圧力に引くことができる真空源につなげばよ
い。
【0016】この不活性化法は、熱的に不安定なアミン
を含めてポリマー中の微量の遊離アミン(主として第二
級アミン)をコンパウンディング中に蒸発させてPPE
から除去する際の補助となると考えられる。遊離アミン
窒素含量が約600ppm未満のPPEは本発明に特に
有用であることが判明した。しかし、本発明は不活性化
のいかなる理論にも依存するものではない。
【0017】PPEの少なくともいくらかが「相溶化性
PPE」であることが好ましい。適当な相溶化性PPE
は、PPEとブレンドの各種成分との相溶性に影響を及
ぼすものである。相溶性とは、ブレンドの成分(すなわ
ちPPEとポリエステル)の間の全体的な相分離を最小
限に抑えることを包含して意味するものとする。相溶化
が改良されたしるしとしては、たとえば、引張り伸びの
増大、剥離傾向の低下、延性の増大および相モルホロジ
ーの安定化の改良がある。ブレンド成分間の相溶化を改
良することによって、その効果として、ブレンドの望ま
しい物理的性質が部分的に決定されるのである。本発明
にはまた、PPEとポリエステル樹脂との相溶性を改良
するための相溶化剤も包含される。
【0018】本発明のひとつの態様の場合、PPEの少
なくともいくらかがポリエステルと反応することができ
る官能基を少なくとも一種含有していることが重要であ
る。組成物の成分のあるもの同士の間で、たとえば相溶
化性PPEとポリエステル樹脂との間で、反応が生起し
得てPPE‐ポリエステルコポリマーが生成すると考え
られる。この官能基はポリマーの末端基に存在していて
もよく、あるいはポリマー鎖の骨格に沿って存在してい
てもよい。官能基を含有するPPEは官能化されたPP
Eとよぶことができる。
【0019】ポリエステルと反応することができる官能
化されたPPEの1種は反応性のエポキシ基を含む官能
化させたPPEである。適したエポキシ官能性PPEは
米国特許第4,994,531号および第4,994,
525号(引用により本明細書に含まれているものとす
る)に記載されている。この官能化されたPPEの製造
方法では、PPEを次式(II)の重合可能なオレフィン
性化合物の少なくとも1種と反応させればよい。
【0020】
【化2】
【0021】ここで、R1 は水素かアルキル(すなわ
ち、炭素原子数7までのアルキル)であり、R2 は水
素、または少なくとも1個のエポキシを含有する反応性
の基、またはエポキシに対して実際上不活性な置換基で
あり、Zは少なくも1個のエポキシを含有する反応性の
基であり、R2 とZは両方とも少なくとも1個のエポキ
シを含有することができ、たとえばビス‐グリシジルマ
レエートが掲げられる。
【0022】式(II)のR1 置換基は水素かメチルが好
ましい。エポキシを含有する化学種はグリシジルが好ま
しい。したがって、当業者には明らかなように、適切な
化合物としては、たとえばグリシジルメタクリレート、
グリシジルアクリレート、グリシジルエチルマレエー
ト、グリシジルエチルフマレート、アリルグリシジルエ
ーテル、ビス‐グリシジルマレエート、およびビスグリ
シジルフマレエートがある。
【0023】反応は実質的に不活性な希釈剤(たとえ
ば、トルエン、キシレン、クロロベンゼン、o‐ジクロ
ロベンゼンまたは1,2,4‐トリクロロベンゼン)に
溶かした溶液中で実施でき、続いてPPEに対する非溶
媒による沈殿のような通常の操作で官能化されたPPE
を単離すればよい。また、反応は溶融状態で実施するこ
とも可能である。溶融体反応はエクストルーダーやそれ
と類似の装置で行なうと便利であることが多い。
【0024】PPEとオレフィン性化合物との反応は通
常、約100〜350℃の範囲の温度で実施する。試薬
の割合は、所望の官能化の程度と使用する条件に応じて
広範囲に変化し得る。オレフィン性化合物のPPEに対
する重量比は、溶融反応の場合、通常PPEの重量に対
して約0.1〜4重量%の範囲である。溶液反応の場
合、オレフィン性化合物のPPEに対する重量比はずっ
と広範囲であり、たとえばPPEの重量に対して約0.
1〜約8.5重量%またはそれ以上とすることができ
る。
【0025】オレフィン性化合物を用いて官能化された
PPEを製造する際に開始剤を使用すると有利であるこ
とがある。適した開始剤として、たとえば各種のペルオ
キシドやヒドロペルオキシドのようなフリーラジカル開
始剤がある。特定の例としては、ベンゾイルペルオキシ
ド、ジクミルペルオキシド、2,5‐ジメチル‐2,5
‐ジ(t‐ブチルペルオキシ)ヘキシン‐3およびクメ
ンペルオキシドがあり、2,5‐ジメチル‐2,5‐ジ
(t‐ブチルペルオキシ)ヘキシン‐3が好ましい。開
始剤を使用する場合その使用量は、PPEの重量に対し
て約0.05重量%から約0.5重量%まで広範囲に変
えることができる。
【0026】PPEの官能化と同時にオレフィン性化合
物の単独重合がいくらか起こることが多い。オレフィン
性エポキシドの場合は特にそうである。ホモポリマーの
存在は本発明の目的にとって有益ではないので、これは
除去するのが有利であることが多い。これは通常の手段
で達成でき、通常、ファクター(Factor)らによりポリマ
ー科学誌ポリマーレターズ(J. Polymer Sci. Polymer L
etters) 、第7版、第205〜209頁に記載されてい
るようにPPEのメチレンクロライド複合体として沈殿
させる。
【0027】最も好ましいエポキシ官能性PPEは、米
国特許第5,096,979号(引用により本明細書に
含まれているものとする)に開示されているエポキシト
リアジンでキャッピングされたPPEである。このタイ
プのキャッピングされたポリマーは次式(III )の末端
基を含有している。
【0028】
【化3】
【0029】ここで、Q1 とQ2 は式Iに関して記載し
た通りであり、Xはアルキル、シクロアルキル、芳香族
の基、または次式(IV)の基である。
【0030】
【化4】
【0031】ただしR4 は二価の脂肪族炭化水素基、脂
環式炭化水素基、複素環式炭化水素基または置換もしく
は非置換の芳香族炭化水素基である。この物質、すなわ
ちエポキシトリアジンでキャッピングされたPPEは、
少なくとも1種のPPEポリマーを次式(V)の化合物
と溶液中で反応させることによって製造できる。
【0032】
【化5】
【0033】ここでR4 とXは式III に関してすでに定
義した通りである。この反応はピリジンのような塩基性
試薬の存在下で実施することができる。本発明に適した
エポキシクロロトリアジンの例としては、2‐クロロ‐
4,6‐ジグリシドキシ‐1,3,5‐トリアジン[ジ
グリシジルクロロシアヌレート(「DGCC」)ともい
われる]、2‐クロロ‐4‐(n‐ブトキシ)‐6‐グ
リシドキシ‐1,3,5‐トリアジン[n‐ブチルグリ
シジルクロロシアヌレート(「BGCC」)ともいわれ
る]、および2‐クロロ‐4‐(2,4,6‐トリメチ
ルフェノキシ)‐6‐グリシドキシ‐1,3,5‐トリ
アジン[メシチルグリシジルクロロシアヌレート(「M
GCC」)ともいわれる]がある。
【0034】これらのエポキシクロロトリアジンを製造
するのに適した方法は業界で公知であり、たとえば米国
特許第4,895,945号(引用により本明細書に含
まれているものとする)に記載されている。例を挙げる
と、2,4,6‐トリクロロトリアジンを、グリシドー
ルまたはグリシドールとn‐ブタノールまたはメシトー
ルの組み合わせと反応させればよい。
【0035】通常キャッピングには、使用するPPEの
量に対して約1〜約20重量%のエポキシクロロトリア
ジンを使用する。塩基性試薬は反応を促進するのに有効
な量、通常はクロロエポキシトリアジン1モルに対して
約0.5〜5当量で存在する。溶液法の代わりとして、
界面技術を使用してエポキシクロロトリアジンでキャッ
ピングされたPPEポリマーを製造することができる。
この場合反応は水、水溶性塩基(たとえば水酸化ナトリ
ウム)および相間移動触媒(たとえばテトラ‐アルキル
アンモニウムハライド化合物)の存在下で実施する。こ
の技術は、比較的低レベルの化学結合したハライドが生
成するので好ましいことがある。
【0036】こうしてキャッピングされたPPEポリマ
ーは、非溶媒による沈殿のような常用技術で単離でき
る。本発明に有用な別のPPEはオルトエステル官能性
PPEである。このオルトエステル官能性PPEは、次
式(VI)で表わされるオルトエステル残基を含有してい
るのが好ましい。
【0037】
【化6】
【0038】ここで、R15はC1-4 の第一級か第二級の
アルキル基であるか、またはC* と共に第二の5員環ま
たは6員環を形成するアルキレン基であり、R14はC
1-4 の第一級か第二級のアルキルまたはC6-10の芳香族
基であるか、またはR14とR15がこれらが結合している
原子と共に一緒になって5員、6員または7員の環を形
成し、R16は水素またはC1-4 の第一級か第二級のアル
キルであり、Kは0か1、Jは1か2、pはR15とC*
が環を形成しているとき0であり、その他のときは1で
ある。
【0039】「オルトエステル」という用語は、1つの
炭素原子が直接炭素‐炭素結合によって別の炭素原子に
