JPH08190069A - 多面鏡評価装置 - Google Patents

多面鏡評価装置

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JPH08190069A
JPH08190069A JP293295A JP293295A JPH08190069A JP H08190069 A JPH08190069 A JP H08190069A JP 293295 A JP293295 A JP 293295A JP 293295 A JP293295 A JP 293295A JP H08190069 A JPH08190069 A JP H08190069A
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image
polygon mirror
light
polygonal mirror
lens
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JP293295A
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English (en)
Inventor
Hidenori Yamada
秀則 山田
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Fujifilm Business Innovation Corp
Original Assignee
Fuji Xerox Co Ltd
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 本発明は、反射面が平面でない回転多面鏡を
評価する場合でも測定精度の低下を防ぐことを目的とす
る。 【構成】 本発明の多面鏡評価装置は、像位置検出手段
16で検出した画像信号に対し、演算手段14が所定の
演算を施すように構成されている。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、多面鏡の光反射面の評
価を行う多面鏡評価装置に関し、特に、反射面が平面で
ない回転多面鏡を評価しようとする場合に波面形状制御
部に収差が存在しても、正確な測定が行えるようにした
多面鏡評価装置に関する。
【0002】
【従来の技術】回転多面鏡の各反射面間の角度誤差(分
割角度誤差)を測定する、従来の多面鏡評価装置とし
て、例えば、図5に示されるものがある。
【0003】この多面鏡評価装置は、回転多面鏡1を搭
載して高精度で所定の角度回転させることができる高精
度回転ステージ2と、回転多面鏡1の反射面1a〜1d
に光を照射するためのコリメータレンズ3と、コリメー
タレンズ3に対して回転多面鏡1とは反対側に配置され
たビームスプリッタ4と、ビームスプリッタ4の分岐光
路上に位置してコリメータレンズ3の焦点面5Aをその
一面に有する焦点板5と、ビームスプリッタ4の他の分
岐光路上に位置してコリメータレンズ3の焦点面6Aを
その一面に有する焦点板6と、焦点板5を照明する光源
7と、光源7からの光を焦点板5に集光する集光レンズ
8を備えて構成されている。
【0004】光源側の焦点板5には透明ガラス板の片面
に十字線、及び目盛によるスケールが刻まれており、光
源7によって集光レンズ8を介して照明されると共に、
コリメータレンズ3の焦点がスケール面に一致するよう
に配置されている。観測側の焦点板6にも十字線、或い
はピンホールによって焦点板5と同様のスケールが刻ま
れており、コリーメータレンズ3の焦点がスケール面に
一致するように配置されている。
【0005】以下、この多面鏡評価装置を用いて回転多
面鏡1の反射面1a〜1dの隣接する2つの面が成す分
割角度の測定について説明する。ここで、回転多面鏡1
は4つの光反射面を有するので理想的な分割角度は90
度となる。
【0006】まず、高精度回転ステージ2に回転多面鏡
1を搭載する。このとき、高精度回転ステージ2の回転
中心に回転多面鏡1の回転中心を一致させると共に、反
射面1aをコリメータレンズ3に完全に正対させる。こ
の後、光源7によって照明された焦点板5のスケールの
像が反射面1aで反射されて焦点板6のスケールに一致
するように設定する。
【0007】次に、回転多面鏡1の反射面1a〜1dが
本来有するべき分割角度、つまり、90度だけ高精度回
