JPH0819600A - 人工心臓の装着機構 - Google Patents
人工心臓の装着機構Info
- Publication number
- JPH0819600A JPH0819600A JP6188712A JP18871294A JPH0819600A JP H0819600 A JPH0819600 A JP H0819600A JP 6188712 A JP6188712 A JP 6188712A JP 18871294 A JP18871294 A JP 18871294A JP H0819600 A JPH0819600 A JP H0819600A
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- apex
- artificial heart
- heart
- ring
- dilator
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- External Artificial Organs (AREA)
- Prostheses (AREA)
Abstract
(57)【要約】
【目的】本発明は、心尖部の切開、縫合の繰り返しをな
くし、少ない出血で装着が容易でかつ迅速に、どのよう
な心臓の形態にも適合できる効率の高い人工心臓の装着
機構を提供するものである。 【構成】ソーイングカフに縫合固定される心尖部リング
(12)と、切開された心尖部(C)に縫合固定される
ソーイングカフ(11)と、心尖部リングに挿入される
ダイレーター(20)と、心尖部リングとダイレーター
を結合するジャバラ(10)と、ポンプ部(14)と係
止部(17)を備えた駆動部(15)より構成された人
工心臓本体(13)と、ポンプ部に係合するドーナツ状
のバルーン(16)とを有してなり、ダイレーターの離
脱後、ジャバラに係止させた人工心臓本体を心尖部リン
グに挿入し、膨張させたバルーンの外形部を心尖部リン
グの球状部(7)に装着保持させてなるものである。
くし、少ない出血で装着が容易でかつ迅速に、どのよう
な心臓の形態にも適合できる効率の高い人工心臓の装着
機構を提供するものである。 【構成】ソーイングカフに縫合固定される心尖部リング
(12)と、切開された心尖部(C)に縫合固定される
ソーイングカフ(11)と、心尖部リングに挿入される
ダイレーター(20)と、心尖部リングとダイレーター
を結合するジャバラ(10)と、ポンプ部(14)と係
止部(17)を備えた駆動部(15)より構成された人
工心臓本体(13)と、ポンプ部に係合するドーナツ状
のバルーン(16)とを有してなり、ダイレーターの離
脱後、ジャバラに係止させた人工心臓本体を心尖部リン
グに挿入し、膨張させたバルーンの外形部を心尖部リン
グの球状部(7)に装着保持させてなるものである。
Description
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、人体の心臓の心室、す
なわち左心室または右心室内に埋設して使用される体内
埋設形の補助的な人工心臓の装着機構に関する。
なわち左心室または右心室内に埋設して使用される体内
埋設形の補助的な人工心臓の装着機構に関する。
【0002】
【従来の技術】従来の補助的な人工心臓は、人体の心臓
の心室内の血液を大動脈弁等を貫通するノズルの先端か
ら大動脈内に送るために心室内に埋設されているもので
ある。図4は、従来例における人体の心臓の左心室に人
工心臓が装着された状態を示す拡大断面図である。図4
においてAは心臓、Bは左心室、Cは心尖部、Dは左心
房、Eは僧帽弁、Fは大動脈弁、Gは大動脈であり、1
は左心室Bに埋設された人工心臓である。人工心臓1
は、人体の心臓Aの心尖部Cに埋設される心尖部リング
2と人工心臓本体3とから構成されており、心尖部リン
グ2は鍔部を有する短い円筒状で心臓Aの切開された心
尖部Cを貫通して埋め込み固定されている。人工心臓本
体3は、ポンプ部4と、ポンプ部4の先端部に設けられ
たノズル部6と、ポンプ部4の基端部に設けられた駆動
部5とから構成されており、ポンプ部4とノズル部6は
心尖部リング2を貫通して左心室B内に挿入され、ノズ