結合し、かつ酸素を介して他の3つの炭素原子に結合し
ているような化合物を意味するものとする。このような
化合物は、仮想上のオルト酸R−C(OH)3 [ただし
Rは有機基]のエステルであると考えられる。このよう
なオルト酸の存在はほとんどの場合知られていない。そ
の理由は、これらがすぐに脱水して通常のカルボン酸に
なってしまうからである。しかし、このような酸のエス
テルは知られており、本発明の組成物はこのタイプのポ
リマー置換エステルを包含する。
【0040】R15基はC1-4 の第一級か第二級のアルキ
ル基、たとえばメチル、エチル、n‐プロピル、イソプ
ロピル、n‐ブチル、イソブチルまたはsec‐ブチル
でもよい。第一級の基、特にメチル基が通常好ましい。
また、R15は分子の他の部分と共に第二の5員環または
6員環を形成することもできる。このため、オルトエス
テル環中の炭素原子のひとつをC* で表わしてこの第二
の環の一部としての役割を示した。
【0041】R14基はR15について定義したC1-4 の第
一級か第二級のアルキル基でもよいし、またはC6-10
芳香族(好ましくは芳香族炭化水素)基でもよい。最後
に、R14とR15はこれらが結合している原子と共に5
員、6員または7員の環を形成することが可能である。
すなわち、本発明はある種のスピロオルトエステルで官
能化されたPPEを包含する。
【0042】R16基は水素でもよいし、あるいはR14
15に類似のアルキル基でもよい。水素が好ましい。J
とKの値は、環状のオルトエステル部分が5員環である
か6員環であるかに依存する。一般に、5員環が好まし
い。すなわち、Kは0、Jは1である。しかし本発明は
6員環が存在する組成物も包含し、そのためにはJとK
が両方とも1であるか、またはKが0でJが2である必
要がある。
【0043】添字pの値もまたオルトエステル部分の環
状構造に依存する。C* がR15と共に環構造の一部にな
っている場合は、C* の4つの原子価はすべて満たされ
るのでpは0となる。これとは違う場合にはpが1とな
る。次に挙げるのは、オルトエステル官能性PPE中に
存在し得る代表的なオルトエステル部分(VII )であ
る。
【0044】
【化7】
【0045】これは4‐(2‐メトキシ‐2‐メチル‐
1,3‐ジオキソラニル)基ともいわれ、通常好ましい
ものである。このような化合物の製造中間体として4‐
ヒドロキシメチル‐2‐メトキシ‐2‐メチル‐1,3
‐ジオキソランがあるが、これはグリセロールとオルト
酢酸メチルとの反応で得ることができる。この化合物お
よび構造上これと類似する化合物を実質的に純粋な形態
で製造する改良法ならびにそうして得られた生成物は米
国特許第5,231,197号(引用により本明細書に
含まれているものとする)に開示されている。
【0046】オルトエステル官能性PPE中には次式
(VIII)のオルトエステル部分が存在していてもよい。
【0047】
【化8】
【0048】この部分は4‐(1‐メチル‐2,6,7
‐トリオキサビシクロ[2.2.2]オクチル)基とも
いわれ、そのメチロール誘導体はオルト酢酸エチルとほ
ぼ等モル量のペンタエリトリトールとの反応によって製
造することができる。オルトエステル官能性PPEのひ
とつの変種は、次式(IX)のオルトエステル基で末端が
キャッピングされたPPEである。
【0049】
【化9】
【0050】ここで、Q1 とQ2 の各々は式Iに関して
定義した通りであり、R14、R15、R 16、J、K、pお
よびC* は式IVに関してすでに定義した通りであり、R
1 基はC1-6 のアルキレン基、たとえばメチレン、エチ
レン、プロピレン、トリメチレン、ペンタメチレンまた
はヘキサメチレンでよい。メチレンであることが最も多
い。
【0051】Z基は、PPEキャッピング反応の条件下
で実質的に不活性である結合基であればなんでもよい。
通常これは主として、オルトエステル部分とPPE鎖と
の間のスペーサーとして機能するが、ある種の反応性の
基、たとえば後述するようにアミン基で置換可能な基を
含有していてもよい。代表的なZ基としては次式(X)
で表わされるものがある。
【0052】
【化10】
【0053】ここで、R6 は二価の脂肪族、脂環式また
は芳香族の基であり、R5 はアルキル基、シクロアルキ
ル基、芳香族基、または次式(XI)の基である。
【0054】
【化11】
【0055】ただし、R1 、R14、R15、R16、J、
K、pおよびC* は式IXに関して定義した通りである。
オルトエステルで末端がキャッピングされたPPEは、
PPEと次式(XII )のオルトエステルとを反応させる
ことによって作成できる。
【0056】
【化12】
【0057】ここで、R1 、R14、R15、R16、Z、
J、K、pおよびC* は式IXに関して定義した通りであ
る。上記オルトエステル化合物(XII )を製造するに
は、式Z−Xq[式中、Xはハライド、特にクロライド
のような良好な離脱基であり、qは2か3である]の化
合物を、当業者が容易に確かめられる条件下で、下記式
(XIII)のヒドロキシで置換されたオルトエステルと反
応させればよい。
【0058】
【化13】
【0059】ここで、R1 、R14、R15、R16、Z、
J、K、pおよびC* は式IXに関して定義した通りであ
る。また別法として、Zがカルバメート基(たとえば式
【0060】
【化14】
【0061】を有する基)を含有する化合物は、ジイソ
シアネートをほぼ当量のオルトエステル化合物と反応さ
せることによって製造できる。オルトエステルで末端が
キャッピングされたPPEを製造するのに望ましいオル
トエステル化合物は、次式(XIV )をもつことができ
る。
【0062】
【化15】
【0063】ここで、R1 、R14、R15、R16、J、
K、pおよびC* は式IXに関して定義した通りである。
特に、R1 がメチレンであるものが望ましい。R5 の好
ましいものは、末端がキャッピングされたPPEに望ま
れる反応性およびコポリマーを形成したい相手のポリマ
ーの種類にある程度依存する。オルトエステル基は、ア
ミン基との反応性よりカルボン酸基との反応性の方がか
なり高い。
【0064】オルトエステル官能性PPEを製造するに
は、オルトエステルで官能化されたハロトリアジンを用
いてヒドロキシ基を有するPPEを溶液キャッピングす
ればよい。オルトエステルで官能化された適切なハロト
リアジンとしては、次式(XV)で表わすことができる2
‐クロロ‐4‐(2‐メトキシ‐2‐メチル‐1,3‐
ジオキソラニル)メトキシ‐6‐フェノキシ‐1,3,
5‐トリアジンがある。
【0065】
【化16】
【0066】キャッピング反応を実施するには、トルエ
ンやクロロベンゼンのような溶媒にPPEを溶解し、相
間移動触媒の存在下で水酸化ナトリウムのような塩基と
水およびハロオルトエステル化合物を加えればよい。得
られたオルトエステル官能性PPEは溶媒から沈殿させ
てろ過することによって粉末として単離することができ
る。
【0067】オルトエステル官能性部分を有するPPE
を製造するには、少なくとも1種のグラフト可能なエチ
レン性不飽和オルトエステルモノマーと共にPPEを溶
融押出しするのが好ましい。この官能性のオルトエステ
ルモノマーは次の一般式(XVI )で表わすことができ
る。
【0068】
【化17】
【0069】ここで、R14、R15、R16、Z、J、K、
pおよびC* は式VIに関してすでに定義した通りであ
り、R13はC1-6 のアルキレン基であり、Wは次式(XV
II)で表わされるグラフト可能な不飽和基である。
【0070】
【化18】
【0071】ここで、R11は各々が独立して、水素、ま
たはC1-8 の基もしくはその置換誘導体、またはアリー
ル基もしくはその置換誘導体でよい。またR11は、オル
トエステルに対して不活性であればその他の基であるこ
ともできる。mの値は1以上であり、R12は次式(XVII
I )のいずれかであることができる。
【0072】
【化19】
【0073】本発明で使用できるモノマーの代表例とし
ては、4‐アクリロイルオキシメチル‐2‐メトキシ‐
2‐メチル‐1,3‐ジオキソラン、4‐メタクリロイ
ルオキシメチル‐2‐メトキシ‐2‐メチル‐1,3‐
ジオキソラン、4‐アクリロイルオキシメチル‐2‐メ
トキシ‐2‐フェニル‐1,3‐ジオキソラン、および
4‐(2‐メトキシ‐2‐メチル‐1,3‐ジオキソラ
ニル)メチルビニルベンジルエーテルの異性体混合物が
ある。これらの物質の製法およびPPEとの反応につい
ては、米国特許第5,171,866号、第5,15
3,290号および第5,212,255号(引用によ
り本明細書に含まれているものとする)に記載されてい
る。
【0074】エチレン性不飽和の官能性オルトエステル
モノマーは次式(XIX )のものが好ましい。
【0075】
【化20】
【0076】別の好ましいエチレン性不飽和官能性オル
トエステルモノマーは次式(XX)で表わされる。
【0077】
【化21】
【0078】グラフト可能なエチレン性不飽和オルトエ
ステルモノマーを用いて官能化されたPPEを製造する
際には開始剤を使用すると有利なことが時々ある。適切
な開始剤としては、たとえば各種ペルオキシドやヒドロ