転ステージ2を矢印A方向に回転させることによって反
射面1bをコリメータレンズ3に正対させる。
【0008】回転多面鏡1を90度だけ回転させた後、
反射面1bで反射されて焦点板6に結像される焦点板5
のスケールの像が一致しているときは反射面1a、及び
1bが理想的な分割角度を有している。
【0009】一方、焦点板6に結像される焦点板5のス
ケール像が一致せず、そのずれ量がスケールの水平方向
に生じているときは、そのずれ量とコリメータレンズ3
の焦点距離から分割角度誤差が求められ、ずれ量がスケ
ールの鉛直方向に生じているときは、反射面の鉛直方向
に対する角度(倒れ角)が求められる。以下、残りの反
射面1a,1dについても同様な操作を行う。
【0010】また、上記回転多面鏡評価装置とは別に、
多面鏡の分割角度をビーム光を用いて測定するものも、
例えば、特開昭56−112606号公報によって開示
されている。
【0011】しかし、これらの多面鏡評価装置によって
反射面が平面でない回転多面鏡を評価しようとすると、
反射面で反射されて観測側の焦点板に結像される光源側
の焦点板のスケールの像がぼけて広がってしまい、この
ため、像の位置を特定することができないという不都合
があった。
【0012】そこで、このような不都合を解決するもの
として、図6に示す多面鏡評価装置が本出願人によって
提案されている。この多面鏡評価装置は、非平面で形成
される回転多面鏡9の反射面9a〜9dに沿うように光
波面の波面形状を設定する波面形状制御部10を備えて
いる。波面形状制御部10としては、透過する光を反射
面9a〜9dの形状に応じた光波面に変換する、例え
ば、波面変換レンズ、或いは波面変換ホログラム等が用
いることができ、点状光源11で照明されたターゲット
12の像がぼけて広がらずに観測側に設けられる像位置
検出部13に結像される。
【0013】従って、図7に示すように、反射面9a〜
9dの曲率中心a,dが高精度回転ステージの回転中心
Oを通るコリメータレンズ3の光軸に対してLa,Ld
のずれを有しているとき、反射面9aと9dのこの角度
誤差により像位置検出部13に結像されるターゲット像
にずれが生じる。このようなずれをターゲット像のぼけ
を防止しながら検出することができる。
【0014】以上述べたように、従来の多面鏡評価装置
によると、図8の(a),(b) に示すように、観測側の焦点
板に結像された光源側の焦点板のターゲット像、或いは
光源の像のずれに基づいて、理想とする反射面Aに対
し、反射面Bの光軸に対する横ずれL(図8の(a))、反
射面Bの角度誤差θ(図8の(b))、或いはこれらの両方
を測定することができる。
【0015】
【発明が解決しようとする課題】しかし、従来の多面鏡
評価装置によると、反射面が平面でない回転多面鏡を評
価しようとすると、コリメータレンズと回転多面鏡の間
に、回転多面鏡へ入射する光波面の波面形状を回転多面
鏡の形状に重なるように制御する波面形状制御部が必要
となるため、波面形状制御部の収差によって観測側の焦
点板の十字線の像がぼやけ、正確な測定を行うことがで
きないことがあるという不都合がある。
【0016】従って、本発明の目的は反射面が平面でな
い回転多面鏡を評価する場合でも測定精度の低下を防ぐ
ことができる多面鏡評価装置を提供することである。
【0017】
【課題を解決するための手段】本発明は上記問題点に鑑
み、反射面が平面でない回転多面鏡を評価する場合でも
測定精度の低下を防ぐため、非平面な光反射面を等分割
角度で複数面有した多面鏡を搭載し、中心点を中心に所
定の角度回転する回転ステージと、多面鏡の光反射面の
1つに光を照射するためのレンズ手段と、レンズ手段に
対して多面鏡の反対側に配置される光分岐手段と、レン
ズ手段と多面鏡の間に設けられ、透過する光を所定の形
状の光波面に変換する波面形状制御手段と、光分岐手段
によって分岐された分岐光路の1つの光路上に設けら
れ、レンズ手段の光束集光点に位置させられた基準被写
像と、光分岐手段の分岐光路の他の1つの光路上に設け
られ、多面鏡の光反射面によって反射された基準被写像
の結像位置を検出する像位置検出手段と、像位置検出手
段の検出結果に所定の演算を施して、波面形状制御手段
の光学的な影響を考慮した基準複写像の結像位置の補正
値を算出する演算手段と、回転ステージが所定の角度回
転する毎に得られる結像位置の補正値に基づいて多面鏡
の各光反射面の横ずれ、角度誤差、或いは偏心を評価す