ル部6はさらに大動脈弁Fの中心部を貫通して大動脈G
内に挿入されている。また、心尖部リング2と人工心臓
本体3との間は、通常のシール部材8によって液密が確
保されている。このような人工心臓は、これを埋設して
も心臓の機能を損なうことなく心臓の鼓動だけでは不足
する血液を動脈に送るように構成されている。上述のよ
うな心臓の心室内に埋設される補助的な人工心臓は、離
脱を前提とした心室機能回復の為の使用や離脱を前提と
しない移植までのブリッジユース及び永久的な埋め込み
使用などを目的に心室内に埋設されるが、装着後に心機
能が回復すれば人工心臓を離脱し心尖部を縫合する必要
がある。また、離脱を前提としないブリッジユースや永
久的な埋設はもとより、離脱を前提とした心機能回復ま
での短期的な埋設使用であっても、現在の補助人工心臓
の完成度からすれば数台を交換しながら治療を継続しな
ければならない。
の心室内の血液を大動脈弁等を貫通するノズルの先端か
ら大動脈内に送るために心室内に埋設されているもので
ある。図4は、従来例における人体の心臓の左心室に人
工心臓が装着された状態を示す拡大断面図である。図4
においてAは心臓、Bは左心室、Cは心尖部、Dは左心
房、Eは僧帽弁、Fは大動脈弁、Gは大動脈であり、1
は左心室Bに埋設された人工心臓である。人工心臓1
は、人体の心臓Aの心尖部Cに埋設される心尖部リング
2と人工心臓本体3とから構成されており、心尖部リン
グ2は鍔部を有する短い円筒状で心臓Aの切開された心
尖部Cを貫通して埋め込み固定されている。人工心臓本
体3は、ポンプ部4と、ポンプ部4の先端部に設けられ
たノズル部6と、ポンプ部4の基端部に設けられた駆動
部5とから構成されており、ポンプ部4とノズル部6は
心尖部リング2を貫通して左心室B内に挿入され、ノズ
ル部6はさらに大動脈弁Fの中心部を貫通して大動脈G
内に挿入されている。また、心尖部リング2と人工心臓
本体3との間は、通常のシール部材8によって液密が確
保されている。このような人工心臓は、これを埋設して
も心臓の機能を損なうことなく心臓の鼓動だけでは不足
する血液を動脈に送るように構成されている。上述のよ
うな心臓の心室内に埋設される補助的な人工心臓は、離
脱を前提とした心室機能回復の為の使用や離脱を前提と
しない移植までのブリッジユース及び永久的な埋め込み
使用などを目的に心室内に埋設されるが、装着後に心機
能が回復すれば人工心臓を離脱し心尖部を縫合する必要
がある。また、離脱を前提としないブリッジユースや永
久的な埋設はもとより、離脱を前提とした心機能回復ま
での短期的な埋設使用であっても、現在の補助人工心臓
の完成度からすれば数台を交換しながら治療を継続しな
ければならない。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、心臓の
心尖部壁を人工心臓を交換するたびに切開、縫合を繰り
返すことは医療上好ましくなく、心尖部への人工心臓の
装着、離脱が簡単にかつ迅速に行うことができ、心臓の
鼓動によっても心室内からの出血を少なく抑える必要が
ある。また、心臓の形態には個人差があり、人工心臓も
個々の心臓の形態に適合するものでなくてはならず、し
かも心臓の自然な動きを阻害させず心臓よりの出血を少
なくし、装着が容易にかつ迅速にできることが必要であ
る。さらに、離脱後は開孔部を縫合する方法もあるが、
縫合回数を一回でも減らすことや、再装着が必要になっ
た場合を考慮して、生体や心臓の自然の動きに影響させ
ずに行えるようにする必要がある。本発明は、このよう
な従来の問題点を解消するもので、心尖部の切開、縫合
の繰り返しをなくし、少ない出血で装着が容易にかつ迅
速にでき、どのような心臓の形態にも適合できる効率の
高い人工心臓の装着機構を提供することを目的とする。
心尖部壁を人工心臓を交換するたびに切開、縫合を繰り
返すことは医療上好ましくなく、心尖部への人工心臓の
装着、離脱が簡単にかつ迅速に行うことができ、心臓の
鼓動によっても心室内からの出血を少なく抑える必要が
ある。また、心臓の形態には個人差があり、人工心臓も
個々の心臓の形態に適合するものでなくてはならず、し
かも心臓の自然な動きを阻害させず心臓よりの出血を少