ペルオキシドのようなフリーラジカル開始剤がある。特
定例を挙げると、ベンゾイルペルオキシド、ジクミルペ
ルオキシド、2,5‐ジメチル‐2,5‐ジ(t‐ブチ
ルペルオキシ)ヘキシン‐3およびクメンペルオキシド
があり、2,5‐ジメチル‐2,5‐ジ(t‐ブチルペ
ルオキシ)ヘキシン‐3が好ましい。使用する場合、開
始剤の使用量はPPEの重量に対して約0.05重量%
から約0.5重量%まで変えることができる。
【0079】PPEを適当に官能化するのに必要とされ
る上記官能化剤の量は、組成物中の各種成分間の相溶性
を改良するのに充分な量である。PPEの量を基準にし
た有効量は、通常約8重量%までであり、好ましくは約
0.05〜約4重量%である。最も好ましい態様の場合
官能化剤の量は、PPEの量を基準にして約0.1〜約
3重量%の範囲である。
【0080】また、官能化されたPPEの製造の際、官
能化剤その他の成分に対して実質的に不活性な滑剤を少
なくとも1種使用すると有利なことも時々ある。滑剤が
存在すると、官能化されたPPEならびにそれから得ら
れる相溶化されたブレンドを製造するのに必要とされる
溶融加工温度が低くなり、その結果ゲルの形成が最小限
に抑えられる。
【0081】適した滑剤は当業者には明らかであるが、
一般に高い滑性を有する固体または比較的低融点の固体
もしくは油である。この滑剤は官能化されたPPEの反
応種と反応してはならない。水素化されたポリ(α‐オ
レフィン)が好ましいことが多い。最も好ましい水素化
ポリ(α‐オレフィン)は、ASTMのD445法によ
って測定した動粘度が100℃で約2〜20センチスト
ークス、特に8〜12センチストークスであるものであ
る。これは、ヘンケル社(Henkel Corporation)やガルフ
・オイル社(Gulf Oil Corporation)のような会社から、
たとえばエメリー(Emery) 流体などとして市販されてい
る。
【0082】水素化されたポリ(α‐オレフィン)は一
般に潤滑量で用いる。潤滑量とは、通常PPEを基準に
して約1〜約5重量%であり、約2〜約4重量%である
のが好ましい。本発明の組成物の成分Bとして使用する
のに適したポリエステルには、次式(XXI )の構造単位
を含むものが包含される。
【0083】
【化22】
【0084】ここで、R7 は各々が独立して、二価の脂
肪族、脂環式または芳香族の炭化水素基またはポリオキ
シアルキレン基、あるいはその混合物であり、A1 は各
々が独立して、二価の脂肪族、脂環式または芳香族の
基、あるいはその混合物である。式(XXI )の構造を有
する適切なポリエステルの例は、ポリ(アルキレンジカ
ルボキシレート)、エラストマー性ポリエステル、液晶
ポリエステル、ポリアリーレート、およびポリエステル
コポリマーたとえばコポリエステルカーボネートであ
る。また、分枝化剤、たとえば3個以上のヒドロキシル
基を有するグリコールまたは三官能性もしくは多官能性
のカルボン酸が導入されている分枝ポリエステルを使用
することも可能である。このような分枝ポリエステルを
作成するには、三官能性または多官能性のエポキシ化合
物、たとえばトリグリシジルイソシアヌレートでポリエ
ステルを処理することもできる。さらに、組成物の最終
使用目的に応じて、ポリエステル上に酸末端基やヒドロ
キシル末端基がさまざまな濃度で存在するのが望ましい
こともある。
【0085】場合によって、酸反応性種を使用して酸末
端基の数を、典型的には約30マイクロ当量/グラム未
満にまで低下させるのが望ましいことがある。その他の
場合には、ポリエステルがカルボン酸末端基を比較的高
濃度で、たとえば約5〜250マイクロ当量/グラムも
っているのが望ましく、約20〜70マイクロ当量/グ
ラムであるとさらに好ましい。
【0086】R7 基は、たとえばC2-10のアルキレン
基、C6-10の脂環式基、C6-20の芳香族基、またはアル
キレン基が約2〜6個、最も普通には2個か4個の炭素
原子を含有するポリオキシアルキレン基でよい。上記式
(XXI )中のA1 基はp‐フェニレンかm‐フェニレン
またはその混合物であることが最も多い。この種のポリ
エステルとしては、ポリ(アルキレンテレフタート)、
ポリ(アルキレンナフタレート)およびポリアリーレー
トがある。このようなポリエステルは、米国特許第2,
465,319号、第2,720,502号、第2,7
27,881号、第2,822,348号、第3,04
7,539号、第3,671,487号、第3,95
3,394号および第4,128,526号(引用によ
り本明細書に含まれているものとする)に例示されてい
るように業界で公知である。
【0087】ポリ(アルキレンテレフタレート)、たと
えばポリ(エチレンテレフタレート)[普通「PET」
と略称される]、ポリ(シクロヘキシレンテレフタレー
ト)[普通「PCT」と略称される]およびポリ(ブチ
レンテレフタレート)[普通「PBT」と略称される]
が本発明で好ましいポリエステルであることが多く、ポ
リ(エチレンテレフタレート)(PET)が最も好まし
い。PET、PCTおよびPBTの各種混合物が極めて
適していることもある。
【0088】ポリエステルは次式(XXII)の構造単位を
含んでいてもよい。
【0089】
【化23】
【0090】ここで、R8 は独立して、二価の脂肪族、
脂環式または芳香族の炭化水素基またはポリオキシアル
キレン基、またはその混合物であり、R9 はポリオキシ
アルキレン基であり、A2 は三価の芳香族基であり、通
常はトリメリト酸から誘導され次式(XXIII )の構造を
もっている。
【0091】
【化24】
【0092】このようなポリマーとその製法は、たとえ
ば米国特許第4,544,734号、第4,556,7
05号および第4,556,688号(引用により本明
細書に含まれているものとする)に記載されている。ポ
リエステルは本発明の組成物で使用するような高い押出
し温度や成形温度で加水分解による劣化を受け易い傾向
があるので、ポリエステルは水をほとんど含有していな
いのが好ましい。ポリエステルは他の成分と混和する前
にあらかじめ乾燥させてもよい。さらに一般的には、あ
らかじめ乾燥させることなくポリエステルを使用し、P
PEの不活性化に関してすでに述べたようにエクストル
ーダーを真空脱気する際に揮発性の物質を除去する。
【0093】ポリエステルは一般に、フェノールと1,
1,2,2‐テトラクロロエタンの60:40(重量)
混合物中30℃での固有粘度(I.V.)によって決定
される数平均分子量が約20,000〜70,000の
範囲である。本発明の成分Cとして使用するアミド化合
物は市販品である。第一級アミドは通常天然原料に由来
する脂肪族の飽和または不飽和の直鎖の一塩基酸をベー
スとするものであり、一方、第二級アミドは通常飽和ま
たは不飽和の脂肪酸と飽和または不飽和の第一級アミン
との反応の生成物である。アルキレンビスアミド(たと
えばエチレンビスアミド)は通常飽和または不飽和の脂
肪酸とアルキレンジアミンとの反応生成物である。
【0094】適切なアミドの例は、ステアルアミド、ベ
ヘンアミド、オレイルパルミトアミド、オレアミド、エ
ルカアミド、ステアリルエルカアミド、エルシルステア
ルアミド、N,N′‐エチレンビスステアルアミド、お
よびN,N′‐エチレンビスオレアミドより成る群の中
から選択されるものである。好ましいアミドは、パルミ
トアミドまたはその誘導体をベースとするものであり、
たとえばステアリルパルミトアミド、エルシルパルミト
アミドおよびパルミトアミド自体である。これらのアミ
ドの多くはフンコ・ケミカル社(Humko Chemical Co) か
らケマミド(KEMAMIDE)という商標で入手可能である。本
発明の組成物はさらに、成分Dとして、少なくとも1種
の耐衝撃性改良剤を含有していてもよい。好ましい耐衝
撃性改良剤はアルケニル芳香族化合物とジエンとのブロ
ック(通常はジブロック、トリブロックまたはラジアル
テレブロック)コポリマーである。少なくともひとつの
ブロックがスチレンから誘導され、少なくともひとつの
ブロックがブタジエンとイソプレンの少なくとも1種か
ら誘導されていることが最も多い。ポリスチレンブロッ
クと、脂肪族不飽和が水素化によって優先的に除かれて
いるジエン由来ブロックとからなるトリブロックコポリ
マーおよびジブロックコポリマーが特に好ましい。各種
コポリマーの混合物もときには有用である。この耐衝撃
性改良剤の重量平均分子量は通常約50,000〜30
0,000の範囲である。このタイプのブロックコポリ
マーはシェル・ケミカル社(Shell Chemical Company)か
らクレートン(KRATON)という商標名で市販されており、
たとえばD1101、D1102、G1650、G16
51、G1652、G1701およびG1702という
グレードのものがある。
【0095】使用する場合耐衝撃性改良剤の存在量は、
通常、組成物の合計重量を基準にして約1〜約15重量
%の範囲である。好ましい範囲は組成物の合計重量を基
準にして約3〜約10重量%である。本発明の組成物は
また、成分Eとして、アルケニル芳香族化合物の非エラ
ストマー性ポリマーを少なくとも1種含んでいてもよ