る評価手段を備えた多面鏡評価装置を提供するものであ
る。
【0018】上記演算手段は、像位置検出手段で検出さ
れた画像データg(x,y)に対して、次式の演算を行
う構成が好ましい。
【数4】 但し、fR (x,y)は復元画像、k(x,y)は復元
のための適当なフィルター関数を表す。
【0019】ここで、フィルター関数k(x,y)とし
ては、k(x,y)のフーリエ変換K(ξ,η)が次式
で表される、所謂、逆フィルターを用いることができ
る。但し、H(ξ,η)は像劣化させる結像系のインパ
ルス応答h(x,y)のフーリエ変換、ξはxに対応す
る空間周波数、ηはyに対応する空間周波数である。
【数5】 また、フィルター関数k(x,y)は、k(x,y)の
フーリエ変換K(ξ,η)が次式で表される、所謂、最
小2乗フィルターを用いることもできる。
【数6】 但し、H(ξ,η)は像劣化させる結像系のインパルス
応答h(x,y)のフーリエ変換、H* (ξ,η)はH
(ξ,η)の複素共役、Pn は画像のノイズのパワース
ペクトル、Pf は収差のない画像のパワースペクトル、
ξはxに対応する空間周波数、ηはyに対応する空間周
波数である。
【0020】また、上記演算手段は、像位置検出手段で
検出される像の画像データに対し、空間周波数の高周波
フィルタリングを行う構成であっても良い。その場合、
高周波フィルタリングは、画像の空間微分であることが
好ましい。
【0021】
【作用】回転ステージに搭載された多面鏡の一光反射面
に基準被写像の光を照射し、その光反射面で反射した光
を像位置検出手段が検出する。像位置検出手段は基準被
写像に基づく画像信号を演算手段に出力し、演算手段が
その画像信号に所定の演算を施して、波面形状制御手段
の光学的な影響がない基準複写像の補正画像を算出す
る。次に、回転ステージが多面鏡の光反射面の分岐角度
に等しい角度だけ回転させ、次の光反射面に基準被写像
の光を照射し、その光反射面で反射した光を像位置検出
で検出する。像位置検出手段は基準被写像に基づく画像
信号を演算手段に出力し、演算手段がその画像信号に所
定の演算を施して、波面形状制御手段の光学的な影響が
ない基準複写像の補正画像を算出する。このようにして
得た補正画像の差に基づいて多面鏡の横ずれ、角度誤
差、或いは偏心を高精度に測定する。
【0022】
【実施例】以下、本発明の回転多面鏡評価装置につい
て、添付図面を参照しながら詳細に説明する。
【0023】図1には、本発明の一実施例の回転多面鏡
評価装置の構成が示されている。この回転多面鏡評価装
置は、反射面9a〜9dが非平面な回転多面鏡9を搭載
して所定の角度だけ高精度回転する高精度回転ステージ
2と、回転多面鏡9の反射面9a〜9dに光を照射する
ためのコリメータレンズ3と、コリメータレンズ3に対
して回転多面鏡1とは反対側に配置されたビームスプリ
ッタ4と、ビームスプリッタ4の分岐光路上に位置し、
コリメータレンズ3の焦点面5Aをその一面に有する焦
点板5と、焦点板5を照明するレーザー光源15と、レ
ーザー光源15からの光を焦点板5に集光する集光レン
ズ8と、コリメータレンズ3と回転多面鏡9の間に配置
され、透過する光を回転多面鏡9の反射面9a〜9dの
形状に応じた光波面に変換する波面変換レンズ17と、
コリメータレンズ3の焦点面16Aに撮像面が位置する
ようにビームスプリッタ4の他の分岐光路上に配置さ
れ、コリメータレンズ3からの回転多面鏡9の反射光を
入射するテレビカメラ16と、テレビカメラ16から画
像信号を入力し、A/D変換等の所定の処理を行う信号
処理部19と、信号処理部19から入力した画像信号に
演算を施して、波面形状制御部10の収差の影響、つま
り、ぼけや広がりのないシャープな復元画像を算出する
と共に、高精度回転ステージ2が回転する毎に得られる
復元画像に基づいて、回転多面鏡9の各反射面9a〜9
dの横ずれ偏心を評価するコンピュータ14を備えて構
成されている。
【0024】コンピュータ14は、信号処理部19から
出力される収差の影響を含む劣化画像のデータg(x,
y)に対して、(1) 式の演算を行う。但し、fR (x,
y)は復元画像、k(x,y)は復元のための適当なフ
ィルター関数を表す。
【数7】 ここで、フィルター関数k(x,y)は、k(x,y)
のフーリエ変換K(ξ,η)が(2) 式で表される、所
謂、逆フィルターである。但し、H(ξ,η)は像劣化