なくし、装着が容易にかつ迅速にできることが必要であ
る。さらに、離脱後は開孔部を縫合する方法もあるが、
縫合回数を一回でも減らすことや、再装着が必要になっ
た場合を考慮して、生体や心臓の自然の動きに影響させ
ずに行えるようにする必要がある。本発明は、このよう
な従来の問題点を解消するもので、心尖部の切開、縫合
の繰り返しをなくし、少ない出血で装着が容易にかつ迅
速にでき、どのような心臓の形態にも適合できる効率の
高い人工心臓の装着機構を提供することを目的とする。
【0004】
【課題を解決するための手段】本発明による人工心臓の
着脱機構は、人体の心臓の心室内に挿入して使用される
補助的な人工心臓であって、切開された心臓の心尖部に
縫合固定されるソーイングカフと、一端に球状部と他端
に係止部を備えソーイングカフに縫合固定される心尖部
リングと、係止部を備え心尖部リングに挿入されるダイ
レーターと、各係止部に係止され心尖部リングとダイレ
ーターを結合するジャバラと、ポンプ部と係止部を備え
た駆動部より構成された人工心臓本体と、ポンプ部に係
合するドーナツ状のバルーンとを有してなり、ダイレー
ターの離脱後、ジャバラに係止させた人工心臓本体を心
尖部リングに挿入し、膨張させたバルーンの外形部を心
尖部リングの球状部に装着保持させてなるものである。
着脱機構は、人体の心臓の心室内に挿入して使用される
補助的な人工心臓であって、切開された心臓の心尖部に
縫合固定されるソーイングカフと、一端に球状部と他端
に係止部を備えソーイングカフに縫合固定される心尖部
リングと、係止部を備え心尖部リングに挿入されるダイ
レーターと、各係止部に係止され心尖部リングとダイレ
ーターを結合するジャバラと、ポンプ部と係止部を備え
た駆動部より構成された人工心臓本体と、ポンプ部に係
合するドーナツ状のバルーンとを有してなり、ダイレー
ターの離脱後、ジャバラに係止させた人工心臓本体を心
尖部リングに挿入し、膨張させたバルーンの外形部を心
尖部リングの球状部に装着保持させてなるものである。
【0005】
【作用】ダイレーターを心尖部リングと共に心尖部に挿
入させたことにより心尖部の切開を最小にでき、心尖部
リングと駆動部の係止部にジャバラを係止させたことに
より、血液の流出も少なく人工心臓本体の装着が容易に
かつ迅速にできる。また、人工心臓本体と心尖部リング
との間にドーナツ状のバルーンを装着し膨張させたこと
により、膨張したバルーンの内形部と外形部が人工心臓
本体と心尖部リングに密着してシールとしての作用と、
駆動部よりの熱の遮断や振動を吸収させることができ
る。その上、ドーナツ状のバルーンにより自由に角度を
変えて人工心臓本体を心臓の形態に合わせて装着でき
る。
入させたことにより心尖部の切開を最小にでき、心尖部
リングと駆動部の係止部にジャバラを係止させたことに
より、血液の流出も少なく人工心臓本体の装着が容易に
かつ迅速にできる。また、人工心臓本体と心尖部リング
との間にドーナツ状のバルーンを装着し膨張させたこと
により、膨張したバルーンの内形部と外形部が人工心臓
本体と心尖部リングに密着してシールとしての作用と、
駆動部よりの熱の遮断や振動を吸収させることができ
る。その上、ドーナツ状のバルーンにより自由に角度を
変えて人工心臓本体を心臓の形態に合わせて装着でき
る。
【0006】
【実施例】本発明の実施例を図面に基づいて説明する。
図1は、本発明の実施例における心臓の心尖部にダイレ
ーターが装着された状態を示す部分拡大断面図である。
図2は、本発明の実施例における人工心臓本体を心尖部
リングに装着する手順を示す説明図である。図3は、本
発明の実施例における心尖部リングに膨張させたバルー
ンが装着保持された状態を示す部分拡大断面図である。
図1において、Cは心尖部、11は切開された心尖部C
に縫合固定されるソーイングカフ、12は球状部7と係
止部9を備え心尖部Cにソーイングカフ11に縫合固定
される心尖部リング、10は両端が輪ゴム状に形成され
心尖部リングの係止部9に係止される伸縮可能なジャバ
ラ、20はジャバラに係止する係止部19を備えた心尖
部リング12に挿入されるダイレーターである。ダイレ
ーター(Dilator)とは,心尖部の心筋にあけた