い。このタイプの適切なポリマーは塊状重合、懸濁重合
および乳化重合を含めて業界で知られている方法によっ
て製造できる。一般にこれらは、次式(XXIV)のアルケ
ニル芳香族モノマーから誘導された構造単位を少なくと
も25重量%含有する。
【0096】
【化25】
【0097】ここで、R10は水素、低級アルキルまたは
ハロゲンであり、Zはビニル、ハロゲンまたは低級アル
キルであり、pは0から5までである。これらの樹脂に
は、スチレン、クロロスチレンまたはビニルトルエンの
ホモポリマー、スチレンと1種以上のモノマー(たとえ
ばアクリロニトリル、ブタジエン、α‐メチルスチレ
ン、エチルビニルベンゼン、ジビニルベンゼンおよび無
水マレイン酸)とのランダムコポリマー、ならびに、ブ
レンドおよびグラフトを含むゴム変性ポリスチレン(た
だしゴムはポリブタジエンであるかまたは約98〜78
%のスチレンと約2〜32%のジエンモノマーとのゴム
状コポリマーである)が包含される。これらのゴム変性
ポリスチレンにはハイインパクトポリスチレン(通常H
IPSといわれる)が含まれる。線状ブロックコポリマ
ー、ラジアルブロックコポリマーまたはテーパー状ブロ
ックコポリマーの構造を有するスチレンとブタジエンの
非エラストマー性ブロックコポリマー組成物も使用する
ことができる。これらは、ファイナ・オイル(Fina Oil)
からファイナクリヤー(FINACLEAR) という商標名で、ま
たフィリップス(Phillips)からK‐レジン(K-RESINS)と
いう商標名で市販されている。
【0098】使用する場合、非エラストマー性アルケニ
ル芳香族化合物のポリマーの量は、組成物の合計重量を
基準にして約0.01〜約20重量%の範囲である。好
ましい範囲は組成物の合計重量を基準にして約0.01
〜約15重量%であり、最も好ましい範囲は約0.1〜
約12重量%である。本発明によると、成分AとBはさ
らに、成分F、すなわち芳香族ポリカーボネート単位を
かなりの割合で含有するポリマーを含んでいてもよい。
このタイプの好ましいポリマーの中にはポリカーボネー
ト樹脂がある。このようなポリカーボネート材料は次式
(XXV )の構造単位を含んでいる。
【0099】
【化26】
【0100】ただしR3 は二価の有機基である。式(XX
V )中の適切なR3 基としては、エチレン、プロピレ
ン、トリメチレン、テトラメチレン、ヘキサメチレン、
ドデカメチレン、1,4‐(2‐ブテニレン)、1,1
0‐(2‐エチルデシレン)、1,3‐シクロペンチレ
ン、1,3‐シクロヘキシレン、1,4‐シクロヘキシ
レン、m‐フェニレン、ベンゼン‐1,4‐ジメチレン
(これはエチレン基のビニログであり類似の性質をもっ
ている)、および、名前や式(一般的なものと特定のも
の)が米国特許第4,217,438号(引用により本
明細書に含まれているものとする)に開示されているジ
ヒドロキシ化合物に対応するもののような類似の基があ
る。非炭化水素部分を含有する基も包含される。これら
はクロロ、ニトロ、アルコキシなどのような置換基でも
よく、さらにはチオ、スルホキシ、スルホン、エステ
ル、アミド、エーテルおよびカルボニルのような結合基
でもよい。しかし、R3 はすべてが炭化水素基であるこ
とが最も多い。もっとも、いろいろな基の混合物も有用
であろう。
【0101】R3 基の総数のうち少なくとも約60%が
芳香族であるのが好ましく、少なくとも約80%が芳香
族であるとさらに好ましく、R3 基のすべてが芳香族で
あると最も望ましい。好ましい芳香族のR3 基は次式
(XXVI)をもっている。 (XXVI) −A3 −Y−A4 − ここで、A3 とA4 は各々が単環式の二価の芳香族基で
あり、YはA3 とA4 が1個か2個の原子によって隔て
られる橋架け基である。式(XXVI)の遊離の原子価結合
は通常Yに関してA3 とA4 のメタ位置またはパラ位置
にある。
【0102】式(XXVI)でA3 基とA4 基は置換されて
ないフェニレンでもその置換された誘導体でもよく、
(1個以上の)代表的な置換基はアルキル、アルケニ
ル、ハロ(特にクロロおよび/またはブロモ)、ニト
ロ、アルコキシなどである。置換されてないフェニレン
基が好ましい。A3 とA4 の両方がp‐フェニレンであ
るのが好ましいが、両者がo‐フェニレンまたはm‐フ
ェニレンであってもよいし、あるいは一方がo‐フェニ
レンまたはm‐フェニレンで他方がp‐フェニレンであ
ってもよい。
【0103】橋架け基Yは、1個か2個の原子、好まし
くは1個の原子がA3 とA4 を隔てるものである。これ
は炭化水素基、特に飽和の基、たとえばメチレン、シク
ロヘキシルメチレン、2‐[2.2.1]‐ビシクロヘ
プチルメチレン、エチレン、イソプロピリデン、ネオペ
ンチリデン、シクロヘキシリデン、シクロペンタデシリ
デン、シクロドデシリデンまたはアダマンチリデン、と
りわけgem‐アルキレン(アルキリデン)基であるこ
とが最も多い。しかしながら、不飽和の基や炭素と水素
以外の原子を含有する基、たとえば2,2‐ジクロロエ
チリデン、カルボニル、フタリジリデン、オキシ、チ
オ、スルホキシおよびスルホンも包含される。入手容易
性と本発明の目的にとって特に適切であるという理由か
ら、式(XXVI)の好ましい基は2,2‐ビス(4‐フェ
ニレン)プロパン基、すなわち、ビスフェノールAから
誘導されYがイソプロピリデンでA3 とA4 がそれぞれ
p‐フェニレンである基である。
【0104】これらポリカーボネート材料の重量平均分
子量は(ゲル透過クロマトグラフィーでポリスチレンに
対して測定して)少なくとも約40,000であるべき
である。約40,000〜80,000の範囲であるこ
とが最も多い。しかし、成分Fの分子量が高い組成物
は、流動性が低下している代わりに延性が好ましい。利
用する正確な分子量は部分的に、所望の最終用途に対す
る要件および部品に成形する場合の成形困難性の程度に
依存する。
【0105】ほとんどの場合、成分F、すなわちポリカ
ーボネート材料は、ホモ‐ポリカーボネート、またはコ
ポリ(エステルカーボネート)のようなコポリカーボネ
ートで構成される。しかし、ポリカーボネート材料また
はポリカーボネート材料の混合物とスチレンホモポリマ
ーとのブレンドを成分Fとして使用することも本発明の
範囲内である。このポリスチレンポリマーは通常数平均
分子量が約50,000〜250,000であり、その
ようなブレンドは一般に少なくとも約50重量%がポリ
カーボネートである。
【0106】本発明の組成物はさらに成分Gとして強化
用充填材も含んでいる。適切な強化用充填材はブレンド
の剛性を増大させるものである。これらの中では繊維質
材料が好ましく、特に繊維径が8〜14μmで最終射出
成形品中のガラス繊維長が0.01〜0.5mmである
低アルカリEガラスから作成されたガラス繊維が好まし
い。このガラス繊維はロービングとして、またはチョッ
プトガラスファイバーもしくはミルドガラスファイバー
として使用でき、適切な仕上げが施されており、しかも
シランをベースとする接着促進剤または促進剤系を備え
ていることがある。強化用充填材の量は通常、組成物の
剛性を増大するのに充分な量である。強化用充填材の量
は、組成物の合計重量を基準にして、約5〜約60重量
%、特に約10〜約40重量%である。
【0107】しかしながら、他の繊維質強化用材料、た
とえばカーボンファイバーやミクロファイバー、チタン
酸カリウム単結晶ファイバー、セッコウファイバー、酸
化アルミニウムファイバーまたはアスベストも配合する
ことができる。さらに、非繊維質充填材、たとえばガラ
スビーズ、中空ガラスビーズ、チョーク、雲母、タル
ク、石英、天然カオリンまたはカ焼カオリンも好ましい
充填材であり、これらの材料とガラス繊維との組み合わ
せも好ましい。ガラス繊維と同様に、これら後者の充填
材も仕上げ剤および/または接着促進剤または接着促進
系を施されてもよい。
【0108】本発明の組成物はまた、酸化防止剤、難燃
化剤、滴下防止剤、染料、顔料、着色剤、充填材、安定
剤、帯電防止剤、可塑剤および滑剤より成る群の中から
選択される添加剤少なくとも1種の有効量を成分Hとし
て含むことができる。これらの添加剤は、その有効配合
量および配合法と共に業界で公知である。これら添加剤
の有効量は広い範囲で変化するが、通常は組成物全体の
重量を基準にして約50重量%までまたはそれ以上の量
である。特に好ましい添加剤としてはヒンダードフェノ
ールおよびチオ化合物がある。これらの添加剤の好まし
い量は、通常組成物の全重量を基準にして全体として約
2重量%までの範囲である。
【0109】本発明の組成物を製造するには、通常、緊
密なブレンドの形成条件下で成分を単にブレンドする。
そのような条件としては、単軸式か二軸式のエクストル
ーダーまたは成分に剪断力を与えることができる類似の
混合装置で混合することが多い。エクストルーダーの脱
気口を介してメルトを減圧にして組成物中の揮発性不純
物を除くと有利なことが多い。
【0110】成分は最初にすべてを加工系に加えてもよ
いし、あるいはある種の成分を互いに、または主要ポリ
マー成分である相溶化用PPEおよびポリエステル樹脂
のいずれかとあらかじめコンパウンディングしてもよ