させる結像系のインパルス応答h(x,y)のフーリエ
変換、ξはxに対応する空間周波数、ηはyに対応する
空間周波数である。
【数8】
【0025】コンピュータ14は、このようにして復元
画像fR (x,y)を算出すると、この復元画像を用い
て、焦点面5のスケール像の結像位置を算出する。結像
位置の算出方法としては、計算速度が速く、ノイズに対
してロバストなピーク検出アルゴリズムが望ましい。本
実施例では、ピークの近傍領域において、下式に示す画
像強度fR (x,y)の重心(xp ,yp )を計算し、
これをピーク位置とする。
【数9】 ここで、積分は全画像領域をとる。
【0026】また、画像強度fR (x,y)は所定の閾
値以上の値を持つ領域以外の画像強度を0と置き換えた
画像fR (x,y)に対して上記(3) 式で示されるピー
ク検出を行うことによって主要ピーク以外のノイズの影
響を除去することがてきる。
【0027】以下、本発明の回転多面鏡評価装置の動作
を説明する。なお、ここでは反射面9aを最初の測定面
とする。
【0028】まず、コリメータレンズ3の光軸と高精度
回転ステージ2の回転軸とが一致するように設定した
後、高精度回転ステージ2にその回転軸と回転多面鏡9
の回転軸が一致するように回転多面鏡9を搭載すると共
に、その反射面9aをコリメータレンズ3に正対させ
る。
【0029】次に、レーザー光源15からレーザー光を
出射し、反射面9aで反射したレーザー光をテレビカメ
ラ16の焦点面16Aに結像させる。テレビカメラ16
は結像位置に応じた画像信号を信号処理部19に出力
し、信号処理部19は入力した画像信号にA/D変換等
の所定の処理を施して、ディジタルの画像データg
(x,y)としてコンピュータ14に出力する。
【0030】コンピュータ14は、信号処理部19から
画像データg(x,y)を入力すると、上述した(1)
式、(2) 式の演算を行って、収差の影響のない画像、つ
まり、ぼけや広がりがないシャープな復元画像f
R (x,y)を算出する。また、このうよにして復元画
像fR (x,y)を求めると、この値に基づいて上述し
た(3)式の演算を行って焦点板5のスケール像の結像位
置(xp ,yp )を算出する。
【0031】このようにして焦点板5のスケール像の結
像位置を算出すると、算出結果を確認しながらテレビカ
メラ16の焦点面16Aの原点(図示せず)に結像する
ように調節する。
【0032】続いて、高精度回転ステージ2を回転多面
鏡9の反射面9a〜9dが本来有するべき分割角度だけ
矢印A方向に回転させ、反射面9bをコリメータレンズ
3に向ける。このとき、レーザー光源15から出射した
レーザー光は反射面9bで反射してテレビカメラ16の
焦点面16Aに結像し、信号処理部19からテレビカメ
ラ16の結像位置に応じたディジタルの画像データg
(x,y)がコンピュータ14に出力される。
【0033】コンピュータ14は、反射面9aの測定時
と同様に画像データg(x,y)に基づいて復元画像f
R (x,y)を算出した後、焦点板5のスケール像の結
像位置(xp ,yp )を算出する。そして、このように
して反射面9bにおける焦点板5のスケール像の結像位
置を算出すると、焦点面16Aの原点と比較し、回転多
面鏡9の反射面9bの横ずれ偏心量を算出する。つま
り、焦点板5のスケール像(十字線)の垂直線と焦点面
16Aの原点との水平方向のずれ量が反射面9bの横ず
れ偏心量に比例するため、その比例計数を波面変換レン
ズ17の焦点距離とコリメータレンズ3の焦点距離から
算出する。
【0034】以下、高精度回転ステージ2を、順次回転
多面鏡9を本来有するべき分割角度だけ矢印A方向に回
転させ、以上の動作を反射面9c、9dについても同様
に行うことにより各面の横ずれ偏心量を測定することが
できる。
【0035】以上述べたように、テレビカメラ16から
出力される画像データにコンピュータ14が演算を施す
ようにしたため、テレビカメラ16で観測した焦点板5
のスケール像を、収差の影響を含まない、つまり、ぼけ
や広がりがないシャープな画像に補正することができ、
回転多面鏡9の各反射面9a〜9dの横ずれ偏心を高精
度に測定することができる。なお、以上の実施例では水
平方向の横ずれ偏心の測定を説明したが、この実施例に
おいては波面変換レンズ17としてシリンドリカルレン
ズのような1方向のみの集光作用を有しているので、通
常の多面鏡角度誤差の測定と同じ方法で、倒れ角度、つ