小孔を押し拡げ、リングがスムーズに挿入できるように
する円筒のことである。心尖部Cに心尖部リング12を
装着するときには、図1に示すようにソーイングカフ1
1に心尖部リング12を縫合固定させ、次に心尖部リン
グ12の係止部9にジャバラ10を係止させ、更にジャ
バラ10をダイレーター20の係止部19に係止させて
からダイレーター20で心尖部リング12を拡げながら
挿入した後、ソーイングカフ11を心尖部に縫合固定す
る。人工心臓本体13は、図2に示すようにポンプ部1
4とモーターが内蔵され係止部17を備えた駆動部15
より構成され、ポンプ部14の駆動部側にはドーナツ状
のバルーン16が装着されている。人工心臓本体13を
装着するときには、図2に示すようにジャバラ10を伸
ばしてダイレーター20を心尖部リング12から離脱さ
せ、例えば挟持具でジャバラ10の心尖部側を抑えてか
らダイレーター20をジャバラ10から取外す。次にジ
ャバラ10に人工心臓本体13の係止部17を取付けて
から挟持具を外し、ジャバラ10を縮めながら人工心臓
本体13を心尖部リング12の球状部7にバルーン16
が係合する位置まで挿入する。その後、図示してない導
管に設けた注入部より図示してない穿刺針状のノズルで
充填剤を所定の圧力になるまで充填してバルーン16を
膨張させ、ポンプ部14と心尖部リング12に保持させ
る。このとき、図3に示すようにバルーンの外形部は心
尖部リング12の球状部の内形になじんで密着しシール
として保持され、どのような形状や角度になっても外れ
たり、心室内の血液が漏れることはない。充填剤の注入
後、穿刺針状のノズルを抜くと弾性を持つた注入部は閉
じられて充填剤が漏れだすことはない。また、バルーン
によって駆動部からの熱の遮断や振動を吸収させること
ができる。なお、充填剤としては人体に無害の気体や液
体が使用される。人工心臓本体を離脱するときには、充
填剤の注入部に穿刺針状のノズルを刺して充填剤を抜く
か、導管を切断して充填剤を抜くかしてバルーンを収縮
させることにより離脱させることができる。本発明は、
上述のほかにジャバラを用いて心臓と血管の接合、血管
と血管の接合、心臓とその他の装置との接合にも応用で
き、ジャバラに変えて軟質材のチューブを使用しても同
様な効果が得られる。
図1は、本発明の実施例における心臓の心尖部にダイレ
ーターが装着された状態を示す部分拡大断面図である。
図2は、本発明の実施例における人工心臓本体を心尖部
リングに装着する手順を示す説明図である。図3は、本
発明の実施例における心尖部リングに膨張させたバルー
ンが装着保持された状態を示す部分拡大断面図である。
図1において、Cは心尖部、11は切開された心尖部C
に縫合固定されるソーイングカフ、12は球状部7と係
止部9を備え心尖部Cにソーイングカフ11に縫合固定
される心尖部リング、10は両端が輪ゴム状に形成され
心尖部リングの係止部9に係止される伸縮可能なジャバ
ラ、20はジャバラに係止する係止部19を備えた心尖
部リング12に挿入されるダイレーターである。ダイレ
ーター(Dilator)とは,心尖部の心筋にあけた
小孔を押し拡げ、リングがスムーズに挿入できるように
する円筒のことである。心尖部Cに心尖部リング12を
装着するときには、図1に示すようにソーイングカフ1
1に心尖部リング12を縫合固定させ、次に心尖部リン
グ12の係止部9にジャバラ10を係止させ、更にジャ
バラ10をダイレーター20の係止部19に係止させて
からダイレーター20で心尖部リング12を拡げながら
挿入した後、ソーイングカフ11を心尖部に縫合固定す
る。人工心臓本体13は、図2に示すようにポンプ部1
4とモーターが内蔵され係止部17を備えた駆動部15
より構成され、ポンプ部14の駆動部側にはドーナツ状
のバルーン16が装着されている。人工心臓本体13を
装着するときには、図2に示すようにジャバラ10を伸
ばしてダイレーター20を心尖部リング12から離脱さ
せ、例えば挟持具でジャバラ10の心尖部側を抑えてか
らダイレーター20をジャバラ10から取外す。次にジ
ャバラ10に人工心臓本体13の係止部17を取付けて
から挟持具を外し、ジャバラ10を縮めながら人工心臓
本体13を心尖部リング12の球状部7にバルーン16