い。相溶化用のPPEをガラス繊維とコンパウンディン
グする前にポリエステル樹脂と最初にコンパウンディン
グするとある種の性質、たとえば衝撃強さや伸びが高ま
ることがあるように思われる。加工には別々のエクスト
ルーダーを使用してもよいが、これらの組成物はまた、
各種成分を添加できるようにその長さに沿って多数の供
給口を有する単一のエクストルーダーを用いて製造して
もよい。供給口間の各セクションにある少なくとも1個
の脱気口を使用して(大気圧または減圧下で)メルトの
脱気をすると有利なことがある。当業者であれば余分な
実験をすることなく、ブレンドの時間と温度、および成
分の添加を調節することが可能である。
【0111】本発明は、そのひとつの態様において、以
下の成分およびその反応生成物を含む充填された組成物
に関する。以下の割合はすべて組成物全体に対する重量
%である。 A)少なくとも1種のポリ(フェニレンエーテル)樹
脂、または場合により、これとアルケニル芳香族化合物
の少なくとも1種の非エラストマー性ポリマー(成分
E)とのブレンド約15〜50%。 B)少なくとも1種のポリエステル樹脂約20〜80
%。この成分Aと成分Bとの重量比は最大で約1.2:
1である。 C)第一級アミド、第二級アミドおよびアルキレンビス
アミドより成る群の中から選択される少なくとも1種の
流れ促進性アミドの有効量、好ましくは約0.05〜3
%。
【0112】流れ促進性のアミドを配合すると、推奨さ
れる加工温度範囲内で組成物の粘度を低下させるのに有
効であるが、一方、優れた表面外観を有すると共に重要
な物理的性質、特に衝撃強さと熱変形は保持している成
形品を得ることができるということが判明した。上記の
組成物は、さらに、以下の任意成分物質D〜Hの少なく
ともひとつを含んでいてもよい。 D)エラストマー性またはゴム状の耐衝撃性改良剤、好
ましくはアルケニル芳香族化合物とジエンとから誘導さ
れるブロックコポリマー約15重量%まで、好ましくは
約3〜10重量%。
【0113】衝撃特性も重要であるような多くの熱可塑
性用途では少なくとも1種のゴム状耐衝撃性改良剤も配
合できる。これらは有効量で、通常は組成物の合計重量
に対して約15重量%までの量で使用できる。好ましい
組成物は組成物全体の重量を基準にして約3〜約10重
量%の耐衝撃性改良剤を含有する。 E)場合により、組成物はさらに、非エラストマー性ア
ルケニル芳香族化合物のポリマーを少なくとも1種、約
20重量%まで含有していてもよい。このアルケニル芳
香族化合物はさらに、ポリブタジエンのようなエラスト
マー性の種を含有していてもよい。
【0114】F)場合により、組成物は、かなりの割合
の芳香族ポリカーボネート単位を含有し、かつゲル透過
クロマトグラフィーでポリスチレンに対して測定した重
量平均分子量が少なくとも約40,000であるポリマ
ーの少なくとも1種またはこれとスチレンホモポリマー
とのブレンドを約20重量%まで含有していてもよい。
【0115】G)場合により約60重量%までの少なく
とも1種の強化用充填材。 H)場合により、酸化防止剤、難燃化剤、滴下防止剤、
染料、顔料、着色剤、充填材、安定剤、帯電防止剤、可
塑剤および滑剤より成る群の中から選択される添加剤の
少なくとも1種を有効量、通常は約50重量%まで。 本発明の好ましい態様においては、他の改良と共にブレ
ンドの熱劣化耐性や酸化安定性を改良する有効な添加剤
パッケージを利用する。有効量の一例は、1:1重量比
のヒンダードフェノール:チオエステルの約0.8重量
%である。正確な添加剤パッケージと量の最適化は個々
のブレンドおよび所望の使用目的要件に依存する。
【0116】これらの組成物の成分のいくつかはブレン
ドの際に化学的に相互作用し得ると考えられる。したが
って、本発明は、ここに記載した成分およびその反応生
成物ならびにその他任意の成分を含む組成物を包含する
ものである。いろいろな意味で、本発明の成分の割合
(すべて組成物の合計重量を基準とする)は重要な要件
である。すでに述べた通り、成分Aの割合は約15〜5
0重量%、成分Bは約20〜80重量%、成分Cは約
0.05〜5重量%、任意成分のDは約15重量%ま
で、任意成分のEは約20重量%まで、任意成分のFは
約20重量%まで、任意成分のGは約60重量%まで、
そして任意成分のHは約50重量%までである。好まし
い範囲は、組成物の合計重量を基準にして、成分Aと成
分Bの重量比が最大で1.2:1、成分Cが約0.1〜
3重量%、成分Dが約2〜10重量%、成分Eが約10
重量%まで、成分Fが約20重量%まで、成分Gが約3
5重量%まで、そして成分Hが約2重量%までである。
【0117】また、本発明の組成物から製造される改良
された成形品が本発明のさらに別の態様を表わすことも
明らかである。
【0118】
【実施例の記載】本発明のいくつかの具体例を例示する
ために以下の実施例を挙げる。これらの実施例はいかな
る意味でも本発明を限定するものではない。特に断らな
い限り、パーセントは、組成物全体の合計重量を基準と
した重量%である。実施例 本発明を例示する以下の実施例で使用したブレンド成分
は次の通り。 PPE−EP:エポキシで官能化されたポリ(フェニレ
ンエーテル)樹脂。25℃のクロロホルム中の固有粘度
約0.40dl/g。ジー・イー・プラスチックス(GE Pl
astics) から入手。 PBT:ポリ(ブチレンテレフタレート)樹脂。ジー・
イー・プラスチックス(GE Plastics) から入手。 FA:フンコ・ケミカル社(Humko Chemical Co.)。ケマ
ミド(KEMAMIDE)P−181。オレイルパルミトアミド。 IM:ファイナ・オイル社(Fina Oil Co.)。ファイナプ
レン(FINAPRENE) 401。ポリスチレン末端ブロックと
ポリブタジエン中央ブロックを有し、約20重量%のス
チレンと80重量%のブタジエンで構成される市販のラ
ジアルテレブロックコポリマー。 PS:フィリップス・エンジニアリング・レジンズ(Phi
llips Engineering Resins) 。K−レジン(K-RESIN) K
R−04。ポリスチレン末端ブロックとポリブタジエン
中央ブロックを有し、約73%のスチレンと27%のブ
タジエンで構成される市販の非エラストマー性テレブロ
ックコポリマー。 ADDS:チバ−ガイギ(Ciba-Geigy)のイルガノックス
(IRGANOX) 1010ヒンダードフェノール:アーガス(A
rgus) シーノックス(SEENOX)412Sチオ化合物の1:
1混合物。
【0119】供給口とベントが多数あるワーナー‐プフ
ライデラー(Werner-Pfleiderer) 二軸式エクストルーダ
ーを用い、バレル温度を約530°Fに設定し、少なく
ともひとつのベント口で10〜20インチHgとして、
表1の組成物を押出した。すべての成分をエクストルー
ダーの供給口に供給し、加熱し、溶融した材料を減圧に
して緊密に混和した。押出された材料を切断してペレッ
トとし、乾燥させ、東芝射出成形機を用い、バレル温度
を約520°Fに、金型温度を約165°Fに設定して
成形した。また、組成物のサンプルのノッチ付きアイゾ
ット衝撃強さを(2.5インチ×0.5インチ×0.1
25インチのサンプルを使用して)ASTMのD256
に従って、ダイナタップ(Dynatup) (落槍試験で破断に
至るまでのエネルギー)強さを(直径4インチ×0.1
25インチのディスクを使用して)ASTMのD376
3に従って、また66psi荷重下の加熱歪みを(6イ
ンチ×0.5インチ×0.25インチの大きさのサンプ
ルを使用して)ASTMのD648に従って測定した。
フローチャネルは、すでに述べた成形条件下で10,0
00psiの射出圧力を使用して測定した。
【0120】表1のデータは、PPE‐ポリエステル組
成物に脂肪アミド物質を添加すると、流動性が驚く程改
良されると共に物理的性質、特に衝撃強さが保持されて
いることを例証している。サンプル1とサンプル4はそ
れぞれ、サンプル2および3とサンプル5の比較のため
の対照である。サンプル2、3および5を詳細に検討す
ると、流動性が改善されていると共に、他の物理的性
質、特に衝撃強さと延性が保持されていることが明らか
である。 表 1 サンプル PPE−EP 20 20 20 30 30 PBT 60 60 60 60 60 IM 10 10 10 10 10 PS 10 10 10 0 0 FA 0 0.2 0.5 0 0.5 NI 14.3 14.2 14.1 16.6 16.1 DYN 39D 40D 44D 39D 39D FC 23.0 24.5 25.5 21.5 23.5 HDT 282 279 271 321 309 NIはノッチ付きアイゾット衝撃強さ(ft−lb/in)である。 DYNはダイナタップ(Dynatup) 落槍衝撃(in−lbs)。Dは延性破壊モー ドを表わす。 FCはフローチャネル(インチ)である。 HDTは66psi荷重下での加熱歪み温度(°F)である。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.6 識別記号 庁内整理番号 FI 技術表示箇所 C08L 69/00 LPR 71/12 LPQ