まり、鉛直面内の角度を同時に測定することもできる。
また、回転多面鏡の反射面が球面状である場合、前述し
た水平方向の横ずれと偏心と同様に垂直方向の横ずれ偏
心が測定できることは言うまでもない。
【0036】図2には、本発明の第2の実施例の多面鏡
評価装置の構成が示されている。この多面鏡評価装置
は、波面形状制御部に波面変換ホログラム18が適用さ
れ、コンピュータ14の(1) 式の演算におけるフィルタ
ー関数k(x,y)として、k(x,y)のフーリエ変
換K(ξ,η)が以下の演算式で表される、所謂、最小
2乗フィルター(ウィナーフィルターともいう)が適用
された構成を有する。なお、第1の実施例と同一の部分
には同一の引用数字,符号を付したので重複する説明は
省略する。
【数10】 ここで、H(ξ,η)は像劣化させる結像系のインパル
ス応答h(x,y)のフーリエ変換、H* (ξ,η)は
H(ξ,η)の複素共役、Pn は画像のノイズのパワー
スペクトル、Pf は収差のない画像のパワースペクト
ル、ξはxに対応する空間周波数、ηはyに対応する空
間周波数である。
【0037】このような構成においても、第1の実施例
と同様、テレビカメラ16で観測した焦点板5のスケー
ル像を、収差の影響を含まない、つまり、ぼけや広がり
がないシャープな画像に補正することができ、回転多面
鏡9の各反射面9a〜9dの横ずれ偏心を高精度に測定
することができる。
【0038】また、本発明の第3の実施例として、第2
の実施例における波面変換ホログラム18の収差による
影響を除去するためのコンピュータ14の演算プログラ
ムを、以下のような構成にしても良い。
【0039】すなわち、信号処理部19から出力される
画像データg(x,y)に対し、高周波フィルタリング
の1種で、微分演算の1つである、次式に示されるラブ
ラシアンを施して微分画像fd (x,y)を得る。
【数11】
【0040】微分画像fd (x,y)は画像データ(劣
化画像)g(x,y)よりシャープであるため、これを
用いることにより正確な結像位置を算出することができ
る。なお、ラブラシアン画像fd (x,y)そのもので
はなく、次式による画像fu(x,y)も画像データ
(劣化画像)g(x,y)よりシャープであるため、こ
れを用いて結像位置を算出することもできる。
【数12】
【0041】図3には、本発明の第4の実施例の多面鏡
評価装置の構成が示されている。この多面鏡評価装置
は、結像位置検出部にコリメータレンズ3の焦点面21
に配置されたCCDイメージセンサ20と、波面変換ホ
ログラム18の収差による影響を除去するための演算を
行うコンピュータ14より構成されている。
【0042】CCDイメージセンサ20は、図4に示す
ように、x軸方向に沿って画素が並んでいるラインセン
サ20A、及びy軸方向に沿って画素が並んでいるライ
ンセンサ20Bより構成され、x軸方向の画像信号gx
(x)とy軸方向の画像信号gy (y)を出力する。
【0043】コンピュータ14は、信号処理部19から
入力したディジタルの画像信号gx(x)とgy (y)
に対し、1次元逆フィルターを施す。すなわち、以下の
(13)式、及び(14)式の演算を施すことにより、収差の影
響が存在する劣化画像を復元して、シャープな画像fRx
(x)とfRy(y)を得る。但し、(7) 式、及び(8)式
において、フィルター関数kx (x)とky (y)は、
x (x,y)とky(x,y)のフーリエ変換K
x (ξ)とKy (η)が以下の(9) 式、及び(10)式で表
される。ここで、ξはxに対応する空間周波数、ηはy
に対応する空間周波数である。また、Hx (ξ)、Hy
(η)はそれぞれ像劣化させる結像系のx方向のインパ
ルス応答hx (x)とy方向のインパルス応答h
y (y)のフーリエ変換を表す。
【数13】
【数14】
【数15】
【数16】
【0044】
【発明の効果】以上説明したように、本発明の多面鏡評
価装置によると、像位置検出手段で検出した画像に、演
算手段が所定の演算を施すようにしたため、検出した画
像を収差の影響がないシャープな画像に補正することが
でき、多面鏡の各反射面の横ずれ偏心を高精度に測定す
ることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施例を示す説明図。
【図2】本発明の第2の実施例を示す説明図。
【図3】本発明の第3の実施例を示す説明図。