が係合する位置まで挿入する。その後、図示してない導
管に設けた注入部より図示してない穿刺針状のノズルで
充填剤を所定の圧力になるまで充填してバルーン16を
膨張させ、ポンプ部14と心尖部リング12に保持させ
る。このとき、図3に示すようにバルーンの外形部は心
尖部リング12の球状部の内形になじんで密着しシール
として保持され、どのような形状や角度になっても外れ
たり、心室内の血液が漏れることはない。充填剤の注入
後、穿刺針状のノズルを抜くと弾性を持つた注入部は閉
じられて充填剤が漏れだすことはない。また、バルーン
によって駆動部からの熱の遮断や振動を吸収させること
ができる。なお、充填剤としては人体に無害の気体や液
体が使用される。人工心臓本体を離脱するときには、充
填剤の注入部に穿刺針状のノズルを刺して充填剤を抜く
か、導管を切断して充填剤を抜くかしてバルーンを収縮
させることにより離脱させることができる。本発明は、
上述のほかにジャバラを用いて心臓と血管の接合、血管
と血管の接合、心臓とその他の装置との接合にも応用で
き、ジャバラに変えて軟質材のチューブを使用しても同
様な効果が得られる。
【0007】
【考案の効果】以上に詳述したごとく、本発明によれ
ば、ジャバラに係止されたダイレーターと心尖部リング
を心尖部を拡げながら挿入させることにより心尖部の切
開を最小にでき、心尖部リングとダイレーターの接合に
ジャバラを使用したことにより心尖部の切開も一回で済
む上に心尖部リングへの人工心臓本体の装着が出血も少
なく、容易かつ迅速に行うことができる。また、人工心
臓本体に装着されたバルーンが心尖部リングやポンプ部
の形状になじんで密着するのでシール効果も高く、心室
内の血液の流出を最小限に抑え、自由に角度を変えて確
実な装着が可能となる。その上、駆動部よりの熱の遮断
や振動を吸収する効果も期待できる。更に、これらの各
部、各部品は生体適合性が考慮された寸法、形状、材質
で形成され部品数も少なく、構造も簡単であるために、
長期に渡って高い信頼性のある人工心臓の装着機構を提
供できる。
ば、ジャバラに係止されたダイレーターと心尖部リング
を心尖部を拡げながら挿入させることにより心尖部の切
開を最小にでき、心尖部リングとダイレーターの接合に
ジャバラを使用したことにより心尖部の切開も一回で済
む上に心尖部リングへの人工心臓本体の装着が出血も少
なく、容易かつ迅速に行うことができる。また、人工心
臓本体に装着されたバルーンが心尖部リングやポンプ部
の形状になじんで密着するのでシール効果も高く、心室
内の血液の流出を最小限に抑え、自由に角度を変えて確
実な装着が可能となる。その上、駆動部よりの熱の遮断
や振動を吸収する効果も期待できる。更に、これらの各
部、各部品は生体適合性が考慮された寸法、形状、材質
で形成され部品数も少なく、構造も簡単であるために、
長期に渡って高い信頼性のある人工心臓の装着機構を提
供できる。
【図1】本発明の実施例における心臓の心尖部にダイレ
ーターが装着された状態を示す部分拡大断面図。
ーターが装着された状態を示す部分拡大断面図。
【図2】本発明の実施例における人工心臓本体を心尖部
リングに装着する手順を示す説明図。
リングに装着する手順を示す説明図。
【図3】本発明の実施例における心尖部リングに膨張さ
せたバルーンが装着保持された状態を示す部分拡大断面
図。
せたバルーンが装着保持された状態を示す部分拡大断面
図。
【図4】従来例における人体の心臓の左心室に人工心臓
が装着された状態を示す拡大断面図。
が装着された状態を示す拡大断面図。
1 ・・・ 人工心臓 2、12 ・・・ 心尖部リング 3、13 ・・・ 人工心臓本体 4、14 ・・・ ポンプ部 5、15 ・・・ 駆動部 6 ・・・ ノズル部 7 ・・・ 球状部 8 ・・・ シール部材 9,17,19 ・・・ 係止部 10 ・・・ ジャバラ 11 ・・・ ソーイングカフ 16 ・・・ バルーン 20 ・・・ ダイレーター A ・・・ 心臓 B ・・・ 左心室 C ・・・ 心尖部
Claims (1)
- 【請求項1】本発明は、人体の心臓の心室内に挿入して
使用される補助的な人工心臓であって、切開された心臓
の心尖部(C)に縫合固定されるソーイングカフ(1