Claims (10)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 A)ポリ(フェニレンエーテル)樹脂、 B)ポリエステル樹脂、および C)少なくとも1種の流れ促進性アミドの有効量 を含む組成物。
  2. 【請求項2】 さらに、 D)少なくとも1種の耐衝撃性改良剤、 E)少なくとも1種のアルケニル芳香族化合物の非エラ
    ストマー性ポリマー、 F)ポリカーボネート樹脂、 G)少なくとも1種の強化用充填材、ならびに H)酸化防止剤、難燃化剤、滴下防止剤、染料、顔料、
    着色剤、充填材、安定剤、帯電防止剤、可塑剤および滑
    剤より成る群の中から選択される少なくとも1種の添加
    剤 より成る任意成分の群の中の少なくとも1種も含む、請
    求項1記載の組成物。
  3. 【請求項3】 組成物の全重量を基準にして、成分Aが
    (または成分Eとのブレンドとして)約15〜50重量
    %存在し、成分Bが約20〜80重量%存在し、ポリ
    (フェニレンエーテル)樹脂とポリエステル樹脂との重
    量比は最大で約1.2:1であり、成分Cが約0.05
    〜3重量%存在し、成分Dが約15重量%まで存在し、
    成分Eが約15重量%まで存在し、成分Fが約20重量
    %まで存在し、成分Gが約60重量%まで存在し、成分
    Hが約50重量%まで存在する、請求項2記載の組成
    物。
  4. 【請求項4】 成分Aが少なくとも1種のポリエステル
    反応性の官能基を含有している、請求項1記載の組成
    物。
  5. 【請求項5】 成分Aがエポキシ官能化またはオルトエ
    ステル官能化されたポリ(フェニレンエーテル)樹脂で
    ある、請求項4記載の組成物。
  6. 【請求項6】 成分Cが第一級アミド、第二級アミドお
    よびアルキレンビスアミドより成る群の中から選択され
    る、請求項1記載の組成物。
  7. 【請求項7】 アミドが、ステアルアミド、ベヘンアミ
    ド、オレイルパルミトアミド、オレアミド、エルカアミ
    ド、ステアリルエルカアミド、エルシルステアルアミ
    ド、N,N′‐エチレンビスステアルアミド、および
    N,N′‐エチレンビスオレアミドより成る群の中から
    選択される、請求項6記載の組成物。
  8. 【請求項8】 成分Fが実質的な割合の芳香族ポリカー
    ボネート単位を含有する、請求項2記載の組成物。
  9. 【請求項9】 成分Fが、ゲル透過クロマトグラフィー
    によりポリスチレンに対して測定して少なくとも約4
    0,000の重量平均分子量を有する、請求項8記載の
    組成物。
  10. 【請求項10】 耐衝撃性改良剤がアルケニル芳香族化
    合物とジエンから誘導されるブロックコポリマーであ
    る、請求項2記載の組成物。
JP7221300A 1994-09-01 1995-08-30 ポリ(フェニレンエーテル)樹脂とポリエステル樹脂からなる流動性が改良された組成物 Pending JPH08199047A (ja)