【図4】第3の実施例におけるCCDイメージセンサを
示す説明図。
【図5】従来の多面鏡評価装置を示す説明図。
【図6】従来の他の多面評価装置を示す説明図。
【図7】従来の他の多面評価装置を示す説明図。
【図8】多面鏡の横ずれ、角度誤差を示す説明図。
【符号の説明】 1 回転多面鏡 1a〜1d 反射面 3 コリメータレンズ 4 ビームスプリッタ 5,6 焦点板 5A,6A 焦点面 7 光源 8 集光レンズ 9 回転多面鏡 9a〜9d 反射面 10 波面形状制御部 11 点状光源 12 ターゲット 13 像位置検出部 14 コンピュータ 15 レーザー光源 16 テレビカメラ 16A 焦点面 17 波面変換レンズ 18 波面変換ホログラム 19 信号処理部 20 CCDイメージセンサ 20A,20B ラインセンサ 21 焦点面

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 非平面な光反射面を等分割角度で複数面
    有した多面鏡を搭載し、中心点を中心に所定の角度回転
    する回転ステージと、 前記多面鏡の前記光反射面の1つに光を照射するための
    レンズ手段と、 前記レンズ手段に対して前記多面鏡の反対側に配置され
    る光分岐手段と、 前記レンズ手段と前記多面鏡の間に設けられ、透過する
    光を所定の形状の光波面に変換する波面形状制御手段
    と、 前記光分岐手段によって分岐された分岐光路の1つの光
    路上に設けられ、前記レンズ手段の光束集光点に位置さ
    せられた基準被写像と、 前記光分岐手段の前記分岐光路の他の1つの光路上に設
    けられ、前記多面鏡の前記光反射面によって反射された
    前記基準被写像の結像位置を検出する像位置検出手段
    と、 前記像位置検出手段の検出結果に所定の演算を施して、
    前記波面形状制御手段の光学的な影響を考慮した前記基
    準複写像の結像位置の補正値を算出する演算手段と、 前記回転ステージが所定の角度回転する毎に得られる前
    記結像位置の補正値に基づいて前記多面鏡の各光反射面
    の横ずれ、角度誤差、或いは偏心を評価する評価手段を
    備えていることを特徴とする多面鏡評価装置。
  2. 【請求項2】 前記演算手段は、前記像位置検出手段で
    検出された画像データg(x,y)に対し、 【数1】 の演算を行う構成を有する請求項1の多面鏡評価装置。
    但し、fR (x,y)は復元画像、k(x,y)は復元
    のための適当なフィルター関数を表す。
  3. 【請求項3】 前記フィルター関数k(x,y)は、k
    (x,y)のフーリエ変換K(ξ,η) 【数2】 で表される構成の請求項2の多面鏡評価装置。但し、H
    (ξ,η)は像劣化させる結像系のインパルス応答h
    (x,y)のフーリエ変換、ξはxに対応する空間周波
    数、ηはyに対応する空間周波数である。
  4. 【請求項4】 前記フィルター関数k(x,y)は、k
    (x,y)のフーリエ変換K(ξ,η) 【数3】 で表される構成の請求項2の多面鏡評価装置。但し、H
    (ξ,η)は像劣化させる結像系のインパルス応答h
    (x,y)のフーリエ変換、H* (ξ,η)はH(ξ,
    η)の複素共役、Pn は画像のノイズのパワースペクト
    ル、Pf は収差のない画像のパワースペクトル、ξはx
    に対応する空間周波数、ηはyに対応する空間周波数で
    ある。
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Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US7193730B2 (en) * 2004-09-16 2007-03-20 Matsushita Electric Industrial Co., Ltd. Eccentricity measuring instrument of polygon-mirror motor

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* Cited by examiner, † Cited by third party
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