1)と、一端に球状部(7)と他端に係止部(9)を備
え前記ソーイングカフに縫合固定される心尖部リング
(12)と、係止部(19)を備え前記心尖部リングに
挿入されるダイレーター(20)と、前記各係止部
(9,19)に係上され前記心尖部リングと前記ダイレ
ーターを結合するジャバラ(10)と、ポンプ部(1
4)と係止部(17)を備えた駆動部(15)より構成
された人工心臓本体(13)と、前記ポンプ部に係合す
るドーナツ状のバルーン(16)とを有してなり、前記
ダイレーターの離脱後、前記ジャバラに係止させた人工
心臓本体を前記心尖部リングに挿入し、膨張させた前記
バルーンの外形部を前記心尖部リングの球状部に装着保
持させてなることを特徴とする人工心臓の装着機構。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP6188712A JPH0819600A (ja) | 1994-07-07 | 1994-07-07 | 人工心臓の装着機構 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP6188712A JPH0819600A (ja) | 1994-07-07 | 1994-07-07 | 人工心臓の装着機構 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH0819600A true JPH0819600A (ja) | 1996-01-23 |
Family
ID=16228477
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP6188712A Withdrawn JPH0819600A (ja) | 1994-07-07 | 1994-07-07 | 人工心臓の装着機構 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPH0819600A (ja) |
Cited By (3)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
US7998190B2 (en) * | 2002-06-17 | 2011-08-16 | California Institute Of Technology | Intravascular miniature stent pump |
CN102648011A (zh) * | 2009-10-22 | 2012-08-22 | 努帕尔斯有限公司 | 主动脉内气囊泵和驱动器 |
JP2017523019A (ja) * | 2014-08-01 | 2017-08-17 | ヴァドヴェイションズ,インコーポレイテッド | 組織壁に開口を画定するコアリング拡張器 |
-
1994
- 1994-07-07 JP JP6188712A patent/JPH0819600A/ja not_active Withdrawn
Cited By (4)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
US7998190B2 (en) * | 2002-06-17 | 2011-08-16 | California Institute Of Technology | Intravascular miniature stent pump |
CN102648011A (zh) * | 2009-10-22 | 2012-08-22 | 努帕尔斯有限公司 | 主动脉内气囊泵和驱动器 |
JP2017523019A (ja) * | 2014-08-01 | 2017-08-17 | ヴァドヴェイションズ,インコーポレイテッド | 組織壁に開口を画定するコアリング拡張器 |
US10456167B2 (en) | 2014-08-01 | 2019-10-29 | Vadovations, Inc. | Coring dilator for defining an aperture in a tissue wall |
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