Applications Claiming Priority (2)

Application Number Priority Date Filing Date Title
US08/300,902 US6077893A (en) 1994-09-01 1994-09-01 Compositions of poly(phenylene ether) and polyester resins, which exhibit improved flow
US08/300902 1994-09-01

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JPH08199047A true JPH08199047A (ja) 1996-08-06

Family

ID=23161082

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP7221300A Pending JPH08199047A (ja) 1994-09-01 1995-08-30 ポリ(フェニレンエーテル)樹脂とポリエステル樹脂からなる流動性が改良された組成物

Country Status (3)

Country Link
US (1) US6077893A (ja)
EP (1) EP0699716A2 (ja)
JP (1) JPH08199047A (ja)

Families Citing this family (8)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
AP955A (en) * 1997-11-12 2001-04-06 Polymer Concrete Industries Pty Limited A process for manufacturing a tank or container by using a polymer concrete mixture.
US20090165784A1 (en) * 2007-12-28 2009-07-02 Tyco Healthcare Group Lp Lubricious intubation device
US20080045655A1 (en) * 2006-08-18 2008-02-21 General Electric Company Poly(arylene ether) composition, method, and article
US20080045656A1 (en) * 2006-08-18 2008-02-21 General Electric Company Poly(arylene ether) composition, method, and article
US7585906B2 (en) * 2007-02-28 2009-09-08 Sabic Innovative Plastics Ip B.V. Poly(arylene ether) composition, method, and article
US7576150B2 (en) * 2007-02-28 2009-08-18 Sabic Innovative Plastics Ip B.V. Poly(arylene ether) composition, method, and article
EP3131966B1 (en) 2014-04-15 2020-07-08 SABIC Global Technologies B.V. High heat polycarbonate compositions
WO2015160965A1 (en) * 2014-04-15 2015-10-22 Sabic Global Technologies B.V. High heat polycarbonate compositions

Family Cites Families (50)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US4296021A (en) * 1976-12-06 1981-10-20 General Electric Company Reinforced thermoplastic polyester compositions having improved high voltage breakdown resistance
US4124561A (en) * 1976-12-06 1978-11-07 General Electric Company Reinforced thermoplastic polyester compositions having improved shatter resistance
US4113692A (en) * 1976-12-06 1978-09-12 General Electric Company Reinforced thermoplastic compositions of polyester resins and a polycarbonate resin
US4119607A (en) * 1977-05-05 1978-10-10 Shell Oil Company Multicomponent polyester- block copolymer- polymer blends
US4290937A (en) * 1977-12-30 1981-09-22 General Electric Company Thermoplastic molding compositions
US4386027A (en) * 1977-12-30 1983-05-31 General Electric Company Flame-retarded thermoplastic polyester compositions having improved arc resistance and process for preparing same
US4185047A (en) * 1977-12-30 1980-01-22 General Electric Company Thermoplastic molding compositions
US4140669A (en) * 1977-12-30 1979-02-20 General Electric Company Warp-resistant reinforced thermoplastic compositions comprising polyester resins, talc and silica
US4467057A (en) * 1978-12-06 1984-08-21 General Electric Company Modified polyester composition
US4217438A (en) 1978-12-15 1980-08-12 General Electric Company Polycarbonate transesterification process
US4271064A (en) * 1979-01-08 1981-06-02 General Electric Company Modified polyester compositions
US4280949A (en) * 1979-02-12 1981-07-28 General Electric Company Modified polyester compositions containing mineral filler
US4436860A (en) * 1981-10-30 1984-03-13 General Electric Company Reinforced thermoplastic composition
US4532281A (en) * 1982-02-08 1985-07-30 General Electric Company Mineral filled polyphenylene ether resin compositions containing polytetrafluoroethylene resin
US4401792A (en) * 1982-03-16 1983-08-30 General Electric Company Process for increasing the rate of crystallization of polyesters
US4451606A (en) * 1983-02-23 1984-05-29 General Electric Company Copolymeric nucleating agent for polyester
US4532290A (en) * 1984-05-02 1985-07-30 General Electric Company Stabilized polycarbonate-polyester compositions
US4560722A (en) * 1984-08-27 1985-12-24 General Electric Company Stabilized (poly)ester/(poly)carbonate blend
US4556688A (en) 1984-10-26 1985-12-03 General Electric Company Thermoplastic polyetherimide ester elastomers
US4556705A (en) 1984-10-26 1985-12-03 General Electric Company Thermoplastic polyetherimide ester elastomers
US4544734A (en) 1984-10-26 1985-10-01 General Electric Company Modified thermoplastic copolyetherimide ester elastomers
DE3445570A1 (de) * 1984-12-14 1986-06-19 Basf Ag, 6700 Ludwigshafen Selbstverloeschende thermoplastische polyesterformmassen
US4866130A (en) * 1986-07-29 1989-09-12 General Electric Company Solvent-resistant, compatible blends of polyphenylene ethers and thermoplastic polyesters
US5081184A (en) * 1985-08-02 1992-01-14 General Electric Company Solvent-resistant, compatible blends of polyphenylene ethers and linear polyesters
US4978715A (en) * 1985-08-02 1990-12-18 General Electric Company Solvent-resistant, compatible blends of polyphenylene ethers and linear polyesters
US5079297A (en) * 1985-08-02 1992-01-07 General Electric Company Solvent-resistant, compatible blends of polyphenylene ethers and thermoplastic polyesters
US4970272A (en) * 1986-01-06 1990-11-13 General Electric Company Polyphenylene ether-polyamide compositions
US4994525A (en) 1986-05-27 1991-02-19 General Electric Company Functionalized polyphenylene ethers, method of preparation, and polyphenylene ether-polyamide compositions prepared therefrom
US4994531A (en) 1986-09-29 1991-02-19 General Electric Company Functionalized polyphenylene ethers, method of preparation, and polyphenylene ether-polyamide compositions prepared therefrom
US5115016A (en) * 1986-12-30 1992-05-19 General Electric Company Reinforced polyester molding compositions having high gloss and improved resistance to warping
US4786664A (en) * 1987-03-26 1988-11-22 General Electric Company Compatible polyphenylene ether-linear polyester blends having improved coefficient of thermal expansion
US4816510A (en) * 1987-08-12 1989-03-28 General Electric Company Compatible polyphenylene ether-linear polyester blends containing mica reinforcement
CA1334876C (en) * 1987-09-09 1995-03-21 Angelika Howard Mchale Olefinic impact modifiers for compatible blends of polyphenylene ethers and linear polyester resins
US5091472A (en) * 1988-03-28 1992-02-25 General Electric Company Solvent-resistant, compatible blends of polyphenylene ethers and thermoplastic polyester mixtures
US4935472A (en) * 1988-03-28 1990-06-19 General Electric Company Solvent-resistant, compatible blends of polyphenylene ethers, and thermoplastic poly-ester mixtures
US4927881A (en) * 1988-04-18 1990-05-22 General Electric Company Solvent-resistant, compatible polyphenylene ether-thermoplastic polyester blends containing large proportions of polycarbonate
US4831087A (en) * 1988-04-21 1989-05-16 General Electric Company Solvent-resistant, compatible polyphenylene ether-thermoplastic polyester blends
US4879346A (en) * 1988-06-10 1989-11-07 General Electric Company Blends of a silicone-polycarbonate block copolymer with a compatibilized alloy of polyphenylene ether resin/polyester resin
US5096979A (en) 1988-06-23 1992-03-17 General Electric Company Epoxytriazine-capped polyphenylene ethers and method of preparation
US4997612A (en) * 1989-05-03 1991-03-05 Ge Plastics Polyphenylene ether-polyamide composition
US5258215A (en) * 1990-06-05 1993-11-02 General Electric Company Method of coextruding a plate-shaped product and the products thus obtained
DE4018549A1 (de) * 1990-06-09 1991-12-12 Huels Chemische Werke Ag Thermoplastische formmassen auf basis von polyphenylenethern und polyestern
US5171866A (en) 1991-01-24 1992-12-15 General Electric Company Ethylenically unsaturated cyclic ortho esters
US5153290A (en) 1991-01-24 1992-10-06 General Electric Company Polymers of ethylenically unsaturated cyclic ortho esters
JPH0532881A (ja) * 1991-07-26 1993-02-09 Nippon G Ii Plast Kk ポリフエニレンエーテル系樹脂組成物
US5162412A (en) * 1991-07-26 1992-11-10 General Electric Company Polyester compositions having improved wear characteristics
CA2082725A1 (en) * 1991-12-31 1993-07-01 John B. Yates, Iii Ppe/pat compositions containing fatty acid amides
US5212255A (en) 1992-04-03 1993-05-18 General Electric Company Functionalization of polyphenylene ether with graftable orthoester
US5247006A (en) * 1992-04-03 1993-09-21 General Electric Company Polyphenylene ether-graft-orthoester copolymer blends and method of preparation
US5231197A (en) 1992-06-01 1993-07-27 General Electric Company Method for producing ethylenically unsaturated graftable orthoesters

Also Published As

Publication number Publication date
US6077893A (en) 2000-06-20
EP0699716A3 (ja) 1996-03-27
EP0699716A2 (en) 1996-03-06

Similar Documents

Publication Publication Date Title
AU586021B2 (en) Solvent-resistant, compatible blends of polyphenylene ethers and linear polyesters
US5132373A (en) Ortho ester-capped polyphenylene ethers and copolymers prepared therefrom
JPH01103653A (ja) 雲母補強剤を含有する相溶牲ポリフェニレンエーテルー線状ポリエステル配合物
US5037897A (en) Use of phosphoroustrislactams as compatibilizing agents for polyphenylene oxide/polyester blends
US5612401A (en) Compositions of poly(phenylene ether) poly(arylene sulfide) polyester resins and compatibilizer compound
US5698632A (en) Compatible compositions of poly(phenylene ether) resins and semi-crystalline resins
US5837758A (en) Compositions of poly (phenylene ether), poly (arylene sulfide) and ortho ester compounds
US5489640A (en) Compositions of poly(phenylene ether) and polyester resins, which exhibit improved heat resistance and flow
US6077893A (en) Compositions of poly(phenylene ether) and polyester resins, which exhibit improved flow
US5504130A (en) Compositions of poly(phenylene ether) and polyester resins, which exhibit improved flow
EP0349747A2 (en) Compatible polyphenylene ether-linear polyester blends having improved impact stength
EP0747437B1 (en) Compatible compositions of poly(phenylene ether) resins and polyester resins
US5504165A (en) Poly(phenylene ether)-poly(arylene sulfide)resin compositions.
KR100521517B1 (ko) 저분자량의 폴리(페닐렌에테르)수지를 함유하는 결정성 중합체 혼합물
EP0471222B1 (en) Ortho ester-substituted chlorotriazines as capping agents for polyphenylene ethers
US5539062A (en) Compositions of poly(phenylene ether) resins and naphthalate polyester resins
EP0278255A2 (en) Solvent-resistant, compatible polyphenylene ether-linear polyester blends
US5162448A (en) Ortho ester-capped polyphenylene ethers and copolymers prepared therefrom
EP0476368B1 (en) Polyphenylene ether-polyetheramide blends
US5070152A (en) Use of phosphoroustrislactams as compatibilizing agents for polyphenylene oxide/polyester blends

Legal Events

Date Code Title Description
A02 Decision of refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A02

Effective date: 20030604